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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133704
(43)【公開日】2024-10-02
(54)【発明の名称】使用補助具
(51)【国際特許分類】
   A47C 27/00 20060101AFI20240925BHJP
   A47C 16/00 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
A47C27/00 K
A47C16/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024112017
(22)【出願日】2024-07-11
(62)【分割の表示】P 2022131561の分割
【原出願日】2022-08-22
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】尾▲崎▼ 奈緒
(72)【発明者】
【氏名】金海 栄子
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼安 里実
(57)【要約】
【課題】電子機器の新たな使用形態を備えた使用補助具を提供する。
【解決手段】上肢の一部を載せて使用可能な使用補助具1であって、卓上、床上、又は膝上に置いた状態で上肢の一部を載せることが可能な本体部10と、電子機器50を収容可能、且つ本体部10に取り付けられる収容部20と、を備えている使用補助具1である。そして、リラックスした姿勢のまま電子機器50を取り出したり、収納したりでき使い勝手が良い使用補助具1を提供できる。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上肢の一部を載せて使用可能な使用補助具であって、
卓上、床上、又は膝上に置いた状態で上肢の一部を載せることが可能な本体部と、
電子機器を収容可能、且つ本体部に弾性を有する取付部材を介して取り付けられる収容
部と、
を備えている、
使用補助具。
【請求項2】
請求項1に記載の使用補助具であって、
前記収容部は、前記本体部の中心軸線に対して傾斜状態で取り付け可能である、
使用補助具。
【請求項3】
請求項2に記載の使用補助具であって、
前記収容部は、前記傾斜状態が変更可能に構成されている、
使用補助具。
【請求項4】
請求項3に記載の使用補助具であって、
前記収容部は、前記本体部の表面の形状に合わせて変形可能な軟質部材により構成され
ている、
使用補助具。
【請求項5】
請求項4に記載の使用補助具であって、
前記収容部は、前記本体部に対し着脱可能に構成されている、
使用補助具。
【請求項6】
請求項5に記載の使用補助具であって、
前記収容部は、扁平形状を成している、
使用補助具。
【請求項7】
請求項6に記載の使用補助具であって、
前記収容部は、その一端辺側から電子機器を収容可能に構成されている、
使用補助具。
【請求項8】
請求項7に記載の使用補助具であって、
前記収容部は、その一方向の両端部において、前記本体部に取り付けられている、
使用補助具。
【請求項9】
請求項1に記載の使用補助具であって、
前記収容部は、前記本体部に取り付けられている状態において、前記本体部と対向して
いない側の面が光透過性の部材により構成されている、
使用補助具。
【請求項10】
請求項1に記載の使用補助具であって、
前記収容部は、前記本体部に取り付けられている状態において、前記本体部の表面との
間で摩擦係合可能な部材により構成されている、
使用補助具。
【請求項11】
請求項1に記載の使用補助具であって、
前記本体部は、前記上肢の一部により抱え込み可能に構成されている、
使用補助具。




























【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば室内で使用するようなクッションについては、その使用形態には、人が寄り掛かるなどして使用するなど様々な形態がある。例えば、特許文献1には、細長い形のクッションの収納袋の長手方向にファスナーを設け、任意形状のクッションを設け、クッションに着脱可能の接続部を設け、着脱可能の接続部は面ファスナーを付け、収納袋に複数個をつないだクッションを挿入した構成、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-334126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、体の動きに合わせて、様々な形に変形でき、用途も広い使い心地が良いクッションが提供されている。