(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132910
(43)【公開日】2024-10-01
(54)【発明の名称】点眼薬ディスペンサー
(51)【国際特許分類】
A61J 1/05 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
A61J1/05 313F
A61J1/05 313B
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024024794
(22)【出願日】2024-02-21
(31)【優先権主張番号】18/186,090
(32)【優先日】2023-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】524067875
【氏名又は名称】ブレイズヴィッチ ズィー. ジョン
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブレイズヴィッチ ズィー. ジョン
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047CC24
4C047EE03
(57)【要約】
【課題】ディスペンサーアセンブリを提供する。
【解決手段】点眼薬、洗眼薬、まぶた洗浄剤またはまつ毛洗浄剤のディスペンサーアセンブリまたはスポイトには、溶液を点眼するためのニップルを有するディスペンサーボトルと、ニップルを覆ってディスペンサーボトルに取り外し可能に結合可能なキャップとが含まれる。アイカップは、ディスペンサーボトルの少なくとも一部を覆ってボトルに着脱可能に装着される。アイカップは、楕円形の第1の開放端部と、第1の開放端部の反対側にある円形の第2の開放端部とを有する。アイカップは、アイカップがニップルの下方に配置される収納位置でディスペンサーボトルに結合することができ、また、アイカップがニップルの遠位側およびその周囲に延びるように配置される展開位置でディスペンサーボトルに反転結合することができる。展開位置にあるアイカップは、眼窩の周囲に支持されるか、または眼窩の周囲に載ることができ、使用者の眼上または眼への溶液の供給を容易にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠位端にニップルを有し、前記ニップルを介して溶液が点眼されるディスペンサーボトルと、
前記ニップルを覆って前記ディスペンサーボトルに取り外し可能に結合可能なキャップと、
第1の開放端部と、前記第1の開放端部の反対側の第2の端部とを有する単一ピースのアイカップと、
を備え、
前記アイカップは、前記ディスペンサーボトルの少なくとも一部分に取り外し可能に嵌合するように構成され、前記アイカップは、前記アイカップの全体が前記ニップルの近位に、かつ前記ディスペンサーボトルの上部に配置される収納位置で、前記ディスペンサーボトルに結合可能であり、前記アイカップは、さらに、前記アイカップがニップルの周囲および遠位に延び、前記第2の端部が前記ニップルの近位に位置するように配置される展開位置で、前記ディスペンサーボトルに結合可能であり、
前記展開位置における前記アイカップは、使用者の眼の上または眼への前記溶液の供給を容易にする、ディスペンサーアセンブリ。
【請求項2】
前記ディスペンサーは、ロック機構を有し、前記アイカップは、前記ロック機構に結合可能であり、前記アイカップを前記ディスペンサーボトルに結合した状態に維持する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記アイカップは、前記第2の端部によって画定された開口部の内側に延びる1つ以上の突起を有し、前記1つ以上の突起は、前記ロック機構の1つ以上の凹部内に延び、前記ロック機構の1つ以上のフックに結合し、前記アイカップを前記ディスペンサーボトルに結合した状態に維持するように構成されている、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ディスペンサーボトルの前記上部は、前記ディスペンサーボトルの下部と前記ニップルとの間にあり、前記下部は、前記上部よりも大きな幅を有し、前記上部は、前記下部から前記ニップルに向かって先細りになっている、請求項1~3のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記下部と前記上部との間に肩部をさらに備え、前記アイカップの前記第1の開放端部は、前記アイカップが収納位置にあるときに前記肩部の近位に配置されるように構成され、前記収納位置にある前記アイカップは、前記ニップルと前記下部との間に配置され、前記アイカップの側壁は、前記ディスペンサーボトルの前記下部の側壁と位置合わせされる、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記アイカップの前記側壁は、前記第1の開放端部を画定する第1の縁部と前記第2の端部の第2の縁部との間で先細りになっている、請求項1~5のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の縁部は湾曲している、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記アイカップが前記展開位置で前記ディスペンサーボトルに結合されているとき、前記アイカップは、前記ニップルと前記使用者の眼との接触を防止する、請求項1~7のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記第1の開放端部は楕円形状を有する、請求項1~8のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記溶液は、点眼液、洗眼液、まぶた洗浄液およびまつ毛洗浄液のうちの1つである、請求項1~9のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項11】
