特開 2024-132963 加入者サンプリング輻輳制御

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024132963

(43)【公開日】2024-10-01

(54)【発明の名称】加入者サンプリング輻輳制御

(51)【国際特許分類】

   H04W 28/02 20090101AFI20240920BHJP

   H04W 24/08 20090101ALI20240920BHJP

   H04W 88/14 20090101ALI20240920BHJP

【ＦＩ】

H04W28/02

H04W24/08

H04W88/14

【審査請求】有

【請求項の数】20

【出願形態】ＯＬ

【外国語出願】

(21)【出願番号】P 2024036612

(22)【出願日】2024-03-11

(31)【優先権主張番号】18/184,909

(32)【優先日】2023-03-16

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

【公序良俗違反の表示】

（特許庁注：以下のものは登録商標）

１．３ＧＰＰ

(71)【出願人】

【識別番号】513311642

【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア

(74)【代理人】

【識別番号】100094112

【弁理士】

【氏名又は名称】岡部 讓

(74)【代理人】

【識別番号】100106183

【弁理士】

【氏名又は名称】吉澤 弘司

(74)【代理人】

【識別番号】100114915

【弁理士】

【氏名又は名称】三村 治彦

(74)【代理人】

【識別番号】100125139

【弁理士】

【氏名又は名称】岡部 洋

(74)【代理人】

【識別番号】100209808

【弁理士】

【氏名又は名称】三宅 高志

(72)【発明者】

【氏名】スティーヴ モリン

(72)【発明者】

【氏名】サファ アルマルキ

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA28

5K067EE02

5K067EE10

(57)【要約】      （修正有）

【課題】通信システムにおける加入者サンプリング輻輳監視及び輻輳制御を実行する装置を提供する。
【解決手段】通信ネットワークにおいて、加入者サンプリング輻輳制御をサポートする様々な実施形態は、アクセスネットワークエリアにおける輻輳検出するために、アクセスネットワークエリアの加入者デバイスのサブセットの監視をトリガし、アクセスネットワークエリアにおける輻輳の検出に基づいてアクセスネットワークエリアに対する輻輳制御ポリシーの適用をトリガすることによって、加入者サンプリング輻輳制御をサポートする。
【選択図】図２

【特許請求の範囲】

【請求項1】

少なくとも１つのプロセッサと、
命令を記憶する少なくとも１つのメモリとを備え、前記命令は、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、装置に少なくとも、
アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を送信するステップと、
前記アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を受信するステップと、
前記アクセスネットワークエリアに関連付けられた前記加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を送信するステップとを実行させることを特徴とする装置。

【請求項2】

輻輳について監視される前記加入者デバイスのサブセットは、監視される加入者デバイスの量または監視されるトラフィックの量の少なくとも１つに基づいて決定されることを特徴とする請求項１に記載の装置。

【請求項3】

前記アクセスネットワークエリアの前記輻輳状態の前記変化の前記指示は、前記アクセスネットワークエリアの識別子を含むことを特徴とする請求項１乃至２のいずれか１項に記載の装置。

【請求項4】

前記命令は、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、前記装置に少なくとも、
前記アクセスネットワークエリアの前記識別子に基づいて、前記アクセスネットワークエリアに関連付けられた前記加入者デバイスのセットにおける前記加入者デバイスを識別するステップを実行させることを特徴とする請求項３に記載の装置。

【請求項5】

前記アクセスネットワークエリアの前記輻輳状態の前記変化の前記指示は、輻輳が検出された前記加入者デバイスのサブセットにおける前記加入者デバイスの１つの識別子を含むことを特徴とする請求項１に記載の装置。

【請求項6】

前記命令は、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、前記装置に少なくとも、
輻輳が検出された前記加入者デバイスのサブセットにおける前記加入者デバイスの１つの前記識別子に基づいて、前記アクセスネットワークエリアを識別するステップを実行させることを特徴とする請求項５に記載の装置。

【請求項7】

アクセスロケーションに関連付けられた前記加入者デバイスのセットに適用される前記輻輳管理ポリシーの前記指示は、前記アクセスネットワークエリアの指示を含むことを特徴とする請求項１に記載の装置。

【請求項8】

前記アクセスネットワークエリアに関連付けられた前記加入者デバイスのセットに適用される前記輻輳管理ポリシーの前記指示は、前記アクセスネットワークエリアに関連付けられた前記加入者デバイスのセットにおける前記加入者デバイスのそれぞれについて、前記アクセスネットワークエリアに関連付けられた前記加入者デバイスのセットにおける前記それぞれの加入者デバイスのそれぞれの識別子を含むことを特徴とする請求項１に記載の装置。

【請求項9】

アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を送信するステップと、
前記アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を受信するステップと、
前記アクセスネットワークエリアに関連付けられた前記加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を送信するステップとを備えることを特徴とする方法。

【請求項10】

少なくとも１つのプロセッサと、
命令を記憶する少なくとも１つのメモリを備え、前記命令は、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、装置に少なくとも、
アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を受信するステップと、
輻輳について監視される前記加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を開始するステップと、
前記アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を送信するステップと、
前記アクセスネットワークエリアに関連付けられた前記加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を受信するステップとを実行させることを特徴とする装置。

【請求項11】

輻輳について監視される前記加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を開始するために、前記命令は、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、前記装置に少なくとも、
輻輳監視要素に向かって、輻輳について監視される前記加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを迂回するステップを実行させることを特徴とする請求項１０に記載の装置。

【請求項12】

前記装置はネットワークデバイスを備え、前記輻輳監視要素は前記ネットワークデバイス上に配置されることを特徴とする請求項１１に記載の装置。

【請求項13】

前記装置はネットワークデバイスを備え、前記輻輳監視要素は前記ネットワークデバイスに関連付けられた拡張サービスアプライアンスを含むことを特徴とする請求項１１に記載の装置。

【請求項14】

輻輳について監視される前記加入者デバイスのサブセットの前記指示は、ポリシーマネージャから受信され、前記アクセスネットワークエリアの前記輻輳状態の前記変化の前記指示は、前記ポリシーマネージャに向けて送信され、前記アクセスネットワークエリアに関連付けられた前記加入者デバイスのセットに適用される前記輻輳管理ポリシーの前記指示は、前記ポリシーマネージャから受信されることを特徴とする請求項１０乃至１３のいずれか１項に記載の装置。

【請求項15】

前記ポリシーマネージャは、ポリシーおよび課金ルール機能、認証、認可、およびアカウンティングサーバ、またはネットワーク管理層もしくは加入者管理プラットフォームのポリシー決定エンジンのうちの少なくとも１つを備えることを特徴とする請求項１４に記載の装置。

【請求項16】

前記命令は、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、前記装置に少なくとも、
前記アクセスネットワークエリアに関連付けられた前記加入者デバイスのセットにおける前記少なくとも１つの加入者デバイスのための少なくとも１つの輻輳制御機能を実行するステップを実行させることを特徴とする請求項１０に記載の装置。

【請求項17】

前記輻輳管理ポリシーは、トラフィック管理ポリシー、ベアラ管理ポリシー、フローアウェア管理ポリシー、またはアプリケーションアウェア管理ポリシーのうちの少なくとも１つを含むことを特徴とする請求項１０に記載の装置。

【請求項18】

少なくとも１つのプロセッサと、
命令を記憶する少なくとも１つのメモリを備え、前記命令は、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、装置に少なくとも、
拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを受信するステップと、
前記トラフィックフローに基づいて前記拡張サービスアプライアンスによって、前記加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を実行するステップと、
前記加入者デバイスのサブセットにおいて少なくとも１つの加入者デバイスに関連付けられた輻輳の検出に基づく前記拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアが輻輳を経験しているという指示を送信するステップとを実行させることを特徴とする装置。

【請求項19】

前記輻輳監視は、Ｌ２－Ｌ４ベースの監視またはＬ７ベースの監視のうちの少なくとも１つを含むことを特徴とする請求項１８に記載の装置。

【請求項20】

前記アクセスネットワークエリアが輻輳を経験しているという前記指示は、前記アクセスネットワークエリアの識別子と、前記アクセスネットワークエリアが輻輳を経験していることを示すように構成された輻輳検出インジケータとを含むことを特徴とする請求項１８乃至１９のいずれか１項に記載の装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

