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特開2024-133798商品価格提示システム及び商品価格提示方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133798
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】商品価格提示システム及び商品価格提示方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240926BHJP
【FI】
G06Q30/0207 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043765
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000233491
【氏名又は名称】株式会社日立システムズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯島 哲
(72)【発明者】
【氏名】勝本 稔
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】顧客が適正価格で商品を購入することを支援する商品価格提示システム及び商品価格提示方法を提供する。
【解決手段】商品価格提示システムにおける価格決定フローであって、商品の製造日時からの経過時間と、該商品の価格と、を対応付ける価格パターンデータを複数記憶し、コード化された製造日時特定情報が添付された商品から、当該製造日時特定情報を読み取るステップS001と、複数の価格パターンデータの中から所定条件を満たす価格パターンを選択するステップS002と、少なくとも、読み取った製造日時特定情報から特定される製造日時からの経過時間と、選択した価格パターンと、を用いて商品の販売価格を算出するステップS004と、販売価格を提示するステップS005と、を実施する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の製造日時からの経過時間と、該商品の価格と、を対応付ける価格パターンデータを複数記憶し、
コード化された製造日時特定情報が添付された商品から、当該製造日時特定情報を読み取るステップと、
複数の前記価格パターンデータの中から所定条件を満たす価格パターンを選択するステップと、
少なくとも、読み取った前記製造日時特定情報から特定される製造日時からの経過時間と、選択した前記価格パターンと、を用いて前記商品の販売価格を算出するステップと、
前記販売価格を提示するステップと、
を実施することを特徴とする商品価格提示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の商品価格提示システムであって、
前記価格パターンの選択に係る前記所定条件には、商品属性を含む、
ことを特徴とする商品価格提示システム。
【請求項3】
請求項2に記載の商品価格提示システムであって、
前記価格パターンの選択に係る前記所定条件には、気象条件を含む、
ことを特徴とする商品価格提示システム。
【請求項4】
請求項3に記載の商品価格提示システムであって、
前記販売価格を算出するステップにおいては、前記商品が同一であって前記製造日時が互いに異なる商品が店頭に在庫している場合には、前記価格パターンを用いて前記販売価格を算出する、
ことを特徴とする商品価格提示システム。
【請求項5】
請求項4に記載の商品価格提示システムであって、
前記商品の販売価格を算出するステップにおいては、暫定割引対象であれば当該暫定割引を適用して販売価格を算出する、
ことを特徴とする商品価格提示システム。
【請求項6】
請求項5に記載の商品価格提示システムであって、
前記販売価格を提示するステップにおいては、前記販売価格および過去の販売価格の履歴を提示する、
ことを特徴とする商品価格提示システム。
【請求項7】
請求項6に記載の商品価格提示システムであって、
前記価格パターンの選択に係る前記所定条件には、前記商品の過去の販売実績を含む、
ことを特徴とする商品価格提示システム。
【請求項8】
商品の製造日時からの経過時間と、該商品の購入時に付与する金券情報と、を対応付ける金券パターンデータを複数記憶し、
コード化された製造日時特定情報が添付された商品から、当該製造日時特定情報を読み取るステップと、
複数の前記金券パターンデータの中から所定条件を満たす金券パターンを選択するステップと、
少なくとも、読み取った前記製造日時特定情報から特定される製造日時からの経過時間と、選択した前記金券パターンと、を用いて前記商品の金券情報を算出するステップと、
前記金券情報を提示するステップと、
を実施することを特徴とする商品価格提示システム。
【請求項9】
情報処理装置を用いた商品価格提示方法であって、
前記情報処理装置は、
商品の製造日時からの経過時間と、該商品の価格と、を対応付ける価格パターンデータを複数記憶する記憶部と、処理部と、を備え、
