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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133749
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】流体制御装置
(51)【国際特許分類】
   F04B 45/047 20060101AFI20240926BHJP
【FI】
F04B45/047 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043696
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和田 寛昭
【テーマコード(参考)】
3H077
【Fターム(参考)】
3H077AA11
3H077CC02
3H077CC09
3H077DD06
3H077EE30
3H077FF03
3H077FF07
3H077FF14
3H077FF36
3H077FF51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】優れた放熱性を有する流体制御装置を実現する。
【解決手段】流体制御装置10は、筐体30、板部材21、および圧電素子22を備える。筐体30は、天面部32、底面部31、および側面部33を備える。板部材21は、第1面211と第2面212とを有し、第1面211から第2面212まで貫通する連通孔210を有し、筐体30における天面部32と底面部31との間に筐体30に対して振動可能に配置されている。圧電素子22は、第1面211または第2面212に配置されている。天面部32は、筐体30の外部に露出する部分を有する主体320と、主体320から突起する突起部321とを備える。天面部32を平面視して、突起部321と連通孔210とは重なっている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天面部、底面部、および側面部を備えた筐体と、
第1面と第2面とを有し、前記第1面から前記第2面まで貫通する連通孔を有し、前記筐体における前記天面部と前記底面部との間に、前記筐体に対して振動可能に配置された板部材と、
前記第1面または前記第2面に配置された圧電体と、
を備え、
前記筐体は、
前記板部材と前記底面部と前記側面部は、これらによって囲まれる第1空間を形成し、
前記板部材と前記天面部と前記側面部は、これらによって囲まれる第2空間を形成し、
前記筐体は、前記第1空間と前記筐体の外部を連通する流入口と、前記第2空間と前記筐体の外部とを連通する流出口と、を備え、
前記天面部は、前記筐体の外部に露出する部分を有する主体と、該主体の前記板部材側の面から突起する突起部とを備え、
前記天面部を平面視して、前記突起部と前記連通孔とは重なっている、
流体制御装置。
【請求項2】
前記突起部と前記連通孔は複数であり、
前記複数の突起部は、第1の突起部と第2の突起部とを備え、
前記複数の連通孔は、第1の連通孔と第2の連通孔とを備え、
前記平面視して、前記第1の突起部と前記第1の連通孔とは重なっており、前記第2の突起部と前記第2の連通孔とは重なっている、
請求項1に記載の流体制御装置。
【請求項3】
前記平面視して、
前記複数の連通孔は、前記圧電体の外周よりも外方に、周状に配置され、
前記複数の突起部は、前記圧電体の配置位置を基準にして周状に配置される、
請求項2に記載の流体制御装置。
【請求項4】
前記平面視して、前記複数の突起部は、前記圧電体の配置位置を中心とする放射状に延びる形状である、
請求項3に記載の流体制御装置。
【請求項5】
前記流出口は、前記側面部に形成されており、
前記平面視して、前記複数の突起部は、前記流出口を頂点とする扇形状に間隔を空けて配置され、
前記複数の突起部における隣り合う突起部の距離のうち、前記流出口から遠い側の端部同士の距離が前記突起部の前記流出口に近い側の端部同士の距離よりも大きい、
請求項3に記載の流体制御装置。
【請求項6】
前記板部材の前記第1面は前記天面部に対向し、前記第2面は前記底面部に対向し、
前記圧電体は、前記第1面に配置される、
請求項1に記載の流体制御装置。
【請求項7】
前記平面視して、前記突起部と前記圧電体とは重なっている、
請求項6に記載の流体制御装置。
【請求項8】
前記突起部は前記側面部に接続される、
請求項1に記載の流体制御装置。
【請求項9】
前記天面部は金属板である、
請求項1に記載の流体制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体の内部に振動体を備え、振動体の振動によって流体の流れを制御する流体制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、圧電マイクロブロアが記載されている。特許文献1の圧電マイクロブロアは、圧電素子を有する振動板、ケース、連結部、外ケースを備える。
【0003】
