(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013284
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】対象物支持装置
(51)【国際特許分類】
F16F 15/04 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
F16F15/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115239
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】391039494
【氏名又は名称】株式会社エーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100108497
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 敏紀
(72)【発明者】
【氏名】早川 政光
【テーマコード(参考)】
3J048
【Fターム(参考)】
3J048AA01
3J048BC01
3J048EA13
(57)【要約】
【課題】 免震機能を維持したまま、より構造を簡易にした対象物を支持できる対象物支持装置を提供しようとする。
【解決手段】
従来の対象物支持装置にかわって、前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、水平移動可能な部材であるスライド部材を有しスライド部材の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力をスライド部材に生じさせるスライド機構と、を備え、前記テーブル支持機構が前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と左右一対の主リンクとを持つリンク機構とを有し、前記主リンクは上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、少なくとも1つの前記主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される、ものとした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
水平移動可能な部材であるスライド部材を有し該スライド部材の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力を該スライド部材に生じさせるスライド機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と左右一対の主リンクとを持つリンク機構とを有し、
前記主リンクは、長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向け
少なくとも1つの前記主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、
ここで、
前記主リンクの一方の端部が上方の端部であるとき前記一方構造は前記テーブルであり前記他方構造が前記基台であり、
前記主リンクの一方の端部が下方の端部であるとき前記一方構造は前記基台であり前記他方構造は前記テーブルである、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項2】
前記リンク機構が、左右一対の前記主リンクと左右一対のサポートリンクとを持ち、
前記サポートリンクは長尺方向を前記主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクである、
ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持装置。
【請求項3】
前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを繋ぐ主リンク中心軸の上に位置し、前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが略等しい、
ことを特徴とする請求項2に記載の対象物支持装置。
【請求項4】
少なくとも1つの主リンクの前記一方回転中心が一方構造に相対移動不能に固定され、
前記スライド部材が上下移動を拘束され水平移動可能である、
ことを特徴とする請求項3の記載の対象物支持装置。
【請求項5】
前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクとをもち、
第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、
少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方第二回転中心の周りに回転自在に連結される、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のうちの一つに記載の対象物支持装置。
【請求項6】
前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクと左右一対の連動リンクとをもち、
第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、
少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、
前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のうちの一つに記載の対象物支持装置。
【請求項7】
前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクと左右一対の第二サポートリンクと左右一対の連動リンクとをもち、
第二主リンクは上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向け、
少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクであり、
第二サポートリンクは長尺方向を前記第二主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を前記第二主リンクに回転中心である一方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクであり、
前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のうちの一つに記載の対象物支持装置。
【請求項8】
前記一方連動回転中心が前記一方サポート回転中心に一致し、他方連動回転中心が一方第二サポート回転中心に一致する、
ことを特徴とする請求項7に記載の対象物支持装置。
【請求項9】
前記リンク機構がさらに左右一対の上ガイドリンクと左右一対の下ガイドリンクと左右一対の連動リンクとをもち、
前記上ガイドリンクは長尺方向を傾ける長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方上ガイド回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を下ガイドリンクの上下一対の端部のうちの一方の端部に回転中心である一方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクであり、
前記下ガイドリンクは長尺方向を前記上ガイドリンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜する長尺部材であって上下一対の端部のうちの他方の端部を他方構造に回転中心である他方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクであり、
前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって一方の端部を主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに前記一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他方の端部を前記上ガイドリンクまたは前記下ガイドリンクの一方のリンクに他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
ことを特徴とする請求項2に記載の対象物支持装置。
【請求項10】
前記テーブル支持機構が、前記上下方向ばね部材と前記リンク機構とロッキング防止機構とを有し、
前記ロッキング防止機構は前記基台を基礎として前記テーブルを支持し前記テーブルと前記基台との水平方向の相対移動を拘束し上下方向に移動自在にする、
ことを特徴とする請求項4に記載の対象物支持装置。
【請求項11】
スライド機構は、前記スライド部材とスライド部材の上下移動を拘束し水平移動可能なスライド案内部材とを有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の対象物支持装置。
【請求項12】
スライド案内部材は、レール状部材とレール状部材に上下移動を拘束され水平移動可能な車輪状部材とを有し、車輪状部材がスライド部材を支持する、
ことを特徴とする請求項11に記載の対象物支持装置。
【請求項13】
対象物を支持する対象物支持装置であって、
対象物を乗せられるテーブルと、
基礎に支持される基台と、
前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、
上下移動を拘束され水平移動可能な部材であるスライド部材を有するスライド機構と、
を備え、
前記テーブル支持機構が、前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と、左右一対の主リンクを持つリンク機構と、を有し、
前記主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、
少なくとも1つの前記主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、
ここで、
前記主リンクの一方の端部が上方の端部であるとき前記一方構造は前記テーブルであり前記他方構造が前記基台であり、
前記主リンクの一方の端部が下方の端部であるとき前記一方構造は前記基台であり前記他方構造は前記テーブルである、
ことを特徴とする対象物支持装置。
【請求項14】
前記リンク機構が、左右一対の前記主リンクと左右一対のサポートリンクとを持ち、
前記サポートリンクは長尺方向を前記主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって一方の端部を左右一対の該主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクである、
ことを特徴とする請求項13に記載の対象物支持装置。
【請求項15】
前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを繋ぐ主リンク中心軸の上に位置し、前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが略等しい、
ことを特徴とする請求項14に記載の対象物支持装置。
【請求項16】
少なくとも1つの主リンクの前記一方回転中心が一方構造に相対移動不能に固定され、
前記スライド部材が上下移動を拘束され水平移動可能である、
ことを特徴とする請求項15の記載の対象物支持装置。
【請求項17】
前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクとをもち、
第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、
少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方第二回転中心の周りに回転自在に連結される、
ことを特徴とする請求項13または請求項14のうちの一つに記載の対象物支持装置。
【請求項18】
前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクと左右一対の連動リンクとをもち、
第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、
少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、
前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである、
ことを特徴とする請求項13または請求項14のうちの一つに記載の対象物支持装置。
【請求項19】
前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクと左右一対の第二サポートリンクと左右一対の連動リンクとをもち、
第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、
少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、