前記処理部は、
コード化された製造日時特定情報が添付された商品から、当該製造日時特定情報を読み取るステップと、
複数の前記価格パターンデータの中から所定条件を満たす価格パターンを選択するステップと、
少なくとも、読み取った前記製造日時特定情報から特定される製造日時からの経過時間と、選択した前記価格パターンと、を用いて前記商品の販売価格を算出するステップと、
前記販売価格を提示するステップと、
を実施することを特徴とする商品価格提示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品価格提示システム及び商品価格提示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
食品等の商品の鮮度は、その価値を決める重要な指標の一つである。しかしながら、消費者が接する流通品、販売形態は、概して肝心な指標を価格に反映できていない。極端な言い方をすると、異なる価値の商品が同一価格で陳列されていることもしばしばある。一部で期限間近の値引き販売が行われていることもあるが、通常と異なる価格で販売する商品に対して値引きステッカーを貼り付けたり、精算機(レジ)で処理する際に割引処理を行う等、販売員による応用動作を要することが多い。また、新しい試みとして、RFIDタグを使って商品ごとの価格を管理する方法も研究が進んでいるが、材料コストなどの理由から普及には至っていない。
【0003】
なお、特許文献1には、流通期限を有している商品の販売方法において、商品にその商品の製造時点の製造年月日時を付着または印刷し、前記製造年月日時から販売時点までの経過期間によって価格を変更して販売する販売方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2004-511048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の販売方法では、顧客が製品を選別して購入することに対する配慮は含まれていない。
【0006】
本発明の目的は、上記の点に鑑みてなされたものであり、顧客が適正価格で商品を購入することを支援する技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係る商品価格提示システムは、商品の製造日時からの経過時間と、該商品の価格と、を対応付ける価格パターンデータを複数記憶し、コード化された製造日時特定情報が添付された商品から、当該製造日時特定情報を読み取るステップと、複数の前記価格パターンデータの中から所定条件を満たす価格パターンを選択するステップと、少なくとも、読み取った前記製造日時特定情報から特定される製造日時からの経過時間と、選択した前記価格パターンと、を用いて前記商品の販売価格を算出するステップと、前記販売価格を提示するステップと、を実施する。
【0009】
また、上記の商品価格提示システムにおいて、前記価格パターンの選択に係る前記所定条件には、商品属性を含むものであってもよい。
【0010】
また、上記の商品価格提示システムにおいて、前記価格パターンの選択に係る前記所定条件には、気象条件を含むものであってもよい。
【0011】
また、上記の商品価格提示システムにおいて、前記販売価格を算出するステップにおいては、前記商品が同一であって前記製造日時が互いに異なる商品が店頭に在庫している場合には、前記価格パターンを用いて前記販売価格を算出するものであってもよい。
【0012】
また、上記の商品価格提示システムにおいては、前記商品の販売価格を算出するステップにおいては、暫定割引対象であれば当該暫定割引を適用して販売価格を算出するものであってもよい。
【0013】
また、上記の商品価格提示システムにおいては、前記販売価格を提示するステップにおいては、前記販売価格および過去の販売価格の履歴を提示するものであってもよい。
【0014】
また、上記の商品価格提示システムにおいては、前記価格パターンの選択に係る前記所定条件には、前記商品の過去の販売実績を含むものであってもよい。
【0015】
また、本発明の別の態様にかかる商品価格提示システムは、商品の製造日時からの経過時間と、該商品の購入時に付与する金券情報と、を対応付ける金券パターンデータを複数記憶し、コード化された製造日時特定情報が添付された商品から、当該製造日時特定情報を読み取るステップと、複数の前記金券パターンデータの中から所定条件を満たす金券パターンを選択するステップと、少なくとも、読み取った前記製造日時特定情報から特定される製造日時からの経過時間と、選択した前記金券パターンと、を用いて前記商品の金券情報を算出するステップと、前記金券情報を提示するステップと、を実施する。
【0016】
