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特開2024-132814位置推定サーバー、それを含むシステム、及びその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132814
(43)【公開日】2024-10-01
(54)【発明の名称】位置推定サーバー、それを含むシステム、及びその方法
(51)【国際特許分類】
   G05D 1/43 20240101AFI20240920BHJP
   G01C 21/28 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
G05D1/02 P
G01C21/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023167581
(22)【出願日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】10-2023-0035344
(32)【優先日】2023-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA CORPORATION
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 佳 熙
(72)【発明者】
【氏名】金 潤 燮
(72)【発明者】
【氏名】李 歡 喜
(72)【発明者】
【氏名】李 昇 勇
【テーマコード(参考)】
2F129
5H301
【Fターム(参考)】
2F129AA01
2F129BB02
2F129BB15
2F129BB33
2F129BB45
2F129GG17
2F129GG18
5H301AA02
5H301GG08
5H301GG09
5H301GG24
5H301KK08
5H301KK18
(57)【要約】      (修正有)
【課題】相対的に低い性能を有するセンサを含む第2移動装置の走行のための新規リファレンスデータを生成する位置推定サーバー、それを含むシステム、及びその方法を提供する。
【解決手段】位置推定サーバーは、第1移動装置が指定された領域に関して獲得した位置情報を収集するように構成されるデータ収集部、第2移動装置の位置推定のために用いられる指定された領域に対する基準リファレンスデータを貯蔵するデータ貯蔵部、位置情報、基準リファレンスデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを用いて算出した誤差が閾値を超過するか否かを判断する正確度検証部、誤差が前記閾値を超過する場合、位置情報を用いて第2移動装置の走行のための新規リファレンスデータを生成する測位アップデート部、及び第2移動装置に新規リファレンスデータを配布する配布部を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置推定サーバーであって、
第1移動装置が指定された領域に関して獲得した位置情報を収集するように構成されるデータ収集部と、
第2移動装置の位置推定のために用いられる前記指定された領域に対する基準リファレンス(reference)データを貯蔵するデータ貯蔵部と、
前記位置情報、前記基準リファレンスデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを用いて算出した誤差が閾値を超過するか否かを判断する正確度検証部と、
前記誤差が前記閾値を超過する場合、前記位置情報を用いて前記第2移動装置の走行のための新規リファレンスデータを生成する測位アップデート部と、
前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布する配布部と、を含む、ことを特徴とする位置推定サーバー。
【請求項2】
前記データ収集部は、前記第1移動装置が第1センサ部を用いて前記指定された領域に関して獲得した前記位置情報を収集するように構成され、
前記データ貯蔵部は、
前記第1センサ部に比べて低い性能を有する第2センサ部を含む前記第2移動装置の走行のために用いられる前記基準リファレンスデータを貯蔵するように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の位置推定サーバー。
【請求項3】
前記データ貯蔵部は、
前記基準リファレンスデータと前記新規リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過する場合又は指定された周期に基づいて、前記基準リファレンスデータを前記新規リファレンスデータに代替して貯蔵するように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の位置推定サーバー。
【請求項4】
前記位置情報は、
前記指定された領域に含まれた少なくとも1つの廊下の識別情報、前記第1移動装置の位置推定のために用いられた少なくとも1つのイメージ、前記少なくとも1つのイメージに基づいたOCR(optical character recognition)認識の結果、2Dレーダー(radar)データ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の位置推定サーバー。
【請求項5】
前記正確度検証部は、
前記位置情報に含まれたデータのうち少なくとも一部と前記基準リファレンスデータに含まれた前記指定された領域に関するデータ間の前記誤差を算出するように構成される、ことを特徴とする請求項4に記載の位置推定サーバー。
【請求項6】
前記基準リファレンスデータ、前記新規リファレンスデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つは、
前記指定された領域に含まれる少なくとも1つの廊下の識別情報、少なくとも1つのランドマークの位置、前記少なくとも1つのランドマークの位置に基づいて算出される位置変換情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の位置推定サーバー。
【請求項7】
前記測位アップデート部は、
前記位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージから少なくとも1つの特徴点(feature)を抽出し、前記少なくとも1つの特徴点を含んで前記基準リファレンスデータと区分される前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部と区分される別途のメモリに貯蔵するか、前記基準リファレンスデータに含まれた基準特徴点を前記少なくとも1つの特徴点に代替して前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部に貯蔵するように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の位置推定サーバー。
【請求項8】
前記測位アップデート部は、
前記位置情報に含まれた2Dレーダーデータ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含み前記基準リファレンスデータと区分される前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部と区分される別途のメモリに貯蔵するか、前記基準リファレンスデータに含まれた基準レーダーデータを前記2Dレーダーデータ、前記3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つに代替して前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部に貯蔵するように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の位置推定サーバー。
【請求項9】
前記測位アップデート部は、
少なくとも1つのリファレンスデータの生成のための少なくとも1つのマシンラーニング(machine learning)モデルを含み、
前記誤差が前記閾値を超過する場合、前記位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージを前記少なくとも1つのマシンラーニングモデルに対する学習データとして用いて前記少なくとも1つのマシンラーニングモデルをアップデートするように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の位置推定サーバー。
【請求項10】
前記配布部は、
前記基準リファレンスデータと前記新規リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過する場合又は指定された周期に基づいて、前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布するように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の位置推定サーバー。
【請求項11】
位置推定システムであって、
第1センサ部を用いて指定された領域に関する位置情報を獲得する第1移動装置と、
前記第1移動装置から前記位置情報を収集して、第2移動装置の位置推定のために用いられる前記指定された領域に対する基準リファレンス(reference)データを貯蔵して、前記位置情報と前記基準リファレンスデータ間の誤差が閾値を超過する場合、前記位置情報を用いて前記第2移動装置の走行のための新規リファレンスデータを生成して、前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布するサーバーと、