第二サポートリンクは長尺方向を前記第二主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を前記第二主リンクに回転中心である一方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクであり、
前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである、
ことを特徴とする請求項13または請求項14のうちの一つに記載の対象物支持装置。
【請求項20】
前記一方連動回転中心が前記第二サポートリンクの一方の端部に回転中心である一方第二サポート回転中心に一致し、他方連動回転中心が前記一方サポート回転中心に一致する、
ことを特徴とする請求項19に記載の対象物支持装置。
【請求項21】
前記リンク機構がさらに左右一対の上ガイドリンクと左右一対の下ガイドリンクと左右一対の連動リンクとをもち、
前記上ガイドリンクは長尺方向を傾ける長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方上ガイド回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を下ガイドリンクの上下一対の端部のうちの一方の端部に回転中心である一方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクであり、
前記下ガイドリンクは長尺方向を前記上ガイドリンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜する長尺部材であって上下一対の端部のうちの他方の端部を他方構造に回転中心である他方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクであり、
前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって一方の端部を主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに前記一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他方の端部を前記上ガイドリンクまたは前記下ガイドリンクの一方のリンクに他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである、
ことを特徴とする請求項14に記載の対象物支持装置。
【請求項22】
前記テーブル支持機構が、前記上下方向ばね部材と前記リンク機構と前記ロッキング防止機構とを有し、
前記ロッキング防止機構が前記基台を基礎として前記テーブルを支持し前記テーブルと前記基台との水平方向の相対移動を拘束し上下方向に移動自在にする、
ことを特徴とする請求項16に記載の対象物支持装置。
【請求項23】
スライド機構が、前記スライド部材とスライド部材の上下移動を拘束し水平移動可能なスライド案内部材とを有する、
ことを特徴とする請求項15に記載の対象物支持装置。
【請求項24】
スライド案内部材が、レール状部材とレール状部材に上下移動を拘束され水平移動可能な車輪状部材とを有し、車輪状部材がスライド部材を支持する、
ことを特徴とする請求項23に記載の対象物支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物を支持する対象物支持装置に係る。特に、上下方向の振動に対する免震機能に注目した対象物支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水平方向の対象物支持装置(例えば、免震テーブル)として、従来より、いくつかの構成のものが考案されている。水平方向の免震テーブルは比較的容易に実現できる。免震テーブルに支えられる対象物の重量が、X-Yテーブルやベアリング等により支えられているため水平方向のばね定数を比較的小さく設定して地震時に水平加速度振動に応答できる。例えば、ベアリング等の機構で垂直方向の荷重を支え、水平方向の振動に対する抵抗力を抑制し、免震作用を効果的に発揮できる。
【0003】
一方、上下方向の振動に対する対象物支持装置は、簡易な構成、かつ、低コストで実現できるものが要請されている。
【0004】
地震の波には様々な周期を持った波が重なっており、その中でも周期が0.5~1.0秒程度の波の成分が卓越している。対象物支持装置の上下方向の固有周期を1秒より大きくすることで、対象物支持装置の地震波に対する共振を避けて、免震効果を大きくすることができる。対象物支持装置の上下方向の固有周期を1秒、2秒、3秒、5秒と大きくするほど免震効果が大きくなる。少なくとも2秒程度にすることが好ましい。
【0005】
上下方向の振動に対する対象物支持装置は、一定の荷重に対してはたわみ、たわみの速度に対応して減衰力を発生する免震装置が好ましい。
また、上下方向の振動に対する対象物支持装置は、一定の荷重に対しては垂直方向にたわむ免震装置が好ましい。
また、上下方向の振動に対する対象物支持装置は、一定の荷重に対しては垂直方向にたわみ、たわみの速度に対応して減衰力を発生する免震装置が好ましい。
例えば、対象物をテーブルに置くと、一つの位置まで静的にたわみ、その静的吊りあい位置で静的に吊りあう。地震が発生すると、静的吊りあい位置を中心に上下に振動する。
【0006】
本願出願人は、対象物が載置され基台に対して上下動するテーブルと、このテーブルと前記基台との間に設置され、前記テーブルの上下動に応じて上下方向のバネ力を生じる上下方向バネ部材と、テーブルの上下動に応じて減衰力を発生することを特徴とする免震装置、を考案した。
その発明の過程で、本願出願人は、対象物が載置され基台に対して垂直方向に上下動するテーブルと、このテーブルと前記基台との間に設置され、前記テーブルの上下動に応じて上下方向のバネ力を生じる上下方向バネ部材をもつ、ことを特徴とする免震装置、を考案した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
市場は、本願出願人が考案した対象物支持装置を、免震機能を維持したまま、より構造を簡易にすることを望んでいる。
【0008】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、免震機能を維持したまま、より構造を簡易にした対象物を支持できる対象物支持装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る対象物を支持する対象物支持装置を、対象物を乗せられるテーブルと、基礎に支持される基台と、前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、水平移動可能な部材であるスライド部材を有しスライド部材の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力をスライド部材に生じさせるスライド機構と、を備え、前記テーブル支持機構が前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と左右一対の主リンクとを持つリンク機構とを有し、前記主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、少なくとも1つの前記主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、
ここで、前記主リンクの一方の端部が上方の端部であるとき前記一方構造は前記テーブルであり前記他方構造が前記基台であり、前記主リンクの一方の端部が下方の端部であるとき前記一方構造は前記基台であり前記他方構造は前記テーブルである、ものとした。
【0010】
上記本発明の構成により、テーブル支持機構は、前記基台を基礎として前記テーブルを支持する機構である。スライド機構は、水平移動可能な部材であるスライド部材を有しスライド部材の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力をスライド部材に生じさせる機構である。前記テーブル支持機構が上下方向ばね部材と左右一対の主リンクとを持つリンク機構とを有する。上下方向ばね部材は、前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる部材である。前記主リンクは、長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。少なくとも1つの前記主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される。ここで、前記主リンクの一方の端部が上方の端部であるとき前記一方構造は前記テーブルであり前記他方構造が前記基台であり、前記主リンクの一方の端部が下方の端部であるとき前記一方構造は前記基台であり前記他方構造は前記テーブルである。
その結果、前記テーブルが上下動に対応してスライド部材に作用した抵抗力に応じた減衰力が発生する。
【0011】
以下に、本発明の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0012】
また、前記リンク機構が、左右一対の前記主リンクと左右一対のサポートリンクとを持ち、前記サポートリンクは長尺方向を前記主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記サポートリンクは、長尺方向を前記主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
その結果、テーブルが上下動するときに主リンクの傾斜の変化に応じてサポートリンクの傾きが変化して、リンク構造が安定して変化する。
【0013】
また、前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを繋ぐ主リンク中心軸の上に位置し、前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが略等しい。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを繋ぐ主リンク中心軸の上に位置する。前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが略等しい。
その結果、前記テーブルが安定して上下動する。
【0014】
また、少なくとも1つの主リンクの前記一方回転中心が一方構造に相対移動不能に固定され、前記スライド部材が上下移動を拘束され水平移動可能である。
上記本発明に係る実施形態の構成により、少なくとも1つの主リンクの前記一方回転中心が一方構造に相対移動不能に固定される。
前記スライド部材が上下移動を拘束され水平移動可能である。
その結果、前記テーブルが上下動する際に前記一方回転中心が上下に延びる直線上を移動する。
【0015】
また、前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクとをもち、第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の第二主リンクとをもつ。または前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対のサポートリンクと左右一対の第二主リンクとをもつ。第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される。
その結果、前記テーブルの上下動に伴いスライド部材に発生した抵抗力が安定してテーブルに伝わる。
【0016】
また、前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクと左右一対の連動リンクとをもち、第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の第二主リンクと左右一対の連動リンクとをもつ。または、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対のサポートリンクと左右一対の第二主リンクと左右一対の連動リンクとをもつ。第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される。前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結される。
その結果、前記テーブルが安定して上下動する。
【0017】
また、前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクと左右一対の第二サポートリンクと左右一対の連動リンクとをもち、第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、第二サポートリンクは長尺方向を前記第二主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を前記第二主リンクに回転中心である一方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクであり、前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
