(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133446
(43)【公開日】2024-10-02
(54)【発明の名称】垂直ソーラーパネルのための装置、システム、および方法
(51)【国際特許分類】
H02S 20/10 20140101AFI20240925BHJP
【FI】
H02S20/10 C
H02S20/10 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024038995
(22)【出願日】2024-03-13
(31)【優先権主張番号】63/490,112
(32)【優先日】2023-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/599,007
(32)【優先日】2023-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/558,950
(32)【優先日】2024-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517094840
【氏名又は名称】ソーラーエッジ テクノロジーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】バハト シャハト
(72)【発明者】
【氏名】マタン シュナイダー
(72)【発明者】
【氏名】ロイ シュコーリー
(72)【発明者】
【氏名】ヨアフ ガリン
(72)【発明者】
【氏名】イスラエル ガーシュマン
(72)【発明者】
【氏名】ヤキル ローウェスタン
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】プレハブ式および/または事前組立式のソーラーパネル130は、特別な包装を使用することによって、急速に展開されてもよい。支持構造は、ソーラーパネル130を支持する(吊り下げる)ために容易に設置されてもよい。ソーラーパネル130は、吊り下げの条件および風の影響のもとで信頼性および/または長寿命を有するよう、予め張力を加えられ、および/または構造設計(穴、フレーム、可撓性など)を備えてもよい。垂直に設置されたソーラーパネル130の高さは、センサからの入力、および/または時刻に基づいて、動的に調整されてもよい。列間シェーディングは、垂直ソーラーパネル130の複数列間の高さ調整に基づいて変化させられてもよい。
【効果】垂直ソーラーパネル130は、シェーディング、スペースを低減、ダスト、雪、雹などの蓄積/影響を低減、熱対流を増加させる、土地の使用、洗浄がより容易である等の利点を有する。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
支持構造をソーラーパネルのための設置現場にアンカーすることであって、前記支持構造が少なくとも二つのアンカーポールを備える、アンカーすることと、
包装の案内部材を前記支持構造に取り付けることと、
複数のソーラーパネルを、前記案内部材に沿って前記包装の外へ、および前記支持構造上へ、移動させることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記支持構造が、前記複数のソーラーパネルを吊り下げるように構成された吊り下げケーブルをさらに備え、前記吊り下げケーブルが、前記少なくとも二つのアンカーポールの間で伸長され、前記案内部材を前記取り付けることが、前記案内部材を前記吊り下げケーブルと位置合わせすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のソーラーパネルが、吊り下げケーブルに事前に組み立てられ、前記方法が、前記吊り下げケーブルを前記少なくとも二つのアンカーポールに締結することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のソーラーパネルが、スペーサと相互接続され、前記スペーサが、一つ以上の電気部品を保持するように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ワイヤを介して、前記複数のソーラーパネルを、ソーラーパネルの隣接する列と接続することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
方法であって、
張力を補強構造に及ぼすことと、
前記補強構造上に変形可能材料をオーバーモールドすることと、
吊り下げられるように構成されたソーラーパネルを形成することと、を含む、方法。
【請求項7】
前記補強構造が複数のワイヤを備え、前記複数のワイヤが実質的に平行である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記補強構造が、前記変形可能材料を越えて延在する、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ソーラーパネル内の選択された場所に一つ以上の穴を形成することをさらに含み、前記一つ以上の穴が、
風管理、
負荷管理、
剛性管理、または
シェード管理のうちの、一つ以上と関連付けられる、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ソーラーパネル内の選択された場所に一つ以上のフレームを取り付けることをさらに含み、前記一つ以上のフレームの、少なくとも一つのフレームが、前記ソーラーパネルを吊り下げ構造に取り付けることと関連付けられる、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記ソーラーパネル内の選択された場所に一つ以上の可撓性接合部を形成することをさらに含み、前記一つ以上の可撓性接合部が、風管理と関連付けられる、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記ソーラーパネルが可撓性であり、前記方法が、前記ソーラーパネルを細長いコアの周りにロールすることをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記細長いコアが中空であり、前記方法が、吊り下げ構造を前記細長いコアに通過させることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記細長いコアが、前記ソーラーパネルがアンロールされることに基づいて、前記ソーラーパネルのための吊り下げ構造として使用されるように構成される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
方法であって、
一つ以上の測定装置から、第一のトリガ事象を受信することと、
前記第一のトリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することであって、垂直ソーラーパネルの前記第一の列が、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを備える、調整することと、を含む、方法。
【請求項16】
前記第一のトリガ事象が、
時刻、
列間シェーディング、または
電力生産レベルのうちの、一つ以上と関連付けられる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置が、前記ソーラーパネルに関連付けられたオプティマイザである、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
垂直ソーラーパネルの前記第一の列の前記高さを前記調整することが、
垂直ソーラーパネルの前記第一の列と垂直ソーラーパネルの第二の列との間の列間シェーディングが増加させられるように、垂直ソーラーパネルの前記第一の列の前記高さを調整することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
垂直ソーラーパネルの前記第一の列の前記高さを前記調整することが、
垂直ソーラーパネルの前記第一の列に関連付けられたケーブルの張力を調整することであって、前記ケーブルが、前記複数の垂直に設置されたソーラーパネルを吊り下げるように構成されている、調整することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記一つ以上の測定装置から、第二のトリガ事象を受信することと、
前記第二のトリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルの前記第一の列の前記高さを調整することを停止することと、をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2023年3月14日に出願された米国仮特許出願第63/490,112号、2023年11月15日に出願された米国仮特許出願第63/599,007号、および2024年2月28日に出願された米国仮特許出願第63/558,950号の利益を主張する。上記の参照された出願はここに、すべての目的のためにその全体で参照により組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
光起電ソーラーパネルは、ソーラーパネルまたは光起電(PV)パネルとも呼ばれ、典型的には、直流(DC)電気を生成するために、太陽光を吸収し、太陽光の照射エネルギーを使用する。ソーラーパネルは、光起電セルのアレイを含む。一緒に接合された複数の光起電セルはまた、光起電モジュールまたはPVモジュールと呼ばれる場合がある。ソーラーパネルまたはPVモジュールは多くの場合、支持構造、例えば、ソーラーパネルを定位置に保持するビームの上に、置かれ、その結果、ソーラーパネルは、環境条件、壊滅的な事象などに起因するかどうかにかかわらず、シフトまたは落下しないかもしれない。ソーラーパネルを支持構造に設置することは、多数のパネル、重量、ならびに正確な位置合わせおよび確実な取り付けへの要求に起因して、かなりの労力および時間がかかる場合がある。クレーンなどの特別な設備が必要になる場合があり、これはコストを増大させる場合がある。ソーラーパネルは、重力、および風のような外部の力に起因して、経時的に損傷、変形などを経験する場合がある。ソーラーパネルは、シェーディングを経験する場合があり、これは、発電に影響を与える場合がある。
【発明の概要】
【0003】
以下の概要は、特定の特徴の簡略化された概要を提示する。この概要は広範な概観ではなく、重要または重大な要素を特定することを意図していない。
【0004】
装置、システム、および方法は、ソーラーパネル、またはPVパネル、またはPVモジュール、特に概して垂直(または垂直に設置された、例えば、吊り下げ)ソーラーパネルについて説明される。例えば、垂直ソーラーパネルは、両面型であってもよい。複数のソーラーパネルは、プレハブ式で事前組立式であってもよい。例えば、プレハブ式のソーラーパネルの組は、電気部品を備え、(例えば、スペーサを介して)相互接続されてもよい。ソーラーパネルは、ソーラーパネルを展開するための構造を含んでもよい、包装(例えば、容器)内に設置されてもよい。プレハブ式および事前組立式のソーラーパネルは、いかなる特別な設備および/または機械も使用する必要なく、単純、容易、かつ迅速な方式で展開および設置されてもよい。
【0005】
ソーラーパネルは、設置時に吊り下げるように構成されてもよい。ソーラーパネルは、吊り下げに適した構造を有するようにプレハブ式に作られてもよい。例えば、ソーラーパネルは、前負荷(例えば、伸長されたワイヤ)およびモールド材料(例えば、ポリマー)を使用して、プレハブ式に作られてもよい。例えば、金属タブは、ポリマー層の間に埋め込まれてもよく、吊り下げに使用されてもよい。例えば、ソーラーパネルは、風と共に動くことを可能にするための、および過度の回転(例えば、裏返し(flip))を防止するための、一つ以上の可撓性接合部を備えてもよい。穴および/またはフレームは、風との関連で、重量/力分布を改善するために使用されてもよい。ソーラーパネルは、少なくとも部分的に可撓性であってもよい。ソーラーパネルは、容易に吊り下げ構造(例えば、ケーブル)に取り付けられるように構成された接続構造(例えば、リング、Uボルト)を備えてもよい。ソーラーパネルは、取り付け構造(例えば、ポール、ラック)の一部であってもよい選択されたコア上に予めロールされてもよい。
【0006】
垂直に設置されたソーラーパネルの高さは、動的に調整されてもよい。高さは、例えば、センサからの入力に基づいて、および/または時刻に基づいて、調整されてもよい。ソーラーパネルを吊り下げてもよい、ケーブルの張力を変化させる(例えば、ケーブルの垂れを増加/減少させる)ことによって、高さは調整されてもよい。高さは、様々な他の手段、例えば、調整可能なポールなどを介して調整されてもよい。垂直に設置されたソーラーパネルの複数列については、ソーラーパネルの高さは、列間(inter-rowまたはinterrow)シェーディングが増加/減少され得る方式で、調整されてもよい。放射照度センサまたは他のタイプのセンサなどの、センサは、ソーラー放射および/またはシェーディングを測定するために使用されてもよい。代替的または追加的に、オプティマイザなどのパワーエレクトロニクス装置は、例えば、列間シェーディングを測定するためのセンサとして使用されてもよい。
【0007】
これらおよび他の特徴および利点は、以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一部の特徴は、添付図面において、限定によってではなく、例として示される。図面では、同様の数字は類似の要素を参照する。
【0009】
【
図1A】
図1Aは、支持構造上に設置された垂直ソーラーパネルの例示的なアレイを示す。
【
図1B】
図1Bは、設置された垂直ソーラーパネルを有する、例示的な全部の支持構造の簡略化された図を示す。
【
図1C】
図1Cは、垂直ソーラーパネルの列内の追加のケーブルおよび/またはワイヤの変形の例を示す。
【
図1D】
図1Dは、垂直ソーラーパネルの列内の追加のケーブルおよび/またはワイヤの変形の例を示す。
【
図1E】
図1Eは、垂直ソーラーパネルの列内の追加のケーブルおよび/またはワイヤの変形の例を示す。
【
図1F】
図1Fは、垂直ソーラーパネルの列内の追加のケーブルおよび/またはワイヤの変形の例を示す。
【
図1G】
図1Gは、垂直ソーラーパネルの列にわたる追加のケーブルおよび/またはワイヤの例を示す。
【
図1H】
図1Hは、垂直ソーラーパネルの列にわたる追加のケーブルおよび/またはワイヤの例を示す。
【
図2A】
図2Aは、ケーブルに接続された垂直ソーラーパネルの例を示す。
【
図2B】
図2Bは、二つのケーブルに接続された垂直ソーラーパネルの例を示す。
【
図5】
図5は、プレハブを支持構造に展開することの例を示す。
【
図6A】
図6Aは、例示的なコネクタの、主構造および異なるモードを示す。
【
図6B】
図6Bは、例示的なコネクタの、主構造および異なるモードを示す。
【
図6C】
図6Cは、例示的なコネクタの、主構造および異なるモードを示す。
【
図6D】
図6Dは、例示的なコネクタの、主構造および異なるモードを示す。
【
図7A】
図7Aは、ソーラーパネルを製造するための前負荷の例を示す。
【
図7B】
図7Bは、ソーラーパネルを製造するための後負荷の例を示す。
【
図8A】
図8Aは、ケーブルに接続された補強構造を埋め込まれたソーラーパネルの例示的な断面側面図を示す。
【
図8B】
図8Bは、ケーブルに接続された補強構造を埋め込まれたソーラーパネルの例示的な断面正面図を示す。
【
図9A】
図9Aは、可撓性接合部を有する吊り下げソーラーパネルの例を示す。
【
図9B】
図9Bは、可撓性接合部を有する吊り下げソーラーパネルの例を示す。
【
図9C】
図9Cは、可撓性接合部を有する吊り下げソーラーパネルの例を示す。
【
図10B】
図10Bは、選択された穴を使用するソーラーパネルについての接続の変形の例を示す。
【
図10C】
図10Cは、選択された穴を使用する、ソーラーパネルとパワーエレクトロニクス装置(例えば、オプティマイザ)との間の接続の例を示す。
【
図11A】
図11Aは、穴を有する、または有しないソーラーパネルに接続された一つ以上のフレームの例を示す。
【
図11B】
図11Bは、穴を有する、または有しないソーラーパネルに接続された一つ以上のフレームの例を示す。
【
図11C】
図11Cは、穴を有する、または有しないソーラーパネルに接続された一つ以上のフレームの例を示す。
【
図11D】
図11Dは、穴を有する、または有しないソーラーパネルに接続された一つ以上のフレームの例を示す。
【
図11E】
図11Eは、穴を有する、または有しないソーラーパネルに接続された一つ以上のフレームの例を示す。
【
図11F】
図11Fは、穴を有する、または有しないソーラーパネルに接続された一つ以上のフレームの例を示す。
【
図11G】
図11Gは、穴を有する、または有しないソーラーパネルに接続された一つ以上のフレームの例を示す。
【
図11H】
図11Hは、穴を有する、または有しないソーラーパネルに接続された一つ以上のフレームの例を示す。
【
図15C】
図15Cは、選択されたコア上のプリロール式のソーラーパネルの例を示す。
【
図16A】
図16Aは、第一の時刻における列間で同じ高さを有する垂直に設置されたソーラーパネルの例示的なアレイを示す。
【
図16B】
図16Bは、第二の時刻における列間で同じ高さを有する垂直に設置されたソーラーパネルの例示的なアレイを示す。
【
図16C】
図16Cは、第二の時刻における列間で異なる高さを有する垂直に設置されたソーラーパネルの例示的なアレイを示す。
【
図17】
図17は、垂れ制御を使用して列間で異なる高さを達成する、垂直に設置されたソーラーパネルの例を示す。
【
図18A】
図18Aは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例を示す。
【
図18B】
図18Bは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例を示す。
【
図19A】
図19Aは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例を示す。
【
図19B】
図19Bは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例を示す。
【
図20A】
図20Aは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例を示す。
【
図20B】
図20Bは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例を示す。
【
図21A】
図21Aは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整するための例示的な制御システムを示す。
【
図21B】
図21Bは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整するための別の例示的な制御システムを示す。
【
図22】
図22は、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例示的な方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示の例を示す。図面に示されおよび/または本明細書で論じられる例が非排他的であることと、本開示がどのように実施され得るかについての他の例があることとが理解されるべきである。
【0011】
垂直(または垂直に設置された、例えば、吊り下がる)ソーラーパネル(またはPVパネル、PVモジュールなど)は、垂直に取り付けられ(例えば、地面に対して直角または実質的に直角をなし)、垂直または実質的に垂直の姿勢をそれらの仕事姿勢として使用してもよい、ソーラーパネルを指す場合がある。非垂直姿勢(例えば、地面に対して直角または実質的に直角をなすのではない角度)で設置され仕事してもよい、水平ソーラーパネルと比較して、垂直ソーラーパネルは、シェーディング、スペースを低減すること、ダスト、雪、雹などの蓄積/影響を低減すること、熱対流を増加させること、土地の使用、洗浄がより容易であることなどの、利点を有する場合がある。例えば、垂直構成は、雹から受ける影響がより少ない場合がある。したがって、例えば、ソーラーパネルを保護するガラスシートは、より薄くされてもよく(例えば、約3.2mm未満、約2.5mm未満、またはさらには2mm未満)、および/または、軽量ポリマーもしくはセラミックなどの、より安価な材料が、使用されてもよい。垂直ソーラーパネルは、両面型であってもよく、または二つの反対に向き付けられた仕事側を有してもよい。例えば、二つの側は、それぞれ東および西に面してもよい。結果として、垂直両面型パネルは、水平ソーラーパネルの場合であり得るのと同様に、正午頃よりも、朝および午後遅くにより多くの電気を生成する場合がある。発電のこの特徴は、人々が朝および晩に自宅にいるときにより多くの電気を使用し得るため、電力需要とより良く適合する場合がある。正午に生成されるピーク電力を無駄にするかまたは貯蔵する代わりに、垂直両面型パネルによって生成される電気を適時に利用してもよく、貯蔵コスト(例えば、大容量バッテリのためのコスト)を低減してもよい。
【0012】
(例えば、各)ソーラーパネルは、概して垂直に配置されてもよい。(例えば、各)ソーラーパネルは、吊り下げ(または懸架)構造(例えば、ケーブル、ビームなど)上に取り付けられ、および/またはソーラーパネルの垂直位置を支持する支持構造(例えば、ポールなど)上に取り付けられるように構成されてもよい。例えば、ソーラーパネルの、一つ以上の縁は、吊り下げケーブル(またはビーム、ポールなど)などの吊り下げ構造に取り付けるための機械的結合(例えば、コネクタ、リング、クランプなど)を備えてもよい。ソーラーパネル/モジュールの組は、一つのパネルが別のものの上に積み重ねられてもよいように、(例えば、スペーサにおいて)折り畳まれてもよい。代替的または追加的に、ソーラーパネルの組は、少なくとも部分的に可撓性であってもよい。ソーラーパネルは、展開前にロールされた姿勢にあってもよい。ソーラーパネルは、より迅速な展開のために取り付け構造の一部と共に事前に組み立てられてもよい。例えば、ソーラーパネルは、吊り下げ構造と共に事前に組み立てられてもよい。例えば、ソーラーパネルは、一まとめに事前に組み立てられ、パネルを輸送するために配置された包装(例えば、容器)内に配置されてもよい。パネルは、吊り下げ構造(例えば、概して水平なケーブル)などの支持構造上に容易に展開されてもよい。パネルおよび包装の組は、包装に対するパネルの相対的な移動を可能にするために、追加的な構造を使用して接続されてもよい。例えば、パネル/モジュールが、容易な案内された制御可能な方式で、包装内で/包装に沿って/包装の外へ、移動してもよいように、パネルおよび包装は、レール/ローラ構造、または負荷ケーブルコネクタを有してもよい。包装は、パネルを搬送するために使用されてもよい。包装は、パネルを設置現場(例えば、農耕地、駐車場、電柱/送電塔の間、幹線道路、建物屋上、および/または地上取り付け台)に展開するために使用されてもよい。
【0013】
