IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニーの特許一覧

<>
  • 特開-消費者製品 図1
  • 特開-消費者製品 図2A
  • 特開-消費者製品 図2B
  • 特開-消費者製品 図2C
  • 特開-消費者製品 図3
  • 特開-消費者製品 図4
  • 特開-消費者製品 図5
  • 特開-消費者製品 図6
  • 特開-消費者製品 図7
  • 特開-消費者製品 図8
  • 特開-消費者製品 図9
  • 特開-消費者製品 図10A
  • 特開-消費者製品 図10B
  • 特開-消費者製品 図11
  • 特開-消費者製品 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133596
(43)【公開日】2024-10-02
(54)【発明の名称】消費者製品
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/20 20060101AFI20240925BHJP
【FI】
B65D77/20 D
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024107918
(22)【出願日】2024-07-04
(62)【分割の表示】P 2022502386の分割
【原出願日】2020-08-11
(31)【優先権主張番号】19191699.8
(32)【優先日】2019-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】20189610.7
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】ング・パク・ラング、クララ・ソフィー
(72)【発明者】
【氏名】ヘフテ、パウルス・アントニウス・アウグスティヌス
(72)【発明者】
【氏名】レフレール、ヨースト
(72)【発明者】
【氏名】マルチネス-ベカレス、アルベルト
(57)【要約】      (修正有)
【課題】輸送及び貯蔵中に水溶性単位用量物品の極端な温度変動の結果として生じる構造的破損の発生率を低減し、他の封入された水溶性単位用量物品に対する単一の水溶性単位用量物品の偶発的な構造的破損の影響を最小限にする。
【解決手段】容器が使用されていないときに第1の開口部を通るアクセスを防止するように位置付けられるが、容器が使用されるときに第1の開口部へのアクセスを可能にするように移動可能であり、容器は、ロック手段を備え、ロック手段は、第1の部分上の第1のロック構成要素と、第2の部分上の第2のロック構成要素と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費者製品であって、少なくとも1つの水溶性単位用量物品と、容器と、を含み、
前記少なくとも1つの水溶性単位用量物品は、少なくとも1つの単位用量内部区画を作成するように配向された少なくとも1つの水溶性フィルムを含み、前記少なくとも1つの単位用量内部区画は、洗剤組成物を含み、
前記容器は、第1の部分を備え、前記第1の部分は、前記少なくとも1つの水溶性単位用量物品が含有される第1の区画を備え、前記第1の区画は、第1の開口部を通してアクセス可能であり、
前記容器は、第2の部分を備え、前記第2の部分は、前記容器が使用されていないときに前記第1の開口部を通るアクセスを防止するように位置付けられるが、前記容器が使用されているときに前記第1の開口部へのアクセスを可能にするように移動可能であり、
前記容器は、ロック手段を備え、前記ロック手段は、前記第1の部分上の第1のロック構成要素と、前記第2の部分上の第2のロック構成要素と、を備え、前記第1のロック構成要素は、前記第2のロック構成要素に係合して、前記第1のロック構成要素及び第2のロック構成要素がユーザによって互いに係合解除されるまで、前記第1の開口部へのアクセスを可能にする前記第2のロック構成要素の動きを防止し、
前記第1の部分は、内面及び外面を備え、前記内面は、前記内部区画に面し、
前記第1の部分の前記内面の少なくとも一部は、紙ベースの材料から構築され、その結果、前記少なくとも1つの単位用量物品の前記水溶性フィルムは、前記内面の前記紙ベースの材料に直接接触する、消費者製品。
【請求項2】
前記第1の部分の前記内面全体は、紙ベースの材料から構築され、より好ましくは、前記第1の部分の全体は、紙ベースの材料から構築される、請求項1に記載の消費者製品。
【請求項3】
前記第2の部分は、内面及び外面を備え、前記第2の部分の前記内面の少なくとも一部は、紙ベースの材料から構築され、好ましくは、前記第2の部分の前記内面全体は、紙ベースの材料から構築され、更により好ましくは、前記第2の部分全体は、紙ベースの材料から構築される、請求項1に記載の消費者製品。
【請求項4】
a.前記第1のロック構成要素は、紙ベースの材料から構築されるか、又は
b.前記第2のロック構成要素は、紙ベースの材料から構築されるか、又は
c.これらの組み合わせである、請求項1~3のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項5】
前記紙ベースの材料は、紙、ボール紙、又はそれらの混合物を含み、好ましくは、前記ボール紙は、板紙、段ボール、又はそれらの混合物を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項6】
前記紙ベースの材料は、紙、ボール紙、又はそれらの混合物を含む積層体であり、好ましくは、前記ボール紙は、板紙、段ボール、又はそれらの混合物、及び少なくとも第2の材料を含み、前記第1の部分の前記内面、及び好ましくは前記第2の部分の前記内面が、紙、ボール紙、又はそれらの混合物を含み、好ましくは、前記ボール紙は、板紙、段ボール、又はそれらの混合物を含み、好ましくは、前記第1の部分の前記外面、前記第2の部分の外面、又はそれらの組み合わせが、前記第2の材料を含む、請求項5に記載の消費者製品。
【請求項7】
前記第2の材料は、プラスチック材料を含み、好ましくは、前記プラスチック材料は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、又はそれらの混合物を含み、好ましくは、前記紙ベースの積層体は、50重量%超の紙ベースの材料の積層体を含む、請求項6に記載の消費者製品。
【請求項8】
前記第1の区画の体積は、500ml~5000ml、好ましくは800ml~4000mlである、請求項1~7のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項9】
前記第1のロック構成要素は、前記第1の部分の前記外面から突出するタブであり、前記第2の部分は、前記第1のロックタブが解放可能に係合することができる当接部を備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項10】
前記洗剤組成物は、液体、固体、又はそれらの混合物、好ましくは液体である、請求項1~9のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項11】
