(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013388
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】溶接用ロボット
(51)【国際特許分類】
B25J 19/06 20060101AFI20240125BHJP
B25J 19/02 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
B25J19/06
B25J19/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115442
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】000000262
【氏名又は名称】株式会社ダイヘン
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】花内 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】山本 和広
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707AS11
3C707BS12
3C707BT05
3C707CT05
3C707HS27
3C707KS35
3C707KS37
3C707KV04
3C707KV06
3C707KW05
3C707KX10
3C707MS07
(57)【要約】
【課題】第4軸周りのトルクを精度良く測定するとともに、第5軸および第6軸周りのトルク測定も精度良く行うことができない。
【解決手段】溶接用ロボット1のアッパアーム13のアーム長さL1は、支持アーム14のアーム長さL2よりも長い。溶接用ロボット1は、第1軸J1から第6軸J6までの軸ごとに、軸周りの駆動を行う第1~第6モータと、第1軸J1から第4軸J4までのそれぞれの軸のみに、各軸に作用するトルクを測定する第1~第4トルクセンサ51~54と、第5軸J5および第6軸J6ごとに、軸周りの駆動を行う前記モータの電流値を検出する電流計81、82と、電流計81、82で検出した電流値に基づいて、第5軸J5および第6軸J6のトルクを推定する制御装置80とを備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1軸の周りに旋回する基台と、
前記基台に対して、第2軸の周りに回動自在に枢着されたロアアームと、
前記ロアアームに対して、前記第2軸に平行な第3軸の周りに回動自在に枢着され、長手方向に沿った第4軸の周りに回動自在となるアッパアームと、
前記アッパアームの先端部において、前記第4軸と直交する第5軸の周りに回動自在に枢着され、長手方向に沿った第6軸の周りに回動自在となる支持アームと、を備えた溶接用ロボットであって、
前記アッパアームのアーム長さは、前記支持アームのアーム長さよりも長く、
前記溶接用ロボットは、
前記第1軸から前記第6軸までのそれぞれの軸に、軸周りの駆動を行うモータと、
前記第1軸から前記第4軸までのそれぞれの軸のみに、各軸に作用するトルクを測定するトルクセンサと、
前記第5軸および前記第6軸ごとに、軸周りの駆動を行う前記モータの電流値を検出する電流検出装置と、
前記電流検出装置で検出した電流値に基づいて、前記第5軸および前記第6軸のトルクを推定するトルク推定装置と、
を備えることを特徴とする溶接用ロボット。
【請求項2】
前記トルクセンサは、ひずみゲージ式のトルクセンサであることを特徴とする請求項1に記載の溶接用ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接用ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、特許文献1には、この種の産業用ロボットとして、基台に基端が枢着されたロアアームと、ロアアームの先端に枢着されるアッパアームと、アッパアームの先端に枢着された支持アームと、を備えた産業用ロボットが提案されている。
【0003】
この産業用ロボットは、6軸の多関節ロボットであり、基台は、第1軸の周りに旋回し、ロアアームは、基台に対して、第2軸の周りに回動する。さらに、アッパアームは、ロアアームに対して、第2軸に平行な第3軸の周りに回動するとともに、長手方向に沿った第4軸の周りに回動することができる。支持アームは、第4軸と直交する第5軸の周りに回動するとともに、長手方向に沿った第6軸の周りに回動することができる。
【0004】
このような産業用ロボットが、作業者と協働作業を行う場合、作業者の安全を確保するために、作業者との接触を検出するトルクセンサを回転軸に備えることがある。たとえば、特許文献1の産業用ロボットは、第1軸から第3軸のみに、トルクセンサが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、このような産業用ロボットを、たとえば溶接用ロボットに用いた場合、エンドエフェクタである溶接用のトーチを正確に移動させるには、アッパアームの第4軸から第6軸の回動が重要になる。
