(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132961
(43)【公開日】2024-10-01
(54)【発明の名称】発毛又は育毛促進用組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 35/745 20150101AFI20240920BHJP
A61P 17/14 20060101ALI20240920BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240920BHJP
A61K 8/99 20170101ALI20240920BHJP
A61Q 7/00 20060101ALI20240920BHJP
C12N 1/00 20060101ALI20240920BHJP
C12N 1/20 20060101ALI20240920BHJP
C12Q 1/6851 20180101ALI20240920BHJP
【FI】
A61K35/745
A61P17/14
A61P43/00 111
A61K8/99
A61Q7/00
C12N1/00 T ZNA
C12N1/20 E
C12Q1/6851 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024036473
(22)【出願日】2024-03-11
(31)【優先権主張番号】P 2023061022
(32)【優先日】2023-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000210067
【氏名又は名称】池田食研株式会社
(72)【発明者】
【氏名】荒木 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】山田 健太
(72)【発明者】
【氏名】眞田 浩一
【テーマコード(参考)】
4B063
4B065
4C083
4C087
【Fターム(参考)】
4B063QA01
4B063QQ06
4B063QQ20
4B063QQ52
4B063QQ53
4B063QR08
4B063QR62
4B063QR66
4B063QS25
4B063QS36
4B063QX02
4B065AA21X
4B065AC14
4B065BA22
4B065BD01
4B065CA44
4B065CA50
4C083AA031
4C083AA032
4C083CC37
4C087AA01
4C087AA02
4C087BC59
4C087NA14
4C087ZA89
4C087ZC41
(57)【要約】
【課題】 本発明は、天然物由来の発毛又は育毛促進用組成物、及びVEGF産生促進用組成物を提供する。
【解決手段】 ビフィドバクテリウム属に属する菌の破砕物に発毛又は育毛促進効果、及びVEGF産生促進効果があることを見出し、本発明を完成した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビフィドバクテリウム属に属する菌の破砕物を有効成分とする、発毛又は育毛促進用組成物。
【請求項2】
ビフィドバクテリウム・ビフィダムの破砕物を有効成分とする、請求項1記載の発毛又は育毛促進用組成物。
【請求項3】
分子量が1万以上の成分である、請求項1又は2記載の発毛又は育毛促進用組成物。
【請求項4】
ビフィドバクテリウム属に属する菌の破砕物を有効成分とする、VEGF産生促進用組成物。
【請求項5】
ビフィドバクテリウム・ビフィダムの破砕物を有効成分とする、請求項4記載のVEGF産生促進用組成物。
【請求項6】
分子量が1万以上の成分である、請求項4又は5記載のVEGF産生促進用組成物。
【請求項7】
発毛又は育毛を促進するための候補株であるビフィドバクテリウム属に属する菌を選択する方法であって、
ビフィドバクテリウム属に属する菌の破砕物を毛乳頭細胞に添加し、VEGF発現量を測定する工程、ならびに、
VEGF産生促進効果を有する少なくとも一つの候補株を選択する工程を含む、ビフィドバクテリウム属に属する菌を選択する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビフィドバクテリウム属に属する菌の破砕物を有効成分とする発毛又は育毛促進用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防効果を有する有効成分として、ミノキシジルが厚生労働省で認可されている。非特許文献1には、毛髪の長さと太さは主に毛包サイクルの成長期毛包の期間の長さで決まり、成長期はVEGF、FGF-5S、IGF-1、KGF等の細胞成長因子で維持されているが、男性型脱毛症は遺伝的背景の下に男性ホルモンによって、より早期に成長期が終了する事によっておこる毛包の矮小化であり、ミノキシジルの発毛効果はsulfonylurea receptor(SUR)を作動させ、1.血管平滑筋ATP感受性Kチャネル開放による毛組織血流改善、2.毛乳頭細胞からのVEGFなど細胞成長因子の産生促進、3.ミトコンドリアATP感受性Kチャネル開放による毛母細胞アポトーシス抑制、のいずれかを誘起し、成長期期間を延長して、矮小化毛包を改善することによると推察されることが記載されている。