前記水溶性フィルムは、ポリマーを含み、前記ポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリビニルアセテート、ポリカルボン酸及び塩、ポリアミノ酸若しくはペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー、デンプン及びゼラチン、キサンタム(xanthum)、カラガム(carragum)を含む多糖類、又はそれらの混合物から選択される、ホモポリマー、コポリマー、あるいはそれらの混合物、好ましくは、ポリビニルアルコールホモポリマー、並びに/又は好ましくはスルホン化及びカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーから選択されるアニオン性ポリビニルアルコールコポリマー、特にカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項12】
前記第2の部分は、その中に前記第1の部分を受容するスリーブであり、前記第1の開口部がアクセス可能であり、かつ前記第1のロック構成要素及び第2のロック構成要素が互いに係合解除される、開放位置と、前記第2の部分が前記第1の開口部へのアクセスを遮断し、かつ前記第1のロック構成要素及び前記第2のロック構成要素が係合する、閉鎖位置との間で、前記第1の部分は、前記第2の部分内で摺動することができる、請求項1~11のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項13】
前記第1の部分は、基壁及び前記第1の開口部を備え、前記第1の開口部は、前記基壁と反対側にあり、前記基壁及び前記第1の開口部は、少なくとも1つの側壁によって接続されており、
前記第2の部分は、第2の開口部及び少なくとも1つの接続壁を備え、前記第1の部分は、前記第2の開口部を介して前記第2の部分内で摺動し、前記接続壁は、前記閉鎖にあるときに前記第1の開口部を遮断し、
前記第1の部分の前記少なくとも1つの側壁は、前記第1のロック構成要素を備え、前記第2の部分の前記少なくとも1つの接続壁は、前記第2のロック構成要素を備え、
好ましくは、前記第2の部分は、前記第2の開口部の反対側の端壁を備え、前記第2の開口部及び前記端壁は、前記少なくとも1つの接続壁を介して接続されている、請求項12に記載の消費者製品。
【請求項14】
前記第2の部分は、取り外し可能な蓋であり、閉鎖位置にある前記第2の部分は、第1の開口部へのアクセスを遮断し、閉鎖位置にあるとき、前記第1のロック構成要素は、前記第2のロック構成要素と係合し、開放位置にあるとき、前記第1のロック構成要素及び第2のロック構成要素は、係合解除され、前記第2の部分は、前記第1の開口部へのアクセスを可能にするように取り外し可能である、請求項1~11のいずれか一項に記載の消費者製品。
【請求項15】
前記第2の部分は、ヒンジを介して前記第1の部分に取り付けられるか、又は前記第2の部分は、前記第1の部分から完全に取り外すことができ、好ましくは、前記第2の部分は、前記第1の部分から完全に取り外すことができる、請求項14に記載の消費者製品。
【請求項16】
前記第2の部分は、頂壁及び少なくとも1つの側壁を備え、
前記第1の部分は、基壁及び前記第1の開口部を備え、前記第1の開口部は、前記基壁と反対側にあり、前記基壁及び前記第1の開口部は、少なくとも1つの側壁によって接続されており、
前記閉鎖位置では、前記第2の部分の前記少なくとも1つの側壁は、前記第1の部分の前記1つの側壁内に少なくとも部分的に重なり、
前記第1のロック構成要素は、前記第1の部分の前記少なくとも1つの側壁上に位置付けられ、第2のロック構成要素は、前記第2の部分の前記少なくとも1つの側壁上に位置付けられる、請求項14又は15に記載の消費者製品。
【請求項17】
前記第1の部分は、第1のブランクから構築され、前記第2の部分は、第2のブランクから構築される、請求項1~16のいずれか一項に記載の消費者製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
容器と、少なくとも1つの水溶性単位用量物品と、を含む、消費者製品。
【背景技術】
【0002】
水溶性単位用量物品は、その利便性と使い易さから消費者に好まれる。理論に拘束されることを望むものではないが、水溶性単位用量物品は、単回使用用量の洗剤を収容する少なくとも1つの内部区画を形成するように成形された水溶性フィルムを含む。水溶性単位用量物品の水への添加時に、水溶性フィルムが溶解及び/又は分解し、洗剤を周囲の水に放出して、洗浄液を生成する。
【0003】
そのような水溶性単位用量物品は、剛性又は可撓性のプラスチック容器内で貯蔵及び輸送される。理論に拘束されることを望むものではないが、消費者は、複数の水溶性単位用量物品を含む容器を購入する。容器は、製造場所からスーパーマーケットに出荷され、購入されると、消費者の家で貯蔵される。
【0004】
問題は、輸送及び貯蔵中に、水溶性単位用量物品を含む容器が温度の極端な変動に供され得ることである。そのため、そのような環境変化は、水溶性単位用量物品の構造的破損をもたらす可能性がある。構造的破損は、単位用量物品が早期に破裂し、内部内容物を漏出させる可能性がある。したがって、そのような漏出した内容物は、容器内に共に貯蔵される他の水溶性単位用量物品を更に汚染し得る。更なる問題は、そのような環境変化はまた、複数の水溶性単位用量物品を一緒に粘着させ、投剤の前にそれらを再分離しなければならないという不便性を消費者にもたらす可能性があり、より悪い場合には、それらの分離を試みる際に、水溶性単位用量物品の構造的破損を更に引き起こし得る。
【0005】
更なる問題は、輸送中に容器が偶発的に早期に開封する可能性があることである。この早期開封は、水溶性単位用量物品が貯蔵容器の外に出ることにつながるだけでなく、他の封入された水溶性単位用量物品の汚染に加えて、強力な温度変動を含む環境条件の変動に水溶性単位用量物品を更に露出させ得る。したがって、そのような容器は、意図的に開封されるまで、それらが閉じたままであることを確実にするためのラッチを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、輸送及び貯蔵中に該水溶性単位用量物品の極端な温度変動の結果として生じる構造的破損の発生率が低減され、他の封入された水溶性単位用量物品に対する単一の水溶性単位用量物品の偶発的な構造的破損の影響が最小限にされ、偶発的な早期開封も最小限にされる、水溶性単位用量物品を含む消費者製品の必要性が存在する。
【0007】
驚くべきことに、本発明による消費者製品が、上記の問題を克服することが見出された。
【課題を解決するための手段】
【0008】
