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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133830
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/906 20190101AFI20240926BHJP
   G06F 16/904 20190101ALI20240926BHJP
【FI】
G06F16/906
G06F16/904
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043811
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三井 稔之
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175FA03
5B175JA02
(57)【要約】
【課題】文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造を表示する場合、ユーザに手作業にて設定させる場合に比して無用なフォルダの表示を容易に制御できるようにする。
【解決手段】情報処理装置10は、分類構造情報により規定される分類構造を形成するフォルダのうち、文書が格納されているフォルダのみを表示対象として表示ツリーを作成する表示ツリー作成部16を有する。表示ツリー作成部16は、最新の期間を表す属性に対応するフォルダには、表示切替用のアイコンを対応付けて表示させる。表示制御部20は、ユーザによるアイコンの選択操作に応じて、当該フォルダの下位層のフォルダであって文書が格納されていないフォルダの表示と非表示を切り替えて表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造の表示要求を受け付けると、前記分類構造を形成するフォルダに格納されている文書ファイルの属性情報を参照して当該文書ファイルが格納されているフォルダを特定し、
前記分類構造を形成するフォルダのうち文書ファイルが格納されているフォルダのみを表示する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、文書ファイルが格納されていなくても所定の条件に合致する属性値に対応するフォルダであれば表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記所定の条件は、文書ファイルの属性項目の属性値が期間を表す場合であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記所定の条件は、文書ファイルの属性項目の属性値が関連性を表す語句の場合であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記分類構造を形成するフォルダに格納されている文書ファイルの属性項目の属性値及び当該文書ファイルのフォルダへの格納日時を分析することで属性値の関連性を判断することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、文書ファイルの属性項目の属性値が期間を表す場合、当該属性項目の属性値のうち最新の期間を表す属性値に対応するフォルダに、下位層のフォルダの表示の切替え用の表示要素を対応付けて表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、ユーザが前記表示要素の選択操作に応じて、前記最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダを表示することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記下位層のフォルダに該当しても文書ファイルが格納されていなければ表示対象から除外することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、ユーザが前記表示要素の選択操作に応じて、前記最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダを表示しないことを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項10】
コンピュータに、
文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造の表示要求を受け付けると、前記分類構造を形成するフォルダに格納されている文書ファイルの属性情報を参照して当該文書ファイルが格納されているフォルダを特定する機能、
前記分類構造を形成するフォルダのうち文書ファイルが格納されているフォルダのみを表示する機能、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
文書等のファイルは、ファイルの作成者、種別、利用目的等によってフォルダに分類して格納することが一般的である。格納先としたいフォルダがまだ作成されていない場合、その時点でフォルダを作成したりして対応する。
【0003】
