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特開2024-132974電気スイッチギアのアーク事象から生じる高温ガスの改良された排気
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024132974
(43)【公開日】2024-10-01
(54)【発明の名称】電気スイッチギアのアーク事象から生じる高温ガスの改良された排気
(51)【国際特許分類】
   H02B 1/28 20060101AFI20240920BHJP
   H02B 1/56 20060101ALI20240920BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
H02B1/28 L
H02B1/56 A
H05K7/20 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024037682
(22)【出願日】2024-03-12
(31)【優先権主張番号】2303866.4
(32)【優先日】2023-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】518042280
【氏名又は名称】イートン インテリジェント パワー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Eaton Intelligent Power Limited
【住所又は居所原語表記】30 Pembroke Road, Dublin 4 D04 Y0C2, Ireland
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ヴィム ランメルス
(72)【発明者】
【氏名】ヘーラルト スコーネンベルク
【テーマコード(参考)】
5E322
5G016
【Fターム(参考)】
5E322BA01
5E322BA03
5E322BA05
5G016AA04
5G016CG13
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、改良された電気スイッチギアを提供することである。特に、スイッチギアハウジングの外側での煙道ガス爆発のリスクを回避または少なくとも低減する解決策が提供されなければならない。
【解決手段】スイッチギアハウジング(2)を有するスイッチギア(1a...1i)と、スイッチギアハウジング(2)のハウジング壁(W1)にある開口を通過または接続する排気チャネル(5、5a、5b)とを含む、電気スイッチギア(1a...1i)が開示される。排気チャネル(5、5a、5b)は、狭窄部(N)と、狭窄部(N)に配置され、排気チャネル(5、5a、5b)の外側から排気チャネル(5、5a、5b)の内部に新鮮な空気を供給するように設けられる、排気チャネル入口穴(7)とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気スイッチギアであって、
- スイッチギアハウジングと、
- 前記スイッチギアハウジングのハウジング壁にある開口を通過するあるいは接続する排気チャネルと、を含み、
- 前記排気チャネルは、狭窄部と、排気チャネル入口穴とを含み、前記排気チャネル入口穴は、前記狭窄部に配置され、前記排気チャネルの外側から前記排気チャネルの内部に空気を供給するように設けられることを特徴とする、
電気スイッチギア。
【請求項2】
スイッチングデバイスが前記スイッチギアハウジング内に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の電気スイッチギア。
【請求項3】
内側ハウジングが、
- 前記スイッチングデバイスを取り囲み、
- 前記スイッチギアハウジング内に配置され、
- 前記排気チャネルに空圧的に接続され、
前記排気チャネル入口穴は、前記内側ハウジングの外側から前記排気チャネルの前記内部に空気を供給するように設けられることを特徴とする、
請求項2に記載の電気スイッチギア。
【請求項4】
a)前記排気チャネルは、前記スイッチギアハウジング内に完全に配置され、前記排気チャネル入口穴も、前記スイッチギアハウジング内に配置されるか、あるいは、
b)前記排気チャネルは、前記スイッチギアハウジングから外に完全に配置され、前記排気チャネル入口穴も、前記スイッチギアハウジングから外に配置されるか、あるいは、
c)前記排気チャネルは、前記スイッチギアハウジング内に部分的に配置され、前記スイッチギアハウジングから外に部分的に配置され、前記排気チャネル入口穴は、前記スイッチギアハウジング内に配置されるか、あるいは、
d)前記排気チャネルは、前記スイッチギアハウジング内に部分的に配置され、前記スイッチギアハウジングから外に部分的に配置され、前記排気チャネル入口穴は、前記スイッチギアハウジングから外に配置されることを特徴とする、