少なくとも1つの水溶性単位用量物品と、容器と、を含む、消費者製品であって、少なくとも1つの水溶性単位用量物品は、少なくとも1つの単位用量内部区画を作成するように配向された少なくとも1つの水溶性フィルムを含み、少なくとも1つの単位用量内部区画は、洗剤組成物を含み、容器は、第1の部分を備え、第1の部分は、少なくとも1つの水溶性単位用量物品が含有される第1の区画を備え、第1の区画は、第1の開口部を通してアクセス可能であり、容器は、第2の部分を備え、第2の部分は、容器が使用されていないときに第1の開口部を通るアクセスを防止するように位置付けられるが、容器が使用されるときに第1の開口部へのアクセスを可能にするように移動可能であり、容器は、ロック手段を備え、ロック手段は、第1の部分上の第1のロック構成要素と、第2の部分上の第2のロック構成要素と、を備え、第1のロック構成要素は、第2のロック構成要素に係合して、第1のロック構成要素及び第2のロック構成要素がユーザによって互いに係合解除されるまで、第1の開口部へのアクセスを可能にする第2のロック構成要素の動きを防止し、第1の部分は、内面及び外面を備え、内面は、内部区画に面し、第1の部分の内面の少なくとも一部は、紙ベースの材料から構築され、その結果、少なくとも1つの単位用量物品の水溶性フィルムは、内面の紙ベースの材料に直接接触する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明による、少なくとも1つの水溶性単位用量物品(図示せず)と、容器(2)と、を含む、消費者製品(1)を示す。
図2A図1の容器(2)の断面図を示す。
図2B図1の容器(2)の断面図を示す。
図2C図1の容器(2)の断面図を示す。
図3】第2の部分(4)がヒンジ(21)を介して第1の部分(3)に接続されている、図1による消費者製品(1)を示す。
図4】本開示による代替例を示す。
図5】開放位置での図4による容器を示す。
図6】第2の部分(4)から完全に取り外された、図4及び図5の第1の部分(3)を示す。
図7】より大きな第1の開口部(6)を有する、図5による第1の部分(3)を示す。
図8図4による第2の部分(4)の上面断面図を示す。
図9図4による第2の部分(4)の3D表現を示す。
図10A図4による消費者製品(1)の断面図を示す。
図10B図4による消費者製品(1)の断面図を示す。
図11】第2のロック構成要素(8)が異なる場所にある、図4図9図10A、及び図10Bによる消費者製品(1)を示す。
図12】本発明よる水溶性単位用量物品を開示する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
消費者製品
本発明は、少なくとも1つの水溶性単位用量物品と、容器と、を含む、消費者製品に関する。水溶性単位用量物品及び容器は、以下により詳細に記載される。
【0011】
消費者製品は、「そのまま」販売され得、言い換えると、消費者製品は、消費者が棚から手に取る商品である。あるいは、消費者製品は、複数要素の製品の1つの単位として収容され得る。例えば、2つ以上の消費者製品は、外側パッケージ内に収容され得、複数のパッケージ化された消費者製品は、1回の購入で一緒に販売される。
【0012】
消費財製品は、審美的な要素、例えば、シュリンクスリーブ又は容器に貼り付けられたラベルを含んでいてもよい。あるいは、容器は、着色していてもよく、又は審美的な要素若しくは情報を含む印刷物(例えば、使用指示)と共に印刷されていてもよい。
【0013】
水溶性単位用量物品
少なくとも1つの水溶性単位用量物品は、少なくとも1つの単位用量内部区画を作成するように配向された少なくとも1つの水溶性フィルムを含み、少なくとも1つの単位用量内部区画は、洗剤組成物を含む。水溶性フィルム及び洗剤組成物については、以下により詳細に説明する。
【0014】
消費者製品は、少なくとも1つの水溶性単位用量物品、好ましくは、少なくとも2つの水溶性単位用量物品を含む。
【0015】
水溶性単位用量物品は、一般的に、パウチの形態である。水溶性単位用量物品は、最終用途で利益を与えるのに十分な体積として、組成物の単位用量を含む。
【0016】
水溶性単位用量物品は、単位用量物品が水溶性フィルムによって囲まれた少なくとも1つの内部区画を含むような形状の少なくとも1つの水溶性フィルムを含む。少なくとも1つの区画は、洗剤組成物を含む。水溶性フィルムは、貯蔵中に洗剤組成物が区画から漏出しないように密封される。しかし、水溶性単位用量物品を水に加えると、水溶性フィルムが溶解して、内部区画の内容物が洗浄液中に放出される。
【0017】
単位用量物品は、1つより多い区画、更には少なくとも2つの区画、又は更には少なくとも3つの区画、又は更には少なくとも4つの区画、又は更には少なくとも5つの区画を含んでいてもよい。区画は、重ね合わせる配向で、すなわち、一方が他方の上に位置するように配置されてよい。あるいは、区画は、隣り合った配向で、すなわち、一方が他方に隣接する配向で位置してよい。区画は、更には「タイヤ及びリム」構成での配向であってもよく、すなわち、第1の区画は、第2の区画に隣接して位置するが、第1の区画は、第2の区画を少なくとも部分的に囲み、ただし、第2の区画を完全には封入しない。あるいは、1つの区画が、別の区画内に完全に封入されてもよい。
【0018】
単位用量物品が少なくとも2つの区画を含む場合、区画の一方が他方の区画より小さくてもよい。単位用量物品が少なくとも3つの区画を含む場合、区画のうちの2つが第3の区画より小さくてもよく、好ましくは、小さい方の区画が大きい方の区画上に重ね合わせられている。重ね合わせられた区画は、好ましくは、隣り合って配向される。
【0019】
それぞれの個々の単位用量物品は、10g~40g、又は更には15g~35gの重量を有していてもよい。
【0020】
本発明のフィルムは、水溶性又は水分散性である。単位用量物品が作られる前に、水溶性フィルムは、好ましくは、厚さが20~150ミクロン、好ましくは35~125ミクロン、更により好ましくは50~110ミクロン、最も好ましくは約76ミクロンである。
【0021】
好ましいフィルム材料は、好ましくはポリマー材料である。フィルム材料を、当該技術分野において公知の、例えば、ポリマー材料の注型成形、吹込成形、押出成形又は吹込押出成形によって得ることができる。
【0022】
好ましくは、水溶性フィルムは、ポリビニルアルコールポリマー又はコポリマー、好ましくは、ポリビニルアルコールポリマー及び/又はポリビニルアルコールコポリマーのブレンドを含み、好ましくは、スルホン化及びカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマー、特にカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーから選択され、最も好ましくは、ポリビニルアルコールホモポリマーとカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーのブレンドを含む。
【0023】
好ましくは、水溶性フィルムは、ポリマーを含み、ポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリビニルアセテート、ポリカルボン酸及び塩、ポリアミノ酸若しくはペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー、デンプン及びゼラチン、キサンタム(xanthum)、カラガム(carragum)を含む多糖類、又はそれらの混合物から選択されるホモポリマー、コポリマー、あるいはそれらの混合物、好ましくは、ポリビニルアルコールホモポリマー、並びに/又は好ましくはスルホン化及びカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーから選択されるアニオン性ポリビニルアルコールコポリマー、特にカルボキシル化アニオン性ポリビニルアルコールコポリマーを含む。