ところで、ファイルが文書の場合、フォルダを文書の属性項目の属性値毎に階層的に予め作成しておき、文書に付与されている属性値に合致するフォルダに当該文書を分類する場合がある。このように、文書の属性項目の属性値に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造を予め定義しておけば、文書を格納する際に、フォルダをその都度作成する必要がなく、また文書を属性値に応じて整理して格納することができる。
【0004】
このような分類構造の場合、フォルダは、文書の属性項目によって階層的に作成されることになる。例えば、特許文献1では、属性項目に優先順位を設定しておき、その優先順位に従ってフォルダを階層的に表示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4794709号明細書
【特許文献2】特開2007-172046号公報
【特許文献3】特開平11-249938号公報
【特許文献4】特許第4631567号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造では、文書の分類に用いる属性項目の数が多いほど、フォルダは、深い階層構造にて形成される。また、一の属性項目に対して数多くの属性値が取り得ると、フォルダは、水平方向、つまり同一階層に広く展開されることになる。そうすると、分類構造に含まれる全てのフォルダが画面表示できるとは限らない。また、文書がまだ格納されていないことから参照する予定のないフォルダまで表示対象となるので、アクセスしたい文書が格納されているフォルダを探し出すのに画面を上下左右にスクロールさせるなどの操作が必要になってくる場合がある。あるいは、文書がまだ格納されていないフォルダを表示対象外と設定することも考えられるが、その設定を手作業にて行うことは面倒である。
【0007】
本発明は、文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造を表示する場合、ユーザに手作業にて設定させる場合に比して無用なフォルダの表示を容易に制御できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報処理システムは、プロセッサを備え、前記プロセッサは、文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造の表示要求を受け付けると、前記分類構造を形成するフォルダに格納されている文書ファイルの属性情報を参照して当該文書ファイルが格納されているフォルダを特定し、前記分類構造を形成するフォルダのうち文書ファイルが格納されているフォルダのみを表示する、ことを特徴とする。
【0009】
また、前記プロセッサは、文書ファイルが格納されていなくても所定の条件に合致する属性値に対応するフォルダであれば表示することを特徴とする。
【0010】
また、前記所定の条件は、文書ファイルの属性項目の属性値が期間を表す場合であることを特徴とする。
【0011】
また、前記所定の条件は、文書ファイルの属性項目の属性値が関連性を表す語句の場合であることを特徴とする。
【0012】
また、前記プロセッサは、前記分類構造を形成するフォルダに格納されている文書ファイルの属性項目の属性値及び当該文書ファイルのフォルダへの格納日時を分析することで属性値の関連性を判断することを特徴とする。
【0013】
また、前記プロセッサは、文書ファイルの属性項目の属性値が期間を表す場合、当該属性項目の属性値のうち最新の期間を表す属性値に対応するフォルダに、下位層のフォルダの表示の切替え用の表示要素を対応付けて表示することを特徴とする。
【0014】
また、前記プロセッサは、ユーザが前記表示要素の選択操作に応じて、前記最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダを表示することを特徴とする。
【0015】
また、前記プロセッサは、前記下位層のフォルダに該当しても文書ファイルが格納されていなければ表示対象から除外することを特徴とする。
【0016】
また、前記プロセッサは、ユーザが前記表示要素の選択操作に応じて、前記最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダを表示しないことを特徴とする。
【0017】
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造の表示要求を受け付けると、前記分類構造を形成するフォルダに格納されている文書ファイルの属性情報を参照して当該文書ファイルが格納されているフォルダを特定する機能、前記分類構造を形成するフォルダのうち文書ファイルが格納されているフォルダのみを表示する機能、を実現させる。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造を表示する場合、ユーザに手作業にて設定させる場合に比して無用なフォルダの表示を容易に制御することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、文書ファイルが格納されていなくても、ユーザにとって必要と考えられるフォルダであれば表示対象とすることができる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、最新の属性値に対応するフォルダを表示することができる。