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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133436
(43)【公開日】2024-10-02
(54)【発明の名称】一体型給気ユニット
(51)【国際特許分類】
   B60G 17/052 20060101AFI20240925BHJP
   F04B 35/04 20060101ALI20240925BHJP
   F04B 39/16 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
B60G17/052
F04B35/04
F04B39/16 G
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023098223
(22)【出願日】2023-06-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-09-04
(31)【優先権主張番号】18/186,182
(32)【優先日】2023-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523227834
【氏名又は名称】ウェイドン ルー
(71)【出願人】
【識別番号】523227856
【氏名又は名称】デイジー クォック
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェイドン ルー
(72)【発明者】
【氏名】デイジー クォック
【テーマコード(参考)】
3D301
3H003
3H076
【Fターム(参考)】
3D301DA14
3D301DB38
3H003AA02
3H003AC02
3H003BG05
3H003CD04
3H003CF04
3H076AA03
3H076BB21
3H076BB36
3H076CC41
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高圧空気出力を有するより良好で効率的な圧縮空気制御装置を提供する。
【解決手段】自動車の圧縮空気源のための圧縮空気制御装置100であって、ハウジング120であって、前記ハウジングの外面に位置する開口部を有する空気入口192を含む、ハウジングを備え、前記ハウジングが、電気モータ130と、前記電気モータとともに第1の機能ユニットを形成するエアドライヤ150と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の圧縮空気源のための圧縮空気制御装置であって、
ハウジングであって、前記ハウジングの外面に位置する開口部を有する空気入口を含む、ハウジングを備え、
前記ハウジングが、
電気モータと、
前記電気モータとともに第1の機能ユニットを形成するエアドライヤと、
を備える、圧縮空気制御装置。
【請求項2】
クランクケースをさらに備え、前記クランクケースが、空気圧縮機を備える、請求項1に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項3】
第2の機能ユニットをさらに備え、前記第2の機能ユニットが、弁アセンブリおよび電子制御装置を備える、請求項1に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項4】
前記第2の機能ユニットが、前記クランクケースに取り外し可能に取り付けられる、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項5】
前記第1の機能ユニットが、前記空気入口開口部から離れて前記クランクケースに取り付けられて接続される、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項6】
前記弁アセンブリが、複数の空気圧弁を備える、請求項3に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項7】
前記空気圧縮機が、前記電気モータによって駆動される、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項8】
前記空気圧縮機が、2ピストン圧縮機として具現化される、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項9】
前記2ピストン圧縮機が、クランクピンを介して中央に取り付けられる、請求項8に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項10】
前記電子制御装置が電子コネクタを備える、請求項3に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項11】
前記圧縮空気制御装置が車両に組み付けられる、請求項1に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項12】
自動車の圧縮空気源のための圧縮空気制御装置であって、
ハウジングであって、前記ハウジングの外面に位置する開口部を有する空気入口を含む、ハウジングと、
