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特開2024-133732圧力リリーフデバイス及びその構成要素
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133732
(43)【公開日】2024-10-02
(54)【発明の名称】圧力リリーフデバイス及びその構成要素
(51)【国際特許分類】
   A61M 16/20 20060101AFI20240925BHJP
【FI】
A61M16/20 J
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024113875
(22)【出願日】2024-07-17
(62)【分割の表示】P 2021544542の分割
【原出願日】2020-01-31
(31)【優先権主張番号】62/799,952
(32)【優先日】2019-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/913,896
(32)【優先日】2019-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518329918
【氏名又は名称】フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド
【氏名又は名称原語表記】FISHER & PAYKEL HEALTHCARE LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】エドワーズ, テイラー ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】キャット, アージェン デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】マシー, シェーン テリー
(72)【発明者】
【氏名】オズボーン, ハミッシュ エイドリアン
(72)【発明者】
【氏名】マシューズ, キャメロン レスリー
(72)【発明者】
【氏名】エヴァンズ, リース ジョン
(72)【発明者】
【氏名】マウンダー, エヴァン アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】ハーディー, ベス フランシス
(72)【発明者】
【氏名】バージェス, エイダン ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ロジャー, レオ マッケンジー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】患者に及び/又は患者からガスを送るための医療システム用の圧力リリーフデバイス及びそのコネクタを提供する。
【解決手段】入口及び出口であって、入口と出口との間にガス流路を画定する、入口及び出口を備えるコネクタ本体を有するコネクタ。コネクタ本体は、接続されたときに第2コネクタの一部分と重なり合うように構成されているオーバラップ部を有する。アクセス通路は、オーバラップ部を通ってガス流路まで延びる。
【選択図】図46
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口及び出口を有し、前記入口と前記出口との間にガス流路を画定するコネクタ本体であって、
前記コネクタ本体は、接続されたときに第2コネクタの一部分と重なり合うように構成されているオーバラップ部を有する、コネクタ本体と、
前記オーバラップ部を通って前記ガス流路まで延びるアクセス通路と、
を含む、コネクタ。
【請求項2】
前記アクセス通路は、前記ガス流路内の圧力を検知するために前記ガス流路と流体的に連通するためのアパーチャを含む、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ガス流路は、壁によって少なくとも部分的に画定され、前記アクセス通路は、前記コネクタの前記壁内のアパーチャを含む、請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第2コネクタと共に空洞を形成するように構成されている空洞形成部を更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記空洞形成部は弓状面を含む、請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記空洞形成部は、前記コネクタ本体の表面の凹部である、請求項4又は5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記空洞形成部は、前記アクセス通路を介して前記ガス流路と流体連通する、請求項4~6のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記空洞形成部は、前記ガス流路内のガス流の方向に実質的に平行な長手方向寸法を有する、請求項4~7のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記第2コネクタの一部分と第1シールを形成するように構成されている第1シーリング機構を更に含む、請求項4~8のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記第1シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含む、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記オーバラップ部は、前記第1シーリング機構を含む、請求項9又は10に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記第1シーリング機構は、前記第2コネクタとの摩擦嵌合/締まり嵌め用の内部又は外部シーリング面を含む、請求項9又は10に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記アクセス及び/又は前記空洞形成部は、前記第1シーリング機構の上流に配置されている、請求項9又は10に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記第2コネクタの一部分と第2シールを形成するように構成されている第2シーリング機構を更に含む、請求項9~13のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項15】
前記空洞形成部は、前記第1シーリング機構と前記第2シーリング機構との間にある、請求項14に記載のコネクタ。
【請求項16】
前記アクセス通路は、前記第1シーリング機構と前記第2シーリング機構との間に配置されている、請求項14又は15に記載のコネクタ。
【請求項17】
前記第2シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含む、請求項14~16のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項18】
前記オーバラップ部は、前記第2シーリング機構を含む、請求項14~17のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項19】
前記第2シーリング機構は、前記第2コネクタとの摩擦嵌合/締まり嵌め用の内部又は外部シーリング面を含む、請求項14~18のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項20】
前記コネクタの一部分及び/又は表面はテーパ状である、請求項1~19のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項21】
1つ以上の位置合わせ特徴部を更に含む、請求項1~20のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項22】
前記アパーチャは、前記ガス流路内のガス流の方向に実質的に平行に又は実質的に垂直に配置されている、請求項2~21のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項23】
前記アパーチャは、前記ガス流路の周りに半径方向に配置されている、請求項2~22のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項24】
前記コネクタは階段部を更に含み、前記アパーチャは前記階段部に配置されている、請求項2~23のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項25】
前記アパーチャは別のアパーチャを介して前記ガス流路と流体連通し、前記アパーチャは、チャネルによって流体にある、請求項2~24のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項26】
流量制限部を更に含む、請求項14~25のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項27】
前記流量制限部は、前記コネクタの末端部に設けられている、請求項26に記載のコネクタ。
【請求項28】
前記流量制限部は凹部内に配置されている、請求項27に記載のコネクタ。
【請求項29】
前記流量制限部は、前記コネクタの末端部から間隔を開けて配された絞り部によって設けられる、請求項26に記載のコネクタ。
【請求項30】
前記絞り部はベンチュリ部である、請求項29に記載のコネクタ。
【請求項31】
前記コネクタ本体は、前記末端部から、小径から大径へと外向きにテーパしている、請求項26~30のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項32】
停止部を更に含む、請求項1~31のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項33】
前記停止部は、カラーである又はカラーを含む、請求項32に記載のコネクタ。
【請求項34】
前記カラーの表面は、前記第2コネクタの表面とフェイスシールを形成するように構成されている、請求項33に記載のコネクタ。
【請求項35】
前記コネクタの前記末端部の近傍に半径方向の隙間を更に含む、請求項1~34のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項36】
前記空洞形成部は、ガス流の方向に対してテーパしている、請求項14~21のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項37】
前記ガス流路は、圧力ラインである又は圧力ラインを含む、請求項36に記載のコネクタ。
【請求項38】
前記コネクタは、末端部に向かって小径から大径へとテーパしている、請求項37に記載のコネクタ。
【請求項39】
前記コネクタは、圧力リリーフ弁に結合されるように構成されている、請求項37又は38に記載のコネクタ。
【請求項40】
前記コネクタを圧力リリーフ弁に結合するように構成されている係合機構を更に含む、請求項39に記載のコネクタ。
【請求項41】
前記コネクタは、圧力リリーフ弁と一体である、請求項39又は40に記載のコネクタ。
【請求項42】
前記圧力リリーフ弁は、流量及び/又は圧力補償型圧力リリーフ弁である、請求項40に記載のコネクタ。
【請求項43】
前記圧力ラインは、前記圧力リリーフ弁の検知チャンバと流体連通する、請求項40~42のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項44】
前記圧力リリーフ弁は、前記検知チャンバと患者にガス流を提供する主要ガス流路との間の圧力差を検知するように構成されている検知部材を含む、請求項43に記載のコネクタ。
【請求項45】
前記検知部材の移動により弁部材の前記ベント圧力を変化させる、請求項44に記載のコネクタ。
【請求項46】
前記圧力ラインは第1の圧力ラインであり、前記コネクタは、前記第1の圧力ラインの上流の第2の圧力ラインを更に含む、請求項37~45のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項47】
前記コネクタは、回路構成要素に結合されるように構成されている、請求項37~46のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項48】
前記コネクタを前記回路構成要素と係合するように構成されている係合機構を更に含む、請求項47に記載のコネクタ。
【請求項49】
前記第1の圧力ライン及び前記第2の圧力ラインはそれぞれ、圧力検知機構に結合されている、請求項46~48のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項50】
前記アクセス通路は、前記流量制限部に設けられている、又は前記流量制限部に直接隣接し且つ前記流量制限部の下流側にある、請求項1~49のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項51】
入口及び出口であって、前記入口と前記出口との間にガス流路を画定する、入口及び出口と、
前記ガス流路内の流れを制限するように構成されている流量制限部と、
前記ガス流路へのアクセス通路であって、前記アクセス通路は、前記流量制限部の下流に配置されている、アクセス通路と、
を含む、コネクタ。
【請求項52】
前記ガス流路は、壁によって少なくとも部分的に画定され、前記アクセス通路は、前記コネクタの前記壁内のアパーチャを含む、請求項51に記載のコネクタ。
【請求項53】
前記流量制限部は、前記入口の凹部内にある、請求項51又は52に記載のコネクタ。
【請求項54】
前記コネクタの一部分及び/又は表面はテーパ状である、請求項51~53のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項55】
前記アクセス通路は、第1シーリング機構と前記流量制限部との間に配置されている、請求項51~54のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項56】
前記第1シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含む、請求項55に記載のコネクタ。
【請求項57】
前記シーリング面は弓状面を含む、請求項56に記載のコネクタ。
【請求項58】
前記シーリング面は、第2コネクタの内部表面との摩擦嵌合/締まり嵌めにより封止する、請求項57に記載のコネクタ。
【請求項59】
前記コネクタは2部品コネクタであり、第1部品は前記流量制限部を含み、第2部品は前記第1シーリング機構を含む、請求項55~58のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項60】
前記第1部品と前記第2部品は、間隙によって分離されている、請求項59に記載のコネクタ。
【請求項61】
前記第1セクションと前記第2セクションは連結されている、請求項59又は60に記載のコネクタ。
【請求項62】
前記流量制限部は、前記第1シーリング機構の上流である、請求項51~61のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項63】
第2コネクタと共に空洞を形成するように構成されている空洞形成部を更に含む、請求項51~62のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項64】
前記空洞形成部は外部弓状面を含む、請求項63に記載のコネクタ。
【請求項65】
前記空洞形成部は、前記アクセス通路を介して前記ガス流路と流体連通する、請求項63又は64に記載のコネクタ。
【請求項66】
前記空洞形成部は、前記ガス流路内のガス流の方向に実質的に平行な長手方向寸法を有する、請求項63~65のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項67】
前記末端部と前記アクセス通路及び/又は前記空洞形成部との間に配置されている第2シーリング機構を更に含む、請求項63~66のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項68】
前記第2シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含む、請求項67に記載のコネクタ。
【請求項69】
前記シーリング面は、弓状面又は曲面を含む、請求項68に記載のコネクタ。
【請求項70】
前記シーリング面は、第2コネクタの内部表面との摩擦嵌合/締まり嵌めにより封止する、請求項68に記載のコネクタ。
【請求項71】
停止部を更に含む、請求項70に記載のコネクタ。
【請求項72】
前記停止部は、カラーである又はカラーを含む、請求項71に記載のコネクタ。
【請求項73】
前記カラーの表面は、前記第2コネクタの表面とフェイスシールを形成するように構成されている、請求項72に記載のコネクタ。
【請求項74】
前記コネクタは、第2コネクタに接続するように構成されており、前記第2コネクタは、前記アパーチャと流体連通する圧力ラインを有する、請求項51~73のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項75】
前記アクセス通路は、前記流量制限部に設けられている、又は前記流量制限部に直接隣接し且つ前記流量制限部の下流側にある、請求項51~74のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項76】
コネクタ本体を含む第1コネクタであって、前記コネクタ本体は、入口及び出口であって、前記入口と前記出口との間に第1コネクタガス流路を画定する入口及び出口とオーバラップ部とを有する、第1コネクタと、
コネクタ本体を含む第2コネクタであって、前記コネクタ本体は、入口及び出口であって、前記入口と前記出口との間に第2コネクタガス流路を画定する入口及び出口とオーバラップ部とを有し、
前記第1コネクタと前記第2コネクタは、前記第1コネクタの前記オーバラップ部と前記第2コネクタの前記オーバラップ部とが隣接してオーバラッピング接続部を形成し、アセンブリガス流路を提供するように組み立てられるように構成されている、
第2コネクタと、
前記オーバラップ接続部を通って前記アセンブリガス流路まで延びるアクセス通路と、
を含む、
アセンブリ。
【請求項77】
互いに組み立てられて入口と出口とアセンブリガス流路とを提供するように構成されている第1コネクタと第2コネクタとを含むアセンブリであって、
前記第1コネクタはポートを含み、
前記第2コネクタは、前記ガス流路内の流れを制限するように構成されている流量制限部と、前記ポートを前記アセンブリガス流路と流体連通させるように構成されているアクセス通路とを含む、
アセンブリ。
【請求項78】
導管と請求項1~34又は51~74のいずれか一項に記載のコネクタとの組み合わせ。
【請求項79】
圧力リリーフ弁と請求項1~21又は36~45のいずれか一項に記載のコネクタとの組み合わせ。
【請求項80】
呼吸システムで使用するための圧力リリーフデバイスであって、
デバイス入口及びデバイス出口と、
前記デバイス入口と前記デバイス出口との間の主要ガス流路と、
前記入口と前記出口との間の圧力リリーフ機構であって、
弁調整部材に取り付けられるように構成されている実質的に剛性の弁コネクタ部と、
弁ダイヤフラムであって、前記弁ダイヤフラムの一部分は前記弁コネクタ部にオーバーモールドされている、弁ダイヤフラムと、
弁座と、
を含む、圧力リリーフ機構と、
を含み、
前記弁ダイヤフラム及び/又は前記弁コネクタ部は、第1の構成では、前記弁座に着座するように配置され、前記ガス流路内の圧力が圧力閾値を超えた場合の第2の構成では、前記弁座から離隔するように配置される、
圧力リリーフデバイス。
【請求項81】
前記第1の構成では、前記弁ダイヤフラム及び/又は前記弁コネクタ部は、前記弁座を封止するように適合されている、請求項80に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項82】
前記弁ダイヤフラムの一部分の引張力は、前記第2の構成の方が前記第1の構成よりも大きい、請求項80又は81に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項83】
弁フレームを含み、前記弁ダイヤフラムの一部分は前記弁フレームにオーバーモールドされている、請求項80~82のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項84】
前記弁ダイヤフラムの一部分は、前記弁コネクタ部と前記弁フレームとを連結している、請求項83に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項85】
前記弁コネクタ部と前記弁フレームとの間の前記弁ダイヤフラムの一部分は可撓性である、請求項84に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項86】
前記弁フレームは環状である、請求項83~85のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項87】
前記弁フレームは、前記弁フレームを前記圧力リリーフデバイスの本体に取り付けるために、係合特徴部及び位置付け特徴部のうちの一方又は両方を含む、請求項83~86のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項88】
前記弁コネクタ部は、前記弁フレームに対して実質的に中央に配置されている、請求項83~87のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項89】
前記出口を通るガスの流れの流量に基づいて前記圧力閾値を動的に調整するための検知機構を含む、請求項80~88のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項90】
前記検知機構は、検知ダイヤフラムと、弁調整部材に取り付けられるように構成されている実質的に剛性の検知コネクタ部とを含み、前記検知ダイヤフラムの一部分は、前記検知コネクタ部にオーバーモールドされている、請求項89に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項91】
前記検知機構は検知フレームを含み、前記検知ダイヤフラムの一部分は、前記検知フレームにオーバーモールドされている、請求項89又は90に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項92】
前記検知ダイヤフラムの一部分は、前記検知コネクタ部と前記検知フレームとを連結している、請求項91に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項93】
前記検知コネクタ部と前記検知フレームとの間の前記検知ダイヤフラムの一部分は可撓性である、請求項91又は92に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項94】
前記検知フレームは環状である、請求項91~93のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項95】
前記検知フレームは、前記検知フレームを前記圧力リリーフデバイスの本体に取り付けるために、係合特徴部及び位置付け特徴部のうちの一方又は両方を含む、請求項91~94のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項96】
前記検知コネクタ部は、前記検知フレームに対して実質的に中央に配置されている、請求項91~95のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項97】
弁調整部材を含み、前記弁調整部材は、前記検知コネクタ部と前記弁コネクタ部とを連結する機械的リンクを含む、請求項89~96のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項98】
前記検知コネクタ部及び前記弁コネクタ部はそれぞれ、前記機械的リンクの端部と係合するための係合特徴部を含む、請求項97に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項99】
前記機械的リンクは複数のリブを含む、請求項97又は98に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項100】