請求項1~3のうちのいずれか1項に記載の電気スイッチギア。
【請求項5】
A)前記排気チャネルは、前記スイッチギアハウジングのハウジング壁に直接配置されるかあるいは前記スイッチギアハウジングのハウジング壁を含み、前記排気チャネル入口穴は、前記スイッチギアハウジングから直接導き出されるか、あるいは、
B)前記排気チャネルは、前記スイッチギアハウジングのハウジング壁から離間し、前記排気チャネル入口穴は、前記スイッチギアハウジングの前記内部に接続するか、あるいは、
C)前記排気チャネルは、前記スイッチギアハウジングのハウジング壁から離間し、前記排気チャネル入口穴は、前記スイッチギアハウジングから導き出される少なくとも1つの供給チューブまたは供給チャネルに接続されることを特徴とする、
請求項4に記載の電気スイッチギア。
【請求項6】
- 前記排気チャネルは、周囲のチャネル壁を有し、
- 前記狭窄部は、前記チャネル壁の1つ以上によって形成され、前記狭窄部は、断面図において、
i)前記排気チャネルの前記内部に面する三角形表面を有し、前記排気チャネル入口穴は、前記三角形表面に配置されるか、あるいは、
ii)前記排気チャネルの前記内部に面する台形表面を有し、前記排気チャネル入口穴は、前記台形表面に配置されるか、あるいは、
iii)前記排気チャネルの前記内部に面する湾曲表面を有し、前記排気チャネル入口穴は、前記湾曲表面に配置されることを特徴とする、
請求項5に記載の電気スイッチギア。
【請求項7】
- 前記排気チャネルは、周囲のチャネル壁を有し、
- 前記狭窄部は、前記チャネル壁の内側に取り付けられるプロファイル部によって具現され、
- 前記チャネル壁は、二次穴を含み、
- 前記プロファイル部は、前記狭窄部に配置される前記排気チャネル入口穴を含み、
- 前記二次穴および前記排気チャネル入口穴は、両方とも、前記チャネル壁と前記プロファイル部との間に形成される空間に接続することを特徴とする、
請求項5に記載の電気スイッチギア。
【請求項8】
前記プロファイル部は、
i)前記排気チャネルの前記内部に面する三角形表面を有し、前記排気チャネル入口穴は、前記三角形表面に配置されるか、あるいは、
ii)前記排気チャネルの前記内部に面する台形表面を有し、前記排気チャネル入口穴は、前記台形表面に配置されるか、あるいは、
iii)前記排気チャネルの前記内部に面する湾曲表面を有し、前記排気チャネル入口穴は、前記湾曲表面に配置されることを特徴とする、
請求項7に記載の電気スイッチギア。
【請求項9】
前記排気チャネル入口穴は、前記内側ハウジング内で膨張するガスの流れ方向において見られるときに前記狭窄部の後に配置されることを特徴とする、請求項8に記載の電気スイッチギア。
【請求項10】
前記排気チャネル入口穴は、前記狭窄部の最も狭い点に配置されることを特徴とする、請求項8に記載の電気スイッチギア。
【請求項11】
前記内側ハウジング内で膨張するガスの流れ方向において見られるときに前記排気チャネル入口穴の後に配置される冷却構造または要素を特徴とする、請求項10に記載の電気スイッチギア。
【請求項12】
前記内側ハウジング内で膨張するガスの流れ方向において見られるときに前記狭窄部の後に配置される冷却構造または要素を特徴とする、請求項11に記載の電気スイッチギア。
【請求項13】
前記排気チャネル入口穴を通じて前記排気チャネルに至るガスの流れを許容し、前記排気チャネル入口穴を通じて前記排気チャネルから出るガスの流れを遮断する、1つ以上の逆止弁を特徴とする、請求項12に記載の電気スイッチギア。
【請求項14】
>50MVAの公称短絡電力との電気接続を特徴とする、請求項1に記載の電気スイッチギア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチギアハウジングと、排気チャネルとを含み、排気チャネルが、スイッチギアハウジングの(第1の)ハウジング壁にある開口を通過または接続する、電気スイッチギアに関する。
【背景技術】
【0002】
上記種類の電気スイッチギアが一般に知られている。スイッチギアハウジング内のアーク事象は、スイッチギアハウジング内の過圧を引き起こし、よって、スイッチギアハウジングから排気チャネル内に至り、最終的にスイッチギアハウジングから出る、主要なガス流を引き起こす。特定の環境の下で、未燃ガスは、排気チャネルから出ることができ、スイッチギアハウジングの外部に伝搬することができる。これは、通常、電気スイッチギアからの吹出し(blow)が外側に配置される場合にはそれほど問題ではないが、電気スイッチギアが建物またはスイッチギア室内に位置する場合には深刻な問題となることがある。未燃ガスは、(煙爆発、火災ガス爆発または火災ガス発火とも呼ばれる)(冷)煙道ガス爆発をそこで引き起こし得るし、損傷および/または傷害を引き起こし得る。この問題は、冷却要素が排気チャネル内に配置される場合に特に当て嵌まる。一見すると、これは、奇妙に聞こえる。