(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133131
(43)【公開日】2024-10-01
(54)【発明の名称】取り付け構造、表示装置、及び、照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 9/02 20060101AFI20240920BHJP
F21V 21/02 20060101ALI20240920BHJP
F21V 21/00 20060101ALI20240920BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240920BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240920BHJP
F21Y 115/15 20160101ALN20240920BHJP
F21Y 115/30 20160101ALN20240920BHJP
【FI】
F21S9/02 120
F21V21/02 300
F21V21/02 100
F21V21/00 110
F21V23/00 160
F21Y115:10
F21Y115:15
F21Y115:30
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024110268
(22)【出願日】2024-07-09
(62)【分割の表示】P 2023013013の分割
【原出願日】2019-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】弁理士法人クロスボーダー特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丹下 理和
(72)【発明者】
【氏名】石井 慎二
(72)【発明者】
【氏名】川▲崎▼ 良明
(57)【要約】
【課題】電源穴への電線の挿入が容易に行える取り付け構造を提供する。
【解決手段】被取付部に取り付けられる本体面22を有する本体2と、前記本体2の前記本体面22に固定される補助金具3と、を備え、前記補助金具3は、上下方向に配置された二対以上の取付穴(本体面取付穴222)と、電線ケーブルを通す電源穴(本体面電源穴221)とを有し、前記電源穴(本体面電源穴221)は、上下方向に隣り合う二対以上の前記取付穴(本体面取付穴222)に対応して、一個設けられている。
【選択図】
図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部に取り付けられる本体面を有する本体と、
前記本体の前記本体面に固定される補助金具と、
を備え、
前記補助金具は、上下方向に配置された二対以上の取付穴と、電線ケーブルを通す電源穴とを有し、
前記電源穴は、上下方向に隣り合う二対以上の前記取付穴に対応して、一個設けられている取り付け構造。
【請求項2】
前記取付穴は、対となっている取付穴を二対以上有し、
前記電源穴は、二対の取付穴の間に配置されている請求項1に記載の取り付け構造。
【請求項3】
前記電源穴は、三本の電線を有する電線ケーブルを二本通すことができる穴サイズを有する請求項1又は請求項2に記載の取り付け構造。
【請求項4】
前記対となっている取付穴の間に前記電線ケーブルを二本通すことができる穴サイズの電源穴を上下方向に個別に形成できない場合、前記二対以上の取付穴に対応して前記電源穴が一個設けられている請求項3に記載の取り付け構造。
【請求項5】
被取付部に取り付けられる本体面を有する本体と、
前記本体の前記本体面に固定される補助金具と、
を備え、
前記本体面は、すでに穴が形成された状態の本体面電源穴と、打ち抜きによって穴が形成される本体面電源穴とを有し、
前記補助金具は、すでに穴が形成された状態の本体面電源穴と、打ち抜きによって穴が形成される本体面電源穴との両方に対して、すでに穴が形成された状態の電源穴を有する取り付け構造。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の取り付け構造を有する表示装置又は照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、器具又は部品の取り付け構造、及び、取り付け方法に関するものである。また、非常時にも点灯する誘導灯等の表示装置、あるいは、光源を有する照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、誘導灯などの表示装置は、壁への取付穴を上下2箇所に配置し、電線を通す中央電源穴も同様に上下2箇所配置していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の表示装置は、電源穴を上下2箇所配置していたが、取付穴の上下ピッチが狭くなる場合においては電源穴を取付穴の上下ピッチに対応して小さくする必要があった。電源穴が小さくなることで、電源穴への電線の挿入作業性が悪化し、電線を入れることが困難になる。
本発明は、電源穴への電線の挿入が容易に行える取り付け構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る取り付け構造は、
被取付部に取り付けられる本体面を有する本体と、
前記本体の前記本体面に固定される補助金具と、
を備え、
前記補助金具は、上下方向に配置された二対以上の取付穴と、電線ケーブルを通す電源穴とを有し、
前記電源穴は、上下方向に隣り合う二対以上の前記取付穴に対応して、一個設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、上下方向に隣り合う二対以上の取付穴に対応して、電源穴が一個設けられているので、電源穴を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施の形態1の表示装置1を示す斜視図である。
【
図2】実施の形態1の表示装置1を示す分解斜視図である。
【
図3】実施の形態1の取付具31の斜視図、分解斜視図である。
【
図4】実施の形態1の取付具31のネジのピッチ違いを示す図である。
【
図5】実施の形態1のコントロールユニット4を示す斜視図である。
【
図6】実施の形態1のコントロールユニット4の分解斜視図である。
【
図7】実施の形態1の表示装置1の一方側の本体側部29をなくした状態の斜視図である。
【
図8】実施の形態1のコントロールユニット4を示す図である。
【
図9】実施の形態1の
図8に示すAA部分の断面図である。
【
図10】実施の形態1のスイッチ釦413を示す斜視図である。
【
図11】実施の形態1のスイッチ釦413の五面図である。
【
図12】実施の形態1の表示装置1の光源部8と表示部9を外した状態を示す斜視図である。
【
図13】実施の形態1の表示装置1に別の蓄電池5Aが収容された状態を示す斜視図である。
【
図14】実施の形態1の電源端子台6を示す斜視図である。
【
図15】実施の形態1の電源端子台6を設置部26の設置スペースに取り付ける取り付け方法を示す図である。
【
図16】実施の形態1のサイズ違いの表示装置1に取付具31を取り付ける図である。
【
図17】実施の形態1の
図16の大きいサイズの表示装置1の光源部8と表示部9を外した状態の図である。
【
図18】実施の形態1の筒部24のリブの変形例を示す図である。
【
図19】実施の形態1の取付具31の変形例を示す図である。
【
図20】実施の形態1の取付具31の変形例を示す図である。
【
図23】実施の形態1の光源モジュール851の五面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一又は相当する部分については、その説明を適宜省略又は簡略化する。
【0009】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態を示す表示装置1の斜視図である。
図2は、表示装置1を示す分解斜視図である。
表示装置1は、例えば、非常時にも点灯する誘導灯である。
表示装置1は、光源を有する照明器具又は照明装置でもよい。
X方向は、水平左右方向であり、横方向という。
Y方向は、垂直方向であり、上下方向という。
Y方向は、水平前後方向であり、縦方向という。
【0010】
(表示装置1:構成)
表示装置1は、少なくとも一面に開口を有する本体2と、本体2の内部に配設される補助金具3、コントロールユニット4、蓄電池5、電源端子台6a、電源端子台6b、光源ハーネス7、本体2の開口面側に配設される光源部8、及び、表示部9を備える。
表示装置1は、少なくとも一つの表示部9を備える。
表示装置1は、表示部9を照射する少なくとも一つの光源部8を備える。
本体2は、コントロールユニット4及び蓄電池5を収納する。
コントロールユニット4は、光源部8を点灯する電力を供給し、商用電源からの電源入力時は蓄電池5を充電する。
コントロールユニット4は、商用電源の電源が遮断された場合、蓄電池5の電力を使用して光源部8を点灯させる電力を供給する。
表示装置1は、本体2を被取付部となる天井に固定する為の取付具31を有する。
【0011】
表示装置1は、商用電源からの電力を、電源端子台6a、及び、電源端子台6bを介してコントロールユニット4に供給する。
コントロールユニット4は、蓄電池5を充電する機能、及び、光源部8を点灯する機能(常用点灯)を有している。
【0012】
(コントロールユニット4の点検機能)
また、コントロールユニット4は、商用電源からの電力供給が停止した場合、蓄電池5の電力を使用して光源部8を規定時間(20分又は60分)点灯させる機能(非常点灯)を有している。
