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特開2024-133903通信システム、通信装置、通信方法及び通信制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024133903
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】通信システム、通信装置、通信方法及び通信制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 47/125 20220101AFI20240926BHJP
【FI】
H04L47/125
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023043911
(22)【出願日】2023-03-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-21
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水野 裕正
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030GA13
5K030JA07
5K030LE03
5K030MB02
(57)【要約】
【課題】通信制限処理の負荷の分散を図りつつ通信量を制限でき、処理負荷の特定機器への集中を抑制することが可能であり、保守、管理、コスト削減等の観点から有利である通信システム等を提供する。
【解決手段】通信システムは、第1送受信部を有する第1装置と、第2送受信部を有し第1装置と通信回線を介して通信する第2装置とを備える。第2送受信部は、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を第1装置に送信する。第1送受信部は、第2装置から送信された通信制限情報を受信する。第1装置は、通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、第2装置に対して通信量を制限する通信を実施し、通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部をさらに備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1送受信部を有する第1装置と、
第2送受信部を有し、前記第1装置と通信回線を介して通信する第2装置と、を備え、
前記第2送受信部は、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を前記第1装置に送信し、
前記第1送受信部は、前記第2装置から送信された前記通信制限情報を受信し、
前記第1装置は、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、前記第2装置に対して通信量を制限する通信を実施し、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部をさらに備えた通信システム。
【請求項2】
前記第1装置は、建物内の監視情報を収集する監視情報収集部をさらに備え、
前記第2装置は、前記通信回線を介して前記建物を遠隔で監視するセンター装置である請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記第2装置は、前記第1装置の属性情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記第2送受信部は、送信先の前記第1装置の前記属性情報に応じて、前記通信制限情報が通信制限実施中及び通信制限解除中のいずれを示すものであるかを切り替える請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記第2送受信部は、前記第2送受信部が、前記第1装置から送信されたデータを受信したときに、前記通信制限情報を前記第1装置に送信する請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項5】
前記第2送受信部は、前記第2送受信部が、前記第1装置から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1装置に送信する請求項4に記載の通信システム。
【請求項6】
前記第2送受信部は、前記第2送受信部が、前記第1装置から送信された前記第1特殊パケットとは異なる第2特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中でないことを示す前記通信制限情報を前記第1装置に送信する請求項5に記載の通信システム。
【請求項7】
前記第1送受信部は、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1送受信部が受信した後、重要度が通常よりも高いデータを前記第2装置に対して通信量を制限しない通信で送信する請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項8】
前記第1送受信部は、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1送受信部が受信した後、前記第2装置に対して通信量を制限する通信で同一のデータを複数回送信した場合、当該データを前記第2装置に対して通信量を制限しない通信で送信する請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項9】
相手装置と通信回線を介して通信する通信装置であって、
前記相手装置から送信された、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を受信する受信部と、