振動板の周囲はケースに固定されており、ケースと振動板に囲まれる部分はブロア室となる。ブロア室を構成する構造体は、この構造体を囲む外ケースに連結部によって連結される。連結部は、ばね部材等からなり、多数の隙間(連通孔)を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-50108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の圧電マイクロブロアの構造では、圧電素子、振動板の熱が外ケースに伝搬し難く、外部に放熱し難い。
【0006】
したがって、本発明の目的は、優れた放熱性を有する流体制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の流体制御装置は、筐体、板部材、および圧電体を備える。筐体は、天面部、底面部、および側面部を備える。板部材は、第1面と第2面とを有し、第1面から第2面まで貫通する連通孔を有し、筐体における天面部と底面部との間に筐体に対して振動可能に配置されている。圧電体は、第1面または第2面に配置されている。
【0008】
板部材と底面部と側面部は、これらによって囲まれる第1空間を形成し、板部材と天面部と側面部は、これらによって囲まれる第2空間を形成する。筐体は、第1空間と筐体の外部を連通する流入口と、第2空間と筐体の外部とを連通する流出口と、を備える。天面部は、筐体の外部に露出する部分を有する主体と、該主体の板部材側の面から突起する突起部とを備える。天面部を平面視して、突起部と連通孔とは重なっている。
【0009】
この構成では、流体(気体)は、板部材の振動によって筐体の外部から流入口を通じて第1空間に流入する。第1空間に流入した流体は、板部材の連通孔を通じて第2空間に流入する。第2空間に入った流体は、流出口から筐体の外部に吐出される。天面部の突起部が連通孔に重なっていることで、連通孔を通じて第2空間に流入した流体は、速い流速で突起部に当たる。これにより、広い熱交換面積、速い流速を実現できる。そして、天面部は、外部に露出する部分を有するので、吸熱する側と放熱する側の温度差を大きくできる。したがって、圧電体、板部材の熱は、流体および天面部を通じて、筐体の外部に効果的に放熱される。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、優れた放熱性を有する流体制御装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る流体制御装置の平面図であり、図1(B)は、流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図2図2は、本発明の第1の実施形態に係る流体制御装置の気流の一例を示す側断面図である。
図3図3は、本発明の第2の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図4図4(A)は、本発明の第3の実施形態に係る流体制御装置の平面図であり、図4(B)は、流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図5図5(A)は、本発明の第3の実施形態に係る流体制御装置の気流の一例を示す平面図であり、図5(B)は、その側断面図である。
図6図6(A)は、本発明の第4の実施形態に係る流体制御装置の平面図であり、図6(B)は、流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図7図7(A)は、本発明の第4の実施形態に係る流体制御装置の気流の一例を示す平面図であり、図7(B)は、その側断面図である。
図8図8(A)は、本発明の第5の実施形態に係る流体制御装置の平面図であり、図8(B)は、流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図9図9は、本発明の第6の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図10図10は、本発明の第7の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図11図11は、本発明の第8の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図12図12は、本発明の第9の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図13図13は、本発明の第10の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図14図14は、本発明の第11の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図15図15(A)は、本発明の第12の実施形態に係る流体制御装置の平面図であり、図15(B)は、流体制御装置の構成を示す側断面図である。
図16図16は、本発明の第13の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る流体制御装置の平面図であり、図1(B)は、流体制御装置の構成を示す側断面図である。なお、本実施形態を含む各実施形態に示す各図は、流体制御装置の構成を分かり易くするため、それぞれの構成要素の形状を部分的または全体として誇張して記載することがあり、符号についても適宜省略している。また、図1(A)では、保持部の図示を省略している。
【0013】