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、関連性のある属性値それぞれに対応するフォルダをまとめて表示することができる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、属性値の関連性を自動的に判断することができる。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、表示要素をユーザに選択させるだけで、最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダの表示と非表示を切り替えて表示することができる。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、文書ファイルの格納の有無にかかわらず、最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダを表示することができる。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダのうち文書ファイルが格納されていないフォルダを表示させないようにすることができる。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、最新の属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダを表示しないようにすることができる。
【0027】
請求項10に記載の発明によれば、文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造を表示する場合、ユーザに手作業にて設定させる場合に比して無用なフォルダの表示を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明に係る情報処理システムの一実施の形態を示すブロック構成図である。
図2A】本実施の形態における分類構造の表示処理を示すフローチャートである。
図2B図2Aに続くフローチャートである。
図2C図2Aに続くフローチャートである。
図3】本実施の形態における分類構造情報記憶部に保存されている分類構造情報のデータ構成の一例と、分類構造情報に従った場合に形成されるフォルダ数を示す図である。
図4図3に示す分類構造情報にて規定される分類構造を表示させたときの表示例の一部を模式的に示す図である。
図5図3と同じ分類構造情報に、本実施の形態を適用した場合に表示されるフォルダ数を示す図である。
図6図5に示す分類構造情報にて規定される分類構造を、本実施の形態を適用して表示させたときの表示例を模式的に示す図である。
図7】本実施の形態において分類構造を表示する場合の表示ツリーの表示例を示す図である。
図8】本実施の形態において分類構造を表示する場合の表示ツリーの一部の表示例を示す図である。
図9】本実施の形態において分類構造を表示する場合にフラグがオフのときの表示ツリーの表示例を示す図である。
図10】本実施の形態において分類構造を表示する場合にフラグがオンのときの表示ツリーの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0030】
図1は、本発明に係る情報処理システムの一実施の形態を示すブロック構成図である。本実施の形態における情報処理システムは、1又は複数の情報処理装置により実現可能である。以降の説明では、1台の情報処理装置にて実現する場合を例にして説明する。
【0031】
本実施の形態における情報処理装置10は、パーソナルコンピュータ(PC)等の従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、本実施の形態における情報処理装置10は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶手段、ネットワークインタフェース等の通信手段、マウスやキーボード等の入力手段及びディスプレイ等の表示手段を含むユーザインタフェースを含む構成にて実現できる。
【0032】
本実施の形態における情報処理装置10は、図1に示すように、文書管理部12、属性種別判別部14、表示ツリー作成部16、ユーザインタフェース(UI)部18、表示制御部20、受付部22及び制御部24を有している。また、情報処理装置10は、データの記憶手段として、文書記憶部26及び分類構造情報記憶部28を有している。なお、本実施の形態の説明に用いない構成要素については、図から省略している。
【0033】
本実施の形態では、フォルダに格納され管理されるファイルとして電子文書のデータファイル(以下、単に「文書」ともいう)を取り扱う場合を想定している。文書記憶部26には、情報処理装置10が処理対象とする文書が記憶される。分類構造情報記憶部28には、文書記憶部26に記憶される文書の属性項目に応じて形成される分類構造を規定する情報(以下、「分類構造情報」という)が記憶される。
【0034】
文書管理部12は、文書記憶部26に記憶される文書の管理、例えば文書の登録、更新、読み出し等を行う。また、文書には、通常、作成者、作成日時、文書の種類等の属性項目(以下、単に「属性」ともいう)が付与されるが、文書管理部12は、文書記憶部26に記憶される文書の属性の属性値に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造を規定する分類構造情報を管理する。文書管理部12が定義する分類構造を規定する情報(上記「分類構造情報」)は、分類構造情報記憶部28に保存される。