コントロールユニット4は、非常点灯が規定時間継続可能か否かを判定する点検機能(自己点検機能)を有している。自己点検機能は、蓄電池5の電力を使用して、規定時間の非常点灯を自動で実施し、結果を充電モニタ481、ランプモニタ482、又は、自己点検モニタ483に表示する機能である。判定は蓄電池5の電圧を基に実施するが、それと同等の指標としてもよい。
コントロールユニット4は、光源部8が正常に接続されているか、また、故障していないかを判別する機能(故障点検機能)を有している。
コントロールユニット4は、光源部8の累積点灯時間をカウントする機能(時間点検機能)を有している。
自己点検機能、故障点検機能、及び、時間点検機能を、総称して点検機能という。
点検機能は、コントロールユニット4に配設されるスイッチ部の操作により動作する。
【0013】
(表示装置1:片面灯、両面灯)
図1と
図2に示す表示装置1は、光源部8と表示部9をそれぞれ一つ有する片面表示の片面灯である。
表示装置1には、片面表示の片面灯と両面表示の両面灯がある。両面灯は、光源部8と表示部9をそれぞれ本体2を挟んで対向する側に二つ有する。本実施の形態の内容は、片面表示と両面表示とを問わず適用が可能である。
【0014】
(蓄電池5)
蓄電池5は、ニッケル・水素蓄電池(Ni-MH蓄電池)、ニッケル・カドミウム蓄電池(Ni-Cd蓄電池)、その他リチウム系の二次電池等を使用することが可能である。本実施の形態では、Ni-MH蓄電池を使用している。
【0015】
(光源部8)
本実施の形態では、光源部8は、光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を使用している。LEDは、一個でもよいし、複数個として基板に実装し、LEDモジュールの形態としてもよい。
本実施の形態では、LEDを複数個使用し、LEDモジュールとした状態でランプホルダに装着した状態を光源部8としている。光源は、レーザー、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等でもよい。有機EL等の面光源を用いる場合は、光源部8と表示部9とを共通化することも可能である。
光源部8は、両端に凸部81を有する。
凸部81には、コネクタ82が配置されている。
【0016】
(本体2:機器構造)
本体2は、表示装置1の本体ケースであり、器具の本体であり、器具の筐体である。
本体2は、一面が開口した箱形状をしている。
本体2は、矩形の本体面22を有する。
本体2は、本体面22と直交する2枚の本体側部29を有する。
本体2は、本体面22と直交する1枚の本体下部25を有する。
本体2は、本体面22と直交する1枚の本体上部21を有する。
本体2は、少なくとも一面にほぼ矩形の開口を有する。
本体2の開口は、本体面22と対向しており、本体面22とほぼ同じ矩形の開口である。
【0017】
(本体2:構成)
本体2は、コントロールユニット4を下方に配置している。
コントロールユニット4は、本体下部25の上部に設けられている。
本体2は、電源端子台6を設置する設置部26を有する。
設置部26は、コントロールユニット4の上部に設けられている。
設置部26は、本体2の左側半分に配置されている。
本体2は、蓄電池を配置する電池配置部415を有する。
電池配置部415は、コントロールユニット4の上部に設けられている。
電池配置部415は、本体2の右側半分に配置されている。
【0018】
(本体2:本体上部21の縁壁213)
本体2は、被取付部(天井)に取り付けられる上側面に本体上部21を有する。
本体上部21は、上面に縁壁213を有し、凹部214を有している。
縁壁213は、本体上部21と直交する立壁であり、本体上部21から上方向に向かって形成されている。
縁壁213は、本体上部21の外縁に形成されている周囲壁である。
縁壁213は、本体上部21の縁に形成された2本の直線状の立壁である。
縁壁213は、その上面により天井取付面を形成している。
縁壁213は、凹部214を形成している。
凹部214は、本体上部21の上面が底面となり縁壁213が側面となった窪み部分である。
【0019】
(本体2:本体上部21のリブ23)
本体上部21は、上面にリブ23を有する。
リブ23は、本体上部21の上面と直交する立壁であり、本体上部21に対して上下方向に向かって形成されている。
リブ23は、穴周囲リブ232と十字状リブ233と内リブ234とを有する。
穴周囲リブ232と十字状リブ233と内リブ234との高さは、全て同じである。
穴周囲リブ232と十字状リブ233と内リブ234との高さは、取付具31の厚さだけ、縁壁213の高さより低い。従って、取付具31の上面の高さと縁壁213の高さとは同じ高さになる。
表示装置1が天井に固定された場合、取付具31の上面と縁壁213の頂部がなす平面と天井面とは同一平面になる。
穴周囲リブ232は、凹部214に形成されており、本体上部21に開けられた穴の周囲に形成されている。
十字状リブ233は、本体上部21の両端部に形成されている。
内リブ234は、縁壁213の長辺の内側に形成されているリブである。
内リブ234は、凹部214に形成されており、縁壁213の長辺と平行な直線状の壁である。
縁壁213と内リブ234の間には、直線状の隙間があり、縁壁213と内リブ234とで直線状の溝部215を形成している。
【0020】
(本体2:本体上部21の筒部24)
本体上部21の両端部には、光源ハーネス7及び光源部8の取付に合わせた形状で筒部24が設けられている。
筒部24は、本体上部21の凹部214の両端に配置されている。
筒部24は、少なくとも上方向が解放された中空の角柱形状をしている。
筒部24の上端部と縁壁213とは同じ高さで連続している。
筒部24は、内部に十字状リブ233を有している。
筒部24の開口方向の筒側部241は、光源部8の凸部81が嵌め合わされて取り付けられる部分である。
筒側部241は、本体2の開口面から本体面22の方向に窪んだ矩形の窪み面である。
筒側部241においては、縁壁213も本体2の開口面から本体面22の方向に窪んでいる。
筒部24において、筒側部241と縁壁213の外壁面とは同一平面である。
筒側部241には、コネクタ28がある。コネクタ28は光源部8のコネクタに嵌めこまれる。
【0021】
(本体2:複数の電源穴、取付穴)
本体2は、本体上部21に、上部電源穴211及び上部取付穴212を有している。
また、本体2は、本体面22にも本体上部21と同様に本体面電源穴221及び本体面取付穴222を有している。
本体2が、電源穴と取付穴とを本体上部21と本体面22とに有しているので、表示装置1を壁と天井とのいずれにも設置することができる。
【0022】
(本体2:穴周囲リブ232)
本体2の本体上部21の上部電源穴211及び上部取付穴212の周囲には補強用の穴周囲リブ23が設けられている。
上部電源穴211の穴周囲リブ232は、上部電源穴211の周囲360度に形成されている。
上部取付穴212の穴周囲リブ232は、ダルマ穴の丸穴側にはなく、ダルマ穴の横長穴側の周囲180度に形成されている。
穴周囲リブ232は、地震等により表示装置1が揺れた際に、本体2の変形を抑制し、表示装置1の揺れを抑える機能を有する。
【0023】
(本体2:十字状リブ233)
筒部24は、垂直方向から見て略十字状の十字状リブ233を有する。
十字状リブ233は、コネクタ28が配置された部分を除き、本体上部21の筒部24の内部全体に上下に貫いて形成されている。
十字状リブ233を設けることで表示装置1(本体2)に外力が加わった際の本体2の変形を抑制することが可能である。
本体上部21の両端の側部にある筒部24が下方向へ突出しており、表示装置1を天井面に固定した場合、振動したときに本体固定ネジ311と上部取付穴212が軸になって両端の筒部24が振動し表示装置1が揺動する。本体上部21の両端にリブ23を設けることで、筒部24付近の変形が抑制され、表示装置1(本体2)の変形及びコネクタの電気的接触不良をより抑制することができる。
【0024】
(本体2:本体下部25の開口部251)
本体2の本体下部25には、矩形の開口部251が設けられている。
開口部251により、コントロールユニット4に配設される充電モニタ481、ランプモニタ482、自己点検モニタ483、点検スイッチ484、自己点検スイッチ485、及び、赤外線受光部486が外部から視認可能、もしくは操作可能となる。
本実施の形態においては、充電モニタ481、ランプモニタ482、自己点検モニタ483、点検スイッチ484、自己点検スイッチ485、及び、赤外線受光部486を外部から視認可能、操作可能となるように一つの開口部251を設けているが、それぞれの部分に対応した複数の開口部を設けてもよい。
開口部251の開口にユニットケース41に収められたスイッチ及びモニタがはまり込むからコントロールユニット4を本体2の容易に取り付けることができる。
【0025】
(本体2:材質)
本体2は、ポリカーボネート(PC)、ABS樹脂、又は、それらのアロイ材等の樹脂で成形することが好ましいが、冷間圧延鋼板に溶融亜鉛めっきを施した溶融亜鉛メッキ鋼板(SGCC)等の鋼板で構成してもよい。
【0026】
(補強金具3)
補助金具3は、SGCC等の鋼板で構成された補強金具である。
補助金具3は、一面が開口した箱形状をしている。
補助金具3は、金具平部301と金具上部303と金具下部305とを有する。
補助金具3は、側面として、金具側部302と金具側部304とを有する。
補助金具3は、コーナーで接続されておらず、補助金具3のコーナーは切り欠かれている。
補助金具3は、補助金具3の外表面の形状は、本体2の内表面の形状と同じである。
補助金具3は、本体2の内側に密着して装着される。
補助金具3は、本体2の電源穴と取付穴と同じの位置に電源穴と取付穴と同じ形状で電源孔と取付孔とを有する。
補助金具3は、金具平部301に、本体2の本体面22から開口された方向に突出した部分を露出させる複数の露出孔309を有する。