様々な例示的な実施形態は、概して通信システムに関し、より具体的には、限定ではないが、通信システムにおける輻輳制御に関する。

【背景技術】

【0002】

通信ネットワークでは、様々なタイプの通信をサポートするために様々な通信技術が使用され得る。

【発明の概要】

【0003】

少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置は、少なくとも１つのプロセッサと、命令を含む少なくとも１つのメモリとを含み、命令は、少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、装置に少なくとも、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を送信させ、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を受信させ、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を送信させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットは、監視される加入者デバイスの量または監視されるトラフィックの量のうちの少なくとも１つに基づいて決定される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、アクセスネットワークエリアの識別子を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、命令は、少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、装置に少なくとも、アクセスネットワークエリアの識別子に基づいて、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける加入者デバイスを識別させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、輻輳が検出された加入者デバイスのサブセットにおける加入者デバイスの１つの識別子を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、命令は、少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、装置に少なくとも、輻輳が検出された加入者デバイスのサブセットにおける加入者デバイスの１つの識別子に基づいて、アクセスネットワークエリアを識別させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスロケーションに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、アクセスネットワークエリアの指示を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける加入者デバイスのそれぞれについて、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおけるそれぞれの加入者デバイスのそれぞれの識別子を含む。

【0004】

少なくともいくつかの例示的な実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラム命令を含み、コンピュータプログラム命令は、装置によって実行されると、装置に少なくとも、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を送信させ、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を受信させ、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を送信させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットは、監視される加入者デバイスの量または監視されるトラフィックの量のうちの少なくとも１つに基づいて決定される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、アクセスネットワークエリアの識別子を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、コンピュータプログラム命令は、装置によって実行されると、装置に少なくとも、アクセスネットワークエリアの識別子に基づいて、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける加入者デバイスを識別させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、輻輳が検出された加入者デバイスのサブセットにおける加入者デバイスの１つの識別子を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、コンピュータプログラム命令は、装置によって実行されると、装置に少なくとも、輻輳が検出された加入者デバイスのサブセットにおける加入者デバイスの１つの識別子に基づいて、アクセスネットワークエリアを識別させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスロケーションに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、アクセスネットワークエリアの指示を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける加入者デバイスのそれぞれについて、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおけるそれぞれの加入者デバイスのそれぞれの識別子を含む。

【0005】

少なくともいくつかの例示的な実施形態では、方法は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を送信することと、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を受信することと、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を送信することとを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットは、監視される加入者デバイスの量または監視されるトラフィックの量のうちの少なくとも１つに基づいて決定される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、アクセスネットワークエリアの識別子を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、方法は、アクセスネットワークエリアの識別子に基づいて、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける加入者デバイスを識別することを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、輻輳が検出された加入者デバイスのサブセットにおける加入者デバイスの１つの識別子を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、方法は、輻輳が検出された加入者デバイスのサブセットにおける加入者デバイスの１つの識別子に基づいて、アクセスネットワークエリアを識別することを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスロケーションに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、アクセスネットワークエリアの指示を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける加入者デバイスのそれぞれについて、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおけるそれぞれの加入者デバイスのそれぞれの識別子を含む。

【0006】

少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置は、アクセスネットワークエリアに関連づけられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を送信するための手段と、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を受信するための手段と、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を送信するための手段を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットは、監視される加入者デバイスの量または監視されるトラフィックの量のうちの少なくとも１つに基づいて決定される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、アクセスネットワークエリアの識別子を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置は、アクセスネットワークエリアの識別子に基づいて、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける加入者デバイスを識別するための手段を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、輻輳が検出された加入者デバイスのサブセットにおける加入者デバイスの１つの識別子を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置は、輻輳が検出された加入者デバイスのサブセットにおける加入者デバイスの１つの識別子に基づいて、アクセスネットワークエリアを識別するための手段を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスロケーションに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、アクセスネットワークエリアの指示を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける加入者デバイスのそれぞれについて、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおけるそれぞれの加入者デバイスのそれぞれの識別子を含む。

【0007】

少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置は、少なくとも１つのプロセッサと、命令を含む少なくとも１つのメモリとを含み、命令は、少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、装置に少なくとも、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を受信させ、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を開始させ、アクセスネットワークエリアに対する輻輳状態の変化の指示を送信させ、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を受信させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を開始するために、命令は、少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、装置にすくなくとも、輻輳監視要素に向かって、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを迂回させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置はネットワークデバイスを備え、輻輳監視要素はネットワークデバイス上に配置される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置はネットワークデバイスを備え、輻輳監視要素は、ネットワークデバイスに関連付けられた拡張サービスアプライアンスを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示は、ポリシーマネージャから受信され、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、ポリシーマネージャに向けて送信され、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、ポリシーマネージャから受信される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、ポリシーマネージャは、ポリシーおよび課金ルール機能、認証、認可、およびアカウンティングサーバ、またはネットワーク管理層もしくは加入者管理プラットフォームのポリシー決定エンジンのうちの少なくとも１つを備える。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、命令は、少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、装置に少なくとも、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける少なくとも１つの加入者デバイスのための少なくとも１つの輻輳制御機能を実行させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳管理ポリシーは、トラフィック管理ポリシー、ベアラ管理ポリシー、フローアウェア（ｆｌｏｗ－ａｗａｒｅ）管理ポリシー、またはアプリケーションアウェア（ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ－ａｗａｒｅ）管理ポリシーのうちの少なくとも１つを含む。

【0008】

少なくともいくつかの例示的な実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラム命令を含み、コンピュータプログラム命令は、装置によって実行されると、装置に少なくとも、アクセスネットワークエリアに関連づけられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を受信させ、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を開始させ、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を送信させ、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を受信させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を開始するために、コンピュータプログラム命令は、装置によって実行されると、装置に少なくとも、輻輳監視要素に向かって、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを迂回させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置はネットワークデバイスを備え、輻輳監視要素はネットワークデバイス上に配置される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置はネットワークデバイスを備え、輻輳監視要素は、ネットワークデバイスに関連付けられた拡張サービスアプライアンスを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示は、ポリシーマネージャから受信され、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、ポリシーマネージャに向けて送信され、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、ポリシーマネージャから受信される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、ポリシーマネージャは、ポリシーおよび課金ルール機能、認証、認可、およびアカウンティングサーバ、またはネットワーク管理層もしくは加入者管理プラットフォームのポリシー決定エンジンのうちの少なくとも１つを備える。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、コンピュータプログラム命令は、装置によって実行されると、装置に少なくとも、アクセスネットワークエリアに関連づけられた加入者デバイスのセットにおける少なくとも１つの加入者デバイスに対して少なくとも１つの輻輳制御機能を実行させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳管理ポリシーは、トラフィック管理ポリシー、ベアラ管理ポリシー、フローアウェア管理ポリシー、またはアプリケーションアウェア管理ポリシーのうちの少なくとも１つを含む。

【0009】

少なくともいくつかの例示的な実施形態では、方法は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を受信することと、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を開始することと、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を送信することと、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を受信することを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を開始することは、輻輳監視要素に向かって、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを迂回することを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、方法は、ネットワークデバイスによって実行され、輻輳監視要素は、ネットワークデバイス上に配置される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、方法は、ネットワークデバイスによって実行され、輻輳監視要素は、ネットワークデバイスに関連付けられた拡張サービスアプライアンスを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示は、ポリシーマネージャから受信され、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、ポリシーマネージャに向けて送信され、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、ポリシーマネージャから受信される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、ポリシーマネージャは、ポリシーおよび課金ルール機能、認証、認可、およびアカウンティングサーバ、またはネットワーク管理層もしくは加入者管理プラットフォームのポリシー決定エンジンのうちの少なくとも１つを備える。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、方法は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける、少なくとも１つの加入者デバイスに対して少なくとも１つの輻輳制御機能を実行することを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳管理ポリシーは、トラフィック管理ポリシー、ベアラ管理ポリシー、フローアウェア管理ポリシー、またはアプリケーションアウェア管理ポリシーのうちの少なくとも１つを含む。

【0010】

少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を受信するための手段と、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を開始するための手段と、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を送信するための手段と、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を受信するための手段を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を開始するための手段は、輻輳監視要素に向かって、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットをための手段を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置はネットワークデバイスを備え、輻輳監視要素はネットワークデバイス上に配置される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置はネットワークデバイスを備え、輻輳監視要素は、ネットワークデバイスに関連付けられた拡張サービスアプライアンスを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示は、ポリシーマネージャから受信され、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示は、ポリシーマネージャに向けて送信され、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示は、ポリシーマネージャから受信される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、ポリシーマネージャは、ポリシーおよび課金ルール機能、認証、認可、およびアカウンティングサーバ、またはネットワーク管理層もしくは加入者管理プラットフォームのポリシー決定エンジンのうちの少なくとも１つを備える。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける少なくとも１つの加入者デバイスのための少なくとも１つの輻輳制御機能を実行させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳管理ポリシーは、トラフィック管理ポリシー、ベアラ管理ポリシー、フローアウェア管理ポリシー、またはアプリケーションアウェア管理ポリシーのうちの少なくとも１つを含む。