前記第1センサ部に比べて低い性能の第2センサ部を含み、前記サーバーから配布された前記新規リファレンスデータに基づいて現在位置を識別する前記第2移動装置と、を含む、ことを特徴とする位置推定システム。
【請求項12】
前記第2移動装置は、
前記第2センサ部を用いて、前記指定された領域内に存在する少なくとも1つのランドマークに関する情報を感知し、
前記新規リファレンスデータ、前記少なくとも1つのランドマークに関する情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つに基づいて、前記第2移動装置の前記現在位置を推定するように構成される、ことを特徴とする請求項11に記載の位置推定システム。
【請求項13】
前記第2移動装置は、
前記第2センサ部を用いて、前記指定された領域内に前記第2移動装置が走行中である第1区域を識別し、
前記第2センサ部を用いて、前記少なくとも1つのランドマークのうち前記第1区域上に存在する第1ランドマークの第1高さ情報を識別し、
前記新規リファレンスデータに含まれた区域情報、ランドマーク識別情報、位置変換情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを用いて、前記第1高さ情報に対応する位置情報を識別し、
前記位置情報に基づいて、前記第2移動装置の前記現在位置を識別するように構成される、ことを特徴とする請求項12に記載の位置推定システム。
【請求項14】
前記第2移動装置は、
前記新規リファレンスデータを用いて、前記第1高さ情報に対応する前記位置情報を識別することができない場合、
前記新規リファレンスデータに基づいたインターポレーション(interpolation)を行って前記第2移動装置の前記現在位置を識別するように構成される、ことを特徴とする請求項13に記載の位置推定システム。
【請求項15】
前記第1センサ部は、
3Dレーダー、3Dカメラ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含み、
前記第2センサ部は、
2Dレーダー、2Dカメラ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項11に記載の位置推定システム。
【請求項16】
位置推定方法であって、
データ収集部が、第1移動装置が指定された領域に関して獲得した位置情報を収集する段階と、
データ貯蔵部が、第2移動装置の位置推定のために用いられる前記指定された領域に対する基準リファレンス(reference)データを貯蔵する段階と、
正確度検証部が、前記位置情報、前記基準リファレンスデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを用いて算出した誤差が閾値を超過するか否かを判断する段階と、
測位アップデート部が、前記誤差が前記閾値を超過する場合、前記位置情報を用いて前記第2移動装置の走行のための新規リファレンスデータを生成する段階と、
配布部が、前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布する段階と、を含む、ことを特徴とする位置推定方法。
【請求項17】
前記測位アップデート部が前記新規リファレンス(reference)データを生成する段階は、
前記測位アップデート部が、前記位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージから少なくとも1つの特徴点(feature)を抽出し、前記少なくとも1つの特徴点を含んで前記基準リファレンスデータと区分される前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部と区分される別途のメモリに貯蔵するか、前記基準リファレンスデータに含まれた基準特徴点を前記少なくとも1つの特徴点に代替して前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部に貯蔵する段階を含む、ことを特徴とする請求項16に記載の位置推定方法。
【請求項18】
前記測位アップデート部が前記新規リファレンス(reference)データを生成する段階は、
前記測位アップデート部が、前記位置情報に含まれた2Dレーダーデータ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含み前記基準リファレンスデータと区分される前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部と区分される別途のメモリに貯蔵するか、前記基準リファレンスデータに含まれた基準レーダーデータを前記2Dレーダーデータ、前記3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つに代替して前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部に貯蔵する段階を含む、ことを特徴とする請求項16に記載の位置推定方法。
【請求項19】
前記測位アップデート部は、少なくとも1つのリファレンスデータの生成のための少なくとも1つのマシンラーニング(machine learning)モデルを含み、
前記測位アップデート部が新規リファレンス(reference)データを生成する段階は、
前記測位アップデート部が、前記誤差が前記閾値を超過する場合、前記位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージを少なくとも1つのマシンラーニングモデルに対する学習データとして用いて前記少なくとも1つのマシンラーニングモデルをアップデートする段階を含む、ことを特徴とする請求項16に記載の位置推定方法。
【請求項20】
前記配布部が前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布する段階は、
前記配布部が、前記基準リファレンスデータと前記新規リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過する場合又は指定された周期に基づいて、前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布する段階を含む、ことを特徴とする請求項16に記載の位置推定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置推定サーバー、それを含むシステム、及びその方法に関し、より詳細には、互いに異なるセンサを含む複数の移動装置(例:移動ロボット)を介して獲得されたデータを用いて、特定移動装置の走行のためのリファレンスデータを生成して特定移動装置にリファレンスデータを配布する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の発展に伴い、移動装置(例:移動ロボット)に関する多様な技術が開発されている。例えば、目的地まで移動装置の走行を制御するためにさらに多くのデータが用いられることにより、データ処理のための多様な方法が開発されている。
【0003】
例えば、移動装置は、特定場所を走行するために設けられたデータ(例:特定場所に関するマップ(map)データ)を貯蔵し得る。例えば、移動装置は、移動装置に隣接した領域に関する情報を感知する少なくとも1つのセンサを含むことができる。一例として、移動装置は、特定場所を走行する間に、既貯蔵されたデータと少なくとも1つのセンサを介して獲得したデータを用いて移動装置の位置を推定する機能を行うことができる。
【0004】
例えば、移動装置は、走行を終了して電源が切れる直前の移動装置の位置を貯蔵した後に貯蔵された位置に隣接した領域を検索するか、使用者から受信された位置指定入力を介して移動装置の現在位置を推定及び/又は識別することができる。
【0005】
しかし、前述した移動装置の位置推定機能は正確度が落ちたり、使用者の入力を受信しなければならないという手間が発生するという問題がある。例えば、移動装置の電源が切れた後に移動装置が使用者により貯蔵された位置とは異なる位置に移動される場合、位置推定結果に誤差が発生するという問題がある。例えば、移動装置が存在する位置が類似したパターンが繰り返される場所(例:廊下)である場合、移動装置の位置に推定される地点の候補が多くなるのに伴い位置推定結果に誤差が発生したり正確度が落ちるという問題がある。よって、移動装置に正確度が高いセンサを装着して問題をある程度解決することができるが、このような方法では、移動装置の生産コストが増加することにより量産が難しくなり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2023-98174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一実施形態は、互いに異なる類型のセンサを含む第1移動装置及び第2移動装置と通信を行い、第1移動装置が獲得した指定された領域に関する位置情報を収集して、第2移動装置の位置推定のための基準リファレンスデータと第1移動装置が獲得した位置情報を用いて新規リファレンスデータを生成する位置推定サーバー、それを含むシステム、及びその方法を提供する。
【0008】
本発明の一実施形態は、相対的に向上された性能を有するセンサを含む第1移動装置から指定された領域に関する位置情報を収集して、これを介して相対的に低い性能を有するセンサを含む第2移動装置の走行のための前記新規リファレンスデータを生成する位置推定サーバー、それを含むシステム、及びその方法を提供する。
【0009】