図1(A)、図1(B)に示すように、流体制御装置10は、振動ユニット20、筐体30、および、保持部50を備える。
【0014】
振動ユニット20は、板部材21および圧電素子22を備える。板部材21は、例えば、平面視して円形の金属板であり、第1面211と第2面212とを有する。板部材21は、複数の連通孔210を有する。複数の連通孔210は、板部材21を第1面211から第2面212まで貫通する。複数の連通孔210は、例えば、円筒形である。複数の連通孔210は、平面視した板部材21の中心を基準点(中心点)として、所定の間隔で周状に配置される。
【0015】
圧電素子22は、円板状の圧電体と駆動用電極とを備える。駆動用電極は、圧電体の両主面にそれぞれ形成されている。圧電素子22は、板部材21の第1面211に配置されている。この際、平面視して、圧電素子22の中心と板部材21の中心とは、略一致する。
【0016】
筐体30は、底面部31、天面部32、および、側面部33を備える。底面部31および側面部33は、例えば絶縁性樹脂からなる。天面部32は、例えば金属からなる。
【0017】
天面部32は、主体320と複数の突起部321とを備える。主体320は、平板状であり、第1面3201と第2面3202とを有する。複数の突起部321は、例えば直方体形状であり、第2面3202から突起する形状である。
【0018】
底面部31および天面部32は、平面視して略同じ形状である。例えば、本実施形態では、底面部31および天面部32は、平面視して正八角形である。なお、底面部31および天面部32の平面視形状はこれに限るものではなく、底面部31の平面視した面積と天面部32の平面視した面積は同じでなくてもよい。底面部31と天面部32は、それぞれの主面が略平行で、対向するように、配置される。
【0019】
側面部33は、筒状である。側面部33の筒状の一方開口側の端部は、底面部31に接続し、側面部33の筒状の他方開口側の端部は、天面部32に接続する。
【0020】
これにより、筐体30は、底面部31、天面部32、および、側面部33に囲まれる内部空間300を有する。
【0021】
振動ユニット20は、筐体30の内部空間300に配置される。振動ユニット20の板部材21の第1面211は、天面部32に対向する。振動ユニット20の板部材21の第2面212は、底面部31に対向する。この状態において、板部材21の外周端部は、保持部50によって筐体30の側面部33の内周面に接続される。
【0022】
保持部50は、図1(B)の記号的な表記で示すように、例えばばね部材である。保持部50は、板部材21よりも変形し易い構造であれば、その形状は適宜採用できる。これにより、板部材21すなわち振動ユニット20は、筐体30に対して振動可能に保持される。
【0023】
振動ユニット20は、底面部31と天面部32との間の所定位置に配置される。これにより、内部空間300は、振動ユニット20と底面部31との間の第1空間301と、振動ユニット20と天面部32との間の第2空間302とに分けられる。第1空間301と第2空間302とは、振動ユニット20の板部材21の複数の連通孔210を通じて連通する。
【0024】
なお、振動ユニット20の配置位置について、より具体的には、板部材21の第2面212と底面部31における内部空間300側の面との距離は、板部材21の第1面211と天面部32における主体320の第1面3201と距離よりも短い。
【0025】
底面部31には、底面部31を厚み方向に貫通する流入口41が形成されている。これにより、内部空間300の第1空間301は、流入口41を通じて筐体30の外部空間に連通する。
【0026】
側面部33における保持部50が接続する位置よりも天面部32側には、側面部33を厚み方向に貫通する流出口42が形成されている。これにより、内部空間300の第2空間302は、流出口42を通じて筐体30の外部空間に連通する。
【0027】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る流体制御装置の気流の一例を示す側断面図である。図2において、太線の矢印が気流の一例を示す。
【0028】
振動ユニット20の圧電素子22に外部から駆動信号を印加すると、圧電素子22が歪む。圧電素子22の歪みによる応力が板部材21に伝わり、板部材21はベンディング振動する。
【0029】
板部材21のベンディング振動によって、気体(流体)は、筐体30の外部から流入口41を通じて第1空間301に流入する。第1空間301に流入した気体は、板部材21の連通孔210を通じて第2空間302に流入する。第2空間302に入った流体は、流出口42から筐体30の外部に吐出される。これにより、流体制御装置10は、気体を特定の方向の吐出できる。
【0030】
そして、流体制御装置10では、天面部32を平面視して、複数の突起部321と複数の連通孔210とは重なっている。具体的に、図1(A)、図1(B)に示す構成では、平面視して、圧電素子22より流出口42側に配置された突起部321は、同じく圧電素子22より流出口42側に配置された連通孔210に重なっている。また、平面視して、圧電素子22に対して流出口42側と反対側に配置された突起部321は、同じく圧電素子22に対して流出口42側と反対側に配置された連通孔210に重なっている。
【0031】