【0011】

少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置は、少なくとも１つのプロセッサと、命令を含む少なくとも１つのメモリを含み、命令は、少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、装置に少なくとも、拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアに関連付けされた加入者デバイスのセットから加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを受信させ、トラフィックフローに基づく拡張サービスアプライアンスによって、加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を実行させ、加入者デバイスのサブセットにおいて少なくとも１つの加入者デバイスに関連付けられた輻輳の検出に基づく拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアが輻輳を経験しているという指示を送信させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラム命令を含み、コンピュータプログラム命令は、装置によって実行されると、拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを受信させ、トラフィックフローに基づく拡張サービスアプライアンスによって、加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を実行させ、加入者デバイスのサブセットにおいて少なくとも１つの加入者デバイスに関連付けられた輻輳の検出に基づく拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアが輻輳を経験しているという指示とを送信させる。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、方法は、拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを受信することと、トラフィックフローに基づく拡張サービスアプライアンスによって、加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を実行することと、加入者デバイスのサブセットにおける少なくとも１つの加入者デバイスに関連付けられた輻輳の検出に基づく拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアが輻輳を経験しているという指示を送信することを含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、装置は、拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを受信するための手段と、トラフィックフローに基づく拡張サービスアプライアンスによって、加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を実行するための手段と、加入者デバイスのサブセットにおける少なくとも１つの加入者デバイスに関連付けられた輻輳の検出に基づく拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアが輻輳を経験しているという指示を送信するための手段を含む。

【0012】

本明細書の教示は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を考慮することによって容易に理解され得る。

【図面の簡単な説明】

【0013】

【図1】加入者サンプリング輻輳制御の実施形態をサポートするように構成された通信システムの例示的な実施形態を示す。

【図2】図１の通信システムのコンテキスト内の加入者サンプリング輻輳制御の例示的な実施形態を示す。

【図3】加入者サンプリング輻輳制御をサポートするためのポリシーマネージャによる使用のための方法の例示的な実施形態を示す。

【図4】加入者サンプリング輻輳制御をサポートするためにネットワークデバイスによる使用するための方法の例示的な実施形態を示す。

【図5】加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための拡張サービスアプライアンスによる使用のための方法の例示的な実施形態を示す。

【図6】本明細書で提示される様々な機能を実行する際に使用するのに適したコンピュータの例示的な実施形態を示す。

【0014】

理解を容易にするために、様々な図に共通する同一の要素を示すために、可能な限り、同一の参照番号が本明細書で使用されている。

【発明を実施するための形態】

【0015】

加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態が本明細書で提示される。加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、費用効果的な輻輳制御のためのサポートに基づく、費用効果的なトラフィック管理をサポートするように構成さ得、費用効果的な輻輳制御は費用効果的な輻輳検出と費用効果的な輻輳緩和（例えば、ネットワークオペレータが、アクセス帯域幅および関連するトラフィック量の急速な増加が進行中であるにもかかわらず、継続的に増加するトラフィック量の結果として増加する、概して、トラフィック管理費用を出資することを正当化できないビジネスモデルのコンテキスト内において、ネットワーク輻輳を費用効果的に管理することを可能にする）を含む。加入者サンプリング輻輳制御に基づく輻輳制御は、アクセスネットワークの共有エリアの性能、したがってアクセスネットワークの共有エリアの共有アクセスリソースの輻輳状態を測定するために、輻輳を経験し得るアクセスネットワークの共有エリアから加入者デバイスのサブセットおよび総トラフィックを使用し得る。これにより、処理されるトラフィック量を共有ネットワークエリア内のトラフィック量から独立し得、したがって、輻輳検出をサポートする費用も共有ネットワークエリア内のトラフィック量から独立し得る方法で、輻輳検出を共有ネットワークエリア内で提供することができる。さらに、識別された輻輳リソースのための輻輳緩和は、様々な輻輳緩和技法（例えば、費用効率的なレイヤ２（Ｌ２）－レイヤ（Ｌ４）加入者／ベアラトラフィック管理ポリシー、レイヤ７（Ｌ７）フローアウェアおよび／またはアプリケーションアウェアポリシー、またはトラフィック管理ポリシーの好みまたはオペレータのニーズに応じた２つの手法の混合）を使用して提供され得、それによって、トラフィック管理の緩和側面の費用に対する制御を可能にし、したがって、輻輳検出および緩和をサポートするために、すべてのトラフィックに対するフローベースの処理のみに依存する解決策と比較して、加入者サンプリング輻輳制御の費用効果をさらに改善する。

【0016】

加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、アクセスネットワークエリア内の輻輳を検出するためにアクセスネットワークエリアの加入者デバイスのサブセットの監視をトリガし、アクセスネットワークエリア内の輻輳の検出に基づいてアクセスネットワークエリアのための輻輳制御ポリシーの適用をトリガすることによって、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするように構成され得る。たとえば、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットを決定し、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を送信し、アクセスネットワークエリアに関する輻輳状態の変化の指示を受信し、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットにおける加入者デバイスに適用される輻輳管理ポリシーの指示を送信することによって、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするように構成され得る。たとえば、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を受信し、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの輻輳監視を開始し、アクセスネットワークエリアに関する輻輳状態の変化の指示を送信し、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を受信することによって、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするように構成され得る。たとえば、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、拡張サービスアプライアンスまたは他の適切な要素によって、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを受信し、トラフィックフローに基づく拡張サービスアプライアンスまたは他の適切な要素によって加入者デバイスのサブセットについて輻輳監視を実行し、加入者デバイスのサブセットにおける少なくとも１つの加入者デバイスと関連付けられた輻輳の検出に基づく拡張サービスアプライアンスまたは他の適切な要素によって、アクセスネットワークエリアが輻輳を経験しているという指示を送信することによって、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするように構成され得る。

【0017】

加入者サンプリング輻輳制御をサポートするためのこれらおよび様々な他の例示的な実施形態、ならびに加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための例示的な実施形態の利点または潜在的な利点は、以下でさらに説明する様々な図を参照することによってさらに理解され得ることが理解されよう。

【0018】

図１は、加入者サンプリング輻輳制御の実施形態をサポートするように構成された通信システムの例示的な実施形態を示す図である。

【0019】

通信システム１００は、通信ネットワーク１２０によってサポートされるアクセスネットワークエリア１１０を含む。通信ネットワーク１２０は、アクセスネットワークエリア１１０に関連付けられた加入者の様々な加入者デバイスによる通信をサポートするように構成される。

【0020】

アクセスネットワークエリア１１０は、様々な方法で定義され得る。アクセスネットワークエリア１１０は、加入者およびトラフィックセグメンテーションに基づいて定義され得る。アクセスネットワークエリア１１０は、通信カバレージが提供される地理的エリア（たとえば、アクセスポイントから加入者のセットへの有線のセットによってサービスを提供される地理的ロケーション）、セルラーカバレージがサポートされる地理的エリア（通常、セルと呼ばれる）、ＷｉＦｉカバレージが提供される地理的エリアなどであり得る。アクセスネットワークエリア１１０は、アクセスネットワークエリア１１０にサービスを提供するアクセスデバイス（たとえば、セルラー基地局、ＷｉＦｉアクセスポイントなど）に基づいて定義され得る。アクセスネットワークエリア１１０は、アクセスロケーション識別（たとえば、３ＧＰＰユーザロケーション情報（ＵＬＩ：Ｕｓｅｒ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）、またはアクセスロケーションが識別もしくは定義され得る他の方法）に基づいて定義され得る。アクセスネットワークエリア１１０は、定義のためのそのようなベースの組合せに基づいて、および／または様々な他の方法で定義され得ることが理解されよう。アクセスネットワークエリアは、本明細書ではアクセスネットワークロケーション（ＡＮＬ：ａｃｃｅｓｓ ｎｅｔｗｏｒｋ ｌｏｃａｔｉｏｎ）と呼ばれることもあることに留意されたい。

【0021】

アクセスネットワークエリア１１０は、それぞれ関連付けられた加入者デバイス１１２－１～１１２－Ｎ（集合的に加入者デバイス１１２）のセットを有する加入者ロケーション１１１－１～１１１－Ｎ（集合的に加入者ロケーション１１１）のセットをカバーする。加入者ロケーション１１１は、関連付けられた加入者デバイス１１２が位置する顧客構内（例えば、有線ネットワークにおける有線加入者デバイスの場合）と、加入者デバイスを運ぶ顧客の顧客ロケーション（たとえば、無線ネットワークにおける無線加入者デバイスの場合）など、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。加入者デバイス１１２は、有線加入者デバイス、無線加入者デバイスなど、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。たとえば、加入者デバイス１１２は、スマートフォン、携帯電話、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、スマートテレビ、セットトップボックス、ゲームシステム、顧客構内ルータなど、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。

