IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 新▲莱▼應材科技有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132753
(43)【公開日】2024-10-01
(54)【発明の名称】作動精度を向上させるゲートバルブ
(51)【国際特許分類】
   F16K 3/18 20060101AFI20240920BHJP
   F16K 31/122 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
F16K3/18 B
F16K31/122
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023057997
(22)【出願日】2023-03-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-22
(31)【優先権主張番号】112109847
(32)【優先日】2023-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】513311620
【氏名又は名称】新▲莱▼應材科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】林 正祺
【テーマコード(参考)】
3H053
3H056
【Fターム(参考)】
3H053AA02
3H053BA23
3H053BD02
3H053DA09
3H056AA01
3H056AA05
3H056BB22
3H056CA01
3H056CB03
3H056CD10
3H056DD03
3H056GG14
(57)【要約】
【課題】作動精度を向上させるゲートバルブを提供する。
【解決手段】ゲートバルブは弁座、第一ピストンユニット、第二ピストンユニットおよびバルブを備える。弁座はバルブに対応する開口部を有する。第一ピストンユニットは弁座内に装着され、開口部を開放する第一位置と開口部を遮蔽する第二位置との間にバルブを流体の動力によって移動させる。第二ピストンユニットは弁座内に装着され、第二位置と開口部に密着する第三位置との間にバルブを流体の動力によって移動させる。弁座は内部に一つ以上の流路スイッチを有する。流路スイッチがオープンであれば、流体は第二ピストンユニットを作動させる。続いて第二ピストンユニットはバルブと弁座の開口部とを相互に密着させる。上述した構造特徴により、作動精度の向上および気密性の確保が実現できる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁座、第一ピストンユニット、第二ピストンユニット、バルブユニットおよび流路スイッチを備え、
前記弁座は開口部、軸孔、格納溝、第一ピストン溝および第二ピストン溝を有し、前記軸孔は軸方向が前記開口部の向きに垂直であり、前記格納溝は前記開口部と前記軸孔との間に形成され、前記第一ピストン溝は前記軸孔に接するように形成され、軸方向が前記開口部の向きに垂直であり、前記第二ピストン溝は前記格納溝に接するように形成され、軸方向が前記開口部の向きに平行であり、
前記弁座はさらに流体出入口、流入口、流出口、第一流路、第二流路、第三流路、第四流路、第五流路、第六流路および第七流路を有し、前記第一流路は前記流体出入口に繋がり、前記第二流路は前記第一流路に繋がり、前記第三流路は前記第一流路に繋がり、前記第四流路は前記第三流路に繋がり、前記第五流路は前記第四流路および前記流出口に繋がり、前記第六流路は前記流入口に繋がり、前記第七流路は前記第六流路に繋がり、流体は前記第一流路、前記第二流路、前記第三流路、前記第四流路、前記第五流路、前記第六流路および前記第七流路を流れ、
前記第一ピストンユニットは第一ピストン、第一チャンバー、第二チャンバー、第一ピストンシャフトおよび伝動ユニットを有し、前記第一ピストンは前記弁座の前記第一ピストン溝内に移動可能に装着され、前記第一チャンバーは前記第二流路に繋がるように前記第一ピストンの一端と前記第一ピストン溝の端部壁面との間に形成され、
前記流体が前記第一チャンバーに流れ込めば前記第一ピストンは前記流体の動力によって前記第一ピストン溝の軸方向に沿って前記弁座の前記開口部へ移動し、前記第二チャンバーは前記第七流路に繋がるように前記第一ピストンの外周面と前記第一ピストン溝の周壁との間に形成され、
前記流体が前記第二チャンバーに流れ込めば前記第一ピストンは前記流体の動力によって前記第一ピストン溝の軸方向に沿って前記弁座の前記開口部と逆方向に移動し、前記第一ピストンシャフトは一部分が前記弁座の前記格納溝に露出し、一端が前記第一ピストンに連結されたうえで前記第一ピストンの駆動力を受けて軸方向に沿って往復移動し、前記伝動ユニットは前記第一ピストン溝の軸方向に沿って移動できるように前記弁座の前記格納溝内に装着され、前記第二ピストン溝の軸方向に沿って移動できるように前記第一ピストンシャフトに連結され、前記伝動ユニットは前記第一ピストンシャフトによって駆動されたうえで前記第一ピストン溝の軸方向に沿って往復移動し、
前記第二ピストンユニットは第二ピストンシャフト、第二ピストン、第三チャンバーおよび第四チャンバーを有し、前記第二ピストンシャフトは前記伝動ユニットに嵌まり込んだうえで前記伝動ユニットを前記第一ピストン溝の軸方向に沿って移動させ、前記第二ピストンは前記弁座の前記第二ピストン溝内に移動可能に装着され、かつ前記第二ピストンシャフトに連結され、前記第三チャンバーおよび前記第四チャンバーは前記第二ピストンの相対する両端面と前記第二ピストン溝の相対する両端壁面との間に別々に形成され、前記第三チャンバーは前記第四流路に繋がり、前記第四チャンバーは前記第六流路に繋がり、
前記流体が前記第三チャンバーに流れ込めば前記第二ピストンは前記流体の動力によって前記第二ピストンシャフトを作動させたうえで前記第二ピストン溝の軸方向に沿って前記伝動ユニットを前記第一ピストンシャフトと逆方向に移動させ、
前記流体が前記第四チャンバーに流れ込めば前記第二ピストンは前記流体の動力によって前記第二ピストンシャフトを作動させたうえで前記第二ピストン溝の軸方向に沿って前記伝動ユニットを前記第一ピストンシャフトの方向へ移動させ、
前記バルブユニットは回転接続台座、ドライブシャフトおよびバルブを有し、前記回転接続台座は前記弁座の前記軸孔内に移動可能に装着され、前記ドライブシャフトは前記伝動ユニットに固定され、一端が前記弁座の前記軸孔を貫通して前記回転接続台座に連結されたうえで前記伝動ユニットとともに作動し、前記バルブは前記ドライブシャフトに連結されるため、前記ドライブシャフトの軸方向に沿って前記弁座の前記開口部を開放する第一位置と前記弁座の前記開口部を遮蔽する第二位置との間を移動することも、前記ドライブシャフトの回転によって前記第二位置と前記弁座の前記開口部に密着する第三位置との間を移動することもでき、
前記流路スイッチは前記第三流路と前記第四流路との連結箇所および前記第六流路と前記第七流路との連結箇所、またはいずれかの一つに配置され、前記流路スイッチがオープンであれば、前記流体を通過させることができることを特徴とするゲートバルブ。
【請求項2】
前記流路スイッチは前記第三流路と前記第四流路との前記連結箇所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
【請求項3】
前記流路スイッチは第一流路スイッチであり、前記第一流路スイッチはスイッチ本体、バルブシャフト、前記バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有し、前記スイッチ本体は前記第三流路に繋がる流体導入孔と、前記第四流路に繋がる流体排出孔とを有し、前記バルブシャフトは前記スイッチ本体内に配置され、前記第一ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動し、前記弾性ユニットは前記バルブシャフトに弾力を生じ、前記バルブシャフトを前記閉位置に維持し、
前記バルブシャフトが前記閉位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットの妨害を受けるため、前記流体排出孔まで流れることができなく、
前記バルブシャフトが前記開位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットに妨害されず、前記流体排出孔まで流れることができることを特徴とする請求項2に記載のゲートバルブ。
【請求項4】
前記流路スイッチは前記第六流路と前記第七流路との前記連結箇所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
【請求項5】