ディスペンサーを操作する方法であって、
ディスペンサーボトルからアイカップを分離するステップであって、前記アイカップが収納位置にあり、前記ディスペンサーボトルの上部を取り囲むように延び、前記アイカップが第1の開放端部と、前記第1の開放端部とは反対側の第2の端部とを有し、前記アイカップが収納位置にあるとき、前記アイカップの全体が前記ディスペンサーボトルのニップルの近位に配置される、ステップと
前記アイカップを反転させるステップと、
前記アイカップが前記ディスペンサーボトルの前記ニップルの遠位側および前記上部の遠位側に延び、前記第2の端部が前記ニップルの近位側になるように、前記ディスペンサーボトルに前記反転したアイカップを結合するステップと、
前記アイカップの前記第1の開放端部を使用者の眼窩の上に位置合わせするステップであって、前記アイカップの前記第1の開放端部は、前記アイカップが前記ニップルと前記眼との接触を防ぐように前記ニップルから間隔を空ける、ステップと、
前記ディスペンサーボトルから前記使用者の眼の上または眼に溶液を点眼するステップと、を含む方法。
【請求項12】
前記ディスペンサーボトルから前記使用者の眼の上または眼に前記溶液を点眼するステップは、a)前記使用者の眼の上に点眼溶液を点眼すること、b)前記使用者の眼に洗眼溶液を点眼すること、c)まぶたを閉じた前記使用者の眼の上にまぶた洗浄溶液を点眼すること、およびd)前記まぶたを閉じた前記使用者の眼の上にまつ毛洗浄溶液を点眼することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記アイカップを反転させるステップは、前記第2の端部が前記第1の開放端部よりも前記ディスペンサーボトルの前記上部に近づくように前記アイカップを位置決めすることを含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記アイカップを眼窩上に位置合わせするステップは、前記アイカップを前記眼窩の周縁に支持または静止させることを含む、請求項11~13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記アイカップを位置合わせするステップは、前記ニップルの先端部が前記溶液の供給中に前記使用者が焦点を合わせることができるブルズアイに類似するように、前記アイカップを眼窩に対して配置することを含む、請求項11~14のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、点眼薬または洗眼薬ディスペンサー、より詳細には、点眼薬または洗眼薬を点眼するためのアイカップを備えた点眼薬または洗眼薬ディスペンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
点眼薬は、ドライアイ、細菌感染、眼の損傷、または緑内障や白内障などの眼の状態を治療するために定期的に使用される。既存の点眼薬ディスペンサーは、点眼薬を正確にまたは一貫して眼に供給することができないという欠点があり(例えば、子供や高齢者により多くの影響を与える)、しばしば使用者の顔の他の部分に点眼薬を供給し、何度も試行することになり、点眼プロセスが困難になる。また、点眼薬の不必要な浪費が発生し、消費者の負担が増える。さらに、本態性振戦障害または他の神経学的状態に罹患している人のように、使用者が手の震えを患っており、点眼薬を点眼しようとして手が震えるような場合には、出口ディスペンサーを用いて点眼薬を点眼することはさらに困難となり得る。 このような既存のディスペンサーでは点眼が困難な場合、使用者の服薬コンプライアンスが低下する可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
いくつかの態様において、本明細書に記載の技術は、点眼薬ディスペンサーアセンブリに関する。点眼薬ディスペンサーアセンブリは、点眼薬が点眼されるニップルおよびニップルに近接するカップリング機構を有するディスペンサーボトルと、ニップルを覆ってディスペンサーボトルに取り外し可能に結合可能なキャップと、を有する。アイカップは、アイカップがニップルの下方に配置され、アイカップの外面がディスペンサーボトルの下部の外面に一致する収納位置で、ディスペンサーボトルのカップリング機構に結合可能であり、アイカップは、さらに、アイカップがニップルの周囲および遠位側に延びるように配置される展開位置で、ディスペンサーボトルのカップリング機構に結合可能であり、展開位置のアイカップは、使用者の眼への点眼薬の供給を容易にする。
【0004】