しかしながら、特許文献1の開示されたクッションは、その使用方法としては、その形状や構造についての工夫はされているものの、これまでのクッションの範疇のものであり、その面白みや使い勝手が変わるものではなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑み、これまでのクッションの利点を生かし、使用者の疲労軽減に貢献し得る、電子機器等の新たな使用形態を備えた使用補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の使用補助具は、上肢の一部を載せて使用可能な使用補助具であって、卓上、床上、又は下肢上に置いた状態で上肢の一部を載せることが可能な本体部と、電子機器を収容可能、且つ本体部に取り付けられる収容部と、を備えているものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、使用者の疲労軽減に貢献し得る、電子機器等の新たな使用形態を備えた使用補助具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一態様における使用補助具を示す斜視図である。
図2図1に示す使用補助具を斜め後方から見た斜視図である。
図3図1に示す使用補助具の側面図である。
図4図1に示す使用補助具を真後ろから見た斜視図である。
図5図1に示す収容部の構造を示す斜視図であって、(a)は収容部を表側から見た斜視図であり、(b)は、収容部を裏側から見た斜視図である。
図6】収容部の使用状態の一例を示す斜視図である。
図7図1に示す収容部の取り付け状態の一例を示す斜視図である。
図8】使用補助具を上肢で抱え込んだ状態の一例を示す斜視図である。
図9】使用補助具を下肢上に載せた時の使用状態の一例を示す側面図である。
図10】使用補助具を卓上に載せた時の使用状態の一例を示す側面図である。
図11】使用補助具を床において使用したときの状態の一例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一態様である使用補助具1について、図を参照して説明する。
図1は、使用補助具の一態様を示す前面斜視図であり、図2は、使用補助具の後方斜視図である。
【0010】
図1、及び図2に示す使用補助具1は、例えば、上肢42(図8参照)の一部を載せて使用可能な弾性を有するクッション構造の物品である。そして、ここで言う、使用とは、例えば、スマートホンやその他の電子機器50を直接的又は間接的に操作することの他に、スマートホンやその他の電子機器50に表示される動画や静止画を鑑賞すること、スマートホンやその他の電子機器50から出力される音(音楽等)を鑑賞することを含むものである。また、ここで言う、補助とは、例えば、スマートホンやその他の電子機器50を使用するときに、例えば上肢42などの身体40の一部を載せて使用を楽にする補助機能を言うものである。この使用補助具1は、卓31上、床32上、又は下肢41上に置いた状態で上肢42の一部を載せることが可能な本体部10と、電子機器50を収容することが可能で本体部10の表面10sに設けられた後述する収容部20と、を備えている。
【0011】
本体部10は、キャラクターを模したぬいぐるみであり、大別した構成では、キャラクターの頭部10aを模した第1主体部11と、キャラクターの胴部10bを模した第2主体部12と、を備えている。また、頭部10aには、キャラクターの特徴を表す模様は図柄が設けられており、胴部10bには、腕部10bc、及び脚部10bdが当該胴部10bの表面10sから突出して設けられている。
【0012】
本体部10においては、第1主体部11は、球状型形状を成し第2主体部12よりも体積が大きく構成されている。また、第2主体部12は、中心軸線CLに沿う方向に若干長くなるような非球状型形状であるが、その表面10sが曲面を成した形状となっている。なお、第1主体部11、第2主体部12、及び腕部10bc、及び脚部10bdの全てが弾性を有している。本体部10は、布地等で作製された外装の内側に好ましくは弾性材を充填したものであり、全体が弾性を有している。この場合の弾性材には、例えば低反発弾性フォーム、高反発弾性フォーム、合成綿、天然綿、ダウン、フェザー、これら
の組み合わせ等が適宜使用できる。本体部10は変形が可能であれば必ずしも弾性に富むものでなくても良いため、この場合には弾性材の代わりに、又は、弾性材と併せて、例えば合成樹脂ビーズ、合成樹脂パイプ、そば殻、これらの組み合わせ等を適宜使用しても良い。
【0013】
図3は、使用補助具1の側面図である。図4は、使用補助具1を真後ろから見た斜視図である。
図3、及び図4に示すように、卓31上、床32上又は下肢41上(図8参照)に置いた状態において、第1主体部11は、その高さ(h1)及び水平方向の長さ(W1)が第2主体部12の高さ(h2)、及び水平方向の長さ(W2)よりも大きく構成されている。
【0014】
連結部14は、図3に示すように、第1主体部11、及び第2主体部12を、卓31上、床32上のような平坦面に置いた状態において、平坦面に接しない、例えば隙間(h3)が開くような段差部分を有するように構成されている。
【0015】
