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特開2024-132749メッセージ生成支援装置、メッセージ生成支援方法、及びメッセージ生成支援プログラム
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  • 特開-メッセージ生成支援装置、メッセージ生成支援方法、及びメッセージ生成支援プログラム 図1
  • 特開-メッセージ生成支援装置、メッセージ生成支援方法、及びメッセージ生成支援プログラム 図2
  • 特開-メッセージ生成支援装置、メッセージ生成支援方法、及びメッセージ生成支援プログラム 図3
  • 特開-メッセージ生成支援装置、メッセージ生成支援方法、及びメッセージ生成支援プログラム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132749
(43)【公開日】2024-10-01
(54)【発明の名称】メッセージ生成支援装置、メッセージ生成支援方法、及びメッセージ生成支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20240924BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240924BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043665
(22)【出願日】2023-03-18
(71)【出願人】
【識別番号】723002343
【氏名又は名称】狩生 玲子
(72)【発明者】
【氏名】狩生 玲子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC60
5L050CC11
5L050CC60
(57)【要約】
【課題】 配信者に対しメッセージ文面の容易な生成を支援することができる。
【解決手段】 受信者に対しメッセージを配信する配信者が操作する配信者端末2aとネットワークNWを通じて接続され、配信者に対してメッセージの生成を支援するメッセージ生成支援装置1であって、配信者に対する質問文を複数格納する記憶部50と、記憶部から複数の質問文を抽出することによって配信者に送信する支援情報を生成する支援情報生成部13と、支援情報を配信者端末に送信する通信処理部15と、を備える。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信者に対しメッセージを配信する配信者が操作する配信者端末とネットワークを通じて接続され、前記配信者に対して前記メッセージの生成を支援するメッセージ生成支援装置であって、
前記配信者に対する質問文を複数格納する記憶部と、
前記記憶部から複数の前記質問文を抽出することによって前記配信者に送信する支援情報を生成する支援情報生成部と、
前記支援情報を前記配信者端末に送信する通信処理部と、
を備える、
メッセージ生成支援装置。
【請求項2】
前記配信者が所望する前記支援情報の希望配信頻度を取得する配信情報取得部をさらに備え、
前記通信処理部は、前記希望配信頻度で前記支援情報を前記配信者端末に送信する、
請求項1記載のメッセージ生成支援装置。
【請求項3】
前記配信者の属性を取得する配信情報取得部をさらに備え、
前記支援情報生成部は、前記属性に応じて前記支援情報に含まれる前記質問文の内容を異ならせる、
請求項1記載のメッセージ生成支援装置。
【請求項4】
前記配信者端末から配信されるメッセージを取得することにより、前記受信者に送信された前記質問文の履歴を取得する履歴取得部をさらに備え、
前記支援情報生成部は、前記履歴に含まれない前記質問文を抽出して前記支援情報を生成する、
請求項1記載のメッセージ生成支援装置。
【請求項5】
受信者に対しメッセージを配信する配信者が操作する配信者端末とネットワークを通じて接続され、前記配信者に対して前記メッセージの生成を支援するメッセージ生成支援方法であって、
前記配信者に対する質問文を複数格納する記憶部を備えるコンピュータにより、
前記記憶部から複数の前記質問文を抽出することによって前記配信者に送信する支援情報を生成する支援情報生成ステップと、
前記支援情報を前記配信者端末に送信する通信処理ステップと、
を実行する、
メッセージ生成支援方法。
【請求項6】
受信者に対しメッセージを配信する配信者が操作する配信者端末とネットワークを通じて接続され、前記配信者に対して前記メッセージの生成を支援するメッセージ生成支援プログラムであって、
前記配信者に対する質問文を複数格納する記憶部を備えるコンピュータに、
前記記憶部から複数の前記質問文を抽出することによって前記配信者に送信する支援情報を生成する支援情報生成命令と、
前記支援情報を前記配信者端末に送信する通信処理命令と、
を実行させる、
メッセージ生成支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージ生成支援装置、メッセージ生成支援方法、及びメッセージ生成支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