また、本発明の別の態様にかかる商品価格提示方法は、情報処理装置を用いた商品価格提示方法であって、前記情報処理装置は、商品の製造日時からの経過時間と、該商品の価格と、を対応付ける価格パターンデータを複数記憶する記憶部と、処理部と、を備え、前記処理部は、コード化された製造日時特定情報が添付された商品から、当該製造日時特定情報を読み取るステップと、複数の前記価格パターンデータの中から所定条件を満たす価格パターンを選択するステップと、少なくとも、読み取った前記製造日時特定情報から特定される製造日時からの経過時間と、選択した前記価格パターンと、を用いて前記商品の販売価格を算出するステップと、前記販売価格を提示するステップと、を実施する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、顧客が適正価格で商品を購入することを支援する技術を提供することができる。
【0018】
なお、上記以外の課題、構成および効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】商品価格提示システムの概要の一例を示す図である。
図2】商品価格提示システムの実施例の一例を示す図である。
図3】商品データの一例を示す図である。
図4】価格パターンデータの一例を示す図である。
図5】気象データの一例を示す図である。
図6】暫定割引データの一例を示す図である。
図7】在庫データの一例を示す図である。
図8】商品価格決定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図9】価格決定フローの一例を示す図である。
図10】商品価格提示画面の一例を示す図である。
図11】価格決定フロー(在庫考慮)の一例を示す図である。
図12】商品データの別の一例を示す図である。
図13】価格決定フロー(気象条件)の一例を示す図である。
図14】価格決定フロー(販売実績)の一例を示す図である。
図15】商品価格提示画面(金券提示)の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の例である実施形態について図面を用いて説明する。
【0021】
図1は、商品価格提示システムの概要の一例を示す図である。本例においては、商品価格提示システム1は、所定の商店舗等にて顧客が自由に商品を手に取って購入物を選定していく回遊型店舗を対象として例示している。なお、店舗形態は、このような例に限られず、回遊しない小規模店舗を対象に含むものであってもよい。
【0022】
商品価格提示システム1では、顧客が顧客端末200を用いて、陳列されている商品に添付されるバーコード10を読み取り、顧客に商品の価格を提示する。その際、顧客端末200は、バーコード10に含まれるJAN等のコード化された情報を読み取ることで、JANコードに含まれるコード化された製造日時情報を読み取る。また、顧客端末200は、読み取った製造日時情報を含むJANコードを、インターネット等のネットワーク50を介して商品価格決定装置100に送信する。なお、顧客端末200は、バーコード10に限られず、QRコード(登録商標)等のコード情報を読み出すものであってもよい。
【0023】
商品価格決定装置100は、製造日時情報を含むJANコードを受け付けて、商品の特定、複数ある価格パターンから所定の条件を満たす価格パターンの決定、価格パターンに応じた販売価格の決定を行う。決定された販売価格は、顧客端末200上に表示される。なお、店舗に据え付けられている精算機300すなわちPOSレジについても、精算処理時に顧客端末200と同様に商品価格決定装置100から販売価格を取得して、精算処理を行う。
【0024】
販売価格の決定処理においては、商品価格決定装置100は、例えば、商品の製造日時からの経過時間t(あるいは、商品の販売可能期間に対する経過時間tの割合)に応じて価格が対応付けられる関数等を価格パターンとして用いる。このような価格パターンは、図に示すように、例えばA~Dのパターンであるが、これ以外にも複数存在する。Aパターンは、直線的に価格が低減されるパターンであり、Bパターンは、当初は一定、その後直線的に価格が低減されるパターンである。Cパターンは、階段状に価格が低減されるパターンであり、Dパターンは、なだらかにS字状に価格が低減されるパターンである。
【0025】
これにより、顧客は商品の販売価格を顧客自身の顧客端末200において確認できるため、割引率の高い商品を選別して購入することに対する他人の干渉あるいは見栄を気にすることなく適正価格で商品を購入することが可能となる。
【0026】
図2は、商品価格提示システムの実施例の一例を示す図である。本実施形態における商品価格提示システム1には、顧客端末200と、顧客端末200とネットワーク50を介して通信可能に接続される商品価格決定装置100と、商品価格決定装置100とネットワーク50を介して通信可能に接続される精算機300(POSレジ)と、が含まれる。
【0027】
顧客端末200は、基本的に顧客が携行する情報処理装置である。顧客端末200は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、又はタブレット端末等の情報処理装置である。精算機300についても、精算機としての機能を備える点では顧客端末200と相違するが、基本的には顧客端末200と同様である。
