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特開2024-133012病院予約システム、病院予約プログラム及び病院予約方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133012
(43)【公開日】2024-10-01
(54)【発明の名称】病院予約システム、病院予約プログラム及び病院予約方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/20 20180101AFI20240920BHJP
【FI】
G16H40/20
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024040006
(22)【出願日】2024-03-14
(31)【優先権主張番号】P 2023041073
(32)【優先日】2023-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】524098411
【氏名又は名称】株式会社ホスピタルヘルスケア
(74)【代理人】
【識別番号】110004163
【氏名又は名称】弁理士法人みなとみらい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】及川 直樹
(72)【発明者】
【氏名】下平 宏一
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA02
(57)【要約】
【課題】
受診予約に係る情報共有を行うことができる新規な技術を提供すること。
【解決手段】
病院における手続きの予約を受け付ける病院予約システムであって、
前記病院予約システムは、予約情報受付手段と、通知手段と、データベースと、を備え、
前記予約情報受付手段は、受診者の端末又は病院内の端末から、予約日時が設定され、受診者の端末が紐付けられた予約情報を前記データベースに登録し、
前記通知手段は、前記予約日時に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う、
病院予約システム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受診予約を受け付ける病院予約システムであって、
前記病院予約システムは、予約情報受付手段と、通知手段と、データベースと、を備え、
前記予約情報受付手段は、受診者の端末又は病院内の端末から、予約日時が設定され、受診者の端末が紐付けられた予約情報を前記データベースに登録し、
前記通知手段は、前記予約日時に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う、
病院予約システム。
【請求項2】
前記予約情報は、仮予約情報、及び本予約情報を含み、
前記予約情報受付手段は、前記病院内の端末から、異なる予約日時の設定がされた複数の前記予約情報を前記データベースに登録し、
前記通知手段は、前記仮予約情報に基づいて、前記受診者の端末に対して本予約に係る通知を行い、
前記受診者の端末から、選択された前記仮予約情報に基づく前記本予約情報を前記データベースに登録する、
請求項1に記載の病院予約システム。
【請求項3】
前記データベースは、受診者の保険資格証確認情報を格納し、
前記通知手段は、前記保険資格証確認情報、及び前記予約情報に基づいて、保険資格確認に係る通知を行う、
請求項1に記載の病院予約システム。
【請求項4】
前記予約情報は、検査情報が紐付けされ、
前記通知手段は、前記検査情報、及び前記予約日時に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う、
請求項1に記載の病院予約システム。
【請求項5】
病院予約システムは、検査順序更新手段を備え、
前記検査順序更新手段は、検査毎における複数の受診者の検査予約情報に基づいて、複数の検査を受ける受診者の検査順序情報を決定し、
前記通知手段は、前記検査順序情報に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う、
請求項1に記載の病院予約システム。
【請求項6】
病院予約システムは、複数の検査管理装置と、検査順序更新手段と、を備え、
前記複数の検査管理装置は、それぞれの検査における複数の受診者の検査予約を含む検査予約情報を管理し、
前記検査順序更新手段は、第1の受診者における検査順序情報の検査ステータス、及びそれぞれの検査の前記検査予約情報に基づいて、第2の受診者における検査順序情報を更新し、
更新された前記検査順序情報に基づいて、前記検査予約情報を更新する指示を前記検査管理装置に送信する、
請求項1に記載の病院予約システム。
【請求項7】
前記検査管理装置は、前記第1の受診者における検査順序情報の前記検査ステータスを受け付けて、前記検査ステータスのうち変更があった検査について、該検査ステータスに基づいて、該検査における前記検査予約情報を更新し、
前記検査順序更新手段は、更新された前記検査予約情報を含む前記それぞれの検査における検査予約情報に基づいて、前記第2の受診者における検査順序情報を更新する、
請求項6に記載の病院予約システム。
【請求項8】
前記病院予約システムは、予約情報参照手段と、位置情報照合手段と、出力手段と、を更に備え、
前記データベースは、病院の位置情報及び前記予約情報を記憶し、
前記予約情報参照手段は、前記受診者に紐づく予約情報の参照を行い、
前記位置情報照合手段は、ユーザの現在地を受け付け、前記ユーザの現在地及び前記病院の位置情報の照合を行い、
前記出力手段は、前記予約情報の参照結果及び前記位置情報の照合結果に対応する出力を行う、
請求項1に記載の病院予約システム。
【請求項9】
前記データベースは、更に、前記予約情報の参照結果又は前記位置情報の照合結果に対応するメッセージを前記照合結果に紐づけて記憶し、
前記予約情報の参照は、前記受診者に紐づく予約情報が存在するか否かの参照であり、
前記位置情報の照合は、前記ユーザの現在地が、前記病院の位置情報から予め設定された緯度、経度又は半径の範囲内に含まれるか否かの照合であり、
前記出力手段は、更に、
前記参照において前記予約情報が存在する場合及び前記照合において前記範囲内に含まれる場合、前記照合結果に対応するメッセージ及び前記予約情報に対応するチェックインを受け付けるインタフェースの出力を行い、
前記参照において前記予約情報が存在しない場合又は前記照合において前記範囲内に含まれない場合、前記照合結果に対応するメッセージの出力を行う、
請求項8に記載の病院予約システム。
【請求項10】
前記病院予約システムは、更に、受診者選択受付手段を備え、
前記データベースは、更に、前記受診者を前記ユーザに紐づけて記憶し、
前記受診者選択受付手段は、前記受診者の選択を受け付け、
前記予約情報参照手段は、更に、選択された受診者に紐づく予約情報の参照を行う、
請求項9に記載の病院予約システム。
【請求項11】
前記インタフェースは、前記受診者に紐づく複数の予約情報に対応するチェックインを同時に受け付ける、