前記機械的リンクはチャネル内に位置しており、前記チャネル内で軸方向に摺動可能である、請求項97~99のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項101】
前記検知コネクタ部と前記弁コネクタ部と前記機械的リンクとは同軸である、請求項97~100のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項102】
前記機械的リンクの軸線は、前記デバイス入口から前記デバイス出口への全般的なガスの流れの方向に対して実質的に横断方向である、請求項97~101のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項103】
前記検知コネクタ部及び前記弁コネクタ部はそれぞれ、間隔を開けて配された周囲フランジの対を含む、請求項80~102のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項104】
前記フランジは環状且つ同軸であり、各対は、前記フランジ間に環状空間を画定する、請求項103に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項105】
前記弁コネクタ部にオーバーモールドされている前記弁ダイヤフラムの一部分は、前記弁コネクタ部上の前記フランジによって画定される前記環状空間に受け入れられている、請求項104に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項106】
前記検知コネクタ部にオーバーモールドされている前記検知ダイヤフラムの一部分は、前記検知コネクタ部上の前記フランジによって画定される前記環状空間に受け入れられている、請求項104又は105に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項107】
前記弁ダイヤフラム及び前記検知ダイヤフラムの一部分に張力がかけられている、請求項89~106のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項108】
前記弁ダイヤフラム及び/又は前記検知ダイヤフラムはエラストマー材料を含む、請求項89~107のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項109】
前記圧力リリーフ機構及び/又は前記検知機構は取り外し可能な構成要素である、請求項89~108のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項110】
前記検知ダイヤフラムの第1の側の第1検知チャンバと、前記検知ダイヤフラムの第2の側の第2検知チャンバとを含み、前記第2検知チャンバは、前記デバイス入口と前記デバイス出口との間の前記主要ガス流路内又は呼吸システムのガス流路内の、流量制限部又は絞り部の下流のガス流路の部分と流体連通し、任意選択的に、前記第2検知チャンバと前記ガス流路の前記部分との間の前記流体連通はブリードラインによって提供される、請求項89~109のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項111】
前記弁座の側と反対側の前記弁ダイヤフラムの側に第1弁チャンバを含み、前記第1弁チャンバは、前記大気と流体連通するオリフィスを有する、請求項80~110のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項112】
前記第1弁チャンバオリフィスはフィルタを含む及び/又は前記連通ラインはフィルタを含む、請求項111に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項113】
フィルタは多孔質材料を含む、請求項112に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項114】
ハウジングを含む、請求項80~113のいずれか一項に記載の圧力リリーフデバイス。
【請求項115】
前記ハウジングは、互いにねじ止め又は超音波溶接された2つ以上の部品を含む、請求項114に記載の圧力リリーフデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、患者に及び/又は患者からガスを送るための医療システム用の圧力リリーフデバイスに関し、特に、流量及び/又は圧力補償型圧力リリーフデバイス、ダイヤフラム構成要素、及びそのコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]呼吸ガス供給システムは、患者に送達するためのガスを提供する。呼吸ガス供給システムは、通常、ガス供給部と患者との間に流体接続部を含む。これには、吸気チューブ及び患者インターフェースを含み得る。このようなシステムは、ガスが患者に適切に送達されるようにするためのいくつかの異なる構成要素を含む。この構成要素の多くは、各使用の後に廃棄される単回使用の構成要素であり、他の構成要素は複数回使用の構成要素である。一部の状況においては、複数回使用の構成要素が好ましい。一部の状況においては、単回使用の構成要素を複数回使用の構成要素に接続する必要がある。しかしながら、これは、単回使用の構成要素が複数回使用の構成要素と誤って又は意図せずに組み立てられた場合に問題を引き起こす可能性がある。更に、いくつかの構成要素は、いくつかの異なる特徴及び機能を有する複雑な製品である。このような構成要素の設計及び/又は生産は容易に変更又は修正することができない。
【0003】
[0003]可撓性ダイヤフラムを含む圧力リリーフ弁において、ダイヤフラムは、通常使用時に、ダイヤフラムの共振及びダイヤフラムに隣接するチャンバ内の圧力の変動に起因する振動の影響を受けやすい場合がある。これらの振動は騒音の原因となると共に、特にダイヤフラムが弁座から持ち上がる際の弁の安定性を低下させる。大きく且つ高い振動数の振動は、低い安定性及び高い騒音レベルに関連付けられる。このような振動はまた、弁のヒステリシスを増加させる可能性がある、即ち、導管の遮断が取り除かれた後に流れが回復するための遅延時間を増加させる可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
[0004]したがって、本明細書に開示される特定の実施形態の目的は、少なくとも、前述の課題に対処するいくらかの助けになる、又は少なくとも、本業界に有用な選択肢を提供するコネクタを提供することである。
【0005】
[0005]第1の態様において、入口及び出口を有し、入口と出口との間にガス流路を画定するコネクタ本体であって、コネクタ本体は、接続されたときに第2コネクタの一部分と重なり合うように構成されているオーバラップ部を有する、コネクタ本体と、オーバラップ部を通ってガス流路まで延びるアクセス通路と、を含む、コネクタが提供される。
【0006】
[0006]アクセス通路は、ガス流路内の圧力を検知するためにガス流路と流体的に連通するためのアパーチャを含んでもよい。
【0007】
[0007]ガス流路は、壁によって少なくとも部分的に画定されてもよく、アクセス通路は、コネクタの壁内のアパーチャを含んでもよい。
【0008】
[0008]コネクタは、第2コネクタと共に空洞を形成するように構成されている空洞形成部を更に含んでもよい。
【0009】
[0009]空洞形成部は弓状面を含んでもよい。
【0010】
[0010]空洞形成部は、コネクタ本体の表面の凹部であってもよい。
【0011】
[0011]空洞形成部は、アクセス通路を介してガス流路と流体連通してもよい。
【0012】
[0012]空洞形成部は、ガス流路内のガス流の方向に実質的に平行であり得る長手方向寸法を有してもよい。
【0013】
[0013]コネクタは、第2コネクタの一部分と第1シールを形成するように構成されている第1シーリング機構を更に含んでもよい。
【0014】
[0014]第1シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0015】
[0015]オーバラップ部は、第1シーリング機構を含んでもよい。
【0016】
[0016]第1シーリング機構は、第2コネクタとの摩擦嵌合/締まり嵌め用の内部又は外部シーリング面を含んでもよい。
【0017】
[0017]アクセス及び/又は空洞形成部は、第1シーリング機構の上流に配置されてもよい。
【0018】
[0018]コネクタは、第2コネクタの一部分と第2シールを形成するように構成されている第2シーリング機構を更に含んでもよい。
【0019】
[0019]空洞形成部は、第1シーリング機構と第2シーリング機構との間にあってもよい。
【0020】
[0020]アクセス通路は、第1シーリング機構と第2シーリング機構との間に配置されてもよい。
【0021】
[0021]第2シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0022】
[0022]オーバラップ部は、第2シーリング機構を含んでもよい。
【0023】
[0023]第2シーリング機構は、第2コネクタとの摩擦嵌合/締まり嵌め用の内部又は外部シーリング面を含んでもよい。
【0024】
[0024]コネクタの一部分及び/又は表面はテーパ状であってもよい。
【0025】
[0025]コネクタは、1つ以上の位置合わせ特徴部を更に含んでもよい。
【0026】
[0026]アパーチャは、ガス流路内のガス流の方向に実質的に平行に又は実質的に垂直に配置されてもよい。
【0027】
[0027]アパーチャは、ガス流路の周りに半径方向に配置されてもよい。
【0028】
[0028]コネクタは、階段部を更に含んでもよく、アパーチャは階段部に配置されてもよい。
【0029】
[0029]コネクタアパーチャは別のアパーチャを介してガス流路と流体連通してもよく、アパーチャは、チャネルによって流体連通してもよい。
【0030】
[0030]コネクタは、流量制限部を更に含んでもよい。
【0031】
[0031]流量制限部は、コネクタの末端部に設けられてもよい。
【0032】
[0032]流量制限部は凹部内に配置されてもよい。
【0033】
[0033]流量制限部は、コネクタの末端部から間隔を開けて配された絞り部によって設けられてもよい。
【0034】
[0034]絞り部はベンチュリ部であってもよい。
【0035】
[0035]アクセス通路は、流量制限部に設けられてもよい、又は流量制限部に直接隣接し且つ流量制限部の下流側にあってもよい。
【0036】
[0036]コネクタ本体は、末端部から、小径から大径へと外向きにテーパしていてもよい。
【0037】
[0037]コネクタは、停止部を更に含んでもよい。
【0038】
[0038]停止部は、カラーであってもよい又はカラーを含んでもよい。
【0039】
[0039]カラーの表面は、第2コネクタの表面とフェイスシールを形成するように構成されてもよい。
【0040】
[0040]コネクタは、コネクタの末端部の近傍に半径方向の隙間を更に含んでもよい。
【0041】
[0041]空洞形成部は、ガス流の方向に対してテーパしていてもよい。
【0042】
[0042]ガス流路は、圧力ラインであってもよい又は圧力ラインを含んでもよい。
【0043】
[0043]コネクタは、末端部に向かって小径から大径へとテーパしていてもよい。
【0044】
[0044]コネクタは、圧力リリーフ弁に結合されるように構成されてもよい。
【0045】
[0045]コネクタは、コネクタを圧力リリーフ弁に結合するように構成されている係合機構を更に含んでもよい。
【0046】
[0046]コネクタは、圧力リリーフ弁と一体であってもよい。
【0047】
[0047]圧力リリーフ弁は、流量及び/又は圧力補償型圧力リリーフ弁であってもよい。
【0048】
[0048]圧力ラインは、圧力リリーフ弁の検知チャンバと流体連通してもよい。
【0049】
[0049]圧力リリーフ弁は、検知チャンバと患者にガス流を提供する主要ガス流路との間の圧力差を検知するように構成されている検知部材を含んでもよい。
【0050】
[0050]検知部材の移動により弁部材のベント圧力を変化させてもよい。
【0051】
[0051]圧力ラインは第1の圧力ラインであってもよく、コネクタは、第1の圧力ラインの上流であり得る第2の圧力ラインを更に含んでもよい。
【0052】
[0052]コネクタは、回路構成要素に結合されるように構成されてもよい。
【0053】
[0053]コネクタは、コネクタを回路構成要素と係合するように構成されている係合機構を更に含んでもよい。
【0054】
[0054]第1の圧力ライン及び第2の圧力ラインはそれぞれ、圧力検知機構に結合されてもよい。
【0055】
[0055]第2の態様では、入口及び出口であって、入口と出口との間にガス流路を画定する、入口及び出口と、ガス流路内の流れを制限するように構成されている流量制限部と、ガス流路へのアクセス通路であって、アクセス通路は、流量制限部の下流に配置されている、アクセス通路と、を含む、コネクタが提供される。
【0056】
[0056]ガス流路は、壁によって少なくとも部分的に画定されてもよく、アクセス通路は、コネクタの壁内のアパーチャを含んでもよい。
【0057】
[0057]流量制限部は、入口の凹部内にあってもよい。
【0058】
[0058]コネクタの一部分及び/又は表面はテーパ状であってもよい。
【0059】
[0059]アクセス通路は、第1シーリング機構と流量制限部との間に配置されてもよい。
【0060】
[0060]アクセス通路は、流量制限部に設けられてもよい、又は流量制限部に直接隣接し且つ流量制限部の下流側にあってもよい。
【0061】
[0061]第1シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0062】
[0062]この面は弓状面を含んでもよい。
【0063】
[0063]シーリング面は、第2コネクタの内部表面との摩擦嵌合/締まり嵌めにより封止してもよい。
【0064】
[0064]コネクタは2部品コネクタであってもよく、第1部品は流量制限部を含み、第2部品は第1シーリング機構を含む。
【0065】
[0065]第1部品と第2部品は、間隙によって分離されてもよい。
【0066】
[0066]第1セクションと第2セクションは連結されてもよい。
【0067】
[0067]流量制限部は、第1シーリング機構の上流であってもよい。
【0068】
[0068]コネクタは、第2コネクタと共に空洞を形成するように構成されている空洞形成部を更に含んでもよい。
【0069】
[0069]コネクタ空洞形成部は外部弓状面を含んでもよい。
【0070】
[0070]空洞形成部は、アクセス通路を介してガス流路と流体連通してもよい。
【0071】
[0071]空洞形成部は、ガス流路内のガス流の方向に実質的に平行であり得る長手方向寸法を有してもよい。
【0072】
[0072]コネクタは、末端部とアクセス通路及び/又は空洞形成部との間に配置されている第2シーリング機構を更に含んでもよい。
【0073】
[0073]第2シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0074】
[0074]シーリング面は、弓状面又は曲面を含んでもよい。
【0075】
[0075]シーリング面は、第2コネクタの内部表面との摩擦嵌合/締まり嵌めにより封止してもよい。
【0076】
[0076]コネクタは、停止部を更に含んでもよい。
【0077】
[0077]停止部は、カラーであってもよい又はカラーを含んでもよい。
【0078】
[0078]カラーの表面は、第2コネクタの表面とフェイスシールを形成するように構成されてもよい。
【0079】
[0079]コネクタは、第2コネクタに接続するように構成されてもよく、第2コネクタは、アパーチャと流体連通し得る圧力ラインを有する。
【0080】
[0080]第3の態様では、コネクタ本体を含む第1コネクタであって、コネクタ本体は、入口及び出口であって、入口と出口との間に第1コネクタガス流路を画定する入口及び出口とオーバラップ部とを有する、第1コネクタと、コネクタ本体を含む第2コネクタであって、コネクタ本体は、入口及び出口であって、入口と出口との間に第2コネクタガス流路を画定する入口及び出口とオーバラップ部とを有し、第1コネクタと第2コネクタは、第1コネクタのオーバラップ部と第2コネクタのオーバラップ部とが隣接してオーバラッピング接続部を形成し、アセンブリガス流路を提供するように組み立てられるように構成されている、第2コネクタと、オーバラップ接続部を通ってアセンブリガス流路まで延びるアクセス通路とを含む、アセンブリが提供される。
【0081】
[0081]アクセス通路は、ガス流路内の圧力を検知するためにガス流路と流体的に連通するためのアパーチャを含んでもよい。
【0082】
[0082]ガス流路は、壁によって少なくとも部分的に画定されてもよく、アクセス通路は、コネクタの壁内のアパーチャを含んでもよい。
【0083】
[0083]流量制限部は、第2コネクタの入口の凹部内にあってもよい。
【0084】
[0084]コネクタの一部分及び/又は表面はテーパ状であってもよい。
【0085】
[0085]アクセス通路は、第1シーリング機構と流量制限部との間に配置されてもよい。
【0086】
[0086]アクセス通路は、流量制限部に設けられてもよい、又は流量制限部に直接隣接し且つ流量制限部の下流側にあってもよい。
【0087】
[0087]第1シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0088】
[0088]シーリング面は弓状面を含んでもよい。
【0089】
[0089]シーリング面は、第2コネクタの内部表面との摩擦嵌合/締まり嵌めにより封止してもよい。
【0090】
[0090]コネクタは2部品コネクタであってもよく、第1部品は流量制限部を含み、第2部品は第1シーリング機構を含む。
【0091】
[0091]第1セクションと第2セクションは連結されてもよい。
【0092】
[0092]流量制限部は、第1シーリング機構の上流であってもよい。
【0093】
[0093]アセンブリは、第1コネクタと第2コネクタとによって画定される空洞を更に含んでもよい。
【0094】
[0094]空洞は、第1コネクタの外部弓状面によって画定されてもよい。
【0095】
[0095]空洞は、アクセス通路を介してガス流路と流体連通してもよい。
【0096】
[0096]空洞は、ガス流路内のガス流の方向に実質的に平行であり得る長手方向寸法を有してもよい。
【0097】
[0097]アセンブリは、末端部とアクセス通路及び/又は空洞との間に配置されている第2シーリング機構を更に含んでもよい。
【0098】
[0098]第2シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0099】
[0099]シーリング面は、弓状面又は曲面を含んでもよい。
【0100】
[00100]シーリング面は、第2コネクタの内部表面との摩擦嵌合/締まり嵌めにより封止してもよい。
【0101】
[00101]第2コネクタは、停止部を更に含んでもよい。
【0102】
[00102]停止部は、カラーであってもよい又はカラーを含んでもよい。
【0103】
[00103]カラーの表面は、第2コネクタの表面とフェイスシールを形成するように構成されてもよい。
【0104】
[00104]第1コネクタは、アパーチャに流体結合され得る圧力ラインを有してもよい。
【0105】
[00105]第4の態様では、互いに組み立てられて入口と出口とアセンブリガス流路とを提供するように構成されている第1コネクタと第2コネクタとを含むアセンブリであって、第1コネクタはポートを含み、第2コネクタは、ガス流路内の流れを制限するように構成されている流量制限部と、ポートをアセンブリガス流路と流体連通させるように構成されているアクセス通路とを含む、アセンブリが提供される。
【0106】
[00106]ガス流路は、壁によって少なくとも部分的に画定されてもよく、アクセス通路は、コネクタの壁内のアパーチャを含んでもよい。
【0107】
[00107]流量制限部は、第2コネクタの入口の凹部内にあってもよい。
【0108】
[00108]コネクタの一部分及び/又は表面はテーパ状であってもよい。
【0109】
[00109]アクセス通路は、第1シーリング機構と流量制限部との間に配置されてもよい。
【0110】
[00110]アクセス通路は、流量制限部に設けられてもよい、又は流量制限部に直接隣接し且つ流量制限部の下流側にあってもよい。
【0111】
[00111]第1シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0112】
[00112]シーリング面は弓状面を含んでもよい。
【0113】
[00113]シーリング面は、第2コネクタの内部表面との摩擦嵌合/締まり嵌めにより封止してもよい。
【0114】
[00114]コネクタは2部品コネクタであってもよく、第1部品は流量制限部を含み、第2部品は第1シーリング機構を含む。
【0115】
[00115]第1セクションと第2セクションは連結されてもよい。
【0116】
[00116]流量制限部は、第1シーリング機構の上流であってもよい。
【0117】
[00117]アセンブリは、第1コネクタと第2コネクタとによって画定される空洞を更に含んでもよい。
【0118】
[00118]空洞は、第1コネクタの外部弓状面によって画定されてもよい。
【0119】
[00119]空洞は、アクセス通路を介してガス流路と流体連通してもよい。
【0120】
[00120]空洞は、ガス流路内のガス流の方向に実質的に平行であり得る長手方向寸法を有してもよい。
【0121】
[00121]アセンブリは、末端部とアクセス通路及び/又は空洞との間に配置されている第2シーリング機構を更に含んでもよい。
【0122】
[00122]第2シーリング機構は、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0123】
[00123]シーリング面は弓状面を含んでもよい。
【0124】
[00124]シーリング面は、第2コネクタの内部表面との摩擦嵌合/締まり嵌めにより封止してもよい。
【0125】
[00125]第2コネクタは、停止部を更に含んでもよい。
【0126】
[00126]停止部は、カラーであってもよい又はカラーを含んでもよい。
【0127】
[00127]カラーの表面は、第2コネクタの表面とフェイスシールを形成するように構成されてもよい。
【0128】
[00128]第1コネクタは、アパーチャに流体結合され得る圧力ラインを有してもよい。
【0129】
[00129]第5の態様では、導管と第1の態様又は第2の態様のいずれか1つに記載のコネクタとの組み合わせが提供される。
【0130】
[00130]導管は、単回使用の導管を含んでもよい。
【0131】
[00131]導管とコネクタは一体であってもよい。
【0132】
[00132]導管とコネクタは、互いに接続可能な別個の構成要素であってもよい。
【0133】
[00133]導管は、呼吸ガス源を加湿チャンバに誘導するための呼吸ブリージング回路若しくはシステム(respiratory breathing circuit or system)に供給するためのドライライン若しくは導管であってもよい又は呼吸ガス源を加湿チャンバに誘導するための呼吸ブリージング回路若しくはシステムに供給するためのドライライン若しくは導管を含んでもよい。
【0134】
[00134]導管及びコネクタは、約5又は10リットル毎分以上の流量のガスを供給するように適合されてもよい。
【0135】
[00135]第6の態様では、圧力リリーフ弁と第1の態様によるコネクタとの組み合わせが提供される。
【0136】
[00136]圧力リリーフ弁は、再利用可能な圧力リリーフ弁であってもよい。
【0137】
[00137]圧力リリーフ弁及びコネクタは、約5又は10リットル毎分以上の流量のガスを供給するように適合されてもよい。
【0138】
[00138]第7の態様では、第1の態様から第4の態様のうちのいずれか1つに記載のコネクタと、約5又は10リットル毎分以上の流量のガスを供給するように適合されたフロー源とを含む、呼吸ガスシステムが提供される。
【0139】