【0035】
属性種別判別部14は、分類構造情報記憶部28に保存されている分類構造情報に設定されている属性の種類を判別する。判別する属性の種類については、後述する。表示ツリー作成部16は、分類構造情報記憶部28に保存されている分類構造情報により規定される分類構造に含まれているフォルダの中から文書が格納されているフォルダを特定し、特定したフォルダのみを含む分類構造を表示ツリーとして作成する。表示ツリー作成部16は、文書が格納されているフォルダのみを含む分類構造を基本形として作成するが、詳細は後述するように文書が格納されていないフォルダを含む分類構造も例外的に作成する機能を有している。
【0036】
ユーザインタフェース部18は、情報処理装置10における入力手段及び表示手段により実現され、二元表等を表示すると共に、画面表示された二元表等をユーザに入力操作させる。表示制御部20は、ユーザインタフェース部18の表示を制御する。受付部22は、ユーザによるユーザインタフェース部18の操作を受け付ける。制御部24は、本実施の形態における構成要素12~22の動作を制御する。
【0037】
情報処理装置10における各構成要素12~24は、情報処理装置10を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部26,28は、情報処理装置10に搭載されたHDDにて実現される。あるいは、RAM又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
【0038】
なお、本実施の形態では、情報処理システムを1台のコンピュータにて実現することを想定して説明するが、上記各構成要素12~24を、通信ネットワークで繋がる複数のコンピュータに分散して形成される情報処理システムとしてもよい。本実施の形態における「システム」とは、複数の装置によって構成されたもの及び単一の装置によって構成されたものの両方を含む。
【0039】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD-ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0040】
本実施の形態において分類構造情報により規定される分類構造は、文書の属性の数が多いほど、深い階層構造にてフォルダが形成され、一の属性項目に対して設定される属性値が多いほど、同一階層に広くフォルダが展開され形成される。このため、分類構造を表示しようすると、分類構造全体を一画面内に表示できるとは限らない。特に、フォルダは、文書の格納の有無に関係なく分類構造に形成されるので、アクセスしたい文書が格納されているフォルダを探し出し、そのフォルダに格納されている文書を画面表示させるのに上下左右にスクロールさせるなどの操作が必要になってくる場合がある。
【0041】
ところで、文書が格納されていないフォルダは、基本的にはアクセス対象とはならないので、画面に表示させる必要はないと考えられる。そこで、本実施の形態では、文書が格納されていないフォルダを無用なフォルダとみなし、画面に表示させる分類構造には、文書が格納されているフォルダのみを含めて表示させるようにしたことを特徴としている。
【0042】
次に、本実施の形態における動作について説明するが、以下、本実施の形態における分類構造の表示処理について図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0043】
ユーザが情報処理装置10にログインした後に、分類構造を表示させる操作を行うと、制御部24は、その操作によるユーザからの表示要求に応じて、次のように他の構成要素12~22と連携して表示ツリーを表示させる。なお、ユーザは、自己使用のユーザ端末等の情報処理装置からネットワーク経由で情報処理装置10にアクセスしてもよい。この場合、ユーザインタフェース部18は、ユーザ端末に設けられていることになる。
【0044】
まず、属性種別判別部14は、分類構造情報記憶部28に保存されている分類構造情報を読み出し取得する(ステップ101)。続いて、文書管理部12は、文書記憶部26に記憶されている各文書、少なくとも文書の格納場所となるフォルダを取得する(ステップ102)。なお、ステップ101とステップ102は、いずれを先に実行してもよいし、同時並行して処理してもよい。
【0045】
続いて、表示ツリー作成部16は、各文書の格納場所を参照して当該文書が分類構造情報から規定される分類構造のどのフォルダに格納されるのかを特定する。そして、表示ツリー作成部16は、分類構造のフォルダの中から文書が格納されているフォルダを特定し、分類構造を形成するフォルダのうち、特定したフォルダのみを含む分類構造を基本表示ツリーとして作成する(ステップ103)。なお、以降の説明では、分類構造情報が規定する分類構造を「原型分類構造」と称し、本実施の形態において文書が格納されているフォルダのみを含む分類構造を、特に「基本表示ツリー」と称することにする。本実施の形態における「表示ツリー」は、ステップ101~103が実施されて作成される上記基本表示ツリーに、後段の処理が実施されることによって、文書が格納されていないフォルダが必要により追加されて作成される。
【0046】