第1主体部11、及び第2主体部12は、連結部14を介して連結されている。そして、連結部14は、図3に示すように、その後頭部10abの部分が他の部分よりも連結角度(θ)が大きく構成されており、例えば91度以上の角度を成している。そして、このキャラクターの後頭部10abの位置に、収容部20が設けられている。
【0016】
したがって、収容部20は、本体部10の中心軸線CLに対して前掲の如く傾斜状態で取り付けられている。この収容部20は、図4に示すように矩形状の構成であり、その左右両端部24の略中央に設けられた取付部材25が、後頭部10ab側の表面10sの左右両端側に設けられたフック部材15に引っ掛かるようにして取り付けられている。また、収容部20は、第1主体部11に取り付けられている状態において、その一端部である下端部27が第2主体部12の表面10sに係止されて取付けられている。
【0017】
ここで、フック部材15は、その一部の領域Bを拡大し且つ斜視角度を変えて示すように、円盤状に構成されている。そして、フック部材15の中央部分がフック接続部16にて表面10sから若干離れて接続されている。したがって、環状の取付部材25をフック部材15の内側に引っ掛けることで当該取付部材25を係止することができる。また、収容部20は、取付部材25をフック部材15から外すだけで容易に取り外しができる構成である。
【0018】
図5は、収容部20の構造を示す斜視図であって、(a)は収容部20を表側から見た斜視図であり、(b)は、収容部20を裏側から見た斜視図である。図6は、図5のA-A断面図である。
収容部20は、前掲のように矩形且つ偏平形状で柔軟な部材にて構成されており、収容表部22と、収容裏部23とが外周縁部20eにより接合された袋体である。そして、収容部20は、その取付状態において上側である一端辺28の開口28aから電子機器50を収容可能に構成されている。また、開口28aの左右両側の両端部24には、前掲のように取付部材25が設けられている。したがって、収容部20は、本体部10に取り付けられた状態では、例えば、図6に示す一点鎖線にて示すように、本体部10の表面10sの形状に合わせて変形する。
【0019】
また、このように取付けられた状態の収容部20に対して電子機器50を収容するときには、図6に示すように開口28aから収納スペースSP内に挿入するのであるが、このとき、電子機器50を本体部10の表面10sに押し付けるようにして挿入する。これは、本体部10がある程度の弾性を有しているので、表面10sが挿入のガイドとなり容易に挿入できる。また、挿入された電子機器50は、取付部材25の弾性力によって、その裏面が表面10sを平坦にするように押している。この結果、収容部20内において、動かないように確りと保持されている。
【0020】
収容部20は、本体部10に取り付けられている状態において、本体部10と対向していない側の収容表部22が光透過性の部材により構成されている。したがって、収容部20に収容された電子機器50は、収容表部22越しに目視することができる。また、この収容表部22は、光透過性の部材であるだけでなく、収容部20に収容された電子機器50を、外側から操作が可能な素材により構成されている。また、収容裏部23は、例えば、布や不織布のように摩擦係数の大きい素材にて構成されている。一方、本体部10の表面10sについても、例えば、肌触りの良い起毛された布などにて構成されており、この場合も、表面10sは摩擦係数の高い構成となっている。
【0021】
図7は、図1に示す収容部の取り付け状態の一例を示す斜視図である。
収容部20は、本体部10に取り付けられている状態において、本体部10の表面10sと収容裏部23との間で摩擦係合により、確りと保持される。また、収容部20は、本体部10に取り付けられている状態において、図7に示すように、例えば、取付部材25を伸ばすようにして頭頂部10at側へ位置を変更することができる。そして、この変更位置において、前掲のように、収容裏部23の摩擦係合によって固定・保持することができる。なお、この取付位置の移動方向は、取付部材25が左右均等に延びる方向、すなわち、後頭部10abの上下方向に沿った方向となっている。収容部20は、このように位置を変更することで、頭部10aにおける上下位置が変わり、その傾斜状態が変更される。
【0022】
図8は、使用補助具1を上肢42で抱え込んだ状態の一例を示す斜視図である。
図8に示す使用形態では、例えば、椅子60に座った状態において、キャラクターを前方に向けて両方の両腕によって本体部10を抱え込むようしている。この場合、例えば、大径の頭部10aは、両腕の上側に位置する一方、小径の胴部10bは、両腕の内側に挟み込むようにする。このように、本体部10を抱え込んだ状態では、両方の上肢42は、膝上に載せると共に当該本体部10を抱え込んでいるので、電子機器50を持った左右の手42R,42Lが安定する。また、顎40jを頭部10a上に載せ、更にリラックスした姿勢で電子機器50を使用することもできる。
【0023】
図9は、使用補助具1を下肢41上に載せた時の使用状態の一例を示す側面図である。