パネルを取り付けるための支持構造は、設置現場で設置されてもよい。支持構造は、地上支持体を備えてもよい。例えば、支持構造は、少なくとも二つのポール(例えば、アンカーポール)を備えてもよい。ポールは、アンカー(例えば、らせん状パイル、ビームパイル、レギュラーパイル、ピア、または建設上のニーズを満たし得る任意の既存のアンカー手段)を備えてもよい。支持構造は、吊り下げ構造(例えば、少なくとも二つのポールの間の伸長可能な吊り下げケーブル)を備えてもよい。代替的または追加的に、支持構造は、(例えば、フラグポールのように)垂直ソーラーパネルを直接支持してもよい。支持構造は、安定化構造(例えば、一つ以上のアンカーケーブル)などの他の構造を含んでもよい。アンカーケーブルは、少なくとも二つのポールを安定化するために、例えば、アンカー(例えば、らせん状パイル、ビームパイル、レギュラーパイル、ピア、または建設上のニーズを満たし得る任意の既存のアンカー手段)を備えてもよい。支持構造は、角度を伴ってまたは伴わずに、地面の中へアンカー(例えば、らせん状パイルなど)を押し込む/打ち込む/回転させることによって、設置されてもよい。パネルの組を有する包装は、吊り下げケーブルと位置合わせされ、少なくとも一つのポールに取り付けられてもよい。パネルの組は、包装の外へ、および吊り下げケーブル上に、順次、例えば一つずつ移動してもよい。パネルは、例えば少なくとも一つのコネクタを使用してケーブルに結合されてもよく、吊り下げケーブル上で摺動させられ所定の位置に固定されてもよい。パネルを吊り下げケーブルに沿って所定の位置に固定するために、ロック機構がパネル上に含まれてもよい。例えば、各コネクタは、パネルの展開および設置を支持するための二つ以上のモード(例えば、開放モード、摺動モード、ロックモード)を有するように設計されてもよい。パネルは、コネクタを備えるようにプレハブ式に作られてもよい。パネルは、コネクタおよび吊り下げケーブルの両方と共にプレハブ式に作られてもよい。吊り下げケーブルは、所定の位置でコネクタに固定され(例えば、ねじ込み)てもよい。吊り下げケーブルは、コネクタから取り外し可能であってもよい(またはコネクタに固定されなくてもよい)。
【0014】
これらのソーラーパネル/モジュールは、農耕地、駐車場、電柱/送電塔の間、幹線道路、建物屋上、および/または地上取り付け台などの、設置現場に展開されてもよく、農場主、政府機関、駐車場、および/または建物所有者のために余分な電気および/または収入を生み出してもよい。ソーラーパネル/モジュールは、地表面から離間され、高く頭上(例えば、14フィート)に懸架されるため、運搬手段、トラクター、および人々は、ほとんど妨げなくパネルの下を通過してもよい。土地について垂直ソーラーパネルが有する要件は、より低くてもよい。例えば、土地をならすかまたは平らにする必要は、なくてもよい。パネルは、等高線に沿い、ならびに/または上り斜面および下り斜面に沿うことができる。パネルの列間だけでなくそれらの下の空間も使用して、作物を栽培し、家畜を飼育し、人々、動物、および運搬手段などの通過を可能にしてもよい。例えば、ほとんどの作物の列は等高線に沿って走るため、支持ラインは、作物を損傷することなくメンテナンスが容易に実施されることができるように、等高線に沿って配置されてもよい。メンテナンス車両は、依然としてラインをメンテナンスしながら、作物を損傷することなく列に沿って移動することができる。ポールなどの支持構造を使用して、垂直ソーラーパネルを設置してもよい。ソーラーパネルは、ポール上(例えば、ポールのフレーム構造上)に直接取り付けられてもよい。ソーラーパネルの下により連続的な空間を作り出してもよいように、ポールの数を減少させることが、有益である場合がある。
【0015】
垂直および/または吊り下げソーラーパネルは、重力負荷および風負荷によって影響を受ける場合があり、それらの影響は、経時的に蓄積する場合がある。例えば、吊り下げソーラーパネルは、分解しまたは重力に起因して変形(例えば、細長くされ、「クリープ」)してもよい、ポリマーなどの変形可能材料を含んでもよい。例えば、風は、吊り下げソーラーパネルが裏返しになることを引き起こす場合があり、これは、垂直ソーラーパネルの安定性に影響を与え、またはさらには損傷を引き起こす場合がある。ソーラーパネルは、信頼性および期待寿命の増加に役立つ構造設計を含んでもよい。
【0016】
垂直ソーラーパネルは、例えば、太陽がまっすぐ上向きではないとき(例えば、太陽が東または西にあるとき)、少なくとも部分的にシェーディングされてもよい。垂直ソーラーパネルは、すぐ近くの物体、例えば、高い植物、高いトラックなどによってシェーディングされる場合がある。一部の垂直ソーラーパネルは、より可能性が高く他の垂直ソーラーパネルによってシェーディングされる場合がある。例えば、野原では、垂直ソーラーパネルを複数列に設置してもよい。これらの列は、それらの間に間隔(例えば、1~10メートル、または約3~33フィート)を有してもよい。ソーラーパネルの、一つの列は、例えば、太陽が東または西にあるとき、ソーラーパネルの別の列を、少なくとも部分的に遮断し、および/またはそれ上に影を投じる場合がある。これは、列間シェーディングと呼ばれる場合がある。列間シェーディングは、少なくとも部分的にシェーディングされるソーラーパネルの発電に影響を与える場合がある。太陽光からより多くの電力を生成するために、シェーディングを低減する必要がある場合がある。一部の状況では、ソーラーパネルの出力電力は、例えば送電グリッド安定性および/またはシステム安定性/性能の利益のために、削減される必要がある場合があるため、シェーディングは、好ましい場合がある。例えば、グリッドオペレータは、時々電力を注入することに対してペナルティ(例えば、罰金)を課してもよい。シェーディングを介して電力出力を削減することは、ソーラーパネルによって生成される熱がより少ない場合があるため、パワーエレクトロニクスレベルでの削減よりも良い場合がある。
【0017】
図1Aは、支持構造上に設置された垂直ソーラーパネルの例示的なアレイを示す。
図1Bは、設置された垂直ソーラーパネルを有する、例示的な全部の支持構造の簡略化された図を示す。
図1Aに示されるように、野原および/または地面100上にセットアップされた垂直ソーラーパネルの複数列があってもよい。これらの列は、互いに隣接してもよく、または互いから遠く離れていてもよい。
図1Aおよび/または1Bに示されるように、垂直ソーラーパネルの各列は、支持構造上に設置されてもよく、これは、ケーブル(または吊り下げケーブル)101、少なくとも二つのポール110、少なくとも二つのケーブル(またはアンカーケーブル)121、およびアンカー(例えば、らせん状パイルなど)113、123を備えてもよい。ケーブル101は、少なくとも二つのポール110上に/内に/に、取り付け/懸架されるように構成されてもよい。ケーブルは、異なる状況、例えば、ポール間の異なる距離、ソーラーパネルの異なる重量、風によって引き起こされる異なる抗力などに適応するために、長さおよび/または張力を調整可能であってもよい。ケーブルは鋼で作製されてもよい。ケーブルは、高強度、耐摩耗性、比較的軽い重量などのケーブルのニーズの少なくとも一部を材料が満たす限り、任意の他の材料(例えば、他の金属、高強度ガラス繊維、高強度プラスチック繊維、それらの組み合わせなど)で作製されてもよい。ケーブル101は、適用され得る任意の機構によって、少なくとも二つのポール110上に/内に/に、取り付け/懸架されてもよい。例えば、機構は、摩擦を介してケーブルの位置を固定してもよい摩擦構造(例えば、結束構造、ギヤ構造、プーリ構造など)であってもよい。機構は、エア(例えば、真空)、液体、磁石などからの力および/または張力を使用する構造であってもよい。機構は、調整可能または調整不可能であってもよい。機構は、ケーブル、ポール、および/または両方と共に部品を形成してもよい。機構は、ケーブルおよび/またはポールから取り外し可能であってもよい。少なくとも二つのポール110は、地面100上/内に取り付けられるように構成されてもよい。例えば、ポール110は、端にアンカー113を備えてもよい。ポールは、長さを調整可能であってもよい。ポールは、中実または中空であってもよい。ポールは、現場ごとに変わる建設上の仕様を満たす、形状、サイズ、および/または材料で作製されてもよい。例えば、ポールは、鋼、および/または高強度、安定性などの機械的要件を満足し得る任意の他の材料で作製されてもよい。前述のように、ポールは、ケーブルを取り付けおよび/または固定するための、機構の一部または全体を備えてもよい。少なくとも二つのケーブル121の各々は、支持構造をさらに安定化および/もしくは固定するために、ならびに/またはケーブル101を固定/伸長するために、少なくとも二つのポール110のうちの一つから、地面100に/地面100の中へ、延在してもよい。ケーブル121は、ケーブル101とは異なってもよい。ケーブル121は、ケーブル101と同じであってもよい。例えば、ケーブル121は、ケーブル101の延長部であってもよい。ケーブル121は、ケーブル101のものに類似する材料で、作製されてもよい。ケーブル121は、ケーブル101のものとは異なる材料で作製されてもよい。ケーブル101と比較して、ケーブル121は、同じまたは異なる機構を使用してポール110に取り付けられてもよい。ケーブル121は、ケーブルの張力を生成および/または維持する、機構を有してもよい。ケーブル121は、ケーブル121を地面100に固定するために、端にアンカー123を備えてもよい。アンカー123は、一つのケーブル121のために機能してもよい。代替的に、アンカー123は、二つ以上のケーブル121のために機能してもよい。例えば、アンカー123は、現在の列からのケーブル121、および隣接する列からの別のケーブル121のために機能してもよい。アンカー113および123は、シャフト上に少なくとも一つのらせん状および/または渦巻き状構造を含んでもよい、らせん状/らせんアンカー(例えば、らせん状パイル)であってもよい。少なくとも一つのらせん状および/または渦巻き状構造は、地面100を突っ切るための鋭利な縁を備えてもよい。シャフトは、地面100を貫通するための、尖ったおよび/または鋭利な端を備えてもよい。少なくとも一つのらせん状および/または渦巻き状構造は、溶接などによってシャフトに取り付けられてもよく、またはシャフトと一体構造で形成されてもよい。らせん状/らせんアンカー(例えば、らせん状パイル)は、地面内に設置するのが迅速かつ容易であってもよく、したがって時間および労力を節約してもよい。アンカー113および123は、アンカーが地面にポールおよびケーブルを保持および/または安定化し得る限り、任意の他のアンカー、例えば、ビームパイル、レギュラーパイル、ピア、または建設上のニーズを満たし得る任意の既存のアンカー手段であってもよい。アンカー113および123は、同じタイプのアンカーであってもよく、または異なるタイプのアンカーであってもよい。同じタイプのアンカーは、支持構造について、製造および/または事前組立のコストを節約する場合がある。地面100は、アンカー113および123が地面の中へ貫通しまたは他の方式で地面に固定されてもよい限り、土壌地面、砂地面、小石地面、または任意の他の地面であってもよい。支持構造は、対応する環境で垂直ソーラーパネルの対応する組を取り付けるために好適であってもよい位置、長さ、高さ、および深さで、地面100上/内に設置されるように設計されてもよい。
【0018】
図1Aおよび1Bに示されるように、垂直ソーラーパネル130は、作業面(例えば、光起電セルを有する表面)がケーブル101と実質的に同じ平面にあってもよい方式で、ケーブル101上に取り付け/吊り下げられてもよい。この設計は、ソーラーパネル間での、オーバーラップおよび太陽光の遮断を低減してもよく、また垂直ソーラーパネルの列間の使用可能な空間を増加させてもよい。代替的に、垂直ソーラーパネルは、作業面がケーブルと実質的に同じ平面にあるのではなくてもよい方式で、ケーブル上に取り付け/吊り下げられてもよい。垂直ソーラーパネルの仕事面は、東および西の向きを有してもよい。通常、太陽は東で上昇し、西で落下する。東および西の向きは、垂直ソーラーパネルの光起電セルに到達する太陽光の量を最大化する場合がある。異なる方向、例えば南東および北西に太陽が上昇および落下する場合、仕事面の向きはそれに応じて調整されてもよい。仕事面の所望の向きをもたらしてもよい向きで、支持構造は設置されてもよい。垂直ソーラーパネルと支持構造との間の角度は、調整可能であってもよい。
図1Aに示されるように、垂直ソーラーパネル130は、複数のコネクタ(またはケーブルコネクタ)140を介してケーブル101上に取り付け/吊り下げられてもよい。各垂直ソーラーパネル130は、頂部側に少なくとも二つのコネクタ140を備えてもよい。少なくとも二つのコネクタ140は、ケーブル101に取り外し可能に取り付けられてもよい。少なくとも二つのコネクタは、垂直ソーラーパネルの安定性を向上させ、その向きを、例えば風力に対して、維持してもよい。代替的に、垂直ソーラーパネルは、一つのコネクタのみを有してもよい。垂直ソーラーパネル130は、両面型ソーラーパネルであってもよい。垂直ソーラーパネル130は、スペーサ133を介して互いに接続されてもよい。垂直ソーラーパネル、コネクタ、およびスペーサは、
図2Aおよび
図2Bに関して以下でより詳細に見られ説明される場合がある。
【0019】
図2Aは、ケーブルに接続された垂直ソーラーパネルの例を示す。
図2Bは、二つのケーブルに接続された垂直ソーラーパネルの例を示す。
図2Aでは、垂直ソーラーパネル130、またはパネル130は、パネル130の頂部側に位置する少なくとも二つのコネクタ140-1、140-2を介してケーブル101に接続され/取り付けられてもよい。少なくとも二つのコネクタは、細長い構造(例えば、ケーブル、ワイヤ、ロッドなど)に接続するように構成された取り付け構造を備えてもよい。例えば、取り付け構造は、開ループまたは閉ループを形成して、細長い構造を通過させてもよい。取り付け構造は、細長い構造と取り付け構造との間の相対的な移動を防止するための固定機構を有してもよい。少なくとも二つのコネクタは、溶接、ねじ込み、接着などによってパネル130に取り付けられてもよい。少なくとも二つのコネクタは、パネル130と一体構造で形成されてもよい。少なくとも二つのコネクタは、ケーブルから取り外し可能であってもよい。少なくとも二つのコネクタのうちの、少なくとも一つは、調整可能であってもよく、および/または異なる仕事モードを有してもよい。少なくとも二つのコネクタのうちの、少なくとも一つは、抗力および/または回転力に対する減衰機能を有してもよい。パネル130は、頂部側とは反対の自由端231を有してもよい。自由端231は、いかなるケーブルにも接続しないように設計されてもよい。自由端231は、パネル130が自由にスイングおよび/または回転することを、可能にしてもよく、これは、ウインドシアを低減することなどの利点を有する場合がある。少なくとも二つのパネル130は、少なくとも一つのスペーサ133を介して相互接続されてもよい。スペーサ133は、パネル間の位置合わせを向上させ、スイングおよび/または回転の振幅を減少させ、パネルの組の安定性を向上させてもよい。さらに、スペーサ133は、パネルの組を作成するのに役立ってもよく、これは、折り畳まれ、互い上に積み重ねられてもよい。容易な展開のために、パネルのこうした組は、プレハブ式に作られ(例えば、工場で)、現場に輸送され、展開されてもよい。スペーサ133は、可撓性、弾性、および/または曲げ可能であってもよい。代替的に、スペーサ133は、剛性、および曲げ不可能であってもよい。スペーサ133は、電気接続点を備えるように、および/またはそれとして機能するように構成されてもよい。例えば、スペーサ133は、電装箱(例えば、接続箱)235を有してもよい。スペーサ133は、隣接するパネル130に接続された、配線を組み込んでもよい。スペーサ133は、オプティマイザ(DC-DC)、マイクロインバータ(DC-AC)、最大出力点追尾装置(MMPT)などの、一つ以上のパワーエレクトロニクス装置を含んでもよい。代替的に、一つ以上のパワーエレクトロニクス装置は、他の方式でソーラーパネルの組に事前に組み立てられてもよい。例えば、ストリングインバータは、パネルの組に予め接続され、それらに沿ってフックなどの機構を使用して配置されてもよい。
【0020】
図2Bでは、パネル130は、パネル130の底部側に位置する少なくとも二つのコネクタ240-1、240-2を有してもよい。少なくとも二つのコネクタ240-1、240-2は、細長い構造(例えば、ケーブル、ワイヤ、ロッドなど)に接続するように構成された取り付け構造を備えてもよい。例えば、パネル130は、少なくとも二つのコネクタ240-1、240-2を介してケーブルおよび/またはワイヤ103に接続され/取り付けられてもよい。ワイヤ103は、ケーブル101とは異なってもよい。例えば、ワイヤ103は、より薄くおよび/またはより軽くてもよい。
図2Aに示される自由端231は、
図2Bでは非自由端になってもよい。パネル130は、頂部(例えば、コネクタ140-1、140-2)にある少なくとも二つの接触点、および底部(例えば、コネクタ240-1、240-2)にある少なくとも二つの接触点に起因して、より少なくスイング/回転するか、または全くスイング/回転しなくてもよい。少なくとも四つの接触点の、この設計は、パネルの位置安定性を向上させ、風などによる影響を最小化する場合がある。
【0021】
図1C~1Hに戻って参照すると、垂直ソーラーパネルは、負荷拡散などの利益を達成するために、異なる方式で、吊り下げケーブル101のほかに、追加のケーブルおよび/またはワイヤに接続されてもよい。
図1C、
図1D、
図1E、および
図1Fは、垂直ソーラーパネルの列内の追加のケーブルおよび/またはワイヤ103の変形の例を示す。
図1Gおよび
図1Hは、垂直ソーラーパネルの列にわたる追加のケーブルおよび/またはワイヤ105の例を示す。
【0022】
図1Cでは、追加のケーブルおよび/またはワイヤ103は、(例えば、
図2Bに示すようにコネクタ240-1、240-2を介して)底部でパネル130を接続してもよい。ワイヤ103は、ポール110に接続されてもよい。ポール110は、ワイヤ103の位置を制限してもよく、これは、例えば風からの衝撃に対してパネルをさらに安定化する場合がある。アンカーケーブル121に接続されてもよい、少なくとも一つのサイドワイヤ103aがあってもよい。
図1Cは、アンカーケーブル121に各々接続する、二つのサイドワイヤ103aを示す。少なくとも一つのサイドワイヤ103aは、ワイヤ103の延長部であってもよく、および/またはワイヤ103と、例えばポール110において接続される別個のワイヤであってもよい。ワイヤ103および/または少なくとも一つのサイドワイヤ103aは、例えば摩擦構造を適用してもよい任意の機構によって、ポール110および/または互いに、接続(例えば、締結)されてもよい。少なくとも一つのサイドワイヤ103aは、適用されてもよい任意の機構によって、アンカーケーブル121に接続(例えば、締結)されてもよい。少なくとも一つのサイドワイヤ103aは、ワイヤ103が伸長されるのでありかつ上向きの張力を有してもよい方式で、アンカーケーブル121に接続(例えば、締結)されてもよい。例えば、少なくとも一つのサイドワイヤ103aは、ポール110からアンカーケーブル121に向かって上向きに延在してもよい。この設計は、パネル130の位置をさらに安定化し、パネル130の重量を支持し、および垂れるケーブル101を是正する場合がある。
【0023】
追加のケーブルおよび/またはワイヤ103がいかなるポールにも接続されずサイドワイヤがないことを除いて、
図1Dは
図1Cに類似する。ワイヤ103は、(例えば、
図2Bに示すようにコネクタ240-1、240-2を介して)底部でパネル130を接続してもよい。ワイヤ103は、個々のパネル130の、その隣接するパネルに対するスイングおよび/または回転を制御するために、ある程度の剛性を有してもよい。例えば、剛性は、ワイヤに対する異なる張力を使用することによって、および/またはパネル間の間隔を制御することによって、制御されてもよい。全体としてのパネルの組は、例えばウインドシアを低減することにおいて有益であってもよい、いくらかの移動の自由(例えば、スイングおよび/または回転)を依然として有してもよい。
【0024】
少なくとも一つのサイドワイヤ103aがポール110から地面に向かって下向きに延在してもよいことを除いて、
図1Eは
図1Cに類似する。
図1Eでは、各サイドワイヤ103aは、地面に接続(例えば、固定)されてもよいアンカーケーブルの形態であってもよい。サイドワイヤ103aは、アンカーケーブル121と類似してもよく、アンカーを備えてもよく、これは、らせん状パイルおよび/または他のアンカー構造であってもよい。サイドワイヤ103aは、ワイヤ103を伸長してもよい。サイドワイヤはさらに、ワイヤ103に下向きの張力を及ぼしてもよい。下向きの張力は、吊り下げケーブル101とワイヤ103との間でパネル130を伸長してもよく、これは、パネルの位置安定性を向上させてもよい。地面にアンカーされた少なくとも一つのサイドワイヤ103aは、ポール110および支持構造全体の負荷能力および安定性を向上させてもよい。少なくとも一つのサイドワイヤ103aは、ワイヤ103の延長部であってもよく、および/またはワイヤ103に接続される別個のワイヤであってもよい。サイドワイヤ103a、ワイヤ103、およびポール110の間の、接続機構は、適用されてもよい任意の適切な機構であってもよい。図示されていないが、サイドワイヤ103aは、ポール110から下向きに延在し、地面の代わりにアンカーケーブル121と接続してもよい。こうしたサイドワイヤ103aは、依然としてワイヤ103および/またはパネル130を伸長してもよい。
【0025】
図1Fでは、追加のケーブルおよび/またはワイヤ103は、ポール110の頂部端においてポール110に接続してもよい。ワイヤ103は、パネル130の組の上方に位置してもよく、パネル130に接続されなくてもよい。ポール110は、パネル130の上方の距離にワイヤ103が位置してもよいように、延長された頂部端を備えてもよい。ワイヤ103は、一つ以上のパネル130がケーブル101の周りの完全な回転のスイングを完了することを、防止してもよい。
【0026】
追加のケーブルおよび/またはワイヤ103は
図1C~
図1Fに一つのワイヤとして示されているが、二つ以上のワイヤ103があってもよい。例えば、隣接する二つのパネルを接続する、別個のワイヤがあってもよい。また、ワイヤ103および/またはサイドワイヤ103aの変形が使用されてもよい。例えば、
図1Fでは、パネルの完全な回転のスイングを停止するためにワイヤを使用する代わりに、ポール110の延長された頂部端に設置されたバーまたはネットなどの他の形態の停止装置が使用されてもよい。
【0027】
一つ以上の追加のケーブルおよび/またはワイヤは、垂直ソーラーパネルの列にわたって使用されてもよい。
図1Gの例では、少なくとも一つの追加のケーブルおよび/またはワイヤ105は、例えばコネクタ140を介して、パネルの頂部から/頂部において、パネルの二列以上を接続してもよい。
図1Hの例では、少なくとも一つの追加のケーブルおよび/またはワイヤ105は、例えばコネクタ240を介して、パネルの底部から/底部において、パネルの二列以上を接続してもよい。追加のワイヤ105は、さらなるケーブル接続点を追加してもよく、これは、パネルの全クラスタの全体的な構造安定性を向上させてもよい。