請求項9に記載の病院予約システム。
【請求項12】
前記病院予約システムは、更に、受診者選択受付手段を備え、
前記データベースは、更に、前記受診者を前記ユーザに紐づけて記憶し、
前記受診者選択受付手段は、前記受診者の選択を受け付け、
前記インタフェースは、更に、選択された受診者に紐づく複数の予約情報に対応するチェックインを同時に受け付ける、
請求項11に記載の病院予約システム。
【請求項13】
前記病院予約システムは、更に、現在地取得手段を備え、
前記現在地取得手段は、更に、前記ユーザの現在地の取得を一定時間毎に行い、
前記位置情報照合手段は、更に、前記ユーザの現在地が、前記病院の位置情報から予め設定された緯度、経度又は半径の範囲内に含まれるか否かの照合を行い、
前記現在地取得手段は、更に、前記ユーザの現在地が前記範囲内に含まれると照合された場合、前記ユーザの現在地の取得を停止する、
請求項8に記載の病院予約システム。
【請求項14】
前記現在地取得手段は、
前記ユーザの現在地の取得の要求を行う現在地取得要求手段と、
前記要求を受けて前記ユーザの現在地の取得を一定時間毎に行う現在地定期取得手段と、を含み、
前記現在地定期取得手段は、更に、前記要求を受けた場合、前記ユーザの現在地の取得を停止した後でも、前記ユーザの現在地の取得を行う、
請求項13に記載の病院予約システム。
【請求項15】
前記病院予約システムは、更に、あと払い受付手段と、を備え、
前記あと払い受付手段は、前記受診者の受診料のあと払いの受付を行い、
前記データベースは、前記あと払いを受け付けたことを表す情報を前記受診者の予約情報に紐づけて記憶する、
請求項9に記載の病院予約システム。
【請求項16】
前記データベースは、更に、支払情報を前記ユーザに紐づけて記憶し、
前記あと払い受付手段は、更に、前記支払情報を利用して前記受診者の受診料のあと払いの決済を行う、
請求項15に記載の病院予約システム。
【請求項17】
前記病院予約システムは、更に、受付可能時間情報照合手段と、を備え、
前記データベースは、更に、前記病院の受付可能時間情報を記憶し、
前記受付可能時間情報照合手段は、現在時刻及び前記受付可能時間情報の照合を行い、
前記出力手段は、更に、前記受付可能時間情報の照合結果に対応する出力を行う、
請求項8~16の何れかに記載の病院予約システム。
【請求項18】
受診予約を受け付ける病院予約プログラムであって、
コンピュータを、予約情報受付手段と、通知手段と、データベースと、として機能させ、
前記予約情報受付手段は、受診者の端末又は病院内の端末から、予約日時が設定され、受診者の端末が紐付けられた予約情報を前記データベースに登録し、
前記通知手段は、前記予約日時に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う、
病院予約プログラム。
【請求項19】
受診予約を受け付ける病院予約方法であって、
データベースを有する病院予約方法が、予約情報受付ステップと、通知ステップと、を実行し、
前記予約情報受付ステップにおいて、受診者の端末又は病院内の端末から、予約日時が設定され、受診者の端末が紐付けられた予約情報を前記データベースに登録し、
前記通知ステップにおいて、前記予約日時に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う、
病院予約方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来、予約情報及び位置情報を利用し、クライアントが予約した医療施設にチェックインさせる技術が存在する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「図5および図6に示すように、アプリケーションサーバ32が、通信端末60の表示部68に「チェックイン」の入力ボタンを表示」(段落0071)すること、「Web予約システム30は、通信端末60からWeb予約システム30に送信される所定の情報(たとえば、通信端末60の位置情報など)に基づき、クライアントが医療施設を訪れたことを認識してもよい」(段落0071)ことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022―023545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、病院の予約情報に基づいて予約時刻前後に病院へのチェックインを可能にするボタンを表示すること、が開示されている。しかし、予約時刻だけを用いるため、病院から離れた自宅にいてもチェックインを可能にする。さらに、位置情報に基づいて自動でチェックインすること、が開示されている。しかし、特許文献1では、受診者が受診の予約日を忘れてしまい、そもそもチェックインができないという問題があった。また、チェックインができたとしても、保険資格が失効してしまった場合や、検査前の禁止事項をしてしまった場合には、受診ができないという問題があった。
【0005】
上記事情を解決するために、本発明は、受診予約に係る情報共有を行うことができる新規な技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、本発明は、受診予約を受け付ける病院予約システムであって、
前記病院予約システムは、予約情報受付手段と、通知手段と、データベースと、を備え、
前記予約情報受付手段は、受診者の端末又は病院内の端末から、予約日時が設定され、受診者の端末が紐付けられた予約情報を前記データベースに登録し、
前記通知手段は、前記予約日時に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う。
【0007】
また、本発明は、受診予約を受け付ける病院予約プログラムであって、
コンピュータを、予約情報受付手段と、通知手段と、データベースと、として機能させ、
前記予約情報受付手段は、受診者の端末又は病院内の端末から、予約日時が設定され、受診者の端末が紐付けられた予約情報を前記データベースに登録し、
前記通知手段は、前記予約日時に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う。
【0008】
また、本発明は、受診予約を受け付ける病院予約方法であって、
データベースを有する病院予約方法が、予約情報受付ステップと、通知ステップと、を実行し、
前記予約情報受付ステップにおいて、受診者の端末又は病院内の端末から、予約日時が設定され、受診者の端末が紐付けられた予約情報を前記データベースに登録し、
前記通知ステップにおいて、前記予約日時に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う。
【0009】
このような構成とすることで、予約日時に基づいて、受診者は受診予約の通知を受け取ることができ、忘れずに受診することができる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記予約情報は、仮予約情報、及び本予約情報を含み、