【0003】
特許文献1では、発毛促進活性を示すペプチドが、VEGF等の発毛関連成長因子の発現を増加させることが記載されており、該ペプチドを有効成分とする発毛又は育毛促進用組成物等が開示されている。また、特許文献2では、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ クレモリス H-61株の発酵代謝物を有効成分として含有する血管内皮細胞増殖因子(VEGF)産生促進剤が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6868723号公報
【特許文献2】特開2016-117683号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】小友進、“ミノキシジルの発毛作用について”、日薬理誌(Folia Pharmacol.Jpn.)、2002年、第119巻、第3号、p.167-174
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、天然物由来の発毛又は育毛促進用組成物、及びVEGF産生促進用組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者らは、ビフィドバクテリウム属に属する菌の破砕物に発毛又は育毛促進効果、及びVEGF産生促進効果があることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の[1]~[7]の構成からなる。
[1]ビフィドバクテリウム属に属する菌の破砕物を有効成分とする、発毛又は育毛促進用組成物。
[2]ビフィドバクテリウム・ビフィダムの破砕物を有効成分とする、[1]記載の発毛又は育毛促進用組成物。
[3]分子量が1万以上の成分である、[1]又は[2]記載の発毛又は育毛促進用組成物。
[4]ビフィドバクテリウム属に属する菌の破砕物を有効成分とする、VEGF産生促進用組成物。
[5]ビフィドバクテリウム・ビフィダムの破砕物を有効成分とする、[4]記載のVEGF産生促進用組成物。
[6]分子量が1万以上の成分である、[4]又は[5]記載のVEGF産生促進用組成物。
[7]発毛又は育毛を促進するための候補株であるビフィドバクテリウム属に属する菌を選択する方法であって、
ビフィドバクテリウム属に属する菌の破砕物を毛乳頭細胞に添加し、VEGF発現量を測定する工程、ならびに、
VEGF産生促進効果を有する少なくとも一つの候補株を選択する工程を含む、ビフィドバクテリウム属に属する菌を選択する方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によって、天然物由来の発毛又は育毛促進用組成物、及びVEGF産生促進用組成物を提供できる。また、有効成分が化学合成品ではなく、食経験のある菌のため、継続した長期的な使用が望ましい発毛若しくは育毛促進用組成物、又はVEGF産生促進用組成物として最適である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】ビフィドバクテリウム・ビフィダムNBRC100015株の破砕物によるVEGF産生試験の結果を示す。
【
図2】ビフィドバクテリウム・ビフィダムG9-1株の破砕物によるVEGF産生試験の結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の組成物は、ビフィドバクテリウム属に属する菌の破砕物を有効成分とするものであり、発毛若しくは育毛促進効果、又はVEGF産生促進効果を発揮できる、発毛若しくは育毛促進用組成物、又はVEGF産生促進用組成物である。
【0012】
本発明に記載の破砕物とするビフィドバクテリウム属に属する菌は、前記組成物の有効成分となれば、特に限定されないが、例えば、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(B.longum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(B.breve)、ビフィドバクテリウム・ティシエリ(B.tissieri)、ビフィドバクテリウム・サイミリイシウレイ(B.saimiriisciurei)等のビフィズス菌が挙げられる。破砕物は、ビフィドバクテリウム属に属する菌の菌体を破砕することで得られ、例えば、ビーズミル、超高圧噴射、超音波等の物理的破砕、酵素処理による破砕等、又はそれらの組み合わせにより菌体を破砕した破砕物を使用してもよく、破砕後、遠心により沈殿を除去し、遠心上清を回収して使用してもよい。さらに、該遠心上清を0.45μm等のフィルターでろ過して回収したろ液が好ましく、分画分子量が好ましくは3,000以上、より好ましくは5,000以上、さらに好ましくは10,000以上の限外ろ過膜を用いて濃縮した、分子量が好ましくは3,000以上、より好ましくは5,000以上、さらに好ましくは10,000以上の破砕物が好ましい。該破砕物は、ドラムドライ、エアードライ、噴霧乾燥、真空乾燥若しくは凍結乾燥、又はそれらの組み合わせ等により乾燥させた粉末としてもよい。
