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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013290
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】液体吐出装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/17 20060101AFI20240125BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
B41J2/17 207
B41J2/01 305
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115251
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095452
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 博樹
(74)【代理人】
【識別番号】100130535
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 明
(74)【代理人】
【識別番号】100183025
【弁理士】
【氏名又は名称】大角 孝一
(72)【発明者】
【氏名】松▲崎▼ 一俊
(72)【発明者】
【氏名】西 伸幸
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056HA29
2C056HA60
2C056JC18
2C056JC29
(57)【要約】
【課題】装置内部を開放する開閉体を開いた際にインクが下方に垂れ落ち、インクジェット記録装置の設置領域外側の床面を汚損することを抑制する。
【解決手段】液体吐出装置は、搬送される媒体に対して液体を吐出する液体吐出部であって、液体を吐出する吐出面が水平方向に対して交差する液体吐出部と、液体吐出部と対向する位置より上流の搬送経路であって、液体吐出部よりも鉛直下方に位置する搬送経路と、液体吐出部を備える装置本体の側面に対して開閉可能に設けられた開閉体であって、閉じることで搬送経路を形成し、開くことで搬送経路の少なくとも一部を開放する開閉体と、を備え、開閉体において吐出面より鉛直下方には、液体吐出部から漏れ出た液体を回収する液体回収部が設けられる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送される媒体に対して液体を吐出する液体吐出部であって、液体を吐出する吐出面が水平方向に対して交差する液体吐出部と、
前記液体吐出部と対向する位置より上流の搬送経路であって、前記液体吐出部よりも鉛直下方に位置する搬送経路と、
前記液体吐出部を備える装置本体の側面に対して開閉可能に設けられた開閉体であって、閉じることで前記搬送経路を形成し、開くことで前記搬送経路の少なくとも一部を開放する開閉体と、を備え、
前記開閉体において前記吐出面より鉛直下方には、前記液体吐出部から漏れ出た液体を回収する液体回収部が設けられる、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液体吐出装置において、前記開閉体が閉じた状態において、上面視において前記液体回収部の少なくとも一部と前記吐出面の少なくとも一部とが重なる、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項3】
請求項2に記載の液体吐出装置において、前記液体吐出部と対向する位置に、媒体を指示する媒体支持部を備え、
前記媒体支持部の一部は、前記液体吐出部より鉛直下方に位置し、
前記開閉体が閉じた状態において、上面視において前記液体回収部の少なくとも一部と前記媒体支持部の少なくとも一部とが重なる、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項4】
請求項1に記載の液体吐出装置において、前記搬送経路は、鉛直下方に凸状となる経路部であって媒体を上向きに湾曲反転させる経路部を備え、
前記液体回収部は、前記経路部の内側領域を利用して配置されている、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項5】
請求項4に記載の液体吐出装置において、前記液体回収部は、前記経路部の下流端より鉛直下方に位置する、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項6】
請求項1に記載の液体吐出装置において、前記液体回収部は、
液体を貯留する貯留部と、
前記貯留部から外側に延びる部位であって前記貯留部に液体を案内する案内部と、を備える、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項7】