図9に示す使用形態では、例えば、椅子60に座った状態において、キャラクターを前方に向けて下肢41上に置いて、例えば、左手42Lを頭部10a上に置き、右手42Rによって電子機器50を使用している。なお、このときの電子機器50は、収容部20から取り出して、頭部10aの上に置いて使用する場合、また、電子機器50を収容部20から出さないで使用する場合、更には、電子機器50の下端部のみを、収容部20に入れた状態のまま使用する場合などがある。特に、電子機器50の下端部のみを入れた状態の場合には、電子機器50の傾きは自在にでき、且つ下端側が押さえられていることで、安定して使用ができる。
【0024】
図10は、使用補助具1を卓31上に載せた時の使用状態の一例を示す側面図である。
図10に示す使用形態では、例えば、座った状態又は立った状態において、キャラクターを前方に向けて卓31上に置いて、例えば、左手42Lを頭部10a上に、且つ左ひじは胴部10b部上に置き、右手42Rによって電子機器50を使用している。なお、このときの電子機器50の使用は、図9に示した場合と同様に安定して使用ができる。
【0025】
図11は、使用補助具1を床32において使用したときの状態の一例を示す側面図である。
図11に示す使用形態では、例えば、床32にうつ伏せに寝そべった状態において、キャラクターを前方に向けて床32上に置いて、例えば、右手42Rを頭部10aに載せ、左手42Lの一端(下端側)を頭部10aに載せ且つ左脇で胴部10bを抱えるようにして当該左手42Lよって電子機器50を安定させて使用している。勿論、当該左手42Lよって電子機器50を安定させて使用する代わりに、電子機器50を収容部20に収容し、同様の状態において、電子機器50を使用できる。
【0026】
本実施形態においては、電子機器を使用する場合の使用補助具として説明したが、電子機器の使用に限られず、読書をするときや描画をするとき等、何らかの作業をするときの使用にも適用可能である。
【0027】
以上述べたように、本態様の使用補助具1によれば、卓31上、床32上、又は下肢41上に置いた状態で上肢42の一部を載せることが可能な本体部10を備えていることで、上肢42を乗せてリラックスできる姿勢をとることができる。更に、本体部10には、電子機器50を収容可能な収容部20が設けられているので、リラックスした姿勢のまま電子機器50を取り出して使用したり、収納して使用したりでき、使い勝手が良い使用補助具を提供できる。
【0028】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、本体部10の中心軸線CLに対して傾斜状態で取り付け可能であるので、例えば、本体部10の中心軸線CLと体幹の軸線とが直角になる姿勢、平行になる姿勢、又はそれに近い姿勢において、電子機器50を収容部20へ収納・取出し・操作等の使用を考慮したときに、傾斜状態の方が人間工学的(人間の身体的特性)な観点から使い勝手が良い。
【0029】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、傾斜状態が変更可能に構成されているので、使用操作具の本体部10の使用向きに合わせて向きを変えて、色々な姿勢で、電子機器50を、使用、収容部20へ収納・取出しができて使い勝手が良い。なお、直接、収容部20に触れて傾斜状態を変更することは勿論、上肢42の一部を本体部10に載せる態様に応じては、直接、収容部20に触れることなく収容部20の傾斜状態を変更することが可能であるので更に使い勝手が良い。
【0030】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、本体部10の表面10sの形状に合わせて変形可能な軟質部材により構成されているので、本体部10と一体感がある収容部20とすることができ、使用の際の障害となることがない。
【0031】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、本体部10に対し着脱可能に構成されているので、その必要に応じて取り付け・取り外しができ使い勝手の良い使用補助具1を提供できる。
【0032】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、扁平形状を成しているので、本体部10に取り付けた状態においては、本体部10の表面10sから突出することがなく、当該本体部10の形状に悪影響を及ぼさない。
【0033】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、その一端辺28側から電子機器50を収容可能に構成されているので、収容部20内への電子機器50の挿入及び取り出し操作において、一端辺28からの挿入・引き出しが一度の動作ででき、出し入れを容易にできる。また、扁平な収容部20の一端辺28側から電子機器50を出し入れするときには、例えば扁平な電子機器50の場合、本体部10の表面10sをガイドとして沿うように出し入れができる。