【0007】
しかしながら、支持アームを回動させる第5軸周りと第6軸周りにトルクセンサを設けたとしても、溶接する箇所に、これらのトルクセンサが近いため、溶接時のノイズや溶接時の熱の影響を受けやすい。このため、トルクセンサによるトルクの測定信号にノイズが含まれたり、熱影響による測定誤差が発生したりすることがある。
【0008】
たとえば、溶接される被溶接部材の開先に沿って、溶接用のトーチを移動させる際に、溶接ルートの始点と終点において、アッパアームを第4軸周りに大きく回動させ、ロボットの姿勢を変更することが多い。このような場合など、アッパアームを第4軸周りに大きく回動させたときには、溶接用のトーチが大きく振れ、トーチの慣性により、第4軸にも大きなトルクが作用しやすい。したがって、このような場合、外力などで第4軸周りのトルクが発生したことを検出するには、第4軸周りのトルクを正確に測定することが重要である。
【0009】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第4軸周りのトルクを精度良く測定するとともに、第5軸および第6軸周りのトルク測定も精度良く行うことができる溶接用ロボットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を鑑みて、本発明に係る溶接用ロボットは、第1軸の周りに旋回する基台と、前記基台に対して、第2軸の周りに回動自在に枢着されたロアアームと、前記ロアアームに対して、前記第2軸に平行な第3軸の周りに回動自在に枢着され、長手方向に沿った第4軸の周りに回動自在となるアッパアームと、前記アッパアームの先端部において、前記第4軸と直交する第5軸の周りに回動自在に枢着され、長手方向に沿った第6軸の周りに回動自在となる支持アームと、を備えた溶接用ロボットであって、前記アッパアームのアーム長さは、前記支持アームのアーム長さよりも長く、前記溶接用ロボットは、前記第1軸から前記第6軸までのそれぞれの軸に、軸周りの駆動を行うモータと、前記第1軸から前記第4軸までのそれぞれの軸のみに、各軸に作用するトルクを測定するトルクセンサと、前記第5軸および前記第6軸ごとに、軸周りの駆動を行う前記モータの電流値を検出する電流検出装置と、前記電流検出装置で検出した電流値に基づいて、前記第5軸および前記第6軸のトルクを推定するトルク推定装置と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、アッパアームのアーム長さは、支持アームのアーム長さよりも長い。このため、第1軸から第4軸の軸ごとに、軸周りのトルクを測定するトルクセンサを設けたとしても、これらのトルクセンサは、支持アームの先端から離れているため、溶接時のノイズおよび熱の影響を受け難い。これにより、第1軸から第4軸までの各軸に作用するトルクを正確に測定することができる。
【0012】
また、アッパアームを第4軸周りに大きく回動させたときには、溶接用のトーチが大きく振れ、トーチの慣性により、第4軸にも大きなトルクが作用しやすいが、このような場合であっても、第4軸周りに作用するトルクをトルクセンサで正確に測定することができる。
【0013】
さらに、第5軸および第6軸周りのトルクの測定には、トルクセンサを用いずに、トルク推定装置が、電流検出装置で検出した電流値に基づいて、前記第5軸および前記第6軸のトルクを推定する。このため、第5軸および第6軸まわりのトルクを推定する際に、溶接時のノイズや溶接時の熱の影響を受け難い。このようにして、第4軸周りのトルクを精度良く測定するとともに、第5軸および第6軸周りのトルク測定も精度良く行うことができる。
【0014】
ここで、トルクセンサは、磁歪式トルクセンサ、圧電式トルクセンサであってもよいが、より好ましい態様としては、前記トルクセンサは、ひずみゲージ式のトルクセンサである。ひずみゲージ式のトルクセンサを用いることにより、他の方式のトルクセンサを用いる場合に比べて、溶接時の熱およびノイズの影響を抑えることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第4軸周りのトルクを精度良く測定するとともに、第5軸および第6軸周りのトルク測定も精度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の本実施形態に係る溶接用ロボットを正面側から視た斜視図である。
【
図2】
図1に示す溶接用ロボットを背面側から視た斜視図である。
【
図3】
図1に示す溶接用ロボットの要部のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明の第1実施形態に係る溶接用ロボット1(以下、ロボット1という)を