図1Hはまた、ワイヤ103およびサイドワイヤ103aの例を示す。パネルのクラスタ、またはパネルの二列以上は、列内の追加のケーブルおよび/またはワイヤと、列にわたる追加のケーブルおよび/またはワイヤとの両方を有してもよい。コネクタ(例えば、コネクタ240)は、例えば、二つ以上のケーブル/ワイヤが通過することを可能にするために、二つ以上のケーブル/ワイヤに接続するように設計されてもよい。列内のケーブルおよび/またはワイヤ、ならびに列にわたるケーブルおよび/またはワイヤは、マルチポールアンカーを介して負荷低減を促進してもよいケーブルシステム(例えば、メッシュ)を形成してもよい。
【0028】
図3および
図4は両方とも、プレハブの例を示す。プレハブは、包装(例えば、容器)内に垂直ソーラーパネルの組を備えてもよい。プレハブおよび包装は、パネルを輸送および/または展開するために使用されてもよい。複数の垂直ソーラーパネル130(例えば、47パネル)は、例えば、工場または作業場で、パネルの組に組み立てられてもよい。各パネルは、前述したように、少なくとも一つのコネクタで構築されてもよい。各パネルは、オプティマイザ(またはインバータ、マイクロインバータなど)、配線などの、電気部品を備えてもよい。各パネルは、パネルの追加的な機能に基づいて、バッテリなどの追加の構成要素をさらに備えてもよい。複数のパネルは、スペーサ133などの接続部材を介して相互接続され、パネルの組を形成してもよい。パネルの組はスペーサにおいて折り畳まれてもよく、一つのパネルは別のパネルの上に積み重ねられてもよい。スペーサ133は、例えば、電装箱235内に、電気部品の少なくとも一部を組み込んでもよい。パネルの組は、包装(例えば、容器)300にさらに組み立てられてもよい。包装300は、パネルの組を含んでもよい空間を形成するための複数の壁を有してもよい。包装300は、パネルが開口部を通して包装に入ることおよび/またはそれを出ることを可能にしてもよい、少なくとも一つの開口部を有してもよい。例えば、包装300は長方形形状のものであってもよく、少なくとも一つの側は開放され(例えば、壁を有しなく)てもよい。包装300は、搬送および持ち上げを容易にするために軽量化されてもよい。包装300は、案内される方式でパネルが包装に対して移動可能であってもよいように、パネルの組に接続するための機構を備えてもよい。例えば、包装300は、レール311などの第一の案内部材を備えてもよい。第一の案内部材(例えば、レール311)は、包装300の側壁上および/または天井近くに位置してもよい。パネル130の組は、ハンガーアセンブリ421などの複数の第一のリンク部材を備えてもよい。例えば、各パネルは、パネルの頂部端に接続されたハンガーアセンブリ421を備えてもよい。第一のリンク部材(例えば、ハンガーアセンブリ421)は、第一の案内部材(例えば、レール311)上/その内側に置かれてもよく、第一の案内部材に沿って移動可能であってもよい。例えば、第一のリンク部材(例えば、ハンガーアセンブリ421)は、パネルの頂部端に接続された、ロッド様部品と、ロッド様部品に接続された、中間部品(例えば、L字形状プレート)と、中間部品に接続され第一の案内部材(例えば、レール311)に移動可能に接続された、摺動可能および/または回転可能な部品(例えば、ローラ)と、を備えてもよい。包装300は、バー313などの第二の案内部材を備えてもよい。第二の案内部材(例えば、バー313)は、包装300の側壁上および/または中間高さのあたりに位置してもよい。パネル130の組は、セパレータ331の組などの複数の第二のリンク部材を備え(例えば、に取り付けられ)てもよい。各セパレータ331は、細長い部分331aと、突出部分331bの、少なくとも一つの対とを備えてもよい。細長い部分331aは、各パネルの垂直側に取り付けられるように構成されてもよい。突出部分331bの、少なくとも一つの対は、細長い部分331aから延在してもよく、間にパネルの頂部および/または底部コーナーを位置付けるように構成されてもよい。第二のリンク部材(例えば、セパレータ331)は、第二の案内部材(例えば、バー313)に移動可能に接続されるように構成されてもよい、摺動可能および/または回転可能な部品(例えば、ローラ)415をさらに備えてもよい。第一の案内部材および第一のリンク部材を用いて、および/または第二の案内部材および第二のリンク部材を用いて、パネル130の組は、容易にかつ制御された方式で、包装300に沿っておよび/または内で/の外へ移動してもよい。
【0029】
包装が、パネルの組を受容、保管、および/または展開する機能を実現してもよい限り、包装は、任意の他の形状のものであってもよく、ならびに/または任意の他の数、形状、および/もしくはサイズの開口部を有してもよい。包装および/またはパネルの組は、必要に応じて、包装をパネルの組と移動可能に接続するために、任意の数の、および/または任意の種類の機構を有してもよい。包装は、必要に応じて追加的な構造を備えてもよい。例えば、包装は、包装を支持構造(例えば、ポール)に固定するための構造を備えてもよい。包装は、展開のために包装を所望の上昇させられた位置(例えば、高さ)に位置付けるための上昇機構を備えてもよい。包装は、パネルの組を移動させるように構成された少なくとも一つの作動機構を備えてもよい。自動的におよび/または制御された方式でパネルの組を移動させるために、少なくとも一つの作動機構と共に動作してもよい制御システムを、包装は備えてもよい。パネルの組の安全な輸送および/または保管のために、少なくとも一つの開口部を閉鎖するための少なくとも一つのドアおよび/またはカバーを、包装は備えてもよい。包装は、空間を節約するために、パネルの組を伴ってまたは伴わずに折り畳み可能であってもよい。包装は、パネルの組の正確な展開のために使用されるための、センサ(例えば、位置センサ)を備えてもよい。例えば、位置センサは、レール311が支持構造のポール110および/またはケーブル101と位置合わせされているかどうかを、検知してもよい。包装は、照明目的のための明かりなどの付属装置を備えてもよい。
【0030】
図5は、プレハブを支持構造に展開することの例を示す。垂直ソーラーパネルの組は、プレハブ式に作られ、包装と共に事前に組み立てられてもよい。パネルの組を有する包装は、パネルを展開および設置するために、設置現場(例えば、農耕地)に輸送されてもよい。代替的に、プレハブ式に作られたソーラーパネル、および包装は、現場で組み立てられてもよい。
図1Aおよび
図1Bに関して前述した通りの支持構造は、事前組立式の組として設置現場に輸送されてもよい。例えば、二つのポール110は、ケーブル101および二つのケーブル121と接続されてもよい。二つのポール間のケーブルの長さは、設置現場におけるニーズに基づいて所定の長さとして設定されてもよく、および/または調整可能であってもよい。代替的に、支持構造の構成要素は、現場で組み立てられてもよい。パネルの組をプレハブ式に作り、包装と共にパネルを事前組立式にすることによって、設置現場におけるパネルの展開および設置が、より単純、より容易、およびより迅速になる場合があり、これは、労力、時間、およびコストを節約する場合がある。例えば、パネルおよび包装は、さらには、支持構造と共に事前組立式であってもよく、これは、パネルを設置するためのステップの数をさらに減少させてもよい。
【0031】
垂直ソーラーパネルを展開および設置する例示的なプロセスが、本明細書で説明される場合がある。支持構造は、所定の位置で、および所定の寸法(例えば、長さ、高さ)で、組み立てられ、セットアップされ、および地面に固定されてもよい。例えば、ケーブル101は、二つのポール110上に取り付けられてもよい。ポール110上のケーブル101の長さおよび/または張力は、調整されてもよい。ケーブル121はまた、二つのポール110上に取り付けられてもよい。二つのポール110は、直立させられてもよく、手動で、またはツールおよび/もしくは機械の助けで、地面に挿入されてもよい。例えば、各ポールは、回転運動および/または渦巻き状運動を介して、地面に挿入され打ち込まれてもよい。ポール110の端にあるアンカー113は、例えば、地面を突っ切ってもよいらせん状ブレードを備えてもよい。各ポールは、所定の深さ/高さに到達したとき、運動を停止してもよい。こうした深さ/高さは、支持構造の寸法および強度の両方に対する要件を満足してもよい。各ケーブル121は、所定の位置へ、ならびに所定の角度および/または向きで、伸長されてもよい。各ケーブル121は、例えば、回転運動および/または渦巻き状運動を介して、地面に挿入され打ち込まれてもよい。ケーブル121の端にあるアンカー123は、例えば、地面を突っ切ってもよいらせん状ブレードを備えてもよい。各ケーブルは、所定の張力に到達したとき、運動を停止してもよい。こうした張力は、支持構造の強度に対する要件を満足してもよい。ケーブル121がケーブル101と同じ(例えば、ケーブル101の延長部と同じ)であってもよい状況では、ケーブル121はまた、ケーブル101の張力を調整するために使用されてもよい。
【0032】
パネルの組を有する包装300は、手動で、またはツールおよび/もしくは機械の助けで、より容易な吊り下げ位置を可能にするために、ケーブル101の高さに対応する高さまで上昇させられてもよい。例えば、トラックは、包装300のための、輸送ツールおよび持ち上げツールの両方として機能してもよい。別の例については、包装300は、少なくとも一つの追加的なポールに取り付け可能であってもよい。ポールが包装に取り付けられている場合、包装300は、少なくとも一つの追加的なポールを直立させポールを地面に打ち込むことによって、持ち上げられ保持されてもよい。パネルの組を有する包装300が支持構造と共に事前に組み立てられてもよい状況では。包装を持ち上げるステップは、除去されてもよい。所定の高さにおいて、包装300は、第一の案内部材、例えばレール311を介して、ポール110のうちの一つに位置合わせされてもよい。第一の案内部材(例えば、レール)311は、包装300から外向きに延びてもよい延長部分311aを有してもよい。延長部分311aは、ケーブル101に位置合わせされるための直線形状の(例えば、まっすぐな)端を有する湾曲形状(例えば、実質的にS字形状)のものであってもよい。第一の案内部材(例えば、レール)311の形状および/または位置は、空間、位置、および/または重量バランスへのニーズを満足するように設計されてもよい。例えば、延長部分311aは、より多くの距離を得るためにS字形状のものであってもよく、その結果、より多くのパネルが、包装(例えば、容器)の外にあってもよく、およびケーブル101に近づくときにケーブル101に平行になってもよい。第一の案内部材(例えば、レール)311、特に延長部分311aは、必要に応じて、ポール110の上に置かれてもよく、および/またはポール110の頂部に固定されてもよい。第一の案内部材(例えば、レール)311がケーブル101に位置合わせされかつポール110に取り付けられた時および/または後、包装300は、パネルの組を支持構造に展開する準備ができていてもよい。パネルの組は、第一の案内部材(例えば、レール)311上で/に沿って、支持構造、例えばポール110およびケーブル101に向かって、移動させられてもよい。パネルの組は、手動で、またはツール(例えば、作動機構)の助けで、移動させられてもよい。例えば、パネルの組の中で、ポール110に最も近いパネルは、ポール110に向かって(例えば、引かれておよび/または押されて)移動させられてもよい。このパネルの移動は、包装300内で元々折り畳まれていてもよいパネルの組を展開してもよい。このパネルの移動はまた、同じ組内の他のパネルを移動させて(例えば、引きずって、引いて、など)もよい。代替的に、ポール110から最も遠いパネルは、ポール110に向かって移動させられ(例えば、押され)てもよい。代替的に、移動は、パネルの組の中の任意のパネルから開始してもよい。パネル(例えば、ポール110に最も近いパネル)がポール110に到達するとき、パネルは、第一の案内部材(例えば、レール)311の直線形状の(例えば、まっすぐな)端上で/に沿って、移動し続けてもよい。この直線形状の(例えば、まっすぐな)端上のおよび/またはそれに続く移動中、パネルは、第一の案内部材(例えば、レール)311から取り外されてもよく、ケーブル101に付着/取り付けされてもよい。例えば、パネルは、持ち上げられてもよく、コネクタ140は、摺動可能な方式でケーブル101に接続されてもよい。第一のリンク部材(例えば、ハンガーアセンブリ)421は、第一の案内部材(例えば、レール)311および/またはパネル130から取り外し可能であるように構成されてもよい。第一のリンク部材(例えば、ハンガーアセンブリ)421は、パネルを持ち上げるための機構として機能するようにも設計されてもよい。例えば、第一のリンク部材(例えば、ハンガーアセンブリ)421のロッド様部品は、伸縮(telescopic)構造を備えてもよく、またはロープなどの可撓性の構造であってもよい。パネルの組がすべて、ケーブル101に/ケーブル101上に、展開/接続されるまで、パネルは、ケーブルに/ケーブル上に、接続され/吊り下げられ、一つずつケーブルに沿って摺動させられてもよい。パネルの組がケーブル101上の所定の位置に到達した時および/または後、パネルは、例えば、コネクタ140をロックすることによって、ケーブル101上に固定されてもよい。コネクタ140は、ケーブル101に対する二つ以上のステータス/モードを可能にするように構成されてもよく、例えば、ケーブルに接続され、ケーブル上で摺動し、およびケーブル上での移動を制限していてもよい。例示的なコネクタ140の詳細は、後述される場合がある。パネルの組が所定の位置でケーブル101上に固定された時および/または後、包装300は、ポール110から取り外され、第一の案内部材(例えば、レール)311および/または他の関連する構造と一緒に、離れるように移動させられてもよい。包装300は、パネルの別の組を搬送および展開するために再使用されてもよい。包装300の使用は、カートン箱などの他のパッケージの使用を排除および/または低減してもよく、これは、コストを節約し、廃棄物を低減してもよい。
【0033】
図6A~
図6Dは、例示的なコネクタの、主構造および異なるモードを示す。コネクタの異なるモードは、ソーラーパネルの展開に使用されてもよい。コネクタ140の主構造は、雄部品610、雌部品620、およびロッド部品630を備えてもよい。雄部品610は、雄ねじ615およびヘッド部分617を備えてもよい。雄ねじ615は、例えばパネル130と接続するために、貫通穴(例えば、楕円形の穴)を内側に(図示せず)備えてもよい。雄ねじ615は、ケーブルが入りまたは貫通するための開口部を、形成して(例えば、壁にくりぬいて)もよい。
図6Aに示されるように、開口部の一部は、雄ねじ部分615aの下方に形成されてもよい。結果として、雄ねじ部分615aは、コネクタ140をケーブル101上へ接続するための、フックとして機能してもよい。ヘッド部分617は中空であってもよく、壁にスロット611の対を備えてもよい。各スロット611は、スロット611の主要スロット部分に連通する側方スロット部分611aを備えてもよい。雌部品620は、雄部品610の雄ねじ615に移動可能に取り付けられるように設計されてもよい。例えば、雌部品620は、雄ねじ615の外ねじ山に合致してもよい内ねじ山を有してもよく、その結果、雄ねじ615は、雌部品620に挿入されてもよく、雌部品620に関連して動作してもよい。雌部品620は、雄ねじ615に対して渦巻き状の方式で上または下に移動してもよく、雄ねじ615と共に締結されてもよい。例えば、雌部品620は、ナットの形態であってもよい。ロッド部品630は、中空ヘッド部分617に挿入されてもよい、細長い部材(例えば、ロッド)と、スロット611を通って貫通し、それに沿って摺動してもよい、ピン630aの対と、細長い部材の周りに嵌合され、ピン630a上に着座してもよい、ばね635と、を備えてもよい。ピン630aの対は側方スロット部分611aに入ってもよく、その結果、ロッド部品630は雄部品610に対して上または下に移動しなくてもよく、ばね635は圧縮された状態にあってもよい。ピン630aの対は、側方スロット部分611aを去り、スロット611の主要スロット部分に入ってもよく、その結果、ロッド部品630は、例えば、圧縮されたばね635によって及ぼされる力のもとで、雄部品610に対して下向きに移動してもよい。
【0034】
コネクタ140は、摩擦部材613aおよび613bの対をさらに備えてもよい。摩擦部材613aおよび613bの対は、湾曲したプレートの対を備えてもよい。摩擦部材613aは、ヘッド部分617の対応して湾曲した端に位置付けられてもよい。摩擦部材613aは、ロッド部品630の下部端に回転可能に取り付けられてもよい。摩擦部材613bは、摩擦部材613aに面する雌部品620の上部端に位置付けられてもよい。摩擦部材613bは、雌部品620に回転可能に取り付けられてもよい。摩擦部材613aおよび613bの対は、実質的に円形または楕円形の形状の断面を有してもよい、通路を形成するために互いに向かって移動可能であってもよい。例えば、ロッド部品630がヘッド部分617に対して下向きに移動してもよい場合、摩擦部材613aは摩擦部材613bに向かって移動してもよい。雌部品620が雄ねじ615に対して上向きに移動してもよい場合、摩擦部材613bは摩擦部材613aに向かって移動してもよい。逆の移動は、摩擦部材613aおよび/または摩擦部材613bを反対方向に移動させることによって、実現されてもよい。例えば、雌部品620は、雄ねじ615に対して下向きに移動させられてもよく、および/またはロッド部品630は、(例えば、ばね635の力を及ぼすことに逆らって)ヘッド部分617に対して上向きに移動させられてもよい。ロッド部品630のピン630aの対は、側方スロット部分611aに入ってロッド部品を正しい位置にロックしてもよい。
【0035】
摩擦部材613aおよび613bを取り付けるためおよび/または移動させるための、他の機構を使用してもよい。例えば、摩擦部材613bは、雌部品620に対して代わりに雄部品610に取り付けられてもよい。例えば、ロッド部品630は、ばね以外の機構(例えば、ねじ山機構)を使用して、摩擦部材613aを下向きに移動させてもよい。他の形態および/または数の、ピンおよびスロット構造があってもよい。コネクタ140は、手動で、および/またはツールの助けで、動作させられてもよい。コネクタ140は、雄部品610、雌部品620、ロッド部品630、ならびに/または摩擦部材613aおよび613bの移動を制御してもよい、電子作動システムを備えてもよい。
【0036】
図6の四つの図(a)、(b)、(c)、および(d)の中で、
図6Aおよび
図6Bは両方とも、第一のモード(例えば、開放モード)を示す。
図6Aは、ケーブルを有しない第一のモードにあるコネクタを示す。
図6Bは、ケーブルを有する第一のモードにあるコネクタを示す。第一のモード(例えば、開放モード)では、雄ねじ部分615aと雌部品620との間の開口部またはギャップは、ケーブル101がギャップを通過し、摩擦部材613aと613bとの間に形成された空間に入ることを、可能にしてもよい。例えば、パネルは、各々第一のモード(例えば、開放モード)にある、二つのコネクタ140を有してもよい。パネルは、コネクタ140の各々のギャップがケーブル101に面するまで、持ち上げられてもよい。コネクタをケーブル101に向かって押すことによって、ケーブル101は、ギャップに入ってもよく、コネクタは、最初にパネルをケーブル上に吊り下げてもよい。こうした動作は、実施および制御するのが、単純、迅速、および容易であってもよい。
【0037】
図6Cは、第二のモード(例えば、摺動モード)を示す。第二のモードでは、雄部品610のヘッド部分617は、第一のモードと比較して、雌部品620により近くてもよく、雄ねじ部分615aと雌部品620との間のギャップは、なくてもよい。第二のモードは、雌部品620を雄ねじ615に対して上向きに移動させることによって実現されてもよい。雄ねじ615は、雌部品620を越えて延びてもよい。摩擦部材613aおよび613bは、間にケーブル101を有して、互いにより近くてもよい。代替的に、雄ねじ615は、雌部品620に対して下向きに移動させられてもよい。第二のモードでは、ケーブル101は、摩擦部材613aと613bとの間で、依然として移動(例えば、摺動)してもよい。ケーブル101は、コネクタを第一のモードへ動作させることなしにはコネクタ140を去らないのであってもよい。
【0038】
図6Dは、第三のモード(例えば、ロックモード)を示す。第三のモードは、第二のモードの後のさらなるモードであってもよい。第三のモードでは、摩擦部材613aおよび613bは互いに最も近く、ケーブル101に対して張力を提供する(例えば、ケーブル101を押す)。前述したように、例えば、ロッド部品630は、ヘッド部分617に対して下向きに移動して、例えば、圧縮されたばね635によって及ぼされる力のもとで、摩擦部材613aを摩擦部材613bに向かって移動させてもよい。結果として、ケーブル101は、摩擦部材613aと613bとの間で移動しなくてもよく、第三のモード(例えば、ロックモード)は、パネル130をケーブル101に固定してもよい。
【0039】
図5に戻って参照すると、パネルの組をケーブル101に展開するプロセスにおいて、パネルの組は、コネクタ140の第一のモード(例えば、開放モード)を使用して、最初にケーブル上に吊り下げられてもよい。コネクタ140は、第二のモード(例えば、摺動モード)に設定されてもよく、パネルの組は、第二のモードのもとでケーブル上で摺動していてもよい。パネルの組がケーブル101上の所定の位置に到達してもよい時および/または後、コネクタ140は、第三のモード(例えば、ロックモード)にあるように作動させられてもよく、その結果、パネルの組は、ケーブル上にしっかりと取り付けられてもよい。こうした展開および設置システムおよび/または方法は、動作させるのが容易で、迅速、かつ信頼可能であってもよく、したがって時間、労力、およびコストを大幅に節約してもよい。
【0040】
パネルの組はまた、コネクタ140を介してケーブル101と共にプレハブ式および/または事前組立式に作られてもよく、コネクタの異なるモードが、プレハブおよび/または事前組立のプロセス中に使用されてもよい。パネルの組は、設置現場でケーブル101上にすでに固定/ロックされていてもよく、パネルは、単純に、ケーブル101を支持構造上に取り付けること(例えば、二つのアンカーされたポールにケーブルを締結し、および/またはそれらの間でケーブルを伸長すること)によって展開されてもよい。代替的に、コネクタ140は、プレハブおよび/または事前組立のプロセス中にケーブル101に固定されてもよい。そして、パネルの組は、設置現場でコネクタ140に展開されてもよい。
【0041】
図7Aは、ソーラーパネルを製造するための前負荷の例を示す。
図7Bは、ソーラーパネルを製造するための後負荷の例を示す。
図7Aおよび
図7Bに示されるように、ソーラーパネルまたはPVモジュール700は、補強構造701を備えてもよい。補強構造701は、複数の導体、金属ワイヤ(例えば、鋼ワイヤ、カーボンワイヤなど)、ケーブル、マトリックスなどを備えてもよい。補強構造701は、ソーラーパネル700内、例えば、ポリマーなどの変形可能材料703の内側に、位置付けられ(例えば、埋め込まれ)てもよい。例えば、補強構造701は、型内および/または層間の、ポリマーの内側に位置付けられてもよい。補強構造701(例えば、鋼ワイヤ)は、変形可能材料(例えば、ポリマー)703を補強してもよく、補強構造701(例えば、鋼ワイヤ)は、変形可能材料703の変形(例えば、「クリープ」)が低減または防止されてもよいように、重力負荷を受けてもよい。補強構造701は、電気伝導などの他の機能を提供してもよい。
【0042】