本発明の一実施形態は、前記新規リファレンスデータ及び基準リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過するか、指定された周期が徒過した場合、基準リファレンスデータを前記新規リファレンスデータに代替して貯蔵するように構成される位置推定サーバー、それを含むシステム、及びその方法を提供する。
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態による位置推定サーバーは、第1移動装置が指定された領域に関して獲得した位置情報を収集するように構成されるデータ収集部、第2移動装置の位置推定のために用いられる前記指定された領域に対する基準リファレンス(reference)データを貯蔵するデータ貯蔵部、前記位置情報、前記基準リファレンスデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを用いて算出した誤差が閾値を超過するか否かを判断する正確度検証部、前記誤差が前記閾値を超過する場合、前記位置情報を用いて前記第2移動装置の走行のための新規リファレンスデータを生成する測位アップデート部、及び前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布する配布部を含むことができる。
【0011】
一実施形態によると、前記データ収集部は、前記第1移動装置が第1センサ部を用いて前記指定された領域に関して獲得した前記位置情報を収集するように構成され、前記データ貯蔵部は、前記第1センサ部に比べて低い性能を有する第2センサ部を含む前記第2移動装置の走行のために用いられる前記基準リファレンスデータを貯蔵するように構成されてよい。
【0012】
一実施形態によると、前記データ貯蔵部は、前記基準リファレンスデータと前記新規リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過する場合又は指定された周期に基づいて、前記基準リファレンスデータを前記新規リファレンスデータに代替して貯蔵するように構成されてよい。
【0013】
一実施形態によると、前記位置情報は、前記指定された領域に含まれた少なくとも1つの廊下の識別情報、前記第1移動装置の位置推定のために用いられた少なくとも1つのイメージ、前記少なくとも1つのイメージに基づいたOCR(optical character recognition)認識の結果、2Dレーダー(radar)データ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0014】
一実施形態によると、前記正確度検証部は、前記位置情報に含まれたデータのうち少なくとも一部と前記基準リファレンスデータに含まれた前記指定された領域に関するデータ間の前記誤差を算出するように構成されてよい。
【0015】
一実施形態によると、前記基準リファレンスデータ、前記新規リファレンスデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つは、前記指定された領域に含まれる少なくとも1つの廊下の識別情報、少なくとも1つのランドマークの位置、前記少なくとも1つのランドマークの位置に基づいて算出される位置変換情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0016】
一実施形態によると、前記測位アップデート部は、前記位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージから少なくとも1つの特徴点(feature)を抽出し、前記少なくとも1つの特徴点を含んで前記基準リファレンスデータと区分される前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部と区分される別途のメモリに貯蔵するか、前記基準リファレンスデータに含まれた基準特徴点を前記少なくとも1つの特徴点に代替して前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部に貯蔵するように構成されてよい。
【0017】
一実施形態によると、前記測位アップデート部は、前記位置情報に含まれた2Dレーダーデータ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含み前記基準リファレンスデータと区分される前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部と区分される別途のメモリに貯蔵するか、前記基準リファレンスデータに含まれた基準レーダーデータを前記2Dレーダーデータ、前記3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つに代替して前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部に貯蔵するように構成されてよい。
【0018】
一実施形態によると、前記測位アップデート部は、少なくとも1つのリファレンスデータの生成のための少なくとも1つのマシンラーニング(machine learning)モデルを含み、前記誤差が前記閾値を超過する場合、前記位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージを前記少なくとも1つのマシンラーニングモデルに対する学習データとして用いて前記少なくとも1つのマシンラーニングモデルをアップデートするように構成されてよい。
【0019】
一実施形態によると、前記配布部は、前記基準リファレンスデータと前記新規リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過する場合又は指定された周期に基づいて、前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布するように構成されてよい。
【0020】
本発明の一実施形態による位置推定システムは、第1センサ部を用いて指定された領域に関する位置情報を獲得する第1移動装置、前記第1移動装置から前記位置情報を収集して、第2移動装置の位置推定のために用いられる前記指定された領域に対する基準リファレンス(reference)データを貯蔵して、前記位置情報と前記基準リファレンスデータ間の誤差が閾値を超過する場合、前記位置情報を用いて前記第2移動装置の走行のための新規リファレンスデータを生成して、前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布するサーバー、及び前記第1センサ部に比べて低い性能の第2センサ部を含み、前記サーバーから配布された前記新規リファレンスデータに基づいて現在位置を識別する第2移動装置を含むことができる。
【0021】
一実施形態によると、前記第2移動装置は、前記第2センサ部を用いて、前記指定された領域内に存在する少なくとも1つのランドマークに関する情報を感知し、前記新規リファレンスデータ、前記少なくとも1つのランドマークに関する情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つに基づいて、前記第2移動装置の前記現在位置を推定するように構成されてよい。
【0022】
一実施形態によると、前記第2移動装置は、前記第2センサ部を用いて、前記指定された領域内に前記第2移動装置が走行中である第1区域を識別し、前記第2センサ部を用いて、前記少なくとも1つのランドマークのうち前記第1区域上に存在する第1ランドマークの第1高さ情報を識別し、前記新規リファレンスデータに含まれた区域情報、ランドマーク識別情報、位置変換情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを用いて、前記第1高さ情報に対応する位置情報を識別し、前記位置情報に基づいて、前記第2移動装置の前記現在位置を識別するように構成されてよい。
【0023】
一実施形態によると、前記第2移動装置は、前記新規リファレンスデータを用いて、前記第1高さ情報に対応する前記位置情報を識別することができない場合、前記新規リファレンスデータに基づいたインターポレーション(interpolation)を行って前記第2移動装置の前記現在位置を識別するように構成されてよい。
【0024】
一実施形態によると、前記第1センサ部は、3Dレーダー、3Dカメラ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含み、前記第2センサ部は、2Dレーダー、2Dカメラ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0025】
本発明の一実施形態による位置推定方法は、データ収集部が、第1移動装置が指定された領域に関して獲得した位置情報を収集する段階、データ貯蔵部が、第2移動装置の位置推定のために用いられる前記指定された領域に対する基準リファレンス(reference)データを貯蔵する段階、正確度検証部が、前記位置情報、前記基準リファレンスデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを用いて算出した誤差が閾値を超過するか否かを判断する段階、測位アップデート部が、前記誤差が前記閾値を超過する場合、前記位置情報を用いて前記第2移動装置の走行のための新規リファレンスデータを生成する段階、及び配布部が、前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布する段階を含むことができる。
【0026】