補助金具3は、金具平部301に、露出孔309の一つとして開口部308を有する。
【0027】
(補助金具3:ネジ応力緩和)
補助金具3は、本体2の内面に沿って配設され、上面側もしくは本体面側の取付穴にネジ等が固定される場合に補強する機能を有する。
本体2が樹脂で成形されている場合、ネジが本体2の取付穴に直接固定されると、本体2のネジの座面と接する箇所に力がかかり、樹脂のネジ取付部にひびが入る等の現象が起きる可能性がある。補助金具3の取付孔を介して取付穴にネジを固定することで、本体2のネジ取付部に力が直接加わらない。補助金具3で力が分散されるため、本体2に加わる力を抑えることができる。
【0028】
(補助金具3:剛性向上効果)
補助金具3は、本体2に力が加わった際の変形を抑制する。
補助金具3は、本体2の内面に沿って配設されているので、本体2の剛性を向上させる効果を奏する。
また、補助金具3は、曲げ部又は面部にビード(補強用リブ)を設けることでさらに変形を抑制させることが可能である。
なお、本体2が高い剛性を有している場合は、補助金具3は不要である。
【0029】
(取付具31の構造)
図3は、取付具31を示す図である。
取付具31は、金属製の長尺の取付金具であり、天井に取り付ける天井取付金具である。
取付具31は、長辺と短辺からなる長尺形状の平部33を有する。
取付具31は、平部33と直交する曲げ部32を有する。
平部33は、上面全面が天井等の被取付部に密着する。
平部33は、下面が、リブ23の頂部に密着する。
【0030】
(コ字部35と延設部36の構造)
取付具31は、コ字部35と延設部36とを有する。
コ字部35は、平部33と曲げ部32とにより形成され、取付具31の中央にある。
コ字部35は、平部33の長辺と直交する断面の形状が略コ字状に形成されている部分である。
コ字部35の長さは、凹部214の長さと同じである。
曲げ部32の長さは、溝部215の長さと同じである。
曲げ部32は、平部33の両端にある延設部36には存在しない。
延設部36は、平部33の一部であり、平部33の両端部分にある。
延設部36は、コ字部35の両側から平らに延設された板状部である。
延設部36の横方向の長さは、筒部24の横方向の長さ未満である。
延設部36の縦方向の長さは、筒部24の縦方向の長さ未満である。
延設部36は、本体上部21の上面に接触する。
延設部36は、筒部24の十字状リブ233の天部に接触した状態で固定される。
延設部36が筒部24の十字状リブ233の天部に接触していることにより、本体2の変形を抑制させることが可能である。
【0031】
(電源挿入用穴313と天井固定用穴314と本体固定ネジ用穴315の構造)
取付具31は、平部33に電源挿入用穴313と天井固定用穴314と本体固定ネジ用穴315とを有する。
電源挿入用穴313は、電源線を挿入する穴である。
電源挿入用穴313は、平部33の中央に存在する。
天井固定用穴314は、天井固定用ネジのネジ穴である。
天井固定用穴314は、電源挿入用穴313を挟んで形成されている。
電源挿入用穴313の左側の天井固定用穴314は、隣り合った二個の縦長穴からなる。
電源挿入用穴313の右側の天井固定用穴314は、一つの横長穴からなる。
本体固定ネジ用穴315は、本体2を取り付ける本体固定ネジ311とナット312とを取り付ける穴である。
本体固定ネジ用穴315は、二個の長穴と一個のダルマ穴とが対になっている。
本体固定ネジ用穴315は、電源挿入用穴313を挟んで内側と外側に異なるピッチで複数対(二対)形成されている。
内側の本体固定ネジ用穴315は、電源挿入用穴313と天井固定用穴314の間にある。
外側の本体固定ネジ用穴315は、天井固定用穴314の外側にあり、取付具31の端部の延設部36にある。
図3は、内側の本体固定ネジ用穴315に本体固定ネジ311とナット312とを取り付けている。
なお、本実施の形態では、取付具31のネジ本体固定ネジ311(ボルト)は二本としているが、本数は任意である。
【0032】
(取付具31の器具取付)
本実施の形態では、天井に表示装置1を設置する場合、取付具31を使用して表示装置1を天井に固定する。
本体2の本体上部21にネジ等の締結部材を使用し、表示装置1を天井に直接固定してもよいが、ネジ固定の際の作業スペースが本体2の内部では狭い場合がある。
そこで、取付具31を先に天井に固定して、取付具31に取り付いているネジ本体固定ネジ311(又は、ボルト)を本体2の上部取付穴212に挿入し、ナット312を締めこむ事で表示装置1を固定する。
また、本体2の上部取付穴212をナット312が挿入可能な丸穴と、ナット312より径の小さな横長穴を連結したダルマ穴とすることで、ナット312を取り外さずに本体2を取付具31に取り付けることが可能となる。
作業手順としては、ダルマ穴にナットを挿入する場合、ナット312が挿入可能な丸穴側にナット312と本体固定ネジ311(ボルト)を通し、ナット312より径の小さな横長穴側に本体固定ネジ311(ボルト)がくるように本体2を移動させ、ナット312を締めこんで固定する。その際、取付具31が略コ字状に形成されており、コの字の開放側を本体2側とし、ナット312を締めこむことで、取付具31の曲げ部32が本体2の溝部215の溝にはまり込む。
ナット312を締めた後に、このはまり込みにより本体2が移動することを防止することが可能となる(脱落防止)。
【0033】
(取付具31の構造)
本実施の形態では、仕様により、本体2(表示装置1)のサイズを変えることが可能である。
取付具31と本体2を固定する際のネジ本体固定ネジ311(ボルト)及びナット312の締結位置は、器具の端部にするほど、地震等の振動に対し耐力が上がる傾向となる。そのため、できる限り2本のネジ本体固定ネジ311の間隔を広くすることが望ましい。
表示装置1のサイズに応じて様々な種類の取付具31を作成することも可能であるが、1種類の取付具31で様々なピッチに対応することが望ましい。そのため、本実施の形態の取付具31は、コの字状の金具に
・電源挿入用穴313を金具中央に1箇所
・天井固定用穴314を規定ピッチで3箇所
・本体固定ネジ用穴315を2種類のピッチで4箇所
設けている。
表示装置1のサイズに応じて、本体固定ネジ用穴315を使い分けることで取付具31の共通化を図っている。
図4の(a)は、内側の本体固定ネジ用穴315に本体固定ネジ311とナット312とを取り付けている。
図4の(b)は、外側の本体固定ネジ用穴315に本体固定ネジ311とナット312とを取り付けている。
本実施の形態では、天井固定用穴314を、66.7mm及び83.5mmの間隔で形成している。
表示装置1のサイズが小さい(約137mmの横幅)場合のために、66.7mm間隔の天井固定用穴314より内側に本体固定ネジ用穴315を2箇所設けている。
表示装置1のサイズが大きい(約207mmの横幅)場合のために、83.5mm間隔の天井固定用穴314より外側に本体固定ネジ用穴315を2箇所設けている。
83.5mm間隔の天井固定用穴314より外側に設ける本体固定ネジ用穴315は、取付具31のコ字部35よりも外側の延設された延設部36に設けられる。
【0034】
(コントロールユニット4:構成)
図5、
図6、
図7と
図8は、コントロールユニット4を示す図である。
コントロールユニット4は、ユニットケース41、基板42、絶縁板43で構成されている。
ユニットケース41は、一面が開口した箱状となっている。
ユニットケース41は、基板42の部品実装面が開口と反対側になるように、基板42を開口から取り付ける。
絶縁板43は、基板42のハンダ面側を覆うように配設される。
絶縁板43は、ユニットケース41の開口を覆う蓋である。
絶縁板43は、ユニットケース41の固定部に絶縁板43の挿入部が嵌合することで、ユニットケース41の開口に固定される。
【0035】
(ユニットケース41:構成)
ユニットケース41は、以下を有する。
ユニット表部4111
ユニット側部4112
ユニット上部4113
ユニット側部4114
ユニット下部4115
【0036】
ユニット側部4112とユニット上部4113とユニット側部4114とユニット下部4115は、ユニット表部4111と直交する周囲面である。
ユニット表部4111は、ユニット表部4111よりへこんだ端子押さえ部4116と端子配置部4117と端子配置部4118とスイッチ配置部4119とを有する。
端子押さえ部4116は、光源用端子部46のカバーであり、光源用端子部46を押さえている。
端子配置部4117は、バッテリー端子部45を配置している。
端子配置部4118は、電源端子部44を配置している。
スイッチ配置部4119は、リセットスイッチ47を配置している。
端子配置部4117と端子配置部4118とは、バッテリー端子部45と電源端子部44とに電源線を挿入する際に真っ直ぐ縦方向に挿入するために窪んでいる。真っ直ぐ縦方向に挿入することにより確実な電線の結線が可能となる。バッテリー端子部45と電源端子部44とのように、本体2の開口側に向いて電線が接続される場合、電線が開口側に向かって突出する方向となる。しかし、端子配置部4117と端子配置部4118とがバッテリー端子部45と電源端子部44とを本体2の開口面から後退させて配置しているので、本体2に表示部9を装着する際に、電線が表示部9に干渉しない。
【0037】
(コントロールユニット4:入出力端子)
コントロールユニット4は、以下を有する。
(1)商用電源からの電力を入力するための電源端子部44
(2)蓄電池5の充電及び蓄電池5の電力を利用する場合の入出力のためのバッテリー端子部45
(3)光源部8に電力を供給するための光源用端子部46
(4)光源部8の累積点灯時間をリセットするためのリセットスイッチ47
【0038】
(コントロールユニット4:入出力端子の配置)