【0024】
好ましいフィルムには、Monosolによって商品参照番号M8630、M8900、M8779、M8310として供給されているものがある。
【0025】
フィルムは、不透明、透明又は半透明であってもよい。フィルムは、印刷された領域を含んでもよい。
【0026】
印刷区域は、フレキソ印刷又はインクジェット印刷などの標準的な技術を使用して得ることができる。
【0027】
フィルムは、嫌悪剤、例えば苦味剤を含んでもよい。好適な苦味剤としては、ナリンギン、スクロースオクタアセテート、塩酸キニーネ、デナトニウムベンゾエート、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。任意の好適な濃度の嫌悪剤をフィルムに使用してもよい。好適な濃度としては、1~5000ppm、又は更には100~2500ppm、又は更には250~2000ppmが挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】
水溶性フィルム若しくは水溶性単位用量物品又は両方は、潤滑剤でコーティングされてもよい。好ましくは、潤滑剤は、タルク、酸化亜鉛、シリカ、シロキサン、ゼオライト、ケイ酸、アルミナ、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、トリポリリン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、変性デンプン、粘土、カオリン、石膏、シクロデキストリン、又はこれらの混合物から選択される。
【0029】
容器
消費者製品は、容器を含む。容器は、第1の部分を含み、第1の部分は、少なくとも1つの水溶性単位用量物品が含有される第1の区画を含む。好ましくは、第1の区画は、少なくとも2つの水溶性単位用量物品を含む。第1の区画は、1~80個の水溶性単位用量物品、又は更には1~60個の水溶性単位用量物品、又は更には1~40個の水溶性単位用量物品、又は更には1~20個の水溶性単位用量物品を含み得る。第1の区画の容積は、500ml~5000ml、好ましくは800ml~4000mlであり得る。
【0030】
第1の区画は、第1の開口部を通してアクセス可能である。当業者は、第1の開口部の好適な大きさを認識するであろう。理論に拘束されることを望むものではないが、第1の開口部は、一度に少なくとも単一の水溶性単位用量物品を取り出すのに十分なサイズであるべきである。あるいは、第1の開口部は、単位用量物品が容器から流し出されることを可能にするように成形され得る。したがって、それは、少なくとも単一の単位用量物品が第1の開口部を通り抜けるのに十分に大きいように寸法決めされるべきである。好ましくは、第1の開口部は、ユーザが手を通して、少なくとも1つの水溶性単位用量物品を取り出すのに十分な大きさである必要がある。
【0031】
容器は、第2の部分を含み、第2の部分は、容器が使用されていないときに第1の開口部を通るアクセスを防止するように位置付けられるが、容器が使用されているときに第1の開口部へのアクセスを可能にするように移動可能である。理論に拘束されることを望むものではないが、第1の部分及び第2の部分は、互いに対して動くことができる。この相対的な動きにより、第2の部分は、使用されていないときに第1の開口部への進入を遮断することができるが、その一方で、使用されているときに第1の開口部へのアクセスを可能にする。理論に拘束されることを望むものではないが、ユーザは、これを達成するために、互いに対する第1及び第2の部分の動きを制御する。
【0032】
互いに対する第1の部分及び第2の部分の動きは、任意の好適な手段を介して達成することができる。当業者は、好適な手段を認識するであろう。第1の部分は、第2の部分内で摺動し得る。あるいは、第2の部分は、第1の部分の蓋として機能し得る。蓋は、第1の部分にヒンジで付けられてもよいか、又は第1の部分から完全に分離されてもよい。好ましくは、第2の部分は、頂壁及び少なくとも1つの側壁を備え、第1の部分は、基壁及び第1の開口部を備え、第1の開口部は、基壁と反対側にあり、基壁及び第1の開口部は、少なくとも1つの側壁によって接続されている。閉鎖位置では、第2の部分の少なくとも1つの側壁は、第1の部分の1つの側壁内で少なくとも部分的に重なる。言い換えれば、第2の部分は、第1の部分上に位置する覆いとして機能し、したがって第1の開口部へのアクセスを遮断する。あるいは、閉鎖位置では、第1の部分の少なくとも1つの側壁は、第2の部分の1つの側壁内で少なくとも部分的に重なり、言い換えれば、第2の部分が第1の開口部の中に差し込まれ、第1の開口部へのアクセスを遮断する。
【0033】
容器は、ロック手段を更に備える。ロック手段は、第1の部分上の第1のロック構成要素と、第2の部分上の第2のロック構成要素と、を備える。第1のロック構成要素は、第1のロック構成要素及び第2のロック構成要素がユーザによって互いに係合解除されるまで、第2のロック構成要素と係合して、第1の開口部へのアクセスを可能にするのに十分な、第1の部分に対する第2の部分の動きを防止する。当業者は、これを達成するための好適なロック手段を認識するであろう。好ましいロック手段は、第1のロック構成要素がタブを備え、第2のロック構成要素が、閉鎖位置にあるときにタブが当接する当接部を備える。当接部は、タブが当接する表面を単に備え得る。あるいは、当接部は、ロック位置にあるときにタブを受容することができるスロット又はポケットを備える。好ましくは、第1のロック構成要素は、第1の部分の外面から突出するタブであり、第2の部分は、第1のロックタブが解放可能に係合することができる当接部を備える。
【0034】
容器は、2つ以上のロック手段を備え得る。容器は、2つのロック手段を備え得る。ロック手段は、消費者が容器を保持し、親指及び指を使用して両方のロック手段を同時に開放することができるように、容器上で互いに反対側に配向され得る。好ましくは、ロック手段が互いに反対側にある場合、容器は、ユーザ、特に成人ユーザが片手で容器を把持し、他方の手の親指及び指を使用して両方のロック手段を同時に開放することを可能にする適切な寸法である。容器が少なくとも2つのロック手段を備えるとき、好ましくは、2つのロック手段は、70mm~150mm、より好ましくは80mm~120mmの距離だけ離間される。理論に拘束されることを望むものではないが、そのような距離により、成人の親指から小指までの幅の長さが容器の周りに人間工学的に適合して、2つのロック手段の同時係合解除を可能にする。
【0035】
好ましくは、両方のロック手段は、第1の部分上の第1のロック構成要素と、第2の部分上の第2のロック構成要素と、を備える。好ましくは、第1のロック手段及び第2のロック手段は両方とも、第1の部分上、及び第2の部分の当接部上にタブを備える。
【0036】