いくつかの態様において、本明細書に記載の技術は、点眼薬ディスペンサーアセンブリに関する。点眼薬ディスペンサーアセンブリは、点眼薬が点眼されるニップルを有するディスペンサーボトルと、ニップルを覆ってディスペンサーボトルに取り外し可能に結合可能なキャップと、第1の開放端部と、第1の開放端部に対向する第2の開放端部とを有し、ディスペンサーボトルの少なくとも一部に取り外し可能に嵌合するように構成されたアイカップであって、第1の開放端部は楕円形状を有し、第2の開放端部は円形状を有し、アイカップは、アイカップがニップルの下方に配置される収納位置において、ディスペンサーボトルに結合可能であるアイカップと、を有する。アイカップは、さらに、アイカップが反転し、ニップルの周囲および遠位に延びるように配置される展開位置で、ディスペンサーボトルに結合可能であり、展開位置のアイカップは、使用者の眼の眼窩に近接して配置されるように構成され、使用者の眼への点眼薬の供給を容易にする。
【0005】
いくつかの態様において、本明細書に記載される技術は、点眼薬ディスペンサーから点眼薬を点眼する方法に関する。方法は、ディスペンサーボトルからアイカップを分離させるステップであって、アイカップが収納位置にあり、ディスペンサーボトルの上部の周囲に延びており、アイカップが第1の開放端部と、第1の開放端部とは反対側の第2の開放端部とを有し、第1の開放端部が楕円形状を有し、第2の開放端部が円形形状を有する、ステップと、アイカップを反転させるステップと、アイカップがディスペンサーボトルのニップルの遠位側および上部の遠位側に延びるように、アイカップをディスペンサーボトルに連結するステップと、アイカップの第1の開放端部を使用者の眼窩の上に位置合わせするステップと、ディスペンサーボトルから1つまたは複数の点眼薬を使用者の眼に点眼するステップと、を有する。
【0006】
いくつかの態様において、本明細書に記載の技術は、ディスペンサーアセンブリに関する。ディスペンサーアセンブリは、その遠位端にニップルを有し、このニップルを介して溶液が点眼されるディスペンサーボトルと、ニップルを覆ってディスペンサーボトルに取り外し可能に結合可能なキャップと、を有する。アイカップは、ディスペンサーボトルの少なくとも一部に取り外し可能に嵌合するように構成され、アイカップの全体がニップルの近位でディスペンサーボトルの上部に配置される収納位置で、ディスペンサーボトルに結合可能である。アイカップは、さらに、展開位置でディスペンサーボトルに結合可能であり、アイカップは、ニップルの周囲および遠位に延びるように、かつ第2の端部がニップルの近位に位置するように配置され、展開位置のアイカップは、使用者の眼の上または眼に溶液を供給することを容易にする。
【0007】
いくつかの態様において、本明細書に記載の技術は、ディスペンサーの操作方法に関する。方法は、ディスペンサーボトルからアイカップを分離させるステップであって、アイカップが収納位置にあり、ディスペンサーボトルの上部の周囲に延びており、アイカップが第1の開放端部と、第1の開放端部とは反対側の第2の端部とを有し、アイカップが収納位置にあるとき、アイカップの全体がディスペンサーボトルのニップルの近位に配置されている、ステップと、アイカップを反転させるステップと、アイカップがディスペンサーボトルのニップルの遠位側および上部の遠位側に延び、第2の端部がニップルの近位側に位置するように、アイカップをディスペンサーボトルに連結するステップと、アイカップの第1の開放端部を使用者の眼窩上に位置合わせし、アイカップの第1の開放端部をニップルから間隔をあけて配置し、アイカップがニップルと眼との接触を防止するようにするステップと、ディスペンサーボトルから使用者の眼の上または眼に溶液を点眼するステップと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、点眼薬ディスペンサーアセンブリの概略正面図である。
【
図2】
図2は、
図1の点眼薬ディスペンサーの概略正面図であり、キャップが取り外され、アイカップがディスペンサーボトルのニップルの周囲に延びる展開位置にある。
【
図3】
図3は、
図1の点眼薬ディスペンサーアセンブリの概略上面図及び概略側面図である。
【
図4】
図4は、
図1の点眼薬ディスペンサーアセンブリのディスペンサーボトルのキャップを外して横に置いた状態の概略側面図である。
【
図5】
図5は、
図1の点眼薬ディスペンサーの概略正面図であり、キャップが取り外され、アイカップがディスペンサーボトルのニップルの周囲に延びる展開位置にある。
【
図6】
図6は、
図1の点眼薬ディスペンサーアセンブリの側面図であり、点眼薬ディスペンサーアセンブリを使用するためのプロセスステップを示す。
【
図7】
図7は、
図1の点眼薬ディスペンサーアセンブリの上面図であり、点眼薬ディスペンサーアセンブリを使用するためのプロセスステップを示す。
【
図7A】
図7Aは、点眼薬ディスペンサーアセンブリのアイカップの拡大端部図である。
【
図8】
図8は、
図2の点眼薬ディスペンサーを反転させ使用者の眼球の上に置き、そこに点眼薬を供給する状態を示す概略図である。
【
図9】
図9は、点眼薬ディスペンサーアセンブリの概略正面図である。
【
図10】
図10は、洗眼ディスペンサーアセンブリの概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1~8は、ディスペンサーアセンブリ100(「アセンブリ100」)、すなわち点眼器100を示す。アセンブリ100は、ディスペンサーボトル10、アイカップ30およびキャップ50を有する。