前記流路スイッチは第二流路スイッチであり、前記第二流路スイッチはスイッチ本体、バルブシャフト、前記バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有し、前記スイッチ本体は前記第六流路に繋がる流体導入孔と、前記第七流路に繋がる流体排出孔とを有し、前記バルブシャフトは前記スイッチ本体内に配置され、前記第二ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動し、 前記弾性ユニットは前記バルブシャフトに弾力を生じ、前記バルブシャフトを前記閉位置に維持し、
前記バルブシャフトが前記閉位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットの妨害を受けるため、前記流体排出孔まで流れることができなく、
前記バルブシャフトが前記開位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットに妨害されず、前記流体排出孔まで流れることができることを特徴とする請求項4に記載のゲートバルブ。
【請求項6】
前記第三流路と前記第四流路との前記連結箇所および前記第六流路と前記第七流路との前記連結箇所に前記流路スイッチを別々に配置することを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
【請求項7】
前記第三流路と前記第四流路との前記連結箇所に配置された前記流路スイッチは第一流路スイッチであり、前記第一流路スイッチはスイッチ本体、バルブシャフト、前記バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有し、前記スイッチ本体は前記第三流路に繋がる流体導入孔と、前記第四流路に繋がる流体排出孔とを有し、前記バルブシャフトは前記スイッチ本体内に配置され、前記第一ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動し、前記弾性ユニットは前記バルブシャフトに弾力を生じ、前記バルブシャフトを前記閉位置に維持し、
前記バルブシャフトが前記閉位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットの妨害を受けるため、前記流体排出孔まで流れることができなく、
前記バルブシャフトが前記開位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットに妨害されず、前記流体排出孔まで流れることができ、
前記第六流路と前記第七流路との前記連結箇所に配置された前記流路スイッチは第二流路スイッチであり、前記第二流路スイッチはスイッチ本体、バルブシャフト、前記バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有し、前記スイッチ本体は前記第六流路に繋がる流体導入孔と、前記第七流路に繋がる流体排出孔とを有し、前記バルブシャフトは前記スイッチ本体内に配置され、前記第二ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動し、前記弾性ユニットは前記バルブシャフトに弾力を生じ、前記バルブシャフトを前記閉位置に維持し、
前記バルブシャフトが前記閉位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットの妨害を受けるため、前記流体排出孔まで流れることができなく、
前記バルブシャフトが前記開位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットに妨害されず、前記流体排出孔まで流れることができることを特徴とする請求項6に記載のゲートバルブ。
【請求項8】
さらに第三流路スイッチを備え、
前記第三流路スイッチは前記第五流路と前記流出口との連結箇所に配置されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一つに記載のゲートバルブ。
【請求項9】
前記弁座はさらに前記第五流路および前記流出口に繋がる排出通路を有し、
前記第三流路スイッチはバルブシャフト、前記バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有し、前記バルブシャフトは前記弁座の前記排出通路内に装着され、前記第二ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動し、前記弾性ユニットは前記バルブシャフトに弾力を生じ、前記バルブシャフトを前記閉位置に維持し、
前記バルブシャフトが前記閉位置に維持される際、前記第五流路から前記排出通路に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットの妨害を受けるため、前記流出口まで流れることができなく、
前記バルブシャフトが前記開位置に維持される際、前記第五流路から前記排出通路に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットに妨害されず、前記流出口まで流れることができることを特徴とする請求項8に記載のゲートバルブ。
【請求項10】
前記弁座はさらに緩衝エリアを有し、前記緩衝エリアは前記第一流路と前記第二流路との間に連結され、プラグおよび弾性ユニットを有し、前記プラグは前記緩衝エリアと前記第一流路との間に配置され、前記弾性ユニットは前記プラグに弾力を生じることで前記第一流路に向かって前記プラグを後ろから押すことを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲートバルブに関し、詳しく言えば作動精度を向上させるゲートバルブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の真空バルブにおいて、バルブレバーは流体によって駆動され、二つの自由度で作動したうえでバルブプレートを駆動する。それに対し、バルブプレートはバルブレバーによって駆動されたうえでバルブの開口部に平行の方向に沿ってバルブの開口部まで移動し、続いてバルブの開口部に垂直の方向に沿ってバルブの開口部まで移動し、バルブの開口部に密着し、気密効果を生じる。
【0003】
しかし、従来の真空バルブは流体によって駆動されると同時にバルブプレートを作動させるため、流体の圧力をうまく制御できなければ、バルブプレートの作動精度に影響を与えるだけでなく、バルブプレートがバルブの開口部に密着できず、バルブプレートとバルブの開口部との間の気密性を十分に維持することができない。つまり、従来の真空バルブの構造には改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は作動精度を向上させ、気密性を確保することができるゲートバルブを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、ゲートバルブは弁座、第一ピストンユニット、第二ピストンユニット、バルブユニットおよび流路スイッチを備える。弁座は開口部、軸孔、格納溝、第一ピストン溝および第二ピストン溝を有する。軸孔は軸方向が開口部の向きに垂直である。格納溝は開口部と軸孔との間に形成される。第一ピストン溝は軸孔に接するように形成され、軸方向が軸孔の軸方向に平行である。第二ピストン溝は格納溝に接するように形成され、軸方向が開口部の向きに平行である。弁座はさらに流体出入口、流入口、流出口、第一流路、第二流路、第三流路、第四流路、第五流路、第六流路および第七流路を有する。第一流路は流体出入口に繋がる。第二流路は第一流路に繋がる。第三流路は第一流路に繋がる。第四流路は第三流路に繋がる。第五流路は第四流路および流出口に繋がる。第六流路は流入口に繋がる。第七流路は第六流路に繋がる。流体は第一流路、第二流路、第三流路、第四流路、第五流路、第六流路および第七流路を流れる。第一ピストンユニットは第一ピストン、第一チャンバー、第二チャンバー、第一ピストンシャフトおよび伝動ユニットを有する。第一ピストンは弁座の第一ピストン溝内に移動可能に装着される。第一チャンバーは第二流路に繋がるように第一ピストンの一端と軸孔の端部壁面との間に形成される。流体が第一チャンバーに流れ込めば第一ピストンは流体の動力によって第一ピストン溝の軸方向に沿って弁座の開口部へ移動する。第二チャンバーは第七流路に繋がるように第一ピストンの外周面と軸孔の壁面との間に形成される。流体が第二チャンバーに流れ込めば第一ピストンは流体の動力によって第一ピストン溝の軸方向に沿って弁座の開口部と逆方向に移動する。第一ピストンシャフトは一部分が弁座の格納溝に露出し、一端が第一ピストンに連結されたうえで第一ピストンの駆動力を受けて軸方向に沿って往復移動する。伝動ユニットは第一ピストン溝の軸方向に沿って移動できるように弁座の格納溝内に装着され、第二ピストン溝の軸方向に沿って移動できるように第一ピストンシャフトに連結される。伝動ユニットは第一ピストンシャフトによって駆動されたうえで第一ピストン溝の軸方向に沿って往復移動する。第二ピストンユニットは第二ピストンシャフト、第二ピストン、第三チャンバーおよび第四チャンバーを有する。