[00139]第8の態様では、呼吸システムで使用するための圧力リリーフデバイスであって、デバイス入口及びデバイス出口と、デバイス入口とデバイス出口との間の主要ガス流路と、ガス流の圧力が圧力閾値を超えて上昇したときにガス流の少なくとも一部を排出するように適合された圧力リリーフ機構と、圧力閾値を動的に調整するように構成されている検知機構とを含む、圧力リリーフデバイスが提供される。圧力リリーフデバイスの出口は、コネクタを受け入れるように構成されている。圧力リリーフデバイスの動作状態はコネクタによって決定され、以下の動作構成、即ち、(a)検知機構は、圧力リリーフデバイス又は呼吸システムの一部分を通るガスの流れの流量及び/又は圧力に基づいて、圧力閾値を動的に調整するように動作する、(b)検知機構は動作せず、圧力閾値は設定された圧力閾値を含む、(c)圧力リリーフ弁及び検知機構は動作せず、圧力リリーフデバイスは圧力リリーフを行うことなく患者にガス流を送達する、のうちの1つを含む。
【0140】
[00140]圧力リリーフデバイスは、デバイス入口と流体連通する弁入口と、ベント出口と、弁入口とベント出口との間の弁座と、弁座を封止し、弁入口の入口圧力が圧力閾値を超えて増加することにより弁座から変位し、ガスの流れの少なくとも一部を弁入口からベント出口に排出するように構成されている弁部材と、を更に含んでもよい。
【0141】
[00141]一実施形態では、検知機構は、ガスの流れの流量及び/又は圧力を示す圧力差を検知するように構成されている検知部材と、ガスの流れの流量及び/又は圧力に応答して、検知部材により印加される力を弁部材に伝達し、弁座に対する弁部材の付勢を調整するために、検知部材と弁部材とを結合するように構成されている機械的リンクとを含む。
【0142】
[00142]更なる態様では、第8の態様の圧力リリーフデバイスとコネクタとを含むアセンブリが提供される。コネクタは、圧力リリーフデバイスの主要出口に接続されている。コネクタは、入口端部及び出口端部と、入口端部と出口端部との間のコネクタガス流路を画定する壁と、流量制限部と、壁を通るアクセス通路とを含む。圧力リリーフデバイスの検知機構は、圧力デバイスの動作構成が動作構成(a)であるように、流量制限部の上流のガスの流れと流体連通する第1検知チャンバを含む。
【0143】
[00143]更なる態様では、第8の態様の圧力リリーフデバイスと、コネクタであって、コネクタは、圧力リリーフデバイスの主要出口に接続されているコネクタとを含む、アセンブリが提供される。コネクタは、入口端部及び出口端部と、入口端部と出口端部との間のコネクタガス流路を画定する壁と、流量制限部と、壁を通るアクセス通路とを含む。圧力リリーフデバイスの検知機構は、流量制限部を通るガスの流れが原因で生じる流量差及び/又は圧力差が検知部材によって検知され、且つ圧力デバイスの動作構成が動作構成(a)であるように、流量制限部の上流のガスの流れと流体連通する第1検知チャンバと、アクセス通路を介して流量制限部の又は流量制限部の下流のガスの流れと流体連通する第2検知チャンバとを含む。
【0144】
[00144]アクセス通路は、流量制限部の下流に配置されてもよい。
【0145】
[00145]アクセス通路は、流量制限部に設けられてもよい、又は流量制限部に直接隣接し且つ流量制限部の下流側にあってもよい。
【0146】
[00146]流量制限部は、入口端部に又はその近位に設けられてもよい。
【0147】
[00147]更に別の態様では、第8の態様の圧力リリーフデバイスと、コネクタであって、コネクタは、圧力リリーフデバイスの主要出口に接続されている、コネクタとを含む、アセンブリが提供される。コネクタは、入口端部及び出口端部と、入口端部と出口端部との間のコネクタガス流路を画定する壁と、壁を通るアクセス通路とを含む。圧力リリーフデバイスの検知機構は、第1検知チャンバと第2検知チャンバとの間に生じる流量差及び/又は圧力差がなく、且つ圧力デバイスの動作構成が動作構成(b)であるように、コネクタの上流のガスの流れと流体連通する第1検知チャンバと、アクセス通路を介してガスの流れと流体連通する第2検知チャンバとを含む。
【0148】
[00148]圧力リリーフデバイスは、主要入口と主要出口との間に流量制限部を含まなくてもよく、コネクタは流量制限部を含まなくてもよい。
【0149】
[00149]一実施形態では、コネクタは、実質的に一定の直径を有するガス流路を画定する。
【0150】
[00150]アクセス通路は、第2検知チャンバをコネクタ内のガスの流れに流体接続するように構成されている連通ラインと実質的に位置合わせされていてもよい。
【0151】
[00151]更に別の態様では、第8の態様の圧力リリーフデバイスと、コネクタであって、コネクタは、圧力リリーフデバイスの主要出口に接続されているコネクタとを含む、アセンブリが提供される。コネクタは、入口端部及び出口端部と、入口端部と出口端部との間のコネクタガス流路を画定する壁とを含む。圧力リリーフデバイスの検知機構は、第1検知チャンバと第2検知チャンバとの間に生じる流量差及び/又は圧力差がなく、且つ圧力デバイスの動作構成が動作構成(c)であるように、コネクタの上流のガスの流れと流体連通する第1検知チャンバと、コネクタの壁によりガスの流れとの流体連通が遮断される第2検知チャンバとを含む。
【0152】
[00152]コネクタは、壁を通るアクセス通路であって、アクセス通路は、コネクタの壁が検知チャンバとガスの流れとの間の流体連通を遮断するように、第2検知チャンバをガスの流れに流体接続するように構成されている連通ラインと位置合わせされていないアクセス通路を含んでもよい。
【0153】
[00153]第9の態様は、呼吸システムで使用するための圧力リリーフデバイスである。圧力リリーフデバイスは、デバイス入口及びデバイス出口と、デバイス入口とデバイス出口との間の主要ガス流路と、入口と出口との間の圧力リリーフ機構とを含む。圧力リリーフ機構は、弁調整部材に取り付けられるように構成されている実質的に剛性の弁コネクタ部と、弁ダイヤフラムであって、弁ダイヤフラムの一部分は弁コネクタ部にオーバーモールドされている、弁ダイヤフラムと、弁座とを含む。弁ダイヤフラム及び/又は弁コネクタ部は、第1の構成では、弁座に着座するように配置され、ガス流路内の圧力が圧力閾値を超えた場合の第2の構成では、弁座から離隔するように配置される。
【0154】
[00154]第1の構成では、弁ダイヤフラム及び/又は弁コネクタ部は、弁座を封止するように適合されてもよい。
【0155】
[00155]一実施形態では、弁ダイヤフラムの一部分の引張力は、第2の構成の方が第1の構成よりも大きい。
【0156】
[00156]デバイスは、弁フレームを含んでもよく、弁ダイヤフラムの一部分は弁フレームにオーバーモールドされている。
【0157】
[00157]一実施形態では、弁ダイヤフラムの一部分は、弁コネクタ部と弁フレームとを連結している。
【0158】
[00158]一実施形態では、弁コネクタ部と弁フレームとの間の弁ダイヤフラムの一部分は可撓性である。
【0159】
[00159]弁フレームは環状であってもよい。
【0160】
[00160]弁フレームは、弁フレームを圧力リリーフデバイスの本体に取り付けるために、係合特徴部及び位置付け特徴部のうちの一方又は両方を含んでもよい。
【0161】
[00161]弁コネクタ部は、弁フレームに対して実質的に中央に配置されてもよい。
【0162】
[00162]デバイスは、出口を通るガスの流れの流量に基づいて圧力閾値を動的に調整するための検知機構を含んでもよい。
【0163】
[00163]検知機構は、検知ダイヤフラムと、弁調整部材に取り付けられるように構成されている実質的に剛性の検知コネクタ部とを含んでもよい。検知ダイヤフラムの一部分は、検知コネクタ部にオーバーモールドされてもよい。
【0164】
[00164]検知機構は検知フレームを含んでもよく、検知ダイヤフラムの一部分は、検知フレームにオーバーモールドされている。
【0165】
[00165]検知ダイヤフラムの一部分は、検知コネクタ部と検知フレームとを連結してもよい。
【0166】
[00166]一実施形態では、検知コネクタ部と検知フレームとの間の検知ダイヤフラムの一部分は可撓性である。
【0167】
[00167]検知フレームは環状であってもよい。
【0168】
[00168]検知フレームは、検知フレームを圧力リリーフデバイスの本体に取り付けるために、係合特徴部及び位置付け特徴部のうちの一方又は両方を含んでもよい。
【0169】
[00169]検知コネクタ部は、検知フレームに対して実質的に中央に配置されてもよい。
【0170】
[00170]デバイスは弁調整部材を含んでもよく、弁調整部材は、検知コネクタ部と弁コネクタ部とを連結する機械的リンクを含む。
【0171】
[00171]検知コネクタ部及び弁コネクタ部はそれぞれ、機械的リンクの端部と係合するための係合特徴部を含んでもよい。
【0172】
[00172]機械的リンクは複数のリブを含んでもよい。
【0173】
[00173]機械的リンクはチャネル内に位置してもよく、チャネル内で軸方向に摺動可能であってもよい。
【0174】
[00174]一実施形態では、検知コネクタ部と弁コネクタ部と機械的リンクとは同軸である。機械的リンクの軸線は、デバイス入口からデバイス出口への全般的なガスの流れの方向に対して実質的に横断方向であってもよい。
【0175】
[00175]一実施形態では、検知コネクタ部及び弁コネクタ部はそれぞれ、間隔を開けて配された周囲フランジの対を含む。フランジは、環状且つ同軸であってもよく、各対は、フランジ間に環状空間を画定してもよい。
【0176】
[00176]一実施形態では、弁コネクタ部にオーバーモールドされている弁ダイヤフラムの一部分は、弁コネクタ部上のフランジによって画定される環状空間に受け入れられている。
【0177】
[00177]一実施形態では、検知コネクタ部にオーバーモールドされている検知ダイヤフラムの一部分は、検知コネクタ部上のフランジによって画定される環状空間に受け入れられている。
【0178】
[00178]一実施形態では、弁ダイヤフラム及び検知ダイヤフラムの一部分に張力がかけられている。
【0179】
[00179]弁ダイヤフラム及び/又は検知ダイヤフラムは、エラストマー材料を含んでもよい。
【0180】
[00180]圧力リリーフ機構及び/又は検知機構は、取り外し可能な構成要素を含んでもよい。
【0181】
[00181]デバイスは、検知ダイヤフラムの第1の側の第1検知チャンバと、検知ダイヤフラムの第2の側の第2検知チャンバとを含んでもよく、第2検知チャンバは、デバイス入口とデバイス出口との間の主要ガス流路内又は呼吸システムのガス流路内の、流量制限部又は絞り部の下流のガス流路の部分と流体連通し、任意選択的に、第2検知チャンバとガス流路の部分との間の流体連通はブリードラインによって提供される。
【0182】
[00182]デバイスは、弁座の側と反対側の弁ダイヤフラムの側に第1弁チャンバを含んでもよく、第1弁チャンバは、大気と流体連通するオリフィスを有する。
【0183】
[00183]一実施形態では、第1弁チャンバオリフィスはフィルタを含む及び/又は連通ラインはフィルタを含む。
【0184】
[00184]フィルタは多孔質材料を含んでもよい。
【0185】
[00185]デバイスは、ハウジングを含んでもよい。ハウジングは、互いにねじ止め又は超音波溶接された2つ以上の部品を含んでもよい。
【0186】
[00186]第10の態様では、圧力リリーフデバイスで使用するためのダイヤフラム構成要素であって、可撓性ダイヤフラムと、弁調整部材に取り付けられるように構成されている実質的に剛性のコネクタ部とを含む、ダイヤフラム構成要素が提供される。ダイヤフラムの一部分は、コネクタ部にオーバーモールドされている。
【0187】
[00187]コネクタ部は、弁調整部材に取り外し可能に取り付けられるように適合されてもよい。
【0188】
[00188]弁調整部材は、機械的リンクを含んでもよく、コネクタ部は、機械的リンクの端部部分に取り付けられている。
【0189】
[00189]一実施形態では、コネクタ部は、機械的リンクの端部部分の周囲表面と係合するためのキャッチを含む。キャッチは、ダイヤフラム部材の中心軸線に向かって延びる突出部を含んでもよい。
【0190】
[00190]一実施形態では、機械的リンクは少なくとも1つの凹部を含み、突出部は凹部に係合する。少なくとも1つの凹部は環状凹部を含んでもよい。
【0191】
[00191]一実施形態では、コネクタ部は突起を含む。
【0192】
[00192]一実施形態では、コネクタ部は、間隔を開けて配された周囲フランジの対を含む。フランジは環状且つ同軸であってもよく、各対は、フランジ間に環状空間を画定してもよい。
【0193】
[00193]一実施形態では、コネクタ部にオーバーモールドされているダイヤフラムの一部分は、コネクタ部上のフランジによって画定される環状空間に受け入れられている。
【0194】
[00194]ダイヤフラムに張力がかけられていてもよい及び/又はダイヤフラムはエラストマー材料を含んでもよい。
【0195】
[00195]ダイヤフラム構成要素はフレームを含んでもよく、ダイヤフラムの一部分はフレームにオーバーモールドされている。
【0196】
[00196]一実施形態では、ダイヤフラムの一部分は、コネクタ部とフレームとを連結する。コネクタ部とフレームとの間のダイヤフラムの一部分は、可撓性であってもよい。
【0197】
[00197]フレームは環状であってもよい。
【0198】
[00198]コネクタ部は、フレームに対して実質的に中央に配置されている。
【0199】
[00199]フレームは、フレームを圧力リリーフデバイスの弁体に取り付けるために、係合特徴部及び位置付け特徴部のうちの一方又は両方を含んでもよい。
【0200】
[00200]第11の態様では、圧力リリーフデバイスであって、デバイス入口及びデバイス出口と、デバイス入口と出口との間の主要ガス流路と、ガス流路内の圧力が圧力閾値を超えた場合にガス流路を通してガスの流れの少なくとも一部を排出するように適合された弁ダイヤフラムを含む圧力リリーフ弁と、ガス流路を通るガスの流れの流量及び/又は圧力に基づいて圧力閾値を動的に調整するための検知機構とを含む、圧力リリーフデバイスが提供される。検知機構は、ガスの流れの流量及び/又は圧力を示す圧力差を検知するように構成されている検知ダイヤフラムを含む。機械的リンクは、ガスの流れの流量及び/又は圧力に応答して、検知ダイヤフラムによって印加される力を弁部材に伝達し、弁座に対する弁部材の付勢を調整するために、検知ダイヤフラムを弁ダイヤフラムに結合する。減衰機構が設けられ、弁ダイヤフラム及び/又は検知ダイヤフラムの機械的振動を減衰させるように構成されており、この機構の少なくとも一部分は、機械的リンクに結合するように構成されている。
【0201】
[00201]減衰機構は、機械的リンク用のガイドチャネルを含んでもよく、ガイドチャネルは、機械的リンクと接触する粘性流体を含む。粘性流体は、ガイドチャネルに沿ったガス流を阻止するために、ガイドチャネルと機械的リンクとの間に封入してもよい。
【0202】
[00202]一実施形態では、粘性流体は、高粘度及び低剪断強度の潤滑剤である。例えば、粘性流体は、非ニュートン流体を含んでもよい。追加的又は代替的に、粘性流体は、ビンガム塑性体及び/又はダイラタント特性を示してもよい。
【0203】
[00203]一実施形態では、粘性流体はグリースを含む。
【0204】
[00204]検知機構は、主要ガス流路と流体連通する第1検知チャンバを含んでもよい。追加的に、減衰機構は、機械的リンクの一部分を実質的に封止するためのシーリングブーツと、検知機構の第1検知チャンバと主要ガス流路との間に流体連通を提供する通路とを含んでもよい。通路は、減衰アパーチャによって画定されてもよい。
【0205】
[00205]一実施形態では、第1検知チャンバは検知ダイヤフラムに隣接し、検知チャンバの壁は、機械的リンクが通過するリンクアパーチャを含む。
【0206】
[00206]一実施形態では、シーリングブーツは、機械的リンクと第1検知チャンバ壁との間にシールを提供するために、リンクアパーチャをカバーする。
【0207】
[00207]デバイスは、検知ダイヤフラムと弁ダイヤフラムとの間にガイドチャネルを含んでもよく、機械的リンクはチャネル内で軸方向に摺動可能である。シーリングブーツは、検知ダイヤフラムに最も近いガイドチャネルの端部に配置されてもよい。代替的に、シーリングブーツは、弁ダイヤフラムに最も近いガイドチャネルの端部に配置されてもよい。
【0208】
[00208]デバイスは、シーリングブーツをアパーチャ又はガイドチャネルに対して保持するための保持機構を含んでもよい。
【0209】
[00209]シーリングブーツは、機械的リンクを受け入れるためのアパーチャ又はチャネルを画定してもよい。シーリングブーツは、運動範囲にわたる機械的リンクの軸方向運動を可能にするために、可撓性であってもよい。
【0210】
[00210]一実施形態では、シーリングブーツは湾曲している。例えば、シーリングブーツは、第1検知チャンバに対して凸状であってもよい。代替的に、シーリングブーツは、蛇腹式の膜を含んでもよい。
【0211】
[00211]シーリングブーツは、ダイヤフラムの所望の付勢調整範囲を提供するために、機械的リンクが運動範囲にわたって軸方向に運動することを可能にしてもよい。好ましくは、シーリングブーツは、運動範囲にわたる軸方向運動に対してごくわずかな抵抗を提供する。
【0212】
[00212]一実施形態では、シーリングブーツは、弁機構を調整するのに十分な軸荷重下で座屈に耐える。
【0213】
[00213]検知機構は、主要ガス流路と流体連通する第1検知チャンバを含んでもよく、減衰機構は、圧力リリーフ弁及び/又は検知機構の機械的振動を減衰させるための磁気機構を含む。
【0214】
[00214]磁気機構は、機械的リンクの長さに沿って延びる導電性コイルを含んでもよい。導電性コイルは、熱を放散するために電気抵抗器に電気的に接続され得る。
【0215】
[00215]一実施形態では、磁気機構は、機械的リンクの軸方向運動時にコイルに電流を誘起するように配置された磁石を更に含む。
【0216】
[00216]デバイスは、機械的リンクを包囲するように配置されたリングの形態の磁石を含んでもよい。
【0217】
[00217]一実施形態では、磁気機構は、機械的リンクに対して設けられた電気伝導性部材を含む。電気伝導性部材は、リングの形態であってもよい。
【0218】
[00218]電磁機構は、圧力リリーフデバイスの本体に対して固定された第1磁石及び第2磁石を更に含んでもよい。第1磁石及び第2磁石は、機械的リンクが各リング内を軸方向に運動できるように配置されたリング磁石であってもよい。第1磁石及び第2磁石は、電磁石又は永久磁石である。
【0219】
[00219]磁気機構は、機械的リンクを包囲する導電性コイルと電気伝導性部材とを含んでもよく、コイルは、圧力リリーフデバイスの本体に対して固定されている。コイルは、熱を放散するために電気抵抗器に電気的に接続され得る。
【0220】
[00220]圧力リリーフ弁は、デバイス入口と流体連通する弁入口と、ベント出口と、弁入口とベント出口との間の弁座と、弁座を封止し、弁入口の入口圧力が圧力閾値を超えて増加することにより弁座から変位し、ガスの流れの少なくとも一部を弁入口からベント出口に排出するように構成されている弁ダイヤフラムと、を含んでもよい。
【0221】
[00221]第12の態様では、圧力リリーフデバイスであって、デバイス入口と、デバイス出口と、入口と出口との間の主要ガス流路と、ガス流路内の圧力が圧力閾値を超えた場合にガス流路を通してガスの流れの少なくとも一部を排出するように適合された圧力リリーフ弁と、ガス流路を通るガスの流れの流量及び/又は圧力に基づいて圧力閾値を動的に調整するための検知機構とを含む、圧力リリーフデバイスが提供される。検知機構は、圧力リリーフ弁と検知機構とを結合する機械的リンクを含む。検知機構は、主要ガス流路と流体連通する第1検知チャンバと、機械的リンクの一部分を実質的に封止するためのシーリングブーツとを含む。
【0222】
[00222]圧力リリーフ弁は、弁ダイヤフラムを含んでもよい。
【0223】
[00223]検知機構は、検知ダイヤフラムを含んでもよい。
【0224】
[00224]第1検知チャンバは検知ダイヤフラムに隣接してもよく、検知チャンバの壁は、機械的リンクが通過するリンクアパーチャを含む。
【0225】
[00225]一実施形態では、シーリングブーツは、機械的リンクと検知チャンバ壁との間にシールを提供するために、アパーチャにわたって延びる。
【0226】
[00226]デバイスは、検知ダイヤフラムと弁ダイヤフラムとの間にガイドチャネルを含んでもよく、機械的リンクはチャネル内で軸方向に摺動可能である。ガイドチャネルは、リンクアパーチャを画定してもよい。
【0227】
[00227]シーリングブーツは、検知ダイヤフラムに最も近いガイドチャネルの端部に配置されてもよい。代替的に、シーリングブーツは、弁ダイヤフラムに最も近いガイドチャネルの端部に又は弁ダイヤフラムに最も近いガイドチャネルの端部と検知ダイヤフラムに最も近いガイドチャネルの端部との中間に配置されてもよい。
【0228】
[00228]デバイスは、シーリングブーツをアパーチャ又はガイドチャネルに対して保持するための保持機構を含んでもよい。
【0229】
[00229]シーリングブーツは、機械的リンクを受け入れるためのアパーチャ又はチャネルを画定してもよい。
【0230】
[00230]シーリングブーツは、機械的リンクの周囲を封止してもよい。
【0231】
[00231]一実施形態では、シーリングブーツは、運動範囲にわたる機械的リンクの軸方向運動を可能にするために、可撓性である。
【0232】
[00232]シーリングブーツは湾曲していてもよい。例えば、シーリングブーツは、第1検知チャンバに対して凸状であってもよい。代替的に、シーリングブーツは、蛇腹式の膜を含んでもよい。シーリングブーツは、好ましくは、運動範囲にわたる軸方向運動に対してごくわずかな抵抗を提供する及び/又はシーリングブーツは、弁機構を調整するのに十分な軸荷重下で座屈に耐える。
【0233】
[00233]シーリングブーツは、ダイヤフラムの所望の付勢調整範囲を提供するために、機械的リンクが運動範囲にわたって軸方向に運動することを可能にしてもよい。
【0234】
[00234]検知機構は、検知ダイヤフラムを含んでもよく、第1検知チャンバは検知ダイヤフラムに隣接している。第1検知チャンバの壁は、第1検知チャンバと主要ガス流路との間で流体連通する減衰アパーチャを更に含む。
【0235】
[00235]第1検知チャンバの壁は、複数の減衰アパーチャを含んでもよい。
【0236】
[00236]検知機構は、検知ダイヤフラムの、第1検知チャンバと反対側に第2検知チャンバを含み、第2検知チャンバは、デバイス入口とデバイス出口との間の主要ガス流路内又は呼吸システムのガス流路内の、流量制限部/絞り部の下流のガス流路の部分と流体連通し、任意選択的に、第2検知チャンバとガス流路の部分との間の流体連通は、連通ラインによって提供される。
【0237】
[00237]弁座は弁ダイヤフラムの一方の側に、弁チャンバはその反対側に配置されてもよい。弁ダイヤフラムの一方の側は、弁座を封止するように構成されてもよく、弁チャンバは、オリフィスを介して大気と流体連通する。
【0238】
[00238]オリフィスはフィルタを含んでもよい及び/又は連通ラインはフィルタを含んでもよい。フィルタは多孔質材料を含んでもよい。
【0239】
[00239]デバイスは、デバイス入口と出口とを画定する本体を含んでもよい。
【0240】
[00240]デバイスは、圧力リリーフデバイスを協働して収容するように構成されている2つのキャップを含んでもよく、2つのキャップは、互いにねじ止め又は超音波溶接されている。
【0241】
[00241]第13の態様では、圧力リリーフデバイスであって、デバイス入口と、デバイス出口と、デバイス入口と出口との間のガス流路と、ガス流路内の圧力が圧力閾値を超えた場合にガス流路を通してガスの流れの少なくとも一部を排出するように適合された圧力リリーフ弁と、ガス流路を通るガスの流れの流量及び/又は圧力に基づいて圧力閾値を動的に調整するための検知機構とを含む、圧力リリーフデバイスが提供される。検知機構は、圧力リリーフ弁及び/又は検知機構の機械的振動を減衰させるための粘性流体を含み、検知機構は、主要ガス流路と流体連通する第1検知チャンバを含む。
【0242】
[00242]圧力リリーフ弁は弁ダイヤフラムを含んでもよい及び/又は検知機構は検知ダイヤフラムを含む。一実施形態では、デバイスは、弁ダイヤフラムと検知ダイヤフラムとを結合する機械的リンクを含む。
【0243】
[00243]デバイスは、検知ダイヤフラムと弁ダイヤフラムとの間にガイドチャネルを含んでもよく、機械的リンクはチャネル内で軸方向に摺動可能である。
【0244】
[00244]一実施形態では、粘性流体は、機械的リンクの運動を減衰させるためにガイドチャネル内に提供される。粘性流体は、ガイドチャネルに沿ったガス流を阻止するために、ガイドチャネルと機械的リンクとの間に封入してもよい。粘性流体は、高粘度及び低剪断強度の潤滑剤を含んでもよい。例えば、粘性流体は、非ニュートン流体を含んでもよい、並びに/又はビンガム塑性体及び/若しくはダイラタント特性を示し得る。例えば、粘性流体はグリースを含んでもよい。