上記本発明に係る実施形態の構成により、
前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の第二主リンクと左右一対の第二サポートリンクと左右一対の連動リンクとをもつ。または、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対のサポートリンクと左右一対の第二主リンクと左右一対の第二サポートリンクと左右一対の連動リンクとをもつ。第二主リンクは、長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される。第二サポートリンクは、長尺方向を前記第二主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を前記第二主リンクに回転中心である一方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクである。前記連動リンクは、長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
その結果、前記テーブルの上下動に伴いリンク機構が安定して変化する。
【0018】
また、前記一方連動回転中心が前記第二サポートリンクの一方の端部に回転中心である一方第二サポート回転中心に一致し、他方連動回転中心が前記一方サポート回転中心に一致する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記一方連動回転中心が前記第二サポートリンクの一方の端部に回転中心である一方第二サポート回転中心に一致する。他方連動回転中心が前記一方サポート回転中心に一致する。
その結果、リンク構造がシンプルになる。
【0019】
また、前記リンク機構がさらに左右一対の上ガイドリンクと左右一対の下ガイドリンクと左右一対の連動リンクとをもち、前記上ガイドリンクは長尺方向を傾ける長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方上ガイド回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を下ガイドリンクの上下一対の端部のうちの一方の端部に回転中心である一方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクであり、前記下ガイドリンクは長尺方向を前記上ガイドリンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜する長尺部材であって上下一対の端部のうちの他方の端部を他方構造に回転中心である他方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクであり、前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって、一方の端部を主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに前記一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他方の端部を前記上ガイドリンクまたは前記下ガイドリンクの一方のリンクに他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと左右一対の上ガイドリンクと左右一対の下ガイドリンクと左右一対の連動リンクとをもつ。前記上ガイドリンクは長尺方向を傾ける長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方上ガイド回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を下ガイドリンクの上下一対の端部のうちの一方の端部に回転中心である一方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。前記下ガイドリンクは長尺方向を前記上ガイドリンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜する長尺部材であって上下一対の端部のうちの他方の端部を他方構造に回転中心である他方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって一方の端部を主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに前記一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他方の端部を前記上ガイドリンクまたは前記下ガイドリンクの一方のリンクに他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
その結果、前記テーブルの上下動に伴いリンク機構が安定して変化する。
【0020】
また、前記テーブル支持機構が、前記上下方向ばね部材と前記リンク機構とロッキング防止機構とを有し、前記ロッキング防止機構が前記基台を基礎として前記テーブルを支持し前記テーブルと前記基台との水平方向の相対移動を拘束し上下方向に移動自在にする。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記テーブル支持機構が、前記上下方向ばね部材と前記リンク機構と前記ロッキング防止機構とを有する。前記ロッキング防止機構が前記基台を基礎として前記テーブルを支持し前記テーブルと前記基台との水平方向の相対移動を拘束し上下方向に移動自在にする。
その結果、前記テーブルが安定して上下動する。
【0021】
また、スライド機構が、前記スライド部材とスライド部材の上下移動を拘束し水平移動可能なスライド案内部材とを有する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、スライド機構が、前記スライド部材とスライド部材の上下移動を拘束し水平移動可能なスライド案内部材とを有する。
その結果、スライド部材が上下動を拘束され水平移動できる。
【0022】
また、スライド案内部材が、レール状部材とレール状部材に上下移動を拘束され水平移動可能な車輪状部材とを有し、車輪状部材がスライド部材を支持する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、スライド案内部材が、レール状部材とレール状部材に上下移動を拘束され水平移動可能な車輪状部材とを有し、車輪状部材がスライド部材を支持する。
その結果、スライド部材が上下動を拘束され安定して水平移動できる。
【0023】
上記目的を達成するため、本発明に係る対象物を支持する対象物支持装置を、対象物を乗せられるテーブルと、基礎に支持される基台と、前記基台を基礎として前記テーブルを支持するテーブル支持機構と、上下移動を拘束され水平移動可能な部材であるスライド部材を有するスライド機構と、を備え、前記テーブル支持機構が、前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる上下方向ばね部材と左右一対の主リンクとを持つリンク機構とを有し、前記主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、少なくとも1つの前記主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、ここで、前記主リンクの一方の端部が上方の端部であるとき前記一方構造は前記テーブルであり前記他方構造が前記基台であり、前記主リンクの一方の端部が下方の端部であるとき前記一方構造は前記基台であり前記他方構造は前記テーブルである、ものとした。
【0024】
上記本発明の構成により、テーブルは、対象物を乗せられる。基台は、基礎に支持される。テーブル支持機構は、前記基台を基礎として前記テーブルを支持する。スライド機構は、上下移動を拘束され水平移動可能な部材であるスライド部材を有する。前記テーブル支持機構が、上下方向ばね部材と左右一対の主リンクとを持つリンク機構とを有する。上下方向ばね部材は、前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させる。
前記主リンクは、長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。少なくとも1つの前記主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される。ここで、前記主リンクの一方の端部が上方の端部であるとき前記一方構造は前記テーブルであり前記他方構造が前記基台であり、前記主リンクの一方の端部が下方の端部であるとき前記一方構造は前記基台であり前記他方構造は前記テーブルである、ものとした。
その結果、テーブルが安定して上下動する。
【0025】
以下に、本発明の実施形態に係る対象物支持装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0026】
また、前記リンク機構が、左右一対の前記主リンクと左右一対のサポートリンクとを持ち、前記サポートリンクが長尺方向を前記主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって一方の端部を左右一対の主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記サポートリンクが長尺方向を前記主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって一方の端部を左右一対の主リンクに回転中心である一方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
その結果、テーブルが上下動するときに主リンクの傾斜の変化に応じてサポートリンクの傾きが変化して、リンク構造が安定して変化する。
【0027】
また、前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを繋ぐ主リンク中心軸の上に位置し、前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが略等しい。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記一方サポート回転中心が前記一方回転中心と前記他方回転中心とを繋ぐ主リンク中心軸の上に位置する。前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが略等しい。
その結果、前記テーブルが安定して上下動する。
【0028】
また、少なくとも1つの主リンクの前記一方回転中心が一方構造に相対移動不能に固定され、前記スライド部材が上下移動を拘束され水平移動可能である。
上記本発明に係る実施形態の構成により、少なくとも1つの主リンクの前記一方回転中心が一方構造に相対移動不能に固定される。前記スライド部材が上下移動を拘束され水平移動可能である。
その結果、前記テーブルが上下動する際に前記一方回転中心が上下に延びる直線上を移動する。
【0029】
また、前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクとをもち、第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の第二主リンクとをもつ。または前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対のサポートリンクと左右一対の第二主リンクとをもつ。第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される。
その結果、前記テーブルが安定して上下動する。
【0030】
また、前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクと左右一対の連動リンクとをもち、第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、前記連動リンクが長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
上記本発明にかかる実施形態の構成により、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の第二主リンクと左右一対の連動リンクとをもつ。または、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対のサポートリンクと左右一対の第二主リンクと左右一対の連動リンクとをもつ。第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される。前記連動リンクが長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
その結果、前記テーブルが安定して上下動する。
【0031】