第二ピストンシャフトは伝動ユニットに嵌まり込んだうえで伝動ユニットを第一ピストン溝の軸方向に沿って移動させる。第二ピストンは弁座の第二ピストン溝内に移動可能に装着され、かつ第二ピストンシャフトに連結される。第三チャンバーおよび第四チャンバーは第二ピストンの相対する両端面と第二ピストン溝の相対する両端壁面との間に形成される。第三チャンバーは第四流路に繋がる。第四チャンバーは第六流路に繋がる。流体が第三チャンバーに流れ込めば第二ピストンは流体の動力によって第二ピストンシャフトを作動させたうえで第二ピストン溝の軸方向に沿って伝動ユニットを第一ピストンシャフトと逆方向に移動させる。流体が第四チャンバーに流れ込めば第二ピストンは流体の動力によって第二ピストンシャフトを作動させたうえで第二ピストン溝の軸方向に沿って伝動ユニットを第一ピストンシャフトの方向へ移動させる。バルブユニットは回転接続台座、ドライブシャフトおよびバルブを有する。回転接続台座は弁座の軸孔内に移動可能に装着される。ドライブシャフトは伝動ユニットに固定され、一端が弁座の軸孔を貫通して回転接続台座に連結されたうえで伝動ユニットとともに作動する。バルブはドライブシャフトに連結されたうえで弁座の開口部を開放する第一位置と弁座の開口部を遮蔽する第二位置との間をドライブシャフトの軸方向に沿って移動し、ドライブシャフトの回転によって第二位置と弁座の開口部に密着する第三位置との間を移動する。流路スイッチは第三流路と第四流路との連結箇所および第六流路と第七流路との連結箇所、またはいずれかの一つに配置される。流路スイッチを入れれば流体を流動させることができる。
【0006】
詳しく言えば、流体が第二流路に沿って第一チャンバーに流れ込めば、第一ピストンユニットは流体の動力によって伝動ユニットおよびドライブシャフトを駆動するとともにバルブを第一位置から第二位置へ移動させる。流体が第三流路および第四流路に沿って第三チャンバーに流れ込めば、第二ピストンユニットは流体の動力によって伝動ユニットおよびドライブシャフトを駆動するとともにバルブを第二位置から第三位置へ移動させ、バルブを弁座の開口部に密着させる。続いて、第四流路内の流体は第五流路に沿って流出口から弁座の外部へ流出する。流体が第六流路に沿って第四チャンバーに流れ込めば、第二ピストンユニットは流体の動力によって伝動ユニットおよびドライブシャフトを駆動するとともにバルブを第三位置から第四位置へ移動させる。流体が第七流路に沿って第二チャンバーに流れ込めば、第一ピストンユニットは流体の動力によって伝動ユニットおよびドライブシャフトを駆動するとともにバルブを第二位置から第一位置へ移動させ、弁座の開口部を開放する。続いて、第一チャンバー内の流体は第二流路に沿って第一流路を流れ、流出口から弁座の外部に流出する。流路スイッチは流体を通過させるか否かを制御するものである。流体が到着する前に流路スイッチは遮断状態に維持される。流体が到着したときに流路スイッチは開放状態を維持し、流体を通過させる。通過した流体は流動力によって第一ピストンユニットおよび第二ピストンユニットを作動させる。上述した構造特徴により、バルブは弁座の開口部に密着したり、弁座の開口部を開放したりすることができるため、作動精度の向上および気密性の確保が実現できる。
【0007】
比較的好ましい場合、流路スイッチは実際のニーズに応じて第三流路と第四流路との連結箇所または第六流路と第七流路との連結箇所に配置されるか、第三流路と第四流路との連結箇所および第六流路と第七流路との連結箇所に配置される。
【0008】
比較的好ましい場合、流路スイッチは第三流路と第四流路との連結箇所に配置され、スイッチ本体、バルブシャフト、バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有する。スイッチ本体は第三流路に繋がる流体導入孔と、第四流路に繋がる流体排出孔とを有する。バルブシャフトはスイッチ本体内に配置され、第一ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動する。上述した構造特徴により、バルブシャフトが弾性ユニットの弾力によって閉位置に維持される際、流体導入孔からスイッチ本体に流れ込む流体は閉塞ユニットの妨害を受けるため、流体排出孔まで流れることができない。バルブシャフトが第一ピストンシャフトの駆動力によって開位置に維持される際、流体導入孔からスイッチ本体に流れ込む流体は閉塞ユニットの妨害を受けることなく、流体排出孔まで流れることができる。
【0009】
比較的好ましい場合、流路スイッチは第六流路と第七流路との連結箇所に配置され、スイッチ本体、バルブシャフト、バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有する。スイッチ本体は第六流路に繋がる流体導入孔と、第七流路に繋がる流体排出孔とを有する。バルブシャフトはスイッチ本体内に配置され、第二ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動する。上述した構造特徴により、バルブシャフトが弾性ユニットの弾力によって閉位置に維持される際、流体導入孔からスイッチ本体に流れ込む流体は閉塞ユニットの妨害を受けるため、流体排出孔まで流れることができない。バルブシャフトが第二ピストンシャフトの駆動力によって開位置に維持される際、流体導入孔からスイッチ本体に流れ込む流体は閉塞ユニットの妨害を受けることなく、流体排出孔まで流れることができる。
【0010】
比較的好ましい場合、ゲートバルブはさらに第五流路と流出口との連結箇所に位置する流路スイッチを備える。流路スイッチはバルブシャフト、バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有する。バルブシャフトは弁座の排出通路内に装着され、第二ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動する。上述した構造特徴により、バルブシャフトが弾性ユニットの弾力によって閉位置に維持される際、第五流路から排出通路に流れ込む流体は閉塞ユニットの妨害を受けるため、流出口まで流れることができない。バルブシャフトが第二ピストンシャフトの駆動力によって開位置に維持される際、第五流路から排出通路に流れ込む流体は閉塞ユニットの妨害を受けることなく、流出口まで流れることができる。
【0011】
比較的好ましい場合、弁座はさらに緩衝エリアを有する。緩衝エリアは第一流路と第二流路との間に連結され、プラグおよび弾性ユニットを有する。プラグは緩衝エリアと第一流路との間に配置される。弾性ユニットはプラグに弾力を生じることで第一流路の方向に向かってプラグを強制的に移動させる。上述した構造特徴により、プラグに生じた流体の圧力がプラグに生じた弾性ユニットの圧力より大きい際、流体は第一流路から緩衝エリアを流れて第二流路に進み、続いて第二流路を流れて第一チャンバーに流れ込む。流体が第一チャンバーから第二流路を流れて緩衝エリアまで到達する際、流体はプラグと緩衝エリアとの間の隙間に沿って第一流路に徐々に流れ込み、続いて第一流路から弁座の外部へ流出するため、流体から放出された圧力を緩和し、バルブの開放速度の速さを制御することができる。
【0012】
本発明による作動精度を向上させるゲートバルブの詳細な構造、特徴、組み立てまたは使用方法は、以下の実施形態の詳細な説明を通して明確にする。また、以下の詳細な説明および本発明により提示された実施形態は本発明を説明するための一例に過ぎず、本発明の請求範囲を限定できないことは、本発明にかかわる領域において常識がある人ならば理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態によるゲートバルブにおいて第一流路、第二流路、第三流路、第四流路および第五流路が配置された状態を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態によるゲートバルブにおいて第六流路および第七流路が配置された状態を別の角度から見た斜視図である。
図3】本発明の一実施形態によるゲートバルブを示す平面図である。
図4図3中の4-4線に沿った断面図、即ちバルブが第一位置に維持された状態を示す断面図である。
図5図3中の5-5線に沿った断面図、即ち流体が第一流路から第二流路を通って第一チャンバーに流れ込む状態を示す断面図である。
図6図4中の6-6線に沿った断面図、即ち第一流路スイッチが閉位置に維持された状態を示す断面図である。
図7図3中の7-7線に沿った断面図、即ち第二流路スイッチが開位置に維持された状態を示す断面図である。
図8図7中の8-8線に沿った断面図、即ち第二流路スイッチが開位置に維持された状態を示す断面図である。
図9図3中の9-9線に沿った断面図、即ち第二流路スイッチが閉位置に維持された状態を示す断面図である。
図10図3中の10-10線に沿った断面図、即ち第二流路スイッチが閉位置に維持された状態を示す断面図である。
図11図3中の11-11線に沿った断面図である。