一実施形態によると、前記測位アップデート部が新規リファレンス(reference)データを生成する段階は、前記測位アップデート部が、前記位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージから少なくとも1つの特徴点(feature)を抽出し、前記少なくとも1つの特徴点を含んで前記基準リファレンスデータと区分される前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部と区分される別途のメモリに貯蔵するか、前記基準リファレンスデータに含まれた基準特徴点を前記少なくとも1つの特徴点に代替して前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部に貯蔵する段階を含むことができる。
【0027】
一実施形態によると、前記測位アップデート部が新規リファレンス(reference)データを生成する段階は、前記測位アップデート部が、前記位置情報に含まれた2Dレーダーデータ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含み前記基準リファレンスデータと区分される前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部と区分される別途のメモリに貯蔵するか、前記基準リファレンスデータに含まれた基準レーダーデータを前記2Dレーダーデータ、前記3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つに代替して前記新規リファレンスデータを生成して前記データ貯蔵部に貯蔵する段階を含むことができる。
【0028】
一実施形態によると、前記測位アップデート部は、少なくとも1つのリファレンスデータの生成のための少なくとも1つのマシンラーニング(machine learning)モデルを含むことができる。例えば、前記測位アップデート部が新規リファレンス(reference)データを生成する段階は、前記測位アップデート部が、前記誤差が前記閾値を超過する場合、前記位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージを前記少なくとも1つのマシンラーニングモデルに対する学習データとして用いて前記少なくとも1つのマシンラーニングモデルをアップデートする段階を含むことができる。
【0029】
一実施形態によると、前記配布部が前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布する段階は、前記配布部が、前記基準リファレンスデータと前記新規リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過する場合又は指定された周期に基づいて、前記第2移動装置に前記新規リファレンスデータを配布する段階を含むことができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明による位置推定サーバー、それを含むシステム、及びその方法の効果に対して説明すると次のとおりである。
本発明の実施形態のうち少なくとも1つによると、廊下などのように繰り返されたパターンからなり位置推定(又は、測位)の正確度が相対的に低い場所において、移動装置の正確な位置推定のために測位情報を提供する。
【0031】
また、本発明の実施形態のうち少なくとも1つによると、相対的に低いコスト(又は、低い正確度)を有するセンサを含む移動装置に、相対的に高いコスト(又は、高い正確度)を有するセンサを含む移動装置を用いて獲得した情報を用いて生成した測位情報を提供する。
【0032】
また、本発明の実施形態のうち少なくとも1つによると、移動装置に実装することができるセンサの類型や種類に限界があるが、位置推定サーバーがより正確な位置情報を貯蔵及び生成して、周期的に又は既貯蔵された位置情報との比較に基づいて生成された位置情報(又は、新規リファレンスデータ)を少なくとも1つの移動装置に提供する。
この他に、本文書を介して直接的又は間接的に把握される多様な効果が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の一実施形態による位置推定システムの構成要素を示したブロック図である。
図2】本発明の一実施形態による移動装置の構成要素を示したブロック図である。
図3】本発明の一実施形態による移動装置の種類及び移動装置それぞれの特性を示した表を図示する。
図4】本発明の一実施形態による移動装置が走行する区域のランドマーク及び移動装置それぞれの特性を示した表を図示する。
図5】本発明の一実施形態による移動装置の位置推定動作を示した概念図である。
図6】本発明の一実施形態による位置推定サーバーの動作順序図である。
図7】本発明の一実施形態による位置推定サーバーの動作順序図である。
図8】本発明の一実施形態による位置推定方法に関するコンピューティングシステムを図示する。 図面の説明に関し、同一又は類似の構成要素に対しては、同一又は類似の参照符号が用いられてよい。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の一部の実施形態を例示的な図面を介して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたり、同一の構成要素に対しては、たとえ異なる図面上に表示されても、できる限り同一の符号を有するようにしていることに留意すべきである。また、本発明の実施形態を説明するのにあたり、関連した公知の構成又は機能についての具体的な説明が本発明の実施形態に対する理解を妨げると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0035】
本発明の実施形態の構成要素を説明するのに際し、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いてよい。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものにすぎず、その用語により、該当構成要素の本質や順番又は順序などは限定されない。また、別に定義されない限り、技術的または科学的な用語を始めとする本明細書で用いられる全ての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。一般的に用いられる辞典に定義されているような用語は、関連技術が文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈され、本出願において明白に定義しない限り、理想的かつ過度に形式的な意味で解釈されない。
以下、図1から図8を参照して、本発明の実施形態を具体的に説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態による位置推定システムの構成要素を示したブロック図である。
一実施形態によると、位置推定システムは、サーバー100、第1移動装置101、第2移動装置102、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。
【0037】
一実施形態によると、サーバー100は、少なくとも1つの移動装置と通信を行いながら少なくとも1つの移動装置の走行のための多様なデータを送受信する位置推定サーバーを含む。
一実施形態によると、サーバー100は、データ収集部110、データ貯蔵部120、正確度検証部130、測位アップデート部140、配布部150、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。
【0038】
例えば、サーバー100は、データ収集部110を用いて、第1移動装置101及び/又は第2移動装置102から第1移動装置101及び/又は第2移動装置102が獲得したデータを収集する。
一例として、サーバー100は、データ収集部110を用いて、第1移動装置101が第1センサ部を用いて指定された領域に関して獲得した位置情報を収集(又は、受信)する。一例として、第1センサ部は、第2移動装置102が含む第2センサ部に比べて高い性能(又は、高いコスト)を有する少なくとも1つのセンサを含む。
【0039】
一例として、位置情報は、指定された領域に含まれた少なくとも1つの廊下の識別情報、第1移動装置101の位置推定のために用いられた少なくとも1つのイメージ、少なくとも1つのイメージに基づいたOCR(optical character recognition)認識の結果、2Dレーダー(radar)データ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。
【0040】
例えば、サーバー100は、データ貯蔵部120を用いて、第2移動装置102の位置推定のために用いられる指定された領域に対する基準リファレンス(reference)データを貯蔵する。
一例として、指定された領域に含まれる少なくとも1つの廊下の識別情報、少なくとも1つのランドマークの位置、少なくとも1つのランドマークの位置に基づいて算出される位置変換情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。
【0041】
一例として、データ貯蔵部120は、基準リファレンスデータと新規リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過する場合、基準リファレンスデータを新規リファレンスデータに代替して貯蔵する。
一例として、データ貯蔵部120は、指定された周期に基づいて基準リファレンスデータを新規リファレンスデータに代替して貯蔵する。指定された周期は、使用者により設定された設定値であり得る。
【0042】
例えば、サーバー100は、正確度検証部130を介して、位置情報、基準リファレンスデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを用いて算出した誤差が閾値を超過するか否かを判断する。