【0028】
ネットワーク50は、例えば、インターネットあるいはイントラネット等のネットワークである。ネットワーク50は、これに限られず、さらに、WAN(Wide Area Network)、携帯電話網等、あるいはこれらが複合した通信網であってもよい。または、ネットワーク50は、携帯電話通信網等の無線通信網上のVPN(Virtual Private Network)等であってもよい。
【0029】
顧客端末200は、処理部210と、記憶部220と、通信部230と、撮像部240と、表示部250とを備える。処理部210は、アプリケーション機能を実現する。例えば、処理部210は、顧客に対する入力画面等の各種の操作画面を提供する。処理部210には、入出力制御部211が含まれる。入出力制御部211は、バーコード10の読み取り操作指示や価格提示指示の入力を受け付けて商品価格決定装置100に読み取ったJANコードの情報と、製造日時特定情報と、価格提示の要求を送信する。また、入出力制御部211は、商品価格決定装置100から応答送信された価格情報を含む画面情報を表示させる。
【0030】
通信部230は、ネットワーク50を介して他の装置との通信の制御を行う。
【0031】
撮像部240は、バーコード10を読み取る。具体的には、撮像部240は、可視光カメラ、あるいは赤外線カメラ等を用いて、いわゆるバーコードあるいはいわゆるQRコード(登録商標)を読み取り、デコードする。そして、バーコード10に含まれるJANコード等のコード化された情報に含まれる、あるいはJANコード等の周辺に併記される製造日時特定情報を読み取る。
【0032】
表示部250は、一つ以上のI/Oインターフェースデバイスあるいは一つ以上の通信インターフェースデバイスである。すなわち、顧客は、顧客端末200をI/Oインターフェースデバイス経由で使用する。あるいは、顧客は、顧客端末200を一つ以上の通信インターフェースデバイスを介して他の情報処理装置(例えば、スマートフォン)等経由で使用する。
【0033】
商品価格決定装置100は、処理部110と、記憶部120と、通信部140と、を備える。処理部110には、商品特定部111と、パターン決定部112と、商品価格決定部113と、気象情報取得部114と、暫定割引部115と、が含まれる。
【0034】
商品特定部111は、JANコードに含まれる商品を特定する情報(例えば、商品コード)を用いて商品とその種類を特定する。
【0035】
パターン決定部112は、価格パターンデータ122に含まれる複数の価格パターンデータの中から所定条件を満たす価格パターンを選択する。具体的には、パターン決定部112は、少なくとも、顧客端末200あるいは精算機300から送信されたJANコードの情報を用いて、価格パターンデータ122に含まれる複数の価格パターンデータの中から所定条件を満たす価格パターンを選択する。例えば、JANコードに含まれる商品を特定する情報を用いて商品を商品特定部111に特定させ、商品データ121を参照して商品に応じた所定の価格パターンID121eを特定し、価格パターンデータ122を参照して該当するパターン関数122bを取得する。
【0036】
商品価格決定部113は、読み取った製造日時特定情報から特定される製造日時からの経過時間と、選択した価格パターンと、を用いて商品の販売価格を算出し、販売価格を顧客端末200あるいは精算機300に提示する。
【0037】
また、商品価格決定部113は、販売価格を提示する際に、販売価格および過去の販売価格の履歴を提示するようにしてもよい。
【0038】
また、商品価格決定部113は、対象商品の過去の販売実績を含めて、商品の販売価格を算出するようにしてもよい。例えば、対象商品が特定の時間帯に大量に購入されるという販売実績の傾向がある場合には、商品価格決定部113は、当該時間帯の経過を待って価格パターンを用いて販売価格を算出するようにしてもよい。すなわち、商品が生鮮食料品の場合、昼前、あるいは夕方に大量に購入され、夜には購入がなされない傾向にある場合があり、その場合には、商品価格決定部113は、昼前あるいは夕方以外の時刻帯において価格パターンを適用するようにしてもよい。
【0039】
気象情報取得部114は、気象データを提供するクラウドサービス等から所定のタイミングで(例えば、6時間ごとに)気象データを取得し、データの整形処理を行って気象データ123に格納する。
【0040】
暫定割引部115は、商品が暫定割引(例えば、時間を区切って特定の時間には値引き率を大きくするタイムセール等)対象か否かを、暫定割引データ124を参照して特定する。暫定割引部115は、暫定割引対象であれば、商品価格決定部113が決定した販売価格に当該暫定割引を適用して販売価格を算出する。
【0041】