補強構造701は、前負荷(例えば、引張負荷)を受容してもよく、ソーラーパネルを製造するため(例えば、製造中)に後負荷(例えば、圧縮負荷)を提供してもよい。例えば、積層またはオーバーモールドプロセスの前に、補強構造(例えば、ワイヤ)701は、
図7Aにおいて矢印で示される通りに、引張負荷または力にさらされてもよい。例えば、機械を使用して、所定の負荷のもとで両方向にワイヤを引いてもよい。補強構造(例えば、ワイヤ)701は、伸長されてもよい。例えば、前負荷を受容した補強構造(例えば、ワイヤ)701は、積層またはオーバーモールドプロセスの後に、事後負荷(例えば、
図7Bに示される通りの圧縮負荷)を変形可能材料(例えば、ポリマー)703に提供し(例えば、及ぼし)てもよい。例えば、伸長された鋼ワイヤは、例えば、弾性に起因して、収縮してもよい。収縮は、変形可能材料(例えば、ポリマー)703上に(例えば、張力に等しい)圧縮力を生成してもよい。圧縮力は、変形(例えば、「クリープ」)を防止または低減するのに役立ってもよい。
【0043】
図8Aは、ケーブルに接続された補強構造を埋め込まれたソーラーパネルの例示的な断面側面図を示す。
図8Bは、ケーブルに接続された補強構造を埋め込まれたソーラーパネルの例示的な断面正面図を示す。ソーラーパネルまたはPVモジュール800は、吊り下げ構造、例えばケーブル810上に取り付けられてもよい。吊り下げ構造810に接続するソーラーパネル800のうちの部分は、例えば、重力および/または風負荷のもとでの重量に起因して、張力の影響を受ける場合がある。これらの部分がポリマーなどの変形可能材料を含む場合、変形または他の損傷が経時的に生じる場合がある。
図8Aおよび
図8Bに示されるように、ソーラーパネル800は、補強構造801を備えてもよい。補強構造801は、変形可能材料(例えば、ポリマー)805の、二つの層の間に位置付けられてもよい。補強構造801は、バー、リボン、タブなどの、一つ以上の補強構成要素を備えてもよい。これらの補強構成要素は、変形なしに負荷を支持してもよい、強度および硬さを有する任意の適切な材料で作製されてもよい。例えば、材料は、金属(例えば、鋼)、カーボン(例えば、カーボン繊維)などを含んでもよい。補強構造801は、吊り下げ構造(例えば、ケーブル810)に接続する接続部品803を備えてもよい。例えば、接続部品803は、ケーブル810が通過するための、貫通穴を備えてもよい。例えば、接続部品803は、ケーブル810に取り付けられてもよいクランプを備えてもよい。接続部品は、吊り下げ構造(例えば、フック、テープなど)に接続するために適した任意の他の構造を備えてもよい。接続部品803は、補強構造801と共に組み立てられてもよい別個の部品であってもよい。接続部品803は、補強構造801の一部であってもよい。例えば、接続部品803は、補強構造801と一体構造で形成されてもよい。補強構造801は、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)810に接続してもよく、補強構造801は、ソーラーパネル800のうちの他の部分(例えば、ポリマー層805)が力によってより少なく影響を受けてもよいように、力に耐えてもよい。補強構造801は、高い表面粗さを含んでもよく、および/または複数の抵抗構造(例えば、バンプ)801aを備えてもよい。これらの抵抗構造(例えば、バンプ)801aは、補強構造801と変形可能材料(例えば、ポリマー)805との間の接触表面積および接続を増加させてもよく、ソーラーパネル800をさらに補強してもよい。
【0044】
図9A、
図9B、および
図9Cは、可撓性接合部を有する吊り下げソーラーパネルの例を示す。吊り下げソーラーパネルまたはPVモジュールは、少なくとも部分的に可撓性であってもよく、風負荷のもとで移動してもよい。風と共に動く能力は、完全に剛性のおよび/または固定された吊り下げソーラーパネルと比較して、ソーラーパネルと吊り下げ構造(例えば、ケーブル)との間の接続点における張力を低減する場合がある。過度の動きは、問題を引き起こす場合がある。例えば、ソーラーパネル(例えば、特に長く薄いもの)は、過度に回転(例えば、180度、360度などでまたはその近くで)されるか、または風によって裏返される場合がある。過度の回転は、異なるソーラーパネルおよび/または同じソーラーパネルの異なる部分の間のぶつかり合い(例えば、衝突)を引き起こす場合がある。ソーラーパネルに損傷が生じる場合があり、ソーラーパネルの性能の安定性が低下する場合がある。
【0045】
吊り下げソーラーパネル上の風負荷の影響は、例えば、スイング形態および範囲を制御するための制御可能な接合部および空間を提供することによって管理されてもよい。例えば、
図9A、
図9B、および
図9Cでは、一つ以上のソーラーパネル900は、二つの地上支持体(例えば、ポール)920上に設置され(例えば、それらの間で伸長され)てもよい吊り下げ構造(例えば、ケーブル)910上に取り付けられてもよい。各ソーラーパネル900は、一つ以上の接続部品905を介して吊り下げ構造910上に取り付けられてもよい。各ソーラーパネル900は、複数のPVセル901を備えてもよい。PVセル901は、ギャップと共に垂直方向に配置されてもよく、ソーラーパネル900は、細長い形状を形成してもよい(例えば、
図9Bに示されるように)。ソーラーパネル900は、一つ以上の可撓性接合部903を備えてもよい。可撓性接合部903は、二つのPVセル901の間の選択されたギャップに位置付けられてもよい。可撓性接合部903は、限定された回転範囲を有するように構成されてもよい。例えば、一つの可撓性接合部903は、45度の最大回転角度を有するように構成されてもよく、別の可撓性接合部903は、60度の最大回転角度を有するように構成されてもよい。回転範囲限界を有する特別な接合部が使用されてもよい。他の構造設計(例えば、隣接するセル群上の隆起した縁)または構成要素(例えば、減衰機構)を使用して、回転角度に制限をおいてもよい。同じソーラーパネル900内の二つ以上の可撓性接合部903は、同じ最大回転角度または異なる最大回転角度を有するように構成されてもよい。ソーラーパネル900内の可撓性接合部903の量、場所、および/または回転角度もしくは範囲などは、例えば、ソーラーパネルの特性(例えば、寸法、形状、重量など)および/またはソーラーパネルが展開されてもよい場所の風条件に基づいて、設計されてもよい。例えば、強い風を伴う山岳地帯では、中程度の重量(例えば、40ポンドまたは18キログラム)を有する吊り下げソーラーパネルは、風負荷のもとで過度に回転させられる可能性が比較的高い場合がある。例えば、ソーラーパネル900は、
図9Bに示されるように、垂直方向に均等に分布させられた複数の(例えば、九つの)PVセル901を有する細長い形状を有してもよい。例えば、一つの可撓性接合部903は、垂直方向の実質的な中間位置(例えば、PVセル四つの群とPVセル五つの群との間のギャップ)に位置してもよい。別の可撓性接合部903は、ソーラーパネル900の上半分における実質的な中間位置に位置してもよい(例えば、PVセル四つの群を、PVセル二つの群二つに分離して)。これらの可撓性接合部903についての回転範囲は、例えば、可撓性接合部903によって分離される通りのソーラーパネル900の各部分(例えば、PVセル群)の長さに基づいて決定されてもよい。例えば、回転範囲(例えば、最大回転角度)は、下部部分がその最も高い位置でより高い部分とぶつかり合わ(例えば、衝突し)なくてもよい方式で、決定されてもよい。
図9Aは、(例えば、
図9Aにおける右から左への)風負荷のもとでのその最も高い位置における
図9Bのソーラーパネル900の例示的なスイング形態を示す。ソーラーパネル900のスイング形態の最も高い位置では、ソーラーパネル900のいずれの部分も、過度に回転しなくてもよく、安定性は、到達されてもよい。ソーラーパネル900は、損傷を引き起こすリスクなしに、より高い風負荷に耐えてもよい。
【0046】
図10Aは、ソーラーパネル内の穴の例を示す。
図10Bは、選択された穴を使用するソーラーパネルについての接続の変形の例を示す。ソーラーパネルまたはPVモジュールは、接続、取り付け、および/または負荷管理のために、選択された場所に穴を備えてもよい。農地などの一部の用途では、穴はまた、シェード管理に使用されてもよい。
【0047】
図10Aでは、ソーラーパネル1000は、一つ以上の縁部分1002に、一つ以上の穴1003を備えてもよい。縁部分1002は、PVセル1001の外部および/または間に位置するソーラーパネル1000のうちの部分を備えてもよい。縁部分1002は、ソーラーパネル1000の縁(例えば、頂部、底部、側方、周囲)に位置してもよい。縁部分1002は、ソーラーパネル1000の中間部分(例えば、PVセル1001の群二つの間)に位置してもよい。縁部分1002は、ポリマーなどの変形可能材料を含んでもよい。穴1003は、選択された縁部分1002内に位置してもよい。穴の量、サイズ、場所、形状は、ソーラーパネル1000の、所望の取り付け、負荷管理、および/または局所的な剛性を達成するために選択(例えば、カスタマイズ)されてもよい。例えば、
図10Bでは、同じ列のソーラーパネル1000は、互いに接続されてもよい。例えば、各列(例えば、列1020、列1030、または列1040)において、複数のソーラーパネル1000は、各ソーラーパネルの頂部にある吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1010上に取り付けられてもよい。例えば、各ソーラーパネル1000は、
図10Aに示されるように、頂部にある縁部分1002に穴1003を備えてもよい。これらの穴1003は、ケーブル1010に接続されてもよい。例えば、同じ列内の二つ以上のソーラーパネル1000は、底部で(例えば、ワイヤ1014を使用して)および/または中間で(例えば、ワイヤ1016を使用して)、互いに接続されてもよい。これらのワイヤは、底部または中間にある、縁部分1002にある穴1003と接続されてもよい。同じ列内のソーラーパネル1000は、任意の他の場所で互いに接続されてもよく、穴1003の場所は、それに応じて選択されてもよい。同じ列内の二つ以上のソーラーパネル1000を接続することは、例えば、風に対して、ソーラーパネルの安定性を向上させてもよい。
図10Bに示されるように、異なる列からのソーラーパネル1000は、互いに接続されてもよい。例えば、列1020、1030、および1040のうちの、任意の二つ、または三つすべては、互いに接続されてもよい(例えば、ワイヤ1012を使用して)。例えば、ワイヤ1012は、底部にある縁部分1002にある穴1003に接続されてもよい。異なる列からのソーラーパネル1000は、任意の他の場所で(例えば、頂部で、中間でなど)、互いに接続されてもよい。穴1003の場所は、それに応じて選択されてもよい。二つ以上の列(例えば、平行な列)からのソーラーパネル1000を接続することは、ソーラーパネルおよび/または列の安定性を向上させてもよい。別の例では、ソーラーパネル1000は、例えば、ワイヤ1018を使用して、地面および/または他の物体にアンカーされてもよい。穴1003は、垂直、水平、傾けられたソーラーパネルを含む、任意のソーラーパネルに適用されてもよい。同じ列内のソーラーパネル1000は、穴1003と共にプレハブ式に作られてもよく、急速展開のために単一のアセンブリに積み重ねられおよび/またはロールされてもよい。例えば、アセンブリは、穴1003と共にすでに組み立てられた、ケーブルおよび/またはワイヤを含んでもよい。
【0048】
図10Cは、選択された穴を使用する、ソーラーパネルとパワーエレクトロニクス装置(例えば、オプティマイザ)との間の接続の例を示す。オプティマイザ(DC-DC)、マイクロインバータ(DC-AC)、最大出力点追尾装置(MPPT)、電力採取モジュール、安全モジュール、バイパスモジュールなどの、一つ以上のパワーエレクトロニクス装置1040は、ソーラーパネル1000に接続(例えば、付着、取り付け、設置など)されてもよい。ソーラーパネル1000内の穴1003は、電気配線(例えば、配線1030)を管理するために使用されてもよい。例えば、電気配線(例えば、DC配線)は、散らかしが回避または低減されてもよいように、選択された穴を通過してもよい。穴1003は、一つ以上のパワーエレクトロニクス装置(例えば、オプティマイザ)1040をソーラーパネル1000に接続するために使用されてもよい。例えば、穴1003は、オプティマイザ出力、DCホームラン、接地ワイヤなどに使用されてもよい。ソーラーパネル1000は、配線1030および/またはパワーエレクトロニクス装置(例えば、オプティマイザ)1040と共に事前組立式であってもよく、その結果、容易な展開は、達成されてもよい。
【0049】
図10Dは、ソーラーパネル内のより大きな穴の例を示す。ソーラーパネル1000には、風管理のために、より大きい(bigger)またはより大きい(larger)穴1003(例えば、1003a、1003b、1003c)が提供されてもよい。より大きい穴は、重量分布および風負荷により大きな影響を与える場合がある。異なる寸法および幾何学的形状、異なる場所が、より大きな穴について設計されてもよい。例えば、
図10Dでは、二つのソーラーパネル1000の間の中間位置に穴1003aがあってもよい。穴1003aは、実質的に正方形の形状を有してもよい。二つのソーラーパネル1000の間で垂直方向に均等に分布させられた三つの穴1003bがあってもよい。各穴1003bは、丸い形状のものであってもよい。二つのソーラーパネル1000の間の下部位置に穴1003cがあってもよい。水平に細長い、長方形形状を穴1003cは有してもよい。これらの穴は、個別におよび/または全体として、風の中でソーラーパネル1000の性能に影響を与える場合がある。
【0050】
図11A~
図11Hは、穴を有する、または有しないソーラーパネルに接続された一つ以上のフレームの例を示す。ソーラーパネルまたはPVモジュール1100は、一つ以上のフレーム1104と共に提供(例えば、設置)されてもよい。一つ以上のフレームは、ソーラーパネル1100の一つ以上の縁部分1102を少なくとも部分的に覆ってもよい。ソーラーパネル1100の少なくとも一部分(例えば、縁部分1102)は、ポリマーなどの変形可能材料を含んでもよい。吊り下げパネルについては、ポリマーは、経時的に伸長する、曲がるなどしてもよい。一つ以上のフレーム1104は、全パネル/モジュール、セル、アレイ、サブストリング、およびそれらの電気的接続に加えられる風力および/または重力から強化し、保護し、ならびにそれらに対処するために、使用されてもよく、機械的耐久性は、改善されてもよい。フレーム1104はまた、ソーラーパネル1100の吊り下げ構造(例えば、ケーブル、図示せず)への接続を容易にしてもよい。一つ以上のフレーム1104は、任意の量、場所、形状などのものであってもよい。例えば、フレーム1104は、頂部フレームおよび底部フレームであってもよい(例えば、
図11C)。フレーム1104は、側方フレームであってもよい(例えば、
図11D)。フレーム1104は、全周囲(例えば、PVセル1101を囲む四つの縁部分1102すべて)上にあってもよい(例えば、
図11F)。フレーム1104は、三つの縁部分1102上にあってもよく、逆U字形状を形成する(例えば、
図11B、
図11E、および
図11H)。フレーム1104は、任意の手段を介してソーラーパネル1100に接続されてもよい。例えば、ねじ、Uボルト、リング、リベット、ばねなどの、一つ以上の接続構成要素1105を使用して、フレーム1104をソーラーパネル1100に取り付けてもよい。例えば、接続構成要素1105は、ソーラーパネル1100内の一つ以上の穴1103(上述の通りであり、および
図11Gは、穴1103の例を示す)を利用してもよい。例えば、接着剤が、フレーム1104と縁部分1102との間に塗布されてもよい。例えば、フレーム1104は、押すこと、挟むことなどによってソーラーパネル1100に取り付けられてもよい。
【0051】
図12A~
図12Dは、ソーラーパネルに取り付けられたフレームの例を示す。一つ以上のフレーム1204は、押すことによってソーラーパネル1200上に(例えば、縁部分に)取り付けられてもよい。例えば、フレーム1204は、二つの部品1204aおよび1204bを備えてもよい。二つの部品1204aおよび1204bは、
図12A、
図12B、および
図12Cに示されるように、ソーラーパネル1200の両側に位置付けられてもよい。二つの部品1204aおよび1204bは、間のソーラーパネル1200(例えば、ポリマー)を押してもよい。フレーム1204は、他の構成要素と共に動作してもよい。例えば、ソーラーパネル1200の頂部縁部分には、自重ロック1205が提供されてもよい。自重ロック1205は、ソーラーパネル1200の頂部縁部分に接続されてもよく、ソーラーパネル1200と共に移動してもよい。代替的に、自重ロック1205は、ソーラーパネル1200と一体構造で形成されてもよい。自重ロック1205は、対応する傾斜面を有する、二つの部品1204aおよび1204bと共に仕事してもよい、傾斜側面(
図12Bにおいて示す通り)を有してもよい。ソーラーパネル1200が重量に起因して下向きに移動すると、自重ロック1205は二つの部品1204aと1204bとの間に嵌合してもよく、ソーラーパネル1200の下向きの移動は停止してもよい。傾斜面は、例えば、ソーラーパネル1200の収縮がより少なくてもよい場合、より急峻であってもよい。ソーラーパネル1200の収縮がより多い場合、傾斜面は、ロックがより信頼可能であってもよいように、急峻さがより小さくてもよい。自重ロック1205は、他の形態(例えば、
図12Cに示される通りのロッド)をとってもよい。例えば、
図12Cでは、自重ロック1205は、ソーラーパネル1200に接続および/またはそれと一体構造で形成されてもよい、ロッド1206の対の形態をとってもよい。二つの部品1204aおよび1204bの内部側面1204a1および1204b1に沿って下向きにさらに移動することなく、ロッド1206が二つの部品1204aおよび1204bに対して特定の高さで嵌合してもよいように、各ロッド1206は実質的に固定された幅(例えば、直径)を有してもよい。内部側面1204a1および1204b1は、
図12Cに示されるように、内向きにテーパ状であるかまたは傾斜を付けられていてもよい。ソーラーパネル1200が重力のもとでフレーム1204(例えば、二つの部品1204aおよび1204b)内に嵌合(例えば、着座、ロック)することをロッドが可能にしてもよい限り、ロッド1206は、任意の長さ、形状、場所、および/または材料のものであってもよい。例えば、ロッド1206は、弾性材料(例えば、ばね)で作製されてもよい。自重および/または摩擦のもとでソーラーパネル1200がロックされることをロックが可能にしてもよい限り、自重ロック1205は、任意の他の形態、材料などのものであってもよい。例えば、自重ロック1205は、フックの対を備えてもよい。フレーム1204(例えば、二つの部品1204aおよび1204b)は、自重ロック1205と共に動作してもよい任意の構造を備えてもよい。例えば、二つの部品1204aおよび1204bは、自重ロック1205の対応する構造(例えば、ロッド1206)を支持してもよい階段を備えてもよい。例えば、フレーム1204は、三つ以上の部品を有してもよい。
図12Dは、フレーム1204から吊り下げられたソーラーパネル1200の正面図を示す。自重ロック1205などは、正面図ではフレーム1204によって隠されてもよく、これは、吊り下げソーラーパネルの外観を改善してもよい。
【0052】
図13A、
図13B、および
図13Cは、二つの側からソーラーパネルを取り付けることの例を示す。例えば、二つのフレーム1304を使用して、二つの側からソーラーパネル1300または相互接続されたソーラーパネル1300の群を押してもよい。
図13Aに示されるように、フレーム1304は、内部構造を備えてもよく、これは、ソーラーパネル1300を保持し、および押してもよい。内部構造は、例えば、
図12Aにおけるものと類似してもよい。フレーム(例えば、フレームの各々)1304は、
図13Cに示されるように、支持構造(例えば、ポール)1320に接続されてもよい。両方の側にある支持構造1320の間にソーラーパネル1300を取り付けることによって、より多くのソーラーパネル1300が、間に接続されてもよい。
【0053】
図14A~
図14Dは、ソーラーパネルについての異なるフレームの例を示す。ソーラーパネルまたはPVモジュール1400には、ケーブル1410などの吊り下げ構造へのソーラーパネルの取り付けを容易にするために、異なるフレームが提供されてもよい。例えば、フレーム1401は、
図14Aに示されるように、ケーブル1410上へ弾性的にロック(例えば、スナップ留め)してもよい一つ以上のフック様コネクタ1401aを形成してもよい。フレーム1401は、ソーラーパネル1400に取り付けられてもよい。フレーム1401およびコネクタ1401aは、ソーラーパネル1400と一体構造で形成、例えば、ポリマーによって形成(例えば、オーバーモールド)されてもよい。別の例では、
図14B、
図14C、および
図14Dに示されるように、フレーム1401、および/またはソーラーパネル1400の頂部部分1402は、ケーブル1410などの吊り下げ構造を支持および/または嵌合するために、なめらかな面(例えば、湾曲面または縁)で形成されてもよい。例えば、頂部部分1402は、ケーブル1410の下部外形に嵌合してもよい形状(例えば、凹面にされている)を備えてもよい。本明細書に記載の接触表面の合致する外形は、設置の速度および安定性を向上させ、追加の構成要素などを低減してもよい。
【0054】
図15Aおよび
図15Bは、ソーラーパネルについての急速展開の例を示す。ソーラーパネル1500は、可撓性であってもよく、所望の長さ(例えば、30メートル、100メートルなど)に相互接続されてもよい。ソーラーパネル1500は、
図15Bで示されるように、コア1505の周りにロールされ(例えば、予めロールされ)てもよい。ソーラーパネル1500は、例えば、リング、Uボルトなどの接続構成要素1501を介して、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1510に接続するように構成されてもよい。例えば、これらの接続構成要素1501は、ソーラーパネル1500と共に事前組立式であってもよく、および/または一体構造で形成されてもよい。例えば、これらの接続構成要素1501は、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1510と共に事前組立式および/または一体構造で形成されてもよい。事前組立式および/またはプリロール式のソーラーパネル1500は、設置現場に輸送され、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1510に急速に展開されてもよい。例えば、機械(例えば、トラック、特別に設計された設備など)は、ソーラーパネル1500を携え、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1510に沿って移動して、ソーラーパネル1500を展開してもよい。
【0055】
図15Cは、選択されたコア上のプリロール式のソーラーパネルの例を示す。
図15Dは、ソーラーパネルについての急速展開の例を示す。