また、前記リンク機構がさらに左右一対の第二主リンクと左右一対の第二サポートリンクと左右一対の連動リンクとをもち、第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクであり、少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結され、第二サポートリンクは長尺方向を前記第二主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を前記第二主リンクに回転中心である一方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクであり、前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
上記本発明にかかる実施形態の構成により、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の第二主リンクと左右一対の第二サポートリンクと左右一対の連動リンクとをもつ。または、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対のサポートリンクと左右一対の第二主リンクと左右一対の第二サポートリンクと左右一対の連動リンクとをもつ。第二主リンクは長尺方向を傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向ける。少なくとも1つの前記第二主リンクの他方の端部が前記スライド部材に回転中心である他方回転中心の周りに回転自在に連結される。第二サポートリンクは長尺方向を前記第二主リンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を前記第二主リンクに回転中心である一方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を前記他方構造に回転中心である他方第二サポート回転中心の周りに回転自在に各々に連結されるリンクである。前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって左右一対の端部のうちの一方の端部を前記主リンクに回転中心である一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され他方の端部を前記第二主リンクに回転中心である他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
その結果、前記テーブルの上下動に伴いリンク機構が安定して変化する。
【0032】
また、前記一方連動回転中心が前記第二サポートリンクの一方の端部に回転中心である一方第二サポート回転中心に一致し、他方連動回転中心が前記一方サポート回転中心に一致する。
上記本発明にかかる実施形態の構成により、前記一方連動回転中心が前記第二サポートリンクの一方の端部に回転中心である一方第二サポート回転中心に一致し、他方連動回転中心が前記一方サポート回転中心に一致する。
その結果、リンク構造がシンプルになる。
【0033】
また、前記リンク機構がさらに左右一対の上ガイドリンクと左右一対の下ガイドリンクと左右一対の連動リンクとをもち、前記上ガイドリンクは長尺方向を傾ける長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方上ガイド回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を下ガイドリンクの上下一対の端部のうちの一方の端部に回転中心である一方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクであり、前記下ガイドリンクは長尺方向を前記上ガイドリンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜する長尺部材であって上下一対の端部のうちの他方の端部を他方構造に回転中心である他方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクであり、前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって一方の端部を主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに前記一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他方の端部を前記上ガイドリンクまたは前記下ガイドリンクの一方のリンクに他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記リンク機構が左右一対の前記主リンクと左右一対の前記サポートリンクと左右一対の上ガイドリンクと左右一対の下ガイドリンクと左右一対の連動リンクとをもつ。前記上ガイドリンクは長尺方向を傾ける長尺部材であって上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方上ガイド回転中心の周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を下ガイドリンクの上下一対の端部のうちの一方の端部に回転中心である一方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。前記下ガイドリンクは長尺方向を前記上ガイドリンクの傾斜する向きの逆向きに傾斜する長尺部材であって上下一対の端部のうちの他方の端部を他方構造に回転中心である他方下ガイド回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。前記連動リンクは長尺方向を水平にする長尺部材であって一方の端部を主リンクまたは前記サポートリンクのうちの一方のリンクに前記一方連動回転中心の周りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他方の端部を前記上ガイドリンクまたは前記下ガイドリンクの一方のリンクに他方連動回転中心の周りに回転自在に連結されるリンクである。
その結果、前記テーブルの上下動に伴いリンク機構が安定して変化する。
【0034】
また、前記テーブル支持機構が、前記上下方向ばね部材と前記リンク機構と前記ロッキング防止機構とを有し、前記ロッキング防止機構が前記基台を基礎として前記テーブルを支持し前記テーブルと前記基台との水平方向の相対移動を拘束し上下方向に移動自在にする。
上記本発明に係る実施形態の構成により、前記テーブル支持機構が、前記上下方向ばね部材と前記リンク機構と前記ロッキング防止機構とを有する。前記ロッキング防止機構が前記基台を基礎として前記テーブルを支持し前記テーブルと前記基台との水平方向の相対移動を拘束し上下方向に移動自在にする。
その結果、前記テーブルが安定して上下動する。
【0035】
また、スライド機構が、前記スライド部材とスライド部材の上下移動を拘束し水平移動可能なスライド案内部材とを有する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、スライド機構が、前記スライド部材とスライド部材の上下移動を拘束し水平移動可能なスライド案内部材とを有する。
その結果、スライド部材が上下動を拘束され水平移動できる。
【0036】
また、スライド案内部材が、レール状部材とレール状部材に上下移動を拘束され水平移動可能な車輪状部材とを有し、車輪状部材がスライド部材を支持する。
上記本発明に係る実施形態の構成により、スライド案内部材が、レール状部材とレール状部材に上下移動を拘束され水平移動可能な車輪状部材とを有し、車輪状部材がスライド部材を支持する。
その結果、スライド部材が上下動を拘束され安定して水平移動できる。
【発明の効果】
【0037】
以上説明したように本発明に係る 対象物支持装置は、その手順と構成により、以下の効果を有する。
基台とテーブルの一方を一方構造と、他方を他方構造と呼称するとき、前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させ、長尺方向を傾斜させた左右一対の主リンクの一方の端部を一方構造に回転自在に連結され他方の端部を他方構造の側に向けて水平移動し水平速度に対応する抵抗力の作用されるスライド部材に回転自在に連結される様にしたので、前記テーブルが上下動に対応してスライド部材に作用した抵抗力に応じた減衰力が発生する。
主リンクの逆に傾いたサポートリンクの一方の端部を前記主リンクに回転自在に連結され他方の端部を他方構造に回転自在に連結する様にしたので、テーブルが上下動するときに主リンクの傾斜の変化に応じてサポートリンクの傾きが変化して、リンク構造が安定して変化する。
前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが略等しい様にしたので、前記テーブルが安定して上下動する。
前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが略等しく、前記一方回転中心が一方構造に相対移動不能に固定され、スライド部材が上下移動を拘束される様にしたので、前記テーブルが上下動する際に前記一方回転中心が上下に延びる直線上を移動する。
長尺方向を傾斜させた左右一対の第二主リンクの一方の端部を一方構造に回転自在に連結され他方構造の側に向けた他方の端部を水平移動して水平速度に対応する抵抗力の作用されるスライド部材に回転自在に連結される様にしたので、前記テーブルの上下動に伴いスライド部材に発生した抵抗力が安定してテーブルに伝わる。
長手方向を水平にした左右一対の連動リンクの一方の端部を前記主リンクに回転自在に連結し、他方の端部を前記第二主リンクに回転自在に連結したので、前記テーブルが安定して上下動する。
長手方向を傾斜させた第二主リンクが一方の端部を一方構造に回転自在に連結し他方の端部を他方構造に回転自在に連結し他方の端部を他方の構造に向けてスライド部材に回転自在に連結し、長手方向を逆向きに傾斜させた第二サポートリンクが一方の端部を前記第二主リンクに回転自在に連結し他方の端部を他方構造に回転自在に連結し、長手方向を水平にした連動リンクの一方の端部を主リンクに回転自在に連結し他方の端部を第二サポートリンクに回転自在に連結したので、前記テーブルの上下動に伴いリンク機構が安定して変化する。
前記一方連動回転中心が前記一方第二サポート回転中心に一致し、他方連動回転中心が前記一方サポート回転中心に一致する様にしたので、リンク構造がシンプルになる。
長手方向を傾ける前記上ガイドリンクが一端を一方構造に回転自在に連結し他方端部を前記下ガイドリンクの一方の端部に回転自在に連結し、長手方向を逆向きに傾ける前記下ガイドリンクが他方の端部を他方構造に回転自在に連結し、長手方向を水平にする連動リンクが一方の端部を下ガイドリンクに回転自在に連結し他方の端部を前記サポートリンクに回転自在に連結する様にしたので、前記テーブルの上下動に伴いリンク機構が安定して変化する。
前記テーブルと前記基台との水平方向の相対移動を拘束し上下方向に移動自在にする様にしたので、前記テーブルが安定して上下動する。
スライド機構が、前記スライド部材とスライド部材の上下移動を拘束し水平移動可能なスライド案内部材とを有する様にしたので、スライド部材が上下動を拘束され水平移動できる。
スライド案内部材が、レール状部材とレール状部材に上下移動を拘束され水平移動可能な車輪状部材とを有し、車輪状部材がスライド部材を支持する様にしたので、スライド部材が上下動を拘束され安定して水平移動できる。
【0038】
また、以上説明したように本発明に係る 対象物支持装置は、その手順と構成により、以下の効果を有する。
基台とテーブルの一方を一方構造と、他方を他方構造と呼称するとき、前記基台を基礎として前記テーブルに上向きのばね力を発生させ、長尺方向を傾斜させた左右一対の主リンクの一方の端部を一方構造に回転自在に連結され他方の端部を他方構造の側に向けて上下移動を拘束され水平移動するスライド部材に回転自在に連結される様にしたので、テーブルが安定して上下動する。
主リンクの逆に傾いたサポートリンクの一方の端部を前記主リンクに回転自在に連結され他方の端部を他方構造に回転自在に連結する様にしたので、テーブルが上下動するときに主リンクの傾斜の変化に応じてサポートリンクの傾きが変化して、リンク構造が安定して変化する。
前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが略等しい様にしたので、前記テーブルが安定して上下動する。
前記一方回転中心と前記一方サポート回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と他方回転中心との距離と前記一方サポート回転中心と前記他方サポート回転中心との距離とが略等しく、前記一方回転中心が一方構造に相対移動不能に固定され、スライド部材が上下移動を拘束される様にしたので、前記テーブルが上下動する際に前記一方回転中心が上下に延びる直線上を移動する。
長尺方向を傾斜させた左右一対の第二主リンクの一方の端部を一方構造に回転自在に連結され他方構造の側に向けた他方の端部を、上下移動を拘束され水平移動するスライド部材に回転自在に連結される様にしたので、前記テーブルが安定して上下動する。
長手方向を水平にした左右一対の連動リンクの一方の端部を前記主リンクに回転自在に連結し、他方の端部を前記第二主リンクに回転自在に連結したので、前記テーブルが安定して上下動する。