【0022】

通信ネットワーク１２０は、アクセスネットワークエリア１１０内に位置する加入者ロケーション１１１に関連付けられた加入者デバイス１１２の通信をサポートするように構成される。通信ネットワーク１２０は、有線通信ネットワーク、無線通信ネットワークなど、ならびにそれらの組合せを含み得る。通信ネットワーク１２０は、様々な通信技術をサポートし得る。たとえば、通信ネットワーク１２０は、イーサネット（登録商標）ネットワーク能力、光ネットワーク能力など、ならびにそれらの様々な組合せなど、様々な有線通信技術をサポートし得る。たとえば、通信ネットワーク１２０は、セルラーネットワーク能力（例えば、第３世代（３Ｇ）、第４世代（４Ｇ）、第５世代（５Ｇ）など、ならびにそれらの様々な組合せ）、ＷｉＦｉネットワーク能力、衛星ネットワーク能力など、ならびにそれらの様々な組合せなど、様々な無線通信技術をサポートし得る。通信ネットワーク１２０は、様々な他の通信技術または通信技術の組合せをサポートし得ることが理解されよう。

【0023】

通信ネットワーク１２０は、アクセスデバイス１２１と、ネットワークデバイス１２２と、拡張サービスアプライアンス１２３と、ポリシーマネージャ１２５とを含む。スタンドアロンデバイスとして示されているが、これらのデバイスの少なくともいくつかは、様々な方法で組み合わせることができ（例えば、アクセスデバイス１２１およびネットワークデバイス１２２は、単一のデバイスに組み合わされてもよく、ネットワークデバイス１２２および拡張サービスアプライアンス１２３は、単一のデバイスに組み合わされてもよい、など）、単一のネットワーク要素の要素または機能として組み合わせることさえできることが理解されよう。通信ネットワーク１２０のこれらの要素は、要素を提供するための物理デバイスの使用、要素の機能を実行するように構成された仮想化された要素の使用（たとえば、ネットワーク機能仮想化（ＮＦＶ）および／または他の仮想化技法に基づく）など、ならびにそれらの様々な組合せなど、様々な方法で実装され得ることが理解されよう。明確にするために省略されているが、通信ネットワーク１２０は、アクセスネットワークエリア１１０内に位置する加入者ロケーション１１１に関連付けられた加入者デバイス１１２の通信をサポートするように構成され得る様々な他の要素を含み得ることが理解されよう。

【0024】

アクセスデバイス１２１は、アクセスネットワークエリア１１０のための通信ネットワーク１２０へのアクセスポイントとして動作するように構成される。アクセスデバイス１２１は、アクセスネットワークエリア１１０からの通信およびアクセスネットワークエリア１１０への通信をサポートするように構成される。アクセスデバイス１２１は、アクセスネットワークエリア１１０内に位置する加入者ロケーション１１１に関連付けられた加入者デバイス１１２にサービスを提供するように構成される。アクセスデバイス１２１は、アクセスネットワークエリア１１０のサポートされる加入者デバイス１１２によって共有され得るアクセスリソース（たとえば、ベアラ、帯域幅などのリソース、ならびにそれらの様々な組合せ）をサポートし得る。アクセスデバイス１２１は、アクセスネットワークエリア１１０内に位置する加入者ロケーション１１１に関連付けられた加入者デバイス１１２によるアクセスリソースの消費に応じて輻輳を経験し得る。

【0025】

アクセスデバイス１２１は、アクセスデバイス１２１が展開される通信ネットワークのタイプに応じ得る様々な方法で実装され得る。アクセスデバイス１２１は、有線アクセスデバイスまたは無線アクセスデバイスであり得る。アクセスデバイス１２１は、様々なノードタイプとして実装され、様々なノードタイプを組み込み、様々なノードタイプによってサポートされる機能を組み込むなど、ならびにそれらの様々な組合せであり得る。そのようなノードタイプおよび関連する機能は、ネットワークデバイスが展開される異なるタイプの通信ネットワークに対して変化し得ることが理解されよう。たとえば、アクセスデバイス１２１は、光ネットワークデバイス（例えば、光ネットワーク端末（ＯＮＴ）または他の光ネットワークデバイス）、セルラーアクセスデバイス（例えば、３ＧネットワークにおけるＮｏｄｅＢ、４Ｇネットワークにおける進化型ＮｏｄｅＢ（ｅＮｏｄｅＢ）、５ＧネットワークにおけるｇＮｏｄｅＢなどの基地局）、ＷｉＦｉアクセスデバイス（たとえば、ＷｉＦｉアクセスポイント（ＡＰ）または他のＷｉＦｉアクセスデバイス）など、ならびにそれらの様々な組合せの１つまたは複数の機能として実装され、および／またはその機能を組み込むことができる。

【0026】

ネットワークデバイス１２２は、固定および／または無線ネットワークのための加入者およびトラフィック管理機能を提供するように構成され得る。たとえば、そのような加入者およびトラフィック管理機能は、加入者識別、加入者ポリシーコンテキスト、加入者およびトラフィックポリシー実施オプションなど、ならびにそれらの様々な組合せを有するための特徴を含み得る。たとえば、そのような加入者およびトラフィック管理機能は、トラフィック管理ポリシーに基づくトラフィック管理を含むことができ、そのようなトラフィック管理ポリシーは、レイヤ２（Ｌ２）－レイヤ４（Ｌ４）トラフィック管理ポリシー（たとえば、加入者トラフィック管理ポリシー、ベアラトラフィック管理ポリシーなど、ならびにそれらの様々な組合せ）と、ディープパケットインスペクション（ＤＰＩ：ｄｅｅｐ ｐａｃｋｅｔ ｉｎｓｐｅｃｔｉｏｎ）（例えば、ステートフルフローアウェアネスを有するＤＰＩを使用する）に基づく、レイヤ４（Ｌ４）－レイヤ７（Ｌ７）トラフィック管理ポリシー（たとえば、フローアウェアトラフィック管理ポリシー、アプリケーションアウェアトラフィック管理ポリシーなど、ならびにそれらの様々な組合せ）、および／またはＭＬ技法などを使用する他のトラフィック分析、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。ネットワークデバイス１２２は、加入者サンプリング輻輳制御を含む輻輳管理機能をサポートするように構成され得る。

【0027】

ネットワークデバイス１２２は、ネットワークデバイス１２２が展開される通信ネットワークのタイプに応じ得る様々な方法で実装され得る。ネットワークデバイス１２２は、サービスルータであり得る。ネットワークデバイス１２２は、様々なノードタイプとして実装され、様々なノードタイプを組み込み、様々なノードタイプによってサポートされる機能を組み込むなど、ならびにそれらの様々な組合せであり得る。そのようなノードタイプおよび関連する機能は、ネットワークデバイスが展開される異なるタイプの通信ネットワークに対して変化し得ることが理解されよう。たとえば、ネットワークデバイス１２２は、ブロードバンドネットワークゲートウェイ（ＢＮＧ：Ｂｒｏａｄｂａｎｄ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｇａｔｅｗａｙ）、無線ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）ゲートウェイ（ＷＬＧＷ：Ｗｉｒｅｌｅｓｓ ｌｏｃａｌ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ ｇａｔｅｗａｙ）、４Ｇネットワークにおけるパケットデータネットワーク（ＰＤＮ）ゲートウェイ（ＰＧＷ：Ｐａｃｋｅｔ Ｄａｔａ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｇａｔｅｗａｙ）、５Ｇネットワークにおける第３世代パートナーシッププロジェクト（３ＧＰＰ）ユーザプレーン機能（ＵＰＦ：Ｕｓｅｒ Ｐｌａｎｅ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ）など、ならびにその様々な組み合わせのうちの１つまたは複数の機能として実装され、および／またはその機能を組み込むことができる。

【0028】

拡張サービスアプライアンス１２３は、ネットワークデバイス１２２に、したがって、ネットワークデバイス１２２を横断している加入者１１１の加入者デバイス１１２のためのトラフィックフローに様々なサービスを提供するように構成され得る。たとえば、拡張サービスアプライアンス１２３は、フローアウェアサービス、アプリケーションアウェアサービスなど、ならびにそれらの様々な組合せを提供するように構成され得る。例えば、拡張サービスアプライアンス１２３は、ファイアウォールサービス、暗号化／復号化サービス、輻輳検出および緩和サービス等のサービス、ならびにそれらの様々な組み合わせをサポートしてもよい。拡張サービスアプライアンス１２３は、ネットワークデバイス１２２に、したがって、ネットワークデバイス１２２を横断している加入者１１１の加入者デバイス１１２のためのトラフィックフローに提供され得る、様々な他のサービスをサポートし得ることが理解されるであろう。