これらの連通孔210が本発明の第1の連通孔および第2の連通孔に対応し、これらの突起部321が本発明の第1の突起部および第2の突起部に対応する。例えば、図1(B)の場合であれば、圧電素子22よりも流出口42側にある連通孔210が第1の連通孔であり、圧電素子22よりも流出口42側にある突起部321が第1の突起部に対応する。また、圧電素子22に対して流出口42側と反対側にある連通孔210が第2の連通孔であり、圧電素子22に対して流出口42側と反対側にある突起部321が第2の突起部に対応する。
【0032】
このような構成では、次のように放熱が行われる。例えば、図2に示すように、流入口41から流入した気体は、第1空間301を通る間に温められる。これにより、複数の連通孔210を通じて第2空間302に流入する時点で、気体は高温になっている。この高温の気体は、連通孔210に対向している突起部321に直接当たる。これにより、気体の熱は、突起部321を通じて天面部32に効果的に伝搬する。
【0033】
また、連通孔210による流路は狭いので、連通孔210から第2空間302に流入する気流は、速い。そして、連通孔210と突起部321とが重なっていることで、この速い気流は、直接かつより短距離で突起部321に衝突する。
【0034】
これらによって、天面部32は気体に対して広い熱交換面積を有し、天面部32に接触する(衝突する)気流は速くなる。したがって、気体の熱、すなわち、圧電素子22の熱および板部材21の熱は、効果的に天面部32に伝搬する。
【0035】
そして、天面部32の主体320の第2面3202は、筐体30の外部に露出している。したがって、天面部32に伝搬された熱は、第2面3202から筐体30の外部に放熱される。ここで、第2空間302を流れる気体の温度が高いことで、天面部32の第2空間302側の温度と天面部32の外部側の温度との差が大きい。すなわち、天面部32における吸熱する側の温度と放熱する側の温度の差が大きい。この結果、天面部32の放熱効果は高い。
【0036】
これにより、流体制御装置10は、圧電素子22の熱および板部材21の熱を筐体30の外部に効果的に放熱でき、優れた放熱性を有する。
【0037】
なお、流体制御装置10では、複数の突起部321の延びる方向は、気体が複数の連通孔210から流入して流出口42に流れる方向に略平行である。これにより、第2空間302内における複数の連通孔210から流出口42への気体の流れをスムーズにできる。したがって、流体制御装置10は、放熱効果を向上できるとともに、流出口42から気体を効率的に吐出できる。
【0038】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【0039】
図3に示すように、第2の実施形態に係る流体制御装置10Aは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して天面部32Aの構成において異なる。流体制御装置10Aの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0040】
流体制御装置10Aは、天面部32Aを備える。天面部32Aは、主体320と複数の突起部321Aとを備える。天面部32Aを平面視して(流体制御装置10Aを平面視して)で、複数の突起部321Aの一部は、圧電素子22に重なっている。
【0041】
このような構成によって、圧電素子22の熱は、複数の突起部321Aにさらに伝搬し易い。したがって、流体制御装置10Aは、さらに優れた放熱性を有する。
【0042】
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図4(A)は、本発明の第3の実施形態に係る流体制御装置の平面図であり、図4(B)は、流体制御装置の構成を示す側断面図である。図5(A)は、本発明の第3の実施形態に係る流体制御装置の気流の一例を示す平面図であり、図5(B)は、その側断面図である。図5(A)において、太線の長破線の矢印が第1空間での気流の一例を示し、太線の短破線の矢印が第2空間での気流の一例を示し、図5(B)において、太線の矢印が気流の一例を示す。
【0043】
図4(A)、図4(B)、図5(A)、図5(B)に示すように、第3の実施形態に係る流体制御装置10Bは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、複数の突起部321の配置態様、および、流出口42Bの位置において異なる。流体制御装置10Bの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0044】
流体制御装置10Bは、天面部32Bおよび側面部33Bを備える。側面部33Bは、流出口を備えていない。
【0045】
流出口42Bは、天面部32Bの主体320に形成されている。天面部32Bを平面視して(流体制御装置10Bを平面視して)で、流出口42Bは、天面部32Bの主体320の中心に重なっており、圧電素子22および板部材21の中心に重なっている。
【0046】