図1~
図3を参照しながら詳述する。
【0018】
図1は、本発明の本実施形態に係るロボット1を正面側から視た斜視図である。
図2は、
図1に示すロボット1を背面側から視た斜視図である。
図3は、
図1に示す溶接用ロボットの要部のブロック図である。
【0019】
図1および
図2に示すように、ロボット1は、多関節ロボットであり、ロボット1の先端に、溶接装置(トーチ)のエンドエフェクタ等(図示せず)を取り付けることにより使用される。
【0020】
ロボット1は、基台11を備えており、基台11は、設置面に設置されている。基台11は、設置面に固定された固定台11aと、設置面に対して直交する方向に沿った第1軸J1の周りに旋回する旋回台11bと、を備えている。
【0021】
旋回台11bには、固定台11aに固定された第1モータ(図示せず)の出力軸が接続されている。これにより、第1モータの駆動で、旋回台11bを固定台11aに対して第1軸J1の周りに旋回させることができる。第1モータの出力軸には、第1減速機(図示せず)が取り付けられており、第1減速機の出力軸には、第1軸J1周りのトルクを検出する第1トルクセンサ51が取り付けられている。なお、第1モータ、第1減速機、およびトルクセンサ51は、基台11の内部に収容されている。
【0022】
ロボット1は、旋回台11bに基端が枢着されたロアアーム12と、ロアアーム12の先端に枢着されるアッパアーム13と、アッパアーム13の先端に枢着された支持アーム14と、を有している。これらのアームは、金属製であり、たとえば、鋳鉄、またはアルニウム合金鋳物等の鋳物からなる。
【0023】
ロアアーム12の基端は、基台11の旋回台11bに軸支されており、第2モータ(図示せず)を介して、旋回台11bに第2軸J2の周りに回動自在に枢着されている。ここで、第2軸J2は、第1軸J1と直交する方向に平行となる軸である。第2モータの動力により、ロアアーム12は、旋回台11bに対して第2軸J2の周りに回動する。
【0024】
本実施形態では、第2モータは、旋回台11bに固定されている。旋回台11bには、第1軸J1方向に延在する中継アーム11cが形成されており、中継アーム11c内において、第2モータが旋回台11b内(中継アーム11c内)に固定されている。
【0025】
ここで、中継アーム11cの一部は、カバー21を構成しており、中継アーム11cの本体からカバー21を取り外すことにより、カバー21を取り外した開口から、中継アーム11c内の第1モータと第2モータとが露出する。これにより、第1モータと第2モータとを確認することができる。
【0026】
さらに、第2モータの出力軸には、第2減速機(図示せず)が取り付けられている。第1減速機の出力軸には、第2軸J2周りのトルクを検出する第2トルクセンサ52が取り付けられており、第2トルクセンサ52は、ロアアーム12に固定されている。ロアアーム12は、筒状の形状であり、内部に各種ケーブル(図示せず)が挿通されている。
【0027】
ロアアーム12の基端側にも、カバー22が取り付けられており、カバー22を取り外すことにより、第2トルクセンサ52を確認することができるばかりでなく、各ケーブルをロアアーム12内に挿通することができる。
【0028】
ロアアーム12の先端は、アッパアーム13(の関節部31)に軸支されており、アッパアーム13は、第3モータ(図示せず)を介して、第2軸J2に平行な第3軸J3に、回動自在に枢着されている。アッパアーム13内において、第3モータがアッパアーム13に固定されている。
【0029】
第3モータの出力軸には、第3減速機が取り付けられている。さらに、第3減速機の出力軸には、第3軸J3周りのトルクを検出する第3トルクセンサ53が取り付けられており、第3トルクセンサ53は、ロアアーム12に固定されている。
【0030】
アッパアーム13は、ロボット1の腕部に相当し、第3モータを介してロアアーム12に連結された関節部31と、第4モータ(図示せず)を介して連結されたアーム本体32と、を備えている。関節部31の内部には、第3モータおよび第4モータが収容されており、関節部31には、上述した第3モータと第4モータが固定されている。
【0031】
関節部31には、カバー24が取り付けられており、関節部31の本体からカバー24を外すと、カバー24を取り外した開口部から、第3モータおよび第4モータが露出する。これにより、カバー24の取り外し後、第3モータおよび第4モータを簡単に点検することができるばかりか、ロボットの先端側に向かうケーブル(図示せず)の配線も簡単に行うことができる。
【0032】
本実施形態では、第4モータの出力軸と、アーム本体32とは、動力伝達ベルト等を介して接続されており、アーム本体32には、第4軸J4周りのトルクを検出する第4トルクセンサ54が取り付けられている。第4トルクセンサ54は、アーム本体32に固定されている。第4モータの駆動により、アーム本体32の長手方向に沿った第4軸J4の周りに回動する。