何故ならば、熱や爆発性圧力によって引き起こされる損傷や傷害を避けるために、高温ガスが電気スイッチギアの環境に伝播する前に冷却することは、通常は良い着想であるからである。しかしながら、排気チャネル内で冷却要素を使用することもマイナスの影響を与えることには、2つの理由がある。第1に、温度が低ければ低いほど、未燃ガスの割合はより高い。第2に、冷却要素の容量は、排気チャネル内の自由空気容量を減少させ、よって、高電圧下での部品間の誘電破損(dielectric failure)にそれぞれ起因するアーク事象によって引き起こされる排気ガスを燃焼させるのに必要とされる酸素を減少させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、本発明の目的は、改良された電気スイッチギアを提供することである。特に、スイッチギアハウジングの外側での煙道ガス爆発のリスクを回避または少なくとも低減する解決策が提供されなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、冒頭段落で定義されるスイッチギアによって解決され、排気チャネルは、狭窄部(narrowing)と、排気チャネル入口穴を有し、排気チャネル入口穴は、狭窄部に配置され、排気チャネルの外側から排気チャネルの内部へ(新鮮な)空気を供給するために設けられる。
【0005】
提案する方法の使用により、スイッチギアハウジング内のアーク事象によって引き起こされる排気チャネルを通じる主空気流は、ベルヌーイの法則に基づく狭窄部での局所的な負圧(underpressure)を引き起こす。これは、空気が排気チャネルの入口穴を通じて排気チャネルに吸い込まれる理由である。このようにして、余分な酸素が排気チャネルに入り、それは未燃ガスを燃焼させるのを助ける。詳細には、排気チャネルの外側からの(新鮮な)空気は、アーク放電に起因するガス中の未燃成分と反応する酸素を供給する。故に、未燃ガスが排気チャネルを出ないか、あるいはより少ない未燃ガスが排気チャネルを出ることによって、制御されない火炎を回避または少なくとも低減し、あるいはスイッチギアハウジングの外側での煙道ガス爆発さえも回避または少なくとも低減する。
【0006】
本開示の脈絡における「空気」または「新鮮な空気」とは、約21%の酸素および約79%の窒素を主要部分として有するガス混合物を特に意味する。しかしながら、特許請求する効果をもたらすために、酸素の割合はより低くてよく、ガス混合物はかなりの最小限の割合の酸素を含む。特に、空気中の酸素の割合は(意識喪失が起こる前の酸素の最小割合である)10%より高くあるべきである。「新鮮な空気」とは、少なくとも15%の酸素を含むガス混合物を特に意味する。
【0007】
提案する手段は、特に、>50MVAの公称短絡電力を持つ電気接続部を有する電気スイッチギア、故に、アーク事象の場合に高電力アークの高リスクを有するスイッチギアに関する。特に、スイッチングデバイスは、スイッチングアーク事象を引き起こすスイッチギアハウジング内に配置されることができる。しかしながら、提案する手段は、一般に高電圧の下での導電体間のアーク事象にも関係する。
【0008】
一般に、
a)排気チャネルは、スイッチギアハウジング内に完全に配置することができ、入口穴も、スイッチギアハウジング内に配置されることができ、あるいは、
b)排気チャネルは、スイッチギアハウジングから外に完全に配置されることができ、入口穴も、スイッチギアハウジングから外に配置されることができ、あるいは、
c)排気チャネルは、スイッチギアハウジング内に部分的に配置されることができ、スイッチギアハウジングから外に部分的に配置されることができ、入口穴は、スイッチギアハウジング内に配置されることができ、あるいは、
d)排気チャネルは、スイッチギアハウジング内に部分的に配置されることができ、スイッチギアハウジングから外に部分的に配置されることができ、入口穴は、スイッチギアハウジングから外に配置されることができる。
【0009】
排気チャネルは、必ずしも直線的でないが、方向変化を含むことがある。よって、原則的に、排気チャネルおよびその排気チャネル出口のための空気供給は、同じハウジング壁または異なるハウジング壁に配置されることもできる。第1のハウジング壁は、具体的には、スイッチギアハウジングの頂壁であってよい。加えて、スイッチギアハウジングは、複数の(第2の)側壁を含んでよい。
【0010】
さらに有利な実施形態が、特許請求の範囲および発明の詳細な説明ならびに図面に開示される。
【0011】
一実施形態において、電気スイッチギアは、内側ハウジングを含むことができ、内側ハウジングは、スイッチングデバイスを取り囲み、スイッチギアハウジング内に配置され、排気チャネルに空圧的に接続される。この実施形態において、入口穴は、内側ハウジングの外側から排気チャネルの内部へ(新鮮な)空気を供給するために設けられる。有益なことには、高温ガスは、スイッチギアハウジング内の所定の空間に保持されることができるので、内側ハウジングの外の部品は、前記高温ガスによる影響を受けない。