請求項6に記載の液体吐出装置において、前記液体回収部は、前記貯留部を覆うカバーを備える、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項8】
請求項7に記載の液体吐出装置において、前記カバーは、前記貯留部に向かって傾斜する傾斜面を有する、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項9】
請求項6に記載の液体吐出装置において、前記貯留部内に、液体を吸収する吸収材を備える、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項10】
請求項6に記載の液体吐出装置において、前記搬送経路を形成する経路形成部材を備え、
前記経路形成部材は、前記搬送経路の一部を形成する第1部位と、液体を受ける部位であって液体を前記案内部へ導く第2部位とを有し、
前記第2部位は、液体を前記案内部に伝える部位に凹部が形成され、
前記案内部は、前記凹部の内側に入り込むリブを有する、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項11】
請求項1に記載の液体吐出装置において、前記液体回収部を第1液体回収部として、前記開閉体の下部であって前記第1液体回収部より鉛直下方に、前記液体吐出部から漏れ出た液体を回収する第2液体回収部が設けられる、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれかに記載の液体吐出装置において、前記吐出面は、水平方向と鉛直方向の双方に対して交差する、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体に液体を吐出する液体吐出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、インクジェット式のロール紙プリンターにおいて、装置内部で発生した漏れインクを回収するための漏れインク回収部が設けられたことが開示されている。
また特許文献2には、インクジェット記録装置において、記録ヘッドの吐出口面及び吐出面口と対向するプラテンが、水平方向に対して約45度傾くことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-160825号公報
【特許文献2】特開2019-136915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2のインクジェット記録装置の様に記録ヘッドの吐出口面及び吐出面口と対向するプラテンが、水平方向に対して傾斜していると、記録ヘッドの吐出口から漏れ出たインクがプラテンによってキャッチされず、下方に垂れ落ち易い。
ここでインクジェット記録装置において、紙ジャムが生じた際に詰まった用紙を除去できる様に装置内部を開放する開閉体が設けられることがあるが、記録ヘッドから下方に垂れ落ちたインクが開閉体に流れると、開閉体を開いた際にインクが下方に垂れ落ち、インクジェット記録装置の設置領域外側の床面を汚損してしまう虞がある。この様な技術的課題について、特許文献1、2記載の装置では特段の配慮がなされていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する為の、本発明の液体吐出装置は、搬送される媒体に対して液体を吐出する液体吐出部であって、液体を吐出する吐出面が水平方向に対して交差する液体吐出部と、前記液体吐出部と対向する位置より上流の搬送経路であって、前記液体吐出部よりも鉛直下方に位置する搬送経路と、前記液体吐出部を備える装置本体の側面に対して開閉可能に設けられた開閉体であって、閉じることで前記搬送経路を形成し、開くことで前記搬送経路の少なくとも一部を開放する開閉体と、を備え、前記開閉体において前記吐出面より鉛直下方には、前記液体吐出部から漏れ出た液体を回収する液体回収部が設けられることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】プリンターの媒体搬送経路を示す図。
図2】側面扉を閉じた状態のプリンターの外観斜視図。
図3】側面扉を開いた状態のプリンターの外観斜視図。
図4】側面扉に設けられた第1液体回収部の斜視図。
図5】液体貯留トレイの斜視図。
図6】液体貯留トレイに第1液体吸収材と第2液体吸収材を設けた状態の斜視図。
図7】液体貯留トレイにカバーを装着し且つサービス用パーツを収容した状態の斜視図。
図8】第1案内部の平面図。
図9】第1案内部の断面斜視図。
図10】第1液体回収部の断面図。