【0029】

拡張サービスアプライアンス１２３は、ネットワークデバイス１２２に対し、ネットワークデバイス１２２を横断している加入者１１１の加入者デバイス１１２のトラフィックフローに対して、サポートされるトラフィックフローのタイプや、提供されるサービスのタイプなど、ならびにそれらの様々な組み合わせに応じ得る、様々な方法で、サービスを提供し得る。たとえば、拡張サービスアプライアンス１２３は、ネットワークデバイス１２２によって拡張サービスアプライアンス１２３にリダイレクトされる加入者デバイス１１２のトラフィックフローを受信し、加入者デバイス１１２のトラフィックフロー上で動作し、次いで、加入者デバイス１１２のトラフィックフローのさらなる処理のために加入者デバイス１１２のトラフィックフローをネットワークデバイス１２２に返すことによって、少なくともいくつかのそのようなサービスを提供し得る。例えば、拡張サービスアプライアンス１２３は、ネットワークデバイス１２２から加入者デバイス１１２のトラフィックフローについての情報を受信し、加入者デバイス１１２のトラフィックフローについての情報に基づいて加入者デバイス１１２のトラフィックフローのためのサービス関連情報を決定し、加入者デバイス１１２のトラフィックフローのさらなる処理をサポートするためにネットワークデバイスによって使用するための、加入者デバイス１１２のトラフィックフローのためのサービス関連情報をネットワークデバイス１２２に提供することによって、少なくともいくつかのそのようなサービスを提供し得る。拡張サービスアプライアンス１２３は、様々な他の方法で、ネットワークデバイス１２２にサービスを提供し、ネットワークデバイス１２２を横断している加入者１１１の加入者デバイス１１２にトラフィックフローを提供し得ることを理解されるであろう。

【0030】

拡張サービスアプライアンス１２３は、スタンドアロン、集中型要素として示されているが、異なる要素の部分（例えば、ネットワークデバイス１２２の個別の要素またはサブシステムとして）として集中型で、分散型（たとえば、アクセスデバイス１２１、ネットワークデバイス１２２、および／または拡張サービスアプライアンス１２３、および／または通信ネットワーク１２０内に展開され得る他のネットワークデバイスのうちの１つまたは複数の一部として）などで、様々な他の方法で実装され得ることが理解されよう。

【0031】

ポリシーマネージャ１２５は、通信ネットワークのための様々な管理機能を提供するために使用され得るポリシーの管理をサポートするように構成される。ポリシーマネージャ１２５は、通信ネットワーク１２０の管理をサポートするために通信ネットワーク１２０内で展開されるポリシーを決定し、通信ネットワーク１２０の管理をサポートするために通信ネットワーク１２０の要素にポリシーを展開するなど、ならびにそれらの様々な組合せを行うように構成され得る。ポリシーマネージャ１２５は、通信ネットワーク１２０の要素からのフィードバック、通信ネットワーク１２０の管理に関連付けられた１つまたは複数の管理システムからの情報など、ならびにそれらの様々な組合せなど、様々な入力に基づいて管理ポリシーの決定および展開をサポートするように構成され得る。ポリシーマネージャ１２５は、トラフィック管理ポリシー、輻輳管理ポリシーなど、ならびにそれらの様々な組合せなど、様々なタイプの管理ポリシーの管理をサポートするように構成され得る。ポリシーマネージャ１２５は、加入者サンプリング輻輳制御を含む輻輳管理機能をサポートするように構成され得る。

【0032】

ポリシーマネージャ１２５は、ポリシーマネージャ１２５が展開される通信ネットワークのタイプに応じ得る様々な方法で実装され得る。ポリシーマネージャ１２５は、様々なノードタイプとして実装され、様々なノードタイプを組み込み、様々なノードタイプによってサポートされる機能を組み込むなど、ならびにそれらの様々な組合せであり得る。そのようなノードタイプおよび関連する機能は、ネットワークデバイスが展開される異なるタイプの通信ネットワークに対して変化し得ることが理解されよう。例えば、ポリシーマネージャ１２５は、Ｒａｄｉｕｓ Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ， Ａｕｔｈｏｒｉｚａｔｉｏｎ， ａｎｄ Ａｃｃｏｕｎｔｉｎｇ（ＡＡＡ）サーバ、４ＧネットワークにおけるＰｏｌｉｃｙ ａｎｄ Ｃｈａｒｇｉｎｇ Ｒｕｌｅｓ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ（ＰＣＲＦ）、５ＧネットワークにおけるＰｏｌｉｃｙ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ（ＰＣＦ）、ネットワーク管理レイヤ内に統合された組み込みポリシー決定マネージャなど、ならびにそれらの様々な組み合わせなどの１つまたは複数の機能として実装および／または組み込み得る。

【0033】

ポリシーマネージャ１２５は、スタンドアロン、集中型要素として示されているが、異なる要素の部分（例えば、ネットワークデバイス１２２または拡張サービスアプライアンス１２３の個別の要素またはサブシステムとして）として集中型で、分散型（たとえば、アクセスデバイス１２１、ネットワークデバイス１２２、および／または拡張サービスアプライアンス１２３、および／または通信ネットワーク１２０内に展開され得る他のネットワークデバイスのうちの１つまたは複数の一部として）などで、様々な他の方法で実装され得ることが理解されよう。

【0034】

本明細書では主にスタンドアロン要素として実装されるものとして提示されるが、１つまたは複数の通信ネットワーク１２０の要素は、複数の要素にわたる要素の機能を分割し（例えば、要素の機能を他の要素のサブシステムにわたって分配する）、複数の要素の複数の機能を共通の要素に組み合わせる（例えば、複数の要素の機能を共通要素のサブシステムとして実装する）など、ならびにそれらの様々な組合せによるなど、様々な他の方法で実装され得ることが理解されよう。したがって、本明細書で提示される様々な要素は、特定の要素によって実行されるものとして本明細書で提示される機能のいずれかが、様々な機能が様々な要素およびシステムに分散および／または集中される方法に応じて、いずれかの他の要素によって実装され得るように、実装され得ることが理解されよう。

【0035】

図１の通信システムのコンテキスト内で加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態が、図２を参照することによってさらに理解され得ることが理解されよう。

【0036】

図２は、図１の通信システムのコンテキスト内の加入者サンプリング輻輳制御の例示的な実施形態を示す図である。

【0037】

通信システム２００は、図１の通信システム１００と同じであり、図１の通信システム１００のコンテキスト内で加入者サンプリング輻輳制御をサポートするために要素間で交換されるメッセージのさらなる指示を有する。

【0038】

ポリシーマネージャ１２５は、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２のサブセットを、輻輳について監視される加入者デバイス１１２として選択する。輻輳について監視される加入者デバイス１１２は、アクセスネットワークエリア１１０の輻輳制御をアクティブ化するかどうかを決定するための基礎として輻輳について監視される。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、輻輳について監視される加入者デバイス１１２は、アクセスネットワークエリア１１０に対する輻輳制御のアクティブ化を制御するため、ネットワークデバイス１２２および拡張サービスアプライアンス１２３によって適用される比較的費用のかかる監視を制限するために、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２のフルセットの比較的小さいサブセットのみを含み得、および／またはアクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２のフルセットに関連付けられたトラフィックの比較的小さいサブセットのみを表し得る。言い換えれば、輻輳について監視される加入者デバイス１１２は、本質的に、アクセスネットワークエリア１１０の輻輳状態のための比較的安価なバロメータとして使用され、したがって、アクセスネットワークエリア１１０のための輻輳制御をアクティブ化するかどうかを決定する。ポリシーマネージャ１２５は、以下でさらに説明するように、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２のサブセットを、様々な方法で輻輳について監視される加入者デバイス１１２として選択し得る。

【0039】

ポリシーマネージャ１２５は、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２のサブセットを、様々な方法で輻輳について監視される加入者デバイス１１２として選択し得る。ポリシーマネージャ１２５は、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２のある数が輻輳について監視されることを確実にする方法で、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２のある割合が輻輳について監視されることを確実にする方法で、アクセスネットワークエリア１１０内のトラフィックのある量が輻輳について監視されることを確実にする方法で、アクセスネットワークエリア１１０内のトラフィックのある割合が輻輳について監視されることを確実にする方法など、ならびにそれらの組み合わせで、輻輳について監視される加入者デバイス１１２を選択し得る。ポリシーマネージャ１２５は、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２に関連付けられたトラフィックの量に基づいて、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２によって使用されるアプリケーションの１つまたは複数のアプリケーション特性に基づいて、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２の１つまたは複数のデバイス特性に基づいて、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２に関連付けられた加入者１１１の１つまたは複数の加入者特性に基づいてなど、ならびにそれらの様々な組み合わせで、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２から、輻輳について監視される加入者デバイス１１２をランダムに選択し得る。以下でさらに説明するように、そのような要因の様々な組み合わせは、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の数を決定し、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の数に基づいてアクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２から、輻輳について監視される加入者デバイス１１２を選択するために、そのような要因の様々な組合せが適用され得ることが理解されよう。