【0034】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20の本体部10に対する取付は、収容部20の一方向の両端部において取り付けられているので、収容部20を湾曲した本体部10に沿うように取付けることができる。また、取付部材25は、左右両端部24の略中央に設けられているので、収容部20を本体部10に沿うように取付けることを一層、容易とすることができる。
【0035】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、本体部10に取り付けられている状態において、本体部10と対向していない側の面が光透過性の部材により構成されているので、収容部20の内部を目視することができる。
【0036】
本態様の使用補助具1によれば、光透過性の部材は、収容部20に収容された電子機器50の使用が可能な部材により構成されていることで、電子機器50を収容部20に収容したまま使用でき、使い勝手が良い。
【0037】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、弾性を有する取付部材25を介して本体部10に取り付けられているので、収容部20は本体部10に取り付けられたままの状態で動かすことが可能である。
【0038】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、本体部10に取り付けられている状態において、本体部10の表面10sとの間で摩擦係合可能な部材にて構成されていることで、例えば、本体部10に取り付けられたまま本体部10上を移動しても、摩擦力によって取付部材25の弾性力(引っ張り力)に抗して移動後の位置に保持することができる。
【0039】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、本体部10に取り付けられている状態で、本体部10に対する位置を変更可能に構成されているので、電子機器50を収容部20から取り出すことなく位置を変えて使用が可能になる。
【0040】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、本体部10に取り付けられている状態において、本体部10に対する変更可能な方向が一方向のみに構成されていることで、取り付け位置の変更が容易となる。
【0041】
本態様の使用補助具1によれば、本体部10は、上肢42の一部により抱え込み可能に構成されていることで、収容部20に収容した電子機器50の使用に際して、抱え込みながら使用ができ電子機器50を安定させた状態での使用を可能にする。なお、抱え込みの態様としては、第1主体部11のみを抱え込む態様、第2主体部のみを抱え込む態様、第1主体部11及び第2主体部12を抱え込む態様をとり得るので、様々な態様にて電子機器50の使用を可能にする。
【0042】
本態様の使用補助具1によれば、本体部10は、第1主体部11と第2主体部12と大別して2つの部分にて構成されていることで、下肢41上に置いた場合や抱え込みなどに際して使用者との接触面積を大きくして身体40に馴染みやすくできる。また、第1主体部11が第2主体部12よりも体積が大きく構成されていることで、体積の大きい第1主体部11を中心に抱え込み向きを変えるなど、使い方に変化をもたらすことができる。
【0043】
本態様の使用補助具1によれば、第1主体部11は、卓31上、床32上又は下肢41上に置いた状態において、第2主体部12よりもその高さ方向、及び水平方向(左右方向)の長さが大きく構成されているので、本体部10の途中に段差部分が形成され、上肢42、下肢41など身体40の一部に引っ掛かり易く且つ接触面積を大きくすることができる。また、抱え込むような持ち方をする場合には、この段差部分が引掛り易く、また身体40との接触面積を大きくできて心地よい癒し感覚を与えることができる。
【0044】
本態様の使用補助具1によれば、第1主体部11、及び第2主体部12は、弾性を有しているので、使用者が接触したときに心地よい感覚を与えることができる。
【0045】
本態様の使用補助具1によれば、第1主体部11は、球状型形状を成しことから使用者の接触の方向を選ばず、例えば抱え込みなどがし易い。また、第2主体部12が非球状型形状を成していることから、第1主体部11とは使用者に対する接触形態を異にしているので、形状の異なる2部分によって接触形態の変化をもたらすことができる。
【0046】
本態様の使用補助具1は、第1主体部11だけに限らず第2主体部12も、その表面10sが曲面を成しているので、使用者との接触向きを選ばず何れの方向からも同じように触れることができ、しかも曲面であることで、接触感覚をソフトにすることができる。
【0047】
本態様の使用補助具1によれば、第1主体部11と第2主体部12の連結部14は、その連結角度が91度以上の角度を成している部分を有しているので、使用者が本体部10を抱え込むように持った時でも、使用者に対して対面可能な面を形成することができ、最適な角度で電子機器50を使用することができる。
【0048】