図3は、商品データの一例を示す図である。商品データ121は、商品ごとに価格の決定のための情報が対応付けられる情報である。具体的には、商品データ121には、商品ID121aと、商品名121bと、標準価格121cと、販売可能期間121dと、価格パターン121eと、が対応付けられる。
【0042】
商品ID121aは、商品を特定する情報である。例えば、商品ID121aには、商品コード等が格納される。商品名121bは、商品の名称を特定する情報である。標準価格121cは、商品の標準価格(販売店が決定する通常販売時の価格)である。販売可能期間121dは、商品の販売が可能な期間(販売店あるいは生産者が決定する期間)を特定する情報である。価格パターンID121eは、上記の価格パターンを特定する識別子である。価格パターンは、商品の製造日からの経過時間t(あるいは、商品の販売可能期間に対する経過時間tの割合)に応じて価格が対応付けられる関数等である。
【0043】
図4は、価格パターンデータの一例を示す情報である。価格パターンデータ122は、価格パターンID122aについて、価格パターンが近似するパターン関数122bを対応付ける。パターン関数122bには、様々なものが考えられるが、基本的には、商品の販売可能期間に対する経過時間tの割合を入力として得られる販売価格pを特定する関数である。例えば、上述のように、Aパターンは、直線的に価格が低減されるパターン(係数が定数)であり、Bパターンは、当初は一定、その後直線的に価格が低減されるパターン(tの値が所定以上となるまで一定のp、tの値が所定以上となると係数が定数)である。
【0044】
図5は、気象データの一例を示す情報である。気象データ123は、地域ごとの日時別の気象データである。気象データ123には、地域123aと、日時123bと、天候123cと、気温123dと、湿度123eと、が対応付けられて格納される。地域123aは、例えば、気象予報に用いる所定の地域区分等の地域を特定する情報である。日時123bは、日時を特定する情報である。天候123cは、所定の区分に応じた天候を示す情報である。気温123dおよび湿度123eのそれぞれは、気温および湿度を特定する情報である。
【0045】
図6は、暫定割引データの一例を示す情報である。暫定割引データ124は、タイムセール等の暫定的な割引のデータである。暫定割引データ124には、商品ID124aと、商品名124bと、標準価格124cと、割引率124dと、適用期間124eと、が対応付けられて格納される。商品ID124aは、商品を特定する情報である。例えば、商品ID124aには、商品コード等が格納される。商品名124bは、商品の名称を特定する情報である。標準価格124cは、商品の標準価格(販売店が決定する通常販売時の価格)である。割引率124dは、商品の販売価格に対する割引率である。適用期間124eは、暫定割引が適用される期間を特定する情報である。
【0046】
図7は、在庫データの一例を示す情報である。在庫データ125は、商品の販売店の在庫データである。在庫データ125は、例えば、商品ID125aと、製造日時125bと、仕入量125cと、販売量125dと、廃棄量125eと、在庫量125fと、が対応付けられている。
【0047】
商品ID125aは、商品を特定する情報である。例えば、商品ID125aには、商品コード等が格納される。製造日時125bは、商品の製造日時を特定する情報である。仕入量125cは、商品ID125aにより特定される商品の、製造日時125bで特定されるものの仕入れ量を特定する情報である。販売量125dは、商品ID125aにより特定される商品の、製造日時125bで特定されるものの販売された量を特定する情報である。廃棄量125eは、商品ID125aにより特定される商品の、製造日時125bで特定されるものの廃棄された量を特定する情報である。在庫量125fは、商品ID125aにより特定される商品の、製造日時125bで特定されるものを在庫している量を特定する情報である。なお、在庫データ125は、これに限られず、各種のデータフォーマットによる在庫データであればよい。すなわち、同一商品であっても、製造日時が異なる場合には、製造日時ごとに独立して在庫を管理しているデータであればよい。
【0048】
図2の説明に戻る。通信部140は、ネットワーク50を介する他の装置との通信の制御を行う。精算機300は、販売店舗に設置されたいわゆるPOSレジであり、顧客が買う商品についての精算を行う機能を備える。精算機300は、商品に添付あるいは印刷されたバーコード10を読み取って商品を特定し、販売価格を商品価格決定装置100に問い合わせて顧客の購入物の精算を行う。
【0049】
図8は、商品価格決定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。商品価格決定装置100は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、ディスプレイ15と、通信装置16とを有し、各構成要素はバスにより接続されている。
【0050】