図12図3中の12-12線に沿った断面図、即ちバルブが第一位置に維持された状態を示す断面図である。
図13図4に対応し、バルブが第二位置に維持された状態を示す断面図である。
図14図13に対応し、バルブが第三位置に維持された状態を示す断面図である。
図15図6に対応し、第一流路スイッチが開位置に維持された状態を示す断面図である。
図16図12に対応し、バルブが第二位置に維持された状態を示す断面図である。
図17図16に対応し、バルブが第三位置に維持された状態を示す断面図である。
図18図7に対応し、第二流路スイッチが閉位置に維持された状態を示す断面図である。
図19図8に対応し、第二流路スイッチが閉位置に維持された状態を示す断面図である。
図20図11に対応し、第二ピストンが流体の後押しによって上に移動する状態を示す断面図である。
図21図10に対応し、第二流路スイッチが開位置に維持された状態を示す断面図である。
図22図9に対応し、第二流路スイッチが開位置に維持された状態を示す断面図である。
図23図5に対応し、流体が第一チャンバーから第二流路を通って第一流路に流れ込む状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明による作動精度を向上させるゲートバルブを図面に基づいて説明する。なお、明細書および図面において、方向性用語は図面中の方向に基づいて表現される。同じ符号は同じ部品または類似した部品の構造特徴を示す。
【0015】
(一実施形態)
図1図2図4図7および図12に示すように、本発明の一実施形態によるゲートバルブ10は弁座20、二つの第一ピストンユニット30、二つの第二ピストンユニット40、バルブユニット50および三つの流路スイッチ60、70、80を備える。
【0016】
弁座20は矩形の第一本体21および矩形の第二本体22から構成される。第二本体22は締結ユニットによって短側面が第一本体21の長側面に締結されるため、弁座20はT字型の構造である。第一本体21は頂面と底面を貫通する開口部212を有する。第二本体22は内部に軸孔221、格納溝222、二つの第一ピストン溝223および二つの第二ピストン溝224を有する。図12に示すように軸孔221は軸方向が開口部212の向きに垂直である。格納溝222は開口部212と軸孔221との間に形成されたうえで開口部212および軸孔221に別々に繋がる。図4および図5に示すように、二つの第一ピストン溝223は軸孔221に接するように形成され、軸方向が開口部212の向きに垂直である。二つの第二ピストン溝224は格納溝222に接するように形成され、キャップ225によって遮蔽され、軸方向が開口部212の向きに平行である。
【0017】
図1および図2に示すように、第二本体22は側面に流体出入口226、流入口227、第一接続部12および第二接続部14を有する。流入口227は流体出入口226の下方に位置する。第一接続部12は流体出入口226に装着される。第二接続部14は流入口227に装着される。図7に示すように、第二本体22はさらに底面に流出口228と、流出口228に繋がる排出通路229とを有する。図1および図2に示すように、第二本体22は内部に第一流路23、第二流路24、第三流路25、第四流路26、第五流路27、第六流路28および第七流路29を有する。高圧ガスなどの流体は第一流路23、第二流路24、第三流路25、第四流路26、第五流路27、第六流路28および第七流路29を流れる。図1および図5に示すように、第一流路23は一端が流体出入口226を介して繋がる。第二流路24は第一直線部位242および二つの相互に間隔を置く第二直線部位244を有する。第一直線部位242は第二本体22の幅方向に沿って伸び、一端が第一流路23に繋がる。それぞれの第二直線部位244は一端が第一直線部位242に垂直に連結される。第三流路25は第三直線部位252、第一転回部位254および第二転回部位256を有する。図1および図4に示すように、第三直線部位252は一端が第一流路23に垂直に連結される。第一転回部位254は一端が第三直線部位252に垂直に連結され、別の一端が第二転回部位256に垂直に連結される。第二転回部位256は第二本体22の長さ方向に沿って第一本体21へ伸びる。第四流路26は第三転回部位262および第四転回部位264を有する。図1図6および図7に示すように、第三転回部位262は第二本体22の長さ方向に沿って第一本体21と逆方向に伸びる。第四転回部位264は第二本体22の幅方向に沿って伸び、一端が第三転回部位262に垂直に連結される。第五流路27は第四直線部位272および第五転回部位274を有する。図1および図18に示すように、第四直線部位272は一端が第四流路26の第四転回部位264に連結される。第五転回部位274は一端が第四直線部位272に垂直に連結され、別の一端が排出通路229に連結される。第六流路28は第六転回部位282と、二つの相互に間隔を置く第五直線部位284および第六直線部位286を有する。図2に示すように、第六転回部位282は一端が流入口227を介して第二接続部14に連結される。第五直線部位284は第二本体22の長さ方向に沿って伸び、一端が第六転回部位282に垂直に連結される。第六直線部位286は一端が第五直線部位284に垂直に連結される。第七流路29は第七転回部位292と、第七直線部位294と、二つの相互に間隔を置く第八直線部位296とを有する。図2に示すように、第七転回部位292は一端が第七直線部位294に垂直に連結される。第七直線部位294は第二本体22の幅方向に沿って伸びる。それぞれの第八直線部位296は一端が第七直線部位294に垂直に連結される。
【0018】
それぞれの第一ピストンユニット30は第一ピストン31、第一チャンバー32、第二チャンバー33、第一ピストンシャフト34および伝動ユニット35を有する。図4に示すように、第一ピストン31は弁座20の第一ピストン溝223内に移動可能に装着される。図5および図13に示すように、第一チャンバー32は第二流路24の第二直線部位244に繋がるように第一ピストン31の一端と第一ピストン溝223の端部壁面との間に形成される。流体が第一チャンバー32に流れ込めば第一ピストン31は流体の動力によって第一ピストン溝223の軸方向に沿って弁座20の開口部212へ移動する。図13に示すように、第二チャンバー33は第七流路29の第八直線部位296に繋がるように第一ピストン31の外周面と第一ピストン溝223の壁面との間に形成される。図4に示すように、流体が第二チャンバー33に流れ込めば第一ピストン31は流体の動力によって第一ピストン溝223の軸方向に沿って弁座20の開口部212と逆方向に移動する。第一ピストンシャフト34は小径部342および大径部344を有する。図4に示すように、小径部342は弁座20の格納溝222に格納され、径方向穿孔346を有する。大径部344は一端が第一ピストン溝223を貫通して第一ピストン31に連結され、別の一端が弁座20の格納溝222に露出し、小径部342に連結される。上述した構造特徴により、第一ピストンシャフト34は第一ピストン31の駆動力を受けて第一ピストン溝223の軸方向に沿って往復移動することができる。伝動ユニット35は直線状孔352、直線状孔352に繋がる皿穴354およびねじ孔356を有する。図4に示すように、下からボルト36を皿穴354および径方向穿孔346に差し込んでねじ孔356に締め付ければ、伝動ユニット35は図4および図13に示すように、第一ピストンシャフト34とともに第一ピストン溝223の軸方向に沿って往復移動することも、図13および図14に示すように第二ピストン溝224の軸方向に沿って第一ピストンユニット30に向かって往復移動することもできる。図8に示すように、伝動ユニット35は両端に円弧状溝358および円弧状パッド37を有する。円弧状パッド37は円弧状溝358内に配置される。
【0019】
それぞれの第二ピストンユニット40は第二ピストンシャフト41、第二ピストン42、第三チャンバー43および第四チャンバー44を有する。図8に示すように、第二ピストンシャフト41は円弧状パッド37によって伝動ユニット35に嵌まり込むため、伝動ユニット35は第一ピストン溝223の軸方向に沿って第二ピストンシャフト41に向かって移動することも、第二ピストンシャフト41とともに第二ピストン溝224の軸方向に沿って往復移動することもできる。図8および図9に示すように、一つの第二ピストンシャフト41は末端部にプッシュ部412aを有し、別の末端部にプッシュ部412bを有する。図7に示すように、第二ピストン42は弁座20の第二ピストン溝224内に移動可能に装着され、かつ二つの凸状部422が第二ピストン溝224を貫通して第二ピストンシャフト41に締結されるため、第二ピストンシャフト41とともに作動することができる。第三チャンバー43は第四流路26の第四転回部位264に繋がるように第二ピストン42の頂面とキャップ225との間に形成される。図11および図20に示すように、流体が第三チャンバー43に流れ込めば第二ピストン42は流体の動力によって第二ピストンシャフト41を作動させたうえで第二ピストン溝224の軸方向に沿って伝動ユニット35を押し下げる。第四チャンバー44は第六流路28の第五直線部位284に繋がるように第二ピストン42の底面と第二ピストン溝224の底部壁面との間に形成される。図11および図20に示すように、流体が第四チャンバー44に流れ込めば第二ピストン42は流体の動力によって第二ピストンシャフト41を作動させたうえで第二ピストン溝224の軸方向に沿って伝動ユニット35を押し上げる。