天面部32Bを平面視して(流体制御装置10Bを平面視して)で、複数の突起部321は、流出口42Bの位置および圧電素子22の配置位置を中心として放射状に配置されている。複数の突起部321は、放射方向に対して平行に延びる形状である。例えば、図4(A)、図5(A)に示す場合、複数の連通孔210は、流出口42Bの位置および圧電素子22の配置位置を中心として約15度の間隔で周状に配置される。これに対して、複数の突起部321は、流出口42Bの位置および圧電素子22の配置位置を中心として約30度間隔で配置されており、それぞれが連通孔210に重なっている。
【0047】
このような構成によって、流体制御装置10Bは、優れた放熱性を有する。さらに、天面部32Bの中心に形成された流出口42Bに対して、複数の突起部321が放射状に配置されることで、流体制御装置10Bは、気体の整流効果を有し、流出口42Bへの気体の流れをスムーズにできる。したがって、流体制御装置10Bは、放熱効果を向上できるとともに、流出口42Bから気体を効率的に吐出できる。
【0048】
また、この整流効果により、最も熱い振動ユニット20の中央部と、中央部よりも低温の外周端部との空気の交換が促進される。これにより、振動による2次流れにおいて中央部と外周端部を対流する気体の流れは、安定して発生し易くなる。これにより、流体制御装置10Bは、放熱効果を向上できる。特に、天面部32の主体320の中心に流出口42が配置されることで、この効果はさらに有効である。
【0049】
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図6(A)は、本発明の第4の実施形態に係る流体制御装置の平面図であり、図6(B)は、流体制御装置の構成を示す側断面図である。図7(A)は、本発明の第4の実施形態に係る流体制御装置の気流の一例を示す平面図であり、図7(B)は、その側断面図である。図7(A)において、太線の長破線の矢印が第1空間での気流の一例を示し、太線の短破線の矢印が第2空間での気流の一例を示し、図7(B)において、太線の矢印が気流の一例を示す。
【0050】
図6(A)、図6(B)、図7(A)、図7(B)に示すように、第4の実施形態に係る流体制御装置10Cは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、複数の突起部321の配置態様において異なる。流体制御装置10Cの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0051】
流体制御装置10Cは、天面部32Cを備える。流体制御装置10Cでは、天面部32Cを平面視して(流体制御装置10Cを平面視して)で、複数の突起部321Cは、流出口42を頂点とする扇形状に間隔を空けて配置されている。複数の突起部321Cは、扇形状の頂点(流出口42の位置)に向く方向に略平行な長辺を有する形状である。言い換えれば、複数の突起部321Cにおける隣り合う突起部321Cの距離のうち、流出口42から遠い側の端部同士の距離が突起部321Cの流出口42に近い側の端部同士の距離よりも大きい。複数の突起部321Cは、それぞれに連通孔210に重なっている。
【0052】
このような構成によって、流体制御装置10Cは、優れた放熱性を有する。さらに、複数の突起部321Cが、流出口42を基準にした扇形状に配置されることで、流体制御装置10Cは、流出口42への気体の流れをスムーズにできる。したがって、流体制御装置10Cは、放熱効果を向上できるとともに、流出口42から気体を効率的に吐出できる。
【0053】
[第5の実施形態]
本発明の第5の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図8(A)は、本発明の第5の実施形態に係る流体制御装置の平面図であり、図8(B)は、流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【0054】
図8(A)、図8(B)に示すように、第5の実施形態に係る流体制御装置10Dは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、複数の突起部321Dの配置態様において異なる。流体制御装置10Dの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0055】
流体制御装置10Dは、天面部32Dを備える。天面部32Dを平面視して(流体制御装置10Bを平面視して)で、複数の突起部321Dは、圧電素子22の配置位置を中心として放射状に配置されている。複数の突起部321Dは、放射方向に対して平行に延びる形状である。複数の突起部321Dは、それぞれが連通孔210に重なっている。
【0056】
このような構成によって、流体制御装置10Dは、優れた放熱性を有する。
【0057】
さらに、複数の突起部321Dは、側面部33の内周面339に接続しており、接合している。これにより、天面部32Dと側面部33との接合強度が向上し、流体制御装置10Dは、より高い信頼性を実現できる。さらに、筐体30Dの剛性が増し、天面部32Dへの振動の漏洩が抑えられる。これにより、流体制御装置10Dは、振動の漏洩によるエネルギーロスを防ぐことができる。また、流体制御装置10Dは、筐体30Dの側面部33への熱伝導を向上でき、放熱効率をさらに向上できる。
【0058】
[第6の実施形態]