クランクケースであって、前記クランクケースが空気圧縮機を備え、前記第1の機能ユニットが、前記空気入口開口部から離れて前記クランクケースに取り付けられて接続される、クランクケースと、
を備える、圧縮空気制御装置。
【請求項13】
前記ハウジングが、
電気モータと、
前記電気モータとともに第1の機能ユニットを形成するエアドライヤと、
をさらに備える、請求項12に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項14】
第2の機能ユニットをさらに備え、前記第2の機能ユニットが、弁アセンブリおよび電子制御装置を備える、請求項12に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項15】
前記空気圧縮機が、前記電気モータによって駆動される、請求項13に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項16】
自動車の圧縮空気源のための圧縮空気制御装置であって、
クランクケースであって、前記クランクケースが空気圧縮機を備える、クランクケースと、
電気モータを有し、第1の機能ユニットを形成するハウジングであって、前記クランクケースに取り付けられるハウジングと、
第2の機能ユニットであって、前記第2の機能ユニットが、弁アセンブリおよび電子制御装置を備え、前記第2の機能ユニットが、前記クランクケースに取り外し可能に取り付けられて接続される、第2の機能ユニットと、
を備える、圧縮空気制御装置。
【請求項17】
前記空気圧縮機が、前記電気モータによって駆動される、請求項16に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項18】
前記空気圧縮機が、2ピストン圧縮機として具現化される、請求項16に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項19】
前記2ピストン圧縮機が、クランクピンを介して中央に取り付けられる、請求項18に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項20】
前記ハウジングが、前記クランクケースから離れた開口部を有する空気入口を含む、請求項16に記載の圧縮空気制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のエアサスペンションシステムの給気ユニットに関し、特に、一体型給気ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車圧縮機ユニットは、一般に、例えば車両の荷室の下方の領域に配置され、例えば車両のエアサスペンションシステムのレベル制御システムに圧縮空気を供給する。エアサスペンションは、サスペンションシステムが最良の衝撃吸収状態にあり、車両が様々な道路状況においてユーザに良好な快適性を提供することができるように、自動車の動きおよび路面状況に応じて車両サスペンションの剛性および減衰をリアルタイムで調整することができる。エアサスペンションシステムのコア構成要素として、給気ユニットは、空気を圧縮し、それを空気バネ内に噴射し、これは、エアサスペンションの剛性および減衰を調整する機能を実現するための動力を提供する。
【0003】
自動車のエアサスペンションシステムに使用される給気設備では、圧縮機ソリューションとして(圧力段による)単段圧縮方法が一般的に適用されることが知られている。この圧縮機は、大きい出力ガス容積を有するが、出力ガス圧力が低いため、自動車用エアサスペンションシステムの調整感度が低くなる。
【0004】
したがって、高圧空気出力を有するより良好で効率的な圧縮空気制御装置を有する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
一態様では、一実施形態は、自動車の圧縮空気源のための圧縮空気制御装置を開示する。圧縮空気制御装置は、ハウジングを備え得る。ハウジングは、ハウジングの外面に位置する開口部を有する空気入口を含み得る。ハウジングは、電気モータおよびエアドライヤを備えてもよい。エアドライヤは、電気モータとともに第1の機能ユニットを形成してもよい。
【0006】
必要に応じて、任意の態様では、圧縮空気制御装置は、クランクケースをさらに備えてもよい。
【0007】
必要に応じて、任意の態様では、クランクケースは、空気圧縮機をさらに備えてもよい。
【0008】
必要に応じて、任意の態様では、圧縮空気制御装置は、第2の機能ユニットをさらに備えてもよく、第2の機能ユニットは、複数の弁アセンブリと、電子制御装置とを備える。
【0009】
必要に応じて、任意の態様では、第2の機能ユニットは、クランクケースに取り外し可能に取り付けられてもよい。
【0010】
必要に応じて、任意の態様では、第1の機能ユニットは、空気入口開口部から離れてクランクケースに取り付けられる。
【0011】
必要に応じて、任意の態様では、複数の弁アセンブリは、複数の空気圧弁を備える。
【0012】
必要に応じて、任意の態様では、空気圧縮機は、電気モータによって駆動されてもよい。
【0013】
必要に応じて、任意の態様では、空気圧縮機は、2ピストン圧縮機として具現化される。
【0014】
必要に応じて、任意の態様では、2ピストン圧縮機は、クランクピンを介して中央に取り付けられる。
【0015】