コントロールユニット4に配設される入出力端子は、それぞれコネクタとなっている。
【0039】
(光源用端子部46の配置)
光源部8に電力を供給する光源用端子部46は、ユニットケース41の側面上方向にむかって設置されている。
光源用端子部46のコネクタには、光源ハーネス7が接続される。
光源ハーネス7のコントロールユニット4との接続側と反対側のコネクタは、光源部8が接続されるコネクタ28に接続される。
光源ハーネス7を光源用端子部46のコネクタに一度取り付けると、その後光源ハーネス7の着脱の必要が無い。このため、光源用端子部46のコネクタを本体面22と平行に取り付けて光源ハーネス7の接続方向を上側面方向に向けことで、光源ハーネス7が誤って着脱されることを防止する。
さらに、ユニットケース41の端子押さえ部4116を光源用端子部46のコネクタを隠すように光源用端子部46のコネクタにオーバーラップさせることで、光源ハーネス7が誤って着脱されることを防止する。
なお、本体2は、光源ハーネス7の配線を固定するための固定部(図示せず)を有しており、器具内で光源ハーネス7がばらけない様保持する機能を有している。
【0040】
(電源端子部44の配置)
商用電源からの電力を入力するための電源端子部44は、電源端子台6と接続される。接続する電線は極力短いことが望ましいので、電源端子台6の近傍に電源端子部44を設置することが望ましい。
図7に示すように、本実施の形態においては、電源端子台6の近傍であるユニットケース41の左上側に電源端子部44を配設している。
また、電源端子台6の接続口の並びと、電源端子部44の接続口の並びを同じ方向に配置することで、それぞれの配線順及び電線長の統一が可能となる。
図7に示すように、本実施の形態においては、電源端子台6の接続口の並びと、電源端子部44の接続口の並びとは、基板42の左側に存在し上下に並んでいる。
【0041】
(入出力用バッテリー端子部45の配置)
蓄電池5の入出力用バッテリー端子部45は、蓄電池5の収納部の近傍に設けることが望ましい。
本実施の形態においては、入出力用バッテリー端子部45を蓄電池保持部414に隣接して設けている。
また、入出力用バッテリー端子部45を光源用端子部46に隣接して設けている。
入出力用バッテリー端子部45のコネクタの向きは、本体2の開口面側に向かってコネクタの着脱が可能な方向としている。蓄電池5は、蓄電池5の寿命が来た際に交換が必要となるため、コネクタ着脱の作業が容易である必要がある。そのため、本体2の開口面側に向かって着脱可能とすることで、本体2の開口より外側にある表示装置1の外側のスペースを利用してコネクタ着脱ができる。
【0042】
(コントロールユニット4:アクセス部416のモニタ部417と点検スイッチ部418)
図8に示すように、ユニットケース41は、下部にアクセス部416を有する。
アクセス部416は、ユニット下部4115の左半分に形成されている。
アクセス部416は、ユニット下部4115から段差を持って下方に突出した矩形部分である。
アクセス部416の段差部分は、本体下部25の開口部251に嵌めこまれ、ユニットケース41を本体2に対して位置決めする。
アクセス部416は、モニタ部417とスイッチ部418とを有する。
モニタ部417は、三個のモニタ穴412を有する。モニタ穴412の形状は長円形である。
スイッチ部418は、三個の操作穴411を有する。操作穴411の形状は円形である。
【0043】
モニタ部417の三個のモニタ穴412には、
・充電モニタ481(緑色LED)
・ランプモニタ482(赤色LED)
・自己点検モニタ483(橙色LED)
が配設されている。
【0044】
スイッチ部418の三個の操作穴411には、
・点検スイッチ484
・自己点検スイッチ485
・赤外線受光部486(リモートコントローラからの赤外線の受光部)
が配設されている。
【0045】
モニタ用LEDがモニタとしてそれぞれ基板42の一端部に実装されている。
モニタ用LEDは、ユニットケース41に設けられたモニタ穴412を介して、光が装置外部に向かうよう配設されている。
モニタ用LEDの光は、モニタ穴412から直接外部に照射される。
モニタ用LEDの光の一部はモニタ穴412の側壁に反射するので、装置に対して浅い斜めの角度からの視線においてもLEDが点灯していることを視認可能としている。
また、モニタ穴412の形状を長円形とすることで、穴のピッチを小さくすることができる。
モニタ穴412の形状を長円形とすることで、真円形状で直径を大きくすることなく、必要な領域からLEDが点灯していることを視認可能とすることが可能である。
真円形状で直径を大きくした場合、モニタ間のピッチを狭くすることが困難になる。また、穴径が大きくなると、基板上の部品に触れやすくなる、埃等の侵入が容易になる、といったことがおきてしまう可能性がある。
【0046】
(コントロールユニット4:点検スイッチ構造)
図8に示すように、ユニットケース41は、スイッチ部418に点検スイッチ484及び自己点検スイッチ485を有している。
図9に示すように、点検スイッチ484及び自己点検スイッチ485は、基板42に搭載されたスイッチ421をそれぞれ押す押し釦構造となっている。
点検スイッチ484及び自己点検スイッチ485は、スイッチ釦413でスイッチ421を押す操作をすることで、点検動作を開始、終了させる機能を有する。
図10と
図11に示すように、スイッチ釦413は、三角板状をしている。
スイッチ釦413は、軸部4131と操作部4132と押圧部4133とを有する。
軸部4131は、ユニットケース41の軸受けに取り付けられる。
操作部4132は、操作穴411から露出する部分であり、指で押される部分である。
押圧部4133は、スイッチ421を押す部分である。
【0047】
(コントロールユニット4:点検スイッチ動作)
点検スイッチ484及び自己点検スイッチ485は、それぞれ基板42に実装されたスイッチ421を、ユニットケース41に配設されたスイッチ釦413で押すことで動作する。
仮に、基板面に対してスイッチ421の押し方向が平行方向になるようにスイッチ421が実装されているとすると、スイッチ421に過度な力がかかった場合、スイッチ421が破損するおそれがある。そこで、基板42に対し押し方向が基板面に対して垂直になる方向にスイッチ421を実装する。
スイッチ釦413は、側面視で略L字状となっており、L字のコーナーにあたる箇所に軸部4131を有している。軸部4131は、スイッチ421の真下に配置されている。
スイッチ釦413は、軸部4131を中心に回転動作をすることで、基板面に対して平行方向の力を、基板面に対して垂直方向の力に変換する機能を有する。
このような構成とすることで、装置下部に配設されたスイッチ釦413の操作部4132を装置に対し、上方向に押す操作とすることが可能となる。
【0048】
(コントロールユニット4:電池取付構造(単4形電池側))
ユニットケース41は、点検スイッチ部48に対向する面(上面)に、電池保持部414を有している。
電池保持部414は、基板42の基板面に対し、蓄電池5を垂直方向に着脱可能としている。
電池保持部414は、蓄電池5を周囲四面を囲う壁状部4142からなっており、着脱方向の二面が開口している。本体2にユニットケース41が取り付けられることで、電池保持部414の二面開口の一面側が本体2と近接し、一面開口の箱状となることで蓄電池5の保持が可能となる。
本体面22は、補助金具3の露出孔309を通過した2本の平行な電池台224を有する。
蓄電池5は、蓄電池5の底面が電池台224に到達するまで電池保持部414に挿入される。
蓄電池5の底面は、樹脂製の電池台224に接触し、金属製の補助金具3に接触することはないので、漏電することがない。
また、壁状部4142の一部は、電池保持部414の内側に突出した爪部4143となっており、蓄電池5の意図しない着脱を規制する効果を有している。
また、壁状部4142の下面はの左半分はコントロールユニット4のユニット上部4113と同じ面であるが、壁状部4142の下面はの左半分以外の面はコントロールユニット4とは離れた面である。したがって、蓄電池5は、壁状部4142の下面の左半分のみからコントロールユニット4の発熱の影響を受けるだけである。
また、壁状部4142の下面の右半分の下方は、端子配置部4117が有る部分であり、壁状部4142の下面の右半分は、端子配置部4117と同様に本体2の開口面から後退して形成されている。壁状部4142の下面の右半分では、蓄電池5は、空間に露出しており、蓄電池5は、壁状部4142の下面の右半分からのコントロールユニット4の発熱の影響を受けにくくなっている。
また、蓄電池5は、二本の平行な電池台224で空中に支えられ、かつ、壁状部4142で囲われているため、基板42、光源部8及び補助金具3の熱から分離する効果を有しており、近接する基板42等の温度が上がった場合においても、熱の影響を小さくすることが可能である。
このような電池取付構造により、光源部8、補助金具3及びコントロールユニット4の発熱による蓄電池5への熱の影響を小さくすることができ、蓄電池5の寿命を長くすることができる。
【0049】
(コントロールユニット4:蓄電池5の取付構造(単4形電池側)・その他)
本実施の形態においては、電池保持部414は、ユニットケース41に設けているが、電池保持部414は、本体2に設けてもよい。また、電池保持部414を別部材として同様な構造で設けることによっても同様の効果を得ることが可能である。
【0050】
(コントロールユニット4+本体:蓄電池5の取付構造(単3形電池側))
本実施の形態の表示装置1は、機器の要求仕様に応じて、様々な光出力に対応が可能である。
求められる光出力に応じて、商用電源が停電時にLEDに電力を供給する蓄電池5の大きさも変更する必要がある。