図1は、アイカップ30が収納位置にある状態で組み立てられたアセンブリ100を示しており、アセンブリ100は一般的に水滴または涙のしずくのような形状をしている。しかしながら、点眼薬ディスペンサーアセンブリは、
図9および
図10に関連してさらに後述するように、他の形状を有することができる。キャップ50は、側壁53を有する一体成形品(例えば、一体成形品、シームレス)とすることができる。ディスペンサーボトル10、アイカップ30および/またはキャップ50は、任意に、その一部または全部をプラスチック、シリコーンまたはゴムで作ることができる。しかしながら、ディスペンサーボトル10、アイカップ40および/またはキャップ50は、他の適切な材料(例えば、可撓性または弾力性のある材料)で作ることもできる。キャップ50は、ディスペンサーボトル10に取り外し可能に結合可能であり、任意に円錐形状を有することができる。
【0010】
ディスペンサーボトル10は、液体(例えば、点眼薬製剤、液体薬)を保持することができるチャンバー(図示せず)を有する。一例では、点眼薬ディスペンサーアセンブリ100によって点眼される点眼薬は、眼潤滑剤点眼液である。液体は、眼の状態(例えば、ドライアイ、細菌感染、白内障、緑内障、または眼の怪我の治療)を治療するための製剤とすることができる。ディスペンサーボトル10は、任意に、プラスチック、シリコーン、ゴム、または他の適切な弾力性または柔軟性のある材料で作ることができる。ディスペンサーボトル10は、単一ピース(例えば、モノリシックで継ぎ目のない単一ピース)である。ディスペンサーボトル10は、任意に、側壁13を有する下部12と、側壁15を有する上部14とを有することができ、ディスペンサーボトル10は、上部14と下部12との間に肩部16(例えば、下部肩部)を有する。いくつかの実施形態では、下部12は円筒形とすることができる。肩部16は、ディスペンサーボトル10の前部、側部および後部に、湾曲した縁部16Aまたは輪郭を有することができる。一実施形態では、側壁13は、湾曲または輪郭を有する。一実施形態では、側壁15は、
図2および
図4に示すように、概ね直線状であり、肩部16と第2の肩部17(例えば、上部肩部17)との間で先細りになっている(例えば、上部は、下部12からニップル18に向かって先細りになっている)。すなわち、下部12は、上部14よりも大きな幅を有する。ディスペンサーボトル10は、ディスペンサーボトル10の下部12とは反対側の端部にニップル18を有する。キャップ50は、ニップル18を覆ってディスペンサーボトル10に取り外し可能に結合することができる。ディスペンサーボトル10は、第2の肩部17とニップル18の間に配置されたロック機構20を有する。一例では、ロック機構20は、
図4~5に示すように、1つ以上の凹部21(例えば、複数の凹部、2つの凹部、4つの凹部)と、1つ以上のフック22(例えば、複数のフック、2つのフック、4つのフック)とを有する。ロック機構20は、追加的または代替的に、キャップ50および/またはアイカップ30とねじ式に結合するための1つまたは複数のねじ山を有することができる。他の適切なロック機構を使用することもできる。例えば、ロック機構は、クリップオン機構(例えば、ディスペンサーボトルの窪みにクリップする複数のクリップを介して、アイカップ30をディスペンサーボトル10にクリップすることができる)、またはアイカップ30をディスペンサーボトル10に圧入(例えば、摩擦嵌合)する圧入機構とすることができる。別の例では、ロック機構をネジ式カップリングとし、アイカップ30をディスペンサーボトル10のネジ山にネジ式に結合することもできる。
【0011】
アイカップ30は、
図2を参照すると、第1の縁部31(例えば、下縁部)と、第1の縁部31の反対側の第2の縁部32(例えば、上縁部)と、第1の縁部31と第2の縁部32との間に延在し、第1の縁部31と第2の縁部32とを相互に連結する側壁33とを有することができる。アイカップ30は、任意に透明とすることができる。アイカップ30は、任意に、プラスチック、シリコーン、ゴム、または他の適切な弾力性もしくは可撓性のある材料で作ることができる。アイカップ30は、単一ピース(例えば、モノリシックで継ぎ目のない単一ピース)とすることができる。他の実施形態では、アイカップ30は、一緒に組み立てることができる複数のピースとすることができる。アイカップ30は、第1の縁部31が第1の開口部O1を画定し、第2の縁部32が第1の開口部O1とは反対側の第2の開口部O2を画定する中空とすることができる。アイカップ30は、ディスペンサーボトル10に取り外し可能に結合可能である。アイカップ30は、第2の縁部32から第2の開口部O2内へ半径方向内向きに延びる1つ以上の突起またはタブ34(例えば、複数、2つ、4つの離間した突起)を有することができる(
図7~7A参照)。 第1の開口部O1および第1の縁部31は、第2の開口部O2および第2の縁部32よりも大きな外周を有することができ、側壁33は、第1の縁部31と第2の縁部32との間で先細りになっている(例えば、曲線状に先細りになっている)。
図8に最もよく示すように、第1の縁部31(および第1の開口部O1)は楕円形状を有することができ、第2の縁部32(および第2の開口部O2)は円形状を有することができる。
図2を引き続き参照すると、第1の縁部31は湾曲させることができる。一実施形態では、第1の縁部31は湾曲または輪郭を有し、一般的に、肩部16の輪郭を有する縁部16Aの湾曲に対応する。第2の縁部31は直線状とすることができる。
【0012】