【0020】
バルブユニット50は回転接続台座51、ドライブシャフト52およびバルブ53を有する。図12に示すように、回転接続台座51は弁座20の軸孔221内に移動可能に装着される。ドライブシャフト52は伝動ユニット35に固定され、一端が弁座20の軸孔221を貫通して回転接続台座51に連結されるため、伝動ユニット35とともに第一ピストン溝223の軸方向に沿って移動することも、伝動ユニット35の作動によって回転することもできる。バルブ53はドライブシャフト52に連結されるため、ドライブシャフト52が移動すれば、弁座20の開口部212を開放する第一位置(図12参照)と弁座20の開口部212を遮蔽する第二位置P2(図16参照)との間にバルブ53を移動させることができる。ドライブシャフト52が回転すれば、第二位置P2と弁座20の開口部212に密着する第三位置P3(図17参照)との間にバルブ53を移動させることができる。
【0021】
流路スイッチ60、70、80は実際の状況に応じて第三流路25と第四流路26との連結箇所、第六流路28と第七流路29との連結箇所、第五流路27と流出口228との連結箇所のいずれかの一つまたは一つ以上に配置される。本実施形態において、流路スイッチ60、70、80、即ち第一流路スイッチ60、第二流路スイッチ70、第三流路スイッチ80は第三流路25と第四流路26との連結箇所、第六流路28と第七流路29との連結箇所および第五流路27と流出口228との連結箇所に別々に配置される。
【0022】
図1に示すように、第一流路スイッチ60は第三流路25と第四流路26との連結箇所に配置され、図6に示すようにスイッチ本体61、バルブシャフト62、閉塞ユニット63および弾性ユニット64を有する。スイッチ本体61は流体導入孔612および流体排出孔614を有する。図4に示すように、流体導入孔612は第三流路25の第二転回部位256に繋がる。図6に示すように、流体排出孔614は第四流路26の第三転回部位262に繋がる。スイッチ本体61は一端に格納溝222に繋がる端部口616を有する。バルブシャフト62はスイッチ本体61内に配置され、ヘッド部622および桿状部624を有する。桿状部624はヘッド部622に連結され、末端がスイッチ本体61の端部口616に突出し、第一ピストンシャフト34の小径部342(図15参照)に当接する。閉塞ユニット63はバルブシャフト62の桿状部624に被さって流体導入孔612と流体排出孔614との間に配置される。弾性ユニット64は一端が第一本体21に当接し、別の一端がバルブシャフト62のヘッド部622に当接したうえでバルブシャフト62に弾性力を生じる。上述した構造特徴により、バルブシャフト62が弾性ユニット64の弾力によって閉位置P4に維持される際、図6に示すように、流体導入孔612からスイッチ本体61に流れ込む流体は閉塞ユニット63の妨害を受けるため、流体排出孔614まで流れることができない。バルブシャフト62が第一ピストンシャフト34の小径部342の後押しによって開位置P5に維持される際、図15に示すように、流体導入孔612からスイッチ本体61に流れ込む流体は閉塞ユニット63の妨害を受けることなく、流体排出孔614まで流れることができる。
【0023】
図2に示すように、第二流路スイッチ70は第六流路28と第七流路29との連結箇所に配置され、図9および図10に示すようにスイッチ本体71、バルブシャフト72、閉塞ユニット73および弾性ユニット74を有する。スイッチ本体71は流体導入孔712および流体排出孔714を有する。流体導入孔712は第六流路28の第六直線部位286に繋がる。流体排出孔714は第七流路29の第七転回部位292に繋がる。バルブシャフト72はスイッチ本体71内に配置され、ヘッド部722および桿状部724を有する。桿状部724はヘッド部722に連結され、末端がスイッチ本体71に突出し、第二ピストンシャフト41のプッシュ部412aに当接する。閉塞ユニット73はバルブシャフト72の桿状部724に被さって流体導入孔712と流体排出孔714との間に配置される。弾性ユニット74は一端がスイッチ本体71の頂部に当接し、別の一端がバルブシャフト72のヘッド部722に当接したうえでバルブシャフト72に弾性力を生じる。上述した構造特徴により、図9および図10に示すように、バルブシャフト72が弾性ユニット74の弾力によって閉位置P4に維持される際、流体導入孔712からスイッチ本体71に流れ込む流体は閉塞ユニット73の妨害を受けるため、流体排出孔714まで流れることができない。図21および図22に示すように、バルブシャフト72が第二ピストンシャフト41のプッシュ部412aの後押しによって開位置P5に維持される際、流体導入孔712からスイッチ本体71に流れ込む流体は閉塞ユニット73の妨害を受けることなく、流体排出孔714まで流れることができる。
【0024】
図1に示すように、第三流路スイッチ80は第五流路27と流出口228との連結箇所に配置され、図7および図8に示すようにバルブシャフト81、閉塞ユニット82および弾性ユニット83を有する。バルブシャフト81は排出通路229内に配置され、ヘッド部812および桿状部814を有する。桿状部814はヘッド部812に連結され、末端が流出口228に突出して格納溝222に入り込み、第二ピストンシャフト41のプッシュ部412bに当接する。閉塞ユニット82はバルブシャフト81の桿状部814に被さって流出口228に接するように配置される。弾性ユニット83は一端が排出通路229に被さる蓋84に当接し、別の一端がバルブシャフト81のヘッド部812に当接したうえでバルブシャフト81に弾性力を生じる。上述した構造特徴により、図18および図19に示すように、バルブシャフト81が弾性ユニット83の弾力によって閉位置P4に維持される際、第五流路27の第五転回部位274から排出通路229に流れ込む流体は閉塞ユニット82の妨害を受けるため、流出口228まで流れることができない。図7および図8に示すように、バルブシャフト81が第二ピストンシャフト41のプッシュ部412bの後押しによって開位置P5に維持される際、第五流路27の第五転回部位274から排出通路229に流れ込む流体は閉塞ユニット82の妨害を受けることなく、流出口228まで流れることができる。
【0025】
詳しく言えば、バルブ53を閉鎖する際、図1に示すように、流体は第一接続部12を介して第一流路23に流れ込む。続いて一部分の流体は第三流路25に沿って第一流路スイッチ60に到達し、第一流路スイッチ60のオープンを待つ。図5に示すように、別の一部分の流体が二つの第二流路24の第二直線部位244に沿って二つの第一チャンバー32に流れ込めば、二つの第一ピストンユニット30は図13に示すように二つの第一チャンバー32内の流体の後押しによって弁座20の開口部212の方向へ移動する。このとき一つの第一ピストンシャフト34は図15に示すように第一流路スイッチ60を開放し、流体を第四流路26まで流動させる。別の一つの第一ピストンシャフト34は伝動ユニット35およびドライブシャフト52を介してバルブ53を図12の第一位置P1から図13の第二位置P2まで移動させる。続いて第一流路スイッチ60を通った流体の一部分は第四流路26から第五流路27の第五転回部位274に沿って第三流路スイッチ80に到達する。第三流路スイッチ80は図8の開位置P5に維持されるため、第三流路スイッチ80に到達した流体は流出口228から弁座20の外部へ流出し、圧力を放出する。図7に示すように、流体の別の一部分は第四流路26の第四転回部位264に沿って第三チャンバー43に流れ込めば、二つの第二ピストン42は二つの第三チャンバー43内の流体の動力によって押し下げられるため、二つの第二ピストンユニット40は伝動ユニット35およびドライブシャフト52を介してバルブ53を図16の第二位置P2から図17の第三位置P3まで回転させ、バルブ53を弁座20の開口部212に密着させる。また二つの第二ピストンユニット40を移動させる際、第二ピストンシャフト41のプッシュ部412bは第三流路スイッチ80のバルブシャフト81を後ろから押す力を解除するため、第三流路スイッチ80のバルブシャフト81は弾性ユニット83の弾力によって閉鎖状態を維持し、圧力放出を停止する。
【0026】