プロセッサ11はCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算装置であり、メモリ12又はストレージ13に記録されたプログラムに従って処理を実行する。商品価格決定装置100では、メモリ12又はストレージ13上に読み出されたプログラムに従って動作するプロセッサ11により処理が行われる。処理部110、商品特定部111、パターン決定部112、商品価格決定部113、気象情報取得部114、暫定割引部115は、プロセッサ11がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。
【0051】
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。ストレージ13は、書き込み及び読み出し可能な記憶装置である。記憶部120は、メモリ12又はストレージ13によりその機能が実現される。なお、記憶部120は、通信装置16を介して接続される記憶装置によってその機能が実現されてもよい。
【0052】
ディスプレイ15は、出力を行うためのインターフェースを提供する装置であり、ディスプレイに出力を行う。
【0053】
通信装置16は、商品価格決定装置100を外部の装置と通信接続するためのインターフェースである。例えば、通信装置16は、無線LAN(Local Area Network)等に参加する所定の周波数帯域(例えば、2.4GHz(ギガヘルツ)あるいは5.2~5.6GHz帯)の電波を利用できるアンテナを用いて無線通信を行う。また、通信装置16は、5Gネットワークあるいは4Gネットワーク等の携帯電話通信網に参加する所定の電波を利用できるアンテナを用いて無線通信を行うものであってもよいし、あるいは有線LANや光ファイバーによる有線通信網による有線通信を行うものであってもよい。
【0054】
なお、商品価格決定装置100の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、商品価格決定装置100の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
【0055】
顧客端末200は、スマートフォン等の可搬性のある情報処理装置であり、商品価格決定装置100のハードウェア構成と概ね同じハードウェア構成を備えるが、バーコード10を読み取るためにカメラを備える必要がある。また、顧客端末200は、ディスプレイ15に代えて、タッチパネルディスプレイを備えることが多い。また、精算機300についても、顧客端末200のハードウェア構成と概ね同じであるが、タッチパネルディスプレイを備える必要はなく、ディスプレイと所定のハードウェアボタンを備えるものであってもよい。
【0056】
図9は、価格決定フローの一例を示す図である。本フロー図の処理は、顧客端末200において顧客が商品のバーコード10を読み取って販売価格を問い合わせる場合のフローである。ただし、これに限られず、精算機300において販売店の従業員が精算のために商品のバーコード10を読み取って販売価格を問い合わせる場合も同様のフローとなる。
【0057】
まず、商品特定部111は、商品IDと製造日時の情報を受け付ける(ステップS001)。具体的には、まず、顧客端末200の撮像部240によりバーコード10が読まれると、商品のJANコード等の商品IDを特定する情報およびバーコード10の所定位置に含まれる製造日時(あるいは、バーコード10の周囲に印刷・添付された製造日時の情報)が商品価格決定装置100に送信される。商品特定部111は、顧客端末200から送信された商品IDと製造日時の情報とを受け付ける。
【0058】
そして、パターン決定部112は、商品に応じて価格パターンを特定する(ステップS002)。具体的には、パターン決定部112は、少なくともJANコードの情報を用いて、価格パターンデータ122に含まれる複数の価格パターンデータの中から所定条件を満たす価格パターンを選択する。例えば、パターン決定部112は、JANコードに含まれる商品コードを用いて商品データ121を参照して商品に応じた所定の価格パターンID121eを特定し、価格パターンデータ122を参照して該当するパターン関数122bを取得する。
【0059】
例えば、パターン決定部112は、商品属性に応じて、価格パターンを選択する。例えば、生鮮食品、手作り惣菜等の鮮度が落ち易い商品の場合は、最初から徐々に価格が下がるAパターンを選択する。一方、一定期間の保存が可能な気密性容器に密封したレトルトパウチ食品などの場合は、当初価格がしばらく一定のBパターンを選択する。また、乾物などの、ある程度の保存は可能であるものの鮮度は徐々に落ちる商品は、Cパターンを選択する。また、一定期間を過ぎると一気に売り切った方が良い商品の場合は、Dパターンを選択する。
【0060】
そして、商品価格決定部113は、価格パターンを適用し、製造日時と販売期間に応じて販売価格を算出する(ステップS003)。具体的には、商品価格決定部113は、製造日時からの経過時間tを算出し、ステップS002にて選択した価格パターンの関数を用いて商品の販売価格を算出する。