図11】上面視における第1液体回収部とラインヘッド及び搬送ベルトの関係を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る液体吐出装置は、搬送される媒体に対して液体を吐出する液体吐出部であって、液体を吐出する吐出面が水平方向に対して交差する液体吐出部と、前記液体吐出部と対向する位置より上流の搬送経路であって、前記液体吐出部よりも鉛直下方に位置する搬送経路と、前記液体吐出部を備える装置本体の側面に対して開閉可能に設けられた開閉体であって、閉じることで前記搬送経路を形成し、開くことで前記搬送経路の少なくとも一部を開放する開閉体と、を備え、前記開閉体において前記吐出面より鉛直下方には、前記液体吐出部から漏れ出た液体を回収する液体回収部が設けられることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、液体を吐出する吐出面が水平方向に対して交差する液体吐出部と、前記液体吐出部よりも鉛直下方に位置する搬送経路と、前記液体吐出部を備える装置本体の側面に対して開閉可能に設けられた開閉体であって、閉じることで前記搬送経路を形成し、開くことで前記搬送経路の少なくとも一部を開放する開閉体と、を備えた液体吐出装置において、前記開閉体には、前記吐出面より鉛直下方に、前記液体吐出部から漏れ出た液体を回収する液体回収部が設けられることから、前記開閉体を開いた際に液体が下方に垂れ落ち、液体吐出装置の設置領域外側の床面を汚損してしまう不具合の発生を抑制できる。
尚、前記吐出面が水平方向に対して交差するとは、前記吐出面が水平方向に対して直交する場合も含む意味である。
【0009】
第2の態様は、第1の態様において、前記開閉体が閉じた状態において、上面視において前記液体回収部の少なくとも一部と前記吐出面の少なくとも一部とが重なることを特徴とする。
本態様によれば、前記開閉体が閉じた状態において、上面視において前記液体回収部の少なくとも一部と前記吐出面の少なくとも一部とが重なることから、前記液体吐出部から漏れ出た液体をより確実に回収することができる。
【0010】
第3の態様は、第2の態様において、前記液体吐出部と対向する位置に、媒体を指示する媒体支持部を備え、前記媒体支持部の一部は、前記液体吐出部より鉛直下方に位置し、前記開閉体が閉じた状態において、上面視において前記液体回収部の少なくとも一部と前記媒体支持部の少なくとも一部とが重なることを特徴とする。
【0011】
本態様によれば、前記開閉体が閉じた状態において、上面視において前記液体回収部の少なくとも一部と前記媒体支持部の少なくとも一部とが重なることから、前記液体吐出部から漏れ出た液体をより確実に回収することができる。
尚、本態様は上記第2の態様に限らず、上記第1の態様に適用しても良い。
【0012】
第4の態様は、第1の態様において、前記搬送経路は、鉛直下方に凸状となる経路部であって媒体を上向きに湾曲反転させる経路部を備え、前記液体回収部は、前記経路部の内側領域を利用して配置されていることを特徴とする。
【0013】
本態様によれば、前記液体回収部は、前記経路部の内側領域を利用して配置されていることから、前記経路部の内側領域を有効活用することで装置の大型化を抑制できる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2のまたは第3の態様に適用しても良い。
【0014】
第5の態様は、第4の態様において、前記液体回収部は、前記経路部の下流端より鉛直下方に位置することを特徴とする。
前記開閉体を開閉する際、前記液体回収部が前記経路部の下流端より鉛直上方に位置すると、前記液体回収部が前記開閉体の開閉の邪魔になる虞があるが、本態様によれば、前記液体回収部は、前記経路部の下流端より鉛直下方に位置することから、前記液体回収部が前記開閉体の開閉の邪魔になり難い構成が得られる。
【0015】
第6の態様は、第1の態様において、前記液体回収部は、液体を貯留する貯留部と、前記貯留部から外側に延びる部位であって前記貯留部に液体を案内する案内部と、を備えることを特徴とする。
【0016】
本態様によれば、前記液体回収部は、液体を貯留する貯留部と、前記貯留部から外側に延びる部位であって前記貯留部に液体を案内する液体案内部と、を備えることから、前記貯留部を大型化することなく液体を受ける領域を拡大でき、液体を受ける領域の拡大と装置の大型化抑制とを図ることができる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2から第5の態様のいずれかに適用しても良い。
【0017】
第7の態様は、第6の態様において、前記液体回収部は、前記貯留部を覆うカバーを備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記貯留部を覆うカバーを備えることから、ユーザーが前記貯留部内に不用意にアクセスすることを抑制できる。
【0018】
第8の態様は、第7の態様において、前記カバーは、前記貯留部に向かって傾斜する傾斜面を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記カバーは、前記貯留部に向かって傾斜する傾斜面を有することから、前記カバーに落下した液体が前記貯留部へと流れ落ちることができ、前記カバーに落下した液体を効果的に回収できる。
【0019】