バルブ53を開放する際、図2に示すように、流体は第二接続部14を介して第六流路28に流れ込む。続いて一部分の流体は第六流路28の第六直線部位286に沿って第二流路スイッチ70に到達し、第二流路スイッチ70のオープンを待つ。別の一部分の流体が第六流路28の二つの第五直線部位284に沿って二つの第四チャンバー44に流れ込めば、二つの第二ピストン42は二つの第四チャンバー44内の流体によって押し上げられる。このとき二つの第二ピストンシャフト41は伝動ユニット35およびドライブシャフト52を介してバルブ53を図17の第三位置P3から図16の第二位置P2まで移動させ、バルブ53と弁座20の密着状態を解除する。二つの第二ピストンユニット40を移動させる際、一つの第二ピストンシャフト41はプッシュ部412bによって第三流路スイッチ80のバルブシャフト81を後ろから押し、第三流路スイッチ80を図5の開位置P5に維持する。図21および図22に示すように、別の一つの第二ピストンシャフト41はプッシュ部412bによって第二流路スイッチ70のバルブシャフト72を後ろから押し、第二流路スイッチ70を開放状態に維持し、流体を第二流路スイッチ70から通過させる。続いて、図13に示すように、第二流路スイッチ70を通った流体が第七流路29の二つの第八直線部位296に沿って二つの第二チャンバー33に流れ込めば、第一ピストンユニット30は第二チャンバー33内の流体の後押しによって弁座20の開口部212と逆方向に移動する。第一ピストンユニット30が弁座20の開口部212と逆方向に移動する際、第一流路スイッチ60の62に当接した第一ピストンシャフト34は第一流路スイッチ60を図6の閉位置P4まで後ろから押す。同時に二つの第一ピストンシャフト34は伝動ユニット35およびドライブシャフト52を介してバルブ53を図16の第二位置P2から図12の第一位置P1まで移動させ、バルブ53を開放する。二つの第一チャンバー32内の流体は二つの第一ピストンシャフト34の後押しによって第二流路24に沿って第一流路23に流れ込み、図23に示すように第一接続部12から弁座20の外部へ流出し、圧力を放出する。
【0027】
図5および図23に示すように、弁座20はさらに緩衝エリア90を有する。緩衝エリア90は第一流路23と第二流路24との間に連結され、外径が第一流路23および第二流路24より大きい。緩衝エリア90はプラグ91、弾性ユニット92および閉塞ユニット93を有する。プラグ91は第一緩衝エリア90と第一流路23との間の気流を妨害せず、緩衝エリア90と第一流路23との間に配置される。弾性ユニット92は一端が緩衝エリア90と第二流路24との連結箇所に当接し、別の一端がプラグ91に当接することでプラグ91を第一流路23の方向へ押す弾力を生じる。プラグ91に生じた流体の圧力がプラグ91に作用した弾性ユニット92の圧力より大きい場合、流体は第一流路23から緩衝エリア90を通って第二流路24まで流動し、続いて第二流路24から第一チャンバー32に流れ込む。第一チャンバー32内の流体は第二流路24を通って緩衝エリア90まで流動し、続いてプラグ91と緩衝エリア90との間を流れ、第一流路23に徐々に流れ込み、続いて第一流路23から第一接続部12を通って弁座20の外部へ流出する。上述した構造特徴により、流体から放出された圧力を緩和し、バルブ53の開放速度の速さを制御することができる。
【0028】
上述をまとめてみると、本発明によるゲートバルブ10において、流路スイッチ60、70、80は弁座20の内部の異なる位置に配置されて流体の流動を制御するため、第一ピストンユニット30および第二ピストンユニット40は流体の圧力によって作動し、バルブ53を弁座20の開口部212に密着させたり、バルブ53を弁座20の開口部212から分離させたりすることができる。つまり、上述した構造特徴により、作動精度の向上および気密性の確保が実現できる。
【符号の説明】
【0029】
10:ゲートバルブ
12:第一接続部
14:第二接続部
20:弁座
21:第一本体
212:開口部
22:第二本体
221:軸孔
222:格納溝
223:第一ピストン溝
224:第二ピストン溝
225:キャップ
226:流体出入口
227:流入口
228:流出口
229:排出通路
23:第一流路
24:第二流路
242:第一直線部位
244:第二直線部位
25:第三流路
252:第三直線部位
254:第一転回部位
256:第二転回部位
26:第四流路
262:第三転回部位
264:第四転回部位
27:第五流路
272:第四直線部位
274:第五転回部位
28:第六流路
282:第六転回部位
284:第五直線部位
286:第六直線部位
29:第七流路
292:第七転回部位
294:第七直線部位
296:第八直線部位
30:第一ピストンユニット
31:第一ピストン
32:第一チャンバー
33:第二チャンバー
34:第一ピストンシャフト
342:小径部
344:大径部
346:径方向穿孔
35:伝動ユニット
352:直線状孔
354:皿穴
356:ねじ孔
358:円弧状溝
36:ボルト
37:円弧状パッド
40:第二ピストンユニット
41:第二ピストンシャフト
412a:プッシュ部
412b:プッシュ部
42:第二ピストン
422:凸状部
43:第三チャンバー
44:第四チャンバー
50:バルブユニット
51:回転接続台座
52:ドライブシャフト
53:バルブ
60:第一流路スイッチ
61:スイッチ本体
612:流体導入孔
614:流体排出孔
616:端口部
62:バルブシャフト
622:ヘッド部
624:桿状部
63:閉塞ユニット
64:弾性ユニット
70:第二流路スイッチ
71:スイッチ本体
712:流体導入孔
714:流体排出孔
72:バルブシャフト
722:ヘッド部
724:桿状部
73:閉塞ユニット
74:弾性ユニット
80:第三流路スイッチ
81:バルブシャフト
812:ヘッド部
814:桿状部
82:閉塞ユニット
83:弾性ユニット
84:蓋
90:緩衝エリア
91:プラグ
92:弾性ユニット
93:閉塞ユニット
P1:第一位置
P2:第二位置
P3:第三位置
P4:閉位置
P5:開位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2024-03-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁座、第一ピストンユニット、第二ピストンユニット、バルブユニットおよび流路スイッチを備え、
前記弁座は開口部、軸孔、格納溝、第一ピストン溝および第二ピストン溝を有し、前記軸孔は軸方向が前記開口部の向きに垂直であり、前記格納溝は前記開口部と前記軸孔との間に形成され、前記第一ピストン溝は前記軸孔に接するように形成され、軸方向が前記開口部の向きに垂直であり、前記第二ピストン溝は前記格納溝に接するように形成され、軸方向が前記開口部の向きに平行であり、
前記弁座はさらに流体出入口、流入口、流出口、第一流路、第二流路、第三流路、第四流路、第五流路、第六流路および第七流路を有し、前記第一流路は前記流体出入口に繋がり、前記第二流路は前記第一流路に繋がり、前記第三流路は前記第一流路に繋がり、前記第四流路は前記第三流路に繋がり、前記第五流路は前記第四流路および前記流出口に繋がり、前記第六流路は前記流入口に繋がり、前記第七流路は前記第六流路に繋がり、流体は前記第一流路、前記第二流路、前記第三流路、前記第四流路、前記第五流路、前記第六流路および前記第七流路を流れ、
前記第一ピストンユニットは第一ピストン、第一チャンバー、第二チャンバー、第一ピストンシャフトおよび伝動ユニットを有し、前記第一ピストンは前記弁座の前記第一ピストン溝内に移動可能に装着され、前記第一チャンバーは前記第二流路に繋がるように前記第一ピストンの一端と前記第一ピストン溝の端部壁面との間に形成され、
前記流体が前記第一チャンバーに流れ込めば前記第一ピストンは前記流体の動力によって前記第一ピストン溝の軸方向に沿って前記弁座の前記開口部へ移動し、前記第二チャンバーは前記第七流路に繋がるように前記第一ピストンの外周面と前記第一ピストン溝の周壁との間に形成され、
前記流体が前記第二チャンバーに流れ込めば前記第一ピストンは前記流体の動力によって前記第一ピストン溝の軸方向に沿って前記弁座の前記開口部と逆方向に移動し、前記第一ピストンシャフトは一部分が前記弁座の前記格納溝に露出し、一端が前記第一ピストンに連結されたうえで前記第一ピストンの駆動力を受けて軸方向に沿って往復移動し、前記伝動ユニットは前記第一ピストン溝の軸方向に沿って移動できるように前記弁座の前記格納溝内に装着され、前記第二ピストン溝の軸方向に沿って移動できるように前記第一ピストンシャフトに連結され、前記伝動ユニットは前記第一ピストンシャフトによって駆動されたうえで前記第一ピストン溝の軸方向に沿って往復移動し、
前記第二ピストンユニットは第二ピストンシャフト、第二ピストン、第三チャンバーおよび第四チャンバーを有し、前記第二ピストンシャフトは前記伝動ユニットに嵌まり込んだうえで前記伝動ユニットを前記第一ピストン溝の軸方向に沿って移動させ、前記第二ピストンは前記弁座の前記第二ピストン溝内に移動可能に装着され、かつ前記第二ピストンシャフトに連結され、前記第三チャンバーおよび前記第四チャンバーは前記第二ピストンの相対する両端面と前記第二ピストン溝の相対する両端壁面との間に別々に形成され、前記第三チャンバーは前記第四流路に繋がり、前記第四チャンバーは前記第六流路に繋がり、