図15Eは、ソーラーパネルについての急速展開の別の例を示す。ソーラーパネル(例えば、可撓性ソーラーパネル)1500は、コア1505上/周りに予めロールされてもよい。コア1505は、任意の形状、サイズ、材料、構造などを有するように選択されてもよい。例えば、コア1505は、異なる断面形状を備えてもよい。
図15Cは、ソーラーパネル1500についての異なるコア1505のいくつかの例を示す。例えば、コア1505は、三角形、文字H、または円などの断面形状を有してもよいビームを備えてもよい。例えば、コア1505は、鋼で作製されたポールを備えてもよい。コア1505は、ソーラーパネル1500のための取り付け構造の一部であるように構成されてもよい構造(例えば、形状、接続接合部)を有してもよい。例えば、コア1505は、
図12A~12D、
図13A~13C、および/または
図14A~14Dに関して記載された取り付け構造のうちのいずれかを備えてもよい。例えば、コア1505は、(例えば、
図15Dに示される)二つのポールまたはパイル1520を備えてもよい設置ラックの一部であってもよい。例えば、コア1505は、二つのポール1520の上に位置付けられ接続されるように構成されたビームを備えてもよい。例えば、コア1505上にプリロール式のソーラーパネル1500は、コア1505がポール1520に接続されている場合、アンロール(例えば、落下)してもよい。急速展開は、達成されてもよい。代替的または追加的に、コア1505は、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1510に接続するように設計されてもよい。例えば、
図15Eに示されるように、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1510は、例えば、ケーブルが張力を受けていないとき(例えば、ソーラーパネル1500が地面にあるとき)、コア1505上にプリロール式のソーラーパネル1500を通過してもよい。例えば、プリロール式のソーラーパネル1500は、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1510と共にプレハブ式または事前組立式で作られてもよい。吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1510は、例えば、ポール1520の間で、所定の張力で設定され(例えば、引張、伸長)てもよい。プリロール式のソーラーパネル1500は、例えば、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1510が伸長された後、開放(例えば、アンロールするためにトリガなど)されてもよい。ソーラーパネル1500は、可撓性であってもよく、ロールは、軽量であってもよく、これは、ソーラーパネルを損傷するリスクなどなしに展開を容易にしてもよい。
【0056】
図16Aは、第一の時刻における列間で同じ高さを有する垂直に設置されたソーラーパネルの例示的なアレイを示す。
図16Aでは、垂直ソーラーパネルの、三つの列(例えば、列A、列B、列C)が示されてもよい。垂直ソーラーパネルのより多くの列またはより少数の列があってもよい。これらの列は、例えば、太陽が東で上昇し西に沈む地理的領域では、実質的に東方向および西方向に向き付けられてもよい。これらの列は、互いに実質的に平行であってもよい。列間の距離は、同一であっても異なっていてもよい。距離は、列が十分に離間する方式で、設定されてもよく、および/または列は、相互の遮断を最小化するように、水平にオフセットされた様式で配置されてもよい。少なくとも一部の状況では、例えば、空間の制約に起因して、相互の遮断を最小化することは困難である場合がある。また、発電、作物の生長などに関連する結果を達成するために、制御された動的な方式でシェーディングを利用することが望ましい場合がある。
【0057】
図16Aの例では、列(例えば、各列)は、複数の垂直ソーラーパネルまたはソーラーパネル1630を備えてもよい。これらの垂直ソーラーパネル1630は、例えば、コネクタ1640を介して、ケーブル(または吊り下げケーブル、ビームなど)1601上に取り付け/吊り下げられてもよい。ケーブル1601は、少なくとも二つのポール1610上に/内に取り付けられ/懸架されてもよい。ポール1610は、例えば、端にあるアンカー1613を介して、地面1600上/内に取り付けられてもよい。アンカーケーブル1621およびアンカー1623などの、追加的な構造を使用して、例えば、垂直ソーラーパネル1630の取り付けを安定化してもよい。垂直ソーラーパネル1630は、例えば、スペーサ1633を介して、互いに接続されてもよい。電気装置および/またはエレクトロニクス装置(例えば、接続箱、オプティマイザなど)は、垂直ソーラーパネル内および/または間に、例えば、スペーサ1633内に、組み込まれてもよい。参照により本明細書に組み込まれる2023年3月14日に出願された米国仮特許出願第63/490,112号は、垂直ソーラーパネルおよびシステムの例示的な構造についてより多くの詳細を有する。
【0058】
垂直ソーラーパネル、それのための取り付け構造、および/または列の配置などは、
図16Aに関して本明細書に記載の例に限定されない。他の形態の垂直ソーラーパネル、それのための他の取り付け構造、および/または列の他の配置などは、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく使用されてもよい。
【0059】
図16Aでは、すべての列は、実質的に同一の高さを有してもよい。例えば、
図16Aにおける時刻は、真昼(例えば、正午)であってもよい。太陽は、実質的に上向きの位置にあってもよく、太陽光は、垂直ソーラーパネルに対して実質的に垂直に投射されて(例えば、輝いて)もよく、パネル列にわたって影をほとんど投じない。光起電セルがあるソーラーパネルの側面上に、より少ない太陽光が投射されてもよいため、これらのソーラーパネルの電力出力は、1日の中の低い点にあってもよい。
【0060】
図16Bは、第二の時刻における列間で同じ高さを有する垂直に設置されたソーラーパネルの例示的なアレイを示す。第二の時刻は、例えば、朝または晩であってもよい。第二の時刻では、太陽は斜め位置にあってもよい。太陽光は、(例えば、水平により近い)地面に対してより小さな角度で投射されてもよく、より多くの太陽光が、垂直ソーラーパネルの側面上に投射されてもよい。前列(例えば、列A)は、例えば、正午におけるのと比較して、より多くの電気を生成してもよい。他の列(例えば、列B、列C)は、それらの前にある、列によって、少なくとも部分的に遮断および/またはシェーディングされてもよい。列間シェーディングは、垂直ソーラーパネルがその最大電力出力を達成するのを、阻止してもよい。
【0061】
図16Cは、第二の時刻における列間で異なる高さを有する垂直に設置されたソーラーパネルの例示的なアレイを示す。
図16Cの例では、太陽は同様に、斜め位置(東または西)にある。前列(すなわち、太陽に最も近い列)、例えば列Aは、第一の高さ(h1)を有してもよい。前列の後ろの第二の列、例えば列Bは、第二の高さ(h2)を有してもよい。第二の列は、第二の高さが第一の高さよりも大きい(h2>h1)ように、第二の高さを調整してもよい。垂直ソーラーパネルの第二の列の少なくとも一部が、例えば、垂直ソーラーパネルの前列によって、遮断されずおよび/またはシェーディングされないように、第二の高さは、調整されてもよい。例えば、第二の列は、第一の高さ(h1)にソーラーパネル1630の垂直長さを加えた合計より大きいかまたはそれに等しい、調整された第二の高さ(h2)を有してもよい。結果として、第二の列は完全に非遮断であってもよく、すべての投射される太陽光を受けてもよい。別の例では、第二の高さ(h2)は、第一の高さ(h1)よりも大きいが、第一の高さ(h1)にソーラーパネル1630の垂直長さを加えた合計より小さくてもよい。太陽光は、水平な地面の上方の角度で投射されている場合があるため、太陽光は、第二の列の下部端が前列の頂部端とオーバーラップ(または部分的にオーバーラップ)する(例えば、その後ろにある)場合でも、第二の列の側面全体に到達してもよい。さらなる列、例えば、第二の列(例えば、列B)の後ろの第三の列(例えば、列C)は、第二の高さ(h2)よりも大きい高さ(h3、図示せず)を有してもよい。垂直ソーラーパネルのアレイは、カスケード高さを有する垂直ソーラーパネルのカスケード列を有するように調整されてもよく、太陽に最も近い列は、最も低くてもよい。例えば、朝において、垂直ソーラーパネルの最も東の列は最も低い列であってもよい。列間シェーディングは、例えば、異なる列の高さ調整に基づいて、制御されてもよい。例は、後列(例えば、列B、列C)の高さの調整に言及しているが、代替的または追加的に、前列の高さは、調整(例えば、低減)されてもよい。例えば、列Bの高さは、列Cの高さよりも小さいように調整されてもよく、列Aの高さは、列Bの高さよりも小さいように調整されてもよい。列間での高さ調整の方向および/または順序は、調整された列が、所望の列間シェーディングにつながる高さの分布を含む限り、任意の選択または組み合わせであってもよい。
【0062】
垂直ソーラーパネルの高さの調整は、様々な手段を使用して実現されてもよい。例えば、垂直ソーラーパネル1630の高さは、ポール1610の高さを調整することによって調整されてもよい。例えば、垂直ソーラーパネル1630の高さは、ポール1610に対するケーブル1601の位置を調整することによって調整されてもよい。例えば、垂直ソーラーパネル1630の高さは、垂直ソーラーパネル1630を吊り下げるケーブル1601の張力を調整することによって調整されてもよい。
【0063】
図17は、垂れ制御を使用して列間で異なる高さを達成する、垂直に設置されたソーラーパネルの例を示す。
図17の例では、垂直ソーラーパネルの、二つの列(例えば、列A、列B)が示されてもよい。三つ以上の列があってもよい。列(例えば、各列)は、複数の垂直ソーラーパネル(例えば、1730a、1730b)を備えてもよい。複数の垂直ソーラーパネル(例えば、1730a、1730b)は、ケーブル(例えば、1701a、1701b)などの吊り下げ構造上に取り付けられ(例えば、吊り下げられ)てもよい。吊り下げ構造(例えば、1701a、1701b)は、ポール(例えば、1710a、1710b)などの支持構造上に取り付けられてもよい。
図16Aに関して記載されたアンカーケーブル1621などの他の構造があってもよい。
【0064】
吊り下げ構造は、可撓性および/または伸長可能であってもよい。例えば、吊り下げ構造は、ケーブル、ロープ、ワイヤ、ひもなどであってもよい。吊り下げ構造の長さおよび/または張力は、調整されてもよい。吊り下げ構造の長さは増加させられてもよく、および/または吊り下げ構造の張力は減少させられてもよく、その結果、吊り下げ構造は垂れる位置にあってもよい。例えば、
図17に示されるように、前列(列A)の吊り下げ構造1701aは、垂れる位置にあってもよい。垂れる位置では、吊り下げ構造は、吊り下げ構造の中央で、および/またはその近くで、垂れて(または曲がって、垂れ下がって、沈んで、などで)もよい。結果として、吊り下げ構造の高さは、概して下げられてもよい。他方、吊り下げ構造の長さは減少させられてもよく、および/または吊り下げ構造の張力は増加させられもしくは復元されてもよく、その結果、吊り下げ構造は伸長位置にあってもよい。例えば、第二の列(列B)の吊り下げ構造1701bは、伸長位置にあってもよい。伸長位置では、吊り下げ構造(例えば、ケーブル1701b)の高さは、その最大値にあって、例えば、支持構造(例えば、ポール1710b)の高さと同じであってもよい。垂直ソーラーパネル(例えば、1730a、1730b)が吊り下げ構造(例えば、1701a、1701b)上に吊り下げられると、垂直ソーラーパネルは、吊り下げ構造に沿って高さを変化させてもよい。例えば、
図17では、前列(列A)における垂直ソーラーパネル1730aは、例えば、垂れるケーブル1701aおよび伸長ケーブル1701bに起因して、第二の列(列B)における垂直ソーラーパネル1730bよりも、低く(または高さが小さく)てもよい。こうした異なる高さは、例えば、太陽が斜め位置(例えば、東)にある場合、第二の列(列B)についての列間シェーディングを低減してもよい。列間シェーディングが低減されることによって、発電が増加してもよい。
【0065】
吊り下げ構造の長さおよび/または張力は、例えば、時刻、太陽の角度、列間シェーディングについての検知された結果などに基づいて、動的に調整されてもよい。吊り下げ構造の長さおよび/または張力の調整は、垂れ制御と呼ばれる場合がある。複数列(例えば、二つ以上の列)の吊り下げ構造は、例えば、所望の列間シェーディングを達成するために、垂れる位置および/または伸長位置の間で制御されてもよい。例えば、電力出力を最大化することが好ましい場合、太陽が斜め位置(例えば、東または西)にあるとき、前列の吊り下げ構造(例えば、ケーブル1701a)(すなわち、太陽に最も近い列、例えば、列A)は、垂れる位置に到達するように制御されてもよく、第二の列または後列(例えば、列B)の吊り下げ構造(例えば、ケーブル1701b)は、後列がより多くの太陽光を受けるために前列よりも高くてもよいように、伸長位置を維持してもよい。例えば、電力出力を削減することが好ましい場合、前列は、後列が前列によって少なくとも部分的に遮断されたままであってもよいように、より少なく垂れを有するかまたは垂れを有しないように制御されてもよい。
【0066】
異なる列の初期の高さは、実質的に同じであってもよい。例えば、列Aおよび列Bの垂直ソーラーパネルは、それらのケーブルが両方とも伸長位置にあるとき、同じ高さを有してもよい。代替的に、異なる列の初期の高さは、異なってもよい。例えば、垂直ソーラーパネルの列は、傾斜上に設置されてもよい。例えば、例えば太陽を遮断する山/丘、高い建物などに起因して他の向き(例えば、西)が使用可能でない場合、支配的な向き(例えば、東)があってもよい。初期の高さはカスケード式であってもよく、前列(例えば、最も東の列)は最も低くてもよい。(例えば、異なる時刻において)列間シェーディングは変化する場合があるため、依然として高さ制御/調整があってもよい。
【0067】
垂れの程度は制御されてもよい。例えば、垂れの程度は列間で変化してもよい。例えば、
図17において列Bの後ろに列C(図示せず)がある場合、太陽が東にあるとき、列Aのケーブル1701aのほかに列Bのケーブル1701bも、より少ない程度であるが垂れてもよく、その結果、列Bは依然として列Aよりも高くてもよく、列Cは列Bよりも高くてもよく、より少なく遮断されてもよい。例えば、列(例えば、前列)についての垂れの程度は制御されてもよく、その結果、所望の程度の列間シェーディングは達成されてもよい。列についての垂れは、段階的な様式(均一または不均一)で変化させられてもよい。例えば、列は、ケーブルの垂れを伴わずに(すなわち、ケーブルは伸長位置にある)、最初に8メートル(約26フィート)の高さを有してもよい。列は、例えば、ケーブルの第一のレベルの垂れの後、4メートル(約13フィート)の高さを有してもよい。垂れは、さらに増加してもよく、列は、例えば、第二のレベルの垂れの後、2メートル(約6.5フィート)の高さを有してもよい。この例では、ケーブルなどの吊り下げ構造は、高さにおいて2~4メートル(約6.5~13フィート)間隔で、垂れを増加/減少させてもよい。本明細書に記載される数値は、単なる例である。例えば、垂直ソーラーパネルのサイズ、局地的な条件(地理的、気候、野のタイプなど)などに基づいて、他の数が使用されてもよい。代替的または追加的に、垂れは連続的な様式で変化させられてもよい。例えば、列(例えば、各列)についての垂れの程度は、例えば、時刻、太陽角度、検知された気象条件、列間シェーディングについてのセンサの入力などに基づいて、より動的および連続的に変化させられてもよい。例えば、プーリ、リフトなどの機構は、連続的な位置制御に使用されてもよい。
【0068】
知られている機構を使用して、吊り下げ構造の長さおよび/または張力を調整してもよい。例えば、ロープおよびプーリ構造、ギヤ構造、フラグポール構造などは、ケーブルなどの吊り下げ構造の長さおよび/または張力を増加/減少させるために使用されてもよい。これらの構造は、手動または自動で動作させられてもよい。これらの構造は、モータ、センサなどの他の制御部品と一緒に、垂れ制御システムを形成してもよい。垂れ制御システムの例示的な構造は、
図19Bに関して本明細書に詳細に記載される。
【0069】
図18Aおよび
図18Bは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例を示す。本明細書に記載されるように、垂直ソーラーパネルは、吊り下げ構造(例えば、ケーブル、ビームなど)上に取り付けられ(例えば、吊り下げられ)てもよく、吊り下げ構造は、支持構造(例えば、ポール)上に取り付けられてもよい。垂直ソーラーパネルの高さは、例えば、支持構造に対する吊り下げ構造の位置を変化させることによって、調整されてもよい。
【0070】
図18Aおよび
図18Bの例では、複数の垂直ソーラーパネル1830は、例えば、(例えば、
図16Aに示される)コネクタ1640を介して、吊り下げ構造(例えば、ケーブル、ビームなど)1801上に取り付け(例えば、吊り下げ)られてもよい。複数の垂直ソーラーパネル1830は、互いから分離され、および/または相互接続されてもよい(例えば、ワイヤ1803を使用して)。吊り下げ構造1801は、吊り下げ構造が支持構造上の垂直位置を動的に変化させることを可能にしてもよい、任意の取り付け機構を介して、支持構造(例えば、ポール)1810上に取り付けられてもよい。例えば、取り付け機構は、ギヤ構造、プーリ構造などであってもよく、これは摩擦を介してケーブルの位置を固定してもよく、およびこれはケーブルを伸長または解放してもよい。取り付け機構は、吊り下げ構造(例えば、ビーム、バー、ケーブルなど)の端を固定してもよい移動可能な挟む機構であってもよい。取り付け機構は、吊り下げ構造の端を保持してもよい穴または窪みを備えてもよい。取り付け機構は、エア(例えば、真空)、液体、磁石などからの力および/または張力を使用して、吊り下げ構造を取り付けてもよい。取り付け機構は、支持構造、吊り下げ構造、および/または両方と共に、部品を形成してもよい。取り付け機構は、支持構造および/または吊り下げ構造から、取り外し可能であってもよい。
【0071】
支持構造(例えば、ポール)1810は、吊り下げ構造(例えば、ケーブル、ビームなど)1801の取り付けに関連する二つ以上の位置を備えてもよい。例えば、
図18Aおよび
図18Bに示されるように、H1、H2、およびH3の三つの位置があってもよい。各位置は、吊り下げ構造1801の高さならびに垂直ソーラーパネル1830の高さに対応してもよい。例えば、最も低い位置H1は、垂直ソーラーパネル1830の最も小さい高さ(例えば、
図16Cにおけるh1)に対応してもよい。中間位置H2は、垂直ソーラーパネル1830のより大きい高さ(例えば、
図16Cにおけるh2)に対応してもよい。
図18Aは、支持構造1810上の最も低い位置H1に取り付けられた吊り下げ構造1801および垂直ソーラーパネル1830の例を示す。
図18Bは、支持構造1810上の最も高い位置H3に取り付けられた吊り下げ構造1801および垂直ソーラーパネル1830の例を示す。三つの位置が示されてもよいが、支持構造上に吊り下げ構造のための任意の数の位置があってもよい。位置は、所定のものおよび/または離散的であってもよい。位置は、動的および/または連続的であってもよい。吊り下げ構造は、例えば、時刻、列間シェーディングの入力などに基づいて、支持構造上の位置に取り付けられ(例えば、ロックされ)てもよい。
【0072】
二つ以上の位置は、一つ以上の取り付け機構と関連付けられてもよい。例えば、支持構造上/内の、一つの取り付け機構は、二つ以上の取り付け位置を備えてもよい。例えば、取り付け機構は、支持構造に対して上または下に移動させる吊り下げ構造(例えば、ビーム)を案内するための、案内レールを備えてもよい。取り付け機構は、例えば、各所定のおよび/または所望の位置で、吊り下げ構造をロックするためのロック(または停止)構造を備えてもよい。別の例では、取り付け機構は持ち上げ構造を備えてもよく、これは、吊り下げ構造を持ち上げるかまたは下げ、任意の所定のおよび/または所望の位置で吊り下げ構造を停止/保持してもよく、ステップモータ、液圧駆動などの制御可能な力を使用してもよい。代替的に、複数の取り付け機構は、支持構造に/上に、取り付けられ/接続され/一体化されてもよい。
【0073】
図19Aは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例を示す。
図19Aにおける例は、支持構造(例えば、ポール)1910の側面図であってもよく、これ上に吊り下げ構造(例えば、ビーム、ケーブルなど)1901が取り付けられてもよい。複数の垂直ソーラーパネル(
図19Aにおいて図示せず)が、吊り下げ構造1901上に取り付けられ(例えば、吊り下げられ)てもよい。支持構造1910は、基部1900上に設置されてもよい。基部は、(例えば、
図16A~16C、
図17、
図18Aおよび18Bに示す)地面1600、ならびに/または支持構造に接続された基部部品であってもよい。
【0074】
例では、吊り下げ構造(例えば、ビーム、ケーブルなど)1901は、支持構造(例えば、ポール)1910に沿って(
図19Aにおいて矢印で示される通りに)上または下に移動可能であってもよい。結果として、吊り下げ構造1901の高さは調整されてもよい。示されていないが、所定のおよび/または所望の位置/高さで、吊り下げ構造1901を停止/ロックしてもよい、機構があってもよい。
【0075】
代替的または追加的に、垂直ソーラーパネルの高さは、例えば、支持構造の長さおよび/または高さを変化させることによって、調整されてもよい。例えば、支持構造(例えば、ポール)は伸縮式であってもよい。例えば、支持構造(例えば、ポール)は、例えば、ポールのより多くのまたはより少ない長さを地面の穴に打ち込むことによって、地面の上方でその長さを調整してもよい。支持構造(例えば、ポール)は、制御された方式で高さを増加/減少させてもよい、他の構造を備えてもよい。例えば、はさみ型リフトのような構造を使用してもよい。吊り下げ構造は、その相対的な位置を支持構造と共に維持してもよい。支持構造によって実現される高さの調整に加えて、吊り下げ構造はまた、支持構造に対して相対的なその位置を調整してもよい。
【0076】
図19Bは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例を示す。
図19Bにおける例は、
図17に関して記載された垂れ制御に使用されてもよい。
図19Bに示されるように、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921の長さおよび/または張力は、モータ1940によって作動させられる回転機構1930を介して調整可能であってもよい。吊り下げ構造1921は、例えば、プーリ1920およびスプール1922を介して、回転機構1930に接続されてもよい。例えば、プーリ1920は、支持構造(例えば、