前記予約情報受付手段は、前記病院内の端末から、異なる予約日時の設定がされた複数の前記予約情報を前記データベースに登録し、
前記通知手段は、前記仮予約情報に基づいて、前記受診者の端末に対して本予約に係る通知を行い、
前記受診者の端末から、選択された前記仮予約情報に基づく前記本予約情報を前記データベースに登録する。
【0011】
このような構成とすることで、受診者は、自身が確実に受診可能な日時に受診予約を確定することができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記データベースは、受診者の保険資格証確認情報を格納し、
前記通知手段は、前記保険資格証確認情報、及び前記予約情報に基づいて、保険資格確認に係る通知を行う。
【0013】
このような構成とすることで、受診予約に関して、保険資格証確認情報の内容に応じて、通知を行うことができる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記予約情報は、検査情報が紐付けされ、
前記通知手段は、前記検査情報、及び前記予約日時に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う。
【0015】
このような構成とすることで、検査予約に関して、検査情報の内容に応じて、通知を行うことができる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、病院予約システムは、検査順序更新手段を備え、
前記検査順序更新手段は、検査毎における複数の受診者の検査予約情報に基づいて、複数の検査を受ける受診者の検査順序情報を決定し、
前記通知手段は、前記検査順序情報に基づいて、前記受診者の端末に対する通知を行う。
【0017】
このような構成とすることで、複数の検査を受ける受診者の検査順序情報を、複数の受診者の検査予約情報を用いて決定することができる。これにより、受診者の検査待ち時間を減らすことができる。
【0018】
本発明の好ましい形態では、病院予約システムは、複数の検査管理装置と、検査順序更新手段と、を備え、
前記複数の検査管理装置は、それぞれの検査における複数の受診者の検査予約を含む検査予約情報を管理し、
前記検査順序更新手段は、第1の受診者における検査順序情報の検査ステータス、及びそれぞれの検査の前記検査予約情報に基づいて、第2の受診者における検査順序情報を更新し、
更新された前記検査順序情報に基づいて、前記検査予約情報を更新する指示を前記検査管理装置に送信する。
【0019】
本発明の好ましい形態では、前記検査管理装置は、前記第1の受診者における検査順序情報の前記検査ステータスを受け付けて、前記検査ステータスのうち変更があった検査について、該検査ステータスに基づいて、該検査における前記検査予約情報を更新し、
前記検査順序更新手段は、更新された前記検査予約情報を含む前記それぞれの検査における検査予約情報に基づいて、前記第2の受診者における検査順序情報を更新する。
【0020】
このような構成とすることで、第1の受診者の検査ステータスの内容に応じて、第2の受診者の検査の順番を更新することができる。また、更新された検査順序情報を検査管理装置に送信することで、検査管理装置の検査予約情報も更新することができる。これにより、他の受診者の検査状況の変更に対して臨機応変に受診者の検査順序を変更することができる。
【0021】
本発明の好ましい形態では、前記病院予約システムは、予約情報参照手段と、位置情報照合手段と、出力手段と、を更に備え、
前記データベースは、前記病院の位置情報及び前記予約情報を記憶し、
前記予約情報参照手段は、前記受診者に紐づく予約情報の参照を行い、
前記位置情報照合手段は、ユーザの現在地を受け付け、前記ユーザの現在地及び前記病院の位置情報の照合を行い、
前記出力手段は、前記予約情報の参照結果及び前記位置情報の照合結果に対応する出力を行う。
【0022】
このような構成とすることで、予約情報の参照及び位置情報の照合を行うことができ、病院におけるチェックインの適切な手続きの簡素化を可能にする。
【0023】
本発明の好ましい形態では、前記データベースは、更に、前記予約情報の参照結果又は前記位置情報の照合結果に対応するメッセージを前記照合結果に紐づけて記憶し、
前記予約情報の参照は、前記受診者に紐づく予約情報が存在するか否かの参照であり、
前記位置情報の照合は、前記ユーザの現在地が、前記病院の位置情報から予め設定された緯度、経度又は半径の範囲内に含まれるか否かの照合であり、
前記出力手段は、更に、
前記参照において前記予約情報が存在する場合及び前記照合において前記範囲内に含まれる場合、前記照合結果に対応するメッセージ及び前記予約情報に対応するチェックインを受け付けるインタフェースの出力を行い、
前記参照において前記予約情報が存在しない場合又は前記照合において前記範囲内に含まれない場合、前記照合結果に対応するメッセージの出力を行う。
【0024】
このような構成とすることで、ユーザに適切なメッセージを提示することができ、病院におけるチェックインの適切な手続きの簡素化を可能にする。
【0025】
本発明の好ましい形態では、前記病院予約システムは、更に、受診者選択受付手段を備え、
前記データベースは、更に、前記受診者を前記ユーザに紐づけて記憶し、
前記受診者選択受付手段は、前記受診者の選択を受け付け、
前記予約情報参照手段は、更に、選択された受診者に紐づく予約情報の参照を行う。
【0026】
このような構成とすることで、複数の受診者の予約を管理することができ、病院におけるチェックインの適切な手続きの簡素化を可能にする。
【0027】
本発明の好ましい形態では、前記インタフェースは、前記受診者に紐づく複数の予約情報に対応するチェックインを同時に受け付ける。
【0028】
このような構成とすることで、複数の予約に対応するチェックインを行うことができ、病院におけるチェックインの適切な手続きの簡素化を可能にする。
【0029】
本発明の好ましい形態では、前記病院予約システムは、更に、受診者選択受付手段を備え、
前記データベースは、更に、前記受診者を前記ユーザに紐づけて記憶し、
前記受診者選択受付手段は、前記受診者の選択を受け付け、
前記インタフェースは、更に、選択された受診者に紐づく複数の予約情報に対応するチェックインを同時に受け付ける。
【0030】
このような構成とすることで、受診者の複数の予約に対応するチェックインを行うことができ、病院におけるチェックインの適切な手続きの簡素化を可能にする。
【0031】
本発明の好ましい形態では、前記病院予約システムは、更に、現在地取得手段を備え、
前記現在地取得手段は、更に、前記ユーザの現在地の取得を一定時間毎に行い、
前記位置情報照合手段は、更に、前記ユーザの現在地が、前記病院の位置情報から予め設定された緯度、経度又は半径の範囲内に含まれるか否かの照合を行い、
前記現在地取得手段は、更に、前記ユーザの現在地が前記範囲内に含まれると照合された場合、前記ユーザの現在地の取得を停止する。
【0032】
このような構成とすることで、定期的な位置情報の照合を行うことができ、病院におけるチェックインの適切な手続きの簡素化を可能にする。