前記流体が前記第三チャンバーに流れ込めば前記第二ピストンは前記流体の動力によって前記第二ピストンシャフトを作動させたうえで前記第二ピストン溝の軸方向に沿って前記伝動ユニットを前記第一ピストンシャフトの方向へ移動させ、
前記流体が前記第四チャンバーに流れ込めば前記第二ピストンは前記流体の動力によって前記第二ピストンシャフトを作動させたうえで前記第二ピストン溝の軸方向に沿って前記伝動ユニットを前記第一ピストンシャフトと逆方向に移動させ、
前記バルブユニットは接続台座、ドライブシャフトおよびバルブを有し、前記接続台座は前記弁座の前記軸孔内に移動可能に装着され、前記ドライブシャフトは前記伝動ユニットに固定され、一端が前記弁座の前記軸孔を貫通して前記接続台座に連結されたうえで前記伝動ユニットとともに作動し、前記バルブは前記ドライブシャフトに連結されるため、前記ドライブシャフトの軸方向に沿って前記弁座の前記開口部を開放する第一位置と前記弁座の前記開口部を遮蔽する第二位置との間を移動することも、前記ドライブシャフトの移動によって前記第二位置と前記弁座の前記開口部に密着する第三位置との間を移動することもでき、
前記流路スイッチは前記第三流路と前記第四流路との連結箇所および前記第六流路と前記第七流路との連結箇所、またはいずれかの一つに配置され、前記流路スイッチがオープンであれば、前記流体を通過させることができることを特徴とするゲートバルブ。
【請求項2】
前記流路スイッチは前記第三流路と前記第四流路との前記連結箇所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
【請求項3】
前記流路スイッチは第一流路スイッチであり、前記第一流路スイッチはスイッチ本体、バルブシャフト、前記バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有し、前記スイッチ本体は前記第三流路に繋がる流体導入孔と、前記第四流路に繋がる流体排出孔とを有し、前記バルブシャフトは前記スイッチ本体内に配置され、前記第一ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動し、前記弾性ユニットは前記バルブシャフトに弾力を生じ、前記バルブシャフトを前記閉位置に維持し、
前記バルブシャフトが前記閉位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットの妨害を受けるため、前記流体排出孔まで流れることができなく、
前記バルブシャフトが前記開位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットに妨害されず、前記流体排出孔まで流れることができることを特徴とする請求項2に記載のゲートバルブ。
【請求項4】
前記流路スイッチは前記第六流路と前記第七流路との前記連結箇所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
【請求項5】
前記流路スイッチは第二流路スイッチであり、前記第二流路スイッチはスイッチ本体、バルブシャフト、前記バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有し、前記スイッチ本体は前記第六流路に繋がる流体導入孔と、前記第七流路に繋がる流体排出孔とを有し、前記バルブシャフトは前記スイッチ本体内に配置され、前記第二ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動し、 前記弾性ユニットは前記バルブシャフトに弾力を生じ、前記バルブシャフトを前記閉位置に維持し、
前記バルブシャフトが前記閉位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットの妨害を受けるため、前記流体排出孔まで流れることができなく、
前記バルブシャフトが前記開位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットに妨害されず、前記流体排出孔まで流れることができることを特徴とする請求項4に記載のゲートバルブ。
【請求項6】
前記第三流路と前記第四流路との前記連結箇所および前記第六流路と前記第七流路との前記連結箇所に前記流路スイッチを別々に配置することを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
【請求項7】
前記第三流路と前記第四流路との前記連結箇所に配置された前記流路スイッチは第一流路スイッチであり、前記第一流路スイッチはスイッチ本体、バルブシャフト、前記バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有し、前記スイッチ本体は前記第三流路に繋がる流体導入孔と、前記第四流路に繋がる流体排出孔とを有し、前記バルブシャフトは前記スイッチ本体内に配置され、前記第一ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動し、前記弾性ユニットは前記バルブシャフトに弾力を生じ、前記バルブシャフトを前記閉位置に維持し、
前記バルブシャフトが前記閉位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットの妨害を受けるため、前記流体排出孔まで流れることができなく、
前記バルブシャフトが前記開位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットに妨害されず、前記流体排出孔まで流れることができ、
前記第六流路と前記第七流路との前記連結箇所に配置された前記流路スイッチは第二流路スイッチであり、前記第二流路スイッチはスイッチ本体、バルブシャフト、前記バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有し、前記スイッチ本体は前記第六流路に繋がる流体導入孔と、前記第七流路に繋がる流体排出孔とを有し、前記バルブシャフトは前記スイッチ本体内に配置され、前記第二ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動し、前記弾性ユニットは前記バルブシャフトに弾力を生じ、前記バルブシャフトを前記閉位置に維持し、
前記バルブシャフトが前記閉位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットの妨害を受けるため、前記流体排出孔まで流れることができなく、
前記バルブシャフトが前記開位置に維持される際、前記流体導入孔から前記スイッチ本体に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットに妨害されず、前記流体排出孔まで流れることができることを特徴とする請求項6に記載のゲートバルブ。
【請求項8】
さらに第三流路スイッチを備え、
前記第三流路スイッチは前記第五流路と前記流出口との連結箇所に配置されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一つに記載のゲートバルブ。
【請求項9】
前記弁座はさらに前記第五流路および前記流出口に繋がる排出通路を有し、
前記第三流路スイッチはバルブシャフト、前記バルブシャフトに被さる閉塞ユニットおよび弾性ユニットを有し、前記バルブシャフトは前記弁座の前記排出通路内に装着され、前記第二ピストンシャフトの駆動力によって閉位置から開位置まで移動し、前記弾性ユニットは前記バルブシャフトに弾力を生じ、前記バルブシャフトを前記閉位置に維持し、
前記バルブシャフトが前記閉位置に維持される際、前記第五流路から前記排出通路に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットの妨害を受けるため、前記流出口まで流れることができなく、
前記バルブシャフトが前記開位置に維持される際、前記第五流路から前記排出通路に流れ込む前記流体は前記閉塞ユニットに妨害されず、前記流出口まで流れることができることを特徴とする請求項8に記載のゲートバルブ。
【請求項10】
前記弁座はさらに緩衝エリアを有し、前記緩衝エリアは前記第一流路と前記第二流路との間に連結され、プラグおよび弾性ユニットを有し、前記プラグは前記緩衝エリアと前記第一流路との間に配置され、前記弾性ユニットは前記プラグに弾力を生じることで前記第一流路に向かって前記プラグを後ろから押すことを特徴とする請求項1に記載のゲートバルブ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