【0245】
[00245]第1検知チャンバは、第1検知チャンバと主要ガス流路との間に流体連通を提供するための減衰アパーチャを含んでもよい。第1検知チャンバは、複数の減衰アパーチャを含んでもよい。
【0246】
[00246]検知機構は、検知ダイヤフラムの、第1検知チャンバと反対側に第2検知チャンバを含んでもよい。第2検知チャンバは、デバイス入口とデバイス出口との間の主要ガス流路内又は呼吸システムのガス流路内の、流量制限部/絞り部の下流のガス流路の部分と流体連通してもよい。任意選択的に、第2検知チャンバとガス流路の部分との間の流体連通は、連通ラインによって提供される。
【0247】
[00247]デバイスは、弁ダイヤフラムの一方の側に配置された弁座と、その反対側にある弁チャンバとを含んでもよい。弁ダイヤフラムの一方の側は、弁座を封止するように構成されてもよく、弁チャンバは、オリフィスを介して大気と流体連通してもよい。
【0248】
[00248]オリフィスはフィルタを含んでもよい及び/又は連通ラインはフィルタを含んでもよい。フィルタは多孔質材料を含んでもよい。
【0249】
[00249]デバイスは、デバイス入口と出口とを画定する弁体を含んでもよい。デバイスは、圧力リリーフデバイスを協働して収容するように構成されている2つのキャップを含んでもよく、キャップは、互いにねじ止め又は超音波溶接されている。
【0250】
[00250]第14の態様では、圧力リリーフデバイスであって、入口と、出口と、入口と出口との間のガス流路と、ガス流路内の圧力が圧力閾値を超えた場合にガス流路を通してガスの流れの少なくとも一部を排出するように適合された圧力リリーフ弁と、ガス流路を通るガスの流れの流量及び/又は圧力に基づいて圧力閾値を動的に調整するための検知機構と、圧力リリーフ弁及び/又は検知機構の機械的振動を減衰させるための磁気機構とを含む、圧力リリーフデバイスが提供される。
【0251】
[00251]圧力リリーフ弁は弁ダイヤフラムを含んでもよい、及び/又は検知機構は検知ダイヤフラムを含む。機械的リンクは、圧力リリーフ弁と検知機構とを結合してもよい。ガイドチャネル又はガイドアパーチャが検知ダイヤフラムと弁ダイヤフラムとの間に設けられてもよく、機械的リンクはガイドチャネル内で軸方向に摺動可能である。
【0252】
[00252]一実施形態では、磁気機構は、機械的リンクの長さに沿って延びる導電性コイルを含んでもよい。導電性コイルは、熱を放散するために電気抵抗器に電気的に接続され得る。
【0253】
[00253]磁気機構は、機械的リンクの軸方向運動時にコイルに電流を誘起するように配置された磁石を更に含んでもよい。磁石は、機械的リンクを包囲するリングの形態であってもよい。
【0254】
[00254]磁気機構は、機械的リンクに対して設けられた電気伝導性部材を含んでもよい。電気伝導性部材は、リングの形態であってもよい。
【0255】
[00255]一実施形態では、磁気機構は、圧力リリーフデバイスの本体に対して固定された第1磁石及び第2磁石を更に含む。第1磁石及び第2磁石は、機械的リンクが各リング内を軸方向に運動できるように配置されたリング磁石を含んでもよい。第1磁石及び第2磁石は、電磁石又は永久磁石であってよい。
【0256】
[00256]磁気機構は、機械的リンクを包囲する導電性コイルと電気伝導性部材とを含んでもよく、コイルは、圧力リリーフデバイスの本体に対して固定されている。コイルは、熱を放散するために電気抵抗器に電気的に接続され得る。
【0257】
[00257]デバイスは、検知ダイヤフラムの、機械的部材と反対側に検知チャンバを含んでもよく、検知チャンバは、デバイス入口とデバイス出口との間の主要ガス流路内又は呼吸システムのガス流路内の、流量制限部/絞り部の下流のガス流路の部分と流体連通する。任意選択的に、第2検知チャンバとガス流路の部分との間の流体連通は、連通ラインによって提供されてもよい。
【0258】
[00258]デバイスは、弁ダイヤフラムの一方の側に配置された弁座と、その反対側にある弁チャンバとを含んでもよく、弁ダイヤフラムの一方の側は、弁座を封止するように構成されており、弁チャンバは、オリフィスを介して大気と流体連通する。
【0259】
[00259]オリフィスはフィルタを含んでもよい、及び/又は連通ラインはフィルタを含んでもよい。フィルタは多孔質材料を含む。
【0260】
[00260]デバイスは、ハウジングを含んでもよい。ハウジングは、互いにねじ止め又は超音波溶接された2つ以上の部品を含んでもよい。
【0261】
[00261]第15の態様では、フロー源と、上述の圧力リリーフデバイスと、患者インターフェースとを含む呼吸システムが提供される。フロー源からのガスは、圧力リリーフデバイスを介して患者インターフェースに流れる。
【0262】
[00262]一実施形態では、システムは、フロー源と患者インターフェースとの間に配置された加湿器を含む。加湿器は、圧力リリーフデバイスの下流に配置されてもよく、導管が、圧力リリーフデバイスの出口を加湿器の入口に接続する。
【0263】
[00263]吸気導管が、加湿器と患者インターフェースとの間に提供されてもよい。
【0264】
[00264]圧力リリーフデバイスは、フロー源に結合されてもよい。
【0265】
[00265]使用時、圧力リリーフデバイスは、ダイヤフラムが地面に対して実質的に垂直であるように方向付けられてもよい。
【0266】
[00266]圧力リリーフデバイスは、デバイス入口にフランジを含んでもよい。
【0267】
[00267]上述のコネクタは、圧力リリーフデバイスの出口に設けられてもよい。
【0268】
[00268]一実施形態では、患者インターフェースは鼻カニューレを含む。カニューレは、非密閉鼻カニューレを含んでもよい。鼻カニューレは2つの構成間で切替可能であってもよく、第1の構成では、鼻カニューレは第1の流量のガスを患者に送達し、第2の構成では、鼻カニューレは第2の流量のガスを患者に送達し、第1の流量と第2の流量は異なる。
【0269】
[00269]第2の流量は、第1の流量よりも低くてもよい。
【0270】
[00270]第2の流量は、鼻カニューレへの流れを実質的に含まなくてもよい。
【0271】
[00271]本明細書及び特許請求の範囲で使用される「導管(conduit)」及び「管(tubing)」という用語は、文脈に別段の記載のない限り、液体若しくはガスの流れを導くための内腔を形成する又は提供する任意の部材を広く意味するものである。例えば、導管又は導管部は、加湿デバイスの一部であってもよい、又は流体の流れ若しくは流体連通を提供するために加湿デバイスに取り付け可能な別個の導管であってもよい。
【0272】
[00272]本明細書及び特許請求の範囲で使用される「含む(comprising)」及び/又は「含む(including)」という用語は、「少なくとも一部、~からなる(consisting at least in part of)」を意味する。本明細書及び特許請求の範囲において「含む(comprising)」及び/又は「含む(including)」という用語を含む各記述を解釈する場合、この用語に後続するもの以外の特徴も存在し得る。「含む(comprise)」及び「含む(comprises)」、「含む(include)」及び「含む(includes)」などの関連用語も同様に解釈される。
【0273】
[00273]本明細書に開示される数値の範囲(例えば、1~10)に対する言及は、その範囲内の全ての有理数(例えば、1、1.1、2、3、3.9、4、5、6、6.5、7、8、9及び10)及びまた、その範囲内の有理数の任意の範囲(例えば、2~8、1.5~5.5及び3.1~4.7)に対する言及も組み込み、よって、本明細書に明示的に開示される全ての範囲の全ての部分範囲をこれにより明示的に開示するものとする。これらは、具体的に意図した例にすぎず、列挙した最小値と最大値との間の数値の考えられる全ての組み合わせが、同様に本出願に明示されているものと見なされる。
【0274】
[00274]本明細書で使用する場合、「及び/又は(and/or)」という用語は、「及び」又は「又は」又はこれらの両方を意味する。
【0275】
[00275]本明細書で使用する場合、名詞に続く「複数可(s)」は、名詞の複数形及び/又は単数形を意味する。
【0276】
[00276]本発明に関連する当業者には、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の構造の多くの変更並びに広く異なる実施形態及び用途が想起されるであろう。本明細書の開示及び記載は、純粋に例示的なものであり、いかなる意味においても限定的であることを意図するものではない。
【0277】
[00277]本開示は、前述のもので構成され、また、以下で単なる例として挙げる構造も想定する。本明細書に開示される特徴は、同じ又は関連する発明概念に対応する互換性のある構成要素の新たな実施形態に組み込むことができる。
【0278】
[00278]以下の図面を参照し、本開示の好ましい実施形態を、単なる例として説明する。
【0279】
[00279]以下の図を参照する本明細書の詳細な説明から、当業者には、特定の実施形態及びその修正形態が明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0280】
図1A】ハイフロー呼吸システムを示す。
図1B】フロー制御式圧力リリーフ弁の概略図である。
図1C】コネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの一実施形態の斜視図である。
図2図1Cのコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの断面図である。
図3図2のコネクタの斜視図である。
図4】別の実施形態のコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの断面図である。
図5図4のコネクタの斜視図である。
図6】別の実施形態のコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの断面図である。
図7図6のコネクタの斜視図である。
図8】別の実施形態のコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの断面図である。
図9図7のコネクタ及び第2コネクタの1つの変形形態の断面図である。
図10図7のコネクタ及び第2コネクタの別の変形形態の断面図である。
図11図10のコネクタ及び第2コネクタの斜視断面図である。
図12図7のコネクタの断面図である。
図13】別の実施形態のコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの断面図である。
図14】別の実施形態のコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの断面図である。
図15】別の実施形態のコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの概略断面図である。
図16】別の実施形態のコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの断面図である。
図17】別の実施形態のコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの断面図である。
図18】別の実施形態のコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの断面図である。
図19】別の実施形態のコネクタ及びフロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイスの断面図である。
図20】FCPRVの調整ルーチンを示す。
図21】更なる実施形態のコネクタの斜視図である。
図22図21のコネクタの側立面図である。
図23】コネクタの中心線で取った図21及び図22のコネクタの断面図である。
図24】2つのダイヤフラム構成要素を有する一実施形態の圧力リリーフデバイスの断面図である。
図25図24に示されるような圧力リリーフデバイスで使用するための一実施形態のダイヤフラム構成要素の上部斜視図である。
図26図21のダイヤフラム構成要素の底面斜視図である。
図27図26の線A-Aで取った側断面図である。
図28図26の線A-Aで取った側断面図であるが、ダイヤフラム構成要素の可撓性ダイヤフラムのみを示し、フレーム及びリンクコネクタは隠れている。
図29A】ダイヤフラム構成要素の底面図である。
図29B図29Aのダイヤフラム構成要素の上面図である。
図30】弁チャンバキャップ及び結合器が隠れている、一実施形態の圧力リリーフデバイスの斜視図である。
図31】断面をデバイスの中心線に沿って取った、図30の圧力リリーフデバイスの側断面図である。
図32】減衰オリフィス及びシーリングブーツを示す、図31の一部分の詳細斜視図である。
図33A図31及び図32のシーリングブーツの斜視図である。
図33B図33Aのシーリングブーツの中心線で取った側断面図である。
図34】弁チャンバキャップが隠れており、断面をデバイスの中心線に沿って取った更なる実施形態の圧力リリーフ弁の斜視断面図である。
図35図30に対応する側断面図である。
図36】機械的リンクが導電性コイルを含む、機械的リンクの電磁減衰運動の構成の概略図である。
図37】機械的リンクが導電性リングを含む、機械的リンクの電磁減衰運動の更なる構成の概略図である。
図38】弁チャンバキャップを示す、図25の圧力リリーフ弁の斜視図である。
図39】2つのチャンバキャップを互いに接合するための締結具用穴を示す、図38の弁チャンバキャップのうちの1つの斜視図である。
図40】ガス供給部に結合された入口と出口とを有する、使用時の垂直方向にある図33の圧力リリーフ弁の例示的斜視図である。
図41】断面をデバイスの中心線に沿って取った、代替的なシーリングブーツ及び減衰アパーチャ構成を有する圧力リリーフデバイスの側断面図である。
図42図41の詳細F42の詳細図である。
図43】断面をデバイスの中心線に沿って取った、更なる代替的なシーリングブーツ及び減衰アパーチャ構成を有する更なる圧力リリーフデバイスの側断面図である。
図44図43の詳細F44の詳細図である。
図45】流量制限部に直接隣接し、流量制限部の下流に設けられた検知アパーチャを備えるコネクタを有する更なる圧力リリーフデバイスの側断面図である。
図46図45に対応する斜視断面図である。
図47】流量制限部に設けられた検知アパーチャを備えるコネクタを有する更なる圧力リリーフデバイスの側断面図である。
図48図47に対応する斜視断面図である。
図49】更なる実施形態の弁部材のコネクタ部と機械的リンクの一端との間の接続を示す部分斜視図である。
図50図49のコネクタ部及び機械的リンクで取った部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0281】
[00334]図を参照し、様々な実施形態を記載する。同じ又は類似の構成要素を示すために、図及び明細書の全体を通して類似の参照番号を使用する場合があり、その重複する説明を省略する場合がある。
【0282】
[00335]本明細書に記載される実施形態によるコネクタは、CPAPなどの呼吸システム又はハイフロー呼吸ガスシステム、例えば、麻酔処置で使用するためのハイフローシステムでの使用に特に適応させたものである。このコネクタが特に有用となり得る呼吸システムは、CPAP、BiPAP、ハイフローセラピー、可変ハイフローセラピー、ローフローエア、ローフローO送達、バブルCPAP、無呼吸ハイフロー(即ち、麻酔をかけた患者へのハイフロー)、侵襲的換気、及び非侵襲的換気である。更に、本明細書に記載されるコネクタは、呼吸システム以外のシステムで有用となり得る。本明細書に記載される実施形態によるコネクタは、圧力リリーフ又は調整デバイスでの使用に特に適応させたものである。
【0283】
[00336]文脈に別段の記載のない限り、フロー源は、ガスの流れを設定流量で供給する。設定流量は、一定流量、可変流量であってもよい、又は振動流量、例えば、正弦波流量又はステップ若しくは矩形波プロファイルを持つ流量であってもよい。文脈に別段の記載のない限り、圧力源は、ガスの流れを設定圧力で供給する。設定圧力は、一定圧力、可変圧力であってもよい、又は振動圧力、例えば、正弦波圧力又はステップ若しくは矩形波プロファイルを持つ圧力であってもよい。
【0284】
[00337]本開示で使用される「ハイフローセラピー」とは、約5又は10リットル毎分(5又は10LPM即ちL/min)以上の流量での患者へのガスの送達を指す場合がある。
【0285】
[00338]いくつかの構成では、「ハイフローセラピー」とは、約5又は10LPM~約150LPM、又は約15LPM~約95LPM、又は約20LPM~約90LPM、又は約25LPM~約85LPM、又は約30LPM~約80LPM、又は約35LPM~約75LPM、又は約40LPM~約70LPM、又は約45LPM~約65LPM、又は約50LPM~約60LPMの流量での患者へのガスの送達を指す場合がある。例えば、本明細書に記載される様々な実施形態及び構成によれば、システムを介して又はフロー源からインターフェースに供給される又は提供されるガスの流量は、少なくとも約5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150LPM以上の流れを含み得るがこれらに限定されず、有効範囲は、これらの値(例えば、約20LPM~約90LPM、約40LPM~約70LPM、約40LPM~約80LPM、約50LPM~約80LPM、約60LPM~約80LPM、約70LPM~約100LPM、約70LPM~約80LPM)のいずれかであるように選択され得る。
【0286】
[00339]送達されるガスは、セラピーの目的の用途に応じて選択される。送達されるガスは、一定割合の酸素を含んでもよい。いくつかの構成では、送達されるガス中の酸素の割合は、約15%~約100%、20%~約100%、又は約30%~約100%、又は約40%~約100%、又は約50%~約100%、又は約60%~約100%、又は約70%~約100%、又は約80%~約100%、又は約90%~約100%、又は約100%、又は100%であってもよい。
【0287】
[00340]いくつかの実施形態では、送達されるガスは、一定割合の二酸化炭素を含んでもよい。いくつかの構成では、送達されるガス中の二酸化炭素の割合は、0%超、約0.3%~約100%、約1%~約100%、約5%~約100%、約10%~約100%、約20%~約100%、又は約30%~約100%、又は約40%~約100%、又は約50%~約100%、又は約60%~約100%、又は約70%~約100%、又は約80%~約100%、又は約90%~約100%、又は約100%、又は100%であってもよい。
【0288】
[00341]ハイフローセラピーは、患者の酸素化を増加させる及び/又は呼吸の仕事を減少させるために、患者の通常の実際の吸気需要を満たす又は超えるのに有効であることが分かっている。更に、ハイフローセラピーは、上気道の解剖学的死腔が高流量の流入ガス流によって洗い流されるように、鼻咽頭内に洗い流し効果を発生させることができる。これにより、二酸化炭素、窒素などの再呼吸を最小限にしながら、全ての呼吸に利用できる新鮮なガスの貯蔵部を作ることができる。
【0289】
[00342]例として、図1Aを参照し、ハイフロー呼吸システム10について説明する。ハイフローセラピーは、酸素及び/又は他のガスの送達によって並びに患者の気道からのCO2の除去によって、ガス交換及び/又は呼吸補助を促進するための手段として使用され得る。ハイフローセラピーは、医療処置前、医療処置中、又は医療処置後に特に有用であり得る。
【0290】
[00343]医療処置の前に使用される場合、医療処置中に患者が無呼吸期にある間に、高流量ガス流により患者に酸素を予め投与し、血中酸素飽和度及び肺の酸素量を高くして酸素バッファを提供することができる。
【0291】
[00344]呼吸機能が損なわれる(例えば、減少する又は停止する)可能性のある医療処置中(麻酔中など)に健康な呼吸機能を維持するためには、継続的な酸素供給が不可欠である。この供給が損なわれると、低酸素症及び/又は高炭酸ガス血症が発生するおそれがある。患者が無意識である麻酔及び/又は全身麻酔などの医療処置中、患者は、これが起こった場合に検知するために監視される。酸素供給及び/又はCO除去が損なわれた場合、臨床医は医療処置を停止し、酸素供給及び/又はCO除去を促す。これは、例えば、麻酔バッグ及びマスクにより患者を手動で換気することによって又はハイフローセラピーシステムを使用して患者の気道に高流量ガス流を供給することによって実施され得る。
【0292】
[00345]高流量ガス流の更なる利点としては、高流量ガス流は患者の気道内圧を増加し、それにより気道、気管、肺/肺胞及び細気管支を開く圧支持を提供することが挙げられ得る。これらの構造が開くと、酸素化が向上し、COの除去をある程度支援する。
【0293】
[00346]圧力の増加により、挿管中に喉頭などの構造が声帯の視界を遮らないようにすることもできる。高流量ガス流は、加湿した場合、気道の乾燥も防ぐことができ、粘膜線毛の損傷を軽減し、喉頭痙攣のリスク並びに鼻血、(鼻血の結果としての)誤嚥、及び気道閉塞、腫脹及び出血などの気道乾燥に関連するリスクを低下させる。高流量ガス流の別の利点は、手術中に気道内に発生した煙を流れによって排除できることである。例えば、煙は、作成したレーザー及び/又は焼灼デバイスにより発生する場合がある。
【0294】
[00347]圧力リリーフ又は調整デバイスは、非密閉式患者インターフェースを含むハイフローシステムなどの呼吸システムにおいて、システムの上限圧力を提供するために使用するのに特に望ましい。最も重要なことには、上限圧力は、患者の安全限界を提供するように構成され得る、又はチューブ、流体接続部、若しくは他の構成要素の損傷を防止するように構成され得る。圧力リリーフ又は調整デバイスは、CPAP(持続陽圧呼吸)、BiPAP(バイレベル気道陽圧)及び/又はバブルCPAPシステムなどの密閉式システムにおいて、患者に供給される圧力を調整するために使用され得る。
【0295】
[00348]図1Aを参照すると、システム/装置10は、図1Aの点線のボックス11内に全体として示される一体型の又は別個の構成要素に基づく構成を含み得る。いくつかの構成では、システム10は、モジュール式構成の構成要素を含み得る。以後、システム/装置10はシステムと呼ばれるが、これは限定と見なされるべきではない。システム10は、壁内酸素源、酸素ボンベ、ブロワ、フローセラピー装置、又は任意の他の酸素源若しくは他のガス源などのフロー源12を含んでもよい。システム10はまた、フロー源12と組み合わせることができる1種以上の他のガスを含む添加ガス源12aを含み得る。フロー源12は、送達導管14及び患者インターフェース15(鼻カニューレなど)を介して患者16に送達され得る加圧高流量ガス流13を提供することができる。コントローラ19は弁などを介してフロー源12及び添加ガス源12aを制御し、流れ及び高流量ガス13の圧力、組成、濃度、量のいずれか1つ以上などの他の特性を制御する。コントローラの制御下でガスを加湿することができ、ガスの温度を制御することができる加湿器17も任意選択的に提供される。フローセンサ、酸素センサ、圧力センサ、湿度センサ、又は他のセンサなどの1つ以上のセンサ18a、18b、18c、18dを、システムの全体にわたり及び/又は患者16に、患者16上に若しくは患者16の近傍に配置することができる。センサは、患者上の、血中酸素濃度を決定するためのパルスオキシメータ18dを含み得る。
【0296】
[00349]コントローラ19は、フロー源12、添加ガス源12a、加湿器17、及びセンサ18a~18dに結合されてもよい。コントローラ19は、送達されるガスの流れを供給するために、フロー源を動作させることができる。コントローラ19は、フロー源により供給されるガスの流れ、圧力、組成(1種より多いガスが供給される場合)、量及び/又は他のパラメータを、センサからのフィードバックに基づいて制御することができる。コントローラ19はまた、フロー源の任意の他の適切なパラメータを、酸素化要件を満たすように制御することができる。コントローラ19はまた、センサ18a~18dからのフィードバックに基づいて加湿器17を制御することができる。センサからの入力を使用して、コントローラは、酸素化要件を決定し、必要に応じてフロー源12及び/又は加湿器17のパラメータを制御することができる。入出力(I/O)インターフェース20(ディスプレイ及び/又は入力デバイスなど)が提供される。入力デバイスは、酸素化要件を決定するために使用され得る情報を使用者(例えば、臨床医又は患者)から受け取るためのものである。いくつかの実施形態では、システムは、コントローラ及び/又はI/Oインターフェースを伴わなくてもよい。看護師又は技術者などの医療専門家が必要な制御機能を提供してもよい。