登録されている複数の登録者に対し、メール等で同時にメッセージを送信する、いわゆるメールマガジンが知られている。これまでに、メールマガジンを簡便に配信するための技術が種々提案されている。
【0003】
ここで、メールマガジンの配信者は、メッセージ冒頭においてメッセージ受信者の興味を誘発するため、配信したい主眼の内容とは別に、所謂「つかみ」の文章を記載する場合がある。しかしながら、配信者は配信したい情報が生じるたびにつかみの文章を検討しなければならず、煩雑であった。
【0004】
その点、特許文献1では、メッセージの配信者に対して、推奨されるパーツ要素の利用を適切に提案するメッセージ処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第7015367号
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の装置では、メッセージのコンテンツそのものの作成を支援するものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、配信者に対しメッセージ文面の容易な生成を支援するメッセージ生成支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係るメッセージ生成支援装置は、受信者に対しメッセージを配信する配信者が操作する配信者端末とネットワークを通じて接続され、前記配信者に対して前記メッセージの生成を支援するメッセージ生成支援装置であって、前記配信者に対する質問文を複数格納する記憶部と、前記記憶部から複数の前記質問文を抽出することによって前記配信者に送信する支援情報を生成する支援情報生成部と、前記支援情報を前記配信者端末に送信する通信処理部と、を備える。
【0009】
前記配信者が所望する前記支援情報の希望配信頻度を取得する配信情報取得部をさらに備え、前記通信処理部は、前記希望配信頻度で前記支援情報を前記配信者端末に送信するものとしてもよい。
【0010】
前記配信者の属性を取得する配信情報取得部をさらに備え、前記支援情報生成部は、前記属性に応じて前記支援情報に含まれる前記質問文の内容を異ならせるものとしてもよい。
【0011】
前記配信者端末から配信されるメッセージを取得することにより、前記受信者に送信された前記質問文の履歴を取得する履歴取得部をさらに備え、前記支援情報生成部は、前記履歴に含まれない前記質問文を抽出して前記支援情報を生成するものとしてもよい。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の別の観点に係るメッセージ生成支援方法は、受信者に対しメッセージを配信する配信者が操作する配信者端末とネットワークを通じて接続され、前記配信者に対して前記メッセージの生成を支援するメッセージ生成支援方法であって、前記配信者に対する質問文を複数格納する記憶部を備えるコンピュータにより、前記記憶部から複数の前記質問文を抽出することによって前記配信者に送信する支援情報を生成する支援情報生成ステップと、前記支援情報を前記配信者端末に送信する通信処理ステップと、を実行する。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明のさらに別の観点に係るメッセージ生成支援プログラムは、受信者に対しメッセージを配信する配信者が操作する配信者端末とネットワークを通じて接続され、前記配信者に対して前記メッセージの生成を支援するメッセージ生成支援プログラムであって、前記配信者に対する質問文を複数格納する記憶部を備えるコンピュータに、前記記憶部から複数の前記質問文を抽出することによって前記配信者に送信する支援情報を生成する支援情報生成命令と、前記支援情報を前記配信者端末に送信する通信処理命令と、を実行させる。
【0014】
なお、コンピュータプログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードによって提供したり、コンピュータ読み取り可能な各種の記録媒体に記録して提供したりすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、配信者に対しメッセージ文面の容易な生成を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態にかかるメッセージ生成支援装置、メッセージ生成支援装置およびネットワークを通じて接続される各構成が備える機能を示す機能ブロック図である。
図2】上記メッセージ生成支援装置に記憶されるデータテーブルの例であって、(a)メッセージの配信者の情報を格納する配信テーブルT1、(b)上記メッセージ生成支援装置により送信される支援情報を格納する支援情報テーブルT2、を示す図である。
図3】(a)上記メッセージ生成支援装置により送信される支援情報の例、(b)上記支援情報を参照した配信者が、受信者に対して送信するメッセージの例、である。
図4】上記メッセージ生成支援装置において配信者端末に支援情報を送信するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明にかかるメッセージ生成支援装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。メッセージ生成支援装置は、メッセージの配信者に対し、メッセージに記載する文面の生成を支援するための装置である。