【0040】

ポリシーマネージャ１２５は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の数を決定し、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の数に基づいて、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２から、輻輳について監視される加入者デバイス１１２を選択し得る。たとえば、ポリシーマネージャ１２５は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２として、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２のある数（例えば、加入者デバイス１１２のうちの３つ、加入者デバイス１１２のうちの８つなどである）を決定し得、次いで、数を満たすアクセスネットワークエリア１１０の特定の加入者デバイス１１２（たとえば、特定の加入者デバイス１１２を選択すること、特定のプロファイルに適合する加入者デバイス１１２を選択すること、監視されるトラフィックを最小限にする加入者デバイス１１２を選択することなど、ならびにそれらの様々な組合せ）を選択し得る。たとえば、ポリシーマネージャ１２５は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２として、アクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２のある割合（例えば、加入者デバイス１１２の２％、加入者デバイス１１２の５％など）を選択し得、次いで、割合を満たすアクセスネットワークエリア１１０の特定の加入者デバイス１１２（たとえば、特定の加入者デバイス１１２を選択すること、特定のプロファイルに適合する加入者デバイス１１２を選択すること、監視されるトラフィックを最小限する加入者デバイス１１２を選択することなど、ならびにそれらの様々な組合せ）を選択し得る。そのような要因の様々な組合せが、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の数を決定し、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の数に基づいてアクセスネットワークエリア１１０の加入者デバイス１１２から、輻輳について監視される加入者デバイス１１２を選択するために適用され得ることが理解されよう。

【0041】

ポリシーマネージャ１２５は、ネットワークデバイス１２２に、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の指示を提供する。ポリシーマネージャ１２５は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２を識別する識別情報と、識別された加入者デバイス１１２が輻輳について監視される指示とを含むメッセージ（例示的に、監視メッセージ２１０）を送信することによって、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の指示を提供し得る。たとえば、輻輳について監視される加入者デバイス１１２を識別する識別情報は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２のデバイス識別子と、輻輳について監視される加入者デバイス１１２に関連付けられた加入者１１１の加入者識別子など、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。たとえば、識別された加入者デバイス１１２が輻輳について監視されるという指示は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の監視をトリガするためにネットワークデバイス１２２によって適用されるポリシーと、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の監視をトリガするためにネットワークデバイス１２２によって適用されるポリシーの指示（例えば、ポリシーがネットワークデバイス１２２上にプリロードされる場合）など、ならびにそれらの様々な組み合わせを含み得る。

【0042】

ネットワークデバイス１２２は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の指示を受信する（例示的に、監視メッセージ２１０）。ネットワークデバイス１２２は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の指示に基づいて、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の輻輳監視をサポートするように構成された輻輳監視要素による輻輳について監視される加入者デバイス１１２の監視をトリガする。輻輳監視要素は、ネットワークデバイス１２２から遠隔（例示的に、拡張サービスアプライアンス１２３）であってもよく、またはネットワークデバイスにローカル（例えば、明確にするために図２から省略されている、ネットワークデバイス１２２内に配置された輻輳監視要素）であってもよい。図２の例では、ネットワークデバイス１２２は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２のトラフィックフローを拡張サービスアプライアンス１２３に提供することによって、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の監視をトリガする。ネットワークデバイス１２２は、（１）トラフィックフローを処理のために拡張サービスアプライアンス１２３に迂回させ、次いで、トラフィックフローの意図された行き先に向かってさらに転送するために拡張サービスアプライアンス１２３から迂回されたトラフィックフローを受信し、または（２）トラフィックフローの複製されたコピーを作成するためにトラフィックフローを複製し、トラフィックフローの意図された行き先に向かってトラフィックフローを転送しながら、トラフィックの複製されたコピーを拡張サービスアプライアンス１２３に送信することによって拡張サービスアプライアンス１２３にトラフィックフローを提供し得る。拡張サービスアプライアンス１２３への輻輳について監視される加入者デバイス１１２のトラフィックフローのこの提供は、トラフィックフロー２２０によって示される。

【0043】

拡張サービスアプライアンス１２３は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２のトラフィックフローを受信し、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の受信されたトラフィックフローの監視に基づいて、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の輻輳監視を実行することによって、アクセスネットワークエリア１１０の輻輳監視を実行する。拡張サービスアプライアンス１２３は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の受信されたトラフィックフローに適用され得る様々なタイプの輻輳監視を使用して、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の輻輳監視を実行し得る（たとえば、Ｌ２－Ｌ４ベースの輻輳監視、Ｌ７ベースのフローアウェアおよび／またはアプリケーションアウェア輻輳監視など、ならびにそれらの様々な組合せ）。拡張サービスアプライアンス１２３は、１つまたは複数の輻輳について監視される加入者デバイス１１２についての輻輳の検出に基づいて、アクセスネットワークエリア１１０内の輻輳を検出し得る（例えば、少なくとも１つの監視される加入者デバイス１１２が輻輳を経験しているという判定に基づく、監視される加入者デバイス１１２の閾値数が輻輳を経験しているという判定に基づくなど）。拡張サービスアプライアンス１２３は、輻輳について監視される加入者デバイス１１２の受信されたトラフィックフローの監視に基づいてアクセスネットワークエリア１１０における輻輳を検出すると、アクセスネットワークエリア１１０における輻輳の指示をネットワークデバイス１２２に送信する（例示的に輻輳状態通知２３０）。アクセスネットワークエリア１１０における輻輳の指示は、エリア輻輳通知が関連付けられるアクセスネットワークエリア１１０の指示（たとえば、アクセスネットワークエリア１１０のエリア識別子、輻輳が検出された加入者デバイス１１２のうちの１つに関連付けられた識別子など、ならびにそれらの様々な組合せ）、アクセスネットワークエリア１１０の輻輳状態の指示（例えば、輻輳状態自体の指示、非輻輳状態から輻輳状態への状態遷移の指示など、ならびにそれらの様々な組合せ）など、ならびにそれらの様々な組合せを含む。

【0044】

ネットワークデバイス１２２は、拡張サービスアプライアンス１２３からアクセスネットワークエリア１１０内の輻輳の指示を受信する（例示的に、輻輳状態通知２３０）。ネットワークデバイス１２２は、アクセスネットワークエリア１１０における輻輳の受信された指示に基づいて、エリア輻輳通知をポリシーマネージャ１２５に送信する（例示的に、エリア輻輳通知２４０）。エリア輻輳通知は、エリア輻輳通知が関連付けられるアクセスネットワークエリア１１０の指示（例えば、アクセスネットワークエリア１１０のエリア識別子である）と、アクセスネットワークエリア１１０の輻輳状態の指示（例えば、輻輳状態自体の指示、非輻輳状態から輻輳状態への状態遷移の指示など、ならびにそれらの様々な組合せ）など、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。拡張サービスアプライアンス１２３からのアクセスネットワークエリア１１０における輻輳の指示がアクセスネットワークエリア１１０のエリア識別子を含む場合、ネットワークデバイス１２２は、エリア輻輳通知にアクセスネットワークエリア１１０のエリア識別子を含めることができる。拡張サービスアプライアンス１２３からアクセスネットワークエリア１１０内の輻輳の指示が、輻輳が検出された加入者デバイス１１２のうちの１つに関連付けられた識別子を含む場合（例えば、加入者識別子、加入者デバイス識別子など）、ネットワークデバイス１２２は、輻輳が検出された加入者デバイス１１２のうちの１つに関連付けられた識別子を使用して、アクセスネットワークエリア１１０のエリア識別子を決定し、アクセスネットワークエリア１１０のエリア識別子をエリア輻輳通知に含めることができる。ネットワークデバイス１２２は、アクセスネットワークエリア１１０が様々な他の方法で輻輳を経験していることを判断し得、アクセスネットワークエリア１１０が様々な他の方法でエリア輻輳通知内において輻輳を経験していることを示し得るなど、ならびにそれらの様々な組合せによることが理解されよう。

【0045】

ポリシーマネージャ１２５は、エリア輻輳通知をネットワークデバイス１２２から受信する（例示的に、エリア輻輳通知２４０）。ポリシーマネージャ１２５は、ネットワークデバイス１２２からのエリア輻輳通知に基づいて、アクセスネットワークエリア１１０内の輻輳によって影響され得るアクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２のセットを決定し、アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２のための輻輳管理ポリシーを選択し、アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２のための輻輳管理ポリシーをネットワークデバイス１２２に送信する（例示的に、輻輳管理ポリシー２５０）。