【0297】
[00350]圧力も制御され得る。上述したように、高流量ガス流(任意選択的に加湿される)は、送達導管14、及びカニューレ、マスク、鼻インターフェース、経口デバイス若しくはこれらの組み合わせなどの患者インターフェース15又は「インターフェース」を介して患者16に送達され得る。いくつかの実施形態では、高流量ガス流(任意選択的に加湿される)は、外科的用途、例えば外科的送気のために患者16に送達され得る。これらの実施形態では、「インターフェース」は、外科用カニューレ、トロカール、又は他の適切なインターフェースであり得る。患者インターフェースは、実質的に密閉され得る、部分的に密閉され得る、又は実質的に非密閉であり得る。本明細書で使用する場合、鼻インターフェースは、カニューレ、鼻マスク、鼻ピロー若しくは他の種類の鼻デバイスなどのデバイス又はこれらの組み合わせである。鼻インターフェースはまた、マスク若しくは経口デバイス(口に挿入されたチューブなど)並びに/又は鼻インターフェースから取り外すことができる及び/若しくは鼻インターフェースに取り付けることができるマスク若しくは経口デバイス(口に挿入されたチューブなど)と組み合わせて使用され得る。鼻カニューレは、患者の鼻道に挿入されるように構成された1つ以上のプロングを含む鼻インターフェースである。マスクとは、患者の鼻道及び/又は口を覆うインターフェースを指し、また、患者の口を覆うマスクの部分を取り外し可能なデバイス又は喉頭マスク気道若しくは気管内チューブなどの他の患者インターフェースを含み得る。マスクとは、患者の外鼻孔と相当のシールを形成する鼻ピローを含む鼻インターフェースも指す。コントローラは、必要な酸素化を提供するようにシステムを制御する。
【0298】
[00351]本明細書の実施形態によるシステム10は、圧力リリーフ若しくは調整デバイス又は圧力制限デバイス100(本明細書では、圧力リリーフ弁又はPRV)を含む。圧力制限デバイス100は、参照により全体が本明細書に組み込まれる国際公開第2018/033863号パンフレットに記載されている特徴を有する弁であってもよい。コネクタは、他の弁及び/又はデバイスと共に使用されてもよい。PRVは、システム内の、フロー源12と患者16との間のどこに配置してもよい。好ましくは、PRV100は、フロー源12の出口に、又はフロー源12と加湿器17との間の、例えば加湿器17の入口の近くに設けられている。いくつかの実施形態では、PRV100は、加湿器17の出口及び/若しくは導管14の入口に、又は適切なハウジング若しくは結合デバイスを通る導管14に沿った任意の箇所に設けられてもよい。PRV100は、システム内のどこに位置してもよく、例えば、PRVは、患者インターフェース15の一部であり得る。追加的に又は代替的に、システムは、フロー制御式圧力リリーフ又は圧力調整デバイス(FCPRV)を含んでもよい。
【0299】
[00352]本開示によるPRV100は、圧力を所与の流量範囲にわたってほぼ一定の圧力に調整する。PRV100は、患者安全の上限を提供するために及び/又は過圧に起因するシステム構成要素の損傷を防止するために使用され得る。例えば、システムの閉塞は、システムの閉塞の上流でかなりの背圧を生じさせる可能性があり、PRVは、背圧が限界を超えて上昇しないようにするために動作し、患者及び/又はシステム構成要素を損傷から保護することができる。患者の鼻孔又は呼気導管の遮断は、患者圧力の増加につながる可能性がある。システムの閉塞は、例えば、故意でない導管14の折り曲げ若しくは潰れに起因し得る、又は例えば、ガスの流れが患者に到達することを阻止するために導管14を閉塞させることによって(例えば、導管の一部分を閉じた状態につまむことにより)故意に生じさせる場合がある。
【0300】
[00353]図1C及び図2は、図1Bに概略的に示されるフロー制御式圧力調整弁(FCPRV)100に含まれるPRVの一実施形態を示す。PRVは、入口101と、出口103を備える出口チャンバ102と、入口101と出口チャンバ102との間の弁座104と、弁座104を封止するために付勢される弁部材105とを含む。弁部材105は、PRV入口101における、圧力閾値を超えて増加する圧力Pcによって弁座から変位するように適合されている。圧力Pcが閾値に到達する又は閾値を超えると、圧力Pcは弁部材105に作用し、この部材を弁座104から強制的に離す。弁部材105が弁座104から変位すると、ガスの流れが入口101から出口チャンバ102に、その後、出口チャンバ102から出口103を通って周囲圧力/大気圧に流れる。チャンバからの出口は、出口を通るガスの流れによって、弁座104から弁部材105を更に変位させるように弁部材105に作用する(背)圧Pbを出口チャンバ内に生じさせるように構成されている。弁部材105が弁座104から更に変位すると、弁部材105と弁座104との間の間隙が増加する。
【0301】
[00354]FCPRV100は、FCPRV又は呼吸システムを通るガス若しくはその一部の流量及び/又は圧力に基づいて、PRV100が圧力を排出する圧力閾値を動的に調整するための検知機構150を更に含む。ある実施形態では、FCPRV100は、FCPRV又は呼吸システムを通るガス若しくはその一部の流量に基づいて、PRV100が圧力を排出する圧力閾値を動的に調整するための検知機構150を含む。ある実施形態では、FCPRV100は、FCPRV又は呼吸システムを通るガス若しくはその一部の圧力に基づいて、PRV100が圧力を排出する圧力閾値を動的に調整するための検知機構150を含む。本明細書に記載される実施形態によるコネクタ200をFCPRV100において使用することができる。
【0302】
[00355]ここで、図1B及び図2を参照し、FCPRVの特徴及び機能を説明する。FCPRV100は、主要入口151と主要出口153とを画定する本体110を含む。図示される実施形態では、検知機構150は、FCPRVの主要入口151と主要出口153との間に流量制限部又は流量絞り部152を含む。主要入口151及び/又は主要出口153は、好ましくは、FCPRV本体110と一体である又はFCPRV本体110によって画定される。図1B及び図2の実施形態では、流量制限部152はFCPRV本体の一部である。後述の実施形態では、流量制限部はコネクタの一部である。参照を容易にするために、本明細書では、オリフィス板などの流量制限部とベンチュリ部などで使用される流量絞り部の両方を記述するために「流量制限部」という用語を使用する場合がある。動作時、呼吸システム内のガスの流れは、FCPRV100内を主要入口151から主要出口153まで流れる。検知機構150は、患者へと流れるガスの流量/圧力を、流量制限部/絞り部で又はその下流で検知する。図示される実施形態では、圧力リリーフ弁入口101はFCPRV主要入口151と主要出口153との間にあり、流量制限部/絞り部は、PRV入口の下流ではあるが主要出口153の上流にある。検知機構150は、患者へと流れるガスの流量及び/又は圧力を、弁の主要出口153で又は弁の主要出口153内で検知する。
【0303】
[00356]検知機構150はまた、検知チャンバ154と、検知チャンバ154内にある検知部材155とを含む。検知部材155は、検知チャンバ154を第1チャンバ154aと第2チャンバ154bとに分割する。第1チャンバ154aは、流量制限部152の上流のガスの流れと流体連通し、例えば、第1チャンバ154aは、制限部152の上流の主要入口151及び弁入口101と流体連通する。第2チャンバ154bは、流量絞り部152で又は流量制限部152の下流でガスの流れと流体連通する。いくつかの実施形態では、デバイスは、ベンチュリ部として構成されている流量絞り部を含み、第2チャンバ154bは、圧力「タップ」又は連通ライン156(図1B)を介して絞り部と流体連通する。しかしながら、代替的な構成では、デバイスは、流量制限部152、例えばオリフィス板を含んでもよく、第1チャンバ及び第2チャンバは、例えば、図2に示される圧力「タップ」又は連通ライン111を介して、オリフィス板のいずれの側でも排出されてよい。圧力差は、任意の他の適切な手法で、例えば、既知の圧力損失(流量制限部)を有する透過膜又はフィルタによって発生させてもよい。
【0304】
[00357]したがって、デバイスの主要入口151から制限部152を通って主要出口153へと送られるガスの流れによって生じた圧力損失は、検知チャンバ154内に位置する検知部材155によって検知される。
【0305】
[00358]呼吸システム内の流量を増加させるために、フロー源12によって提供される圧力を増加させて、主要入口151における圧力、及びまた、検知チャンバ154の第1チャンバ154a内の圧力を増加させる。FCPRV内の流量が増加するにつれて、制限部152を通過するガスの速度が増加することにより、制限部152により生成される圧力損失が大きくなり、検知チャンバ154の第2チャンバ154b内の圧力Pは減少する。したがって、FCPRV100内の、主要入口151から主要出口153への流量を増加させると、検知部材155を横切る圧力差の増加をもたらし、第1チャンバ154aは検知チャンバ154の高(より高)圧側であり、第2チャンバ154bは検知チャンバ154の低(より低)圧側である。これにより、検知部材155がPRV弁部材105から離れ、検知チャンバ154の低圧側の方に移動する。
【0306】
[00359]検知部材155は、圧力リリーフ弁100の弁部材105に機械的に結合されているため、検知部材155が検知チャンバ154のより低圧側の方に移動すると、検知部材155はPRVの弁部材105を弁座104に対して引く又は付勢する。所与の流量設定においては、流量が高くなるほど検知部材155を横切る圧力差が高くなり、弁部材105を弁座104の方に一層付勢する。これにより、PRVの圧力リリーフ閾値を増加させる。流量制限(例えば、導管14の押しつぶし又は患者の鼻孔の詰まり)が導入された場合、フロー源12はシステム内の圧力を増加するように(素早く)調整し、流量を所望のレベルに維持する。所望の流量を維持するために必要なシステム圧力がリリーフ圧力を上回る場合、PRVは排出を開始し、主要入口151に供給された流れの一部はPRV弁部材105を介して排出され、流れの一部は制限部152を通過し、主要出口153から送られる。フロー源12は、FCPRV100の主要入口151の設定流量を維持する。したがって、PRVが排出を開始すると、絞り部又は制限部152を通る流量は減少し、検知部材155に作用する圧力差は減少する。これにより、検知部材155によって弁部材105に提供される付勢は減少し、したがって、PRV100の圧力リリーフ閾値が減少する。理想的な状況では、平衡状態に達し、それにより、患者は、圧力リリーフ閾値を超えることなく又は患者インターフェースにおける最大送達圧力を超えることなく、可能な限り多くの流れを受け入れる。
【0307】
[00360]流量制限によりシステムが完全に(又は実質的に完全に)遮断された場合、例えば、導管14が完全に閉塞した(完全につぶされた又はつままれて閉じられた)場合、又は患者の鼻孔が完全に詰まった場合、FCPRV100の主要入口151に送達される全て又は実質的に全ての流れは、PRV弁部材105を介して排出される。
【0308】
[00361]図1Bは、出口チャンバ102と検知チャンバ154の第1チャンバ154aとを提供する又は形成する本体を示す。これらの特徴は他の図では示されていないが、本明細書に記載されるPRV、FCPRC、又はコネクタのいずれの実施形態もこれらの特徴を有する弁体と共に使用することができることは理解されるであろう。
【0309】
[00362]図20は、FCPRV100を調整するための調整方法を示す。工程160において、システムの流れ(例えば、患者に送達される流れ)対システム10の全体的な圧力損失応答曲線を決定するために、システム10に圧力試験が行われる。工程161では、所望のリリーフ圧力対流量曲線は、例えば、システム圧力対流量曲線にオフセット圧力を加えることにより決定する。工程162において、FCPRVをシステム10に取り付ける。その後、工程163において、流量制限部をFCPRV100の下流でシステムに漸進的に付加し、様々な流量に対して得られたリリーフ圧力を決定し、測定した圧力リリーフ対流量曲線を作成する。工程164において、実際の圧力リリーフ対流量曲線を所望の曲線と比較する。工程165において、実際の曲線が所望の曲線に一致しない場合、流量制限部(ベンチュリスロート又はオリフィス)のサイズを調整し、工程163及び工程164を所望の圧力リリーフ特性が得られるまで再度繰り返す。この時点で、工程166において、FCPRV100は無事に調整されている。
【0310】
[00363]代替的に又は追加的に、排出圧力閾値は、PRVの他の特徴のいずれか1つ以上を調整することによって調整してもよい。例えば、弁膜105の張力は、例えば、弁部材105に対する弁入口101の相対位置又はベント出口103のサイズを調整することによって調整してもよい。PRV100においては、ベント出口のサイズが、圧力リリーフ弁リリーフ圧力対流量曲線の形状、したがって、様々な流量における排出圧力閾値を決定する。システムが完全に遮断/閉塞すると、FCPRVは、検知部材が弁部材105に対していくらかの追加の付勢を提供し得ること以外は、前述のPRVのように動作する。また、検知部材155によって弁部材105に提供される付勢力は調整可能であり得る。例えば、検知と弁部材との間の機械的リンク157の長さは調整可能であり得、リンクの長さが短いほど付勢力、したがって、排出圧力が増加する。
【0311】
[00364]図2及び図3は、FCPRV100を、患者にガスを供給するための導管にFCPRVを結合するためのコネクタ200の一実施形態と共に示す。図2に示されるコネクタ200の実施形態は単一部品である。コネクタ200は雄コネクタである。コネクタ200は、FCPRVによって提供される雌コネクタである第2コネクタと共に使用するように構成されている。雌コネクタの一例は、図1C及び図2に示すような出口205にある弁体110である。第2コネクタの他の例は本明細書に後述する。
【0312】
[00365]ここで、図2及び図3を参照し、コネクタ200の一実施形態の特徴を説明する。コネクタ200は、入口203と出口205とを備えるコネクタ本体を有する。入口203及び出口205は、それらの間にガス流路を画定する。いくつかの実施形態では、ガス流路は、圧力ラインである又は圧力ラインを含む。ガス流路は、コネクタ200の壁207によって少なくとも部分的に画定される。壁207は、コネクタ200の長さに沿ったその断面積がテーパ状であり得る及び/又は変化し得る略円筒形を有する管状構成要素であるコネクタを提供する。他の実施形態では、コネクタ200は、他の断面形状、例えば、楕円形、長楕円形、正方形、及び矩形を含む。
【0313】
[00366]コネクタ本体は、接続されたときに第2コネクタの一部分と重なり合うように構成されているオーバラップ部201を有する。コネクタ200は、オーバラップ部201を通ってガス流路に延びるアクセス通路、アクセスアパーチャ、又はアクセスホールを有する。アクセス通路は、コネクタのガス流路と流体的に連通し、ガス流路内の圧力の検知を可能にする。この実施形態では、アクセス通路はアパーチャ211を含む。図2及び図3に示される実施形態では、アパーチャは、コネクタ200の壁207を貫通する。この実施形態は1つのアパーチャ211を有する。アパーチャ211は、ブリードライン111のサイズ及び形状と同様のサイズ及び形状を有する。代替的な実施形態では、1つより多いアパーチャ211が壁207を貫通してもよい。コネクタ200は、アパーチャ211がブリードライン111と位置合わせされるようにするために、コネクタを正しい位置合わせ位置に向かって案内するための位置合わせ特徴部(図示せず)を有してもよい。位置合わせ特徴部の例としては、文字、記号、及び矢印などの2次元特徴部が挙げられる。位置合わせ特徴部の他の例としては、相補的な突出部及び凹部などの3次元特徴部が挙げられる。様々な実施形態では、コネクタ200は、弁100から流量及び/若しくは圧力補償応答を得ること若しくは得ないこと又は弁100からいかなる圧力リリーフも得ないことを容易にするために、FCPRV100の主要出口153に対して1つ以上の位置合わせ位置を有してもよい。第1の構成では、弁100はいかなる圧力リリーフ機能も提供しないがそれでも主要入口151と主要出口153との間の流路をガスが流れることを可能にするように、アパーチャ211は検知機構のブリードライン111と位置合わせされず、そのため、コネクタ200内のガス流路と検知チャンバ154との間にアクセス通路211を介した流体連通はない。このような構成においては、弁は圧力リリーフ弁として機能しない。第2の構成では、コネクタ200内のガス流路と検知チャンバ154との間に検知機構のブリードライン111及びアクセス通路211を介した流体連通があるように、アパーチャ211はブリードライン111と位置合わせされる。このため、FCPRV100は、上述のように流量及び/又は圧力補償型圧力リリーフ弁として機能する。
【0314】
[00367]コネクタ200の外部特徴部は、第2コネクタの内部特徴部、例えば、弁体110の主要出口153を好ましくは封止する。この実施形態では、コネクタ200の外側表面の一部分はテーパ状である。この表面は、コネクタ200の末端部(入口203)に向かって内向きにテーパしている。テーパは、好ましくは一定のテーパである。コネクタ本体は、末端部から、小径から大径へと外向きにテーパしている。他の実施形態では、コネクタ200は一定の直径を有してもよい。
【0315】
[00368]弁体110の主要出口153は、構成要素が組み立てられたときに好ましくは封止されるように、相補的なサイズ及びテーパを有する。主要出口153とコネクタとの間の接続がコネクタ内の流路と検知機構との間にローパスフィルタの効果を生じさせる更なる実施形態を以下に記載する。この実施形態では、主要出口153の壁とコネクタ200の壁との間に空洞が形成されないためローパスフィルタ効果はない。空洞はガス流路及びブリードライン111と流体連通する。
【0316】
[00369]コネクタ200は停止部を含んでもよい。図示される実施形態では、停止部は肩部209である。肩部209は、コネクタ本体と一体である。肩部209は、コネクタ200がFCPRV本体と組み立てられるとFCPRV出口153/第2コネクタの末端部と当接するように配置されており、それにより、コネクタ200が第2コネクタに過挿入されることを防止する又は少なくとも実質的に阻止する。
【0317】
[00370]コネクタ200は、コネクタをFCPRV100に結合するように構成されている係合機構を更に含んでもよい。図2及び図3に示される実施形態では、コネクタ200と弁体110の主要出口153との間の嵌合が係合機構としての役割を果たす。即ち、コネクタ200は、第2コネクタ/主要出口153の内部壁とコネクタ200の外部表面との間の摩擦力によって所定の位置に保持される。
【0318】
[00371]ここで、図4及び図5を参照し、コネクタの別の(第2の)実施形態を説明する。コネクタ400は、以下に記載されない限り、第1コネクタ200と同じ特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に200を加えて使用する。
【0319】
[00372]この実施形態では、コネクタは、空洞形成部413及びシーリング機構415を有する。コネクタ400と弁100とが組み立てられると、シーリング機構415は、コネクタ400と弁体110の主要出口153とを実質的に空気的に封止する。空洞形成部413と弁体110の主要出口153は空洞を形成する。
【0320】
[00373]空洞形成部413は、ガス流路と反対側を向いた、コネクタ本体の表面の凹部又は変化である。空洞形成部の外側表面は、組み立てられたときに、表面が空洞414を形成するように構成され得る(例えば、収束部、発散部及び/又は平行部を有する)ように、FCPRV100の主要出口153の内部表面に相補的でない形状を有する。この実施形態では、凹部がコネクタ外部表面の階段部によって提供されるが、弁体110の主要出口153は相補的形状を有しない。むしろ、弁体110の主要出口153は、組み立てられたときにコネクタ400と主要出口153とがそれらの間に空洞414を画定するように漸進的なテーパを有する。他の構成では、弁体110の主要出口153はテーパを有しなくてもよい。空洞414は、コネクタ400が主要出口153に結合されると弁体110の主要出口153の内部表面と空洞形成部413とによって画定される。階段部を有することに加えて、空洞形成部413は、弓状面(曲面を含むがこれに限定されない)、好ましくは半径方向の表面を含む。弓状面は、円筒状のコネクタ本体によって画定される。
【0321】
[00374]形成されると、空洞414はブリードライン111と流体連通する。形成された空洞414は、アクセス通路411を介してガス流路と流体連通する。アクセス通路は、1つ以上のアパーチャ411を含む。この構成は、ガス流路内の圧力を、アパーチャ411を通じて空洞414に、その後続いてブリードライン111及び第2チャンバ154b内に伝達することを可能にし、これにより、検知チャンバ154内の検知部材155を横切る圧力差を生じさせることができる。このため、FCPRV100は上述のように機能することができる。
【0322】
[00375]図示される実施形態では、空洞形成部413は、ガス流路内のガス流の方向に実質的に平行な長手方向軸線に沿った長手方向寸法を有する。代替的な実施形態では、空洞形成部413は、ガス流路内のガス流の方向に実質的に平行でなくてもよい。この実施形態では、1つ以上のアパーチャ411がガス流路内のガス流の方向に実質的に平行に又は実質的に垂直に配置されている。ブリードライン111又はブリードライン111の開口部に対する空洞414の位置及び配列は、空洞414がアパーチャ411を介してブリードライン111と流体連通することを前提として、様々であり得る。
【0323】
[00376]この実施形態では、アパーチャ411は、空洞形成部413とシーリング部415との間に形成された階段部/肩部412に配置されている。この実施形態は、ガス流路の周りに半径方向に配置されている3つのアパーチャ411を含む。より多くのアパーチャ411、例えば、4つ又は5つのアパーチャ411があってもよい。より少ないアパーチャ411、例えば、1つ又は2つのアパーチャがあってもよい。
【0324】
[00377]少なくとも1つのアパーチャ411は別のアパーチャを介してガス流路と流体連通してもよく、アパーチャは、チャネル(例えば、下流のサンプリングを可能にするコネクタの壁内のポート)によって接続され、流体連通する。
【0325】
[00378]図4及び図5は、流量制限部又は追加の流量制限部を提供する入口アパーチャ403を有する壁404を含むコネクタの入口端部(末端部)を示す。入口アパーチャ403は、コネクタ400の入口でもある。壁404は、コネクタ端部から内向きに離隔し、凹部を形成している。壁404は、末端部から離隔してわずかに内向きに位置しており、これにより、末端部の剛性が増す。入口アパーチャ403は、以下に記載するように半径方向の隙間と連携する調整用アパーチャである。代替的な実施形態では、壁404及び入口アパーチャ403は、コネクタ400の末端部に直接配置されてもよい。別の代替的な実施形態では、アパーチャ403はなくてもよい。即ち、壁404は連続的な壁である。このような実施形態では、ガスは全て、アクセス通路アパーチャ411を流れる。
【0326】
[00379]シーリング機構415は、弁体110の主要出口153の一部分と第1シールを形成するように構成されている。シーリング機構は、当該技術分野で周知のシーリング機構、例えば、フェイスシール、Oリング、リップシール、ワイパシール、又はシーリング面のうちの1つ以上を含んでもよい。図4及び図5に示される実施形態では、シーリング機構はシーリング面415である。
【0327】
[00380]空洞414は、シーリング機構の上流である。この場合、シールは、外部シール、即ち、弁が機能するための、主要出口153の末端部の近傍の及び/又は図4のコネクタのカラー409の近傍のシールを含む。図4は、この外部シールをシーリング面として有する実施形態の一例を示す。この場合、外部シールは、コネクタ400の外壁の一部分と主要出口153の内壁の一部分との係合又は相互作用によって形成される。1つより多いシールを有して記述される他の実施形態も、単一のシーリング面に実装され得ることに留意されたい。外部シールは、ブリードライン111及び形成された空洞414の下流のシールと定義され得る。