図3は、本実施の形態における分類構造情報記憶部28に保存されている分類構造情報のデータ構成の一例を示す図である。本実施の形態における分類構造情報は、属性項目が5階層まで定義されている。そして、階層毎に、当該階層を表示させるための条件が予め設定される。この属性項目の数、各階層における属性項目及び条件は、ユーザにより設定される。図3に示す分類構造情報では、ユーザは、文書に設定される属性項目のうち5個の属性項目を選択していることになるが、分類構造情報に設定する属性項目の数は、これに限るものではなく、階層の形成に必要な2以上であればよい。
【0047】
分類構造は、分類構造情報に定義された属性項目及び条件に従い、文書の属性情報が参照されて形成される。分類構造を形成するフォルダは、分類構造情報における階層の設定内容に従い階層構造を形成する。また、分類構造を形成するフォルダは、一属性項目に設定されうる属性値に応じて同一階層に展開されるよう形成される。
【0048】
なお、図3に示す「条件に合致する属性値の数」及び「表示対象フォルダ数」は、従来の場合と本実施の形態の場合との差異を示す情報として、便宜的に各階層に対応付けて示している。ちなみに、「条件に合致する属性値の数」は、当該属性及び条件に合致する属性値として文書に設定されうる属性値の数である。文書には、この数に含まれるいずれかの属性値が当該属性の属性値として付与される。また、「表示対象フォルダ数」は、当該階層において形成され、表示対象となるフォルダの数である。
【0049】
図3に示す分類構造情報によると、階層のトップ(つまり、「階層1」)に紐付く属性は、文書の「作成者」である。一般に、複数のユーザが文書の作成者となりうるが、作成者に対する条件には、ログインユーザからの表示要求に対し、当該ログインユーザが作成者となる文書を格納するフォルダ及びその下位層のフォルダのみを表示対象とすることが設定されている。ここでは、ログインユーザと合致する属性値の数は、1となる。従って、階層1に関しては、表示対象のフォルダの総数は1である。2階層目(つまり、「階層2」)に紐付く属性は、「商品名」である。「商品名」には、条件が設定されてないので、文書には、「商品名」という属性の属性値として10商品分の商品名のいずれかが属性値として設定されている。3階層目(つまり、「階層3」)に紐付く属性は、「バージョン」である。「バージョン」には、条件が設定されてないので、文書には、バージョンという属性の属性値として、5種類のバージョン、例えばバージョン1「V1.0」からバージョン5「V5.0」の間のいずれかの属性値が設定されている。4階層目(つまり、「階層4」)に紐付く属性は、「機能名」である。「機能名」には、条件が設定されてないので、文書には、「機能名」という属性の属性値として10種類の機能の機能名のいずれかが属性値として設定されている。そして、5階層目(つまり、「階層5」)に紐付く属性は、「開発フェーズ」である。「開発フェーズ」には、条件が設定されてないので、文書には、「開発フェーズ」という属性の属性値として3段階のフェーズのうちいずれかが設定されている。なお、「フェーズ」とは、プロセスの流れを示すものである。
【0050】
図3に示す属性値の数の例によると、一ユーザにつき、10商品分の商品名のフォルダが形成され、一商品につき5バージョン分のフォルダが形成される。このように、一ユーザに対応する分類構造を表示する場合、フォルダは、階層1から階層5に向けて階層的に形成される。このとき、トップ階層から階層的に展開されるフォルダの数は、膨大となる。例えば、最下位層に位置する開発フェーズのフォルダの数は、1500になることがわかる。
【0051】
図4は、図3に示す分類構造情報にて規定される分類構造を表示させたときの表示例の一部を模式的に示す図である。なお、図4では、ログインユーザが「ユーザA」である場合を例示している。また、紙面の都合上、原型分類構造のうちの一部のみを示しているが、分類構造を形成する1500個のフォルダを一画面上に表示するのは、実際には不可能である。なお、図4には、バージョン「V1.0」における「A-1」という名称の機能における開発フェーズ「仕様策定」、「設計」及び「テスト」に対応するフォルダには、破線で囲むようにそれぞれ文書アイコン32が対応付けされていることから、文書が格納されていることがわかる。一方、それ以外のフォルダには、文書が格納されていないことがわかる。
【0052】
ここで、ユーザAは、商品Pのみの開発に携わる開発者であるものとする。そして、商品Pは、現時点でV1.0のみが開発され、V1.0では、機能「A-1」のみが含まれ、「仕様策定」、「設計」及び「テスト」に文書が格納されているものとする。
【0053】
図4に示すように、例えば、「商品P」に機能名「A-2」,「B-1」,「B-2」などの機能が実際に搭載されていなくても、他の商品が搭載していることから図4に例示するように機能名「A-2」,「B-1」,「B-2」などに対応するフォルダが、文書の格納の有無に関係なく表示される。
【0054】
図5は、図3と同じ分類構造情報を示す図である。また、図6は、図5に示す分類構造情報にて規定される分類構造を模式的に示す図である。図6に示すように、本実施の形態においては、分類構造情報に設定されている階層及び条件に合致するフォルダのうち、文書が格納されているフォルダ「仕様策定」、「設計」及び「テスト」のみにより表示対象とする分類構造(上記「基本表示ツリー」)を作成し、表示することを特徴としている。厳密には、トップのフォルダ「ユーザA」から文書が格納されているフォルダ「仕様策定」、「設計」及び「テスト」までの階層関係がわかるように、その間に存在するフォルダも合わせて表示対象とする。換言すると、トップ以下の下位層には、間接的に文書が格納されているといえる。