【0018】
本説明においてメッセージとは、複数の受信者に対して略同一のメッセージを配信する仕組みにより送信されるものである。メッセージは、例えばメールマガジンにより配信される。メールマガジンは例えば、適宜のシステムを介して、他の受信者の情報が互いに見えないようにして、複数の受信者に対して送信される。また、メールマガジンは、例えば電子メールにより送信される。なお、メッセージ生成支援装置1からの情報により生成されるメッセージは、電子メールで送信されるものに限られず、適宜のSNSを介して送信されるものであってもよい。また、このメッセージは、所定の受信者に送信される態様に限らず、例えばブログ等にアップロードされることで、不特定多数に配信されるものであってもよい。さらに、このメッセージは、電磁的な方法で送信されるものに限らず、例えば紙で配布されてもよい。
【0019】
図1に示すように、メッセージ生成支援装置1は、ネットワークNWを介して複数の端末2と通信可能に構成されている。メッセージ生成支援装置1および各端末2の相互の通信は、本実施形態においては無線であるが、一部または全部の接続が有線であってもよい。なお、図1において端末2は2個であるが、端末2の個数は任意である。メッセージ生成支援装置1と1又は複数の端末2により、メッセージ生成支援システム100を構成してもよい。
【0020】
●端末2
端末2は、配信者に対してメッセージ生成の支援に関する情報を表示する端末である。また、端末2は、配信者に関する情報の入力を受け付けてもよい。配信者端末2aおよび受信者端末2bは、端末2の一例であり、配信者端末2aと受信者端末2bとを区別することなく説明する場合には、これらをまとめて単に端末2と呼ぶことがある。なお、以降の説明においては、一例として、配信者端末2aは、メールマガジンの文章を作成し、メールマガジンを配信する配信者が操作する端末である。受信者端末2bは、メールマガジンを受信する受信者が操作する端末であるものとして説明する。配信者端末2aおよび受信者端末2bは、便宜上機能を分けて説明しているに過ぎず、配信者端末2aがメールマガジンを受信することもできるし、受信者端末2bからメールマガジンを配信することもできる。
【0021】
端末2は、例えばスマートホンやタブレット端末、又はコンピュータである。端末2は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などにより、入力部21、表示部22および通信処理部23からなる機能ブロックを構成する。入力部21aおよび21b、表示部22aおよび22b、通信処理部23aおよび23bは、それぞれ、入力部21、表示部22および通信処理部23の一例であり、それぞれ区別することなく説明する場合には、これらをそれぞれまとめて単に入力部21、表示部22および通信処理部23と呼ぶことがある。
【0022】
入力部21は、データを入力するためのタッチパネル等によって実現される他、キーボード等の物理キーを有していてもよい。また、配信者端末2aにおいては、例えば配信者から、配信者又は配信に関する情報の入力を受け付ける。
【0023】
表示部22は、メッセージに関する情報等を表示するものであり、入力部21と共にタッチパネルディスプレイにより構成されていてもよい。表示部22は例えば、配信者端末2aにおいて、メッセージ生成支援装置1から受信した、メッセージの作成に係る支援情報を表示する。
【0024】
通信処理部23は、インターネット等のネットワークNWを介し、メッセージ生成支援装置1と所定のプロトコルに従ったデータの送受信処理を実行可能とする処理部であって、アプリまたは、Webブラウザ等により実現される。配信者端末2aの通信処理部23aは、配信者端末2aに入力された配信者の属性や送信頻度等に関する情報をメッセージ生成支援装置1に送信する。また、通信処理部23aは、メッセージ生成支援装置1から、メッセージの生成を支援するための情報、すなわち支援情報を受信する。なお、支援情報は、配信者端末2aがメールを通じて受け取る態様の他、配信者が配信者端末2aを介してウェブサイト上に構成されたマイページにアクセスすることにより、配信者が視認する構成であってもよい。受信者端末2bの通信処理部23は、配信者端末2aから配信されるメッセージを受信する。
【0025】
●メッセージ生成支援装置1
図1に示すように、メッセージ生成支援装置1は、例えばスマートホンやタブレット端末、又はコンピュータである。端末2は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などにより、主として、配信情報取得部11、受信者情報取得部12、支援情報生成部13、履歴取得部14および通信処理部15、および記憶部50、からなる各機能ブロックを構成する。
【0026】
なお、メッセージ生成支援装置1は、複数のハードウェア構成により実現していてもよいし、一部または全部がクラウドコンピューティングにより機能的に構成されていてもよい。また、メッセージ生成支援装置1が備える機能部の一部は配信者端末2a又は受信者端末2bが備えていてもよい。