【0033】
本発明の好ましい形態では、前記現在地取得手段は、
前記ユーザの現在地の取得の要求を行う現在地取得要求手段と、
前記要求を受けて前記ユーザの現在地の取得を一定時間毎に行う現在地定期取得手段と、を含み、
前記現在地定期取得手段は、更に、前記要求を受けた場合、前記ユーザの現在地の取得を停止した後でも、前記ユーザの現在地の取得を行う。
【0034】
このような構成とすることで、要求を受けて定期的な位置情報の照合を行うことができ、病院におけるチェックインの適切な手続きの簡素化を可能にする。
【0035】
本発明の好ましい形態では、前記病院予約システムは、更に、あと払い受付手段と、を備え、
前記あと払い受付手段は、前記受診者の受診料のあと払いの受付を行い、
前記データベースは、前記あと払いを受け付けたことを表す情報を前記受診者の予約情報に紐づけて記憶する。
【0036】
このような構成とすることで、ユーザは受診料のあと払いを行うことができ、病院における支払いの適切な手続きの簡素化を可能にする。
【0037】
本発明の好ましい形態では、前記データベースは、更に、支払情報を前記ユーザに紐づけて記憶し、
前記あと払い受付手段は、更に、前記支払情報を利用して前記受診者の受診料のあと払いの決済を行う。
【0038】
このような構成とすることで、ユーザは受診料のあと払いのための情報を登録することができ、病院における支払いの適切な手続きの簡素化を可能にする。
【0039】
本発明の好ましい形態では、前記病院予約システムは、更に、受付可能時間情報照合手段と、を備え、
前記データベースは、更に、前記病院の受付可能時間情報を記憶し、
前記受付可能時間情報照合手段は、現在時刻及び前記受付可能時間情報の照合を行い、
前記出力手段は、更に、前記受付可能時間情報の照合結果に対応する出力を行う。
【0040】
このような構成とすることで、決められた時刻にチェックインを行うことができ、病院におけるチェックインの適切な手続きの簡素化を可能にする。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、受診予約に係る情報共有を行うことができる新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】本発明の実施形態に係る病院予約システムのシステム構成図である。
図2】本発明の実施形態に係る病院予約装置、病院管理装置及びユーザ端末のハードウェア構成図である。
図3】本発明の実施形態に係るデータベースが記憶する情報の一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係るデータベースが記憶する情報の一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係る画面表示例である。
図6】本発明の実施形態に係る病院チェックインに関するフローチャートである。
図7】本発明の別の実施形態に係る病院予約システムのシステム構成図である。
図8】本発明の別の実施形態に係る検査順序情報を更新する処理に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
(実施形態1)
以下、図面を用いて、本発明の病院予約システムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することができる。
【0044】
例えば、本実施形態では病院予約システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、プログラム、記憶媒体等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記憶媒体に記憶させても良い。この記憶媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができる。ここで、プログラムを記憶した記憶媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記憶媒体であっても良い。
【0045】
本発明は、病院において受診者のチェックインを受け付ける場合に利用することが可能である。病院であればその規模は問わず、大学病院、個人が経営する病院等においてチェックインを受け付けることができる。
【0046】
本実施形態では、ネットワークを介して受診者の所有する端末装置からチェックインを可能とすることで、病院に入らずに病院の駐車場に停めた自身の自動車の車内等から受診者がチェックインを行うことができる。
【0047】
図1は、本実施形態における病院予約システムの構成を示す模式図である。本実施形態では、病院予約装置2と、ユーザ端末4と、がネットワークNWを介して通信可能に接続されており、病院予約装置2はローカルエリアネットワークを介して病院管理装置3と接続される。また、病院予約装置2は、病院の情報、予約情報等を管理する病院予約データベースDB2と、病院管理装置3は、受診者の情報、予約情報等を管理する病院管理データベースDB3と、有線又は無線でそれぞれ接続される。
【0048】
病院予約装置2は、1つ又は複数のサーバによって構成される。病院予約装置2が複数のサーバで構成される場合、例えば、病院管理装置3と接続するゲートウェイサーバと、ユーザ端末4と接続するクラウドサーバと、で構成される。クラウドサーバは、例えば、AWS(登録商標)で構築可能な仮想サーバを利用することが考えられる。ゲートウェイサーバは、一定間隔毎にAWSに対してポーリング(polling)をして、情報の取得を行う。AWSの仮想サーバを利用する場合、病院予約システム1は、病院予約データベースDB2を有さず、AWS内でユーザの現在地等の情報を有していても良い。
【0049】
本実施形態では、一部又は全部が病院のローカルエリアネットワークに収容されている病院予約装置2及び病院管理装置3を総称して病院装置8とし、病院装置8は、図2(a)に例示するように、ハードウェア及び機能の構成要素を含んでいる。すなわち、病院装置8は、ハードウェア構成要素として、演算装置(CPU(Central Processing Unit))81と、作業用メモリとしての主記憶装置(RAM(Random Access Memory))82と、を備える。
【0050】
病院装置8は、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、及び各種情報(データを含む)を書換え可能に格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、ブラッシュメモリ等の補助記憶装置83と、通信制御部84と、NIC(Network Interface Card)等の通信インタフェース(IF)部85等と、を更に備える。
【0051】
端末装置9(ユーザ端末4)は、図2(b)に例示するように、ハードウェア及び機能の構成要素を含んでいる。端末装置9は、ハードウェア構成要素として、演算装置(CPU)91と、作業用メモリとしての主記憶装置(RAM)92と、を備える。