第9の態様は、第6の態様において、前記貯留部内に、液体を吸収する吸収材を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記貯留部内に、液体を吸収する吸収材を備えることから、前記貯留部内から液体が漏れ出る虞を低減できる。
尚、本態様は上記第6の態様に限らず、上記第7のまたは第8の態様に適用しても良い。
【0020】
第10の態様は、第6の態様において、前記搬送経路を形成する経路形成部材を備え、前記経路形成部材は、前記搬送経路の一部を形成する第1部位と、液体を受ける部位であって液体を前記案内部へ導く第2部位とを有し、前記第2部位は、液体を前記案内部に伝える部位に凹部が形成され、前記案内部は、前記凹部の内側に入り込むリブを有することを特徴とする。
【0021】
本態様によれば、前記搬送経路を形成する経路形成部材は、前記搬送経路の一部を形成する第1部位と、液体を受ける部位であって液体を前記案内部へ導く第2部位とを有しているので、前記経路形成部材が液体を受ける機能と受けた液体を前記案内部へ導く機能とを発揮し、前記液体吐出部から漏れ出た液体をより確実に前記貯留部に回収できる。
そして前記第2部位は、液体を前記案内部に伝える部位に凹部が形成され、前記案内部は、前記凹部の内側に入り込むリブを有することから、前記第2部位から前記案内部へと液体を伝えることができ、前記第2部位から前記案内部に液体が伝わらずに他の場所に漏出することを抑制できる。
尚、本態様は上記第6の態様に限らず、上記第7から第9の態様のいずれかに適用しても良い。
【0022】
第11の態様は、第1の態様において、前記液体回収部を第1液体回収部として、前記開閉体の下部であって前記第1液体回収部より鉛直下方に、前記液体吐出部から漏れ出た液体を回収する第2液体回収部が設けられることを特徴とする。
【0023】
本態様によれば、前記液体回収部を第1液体回収部として、前記開閉体の下部であって前記第1液体回収部より鉛直下方に、前記液体吐出部から漏れ出た液体を回収する第2液体回収部が設けられることから、前記開閉体を開いた際に液体が下方に垂れ落ちる不具合の発生をより確実に抑制できる。
尚、本態様は上記第1の態様に限らず、上記第2から第10の態様のいずれかに適用しても良い。
【0024】
第12の態様は、第1から第11の態様のいずれかににおいて、前記吐出面は、水平方向と鉛直方向の双方に対して交差することを特徴とする。
本態様によれば、前記吐出面が、水平方向と鉛直方向の双方に対して交差する構成において、上述した第1から第11の態様のいずれかの作用効果が得られる。
【0025】
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では記録用紙に代表される媒体に対し、液体の一例であるインクを吐出することで記録を行うインクジェットプリンター1を、液体吐出装置の一例として説明する。以下においてインクジェットプリンター1は、プリンター1と略称する。
各図において示すX-Y-Z座標系は直交座標系であって、Y軸方向が媒体の搬送方向と交差する方向、即ち媒体幅方向であり、また装置奥行き方向でもある。Y軸方向のうち+Y方向は装置前面から装置背面に向かう方向であり、-Y方向は装置背面から装置前面に向かう方向である。
【0026】
X軸方向は装置幅方向であり、プリンター1の操作者から見て+X方向が左側、-X方向が右側となる。Z軸方向は鉛直方向であって、プリンター1の載置面Gに対する法線方向であり、即ち装置高さ方向となる。Z軸方向のうち+Z方向が上方向、-Z方向が下方向となる。
以下では、媒体が送られていく方向を「下流」と言い、またその反対方向を「上流」と言う場合がある。また図1においては、媒体搬送経路を破線で示している。プリンター1において媒体は、図1の破線で示す媒体搬送経路を通って搬送される。
【0027】
またF軸方向は後述するラインヘッド44と搬送ベルト13との間、即ち記録領域における媒体搬送方向であり、+F方向が搬送方向の下流となり、その反対の-F方向が搬送方向の上流となる。またV軸方向はF軸方向と直交する方向である。
【0028】
プリンター1は、装置本体2の上部に画像読取装置の一例であるスキャナーユニット7を備えた複合機である。
またプリンター1は装置本体2の下部に不図示の増設ユニットを連結可能に構成されており、この増設ユニットから媒体を給送可能に構成されている。図1において符号28は、不図示の増設ユニットから給送される媒体を装置本体2の内部に送り込む搬送ローラー対である。
【0029】
装置本体2は、下部に媒体を収容する第1媒体カセット3を備えている。第1媒体カセット3に対しては、収容された媒体を-X方向に送り出すピックローラー21が設けられている。ピックローラー21により送り出された媒体は、給送ローラー対25によって搬送ローラー対31に向けて送られる。
尚、以下では「ローラー対」とは、特に説明しない限り不図示の駆動源によって駆動されることで媒体に送り力を付与する駆動ローラーと、この駆動ローラー或いは媒体に接して従動回転する従動ローラーとで構成されるものとする。