【0328】
[00381]PRV本体110及び別個のコネクタ400を用意することにより、コネクタの特徴部を変更及び/若しくは調節すること又は使用するコネクタを交換することによって圧力リリーフ特性を容易に調整することができる一方で、PRV本体の特徴部をセットする又は固定することが可能である。多数の異なるFCPRVを用意するのではなくむしろ、1つのデザインのPRV本体及び様々な異なるコネクタを用意することが可能である。各コネクタは、所望の特徴、機能及び/又は圧力リリーフ特性、例えば、密閉式及び非密閉式呼吸システム並びに異なるサイズの患者インターフェース(例えば鼻カニューレ)を提供するように特に調整することができる。例えば、図20に示される調整プロセスの工程165において、コネクタを異なるサイズの入口403を有するものに交換することにより流量制限部のサイズを調節することができる。
【0329】
[00382]図6に示すように、いくつかの実施形態では、追加の内部シール619が存在してもよい。以下に詳述する内部シール619は、ブリードライン111及び形成された空洞614の上流のシールを含む。この内部シールは、コネクタ600が主要出口153と係合したときに圧力リリーフ弁の中央に近接し得る。
【0330】
[00383]代替的な実施形態では、他の構成のコネクタ及び弁体110を使用して空洞414、614を形成してもよい。例えば、弁体110の主要出口153は階段部を有してもよく、コネクタは漸進的なテーパを有してもよい。別の代替的な実施形態では、弁の主要出口153はテーパを有してもよく、コネクタは異なるテーパを有してもよい。別の代替的な実施形態では、弁体110の主要出口153は階段部の変化を有してもよく、コネクタ400は階段部の変化を有してもよく、これらの階段部の変化はガス流の方向に平行な方向にオフセットして空洞を形成する。更に、コネクタ400の形状及び弁体110の主要出口153又は弁の他の部品の形状は、組み立てられたときのこれら構成要素の構成と共に、許容差があるように選択又は設計されてもよく、構成要素は、適切な空洞を形成するために正確に整列する必要はない。
【0331】
[00384]図4及び図5の実施形態400では、高流体速度にて半径方向の隙間が生じる。流れはアパーチャ411内で加速し、低圧領域を発生させる。この実施形態では、一端のみで封止された(外部シール)環状空洞414が作成される。排出が望み通りに起こるように、シールがない場合のコネクタ400と弁体110の主要出口153の内部壁との間の環状空洞414のサイズを考慮に入れる必要がある。空洞は一端のみで封止されているため、他端はガス流路と流体連通し、これが弁の調整をより困難にする場合がある。弁の調整は、検知チャンバ154内の検知部材155を横切る圧力差に影響を及ぼす可能性のある空洞414への漏洩流を考慮に入れる必要がある。弁の調整には、所望の応答を得るために、調整用アパーチャ403のサイズを調節すること又は主要出口153及び/若しくは空洞形成部413の直径を変更し、半径方向の隙間のサイズを変更することを伴う。半径方向の隙間の変更により流速を調節する。アパーチャ403と半径方向の隙間の相対的なサイズは、各経路を通る流れの比率を変化させる。これは、異なる寸法の入口アパーチャ403、出口153、及び/又は空洞形成部413を有する異なるコネクタと交換することにより達成され得る。
【0332】
[00385]コネクタは停止部を含んでもよい。図示される実施形態では、停止部はカラー409である。図示される実施形態では、カラー409は環状カラーである。代替的な実施形態では、停止部は、カラー409を含む別の特徴であってもよい。カラー409はコネクタ本体と一体である。代替的な実施形態では、カラー409は、コネクタ本体と組み立てられる別個の構成要素であってもよい。カラー409の表面は、第2コネクタの表面とフェイスシールを形成するように構成されてもよい。他の構成では、カラー409は、シーリング機構415を代替又は補助してもよい。カラー409は、コネクタ400が第2コネクタに過挿入されることを防止する又は少なくとも実質的に阻止する。
【0333】
[00386]ここで、図6及び図7を参照し、コネクタの別の(第3の)実施形態を説明する。コネクタ600は、以下に説明のない限り、第2コネクタ400と同じ特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に200を加えて使用する。
【0334】
[00387]この実施形態には、第1シーリング機構615及び第2シーリング機構619がある。2つのシーリング機構を有するコネクタの実施形態は、FCPRVの応答の調整を容易にする。空洞形成部613は、第1シーリング機構615と第2シーリング機構619との間にある。アクセス通路は空洞614と流体連通する。アクセス通路はまた、第1シーリング機構613と第2シーリング機構615との間に配置されている。図6及び図7の実施形態では、コネクタ600が主要出口153に結合されたときに第1シーリング機構615と第2シーリング機構619との間に形成される空洞614は環状空洞である。これは、弁体110の主要出口153が半径方向のボアを有し、コネクタ600が半径方向の外部表面を有するからである。
【0335】
[00388]図6及び図7に示される実施形態では、第2シーリング機構619はシーリング面である。第1シーリング機構615及び第2シーリング機構619は、示されるように、コネクタ600の外部表面と弁体110の主要出口153の相補的な内側表面との締まり嵌め/摩擦嵌合によって形成される。しかしながら、他の多くの方法を使用してシールを作成し、空洞を形成してもよい。例えば、Oリング、ワイパシール、接着剤、発泡体、又はリップシールをコネクタ上の異なる位置で使用し、雌コネクタ(弁体110)の内部表面又は外部表面を封止し、空洞614を形成してもよい。更に、1つシールに対して内部締まり嵌めを弁/接続アセンブリの外側のタブ及びクリップなどの保持特徴部又は他の外部シーリング法と共に使用し、空洞を作成してもよい。
【0336】
[00389]図15は、空洞1114を形成するための代替的なシーリング機構として異なるサイズの2つのOリングシールが使用される接続アセンブリの簡略断面図を示す。図15は、比較的小さいOリング1115の形態の第1シーリング機構を示す。図15はまた、比較的大きいOリング1119の形態の第2シーリング機構を示す。空洞1114は、Oリング1115とOリング1119との間に形成される。コネクタ及び本体のサイズ及び形状に応じて、Oリング1115とOリング1119は、サイズが近くてもよい、同じサイズであってもよい、又は第1シーリング機構1115のOリングが第2シーリング機構1119のOリングよりも大きくてもよい。図15の実施形態は、空洞1114を介して圧力ライン111と連通する、オーバラップ部内の開口部、アクセスアパーチャ、又はアクセス通路1111を示す。
【0337】
[00390]好適な接続アセンブリを示す図6図8に戻ると、図示される実施形態では、オーバラップ部601は、第1シーリング機構615を含む。オーバラップ部601はまた、第2シーリング機構619を含む。代替的な実施形態では、オーバラップ部601は、シーリング機構のうちの1つだけを含んでもよい。
【0338】
[00391]図8は、弁体110の主要出口153が内部の漸進的にテーパしたボアを有することを示す。弁体110の主要出口153のこの内部ボアは、非標準的な直径を有する。これは、誤ったコネクタを主要出口153と接続することを回避するためである。この実施形態では、流量制限部は、(弁体によってではなく)コネクタの入口にあるアパーチャ603によって提供される。主要出口153に適合する誤ったコネクタが作成された場合、弁は、流量及び/若しくは圧力補償弁又は圧力リリーフを提供する弁として動作することはないと思われる。なぜなら、弁及びコネクタの実施形態に関して説明したように、この弁及びコネクタは、流量及び/又は圧力検知を実施するための流量制限部及び/又はアクセス通路を主要ガスフローパスに有しないからである。この場合、流量制限部を有しないものの(例えば連通ライン111を介して)第2検知チャンバと、主要入口151と主要出口153との間の主要ガス流路との間に流体連通を提供する誤ったコネクタがFCPRV本体と共に使用されれば、弁100の圧力応答は、弁153の出口153が遮断されている場合に認められる応答に一致し、ガスが弁から排出される。これには、例えば20cmH2Oの実質的に均一な応答を含み得る。第2検知チャンバと、主要入口151と主要出口153との間の主要ガス流路との間に流体連通を提供しない(即ち、連通ライン111は遮断されている)誤ったコネクタがFCPRV本体と共に使用されれば、弁100は使用中に圧力リリーフを提供しないものの、ガスは依然として主要流路内を流れることができる。その結果、呼吸システムが所定の流量の全てを患者に送達することはできない場合がある、又は流れが制限される。
【0339】
[00392]大気への顕著なガスの漏れがないように、コネクタ及び弁体110の主要出口153は空気的に封止されることが好ましい。いくつかの実施形態では、既知の又は予想される漏れが存在する場合、流量制限部は、期待する弁機能が維持されるように、この既知の又は予想される漏れに基づいて(例えば、調整オリフィスのサイズを変更することによって)調節してもよい。
【0340】
[00393]図9図11は、いくつかの代替的な接続アセンブリを示す。図9では、圧力検知は上流圧力ライン113及び下流圧力ライン111によって提供される。下流(第1の)圧力ライン111及び上流(第2の)圧力ライン113はそれぞれ、圧力検知機構、例えば、流量及び/若しくは圧力補償型圧力リリーフ弁の検知膜、圧力差センサ、又は複数の絶対若しくはゲージ圧力センサに結合されている。圧力検知機構は、第1の圧力ライン111が第2チャンバ154bと流体連通し、第2の圧力ライン113が第1チャンバ154aと流体連通している検知機構150であり得る。様々な実施形態では、圧力検知機構は、アパーチャ603によって画定される流量制限部の上流及び下流の圧力を単にサンプリングするものであってもよい。
【0341】
[00394]図10及び図11は、第2コネクタが、FCPRVの出口によって形成されず、その代わりに、マニホールドなどの別の回路構成要素に接続アセンブリを取り付けるためのコネクタである別の代替的なアセンブリを示す。上流圧力ライン117及び下流圧力ライン115が第2コネクタの壁内に設けられている。第2コネクタは、第2コネクタを回路構成要素と係合させるように構成されている係合機構を含んでもよい。図10は、溝120を含む係合機構を示す。溝は、Oリングなどのシールを受け入れてもよい。第2コネクタの端部119は、Oリングが回路構成要素の内部表面を封止するように、回路構成要素によって受け入れられ得る。代替的に、溝120は、回路構成要素内に設けられた突出部が溝120にスナップ嵌合するスナップ嵌合型係合機構として機能してもよい。
【0342】
[00395]この係合機構はまた、締まり嵌め、ひねり/ねじ取り付け、又はスナップ嵌合などの他の一般的な形態であってもよい。図9及び図10の実施形態を参照すると、空洞形成部613は、ガス流の方向に対してテーパしている。更に、図9及び図10は、大径から小径へと末端部からテーパしたコネクタを示す。
【0343】
[00396]図13は、下流の圧力をサンプリングするために使用されるコネクタ800の更なる代替的な実施形態を示す。コネクタ800は、以下に説明のない限り、第3の実施形態のコネクタ600と同じ特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に200を加えて使用する。
【0344】
[00397]図13の実施形態は、オーバラップ部801内に開口部又はアパーチャ811aを有するコネクタ800を示す。開口部又はアパーチャ811aは、コネクタ800の壁内の別のアパーチャ811bと連通する。別のアパーチャ811bは、コネクタ800の壁内の圧力通路又はライン812を介して主要ガスフローパスにアクセスする。圧力通路又はライン812は、オーバラップ部801にある空洞814を、主要出口153の下流の、コネクタ(又は別の回路構成要素)の一部分にある主要ガスフローパスに接続する。前述の実施形態と比較すると、圧力サンプリングアパーチャは、アパーチャ811a、811b及び圧力通路812によって画定される圧力サンプリングラインであり、アパーチャ811bはより下流に設けられている。圧力サンプリングアパーチャ811b(主要出口153の末端部を過ぎたところに位置し得る)及び圧力ライン812の位置により、図13に示すように、所望であれば、壁804及びアパーチャ803によって形成される流量制限部をより下流に移動することが可能である。流量制限部及び/又は圧力サンプリング部811の位置を移動することが望ましい場合、圧力は流量制限部の下流でサンプリングされる。図13の実施形態は、更により下流のどこかでサンプリングすることができる圧力サンプリングラインを示す。これにより、流量制限部の位置により高い柔軟性を提供する。
【0345】
[00398]図14は、異なる直径を持つ領域を有するコネクタ1000を示す。コネクタ1000は、以下に説明のない限り、第4の実施形態のコネクタ800と同じ特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に200を加えて使用する。
【0346】
[00399]図14の実施形態は、コネクタ1000の壁内に圧力通路又はライン1012を有するコネクタ1000を示す。圧力通路又はライン1012は、実質的に剛性であってもよい、又は可撓性の導管を含んでもよい。圧力通路又はライン1012は、オーバラップ部1001にある空洞1014を、主要出口153の下流の、コネクタ(又は別の回路構成要素)の一部分にある主要ガスフローパスに流体接続する。第4の実施形態と同様に、圧力サンプリングアパーチャは、圧力通路1012によって部分的に画定される圧力サンプリングラインである。アパーチャ(アパーチャ811bに類似)が更に下流に設けられているが、図14に示される特徴部よりも更に下流にあるため、図示されない。このアパーチャは、第4の実施形態のアパーチャに比べてかなり下流にある。圧力サンプリングアパーチャ及び圧力ライン1012の位置により、所望であれば、壁及びアパーチャによって形成される流量制限部を更に下流に移動することが可能である。同じく、これらは図14に示される特徴部よりも更に下流にあるため、図14には図示されない。第4の実施形態と同様に、ガス流路内を流れるガスの流量及び/又は圧力は、流量制限部1003の下流でサンプリングされてもよい。前述の実施形態よりも更に下流でサンプリングすることができる圧力サンプリングラインを設けることにより、コネクタは、流量制限部の位置により高い柔軟性を提供する。
【0347】
[00400]入口1003に最も近い領域は、出口1005に最も近い領域よりも小さい直径を有する。直径の差によって、空洞1014を形成するFCPRV本体の内部テーパとの前述の相互作用を生じさせる。
【0348】
[00401]アパーチャ(不図示)は、流れを空洞1014に、その後、ダイヤフラムチャンバに排出する。アパーチャは、直径の階段状の変化が起こる垂直面の接線方向に位置する。即ち、これらのアパーチャは、流れの方向に隣接して位置している。追加的又は代替的に、アパーチャは、形成された空洞1014への排出を可能にすることを前提として、外向きに又はコネクタ上の他の位置に位置してもよい。前述の実施形態と同様に、コネクタは、コネクタ1000の壁内に圧力ライン1012を有する。
【0349】
[00402]図16は、使用され得るコネクタ1200の別の代替的な実施形態を示す。コネクタ1200は、以下に説明のない限り、第3の実施形態のコネクタ600と同じ特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に600を加えて使用する。
【0350】
[00403]図16に示されるコネクタは、ブリードライン111と流体連通する空洞1214を提供する。コネクタは、ガス流路と流体連通する1つ以上のアパーチャ1211を有する。図16に示される実施形態は、流量絞り部1204を提供するベンチュリ形状のコネクタプロファイルを有する。アパーチャ1211と流量制限部1204は実質的に位置合わせされており、したがって、圧力は高流速の地点でサンプリングされる。環状空洞1214は、ローパスフィルタとしての役割を果たす。ローパスフィルタは減衰効果を提供する。ダイヤフラムの体積が加圧される前にチャンバの体積が加圧されるため、このローパスフィルタは流れの乱れを低減し、流れの安定性を増加させる。形成される空洞のサイズはこのローパスフィルタに影響を及ぼすであろうが、アパーチャの向きは影響を及ぼさない。
【0351】
[00404]図17は、使用され得るコネクタ1400の別の代替的な実施形態を示す。コネクタ1400は、以下に説明のない限り、第3の実施形態のコネクタ600と同じ特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号にそれぞれ800を加えて使用する。
【0352】
[00405]図17に示されるコネクタは、ブリードライン111と流体連通する空洞1414を提供する。コネクタは、ガス流路と流体連通する1つ以上のアパーチャ1411を有する。図17に示される実施形態の外側は、複数の階段部、即ち直径の階段状の変化を有する。図16のコネクタと同様に、環状空洞1414はローパスフィルタとしての役割を果たす。
【0353】
[00406]図18は、コネクタ1600が少なくとも2つの部品、第1部品1600A及び第2部品1600Bを含む接続アセンブリの代替的な形態を示す。コネクタ1600は、以下に説明のない限り、第3の実施形態のコネクタ600と同じ特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に1000を加えて使用する。2つの部品1600Aと部品1600Bは、間隙によって分離されている。この実施形態では、第1部品は、流量制限部を提供する、壁1604及びアパーチャ1603を含む。両部品1600A及び部品1600Bの内部は、ブリードライン111と流体連通している。流量制限部1604を備える第1部品1600Aはまた、第3の実施形態のコネクタ600の第2シーリング機構と同じ特徴及び機能を有するシーリング機構1619を有する。第2部品1600Bはまた、第3の実施形態のコネクタ600の第1シーリング機構と同じ特徴及び機能を有するシーリング機構1615を有する。任意選択的に、所望であれば両部品を容易に取り外すことができるように、これら2つの部品1600Aと部品1600Bはケーブル又はテザー又は他の機構によって接続されてもよい。いくつかの実施形態では、第1部品1600Aは、例えば、複数回再使用される複数回使用部品として、弁体110又は主要出口153に永久的に接続されてもよい又は永久的に接続されるように構成されてもよい。第2部品1600Bは、例えば単回使用部品として取り外し可能であってもよい。第1部品1600Aは、圧力損失を生成する任意の形態を有してもよい。例えば、第1部品1600Aは、アパーチャを有する若しくはアパーチャを有しない透過性材料(例えば、発泡体、ポレックス(porex)、膜など)若しくは1つ以上のアパーチャを有する挿入物であってもよい、又はアパーチャを有する若しくはアパーチャを有しない透過性材料(例えば、発泡体、ポレックス、膜など)若しくは1つ以上のアパーチャを有する挿入物を含んでもよい。
【0354】
[00407]いくつかの用途では、弁100自体が圧力損失の一部を生成してもよく、コネクタ1600は追加の圧力損失部を提供する。流体が主要入口から弁100を通って流れる際のわずかな圧力損失に加えて、コネクタが接続されたときに実質的に段階的な圧力損失をそれぞれ有する2つの主要エリアが存在し得る。圧力損失を生成する特徴の一例は、図18に示される比較的大きいオリフィス1630である。圧力損失を生成する、弁内にアパーチャを有する弁の他の形態又は変形形態は、例えば、図2図4図6図8図13図14図18、及び図19に示される。好ましくは、弁及びコネクタアセンブリによる圧力損失の大半は、コネクタによって提供されるアパーチャ403、603などによって提供される。
【0355】
[00408]ここで、図19を参照し、コネクタの別の実施形態を説明する。コネクタ1800は、以下に説明のない限り、第3のコネクタ600と同じ特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に1200を加えて使用する。
【0356】
[00409]この実施形態では、第2シーリング機構1819は、コネクタ600の第3の実施形態の雄シールとは対照的に、雌シールである。即ち、シールは、シーリング面がガス流路と反対側の方向を向いているコネクタ600の第3の実施形態とは対照的に、ガス流路の方を向いたコネクタ1800の壁又は表面によって提供される。
【0357】
[00410]図19に示される実施形態では、第2シーリング機構1819はシーリング面である。第2シーリング機構1819は、示されるように、コネクタ1800の内部表面と弁体110の主要出口153の相補的な外部表面との締まり嵌め/摩擦嵌合によって形成される。しかしながら、他の多くの方法を使用して二次シーリング機構を作成し、空洞1814を形成してもよい。例えば、Oリング、ワイパシール、接着剤、発泡体、又はリップシールを使用してもよい。
【0358】
[00411]ここで、図21を参照し、コネクタの別の実施形態を説明する。コネクタ700は、以下に説明のない限り、第3の実施形態のコネクタ600と類似の特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に100を加えて使用する。
【0359】
[00412]図21のコネクタ700では、FCPRV検知機構150との流体連通用の、コネクタの壁内のアパーチャ711が、コネクタ713の空洞形成部内に設けられている。アパーチャ711は、空洞形成部713とオーバラップ部715との間に形成された肩部712に隣接して配置されている。アパーチャ711を通る流体の流れは、入口アパーチャ703から出口へとコネクタ700を通る主要な流れの方向に実質的に垂直である。
【0360】
[00413]圧力を検知するためにコネクタ1200、1400、700の壁内に設けられるアパーチャ1211、1411、711は、層流又は低乱流の領域内に好ましくは設けられている。例えば、アパーチャは、流量制限部にある、又は流量制限部に直接隣接し且つその下流にある、コネクタの壁内に設けられてもよい。
【0361】
[00414]図16は、検知アパーチャ1211がベンチュリ部の最狭箇所に設けられているベンチュリ型の流量制限部1204を有する例示的なコネクタ1200を示す。図47及び図48は、検知アパーチャ2811が同じく流量制限部2804に設けられている代替的な実施形態のコネクタ2800(上述のFCPRV100と組み立てられた状態で示される)を示す。この実施形態では、流量制限部2804はオリフィス板型の制限部であり、オリフィス2804と流体連通する、オリフィス板の壁内の1つ以上のチャネルによって設けられた1つ以上のサンプリングアパーチャ2811を有する。
【0362】
[00415]代替的に、1つ以上のサンプリングアパーチャは、好ましくは流量制限部の下流側に、流量制限部に直接隣接して設けられてもよい。図45及び図46は、サンプリングアパーチャ2711が流量制限部2704のすぐ下流に、流量制限部2704に隣接して、コネクタ2700の肩部に設けられている代替的な実施形態のコネクタ2700を示す。サンプリングアパーチャを流量制限部に可能な限り接近させて設けると有利である。なぜなら、これら箇所におけるガス流は、流量制限部の更に下流の箇所の流れと比較すると、層状である又は低乱流を有する可能性が高いからである。
【0363】
[00416]コネクタ2700及びコネクタ2800は、別段の記載のない限り、第3の実施形態のコネクタ600と類似の特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号にそれぞれ1100又は1200を加えて使用する。
【0364】
[00417]例えば射出成形によるコネクタの製造を容易にするために、コネクタ700の上流の入口端部に成形切欠部721が存在してもよい。
【0365】