【0027】
配信情報取得部11は、配信に関する情報を取得する機能部である。配信情報取得部11は、例えば業種の情報など、配信者の属性を取得する。配信者の属性は、例えば業種の情報を含む。業種は、例えば寺院や神社でもよいがこれに限られるものではない。また、配信者の属性は、寺院や神社の宗派や教義に関する情報であってもよい。
【0028】
また、配信情報取得部11は、送信先の属性の情報を取得してもよい。さらに、配信情報取得部11は、配信者が所望する支援情報の希望配信頻度を取得してもよい。また、配信情報取得部11は、支援情報の希望配信頻度に代えて、又は加えて、配信者が受信者に対して送信するメッセージの予定配信頻度を取得してもよい。配信情報取得部11は、予定配信頻度を支援情報の希望配信頻度として取得してもよい。配信情報取得部11が取得する各情報は、配信テーブルT1に格納される。
【0029】
図2(a)は、メッセージを送信する配信者の情報を格納する配信テーブルT1である。配信テーブルT1は、例えば、配信者の識別情報と対応付けて、配信者の属性、配信者が受信者に対して送信するメッセージの送信連絡先、および送信頻度等が格納されている。また、配信テーブルT1は、送信連絡先ごとに送信頻度を紐づけて格納されていてもよい。
【0030】
受信者情報取得部12は、配信者ごとに、当該配信者がメッセージを送信する送信先の情報、すなわち受信者情報を取得する機能部である。受信者情報は例えば、記憶部50において配信者の識別情報と互いに紐づけられて記憶されている。なお、この構成は任意であり、本発明の技術的範囲は、メッセージ生成支援装置1が受信者の情報を保持する構成には限られない。
【0031】
支援情報生成部13は、メッセージ生成支援装置1が配信者に送信する支援情報を生成する機能部である。支援情報生成部13は、記憶部50の支援情報テーブルT2を参照し、支援情報テーブルT2から複数の質問文を抽出することによって、支援情報を生成する。
【0032】
図2(b)は、メッセージ生成支援装置1から配信者端末2aに送信される支援情報が格納される支援情報テーブルT2である。支援情報は、配信者により参照される情報であり、すなわちメッセージの生成を支援する情報である。支援情報は、例えば、配信者に対する質問文である。支援情報テーブルT2には、質問文の識別情報と1個の質問文とが互いに対応付けられて記憶されている。
【0033】
図3(a)は、支援情報生成部13により配信者に対して送信される支援情報の例である。支援情報は、例えば複数の質問文を羅列することで構成される。配信者は、これらの質問のうちいくつかを回答することで、受信者に送信するメッセージを作成する。なお、支援情報は質問文に限られず、配信者が受信者へのメッセージを作成する際に参考となる情報を含んでいてもよい。例えば、支援情報は、寺院や神社の宗派や教義に応じた言葉であってもよく、経典の一節であってもよい。寺社の管理者である配信者は、当該経典の一節をヒントに、文章を作成することができる。また、支援情報は、文章に限らず、画像又は映像であってもよい。
【0034】
図3(b)は、支援情報を受け取った配信者が、受信者に送信するメッセージの例である。同図の例においては、メッセージは、「○○寺」という寺のメールマガジンである。また、メールマガジンの冒頭に、支援情報である質問に回答した文章が挿入されている。また、当該文章の下方には、今月の言葉や、予定が記載されている。すなわち、配信者は、支援情報を用いて、メッセージのコンテンツそのものを容易に作成できる。また、メッセージの文頭に当該コンテンツを採用することで、受信者に訴求する、いわゆるつかみの文章をメッセージに容易に付加することができる。さらに、プライベートな内容の質問文に回答するつかみの文章をメッセージに含ませることで、受信者に親近感を抱かせ、心理的距離を縮めることができる。ひいては、受信者から配信者への依頼件数向上にも寄与できる。
【0035】
支援情報生成部13は、配信者の属性に応じて支援情報に含まれる質問文の内容を異ならせてもよい。また、支援情報生成部13は例えば、配信者である寺社の宗派又は教義に応じた経典の文言を配信者に送信してもよい。この構成によれば、配信者と親和性のある支援情報を、配信者に送信することができ、ひいてはメッセージの生成をより適切に支援できる。
【0036】
履歴取得部14は、受信者に送信された質問文の採用履歴を取得する機能部である。履歴取得部14は、例えば、配信者端末2aから受信者に対して配信されるメッセージを取得することにより採用履歴を取得する。履歴取得部14は例えば、メッセージの文章を解析することで、採用された質問文を特定する。支援情報テーブルT2は、質問文を配信した配信者ごとに、当該質問文がメッセージに採用されているか否かを格納していてもよい。また、支援情報テーブルT2は、質問文がメッセージに採用された日時の情報を格納してもよい。配信履歴に係る情報は、質問の識別情報と対応付けて支援情報テーブルT2に格納されてよい。また、支援情報テーブルT2は、質問文の識別情報と、当該支援情報を送信した配信者の履歴を、メッセージへの採用有無に関わらず格納していてもよい。
【0037】