尚、搬送ローラー対38の近傍に設けられた供給ローラー19及び分離ローラー20は、図1では図示を省略する供給トレイから媒体を送り出すローラー対である。
【0030】
搬送ローラー対31から送り力を受ける媒体は、記録ヘッドの一例であるラインヘッド44と搬送ベルト13との間、つまりラインヘッド44と対向する位置に送られる。尚、以下では搬送ローラー対31から搬送ローラー対32までの媒体搬送経路を記録時搬送経路T1と称する。
液体吐出部の一例であるラインヘッド44は、ヘッドユニット43を構成する。ラインヘッド44は、媒体の面にインクを吐出して記録を実行する。ラインヘッド44は、インクを吐出するノズルが媒体幅方向の全域をカバーする様に構成されたインク吐出ヘッドであり、媒体幅方向への移動を伴わないで媒体幅全域に記録が可能なインク吐出ヘッドとして構成されている。但し、インク吐出ヘッドはこれに限られず、キャリッジに搭載されて媒体幅方向に移動しながらインクを吐出するタイプであってもよい。
【0031】
ヘッドユニット43は記録時搬送経路T1に対し進退可能に設けられ、記録時搬送経路T1に進出して媒体に記録を行う記録位置と、記録時搬送経路T1から退避する退避位置との間で移動可能に設けられている。
図1はヘッドユニット43が記録位置にある状態を示しており、この状態において媒体に対し記録が行われる。
【0032】
符号10A、10B、10C、及び符号10Dは、液体収容部としてのインク収容部である。ラインヘッド44から吐出されるインクは、各インク収容部から、図示を省略するチューブを介してラインヘッド44へと供給される。インク収容部10A、10B、10C、及び10Dは、それぞれ装着部11A、11B、11C、及び11Dに対して着脱可能に設けられる。
また符号12は、ラインヘッド44から不図示のフラッシングキャップに向けてメンテナンスの為に吐出された、廃液としてのインクを貯留する廃液収容部である。
【0033】
搬送ベルト13は、プーリー14及びプーリー15に掛け回される無端ベルトであって、プーリー14及びプーリー15のうち少なくとも一方が不図示のモーターにより駆動されることで回転する。媒体は、搬送ベルト13のベルト面に吸着されつつラインヘッド44と対向する位置を搬送される。搬送ベルト13に対する媒体の吸着は、エアー吸引方式や静電吸着方式などの公知の吸着方式を採用できる。搬送ベルト13は、媒体を支持する媒体支持部の一例である。
【0034】
ここでラインヘッド44と対向する位置を通る記録時搬送経路T1は、水平方向と鉛直方向の双方に対して交差し、上向きに媒体を搬送する。即ちF軸方向は水平方向と鉛直方向の双方に対して交差している。従ってラインヘッド44においてインクを吐出する吐出面44aもF軸方向に平行であって水平方向と鉛直方向の双方に対して交差している。本実施形態においてF軸方向が水平方向に対して成す角度αは75°となっている。尚、角度αは0°<α≦90°の範囲で、その他の角度に適宜変更しても良い。例えば、角度αを45°≦α≦80°の範囲に設定しても良い。尚、装置本体2を小型化する場合には60°≦α≦80°が好ましい。
【0035】
ラインヘッド44により第1面に記録が行われた媒体は、搬送ベルト13の下流に位置する搬送ローラー対32により、更に上方向に送られる。
搬送ローラー対32の下流にはフラップ41が設けられており、このフラップ41によって媒体の搬送方向が切り換えられる。媒体をそのまま排出する場合は、媒体の搬送経路はフラップ41によって上方の搬送ローラー対35に向かう様に切り換えられ、媒体は搬送ローラー対35によって排出トレイ8に向けて排出される。
【0036】
媒体の第1面に加えて更に第2面に記録を行う場合、媒体の搬送方向は、フラップ41によって分岐位置K1に向けられる。そして媒体は分岐位置K1を通り、スイッチバック経路T2に入る。本実施形態においてスイッチバック経路T2は分岐位置K1から上側の媒体搬送経路とする。スイッチバック経路T2には搬送ローラー対36、37が設けられている。スイッチバック経路T2に入った媒体は、搬送ローラー対36、37によって上方向に搬送され、そして媒体の下エッジが分岐位置K1を通過したら、搬送ローラー対36、37の回転方向が切り換えられ、これにより媒体は下方向に搬送される。
【0037】
スイッチバック経路T2には、接続経路T3が接続している。本実施形態において接続経路T3は、分岐位置K1から、搬送ローラー対34に至る媒体搬送経路とする。また接続経路T3には反転経路T4が接続している。本実施形態において反転経路T4は、搬送ローラー対34から、搬送ローラー対38を通って搬送ローラー対31に至る媒体搬送経路とする。反転経路T4は、ラインヘッド44と対向する位置より上流の搬送経路であって、ラインヘッド44よりも鉛直下方に位置する搬送経路である。反転経路T4は、鉛直下方に凸状となる経路部であって媒体を上向きに湾曲反転させる経路部Sを有している。本実施形態では、反転経路T4の全体が経路部Sとなる構成であるが、経路部Sが反転経路T4の一部を構成していても良い。