必要に応じて、任意の態様では、電子制御装置は、電子コネクタを備える。
【0016】
必要に応じて、任意の態様では、圧縮空気制御装置は、車両に組み付けられる。
【0017】
さらに別の態様では、一実施形態は、より効率的な往復ピストン圧縮機を設計するための方法を開示する。本方法は、ガスを低圧から中圧に圧縮するように適合され、第1のシリンダ内を往復運動するように接続された第1のピストンを含む第1の圧縮段と、ガスを中圧から高圧に圧縮するように適合され、第2のシリンダ内を往復運動するように接続された第2のピストンを含む第2の圧縮段と、前記第1のシリンダ内の前記第1のピストンをストロークにわたって往復運動させ、前記第2のシリンダ内の前記第2のピストンをストロークにわたって往復運動させるように接続されたモータとを有する空気圧縮機を提供するステップと、大気圧から開始して、押圧されるガスが通過する十分に少ない数のストロークを確立するステップと、を含み得る。
【0018】
必要に応じて、任意の態様では、本方法は、第1の圧縮段用の加圧容器からガスを圧送することをさらに含む。
【0019】
必要に応じて、任意の態様では、ステップは、雰囲気空気を加圧容器から圧送されたガスと混合するステップをさらに含んでもよい。
【0020】
必要に応じて、任意の態様では、ステップは、第2の圧縮段用の加圧容器からガスを圧送することをさらに含んでもよい。
【0021】
必要に応じて、任意の態様では、ステップは、圧力が設定圧力よりも高い場合、圧力容器から圧送されたガスの一部を大気に迂回させることをさらに含んでもよい。
【0022】
必要に応じて、任意の態様では、ステップは、第1の段の後の加圧ガスの一部を大気に迂回させることをさらに含んでもよい。
【0023】
必要に応じて、任意の態様では、ステップは、第2の圧縮段の後に加圧ガスを乾燥させることをさらに含んでもよい。
【0024】
必要に応じて、任意の態様では、ステップは、圧力センサを使用することによって加圧ガスの圧力を監視することをさらに含んでもよい。
【0025】
必要に応じて、任意の態様では、ステップは、乾燥した加圧ガスを貯蔵のために加圧容器に移送することをさらに含んでもよい。
【0026】
必要に応じて、任意の態様では、ステップは、乾燥した加圧ガスを車両のサスペンションシステムの空気バネに移送することをさらに含んでもよい。
【0027】
必要に応じて、任意の態様では、ステップは、空気バネに移送する前に、ソレノイド弁によって乾燥した加圧ガスを調整することをさらに含んでもよい。
【0028】
さらに別の態様では、一実施形態は、ハウジングとクランクケースとを備える圧縮空気制御装置を開示する。ハウジングは、ハウジングの外面に位置する開口部を有する空気入口を含む。クランクケースは、空気圧縮機を備える。第1の機能ユニットは、空気入口開口部から離れてクランクケースに取り付けられて接続されてもよい。
【0029】
さらに別の態様では、一実施形態は、クランクケースと、ハウジングと、第2の機能ユニットとを備える圧縮空気制御装置を開示する。クランクケースは、空気圧縮機を備える。ハウジングは、電気モータを有し、第1の機能ユニットを形成する。ハウジングは、クランクケースに取り付けられる。第2の機能ユニットは、弁アセンブリおよび電子制御装置を備えてもよい。第2の機能ユニットは、クランクケースに取り外し可能に取り付けられて接続されてもよい。
【0030】
本開示の実施形態または例示的な技術における技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態または例示的な実施形態の説明で使用される図面を以下に簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本開示の特定の実施形態のみであり、他の図面は、当業者のためのいかなる創造的な作業もなしに、図面に示された構造にしたがって得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】例示的な一実施形態にかかる自動車の圧縮空気源のための圧縮空気制御装置の斜視図である。
図2】例示的な一実施形態にかかる圧縮空気制御装置の底面図である。
図3】例示的な一実施形態にかかる図2に示すクランクケースにおける空気圧縮機の断面図A-A’である。
図4】一実施形態にかかるエアサスペンションシステムの空気圧回路図を示している。
図5】空気膨張実施形態にかかる、矢印を有するエアサスペンションシステムの空気圧回路図を示している。
図6】空気偏向実施形態にかかる、矢印を有するエアサスペンションシステムの空気圧回路図を示している。
図7】例示的な一実施形態にかかる、ブーストを有する空気圧回路図を示している。
図8】別の例示的な実施形態にかかる、ブーストを有する空気圧回路図を示している。
図9】さらに別の例示的な実施形態にかかる、ブーストを有する空気圧回路図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示の実装、機能的特徴および利点は、添付の図面を参照してさらに説明される。
【0033】
定義
本発明は、本明細書に記載される特定の方法論、プロトコル、および試薬に限定されず、その理由は、それらが変化し得るためである。さらに、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを指示しない限り、複数の言及を含む。