一例として、サーバー100は、正確度検証部130を介して、位置情報に含まれたデータのうち少なくとも一部と基準リファレンスデータに含まれた指定された領域に関するデータ間の誤差を算出する。基準リファレンスデータは、例えば、少なくとも1つの移動装置の走行のために既貯蔵されたマップデータを含む。
【0043】
例えば、サーバー100は、正確度検証部130を介して算出した誤差が閾値を超過する場合、位置情報を用いて測位アップデート部140を介して新規リファレンスデータを生成する。
一例として、新規リファレンスデータは、指定された領域に含まれる少なくとも1つの廊下の識別情報、少なくとも1つのランドマークの位置、少なくとも1つのランドマークの位置に基づいて算出される位置変換情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。新規リファレンスデータは、例えば、基準リファレンスデータに含まれた前述したパラメーターのうち少なくとも1つが更新された値を含む。
【0044】
一例として、新規リファレンスデータは、相対的に第1移動装置101に比べて低い性能(又は、低いコスト)を有するセンサ部を含む第2移動装置102の走行のための参照データを含む。
【0045】
例えば、サーバー100は、測位アップデート部140を用いて、新規リファレンスデータを生成してデータ貯蔵部120に貯蔵する。
一例として、サーバー100は、測位アップデート部140を用いて、位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージから少なくとも1つの特徴点(feature)を抽出する。
【0046】
一例として、サーバー100は、測位アップデート部140を用いて、少なくとも1つの特徴点を含んで基準リファレンスデータと区分される新規リファレンスデータを生成し、生成された新規リファレンスデータをデータ貯蔵部120及び/又はデータ貯蔵部120と区分される別途のメモリ(図示せず)に貯蔵する。
一例として、サーバー100は、測位アップデート部140を用いて、基準リファレンスデータに含まれた基準特徴点を少なくとも1つの特徴点に代替して新規リファレンスデータを生成し、生成された新規リファレンスデータをデータ貯蔵部120及び/又はデータ貯蔵部120と区分される別途のメモリ(図示せず)に貯蔵する。
【0047】
一例として、サーバー100は、測位アップデート部140を用いて、位置情報に含まれた2Dレーダーデータ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含んで基準リファレンスデータと区分される前記新規リファレンスデータを生成し、生成された新規リファレンスデータをデータ貯蔵部120及び/又はデータ貯蔵部120と区分される別途のメモリ(図示せず)に貯蔵する。
一例として、サーバー100は、測位アップデート部140を用いて、基準リファレンスデータに含まれた基準レーダーデータを2Dレーダーデータ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つに代替して新規リファレンスデータを生成し、生成された新規リファレンスデータをデータ貯蔵部120及び/又はデータ貯蔵部120と区分される別途のメモリ(図示せず)に貯蔵する。
【0048】
例えば、測位アップデート部140は、少なくとも1つのマシンラーニング(machine learning)モデルを含む。
一例として、測位アップデート部140は、少なくとも1つのマシンラーニングモデルを用いて、新規リファレンスデータを生成する。
一例として、測位アップデート部140は、正確度検証部130を介して算出した誤差が閾値を超過する場合、位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージを少なくとも1つのマシンラーニングモデルに対する学習データとして用いて少なくとも1つのマシンラーニングモデルをアップデートする。
【0049】
例えば、サーバー100は、配布部150を介して第1移動装置101及び/又は第2移動装置102に生成された新規リファレンスデータを配布(又は、送信)する。
一例として、配布部150は、サーバー100及び外部装置(例:第1移動装置101及び/又は第2移動装置102)間の通信チャンネル(例:無線通信チャンネル)の樹立及び樹立された通信チャンネルを介する通信遂行を支援する。例えば、配布部150は、サーバー100の他の構成要素と独立して運営され、直接(例:有線)通信又は無線通信を支援する1つ以上のコミュニケーションプロセッサを含む。
【0050】
一例として、配布部150は、無線通信モジュール(例:セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又は、GNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール(例:LAN(local area network) 通信モジュール、又は電力線通信モジュール)を含む。これらの通信モジュールのうち、該当する通信モジュールは、ネットワークに含まれた第1ネットワーク(例:ブルートゥース(登録商標)、WiFi(登録商標)(wireless fidelity)direct又はIrDA(infrared data association)等の近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク(例:レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、又はコンピューターネットワーク(例:LAN又は WAN)等の遠距離通信ネットワーク)を介して外部装置と通信する。このような多くの種類の通信モジュールは、1つの構成要素(例:単一チップ)に統合されるか、又は互いに別途の複数の構成要素(例:複数チップ)に具現されてよい。また、配布部150は、サーバー100の他の構成要素のうち少なくとも1つとともに単一チップに具現されてもよい。
【0051】
例えば、サーバー100は、配布部150を介して、第2移動装置102に新規リファレンスデータを配布する。
一例として、配布部150は、基準リファレンスデータと新規リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過する場合、第2移動装置102に新規リファレンスデータを配布する。
一例として、配布部150は、指定された周期に基づいて、第2移動装置102に新規リファレンスデータを配布する。指定された周期は、例えば、使用者により設定された設定値であり得る。
【0052】
一実施形態によると、第1移動装置101及び/又は第2移動装置102は、制御部(例:図2の制御部230)の制御により走行部(例:図2の走行部220)を介して走行(例:自律走行)を行う多様な類型の移動装置(例:移動ロボット)を含む。
【0053】
例えば、第1移動装置101は、第1センサ部を含む。
一例として、第1センサ部は、3Dレーダー、3Dカメラ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。
一例として、第1移動装置101は、第1センサ部を用いて指定された領域に関する位置情報を獲得し、獲得された位置情報をサーバー100に送信する。
【0054】
例えば、第2移動装置102は、第2センサ部を含む。
一例として、第2センサ部は、第1センサ部に比べて低い性能(又は、低いコスト)を含む少なくとも1つのセンサを含む。
一例として、第2センサ部は、2Dレーダー、2Dカメラ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。
一例として、第2移動装置102は、サーバー100から配布(又は、受信)された新規リファレンスデータに基づいて第2移動装置102の現在位置を識別(又は、推定)する。
【0055】
一例として、第2移動装置102は、第2センサ部を用いて指定された領域内に存在する少なくとも1つのランドマークに関する情報を感知する。
一例として、第2移動装置102は、新規リファレンスデータ、少なくとも1つのランドマークに関する情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つに基づいて、第2移動装置102の現在位置を推定する。
【0056】
一例として、第2移動装置102は、第2センサ部を用いて、指定された領域内に第2移動装置が走行中である第1区域を識別する。
一例として、第2移動装置102は、第2センサ部を用いて、少なくとも1つのランドマークのうち第1区域上に存在する第1ランドマークの第1高さ情報を識別する。
【0057】
一例として、第2移動装置102は、新規リファレンスデータに含まれた区域情報、ランドマーク識別情報、位置変換情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを用いて、第1高さ情報に対応する位置情報を識別する。
一例として、第2移動装置102は、位置情報に基づいて、第2移動装置102の現在位置を識別(又は、推定)する。
【0058】
一例として、新規リファレンスデータを用いて第1高さ情報に対応する位置情報を識別することができない場合、第2移動装置102は、新規リファレンスデータに基づいたインターポレーション(interpolation)を行って第2移動装置の現在位置を識別する。
第2移動装置102の位置推定動作に対する実施形態は、下記図3から図6に対する説明において詳細に後述される。
【0059】
図2は、本発明の一実施形態による移動装置の構成要素を示したブロック図である。