図17におけるポール1710a、1710b)の頂部端に位置して(例えば、取り付けられて)もよい。吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921は、プーリ1920上を通って、例えば、支持構造(例えば、ポール)に沿って下向きに延在してもよい。吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921は、スプール1922上に巻かれてもよい。スプール1922は、例えば、二つの方向に、スプール軸の周りで回転可能であってもよい。一つの方向では、スプール1922は、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921がより多くの長さおよび/またはより少ない張力を有してもよいように、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921を解放してもよい。別の方向では、スプール1922は、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921がより少ない長さおよび/またはより多くの張力を有してもよいように、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921を格納してもよい。例えば、スプール1922は、支持構造(例えば、ポール)の下部位置に位置して(例えば、取り付けられて)もよい。
【0077】
スプール1922は、回転機構1930に接続され、それによって駆動されてもよい。回転機構1930は、スプール1922をモータ1940に接続してもよく、モータ1940からスプール1922に駆動力を伝達してもよい。例えば、回転機構1930は、ギヤ構造(例えば、ギヤセット)を備えてもよい。
図19Bは、例示的なギヤセットを示す。ギヤセットは、例えば、一緒に噛み合ってもよいギヤ19301、19302、19303、および19304を備えてもよい。例えば、ギヤ19301は、スプール1922に同心状に接続されてもよく、スプール1922と一緒に回転可能であってもよい。ギヤ19301は、ギヤ19302と噛み合ってもよく、これは、ギヤ19303と同心状に接続されてもよい。ギヤ19303は、ギヤ19304と噛み合ってもよい。ギヤ19304は、モータ1940の回転シャフト上に取り付けられてもよく、モータ1940と一緒に回転可能であってもよい。モータ1940が動作している時、モータ1940は、ギヤ19304を回転させてもよい回転力(またはトルク)を生成してもよい。回転運動は、ギヤ19303、ギヤ19302、ギヤ19301、およびスプール1922に伝達されてもよい。ギヤは、異なるサイズ(例えば、異なる直径)を有してもよいため、回転速度およびパワーは、変化させられてもよい。例えば、ギヤ19301は、他のギヤよりも大きな直径を有してもよい。ギヤ19301は、例えば、ギヤ19304と比較して、よりゆっくりと、かつより多くのパワーで回転してもよい。ギヤ19301がスプール1922を駆動して、例えば、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921上の負荷(例えば、ソーラーパネルの重量によって引き起こされる)を克服する必要があってもよい方向に、回転させることをパワーは可能にしてもよい。
【0078】
モータ1940は、ステップモータ、サーボモータ、リニアモータ、または位置に対する正確な制御を提供してもよく垂直ソーラーパネルに適用されてもよい任意の他のモータであってもよい。モータ1940は、例えばセンサ(図示せず)から信号を受信してもよい制御回路(図示せず)によって制御されてもよい。モータ1940は、ソーラーパネルによって生成される電気によって電力供給されてもよい。モータ1940は、液圧機械などの他の駆動源によって置き換えられまたは補完されてもよい。回転機構1930は、ギヤセットの任意の設計を含んでもよい。回転機構1930は、ギヤ以外の構造を備えてもよい。回転機構1930は、ギヤを備えなくてもよい。回転機構1930は、リニア機構などの他の機構によって置き換えられまたは補完されてもよい。吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921は、プーリおよび/またはスプール以外の、構造を介して調整されてもよい。例えば、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921は、張力ばね、ターンバックル、釣り合いおもりなどによって調整され(例えば、引かれ)てもよい。示されていないが、本明細書に記載の構成要素のうちの一つ以上は、支持構造(例えば、ポール)の、上、下、および/または内側に置かれてもよい。任意の他の構造を使用して、垂れ制御システムを垂直に設置されたソーラーパネルと一体化してもよい。構造(または機構)は、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921の一方の側にあることが示されているが、それは、単に例にすぎない。例えば、構造(または機構)は、吊り下げ構造(例えば、ケーブル)1921の、両方の側に適用されてもよい。
【0079】
図20Aおよび
図20Bは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例を示す。
図20Aおよび
図20Bは、それぞれの支持構造(例えば、ポール)2010a、2010b、2010c上に取り付けられた垂直ソーラーパネル2030a、2030b、2030cの列の側面図を含んでもよい。支持構造(例えば、ポール)2010a、2010b、2010cは、それぞれの基部(例えば、地面、基部部品など)2000a、2000b、2000c上に設置されてもよい。
図20Aまたは
図20Bのいずれでも、太陽は、列間で列間シェーディングを引き起こしてもよい斜め位置(すなわち、水平な地面に対するある角度)にある。支持構造(例えば、ポール)2010a、2010b、2010cは、異なる高さを有するように調整されてもよく、その結果、太陽に最も近い列は、最も小さい高さを有してもよく、太陽から最も遠い列は、最も大きい高さを有してもよい。垂直ソーラーパネルのこうした垂直調整は、列間シェーディングを変化させてもよい。例えば、これらのソーラーパネルの発電は、影響を受けてもよい。本明細書に記載されるように、支持構造(例えば、ポール)2010a、2010b、2010cは、伸縮構造、はさみ型リフトなどを備えてもよい。
図20Aおよび
図20Bに関して記載された構造はまた、
図16A~17に示されるものなどの、他の例において使用されてもよい。
【0080】
図21Aは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整するための例示的な制御システムを示す。
図16A~16C、
図17、
図18A~18B、
図19A~19B、および
図20A~20Bに関して本明細書に記載されるように、垂直ソーラーパネル(例えば、1630、1730a、1730b、1830、2030a、2030b、2030c)は、例えば、吊り下げ構造(例えば、1601、1701a、1701b、1801、1901)を介して、支持構造(例えば、1610、1710a、1710b、1810、1910)上に間接的に設置されてもよい。垂直ソーラーパネル(例えば、1630、1730a、1730b、1830、2030a、2030b、2030c)は、支持構造(例えば、2010a、2010b、2010c)上に直接設置されてもよい。垂直ソーラーパネルの高さは、例えば、吊り下げ構造の長さおよび/または張力を調整すること(例えば、垂れ制御)によって、調整されてもよい。代替的または追加的に、垂直ソーラーパネルの高さは、例えば、支持構造に対する吊り下げ構造の位置を調整することによって、調整されてもよい。代替的または追加的に、垂直ソーラーパネルの高さは、例えば、支持構造の高さを調整することによって、調整されてもよい。制御システムは、調整を実現するために使用されてもよい。
【0081】
図21Aは、例示的な制御システム2100を示す。制御システム2100は、電源2110、駆動源2120、駆動ユニット2130、コントローラ2140、およびセンサ2150を備えてもよい。電源2110は、バッテリユニットなどの電力貯蔵ユニットを備えてもよい。電力貯蔵ユニットは、垂直ソーラーパネルによって生成される電気を受容および/または貯蔵してもよい。代替的または追加的に、電源2110は、電力コンバータ(例えば、DC-DCコンバータ)を備えてもよく、垂直ソーラーパネルによって生成される電気は、採取され、リアルタイムでコンバートされて、制御システム2100のために役に立ってもよい。
【0082】
電源2110からの電力は、駆動源2120のために役に立って(例えば、を駆動して、に電力供給して)もよい。駆動源2120は、任意のモータであってもよく、これは、位置に対する正確な制御を提供してもよく、垂直ソーラーパネルと共に動作するための十分なトルクを有してもよい。例えば、駆動源2120は、ステップモータ、サーボモータ、リニアモータなどであってもよい。例えば、駆動源2120は、
図19Bに関して記載されたモータ1940であってもよい。モータは、液圧機械(例えば、液圧モータ、シリンダなど)、空気機械(例えば、空気アクチュエータ、シリンダなど)などの他の駆動源によって置き換えられまたは補完されてもよい。駆動源2120は、例えば、電源2110によって電力供給されコントローラ2140によって活性化される場合、駆動ユニット2130を作動させてもよい。
【0083】
駆動ユニット2130は、駆動源2120から吊り下げ構造/支持構造にエネルギーおよび移動を伝達および/または変換するように構成された機構を備えてもよい。例えば、駆動ユニット2130は、モータ2120からの回転運動およびトルクを、吊り下げ構造の直線移動(例えば、伸長する、緩める、上へ、下へ)および/または支持構造の直線移動に、変換するように構成されてもよい。例えば、機構はギヤ構造を備えてもよい。ギヤ構造は、例えば、ラックアンドピニオンを使用して、移動を変換してもよい。ギヤ構造は、例えば、ギヤセットを使用して、トルクを伝達してもよい。例えば、駆動ユニット2130は、
図19Bに関して記載された回転機構(例えば、ギヤセット)1930であってもよい。例えば、駆動ユニット2130は、上へ/下への移動を実現するために、吊り下げ構造/支持構造に接続されたリニア機構を備えてもよい。駆動ユニット2130は、駆動源(例えば、モータ)2120によって作動させられる場合、吊り下げ構造および/または支持構造を作動させて、垂直ソーラーパネルの高さの増加または減少を実現してもよい。
【0084】
コントローラ2140は、垂直ソーラーパネルのための吊り下げ構造/支持構造についての制御された位置変化を実現するために、駆動源(例えば、モータ)2120を制御するために使用されてもよい。例えば、コントローラ2140は、例えば、垂直ソーラーパネルの高さの調整の必要が検知される場合(例えば、列間シェーディングが閾値を超える場合、および/または、所定の時刻に到達する場合など)、駆動源(例えば、モータ)2120を活性化するための信号を送信してもよい。信号は、どれぐらい長く駆動源2120が動作するかを、示してもよい。代替的または追加的に、コントローラ2140は、例えば、列間シェーディングの目標の程度に到達する場合、駆動源(例えば、モータ)2120を不活性化するための信号を送信してもよい。コントローラ2140は、制御方法を実行するようにプログラムされてもよい任意のコントローラであってもよい。例えば、コントローラ2140は、プログラマブル論理コントローラ(PLC)などのプログラマブル集積回路(またはチップ)を備えてもよい。コントローラ2140は、別個のコントローラであってもよい。代替的に、コントローラ2140は組み合わされたコントローラであってもよく、これは、ソーラーパネルに関連付けられた電子機能、例えば、インバータ制御、バッテリ充電制御、故障検知および診断、温度管理、最大出力点追尾(MPPT)などの出力最適化機能などを、組み込んでもよい。コントローラ2140は、一つ以上の列のためのものであってもよい。コントローラ2140は、ソーラーパネルシステム全体のためのものであってもよい。
【0085】
コントローラ2140は、センサ2150から入力を受信するように構成されてもよい。センサ2150は、例えば、垂直ソーラーパネルについての列間シェーディングを、検知するために使用されてもよい。例えば、センサ2150は、一つ以上の放射照度センサを備えてもよい。放射照度センサは、特定の場所における太陽放射または太陽光の強度の量を測定するように設計された装置である。例えば、センサ2150は、カメラなどの、一つ以上の画像センサを備えてもよい。画像センサからの信号は、画像処理アルゴリズムを経て、例えば列間シェーディングの程度に関する情報を抽出してもよい。センサ2150は、垂直ソーラーパネル上に、および/またはその近くに設置されてもよい。ドローンなどの外部車両を使用して、ソーラーパネルに関連する写真を撮り、および/またはソーラーパネルに関連する太陽放射を測定してもよい。代替的または追加的に、一つ以上のオプティマイザをセンサ2150として使用してもよい。オプティマイザは、例えば、一つ以上のソーラーパネル上に配置されたソーラーセルの、一つ以上のサブストリングの最大出力点追尾によって、ソーラーパネルの性能を強化するために使用される装置を指す場合がある。オプティマイザは、DC/DCコンバータを備えてもよい。オプティマイザは、DC/ACコンバータ(例えば、マイクロインバータ)を備えてもよい。オプティマイザは、個々のソーラーパネルまたはソーラーパネルの性能をリアルタイムで監視してもよく、性能に関するデータをコントローラと通信してもよい。個々のソーラーパネルの性能は、列間シェーディングによって影響を受けてもよいため、列間シェーディングの程度(またはレベル)は、一つ以上のオプティマイザによって推定、追跡、および/または通信されてもよい。例えば、一つ以上のオプティマイザは、電力が高さの変化と共に増加している限り、調整を続けるために、コントローラ2140に信号(例えば、「調整し続ける」の信号)を送信してもよい。センサ2150として使用されるオプティマイザでは、より少数の追加のセンサが必要とされてもよく、または追加のセンサが必要とされなくてもよい。材料および/または設置コストは、低減されてもよい。単一のオプティマイザは、単一のソーラーパネルに接続されてもよい。一部の事例では、単一のソーラーパネルは、複数のオプティマイザ(例えば、サブストリングオプティマイザ)を備えてもよい。一部の事例では、単一のオプティマイザ(例えば、マルチパネルまたはマルチモジュールオプティマイザ)は、二つ以上のソーラーパネルに接続されてもよい。一部の事例では、ソーラーパネルの列は、オプティマイザに各々接続されたソーラーパネルを備えてもよい。一部の事例では、ソーラーパネルの列のうちのソーラーパネルのサブセットは、オプティマイザ(例えば、ストリングオプティマイザ)に接続されてもよく、一方、ソーラーパネルの列のうちの、他のソーラーパネルは、オプティマイザなしで互いに直接接続され得る。代替的または追加的に、電力に影響を与えることなくソーラーパネルによって生成される電力を測定/推定してもよい、他のパワーエレクトロニクスは、センサ2150として使用されてもよい。例えば、ソーラーパネルの出力を測定する、電圧センサおよび/または電流センサは、センサ2150として使用されてもよい。例えば、各ソーラーパネルは電圧センサを有してもよい。例えば、単一の電流センサが、ソーラーパネルのストリングに接続されてもよい(例えば、直列に接続されたソーラーパネルは、共通の電流を有する)。オプティマイザ、マイクロインバータ、サブストリングオプティマイザなど、および、ソーラーパネルレベルでの、最適化のないエレクトロニクスは、集合的にモジュールレベルパワーエレクトロニクス(MLPE)と呼ばれる場合がある。
【0086】
図21Bは、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整するための別の例示的な制御システム2101を示す。
図21Bに示されるように、センサ2150は、時刻を追跡するために使用されてもよい時間追跡器(例えば、クロックまたはタイマー)2151によって置き換えられまたは補完されてもよい。例えば、制御システム2101の単純なバージョンは、時刻に基づいて駆動源(例えば、モータ)2120を活性化することによって実現されてもよい。例えば、東-西で向き付けられた垂直ソーラーパネルのアレイについては、第一の時刻(例えば、朝)に基づいて、コントローラ2140は、(例えば、最初の列の)駆動源2120にある長さの時間にわたり動作するように命令してもよく、それにおいて、(例えば、最初の列の)垂直ソーラーパネルは、第一の高さ(例えば、最も低い位置)に到達するように駆動されてもよい。例えば、第二の時刻(例えば、正午)に基づいて、コントローラ2140は、(例えば、最初の列の)駆動源2120にある長さの時間にわたり動作するように命令してもよく、それにおいて、(例えば、最初の列の)垂直ソーラーパネルは、第二の高さ(例えば、最も高い位置)に到達するように駆動されてもよい。例えば、第三の時刻(例えば、晩)に基づいて、コントローラ2140は、(例えば、最後の列の)駆動源2120にある長さの時間にわたり動作するように命令してもよく、それにおいて、(例えば、最後の列の)垂直ソーラーパネルは、第一の高さ(例えば、最も低い位置)に到達するように駆動されてもよい。列間シェーディングについての垂直ソーラーパネルからのリアルタイムフィードバックの、可能な除去は、制御システムをさらに単純化し、コストを低減してもよい。
【0087】
制御システム2100または2101の構成要素の少なくとも一部は、垂直ソーラーパネルおよび/またはそれらの取り付け構造に組み込まれてもよい。例えば、コントローラ2140、センサ2150、時間追跡器2151などの、電子構成要素は、垂直ソーラーパネル内/上/間、および/または取り付け構造(例えば、ポール、ビームなど)上/内などに位置してもよい。例えば、駆動源(例えば、モータ)2120および/または駆動ユニット2130は、取り付け構造内/上/の下に、組み込まれてもよい。例えば、ポールは中空であってもよく、モータ、ギヤなどはポールの内側に位置してもよい。電源2110は、駆動源に対する重量、配線、隣接などに応じて、垂直ソーラーパネル内/上/間、および/または取り付け構造内/上/の下に位置してもよい。代替的に、制御システム2100または2101の構成要素の少なくとも一部は、分離可能な装置/モジュールとして一体化されてもよく、これは、本明細書に記載の高さ調整機能を可能にするために、垂直ソーラーパネルおよび/またはそれらの取り付け構造に接続されてもよい。例えば、分離可能な装置/モジュールを使用して、既存の垂直PVシステムを改良(retrofit)してもよい。例えば、分離可能な装置/モジュールは、既存の垂直PVシステムの、吊り下げケーブルに接続してもよく、吊り下げケーブルの長さ/張力調整を自動化して垂直ソーラーパネルの高さ調整を実現してもよい。
【0088】
図22は、垂直に設置されたソーラーパネルの高さを調整する例示的な方法を示す。例示的な方法(例えば、フローチャート2200)では、一つ以上のステップは、
図21Aおよび21Bに関して本明細書に記載される制御システムの、一つ以上の構成要素によって実施されてもよい。一つ以上のステップは、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、除去され、追加され、並べ替えられ、組み合わせられてもよい。
【0089】
ステップ2210では、第一のトリガ事象は、例えば、コントローラ2140によって、一つ以上の測定装置から受信されてもよい(例えば、
図21Aおよび21Bに示されるように)。一つ以上の測定装置は、例えば、センサ2150および/または時間追跡器(例えば、クロックまたはタイマー)2151を、備えてもよい(例えば、
図21Aおよび/または21Bに示されるように)。第一のトリガ事象は、列間シェーディングと関連付けられてもよい。例えば、第一のトリガ事象は、所定の閾値を超える列間シェーディングの程度(またはレベル)であってもよい。例えば、第一のトリガ事象は、(例えば、二つの列の間の)列間シェーディングの領域が過度に大きいのであり得ること(これは、関連する垂直ソーラーパネルからの電力出力に影響を与えてもよい)を、示してもよい。第一のトリガ事象は、ソーラーパネルの特定の列の電力生産(例えば、電力生産レベル)が閾値を下回ることを、(例えば、モジュールレベルパワーエレクトロニクス、すなわちMLPEによって提供される測定値に基づいて)示してもよい。第一のトリガ事象は、ソーラーパネルの列における特定のパネルの電力生産(例えば、電力生産レベル)が閾値を下回ることを、(例えば、MLPEによって提供される測定値に基づいて)示してもよい。第一のトリガ事象は、時刻と関連付けられてもよい。例えば、第一のトリガ事象は、太陽が斜め位置にある午後遅くであることを、示してもよい。
【0090】
ステップ2220では、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さは、例えば、第一のトリガ事象に基づいて、調整されてもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列は、前列(例えば、太陽に最も近い列)であってもよい。第一の列の高さは、例えば、列間シェーディングを変化させるために、調整されてもよい。例えば、第一の列の高さは減少させられてもよく、その結果、第一の列の後ろの第二の列は比較的より高くてもよく、より多くの太陽光を受けてもよい。例えば、第一の列の高さは、例えば、電力出力を削減するために、第二の列をより多く遮断するように、増加させられてもよい。代替的に、垂直ソーラーパネルの第一の列は、後列(例えば、太陽から最も遠い列)などの、他の列であってもよい。後列の高さは、例えば、列間シェーディングを変化させるために、前列の代わりに、および/または前列と一緒に、調整されてもよい。高さの調整は、
図17~
図21Bに関して詳細に本明細書に記載される通りに、様々な手段、例えば、垂れ制御、吊り下げ構造と支持構造との間の相対的な位置の変化、支持構造の高さを変化させるなど、を介して実現されてもよい。
【0091】
ステップ2230では、第二のトリガ事象は、例えば、コントローラ2140によって、一つ以上の測定装置から受信されてもよい。第二のトリガ事象は、列間シェーディングと関連付けられてもよい。例えば、第二のトリガ事象は、所定の閾値を超えずおよび/または所望の値に到達する、列間シェーディングの程度(またはレベル)であってもよい。例えば、第二のトリガ事象は、時刻と関連付けられてもよい。例えば、第二のトリガ事象は、列間の(現在の)高さの差が関連する垂直ソーラーパネルからの望ましい電力出力をもたらし得ること、および高さのさらなる調整が必要とされないのであり得ることを、示してもよい。一部の例では、第二のトリガ事象は単純に、停止するための表示であってもよい。例えば、オペレータ(例えば、人)は、高さ調整を停止するための信号を送信してもよい。信号は、第二のトリガ事象としてコントローラ2140によって受信されてもよい。
【0092】
ステップ2240では、垂直ソーラーパネルの第一の列についての高さ調整は、例えば、第二のトリガ事象に基づいて、停止してもよい。ステップ2230に関して本明細書に記載される通り、第二のトリガ事象は、高さ調整がもはや必要とされないことを、示してもよい。例えば、コントローラ2140は、結果として高さ調整を停止してもよい。
【0093】
以下、様々な特性が、番号付けされた条項または段落の組で、強調される。これらの特性は、本発明または発明の概念を限定するものとして解釈されるべきではなく、そのような特徴の特定の順序の重要性または関連性を示唆することなく、単に、本明細書に記載されるいくつかの特性の強調として提供される。