本発明の第6の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図9は、本発明の第6の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【0059】
図9に示すように、第6の実施形態に係る流体制御装置10Eは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、筐体30Eの構造において異なる。流体制御装置10Eの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0060】
流体制御装置10Eは、筐体30Eを備える。筐体30Eは、底面部31、天面部32、側面部33E、流路形成板34を備える。
【0061】
側面部33Eは、底面部31におけるポンプ室である内部空間300側と反対側に突出する突出部330Eを備える。突出部330Eは、周方向の一部が欠ける形状である。
【0062】
流路形成板34は、底面部31におけるポンプ室である内部空間300側と反対側に配置されている。流路形成板34は、底面部31から離間している。流路形成板34は、突出部330Eに接続される。
【0063】
これにより、流体制御装置10Eは、底面部31、流路形成板34、側面部33Eの突出部330Eによって囲まれる流路340を備える。流路340は、流入口41に連通するとともに、開口49によって、外部に連通する。開口49は、上述の突出部330Eが欠けている部分によって実現される。
【0064】
このように、ポンプ室である内部空間300は、流入口41、流路340、開口49を通じて、筐体30Eの外部に連通していてもよい。このような構造の流体制御装置10Eは、流体制御装置10と同様に天面部32に突起部321を備えるので、優れた放熱性を有する。
【0065】
[第7の実施形態]
本発明の第7の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図10は、本発明の第7の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【0066】
図10に示すように、第7の実施形態に係る流体制御装置10Fは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、筐体30Fの構造において異なる。流体制御装置10Fの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0067】
流体制御装置10Fは、筐体30Fを備える。筐体30Fは、底面部31F、天面部32、側面部33F、および内側面部35を備える。
【0068】
底面部31Fの外周端と側面部33Fとは、離間している。内側面部35は、筒状であり、側面部33Fに囲まれる空間内に配置される。内側面部35は、振動ユニット20の板部材21と底面部31Fと間に配置され、板部材21と底面部31Fとに接続される。これにより、流体制御装置10Fは、底面部31F、板部材21、および内側面部35によって囲まれる第1空間301Fを備える。そして、流体制御装置10Fのポンプ室である内部空間300Fは、第1空間301Fと第2空間302とによって構成される。
【0069】
このようなポンプ室である内部空間300Fを備える流体制御装置10Fは、流体制御装置10と同様に天面部32に突起部321を備えるので、優れた放熱性を有する。
【0070】
[第8の実施形態]
本発明の第8の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図11は、本発明の第8の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【0071】
図11に示すように、第8の実施形態に係る流体制御装置10Gは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、振動ユニット20G、筐体30Gの構造において異なる。流体制御装置10Gの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0072】
流体制御装置10Gは、振動ユニット20Gおよび筐体30Gを備える。振動ユニット20Gは、板部材21Gおよび圧電素子22を備える。板部材21Gは、外周端部23を備える。板部材21Gは、外周端部23と複数の連通孔210の形成位置との間に保持部50を備える。
【0073】
筐体30Gは、底面部31、天面部32、側面部33G、および内側面部35Gを備える。
【0074】
内側面部35Gは、筒状であり、側面部33Gに囲まれる空間内に配置される。内側面部35Gは、板部材21の外周端部23と底面部31との間に配置され、板部材21の外周端部23と底面部31とに接続される。これにより、流体制御装置10Gは、底面部31、板部材21、および内側面部35によって囲まれる第1空間301Gを備える。そして、流体制御装置10Gのポンプ室である内部空間300Gは、第1空間301Gと第2空間302とによって構成される。
【0075】
このように、流体制御装置10Gでは、振動ユニット20Gは、側面部33Gに直接接続(保持)される構造ではなく、内側面部35を介して底面部31に接続される構造を備える。
【0076】
このような構造の流体制御装置10Gは、流体制御装置10と同様に天面部32に突起部321を備えるので、優れた放熱性を有する。