図1を引き続き参照すると、アイカップ30がディスペンサーボトル10の収納位置にあるとき、アイカップ30は、ディスペンサーボトル10の上部14(
図2参照)を覆って延び(そして、ニップル18の完全に下方に、またはニップル18と、ニップル18とは反対側のディスペンサーボトル10の端部との間に)、突起34(
図7参照)がロック機構20に結合され(例えば、突起34(
図7参照)はロック機構20に結合され(例えば、突起34は凹部21内に延在し、ロック機構20のフック22に結合される)、アイカップ30をディスペンサーボトル10に結合した状態に維持する(例えば、キャップ50が外され、ディスペンサーボトル10が反転しても)。収納位置(
図1に示す)では、(例えば、アイカップ30の第1の開口部O1が肩部16の近位に配置されるように)アイカップ30の側壁33は、ディスペンサーボトル10の下部12の側壁13と位置合わせされ(例えば、概ね連続した縁を画定する)、側壁33はキャップ50の側壁53とも実質的に位置合わせされ、アイカップ30がディスペンサーボトル10の上の収納位置にあるとき、コンパクトなアセンブリを有利に提供する。
【0013】
引き続き
図2を参照すると、アイカップ30がディスペンサーボトル10の展開位置にあるとき、アイカップ30はニップル18の周囲(およびディスペンサーボトル10の下部12に対してディスペンサーボトル10の上部14の完全に上方または遠位)に延びている。展開位置では、アイカップ30は、第2の縁部32が肩部17に隣接し、突起34がロック機構20に結合され(上述)、第1の縁部31および第1の開口部O1がニップル18の上方に配置されるように(例えば、第1の縁部31がアセンブリ100の最上端を画定するように)配向される。
【0014】
図3~5は、アイカップ30が収納位置にある状態(
図3)、キャップ50が取り外されアイカップ30を除いた状態(
図4)、およびキャップ50が取り外されアイカップ30が展開位置にある状態(
図5)の点眼薬ディスペンサーアセンブリ100の概略図を示す。
図3において、アセンブリ100は、ディスペンサーボトル10の基部とキャップ50の頂部との間の高さH1と、ディスペンサーボトル10の基部とニップル18の端部との間の高さH2とを有する。一実施形態では、高さH1は約2.5~約3.5インチ、例えば3インチであり、高さH2は約2.3~約3.4インチ、例えば2.9インチである。アイカップ30は、高さH3が約0.75インチと約1.3インチとの間、例えば1インチであり、幅W1が約1.3インチと約2.3インチとの間、例えば1.8インチであり、深さD1が約1インチと約1.5インチとの間、例えば1と1/4インチである。キャップ50は、約0.75インチと約1.25インチとの間、例えば約1インチの幅W2と、約0.75インチと約1.25インチとの間、例えば約1インチの高さH5とを有することができる。
図3を参照すると、アイカップ30の第2の縁部32とキャップ50の底部との間の隙間H4は、約0.005インチと約0.07インチとの間、例えば約0.05インチとすることができる。
図5を参照すると、展開位置または反転位置にあるとき、アイカップ30は、ニップル18を越えて高さH6を延びることができる(すなわち、アイカップ30は、点眼薬の眼への供給中にニップル18が眼に接触するのを防止し、したがって、有利には、ニップルとの接触による眼の外傷または損傷、またはそのような接触によるニップル18またはディスペンサー10の汚染を抑制または防止する)。一例では、高さH6は、約0.1インチから約0.5インチの間、例えば約1/4インチであり、点眼薬の眼へのソフトランディングを容易にする。高さH6は、また、点眼薬が眼の上または眼に供給され、眼から(例えば、頬などの使用者の顔の上に)流れ落ちないことを確実にするのに役立つことができる。
【0015】
図6~8は、点眼薬ディスペンサーアセンブリ100を使用して点眼薬を点眼するためのプロセスステップを示す。ステップS1において、点眼薬ディスペンサーアセンブリ100は、アイカップ30がディスペンサーボトル10の収納位置にあり(例えば、ディスペンサーボトル10に結合されている)、キャップ50がニップル18の上に配置された組立状態にある。ステップS2において、キャップ50を取り外し、ニップル18を露出させる。ステップS3では、アイカップ30をディスペンサーボトル10から分離させる。例えば、アイカップ30をディスペンサーボトル10に対して回転させ、突起34がフック22から外れ、ロック機構20の凹部21(
図4参照)から出るようにする。ステップS4(
図7参照)において、アイカップ30は、ディスペンサーボトル10の上から完全に取り外され、その後反転する。ステップS5(
図6参照)において、第2の開口部O2がニップル18を越えるようにアイカップ30を前進させ、突起34が凹部21内に延び、ロック機構20のフック22に係合して、反転したアイカップ30をディスペンサーボトル10に結合する(例えば、ロックする)。この配置(例えば、
図8において)は、有利には、使用者の眼Eの上または眼に溶液を自己投与することを容易にし、使用者に溶液を投与するために他の人を必要としないので使い勝手がよく、使用者は、初めて点眼されたときに、点眼薬が効果的に眼の上または眼に入るように、自分で行うことができる。 さらに、アイカップ30は、ニップル18と眼との間の不注意な接触を防止し、溶液を点眼するためにニップル18を眼と容易に位置合わせ(例えば、中心)させるので、溶液を投与する際の使用者の遵守を有利に助ける(例えば、アイカップ30は、眼窩ES上で支持することができ、例えば、眼窩周囲にフィットさせることができるからである)。これらはすべて、溶液の投与を容易にし、使用者が溶液(例えば、処方された薬物)を供給するためにディスペンサーアセンブリ100を利用する可能性を高める。