【0046】

ポリシーマネージャ１２５は、様々な方法でアクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２を決定し得る。アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２は、アクセスネットワークエリア１１０において現在アクティブである加入者デバイス１１２のすべて、またはアクセスネットワークエリア１１０において現在アクティブである加入者デバイス１１２のサブセットを含み得る。アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２が、アクセスネットワークエリア１１０内で現在アクティブである加入者デバイス１１２のすべてを含む場合、ポリシーマネージャ１２５は、アクセスネットワークエリア１１０のエリア識別子を使用して、アクセスネットワークエリア１１０内で現在アクティブである加入者デバイス１１２のすべてを識別し得る。アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２が、アクセスネットワークエリア１１０内で現在アクティブである加入者デバイス１１２のサブセットを含む場合、ポリシーマネージャ１２５は、アクセスネットワークエリア１１０のエリア識別子を使用し、アクセスネットワークエリア１１０内で現在アクティブな加入者デバイス１１２のすべてを識別し得、次いで、現在輻輳を経験しているアクセスネットワークエリア１１０内で現在アクティブな加入者デバイス１１２のうち１つを識別することができる。ポリシーマネージャ１２５は、様々な他の方法でアクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２を決定し得ることが理解されよう。

【0047】

ポリシーマネージャ１２５は、様々な方法でアクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２の輻輳管理ポリシーを選択することができる。たとえば、ポリシーマネージャ１２５は、アクセスネットワークエリア１１０に関して１つまたは複数の検出された輻輳のレベル、アクセスネットワークエリア１１０の１つまたは複数の影響された加入者デバイス１１２の１つまたは複数の特性（たとえば、影響された加入者デバイス１１２のデバイスタイプ、影響された加入者デバイス１１２によって使用されている通信技術など、ならびにそれらの様々な組合せ）、アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２の１つまたは複数のトラフィックフローの１つまたは複数の特性（たとえば、使用される最も一般的なタイプのアプリケーション、トラフィックフローの優先度レベルなど、ならびにそれらの様々な組合せ）、アクセスネットワークエリア１１０の１つまたは複数の特性、通信ネットワーク１２０の１つまたは複数の特性、通信ネットワーク１２０のサービスプロバイダの１つまたは複数の輻輳制御選択など、ならびにそれらの様々な組み合わせに基づき、アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２に関して輻輳管理ポリシーを選択し得る。ポリシーマネージャ１２５は、様々な他の方法で、アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２のための輻輳管理ポリシーを選択し得ることが理解されよう。

【0048】

ポリシーマネージャ１２５は、様々な方法でネットワークデバイス１２２に輻輳管理ポリシーを送信し得る。たとえば、ネットワークデバイス１２２によって適用される必要があり得る輻輳管理ポリシーが、ポリシーマネージャ１２５によってネットワークデバイス１２２上に予め記憶されていない場合、ポリシーマネージャ１２５は、ネットワークデバイス１２２に送信されるメッセージ内に輻輳管理ポリシーを含めることによって、輻輳管理ポリシーをネットワークデバイス１２２に送信し得る。たとえば、ネットワークデバイス１２２によって適用される必要があり得る輻輳管理ポリシーが、ポリシーマネージャ１２５によってネットワークデバイス１２２上に事前に記憶される場合、ポリシーマネージャ１２５は、ネットワークデバイス１２２に送信されるメッセージ内に輻輳管理ポリシーの指示を含めることによって、輻輳管理ポリシーをネットワークデバイス１２２に送信し得る。ポリシーマネージャ１２５は、様々な他の方法で輻輳管理ポリシーをネットワークデバイス１２２に送信し得ることが理解されよう。

【0049】

ネットワークデバイス１２２は、ポリシーマネージャ１２５から輻輳管理ポリシーを受信する（例示的に、輻輳管理ポリシー２５０）。ネットワークデバイス１２２は、ポリシーマネージャ１２５からの輻輳管理ポリシーに基づいて、アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２の輻輳管理を実行する。ネットワークデバイス１２２は、加入者デバイスごとに、輻輳管理ポリシーに基づいて、アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２の輻輳管理を実行し得る。輻輳管理は、Ｌ２－Ｌ４輻輳管理（例えば、Ｌ２－Ｌ４成形、Ｌ２－Ｌ４キューイングなど、ならびにそれらの様々な組合せ）を含み得る。輻輳管理は、Ｌ７輻輳管理（例えば、フローアウェアベースの輻輳制御、アプリケーションアウェア輻輳制御）など、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。Ｌ７輻輳管理は、Ｌ７輻輳制御を適用するように構成されたアプリケーション保証要素に、アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２のトラフィックフローを迂回することによって実行され得る。ネットワークデバイス１２２は、ポリシーマネージャ１２５からの輻輳管理ポリシーに基づいて、アクセスネットワークエリア１１０の影響された加入者デバイス１１２のための様々な他の輻輳制御機能を実行するように構成され得る。

【0050】

明確にするために省略されているが、アクセスネットワークエリア１１０のための輻輳制御を非アクティブ化するために逆のプロセスが実装され得ることが理解されよう。

【0051】

少なくともいくつかの例示的実施形態では、加入者サンプリング輻輳制御を提供するための前述の処理は、以下のように実装されてもよい。ポリシーマネージャ１２５は、エリア／ＵＬＩごとに加入者１１１のサブセットを選択し、それらの加入者にアプリケーションプロファイルを割り当てることによってアプリケーション保証をサポートするように構成された拡張サービスアプライアンス仮想マシンに、それらのトラフィックのすべてまたは一部を迂回させる。ここで、一意のＵＬＩ当たり少なくとも少数の加入者１１１が選択されることが推奨され、しかしながら、加入者の選択は、アクセスネットワークエリア１１０の全体的なトラフィック量のわずかなサブセットのみが輻輳監視のために迂回されるように実行され得ることが理解されよう。アプリケーション保証動的経験管理アクセスネットワークロケーションモードは、アプリケーション保証要素に渡される３ＧＰＰ ＵＬＩを監視し、各一意のＵＬＩ／エリアの輻輳状態を検出する。輻輳状態が変化すると、アプリケーション保証要素は、ＵＬＩ輻輳状態をポリシーマネージャに通知する（例えば、Ｇｘイベントを介してＰＣＲＦ）。ポリシーマネージャは、そのエリア／ＵＬＩ上で影響された加入者のセットを調べ、影響された加入者の各々について輻輳制御ポリシー変更をＢＮＧにプッシュする。輻輳中に異なる加入者ポリシーの階層が存在し得る。次いで、ＢＮＧは、加入者ごとに輻輳管理トラフィックポリシーを実装し得る（たとえば、ＱｏＳポリシー（たとえば、Ｌ２－Ｌ４成形／キューイング）を使用すること、ＵＬＩ輻輳加入者をアプリケーション保証要素に迂回させること、およびアプリケーションアウェアポリシーのためのアプリケーション保証ＡＱＰを使用することなど、ならびにそれらの様々な組合せ）。同じプロセスは、次いで、各ＵＬＩ輻輳状態が緩和されるとき、ポリシーを通常に戻すために使用され得る。

【0052】

図３は、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするためのポリシーマネージャによる使用のための方法の例示的な実施形態を示す。本明細書では主に連続的に実行されるものとして提示されているが、方法３００の機能の少なくとも一部は、同時に、または図３に提示されているものとは異なる順序で実行され得ることが理解されよう。ブロック３０１において、方法３００が開始される。ブロック３１０において、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を送信する。ブロック３２０において、アクセスネットワークエリアの輻輳状態の変化の指示を受信する。ブロック３３０において、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を送信する。ブロック３９９において、方法３００は終了する。ポリシーマネージャ（たとえば、ポリシーマネージャ１２５）によってサポートされるものとして本明細書で提示される様々な他の機能が、図３の方法３００のコンテキスト内で提供され得ることが理解されよう。

【0053】

図４は、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするためにネットワークデバイスによって使用するための方法の例示的な実施形態を示す。本明細書では主に連続的に実行されるものとして提示されているが、方法４００の機能の少なくとも一部は、同時に、または図４に提示されているものとは異なる順序で実行され得ることが理解されよう。ブロック４０１において、方法４００が開始される。ブロック４１０において、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットの指示を受信する。ブロック４２０において、輻輳について監視される加入者デバイスのサブセットに対する輻輳監視を開始する。ブロック４３０において、アクセスネットワークエリアに関する輻輳状態の変化の指示を送信する。ブロック４４０において、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットに適用される輻輳管理ポリシーの指示を受信する。ブロック４９９において、方法４００は終了する。ネットワークデバイス（たとえば、ネットワークデバイス１２２）によってサポートされるものとして本明細書で提示される様々な他の機能は、図４の方法４００のコンテキスト内で提供され得ることが理解されよう。