【0052】
端末装置9は、OS、アプリケーションプログラム、及び各種情報(データを含む)を書換え可能に格納するHDDやSSD、ブラッシュメモリ等の補助記憶装置93と、通信制御部94と、NIC等の通信インタフェース(IF)部95と、表示制御部96と、表示部97と、情報入力・指定部98と、GNSS(Global Navigation Satellite System)モジュール99等と、を更に備える。
【0053】
本実施形態では、一例として、ユーザ端末4はスマートフォンであり、そのスマートフォンに専用のアプリケーションがインストールされている場合を説明する。ユーザは、自身のスマートフォンにダウンロードされた専用のアプリケーションにおいて、自身の現在地を病院予約装置2に送信して病院のチェックインを行う。病院予約装置2は、ユーザ端末4の専用のアプリケーションを介して、予約情報の参照要求、ユーザの現在地等を受け付ける。
【0054】
病院予約装置2は、予約情報受付手段201と、予約情報参照手段202と、位置情報照合手段203と、出力手段204と、チェックイン受付手段205と、受付可能時間情報照合手段206と、を備える。
【0055】
病院管理装置3は、予約情報送信手段301と、チェックイン結果受付手段302と、あと払い受付手段303と、を備える。
【0056】
ユーザ端末4は、現在地取得手段401と、受診者選択受付手段402と、を備える。さらに、現在地取得手段401は、現在地取得要求手段401aと、現在地定期取得手段401bと、を備える。
【0057】
予約情報送信手段301は、病院管理データベースDB3に記憶される予約情報を、予約情報受付手段201に送信する。予約情報は、ユーザの受診後に病院管理装置3を介して、医療事務、看護師等の病院関係者の入力によって病院管理データベースDB3に記憶される。図3(b)は、病院管理データベースDB3に記憶される予約情報の一例である。本実施形態では、予約情報は、受診者を識別するための受診者ID、受診者が病院で受診する予定の診療科、受診者が予約した予約時間、受付(チェックイン)済みか否かを表すステータスの情報、受診者が初診であることを表す情報、保険証が未確認であることを表す情報等である。受診者IDには診察券番号を利用することが考えられる。
【0058】
予約情報送信手段301は、予約情報を予約情報受付手段201に随時送信しても良いし、定期的に送信しても良い。定期的に送信を行う場合、朝の特定の時間に送信又は一定時間おきに送信等が考えられる。本実施形態では、予約情報送信手段301は定期的に予約情報を送信し、予約情報受付手段201は、受け付けた予約情報を病院予約データベースDB2に記憶する。また、予約情報参照手段202が予約情報を参照する時に、病院管理装置3へ予約情報の要求を行い、予約情報送信手段301が予約情報を送信しても良い。
【0059】
予約情報参照手段202は、ユーザ端末を介して予約情報の参照要求を受け付けると、受診者に紐づく予約情報の参照を行う。本実施形態では、病院予約データベースDB2を参照し、受診者に紐づく予約情報が存在するか否かの参照を行う。ユーザ端末4は、ダウンロードされた専用のアプリケーションを介して、予約情報の参照要求を予約情報参照手段202に送信する。例えば、専用のアプリケーションにおいて特定のボタンの押下等によって参照要求を送信することが考えられる。
【0060】
出力手段204は、予約情報参照手段202の参照結果に対応する出力を行う。図4は、様々な結果に対応する出力の一例である。図4のように様々な結果に対応する出力を病院予約データベースDB2に記憶しておくことによって任意の出力を行うことができる。例えば、予約情報参照手段202が病院予約データベースDB2を参照することができなかった場合、システムエラーに関するメッセージの出力(ステータスID:05)を行う。また、予約情報参照手段202が病院予約データベースDB2を参照し、予約情報が存在しないと判定した場合、予約が存在しない旨のメッセージの出力(ステータスID:04―1)を行う。
【0061】
予約情報参照手段202が、受診者に紐づく予約情報が存在すると参照した場合、出力手段204は、図5(a)のような画面をユーザ端末4に表示する。
【0062】
現在地取得手段401は、GNSSモジュール99を介してユーザの現在地の取得を行う。本実施形態では、現在地取得手段401は、取得した現在地を位置情報照合手段203に送信する。例えば、専用のアプリケーションにおいて特定のボタンの押下を行うことにより、現在地取得手段401は現在地の取得を行う。
【0063】
現在地取得手段401は、更に、現在地取得要求手段401aの要求を受けてユーザの現在地の取得を一定時間毎に行う現在地定期取得手段401bを含んでも良い。ユーザの現在地の取得を一定時間毎に行い、病院予約装置2に送信することにより、何度も画面をリロードさせる必要なしにユーザはチェックインを行うことができる。具体的には、ユーザ端末4において、ユーザが特定のボタンを押下することにより、図5(a)のような画面が表示され、現在地取得要求手段401aは、現在地定期取得手段401bに対して現在地の取得の要求を行う。現在地定期取得手段401bは、現在地取得要求手段401aからの現在地の取得要求に基づいて、図5(a)の画面が表示されている間、現在地を定期的に取得し、位置情報照合手段203に送信する。
【0064】
位置情報照合手段203は、ユーザ端末を介してユーザの現在地を受け付け、ユーザの現在地及び病院の位置情報の照合を行う。位置情報照合手段203は、病院予約データベースDB2に記憶される病院の位置情報を参照し、照合を行う。本実施形態では、病院予約データベースDB2は、図3(c)のように病院の位置情報、病院の受付可能時間等の情報を記憶している。位置情報照合手段203は、記憶される住所から特定の半径の範囲内にユーザが含まれるか否かを照合する。この他にも、特定の経度と緯度の組み合わせを複数記憶しておき、ユーザが特定の緯度と経度の組み合わせを結んだ範囲内に含まれる否かを照合しても良い。
【0065】
本実施形態では、病院予約装置2が位置情報照合手段203を備えているが、この他にもユーザ端末4が位置情報照合手段を備え、位置情報の照合を行っても良い。この場合、位置情報照合手段は、補助記憶装置93等のユーザ端末4の記憶部に記憶される病院の位置情報と、現在地取得手段401が取得した現在地を用いて、位置情報の照合を行う。
【0066】
出力手段204は、位置情報照合手段203の照合結果に応じて、例えば、図5(a)又は(b)のような出力を行う。図5(a)はユーザの現在地が位置情報の範囲内に含まれない場合であり、チェックインを受け付けるインタフェースの出力は行われているが、有効化はされていない。また、図5(b)はユーザの現在地が位置情報の範囲内に含まれる場合であり、出力手段204は、有効化したチェックインを受け付けるインタフェースの出力を行う。チェックインを受け付けるインタフェースを介して、受診者に紐づく複数の予約情報に対応するチェックインを同時に受け付けても良い。例えば、大学病院等の大きな病院は複数の診療科を有しており、受診者は同日に同一病院において複数の診療科を予約している場合が考えられる。