【0061】
そして、暫定割引部115は、商品が暫定割引の対象であれば販売価格に暫定割引の割引率を適用して販売価格を再算出する(ステップS004)。具体的には、暫定割引部115は、商品が暫定割引対象か否かを、暫定割引データ124の適用期間124eを参照して特定する。暫定割引部115は、暫定割引対象であれば、商品価格決定部113が決定した販売価格に当該割引率を適用して販売価格を算出する。
【0062】
そして、商品価格決定部113は、ステップS004にて再算出した販売価格あるいはステップS003にて算出した販売価格を、顧客端末200に提示する(ステップS005)。その際、商品価格決定部113は、過去の価格履歴を併せて提示してもよい。過去の価格履歴を見せることで、顧客は、過去の販売価格を参考に購入を検討する場合もあるため、購入の支援効果を奏することができる。精算機300において販売店の従業員が精算のために商品のバーコード10を読み取って販売価格を問い合わせる場合には、商品価格決定部113は、販売価格を精算機300に提示する。
【0063】
以上が、価格決定フローの一例である。価格決定フローを行うことで、顧客が適正価格で商品を購入することを支援することができる。
【0064】
図10は、商品価格提示画面の一例を示す図である。商品価格提示画面500は、価格決定フローのステップS005において、顧客端末200に表示される画面である。商品価格提示画面500には、商品名501と、販売価格502と、製造日時503と、価格履歴504と、が含まれる。
【0065】
販売価格502には、実際に販売される価格のみならず、割引率が併記されるものであってもよい。これにより、顧客は、割引率の高低に応じて購入判断を行うことができるようになる。また、製造日時503が提示されることで、顧客が商品の劣化(風味等の低下)度合等を推定する支援を行うことができる。また、過去の価格履歴504を見せることで、顧客に対して、過去の販売価格を参考に購入を検討する支援を行うことができる。
【0066】
以上が、商品価格提示システム1の実施形態の例である。商品価格提示システム1によれば、顧客が適正価格で商品を購入することを支援することができる。
【0067】
以上、本発明に係る実施形態の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、商品価格決定部113は、商品が同一であって製造日時が互いに異なる商品が店頭に在庫している場合には、価格パターンを用いて販売価格を算出し、製造日時が同一の商品のみが店頭に在庫している場合には、価格パターンを用いずに(値引きせずに)販売価格を算出するようにしてもよい。商品が同一であって製造日時が互いに異なる商品が店頭に在庫しているか否かの判定は、商品価格決定部113が在庫データ125を参照して特定することで、実現可能である。このような第二の実施形態について、図11を用いて説明する。
【0068】
図11は、価格決定フロー(在庫考慮)の一例を示す図である。第二の実施形態については、基本的に上記の第一の実施形態と同様の構成を備えるが、一部相違がある。以下に、相違点を中心に説明する。
【0069】
価格決定フロー(在庫考慮)においては、価格決定フローのステップS001とS002との間において、異製造日の同一商品が在庫されているか否か、商品価格決定部113が判定する処理(ステップS101)が含まれる。異製造日の同一商品が在庫されている場合(ステップS101にて「Yes」の場合)には、商品価格決定部113は、ステップS002に処理を進め、異製造日の同一商品が在庫されていない場合(ステップS101にて「No」の場合)には、商品価格決定部113は、ステップS004に処理を進める。このようにすることで、異製造日の同一商品が在庫されていない場合には、商品価格決定部113は、価格パターンを用いずに販売価格を算出することができる。在庫の商品の製造日時がすべて同じであれば、価格変動をさせる必要はないためである。
【0070】
以上が、第二の実施形態に係る価格決定フロー(在庫考慮)の一例である。また別の例として、パターン決定部112が、価格パターンの選択において、気象条件に応じて価格パターンを決定するようにしてもよい。このような第三の実施形態について、図12および図13を用いて説明する。
【0071】
第三の実施形態については、基本的に上記の第一の実施形態と同様の構成を備えるが、一部相違がある。以下に、相違点を中心に説明する。
【0072】
図12は、商品データの別の一例を示す図である。商品データ121´には、価格パターンID121e´が含まれ、価格パターンID121e´には、気象条件に応じて価格パターンIDが対応付けられる。
【0073】