【0055】
本実施の形態においては、以上のようにして、原型分類構造を形成するフォルダ全体をそのまま表示ツリーとして表示するのではなく、原型分類構造を形成するフォルダのうち、文書が格納されているフォルダのみを抽出して表示ツリーを作成するようにした。
【0056】
ところで、本実施の形態では、現時点で文書が格納されているフォルダのみを表示対象としている。従って、例えば、現在、新たなバージョンを開発しており、近々に文書を作成してフォルダに格納する予定があったとしても、格納が予定されるフォルダに現時点で文書が格納されていなければ、そのフォルダは、表示されないことになる。つまり、新たに作成する文書を表示ツリーから格納することができない。
【0057】
そこで、本実施の形態においては、ステップ103で作成した表示ツリーを基本表示ツリーとし、文書が格納されていなくても所定の条件に合致する属性値に対応するフォルダであれば、そのフォルダを例外的に基本表示ツリーに追加することによって表示できるようにした。
【0058】
そのために、図2Aに示すように、属性種別判別部14は、分類構造情報に設定されている属性の種別を判別する(ステップ104)。判別する属性の種類として、本実施の形態では、属性を日時、期間、フェーズ及びそれ以外の種類に判別する。本実施の形態では、属性項目の属性値が期間を表す場合、あるいは関連性を表す語句の場合を、文書が格納されていなくてもフォルダを表示対象とする所定の条件としている。
【0059】
期間を表す場合として、本実施の形態では、日時と期間を取り上げる。日時及び期間は、形態素解析による分析で判別が可能である。また、辞書を予め定義しておいてもよい。例えば属性に「年」、「月」、「日」、あるいはこれらの組合せがあれば、日時と判定する。また、「“V”+数値」であれば、バージョンと判断する。ちなみに、バージョンは、経時的に始期と終期があると考えられるため、本実施の形態では、期間に分類する。あるいは、辞書の代わりに機械学習を行うようにしてもよい。
【0060】
また、関連性を表す語句として、本実施の形態では、フェーズを想定する語句を取り上げる。フェーズを想定する語句は、文書の作成実態や分類構造を分析して特定してもよい。具体的には、文書の属性の属性値及び当該文書のフォルダへの格納日時を分析することで属性値の関連性を判断する。例えば、分類構造に含まれている属性値と、対応するフォルダ配下の文書の作成日(格納日)を分析し、文書が一定の順序で格納されていれば、対象の属性値とその属性項目と、その直上の属性項目とを記憶し、フェーズを表す属性値の集合として判断する。具体的には、過去の文書の作成実績を解析すると、開発に対応する文書の種別が仕様書、設計書、テストという順番で作成されている場合、この3つの属性値の文書によってフェーズが形成されていると判断する。また、購買契約に対応する文書の種別が見積書、契約書、納品書及び請求書という順番で作成されていることがわかると、この4つの属性値の文書によってフェーズが形成されていると判断する。このように、機能名と文書種別との組合せにより複数の文書でフェーズを形成していると判断する。
【0061】
ところで、本実施の形態においては、フェーズを形成するフォルダは、ひとかたまりにして表示する。従って、フェーズを形成するフォルダのうち少なくとも1つのフォルダに文書が格納されている場合、フェーズを形成する全てのフォルダをセットにして表示の対象とする。
【0062】
以上のようにして、分類構造情報に設定されている属性の種別を判別すると、表示ツリー作成部16は、分類構造の階層の浅い順、つまり階層1,階層2,・・・,階層5の順番に以下の処理を繰り返し実施する(ステップ105)。
【0063】
まず、処理対象の階層に対応する属性が日時を表す場合(ステップ106でY)、表示ツリー作成部16は、図2Bに示すように現在の日時に該当する属性値のフォルダが基本表示ツリーに含まれているかどうかを確認する。現在の日時に該当する属性値のフォルダかどうかは、原型分類構造を参照したり、現在時刻と比較したりすることで確認できる。該当するフォルダが含まれていない場合(ステップ111でN)、表示ツリー作成部16は、現在の日時に該当する属性値のフォルダを基本表示ツリーに追加する(ステップ112)。該当するフォルダが含まれていれば(ステップ111でY)、追加する必要はない。続いて、表示ツリー作成部16は、該当するフォルダにオフを初期値としてフラグを設定する(ステップ113)。このフラグについては、後述する。
【0064】
また、処理対象の階層に対応する属性が日時を表すのではなく(ステップ106でN)、期間を表す場合(ステップ107でY)、表示ツリー作成部16は、図2Cに示すように最新の期間に該当する属性値のフォルダが基本表示ツリーに含まれているかどうかを確認する。最新の期間に該当する属性値のフォルダかどうかは、原型分類構造を参照することで確認できる。該当するフォルダが含まれていない場合(ステップ121でN)、表示ツリー作成部16は、最新の期間に該当する属性値のフォルダを基本表示ツリーに追加する(ステップ122)。該当するフォルダが含まれていれば(ステップ121でY)、追加する必要はない。続いて、表示ツリー作成部16は、該当するフォルダにオフを初期値としてフラグを設定する(ステップ123)。このフラグは、ステップ113において設定するフラグと同じものである。