一実施形態によると、移動装置200は、センサ部210、走行部220、制御部230、メモリ240、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。図2に図示された移動装置200の構成は、例示的なものであって、本発明の実施形態がこれに制限されるものではない。例えば、移動装置200は、図2に図示されない構成要素(例:インターフェース部、ディスプレイ部、及び/又は通信部)をさらに含む。
一実施形態によると、センサ部210は、移動装置200の走行に関して用いられる多様な情報を獲得(又は、感知)する。
【0060】
例えば、センサ部210は、カメラ、レーダー(radar)、ライダー(LiDAR)、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む少なくとも1つのセンサを含む。
一例として、センサ部210は、3Dレーダー、3Dカメラ、2Dレーダー、2Dカメラ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。
【0061】
例えば、センサ部210は、少なくとも1つのセンサを用いて移動装置200に隣接した外部客体(例:人、他車両、建物、構造物、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つ)に関する情報を獲得する。
一実施形態によると、走行部220は、移動装置200の走行のための構成要素を含む。
【0062】
例えば、走行部220は、移動装置200の一領域に装着される少なくとも1つのホイール、駆動軸、モータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。
一実施形態によると、制御部230は、センサ部210、走行部220、及び/又はメモリ240と作動的に(operatively)連結されてよい。例えば、制御部140は、センサ部210、走行部220、及び/又はメモリ240の動作を制御する。
【0063】
例えば、制御部230は、外部装置(例:図1のサーバー100)から獲得したリファレンスデータ、センサ部210を介して獲得した位置情報、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つに基づいて走行部220を作動させることにより、移動装置200の走行を制御する。
例えば、制御部230は、移動装置の動作シーケンス(又は、サービスシーケンス)を制御するタスクマネージャー(task manager)モジュールを含む。タスクマネージャーモジュールは、移動装置200が提供する動作(又は、サービス)のシーケンスを調節及び/又は制御する。
【0064】
例えば、制御部230は、センサ部210を介して獲得された多様な情報(例:映像情報)に対するプロセッシングを行う認識モジュールを含む。
例えば、制御部230は、移動装置200の走行のために移動装置200の現在位置を推定するか、目的地を識別して現在位置から目的地までの走行経路を生成するか、走行中に移動装置200に隣接した障害物を検出した後に回避するように移動装置200を制御する。
一実施形態によると、メモリ240は、命令又はデータを貯蔵する。例えば、メモリ240は、制御部230により実行されたとき移動装置200が多様な動作を行うようにする1つ以上のインストラクション(instructions)を貯蔵する。
【0065】
例えば、メモリ240は、制御部230と1つのチップセットに具現されてよい。制御部230は、コミュニケーションプロセッサ又はモデムのうち少なくとも1つを含む。
例えば、メモリ240は、移動装置200と連関された多様な情報を貯蔵する。一例として、メモリ240は、制御部230の動作ヒストリーに関する情報を貯蔵する。一例として、メモリ240は、移動装置の走行のための参照データ(例:基準リファレンスデータ)を貯蔵する。一例として、メモリ240は、移動装置の構成要素(例:ECU(Engine Control Unit)、センサ部210、走行部220、制御部230、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つ)の状態及び/又は作動に連関された情報を貯蔵する。
【0066】
図2に図示しなかったが、一実施形態によると、移動装置200は、通信部(図示せず)をさらに含む。
例えば、通信部は、移動装置200及び外部装置(例:図1のサーバー100)間の通信チャンネル(例:無線通信チャンネル)の樹立及び樹立された通信チャンネルを介する通信遂行を支援する。例えば、通信部は、制御部230(例:アプリケーションプロセッサ)と独立して運営され、直接(例:有線)通信又は無線通信を支援する1つ以上のコミュニケーションプロセッサを含む。
【0067】
例えば、通信部は、無線通信モジュール(例:セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又は、GNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール(例:LAN(local area network)通信モジュール、又は電力線通信モジュール)を含む。これらの通信モジュールのうち該当する通信モジュールは、ネットワークに含まれた第1ネットワーク(例:ブルートゥース(登録商標)、WiFi(wireless fidelity)direct 又はIrDA(infrared data association)等の近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク(例:レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、又はコンピューターネットワーク(例:LAN又はWAN)等の遠距離通信ネットワーク)を介して外部装置と通信する。このように多くの種類の通信モジュールは、1つの構成要素(例:単一チップ)に統合されるか、又は互いに別途の複数の構成要素(例:複数チップ)に具現されてよい。また、通信部は、制御部230とともに単一チップに具現されてもよい。
【0068】
例えば、移動装置200は、通信部を用いた外部装置との通信に基づいて多様なデータ(例:センサ部210を介して獲得した位置情報、新規リファレンスデータ、基準リファレンスデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つ)を送受信する。
【0069】
図3は、本発明の一実施形態による移動装置の種類及び移動装置それぞれの特性を示した表を図示する。
図3を参照すると、一実施形態によると、サーバー(例:図1のサーバー100)と通信を行う移動装置は、多様な種類のモデルに具現されてよい。
一実施形態によると、モデルHR0001による移動装置は、製造社「X」により生産された移動装置であってよい。
【0070】
例えば、モデルHR0001による移動装置は、広さ(width)が800mmであり、高さ(height)が1000mmであってよい。
例えば、モデルHR0001による移動装置は、3Dレーダー、3Dカメラ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。一例として、モデルHR0001による移動装置のセンサを介して獲得されたデータのマージン値は150であってよい。
【0071】
一実施形態によると、モデルHR0002による移動装置は、製造社「Y」により生産された移動装置であってよい。
例えば、モデルHR0002による移動装置は、広さが800mmであり、高さが1000mmであってよい。
例えば、モデルHR0002による移動装置は、2Dレーダー、2Dカメラ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。一例として、モデルHR0002による移動装置のセンサを介して獲得されたデータのマージン値は200であってよい。
例えば、モデルHR0002による移動装置は、相対的にモデルHR0001による移動装置に比べて低い性能(又は、低いコスト)を有するセンサを含む。
【0072】
一実施形態によると、モデルKR0001による移動装置は、製造社「Z」により生産された移動装置であってよい。
例えば、モデルKR0001による移動装置は、広さが600mmであり、高さが500mmであってよい。
例えば、モデルKR0001による移動装置は、2Dライダーを含む。一例として、モデルKR0001による移動装置のセンサを介して獲得されたデータのマージン値は150であってよい。
例えば、モデルKR0001による移動装置は、相対的にモデルHR0001及びHR0002による移動装置に比べて低い性能(又は、低いコスト)を有するセンサを含む。
【0073】
図4は、本発明の一実施形態による移動装置が走行する区域のランドマーク及び移動装置それぞれの特性を示した表を図示する。
図4による表は、一実施形態によると、移動装置が走行する区域名、該当の区域に走行する移動装置のモデル、該当の区域に存在するランドマーク、ランドマークの位置変換情報を図示する。移動装置は、図4に図示された表によるテーブルデータをメモリに貯蔵する。図4に図示された表によるテーブルデータは、例えば、サーバー(例:図1のサーバー100)から配布されたリファレンスデータの少なくとも一部であってよい。
【0074】
図4の表の一番目の行を参照して、一実施形態によると、区域名「1FW1」において、モデルHR0001及びモデルHR0002による移動装置が走行を行う。
例えば、区域名「1FW1」の一領域には、花壇1がランドマークとして存在し得る。
例えば、区域名「1FW1」に存在する花壇1の位置変換情報はx:250、y:300であってよい。