【0016】
図8に示すように、アセンブリ10は、反転したアイカップ30が眼Eの眼窩ESの上に(例えば、接触して)配置され、アイカップ30の第1の開口部O1が眼窩ESの上に位置合わせされるように、眼Eの上に反転させて配置することができる。その後、使用者は、ディスペンサーボトル10を絞って、眼Eの上または眼Eに1滴または複数滴を点眼することができる。有利には、アイカップ30は、第1の開口部O1が眼球と位置合わせされるように、第1の縁部31が眼Eの眼窩ESの上に(例えば、眼窩ESと接触して)配置され得るような大きさであり、アイカップ30の輪郭を有する第1の縁部31は、有利には、アイカップ30が眼窩ESの上に快適に座るか、または静止することを可能にし、それにより、ニップル18と眼Eとの位置合わせが容易になり、眼上または眼への点眼薬(単数または複数)の直接の点眼が容易になり、それにより、点眼薬(単数または複数)の無駄が抑制される(例えば、防止される)、点眼薬が使用者の顔、頬、眉、耳などに落下することによる無駄を抑制する(例えば、防止する)。アイカップ30が眼窩ESの上に座るか、または眼窩ESの上に載る(例えば、眼窩ESの周縁に座るか、または眼窩ESの上に載る)能力は、手の震え、神経障害、または子供を有する使用者が、眼の上または眼の上に点眼薬を点眼するための点眼薬ディスペンサーアセンブリ100の使用を有利に容易にすることができる。さらに、アイカップ30を眼窩ES上に支持する(例えば、座るまたはは静止させる)ことにより、点眼薬の供給中に眼が傷つくのを抑制する(例えば、防止する)ことができる。
【0017】
図9は、点眼薬ディスペンサーアセンブリ100をコンパクトにした点眼薬ディスペンサーアセンブリ100′(以下、「アセンブリ100′」)の概略図である。アセンブリ100′の特徴の一部は、
図1~8のアセンブリ100の特徴と類似している。したがって、アセンブリ100′の様々な構成要素を指定するために使用される参照数字は、数値識別子に「′」が付加されていることを除いて、
図1~8のアセンブリ100の対応する構成要素を識別するために使用されるものと同一である。したがって、
図1~8のアセンブリ100の様々な特徴およびそれがどのように操作され制御されるかについての構成および説明は、以下に説明する場合を除き、
図9のアセンブリ100′の対応する特徴にも適用されると理解される。
【0018】
アセンブリ100′は、その形状がピラミッドに似ている点でアセンブリ100とは異なる。一実施形態では、ディスペンサーボトル10′は、ディスペンサーボトル10よりも短く、より少量の液体を保持し、収納位置でその上にアイカップ30′を支持する底部を有する。他の実施形態では、ディスペンサーボトル10′は、アイカップ30′の下方に円筒状部分を有することができる。
【0019】
図10は、点眼薬ディスペンサーアセンブリ100の洗眼バージョンまたはまぶた洗浄バージョンまたはまつ毛洗浄バージョンであるディスペンサーアセンブリ100′′(以下、「アセンブリ100′」)の概略図を示す。アセンブリ100′の特徴の一部は、
図1~8のアセンブリ100の特徴と類似している。したがって、アセンブリ100′′の様々な構成要素を指定するために使用される参照数字は、数値識別子に「′′」が付加されていることを除いて、
図1~8のアセンブリ100の対応する構成要素を識別するために使用されるものと同一である。したがって、
図1~8のアセンブリ100の様々な特徴およびそれがどのように操作され制御されるかについての構成および説明は、以下に説明する場合を除き、
図10のアセンブリ100′′の対応する特徴にも適用されると理解される。
【0020】
アセンブリ100′′は、ディスペンサーボトル10′′がより大きく、より大容量の溶液を保持する点で、アセンブリ100とは異なる。ディスペンサーボトル10′′は、
図10の破線で表されるように、任意の形状(例えば、円筒形)を有することができる。溶液は、洗眼、まぶた洗浄、まつ毛洗浄および/または多目的溶液(例えば、生理食塩水)とすることができ、眼の洗浄(例えば、眼球の損傷後、毒物などの汚染物質への曝露後、または眼の炎症を治療するため)、眼のまぶたの洗浄(例えば、溶液がまぶたを閉じた状態で適用される場合)および/または眼のまつ毛の洗浄(例えば、溶液がまぶたを閉じた状態で適用される場合)に使用することができる。ニップル18′′は、ディスペンサーボトル10′′から溶液の流れを眼の上または眼に(例えば、連続的に)点眼することができるように、より大きな開口部を有することができるという点で、ニップル18′と異なることができる。
【0021】