【0094】
条項1. 支持構造をソーラーパネルのための設置現場にアンカーすることを含み、支持構造が吊り下げソーラーパネルのための吊り下げケーブルを備える、方法。
【0095】
条項2. 複数のコネクタを介して吊り下げケーブル上に複数のソーラーパネルを展開することをさらに含み、複数のソーラーパネルがスペーサと相互接続され、複数のソーラーパネルの各パネルが、複数のコネクタのうちの少なくとも一つを含む、条項1に記載の方法。
【0096】
条項3. 複数のコネクタを介して吊り下げケーブル上で複数のソーラーパネルをロックすることをさらに含む、条項1または条項2に記載の方法。
【0097】
条項4. 支持構造が、少なくとも二つのポールをさらに備え、支持構造をアンカーすることが、少なくとも二つのポールをアンカーすることと、吊り下げケーブルを少なくとも二つのポールの間に伸長することと、をさらに含む、条項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【0098】
条項5. 複数のソーラーパネルを展開することが、複数のソーラーパネルを包装の案内部材に沿って包装の外へ移動させることをさらに含み、案内部材が、支持構造に取り付けられケーブルと位置合わせされるように構成される、条項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【0099】
条項6. 各パネルが、複数のコネクタのうちの少なくとも二つを備え、複数のコネクタのうちの少なくとも二つが、パネルの頂部端に取り付けられる、条項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【0100】
条項7. 各パネルが、パネルの底部端に取り付けられた少なくとも一つの追加的なコネクタをさらに備え、少なくとも一つの追加的なコネクタが、追加的なケーブルに接続するように構成される、条項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【0101】
条項8. ソーラーパネルが垂直ソーラーパネルである、条項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【0102】
条項9. 支持構造をソーラーパネルのための設置現場にアンカーすることを含み、支持構造が少なくとも二つのアンカーポールを備える、方法。
【0103】
条項10. 少なくとも二つのアンカーポールにケーブルを締結することによって、ケーブルに固定的に接続される複数のソーラーパネルを支持構造に展開することをさらに含む、条項9に記載の方法。
【0104】
条項11. 複数のソーラーパネルを包装の案内部材に沿って包装の外へ移動させることをさらに含み、案内部材が、支持構造に取り付けられるように構成される、条項9または条項10に記載の方法。
【0105】
条項12. 複数のソーラーパネルが、スペーサと相互接続される、条項9~11のいずれか一項に記載の方法。
【0106】
条項13. 複数のソーラーパネルの動きを制限するために、複数のソーラーパネルが、少なくとも一つの剛性のワイヤと相互接続される、条項9~12のいずれか一項に記載の方法。
【0107】
条項14. 複数のソーラーパネルの動きを制限するために、複数のソーラーパネルが、少なくとも一つのワイヤと相互接続され、方法が、少なくとも一つのワイヤを支持構造に締結することをさらに含む、条項9~13のいずれか一項に記載の方法。
【0108】
条項15. ソーラーパネルが垂直ソーラーパネルである、条項9~14のいずれか一項に記載の方法。
【0109】
条項16. 複数のソーラーパネルをスペーサと接続することを含み、複数のソーラーパネルの各パネルが、パネルの端に少なくとも一つのケーブルコネクタを備える、方法。
【0110】
条項17. 各パネルを第一のリンク部材と接続することをさらに含む、条項16に記載の方法。
【0111】
条項18. 各パネルを包装の第一の案内部材に取り付けることをさらに含み、第一のリンク部材が第一の案内部材に移動可能に取り付けられる、条項16または条項17に記載の方法。
【0112】
条項19. 少なくとも一つのケーブルコネクタが、吊り下げケーブルに接続するように構成され、第一の案内部材が、吊り下げケーブルに位置合わせされるように構成される、条項16~18のいずれか一項に記載の方法。
【0113】
条項20. 複数のソーラーパネルの各パネルが、パネルの異なる端に、少なくとも一つのワイヤコネクタをさらに備え、方法が、各パネルの少なくとも一つのワイヤコネクタを使用して複数のソーラーパネルをワイヤに接続することをさらに含む、条項16~19のいずれか一項に記載の方法。
【0114】
条項21. 各パネルを第二のリンク部材と接続することと、各パネルを包装の第二の案内部材と取り付けることとをさらに含み、第二のリンク部材が第二の案内部材に移動可能に取り付けられ、第一のリンク部材および第二のリンク部材が各パネルの異なる端に接続される、条項16~20のいずれか一項に記載の方法。
【0115】
条項22. 一つ以上の電気部品をスペーサの各々に組み込むことをさらに含む、条項16~21のいずれか一項に記載の方法。
【0116】
条項23. ソーラーパネルが垂直ソーラーパネルである、条項16~22のいずれか一項に記載の方法。
【0117】
条項24. 垂直ソーラーパネルの複数列を取り付けることを含み、各列が、吊り下げケーブルを使用して複数の垂直ソーラーパネルを吊り下げる、方法。
【0118】
条項25. 少なくとも一つの追加のケーブルを使用して、複数列を互いに接続することをさらに含む、条項24に記載の方法。
【0119】
条項26. 複数の垂直ソーラーパネルが、ワイヤを介して互いに接続され、少なくとも一つの追加のケーブルが、吊り下げケーブルおよびワイヤのうちの一方または両方と交差する、条項24または条項25に記載の方法。
【0120】
条項27. 変形可能材料および補強構造に基づいてソーラーパネルを製造することを含み、補強構造が、変形可能材料を補強するように構成され、ソーラーパネルが、吊り下げられるように構成されている、方法。
【0121】
条項28. 製造することが、張力を補強構造に及ぼすことと、変形可能材料を補強構造上にオーバーモールドすることと、を含む、条項27に記載の方法。
【0122】
条項29. 補強構造が複数のワイヤを備え、複数のワイヤが実質的に平行である、条項27または条項28に記載の方法。
【0123】
条項30. 製造することが、補強構造を変形可能材料の層の間に位置付けることを含み、補強構造が、変形可能材料を越えて延在する、条項27~29のいずれか一項に記載の方法。
【0124】
条項31. 補強構造が、変形可能材料との接続を補強するための複数の抵抗構造を備える、条項27~30のいずれか一項に記載の方法。
【0125】
条項32. 補強構造が、ソーラーパネルを吊り下げるための接続部品を備える、条項27~31のいずれか一項に記載の方法。
【0126】
条項33. ソーラーパネル内の選択された場所に一つ以上の穴を形成することをさらに含み、一つ以上の穴が、風管理、負荷管理、剛性管理、またはシェード管理のうちの、一つ以上のためのものである、条項27~32のいずれか一項に記載の方法。
【0127】
条項34. ソーラーパネル内の選択された場所に一つ以上のフレームを取り付けることをさらに含み、一つ以上のフレームの、少なくとも一つのフレームが、ソーラーパネルを吊り下げるように構成される、条項27~33のいずれか一項に記載の方法。
【0128】
条項35. ソーラーパネル内の選択された場所に一つ以上のフレームを取り付けることをさらに含み、一つ以上のフレームの、少なくとも一つのフレームが、ソーラーパネルが少なくとも一つのフレームで自重のもとでロックされることを、可能にするように構成される、条項27~34のいずれか一項に記載の方法。
【0129】
条項36. ソーラーパネル内の選択された場所に一つ以上の可撓性接合部を形成することをさらに含み、一つ以上の可撓性接合部が、風管理のためのものである、条項27~35のいずれか一項に記載の方法。
【0130】
条項37. 細長いコア上に複数のソーラーパネルを予めロールすることを含み、複数のソーラーパネルが可撓性であり、複数のソーラーパネルが吊り下げられるように構成される、方法。
【0131】
条項38. 細長いコアが、吊り下げ構造が通過することを、可能にするように構成され、吊り下げ構造が、複数のソーラーパネルを吊り下げるように構成される、条項37に記載の方法。
【0132】
条項39. ケーブルを細長いコアに通過させることをさらに含み、ケーブルが、複数のソーラーパネルを吊り下げるために伸長されるように構成される、条項37または条項38に記載の方法。
【0133】
条項40. 細長いコアが、複数のソーラーパネルを吊り下げるための吊り下げ構造であるように構成される、条項37~39のいずれか一項に記載の方法。
【0134】
条項41. プリロール式のソーラーパネルを吊り下げることと、プリロール式のソーラーパネルをアンロールすることと、をさらに含む、条項37~40のいずれか一項に記載の方法。
【0135】
条項42. 方法であって、一つ以上の測定装置から、第一のトリガ事象を受信することと、第一のトリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することであって、垂直ソーラーパネルの第一の列が、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを備える、調整することと、を含む、方法。
【0136】
条項43. 複数の垂直に設置されたソーラーパネルの、少なくとも一つのソーラーパネルが、両面型ソーラーパネルである、条項42に記載の方法。
【0137】
条項44. 複数の垂直に設置されたソーラーパネルが吊り下げられる、条項42または条項43に記載の方法。
【0138】
条項45. 第一のトリガ事象が、時刻と関連付けられる、条項42~44のいずれか一項に記載の方法。
【0139】
条項46. 第一のトリガ事象が、列間シェーディングと関連付けられる、条項42~45のいずれか一項に記載の方法。
【0140】
条項47. 第一のトリガ事象が、電力生産レベルと関連付けられる、条項42~46のいずれか一項に記載の方法。
【0141】
条項48. 一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置が、ソーラーパネルに関連付けられたオプティマイザである、条項42~47のいずれか一項に記載の方法。
【0142】
条項49. 垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することが、垂直ソーラーパネルの第一の列と垂直ソーラーパネルの第二の列との間の列間シェーディングが増加させられるように、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することをさらに含む、条項42~48のいずれか一項に記載の方法。
【0143】
条項50. 垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することが、垂直ソーラーパネルの第一の列に関連付けられたケーブルの張力を調整することであって、ケーブルが、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを吊り下げるように構成されている、調整することをさらに含む、条項42~49のいずれか一項に記載の方法。
【0144】
条項51. 一つ以上の測定装置から、第二のトリガ事象を受信することと、第二のトリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することを停止することとをさらに含む、条項42~50のいずれか一項に記載の方法。
【0145】
条項52. 垂直ソーラーパネルの第一の列に関連付けられた第一のケーブルの張力を調整することを含み、第一のケーブルが、調整後に第一の高さにあり、垂直ソーラーパネルの第一の列が、第一のケーブル上に吊り下げられた複数の垂直に設置された第一のソーラーパネルを備える、方法。
【0146】
条項53. 垂直ソーラーパネルの第二の列に関連付けられた第二のケーブルの張力を調整することをさらに含み、第二のケーブルが、調整後に第二の高さにあり、垂直ソーラーパネルの第二の列が、第二のケーブル上に吊り下げられた複数の垂直に設置された第二のソーラーパネルを備え、第一の高さが、第二の高さよりも小さい、条項52に記載の方法。
【0147】
条項54. 第一のケーブルの張力を調整することの後、垂直ソーラーパネルの第一の列と垂直ソーラーパネルの第二の列との間の列間シェーディングの領域が減少させられる、条項52または条項53に記載の方法。
【0148】
条項55. 一つ以上の測定装置から、トリガ事象を受信することをさらに含み、第一のケーブルの張力を調整すること、および第二のケーブルの張力を調整することが、トリガ事象に基づく、条項52~54のいずれか一項に記載の方法。
【0149】
条項56. トリガ事象が、時刻と関連付けられる、条項52~55のいずれか一項に記載の方法。
【0150】
条項57. トリガ事象が、列間シェーディングと関連付けられる、条項52~56のいずれか一項に記載の方法。
【0151】
条項58. 一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置が、第一のソーラーパネルまたは第二のソーラーパネルのうちの、一つ以上に関連付けられたオプティマイザである、条項52~57のいずれか一項に記載の方法。
【0152】
条項59. 一つ以上の測定装置から、第一の列と第二の列との間の列間シェーディングに関連付けられた第一のトリガ事象を受信することを含み、第一の列および第二の列の、各列が、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを備える、方法。
【0153】
条項60. 第一のトリガ事象に基づいて、第一の列または第二の列のうちの、一つ以上の高さを調整することをさらに含む、条項59に記載の方法。
【0154】
条項61. 一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置が、ソーラーパネルに関連付けられたオプティマイザである、条項59または条項60に記載の方法。
【0155】
条項62. 一つ以上の測定装置から、第一の列と第二の列との間の列間シェーディングに関連付けられた第二のトリガ事象を受信することと、第二のトリガ事象に基づいて、第一の列または第二の列のうちの、一つ以上の高さを調整することを停止することと、をさらに含む、条項59~61のいずれか一項に記載の方法。
【0156】
条項63. 複数の垂直に設置されたソーラーパネルが吊り下げられる、条項59~62のいずれか一項に記載の方法。
【0157】
条項64. 複数の垂直に設置されたソーラーパネルの、少なくとも一つのソーラーパネルが、両面型ソーラーパネルである、条項59~63のいずれか一項に記載の方法。
【0158】
条項65. 支持構造をソーラーパネルのための設置現場にアンカーすることを含み、支持構造が少なくとも二つのアンカーポールを備える、方法。
【0159】
条項66. 包装の案内部材を支持構造に取り付けることをさらに含む、条項65に記載の方法。
【0160】
条項67. 複数のソーラーパネルを、案内部材に沿って包装の外へ、および支持構造上へ、移動させることをさらに含む、条項65または条項66に記載の方法。
【0161】
条項68. 支持構造が、複数のソーラーパネルを吊り下げるように構成された吊り下げケーブルをさらに備え、吊り下げケーブルが、少なくとも二つのアンカーポールの間で伸長され、案内部材を取り付けることが、案内部材を吊り下げケーブルと位置合わせすることをさらに含む、条項65~67のいずれか一項に記載の方法。
【0162】
条項69. 複数のソーラーパネルが、吊り下げケーブルに事前に組み立てられ、方法が、吊り下げケーブルを少なくとも二つのアンカーポールに締結することをさらに含む、条項65~68のいずれか一項に記載の方法。
【0163】
条項70. 複数のソーラーパネルが、スペーサと相互接続され、スペーサが、一つ以上の電気部品を保持するように構成されている、条項65~69のいずれか一項に記載の方法。
【0164】
条項71. ワイヤを介して、複数のソーラーパネルを、ソーラーパネルの隣接する列と接続することをさらに含む、条項65~70のいずれか一項に記載の方法。
【0165】
条項72. 張力を補強構造に及ぼすことを含む、方法。
【0166】
条項73. 補強構造上に変形可能材料をオーバーモールドすることをさらに含む、条項72に記載の方法。
【0167】
条項74. 吊り下げられるように構成されたソーラーパネルを形成することをさらに含む、条項72または条項73に記載の方法。
【0168】
条項75. 補強構造が複数のワイヤを備え、複数のワイヤが実質的に平行である、条項72~74のいずれか一項に記載の方法。
【0169】
条項76. 補強構造が、変形可能材料を越えて延在する、条項72~75のいずれか一項に記載の方法。
【0170】
条項77. ソーラーパネル内の選択された場所に一つ以上の穴を形成することをさらに含み、一つ以上の穴が、風管理、負荷管理、剛性管理、またはシェード管理のうちの、一つ以上と関連付けられる、条項72~76のいずれか一項に記載の方法。
【0171】
条項78. ソーラーパネル内の選択された場所に一つ以上のフレームを取り付けることをさらに含み、一つ以上のフレームの、少なくとも一つのフレームが、ソーラーパネルを吊り下げ構造に取り付けることと関連付けられる、条項72~77のいずれか一項に記載の方法。
【0172】
条項79. ソーラーパネル内の選択された場所に一つ以上の可撓性接合部を形成することをさらに含み、一つ以上の可撓性接合部が、風管理と関連付けられる、条項72~78のいずれか一項に記載の方法。
【0173】
条項80. ソーラーパネルが可撓性であり、方法が、ソーラーパネルを細長いコアの周りにロールすることをさらに含む、条項72~79のいずれか一項に記載の方法。
【0174】
条項81. 細長いコアが中空であり、方法が、吊り下げ構造を細長いコアに通過させることをさらに含む、条項72~80のいずれか一項に記載の方法。
【0175】
条項82. 細長いコアが、ソーラーパネルがアンロールされることに基づいて、ソーラーパネルのための吊り下げ構造として使用されるように構成される、条項72~81のいずれか一項に記載の方法。
【0176】
条項83. 一つ以上の測定装置から、第一のトリガ事象を受信することを含む、方法。
【0177】
条項84. 第一のトリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することをさらに含み、垂直ソーラーパネルの第一の列が、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを備える、条項83に記載の方法。
【0178】
条項85. 第一のトリガ事象が、時刻、列間シェーディング、または電力生産レベルのうちの、一つ以上と関連付けられる、条項83または条項84に記載の方法。
【0179】
条項86. 一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置が、ソーラーパネルに関連付けられたオプティマイザである、条項83~85のいずれか一項に記載の方法。
【0180】
条項87. 垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することが、垂直ソーラーパネルの第一の列と垂直ソーラーパネルの第二の列との間の列間シェーディングが増加させられるように、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することをさらに含む、条項83~86のいずれか一項に記載の方法。
【0181】
条項88. 垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することが、垂直ソーラーパネルの第一の列に関連付けられたケーブルの張力を調整することであって、ケーブルが、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを吊り下げるように構成されている、調整することをさらに含む、条項83~87のいずれか一項に記載の方法。
【0182】
条項89. 一つ以上の測定装置から、第二のトリガ事象を受信することと、第二のトリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することを停止することとをさらに含む、条項83~88のいずれか一項に記載の方法。
【0183】
条項90. 複数のソーラーパネルを備える、システム。
【0184】
条項91. 包装をさらに備え、包装が案内部材を備え、複数のソーラーパネルが、包装内の案内部材に沿って組み立てられるように構成される、条項90に記載のシステム。
【0185】
条項92. 支持構造をさらに備え、支持構造が、少なくとも二つのアンカーポールを備え、支持構造が、少なくとも二つのアンカーポールを介して設置現場に設置されるように構成され、支持構造が、案内部材に取り付け可能であるように構成される、条項90または条項91に記載のシステム。
【0186】
条項93. 支持構造が、複数のソーラーパネルを少なくとも二つのアンカーポールの間に吊り下げるように構成された吊り下げケーブルをさらに備え、吊り下げケーブルが、案内部材と位置合わせされるように構成される、条項90~92のいずれか一項に記載のシステム。
【0187】
条項94. 複数のソーラーパネルが、スペーサと相互接続され、スペーサが、一つ以上の電気部品を保持するように構成されている、条項90~93のいずれか一項に記載のシステム。
【0188】
条項95. 複数の光起電セルと、複数の光起電セルの、少なくとも一つの側に取り付けられた、取り付け構造と、取り付け構造に配置され、複数の光起電セルと電気的に接続された一つ以上の電気部品とを備える装置。
【0189】
条項96. 取り付け構造が、変形可能材料でオーバーモールドされた補強構造を備える、条項95に記載の装置。
【0190】
条項97. 補強構造が張力で前負荷される、条項95または条項96に記載の装置。
【0191】
条項98. 補強構造が複数のワイヤを備え、複数のワイヤが実質的に平行である、条項95~97のいずれか一項に記載の装置。
【0192】
条項99. 取り付け構造が吊り下げられるように構成される、条項95~98のいずれか一項に記載の装置。
【0193】
条項100. 取り付け構造が、一つ以上の穴をさらに備え、一つ以上の穴が、風管理、負荷管理、剛性管理、またはシェード管理のうちの、一つ以上と関連付けられる、条項95~99のいずれか一項に記載の装置。
【0194】
条項101. 取り付け構造が、一つ以上のフレームをさらに備え、一つ以上のフレームの、少なくとも一つのフレームが、取り付け構造を吊り下げ構造に取り付けることと関連付けられる、条項95~100のいずれか一項に記載の装置。
【0195】
条項102. 取り付け構造が、一つ以上の可撓性接合部をさらに備え、一つ以上の可撓性接合部が、風管理と関連付けられる、条項95~101のいずれか一項に記載の装置。
【0196】
条項103. 取り付け構造が、可撓性であり、細長いコアの周りでロールする能力がある、条項95~102のいずれか一項に記載の装置。