例えば、区域名「1FW1」に存在する花壇1の位置による高さ情報は、{3:{x:230、y:300}}、{2.5:{x:225、y:300}}、{2:{x: 215、y:300}}であってよい。
【0075】
一例として、区域名「1FW1」において走行中である移動装置がセンサを介して感知した回分1の高さが3である場合、移動装置の現在位置(又は、座標)はx:230、y:300であってよい。
一例として、区域名「1FW1」において走行中である移動装置がセンサを介して感知した花壇1の高さが2.5である場合、移動装置の現在位置はx: 225、y:300であってよい。
一例として、区域名「1FW1」において走行中である移動装置がセンサを介して感知した花壇1の高さが2である場合、移動装置の現在位置はx:215、y:300であってよい。
【0076】
図4の表の2番目の行を参照し、一実施形態によると、区域名「1FW1」において、モデルHR0002による移動装置が走行を行う。
例えば、区域名「1FW1」の一領域には、花壇2がランドマークとして存在し得る。
例えば、区域名「1FW1」に存在する花壇2の位置変換情報は、x:100、y:300であってよい。
例えば、区域名「1FW1」に存在する花壇2の位置による高さ情報は、{0.5:{x:150、y:300}}、{1.0:{x:130、y: 300}}、{1.5:{x:120、y:300}}であってよい。
【0077】
一例として、区域名「1FW1」において走行中である移動装置がセンサを介して感知した花壇2の高さが0.5の場合、移動装置の現在位置は、x:150、y:300であってよい。
一例として、区域名「1FW1」において走行中である移動装置がセンサを介して感知した花壇2の高さが1.0である場合、移動装置の現在位置は、x:130、y:300であってよい。
一例として、区域名「1FW1」において走行中である移動装置がセンサを介して感知した花壇2の高さが1.5の場合、移動装置の現在位置は、x:120、y:300であってよい。
【0078】
図4の表の3番目の行を参照し、一実施形態によると、区域名「1FE1」において、モデルHR0001による移動装置が走行を行う。
例えば、区域名「1FE1」の一領域には、写真1がランドマークとして存在し得る。
例えば、区域名「1FE1」に存在する写真1の位置変換情報は、x:100、y:80であってよい。
例えば、区域名「1FE1」に存在する写真1の位置による高さ情報は、 {0.7:{x:180、y: 80}}、{0.9:{x:130、y: 80}}であってよい。
一例として、区域名「1FE1」において走行中である移動装置がセンサを介して感知した写真1の高さが0.7である場合、移動装置の現在位置は、x:180、y:80であってよい。
一例として、区域名「1FE1」において走行中である移動装置がセンサを介して感知した写真1の高さが0.9である場合、移動装置の現在位置は、x:130、y:80であってよい。
【0079】
図5は、本発明の一実施形態による移動装置の位置推定動作を示した概念図である。
図5を参照して、一実施形態によると、移動装置は多様な走行環境内で自らの現在位置を推定する。
一実施形態によると、第1領域510(例:図4の「1FW1」区域)において、移動装置は自らの位置を推定する。例えば、第1領域510は廊下であり得る。
【0080】
例えば、第1領域510内において走行中である移動装置は、センサを用いて第1ランドマーク515(例:図4の花壇1)に関する情報を獲得する。
例えば、第1領域510内において走行中である移動装置は、センサを用いて獲得した第1ランドマーク515の高さ情報及び図4に図示された既貯蔵されたテーブルデータ(又は、リファレンスデータ)を用いて、自らの位置を第1地点511、第2地点512、又は第3地点513のうち1つに識別する。
【0081】
一例として、移動装置は、獲得した第1ランドマーク515の高さが3である場合、テーブルデータを用いて自らの現在位置が第1地点511であることを推定する。一例として、第1地点511の座標は、x:230、y:300であってよい。
一例として、移動装置は、獲得した第1ランドマーク515の高さが2.5である場合、テーブルデータを用いて自らの現在位置が第2地点512であることを推定する。一例として、第2地点512の座標は、x:225、y:300であってよい。
一例として、移動装置は、獲得した第1ランドマーク515の高さが2である場合、テーブルデータを用いて自らの現在位置が第3地点513であることを推定する。一例として、第3地点513の座標は、x:215、y:300であってよい。
【0082】
一例として、移動装置は、テーブルデータで第1ランドマーク515の高さ情報に対応する位置情報を識別することができない場合には、テーブルデータに基づいてインターポレーション(interpolation)を行って現在位置を識別する。
一実施形態によると、第2領域520(例:図4の「1FE1」区域)において、移動装置は自らの位置を推定する。例えば、第2領域520は廊下であり得る。
【0083】
例えば、第2領域520内において走行中である移動装置は、センサを用いて第2ランドマーク525(例:図4図1)に関する情報を獲得する。
例えば、第2領域520内において走行中である移動装置は、センサを用いて獲得した第2ランドマーク525の高さ情報及び図4に図示された既貯蔵されたテーブルデータ(又は、リファレンスデータ)を用いて、自らの位置を識別する。
【0084】
一例として、移動装置は、獲得した第2ランドマーク525の高さが0.7である場合、テーブルデータを用いて自らの現在位置の座標がx:180、y:80であることを推定する。
一例として、移動装置は、獲得した第2ランドマーク525の高さが0.9である場合、テーブルデータを用いて自らの現在位置の座標がx:130、y:80であることを推定する。
【0085】
一例として、移動装置は、テーブルデータで第2ランドマーク525の高さ情報に対応する位置情報を識別することができない場合には、テーブルデータに基づいてインターポレーション(interpolation)を行って現在位置を識別する。例えば、移動装置が獲得した第2ランドマーク525の高さが0.8である場合、移動装置は獲得したデータ及びテーブルデータに基づいたインターポレーションを介して現在位置が推定地点521であることを推定する。一例として、推定地点521の座標は、 x:155、y:80であってよい。
【0086】
図6は、本発明の一実施形態による位置推定サーバーの動作順序図である。
位置推定サーバー(例:図1のサーバー100)は、図6に開示された動作を行う。例えば、位置推定サーバー(例:図1のデータ収集部110、データ貯蔵部120、正確度検証部130、測位アップデート部140、配布部150のうち少なくとも一部は、図6の動作を行うように設定されてよい。
以下の実施形態において、S610からS660の動作は順次に行われてもよいが、必ずしも順次に行われるものではない。例えば、各動作の順序が変更されてもよく、少なくとも2つの動作が並列して行われてもよい。また、図6に関して前述した内容と対応されるか重複される内容は、簡略に説明するか省略する。
【0087】
一実施形態によると、位置推定サーバーは、データを収集する(S610)。
例えば、位置推定サーバーは、多様な類型の移動装置のうち少なくとも一部から、移動装置がセンサ部を用いて獲得した位置情報を収集する。
例えば、位置推定サーバーは、多様な類型の移動装置のうちで、測位正確度が相対的に高い、又は相対的に高いコストのセンサを含む第1移動装置(例:図1の第1移動装置101)が走行の間に獲得した位置情報を周期的に収集する。
【0088】
例えば、収集したデータは、第1移動装置が走行した走行環境(例:地域の名前、廊下の名前)、位置推定のために用いられたデータ(例:イメージ、映像)、OCRに用いられたデータ(例:イメージ、映像、処理結果)、2Dレーダーデータ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含む。
一実施形態によると、位置推定サーバーは、測位正確度誤差を計算する(S620)。
【0089】
例えば、位置推定サーバーは、収集した位置情報を、第2移動装置が走行のために利用中である既存リファレンスデータと比較して、測位正確度の誤差を計算する。
一実施形態によると、位置推定サーバーは、誤差が閾値を超過するか否かを判断する(S630)。
【0090】
例えば、誤差が閾値を超過する場合(例:段階S630 Yes)、位置推定サーバーは、段階S640を行う。
例えば、誤差が閾値を超過しない場合(例:段階S630 No)、位置推定サーバーは、段階S610を繰り返し行う。
一実施形態によると、位置推定サーバーは、新規リファレンスデータを生成して貯蔵する(S640)。
【0091】
例えば、位置推定サーバーは、既存リファレンスデータに含まれた映像データ、レーダーデータ、OCRデータ、又はこれらのいずれか組み合せのうち1つを用いて新規リファレンスデータを生成する。
一例として、位置推定サーバーは、第1移動装置から収集した位置情報に含まれた映像データを識別する。位置推定サーバーは、映像データに含まれた少なくとも1つの特徴点(feature)を抽出し、既存リファレンスデータに含まれた少なくとも一部データを抽出された特徴点に代替するか抽出された特徴点を用いて既存リファレンスデータをアップデートすることにより新規リファレンスデータを生成する。
【0092】
一例として、位置推定サーバーは、第1移動装置から収集した位置情報に含まれた映像データ(又は、少なくとも1つのイメージデータ)を用いて、測位アップデート部(例:図1の測位アップデート部140)に含まれた少なくとも1つのマシンラーニングモデルをアップデートできる。少なくとも1つのマシンラーニングモデルは、リファレンスデータの生成動作を行う。