電池保持部414の構造は、1種類の蓄電池5の大きさに対応するが、例えば、蓄電池5より大きい蓄電池5Aを装着することができない。
そこで、
図12と
図13に示すように、電池保持部414以外に電池配置部415を設ける。
電池配置部415は、本体2の本体面22と本体側部29を蓄電池5Aを支える壁として用いる。
電池配置部415は、本体面22に形成され補助金具3の露出孔309から突出した上壁4151と内横壁4152と下壁4153と、本体側部29に形成された押さえ部4154とにより、蓄電池5Aを本体2に着脱自在に固定する。
上壁4151は、蓄電池5Aの上面を位置決めする板壁である。
内横壁4152は、蓄電池5Aの内側側面を位置決めする板壁である。
下壁4153は、蓄電池5Aの下面を位置決めする板壁である。
押さえ部4154は、蓄電池5Aを電池配置部415に引っかけて保持する突出部である。
【0051】
さらに、電池保持部414の一部に切り欠き部4141(凹部)を設け、ユニットケース41が取り付けられる本体2と切り欠き部4141(凹部)の間に空間をつくることで、蓄電池5とは別の大きさの蓄電池5Aを同一のユニットケース41及び本体2に保持する。
切り欠き部4141は、蓄電池5Aの外形に沿うように、電池保持部414の本体面側の角を切り欠いている。
蓄電池5Aは、蓄電池5Aの下面が下壁4153に当たる状態で蓄電池5Aの下部が切り欠き部4141に挿入されている。切り欠き部4141が蓄電池5Aの下部左側を押さえ、押さえ部4154が蓄電池5Aの上部右側を押さえることにより、蓄電池5Aが本体面22から開口側に外れることを防止している。
【0052】
(電源端子台6)
図14は、本体2極の電源端子台6を示す図である。
電源端子台6は、略立方体をしている。
電源端子台6は、対向する二面の一方の面に複数の入力電線挿入部61を有し、他方の面に複数の出力電線挿入部62を有する。
入力電線挿入部61がある側面は、出力電線挿入部62がある側面の反対側にあり、入力電線挿入部61がある側面と出力電線挿入部62がある側面とは平行である。
電源端子台6の底面には、4本の足65がある。
【0053】
(設置部26)
図15は、電源端子台6を設置する設置部26を示す図である。
設置部26は、電源端子台6を二個設置する設置スペースを提供する。
設置部26は、電源端子台6を三個以上複数設置する設置スペースを提供してもよい。
設置部26は、本体2の本体面22に形成されている。
設置部26は、補助金具3の金具平部301に開けられた開口部308から本体2の内部に露出している。
設置部26は、一個又は二個の電源端子台6を個別に本体2に着脱自在に固定する。
設置部26は、本体面22に形成され、補助金具3の露出孔309から突出した保持壁260を有する。
保持壁260は、内壁261と上壁262と外壁263と下壁264と横張り壁265とを有する。
内壁261は、電源端子台6の内側側面を位置決めする板壁である。
上壁262は、電源端子台6の上面を位置決めする板壁である。
外壁263は、電源端子台6の外側側面の下部を押さえる突出部である。
下壁264は、電源端子台6の下面を位置決めする板壁である。
横張り壁265は、電源端子台6の下部の足を拘束する薄板である。
内壁261は、電源端子台6の側面全体を覆っている。
内壁261は、電源端子台6の使用する入力電線挿入部61を露出させる結線穴2612を有する。
内壁261は、電源端子台6の使用しない入力電線挿入部61を覆うことが望ましい。
内壁261は、周囲三辺に内壁261と直交するコ字形の庇壁2611を有する。
庇壁2611は、保持壁260の一部である。
庇壁2611の表面には、電源端子台6の出力電線挿入部62に対応して、出力電線挿入部62の接続する電線の色「赤、黒、白」が表示されている。
【0054】
設置部26は、さらに、保持壁260として、補助金具3に形成された2枚の立壁306を有する。
立壁306は、補助金具3の開口部308にあった金具平部301の一部を90度折り曲げて形成している。
立壁306は、電源端子台6の上面と下面を位置決めする板壁である。
立壁306は、それぞれ上壁262と下壁264との内側に接触している。
立壁306は、上部中央に、電源端子台6をひっかけて止める爪307を有する。
【0055】
(電源端子台6の数)
表示装置1は、停電時に装置内に蓄電池5を有し、停電時に装置内の蓄電池5の電力を使用して非常点灯する電池内蔵形と、装置内に蓄電池5を有さず、設置される建築物に設置された蓄電池設備の電力を使用して非常点灯する電源別置形の2種類がある。
それぞれの仕様により表示装置1に供給される電源からの電線接続方法が変わる。
電池内蔵形では、
・赤、黒、白の三線を接続
・赤、黒は同極となるが、赤線はon-offすることで通常時に消灯制御が可能
・白、黒は通常時、常に電源が給電され、常時、蓄電池5を充電する
・防水形等の水周りの環境に設置する場合はアース線も接続する
といった構成となる。
電源別置形では、
・黒、白の二線を接続
・通常時と非常時は、通常時は交流(AC)で給電され、非常時は直流(DC)で給電されることで判別
・場合によっては、機器内にACで二線、DCで二線を接続してもよい
といった構成となる。
このように、機器の種類により電線の接続方法が異なる場合、従来では、電線の接続端子である電源端子台を複数種類用意し、使い分けを実施する、もしくは、極数の多い電源端子台を使用して共用化を図る、等の手段を用いている。
本実施の形態の表示装置1においては、本体2極の電源端子台6を二個搭載するスペースを確保し、機器の種類に応じて電源端子台6の数量を変更することで対応することが可能である。
例えば、二線のみ接続でよい場合は、端子台を一個とし、三線とアース線とが必要な場合は、端子台を二個使用することでフレキシブルに対応することが可能である。
【0056】
(電源端子台6の取付方法)
図15は、設置部26への電源端子台6の取付方法を示す図である。
図15の(a)から(d)までは、電線63の図示を省略している。
まず、(a)の状態で、電源端子台6の出力電線挿入部62に電線63を接続する。
次に、(b)のように、電源端子台6aを縦(斜め)方向から、電源端子台6aの底面(足)が本体面22に密着し、かつ、出力電線挿入部62がある側面が内壁261に当たるまで、電源端子台6aを設置部26に嵌めこむ。横張り壁265が電源端子台6aの下部にある足を拘束し、電源端子台6aが上下方向にずれることを禁止する。
(c)のように、設置部26に電源端子台6aは以下の状態で固定される。
(1)電源端子台6aの底面(足)は本体面22に密着する。
(2)電源端子台6aの出力電線挿入部62がある側面が内壁261に密着する。
(3)電源端子台6aの入力電線挿入部61がある側面の下部が外壁263に当たる。
(4)電源端子台6aの足が横張り壁265で拘束され、電源端子台6aが下にずれない。
(5)電源端子台6aの一側面と開口側の面との一部を庇壁2611が覆う。
(6)電源端子台6aの開口側の面を立壁306の爪307がひっかける。
このように、設置部26は、電源端子台6を二個設置するスペースを有しているが、電源端子台6を一個のみ個別に設置することができる。
(d)は、二個目の電源端子台6bの取付を示しているが、二個目の電源端子台6bの取付方法は、一個目の電源端子台6aの取付方法と同じである。
(e)のように、一個目の電源端子台6aと二個目の電源端子台6bの入力電線挿入部61を電線64で接続する。
設置部26の右側にはスペースがあり、入力電線挿入部61に電線64を横方向から容易に挿入することができる。
さらに、本体面電源穴221から引き込んだ電源線も入力電線挿入部61に横方向から容易に挿入することができる。
(e)のように、電線63を90度曲げ、電線63を本体側部29と電源端子台6との間の隙間に配置する。本体側部29と電源端子台6との間の隙間は狭いので、電線63が抜けることがない。また、本体側部29と電源端子台6との間の隙間は狭いので、指を入れることができないため、誤って、電線63を引き抜くこともない。
【0057】
(電源端子台6の取付方法)
(f)のように、横張り壁265の代わりに仕切り板266を用いてもよい。
仕切り板266は、設置部26の中央に配置され、二個の電源端子台6の間に配置される薄板である。
仕切り板266は、設置部26に電源端子台6が一個のみ固定される場合、電源端子台6が上下に移動することを禁止する。
なお、設置部26には、横張り壁265と仕切り板266の両方があってもよい。
【0058】
(電源端子台6の取付方法)
電源端子台6は、本体2に設けられた設置部26の設置スペースにネジ等の締結部材を用いずに取付可能な構造としている。
本実施の形態においては、電源端子台6に対し、横方向(本体2の本体面22と平行方向)に電線を接続する構造としている。
設置部26は、以下のようにして、本体2に電源端子台6を固定する。
(1)電源端子台6の五面を本体面22と内壁261と上壁262と外壁263と下壁264とで囲う。
(2)出力電線挿入部62がある側面の二辺のコーナーを庇壁2611で押さえる。
(3)電源端子台6の両サイドの側面を立壁306の爪307で固定している。
(4)電源端子台6aの足を横張り壁265で拘束する。
【0059】
設置部26が、入力電線挿入部61がある側面と出力電線挿入部62がある側面とを横方向に押さえる。
内壁261の庇壁2611と立壁306の爪307とで電源端子台6を縦方向(本体2の本体面22と垂直方向)に押さえる。
こうして、入力電線挿入部61への電線及び電源線の挿入時又は解除時に電源端子台6にかかる力の方向に対応し、電線接続作業時に電源端子台6が外れることを防止している。
現場で作業する場合には、入力電線挿入部61に電源線を挿入する作業が必ず発生する。設置部26は、電源線の挿抜により電源端子台6が外れないように、出力電線挿入部62よりも入力電線挿入部61に対して十分な拘束をする構成となっている。