【0054】

図５は、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための拡張サービスアプライアンスによる使用のための方法の例示的な実施形態を示す。本明細書では主に連続的に実行されるものとして提示されるが、方法５００の機能の少なくとも一部は、同時に、または図５に提示されているものとは異なる順序で実行され得ることが理解されよう。ブロック５０１において、方法５００が開始する。ブロック５１０において、拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアに関連付けられた加入者デバイスのセットから、加入者デバイスのサブセットのトラフィックフローのセットを受信する。ブロック５２０において、トラフィックフローに基づく拡張サービスアプライアンスによって、加入者デバイスのサブセットに対する輻輳監視を実行する。ブロック５３０において、加入者デバイスのサブセット内の少なくとも１つの加入者デバイスに関連付けられた輻輳の検出に基づく拡張サービスアプライアンスによって、アクセスネットワークエリアが輻輳を経験しているという指示を送信する。ブロック５９９において、方法５００は終了する。拡張サービスアプライアンス（たとえば、拡張サービスアプライアンス１２３）によってサポートされるものとして本明細書で提示される種々の他の機能が、図５の方法５００のコンテキスト内で提供され得ることが理解されよう。

【0055】

加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、様々な利点または潜在的な利点を提供し得る。

【0056】

たとえば、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、通信ネットワークにおいてより費用効果の高い輻輳制御を提供するように構成され得る。加入者サンプリング輻輳制御に基づく輻輳制御は、輻輳を経験し得るアクセスネットワークの共有エリアから、加入者デバイスのサブセットと、総トラフィックを使用し得、アクセスネットワークの共有エリアの性能、したがって、アクセスネットワークの共有エリアの共有アクセスリソースの輻輳状態を測定し得る。これにより、処理すべきトラフィック量が必ずしも共有ネットワークエリア内のトラフィック量に関係せず、したがって、輻輳検出をサポートする費用が共有ネットワークエリア内のトラフィック量に線形的に関係しない形で、共有ネットワークエリア内で輻輳検出を提供することができる。さらに、識別された輻輳リソースに対する輻輳緩和は、様々な輻輳緩和技法（例えば、費用効率なＬ２－Ｌ４加入者／ベアラトラフィック管理ポリシー、Ｌ７フローアウェアおよび／またはアプリケーションアウェアポリシー、またはトラフィック管理ポリシーの好みまたはオペレータのニーズに応じた２つの手法の混合）を使用して提供され得、それによって、トラフィック管理の緩和側面の費用に対する制御を可能にし、したがって、輻輳検出および緩和をサポートするために、すべてのトラフィックに対するフローベースの処理のみに依存する解決策と比較して、加入者サンプリング輻輳制御の費用効果をさらに改善する。

【0057】

たとえば、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、通信ネットワークにおける輻輳制御のために伝統的に使用される様々な機構の使用を回避するように構成され得るが、いくつかまたはすべてのそのような輻輳制御機構は、加入者サンプリング輻輳制御を採用する通信ネットワーク内で依然として適用され得ることが理解されよう。たとえば、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、ＤＰＩ／フローアウェア処理に依存しないトラフィックポリシーと比較して比較的高価（たとえば、トラフィック処理費用のため）である、ＤＰＩ／フローアウェア処理の使用を回避し、そのような複雑で粒度の細かいトラフィック管理を達成するように構成され得る。たとえば、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、すべてのアクセストラフィックの集中的なフローアウェアトラフィック処理にしばしば依存するスマート／動的輻輳管理解決策の使用を回避し、どのトラフィック（および、任意に、加入者）が輻輳を経験しているかを識別するように構成され得、そして、すべてのトラフィック、または場合によっては、輻輳を緩和するための制御を必要とするトラフィックのサブセットのみにフローアウェアトラフィック制御ポリシーを実装し、これは、そのような手法の解決策費用が、概して、トラフィック処理量にほぼ比例するためである。たとえば、加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、そのような解決策が、概して、入力／出力接続性および外部機器に関して膨大な費用を有するので、輻輳を検出するためのネットワークプローブの使用を回避するように構成され得る。

【0058】

加入者サンプリング輻輳制御をサポートするための様々な例示的な実施形態は、様々な他の利点または潜在的な利点を提供することができる。

【0059】

図６は、本明細書で提示される様々な機能を実行する際に使用するのに適したコンピュータの例示的な実施形態を示す。

【0060】

コンピュータ６００は、プロセッサ６０２（例えば、中央処理装置（ＣＰＵ）、プロセッサ、プロセッサコアのセットを有するプロセッサ、プロセッサのプロセッサコアなど）およびメモリ６０４（例えば、ＲＡＭ（ｒａｎｄｏｍ ａｃｃｅｓｓ ｍｅｍｏｒｙ）やＲＯＭ（ｒｅａｄ－ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙ）など）を含む。少なくともいくつかの例示的な実施形態では、コンピュータ６００は、少なくとも１つのプロセッサと、命令を記憶する少なくとも１つのメモリとを含み、命令は、少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、コンピュータに本明細書で提示される様々な機能を実行させる。

【0061】

コンピュータ６００はまた、協働要素６０５を含んでもよい。協働要素６０５は、ハードウェアデバイスであってもよい。協働要素６０５は、本明細書で提示される様々な機能を実装するためにメモリ６０４にロードされ、プロセッサ６０２によって実行され得るプロセスであり得る（この場合、例えば、協働要素６０５（関連するデータ構造を含む）は、記憶デバイスまたは他の適切なタイプの記憶要素（例えば、磁気ドライブ、光学ドライブなど）などの非一時的なコンピュータ可読媒体上に記憶することができる）。

【0062】

コンピュータ６００はまた、１つまたは複数の入力／出力デバイス６０６を含んでもよい。入力／出力デバイス６０６は、１つまたは複数のユーザ入力デバイス（例えば、キーボード、キーパッド、マウス、マイクロフォン、カメラなど）、ユーザ出力デバイス（例えば、ディスプレイ、スピーカなど）と、１つまたは複数のネットワーク通信デバイスまたは要素（例えば、入力ポート、出力ポート、受信機、送信機、送受信機など）と、１つまたは複数の記憶デバイス（例えば、テープドライブ、フロッピードライブ、ハードディスクドライブ、コンパクトディスクドライブなど）など、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。

【0063】

コンピュータ６００は、本明細書で説明する機能要素、本明細書で説明する機能要素の部分など、ならびにそれらの様々な組合せを実装するのに適した一般的なアーキテクチャおよび機能を表し得ることが理解されよう。たとえば、コンピュータ６００は、加入者デバイス１１２またはその一部、アクセスデバイス１２１またはその一部、ネットワークデバイス１２２またはその一部、拡張サービスアプライアンス１２３またはその一部、ポリシーマネージャ１２５またはその一部など、本明細書で提示する１つまたは複数の要素を実装するのに適した一般的なアーキテクチャおよび機能を提供し得る。

【0064】

本明細書で提示される機能の少なくともいくつかは、ソフトウェアで実装されてもよく（例えば、専用コンピュータ等を提供するために汎用コンピュータ上で（例えば、１つまたは複数のプロセッサによる実行を介して）実行するための１つまたは複数のプロセッサ上のソフトウェアの実装を介して）、および／またはハードウェアで実装されてもよい（例えば、汎用コンピュータ、１つまたは複数の特定用途向け集積回路、および／または任意の他のハードウェア等価物を使用する）ことが理解されよう。

【0065】

本明細書で提示する機能の少なくともいくつかは、たとえば、様々な機能を実行するためにプロセッサと協働する回路として、ハードウェア内で実装され得ることが理解されよう。本明細書で説明される機能／要素の部分は、コンピュータプログラム製品として実装され得、コンピュータ命令は、コンピュータによって処理されると、本明細書で説明される方法および／または技法が呼び出されるか、または別な方法で提供されるように、コンピュータの動作を適応させる。様々な方法を呼び出すための命令は、固定またはリムーバブル媒体（例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体）に記憶され、ブロードキャストまたは他の信号保持媒体内のデータストリームを介して送信され、および／または命令に従って動作するコンピューティングデバイス内のメモリ内に記憶され得る。

【0066】

本明細書で使用される「非一時的」という用語は、データ記憶持続性の制限（例えば、ＲＡＭ対ＲＯＭ）とは対照的に、媒体自体の制限（すなわち、信号ではなく有形）であることが理解されよう。

【0067】

本明細書で使用される場合、「＜２つ以上の要素のリスト＞のうちの少なくとも１つ」および「以下のうちの少なくとも１つ＜２つ以上の要素のリスト＞」は同様の表現であり、ここで、２つ以上の要素のリストが「および」または「または」によって結合される場合、少なくともいずれか１つの要素、または少なくともいずれか２つ以上の要素、または少なくともすべての要素を意味することが理解されよう。

【0068】

本明細書で使用される場合、「または」という用語は、別段の指示がない限り、非排他的な「または」を指す（例えば、「またはその他」または「または代替における」の使用）ことが理解されよう。

【0069】

本明細書で提示される教示を組み込む様々な実施形態が本明細書で詳細に示され説明されているが、当業者は、依然としてこれらの教示を組み込む多くの他の様々な実施形態を容易に考案できることが理解されよう。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【外国語明細書】