第1の部分は、内面及び外面を備え、内面は、内部区画に面する。第1の部分の内面の少なくとも一部は、紙ベースの材料から構築され、その結果、少なくとも1つの単位用量物品の水溶性フィルムが内面の紙ベースの材料に直接接触する。言い換えれば、容器内に収容された少なくとも1つの水溶性単位用量物品は、紙ベースの材料と直接接触するであろう。貯蔵及び輸送中に、水溶性単位用量物品は、容器内で動く場合があるが、他の水溶性単位用量物品を除いて、水溶性単位用量物品と紙ベースの材料との間に切迫はない。
【0037】
紙ベースの材料は、本明細書では、紙を含む材料を意味する。理論に拘束されることを望むものではないが、「紙」は、本明細書では、セルロース系パルプから作製された材料を意味する。好ましくは、紙ベースの材料は、紙、ボール紙、又はそれらの混合物を含み、好ましくは、ボール紙は、板紙、段ボール、又はそれらの混合物を含む。紙ベースの材料は、その上に印刷画像を含み得る。
【0038】
好ましくは、第1の部分の内面全体が、紙ベースの材料から構築され、より好ましくは、第1の部分の全体が、紙ベースの材料から構築される。
【0039】
好ましくは、第2の部分は、内面及び外面を備える。好ましくは、第2の部分の内面の少なくとも一部が、紙ベースの材料から構築され、好ましくは、第2の部分の内面全体が、紙ベースの材料から構築され、更により好ましくは、第2の部分全体が、紙ベースの材料から構築される。
【0040】
好ましくは、第1のロック構成要素が、紙ベースの材料から構築されるか、若しくは第2のロック構成要素が、紙ベースの材料で構築されるか、又はそれらの組み合わせである。
【0041】
紙ベースの材料は、紙、ボール紙、又はそれらの混合物を含む積層体であってもよく、好ましくは、ボール紙は、板紙、段ボール、又はそれらの混合物、及び少なくとも第2の材料を含む。紙ベースの材料が積層体である場合、第1の部分の内面及び好ましくは第2の部分の内面は、紙、ボール紙、又はそれらの混合物を含み、好ましくは、ボール紙は、板紙、段ボール、又はそれらの混合物を含み、好ましくは第1の部分の外面、第2の部分の外面、又はそれらの混合物は、第2の材料を含む。あるいは、第2の材料はまた、2つの紙ベースの材料層の間に積層されてもよい。
【0042】
第1のロック構成要素は、段ボールから作製されたタブであり得る。理論に拘束されることを望むものではないが、段ボールは、一連の溝を備える。各溝は、チャネルであると理解することができる。溝は、互いに平行に延び、溝方向は、各チャネルに沿って移動する方向である。好ましくは、タブは、溝方向に対して垂直に延びる折り目を備える。タブのそのような折り畳みにより、タブがその元の位置に戻ることができ、言い換えれば、それがはね返ることを可能にするメモリ特性を有する。これは、好ましくは、その後の使用時に第2のロック構成要素と効率的に再係合することができるようにするためである。
【0043】
あるいは、第1のロック構成要素は、板紙から作製されたタブであり得る。理論に拘束されることを望むものではないが、板紙は、繊維方向に延びる繊維を含み、繊維方向は、繊維の最長寸法に沿った方向であると理解されるべきである。好ましくは、タブは、繊維方向に垂直に延びる折り目を備える。タブのそのような折り畳みにより、タブがその元の位置に戻ることができ、言い換えれば、それがはね返ることを可能にするメモリ特性を有する。これは、好ましくは、その後の使用時に第2のロック構成要素と効率的に再係合することができるようにするためである。
【0044】
当業者は、好適な第2の材料を認識するであろう。好ましくは、第2の材料は、プラスチック材料を含む。好ましくは、プラスチック材料は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、又はそれらの混合物を含む。バリア材料は、二軸配向ポリプロピレン、金属化ポリエチレンテレフタレート、又はそれらの混合物であり得る。あるいは、第2の材料は、ワックス、セルロース材料、ポリビニルアルコール、又はそれらの混合物であり得る。
【0045】
好ましくは、紙ベースの積層体は、50重量%超、好ましくは85重量%超、より好ましくは95重量%超の繊維ベースの材料の積層体を含む。好ましくは、プラスチック材料は、10ミクロン~40ミクロン、より好ましくは10ミクロン~35ミクロンの厚さを有する。
【0046】
好ましくは、第2の部分は、第1の部分をその中に受容するスリーブであり、第1の部分は、第1の開口部がアクセス可能であり、かつ第1のロック構成要素及び第2のロック構成要素が互いに係合解除される、開放位置と、第1のロック構成要素及び第2のロック構成要素が係合するときに、第2の部分が第1の開口部へのアクセスを遮断する、閉鎖位置との間で、第2の部分内で摺動することができる。
【0047】
あるいは、好ましくは、第1の部分は、基壁及び第1の開口部を備え、第1の開口部は、基壁と反対側にあり、基壁及び第1の開口部は、少なくとも1つの側壁によって接続されており、第2の部分は、第2の開口部及び少なくとも1つの接続壁を備え、第1の部分は、第2の開口部を介して第2の開口部内で摺動し、接続壁は、閉鎖位置にあるとき第1の開口部を遮断する。この好ましい選択肢では、第1の部分の少なくとも1つの側壁は、第1のロック構成要素を備え、第2の部分の少なくとも1つの接続壁は、第2のロック構成要素を備える。好ましくは、第2の部分は、第2の開口部の反対側に端壁を備え、第2の開口部及び端壁は、少なくとも1つの接続壁を介して接続されている。
【0048】
接続壁は、内面及び外面を備える。内面は、第1の部分に面し、外面は、容器の外部環境に面する。
【0049】
第2のロック構成要素は、接続壁の一部分を切断し、該一部分をそれ自体の上に折り返し、次いで該折り返し部分を接続壁の内面に接着して、当接部を作成することによって形成された当接部であり得る。接続壁の切断部分は、第2のロック構成要素の開口部を形成する。あるいは、第2のロック構成要素が当接部である場合、それは、別個の材料片を接続壁の内面に接着することによって形成されてもよく、好ましくは、別個の材料片は、紙、ボール紙、又はそれらの混合物から選択される。
【0050】
容器は、第1の部分が第2の部分から完全に取り外されるのを防止するためのストッパ手段を備え得る。そのようなストッパ手段は、第2の部分上のストッパ当接部を備え得、それは、第1のロック構成要素と相互作用し、好ましくは、第1のロック構成要素は、タブであり、使用中に第2の部分から引っ張り出されたときに第1の部分の更なる動きを防止する。理論に拘束されることを望むものではないが、第1のロック構成要素が第2のロック構成要素から係合解除されると、第1の部分及び第2の部分は、互いに対して動くことができる。動いている間、第1のロック構成要素は、ストッパ当接部に当接し、任意の更なる動きを防止する。あるいは、ストッパ手段は、第2のロック手段に当接する、第1のロック構成要素とは異なるストッパタブを備え得る。この場合、理論に拘束されることを望むものではないが、第1のロック構成要素及び第2のロック構成要素の係合解除後、第1の部分及び第2の部分は、互いに対して動くことができ、ストッパタブは、第2のロック手段に当接し、任意の更なる動きを防止する。
【0051】