長手方向を傾斜させた第二主リンクが一方の端部を一方構造に回転自在に連結し他方の端部を他方構造に回転自在に連結し他方の端部を他方の構造に向けてスライド部材に回転自在に連結し、長手方向を逆向きに傾斜させた第二サポートリンクが一方の端部を前記第二主リンクに回転自在に連結し他方の端部を他方構造に回転自在に連結し、長手方向を水平にした連動リンクの一方の端部を主リンクに回転自在に連結し他方の端部を第二サポートリンクに回転自在に連結したので、前記テーブルの上下動に伴いリンク機構が安定して変化する。
前記一方連動回転中心が前記一方第二サポート回転中心に一致し、他方連動回転中心が前記一方サポート回転中心に一致する様にしたので、リンク構造がシンプルになる。
長手方向を傾ける前記上ガイドリンクが一端を一方構造に回転自在に連結し他方端部を前記下ガイドリンクの一方の端部に回転自在に連結し、長手方向を逆向きに傾ける前記下ガイドリンクが他方の端部を他方構造に回転自在に連結し、長手方向を水平にする連動リンクが一方の端部を下ガイドリンクに回転自在に連結し他方の端部を前記サポートリンクに回転自在に連結する様にしたので、前記テーブルの上下動に伴いリンク機構が安定して変化する。
前記テーブルと前記基台との水平方向の相対移動を拘束し上下方向に移動自在にする様にしたので、前記テーブルが安定して上下動する。
スライド機構が、前記スライド部材とスライド部材の上下移動を拘束し水平移動可能なスライド案内部材とを有する様にしたので、スライド部材が上下動を拘束され水平移動できる。
スライド案内部材が、レール状部材とレール状部材に上下移動を拘束され水平移動可能な車輪状部材とを有し、車輪状部材がスライド部材を支持する様にしたので、スライド部材が上下動を拘束され安定して水平移動できる。
従って、免震機能を維持したまま構造を簡易にして対象物を支持できる対象物支持装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図2】本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図3】本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図4】本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図5】本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図6】本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図7】本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図8】本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図9】本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図10】本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図11】本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図12】本発明の第十二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
【
図13】本発明の第一の実施形態にかかるスライド機構の概念図である。
【
図14】本発明の第二の実施形態にかかるスライド機構の概念図である。
【
図15】本発明の第三の実施形態にかかるスライド機構の概念図である。
【
図16】本発明の第四の実施形態にかかるスライド機構の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る対象物支持装置を説明する
【0041】
対象物支持装置は、対象物を支持する装置である。
対象物支持装置は、対象物を支持して、上下方向の振動を免震する装置に用いられる。
対象物支持装置は、水平方向の振動を免震する装置と組み合わせて、用いられてもよい。
【0042】
対象物支持装置は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100は、対象物を乗せるものである。
基台200は、基礎に支持されるものである。
テーブル支持機構300は、基台200を基礎としてテーブル100を支持する機構である。
スライド機構400は、水平移動可能な部材であるスライド部材410を有する機構である。
【0043】
スライド機構400は、上下移動を拘束され水平移動可能な部材であるスライド部材410を有する機構であってもよい。
スライド機構400は、水平移動可能な部材であるスライド部材410を有し、スライド部材410の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力をスライド部材410に生じさせる機構であってもよい。
スライド機構400は、上下移動を拘束され水平移動可能な部材であるスライド部材410を有し、スライド部材410の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力をスライド部材410に生じさせる機構であってもよい。
スライド部材410は、粘性体430を満たした粘性体プール440に漬かっていてもよい。
スライド部材410は、ダンパー450の一方の端部に固定される部材であってもよい。
例えば、ダンパー450は、液体ダンパー、ガスダンパーであってもよい。
【0044】
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とで構成される。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とロッキング防止機構360とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とロッキング防止機構360とで構成されてもよい。
テーブル支持機構300は、水平案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330と水平方向ばね部材340とロッキング防止機構360とで構成されてもよい。
【0045】
水平案内機構310は、リンク機構330の連結部をテーブル100または基台200に水平方向に移動自在に固定する機構である。
【0046】
上下方向ばね部材320は、基台200を基礎としてテーブル100に上向きのばね力を発生させる部材である。
上下方向ばね部材320は、設計上選択されたばね定数をもつ。
上下方向ばね部材320は、圧縮ばねでもよい。
例えば、圧縮ばねは、下端を基台200に連結され、上端をテーブル100に連結され、上向きの圧縮力をテーブル100に作用させる。
上下方向ばね部材320は、引張ばねでもよい。
例えば、引張ばねは、下端をテーブル100に連結され、上端を基台200に連結され、上向きの引張力をテーブル100に作用させる。
図1乃至12は、左右一対の圧縮ばねがテーブル100と基台200との間に設けられる様子を、模式的に示す。
【0047】
リンク機構330は、基台200とテーブル100との間に設けられる機構である。
リンク機構330は複数のリンクが組み合わされてできる機構である。
【0048】
水平方向ばね部材340は、リンク機構330の各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる部材である。
水平方向ばね部材340は、必要に応じて設けられる。
【0049】
ロッキング防止機構360は、テーブル100が傾くことと水平移動することとを抑制する機構である。
ロッキング防止機構360は、テーブル100が傾くことを抑制する機構である。
ロッキング防止機構360は、テーブル100が水平移動することを抑制する機構である。
ロッキング防止機構360は、必要に応じて設けられる。
例えば、リンク機構330がロッキング防止機構360をもつとき、別途、ロッキング防止機構360を設けなくてもよい。
例えば、対象物支持装置が異なるロッキング防止機構360をもつとき、リンク機構330がロッキング防止機構360を持たなくてもよい。
【0050】
以下に、リンク機構330の構造を詳述する。
主リンク331の一方の端部が上方の端部であるとき一方構造はテーブル100であり他方構造が基台200である。
主リンク331の一方の端部が下方の端部であるとき一方構造は基台200であり他方構造はテーブル100である。
ここで、説明の便宜上、特定の水平方向に延びる水平軸を特定水平軸とし、テーブル100を一方構造と、基台200を他方構造として説明する。
【0051】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331で構成されてもよい。
主リンク331は、長尺方向を傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方回転中心331Cuの周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。
少なくとも1つの主リンク331の他方の端部がスライド部材410に回転中心である他方回転中心331Cdの周りに回転自在に連結される。
【0052】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332とで構成されてもよい。
サポートリンク332は、長尺方向を主リンク331の傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を主リンク331に回転中心である一方サポート回転中心332Cuの周りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造に回転中心である他方サポート回転中心332Cdの周りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
【0053】
一方サポート回転中心332Cuが一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとを繋ぐ主リンク中心軸の上に位置し、一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方回転中心331Cdとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方サポート回転中心332Cdとの距離とが略等しくてもよい。
【0054】
少なくとも1つの主リンク331の一方回転中心331Cuが一方構造に相対移動不能に固定され、スライド部材410が上下移動を拘束され水平移動可能であってもよい。
少なくとも1つの主リンク331の一方回転中心331Cuが一方構造に相対移動可能であってもよい。
【0055】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対の第二主リンク333とで構成されてもよい。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の第二主リンク333とで構成されてもよい。
第二主リンク333は、長尺方向を傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方第二回転中心333Cuの周りに回転自在に各々に連結され他方の端部を他方構造の側に向けるリンクである。
少なくとも1つの第二主リンク333の他方の端部がスライド部材410に回転中心である他方第二回転中心333Cdの周りに回転自在に連結される。
左右一対の第二主リンク333の他方の端部が左右一対のスライド部材410に回転中心である他方第二回転中心333Cdの周りに回転自在に連結されてもよい。
【0056】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対の第二主リンク333と左右一対の連動リンク335とで構成されてもよい。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の第二主リンク333と左右一対の連動リンク335とで構成されてもよい。
連動リンク335は、長尺方向を水平にする長尺部材であって、左右一対の端部のうちの一方の端部を主リンク331に回転中心である一方連動回転中心335Cuの周りに回転自在に連結され、他方の端部を第二主リンク333に回転中心である他方連動回転中心335Cdの周りに回転自在に連結されるリンクである。
【0057】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の第二主リンク333と左右一対の第二サポートリンク334と連動リンク335とで構成されてもよい。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対の第二主リンク333と左右一対の第二サポートリンク334と連動リンク335とで構成されてもよい。
第二サポートリンク334は、長尺方向を第二主リンク333の傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を第二主リンク333に回転中心である一方第二サポート回転中心334Cuの周りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造に回転中心である他方第二サポート回転中心334Cdの周りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