【0012】
1つのさらなる実施形態において、
A)排気チャネルは、スイッチギアハウジングの(第2の)ハウジング壁に直接配置されるか、あるいはそれを含むことができ、入口穴は、スイッチギアハウジングから直接導き出されるか、あるいは、
B)排気チャネルは、スイッチギアハウジングの(第2の)ハウジング壁から離間することができ、入口穴は、スイッチギアハウジングの内部に接続するか、あるいは、
C)排気チャネルは、スイッチギアハウジングの(第2の)ハウジング壁から離間することができ、入口穴は、スイッチギアハウジングから導き出される少なくとも1つの供給チューブまたは供給チャネルに接続される。
【0013】
ケースA)およびケースC)において、新鮮な空気がスイッチギアハウジングの外側から排気チャネルに吸い込まれ、ケースB)において、スイッチギアハウジングの内側からの空気が使用される。従って、ケースB)においては、スイッチギアハウジングの内部が十分に高い空気容量を囲むおよび/または圧力逃がしのための十分に大きな空気入口を含むという注意が取られるべきである。
【0014】
有益なことには、
- 排気チャネルは、周囲のチャネル壁を有することができ、
- 狭窄部は、チャネル壁の1つ以上によって形成されることができ、狭窄部は、断面図において、
i)排気チャネルの内部に面する三角形表面を有し、排気チャネル入口穴は、三角形表面に配置されるか、あるいは、
ii)排気チャネルの内部に面する台形表面を有し、排気チャネル入口穴は、台形表面に配置されるか、あるいは、
iii)排気チャネルの内部に面する湾曲表面を有し、排気チャネル入口穴は、湾曲表面に配置される。
【0015】
この実施形態において、狭窄部は、チャネル壁の1つ以上によって直接形成される。これは狭窄部を形成するために余分な部品が必要とされない理由である。その上、異なる表面を設けることによって、排気チャネルを様々な要求に適合させることができる。ケースAでは、周囲のチャネル壁の1つ以上が、スイッチギアハウジングの(第2の)ハウジング壁によって形成されてよく、あるいはそれらから構成されてよい。従って、ハウジング壁は、二重の機能を提供することができる。
【0016】
代替的に、
- 排気チャネルは、周囲のチャネル壁を有することができ、
- 狭窄部は、チャネル壁の内側に取り付けられるプロファイル部によって具現されることができ、
- チャネル壁は、二次穴を含むことができ、
- プロファイル部は、狭窄部に配置される排気チャネル入口穴を含むことができ、
- 二次穴および排気チャネル入口穴は、両方とも、チャネル壁とプロファイル部との間に形成される空間に接続することができる。
具体的には、プロファイル部は、
i)排気チャネルの前記内部に面する三角形表面を有することがあり、排気チャネル入口穴は、三角形表面に配置されるか、あるいは、
ii)排気チャネルの内部に面する台形表面を有することがあり、排気チャネル入口穴は、前記台形表面に配置されるか、あるいは、
iii)排気チャネルの内部に面する湾曲表面を有することがあり、排気チャネル入口穴は、湾曲表面に配置される。
【0017】
この実施形態において、狭窄部は、専用のプロファイル部によって形成される。従って、チャネル壁は、製造が容易な単純な形状を有することができる。その上、異なるプロファイル部を提供することによって、排気チャネルは、様々な要求に容易に適合されることができる。特に、二次穴は、スイッチギアハウジングの内部に接続することができ、あるいはスイッチギアハウジングから導き出される少なくとも1つの供給チューブまたは供給チャネルに接続することができる。再び、周囲のチャネル壁の1つ以上は、ケースAにおいてスイッチギアハウジングの(第2の)ハウジング壁によって形成されるかあるいはそれによって構成されてよく、従って、ハウジング壁が二重の機能を提供し得ることが留意されるべきである。
【0018】
一実施形態において、排気チャネル入口穴は、狭窄部の最も狭い点に配置されることができる。このようにして、排気チャネル入口穴は、新鮮な空気の流入を支える非常に高い局所的な負圧の点に配置される。
【0019】
別の実施形態において、排気チャネル入口穴は、内側ハウジング内で膨張するガスの流れ方向に見られるときの狭窄部の後に配置されることができる。主空気流は、狭窄部の背後に乱流または渦を生じさせることがある。この領域に排気チャネル入口穴を配置することによって、新鮮な空気の流入をさらに支えることができる。加えて、空気の還流(reflux)、すなわち、排気チャネル入口穴を通じる排気チャネルからの空気の還流のリスクを低減することができる。
【0020】
有利には、電気スイッチギアは、内側ハウジング内で膨張するガスの流れ方向に見られるときの排気チャネル入口穴の後に配置される冷却構造または冷却要素(特にセラミック冷却構造または要素)を備えることができる。特に、冷却構造または要素は、内側ハウジング内で膨張するガスの流れ方向に見られるときの狭窄部の後にさえも配置されることができる。このようにして、高温ガスは、スイッチから来る可燃性ガスが低温のために大幅に燃焼されないリスクを伴わずにあるいは完全に燃焼されないリスクさえも伴わずに、スイッチギアハウジングから出る前に冷却されることができる。