分岐位置K1から下方向に搬送された媒体は搬送ローラー対33、34から送り力を受けて搬送ローラー対38に到達し、湾曲反転され、搬送ローラー対31に送られる。
【0038】
再びラインヘッド44と対向する位置に送られた媒体は、既に記録が行われた第1面に対し反対側の第2面がラインヘッド44と対向する。これにより、媒体の第2面に対しラインヘッド44による記録が可能となる。
【0039】
続いて図2以降を参照して第1液体回収部60について説明する。
図2図3に示す様に装置本体2の-X方向の側面即ち右側面には開閉可能な開閉体としての側面扉50が設けられている。側面扉50を図3に示す様に開くことで装置本体2の内部が露呈する。側面扉50には図1に示す様に搬送ローラー対36、37のそれぞれの-X方向のローラー、搬送ローラー対33、34、供給ローラー19、分離ローラー20、搬送ローラー対38の+Z方向のローラー、のこれらが含まれている。そして側面扉50を開くと、スイッチバック経路T2が開放され、また反転経路T4の一部が開放される。これにより例えば、反転経路T4で紙ジャムが生じた場合には、詰まった用紙を除去することができる。
【0040】
側面扉50の下部には経路形成部材51が設けられている。経路形成部材51は、反転経路T4の内側を形成する部材であり、鉛直下方に凸状となる形状を有している。そして経路形成部材51の上部には、第1液体回収部60が設けられている。第1液体回収部60は、ラインヘッド44の吐出面44aより鉛直下方に位置する。
【0041】
図4図5図6図7に示す様に本実施形態に係る第1液体回収部60は、液体貯留トレイ61、第1液体吸収材62、第2液体吸収材63、及びカバー64を備える。
液体貯留トレイ61は経路形成部材51に対してねじ固定される部材であり、全体がトレイ状に形成され、インクを貯留する貯留部61aを備えている。
貯留部61aには第1液体吸収材62が設けられる。第1液体吸収材62と後述する第2液体吸収材63としてはインクを吸収して保持可能な材料を用い、スポンジ、不織布等の種々の材料を適用可能であって、本実施形態では一例として不織布を用いている。
尚、液体貯留トレイ61は第1液体回収部60の基体を構成するものであり、経路形成部材51に対してねじ固定される為、換言すれば第1液体回収部60は側面扉50に対して着脱可能に構成されている。
【0042】
液体貯留トレイ61は貯留部61aに加え、貯留部61aから外側に延びる部位であって貯留部61aにインクを案内する第1案内部61b、第2案内部61c、及び第3案内部61dを備える。尚、以降において第1液体回収部60の構成をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向のこれらに基づいて説明する場合、側面扉50が閉じられた状態での各方向を意味する。
第1案内部61bは、貯留部61aに対し+X方向に設けられる。第2案内部61cは、貯留部61aに対し-X方向に設けられる。第3案内部61dは、貯留部61aに対し+Y方向に設けられる。
【0043】
第1案内部61bは+X方向に向かって上り傾斜状に形成されており、受けたインクを-X方向に案内する。第2案内部61cは-X方向に向かって上り傾斜状に形成されており、受けたインクを+X方向に案内する。第3案内部61dにはY軸方向に延びるリブがX軸方向に沿って複数形成されており、受けたインクを毛細管現象により-Y方向に案内する。
尚、貯留部61aに対し-Y方向にはパーツ収容部61hが形成されており、サービス用パーツ65を収容することができる。
但し、パーツ収容部61hの設置領域を貯留部61aとしても良い。また第3案内部61dの設置領域を貯留部61aとしても良い。
【0044】
第1案内部61bには、X軸方向に沿って第1リブ61eと第2リブ61fが複数形成されている。尚、各図においては図面の煩雑化を避ける為、複数の第1リブ61eと第2リブ61fのうち一部にのみ符号を付している。
第1リブ61eと第2リブ61fは液体貯留トレイ61と一体に形成される。第1リブ61eには、第2リブ61fと一体で設けられる第1リブ61e-1と、単独で設けられる第1リブ61e-2とが含まれる。
【0045】
また第1案内部61bには第2液体吸収材63が設けられる。第2液体吸収材63には図8図9に示す様にX軸方向に沿って開口部63aが複数形成されており、開口部63aの内側に第1リブ61eと第2リブ61fが位置する状態となる。
更に第1案内部61bの+X方向端部には、+Z方向に立ち上がる壁部61gがY軸方向に沿って形成されている。第2液体吸収材63は、壁部61gによって+X方向への移動が規制され、経路形成部材51への接触が規制される。
【0046】
貯留部61aの上部には、カバー64が設けられる。カバー64は、液体貯留トレイ61に対してねじ固定される。カバー64は、Y軸方向に沿って開口部64bが形成されており、開口部64bに対してY軸方向の両側に傾斜面64aが形成されている。傾斜面64aは、Y軸方向において開口部64bに向かって下がり傾斜となる傾斜面である。傾斜面64aによって受けられたインクは、開口部64bに向かい、そして貯留部61aに落下する。