前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、前記相手装置に対して通信量を制限する通信を実施し、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記相手装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部と、を備えた通信装置。
【請求項10】
第1装置と第2装置とが通信回線を介して通信する通信方法であって、
前記第2装置が、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を前記第1装置に送信するステップと、
前記第1装置が、前記第2装置から送信された前記通信制限情報を受信するステップと、
前記第1装置が、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合に、前記第2装置に対して通信量を制限する通信を実施するステップと、
前記第1装置が、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合に、前記第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施するステップと、備えた通信方法。
【請求項11】
相手装置と通信回線を介して通信する通信装置のコンピュータに、
前記相手装置から送信された、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を受信するステップと、
前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合に、前記相手装置に対して通信量を制限する通信を実施するステップと、
前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記相手装置に対して通信量を制限しない通信を実施するステップと、を実行させるための通信制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システム、通信装置、通信方法及び通信制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信端末間で通信される端末間通信量を所定の期間、継続して積算する通信量積算手段と、所定の期間が満了するまでに、通信量積算手段により積算される積算通信量が所定の閾値に到達したか否かを判定する通信量判定手段と、通信量判定手段により積算通信量が所定の閾値に到達したと判定された場合に端末間通信量の値を制御する通信量制御手段とを備えた通信制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-005046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示されるような技術においては、一定期間内における積算通信量が規定の通信量を超えないようにするための通信制限に係る処理の負荷が、特定の機器(通信制御装置)に集中してしまう。
【0005】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、通信制限処理に係る負荷の分散を図りつつ通信量を制限でき、処理負荷が特定の機器に集中してしまうことを抑制できる通信システム、通信装置、通信方法及び通信制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る通信システムは、第1送受信部を有する第1装置と、第2送受信部を有し、前記第1装置と通信回線を介して通信する第2装置と、を備え、前記第2送受信部は、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を前記第1装置に送信し、前記第1送受信部は、前記第2装置から送信された前記通信制限情報を受信し、前記第1装置は、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、前記第2装置に対して通信量を制限する通信を実施し、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部をさらに備える。
【0007】
本開示に係る通信装置は、相手装置と通信回線を介して通信する通信装置であって、前記相手装置から送信された、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を受信する受信部と、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、前記相手装置に対して通信量を制限する通信を実施し、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記相手装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部と、を備える。
【0008】
本開示に係る通信方法は、第1装置と第2装置とが通信回線を介して通信する通信方法であって、前記第2装置が、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を前記第1装置に送信するステップと、前記第1装置が、前記第2装置から送信された前記通信制限情報を受信するステップと、前記第1装置が、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合に、前記第2装置に対して通信量を制限する通信を実施するステップと、前記第1装置が、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合に、前記第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施するステップと、備える。
【0009】