[00418]本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、コネクタは雄部材として設けられ、弁の出口ポートは雌部材として設けられる。コネクタは、出口ポートによって受け入れられ、ガス流路を形成する。他の実施形態及び/又は構成では、コネクタは雌部材として設けられてもよく、弁の出口ポートは雄部材として設けられてもよい。出口ポートは、コネクタによって受け入れられ、ガス流路を形成する。また、他の実施形態及び/又は構成では、コネクタは、例えば図19に示すような弁の出口ポートの相補的な雌部品/雄部品に対応する、係合する及び/又は結合する雄部品及び/又は雌部品を含んでもよい。
【0366】
[00419]本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、空洞形成部は、ガス流の方向に対してテーパしていてもよい。一例は、ガス流路が、圧力ラインである又は圧力ラインを含む場合である。コネクタは、大径から小径へと末端部に向かってテーパしていてもよい。
【0367】
[00420]いくつかの実施形態では、コネクタは、圧力リリーフ弁に結合されるように構成されてもよい。特に、コネクタは、コネクタを圧力リリーフ弁に結合するように構成されている係合機構を更に含んでもよい。適切な係合機構としては、クリップ、相補的なねじ付き部分、又は圧入が挙げられる。示される実施形態では、係合機構は圧入である。
【0368】
[00421]いくつかの実施形態では、圧力リリーフ弁は、流量及び/又は圧力補償型圧力リリーフ弁であってもよい。いくつかの実施形態では、圧力リリーフ弁は、流量補償型圧力リリーフ弁であっても圧力補償型圧力リリーフ弁であってもよい。圧力ラインは、圧力リリーフ弁の検知チャンバと流体連通してもよい。圧力リリーフ弁は、検知チャンバと患者にガス流を提供する主要ガス流路との間の圧力差を検知するように構成されている検知部材を含んでもよい。検知部材の移動により弁部材のベント圧力を変化させる。
【0369】
[00422]いくつかの実施形態では、圧力ラインは第1の圧力ラインであり、コネクタは、第1の圧力ラインの上流の第2の圧力ラインを更に含む。第1の圧力ライン及び第2の圧力ラインはそれぞれ、圧力検知機構に結合されてもよい。
【0370】
[00423]いくつかの実施形態では、コネクタは、呼吸回路構成要素に結合されるように構成されてもよい。例えば、コネクタは、コネクタを呼吸回路構成要素と係合するように構成されている係合機構を含んでもよい。適切な係合機構としては、クリップ、相補的なねじ付き部分、又は圧入が挙げられる。
【0371】
[00424]記載されている実施形態のいくつかは、流れの方向を示す。しかしながら、記載されている全てのアセンブリ実施形態において、ガス流の方向はいずれの方向とすることもできる。本明細書で使用される「上流」及び「下流」という用語は、例えばガス流路内の流れの方向による。
【0372】
[00425]本明細書に記載されるコネクタのいずれも、導管の端部に取り外し可能に若しくは永久的に固定されてもよい又は導管の端部と一体であってもよい。導管900の一例は、図6に示される。コネクタは、製造中又は製造後に導管と組み立てられてもよい。導管は、任意の適切な導管であってもよい。導管は、様々な因子に応じて選択又は設計される。これらの因子としては、回路内における圧力リリーフ弁の位置及び/又は圧力検知が望まれる位置が挙げられる。
【0373】
[00426]コネクタは、既存の導管を本明細書に記載される圧力リリーフデバイスと共に使用できるようにするために、既存の導管の端部に取り外し可能に取り付けられるように構成されてもよい。導管900とコネクタ400との間の接続は、例えば、コネクタの導管接続部417が導管900によって受け入れられ、導管の内部壁表面を封止する締まり嵌めによるものであってもよい。代替的に、コネクタの接続部405が導管を受け入れ、導管の外部表面と締まり嵌めを形成してもよい。
【0374】
[00427]その後、コネクタ100を備えたこの導管はPRV本体に接続され、接続アセンブリを形成する。好適な実施形態では、コネクタは、製造中に導管の端部に取り付けられる。その後、コネクタ及び導管は、使用者によってPRVに接続される。導管は、フロー源と加湿器との間の又は圧力リリーフ弁と加湿器との間の回路の一部であってもよい。例えば、導管は、フロー源から加湿器へと延びてもよい。導管は、導管がフロー源又は圧力リリーフ弁の出口を加湿器又は加湿チャンバの入口に接続し、導管が運ぶガスが加湿されない場合にドライラインと呼ばれる場合がある。更に、回路を変調するための追加構成要素(例えばガス流変調器)が含まれてもよく、ドライラインは、フロー源からこれらの追加構成要素のうちの1つへと又は追加構成要素から加湿器若しくは加湿チャンバへと延びてもよい。いくつかの実施形態では、ガス流変調器はガス流をフロー源から受け取り、コネクタ及び導管は、ガス流をガス流変調器から加湿器又は加湿チャンバに送達して、ガス流を加湿するために、ガス流変調器の出口に接続されている。ガス流変調器は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2017/187390号パンフレットに記載されている特徴を有するガス流変調器であってもよい。
【0375】
[00428]好適な実施形態では、ドライラインと一体である又はドライラインに結合されたコネクタと弁との間の相互作用は、締まり嵌め/摩擦嵌合である。しかしながら、ひねり/ねじ取り付け、又は外部係合機構、例えば、接着剤(グルー、化学結合などを含むがこれらに限定されない)、オーバーモールド、及び溶接などの他の方法を用いてもよい。
【0376】
[00429]本明細書に記載されるコネクタはそれぞれ、弁全体ではなくコネクタを変えることにより調整オリフィスの変更又は修正を容易に行うことを可能にする。更に、記載されているコネクタは、弁に対する誤ったコネクタの接続を阻止する。なぜなら、弁は、コネクタが本明細書に記載されている実施形態のうちの1つの特徴及び機能を有するコネクタでない限り、又はコネクタ(例えば、流量制限部のサイズ)が回路及び患者インターフェースの所望の流れの抵抗に合わせて適切に調整されない限り、望み通りに機能しないからである。
【0377】
[00430]図24は、更なる実施形態のFCPRV2000を示す。FCPRV2000は、以下に説明のない限り、図1C及び図2のFCPRV100と類似の特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に1900を加えて使用する。
【0378】
[00431]FCPRV2000は、デバイス入口2051及びデバイス出口2053を含み、入口と出口との間に主要ガス流路を有する。圧力リリーフ機構は、入口と出口との間に接続され、弁座2004と、以下に詳述するダイヤフラム構成要素2005の形態の弁部材とを含む。いくつかの実施形態では、ダイヤフラム構成要素2005は、取り外し可能なダイヤフラム構成要素である。ダイヤフラム構成要素2005の一部分、例えば、ダイヤフラム及び/又はリンクコネクタ部は、第1の構成では弁座2004に着座するように配置され、ガス流路内の圧力が圧力閾値を超えた場合の第2の構成では弁座から離隔し、圧力リリーフを提供する。いくつかの実施形態では、リンクコネクタ部の基部は、オーバーモールドされたダイヤフラムの層を含んでもよく、このオーバーモールド部は、第1の構成では弁座に着座してもよい。
【0379】
[00432]FCPRV2000は、出口2053における又は出口2053を通るガスの流れの流量に基づいて圧力閾値を動的に調整するための検知機構2050を含む。検知機構は、弁調整部材2057に永久的に又は取り外し可能に取り付けるための、ダイヤフラム構成要素2055の形態の検知部材を含む。いくつかの実施形態では、ダイヤフラム構成要素2055は、取り外し可能なダイヤフラム構成要素である。いくつかの実施形態では、ダイヤフラム構成要素2055は、弁調整部材2057に取り外し可能に取り付け可能である。弁調整部材2057は、圧力リリーフ機構の弁部材と検知部材とを動作的に結合し、圧力リリーフ機構のリリーフ圧力を変化させる。
【0380】
[00433]図24に示される実施形態は、フロー源をデバイス入口2051に結合するための結合器2059を主要入口部(主要入口2051を収容している)に含む。結合器は、フランジ又はリップ2060を含み、フランジ又はリップ2060は、主要入口部の縁部上に延びて、流体又はデブリが入口2051に入るのを防ぐ。いくつかの実施形態では、結合器は、入口2051及び/又はチャンバキャップ2012に係合するための係合特徴部を含む。いくつかの実施形態では、結合器は、入口2051及び/又はチャンバキャップ2012と封止係合するためのシーリング特徴部(例えばOリング)を含む。いくつかの実施形態では、結合器2059は、締まり嵌めにより入口2051と結合する。
【0381】
[00434]示される実施形態では、結合器2059はマフラーを含む。追加的又は代替的に、いくつかの実施形態では、結合器は、異なるフロー源に接続するためのアダプタを提供してもよい。
【0382】
[00435]チャンバキャップ2012は、デバイス出口2053の近傍にアパーチャ2003を画定し、大気圧の空気はアパーチャ2003を通して弁チャンバ2002に入ることができ、圧力リリーフ機構により放出されたガスはアパーチャ2003を通して逃げることができる。アパーチャ2003は、デバイス2000への塵及び混入物の侵入を防ぐために並びに排出時に弁が発する騒音を低減するために、フィルタ(図示せず)を含んでもよい。フィルタは、多孔質の空気透過性材料を含む。
【0383】
[00436]図24の実施形態では、弁部材及び検知部材はそれぞれ、図25図29Bに示されるダイヤフラム構成要素2005、2055によって提供される。この実施形態では、弁部材を含むダイヤフラム構成要素2005は、検知部材を含むダイヤフラム構成要素2055と同一である。しかしながら、他の実施形態のFCPRVでは、弁及び検知部材のダイヤフラム構成要素2005/2055は異なっていてもよい。
【0384】
[00437]ダイヤフラム構成要素2005/2055は、可撓性ダイヤフラム2023/2073と、実質的に剛性のリンクコネクタ部2025/2075とを含む。ダイヤフラムをリンクコネクタ部に結合するために、ダイヤフラム2023/2073の一部分はリンクコネクタ部2025/2075にオーバーモールドされている。剛性のリンクコネクタ部2025/2075は、機械的リンク2057などの弁調整部材に取り付けられるように構成されている。
【0385】
[00438]ダイヤフラム構成要素2005/2055は、フレーム2021/2071を更に含む。フレーム2021/2071は、環状且つ実質的に剛性のフレームであるが、他の形状のフレームは可能である。実質的に剛性のフレーム2021/2071は、金属、プラスチック、又は複合材料、例えば、ガラス充填ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ガラス充填ナイロン、ポリカーボネート、又は当該技術分野で周知の他のプラスチック材料などの任意の適切な剛性材料から形成されてもよい。各フレーム2021/2071は、FCPRV本体2010上に設けられた相補的なリムに着座し、これを封止している。フレームは、フレームをFCPRV本体2010及び/又はチャンバキャップ2012に取り付けるために、係合特徴部及び位置付け特徴部のうちの一方又は両方を含んでもよい。係合特徴部は、FCPRV2000の本体2010に対するフレーム2021の、及びそれによりダイヤフラム構成要素2005の取り付けを可能にする。
【0386】
[00439]弁部材のダイヤフラム構成要素2005を示す図25図27を参照すると、係合特徴部は、FCPRVの本体上の対応する係合特徴部に係合するための複数のクリップ2026を含む。図示される実施形態では、各クリップ2026は、FCPRVの本体上に設けられた回り止め、キャッチ、又は突出部を受け入れるためのアパーチャ又は凹部を含む。クリップ2026は、フレーム2021から第1の方向に突出しており、矩形の凹部又はアパーチャを含むが、他の形状のクリップ及びアパーチャも想定される。クリップ2026は、屈曲して本体上の係合特徴部と係合することができるように、いくらかの屈曲性を有してもよい、又はクリップ2026は、フレームと共に実質的に剛性であってもよい。弁体2010に対するフレーム2021のクリップ2026の係合は、係合が完了したことを示すために、可聴又は触覚フィードバックを生成してもよい。FCPRVの本体上の係合特徴部は、フレームが着座するリム2013から外向きに延びる突出部によって提供されてもよい。
【0387】
[00440]示される実施形態のフレーム2021は、フレームの外周部に等間隔を開けて配された4つの係合クリップ2026を含む。しかしながら、代替的な実施形態は、より多数又はより少数の係合特徴部を含んでもよい。
【0388】
[00441]図25図27のフレーム2021は、ダイヤフラム構成要素2005が弁体2010に保持された又は留められたときにダイヤフラム構成要素2005の正確な方向付けを支援するための位置付け特徴部を更に含む。図示される実施形態では、位置付け特徴部2027は、フレームの表面から半径方向内向きに突出する複数の突起物を含む。位置付け突起物はリム2013の内壁に当接して、2つの構成要素間の遊びを低減することにより、ダイヤフラムフレーム2021が弁体2010の開口部と同心であることが確実になるように補助する。
【0389】
[00442]いくつかの実施形態では、FCPRVの本体2010は、位置付け突起物2027を受け入れるための相補的な凹部を含んでもよい。そのような実施形態では、フレーム2021上の位置付け突起物2027は、不規則的な間隔を開けて置かれてもよい。即ち、位置付け突起物の全てがFCPRVフレーム2010の対応する凹部と係合することができるフレームの角度方向が1つだけ存在するように、一対の隣接する突起物間の環状の間隔は、少なくとも1つの他の一対の隣接する突起物間の環状の間隔と異なる。
【0390】
[00443]FCPRV2000の本体に取り付けられているとき、圧力リリーフ機構の第1の構成においてダイヤフラム及び/又はリンクコネクタ部が弁座を封止するように、弁部材のリンクコネクタ部2025及び/又はダイヤフラム2023は弁座2004と位置合わせされている。好ましくは、弁座2004と弁部材2005との間の係合は、コネクタ部がダイヤフラム2023の一部分にオーバーモールドされて重なり合う、コネクタ部2025の周縁部の近辺である。
【0391】
[00444]各ダイヤフラム構成要素2005/2055のフレーム2021/2071は、ポート2022/2072を含む。弁部材において、このポート2022は、弁座2004の反対側の弁チャンバ2002が大気(FCPRVの外部の環境)と連通することを可能にする。ポート2022は、本体上に設けられた、弁チャンバ2002と大気との間の連通のための通路を画定する剛性円筒状導管を受け入れるためのサイズにされている。検知部材において、ダイヤフラム部材2055(図29A及び図29B)のフレーム2071内に設けられたポート2072は、出口2053における又は出口2053を通るガス流の流量及び/又は圧力を検知するために、第2検知チャンバ2054bが圧力タップライン又は連通ライン2011と連通することを可能にする。ポート2072は、圧力タップライン又は連通ライン2011を画定する円筒状導管を受け入れるようなサイズにされている。
【0392】
[00445]ダイヤフラム2023/2073は、環状フレームによって画定される空間に受け入れられる可撓性部材であり、ダイヤフラムの周囲部はフレームにオーバーモールドされている。剛性のフレーム2021/2071はダイヤフラム2023/2073と共にインサート成形されていてもよく、ダイヤフラム2023/2073の一部分はフレーム2010にオーバーモールドされている。ダイヤフラム2023/2073は、好ましくは、エラストマー材料、例えば、熱可塑性エラストマー(TPE)、LSR(液状シリコーンゴム)、及び圧縮成形ゴムを含む。
【0393】
[00446]リンクコネクタ部2025/2075は実質的に剛性の部材であり、ダイヤフラムフレーム2021/2071に対して中央に位置し、環状フレーム2021/2071と同心である。コネクタ部2025/2075は、金属又はポリカーボネートなどのプラスチック材料若しくは当該技術分野で周知の他のプラスチック材料などの任意の適切な剛性材料から形成されてもよい。
【0394】
[00447]コネクタ部2025/2075は、本明細書に記載される機械的リンク2057などの弁調整部材に取り外し可能に結合するように適合されている。機械的リンク2057の端部部分としっかりと係合するための係合特徴部がコネクタ部2025上に設けられている。
【0395】
[00448]図示される実施形態では、係合特徴部は、コネクタ部2025の中心から第1の方向に延びる4つの係合指部2028を含むが、他のキャッチなどの他の係合特徴部は可能である。係合特徴部は、4つより多い又は少ない係合指部2028を含んでもよい。各係合指部2027は、指部の自由端部の近辺に突出部2029(図27)を含み、突出部は、ダイヤフラム2005の中心軸線に向かって内方向に突出している。
【0396】
[00449]突起2033が、係合指部の間で、第1の方向に延びるコネクタ部2025の中心。突起は、指部の長さの一部にのみ延び、製造を容易にするために設けられている。突起2033は機械的リンク2057の端部を支持し、突起の深さにより、更なる長さの係合指部2028を可能にし、指部の可撓性を高くする。
【0397】
[00450]機械的リンク2057は、機械的リンクの各端部の近位にあり且つ機械的リンクの各端部から間隔を開けて配された少なくとも1つの凹部2030、例えば環状凹部を含む。各コネクタ係合指部2028の突出部2029は凹部にしっかりと係合し、機械的リンクをコネクタ部に固定する。この2つの構成要素を結合するために、機械的リンク2057の端部は、4つコネクタ指部2078によって画定される空間に押し込まれ、突出部は機械的リンクの周囲表面に接触する。コネクタ係合指部2078は、機械的リンクが所定の位置に押し込まれると屈曲し、突出部が凹部に接触すると再び係合する。
【0398】
[00451]代替的な実施形態では、機械的リンクは、1つ以上の突出部、例えば環状突出部を含んでもよく、コネクタ部上の係合特徴部は、一度以上の(once or more)凹部を含んでもよい。
【0399】
[00452]図49及び図50は、弁部材2905を代替的な実施形態のコネクタ部2925と共に示す。別段の記載のない限り、弁部材2905と機械的リンク2957は、図27に示される弁部材2005及びリンク2057と類似の特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に900を加えて使用する。
【0400】
[00453]コネクタ部2925は、コネクタ部2925の中心から第1の方向に延びる3つの係合指部2928を含むが、代替的な実施形態は、より多い又は少ない係合指部2928を含んでもよい。各係合指部2928の自由端部の近辺に設けられた内向きの突出部2929は、図27の実施形態における係合指部上の突出部2029と異なる形状である。即ち、突出部2929はそれぞれ、機械的リンク2957の長手方向軸線に実質的に垂直な、実質的に平坦な表面2929aを含む。機械的リンク2957の各々の端部に設けられた係合凹部2930は、係合指部2928の平らな表面2929aに係合するための、同じく機械的リンク2957の長手方向軸線に実質的に垂直な、相補的な実質的に平らな表面2930aを含む。
【0401】
[00454]係合指部上の平らな表面2929aは、各突出部2929の、係合指部2928の先端から遠位の部分に設けられている。突出部2929の、係合指部2928の先端から近位の部分は、機械的リンク2915に対して傾斜又は湾曲した表面を含む。
【0402】
[00455]突出部2929の傾斜又は湾曲した表面は導入部(lead-in)を提供し、コネクタ部2925が機械的リンク2957の端部上に押されて機械的リンクと係合する際に、指部2928が外側に屈曲することを可能にする。したがって、垂直係合表面2929a、2930aは係合し、コネクタ部2925からの機械的リンク2957の分離に耐えるように機能する。これにより、使用中、特に、デバイスが圧力リリーフを提供するように使用されない場合の構成など、デバイスが高圧に曝される場合における、コネクタ部からの機械的リンク2957の不注意による分離を有利に防止する。
【0403】
[00456]検知部材2955はまた、機械的リンク2957の反対端と係合するための、上述の係合特徴部を備えるコネクタ部(図示せず)を含んでもよい。
【0404】
[00457]検知部材のリンクコネクタ部2075は、弁部材2005を機械的リンクに結合するのと同様に機械的リンク2057に結合され得るが、機械的リンク2057の反対端に対してであり、それにより検知部材2055と弁部材2005とを結合する。連結されているとき、検知コネクタ部2075、弁コネクタ部2025、及び機械的リンク2057は、実質的に同軸である。
【0405】
[00458]リンクコネクタ部2025/2075は、間隔を開けて配された周囲フランジ2031の対を更に含む。フランジ2031は、環状且つ同軸であり、各対は、各ダイヤフラム2023/2073を受け入れるための環状空間を各対の間に画定する。フランジ2031は、ダイヤフラムがリンクコネクタ部2025/2075にオーバーモールドされる場合、オーバーモールドプロセス中に各ダイヤフラム2023/2073を受け入れるための環状空間をフランジ2031の間に画定する。
【0406】
[00459]リンクコネクタ部2025/2075は、好ましくは、ダイヤフラムと共にインサート成形されている。オーバーモールドプロセス中、ダイヤフラムの一部分がコネクタ部上の環状フランジ2031によって画定される環状空間を埋め、リンクコネクタ部と各ダイヤフラムとの間にシールを形成する。このシールは、コネクタ部と各ダイヤフラムとの間の漏れを有利に排除する。
【0407】
[00460]好ましくは、ダイヤフラムは、同じ工程でコネクタ部とフレームの両方にオーバーモールドされ、単一の一体ダイヤフラム構成要素2005/2055を形成する。これにより、コネクタ部2025/2075がフレーム及びダイヤフラムに対して中央に位置決めされることを確実にし、それにより、機械的リンク2057も中央に位置決めされることを確実にする。
【0408】
[00461]FCPRV2000において、弁応答の減衰は主に、流れ抵抗を提供する3つの減衰特徴部によって提供される。第1の減衰特徴部は、第1検知チャンバ2054aへの開口部を含み、この開口部を通して、使用時に、入口2051から出口2053へのガス流の一部が第1検知チャンバ2054aに入り得る。図24の実施形態2000では、チャンバ2054aへの開口部は、機械的リンクが通過する管状ガイドによって提供される。第2の減衰特徴部は連通ライン2011を含み、連通ライン2011は、第2検知チャンバ2054bと出口2053を通る主要ガス流路との間の通路を画定する。第3の減衰特徴部は、ポート2022と、ポート2022が係合し、弁チャンバ2002と大気との間の通路を画定する導管2103とを含む。これら開口部/通路/ポートは、流れ及びFCPRVの弁応答の減衰レベルを制御することができる。減衰レベルの制御は、これら開口部/通路/ポートの特徴、例えば、それらの直径又は形状を変更することにより実施され得る。これら3つの開口部のそれぞれは、好ましくは、減衰効果が一定であり且つ既知であり得るように一定の直径を有する。代替的に、開口部は、テーパ状の又はそれ以外の既知の変化する直径を有してもよい。これら開口部/通路/ポートは、減衰特徴部、例えば、追加の流量制限部を提供するためのフィルタを含んでもよい。
【0409】
[00462]図24の実施形態では、機械的リンク2057は、一連の横断リブを含み、管状ガイド2007内に案内されている。機械的リンクと管状ガイドの内部壁との間の空間は、デバイス入口2051から第1検知チャンバ2054aへの流れの進入通路である。リブによって作成されたこの制限された通路及び乱流路は、流れ抵抗を生じさせ、検知部材に達する主要ガスフローパス内における変動を低減することにより、検知機構2050上への流れに対する減衰効果を有する。検知機構の減衰は、機械的リンクの運動に対する減衰効果を有し、より安定した弁の動作につながる。しかしながら、この構成により提供される減衰の量は、管状ガイド2007内における機械的リンク2057の相対位置に依存する。機械的リンクが中心を外れている場合又はガイドと軸方向に位置合わせされていない場合、減衰効果は減少し、これは予測不可能である。管状ガイドに対する機械的リンクの摩擦もまた、弁のヒステリシスを生じさせ、弁が流体を大気に排出後、システム内の流れの回復に遅れを生じさせる。
【0410】