【0034】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語および任意の頭字語は、本発明の分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載の方法および材料と類似または同等の任意の方法および材料が本発明の実施に使用されることができるが、好ましい方法、装置、および材料が本明細書に記載される。本特許出願の技術的手段、創造的な特徴、目的、および効果は理解しやすい場合があり、以下の実施形態は、本特許出願をさらに説明する。しかしながら、以下の実施形態は、いずれも実用特許出願の好適な実施形態に過ぎず、全てを示すものではない。実装方法における実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他の実施例は、本発明の保護範囲内に入るものとする。以下の実施例における実験方法は、特に明記しない限り、従来の方法である。以下の実施例において使用される材料は、特に明記しない限り、商業的供給源から得られることができる。
【0035】
実施形態
本発明の実施形態は、自動車の圧縮空気源のための圧縮空気制御装置、およびより効率的な往復ピストン圧縮機を設計するための方法に関する。
【0036】
最初に図1および図2を参照すると、自動車の圧縮空気源のための圧縮空気制御装置100は、ハウジング120を備える。ハウジング120は、電気モータ130およびガスドライヤ150を有し得る。ハウジング120は、ハウジング120の外面122に位置する開口部194を有する空気入口192を含み得る。エアドライヤ150は、電気モータ130とともに、第1の機能ユニット110を形成する。ハウジング120は、モータ130およびガスドライヤ150を外部からの損傷から保護するのに役立ち、モータ130およびガスドライヤ150へのダストの侵入を防止し得る。一実施形態では、モータは、電気モータであってもよい。電気モータは、電気エネルギーを機械的エネルギーに変換する電気機械である。ほとんどの電気モータは、モータのシャフトに印加されるトルクの形態の力を発生させるために、ワイヤ巻線におけるモータの磁場と電流との間の相互作用を通じて動作する。
【0037】
電気モータは、バッテリまたは整流器などの直流(DC)源によって、または電力網、インバータまたは発電機などの交流(AC)源によって給電されてもよい。
【0038】
電気モータは、電源タイプ、構造、用途、および運動出力のタイプなどの考慮事項によって分類され得る。それらは、ACまたはDCによって給電され、ブラシ付きまたはブラシレス、単相、二相または三相、軸方向または半径方向のフラックスとすることができ、空冷または液冷され得る。
【0039】
圧縮空気制御装置100は、クランクケース160をさらに備え、クランクケースは、クランクケース160の内部に空気圧縮機166(図3にも示されている)を備える。第1の機能ユニット110は、空気入口開口部194から離れたクランクケース160に取り付けられて接続される。一実施形態では、クランクケース160は、空気圧縮機166を取り囲むハウジングである。
【0040】
さらに図1では、圧縮空気制御装置100は、第2の機能ユニット140をさらに備え得る。第2の機能ユニット140は、弁アセンブリ190および電子制御装置180を備え得る。弁アセンブリ190は、複数の空気圧弁198(詳細が図3図9に記載される)を備え得る。一実施形態では、第2の機能ユニット140は、クランクケース160に取り外し可能に取り付けられてもよい。
【0041】
一実施形態では、電子制御装置180は、例えばソレノイド弁390(図4に示す)などの電子コネクタを備えてもよい。
【0042】
図3に示すように、空気圧縮機166は、例えば3気筒スター型圧縮機であってもよい。空気圧縮機166は、電気モータ130を介して駆動され得る。一実施形態では、空気圧縮機166は、2ピストン圧縮機として具現化され、ピストンは、クランクピン280の中央に取り付けられる。結果として、静かな圧縮機動作の結果により、小さなトルク変動および小さな始動トルクが同様に発生する。
【0043】
モータ取り付け装置は、クランクピン280に取り付けられた結果として、同様に負荷が少なくなり、その結果、前記モータ取り付け装置の寸法をより小さくすることが可能である。2ピストン圧縮機のシリンダの圧縮機容積が小さいほど、より簡単な方法で放散されることができる熱量が少なくなる。これらの利点は、同様に、一体型給気ユニットのより長く持続する性能の結果として、より長い耐用年数および改善された起動時間をもたらす。
【0044】
第1のピストンヘッド290は、第1の段リンク機構またはピストン220に接続する。第2のピストンヘッド240は、第2の段リンク機構またはピストン230に接続してもよい。第1の段リンク機構またはピストン220は、第2の段リンク機構またはピストン230の直径よりも大きい直径を有してもよい。第1の段リンク機構またはピストン220に対応するシリンダは、第2のリンク機構またはピストン230に対応するシリンダよりも大きい。空気は、ハウジング110の外面122の開口部194を介して空気入口192によって環境から空気圧縮機166に供給される。したがって、多段圧縮機の概念を接続することが可能である。第1の段圧縮のシリンダに接続された入口弁210は、一方向弁である。第1の段圧縮のシリンダに接続された空気出口弁260はまた、一方向弁または逆止弁であってもよい。圧縮空気導管270は、第2の段圧縮のために空気出口弁260から空気入口弁250に接続されてもよい。