【0047】
次に、図4に示す様に第1液体回収部60に対し+X方向には経路形成部材52が設けられる。経路形成部材52は、本実施形態では第1部位52aと第2部位52bとを有する様に、金属板材の折り曲げによって形成されている。第1部位52aと第2部位52bとが交差する角部52eは、側面扉50の+X方向の端部において+Z方向の上端を形成する。また角部52eは、反転経路T4の湾曲部Sの下流端を形成する。
【0048】
第1部位52aは、反転経路T4の一部を形成する部位である。尚、第1部位52aと対向する位置には媒体検出センサー70が設けられている(図10参照)。媒体検出センサー70は光学センサーであって、第1部位52aに対して発光する発光部(不図示)と第1部位52aからの反射光を受光する受光部(不図示)とを備え、媒体が通過する際の反射率変化に基づき媒体の通過を検出する。
【0049】
第2部位52bは、インクを受ける部位であってインクを第1案内部61bへ導く部位である。第2部位52bには、インクを第1案内部61bに伝える部位に図8図9に示す様に凹部52cが形成されている。
凹部52cには、第1リブ61eが入り込む。凹部52cと第1リブ61eとの間には所定の隙間が形成され、経路形成部材52と第1リブ61eとは接触しない。但し前記間隔は、凹部52cから第1リブ61eへとインクを伝えることができる大きさに設定されている。
第2部位52bによって受けられたインクは、第2部位52bから第1リブ61eに伝わり、第2液体吸収材63へと導かれ、第2液体吸収材63によって吸収される。また或いは、第2部位52bによって受けられたインクは、第2部位52bから第1リブ61eに伝わり、そして第2リブ61fに伝わり、第2液体吸収材63へと導かれ、第2液体吸収材63によって吸収される。
【0050】
以上の様に側面扉50においてラインヘッド44の吐出面44aより鉛直下方には、ラインヘッド44から漏れ出たインクを回収する第1液体回収部60が設けられる。これにより側面扉50を開いた際にインクが下方に垂れ落ち、プリンター1の設置領域外側の床面を汚損してしまう不具合の発生を抑制できる。
【0051】
また本実施形態では、側面扉50が閉じた状態において、上面視において第1液体回収部60の少なくとも一部と吐出面44aの少なくとも一部とが重なる。図11において実線は、第1液体回収部60を構成する貯留部61a、第1案内部61b、第2案内部61c、及び第3案内部61dの領域を示しており、また二点鎖線で示す領域A1は、+Z方向から吐出面44aを見た際の吐出面44aの領域である。図示する様に第1液体回収部60の一部と吐出面44aの一部とが重なっている。この様な配置により、ラインヘッド44から漏れ出たインクをより確実に回収することができる。
尚、上面視において吐出面44aの全部が、第1液体回収部60の一部と重なっていても良い。
また上面視において吐出面44aは、第1液体回収部60と重なっていなくとも良く、即ち第1液体回収部60は、ラインヘッド44から漏れ出たインクを回収できる位置にあれば良い。
なお、本実施形態では媒体支持部の一例として搬送ベルト13を挙げたが、媒体を支持するプラテンであってもよい。
【0052】
また本実施形態では、側面扉50が閉じた状態において、上面視において第1液体回収部60の少なくとも一部と搬送ベルト13の少なくとも一部とが重なる。図11において二点鎖線で示す領域A2は、+Z方向から搬送ベルト13を見た際の搬送ベルト13の領域であり、図示する様に第1液体回収部60の一部と搬送ベルト13の一部とが重なっている。この様な配置により、ラインヘッド44から漏れ出た液体をより確実に回収することができる。
尚、上面視において搬送ベルト13の全部が、第1液体回収部60の一部と重なっていても良い。
また上面視において搬送ベルト13が、第1液体回収部60と重なっていなくとも良い。
【0053】
尚、図10において領域Xaは第1液体回収部60と経路形成部材52の第2部位52bとによってインクを受けることが可能なX軸方向領域である。
搬送ローラー対31は駆動ローラー31aと従動ローラー31bとで構成されており、駆動ローラー31aの下端部が従動ローラー31bの下端部よりも鉛直下方に位置している。この為、ラインヘッド44から漏れ出たインクが搬送ローラー対31に落下すると、インクは駆動ローラー31aの下端部から下方に垂れ落ちることとなるが、駆動ローラー31aの下端部は領域Xaの内側にあり、特に本実施形態では駆動ローラー31aの全体が領域Xaの内側にあることから、駆動ローラー31aから落下するインクを適切に回収することができる。
【0054】
また本実施形態では、反転経路T4は、鉛直下方に凸状となる経路部であって媒体を上向きに湾曲反転させる経路部Sを備え、第1液体回収部60は、経路部Sの内側領域を利用して配置されている(図1参照)。このことにより、経路部Sの内側領域を有効活用することで装置の大型化を抑制できる。