ストッパ手段は、接続壁の端部を折り返し、折り返し部を接続壁の内面に接着することによって形成され得る。接続壁の端部は、第2の開口部を形成する接続壁の縁部を意味すると理解されるべきである。あるいは、ストッパ手段は、別個の材料片を接続壁の内面に接着することによって形成されてもよく、好ましくは、別個の材料片は、紙、ボール紙、又はそれらの混合物から選択される。
【0052】
あるいは、第2の部分は、取り外し可能な蓋であり、閉鎖位置にある第2の部分は、第1の開口部へのアクセスを遮断し、閉鎖位置にあるとき、第1のロック構成要素は、第2のロック構成要素と係合し、開放位置にあるとき、第1のロック構成要素及び第2のロック構成要素は、係合解除され、第2の部分は、第1の開口部へのアクセスを可能にするように取り外し可能である。好ましくは、第2の部分は、ヒンジを介して第1の部分に取り付けられているか、又は第2の部分は、第1の部分から完全に取り外すことができる。好ましくは、第2の部分は、第1の部分から完全に取り外すことができる。
【0053】
好ましくは、第2の部分は、頂壁及び少なくとも1つの側壁を備え、第1の部分は、基部壁及び第1の開口部を備え、第1の開口部は、基部壁と反対側にあり、基部壁及び第1の開口部は、少なくとも1つの側壁によって接続されている。閉鎖位置では、第2の部分の少なくとも1つの側壁は、第1の部分の1つの側壁内で少なくとも部分的に重なる。この好ましい例では、第1のロック構成要素は、第1の部分の少なくとも1つの側壁上に位置付けられ、第2のロック構成要素は、第2の部分の少なくとも1つの側壁上に位置付けられている。
【0054】
第2の部分の少なくとも1つの側壁は、内面及び外面を有する。内面は、第1の部分に面し、外面は、容器の外部環境に面する。あるいは、それほど好ましくない選択肢では、閉鎖位置において、第1の部分の少なくとも1つの側壁は、第2の部分の1つの側壁内に少なくとも部分的に重なる。
【0055】
第2のロック構成要素は、第2の部分の少なくとも1つの側壁の一部分を切断し、該一部分をそれ自体の上に折り返し、次いで、該折り返し部分を第2の部分の少なくとも1つの側壁の内面に接着して、当接部を作成することによって形成された当接部であり得る。第2の部分の少なくとも1つの側壁の切断部分は、第2のロック構成要素の開口部を形成する。あるいは、第2のロック構成要素が当接部である場合、それは、別個の材料片を第2の少なくとも1つの側壁の内面に接着することによって形成されてもよく、好ましくは、別個の材料片は、紙、ボール紙、又はそれらの混合物から選択される。あるいは、第2のロック構成要素が当接部である場合、第2のロック構成要素は、第2の部分の少なくとも1つの壁の端部をそれ自体の上に折り返し、次いで、折り畳まれた部分を第2の部分の少なくとも1つの壁の内面に接着することによって形成され得る。
【0056】
洗剤組成物
洗剤組成物は、洗濯洗浄組成物、自動食器洗浄組成物、硬質表面洗浄組成物、又はこれらの組み合わせであってよい。洗剤組成物は、固体、液体、又はこれらの混合物を含んでもよい。用語「液体」は、ゲル、溶液、懸濁物、ペースト、又はこれらの混合物を含む。
【0057】
固体は粉末であってもよい。本明細書において粉末とは、洗剤組成物が固体粒子を含んでいてもよく、又は単一の均質な固体であってもよいことを意味する。好ましくは、粉末洗剤組成物は、粒子を含む。この場合、粉末洗剤組成物が個々の固体粒子を含むことを意味し、当該固体が単一の均質な固体であることは意味しない。粒子は、自由流動性であり得るか、又は圧縮され得、好ましくは自由流動性である。
【0058】
好ましくは、洗剤組成物は、洗濯洗剤組成物、最も好ましくは液体洗濯洗剤組成物である。
【0059】
洗濯洗剤組成物は、布地手洗い操作に使用することもでき、又は自動の布地機械洗い操作に使用することもでき、好ましくは自動の布地機械洗い操作で使用される。
【0060】
洗濯洗剤組成物は、非石鹸界面活性剤を含み、当該非石鹸界面活性剤は、アニオン性非石鹸界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含む。好ましくは、洗濯洗剤組成物は、当該洗濯洗剤組成物の10重量%~60重量%、より好ましくは20重量%~55重量%の非石鹸界面活性剤を含む。
【0061】
非石鹸アニオン性界面活性剤の非イオン性界面活性剤に対する重量比は、1:1~20:1、好ましくは3:1~17.5:1、より好ましくは5:1~15:1、最も好ましくは7.5:1~12.5:1である。
【0062】
非石鹸アニオン性界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルサルフェート、又はこれらの混合物を含む。直鎖アルキルベンゼンスルホネートのアルキルサルフェートに対する重量比は、1:2~9:1、好ましくは1:1~7:1、より好ましくは1.25:1~5:1、最も好ましくは1.4:1~3:1である。
【0063】
例示的な直鎖アルキルベンゼンスルホネートは、C10~C16アルキルベンゼンスルホン酸又はC11~C14アルキルベンゼンスルホン酸である。「直鎖状」とは、本明細書では、アルキル基が直鎖状であることを意味する。アルキルベンゼンスルホネートは、当該技術分野において周知である。
【0064】
アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、アルコキシル化アルキルサルフェート、若しくは非アルコキシル化アルキルサルフェート、又はこれらの混合物を含んでもよい。アルコキシル化アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、好ましくは、エトキシル化アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤である。
【0065】
アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、好ましくは1~5、より好ましくは1~3、最も好ましくは2~3のモル平均エトキシル化度を有する、エトキシ化アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤を含み得る。
【0066】
アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤は、非エトキシル化アルキルサルフェート及びエトキシル化アルキルサルフェートを含み得、アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤のモル平均エトキシル化度は、1~5、より好ましくは1~3、最も好ましくは2~3である。
【0067】
アルキルサルフェートアニオン性界面活性剤のアルキル画分は、好ましくは、脂肪族アルコール、オキソ合成アルコール、ゲルベアルコール、又はこれらの混合物から誘導することができる。
【0068】
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、当該洗濯洗剤組成物の10重量%~50重量%、より好ましくは15重量%~45重量%、更により好ましくは20重量%~40重量%、最も好ましくは30重量%~40重量%の非石鹸アニオン性界面活性剤を含む。