【0045】
図4に示すように、大気310は、第1の段空気圧縮340へと電気モータ130を介して空気入口弁210に案内されることができる。第1の段空気圧縮340の後、加圧空気は、空気出口弁260に案内されてもよい。圧縮空気は、第2の圧縮のために第2の段空気圧縮342へと空気入口弁320にさらに案内される。さらなる圧縮空気は、空気出口弁330に案内され、エアドライヤ150または空気出口弁350のいずれかに案内されてもよい。空気出口弁250は、空気圧弁であってもよい。エアドライヤ150からの乾燥した圧縮空気は、空気バネ392、294、396、398および圧縮空気容器380へと空気出口弁360または空気出口弁390のいずれかに案内され得る。空気出口360および390は、例えばソレノイド弁などの電磁弁であってもよい。圧力センサ370が使用されて、エアドライヤ150の後の圧縮空気の圧力を監視し得る。空気出口弁360は、大気310に接続されてもよい。圧縮空気容器380はまた、空気出口ソレノイド弁390に接続されてもよい。
【0046】
図5は、矢印によって空気膨張空気圧回路図を強調している。本方法は、矢印によって示すように、乾燥した加圧ガスを貯蔵のために加圧容器380に加圧または圧送するステップをさらに含んでもよい。さらに、空気は、前述したように、大気310から空気バネ392、394、396、および398に流れる。
【0047】
図6に示すように、空気は、ガス容器380および空気バネ392、394、396、および398を通って、空気出口360または350を介して大気に放出される。
【0048】
図7に示すように、別の実施形態では、より効率的な往復ピストン圧縮機を設計するための例示的な方法は、a)雰囲気ガス310などのガスを例えば低圧から中圧に圧縮するように適合され、第1のシリンダ内で往復運動するように接続された第1のピストンを含む第1の圧縮段340と、ガスを中圧から高圧に圧縮するように適合され、第2のシリンダ内で往復運動するように接続された第2のピストンを含む第2の圧縮段と、前記第1のシリンダ内の前記第1のピストンをストロークにわたって往復運動させ、前記第2のシリンダ内の前記第2のピストンをストロークにわたって往復運動させるように接続されたモータとを有する空気圧縮機166(図3に示す)を提供するステップと、b)大気圧から開始して、加圧されるガスが通過する十分に少ない数のストロークを確立するステップと、を含み得る。
【0049】
さらに、図7に示すように、本方法は、第2の段圧縮342から高圧ガスが存在するように、空気プレスプロセスにブーストを与えるために、空気入口弁320を介して加圧容器380から第2の圧縮段342にガスを圧送することをさらに含んでもよい。
【0050】
図8に示すように、本方法は、第1の段圧縮340から高圧ガスが存在するように、空気プレスプロセスにブーストを与えるために、空気入口弁210を介して加圧容器380から第1の圧縮段340にガスを圧送することをさらに含んでもよい。これらは、一方向または逆止弁である電気モータ210を通る弁(図示せず)であるため、加圧容器380からのガスは大気に逃げることはない。代わりに、加圧容器380から圧送されたガスは、大気と混合してもよく、空気入口弁210に案内されることになる。
【0051】
図9に示すように、本方法は、圧力が設定圧力または所定の圧力よりも高い場合、加圧容器380から圧送されたガスの一部を電磁弁820を介して大気に迂回させるステップをさらに含んでもよい。別の実施形態では、本方法は、例えば、第1の圧縮段340に進む前に加圧ガスの一部を迂回させ、代わりに空気入口弁210および電磁弁820を介して大気に迂回させるステップをさらに含んでもよい。
【0052】
さらに図9において、本方法は、サスペンションシステムまたは車両の空気バネに移送するステップをさらに含む。さらにまた、本方法は、空気バネに移送する前に、ソレノイド弁などの電磁弁によって乾燥した加圧ガスを調整するステップをさらに含んでもよい。
【0053】
空気圧縮機、弁、および制御装置を備えるエアサスペンションシステム用の給気の主な構成要素は、通常、振動技術に関する限り、互いに分離された車両において別々に収容される。構成要素は、空間をほとんど節約しない専用の空気圧および電線によって接続され、これは高いアプリケーション費用および高いコストにつながる。
【0054】
自動車用のエアサスペンションシステムに空気を供給する場合、線形ピストンを有する1段圧縮機の概念が、通常、圧縮機として使用される。そのような圧縮機は、大部分が電気モータによって駆動され、合成材料またはダイキャストアルミニウムから具現化されたクランクケースと、ダイキャストアルミニウムから具現化されたシリンダヘッドを有するシリンダと、合成材料から具現化されたエアドライヤとを備える。さらに、1つまたは複数の弁、例えば入口弁または出口弁がシリンダヘッドに取り付けられる。電気モータのモータ制御は、一般に、機械的リレーによって制御され、圧縮機には設置されず、これはひいては追加のラインをもたらす。本発明の実施形態は、従来技術の欠点を克服するであろう。