【0021】
さらに別の有利な実施形態において、電気スイッチギアは、1つ以上の逆止弁を含むことができ、それは排気チャネル入口穴を通じて排気チャネル内に至るガスの流れを可能にし、排気チャネル入口穴を通じて排気チャネルから出るガスの流れを妨げる。特に、電気スイッチギアは、1つ以上の逆止弁を含むことができ、
- それは、スイッチギアハウジングの内部から排気チャネル入口穴を通じて排気チャネル内に至るガスの流れを可能にし、排気チャネルから排気チャネル入口穴を通じてスイッチギアハウジングの内部に至るガスの流れを妨げるか、あるいは、
- それは、少なくとも1つの供給チューブまたは供給チャネルから排気チャネル入口穴を通じて排気チャネル内に至るガスの流れを可能にし、排気チャネルから排気チャネル入口穴を通じて少なくとも1つの供給チューブまたは供給チャネル内に至るガスの流れを妨げる。
【0022】
このようにして、空気の望ましくない還流、すなわち、排気チャネル入口穴を通じる排気チャネルからの還流を回避することができる。
【0023】
次に特定の実施形態を参照して本発明をより詳細に記載する。本発明はそれらの詳細に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】例示的な電気スイッチギアの斜視図を示す。
図2】狭窄部の領域における排気チャネルの概略的な断面図を示す。
図3】チャネル壁の斜視正面図を示し、狭窄部は、チャネルの別個のプロファイル部によってあるいはチャネルの内側から具現される。
図4図3の構成をチャネルの背後または外側からの斜視図で示す。
図5】背後からの弁ホルダを備えるチャネル壁の斜視図を示す。
図6】三角形プロファイル部の詳細図を示す。
図7】逆止弁の機能を示す概略図を示す。
図8】専用の供給チャネルを有する例示的な電気スイッチギアを示す。
図9】湾曲プロファイル部の斜視図を示す。
図10】排気チャネルの途中に冷却要素を有する例示的な電気スイッチギアの斜視図を示す。
図11】排気チャネルがスイッチギアハウジングの(第2の)ハウジング壁に直接配置されるスイッチギアの実施形態を示す。
図12】排気チャネルがスイッチギアハウジングの隅に配置されるスイッチギアの実施形態を示す。
図13】排気チャネルおよび入口穴がスイッチギアハウジング内に配置される実施形態を示す。
図14】排気チャネルおよび入口穴がスイッチギアハウジングから外に配置される実施形態を示す。
図15】排気チャネルがスイッチギアハウジング内に部分的に配置され、入口穴がスイッチギアハウジング内に配置される、実施形態を示す。
図16】排気チャネルがスイッチギアハウジング内に部分的に配置され、入口穴がスイッチギアハウジングから外に配置される、実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
一般に、同一部または類似部は、同一/類似の名称および参照符号で示される。明細書に開示される構成は、同一/類似の名称および参照符号を有する部分に適用される。向きおよび相対位置を示すことは、関連する図と関連しており、向きおよび/または相対位置の表示は、場合に応じて、異なる図で補正されなければならない。
【0026】
図1は、例示的な電気スイッチギア1aの斜視図を示しており、電気スイッチギア1aおよびその構成要素は、それぞれ、電気スイッチギア1a内のビューまたは電気スイッチギア1aの内部図を可能にするように透過的に描かれている。電気スイッチギア1aは、スイッチギアハウジング2と、スイッチギアハウジング2内に配置された任意のスイッチングデバイス3と、スイッチングデバイス3を取り囲み、スイッチギアハウジング2内に配置される、任意の内側ハウジング4とを含む。その上、電気スイッチギア1aは、内側ハウジング4に接続し、スイッチギアハウジング2から導き出される、排気チャネル5aを含む。詳細には、排気チャネル5aは、スイッチギアハウジング2のハウジング壁にある開口に接続し、スイッチギアハウジング2の頂部に排気チャネル出口6を含む。代替的に、排気チャネル出口6は、スイッチギアハウジング2の側壁の1つに配置されてもよい(この文脈では図11および12も参照)。加えて、排気チャネル5aは、狭窄部Nと、狭窄部Nに配置され、本実施形態ではスイッチギアハウジング2の内部S1に接続される、排気チャネル入口穴7とを含む。狭窄部Nは、三角形区画8によって形成されることができ、三角形区画8は、図1の場合と同様に、断面図において、排気チャネル5aの内部に面する三角形の表面を有する。図から分かるように、排気チャネル入口穴7は、内側ハウジング4内に膨張するガスの流れ方向に見られるときに、狭窄部Nの(直ぐ)後に配置される。
【0027】