【0069】
好ましくは、非イオン性界面活性剤は、アルコールアルコキシレート、オキソ合成アルコールアルコキシレート、ゲルベ(Guerbet)アルコールアルコキシレート、アルキルフェノールアルコールアルコキシレート、又はこれらの混合物から選択される。
【0070】
洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の0.01重量%~10重量%、好ましくは0.01重量%~8重量%、より好ましくは0.1重量%~6重量%、最も好ましくは0.15重量%~5重量%の非イオン性界面活性剤を含む。
【0071】
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、当該洗濯洗剤組成物の1.5重量%~20重量%、より好ましくは2重量%~15重量%、更により好ましくは3重量%~10重量%、最も好ましくは4重量%~8重量%の石鹸、好ましくは脂肪酸塩、より好ましくはアミン中和された脂肪酸塩を含み、好ましくは、当該アミンは、アルカノールアミン、より好ましくは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はこれらの混合物から選択され、より好ましくは、モノエタノールアミンである。
【0072】
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、液体洗濯洗剤組成物であり、より好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の15%重量%未満、より好ましくは12%未満の水を含む。
【0073】
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、1,2-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、又はこれらの混合物から選択される非水性溶媒を含む液体洗濯洗剤組成物である。好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、当該液体洗濯洗剤組成物の10重量%~40重量%、好ましくは15重量%~30重量%の非水性溶媒を含む。
【0074】
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、香料を含む。
【0075】
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、酵素、クエン酸塩、漂白剤、漂白触媒、染料、色相染料、増白剤、アルコキシル化ポリアミン及びポリエチレンイミンを含む洗浄ポリマー、汚れ放出ポリマー、界面活性剤、溶媒、移染防止剤、キレート剤、カプセル化香料、ポリカルボキシレート、構造化剤、pH調整剤、並びにこれらの混合物を含むビルダーを含む群から選択される補助成分を含む。
【0076】
好ましくは、洗濯洗剤組成物は、6~10、より好ましくは6.5~8.9、最も好ましくは7~8のpHを有し、洗濯洗剤組成物のpHは、20℃で脱塩水中の10%生成物濃度として測定される。
【0077】
液体の場合、洗濯洗剤組成物はニュートン性又は非ニュートン性であってよい。好ましくは、液体洗濯洗剤組成物は、非ニュートン性である。理論に束縛されることを望むものではないが、非ニュートン液体は、ニュートン液体とは異なる特性を有し、より具体的には、非ニュートン液体の粘度は、剪断速度に依存せず、一方、ニュートン液体は、塗布される剪断速度に関わらず一定の粘度を有する。非ニュートン液体の剪断塗布時の粘度の低下は、液体洗剤の溶解を更に促進すると考えられる。本明細書に記載される洗濯洗剤組成物は、配合された成分及び組成物の目的などの要因に応じて、任意の好適な粘度を有し得る。
【0078】
当業者は、公知の知識及び技術を用いて好適な洗剤組成物を配合し、製造する方法に見当が付くであろう。
【0079】
製造者
当業者は、本発明による消費者製品を作製するための標準的な技術及び方法を認識するであろう。当業者は、少なくとも1つの水溶性単位用量物品を作製する方法を認識するであろう。当業者は、容器を作製するための標準的な方法を認識するであろう。好ましくは、第1の部分は、第1のブランクから構築され、第2の部分は、第2のブランクから構築される。
【0080】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【実施例0081】
以下は、本発明による非限定的な例である。
【0082】
図1は、少なくとも1つの水溶性単位用量物品(図示せず)及び容器(2)を含む消費者製品(1)を示す。容器(2)は、第1の部分(3)及び第2の部分(4)を備える。第2の部分(4)は、この例では、取り外し可能な蓋である。図1では、容器(2)は、開放位置で示される。第1の部分(3)は、第1の区画(5)を備え、少なくとも1つの水溶性単位用量物品が含有され(図示せず)、第1の区画(5)は、第1の開口部(6)を通してアクセス可能である。第1の部分(3)は、第1のロック構成要素(7)を備え、第2の部分(4)は、第2のロック構成要素(8)を備える。図1では、第1のロック構成要素(7)は、板紙、段ボール、又はそれらの混合物から作製されたタブである。第2のロック構成要素(8)は、当接部(10)を備え、それは、点線で示され、第2の部分(4)の少なくとも1つの壁(9)の内面上に配置されている。当接部(10)は、少なくとも1つの側壁(9)の端部を折り返し、折り返し部分を少なくとも1つの壁(9)の内面に接着することによって作成される。第2のロック構成要素(8)は、第1のロック構成要素(7)を第2のロック構成要素(8)から係合解除するためのユーザアクセスを可能にする開口部(11)も備える。第1の部分(3)は、内面(12)及び外面(13)を備える。内面(12)の少なくとも一部は、紙ベースの材料から構築される。この例における容器(2)は、第1の部分(3)の両側に2つの第1のロック構成要素(7)、及び第2の部分(4)の両側に2つの対応する第2のロック構成要素(8)を備える。
【0083】
図2A、2B、及び2Cは、図1の容器(2)の断面図を示す。図2Aでは、第1のロック構成要素(7)は、第2のロック構成要素(8)の当接部(10)と係合している。当接部(10)は、第1の壁(9)の底縁部をそれ自体の上に折り返し、折り返し部分を第2の部分(9)の少なくとも第1の壁の内面に接着することによって形成される。図2Aでは、ユーザは、開口部(11)を通る力(14)の適用を介して当接部(10)から第1のロック構成要素(7)を係合解除する。図2Bに示されるように、力(14)の適用により、第1のロック構成要素(7)が変位し、図2Cに示されるように、ユーザが第2の部分(4)を第1の部分(3)から遠くに動かすこと(15)を可能にする。
【0084】
図3は、図1による消費者製品(1)を示すが、第2の部分(4)は、ヒンジ(21)を介して第1の部分(3)に接続されている。
【0085】