【0197】
条項104. 一つ以上の測定装置から、トリガ事象を受信することを含む、方法。
【0198】
条項105. トリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することをさらに含み、垂直ソーラーパネルの第一の列が、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを備える、条項104に記載の方法。
【0199】
条項106. トリガ事象が、時刻、列間シェーディング、または電力生産レベルのうちの、一つ以上と関連付けられる、条項104または条項105に記載の方法。
【0200】
条項107. 一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置が、ソーラーパネルに関連付けられたオプティマイザである、条項104~106のいずれか一項に記載の方法。
【0201】
条項108. 垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することが、垂直ソーラーパネルの第一の列と垂直ソーラーパネルの第二の列との間の列間シェーディングが増加させられるように、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することをさらに含む、条項104~107のいずれか一項に記載の方法。
【0202】
条項109. 垂直ソーラーパネルの第一の列の高さを調整することが、垂直ソーラーパネルの第一の列に関連付けられたケーブルの張力を調整することであって、ケーブルが、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを吊り下げるように構成されている、調整することをさらに含む、条項104~108のいずれか一項に記載の方法。
【0203】
支持構造は、ソーラーパネルのための設置現場にアンカーされてもよい。支持構造は、吊り下げソーラーパネルのための吊り下げケーブルを備えてもよい。複数のソーラーパネルは、複数のコネクタを介して吊り下げケーブル上に展開されてもよい。複数のソーラーパネルは、スペーサと相互接続されてもよい。複数のソーラーパネルの各パネルは、複数のコネクタのうちの少なくとも一つを備えてもよい。複数のソーラーパネルは、複数のコネクタを介して吊り下げケーブル上にロックされてもよい。支持構造は、少なくとも二つのポールをさらに備えてもよい。少なくとも二つのポールは、アンカーされてもよい。少なくとも二つのポールの間の吊り下げケーブルは、伸長されてもよい。複数のソーラーパネルは、包装の案内部材に沿って包装の外へ移動させられてもよい。案内部材は、支持構造に取り付けられケーブルと位置合わせされるように、構成されてもよい。各パネルは、複数のコネクタのうちの少なくとも二つを備えてもよい。複数のコネクタのうちの少なくとも二つは、パネルの頂部端に取り付けられてもよい。各パネルは、パネルの底部端に取り付けられた少なくとも一つの追加的なコネクタをさらに備えてもよい。少なくとも一つの追加的なコネクタは、追加的なケーブルに接続するように構成されてもよい。ソーラーパネルは、垂直ソーラーパネルであってもよい。
【0204】
支持構造は、ソーラーパネルのための設置現場にアンカーされてもよい。支持構造は、少なくとも二つのアンカーポールを備えてもよい。複数のソーラーパネルは、ケーブルに固定的に接続されてもよい。複数のソーラーパネルは、例えば、ケーブルを少なくとも二つのアンカーポールに締結することによって、支持構造に展開されてもよい。複数のソーラーパネルは、包装の案内部材に沿って包装の外へ移動させられてもよい。案内部材は、支持構造に取り付けられるように構成されてもよい。複数のソーラーパネルは、スペーサと相互接続されてもよい。複数のソーラーパネルの動きを制限するために、複数のソーラーパネルは、少なくとも一つの剛性のワイヤと相互接続されてもよい。複数のソーラーパネルは、少なくとも一つのワイヤと相互接続されてもよい。複数のソーラーパネルの動きを制限するために、少なくとも一つのワイヤは、支持構造に締結されてもよい。ソーラーパネルは、垂直ソーラーパネルであってもよい。
【0205】
複数のソーラーパネルは、スペーサと接続されてもよい。複数のソーラーパネルの各パネルは、パネルの端に少なくとも一つのケーブルコネクタを備えてもよい。各パネルは、第一のリンク部材と接続されてもよい。各パネルは、包装の第一の案内部材に取り付けられてもよい。第一のリンク部材は、第一の案内部材に移動可能に取り付けられてもよい。少なくとも一つのケーブルコネクタは、吊り下げケーブルに接続するように構成されてもよい。第一の案内部材は、吊り下げケーブルと位置合わせされるように構成されてもよい。複数のソーラーパネルの各パネルは、パネルの異なる端に少なくとも一つのワイヤコネクタをさらに備えてもよい。複数のソーラーパネルは、各パネルの、少なくとも一つのワイヤコネクタを使用して、ワイヤに接続されてもよい。各パネルは、第二のリンク部材と接続されてもよい。各パネルは、包装の第二の案内部材で取り付けられてもよい。第二のリンク部材は、第二の案内部材に移動可能に取り付けられてもよい。第一のリンク部材および第二のリンク部材は、各パネルの異なる端に接続されてもよい。一つ以上の電気部品は、スペーサの各々に組み込まれてもよい。ソーラーパネルは、垂直ソーラーパネルであってもよい。
【0206】
複数の垂直ソーラーパネルの列を設置してもよい。各列は、吊り下げケーブルを使用して、複数の垂直ソーラーパネルを吊り下げてもよい。複数列は、少なくとも一つの追加のケーブルを使用して、互いに接続されてもよい。複数の垂直ソーラーパネルは、ワイヤを介して互いに接続されてもよい。少なくとも一つの追加のケーブルは、吊り下げケーブルおよびワイヤのうちの一方または両方と交差してもよい。
【0207】
ソーラーパネルまたはPVモジュールは、変形可能材料および補強構造に基づいて、製造されてもよい。補強構造は、変形可能材料を補強するように構成されてもよい。ソーラーパネルは、吊り下げられるように構成されてもよい。張力は、補強構造に及ぼされてもよい。変形可能材料は、補強構造上にオーバーモールドされてもよい。補強構造は、複数のワイヤを備えてもよい。複数のワイヤは、実質的に平行であってもよい。補強構造は、変形可能材料の層の間に位置付けられてもよい。補強構造は、変形可能材料を越えて延在してもよい。補強構造は、変形可能材料との接続を補強するための複数の抵抗構造を備えてもよい。補強構造は、ソーラーパネルを吊り下げるための接続部品を備えてもよい。一つ以上の穴は、ソーラーパネル内の選択された場所に形成されてもよい。一つ以上の穴は、風管理、負荷管理、剛性管理、またはシェード管理のうちの、一つ以上のためのものであってもよい。一つ以上のフレームは、ソーラーパネル内の選択された場所に取り付けられてもよい。一つ以上のフレームの、少なくとも一つのフレームは、ソーラーパネルを吊り下げるように構成されてもよい。一つ以上のフレームは、ソーラーパネル内の選択された場所に取り付けられてもよい。一つ以上のフレームの、少なくとも一つのフレームは、ソーラーパネルが少なくとも一つのフレームで自重のもとでロックされることを、可能にするように構成されてもよい。一つ以上の可撓性接合部は、ソーラーパネル内の選択された場所に形成されてもよい。一つ以上の可撓性接合部は、風管理のためのものであってもよい。
【0208】
複数のソーラーパネルまたはPVモジュールは、細長いコア上にプリロールされてもよい。複数のソーラーパネルは、可撓性であってもよい。複数のソーラーパネルは、吊り下げられるように構成されてもよい。細長いコアは、吊り下げ構造の通過を可能にするように構成されてもよい。吊り下げ構造は、複数のソーラーパネルを吊り下げるように構成されてもよい。ケーブルは、細長いコアを通過させられてもよい。ケーブルは、複数のソーラーパネルを吊り下げるために伸長されるように構成されてもよい。細長いコアは、複数のソーラーパネルを吊り下げるための吊り下げ構造であるように構成されてもよい。プリロール式のソーラーパネルは、吊り下げられてもよい。プリロール式のソーラーパネルは、アンロールされてもよい。
【0209】
第一のトリガ事象は、例えば、コントローラによって、一つ以上の測定装置から受信されてもよい。第一のトリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルまたはPVモジュールの第一の列の高さは、調整されてもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列は、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを備えてもよい。複数の垂直に設置されたソーラーパネルの、少なくとも一つのソーラーパネルは、両面型ソーラーパネルであってもよい。複数の垂直に設置されたソーラーパネルは、吊り下げられてもよい。第一のトリガ事象は、時刻と関連付けられてもよい。第一のトリガ事象は、列間シェーディングと関連付けられてもよい。第一のトリガ事象は、電力生産レベルと関連付けられてもよい。一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置は、ソーラーパネルに関連付けられたオプティマイザであってもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列の高さは、調整されてもよく、その結果、垂直ソーラーパネルの第一の列と垂直ソーラーパネルの第二の列との間の列間シェーディングは、増加させてもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列に関連付けられたケーブルの張力は、調整されてもよい。ケーブルは、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを吊り下げるように構成されてもよい。第二のトリガ事象は、例えば、コントローラによって、一つ以上の測定装置から受信されてもよい。第二のトリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さについての調整を停止してもよい。
【0210】
ソーラーパネルまたは垂直PVモジュールの第一の列に関連付けられた第一のケーブルの張力は、調整されてもよい。第一のケーブルは、調整後に第一の高さにあってもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列は、第一のケーブル上に吊り下げられてもよい複数の垂直に設置された第一のソーラーパネルを備えてもよい。垂直ソーラーパネルの第二の列に関連付けられた第二のケーブルの張力は、調整されてもよい。第二のケーブルは、調整後に第二の高さにあってもよい。垂直ソーラーパネルの第二の列は、第二のケーブル上に吊り下げられてもよい複数の垂直に設置された第二のソーラーパネルを備えてもよい。第一の高さは、第二の高さよりも小さくてもよい。第一のケーブルの張力を調整することの後、垂直ソーラーパネルの第一の列と垂直ソーラーパネルの第二の列との間の列間シェーディングの領域は、減少させられてもよい。トリガ事象は、一つ以上の測定装置から受信されてもよい。第一のケーブルの張力を調整すること、および第二のケーブルの張力を調整することは、トリガ事象に基づいてもよい。トリガ事象は、時刻と関連付けられてもよい。トリガ事象は、列間シェーディングと関連付けられてもよい。一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置は、第一のソーラーパネルまたは第二のソーラーパネルのうちの、一つ以上に関連付けられたオプティマイザであってもよい。
【0211】
第一の列と第二の列との間の列間シェーディングに関連付けられる第一のトリガ事象は、例えば、コントローラによって、一つ以上の測定装置から受信されてもよい。第一の列および第二の列の、各列は、複数の垂直に設置されたソーラーパネルまたはPVモジュールを備えてもよい。第一のトリガ事象に基づいて、第一の列および/または第二の列の高さを調整してもよい。一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置は、ソーラーパネルに関連付けられたオプティマイザであってもよい。第一の列と第二の列との間の列間シェーディングに関連付けられた第二のトリガ事象は、例えば、コントローラによって、一つ以上の測定装置から受信されてもよい。第二のトリガ事象に基づいて、第一の列および/または第二の列の高さについての調整を停止してもよい。複数の垂直に設置されたソーラーパネルは、吊り下げられてもよい。複数の垂直に設置されたソーラーパネルの、少なくとも一つのソーラーパネルは、両面型ソーラーパネルであってもよい。
【0212】
支持構造は、ソーラーパネルのための設置現場にアンカーされてもよい。支持構造は、少なくとも二つのアンカーポールを備えてもよい。包装の案内部材は、支持構造に取り付けられてもよい。複数のソーラーパネルは、案内部材に沿って包装の外へ、および支持構造上へ、移動させられてもよい。支持構造は、複数のソーラーパネルを吊り下げるように構成された吊り下げケーブルをさらに備えてもよく、吊り下げケーブルは、少なくとも二つのアンカーポールの間に伸長される。案内部材は、吊り下げケーブルと位置合わせされてもよい。複数のソーラーパネルは、吊り下げケーブルに事前に組み立てられてもよい。吊り下げケーブルは、少なくとも二つのアンカーポールに締結されてもよい。複数のソーラーパネルは、スペーサと相互接続されてもよい。スペーサは、一つ以上の電気部品を保持するように構成されてもよい。複数のソーラーパネルは、ワイヤを介して、ソーラーパネルの隣接する列と接続されてもよい。
【0213】
張力は、補強構造に及ぼされてもよい。変形可能材料は、補強構造上にオーバーモールドされてもよい。吊り下げられるように構成されたソーラーパネルが、形成されてもよい。補強構造は複数のワイヤを備えてもよく、複数のワイヤは実質的に平行であってもよい。補強構造は、変形可能材料を越えて延在してもよい。一つ以上の穴は、ソーラーパネル内の選択された場所に形成されてもよい。一つ以上の穴は、風管理、負荷管理、剛性管理、またはシェード管理のうちの、一つ以上と関連付けられてもよい。一つ以上のフレームは、ソーラーパネル内の選択された場所に取り付けられてもよい。一つ以上のフレームの、少なくとも一つのフレームは、ソーラーパネルを吊り下げ構造に取り付けることと関連付けられてもよい。一つ以上の可撓性接合部は、ソーラーパネル内の選択された場所に形成されてもよい。一つ以上の可撓性接合部は、風管理と関連付けられてもよい。ソーラーパネルは、可撓性であってもよい。ソーラーパネルは、細長いコアの周りにロールされてもよい。細長いコアは、中空であってもよい。吊り下げ構造は、細長いコアを通過させられてもよい。細長いコアは、ソーラーパネルがアンロールされることに基づいて、ソーラーパネルのための吊り下げ構造として使用されるように構成されてもよい。
【0214】
第一のトリガ事象は、例えば、コントローラによって、一つ以上の測定装置から受信されてもよい。第一のトリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さは、調整されてもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列は、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを備えてもよい。第一のトリガ事象は、時刻、列間シェーディング、または電力生産レベルのうちの、一つ以上と関連付けられてもよい。一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置は、ソーラーパネルに関連付けられたオプティマイザであってもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列の高さは、調整されてもよく、その結果、垂直ソーラーパネルの第一の列と垂直ソーラーパネルの第二の列との間の列間シェーディングは、増加させてもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列に関連付けられたケーブルの張力は、調整されてもよい。ケーブルは、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを吊り下げるように構成されてもよい。第二のトリガ事象は、例えば、コントローラによって、一つ以上の測定装置から受信されてもよい。第二のトリガ事象に基づいて、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さについての調整を停止してもよい。
【0215】
システムは、複数のソーラーパネルと、包装と、支持構造とを備えてもよい。包装は、案内部材を備えてもよい。複数のソーラーパネルは、包装内の案内部材に沿って組み立てられるように構成されてもよい。支持構造は、少なくとも二つのアンカーポールを備えてもよい。支持構造は、少なくとも二つのアンカーポールを介して設置現場に設置されるように構成されてもよい。支持構造は、案内部材に取り付け可能であるように構成される。支持構造は、少なくとも二つのアンカーポールの間に複数のソーラーパネルを吊り下げるように構成された吊り下げケーブルをさらに備えてもよい。吊り下げケーブルは、案内部材と位置合わせされるように構成されてもよい。複数のソーラーパネルは、スペーサと相互接続されてもよい。スペーサは、一つ以上の電気部品を保持するように構成されてもよい。
【0216】
装置は、複数の光起電セルと、複数の光起電セルの、少なくとも一つの側に取り付けられた、取り付け構造と、取り付け構造に配置され、複数の光起電セルと電気的に接続された一つ以上の電気部品とを備えてもよい。取り付け構造は、変形可能材料でオーバーモールドされた補強構造を備えてもよい。補強構造は、張力で前負荷されてもよい。補強構造は、複数のワイヤを備えてもよい。複数のワイヤは、実質的に平行であってもよい。取り付け構造は、吊り下げられるように構成されてもよい。取り付け構造は、一つ以上の穴をさらに備えてもよい。一つ以上の穴は、風管理、負荷管理、剛性管理、またはシェード管理のうちの、一つ以上と関連付けられてもよい。取り付け構造は、一つ以上のフレームをさらに備えてもよい。一つ以上のフレームの、少なくとも一つのフレームは、取り付け構造を吊り下げ構造に取り付けることと関連付けられてもよい。取り付け構造は、一つ以上の可撓性接合部をさらに備えてもよい。一つ以上の可撓性接合部は、風管理と関連付けられてもよい。取り付け構造は、可撓性であってもよく、細長いコアの周りでロールする能力があってもよい。
【0217】
トリガ事象は、一つ以上の測定装置から受信されてもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列の高さは、例えば、トリガ事象に基づいて、調整されてもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列は、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを備えてもよい。トリガ事象は、時刻、列間シェーディング、または電力生産レベルのうちの、一つ以上と関連付けられてもよい。一つ以上の測定装置の、少なくとも一つの測定装置は、ソーラーパネルに関連付けられたオプティマイザであってもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列と垂直ソーラーパネルの第二の列との間の列間シェーディングが増加させられてもよいように、垂直ソーラーパネルの第一の列の高さは調整されてもよい。垂直ソーラーパネルの第一の列に関連付けられたケーブルの張力は、調整されてもよい。ケーブルは、複数の垂直に設置されたソーラーパネルを吊り下げるように構成されてもよい。
【0218】
本明細書に記載の例は、パネルを吊り下げまたは懸架するために可撓性または伸長可能なケーブルを使用してもよいが、他の吊り下げ構造、例えば剛性のおよび/または水平なポールが、使用されてもよい。パネルを吊り下げるためのケーブルは、二つ以上のケーブルであってもよい。例えば、水平に平行なケーブルがあってもよい。ケーブルは、電気を伝導してもよい。ケーブルは、接地ケーブルであってもよい。ソーラーパネルは、両面型であってもよい。ソーラーパネルは、単面型(例えば、一つの側のみが光起電セルを有する)であってもよい。ソーラーパネルは、他の形態のものであってもよく、他の特性を有してもよい。例えば、パネルは、光起電セルを有する、三つ以上の側を有してもよい。例えば、パネルは、より多くの向きを扱ってもよい、交差パネル(例えば、互いに交差してパネルを形成する、二つのサブパネル)であってもよい。パネルは、異なる形状のもの、例えば、湾曲した、円形の、T字形状の、Z字形状のものなどであってもよい。パネルは、可撓性であって(例えば、いかなるガラスも有しなくて)もよい。可撓性パネルは、展開前にロールの形態のものであってもよい。パネルは、制御された方式で傾けられ/回転させられてもよい。例えば、パネルは、上部ケーブルおよび下部ケーブルに接続されてもよく、下部ケーブルは、上部ケーブルの周りでパネルを回転させてもよい。例えば、パネルは、上部ケーブル、中央ケーブル、および下部ケーブルに接続されてもよく、上部/下部ケーブルは、中央ケーブルの周りでパネルを回転させてもよい。追加の装置または構成要素(例えば、モータ、センサなど)を使用して、例えば、設置に基づいて、プリロール式のソーラーパネルのアンロールをトリガしてもよい。例えば、モータ(例えば、サーボモータ)は、パネルの位置を制御するために使用されてもよい。パネルおよび/または関連する構造(例えば、支持構造)は、発電のほかに、追加的な機能を提供してもよい。例えば、明かり(例えば、LEDライト)は、領域(例えば、農場、駐車場など)に対する照明のために、パネルの底部におよび/またはフレームに(例えば、穴を介して)取り付けられてもよい。明かりは、故障、検知結果などを示すことなどの、監視目的のための、制御システムと一緒に使用されてもよい。例えば、明かりは、赤色に変わって、オプティマイザの故障を示してもよい。(例えば、空いている駐車空間にマークをするため)そのパネルの下に何も検知されない場合に明かりは緑色に変わってもよい。灌漑システムなどの他のシステムを取り付けて、作物のための制御された効率的な水噴霧などの追加の機能を提供してもよい。カメラ(静的または可動)を使用して、列間の部分的なシェーディングだけでなく、作物も監視して、作物の全体的な状態、およびより多くの太陽光が必要であるかまたはより多くのシェードが必要であるかどうかを決定してもよい。垂直ソーラーパネルの高さの調整はまた、農耕(例えば、作物)ニーズに基づいて決定されてもよい。例えば、作物の太陽光へのニーズは、例えば、一日の間に、動的に変化する場合がある。垂直ソーラーパネルの高さは、農耕ニーズと電力生産との間のバランスを伴って調整されてもよい。
【0219】
例は上述されているが、これらの例の特徴および/またはステップは、任意の所望の様式で組み合わせ、分割、省略、再配置、改訂、および/または拡張されてもよい。当業者は、様々な変更、修正、および改善を容易に思い付くであろう。こうした変更、修正、および改善は、本明細書に明示的に述べられていないが、この説明の一部であるように意図され、本開示の趣旨および範囲内であるように意図される。したがって、前述の説明は、単に例としてのものであり、限定するものではない。
【外国語明細書】