【0077】
[第9の実施形態]
本発明の第9の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図12は、本発明の第9の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【0078】
図12に示すように、第9の実施形態に係る流体制御装置10Hは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、振動ユニット20Hの構造において異なる。流体制御装置10Hの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0079】
流体制御装置10Hは、振動ユニット20Hを備える。振動ユニット20Hは、板部材21Gおよび圧電素子22を備える。板部材21Hの外周端部23Hは、側面部33に接続され、接合される。板部材21Hは、複数の連通孔210の形成パターンによって、幅の細い梁部を備える。この梁部は、バネ性を有し、保持部50Hとなる。
【0080】
このように、流体制御装置10Hは、複数の連通孔210の形成パターンによって、保持部50Hを備える。
【0081】
このような構造の流体制御装置10Hは、流体制御装置10と同様に天面部32に突起部321を備えるので、優れた放熱性を有する。
【0082】
[第10の実施形態]
本発明の第10の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図13は、本発明の第10の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【0083】
図13に示すように、第10の実施形態に係る流体制御装置10Iは、第9の実施形態に係る流体制御装置10Iに対して、複数の流出口42Iを備える点で異なる。流体制御装置10Iの他の構成は、流体制御装置10Hと同様であり、同様の箇所の説明は省略する。なお、図における振動ユニット20Iは、上述の振動ユニット20Hと同様の構成であり、保持部50Iは、上述の保持部50Hと同様の構成であり、説明は省略する。
【0084】
流体制御装置10Iは、複数の流出口42Iを備える。複数の流出口42Iは、側面部33の周方向の異なる位置に配置される。複数の流出口42Iは、第2空間302に連通する。
【0085】
このような構造の流体制御装置10Iは、流体制御装置10Hと同様に天面部32に突起部321を備えるので、優れた放熱性を有する。
【0086】
[第11の実施形態]
本発明の第11の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図14は、本発明の第11の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【0087】
図14に示すように、第11の実施形態に係る流体制御装置10Jは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、振動ユニット20Jの構成において異なる。流体制御装置10Jの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0088】
流体制御装置10Jは、振動ユニット20Jを備える。振動ユニット20Jでは、圧電素子22は、板部材21の第2面212に配置される。言い換えれば、圧電素子22は、板部材21の第1空間301側に配置される。
【0089】
このような構造の流体制御装置10Jは、流体制御装置10と同様に天面部32に突起部321を備えるので、優れた放熱性を有する。
【0090】
[第12の実施形態]
本発明の第12の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図15(A)は、本発明の第12の実施形態に係る流体制御装置の平面図であり、図15(B)は、流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【0091】
図15(A)、図15(B)に示すように、第12の実施形態に係る流体制御装置10Kは、第3の実施形態に係る流体制御装置10Bに対して、流出口42の配置位置(形成位置)において異なる。流体制御装置10Kの他の構成は、流体制御装置10Bと同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0092】
流体制御装置10Kでは、流出口42は、側面部33に形成される。流出口42は、第2空間302に連通する。
【0093】
このような構造の流体制御装置10Kは、流体制御装置10Bと同様に天面部32に突起部321を備えるので、優れた放熱性を有する。
【0094】
[第13の実施形態]
本発明の第13の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。図16は、本発明の第13の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側断面図である。
【0095】