図2は、狭窄部Nの領域における排気チャネル5aの概略断面図を示す。スイッチングデバイス3におけるアーク事象(arc event)が、内側ハウジング4内に過圧、よって、内側ハウジング4から排気チャネル出口6への主な空気流F1を生じさせる。狭窄部Nは、ベルヌーイの原理に基づいて局所的な負圧(underpressure)を生じさせる。これは、スイッチギアハウジング2の内部S1からの空気が、二次空気流F2によって示される排気チャネル入口穴7を通じて排気チャネル5a内に吸い込まれる理由である。このようにして、理想的には、如何なる未燃ガスも、排気チャネル出口6から出ないように、スイッチギアハウジング2の内部S1からの空気からの余分な酸素が、未燃ガスの燃焼を支える。従って、スイッチギアハウジング2の外側での制御されない火炎のリスクが、あるいは(煙爆発、火災ガス爆発または火災ガス点火とも呼ばれる)煙道ガス爆発のリスクさえもが、回避されるかあるいは少なくも低減される。
【0028】
図1および図2の例における狭窄部Nは、1つの側壁だけにある三角形区画8によって形成されることが留意されるべきである。しかしながら、狭窄部Nは、1つよりも多くの側壁にある区画を狭くすることによって形成されることもできる。
【0029】
図示されていないが、電気スイッチギア1aは、例えば、スイッチギアハウジング2および/または内側ハウジング4に、1つ以上の圧力逃がし弁を含んでよいことも留意されるべきである。具体的には、圧力逃がし弁は、(この例では、内側ハウジング4の出口と一致する)排気チャネル5aの入口に配置されてよく、排気チャネル5aの外側と内側との間の差圧が所定の閾値を超える場合にのみ開くように設けられてよい。
【0030】
一般に、スイッチングデバイス3および/またはスイッチギア1a内の他の電気部品(例えば、バスバー)は、スイッチギア1aの電気接続部に接続されることができ、それによって、スイッチギア1aまたはスイッチギア1a内の電気部品は、それぞれ、電力グリッドに接続されることができる。具体的には、電気接続部は、>50MVAの公称短絡電力を有することができる。
【0031】
図3および図4は、図1および図2に示すものと非常に類似する実施形態を示す。対照的に、狭窄部Nは、チャネル壁10aにある別個のプロファイル部9aによって具現される。詳細には、図3は、上からの斜視正面図においてプロファイル部9aを有する(後方)チャネル壁10aを示し、図4は、背面からの斜視図において構成を示す。図3および図4は、作動する準備ができた完全な排気チャネルを示していないことに留意のこと。故に、図3および図4は、機能を説明することを意図するにすぎない。
【0032】
この実施形態において、チャネル壁10aは、スイッチギアハウジング2の内部S1に接続する二次穴11を含み、プロファイル部9aは、狭窄部Nに配置される排気チャネル入口穴7を含む。二次穴11および排気チャネル入口穴7の両方は、チャネル壁10aとプロファイル部9aとの間に形成される空間S2に接続する。図3および図4から分かるように、スイッチギアハウジング2の内部S1からチャネル壁10aとプロファイル部9aとの間の空間S2への二次空気流F2および空間S2から排気チャネル内への二次空気流F2’がある。しかしながら、未燃ガスを燃焼させる機能は、図1および図2の実施形態の場合と同じである。
【0033】
図5図7は、図1図4に示す排気チャネル5aと同様の排気チャネル5bの別の実施形態を示す。対照的に、図5図7に示す構成は、多数の任意の逆止弁13を有する弁ホルダ12を含、逆止弁は、排気チャネル5bからスイッチギアハウジング2の内部S1へのガス流を遮断する。逆止弁13は、排気チャネル5b内の負圧の場合にのみ開き、排気チャネル5b内の圧力がスイッチギアハウジング2の内部S1内の圧力よりも高い場合に閉じる。図5は、背後からの斜視図における構成を示し、図6は、三角形プロファイル部9aの詳細図を示し、図7は、狭窄部Nの領域における排気チャネル5bの概略断面図を示す。この例において、逆止弁13は、その機能を説明するために、旋回フラップ13によって具現される。しかしながら、逆止弁13は、異なって具現されてもよい。
【0034】
図8は、図1の電気スイッチギア1aと非常に類似する例示的な電気スイッチギア1bを示す。対照的に、二次穴11に接続され、スイッチギアハウジング2から導き出され、そこで供給チャネル入口15を形成する、供給チャネル14が設けられる。供給チャネル入口15は、この例では、側壁の1つに配置されるが、供給チャネル入口15は、スイッチギアハウジング2の頂部に配置されてもよい。しかしながら、排気チャネル出口6から供給チャネル入口15への円形流は、互いに変位される排気チャネル出口6および供給チャネル入口15を配置することによって回避される。
【0035】