【0067】
現在地定期取得手段401bは、所定の条件において、ユーザの現在地の取得を停止しても良い。本実施形態では、現在地定期取得手段401bは、位置情報照合手段203がユーザの現在地が特定の範囲内に含まれると照合した場合、ユーザの現在地の取得を停止する。この他にも、現在地定期取得手段401bは、出力手段204がチェックインを受け付けるインタフェースを有効化した場合、ユーザの現在地の取得を停止しても良い。現在地定期取得手段401bは、ユーザの現在地の取得を停止した後でも、現在地取得要求手段401aから現在地の取得の要求を受けた場合、ユーザの現在地の取得を行う。図5(a)のような画面を表示することにより、現在地取得要求手段401aは、現在地定期取得手段401bに対して現在地の取得の要求を行う。
【0068】
受診者選択受付手段402は、ユーザ端末を介して受診者の選択を受け付けても良い。図3(a)のように病院の受診者に受診者ID(例えば、病院側で割付された診察券番号や患者番号)を割り振り、受診者の個人情報を受診者IDに紐づけて記憶しておく。さらに、ユーザ端末4又は専用のアプリケーションをダウンロードするために必要なユーザのメールアドレス等にユーザIDを割り振り、図3(d)のように受診者IDをユーザIDに紐づけて記憶しておくことによってユーザは受診者の選択を行うことができる。ユーザが複数の人物の予約を管理することが想定される。例えば、アプリケーションのユーザが小さな子供を持つ親であり、ユーザは自身及び子供の予約を管理することが想定される。
【0069】
予約情報参照手段202は、病院予約データベースDB2を参照し、受診者選択受付手段402において選択を受け付けた受診者に紐づく予約情報の参照を行う。
【0070】
出力手段204は、受診者選択受付手段402において選択を受け付けた受診者のチェックインを行うためのインタフェースを出力する。例えば、ユーザは、出力手段204が出力する図5(f)のような「再来受付する」インタフェースを介して、当日の全ての予約情報に対応するチェックインを行う。
【0071】
あと払い受付手段303は、受診者の受診料のあと払いを受け付ける。病院管理装置3は、更に、病院内に存在するキオスク端末と接続されていても良い。キオスク端末も病院のローカルエリアネットワークに収容される。あと払い受付手段303は、ユーザによるキオスク端末の操作を介してあと払いを受け付ける。あと払い受付手段303は、あと払いを受け付けたことを表す情報を受診者の予約情報に紐づけて病院管理データベースDB3に記憶する。この他にも、キオスク端末の操作なしでユーザ端末4から病院予約装置2を介してあと払いを受け付けても良い。
【0072】
病院予約データベースDB2又は病院管理データベースDB3は、支払情報をユーザに紐づけて記憶しても良い。支払情報は、あと払いに利用するための情報であり、クレジットカードの番号等が考えられる。図3(e)のように支払情報をユーザに紐づけて記憶しておくことによってあと払いが可能になる。支払情報はユーザに紐づけて記憶されているため、複数の受診者がユーザに紐づけて記憶されている場合、複数の受診者の診察料のあと払いが可能になる。
【0073】
受付可能時間情報照合手段206は、現在時刻及び受付可能時間情報の照合を行う。受付可能時間情報は、受診者が予約のチェックインをすることができる時間帯であり、図3(c)のように利用可能時間情報又は予約受付時間情報として、病院予約データベースDB2に記憶しておくことによって照合を行うことができる。
【0074】
利用可能時間情報は、受診者が病院にチェックインできる時間帯である。図3(c)において8時5分~15時30分となっている。受付可能時間情報照合手段206は、現在時刻が利用可能時間情報8時5分~15時30分の範囲内に含まれているか否かの照合を行う。例えば、現在時刻が20時の場合、範囲内に含まれていないため、出力手段204は、利用時間外である旨を表すメッセージの出力(ステータスID:01―3)を行う。利用可能時間情報は、病院等が任意に設定可能である。
【0075】
予約受付時間情報は、受診者が予約した予約時間に基づく予約にチェックインできる時間帯である。図3(c)において-30分~+10分となっている。受付可能時間情報照合手段206は、予約時間が9時の予約において、現在時刻が予約時間情報及び予約受付時間情報から導かれる8時30分~9時10分の範囲内に含まれているか否かの照合を行う。例えば、図3(b)の受付番号B00011の予約時間は15時であるため、14時30分~15時10分までに、ユーザはチェックインを行わなければならない。よって、現在時刻が15時30分にユーザが受付番号B00011の予約のチェックインを行おうとした場合、範囲内に含まれていないため、出力手段204は、図5(e)のように予約時間外である旨を表すメッセージの出力(ステータスID:04―5)を行う。予約受付時間情報は、病院等が任意に設定可能である。この他にも、例えば、予約時間を過ぎるとチェックイン不可になる場合、チェックイン可能になる開始時間がない場合等がある。また、病院管理装置3が現在時刻及び予約受付時間情報の照合を行い、受付可能時間情報照合手段206に結果を送信し、出力手段204が図5(e)のようなメッセージの出力を行っても良い。
【0076】
図6は、病院チェックインに関するフローチャートである。なお、本実施形態では、予約情報として診療の予約に係る診療予約情報が記憶され、チェックインに係る処理が実行される。
ステップS601において、予約情報送信手段301は診療予約情報を予約情報受付手段201に送信する。
【0077】
ステップS602において、予約情報受付手段201は受信した診療予約情報を病院予約データベースDB2に記憶する。
【0078】
ステップS603において、受診者選択受付手段402は、ユーザ端末を介して受診者の選択を受け付ける。
【0079】
ステップS604において、予約情報参照手段202に対して、ステップS603において受診者選択受付手段402が選択を受け付けた受診者の診療予約情報の参照要求を行う。
【0080】
ステップS605において、予約情報参照手段202は、病院予約データベースDB2に記憶される診療予約情報を参照し、受診者選択受付手段402が選択を受け付けた受診者に紐づく診療予約情報が存在するか否かの参照を行う。
【0081】
ステップS606において、出力手段204は予約情報参照手段202の参照結果に対応するメッセージの出力を行う。受診者選択受付手段402が選択を受け付けた受診者に紐づく診療予約情報が存在しない場合、診療予約情報が存在しない旨を表すメッセージの出力を行う。この他にも、診療予約情報は、受付済み、未受付等のステータスを表す情報、受診者が初診であることを表す情報、保険証が未確認であることを表す情報等を有するため、出力手段204はこれらに対応するメッセージの出力を行う。受診者選択受付手段402が選択を受け付けた受診者に紐づく診療予約情報が存在する場合、図5(a)のように、診療予約情報及び位置情報に関するメッセージの出力を行う。また、受診者選択受付手段402が選択を受け付けた受診者に紐づく診療予約情報が存在するが、初診であるため手続きが必要な場合、図5(d)のようなメッセージの出力を行う。