【0013】
ビフィドバクテリウム属に属する菌の培養には、通常の培地が使用でき、炭素源、窒素源、無機物、その他ビフィドバクテリウム属に属する菌が必要とする微量栄養素等を含有するものであれば、合成培地、天然培地の何れでも使用可能である。例えば、MRS培地、BL培地、EG培地等が例示でき、培養条件は、適宜設定できるが、嫌気的条件で液体培養するのが好ましく、培養温度は例えば20~50℃が例示でき、30~40℃が好ましく、培養時間は例えば2~72時間が例示でき、4~48時間が好ましく、6~36時間がより好ましく、培地のpHは例えば5.0~9.0が例示でき、5.5~8.5が好ましい。
【0014】
本発明の発毛若しくは育毛促進用組成物、又はVEGF産生促進用組成物はその有効成分が天然物由来であり、かつ、製造が容易なため、広く利用でき、各種製品に添加が可能で、液状で添加してもよく、粉末で添加してもよく、発毛若しくは育毛促進効果、又はVEGF産生促進効果を有する飲食品、医薬品、医薬部外品、化粧品等を調製することができる。発毛若しくは育毛促進用組成物、又はVEGF産生促進用組成物の投与量は、発毛若しくは育毛促進効果、又はVEGF産生促進効果が認められる量であれば特に限定されないが、成人1日用量として、1μg~1gが好ましく、10μg~0.1gがより好ましい。
【実施例0015】
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の例によって限定されるものではない。尚、本発明において、%は別記がない限り全て重量%である。
【0016】
[実施例1]
(1.菌体(ビフィドバクテリウム・ビフィダム)破砕物の調製)
(1-1.ビフィドバクテリウム・ビフィダム NBRC100015株)
10mL容ねじ口試験管に入れたMRS培地(ベクトン・ディッキンソン社)に、ビフィドバクテリウム・ビフィダム NBRC100015株のグリセロールストックを1%植菌し、37℃で92時間静置培養した前々培養液を、250mL容メジュームビンに入れたMRS培地に、1%植菌し、37℃で約73時間振盪培養し、前培養液とした。次に、5Lジャーファーメンターに入れた、ポリグリセリン脂肪酸エステル(サンソフト(登録商標)Q-17S、太陽化学株式会社製)を0.05%含む、3.2LのMRS培地に、前培養液を1%植菌し、二酸化炭素通気下で、pHを約7.0に調整しながら、37℃で48時間撹拌培養した。培養終了後、菌体を遠心(10,000×g、15分)により集菌した後、6倍量の超純水を添加・懸濁し、遠心(10,000×g、15分)し、上清を除去した。この操作を3回繰り返すことで、培地成分を除去した洗浄済み菌体を回収した。
【0017】
洗浄済み菌体に超純水を添加・懸濁して調製した25g菌体/Lの菌体懸濁液を2つに分けて、それぞれに20mg/mL卵白リゾチーム溶液を終濃度0.1mg/mLになるように添加し、混和した。一方の菌体懸濁液のみに、EDTA(株式会社同仁化学研究所製)を終濃度5mMになるように添加してEDTA(+)とし、もう一方はEDTA(-)とし、何れも恒温振盪培養器にて、50℃、130rpm、ロータリーで約21時間、撹拌することで、菌体を破砕した後、遠心(10,000×g、30分)し、上清を回収した。回収した上清を0.45μmフィルターでろ過し、ろ液を回収した後、ペリコン(メルクミリポア社)の分画分子量10,000の限外ろ過モジュールにて、限外ろ過を行い、濃縮して得られた各サンプルをフリーズドライすることで、以下の各粉末を調製した。
・NBRC100015株:L-Co(菌体破砕物(EDTA(-)):膜濃縮品(分子量1万以上))
・NBRC100015株:E-Co(菌体破砕物(EDTA(+)):膜濃縮品(分子量1万以上))
【0018】
(1-2.ビフィドバクテリウム・ビフィダム G9-1株)
終濃度0.05%となるようにL-システイン塩酸塩一水和物(富士フイルム和光純薬株式会社)を添加したMRS培地(オクソイド社)を10mL容ねじ口試験管に入れ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム G9-1株のグリセロールストックを5%植菌し、37℃で24時間静置培養した前々培養液を、250mL容メジュームビンに入れたMRS培地に、5%植菌し、37℃で約24時間静置培養し、前培養液とした。次に、2Lジャーファーメンターに入れた、1.4LのMRS培地に、前培養液を5%植菌し、二酸化炭素通気下で、pHを約7.0に調整しながら、37℃で48時間撹拌培養した。培養終了後、菌体を遠心(15,000×g、15分)により集菌した後、6倍量の超純水を添加・懸濁し、遠心(10,000×g、15分)し、上清を除去した。この操作を3回繰り返すことで、培地成分を除去した洗浄済み菌体を回収した。