【0065】
続いて、処理対象の階層に対応する属性が期間を表すのではなく(ステップ107でN)、フェーズを表す場合(ステップ108でY)、表示ツリー作成部16は、該当する属性値のフォルダをセットにして基本表示ツリーに追加する(ステップ109)。
【0066】
処理対象の階層に対応する属性が日時でも期間でもフェーズでも表さない場合(ステップ108でN)、追加すべきフォルダはないものとする。
【0067】
図7は、表示ツリーの表示例を示す図である。図7に示す表示例の表示領域34に着目すると、期間を表すバージョン「V2.0」には、文書がまだ格納されていないため、本来であれば表示対象外となる。ただ、表示ツリー作成部16は、バージョン「V2.0」は、最新の期間であることから、上記の通り例外的に表示の対象とする。
【0068】
また、図8は、表示ツリーの一部を示す図である。図8に示す表示領域36のように、「仕様策定」のみに文書が格納されている場合、本来であれば、「設計」及び「テスト」は表示対象外となる。ただ、表示ツリー作成部16は、「仕様策定」、「設計」及び「テスト」の3つの属性値によってフェーズが構成されていることから、これらの属性値に対応するフォルダをセットとして例外的に表示の対象とする。
【0069】
以上の処理により、図7,8に例示するように、文書が格納されていないフォルダであっても、現在の日時や最新の期間に対応するフォルダ、またフェーズを構成するフォルダには、近々に文書が格納されることが容易に予想できる。例えば、仕様書が作成されたら、次に設計書が作成されるはずなので、フェーズを形成するフォルダは、ひとかたまりにして先に表示させておく。このように、本実施の形態における表示ツリー作成部16は、文書が格納されていないフォルダであっても、ユーザの便宜を考慮して例外的に表示対象に含めるようにした。
【0070】
ここで、前述したステップ113,123においてフォルダに設定したフラグについて説明する。
【0071】
図9及び図10は、表示ツリーの一例を示す図である。このうち、図9は、フラグがOFF(クリア)の状態のときの表示例であり、図10は、フラグがON(セット)の状態の時の表示例である。なお、表示ツリーのうち一点鎖線で囲んでいる表示領域38における表示内容に着目してフラグについて説明する。このため、図10では、表示領域38以外の表示部分を便宜的に省略している。なお、「ドラフト」、「正式文書」及び「メモ」は、フェーズを構成しない属性値とする。
【0072】
本実施の形態における表示ツリー作成部16は、フラグを用いた表示制御の対象とするフォルダに、下位層のフォルダの表示の切替え用の表示要素として眼の形のアイコン40を対応付けて表示させる。アイコン40は、文書の属性項目の属性値が期間を表すフォルダ(図9に示す表示例では、バージョン)に対応付ける。ユーザは、アイコン40を選択操作することで、フラグのオンとオフを切り替えることができる。本実施の形態では、図9に示すようにアイコン40を黒目の状態で表示する場合をフラグがオフの状態であることを示している。一方、図10に示すようにアイコン40を白目の状態で表示する場合をフラグがオンの状態であることを示している。
【0073】
本実施の形態では、文書が格納されているフォルダのみを表示するよう制御することを基本形としているが、図9に示すように、バージョン「V2.0」に対応するアイコン40がオフに設定されると、表示制御部20は、バージョン「V2.0」の下位層のフォルダ、特に文書が格納されていないフォルダも表示の対象とする。
【0074】
一方、図10に示すように、フラグがオンに設定されると、表示制御部20は、図10(a)に示すように、バージョン「V2.0」の下位層のフォルダのうち文書が格納されているフォルダ「ドラフト」のみを表示の対象とし、文書が格納されていないフォルダを表示しない。なお、フェーズを形成する属性値に対応するフォルダであれば、文書が格納されていなくても表示の対象としてもよい。
【0075】
なお、図10(b)には、フォルダ「V2.0」及びその下位層のいずれのフォルダにも文書が格納されていない場合の表示例を示した。図10(b)に示すように、フォルダ「V2.0」の下位層のいずれのフォルダにも文書が格納されていないので、表示対象から除外する。なお、フォルダ「V2.0」は、最新の期間に該当するので、表示の対象としている。
【0076】
前述したように、本実施の形態においては、基本的には文書が格納されているフォルダのみを表示対象としている。従って、本来であれば、文書が格納されていないはずのフォルダが表示の対象となっている場合、それは文書が誤ったフォルダに格納されていることになる。本実施の形態によれば、このような格納先の誤りをユーザに知らせることが可能となる。
【0077】
上記実施の形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0078】
また上記実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施の形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0079】