【0055】
また第1液体回収部60は、経路部Sの下流端である角部52eより鉛直下方に位置する。ここで側面扉50を開閉する際、第1液体回収部60が経路部Sの下流端である角部52eより鉛直上方に位置すると、第1液体回収部60が側面扉50の開閉の邪魔になる虞があるが、本実施形態では第1液体回収部60は、経路部Sの下流端である角部52eより鉛直下方に位置することから、第1液体回収部60が側面扉50の開閉の邪魔になり難い構成が得られる。
【0056】
また本実施形態において第1液体回収部60は、インクを貯留する貯留部61aと、貯留部61aから外側に延びる部位であって貯留部61aに液体を案内する第1案内部61b、第2案内部61c、及び第3案内部61dを備える。これにより貯留部61aを大型化することなくインクを受ける領域を拡大でき、インクを受ける領域の拡大と装置の大型化抑制とを図ることができる。
【0057】
また第1液体回収部60は、貯留部61aを覆うカバー64を備える。これによりユーザーが貯留部61a内に不用意にアクセスすることを抑制できる。
また本実施形態では、図10に示す様に貯留部61aの近傍に搬送ローラー対31が設けられる。ここで第1液体吸収材62が毛羽立つと、毛羽立った部分が搬送ローラー対31に巻き込まれる虞があるが、カバー64が設けられていることで、その様な不具合の発生が抑制される。
【0058】
またカバー64は、貯留部61aに向かって傾斜する傾斜面64aを有する。これによりカバー64に落下したインクが貯留部61aへと流れ落ちることができ、カバー64に落下したインクを効果的に回収できる。
【0059】
また本実施形態において貯留部61a内に、インクを吸収する第1液体吸収材62を備える。これにより貯留部61a内からインクが漏れ出る虞を低減できる。
尚、第1液体吸収材62及び第2液体吸収材63の一方或いは双方は省略しても良い。またインク吸収材を省略することに代えて、リブ等のインクを保持可能な形状を設けても良い。
【0060】
また本実施形態において反転経路T4を形成する経路形成部材52を備え、経路形成部材52は、反転経路T4の一部を形成する第1部位52aと、インクを受ける部位であってインクを第1案内部61bへ導く第2部位52bとを有し、第2部位52bは、インクを第1案内部61bに伝える部位に凹部52cが形成され、第1案内部61bは、凹部52cの内側に入り込む第1リブ61eを有する。
これにより経路形成部材52がインクを受ける機能と受けたインクを第1案内部61bへ導く機能とを発揮し、ラインヘッド44から漏れ出たインクをより確実に貯留部に回収できる。そして第2部位52bから第1案内部61bへとインクを伝えることができ、第2部位52bから第1案内部61bにインクが伝わらずに他の場所に漏出することを抑制できる。
【0061】
尚、側面扉50の下部であって第1液体回収部60より鉛直下方に、ラインヘッド44から漏れ出たインクを回収する第2液体回収部を設けても良い。図1において符号60Aは、第2液体回収部の一例を示している。第2液体回収部60Aは省略しても良いが、第2液体回収部60Aを設けることで、側面扉50を開いた際にインクが下方に垂れ落ちる不具合の発生をより確実に抑制できる。
尚、図1の例では、上面視において第1液体回収部60の一部と第2液体回収部60Aの一部とが重なる構成であるが、必ずしも重なる必要はなく、第2液体回収部60Aがラインヘッド44から漏れ出たインクを回収できる位置にあれば良い。
【0062】
更に本発明は上記において説明した実施形態や変形例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0063】
1…インクジェットプリンター、2…装置本体、3…第1媒体カセット、4…第2媒体カセット、5…第3媒体カセット、7…スキャナーユニット、8…排出トレイ、10A、10B、10C、10D…インク収容部、11A、11B、11C、11D…装着部、12…廃液収容部、13…搬送ベルト、14、15…プーリー、19…供給ローラー、20…分離ローラー、21…ピックローラー、25…給送ローラー対、28、31、32、33、34、35、36、37、38…搬送ローラー対、39…ローラー支持部材、41…フラップ、43…ヘッドユニット、44…ラインヘッド、
50…側面扉、51…経路形成部材、52…経路形成部材、52a…第1部位、52b…第2部位、52c…凹部、52e…角部、60…第1液体回収部、61…液体貯留トレイ、61a…貯留部、61b…第1案内部、61c…第2案内部、61d…第3案内部、61e…第1リブ、61f…第2リブ、61g…壁部、61h…パーツ収容部、62…第1液体吸収材、63…第2液体吸収材、63a…開口部、64…カバー、64a…傾斜面、64b…開口部、65…サービス用パーツ、70…媒体検出センサー、T1…記録時搬送経路、T2…スイッチバック経路、T3…接続経路、T4…反転経路
図1
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