一例として、位置推定サーバーは、第1移動装置から収集した位置情報に含まれたOCRデータを識別する。位置推定サーバーは、識別されたOCRデータを既存リファレンスに含まれた既存OCRデータと比較して、差が閾値を超過する場合に既存OCRデータを識別されたOCRデータに代替するか識別されたOCRデータを用いて既存OCRデータをアップデートすることにより新規リファレンスデータを生成して貯蔵する。
【0093】
一例として、位置推定サーバーは、第1移動装置から収集した位置情報に含まれたレーダーデータを識別する。位置推定サーバーは、識別されたレーダーデータを既存リファレンスに含まれた既存レーダーデータと比べて、差が閾値を超過する場合に既存レーダーデータを識別されたレーダーデータに代替するか識別されたレーダーデータを用いて既存レーダーデータをアップデートすることにより新規リファレンスデータを生成して貯蔵する。
【0094】
例えば、位置推定サーバーは、生成された新規リファレンスデータを既存リファレンスデータと区分して貯蔵する。
一実施形態によると、位置推定サーバーは、既存リファレンスデータのアップデートが必要か否かを判断する(S650)。
【0095】
例えば、位置推定サーバーは、指定された周期に基づいて、既存リファレンスデータを新規リファレンスデータに代替して貯蔵する。この場合、既存リファレンスデータは、メモリ(例:図1のデータ貯蔵部120)から削除されてよい。
例えば、位置推定サーバーは、既存リファレンスデータ及び新規リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過する場合、既存リファレンスデータを新規リファレンスデータに代替して貯蔵する。この場合、既存リファレンスデータは、メモリ(例:図1のデータ貯蔵部120)から削除されてよい。
【0096】
例えば、既存リファレンスデータのアップデートが必要なものと判断された場合(例:段階S650 Yes)、位置推定サーバーは、段階S660を行う。
例えば、既存リファレンスデータのアップデートが必要ではないものと判断された場合(例:段階S650 No)、位置推定サーバーは、段階S640を行う。
一実施形態によると、位置推定サーバーは、既存リファレンスデータを新規リファレンスデータに代替してメモリに貯蔵して、移動装置に配布する(S660)。
例えば、位置推定サーバーは、新規リファレンスデータを第2移動装置(例:図1の第2移動装置102)に配布(又は、送信)する。
【0097】
図7は、本発明の一実施形態による位置推定サーバーの動作順序図である。
一実施形態によると、位置推定サーバー(例:図1のサーバー100)は、図7に開示された動作を行う。例えば、位置推定サーバー(例:図1のデータ収集部110、データ貯蔵部120、正確度検証部130、測位アップデート部140、配布部150のうち少なくとも一部は図7の動作を行うように設定されてよい。
【0098】
以下、実施形態において、S710からS750の動作は順次に行われてもよいが、必ずしも順次に行われるものではない。例えば、各動作の手順が変更されてもよく、少なくとも2つの動作が並列して行われてもよい。また、図7に関して前述した内容と対応されるか重複される内容は、簡略に説明するか省略する。
【0099】
一実施形態によると、位置推定方法は、データ収集部が第1移動装置が指定された領域に関して獲得した位置情報を収集する段階を含む(S710)。
一実施形態によると、位置推定方法は、データ貯蔵部が第2移動装置の位置推定のために用いられる指定された領域に対する基準リファレンス(reference)データを貯蔵する段階を含む(S720)。
【0100】
一実施形態によると、位置推定方法は、正確度検証部が、位置情報、基準リファレンスデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを用いて算出した誤差が閾値を超過するか否かを判断する段階を含む(S730)。
一実施形態によると、位置推定方法は、測位アップデート部が、誤差が閾値を超過する場合、位置情報を用いて第2移動装置の走行のための新規リファレンスデータを生成する段階を含む(S740)。
【0101】
例えば、測位アップデート部が新規リファレンス(reference)データを生成する段階は、測位アップデート部が、位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージから少なくとも1つの特徴点(feature)を抽出し、少なくとも1つの特徴点を含んで基準リファレンスデータと区分される新規リファレンスデータを生成してデータ貯蔵部と区分される別途のメモリに貯蔵するか、基準リファレンスデータに含まれた基準特徴点を少なくとも1つの特徴点に代替して新規リファレンスデータを生成してデータ貯蔵部に貯蔵する段階を含む。
【0102】
例えば、測位アップデート部が新規リファレンス(reference)データを生成する段階は、測位アップデート部が、位置情報に含まれた2Dレーダーデータ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つを含んで基準リファレンスデータと区分される新規リファレンスデータを生成してデータ貯蔵部と区分される別途のメモリに貯蔵するか、基準リファレンスデータに含まれた基準レーダーデータを2Dレーダーデータ、3Dレーダーデータ、又はこれらのいずれかの組み合せのうち少なくとも1つに代替して新規リファレンスデータを生成してデータ貯蔵部に貯蔵する段階を含む。
【0103】
例えば、測位アップデート部は、少なくとも1つのリファレンスデータの生成のための少なくとも1つのマシンラーニング(machine learning)モデルを含む。
【0104】
例えば、測位アップデート部が新規リファレンス(reference)データを生成する段階は、測位アップデート部が、誤差が前記閾値を超過する場合、位置情報に含まれた少なくとも1つのイメージを少なくとも1つのマシンラーニングモデルに対する学習データとして用いて少なくとも1つのマシンラーニングモデルをアップデートする段階を含む。
一実施形態によると、位置推定方法は、配布部が第2移動装置に新規リファレンスデータを配布する段階を含む(S750)。
【0105】
例えば、配布部が第2移動装置に新規リファレンスデータを配布する段階は、配布部が、基準リファレンスデータと新規リファレンスデータ間の差が指定された範囲を超過する場合又は指定された周期に基づいて、第2移動装置に新規リファレンスデータを配布する段階を含む。
【0106】
図8は、本発明の一実施形態による位置推定方法に関するコンピューティングシステムを図示する。
図8を参照すると、位置推定方法に関するコンピューティングシステム1000は、バス1200を介して連結される少なくとも1つのプロセッサ1100、メモリ1300、使用者インターフェース入力装置1400、使用者インターフェース出力装置1500、ストレージ1600、及びネットワークインターフェース1700を含む。
【0107】
プロセッサ1100は、中央処理装置(CPU)又はメモリ1300及び/又はストレージ1600に貯蔵された命令語に対する処理を行う半導体装置であってよい。メモリ1300及びストレージ1600は、多様な種類の揮発性又は揮発性貯蔵媒体を含む。例えば、メモリ1300は、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)を含む。
【0108】
したがって、本明細書に開示された実施形態に関して説明された方法又はアルゴリズムの段階は、プロセッサ1100により実行されるハードウェア、ソフトウェアモジュール、又はその2つの結合に直接具現されてよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、着脱型ディスク、CD-ROM等の貯蔵媒体(すなわち、メモリ1300及び/又はストレージ1600)に常駐する。
【0109】
例示的な貯蔵媒体は、プロセッサ1100にカップリングされ、そのプロセッサ1100は貯蔵媒体から情報を判読することができ、貯蔵媒体に情報を記入する。他の方法として、貯蔵媒体は、プロセッサ1100と一体型であり得る。プロセッサ及び貯蔵媒体は、注文型集積回路(ASIC) 内に常駐する。ASICは、使用者端末機内に常駐することもできる。他の方法として、プロセッサ及び貯蔵媒体は、使用者端末機内に個別コンポーネントとして常駐する。
【0110】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能である。
したがって、本発明に開示された実施形態は、本発明の技術思想を限定するためではなく、単に説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲により解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0111】
100 サーバー
101 第1移動装置
102 第2移動装置
110 データ収集部
120 データ貯蔵部
130 正確度検証部
140 測位アップデート部
150 配布部
200 移動装置
210 センサ部
220 走行部
230 制御部
240 メモリ
510 第1領域
511 第1地点
512 第2地点
513 第3地点
515 第1ランドマーク
520 第2領域
521 推定地点
525 第2ランドマーク
1000 コンピューティングシステム
1100 プロセッサ
1200 バス
1300 メモリ
1400 使用者インターフェース入力装置
1500 使用者インターフェース出力装置
1600 ストレージ
1700 ネットワークインターフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8