本態様の使用補助具1によれば、連結部14は、第1主体部11、及び第2主体部12を平坦面に置いた状態において、平坦面に接しない構成となっていることで、連結部14が本体部10の段差又は括れ部分として機能する。これにより、連結部14は、例えば、下肢41に置く場合や上肢42にて抱え込む場合など使用時の引掛り部分として使用者の身体40に馴染みやすい形状となる。
【0049】
本態様の使用補助具1は、収容部20が第1主体部11に取り付けられている状態でその一端部が第2主体部12に係止可能であるので、第2主体部12は、収容部20の支持部分として利用することができる。
【0050】
本態様の使用補助具1によれば、本体部10は、キャラクターを模したぬいぐるみであり、第1主体部11は、キャラクターの頭部10aを模しており、第2主体部12は、キャラクターの胴部10bを模しているので、頭部10aの大きなキャラクターとして癒し効果を十分に発揮することができる。
【0051】
本態様の使用補助具1によれば、収容部20は、キャラクターの後頭部10abにおいて取り付けられていることで、例えば、キャラクターを抱え込むように持って電子機器50を使用する時に、キャラクターと同じ方向を向いて使用できるので、キャラクターとの一体感があり癒し効果がある。
【0052】
本態様の使用補助具1によれば、本体部10は、キャラクターの後頭部10ab、頭頂部10at、及び胴部10bの背中の少なくとも何れかに上肢42の一部を載せて使用することができるので、使い勝手が良いと共に癒し効果がある。
【0053】
本態様の使用補助具1によれば、第2主体部12は、腕部10bc、及び脚部10bdを含み、腕部10bc、及び脚部10bdは、第2主体部12の表面10sから突出しているので、本体部10を所定場所に置くときには、接触面積を大きくでき、また、身体40に触れる面積も大きくでき、安定保持と共により大きな癒し効果を期待できる。
【0054】
以上、本発明の態様について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、上記態様においては、取付部材25をキャラクターの後頭部10abに一対のフック部材15を設けた構成としたが、この構成に限るものではなく、例えば、フック部材15を複数対設け、取り付け箇所を適宜変更できるように構成しても良い。
【0055】
また、上記態様においては、取付部材25は一対の弾性部材にて構成されているが、この構成に限るものではなく、例えば、本体部10の表面10sを起毛繊維にて構成し、収容部20の裏面側に起毛繊維に係合する面ファスナーを設ける構成としても良い。
【0056】
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
【0057】
(1)
上肢の一部を載せて使用可能な使用補助具であって、
卓上、床上、又は膝上に置いた状態で上肢の一部を載せることが可能な本体部と、
電子機器を収容可能、且つ本体部に取り付けられる収容部と、
を備えている、
使用補助具。
【0058】
(2)
(1)に記載の使用補助具であって、
上記収容部は、上記本体部の中心軸線に対して傾斜状態で取り付け可能である、
使用補助具。
【0059】
(3)
(2)に記載の使用補助具であって、
上記収容部は、上記傾斜状態が変更可能に構成されている、
使用補助具。
【0060】
(4)
(1)から(3)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記収容部は、上記本体部の表面の形状に合わせて変形可能な軟質部材により構成されている、
使用補助具。
【0061】
(5)
(1)から(4)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記収容部は、上記本体部に対し着脱可能に構成されている、
使用補助具。
【0062】
(6)
(1)から(5)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記収容部は、扁平形状を成している、
使用補助具。
【0063】
(7)
(6)に記載の使用補助具であって、
上記収容部は、その一端辺側から電子機器を収容可能に構成されている、
使用補助具。
【0064】
(8)
(1)から(7)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記収容部は、その一方向の両端部において、上記本体部に取り付けられている、
使用補助具。
【0065】
(9)
(1)から(8)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記収容部は、上記本体部に取り付けられている状態において、上記本体部と対向していない側の面が光透過性の部材により構成されている、
使用補助具。
【0066】
(10)
(9)に記載の使用補助具であって、
上記光透過性の部材は、上記収容部に収容された上記電子機器の操作が可能な部材により構成されている、
使用補助具。
【0067】
(11)