【0058】
一方連動回転中心335Cuが一方サポート回転中心332Cuに一致し、他方連動回転中心335Cdが第二サポートリンク334の一方の端部の回転中心である一方第二サポート回転中心334Cuに一致してもうよい。
【0059】
一方第二サポート回転中心334Cuが一方第二回転中心333Cuと他方第二回転中心333Cdとを繋ぐ第二主リンク中心軸の上に位置し、一方第二回転中心333Cuと一方第二サポート回転中心334Cuとの距離と一方第二サポート回転中心334Cuと他方第二回転中心333Cdとの距離と一方第二サポート回転中心334Cuと他方第二サポート回転中心334Cdとの距離とが略等しくてもよい。
【0060】
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対の上ガイドリンク336と左右一対の下ガイドリンク337と左右一対の連動リンク335とで構成されてもよい。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の上ガイドリンク336と左右一対の下ガイドリンク337と左右一対の連動リンク335とで構成されてもよい。
上ガイドリンク336は、長尺方向を傾ける長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に回転中心である一方上ガイド回転中心336Cuの周りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を下ガイドリンク337の上下一対の端部のうちの一方の端部に回転中心である一方下ガイド回転中心337Cuの周りに回転自在に連結されるリンクである。
下ガイドリンク337は、長尺方向を上ガイドリンク336の傾斜する向きの逆向きに傾斜する長尺部材であって、上下一対の端部のうちの他方の端部を他方構造に回転中心である他方下ガイド回転中心337Cdの周りに回転自在に連結されるリンクである。
連動リンク335は、長尺方向を水平にする長尺部材であって、左右一対の端部のうちの一方の端部を上ガイドリンク336または下ガイドリンク337の一方のリンクに一方連動回転中心335Cuの周りに回転自在に連結され他方の端部を主リンク331またはサポートリンク332のうちの一方のリンクに他方連動回転中心335Cdの周りに回転自在に連結されるリンクである。
【0061】
以下に、本発明の第一乃至十二の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例を、図を基に説明する。
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第一の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100は、対象物を乗せられる構造である。
基台200は基礎に支持される。
テーブル100は基台200の上方に位置する。
主リンク331の上方の端部がテーブル100に連結され、下方の端部がスライド部材410に連結されるので、テーブル100が一方構造に、基台200が他方構造に相当する。
スライド機構400が他方構造に相当する基台200の側に設けられる。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とロッキング防止機構360とで構成される。
上下方向ばね部材320は、基台200を基礎としてテーブル100に上向きのばね力を発生する圧縮ばねで構成される。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331で構成される。
左右一対の主リンク331は、長尺方向を傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造であるテーブル100に回転中心である一方回転中心331Cuの周りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造である基台200の側に向けるリンクである。
左右一対の主リンク331の他方の端部が、スライド部材410に回転中心である他方回転中心331Cdの周りに回転自在に連結される。
ロッキング防止機構360は、テーブル100が傾くことと水平移動を抑制する機構である。
例えば、ロッキング防止機構360がテーブル100の周囲に当接し、テーブル100の傾く動きと水平移動する動きを抑制する。
スライド機構400は、水平移動可能な部材であるスライド部材410を有し、スライド部材410の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力をスライド部材410に生じさせる機構である。
スライド機構400は、上下移動を拘束され水平移動可能な部材であるスライド部材410を有し、スライド部材410の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力をスライド部材410に生じさせる機構であってもよい。
【0062】
以下に、本発明の第一、第二の実施形態にかかるスライド機構400を、図を基に、説明する。
図13は、本発明の第一の実施形態にかかるスライド機構400の概念図である。
本発明の第一の実施形態にかかるスライド機構400は、スライド部材410とスライド案内部材420とで構成される。
スライド部材410は、上下移動を拘束され水平移動可能な面を上下に向けた板状の部材である。
主リンク331の他方の端部がスライド部材410に他方回転中心331Cdの周りに回転自在に連結される。
スライド案内部材420は、一対のレール状部材421と4つの車輪状部材422と粘性体430と粘性体プール440で構成される。
一対のレール状部材421は左右方向に水平に伸び車輪状部材422を水平方向に案内するレール状の部材である。
4つの車輪状部材422は、スライド部材410の四隅に回転自在に各々に固定される車輪状の部材である。
粘性体430は、スライド部材410が左右方向に水平移動すると移動速度に対応する抵抗力をスライド部材410に作用させる液体である。
粘性体プール440は、粘性体430を溜めるプール状の部材である。
その結果、テーブル100が上下方向に移動すると、主リンク331の他方の端部が水平移動し、スライド部材410の水平方向の速度に対応する抵抗力をスライド部材410に生じさせ、抵抗力が主リンク331を経由してテーブル100に上下方向に作用する減衰力を生じさせる。
【0063】
図14は、本発明の第二の実施形態にかかるスライド機構400の概念図である。
本発明の第二の実施形態にかかるスライド機構400は、スライド部材410とスライド案内部材420とで構成される。
スライド部材410は、上下移動を拘束され水平移動可能な面を上下に向けた板状の部材である。
主リンク331の他方の端部がスライド部材410に他方回転中心331Cdの周りに回転自在に連結される。
スライド案内部材420は、一対の案内溝423と4つのコマ部材424と粘性体430と粘性体プール440とで構成される。
一対の案内溝423は、左右方向に水平に伸び、4つのコマ部材424が嵌合する溝状の構造であり粘性プール440に設けられる。
一対の案内溝423は、粘性体430に満たされる。
4つのコマ部材424はスライド部材410の四隅に固定されるコマ状の部材である。
粘性体430は、スライド部材410が左右方向に水平移動すると移動速度に対応する抵抗力をスライド部材410に作用させる液体である。
粘性体プール440は、粘性体430を溜めるプール状の部材である。
その結果、テーブル100が上下方向に移動すると、主リンク331の他方の端部が水平移動し、スライド部材410の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力をスライド部材410に生じさせ、抵抗力が主リンク331を経由してテーブル100に上下方向に作用する減衰力を生じさせる。
【0064】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図2は、本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第二の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とスライド機構400とは前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とで構成される。
上下方向ばね部材320の構造は、前述したものもと同じ間ので、説明を省略する。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332とで構成される。
左右一対の主リンク331の構造は前述したものと同じなので、説明を省略する。
左右一対のサポートリンク332は、長尺方向を主リンク331の傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を主リンク331に回転中心である一方サポート回転中心332Cuの周りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造に相当する基台200に回転中心である他方サポート回転中心332Cdの周りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
一方サポート回転中心332Cuが一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとを繋ぐ主リンク中心軸の上に位置し、一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方回転中心331Cdとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方サポート回転中心332Cdとの距離とが略等しい。
その結果、テーブル100が上下方向に移動するとリンク機構330の作動により、テーブル100の傾こうとする動きと左右方向に移動しようとする動きとが抑制され、テーブル100に減衰力が作用する。
【0065】
次に、本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図3は、本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第三の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とスライド機構400は前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とで構成される。
上下方向ばね部材320の構造は、前述したものもと同じ間ので、説明を省略する。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対の第二主リンク333とで構成される。
左右一対の主リンク331の構造は、前述したものと同じなので説明を省略する。
左右一対の第二主リンク333は、長尺方向を傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に相当するテーブル100に回転中心である一方第二回転中心333Cuの周りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造に相当する基台200の側に向ける。
左右一対の第二主リンク333の他方の端部がスライド部材410に回転中心である他方第二回転中心333Cdの周りに回転自在に連結される。
主リンク331において、一方回転中心331Cuと他方回転中心331Cdとの距離と一方第二回転中心333Cuと他方第二回転中心333Cdとの距離が等しい。
その結果、テーブル100が上下方向に移動するとリンク機構330の作動により、テーブル100の傾こうとする動きと左右方向に移動しようとする動きとが抑制され、テーブル100に減衰力が作用する。
【0066】
次に、本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図4は、本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第四の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とスライド機構400とは前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とで構成される。
上下方向ばね部材320の構造は、前述したものもと同じ間ので、説明を省略する。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の第二主リンク333とで構成される。
左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の第二主リンク333の構造は、前述したものと同じなので説明を省略する。
その結果、テーブル100が上下方向に移動するとリンク機構330の作動により、テーブル100の傾こうとする動きと左右方向に移動しようとする動きが抑制され、テーブル100に減衰力が作用する。