上述した課題を解決するため、ゲートバルブは弁座、第一ピストンユニット、第二ピストンユニット、バルブユニットおよび流路スイッチを備える。弁座は開口部、軸孔、格納溝、第一ピストン溝および第二ピストン溝を有する。軸孔は軸方向が開口部の向きに垂直である。格納溝は開口部と軸孔との間に形成される。第一ピストン溝は軸孔に接するように形成され、軸方向が軸孔の軸方向に平行である。第二ピストン溝は格納溝に接するように形成され、軸方向が開口部の向きに平行である。弁座はさらに流体出入口、流入口、流出口、第一流路、第二流路、第三流路、第四流路、第五流路、第六流路および第七流路を有する。第一流路は流体出入口に繋がる。第二流路は第一流路に繋がる。第三流路は第一流路に繋がる。第四流路は第三流路に繋がる。第五流路は第四流路および流出口に繋がる。第六流路は流入口に繋がる。第七流路は第六流路に繋がる。流体は第一流路、第二流路、第三流路、第四流路、第五流路、第六流路および第七流路を流れる。第一ピストンユニットは第一ピストン、第一チャンバー、第二チャンバー、第一ピストンシャフトおよび伝動ユニットを有する。第一ピストンは弁座の第一ピストン溝内に移動可能に装着される。第一チャンバーは第二流路に繋がるように第一ピストンの一端と軸孔の端部壁面との間に形成される。流体が第一チャンバーに流れ込めば第一ピストンは流体の動力によって第一ピストン溝の軸方向に沿って弁座の開口部へ移動する。第二チャンバーは第七流路に繋がるように第一ピストンの外周面と軸孔の壁面との間に形成される。流体が第二チャンバーに流れ込めば第一ピストンは流体の動力によって第一ピストン溝の軸方向に沿って弁座の開口部と逆方向に移動する。第一ピストンシャフトは一部分が弁座の格納溝に露出し、一端が第一ピストンに連結されたうえで第一ピストンの駆動力を受けて軸方向に沿って往復移動する。伝動ユニットは第一ピストン溝の軸方向に沿って移動できるように弁座の格納溝内に装着され、第二ピストン溝の軸方向に沿って移動できるように第一ピストンシャフトに連結される。伝動ユニットは第一ピストンシャフトによって駆動されたうえで第一ピストン溝の軸方向に沿って往復移動する。第二ピストンユニットは第二ピストンシャフト、第二ピストン、第三チャンバーおよび第四チャンバーを有する。第二ピストンシャフトは伝動ユニットに嵌まり込んだうえで伝動ユニットを第一ピストン溝の軸方向に沿って移動させる。第二ピストンは弁座の第二ピストン溝内に移動可能に装着され、かつ第二ピストンシャフトに連結される。第三チャンバーおよび第四チャンバーは第二ピストンの相対する両端面と第二ピストン溝の相対する両端壁面との間に形成される。第三チャンバーは第四流路に繋がる。第四チャンバーは第六流路に繋がる。流体が第三チャンバーに流れ込めば第二ピストンは流体の動力によって第二ピストンシャフトを作動させたうえで第二ピストン溝の軸方向に沿って伝動ユニットを第一ピストンシャフトの方向へ移動させる。流体が第四チャンバーに流れ込めば第二ピストンは流体の動力によって第二ピストンシャフトを作動させたうえで第二ピストン溝の軸方向に沿って伝動ユニットを第一ピストンシャフトと逆方向に移動させる。バルブユニットは接続台座、ドライブシャフトおよびバルブを有する。接続台座は弁座の軸孔内に移動可能に装着される。ドライブシャフトは伝動ユニットに固定され、一端が弁座の軸孔を貫通して接続台座に連結されたうえで伝動ユニットとともに作動する。バルブはドライブシャフトに連結されたうえで弁座の開口部を開放する第一位置と弁座の開口部を遮蔽する第二位置との間をドライブシャフトの軸方向に沿って移動し、ドライブシャフトの移動によって第二位置と弁座の開口部に密着する第三位置との間を移動する。流路スイッチは第三流路と第四流路との連結箇所および第六流路と第七流路との連結箇所、またはいずれかの一つに配置される。流路スイッチを入れれば流体を流動させることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
バルブユニット50は接続台座51、ドライブシャフト52およびバルブ53を有する。図12に示すように、接続台座51は弁座20の軸孔221内に移動可能に装着される。ドライブシャフト52は伝動ユニット35に固定され、一端が弁座20の軸孔221を貫通して接続台座51に連結されるため、伝動ユニット35とともに第一ピストン溝223の軸方向に沿って移動することも、伝動ユニット35の作動によって移動することもできる。バルブ53はドライブシャフト52に連結されるため、ドライブシャフト52が移動すれば、弁座20の開口部212を開放する第一位置(図12参照)と弁座20の開口部212を遮蔽する第二位置P2(図16参照)との間にバルブ53を移動させることができる。ドライブシャフト52が移動すれば、第二位置P2と弁座20の開口部212に密着する第三位置P3(図17参照)との間にバルブ53を移動させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
詳しく言えば、バルブ53を閉鎖する際、図1に示すように、流体は第一接続部12を介して第一流路23に流れ込む。続いて一部分の流体は第三流路25に沿って第一流路スイッチ60に到達し、第一流路スイッチ60のオープンを待つ。図5に示すように、別の一部分の流体が二つの第二流路24の第二直線部位244に沿って二つの第一チャンバー32に流れ込めば、二つの第一ピストンユニット30は図13に示すように二つの第一チャンバー32内の流体の後押しによって弁座20の開口部212の方向へ移動する。このとき一つの第一ピストンシャフト34は図15に示すように第一流路スイッチ60を開放し、流体を第四流路26まで流動させる。別の一つの第一ピストンシャフト34は伝動ユニット35およびドライブシャフト52を介してバルブ53を図12の第一位置P1から図13の第二位置P2まで移動させる。続いて第一流路スイッチ60を通った流体の一部分は第四流路26から第五流路27の第五転回部位274に沿って第三流路スイッチ80に到達する。第三流路スイッチ80は図8の開位置P5に維持されるため、第三流路スイッチ80に到達した流体は流出口228から弁座20の外部へ流出し、圧力を放出する。図7に示すように、流体の別の一部分は第四流路26の第四転回部位264に沿って第三チャンバー43に流れ込めば、二つの第二ピストン42は二つの第三チャンバー43内の流体の動力によって押し下げられるため、二つの第二ピストンユニット40は伝動ユニット35およびドライブシャフト52を介してバルブ53を図16の第二位置P2から図17の第三位置P3まで移動させ、バルブ53を弁座20の開口部212に密着させる。また二つの第二ピストンユニット40を移動させる際、第二ピストンシャフト41のプッシュ部412bは第三流路スイッチ80のバルブシャフト81を後ろから押す力を解除するため、第三流路スイッチ80のバルブシャフト81は弾性ユニット83の弾力によって閉鎖状態を維持し、圧力放出を停止する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
10:ゲートバルブ
12:第一接続部
14:第二接続部
20:弁座
21:第一本体
212:開口部
22:第二本体
221:軸孔
222:格納溝
223:第一ピストン溝
224:第二ピストン溝
225:キャップ
226:流体出入口
227:流入口
228:流出口
229:排出通路
23:第一流路
24:第二流路
242:第一直線部位
244:第二直線部位
25:第三流路
252:第三直線部位
254:第一転回部位
256:第二転回部位
26:第四流路
262:第三転回部位
264:第四転回部位
27:第五流路
272:第四直線部位
274:第五転回部位
28:第六流路
282:第六転回部位
284:第五直線部位
286:第六直線部位
29:第七流路
292:第七転回部位
294:第七直線部位
296:第八直線部位
30:第一ピストンユニット
31:第一ピストン
32:第一チャンバー
33:第二チャンバー
34:第一ピストンシャフト
342:小径部
344:大径部
346:径方向穿孔
35:伝動ユニット
352:直線状孔
354:皿穴
356:ねじ孔
358:円弧状溝
36:ボルト
37:円弧状パッド
40:第二ピストンユニット
41:第二ピストンシャフト
412a:プッシュ部
412b:プッシュ部
42:第二ピストン
422:凸状部
43:第三チャンバー
44:第四チャンバー
50:バルブユニット
51:接続台座
52:ドライブシャフト
53:バルブ
60:第一流路スイッチ
61:スイッチ本体
612:流体導入孔
614:流体排出孔
616:端口部
62:バルブシャフト
622:ヘッド部
624:桿状部
63:閉塞ユニット
64:弾性ユニット
70:第二流路スイッチ
71:スイッチ本体
712:流体導入孔
714:流体排出孔
72:バルブシャフト
722:ヘッド部
724:桿状部
73:閉塞ユニット
74:弾性ユニット
80:第三流路スイッチ
81:バルブシャフト
812:ヘッド部
814:桿状部
82:閉塞ユニット
83:弾性ユニット
84:蓋
90:緩衝エリア
91:プラグ
92:弾性ユニット
93:閉塞ユニット
P1:第一位置
P2:第二位置
P3:第三位置
P4:閉位置
P5:開位置