本開示に係る通信制御プログラムは、相手装置と通信回線を介して通信する通信装置のコンピュータに、前記相手装置から送信された、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を受信するステップと、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合に、前記相手装置に対して通信量を制限する通信を実施するステップと、
前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記相手装置に対して通信量を制限しない通信を実施するステップと、を実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る通信システム、通信装置、通信方法及び通信制御プログラムによれば、通信制限処理に係る負荷の分散を図りつつ通信量を制限でき、処理負荷が特定の機器に集中してしまうことを抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態1に係る通信システムの全体構成を示すブロック図である。
図2】実施の形態1に係る通信システムの通信制限の実施要否判定の例を説明する図である。
図3】実施の形態1に係る通信システムの通信制限の実施要否判定の例を説明する図である。
図4】実施の形態1に係る通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図5】実施の形態1に係る通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図6】実施の形態1に係る通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図7】実施の形態1に係る通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図8】実施の形態1に係る通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図9】実施の形態1に係る通信システムの第1通信端末における処理の一例を示すフロー図である。
図10】実施の形態1に係る通信システムの第2通信端末における処理の一例を示すフロー図である。
図11】実施の形態1に係る通信システムの第1及び第2通信端末の機能を実現する構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示に係る通信システム、通信装置、通信方法及び通信制御プログラムを実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【0013】
実施の形態1.
図1から図11を参照しながら、本開示の実施の形態1について説明する。図1は通信システムの全体構成を示すブロック図である。図2は通信システムの通信制限の実施要否判定の例を説明する図である。図3は通信システムの通信制限の実施要否判定の例を説明する図である。図4から図8のそれぞれは通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図9は通信システムの第1通信端末における処理の一例を示すフロー図である。図10は通信システムの第2通信端末における処理の一例を示すフロー図である。図11は通信システムの第1及び第2通信端末の機能を実現する構成の一例を示す図である。
【0014】
図1に示すのは、この実施の形態に係る通信システムが適用されたシステムの一例であるビル管理システムである。通信システムは、第1通信端末2及び第2通信端末4を備えている。第1通信端末2は、第1送受信部23を有する第1装置である。第2通信端末4は、第2送受信部41を有する第2装置である。第1通信端末2と第2通信端末4とは、通信回線3を介して通信可能である。なお、通信回線3に接続される第1通信端末2の数は1台に限られず、2台以上であってもよい。
【0015】
第1送受信部23及び第2送受信部41は、通信回線3を介して各種データの送受信を行う。この際の通信は、有線方式、無線方式のいずれで実行されてもよい。また、通信は、どのような通信プロトコルを用いて実行されてもよい。第1送受信部23は、通信回線3を介して、第2通信端末4との通信を実行する機能を有する。同様に、第2送受信部41は、通信回線3を介して、第1通信端末2との通信を実行する機能を有する。
【0016】
同図に示す構成例では、第1通信端末2は、ビル管理システムにおけるコントローラ装置である。また、第2通信端末4は、ビル管理システムにおけるセンター装置である。コントローラ装置である第1通信端末2は、ビル管理システムによる管理対象の各建物内に設置されている。センター装置である第2通信端末4は、監視センターに設置されている。監視センターは、一定の地域内の建物を集中的に管理・監視するためのものであり、基本的に管理対象の建物とは別の場所にある。なお、第1通信端末2及び第2通信端末4は、ビル管理システムのコントローラ装置及びセンター装置でなくてもよい。第1通信端末2及び第2通信端末4は、通信回線で接続された任意の端末であってよい。
【0017】
第1通信端末2は、当該第1通信端末2が設置された建物の建物内各種設備1のそれぞれと接続されている。コントローラ装置である第1通信端末2は、当該第1通信端末2が設置された建物の建物内各種設備1を監視する。第1通信端末2が建物内各種設備1の異常を検出した場合、第1通信端末2は、通信回線3を介して第2通信端末4に異常を通知する。センター装置である第2通信端末4は、コントローラ装置すなわち第1通信端末2を介して、遠隔からそれぞれの建物の建物内各種設備1を一元的に集約して監視する。
【0018】