【0055】
電子制御装置のハウジングは、好ましくは合成材料から製造され、特に車両電気システムへの電子接続を含む。これは、環境の影響に対する保護を提供するために、クランクケースに密封式に差し込まれることが有利である。
【0056】
制御装置上の電子コネクタは、全ての必要な信号ラインに使用され、また電流供給全体にも使用され、その結果、組立費用およびアプリケーション費用が明らかに削減される。
【0057】
電気モータのモータ制御は、ここで給気部に統合され、半導体スイッチによって行われる。さらにまた、制御装置はまた、レベル制御および衝撃吸収制御などのエアサスペンションシステムの通常のタスクを実行することもできる。
【0058】
制御装置の他の構成要素への内部電子接続は、好ましくはプラグ接続または圧入接続によって行われ、その結果、干渉の影響を受けない。磁気弁コイルは、短い接続接点を使用して制御装置の電子端段に接続され、その結果、起こり得る干渉が低減される。これにより、電磁両立性が改善される。短い接続は、ラインにわたる電圧降下が最小限に抑えられ、磁気弁の電力出力が増加するという結果をもたらす。結果として、短い非感受性調整回路が使用され、その結果、プッシュアンドホールド制御に加えて、ランププロファイルを生成するなどのために電流制御を制御することも可能である。磁気弁は、より高い、動作上より信頼性の高いプッシュ電流によって使用されることができ、その結果、磁気弁の構造容積が削減されることができる。
【0059】
統合された給気によってモータ制御のための診断機能が確実に生成されることができ、例えば「圧縮機の運転:あり/なし」などの動作データが記憶および評価されることができる。そうでなければ通常の電線が省略されるという事実のために、診断挙動およびフェイルセーフ挙動全体が改善される。干渉の影響は、圧縮機、磁気弁ブロック、および制御装置の間の直接接続によって排除されることができる。その結果、給気ユニット内の全ての接続および機能が監視されることができる。
【0060】
一体型給気ユニットは、好ましくは、閉鎖給気の概念を有する自動車用のエアサスペンションシステムに使用される。このエアサスペンションシステムの場合、構成要素は、電気モータ、空気ドライヤ、空気圧弁および空気圧コネクタを有する空気圧縮機、ならびに電子制御装置を含む。
【0061】
このエアサスペンションシステムは、4つの2/2方向制御弁を備える電子制御可能な切替弁装置を備える。
【0062】
切替弁装置には、互いに独立して切替可能な弁が、圧力差が常に一方向であり、より高い圧力が弁を閉じるように設置される。弾性力がシールシートを圧力に対して閉じたままにする必要がないという事実により、より小さい弾性力を有する弾性要素が設置されることができ、これは、ひいてはより小さい弁およびコイルを可能にする。
【0063】
エアサスペンションシステムの様々な動作状態が、切替弁装置によって達成される。
【0064】
エアサスペンションシステムは、閉鎖給気を動作させるときに圧縮機を使用せずに圧力貯蔵装置から充填される。4つの切替弁は全て開かれ、エアサスペンションシステムは、利用可能な大きな断面によって迅速に充填される。同様に、エアサスペンションシステムは、開かれた4つ全ての切替弁によって圧力貯蔵装置内に迅速に空にされる。
【0065】
さらに好ましい実施形態によれば、切替弁装置は、4つのパイロット制御2/2方向制御弁を備える。
【0066】
これらの弁は、電力が圧力および容積電流に依存するため、大きな空気圧電力を切り替え可能にするという利点を有する。弁は、貫流方向または圧力差に応じて異なる挙動をする。したがって、必要に応じて、開保持圧力および閉保持圧力、ならびに開断面積が設計されることができる。これらの弁を使用することにより、全体的な有用性が向上する。さらに、設置容積は、既知の実施形態と比較して大幅に削減されることができる。
【0067】
当業者であれば、広く説明されている本発明の範囲から逸脱することなく、特定の実施形態に示されているように本発明に対して多数の変形および/または変更が行われ得ることを理解するであろう。したがって、本実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
【0068】
上記は、本特許出願の基本原理、主な特徴および利点を示して記載している。当業者は、本特許出願が上述した実施形態によって限定されないことを理解すべきである。上述した実施形態および説明は、本特許出願の好ましい例にすぎず、本実用特許出願から逸脱することなく、本特許出願を限定することを意図するものではない。本実用特許出願は、その趣旨および範囲を前提として、様々な変形および改良を有するものであり、これらの変形および改良は、特許請求された実用特許出願の範囲内である。実用特許出願によって請求される保護の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって定義される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-08-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の圧縮空気源のための圧縮空気制御装置であって、
ハウジングであって、前記ハウジングの外面に位置する開口部を有する空気入口を含む、ハウジングを備え、