図13は、価格決定フロー(気象条件)の一例を示す図である。価格決定フロー(気象条件)においては、ステップS002に代えて、商品と気象条件に応じて価格パターンを特定する処理(ステップS002´)が含まれる。例えば、パターン決定部112は、気象データ123を参照して、販売地、販売日時における天候123cに応じて、商品データ121´の価格パターン121e´のパターン選択を行う。このようにすることで、気象条件により販売の傾向が異なる商品の場合(例えば、暑い日には冷たい食べ物が良く売れる等)には、パターン決定部112は、気象条件に応じて価格パターンを異ならせて販売価格を算出することができる。例えば、おにぎり等の鮮度が落ちやすい商品の場合でも、晴天が続く天気予報の場合は、継続的に集客が見込まれることから、当初価格がしばらく一定のBパターンを選択することができる。一方、雨天予想の場合は、今後の客足が鈍いと予想できるから、早めに売り切るために、最初から徐々に価格が下がるAパターンを選択することができる。
【0074】
以上が、第三の実施形態に係る価格決定フロー(気象条件)の一例である。また別の例として、パターン決定部112が、価格パターンの選択において、販売実績に応じて価格パターンを決定するようにしてもよい。このような第四の実施形態について、図14を用いて説明する。
【0075】
第四の実施形態については、基本的に上記の第一の実施形態と同様の構成を備えるが、一部相違がある。以下に、相違点を中心に説明する。
【0076】
図14は、価格決定フロー(販売実績)の一例を示す図である。価格決定フロー(販売実績)においては、ステップS002に代えて、商品と販売実績に応じて価格パターンを特定する処理(ステップS002´´)が含まれる。例えば、パターン決定部112は、在庫データ125を参照して、仕入れから完売までの期間が短い商品については、価格の変動幅がより小さいパターンの選択を行う。このようにすることで、販売実績の傾向が異なる商品の場合(例えば、チョコレート、マスク等、一定の時期に特需がありながらロングセラー商品でもある等の場合)には、パターン決定部112は、販売実績に応じて価格パターンを異ならせて販売価格を算出することができる。
【0077】
以上が、第四の実施形態に係る価格決定フロー(販売実績)の一例である。また別の例として、上記の第一の実施形態乃至第四の実施形態においては商品の価格を変動させるものとしていたが、商品の価格は変動させずに、購入時に付与する、次回以降の購入時に用いることができる金券(例えば、別商品の購入時にも支払いに充当できる付与ポイントを含む)の額を変動させるようにしてもよい。
【0078】
具体的には、価格パターンデータに代えて、商品の製造日からの経過時間t(あるいは、商品の販売可能期間に対する経過時間tの割合)に応じて金券の付与額が対応付けられる関数等を金券パターンデータとして用いる。このような金券パターンは、価格パターンと同様に、例えばE~Hのパターンであるが、これ以外にも複数存在する。Eパターンは、直線的に付与額が増加するパターンであり、Fパターンは、当初は付与されず、その後直線的に付与額が増加するパターンである。Gパターンは、階段状に付与額が増加するパターンであり、Hパターンは、なだらかにS字状に付与額が増加するパターンである。
【0079】
そして、商品価格決定部113は、商品の販売価格は変動させずに、金券の付与額を変動させて、金券情報として提示する。
【0080】
図15は、商品価格提示画面(金券提示)の一例を示す図である。商品価格提示画面(金券提示)600には、商品名601と、販売価格602と、製造日時603と、金券付与額605と、金券付与履歴606と、が含まれる。
【0081】
販売価格602には、実際に販売される価格が提示される。また、製造日時603が提示されることで、顧客が商品の劣化(風味等の低下)度合等を推定する支援を行うことができる。また、金券付与額605および過去の金券付与履歴606を見せることで、顧客に対して、過去の販売価格を参考に購入を検討する支援を行うことができる。
【0082】
以上が、商品価格提示システム1の他の実施形態の例である。上記した実施形態の例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0083】
1・・・商品価格提示システム、10・・・バーコード、50・・・ネットワーク、100・・・商品価格決定装置、110・・・処理部、111・・・商品特定部、112・・・パターン決定部、113・・・商品価格決定部、114・・・気象情報取得部、115・・・暫定割引部、120・・・記憶部、121・・・商品データ、122・・・価格パターンデータ、123・・・気象データ、124・・・暫定割引データ、125・・・在庫データ、140・・・通信部、200・・・顧客端末、210・・・処理部、211・・・入出力制御部、220・・・記憶部、230・・・通信部、240・・・撮像部、250・・・表示部、300・・・精算機。
図1
図2
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図10
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図15