【0067】
次に、本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図5は、本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第五の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とスライド機構400とは前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330で構成される。
上下方向ばね部材320の構造は、前述したものと同じなので、説明を省略する。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対の第二主リンク333と左右一対の第二サポートリンク334とで構成される。
左右一対の主リンク331と左右一対の第二主リンク333との構造は、前述したものと同じなので説明を省略する。
左右一対の第二サポートリンク334は、長尺方向を第二主リンク333の傾斜する向きの逆向きに傾斜させる長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を第二主リンク333に回転中心である一方第二サポート回転中心334Cuの周りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を他方構造に相当する基台200に回転中心である他方第二サポート回転中心334Cdの周りに回転自在に各々に連結されるリンクである。
前記一方第二サポート回転中心334Cuが前記一方第二回転中心333Cuと前記他方第二回転中心333Cdとを繋ぐ第二主リンク中心軸の上に位置し、前記一方第二回転中心333Cuと前記一方第二サポート回転中心334Cuとの距離と前記一方第二サポート回転中心334Cuと他方第二回転中心333Cdとの距離と前記一方第二サポート回転中心334Cuと前記他方第二サポート回転中心334Cdとの距離とが略等しい。
その結果、テーブル100が上下方向に移動するとリンク機構330の作動により、テーブル100の傾こうとする動きと左右方向に移動しようとする動きを抑制され、テーブル100に減衰力が作用する。
【0068】
次に、本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図6は、本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第六の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とスライド機構400は前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とで構成される。
上下方向ばね部材320の構造は、前述したものと同じなので、説明を省略する。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の第二主リンク333と左右一対の第二サポートリンク334とで構成される。
左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の第二主リンク333と左右一対の第二サポートリンク334との構造は、前述したものと同じなので説明を省略する。
その結果、テーブル100が上下方向に移動するとリンク機構330の作動により、テーブル100の傾こうとする動きと左右方向に移動しようとする動きが抑制され、テーブル100に減衰力が作用する。
【0069】
次に、本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図7は、本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第七の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とスライド機構400とは前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とで構成される。
上下方向ばね部材320の構造は、前述したものと同じなので、説明を省略する。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対の第二主リンク333と左右一対の連動リンク335とで構成される。
左右一対の主リンク331と左右一対の第二主リンク333の構造は、前述したものと同じなので説明を省略する。
連動リンク335は、長尺方向を水平にする長尺部材であって、左右一対の端部のうちの一方の端部を主リンク331に回転中心である一方連動回転中心335Cuの周りに回転自在に連結され他方の端部を第二主リンク333に回転中心である他方連動回転中心335Cdの周りに回転自在に連結されるリンクである。
その結果、テーブル100が上下方向に移動するとリンク機構330の作動により、テーブル100の傾こうとする動きと左右方向に移動しようとする動きを抑制され、テーブル100に減衰力が作用する。
【0070】
次に、本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図8は、本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第八の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とスライド機構400とは前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とで構成される。
上下方向ばね部材320の構造は、前述したものと同じなので、説明を省略する。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の第二主リンク333と左右一対の第二サポートリンク334と左右一対の連動リンク335とで構成される。
左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の第二主リンク333と左右一対の第二サポートリンク334と左右一対の連動リンク335の構造は、前述したものと同じなので説明を省略する。
一方連動回転中心335Cuが一方サポート回転中心332Cuに一致し、他方連動回転中心335Cdが一方第二サポート回転中心334Cuに一致する。
その結果、テーブル100が上下方向に移動するとリンク機構330の作動により、テーブル100の傾こうとする動きと左右方向に移動しようとする動きを抑制され、テーブル100に減衰力が作用する。
【0071】
次に、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図9は、本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第九の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とスライド機構400とは前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とで構成される。
上下方向ばね部材320の構造は、前述したものと同じなので、説明を省略する。
リンク機構330は、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の上ガイドリンク336と左右一対の下ガイドリンク337と左右一対の連動リンク335とで構成される。
左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332と左右一対の連動リンク335の構造は前述したものと同じなので、説明を省略する。
上ガイドリンク336は、長尺方向を傾ける長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を一方構造に相当するテーブル100に回転中心である一方上ガイド回転中心336Cuの周りに回転自在に各々に連結され、他方の端部を下ガイドリンク337の上下一対の端部のうちの一方の端部に回転中心である一方下ガイド回転中心337Cuの周りに回転自在に連結されるリンクである。
下ガイドリンク337は、長尺方向を上ガイドリンク336の傾斜する向きの逆向きに傾斜する長尺部材であって、上下一対の端部のうちの一方の端部を上ガイドリンク336の他方の端部に回転中心である一方下ガイド回転中心337Cuの周りに回転自在に連結され、上下一対の端部のうちの他方の端部を他方構造に相当する基台200に回転中心である他方下ガイド回転中心337Cdの周りに回転自在に連結されるリンクである。
連動リンク335は、長尺方向を水平にする長尺部材であって、一方の端部を主リンク331またはサポートリンク332のうちの一方のリンクに一方連動回転中心335Cuの周りに回転自在に連結され、左右一対の端部のうちの他方の端部を上ガイドリンク336または下ガイドリンク337の一方のリンクに他方連動回転中心335Cdの周りに回転自在に連結されるリンクである。
その結果、テーブル100が上下方向に移動するとリンク機構330の作動により、テーブル100の傾こうとする動きと左右方向に移動しようとする動きを抑制され、テーブル100に減衰力が作用する。
【0072】
次に、本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図10は、本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第十の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とは前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、上下方向ばね部材320とリンク機構330とロッキング防止機構360とで構成される。
上下方向ばね部材320とリンク機構330の構造は、前述したものと同じなので、説明を省略する。
図10では、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332とで構成されるリンク機構330が例示されている。
ロッキング防止機構360は、基台200を基礎としてテーブル100の傾こうとする動きと水平に移動しようとする動きを抑制する機構である。
ロッキング防止機構360は、左右一対のガイドロッドで構成される。
ガイドロッドは、基台200を基礎としてテーブル100上下方向の移動を自在にし、水平方向の移動を拘束する
スライド機構400は、左右一対のダンパー450で構成される。
ダンパー450は、オイルダンパーまたはエアーダンパーである。
ダンパー450は、左右一対の端部のうちの一端を主リンク331の他方の端部に固定され、他端を基台200に固定される。
ダンパー450は、左右一対の端部のうちの一端を主リンク331の他方の端部に回転自在に連結され、他端を基台200に回転自在に連結されてもよい。
【0073】
次に、本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図11は、本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第十一の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とは前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、水平案内機構310と上下方向ばね部材320とリンク機構330とロッキング防止機構360とで構成される。
上下方向ばね部材320とリンク機構330とロッキング防止機構360との構造は、前述したものと同じなので、説明を省略する。
図11では、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332とで構成されるリンク機構330が例示されている。
水平案内機構310は、主リンク331の一方の端部をテーブル100に対して水平方向に相対移動可能に連結する機構である。
例えば、水平案内機構310は、案内車輪311と案内レール312とで構成される。
案内車輪311が案内レール312に水平方向移動自在に案内される。
案内車輪311が主リンク331の一方の端部に設けられる。
本実施形態にかかる対象物支持装置は、テーブル100の水平移動を抑制する別途の機構(図示しない)を必要とする。
【0074】
次に、本発明の第十二の実施形態にかかる対象物支持装置を説明する。
図12は、本発明の第十二の実施形態にかかる対象物支持装置の概念図である。
本発明の第十二の実施形態にかかる対象物支持装置の具体例その1は、テーブル100と基台200とテーブル支持機構300とスライド機構400とで構成される。
テーブル100と基台200とは前述のものと同じなので説明を省略する。
テーブル支持機構300は、前述したものと同じなので、説明を省略する。
上下方向ばね部材320とリンク機構330の構造は、前述したものと同じなので、説明を省略する。
図12では、左右一対の主リンク331と左右一対のサポートリンク332とで構成されるリンク機構330が例示されている。
水平方向ばね部材340は、左右一対の主リンク331の各々の特定の箇所である左右一対の特定箇所に互いに接近する向きに特定水平軸に沿ってばね力を各々に作用させる。