支援情報生成部13は、支援情報テーブルT2に格納される、メッセージへの採用履歴を参照し、採用履歴に含まれない質問文を抽出して支援情報を生成してもよい。この構成によれば、配信者は、質問文の採用履歴を管理しなくても、メッセージに新規な質問を採用することができる。また、支援情報生成部13は、配信者から受信者に質問文が送信された送信時点から所定時間経過後までは、当該質問文を当該配信者に送信することを禁止し、所定時間経過後には送信を許可してもよい。さらに、支援情報生成部13は、配信者に採用された質問について、当該配信者と同業種である競合する配信者には所定期間送信しないものとしてもよい。競合する配信者のメッセージは、同じ受信者が受信している蓋然性が高く、受信者に内容が重複している印象を与えてしまうおそれがあるからである。さらにまた、支援情報生成部13は、受信者の情報を参照し、同じ受信者が登録されている異なる配信者に対して、互いに同じ質問を同時期に送信しないように構成してもよい。
【0038】
また、支援情報生成部13は、支援情報として配信者に送信した質問の履歴を管理し、支援情報として送信していない質問を抽出して支援情報を生成してもよい。また、支援情報生成部13は、支援情報として配信者に送信した送信時点から所定時間経過後までは、当該質問を、送信した配信者に送信することを禁止し、所定時間経過後には送信を許可してもよい。
【0039】
通信処理部15は、インターネット等のネットワークNWを介し、メッセージ生成支援装置1と所定のプロトコルに従ったデータの送受信処理を実行可能とする処理部であって、アプリまたは、Webブラウザ等により実現される。通信処理部15は特に、配信者に関する情報、および配信者が送信する受信者に関する情報を配信者端末2aから受信する。
【0040】
また、通信処理部15は、生成した支援情報を配信者端末2aに送信する。通信処理部15は、希望配信頻度で支援情報を配信者端末2aに送信する。この構成によれば、配信者にとって必要なタイミングでメッセージの作成を支援できる。また、配信者に定期的に支援情報を送信するので、配信者が受信者に対してメッセージを送信する上でのペースペーカーの役割も果たすことができる。
【0041】
さらに、通信処理部15は、配信者が受信者端末2bに送信したメッセージを受信してもよい。この構成によれば、簡易な構成で、配信者がメッセージに採用した質問文を把握することができる。具体的な構成として例えば、通信処理部15が適宜のメールアドレスを有し、当該メールアドレスを配信者の配信先に含ませておけば足りる。
【0042】
記憶部50は、配信に関する情報を格納する機能部である。記憶部50は、例えば配信テーブルT1および支援情報テーブルT2を記憶する。
配信テーブルT1および支援情報テーブルT2は書換可能であり、情報の取得に応じて適宜書き換えられる。また、支援情報テーブルT2は、メッセージ生成支援装置1と通信可能な適宜の端末から新たな質問を取得し、格納することができる。
【0043】
●メッセージ生成支援装置1および各端末2の処理にかかるシーケンス図
図4を用いて、メッセージ生成支援におけるメッセージ生成支援装置1および各端末2の情報の流れについて説明する。図4に示すように、まず、配信者端末2aは、メッセージ生成支援装置1に対して配信に係る情報を送信する(ステップS101)。メッセージ生成支援装置1は、これを受信し、格納する(ステップS102)。次いで、メッセージ生成支援装置1は、支援情報を生成し(ステップS103)、配信者端末2aに送信する(ステップS104)。配信者端末2aは支援情報をメッセージ生成支援装置1から受信し、表示部22aに表示する(ステップS105)。
【0044】
配信者は、配信者端末2aを介して支援情報を視認し、支援情報に基づいてメッセージを生成する。すなわち、配信者は、支援情報に含まれる複数の質問文を確認し、いずれの質問文をメッセージに採用するかを決定する。また、配信者は採用した少なくとも一部の質問文に対する回答文を作成する。配信者は、この回答文に、場合に応じて適宜の情報を付加し、メッセージとして構成する。
【0045】
配信者は、配信者端末2aを介して受信者端末2bにメッセージを送信する(ステップS106)。受信者端末2bは、メッセージを配信者端末2aから受信し、表示部22bに表示する(ステップS107)。
【0046】
また、メッセージ生成支援装置1は、配信者端末2aから送信されるメッセージを受信し、履歴取得部14により、支援情報に含まれる複数の質問文のうち、メッセージに採用された質問文の識別情報を抽出する(ステップS108)。次いで、履歴取得部14により、採用された質問文の識別情報を、記憶部50の支援情報テーブルT2に格納する(ステップS109)。
【0047】
上述の通り、本発明にかかるメッセージ生成支援装置によれば、配信者に対しメッセージ文面の容易な生成を支援することができる。
【0048】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 メッセージ生成支援装置
11 配信情報取得部
12 希望条件取得部
13 支援情報生成部
14 履歴取得部
15 通信処理部
50 記憶部
2 端末
2a 配信者端末
2b 受信者端末
図1
図2
図3
図4