図4は、本開示による代替例を示す。示されるのは、容器(2)及び少なくとも1つの水溶性単位用量物品(図示せず)を含む消費者製品(1)である。容器は、第1の部分(3)及び第2の部分(4)を備える。ユーザが、第1のロック構成要素(図示せず)を第2のロック構成要素(図示せず)から係合解除するための開口部(11)も示される。容器は、第2の部分(4)から引っ張り出すときに第1の部分(3)の容易な把持を可能にする切り欠き(16)を更に備える。
【0086】
図5は、開放位置での図4による容器を示す。ここで、第1の部分(3)は、第2の部分(4)から引っ張り出されている。第1の部分(3)は、第1の区画(5)を備え、少なくとも1つの水溶性単位用量物品が含有され(図示せず)、第1の区画(5)は、第1の開口部(6)を通してアクセス可能である。第1の部分(3)は、内面(12)及び外面(13)を備える。内面(12)の少なくとも一部は、紙ベースの材料から構成される。
【0087】
図6は、第2の部分(4)から完全に取り外された、図4及び図5の第1の部分(3)を示す。図6に見られるように、第1の部分は、2つの第1のロック構成要素(7)を両側に1つずつ備える。図5では、第1のロック構成要素(7)は、板紙、段ボール、又はそれらの混合物から作製されたタブである。第1の部分(3)は、第1の部分(3)が第2の部分(4)から完全に引っ張り出されるのを防止するためのストッパ手段(17)を上部及び底部に更に備える。
【0088】
図7は、図5による第1の部分(3)を示すが、より大きな第1の開口部(6)を有する。
【0089】
図8は、図4による第2の部分(4)の上面断面図を示す。第2の部分(4)は、第1の部分(3)が通り抜けることができる開口部(20)を備える。ロック位置にあるときに、第1のロック構成要素(7)が係合する当接部(10)が更に示される。当接部(10)は、接続壁(18)の一部分を切断し、該一部分をそれ自体の上に折り返し、次いで該折り返し部分を接続壁(18)の内面に接着して、当接部(10)を作成することによって形成される。接続壁(18)の端部をそれ自体の上に折り畳み、折り畳まれた部分を接続壁(19)の内面に接着するストッパ手段当接部(19)も示される。
【0090】
図9は、図4による第2の部分(4)の3D表現を示す。4つの接続壁(21、22、23、24)が示される。ストッパ手段当接部(19)は、4つの接続壁の各々の端部をそれ自体の上に折り返し、折り畳まれた部分をそれぞれの接続壁(21、22、23、24)の内面に接着することによって形成される。
【0091】
図10A及び図10Bは、図4による消費者製品(1)の断面図を示す。図10Aでは、第1のロック構成要素(7)は、当接部(10)と係合している。当接部(10)は、接続壁(18)の一部分を切断し、該一部分をそれ自体の上に折り返し、次いで該折り返し部分を接続壁(18)の内面に接着して、当接部(10)を作成することによって形成される。結果として生じる穴は、開口部(11)を形成する。図2Aでは、ユーザは、開口部(11)を通る力(14)の適用を介して当接部(10)から第1のロック構成要素(7)を係合解除する。図2Bに示されるように、力(14)の適用により、第1のロック構成要素(7)が変位し、第1のロック構成要素(7)がストッパ当接部(19)に当接し、更なる動きを防止するまで、ユーザが第2の部分(4)を第1の部分(3)から離す(15)ことを可能にする。図10Bは、開放位置にある消費者製品(1)の断面図を示す。
【0092】
図11は、図4図9図10A、及び図10Bによる消費者製品(1)を示すが、第2のロック構成要素(8)は、異なる場所、すなわち、第1の開口部(6)と同じ側にある。第1のロック構成要素(7)及び第2のロック構成要素(8)は、図10に示されるように同じ方法で相互作用する。2つの別個の第2のロック構成要素(8)に対応する2つの開口(11)が示される。
【0093】
図12は、本発明よる水溶性単位用量物品を開示する。水溶性単位用量物品(3)は、第1の水溶性フィルム(301)及び第2の水溶性フィルム(302)を含み、これらは、封止領域(303)で共に封止されている。洗剤組成物、好ましくは洗濯洗剤組成物(304)は、水溶性単位用量物品(3)内に含まれる。
【0094】
実施例1:容器材料の影響
リーカーは、洗濯用可溶性単位用量物品の消費者にとって、継続的な苦情である。貯蔵曝露中の温度衝撃、特に強い温度降下は、貯蔵容器内にある単位用量物品の漏出の中心的原動力として特定されている。この研究では、熱衝撃曝露時の漏出防止を考慮した容器材料の影響を相互比較し、より具体的には、紙ベースの容器を従来の市場プラスチックタイプの容器と単一可変的に比較した。したがって、38個の水溶性単位用量物品を含む同様の寸法の閉鎖パッケージを、5回の熱衝撃サイクル(1サイクル:50℃の気候室で7時間、続いて20℃の気候室で15分間)に曝露した。市販のプラスチックバッグも比較に加えた。試験中、追加の機械的作用(振動)は加えなかった。全てのサイクル後、パッケージをリーカーに関して視覚的に調べた。各容器タイプの5つの複製を試験し、リーカーの平均数を報告する。
【0095】
材料:
・水溶性単位用量物品:2019年4月に英国で市販された、Ariel 3 in 1 Pods
・プラスチックタブ及び蓋:2019年4月に英国で市販された、Ariel 3 in 1 Podsポリプロピレンタブ及び蓋(寸法:長さ=250mm、高さ=135mm、幅=106mm、数量:38)
・プラスチックバッグ:2019年4月に英国で市販された、Fairy Platinum多層積層体(ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート)バッグ(寸法:長さ=278mm、高さ=214mm、幅=87mm、数量:38)
・板紙容器(寸法:長さ=245mm、高さ=135mm、幅=96mm、材料:参照BKC480のBillerudKorsnas Carryから市販されている、100%バージン繊維GN4 480gsm、数量:38)
・段ボール容器(寸法:長さ=245mm、高さ=135mm、幅=96mm、材料:E-フルート段ボール板382gsm KW2 135/RF1 90/板KW2 135、数量:38)
【0096】
結果:
表1の漏出の結果は、プラスチックチューブ又はバッグとは異なり、本発明による紙ベースの容器は、熱衝撃曝露の影響下でリーカーが存在しないことを明確に示す。
【0097】
【表1】
【0098】
実施例2:積層の影響
熱衝撃曝露時のリーカー形成に対する積層の影響は、38個入りのプラスチック製ポリプロピレンタブ(実施例1のような)の内側全体及び外側全体のそれぞれにわたって、紙層(表面上に接着されたA4~80gsmの紙)を加えることによって試験した。そのため、両方の脚は、積層の役割を単一可変的に評価することを意図した熱衝撃時に同じ熱慣性を有するように設計される。両方のタブを再び38個のパウチで満たし、上記のように5回の熱衝撃サイクルを通して曝露させた。
【0099】
結果:
表2の漏出の結果は、二次的なプラスチック材料を有する紙ベースの材料の積層は、上記の学習経験実施例1を陳腐化しないが、貯蔵容器の内側に紙ベースの材料を有するように積層することが重要であることを明確に示す。
【0100】
【表2】
【0101】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
【外国語明細書】