電気スイッチギア1bの機能は、電気スイッチギア1aの機能とほぼ同じである。対照的に、排気チャネル入口穴7は、スイッチギアハウジング2の内部S1に接続されないが、スイッチギアハウジング2の周囲に接続される。よって、供給チャネル14が上記例において設けられる場合、スイッチギアハウジング2の周囲は、機能的に内部S1を置き換える。これは、具体的には、空気が二次空気流F2によって外側から排気チャネル5b内に吸い込まれることを意味する。逆止弁13が設けられる場合、逆止弁は、排気チャネル5b内の圧力がスイッチギアハウジング2の外側よりも高いならば閉じる。共通の供給チャネル14の代わりに、代替的に、排気チャネル入口穴7または二次穴11は、スイッチギアハウジング2から導き出される多数の供給チューブによってスイッチギアハウジング2の外部に接続されることができる。
【0036】
上記実施形態において、狭窄部Nは、チャネル壁10aまたはプロファイル部9aの三角形コース(triangular course)によって形成される。しかしながら、これは唯一の可能性でなく、狭窄部Nは、図9に描かれるように、チャネル壁10aの湾曲コースまたはプロファイル部9bによって形成されることもできる。具体的には、排気チャネル入口穴7は、図9に描かれるように、狭窄部Nの最も狭い点に配置されることができる。しかしながら、排気チャネル入口穴7は、前の例における場合と同様に、狭窄部Nの(直ぐ)後に配置されてもよい。逆もまた同様であり、図1図8の実施形態における排気チャネル入口穴7は、狭窄部Nの最も狭い点に配置されてよい。一般に、図1図8の実施形態において、三角形コースは、湾曲コースに置き換えられることができる。他の形状、例えば、台形コースも、同様に可能である。
【0037】
図10は、図1の電気スイッチギア1aに類似する電気スイッチギア1cの一実施形態を示す。対照的に、冷却構造または要素16、具体的には、セラミック冷却構造または要素が、内側ハウジング4内で膨張するガスの流れ方向に見られる狭窄部Nの後に設けられる。このようにして、高温ガスは、それらが排気チャネル出口6から出る前に冷却されることができる。しかしながら、有利には、新鮮な空気が、冷却構造または要素16の前に高温ガスに供給される。これは、ガスが未燃ガスの燃焼を支える排気チャネル入口穴7で比較的高温である理由である。もちろん、冷却構造または要素16は、図8に示す実施形態において狭窄部Nの後に設けられることもできる。
【0038】
図11は、排気チャネル5aがスイッチギアハウジング2の(第2の)ハウジング壁W2に直接配置されるスイッチギア1dの実施形態を示す。この場合において、入口穴7は、スイッチギアハウジング2から直接導き出され、この特定の実施形態では、汚れおよび動物を入口穴7から離すように、任意のグリッド17が設けられる。所与の脈絡において、「直接に(directly)」とは、特に、「供給チューブまたは供給チャネル14がない」ことを意味する。一実施形態において、外側の周囲チャネル壁は、スイッチギアハウジング2の(第2の)ハウジング壁W2によって形成されてよく、あるいはそれから構成されてよい。従って、ハウジング壁W2は、二重の機能を提供することができ、1つの周囲チャネル壁を節約することができる。
【0039】
図12は、図11のスイッチギア1dと非常に類似するスイッチギア1eの一実施形態を示す。しかしながら、排気チャネル5aは、ここでは、スイッチギアハウジング2の隅に配置される。従って、2つの外側の周囲チャネル壁が、スイッチギアハウジング2の(第2の)ハウジング壁W2、W2’によって形成されてよく、あるいはそれらから構成されてよい。
【0040】
図11および図12において、第1の(頂部)ハウジング壁W1および第2の(側部)ハウジング壁W2、W2’は、参照符号を用いて明示的に示される。図11および図12(ならびに図1図8および図10図12)において、第1の(頂部)ハウジング壁W1は、排気チャネル5a、5bのための開口を有するものであり、第2の(側部)ハウジング壁W2、W2’は、排気チャネル5a、5bが平行に延びるものである。しかしながら、この差は、請求項を限定するものと解釈されてはならず、ハウジング壁は、スイッチギアハウジング2の1つの単一の部分と見なされることもできる。排気チャネル出口6が必ずしも第1の(頂部)ハウジング壁W1に配置されないこと、および/または排気チャネル5a、5bが必ずしも第2の(側部)ハウジング壁W2、W2’に平行に走らないことも、留意されるべきである。代わりに、排気チャネル出口6は、第2の(側部)ハウジング壁W2、W2’に配置されることもでき、かつ/あるいは、排気チャネル5a、5bは、第1の(頂部)ハウジング壁W1に平行に走ることもできる。一般に、排気チャネル5a、5bは、必ずしも直線でもないが、方向変化を含んでよい。よって、原理的には、排気チャネル5a、5bおよびその排気チャネル出口6のための空気供給は、同じハウジング壁W1...W2’に配置されることもできる。
【0041】