【0060】
本実施の形態では、補助金具3に設けた立壁306の爪307の代わりに、本体2に爪を設けて押さえる構造としてもよい。
図15に示すように、設置部26の構成により、電源端子台6はネジを設けずに取り付けることができ、電源端子台6を容易に取り付けすることができる。
また、設置部26の内壁261が電源端子台6の使用しない入力電線挿入部61の穴を塞ぎ、庇壁2611に接続すべき電線の色が表示されていることで誤った電線を接続することを防ぐことができる。なお、庇壁2611の色の表示は図示されている順番でなくてもよい。庇壁2611の色の表示は接続すべき電線の色と一致していればよく、図示されている色でなくてもよい。
【0061】
(電源端子台6の電線挿入方向/斜め挿し対応)
本実施の形態の電源端子台6の電線挿入方向は、前述のとおり電源端子台6に対し、横方向としている。
表示装置1の本体内にフラットタイプケーブル(VVFケーブル:Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type cable)等の電源線を納める際、本体2の開口側に向いて電線が接続されている場合、VVFケーブルが本体2の開口側に向かって突出する方向となるが、本体2に表示部9を装着した際に、電源線が表示部9に干渉し表示部9を押してしまうこととなる。
そのため、電線挿入方向を本体面22の面と平行な横方向とすることで、本体2内に電線を収納しやすくし、また、表示部9への干渉をなくすことが可能となる。
【0062】
(サイズ違いの表示装置1)
図16は、サイズの小さい表示装置1とサイズの大きい表示装置1に補助金具3を取り付けした図である。
図17は、
図16に示す大きいサイズの表示装置1の光源部8と表示部9を外した状態の図である。
サイズの小さい表示装置1とサイズの大きい表示装置1のコントロールユニット4と切り欠き部4141とは同じものである。
サイズの小さい表示装置1とサイズの大きい表示装置1の設置部26は同じ構造であり、電源端子台6も同じものである。
サイズの小さい表示装置1は、筒部24にのみ十字状リブ233が形成されている。
サイズの大きい表示装置1は、筒部24に十字状リブ233があり、さらに、リブが凹部214の上部取付穴212の近傍まで形成されている。
サイズの小さい表示装置1は、本体面電源穴221が一個である。
サイズの大きい表示装置1は、本体面電源穴221が二個である。
サイズの小さい表示装置1は、本体面取付穴222が1対である。
サイズの大きい表示装置1は、本体面取付穴222が3対である。
サイズの小さい表示装置1は、電池配置部415がコントロールユニット4の右上にある。
サイズの大きい表示装置1は、電池配置部415がコントロールユニット4の右側にある。
サイズの大きい表示装置1の電池配置部415は、本体2から突出した1対の引っかけ壁4155により蓄電池5Aを固定する。
サイズの小さい表示装置1は、
図4の(a)の内側の本体固定ネジ用穴315に本体固定ネジ311とナット312とを取り付けた取付具31を用いる。
サイズの大きい表示装置1は、
図4の(b)の外側の本体固定ネジ用穴315に本体固定ネジ311とナット312とを取り付けた取付具31を用いる。
【0063】
取付具31に関する長辺方向の長さの関係は以下のとおりである。
内側の一対の本体固定ネジ用穴315の距離<
コ字部35の長さ<
外側の一対の本体固定ネジ用穴315の距離<
取付具31の長さ<
サイズの小さい表示装置1の横方向の長さ<
サイズの大きい表示装置1の横方向の長さ
【0064】
(本体2:本体面22の電源穴、取付穴:単数)
本実施の形態における本体面22の本体面電源穴221及び本体面取付穴222は、任意の場所にあればよく、それぞれ複数個としてもよいし、一つとしてもよい。
サイズの小さい表示装置1の本体2は、本体面22に本体面電源穴221及び本体面取付穴222を上下方向に一つのみ有している。
サイズの小さい表示装置1の本体2において、本体面22に本体面電源穴221及び本体面取付穴222を上下方向に複数有していてもよい。
【0065】
(本体2:本体面22の電源穴、取付穴:複数)
サイズの大きい表示装置1の本体2は、本体面22に本体面電源穴221及び本体面取付穴222を上下方向に複数有している。
サイズの大きい表示装置1の本体2は、本体面電源穴221を上下方向に二個有している。
本体2の二個の本体面電源穴221は、大きさが異なる。
本体2は、本体面取付穴222を上下方向に三対有している。
サイズの大きい表示装置1の本体2の本体面取付穴222は、本体面電源穴221を挟んで形成されている。
本体面電源穴221の左側の本体面取付穴222は、隣り合った二個の縦長穴からなる。
本体面電源穴221の右側の本体面取付穴222は、丸穴と横長穴とがつながったダルマ穴形状をしている。
従来の表示装置の取付穴と、取付穴のピッチとは様々なものが存在しているが、本実施の形態の本体2は、複数の本体面電源穴221、複数の本体面取付穴222を有することで、リニューアル等で表示装置1の交換又は取付を実施する際に、穴を追加することなく表示装置1の交換又は取付に対して対応することが可能となる。
【0066】
一般的に、誘導灯においては、電線ケーブルとして、各電線をビニールで絶縁して絶縁した複数の電線をビニールで被覆したVVFケーブル(Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type cable)を使用している。電線は少なくとも2本必要(+(高電位側)、-(低電位側))で、器具によってはさらにアース線を加えた三本必要になる。
また、誘導灯を複数台設置する場合は、渡り線として配線を引き回すことがあるため、上記の倍の本数(四本もしくは六本)の電線を本体面電源穴221へ挿入することとなる。
VVFケーブルの電線径(心線)は直径1.6mmもしくは直径2.0mmが利用される。そのシース(被覆)を含めたVVFケーブルの外形寸法の一例を下記に示す。
【0067】
直径1.6mmで2心のVVFケーブルの外形寸法6.2×9.4mm
直径1.6mmで3心のVVFケーブルの外形寸法6.2×12.6mm
直径2.0mmで2心のVVFケーブルの外形寸法6.6×10.2mm
直径2.0mmで3心のVVFケーブルの外形寸法6.6×13.8mm
【0068】
最大で直径2.0mmで3心のVVFケーブルが2本挿入されるので、本体面電源穴221は直径20mm以上あることが望ましい。直径20mmの本体面電源穴221を上下に二個配置する場合、樹脂成形又は板金加工の制約、ノックアウトの抜き作業を考慮すると、上下にある本体面電源穴221と本体面電源穴221の間の距離は5mm以上確保することが望ましい。
そのため、
図17のように、本体面電源穴221を直径20mm確保する場合、もしくは、本体面電源穴221の高さ方向の縦寸法を20mm確保する場合、二個の本体面電源穴221間のピッチを25mmより大きく確保して、二個の本体面電源穴221を5mm以上離して配置する必要がある。
また、本体面電源穴221の両側に本体面取付穴222があることを前提にすると、本体面取付穴222の上下の間隔が25mm確保できない場合、本体面電源穴221の上下の間隔が25mm確保できなくなる。
このように、二個の本体面電源穴221間のピッチを25mmより大きく確保するすことができない場合、二個の本体面電源穴221を形成するのではなく直径20mm以上の一つの大きな本体面電源穴221とすることで、本体面電源穴221間のピッチの制約を受けずに狭いピッチに対応することが可能となる。
なお、本体面電源穴221の寸法は電線が挿入可能な寸法以上とするが、被取付部の壁等に直接壁穴を開けて電線を挿入する場合は制約は無いが、アウトレットボックスを使用して誘導灯を取り付ける場合はアウトレットボックスのカバーの開口に合わせた寸法で本体面電源穴221を設ける必要がある。アウトレットボックスのカバーの開口に対し本体面電源穴221の位置がずれる場合(一つの大きな本体面電源穴221とする場合を含む)は、本体面電源穴221の大きさはアウトレットボックスのカバーの開口より大きくならないよう配慮することが望ましい。
【0069】
以上のように、被取付部となる壁面に対向する本体面22は、水平方向に一対となる取付穴(本体面取付穴222)を有する。
本体面22は、上下方向(重力方向)に三箇所以上取付穴(本体面取付穴222)を設けている。
上下方向に近接する取付穴(本体面取付穴222)の場合は、二個の取付穴に対し、一個の本体面電源穴221とする。すなわち、一つの本体面電源穴221に対して複数の取付穴(本体面取付穴222)が対応する。
【0070】
(筒部24のリブ)
図18は、筒部24のリブを上から見た図である。
リブは、上方向から見た形状が、十字状でなくてもよく、X字形、井桁形、菱形、放射形、丸型形、又は、半円形のリブでもよい。また、これらの組み合わせたリブでもよい。
いずれの形状のリブの場合でも、取付具31の延設部36は、リブの上部に接触して固定される。
【0071】
(取付具31の変形例)
図19は、取付具31の変形例を示す図である。
取付具31の延設部36は、筒部24の中空部分全体を覆う形状をしている。
取付具31の延設部36の形状は、筒部24の横方向の断面形状と同じである。
その結果、延設部36の形状は、表示装置1の本体上部21の形状を同一となる。
図19の取付具31は、延設部36の外周が筒部24の内周に接触し、かつ、コ字部35の外周が縁壁213の内周に接触しているので、振動等の外的負荷の影響をさらに抑制することができる。
【0072】
(取付具31の変形例)
図20は、取付具31の変形例を示す図である。
取付具31の延設部36は、両側に延設曲げ部37を有する。
取付具31の延設部36は、端部に端曲げ部38を有する。