第1通信端末2は、前述した第1送受信部23に加えて、監視制御部21及び通信制御部22をさらに備えている。監視制御部21は、建物内の監視情報を収集する監視情報収集部である。監視制御部21は、第1通信端末2に接続された建物内各種設備1の状態を監視している。そして、監視制御部21は、建物内各種設備1の異常を検出すると、通信制御部22に建物内各種設備1の異常発生を通知する。通信制御部22は、監視制御部21から通知された異常の内容に応じて、当該異常の発生をセンター装置である第2通信端末4に通知するための送信パケットを生成する。そして、通信制御部22は、生成した送信パケットを第1送受信部23に送る。第1送受信部23は、通信制御部22から受け取った送信パケットを第2通信端末4に送信する。
【0019】
第2通信端末4の第2送受信部41は、第1通信端末2から送信されたパケットを受信する。第2通信端末4は、前述した第2送受信部41に加えて、制限情報監視部42及び記憶部43をさらに備えている。第2送受信部41が受信したパケットの通信量(以下、「実通信量」ともいう)の履歴データは、記憶部43に記憶される。そして、制限情報監視部42は、記憶部43に記憶されている実通信量の履歴データに基づいて、通信制限実施の要否を判定する。なお、本開示においては、通信制限のことを総量制限ともいう。
【0020】
制限情報監視部42による通信制限実施の要否の判定について、図2及び図3を参照しながら説明する。この実施の形態に係る通信システムでは、通信事業者により提供される通信回線3を使用している。通信システムを含むビル管理システムの使用者は、通信回線3を提供する通信事業者と、当該通信回線3の使用料金等についての契約を予め結んでいる。この実施の形態に係る通信システムで使用する通信回線3には、通信事業者との契約により契約通信量が規定されている。契約通信量とは、予め設定された一定期間内(例えば1か月等)において追加料金不要で使用することができる通信総量の上限値である。
【0021】
制限情報監視部42は、実通信量の履歴と契約通信量とに基づいて、通信制限実施の要否を判定する。図2及び図3に示す例では、警報通信量が予め設定されている。警報通信量は、契約通信量の一定割合、例えば、90%の値に設定される。契約通信量及び警報通信量の設定値は、例えば、記憶部43に記憶される。
【0022】
制限情報監視部42は、記憶部43に記憶・蓄積されている実通信量の履歴データから今後の通信量を予測して予測通信量を求める。今後の通信量の予測には、例えば外挿等の既知の方法を利用できる。そして、制限情報監視部42は、前述の一定期間内における予測通信量の積算値が警報通信量以上となる場合、通信制限を実施すると判定する。一方、制限情報監視部42は、前述の一定期間内における予測通信量の積算値が警報通信量未満にとどまる場合、通信制限は実施しないと判定する。
【0023】
図2及び図3に示す例では、前述の一定期間が30日間であり、当該期間の初日から4日目までの実通信量の履歴データから予測通信量を求めている。これらの図では実通信量を実線で、予測通信量を破線で示している。図2の例では、前述の一定期間の終了時すなわち30日目までに予測通信量の積算値が警報通信量には達しないため、制限情報監視部42は、通信制限を実施しないと判定する。一方、図3の例では、前述の一定期間の終了時すなわち30日目までに予測通信量の積算値が警報通信量を超えるため、制限情報監視部42は、通信制限を実施すると判定する。
【0024】
第2送受信部41は、制限情報監視部42での判定結果に応じて通信制限情報を第1装置に送信する。通信制限情報は、通信制限実施中か否かを示す情報である。すなわち、制限情報監視部42が通信制限を実施すると判定した場合、第2送受信部41は、通信制限実施中であることを示す通信制限情報を第1通信端末2に送信する。一方、制限情報監視部42が通信制限を実施しないと判定した場合、第2送受信部41は、通信制限解除中であることを示す通信制限情報を第1通信端末2に送信する。
【0025】
第2送受信部41は、例えば、第1通信端末2から送信されたパケットを第2通信端末4が受信した際に、この受信したパケットへの応答パケットに通信制限情報を付与して当該第1通信端末2に送信する。すなわち、第2送受信部41は、第2通信端末4が、第1通信端末2から送信されたデータを受信したときに、通信制限情報を第1通信端末2に送信する。ただし、第2送受信部41が通信制限情報を第1通信端末2に送信するタイミングはこれに限られない。他に例えば、定期的に通信制限情報を第2通信端末4から第1通信端末2に送信してもよい。
【0026】
第1通信端末2の第1送受信部23は、第2通信端末4から送信された例えば応答パケットに含まれる通信制限情報を受信する。第2通信端末4から送信された通信制限情報を第1送受信部23が受信した以降は、通信制御部22は、第1送受信部23が受信した通信制限情報の内容に応じて、第1通信モードと第2通信モードとを切り替える。第1通信モードは、当該第1通信端末2が第2通信端末4に対して通信量を制限する通信を実施する通信モードである。第2通信モードは、当該第1通信端末2が第2通信端末4に対して通信量を制限しない通信を実施する通信モードである。
【0027】
第1送受信部23が受信した通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、通信制御部22は、第1通信端末2の通信モードを第1通信モードにする。したがって、通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、通信制御部22は、第2通信端末4に対して通信量を制限する通信を実施する。第1送受信部23が受信した通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、通信制御部22は、第1通信端末2の通信モードを第2通信モードにする。したがって、通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、通信制御部22は、第2通信端末4に対して通信量を制限しない通信を実施する。
【0028】