[00463]一体オーバーモールドダイヤフラム構成要素によって生じたコネクタ部2025/2075の同心位置は、機械的リンク2057を管状ガイド2007内の中心に一貫して保持するのに役立ち、減衰を向上させ、より予測可能にし、ヒステリシスを低減する。
【0411】
[00464]図31は、更なる実施形態のFCPRV2100を示す。FCPRV2100は、以下に説明のない限り、図24のFCPRV2000と類似の特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に100を加えて使用する。
【0412】
[00465]FCPRV2100は、デバイス入口2151及びデバイス出口2153を含み、入口と出口との間に主要ガス流路を有する。入口と出口との間の圧力リリーフ機構は、弁座2104と、ガスの流れが圧力閾値を超えた場合にガスの流れの少なくとも一部をガス流路を通して排出するために、前述の実施形態2000に関して上述したように実質的に動作する弁部材とを含む。弁部材は、上述のようなダイヤフラム構成要素2105を含むが、他の実施形態は、代替的な弁構成を含んでもよい。
【0413】
[00466]検知機構は、ガス流路を通るガスの流れの一部の流量及び/又は圧力に基づいて圧力閾値を動的に調整する。検知機構は、前述の実施形態に関して上述したようなダイヤフラム構成要素2155の形態の検知部材を含むが、他の実施形態は、代替的な検知部材構成を含んでもよい。
【0414】
[00467]検知機構は、圧力リリーフ弁と検知ダイヤフラム構成要素2155とを結合する機械的リンク2157と、機械的リンク2157を実質的に封止するためのシーリングブーツ2140とを含む。
【0415】
[00468]シーリングブーツ2140は可撓性構成要素であり、例えば、エラストマー材料を含み、図32図33Bにより詳細に示される。シーリングブーツ2140は、機械的リンク2157の、検知ダイヤフラム構成要素2155への接続部の近位であり且つ検知ダイヤフラム構成要素2155への接続部から間隔を開けて配されたリンク上の箇所に取り付けられている。シーリングブーツ2140は、機械的リンク2157を受け入れるための中心チャネル2141を画定する。チャネル2141の壁は、機械的リンクを封止し、機械的リンク2157とシーリングブーツ2140との間の流体の流れを実質的に防止する又は低減する。
【0416】
[00469]シーリングブーツのチャネル2141に機械的リンクを挿入すると、チャネルが張力をかけられた状態に広がり、それによってシーリングブーツと機械的リンクとの間の接続及びシールが向上するように、シーリングブーツ2140が取り付けられていないときにシーリングブーツ2140によって画定される開口部の直径は、機械的リンク2157の外径よりわずかに小さくてもよい。少なくとも機械的リンク2157間の接続部における機械的リンクの外部表面は、機械的リンク2157とシーリングブーツ2140との間の接続を向上させるために、実質的に円筒状且つ滑らかであってもよい。図示される実施形態では、機械的リンク2157の長さの主要部分は、リブ付き表面を含むが、代替的な実施形態では、機械的リンクはあらゆるリブを有しなくてもよく、その代わりに、実質的に滑らかであってもよい。
【0417】
[00470]検知ダイヤフラム2173に隣接する第1検知チャンバ2154aは、弁体2110の壁2110aによって画定される。壁は、機械的リンク2157を受け入れるための第1アパーチャ2110bを画定し、第1アパーチャ2110bは機械的リンクよりも広い。シーリングブーツ2140はアパーチャ2110にわたって延び、壁2110aを封止する。
【0418】
[00471]図示される実施形態では、第1アパーチャ2110bのリムは、検知チャンバ壁2110aに実質的に垂直に延びるリップ又はフランジを含む。このリップ2110cは、シーリングブーツ2140をアパーチャ2110bに対して保持するための保持機構としての役割を果たす。シーリングブーツ2140の基部2145はリップの周囲に延び、シールのためにリップに当接する。リップ上にシーリングブーツ2140を挿入すると、シーリングブーツの基部が張力をかけられた状態に広がり、それによってシーリングブーツとリップ2110cとの間の接続が向上するように、シーリングブーツ2140が取り付けられていないときのシーリングブーツ2140の基部2145の内径は、アパーチャリムのリップ2110cの外径よりわずかに小さくてもよい。シーリングブーツ2140の基部2145は、アパーチャリップとのよりしっかりとしたシールを提供するために、厚化されたリップ領域を含む。
【0419】
[00472]減衰ダイヤフラム2140は、シーリングブーツの基部2145から中心チャネル2141まで延びる可撓性本体2143を含む。図示される実施形態では、可撓性本体は、第1チャンバに対して凸状に湾曲している。この湾曲した可撓性本体2145は、機械的リンクと壁との間のシールを維持しながら、検知チャンバ2154aの壁2110に対する機械的リンク2157の軸方向運動を可能にする。機械的リンク2157は、弁部材の所望の付勢調整範囲を提供するために、運動範囲にわたって運動することができる。
【0420】
[00473]シーリングブーツ2140は、運動範囲にわたる軸方向運動に対してごくわずかな抵抗を提供する。即ち、機械的リンクは、シーリングブーツ2140によって実質的に妨げられず、所望の運動範囲にわたって軸方向に運動することができる。
【0421】
[00474]シーリングブーツ2140は弾性であり、弁機構を調整するのに十分な軸荷重下で座屈に耐える。代替的な実施形態では、シーリングブーツ2140は、機械的リンクの軸方向運動を可能にするために、湾曲した壁ではなく蛇腹式の膜を含んでもよい。
【0422】
[00475]シーリングブーツ2140は、エラストマー若しくはプラスチック材料、例えば、熱可塑性エラストマー(TPE)、LSR(液状シリコーンゴム)、圧縮成形ゴムなどの任意の適切な可撓性材料又は当該技術分野で周知の別の適切な材料から形成されてもよい。代替的に、シーリングブーツ2140の1つ以上の部分は、ポリプロピレンなどの実質的に剛性の材料とブーツの屈曲を可能にするリビングヒンジとを含んでもよい。
【0423】
[00476]示される実施形態2100では、機械的リンク2157に対するガイドチャネルは提供されていない。検知ダイヤフラムと弁ダイヤフラムとの間にガイドチャネルは必要ない。なぜなら、機械的リンクに沿った流れはガス流路と第1検知チャンバ2154aとの間に実質的に密封され、ガイドチャネルは減衰目的には必要ないからである。しかしながら、代替的な実施形態では、ガイドチャネルが機械的リンクに対して提供されてもよく、機械的リンクはチャネル内で軸方向に摺動可能であり、シーリングブーツは検知ダイヤフラムに最も近いガイドチャネルの端部に配置されている。代替的な実施形態では、シーリングブーツはガイドチャネルに沿って設けられてもよく、例えば、シーリングブーツの一部分はガイドチャネルの壁と係合してもよく、シーリングブーツの別の部分は機械的リンクを封止してもよい。
【0424】
[00477]検知ダイヤフラムに隣接する第1検知チャンバ2154aは、流量制限部の上流の圧力を検知するために、入口2151と流体連通する。機械的リンク2157の周囲の空間はシーリングブーツ2140によって封止されているため、第1検知チャンバ2154aへの通路は別の場所に設けられている。図示される実施形態では、入口2151との流体連通を可能にするために、減衰アパーチャ2147がチャンバ壁2110a内に設けられている。
【0425】
[00478]好ましくは、入口2151から第1検知チャンバ2154aへの通路2147は小さい及び/又は制限されているため、流れ抵抗を生じ、検知部材に達する主要ガス流路による変動を低減することにより、検知機構2050への流れを減衰させる。検知機構の減衰は、機械的リンクの運動に対する減衰効果を有し、より安定した弁の動作につながる。図示される実施形態では、減衰アパーチャ2147は、0mm~10mmの直径を有し、アパーチャが小さいほど減衰の増加がもたらされる。代替的な実施形態では、検知チャンバの壁2154aは、複数の減衰アパーチャを含んでもよい。複数の減衰アパーチャを有する実施形態では、アパーチャは、同様の減衰レベルを提供するために、1つの減衰アパーチャを有する実施形態のものより小さくてもよい。壁2154aは、各アパーチャに突起を更に含んでもよく、この突起によって各アパーチャが延び、アパーチャによって画定されるチャネルの長さが延び、それによりアパーチャ内の流れ抵抗が増加する。
【0426】
[00479]図41は、更なる実施形態のFCPRV2500を示す。FCPRV2500は、以下に説明のない限り、図31のFCPRV2100と類似の特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に400を加えて使用する。
【0427】
[00480]この実施形態では、機械的リンク2557に対してガイドチャネル2507が任意選択的に提供されてもよく、機械的リンクの表面とガイドチャネルの内側表面との間に隙間が設けられている。好ましくは、隙間は0mmを超え、より好ましくは、隙間は約1mmである。ガイドチャネル2507から第1検知チャンバ2554aにガスが流出することを防ぐために、シーリングブーツ2540が機械的リンク2557上に設けられている。
【0428】
[00481]図42の詳細図を参照すると、ブーツ2540は、ブーツ2540が機械的リンクと一列に並んで運動するように、機械的リンク2557に取り付けられている。ブーツ2540は、機械的リンク上の外向きに延びる環状フランジ2508を介して機械的リンクに取り付けられている。ブーツ2540は、フランジを受け入れる相補的な環状凹部を内側表面上に有する。ブーツ2540は可撓性の弾性部材であり、好ましくは、エラストマーを含む。エラストマーを使用すると、ブーツと機械的リンクとを組み立てるために、ブーツ2540をフランジ2508上で伸張させることを有利に可能にする。ブーツ2540の圧縮力により、ブーツをフランジ2508と係合したままにし、ブーツと機械的リンクとの間の接続部を実質的に封止する。
【0429】
[00482]ブーツ2540は、第1検知チャンバ2554aを画定する弁体壁2510の表面に当接する縁部を備えたテーパ状部分2540aを含む。テーパ状部分2540aは、ガイドチャネル2507の端部開口部の周囲でチャンバ壁2510aに当接する。
【0430】
[00483]シーリングブーツ2540の反対側の弁座2504は、機械的リンク2557が弁座2504から離れ、検知部材2543に向かって運動することを防ぎ、それにより、ブーツ2540が持ち上がってチャンバ壁2510aと接触しなくなることを防ぐ。テーパ状部分2540aの内向きのテーパとブーツ2540の弾性性質により、ブーツ2540がチャンバ壁2510aと接触したままになるようにし、弁2523が弁座2504から持ち上がるとき、及び弁2523が再び下がるときに、ガイドチャネル2507から検知チャンバ2554aへの流れを実質的に封止する。ブーツ2540のテーパ状部分2540の壁は、フランジ2508に隣接するブーツの部分の壁厚より薄い。この厚さの低減により、軸方向運動に対する、ブーツ2540によるあらゆる抵抗を最小限にする。
【0431】
[00484]図43は、更なる実施形態のFCPRV2600を示す。FCPRV2600は、以下に説明のない限り、図31のFCPRV2100と類似の特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に500を加えて使用する。
【0432】
[00485]この実施形態では、弁ダイヤフラム2623の近位の機械的リンクガイドチャネル2607の端部においてシーリングブーツ2640の密封が提供され、それにより主要通路からガイドチャネルへのガス流を防止する。その代わりに、ガイドチャネル2607は、第1検知チャンバ2654aと流体連通する。
【0433】
[00486]図44の詳細図を参照すると、シーリングブーツ2640の第1部分は、機械的リンクと一列に並んで運動するように、機械的リンク2657に取り付けられており、シーリングブーツ2640の第2部分は、ガイドチャネル2607に取り付けられている。
【0434】
[00487]ブーツ2640は、機械的リンク2657上に設けられた外向きに延びる環状フランジ2608を介して機械的リンクに取り付けられている。代替的な実施形態では、ブーツ2640は、他の手法、例えば、ブーツをリンクにオーバーモールドすることにより機械的リンクに取り付けられ得る。ブーツ2540は、フランジ2608を受け入れる相補的な環状凹部を内側表面上に有する。ブーツ2640は可撓性の弾性部材であり、好ましくは、エラストマーを含む。エラストマーを使用すると、ブーツと機械的リンク2657とを組み立てるために、ブーツ2640をフランジ2608上で伸張させること、及びブーツ2640をガイドチャネル2607に組み付けるために、ブーツ2640をガイドチャネル2607上で伸張させることを有利に可能にする。ブーツ2640の圧縮力により、ブーツ2640をフランジ2508及びガイドチャネル2607と係合したままにし、各接続部を実質的に封止する。代替的な実施形態では、ガイドチャネルは、図示される実施形態のものより短くてもよく、ブーツ2640は、検知部材2643のより近くに配置され得る。
【0435】
[00488]ブーツ2640は、2つの接続部分の間に、フランジ2508に隣接するブーツの部分の壁厚より薄い壁厚を有するくびれ部2640aを含む。くびれ部2640は、U字形の断面を含むである(comprises is)又はそうでなければ機械的リンクとガイドチャネルの接続部分が互いに離れることを可能にするために蛇腹式になっている。接続部分が互いに離れるにつれて、くびれ部2640aはまっすぐになり、接続部分が互いに向かって戻るにつれて、くびれ部の湾曲は再び増加する。通常使用時、これにより、機械的リンクとガイドチャネルとの間における張力の伝達を防ぐ。
【0436】
[00489]図41図44の両実施形態2500、2600では、1つ以上の減衰アパーチャ2547、2647が第1検知チャンバの壁2510a、2610a内に設けられている。これらの実施形態では、減衰機構は、減衰アパーチャとシーリングブーツとの組み合わせによって提供される。
【0437】
[00490]シーリングブーツの代替として、他の実施形態のFCPRVは、機械的リンクに沿って第1検知チャンバに流体が漏れることを防ぐために機械的リンクの周囲を封止するための代替的手段を含んでもよい。図34及び図35は、機械的リンクがガイドチャネル2207内に案内される一実施形態のFCPRV2200を示す。FCPRV2200は、以下に説明のない限り、図31及び図32のFCPRV2100と類似の特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号に100を加えて使用する。
【0438】
[00491]ガイドチャネル2207は管状ガイドである。図示される実施形態では、管状ガイドの長さは、機械的リンクの長さに比べて短く、例えば、リンクの長さの約25%未満である。しかしながら、代替的な実施形態では、ガイドはより長くてもよく、例えば、ガイドは、リンクの長さの大半に沿って延びてもよい。
【0439】
[00492]機械的リンクに沿って第1検知チャンバ2254aにガスが漏れることを防ぐように機械的リンク2257の周囲を封止するために、ガイドチャネル2207は、粘性流体、例えばグリースを内包する。粘性流体はガイドチャネルの内部表面と機械的リンクの表面との間の空間を埋め、ガイドチャネルに沿ったガス流を阻止するためにチャネルを封止しつつも、機械的リンク2257がチャネル2207内を軸方向に運動することを可能にする。粘性流体は、機械的リンクの軸方向運動に対するあらゆる抵抗を最小限にするために、好ましくは低剪断流体である。しかしながら、いくつかの実施形態では、粘性流体は追加的に、リンクの軸方向運動に対する抵抗を与えることによって機械的リンクの運動を減衰させる場合がある。
【0440】
[00493]好ましくは、流体は、容易に剪断するが剪断力に対して高い抵抗を示す低強度の高粘度流体である。いくつかの実施形態では、流体は、例えば一定の剪断強度を持つビンガム塑性体の特性を有するもの、又は例えば剪断応力の印加により粘度が増加する、非ニュートン特性を持つダイラタント流体である。
【0441】
[00494]粘性流体は、予測可能な量のヒステリシスをFCPRVに提供する。より高粘度の流体を使用することによって、より高レベルの減衰が一般に提供される。静的力及び残留張力の低減が望まれる場合、粘性流体のより薄い層(例えば、より狭いガイドチャネルを使用する)又はグリースのより短いセクション(例えば、より短いガイドチャネル2207の使用によって)を使用することができる。
【0442】
[00495]いくつかの実施形態では、膜又はシールは、機械的リンクの軸方向運動をなお可能にしつつもチャネル内に粘性流体を内包するために、チャネルの一方又は両方の端部に任意選択的に提供されてもよい。
【0443】
[00496]弁入口2251から第1検知チャンバ2254aに流体が流れることを可能にするために、減衰アパーチャ2247がチャンバ壁2110a内に設けられている。減衰アパーチャは、アパーチャ2247内の流れ抵抗の増加を生じさせるために、アパーチャ上に多孔質材料などのフィルタを含んでもよい。
【0444】
[00497]好ましくは、入口2251から第1検知チャンバ2254aへの通路2247は小さい及び/又は制限されているため、流れ抵抗を生じ、検知部材に達する主要ガスフローパスによる変動を低減することにより、検知機構2250への流れを減衰させる。検知機構の減衰は、機械的リンクの運動に対する減衰効果を有し、より安定した弁の動作につながる。代替的な実施形態では、検知チャンバの壁2154aは、複数の減衰アパーチャを含んでもよい。
【0445】
[00498]図36及び図37は、機械的リンク2357、2457の運動を減衰させるための磁気機構を含む2つの実施形態のFCPRV2300、2400を概略的に示す。FCPRV2300、2400は、以下に説明のない限り、図31及び図32のFCPRV2100と類似の特徴及び機能を有する。同様の部品を示すために、同様の番号にそれぞれ200又は300を加えて使用する。
【0446】
[00499]図36に示される第1の実施形態では、磁気機構は、検知ダイヤフラム2355を弁ダイヤフラム2305に結合する、機械的リンク2357の長さに沿って延びる導電性コイル2333を含む。導電性コイルは、電気抵抗器に電気的に接続される。
【0447】
[00500]磁石は、機械的リンクの軸方向運動時にコイルに電流を誘起するように配置されている。磁石は、リングの形態であり、機械的リンクを包囲する。磁石は、永久磁石であっても電磁石であってもよい。
【0448】
[00501]電気抵抗器は、コイルの誘導電流によって発生した熱を放散する。電気抵抗器は、機械的リンクの運動及び導電性コイルに対する有効抵抗を生じさせる誘導電流の「負荷」を提供し、それにより、圧力リリーフ弁及び/又は検知機構の運動を減衰させる。図37に示される代替的な実施形態では、磁気機構は、機械的リンク2457に取り付けられた電気伝導性部材を含む。この実施形態では、電気伝導性部材は、銅などの導電材料を含むリング2434である。リング2434は、機械的リンクの両端部の中間地点で、例えば、リンクの中間点で機械的リンク2457に固定されている。
【0449】
[00502]第1磁石2437a及び第2磁石2437bは圧力リリーフデバイス2400の本体内に設けられ、本体に対して固定されている。図示される実施形態では、第1磁石2437a及び第2磁石2437bは、機械的リンク2457がリングの開口部内で軸方向に運動できるように機械的リンク2457を取り囲むリング磁石である。
【0450】
[00503]各リング磁石2437a、2437bは、N極及びS極を画定する。リング磁石は、第1リング磁石2437aのN極が第2リング磁石2437bのS極に最も近くなるように配置され、それにより、第1リング磁石と第2リング磁石との間に延びる磁場を生成する。
【0451】
[00504]リング磁石2437a、2437bは、好ましくは、同じサイズ及び強度であり、同軸であり且つ離隔するように配置されている。機械的リンク2457上の導電性リング2434は、生成された磁場内の、2つのリング磁石2437a、2437bの中間に配置されている。磁場は、リング磁石2437a、2437bのうちの1つに向けた導電性リング2434の運動に対する抵抗を与え、それにより、機械的リンク2457の運動に対する抵抗を与える。
【0452】
[00505]第1リング磁石2437a及び第2リング磁石2437bは、電磁石を含んでもよく、磁場の強度は、電磁石の電流を変更することにより調整可能である。代替的に、リング磁石2437a、2437bは永久磁石であってもよい。
【0453】
[00506]図38は、2つのチャンバキャップ2012を含む弁ハウジングを示す上述の圧力リリーフ弁の図である。弁チャンバキャップ2012は、弁体及び弁の内部構成要素を覆うために所定の位置に固定され、第2の弁及び検知チャンバを形成する。弁ハウジングは、各キャップ2012の内部表面に、キャップ2012内での弁体2010の適切な位置決めを支援するためのリブ又は他の位置付け特徴部を含む。これらリブ又は位置付け特徴部は、ハウジング内での弁体の正確な位置決めを支援する。第1のチャンバキャップ2012が、弁の流量及び/又は圧力補償型圧力リリーフに必要とされる第2検知チャンバ2154bの壁を画定することから、正確な位置決めは重要である。弁体とチャンバキャップとの位置合わせ不良は、一貫性のない若しくは信頼できない流量及び/又は圧力補償に至る可能性のある検知チャンバのばらつきを引き起こすおそれがある。
【0454】
[00507]いくつかの実施形態では、FCPRVの内部へのアクセスを防止するために、2つのチャンバキャップ2012は互いに超音波溶接されてもよい。弁へのアクセスを防止することで、流量及び/又は圧力補償を含む弁の機能が、例えば弁の整備により故意に又は意図せずに変更されないようにするのに役立ち得る。
【0455】
[00508]他の実施形態では、2つのハウジングキャップ2012は、互いに超音波溶接されてもよく、ねじ止めされてもよく、そうでなければ永久的に若しくは取り外し可能に固定されてもよい。図39に示される実施形態では、チャンバキャップ2112はそれぞれ、ねじ付き締結具などの締結具を受け入れるための複数のアパーチャ2014を提供する。取り外し可能な締結具が使用される場合、締結具の頭部は、ねじを覆い/隠し、FCPRVの内部への全般的なアクセスを阻止するために、例えば、スクリューキャップ又はプラグを使用してカバーしてもよい。
【0456】
[00509]図40に示されるように、使用時、圧力リリーフ弁は、使用又は動作中に、入口2151から出口2153へと延びる弁の長手方向軸線が地面に実質的に垂直である垂直姿勢で配置されることが好ましい。垂直姿勢において、検知ダイヤフラム及び弁ダイヤフラムは、実質的に垂直な平面内にある。これにより、ダイヤフラムの動作に対する重力の影響を排除する又は実質的に低減する。重力は、水平姿勢の弁には、ダイヤフラム構成要素の自重及び機械的リンクの自重による影響を及ぼす可能性がある。他の実施形態では、圧力リリーフ弁は、使用又は動作中、弁の長手方向軸線が地面に実質的に平行な水平姿勢で配置される。いくつかの実施形態では、圧力リリーフ弁は、弁の長手方向軸線が地面に対して角度を成す傾斜姿勢で配置される。弁が垂直姿勢又は傾斜姿勢にある場合、入口2153は、出口2153の上方に配置されることが好ましい。他の実施形態では、弁が垂直姿勢又は傾斜姿勢にある場合、出口2153は入口2151の上方に配置される。有利には、垂直姿勢は、システム内に存在し得る任意の液体が弁リリーフ出口に入って弁を通るガス流に影響を及ぼす可能性を阻止する。弁の垂直姿勢はまた、結合器2059のフランジ2060を入口2151の上に配置することを可能にし、液体が、入口2151を通って弁の内部に入ることなく落下するための表面を提供する。
【0457】
[00510]入口2051は、出口2053の上方に好ましくは配置され、フローメータ19を介してガス供給部12に結合されている。ガス供給部12は壁式ガス源であってもよい。出口2053は、入口2051の下方に配置され、出口2053を出るガスを患者に供給するための導管14に結合されている。示される構成では、入口2051と出口2053は同軸であり且つ垂直に位置合わせされている。
図1A
図1B
図1C
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図50
【手続補正書】
【提出日】2024-08-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載された発明。
【外国語明細書】