延設曲げ部37と端曲げ部38とは、隙間39を有する。
図20の取付具31がサイズの小さい表示装置1に固定される場合、隙間39に十字状リブ233を挿入して延設曲げ部37と端曲げ部38とを筒部24の内部空間に配置する。
図20の取付具31がサイズの大きい表示装置1に固定される場合、延設曲げ部37と端曲げ部38とを凹部214に配置する。
延設曲げ部37と端曲げ部38とのいずれか一方のみ存在してもよい。
図20の取付具31は、延設曲げ部37又は端曲げ部38があるので、延設部36の剛性が向上し、振動等の外的負荷の影響を抑制した構造を提供することができる。
図20の取付具31の延設部36が、
図19に示すように、筒部24の中空部分全体を覆う形状をしている場合は、延設部36の外周と延設曲げ部37又は端曲げ部38の外壁とが筒部24の内周に接触しているので、振動等の外的負荷の影響をさらに抑制することができる。
【0073】
(光源部8の構成)
図21は、光源部8の斜視図である。
図22は、光源部8の五面図である。(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、それぞれ正面図、上面図、底面図、左側面図、右側面図である。
図23は、光源モジュール851を光源855側から見た図である。
【0074】
図21に示すように、光源部8は光源モジュール851(光源実装基板)と、光源モジュール851を保持する基板ホルダ801とを備える。
図22に示すように、光源モジュール851は、実装面に光源855が実装された板状体である。
光源モジュール851は、基板854、光源855(例えばLED)及び電気的接続部856から構成される。
基板854には穴857が形成されている。
【0075】
(基板ホルダ801)
基板ホルダ801の材質は、PC樹脂、あるいはABS樹脂、あるいはAES樹脂、あるいはそれらのアロイ材等が用いられる。
【0076】
(基板854)
基板854の材質は、アルミニウム、ガラスエポキシ樹脂、紙フェノール樹脂等が用いられる。
図23に示すように、基板854は略長方形形状(L字形状)をしている。電気的接続部856の部分がL字の下の部分に相当する。電気的接続部856はコネクタ82を有する。
また、基板854には穴857が設けられている。穴857は、ネジ等で別部材への締結に使用されたり、位置決め突起との係合等に利用することが可能である。
【0077】
(基板ホルダ801)
図21に示すように、基板ホルダ801には基板854を取り付けるための表面保持部807a、裏面保持部807b、脱落防止片810(抜け防止部)、光源モジュール位置決め突起812が設けられている。
表面保持部807aは、板状体であって、一方の面の少なくとも一部が、取り付けられた光源モジュール851の実装面に当接する。
裏面保持部807bは、板状体であって、一方の面の少なくとも一部が、取り付けられた光源モジュール851の裏面に当接する。
光源モジュール851は、表面保持部807aの一方の面と、裏面保持部807bの一方の面とによって挟まれることで、基板ホルダ801に対して固定される。つまり、光源モジュール851(基板854)は、表面保持部807aの一方の面と、裏面保持部807bの一方の面とによって挟まれ押し圧されることで、基板ホルダ801に対して固定される。
また、基板ホルダ801の側面には、光源部8を別部材に固定する為の、上部係合部830、係合爪829及び係合突起828が設けられている。これら上部係合部830、係合爪829及び係合突起828は、左右の対称位置に設けられている。
【0078】
基板ホルダ801は、光源モジュール851の電気的接続部856が配置される近傍に電気的接続部856を保護する為の保護壁814を有しており、電気的接続部856に側面(端部)方向からの力がかからない構成としている。
【0079】
基板ホルダ801には光源モジュール位置決め突起812が設けられており、光源モジュール851の横方向(長手方向)への移動を規制している。これによって、光源モジュール851の基板ホルダ801への横方向の取付位置が決まる。
【0080】
光源モジュール851の基板854は、上記のように略長方形形状である。基板854は、表面保持部807aの一方の面と、裏面保持部807bの一方の面との間に対して、スライド方向が略長方形形状の短手方向となるようにスライドさせることで、基板ホルダ801に取り付けられる。
脱落防止片810は、上方向に弾性変形することができ、基板854が挿入された後に変形が戻ることで、光源モジュール851の側面端部に係合する。脱落防止片810は、基板854が挿入された後に、基板854(光源モジュール851)が表面保持部807aと裏面保持部807bとから抜けることを防止する。
【0081】
(光源部8の係合関係)
図12に示すように、本体2の本体側部29は、係合部242を有する。
係合部242は、筒部24のサイドに形成されている。
(1)光源部8のコネクタ82は、筒側部241に配置されたコネクタ28に係合する。
(2)光源部8の係合爪829は、本体上部21の係合部242に係合する。
(3)光源部8の上部係合部830の先端が本体上部21の筒側部241に当接して、光源部8の凸部81が筒側部241が配置された窪みに係合する。
(4)係合突起828と表示部9の図示していない係合部とが係合する。
【0082】
上記(1)から(4)の係合場所は全て筒部24で、あるいは、筒部24の近傍である。十字状リブ233により筒部24の強度が増せば、上記(1)から(4)の係合が外れにくくなる。
【0083】
(表示装置1の取り付け構造)
以下、表示装置1の取り付け構造の特徴を説明する。
表示装置1は、本体2と、天井等の上部にある被取付部に本体2を固定する取付具31とを備える。
本体2は、壁等の被取付部に取り付けられる本体面22を有する。
本体2は、内部に空間がある筒部24を両端に有する。
本体2は、上部にある被取付部に固定される本体上部21を有する。
本体2は、本体上部21に凹部214を有し、取付具31は、略コ字状の断面を有するコ字部35と、コ字部35の端部から延設された延設部36とを有する。
コ字部35が凹部214に嵌めこまれ、延設部36が本体上部21に接触して、取付具31が本体2に取り付けられる。
【0084】
表示装置1は、本体2の内側に配置された補助金具3を有し、補助金具3は、保持壁260と電源端子台6との間に、立壁306を有し、立壁306は、電源端子台6をひっかける爪307を有する。爪307は、電源端子台6の側面にある凹部にはまり込み電源端子台6が抜けることを防止する。立壁306と爪307とにより電源端子台6を本体2に堅固に取り付けることができる。
電源端子台6を本体2から外すときは、工具を用いて爪307を電源端子台6の側面にある凹部から外すことになる。
電源端子台6は、ネジ等の固定具を用いないで、本体2に確実に取り付けられる。
【0085】
本体固定ネジ用穴315は、延設部36に形成されている。
【0086】
本体固定ネジ用穴315は、本体固定ネジ311を着脱可能に取り付ける。
本体固定ネジ用穴315は、本体固定ネジ311を嵌め込んで又は圧入して、本体固定ネジ311を離脱困難に固定していてもよい。
【0087】
筒部24は、空間にリブ23を有する。
【0088】
筒部24は、本体上部21の両端に形成されている。
【0089】
筒部24は、四角柱をしており、リブは、上方向から見た形状が、十字状、X字形、井桁形、菱形、丸型形、又は、半円形のリブである。
【0090】
筒部24は、外壁となる筒側部241に、光源部8等の他の部品を取り付けており、筒部24は、表示装置1に振動が加わった場合に、負荷がかかる部分である。
【0091】
表示装置1は、電源端子台6を備え、本体2は、電源端子台6を着脱自在に取り付ける保持壁260を有する。
【0092】
保持壁260は、電源端子台6を隣接して二個又は三個以上複数取り付ける空間を有している。
【0093】
本体2は、電源端子台6の底面を載せる本体面22を有し、保持壁260は、電源端子台6の底面以外の五面の各面の少なくとも一部を押さえる五個の壁を有する。
五個の壁は、電源端子台6を本体面22に対して斜め方向から着脱することができる空間を提供するとともに、五個の壁のみで電源端子台6を固定する。
本体2は、電源端子台6を保持壁260(五個の壁)の間に嵌め込んで又は圧入して、電源端子台6を離脱困難に固定してもよい。
【0094】
表示装置1は、本体2の内側に配置された補助金具3を有し、補助金具3は、保持壁260と電源端子台6との間に、立壁306を有し、立壁306は、電源端子台6をひっかける爪307を有する。
【0095】
表示装置1は、本体2の内部に設けられ、電池を保持する電池保持部414と、本体2の内部に設けられ、電池とはサイズが異なる電池を配置する電池配置部415とを備える。
表示装置1は、電池保持部414と電池配置部415のいずれかに電池を取り付ける。
【0096】
表示装置1は、本体2の内部に設けられ、電池から電力の供給を受けるコントロールユニット4を備え、電池保持部414は、コントロールユニット4の外郭側面に形成され、電池の周囲を囲み電池を収納する壁状部4142を有する。壁状部4142は、電池を引っ掛ける爪部4143を有する
【0097】
本体2は、本体面22と本体側部29とを有し、電池配置部415は、本体面22に形成された上壁4151と、内横壁4152と、下壁4153と、本体側部29に形成された押さえ部4154とを有する。
【0098】
壁状部4142は、本体面22に対向する箇所に切り欠き部4141を有し、本体面22と切り欠き部4141の間に電池の一部を収納する。
本体2と切り欠き部4141の間に空間ができ、大きいサイズの電池を収納することが可能となる。
【0099】
本体面22は、水平方向に対となっている取付穴本体面取付穴222を上下方向に二対又は三対以上有する。