アセンブリ100、100′、100′′は、有利に使いやすい(例えば、キャップ50を外すのが容易であり、アイカップ30、30′、30′′をディスペンサーボトル10、10′、10′′から分離させ、結合させるのが容易である)。点眼薬ディスペンサーアセンブリ100、100′のこのような使い勝手の良さは、点眼薬を定期的に、または医師によって勧められるように使用する使用者(例えば、高齢者、子供)のコンプライアンスを向上させ、その結果、より多くの人がより頻繁に(例えば、処方されるように)使用するようになり、点眼薬ディスペンサーアセンブリ100、100′の市販(OTC)および/または処方箋薬局での使用のいずれかの売上が増加する。さらに、アイカップ30、30′、30′′は、有利なことに、震えまたは他の神経学的課題を有する可能性のある使用者が、アイカップ30、30′、30′′を眼窩ES上に支持または静止させる(例えば、アイカップ30、30′、30′′を眼窩ESの周辺に支持または静止させることにより、点眼薬を眼Eの上または眼Eに確実に供給することができるようにする。 アイカップ30、30′、30′′は、有利には、眼窩ESに適合する(例えば、使用者の眼窩ESに対して支持および/または静止できる)大きさおよび形状であり、アイカップ30、30′、30′′が眼窩ESの周縁部上に(例えば、近接して、接触して)配置されたときに、ニップル18、18′、18′′と眼Eとの位置合わせを容易にして、眼Eの上または眼に点眼薬または洗眼液を確実に供給する。アイカップ30、30′、30′′を眼窩ESの上に支持または静止させる(例えば、眼窩ESの周縁の上に配置される、または眼窩ESの周縁に接触する)ことにより、(例えば、活動的な子供または神経学的に損なわれた人に)点眼薬または洗眼液を投与しようとする間の眼球への損傷を抑制(例えば、防止)することができる。さらに、アセンブリ100、100′、100′′は、ディスペンサーボトル10、10′、10′′から点眼薬を点眼する前に、ニップル18、18′、18′′が子供の眼と位置合わせされていることを確実にすることによって、子供に対する点眼薬または洗眼の使用を容易にする。さらに、
図7のステップS5に示すように、アイカップ30は、ニップル18の周囲および遠位に延びるように、かつ、ニップル18に対して配置されたアイカップ30が眼に類似するように、ディスペンサーボトル10上に配置される。ニップル18、18′、18′′(例えば、ニップル18、18′、18′′の先端部)は、ブルズアイに似せることができ(例えば、赤色などで着色することができ)、これは、点眼薬または洗眼薬を点眼する間、使用者が焦点を合わせるための(または、子供などの使用者の気をそらすための)焦点を提供することができる。さらに、点眼薬または洗眼薬ディスペンサーアセンブリ100、100′、100′′は、有利には、点眼薬または洗眼薬を供給する安全で衛生的な(例えば、滅菌された)方法を提供する(例えば、ニップル18、18′、18′′が使用者の眼に触れないため)。アセンブリ100、100′、100′′は、エレガントでシンプル、直感的かつ迅速に使用でき、合理的なデザインを提供する。
【0022】
本発明の特定の実施形態について説明してきたが、これらの実施形態は例示のためにのみ提示されたものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。実際、本明細書に記載の新規な方法およびシステムは、他の様々な形態で具体化されることができる。さらに、本明細書に記載のシステムおよび方法における様々な省略、置換および変更は、本開示の精神から逸脱することなく行うことができる。添付の特許請求の範囲およびその均等物は、本開示の範囲および精神に入るような形態または変更をカバーすることを意図している。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照することによってのみ定義される。
【0023】
特定の態様、実施形態、または実施例と関連して記載された特徴、材料、特性、またはグループは、それと両立しない場合を除き、本節または本明細書の他の箇所に記載された他の態様、実施形態、または実施例にも適用可能であると理解される。本明細書(添付の特許請求の範囲、要約および図面を含む)に開示された特徴のすべて、および/またはそのように開示された方法もしくはプロセスのすべてのステップは、そのような特徴および/またはステップの少なくとも一部が相互に排他的である組み合わせを除き、任意の組み合わせで組み合わせることができる。保護は、前述の実施形態の詳細に限定されない。保護は、本明細書(添付の特許請求の範囲、要約および図面を含む)に開示された特徴の新規なもの、または新規な組み合わせ、あるいはそのように開示された方法またはプロセスのステップの新規なもの、または新規な組み合わせに及ぶ。
【0024】
さらに、別の実施形態の文脈で本開示において説明される特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な下位組み合わせで実施することもできる。さらに、特徴を特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明したが、場合によっては、クレームされた組み合わせから1つ以上の特徴を除外し、その組み合わせをサブコンビネーションまたはサブコンビネーションのバリエーションとしてクレームすることもできる。
【0025】