【0019】
洗浄済み菌体に超純水を添加・懸濁して調製した25g菌体/Lの菌体懸濁液に、20mg/mL卵白リゾチーム溶液を終濃度0.1mg/mLになるように添加し、混和した後、恒温振盪培養器にて、50℃、130rpm、ロータリーで約21時間、撹拌することで、菌体を破砕した後、遠心(10,000×g、30分)し、上清を回収した。回収した上清を0.45μmフィルターでろ過し、ろ液を回収した後、ペリコン(メルクミリポア社)の分画分子量10,000の限外ろ過モジュールにて、限外ろ過を行い、濃縮して得られたサンプルをフリーズドライすることで、以下の粉末を調製した。
・G9-1株:L-Co(菌体破砕物(EDTA(-)):膜濃縮品(分子量1万以上))
【0020】
(2.VEGF産生試験)
NBRC100015株由来の前記菌体破砕物:L-Co及びE-Co、並びにG9-1株由来の前記菌体破砕物:L-Coについて、ヒト毛乳頭細胞における血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の産生誘導能を検討することとした。ヒト毛乳頭細胞(Human Follicle Dermal Papilla Cells:HFDPC)は、ドナーの側面頭皮由来の真皮から単離された初代培養細胞(PromoCell社製)を用いた。HFDPCの培養にはFollicle Dermal Papilla Cell Growth Medium Kit(PromoCell社製)を用いた。また、細胞のプレートからの剥離および回収には、Detach Kit(PromoCell社製)を用いた。
【0021】
HFDPCは10cm dishを用いてプレート培養した。細胞がコンフルエントになる直前に、2mLのHepesBSS(30mM Hepes緩衝液)で細胞を洗浄し、その後、2mLのTrypsin/EDTA Solutionを添加して室温で10分間静置して、細胞を剥離した。さらに2mLのTrypsin Neutralizing Solutionを加えた後、PBS緩衝液を10mL添加し、1,500rpm、5分間にて遠心を行い、上清を廃棄した。細胞ペレットにFollicle Dermal Papilla Cell Mediumを添加し、細胞をカウントして2×104/mLになるように新しい10cm dishに播種した。
【0022】
HFDPCを、10%FBSを含むD-MEM培地で1×105/mLに調整し、96well plateに100μL/wellで播種し、37℃、5%CO2の条件下で一晩インキュベートした。翌日、前記菌体破砕物3種類の粉末を各々PBS緩衝液で溶解後、0.45μmフィルター滅菌し、終濃度10μg/mlになるように各wellに添加後、さらに72時間、インキュベートした。また、菌体破砕物の代わりにPBS緩衝液のみを添加したwellをコントロールとした。
【0023】
細胞からRNAの回収と逆転写反応には、SuperPrep Cell Lysis&RT Kit(TOYOBO社製)を用いた。インキュベートした各細胞をPBS緩衝液で洗浄した後、30μLのlysis solution(RNase inhibitor及びgDNA remover含有)を各wellに添加し、室温で5分間静置することで、細胞を溶解した。該細胞溶解液4μLをPCRチューブに添加後、RT master mixを16μL加え、37℃で15分間、50℃で5分間及び98℃で5分間反応させることで逆転写反応を行った後、リアルタイムPCRを行った。
リアルタイムPCRによるVEGFの発現定量解析で使用するPCR試薬には、SsoAdvanced Universal SYBR Green Supermix(Bio-rad社製)を使用した。
【0024】
以下の組成にて、PCR溶液を調製し、表1記載のプライマーを用いて、リアルタイムPCR装置であるRotor-gene Q(キアゲン社製)にて増幅を行った。反応条件は、95℃、30秒間反応させた後、95℃で15秒、57℃で30秒の2ステップ、40サイクルとした。また、内部標準としてβ-アクチンを用いた。各菌体破砕物を添加した試験群とコントロールとのVEGF遺伝子の発現量を比較した。NBRC100015株由来の各サンプルはN数=4、G9-1株由来のサンプルはN数=5で実験し、T検定にて、統計的解析を行った。結果を
図1に示す。
【0025】
(PCR溶液組成)
cDNA 1.0μL
SsoAdvanced Universal SYBR Green Supermix 5.0μL
プライマーミックス(終濃度 0.4 μM) 0.4μL
滅菌水 3.6μL
トータル 10.0μL
【0026】
【0027】
図1及び
図2に示したとおり、NBRC100015株由来及びG9-1株由来の何れのサンプルにおいても、コントロールと比較して、有意なVEGF遺伝子の有意な発現の増加が認められた。これらの結果から、本発明の菌体破砕物が、ヒト毛乳頭細胞におけるVEGF産生促進効果を有することがわかり、脱毛防止若しくは改善用、又は発毛若しくは育毛促進用として有用であると考えられる。