【0033】
アッパアーム13の先端は、ロボット1の手首部に相当する部分であり、エンドエフェクタである溶接用のトーチ(図示せず)を支持する支持アーム14が取り付けられている。具体的には、支持アーム14は、アッパアーム13の先端部において、第4軸J4と直交する第5軸J5の周りに回動自在に枢着され、長手方向に沿った第6軸J6の周りに回動自在となっている。
図1および
図2に示すように、アッパアーム13のアーム長さL1は、支持アーム14のアーム長さL2よりも長い。
【0034】
本実施形態では、アッパアーム13のアーム本体32には、支持アーム14をアッパアーム13に対して枢動させる第5モータ75が内蔵されている。第5モータ75は、アッパアーム13に内蔵された動力伝達ベルト等を介して、支持アーム14に接続されている。なお、第5モータ75と後述する第6モータ76は、アッパアーム13に内蔵されており(収容されており)、
図1および2には、図示されておらず、
図3のブロック図のみに示されている。
【0035】
これにより、第5モータ75の動力が、アッパアーム13に内蔵された動力伝達ベルト45に伝達されることで、支持アーム14は、アッパアーム13に対して第5軸J5で回動(揺動)する。
【0036】
さらに、アッパアーム13のアーム本体32には、第6モータ76が内蔵されており、第6モータ76は、動力伝達ベルトと傘歯車(図示せず)を介して、支持アーム14に接続されている。これにより、第6モータ76の駆動により、軸心(具体的には第6軸J6)の周りに、支持アーム14の先端部(本体部)を回動させることができる。
【0037】
このように、本実施形態では、ロボット1は、第1軸J1から第6軸J6までのそれぞれの軸に、軸周りの駆動を行う第1~第6モータを備えている。ロボット1は、第1軸J1から第4軸J4までのそれぞれの軸のみに、各軸に作用するトルクを測定する第1~4トルクセンサ51~54をさらに備えている。
【0038】
なお、第1~4トルクセンサ51~54は、ひずみゲージ式のトルクセンサである。ひずみゲージ式のトルクセンサを用いることにより、他の方式のトルクセンサを用いる場合に比べて、溶接時の熱およびノイズの影響を抑えることができる。
【0039】
ここで、ロボット1は、第5軸J5および第6軸J6周りのトルクを、トルクセンサにより測定せず、
図3に示すように電流計(電流検出装置)81、82と制御装置(トルク推定装置)80により推定する。具体的には、電流計81は、第5軸J5を駆動する第5モータ75に通電された電流を測定し、電流計82は、第6軸J6を駆動する第6モータ76に通電された電流を測定する。
【0040】
制御装置80は、第1~第6モータの駆動を制御することにより、ロボット1の動作を制御する。制御装置(トルク推定装置)80は、さらに、電流計81、82で検出した電流値に基づいて、第5軸J5および第6軸J6のトルクを推定する。具体的には、電流計81、82で検出した電流値に応じた値をトルクとして推定する。
【0041】
本実施形態によれば、アッパアーム13のアーム長さL1は、支持アーム14のアーム長さL2よりも長い。このため、第1軸J1から第4軸J4の軸ごとに、軸周りのトルクを測定する第1から第4トルクセンサ51~54を設けたとしても、これらのトルクセンサ51~54は、支持アーム14の先端から離れているため、溶接時のノイズおよび熱の影響を受け難い。これにより、第1軸J1から第4軸J4までの各軸に作用するトルクを正確に測定することができる。
【0042】
また、アッパアーム13を第4軸J4周りに大きく回動させたときには、溶接用のトーチ(図示せず)が大きく振れ、トーチの慣性により、第4軸J4にも大きなトルクが作用しやすいが、このような場合であっても、第4軸J4周りに作用するトルクを第4トルクセンサ54で正確に測定することができる。
【0043】
さらに、第5軸J5および第6軸J6周りのトルクの測定には、トルクセンサを用いずに、制御装置(トルク推定装置)80が、電流計(電流検出装置)81、82で検出した電流値に基づいて、第5軸J5および第6軸J6のトルクを推定する。このため、第4軸J4まわりのトルクを推定する際に、溶接時のノイズや溶接時の熱の影響を受け難い。このようにして、第4軸J4周りのトルクを精度良く測定するとともに、第5軸J5および第6軸J6周りのトルク測定も精度良く行うことができる。このような結果、測定した各軸のトルクに基づいて、制御装置80で、ロボット1の制御を精度良く行うことができる。
【0044】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
【符号の説明】
【0045】
1:ロボット(溶接用ロボット)、11:基台、12:ロアアーム、13:アッパアーム、51~54:第1~第4トルクセンサ、75:第5モータ、76:第6モータ、80:制御装置(トルク推定装置)、81、82:電流計(電流検出装置)、J1~J6:第1軸~第6軸