さらに、操作は、特定の順序で図面に描かれているか、または明細書に記載されているかもしれないが、そのような操作は、望ましい結果を達成するために、示された特定の順序で、または連続した順序で実行される必要はなく、すべての操作が実行される必要もない。図示または記載されていない他の操作も、例示の方法およびステップに組み込むことができる。例えば、記載された操作の前、後、同時、または間に、1つ以上の追加操作を実施することができる。さらに、他の実施形態において、操作を並べ替えたり、順序を変えたりすることもできる。当業者であれば、いくつかの実施形態において、図示および/または開示されたステップで実際に行われるステップは、図示されたものとは異なる可能性があることを理解するであろう。実施形態によっては、上述したステップの一部が削除され、他のステップが追加される場合がある。さらに、上記で開示した特定の実施形態の特徴および属性を異なる方法で組み合わせて、追加の実施形態を形成してもよく、これらはすべて本開示の範囲内に含まれる。また、上述した実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、全ての実施形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、記載された構成要素およびシステムは、一般に、単一の製品において一緒に統合され得るか、または複数の製品にパッケージされ得ることが理解されるべきである。
【0026】
本開示の目的のために、特定の態様、利点、および新規な特徴を本明細書に記載する。必ずしも全てのそのような利点が、任意の特定の実施形態にしたがって達成されるとは限らない。したがって、例えば、当業者は、本開示が、本明細書で教示または示唆され得るような他の利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示されるような1つの利点または利点群を達成する方法で具体化または実施され得ることを認識するであろう。
【0027】
「できる」、「可能である」、「可能性がある」などの条件付き言語は、特に別段の記載がない限り、または使用される文脈内で別段理解されない限り、一般に、特定の実施形態が特定の特徴、要素、および/またはステップを含み、他の実施形態が含まないことを伝えることを意図している。したがって、このような条件付き表現は、一般に、特徴、要素、および/またはステップが、1つまたは複数の実施形態に何らかの形で必要であること、または1つまたは複数の実施形態が、これらの特徴、要素、および/またはステップが、任意の特定の実施形態に含まれるか、または実行されるかどうかを、ユーザ入力またはプロンプトの有無にかかわらず、決定するためのロジックを必ず含むことを意味するようには意図されていない。
【0028】
「X、Y、およびZのうちの少なくとも1つ」というような接続語は、特に断りのない限り、アイテム、用語などがX、Y、またはZのいずれかである可能性があることを伝えるために一般的に使用されるものとして文脈とともに理解される。したがって、このような接続語は、特定の実施形態がXのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、およびZのうちの少なくとも1つの存在を必要とすることを一般的に意味するものではない。
【0029】
本明細書で使用される「およそ」、「約」、「一般的に」、および「実質的に」という用語のような、本明細書で使用される程度の言語は、依然として所望の機能を実行する、または所望の結果を達成する、記載された値、量、または特性に近い値、量、または特性を表す。例えば、用語「約」、「約」、「一般的に」、および「実質的に」は、記載された量の10%未満、5%未満、1%未満、0.1%未満、および0.01%未満の範囲内にある量を指す場合がある。別の例として、特定の実施形態では、「概ね平行」および「実質的に平行」という用語は、完全な平行から15度以下、10度以下、5度以下、3度以下、1度以下、または0.1度以下だけずれた値、量、または特性を指す。
【0030】
本開示の範囲は、本節または本明細書の他の箇所における好ましい実施形態の特定の開示によって限定されることを意図しておらず、本節または本明細書の他の箇所に提示された、または将来提示される特許請求の範囲によって定義され得る。特許請求の範囲の文言は、特許請求の範囲に採用された文言に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書または本出願の実施中に記載された実施例に限定されるものではなく、これらの実施例は非排他的なものとして解釈されるべきである。
【0031】
もちろん、前述の説明は、本発明の特定の特徴、態様および利点に関するものであり、これに対して、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更および修正を行うことができる。さらに、本明細書で説明する装置は、上述した目的、利点、特徴および態様のすべてを備えている必要はない。したがって、例えば、当業者であれば、本明細書で教示または示唆され得るような他の目的または利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示されるような1つの利点または利点群を達成または最適化する方法で本発明を具体化または実施することができることを認識するであろう。加えて、本発明の多数の変形例が示され、詳細に説明されてきたが、本発明の範囲内である他の変更および使用方法は、本開示に基づいて当業者には容易に明らかであろう。これらの特定の特徴および実施形態の態様の様々な組み合わせまたは下位組み合わせがなされ、それでもなお本発明の範囲内に入ることが企図される。したがって、開示された実施形態の様々な特徴および態様は、議論された装置の様々な態様を形成するために、互いに組み合わせられ得るか、または互いに置換され得ることが理解されるべきである。