(1)から(10)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記収容部は、弾性を有する取付部材を介して上記本体部に取り付けられている、
使用補助具。
【0068】
(12)
(1)から(11)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記収容部は、上記本体部に取り付けられている状態において、上記本体部の表面との間で摩擦係合可能な部材により構成されている、
使用補助具。
【0069】
(13)
(1)から(12)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記収容部は、上記本体部に取り付けられている状態において、上記本体部に対する位置を変更可能に構成されている、
使用補助具。
【0070】
(14)
(13)に記載の使用補助具であって、
上記収容部は、上記本体部に取り付けられている状態において、上記本体部に対する上記変更可能な方向が一方向のみに構成されている、
使用補助具。
【0071】
(15)
(1)から(14)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記本体部は、上記上肢の一部により抱え込み可能に構成されている、
使用補助具。
【0072】
(16)
(1)から(15)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記本体部は、第1主体部と第2主体部とを含み、上記第1主体部は、上記第2主体部よりも体積が大きく構成されている、
使用補助具。
【0073】
(17)
(16)に記載の使用補助具であって、
上記第1主体部は、卓上、床上又は膝上に置いた状態において、上記第2主体部よりもその高さ方向、及び水平方向の長さが大きく構成されている、
使用補助具。
【0074】
(18)
(16)または(17)に記載の使用補助具であって、
上記第1主体部、及び上記第2主体部は、弾性を有している、
使用補助具。
【0075】
(19)
(16)から(18)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記第1主体部は、球状型形状を成し、上記第2主体部は、非球状型形状を成している、
使用補助具。
【0076】
(20)
(16)から(19)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記第1主体部、及び上記第2主体部は、その表面が曲面を成している、
使用補助具。
【0077】
(21)
(16)から(20)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記第1主体部、及び上記第2主体部は、連結部を介して連結され、上記連結部における連結角度が91度以上の角度を成している部分を有している、
使用補助具。
【0078】
(22)
(21)に記載の使用補助具であって、
上記連結部は、上記第1主体部、及び上記第2主体部を平坦面に置いた状態において、上記平坦面に接しないように構成されている、
使用補助具。
【0079】
(23)
(16)から(22)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記収容部は、上記第1主体部に取り付けられている状態において、その一端部が上記第2主体部に係止可能に構成されている、
使用補助具。
【0080】
(24)
(16)から(23)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記本体部は、キャラクターを模したぬいぐるみであり、上記第1主体部は、上記キャラクターの頭部を模しており、上記第2主体部は、上記キャラクターの胴部を模している、
使用補助具。
【0081】
(25)
(24)に記載の使用補助具であって、
上記収容部は、上記キャラクターの後頭部において取り付けられている、
使用補助具。
【0082】
(26)
(25)に記載の使用補助具であって、
上記本体部は、上記キャラクターの後頭部、頭頂部、及び胴部の背中の少なくとも何れかに上肢の一部を載せて使用可能に構成されている、
使用補助具。
【0083】
(27)
(16)から(26)の何れかに記載の使用補助具であって、
上記第2主体部は、腕部、及び脚部を含み、上記腕部、及び上記脚部は、上記第2主体部の表面から突出している、
使用補助具。
【符号の説明】
【0084】
1 使用補助具
10 本体部
10a 頭部
10ab 後頭部
10at 頭頂部
10b 胴部
10bc 腕部
10bd 脚部
10s 表面
11 第1主体部
12 第2主体部
14 連結部
15 フック部材
20 収容部
22 収容表部
23 収容裏部
24 左右両端部
25 取付部材
27 下端部(他端辺)
28 一端辺
50 電子機器
31 卓
32 床
41 下肢
42 上肢
40 身体
CL 中心軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11