三対以上の取付穴(本体面取付穴222)のいずれかを用いて本体2を被取付部に取り付ける。
【0100】
本体2は、対となっている取付穴(本体面取付穴222)の間に、電線ケーブルを通す本体面電源穴221を有し、
本体面電源穴221は、上下方向に隣り合う二対以上の取付穴本体面取付穴222に対応して、一個設けられている。
【0101】
本体面電源穴221は、三本の電線を有する電線ケーブルを二本通すことができる穴サイズを有する。
【0102】
対となっている取付穴(本体面取付穴222)と1対1に対応付けて、電線ケーブルを二本通すことができる穴サイズの本体面電源穴221を設けようとしても、本体面電源穴221が上下方向に個別に形成できない場合がある。この場合には、二対以上の取付穴に対応して本体面電源穴221を一個設ける。
【0103】
表示装置1は、開口を有する本体2と、外部からアクセスされるアクセス部416を有するコントロールユニット4とを備える。
アクセス部416を本体2の開口部251の開口から露出させて、コントロールユニット4を本体2に取り付ける。
アクセス部416は、モニタ部417及びスイッチ部418を有する。
モニタ部417及びスイッチ部418はコントロールユニット4の一面に配設され、本体2の一側面である本体下部25に設けられた一つの開口部251の開口より外部より操作及び視認可能となっている。
【0104】
コントロールユニット4は、基板42と、
基板42の実装面と垂直な方向に操作することで動作するスイッチ421と、
基板42の実装面と平行方向に操作することで、スイッチ421を動作させるスイッチ釦413とを有する。
アクセス部416は、スイッチ釦413を露出させる操作穴411を有する。
【0105】
スイッチ釦413は、操作部4132と軸部4131と押圧部4133を有している。
コントロールユニット4は、操作部4132が基板42の実装面と平行方向に操作されると押圧部4133が基板42の実装面と垂直な方向にスイッチ421を操作することができるように、軸部4131を中心として回転可能にスイッチ釦413を取り付けている。
【0106】
コントロールユニット4は、内部にモニタとなる発光素子422を有する。
アクセス部416は、モニタを外部から視認させるモニタ穴412を有し、モニタ穴412の形状は長円状である。
【0107】
(表示装置1の製造方法と取り付け方法)
以下、表示装置1の製造方法と取り付け方法の特徴を説明する。
【0108】
本体2を製造する。本体2を製造する際に、以下を形成する。
壁等の被取付部に取り付けられる本体面22を形成する。
天井等の被取付部に取り付けられる本体上部21を形成する。
本体2の本体上部21の両端に、空間がある筒部24を形成する。
筒部24の空間には、リブ23を形成する。
本実施の形態の本体2の取り付け方法は、被取付部に取り付ける取付具にリブを接触させて、取付具に本体を取り付ける。
【0109】
本体2の本体下部25に、開口部251を形成する。
本体2の内部に、電源端子台6を二個以上配置する空間がある設置部26を形成する。
【0110】
本実施の形態の電源端子台の取り付け方法は、設置部26に電源端子台6を一個取り付ける場合と、設置部26に電源端子台6を二個以上取り付ける場合とのいずれかを選択し、選択した個数だけ電源端子台6を設置部26に取り付ける。
【0111】
本体2の内部に、電池を保持する電池保持部414を形成する。
本体2の内部に、電池保持部414が保持する電池とサイズが異なる電池を配置する電池配置部415を形成する。
本実施の形態の電池の取り付け方法は、電池保持部414と電池配置部415のいずれかに電池を取り付けるかを選択し、選択した場所に電池に取り付ける。
【0112】
本体面22に、水平方向に対となっている取付穴を上下方向に一対又は複数対形成する。
対となっている取付穴に対応して一個の電源穴を形成する。あるいは、複数対の取付穴のなかの上下方向に隣り合う二対以上の取付穴に対応して一個の電源穴を形成する。
本実施の形態の本体2の取り付け方法は、本体面22の電源穴を用いて、本体2を壁等の被取付部に取り付ける。
【0113】
コントロールユニット4を製造する。コントロールユニット4を製造する際に、以下のようにする。
予めスイッチ421とモニタ(発光素子422)とを実装した基板42を製造しておく。
スイッチ421は基板42の実装面と垂直な方向に操作することで動作するように実装する。
コントロールユニット4のユニットケース41に、表示装置1の外部からアクセスされるアクセス部416を形成する。
アクセス部416には、円形の操作穴411と長円形状のモニタ穴412とを形成する。
【0114】
コントロールユニット4のユニットケース41に、基板42の実装面と平行方向に操作することで、スイッチ421を動作させるスイッチ釦413を2個取り付ける。
コントロールユニット4のユニットケース41に、操作部4132が基板42の実装面と平行方向に操作されると押圧部4133が基板42の実装面と垂直な方向にスイッチ421を操作することができるように、軸部4131を中心として回転可能にスイッチ釦413を取り付ける。その際、アクセス部416の操作穴411から、スイッチ釦413の操作部4132を露出させる。
コントロールユニット4のユニットケース41の内部に、基板42の実装面が上下方向になるように基板42を取り付ける。
コントロールユニット4のユニットケース41に、絶縁板43を取り付ける。
【0115】
本実施の形態のコントロールユニットの取り付け方法は、アクセス部416を本体2の開口部251から露出させて、コントロールユニット4を本体2に取り付ける。
【0116】
(表示装置1を天井等の上部の被取付部に取り付ける場合)
本実施の形態の取付具の取り付け方法は、取付具31の複数の本体固定ネジ用穴315の中から、本体2のサイズに応じて、本体固定ネジ用穴315を選択し、選択した本体固定ネジ用穴315に本体固定ネジ311を通す。
あるいは、本体2のサイズに応じて本体固定ネジ用穴315に本体固定ネジ311が固定された複数種類の取付具31を予め製造しておき、複数種類の取付具31から本体2のサイズに対応する取付具31を選択する。
天井固定用穴314を介して天井等の被取付部に木ネジ等の固定部品をねじ込んで取付具31を天井等の被取付部に固定し、本体固定ネジ311にナットを装着した状態で本体2のダルマ穴にナットを通し、ナットを締めつけることにより、本体2を取付具31に固定する。
【0117】
本実施の形態の取り付け構造、取り付け方法は、表示装置1だけでなく、照明装置その他に電子機器にも適用することができ、天井又は壁等の被取付部に取り付けられる筐体又は器具を有する物体にも適用することができる。
【0118】
以上、複数の構成について説明したが、これらの構成のうち、二つ以上の構成を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの構成のうち、一つの構成又は二つ以上の構成の組み合わせを部分的に実施しても構わない。なお、本発明は、実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0119】
1 表示装置、2 本体、21 本体上部、211 上部電源穴、212 上部取付穴、213 縁壁、214 凹部、215 溝部、22 本体面、221 本体面電源穴、222 本体面取付穴、224 電池台、23 リブ、232 穴周囲リブ、233 十字状リブ、234 内リブ、24 筒部、241 筒側部、242 係合部、25 本体下部、251 開口部、26 設置部、260 保持壁、261 内壁、2611 庇壁、2612 結線穴、262 上壁、263 外壁、264 下壁、265 横張り壁、266 仕切り板、28 コネクタ、29 本体側部、3 補助金具、301 金具平部、302 金具側部、303 金具上部、304 金具側部、305 金具下部、306 立壁、307 爪、308 開口部、309 露出孔、31 取付具、311 本体固定ネジ、312 ナット、313 電源挿入用穴、314 天井固定用穴、315 本体固定ネジ用穴、32 曲げ部、33 平部、35 コ字部、36 延設部、37 延設曲げ部、38 端曲げ部、39 隙間、4 コントロールユニット、41 ユニットケース、4111 ユニット表部、4112 ユニット側部、4113 ユニット上部、4114 ユニット側部、4115 ユニット下部、4116 端子押さえ部、4117 端子配置部、4118 端子配置部、4119 スイッチ配置部、411 操作穴、412 モニタ穴、413 スイッチ釦、4131 軸部、4132 操作部、4133 押圧部、414 電池保持部、4141 切り欠き部、4142 壁状部、4143 爪部、415 電池配置部、4151 上壁、4152 内横壁、4153 下壁、4154 押さえ部、4155 引っかけ壁、416 アクセス部、417 モニタ部、418 スイッチ部、42 基板、421 スイッチ、422 発光素子、43 絶縁板、44 電源端子部、45 バッテリー端子部、46 光源用端子部、47 リセットスイッチ、48 点検スイッチ部、481 充電モニタ、482 ランプモニタ、483 自己点検モニタ、484 点検スイッチ、485 自己点検スイッチ、486 赤外線受光部、5 蓄電池、5A 蓄電池、6,6a,6b 電源端子台、61 入力電線挿入部、62 出力電線挿入部、63,64 電線、65 足、7 光源ハーネス、8 光源部、81 凸部、82 コネクタ、801 基板ホルダ、807a 表面保持部、807b 裏面保持部、810 脱落防止片、812 光源モジュール位置決め突起、828 係合突起、829 係合爪、830 上部係合部、851 光源モジュール、854 基板、855 光源、856 電気的接続部、857 穴、9 表示部。