(付記)
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造の表示要求を受け付けると、前記分類構造を形成するフォルダに格納されている文書ファイルの属性情報を参照して当該文書ファイルが格納されているフォルダを特定し、
前記分類構造を形成するフォルダのうち文書ファイルが格納されているフォルダのみを表示する、
ことを特徴とする情報処理システム。
(((2)))
前記プロセッサは、文書ファイルが格納されていなくても所定の条件に合致する属性値に対応するフォルダであれば表示することを特徴とする(((1)))に記載の情報処理システム。
(((3)))
前記所定の条件は、文書ファイルの属性項目の属性値が期間を表す場合であることを特徴とする(((2)))に記載の情報処理システム。
(((4)))
前記所定の条件は、文書ファイルの属性項目の属性値が関連性を表す語句の場合であることを特徴とする(((2)))に記載の情報処理システム。
(((5)))
前記プロセッサは、前記分類構造を形成するフォルダに格納されている文書ファイルの属性項目の属性値及び当該文書ファイルのフォルダへの格納日時を分析することで属性値の関連性を判断することを特徴とする(((4)))に記載の情報処理システム。
(((6)))
前記プロセッサは、文書ファイルの属性項目の属性値が期間を表す場合、当該属性項目の属性値のうち最新の期間を表す属性値に対応するフォルダに、下位層のフォルダの表示の切替え用の表示要素を対応付けて表示することを特徴とする(((1)))から(((5)))のいずれか1つに記載の情報処理システム。
(((7)))
前記プロセッサは、ユーザが前記表示要素の選択操作に応じて、前記最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダを表示することを特徴とする(((6)))に記載の情報処理システム。
(((8)))
前記プロセッサは、前記下位層のフォルダに該当しても文書ファイルが格納されていなければ表示対象から除外することを特徴とする(((7)))に記載の情報処理システム。
(((9)))
前記プロセッサは、ユーザが前記表示要素の選択操作に応じて、前記最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダを表示しないことを特徴とする(((6)))に記載の情報処理システム。
(((10)))
コンピュータに、
文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造の表示要求を受け付けると、前記分類構造を形成するフォルダに格納されている文書ファイルの属性情報を参照して当該文書ファイルが格納されているフォルダを特定する機能、
前記分類構造を形成するフォルダのうち文書ファイルが格納されているフォルダのみを表示する機能、
を実現させるためのプログラム。
【0080】
(((1)))に記載の発明によれば、文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造を表示する場合、ユーザに手作業にて設定させる場合に比して無用なフォルダの表示を容易に制御することができる。
(((2)))に記載の発明によれば、文書ファイルが格納されていなくても、ユーザにとって必要と考えられるフォルダであれば表示対象とすることができる。
(((3)))に記載の発明によれば、最新の属性値に対応するフォルダを表示することができる。
(((4)))に記載の発明によれば、関連性のある属性値それぞれに対応するフォルダをまとめて表示することができる。
(((5)))に記載の発明によれば、属性値の関連性を自動的に判断することができる。
(((6)))に記載の発明によれば、表示要素をユーザに選択させるだけで、最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダの表示と非表示を切り替えて表示することができる。
(((7)))に記載の発明によれば、文書ファイルの格納の有無にかかわらず、最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダを表示することができる。
(((8)))に記載の発明によれば、最新の期間を表す属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダのうち文書ファイルが格納されていないフォルダを表示させないようにすることができる。
(((9)))に記載の発明によれば、最新の属性値に対応するフォルダの下位層のフォルダを表示しないようにすることができる。
(((10)))に記載の発明によれば、文書ファイルの属性項目に基づき階層的に形成されているフォルダに文書ファイルを分類する分類構造を表示する場合、ユーザに手作業にて設定させる場合に比して無用なフォルダの表示を容易に制御することができる。
【符号の説明】
【0081】
10 情報処理装置、12 文書管理部、14 属性種別判別部、16 表示ツリー作成部、18 ユーザインタフェース(UI)部、20 表示制御部、22 受付部、24 制御部、26 文書記憶部、28 分類構造情報記憶部。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10