【0082】
ステップS607において、現在地取得手段401は、ユーザの現在地の取得を行う。
【0083】
ステップS608において、現在地取得手段401は、取得した現在地を位置情報照合手段203に送信する。
【0084】
ステップS609において、位置情報照合手段203は、受け付けた現在地及び病院予約データベースDB2に記憶される病院の位置情報の照合を行う。
【0085】
ステップS610において、出力手段204は、位置情報照合手段203の照合結果に対応するメッセージ又はインタフェースの出力を行う。本実施形態では、ユーザの現在地が位置情報の範囲内に含まれない場合、図5(a)のように、位置情報が参照できない旨又は範囲内に含まれるように移動を促す旨を表すメッセージの出力を行い、チェックインを受け付けるインタフェースの有効化を行わない。また、ユーザの現在地が位置情報の範囲内に含まれる場合、図5(b)のように、チェックインを受け付けるインタフェースの有効化を行う。有効化されたインタフェースを押下することにより、ユーザ端末を介してチェックインの受付指示を送信することができる。
【0086】
本実施形態では、ユーザ端末において図5(a)の画面を表示しておくことにより、図6のLoop(ステップS607~S610)の処理が行われる。つまり、現在地定期取得手段401bによってユーザの現在地の取得が一定時間毎に行われ、位置情報照合手段203が照合を行う。位置情報照合手段203が、ユーザの現在地が位置情報の範囲内に含まれると照合した場合、Loopの処理(現在地定期取得手段401bがユーザの現在地の取得を一定時間毎に行う処理)を停止しても良い。
【0087】
Loopの処理が停止した後でも、図5(a)のような画面がリロードされる(現在地取得要求手段401aが現在地定期取得手段401bに対してユーザの現在地の取得の要求を行う)ことにより、Loopの処理(現在地定期取得手段401bがユーザの現在地の取得を一定時間毎に行う処理)を再開しても良い。また、ステップS607~S609の処理は、ユーザ端末で行われても良い。
【0088】
ステップS611において、出力手段204が出力した有効化されたインタフェースを介してチェックインの要求を行う。ユーザは、「再来受付する」ボタン(チェックインを受け付けるインタフェース)を押下することによってチェックインの要求を行う。
【0089】
ステップS612において、チェックイン受付手段205は、チェックインを受け付ける有効化されたインタフェースを介してチェックインの要求を受け付け、ステップS603において受診者選択受付手段402が受け付けた受診者に紐づく診療予約情報のチェックインを行う。
【0090】
ステップS613において、出力手段204は、チェックインの結果に対応するメッセージの出力を行う。出力手段204は、受付の処理が完了しておらず受付中であることを表すメッセージ、図5(c)のように受診票及び受付の処理が完了したことを表すメッセージ又はシステムエラーを表すメッセージの出力等を行うことが考えられる。
【0091】
さらに、ステップS613において、チェックイン受付手段205は、チェックイン結果受付手段302に対してチェックイン結果の送信を行う。チェックイン結果受付手段302は、受け付けたチェックイン結果から、チェックイン結果病院管理データベースDB3に記憶される診療予約情報の更新を行う。例えば、ステータスを未受付から受付済に更新し、受け付けを行った時間を記憶することが考えられる。
【0092】
(実施形態2)
次いで、実施形態2では、受診予約を行う場合について説明する。実施形態1においては、病院管理データベースDB3に格納された予約情報が病院予約データベースDB2に格納されることで、受診者のチェックインが可能になる。実施形態2では、診療又は検査の予約情報をデータベースに格納する処理が行われる。また、受診者IDに紐づけられるユーザIDとして、通知の宛先となるユーザ端末4又は専用のアプリケーションのIDをデータベースに格納される。
【0093】
図7は、実施形態2における病院予約システム1のシステム構成図である。実施形態2において病院予約システム1は、病院予約装置2、病院管理装置3、及びユーザ端末4(受診者端末)に加えて、1又は複数の検査管理装置5を備える。検査管理装置5は、ローカルエリアネットワークを介して病院管理装置3と接続される。また、複数の検査管理装置5は、それぞれの検査における検査予約情報等を管理する検査予約データベースDB5のそれぞれと、有線又は無線で接続される。ここで、検査管理装置5は、各検査部門の検査に関する情報を管理する1又は複数の装置によって構成され、例えば、検体検査システム、生理検査システム、臨床検査情報システム(LIS)、放射線科情報システム(RIS)、及び医療用画像管理システム(PACS)等を含む。
【0094】
また、実施形態2における病院予約装置2は、実施形態1における機能構成に加えて通知手段207、及び検査順序更新手段208を更に有する。なお、本実施形態においては、検査順序更新手段208は、病院予約装置2が備える機能構成であるが、病院管理装置3が備える機能構成であってもよい。また、以下の説明では、本実施形態に係るシステムが、各機能構成を機能させ、実施形態1と共通する部分については省略する。
【0095】
予約情報受付手段201は、病院における手続きの予約情報の入力を受け付けて、データベースに登録する。受診者の端末(ユーザ端末4)又は病院内の端末(不図示)から、予約日時の入力を受け付け、受診者の端末が紐づけられた予約情報を病院管理データベースDB3に登録する。
【0096】
本実施形態においては、予約情報は仮予約情報、及び本予約情報を含み、予約情報受付手段201は、病院内の端末から、異なる予約日時の設定がされた複数の予約情報を病院管理データベースDB3に登録し、受診者の端末から、選択された仮予約情報に基づく本予約情報を病院管理データベースDB3に登録する。
【0097】
通知手段207は、予約情報に基づいて、受診者の端末に対する通知を行う。通知手段207は、予約情報の仮予約情報に基づいて、受診者の端末に対して本予約に係る通知を行う。本実施形態においては、通知手段207が、予約情報受付手段201によって登録された仮予約情報に基づいて、本予約情報の登録を促す通知を受診者の端末に対して行い、予約情報受付手段201が本予約情報を登録する。
【0098】
また通知手段207は、予約情報、及び保険資格証確認情報に基づいて、保険資格確認に係る通知を行う。本実施形態においては、受診者が保険の資格を有している否かを示す保険資格証確認情報が病院管理データベースDB3に格納され、通知手段207は、受診者の予約情報の本予約情報に基づいて、病院管理データベースDB3から保険資格証確認情報を取得し、取得した保健資格証情報に基づいて、該受診者の端末に対して通知を行う。
【0099】