図16に示すように、第13の実施形態に係る流体制御装置10Lは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、筐体30Lの構成において異なる。流体制御装置10Lの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0096】
流体制御装置10Lは、筐体30Lを備える。筐体30Lは、天面部32Lを備える。天面部32Lは、主体320、複数の突起部321、および枠体329を備える。
【0097】
枠体329は、環状である。枠体329は、主体320の外周端部を保持する。枠体329は、主体320の外周端面(側面)と第1面3201とを保持する。枠体329は、主体320の第1面3201から第2空間302側に突出する部分を有する。これにより、天面部32Lは、外周端部において段差を備える。
【0098】
枠体329は、側面部33に接続される。すなわち、天面部32Lは、枠体329によって側面部33に接続、接合される。
【0099】
このような構造の流体制御装置10Lは、流体制御装置10と同様に天面部32に突起部321を備えるので、優れた放熱性を有する。さらに、流体制御装置10Lは、第2空間302の気流における複数の連通孔210よりも下流に、段差が存在する。この段差により乱流が発生し、主体320の第1面3201に沿う気流が発生する。これにより、主体320に熱が伝わり易くなり、流体制御装置10Lの放熱性は、向上する。
【0100】
なお、上述の各実施形態では、天面部に複数の突起部を複数備える態様を示したが、突起部は、少なくとも1つ存在すればよい。また、上述の各実施形態の構成は、適宜組み合わせることが可能である。
【0101】
<1> 天面部、底面部、および側面部を備えた筐体と、
第1面と第2面とを有し、前記第1面から前記第2面まで貫通する連通孔を有し、前記筐体における前記天面部と前記底面部との間に前記筐体に対して振動可能に配置された板部材と、
前記第1面または前記第2面に配置された圧電体と、
を備え、
前記板部材と前記底面部と前記側面部は、これらによって囲まれる第1空間を形成し、
前記板部材と前記天面部と前記側面部は、これらによって囲まれる第2空間を形成し、
前記筐体は、前記第1空間と前記筐体の外部を連通する流入口と、前記第2空間と前記筐体の外部とを連通する流出口と、を備え、
前記天面部は、前記筐体の外部に露出する部分を有する主体と、該主体の前記板部材側の面から突起する突起部とを備え、
前記天面部を平面視して、前記突起部と前記連通孔とは重なっている、流体制御装置。
【0102】
<2> 前記突起部と前記連通孔は複数であり、
前記複数の突起部は、第1の突起部と第2の突起部とを備え、
前記複数の連通孔は、第1の連通孔と第2の連通孔とを備え、
前記平面視して、前記第1の突起部と前記第1の連通孔とは重なっており、前記第2の突起部と前記第2の連通孔とは重なっている、<1>の流体制御装置。
【0103】
<3> 前記平面視して、前記複数の連通孔は、前記圧電体の外周よりも外方に、周状に配置され、
前記複数の突起部は、前記圧電体の配置位置を基準にして周状に配置される、<2>の流体制御装置。
【0104】
<4> 前記平面視して、前記複数の突起部は、前記圧電体の配置位置を中心とする放射状に延びる形状である、<3>の流体制御装置。
【0105】
<5> 前記流出口は、前記側面部に形成されており、
前記平面視して、前記複数の突起部は、前記流出口を頂点とする扇形状の弧上に間隔を空けて配置され、
前記複数の突起部における隣り合う突起部の距離のうち、前記流出口から遠い側の端部同士の距離が前記突起部の前記流出口に近い側の端部同士の距離よりも大きい、<3>の流体制御装置。
【0106】
<6> 前記板部材の前記第1面は前記天面部に対向し、前記第2面は前記底面部に対向し、
前記圧電体は、前記第1面に配置される、<1>乃至<5>のいずれかの流体制御装置。
【0107】
<7> 前記平面視して、前記突起部と前記圧電体とは重なっている、<1>乃至<6>のいずれかの流体制御装置。
【0108】
<8> 前記突起部は前記側面部に接続される、<1>乃至<7>のいずれかの流体制御装置。
【0109】
<9> 前記天面部は金属板である、<1>乃至<8>のいずれかの流体制御装置。
【符号の説明】
【0110】
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F、10G、10H、10I、10J、10K、10L:流体制御装置
20、20G、20H、20I、20J:振動ユニット
21、21G、21H:板部材
22:圧電素子
23、23H:外周端部
30、30D、30E、30F、30G、30L:筐体
31、31F:底面部
32、32A、32B、32C、32D、32L:天面部
33、33B、33E、33F、33G:側面部
34:流路形成板
35、35G:内側面部
41:流入口
42、42B、42I:流出口
49:開口
50、50H、50I:保持部
210:連通孔
211:第1面
212:第2面
300:内部空間
301、301F、301G:第1空間
302:第2空間
320:主体
321、321A、321C、321D:突起部
329:枠体
330E:突出部
339:内周面
340:流路
3201:第1面
3202:第2面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16