ここで、特定水平軸は水平方向に延びる水平軸である。
図12において、水平方向ばね部材340は引っ張り力を作用させるばね部材で構成される。
この様にすると、上下方向ばね部材320と水平方向ばね部材340のバネ諸元を選択して、テーブル100に作用するバネ特性を所望の諸元に設定できる。
【0075】
以下に、その他のスライド機構400の構造を、図を基に、説明する。
図15は、本発明の第三の実施形態にかかるスライド機構400の概念図である。
本発明の第三の実施形態にかかるスライド機構400は、スライド案内部材420を用いない実施例で、スライド部材410と主リンク331と第二主リンク333と、ロッキング防止機構360と連動リンク335の組合せで構成される。
スライド部材410は、水平移動可能な板状の部材である。
主リンク331の他方の端部がスライド部材410に他方回転中心331Cdの周りに回転自在に連結され、第二主リンク333の他方の端部がスライド部材410に他方第二回転中心333Cdの周りに回転自在に連結される。主リンク331と第二主リンク333の他方の端部は、ロッキング防止機構360と連動リンク335の組合せにより、水平を維持したまま水平移動する。
粘性体430は、スライド部材410が左右方向に水平移動すると移動速度に対応する抵抗力をスライド部材410に作用させる液体である。
粘性体プール440は、粘性体430を溜めるプール状の部材である。
その結果、テーブル100が上下方向に移動すると、主リンク331と第二主リンク333の他方の端部が水平を維持して水平移動し、スライド部材410の水平方向の速度に対応する水平方向に作用する抵抗力をスライド部材410に生じさせ、抵抗力が主リンク331と第二主リンク333を経由してテーブル100に上下方向に作用する減衰力を生じさせる。
【0076】
図16は、本発明の第四の実施形態にかかるスライド機構400の概念図である。
本発明の第四の実施形態にかかるスライド機構400は、粘性体を溜めたプールを持たない点で、前述のものと異なる。
本発明の第四の実施形態にかかるスライド機構400は、スライド部材410とスライド案内部材420とで構成される。
スライド部材410は、上下移動を拘束され水平移動可能な板状の部材である。
主リンク331の他方の端部がスライド部材410に他方回転中心331Cdの周りに回転自在に連結される。
スライド案内部材420は、一対のレール状部材421と4つの車輪状部材422とで構成される。
一対のレール状部材421は左右方向に水平に伸び車輪状部材422を水平方向に案内するレール状の部材である。
4つの車輪状部材422は、スライド部材410の四隅に回転自在に各々に固定される車輪状の部材である。
4つの車輪状部材422が、一対のレール状部材421に上下移動を拘束され水平方向に移動自在に案内される。
その結果、テーブル100が上下方向に移動すると、主リンク331の他方の端部が水平移動する。
【0077】
上述の実施形態に係る対象物支持装置を用いれば、以下の効果を発揮する。
基台200とテーブル100の一方を一方構造と、他方を他方構造と呼称するとき、基台200を基礎としてテーブル100に上向きのばね力を発生させ、長尺方向を傾斜させた左右一対の主リンク331の一方の端部を一方構造に回転自在に連結され他方の端部を他方構造の側に向けて水平移動し水平速度に対応する抵抗力の作用されるスライド部材410に回転自在に連結される様にしたので、テーブル100が上下動に対応してスライド部材410に作用した抵抗力に応じた減衰力が発生する。
主リンク331の逆に傾いたサポートリンク332の一方の端部を主リンク331に回転自在に連結され他方の端部を他方構造に回転自在に連結する様にしたので、テーブル100が上下動するときに主リンク331の傾斜の変化に応じてサポートリンク332の傾きが変化して、リンク構造が安定して変化する。
一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方回転中心331Cdとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方サポート回転中心332Cdとの距離とが略等しい様にしたので、テーブル100が安定して上下動する。
一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方回転中心331Cdとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方サポート回転中心332Cdとの距離とが略等しく、一方回転中心331Cuが一方構造に相対移動不能に固定され、スライド部材410が上下移動を拘束される様にしたので、テーブル100が上下動する際に一方回転中心331Cuが上下に延びる直線上を移動する。
長尺方向を傾斜させた左右一対の第二主リンク333の一方の端部を一方構造に回転自在に連結され他方構造の側に向けた他方の端部を水平移動して水平速度に対応する抵抗力の作用されるスライド部材410に回転自在に連結される様にしたので、テーブル100の上下動に伴いスライド部材410に発生した抵抗力が安定してテーブル100に伝わる。
長手方向を水平にした左右一対の連動リンク335の一方の端部を主リンク331に回転自在に連結し、他方の端部を第二主リンク333に回転自在に連結したので、テーブル100が安定して上下動する。
長手方向を傾斜させた第二主リンク333の一方の端部を一方構造に回転自在に連結し他方の端部を他方構造に回転自在に連結し他方の端部を他方の構造に向けてスライド部材410に回転自在に連結し、長手方向を逆向きに傾斜させた第二サポートリンク334が一方の端部を第二主リンク333に回転自在に連結し他方の端部を他方構造に回転自在に連結し、長手方向を水平にした連動リンク335の一方の端部を主リンク331に回転自在に連結し他方の端部を第二サポートリンク334に回転自在に連結したので、
テーブル100の上下動に伴いリンク機構330が安定して変化する。
一方連動回転中心335Cuが一方第二サポート回転中心334Cuに一致し、他方連動回転中心335Cdが一方サポート回転中心332Cuに一致する様にしたので、リンク構造がシンプルになる。
長手方向を傾ける上ガイドリンク336が一端を一方構造に回転自在に連結し他方端部を下ガイドリンク337の一方の端部に回転自在に連結し、長手方向を逆向きに傾ける下ガイドリンク337が他方の端部を他方構造に回転自在に連結し、長手方向を水平にする連動リンク335が一方の端部を下ガイドリンク337に回転自在に連結し他方の端部をサポートリンク332に回転自在に連結する様にしたので、テーブル100の上下動に伴いリンク機構330が安定して変化する。
テーブル100と基台200との水平方向の相対移動を拘束し上下方向に移動自在にする様にしたので、テーブル100が安定して上下動する。
スライド機構400が、スライド部材410とスライド部材410を、上下移動を拘束し水平移動可能なスライド案内部材420とを有する様にしたので、スライド部材410が上下動を拘束され水平移動できる。
スライド案内部材420が、レール状部材421とレール状部材421に上下移動を拘束され水平移動可能な車輪状部材422とを有し、車輪状部材422がスライド部材410を支持する様にしたので、スライド部材410が上下動を拘束され安定して水平移動できる。
【0078】
基台200とテーブル100の一方を一方構造と、他方を他方構造と呼称するとき、基台200を基礎としてテーブル100に上向きのばね力を発生させ、長尺方向を傾斜させた左右一対の主リンク331の一方の端部を一方構造に回転自在に連結され他方の端部を他方構造の側に向けて上下移動を拘束され水平移動するスライド部材410に回転自在に連結される様にしたので、テーブル100が安定して上下動する。
主リンク331の逆に傾いたサポートリンク332の一方の端部を主リンク331に回転自在に連結され他方の端部を他方構造に回転自在に連結する様にしたので、テーブル100が上下動するときに主リンク331の傾斜の変化に応じてサポートリンク332の傾きが変化して、リンク構造が安定して変化する。
一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方回転中心331Cdとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方サポート回転中心332Cdとの距離とが略等しい様にしたので、テーブル100が安定して上下動する。
一方回転中心331Cuと一方サポート回転中心332Cuとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方回転中心331Cdとの距離と一方サポート回転中心332Cuと他方サポート回転中心332Cdとの距離とが略等しく、一方回転中心331Cuが一方構造に相対移動不能に固定され、スライド部材410が上下移動を拘束される様にしたので、テーブル100が上下動する際に一方回転中心331Cuが上下に延びる直線上を移動する。
長尺方向を傾斜させた左右一対の第二主リンク333の一方の端部を一方構造に回転自在に連結され他方構造の側に向けた他方の端部を、上下移動を拘束され水平移動するスライド部材410に回転自在に連結される様にしたので、テーブル100が安定して上下動する。
長手方向を水平にした左右一対の連動リンク335の一方の端部を主リンク331に回転自在に連結し、他方の端部を第二主リンク333に回転自在に連結したので、テーブル100が安定して上下動する。
長手方向を傾斜させた第二主リンク333の一方の端部を一方構造に回転自在に連結し他方の端部を他方構造に回転自在に連結し他方の端部を他方の構造に向けてスライド部材410に回転自在に連結し、長手方向を逆向きに傾斜させた第二サポートリンク334が一方の端部を第二主リンク333に回転自在に連結し他方の端部を他方構造に回転自在に連結し、長手方向を水平にした連動リンク335の一方の端部を主リンク331に回転自在に連結し他方の端部を第二サポートリンク334に回転自在に連結したので、
テーブル100の上下動に伴いリンク機構330が安定して変化する。
一方連動回転中心335Cuが一方第二サポート回転中心334Cuに一致し、他方連動回転中心335Cdが一方サポート回転中心332Cuに一致する様にしたので、リンク構造がシンプルになる。
長手方向を傾ける上ガイドリンク336が一端を一方構造に回転自在に連結し他方端部を下ガイドリンク337の一方の端部に回転自在に連結し、長手方向を逆向きに傾ける下ガイドリンク337が他方の端部を他方構造に回転自在に連結し、長手方向を水平にする連動リンク335が一方の端部を下ガイドリンク337に回転自在に連結し他方の端部をサポートリンク332に回転自在に連結する様にしたので、テーブル100の上下動に伴いリンク機構330が安定して変化する。
テーブル100と基台200との水平方向の相対移動を拘束し上下方向に移動自在にする様にしたので、テーブル100が安定して上下動する。
スライド機構400が、スライド部材410とスライド部材410を、上下移動を拘束し水平移動可能なスライド案内部材420とを有する様にしたので、スライド部材410が上下動を拘束され水平移動できる。
スライド案内部材420が、レール状部材421とレール状部材421に上下移動を拘束され水平移動可能な車輪状部材422とを有し、車輪状部材422がスライド部材410を支持する様にしたので、スライド部材410が上下動を拘束され安定して水平移動できる。
従って、免震機能を維持したまま構造を簡易にして対象物を支持できる対象物支持装置を提供できる。
【0079】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
一方構造がテーブル100に相当し、他方構造が基台200に相当する場合を例に説明したが、これに限定されない。
例えば、リンク機構330の天地を逆転させると、一方構造が基台200に相当し、他方構造がテーブル100に相当する。
【符号の説明】
【0080】
100 テーブル
200 基台
300 テーブル支持機構
310 水平案内機構
311 案内車輪
312 案内レール
320 上下方向ばね部材
330 リンク機構
331 主リンク
331Cu 一方回転中心
331Cd 他方回転中心
332 サポートリンク
332Cu 一方サポート回転中心
332Cd 他方サポート回転中心
333 第二主リンク
333Cu 一方第二回転中心
333Cd 他方第二回転中心
334 第二サポートリンク
334Cu 一方第二サポート回転中心
334Cd 他方第二サポート回転中心
335 連動リンク
335Cu 一方連動回転中心
335Cd 他方連動回転中心
336 上ガイドリンク
336Cu 一方上ガイド回転中心
337 下ガイドリンク
337Cu 一方下ガイド回転中心
337Cd 他方下ガイド回転中心
340 水平方向ばね部材
360 ロッキング防止機構
400 スライド機構
410 スライド部材
420 スライド案内部材
421 レール状部材
422 車輪状部材
423 案内溝
424 コマ部材
430 粘性体
440 粘性体プール
450 ダンパー
【先行技術文献】
【特許文献】
【0081】
【特許文献1】特開昭63-23437号
【特許文献2】特開昭63-21070号
【特許文献3】特開平9-195571号
【特許文献3】特開平10-82208号