前記ハウジングが、
電気モータと、
前記電気モータとともに第1の機能ユニットを形成するエアドライヤと、
を備える、圧縮空気制御装置。
【請求項2】
クランクケースをさらに備え、前記クランクケースが、空気圧縮機を備える、請求項1に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項3】
第2の機能ユニットをさらに備え、前記第2の機能ユニットが、弁アセンブリおよび電子制御装置を備える、請求項1に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項4】
前記第2の機能ユニットが、前記クランクケースに取り外し可能に取り付けられる、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項5】
前記第1の機能ユニットが、前記空気入口開口部から離れて前記クランクケースに取り付けられて接続される、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項6】
前記弁アセンブリが、複数の空気圧弁を備える、請求項3に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項7】
前記空気圧縮機が、前記電気モータによって駆動される、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項8】
前記空気圧縮機が、2ピストン圧縮機として具現化される、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項9】
前記2ピストン圧縮機が、クランクピンを介して中央に取り付けられる、請求項8に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項10】
前記電子制御装置が電子コネクタを備える、請求項3に記載の圧縮空気制御装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
図4に示すように、大気310は、第1の段空気圧縮340へと電気モータ130を介して空気入口弁210に案内されることができる。第1の段空気圧縮340の後、加圧空気は、空気出口弁260に案内されてもよい。圧縮空気は、第2の圧縮のために第2の段空気圧縮342へと空気入口弁320にさらに案内される。さらなる圧縮空気は、空気出口弁330に案内され、エアドライヤ150または空気出口弁350のいずれかに案内されてもよい。空気出口弁250は、空気圧弁であってもよい。エアドライヤ150からの乾燥した圧縮空気は、空気バネ392、394、396、398および圧縮空気容器380へと空気出口弁360または空気出口弁390のいずれかに案内され得る。空気出口360および390は、例えばソレノイド弁などの電磁弁であってもよい。圧力センサ370が使用されて、エアドライヤ150の後の圧縮空気の圧力を監視し得る。空気出口弁360は、大気310に接続されてもよい。圧縮空気容器380はまた、空気出口ソレノイド弁390に接続されてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の圧縮空気源のための圧縮空気制御装置であって、
ハウジングであって、前記ハウジングの外面に位置する開口部を有する空気入口を含む、ハウジングを備え、
前記ハウジングが、
電気モータと、
前記電気モータとともに第1の機能ユニットを形成するエアドライヤと、
を備える、圧縮空気制御装置。
【請求項2】
クランクケースをさらに備え、前記クランクケースが、空気圧縮機を備える、請求項1に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項3】
第2の機能ユニットをさらに備え、前記第2の機能ユニットが、弁アセンブリおよび電子制御装置を備える、請求項1に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項4】
前記第2の機能ユニットが、前記クランクケースに取り外し可能に取り付けられる、請求項に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項5】
前記第1の機能ユニットが、前記空気入口開口部から離れて前記クランクケースに取り付けられて接続される、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項6】
前記弁アセンブリが、複数の空気圧弁を備える、請求項3に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項7】
前記空気圧縮機が、前記電気モータによって駆動される、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項8】
前記空気圧縮機が、2ピストン圧縮機として具現化される、請求項2に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項9】
前記2ピストン圧縮機が、クランクピンを介して中央に取り付けられる、請求項8に記載の圧縮空気制御装置。
【請求項10】
前記電子制御装置が電子コネクタを備える、請求項3に記載の圧縮空気制御装置。
【外国語明細書】