また通知手段207は、予約情報の予約日時に基づいて、受診者の端末に対する通知を行う。本実施形態においては、予約情報は検査情報が紐付けされ、通知手段207は、検査情報、及び予約日時に基づいて、受診者の端末に対して通知を行う。ここで、検査情報は、検査に関する情報であって、放射線情報、生理検査情報、検体検査情報、内視鏡検査情報、CT/造影CT検査情報、及びMRI検査情報等を含む。具体的に例えば、内視鏡検査の予約がされている場合には、通知手段207は、検査に関連した注意事項として、所定時間前までの食事を控えるように促す通知を、予約日時の所定時間前に受診者の端末に対して行う。
【0100】
また通知手段207は、1の受診者が予約した複数の検査の検査順序情報に基づいて、受診者の端末に対して通知を行う。本実施形態においては、検査順序情報は、検査を識別する情報(検査名又は検査ID)、検査時間、及び検査ステータスの組み合わせの1又は複数を含み、受診者ID毎に紐づけられる。そして、通知手段207は、検査時間に基づいて、検査を識別する情報、及び検査時間を受診者IDに対応するユーザ端末4に通知する。
【0101】
検査順序更新手段208は、各検査における複数の受診者の検査予約を含む検査予約情報に基づいて、複数の検査を受けるある受診者の検査順序情報を決定する。本実施形態において検査順序更新手段208は、第1の受診者における検査順序情報の検査ステータス、及びそれぞれの検査の検査予約情報に基づいて、第2の受診者における検査順序情報を更新する。ここで、検査予約情報は、各検査装置における検査スケジュールを示す情報であって、受診者及び検査予約日時の複数の組み合わせを含む情報である。
【0102】
以下、図8を参照して、検査順序情報を決定する具体的な処理について説明する。図8は、第1の受診者の検査ステータスに基づいて、検査予約データベースDB5に予め格納された検査予約情報が更新されることで、第2の受診者の検査順序情報が更新されるまでの処理を示すフローチャートである。なお、図8では、1の検査管理装置5を記載しているが、検査予約の更新の対象となる複数の検査管理装置5に対して更新指示が行われるものとする。また、1のユーザ端末4を記載しているが、検査順序の更新の対象となる複数のユーザ端末4に対して通知が行われるものとする。
【0103】
ステップS801において、検査管理装置5は、第1の受診者の検査順序情報を受け付ける。本実施形態においては、検査管理装置5は、第1の受診者の検査順序情報に含まれる検査ステータスを受け付ける。ここで、検査ステータスは、例えば、延長、キャンセル、及び変更なし等を含み、延長の場合には延長時間が含まれていてもよい。
【0104】
ステップS802において、検査管理装置5は、検査予約情報を更新する。本実施形態において検査管理装置5は、ステップS801において受け付けた検査ステータスに基づいて、検査予約データベースDB5に登録された検査予約情報を更新する。具体的に検査管理装置5は、受け付けた検査ステータスのうち検査ステータスに変更があった検査について、受け付けた検査ステータスに基づいて、該検査における検査予約情報を更新する。例えば、第1の受診者の検査ステータスがキャンセルの場合には、該第1の受診者の検査予約に代えて、第3の受診者の検査予約を登録する。また、第1の受診者の検査ステータスが延長の場合には、延長時間に基づいて検査の予約時間を変更した第3の受診者の検査予約を登録する。
【0105】
ステップS803において検査管理装置5は、更新した検査予約情報を病院管理装置3に送信する。本実施形態において検査管理装置5は、更新した検査予約情報及び検査装置のIDを紐づけて送信する。
【0106】
ステップS804において病院管理装置3は、受信した検査予約情報に基づいて、登録されている検査予約情報を更新する。本実施形態においては、病院管理データベースDB3は各検査装置における検査予約情報を格納し、病院管理装置3は、受信した検査予約情報に紐づく検査装置のIDに基づいて、対応する検査の検査予約情報を更新する。
【0107】
ステップS805において病院管理装置3は、各検査の検査予約情報を検査順序更新手段208に送信する。本実施形態においては、病院管理装置3は、ステップS804において更新した検査予約情報を含む各検査における検査予約情報を検査順序更新手段208に送信する。なお、病院管理装置3は、検査予約情報が更新されたタイミングで検査予約情報を検査順序更新手段208に送信しても、定期的に送信してもよい。
【0108】
ステップS806において検査順序更新手段208は、第2の受診者の検査順序情報を更新する。本実施形態において検査順序更新手段208は、ステップS804において更新された検査予約情報を含む各検査における検査予約情報を公知の待ち時間最適化モデルに入力して、1又は複数の第2の受診者の検査順序情報を更新する。
【0109】
ステップS807において通知手段207は、更新後の検査順序情報を受診者の端末に対して通知を行う。本実施形態においては、更新された検査順序情報に紐づく受診者の端末に対して通知を行う。
【0110】
ステップS808において検査順序更新手段208は、検査予約情報の更新指示を病院管理装置3に送信する。本実施形態において検査順序更新手段208は、更新指示として、第2の受診者の検査順序情報に基づいて検査予約日時の更新を行った検査装置、及び該検査予約日時を病院管理装置3に送信する。
【0111】
ステップS809において病院管理装置3は、検査予約情報を更新する。本実施形態において病院管理装置3は、ステップS808において受信した検査予約日時の更新を行った検査装置、及び該検査予約日時に基づいて、病院管理データベースDB3に格納される検査予約情報を更新する。
【0112】
ステップS810において病院管理装置3は、更新した検査予約情報に基づいて、検査予約情報の更新指示を送信する。本実施形態において病院管理装置3は、ステップS808において受信した検査予約日時の更新を行った検査装置、及び該検査予約日時に基づいて、該検査装置を管理する検査管理装置5に対して、検査予約情報を更新する指示を送信する。
【0113】
なお、本実施形態において検査管理装置5は、検査管理装置5を操作する医療従事者等のユーザ端末から、第1の受診者の検査ステータスを直接受け付けるが、病院管理装置3を操作する医療従事者等の端末から、第1の受診者の検査ステータスを間接的に受け付けてもよい。また、第1の受診者が操作するユーザ端末4から第1の受診者の検査ステータスを間接的に受け付けてもよい。
【符号の説明】
【0114】
1 病院予約システム
2 病院予約装置
201 予約情報受付手段
202 予約情報参照手段
203 位置情報照合手段
204 出力手段
205 チェックイン受付手段
206 受付可能時間情報照合手段
DB2 病院予約データベース
3 病院管理装置
301 予約情報送信手段
302 チェックイン結果受付手段
303 あと払い受付手段
DB3 病院管理データベース
4 ユーザ端末
401 現在地取得手段
401a 現在地取得要求手段
401b 現在地定期取得手段
402 受診者選択受付手段
NW 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8