次に、図13図16は、異なって配置される排気チャネル5を有するスイッチギア1f...1iの概略側面図を示す。図13の実施形態において、排気チャネル5は、スイッチギアハウジング2内に完全に配置され、入口穴7も、同様にスイッチギアハウジング2内に配置される。図14の実施形態において、排気チャネル5は、スイッチギアハウジング2から外に完全に配置され、入口穴7も、同様にスイッチギアハウジング2から外に配置される。図15の実施形態において、排気チャネル5は、スイッチギアハウジング2内に部分的に配置され、スイッチギアハウジング2から外に部分的に配置され、入口穴7は、スイッチギアハウジング2内に配置される。最後に、図16の実施形態において、排気チャネル5は、スイッチギアハウジング2内に部分的に配置され、再びスイッチギアハウジング2から部分的に外に配置されるが、入口穴7は、スイッチギアハウジング2から外に配置される。
【0042】
図13および図14(ならびに図1図8および図10図12)において、排気チャネル5は、スイッチギアハウジング2の(第1の)ハウジング壁W1にある開口に接続するのに対し、図15および図16において、排気チャネル5は、スイッチギアハウジング2の(第1の)ハウジング壁W1にある開口を通過する。
【0043】
一般には、図11および図12には、スイッチングデバイス3も内部ハウジング4もないが、図11および図12のスイッチギア1d、1eは、スイッチングデバイス3および/または内部ハウジング4を含んでもよいことが留意されるべきである。加えて、図1図10が開示する実施形態において、スイッチングデバイス3および/または内部ハウジング4が省略されてよいことも留意されるべきである。これらの場合において、排気チャネル5aは、スイッチギアハウジング2の内部全体S1から高温ガスを集めることがある。内部ハウジング4が設けられない場合、新鮮な空気は、スイッチギアハウジング2の外側から排気チャネル5aに吸い込まれるべきである(例えば、図14および図16を参照)。図13図16が開示する排気チャネル5および入口穴7の構成は、全ての種類のスイッチギア1a...1eおよび図1図10が示す実施形態(例えば、スイッチングデバイス3を備えるあるいは備えない実施形態、内部ハウジング4を備えるあるいは備えない実施形態、プロファイル部9a、9eを備えるあるいは備えない実施形態、冷却要素16を備えるあるいは備えない実施形態など)に当て嵌まることが留意されるべきである。絶縁破損に起因するアーク事象は、一般に、高電圧の下で部品間に起こり得る。具体的には、アーク事象は、スイッチングデバイス3が電気スイッチギア1a...1iに設けられる場合には、スイッチングアークであることができる。
【0044】
本発明は、前述の実施形態に限定されず、異なる変形の組み合わせが可能であることも留意されるべきである。実際には、電気スイッチギア1a...1iは、図に示されるよりも多いまたは少ない部品を有することがある。その上、本明細書は、さらなる独立の発明の主題事項を含むことがある。
【0045】
最後に、「含む」という用語は他の要素を除外せず、単数の使用は複数を除外しないことも留意されるべきである。また、異なる実施形態に関連して記載される要素は、組み合わされてよい。特許請求の範囲中の参照符号は、特許請求の範囲の範囲を限定するものと解釈されるべきでないことも留意されるべきである。
【符号の説明】
【0046】
1a..1i 電気スイッチギア(electric switchgear)
2 スイッチギアハウジング(switchgear housing)
3 スイッチングデバイス(switching device)
4 内側ハウジング(inner housing)
5、5a、5b 排気チャネル(exhaust channel)
6 排気チャネル出口(exhaust channel outlet)
7 排気チャネル入口穴(exhaust channel inlet hole)
8 三角形区画(triangular section)
9a、9b プロファイル部(profile part)
10a、10b (後方)チャネル壁((rear) channel wall)
11 二次穴(secondary hole)
12 弁ホルダ(valve holder)
13 逆止弁(check valve)
14 供給チャネル(supply channel)
15 供給チャネル入口(supply channel inlet)
16 冷却構造/要素(cooling structure/element)
17 グリッド(grid)
F1 主空気流(main air flow)
F2、F2’ 二次空気流(secondary air flow)
S1 スイッチギアハウジングの内部(interior of switching housing)
S2 チャネル壁とプロファイル部との間の空間(space between channel wall and profile part)
N 狭窄部(narrowing)
W1..W2’ ハウジング壁(housing wall)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【外国語明細書】