通信制御部22は、第2通信端末4宛の送信パケットを生成する際、第1通信端末2の通信モードに応じて、すなわち、第2通信端末4から送信された通信制限情報の内容に応じて当該送信パケットを通常パケットと制限パケットのいずれにするのかを決定する。制限パケットは、通常パケットと比較してデータ量が少ないパケットである。第1通信モード、すなわち、第2通信端末4に対して通信量を制限する通信を実施する通信モードのとき、通信制御部22は、第2通信端末4宛の送信パケットを制限パケットにする。一方、第2通信モード、すなわち、第2通信端末4に対して通信量を制限しない通信を実施する通信モードのとき、通信制御部22は、第2通信端末4宛の送信パケットを通常パケットにする。
【0029】
次に、以上のように構成された通信システムの動作例について、図4のシーケンス図を参照しながら説明する。第1通信端末2の監視制御部21が建物内各種設備1の異常を検出すると、通信制御部22は異常を通知するための送信パケットを生成する。第1通信端末2が第2通信端末4から通信制限情報を未だ受け取っていない場合、生成される送信パケットは通常パケットである。第1通信端末2の第1送受信部23は、生成された通常パケットで通知を第2通信端末4に送信する。そして、第2通信端末4の第2送受信部41は、第1通信端末2から送信されたパケットを受信する。
【0030】
第2通信端末4の制限情報監視部42は、受信したパケットの通信量を積算し、予測通信量を求める。そして、制限情報監視部42は、期間内における予測通信量の積算値を契約通信量と比較して、通信制限実施の要否を判定する。予測通信量の積算値が警報通信量を超える場合、制限情報監視部42は、通信制限を実施すると判定する。第2送受信部41は、応答パケットに通信制限実施中を示す通信制限情報を付与して第1通信端末2に送信する。第1通信端末2の第1送受信部23は、通信制限実施中を示す通信制限情報が付与されたパケットを受信する。
【0031】
通信制限実施中を示す通信制限情報を受信した後に、第1通信端末2の監視制御部21が建物内各種設備1の異常を検出すると、通信制御部22は異常を通知するための送信パケットを制限パケットで生成する。第1通信端末2の第1送受信部23は、生成された制限パケットで通知を第2通信端末4に送信する。そして、第2通信端末4の第2送受信部41は、第1通信端末2から送信されたパケットを受信する。
【0032】
第2送受信部41がパケットを受信する都度、制限情報監視部42は、これまでのパケットの実通信量から予測通信量を求める。そして、制限情報監視部42は、予測通信量から通信制限実施の要否を改めて判定する。予測通信量の積算値が警報通信量を超える場合、制限情報監視部42は、通信制限実施を継続すると判定する。一方、予測通信量の積算値が警報通信量を超えないことになった場合、制限情報監視部42は、通信制限を解除すると判定する。第2送受信部41は、制限情報監視部42の判定結果に応じた通信制限情報を応答パケットに付与して第1通信端末2に送信する。
【0033】
例えば、制限情報監視部42が通信制限を解除すると判定した場合、第2送受信部41は、応答パケットに通信制限解除を示す通信制限情報を付与して第1通信端末2に送信する。そして、通信制限解除中を示す通信制限情報を受信した後に、第1通信端末2の監視制御部21が建物内各種設備1の異常を検出すると、通信制御部22は異常を通知するための送信パケットを通常パケットで生成する。以降、同様の処理が繰り返される。
【0034】
以上のように構成された通信システム、通信装置及び通信方法によれば、通信制限実施の要否判定処理を第2通信端末4で行う一方で、実際の通信量の低減を図る通信制限処理を第1通信端末2で行うことができる。このため、通信制限処理に係る負荷を第1通信端末2と第2通信端末4とに分散させ、処理負荷が特定の機器に集中しないようにしつつ、一定期間内の通信量が規定値を超えてしまうことを抑制でき、保守、管理、コスト削減等の観点から有利である。
【0035】
この実施の形態に係る通信システムにおいては、第2送受信部41は、送信先の第1通信端末2の属性情報に応じて、通信制限情報が通信制限実施中及び通信制限解除中のいずれを示すものであるかを切り替えるようにしてもよい。この場合、第2通信端末4の記憶部43には、第1通信端末2の属性情報に関するデータベースが含まれている。この場合、記憶部43は、第1通信端末2の属性情報を記憶している。第2送受信部41は、記憶部43に記憶されている第1通信端末2の属性情報を参照して、当該第1通信端末2が設置された建物が重要拠点であるか否かを判定する。
【0036】
記憶部43に記憶されている第1通信端末2の属性情報には、当該第1通信端末2が設置された建物が重要拠点であるか否かを判定可能な情報が含まれている。建物が重要拠点であるか否か判定可能な情報は、例えば、当該建物が重要拠点に該当するか否かを直接的に示すフラグ情報であってもよい。他に例えば、建物が重要拠点であるか否か判定可能な情報は、当該建物の重要度ランクを示すものであってもよい。この場合、例えば、各建物の重要度について1から5の5段階にランク付けし、第2送受信部41は、予め設定された基準ランク例えばランク4以上の建物が重要拠点であると判定する。また、さらに他に例えば、建物が重要拠点であるか否か判定可能な情報は、当該建物の種別を示すものであってもよい。この場合、建物の種別の例としては、病院、駅、公共施設、住居等が挙げられる。そして、第2送受信部41は、予め設定された種別の建物が重要拠点であると判定する。
【0037】
そして、第2送受信部41は、送信先の第1通信端末2が設置された建物が重要拠点であると判定した場合、制限情報監視部42による通信制限実施の要否判定結果にかかわらず、通信制限解除中を示す通信制限情報を当該第1通信端末2に送信する。一方、送信先の第1通信端末2が設置された建物が重要拠点でない判定した場合、第2送受信部41は、制限情報監視部42による通信制限実施の要否判定結果に応じた通信制限情報を当該第1通信端末2に送信する。このようにすることで、拠点の属性(例えば重要な拠点か否か)を考慮して、柔軟に通信量の制限を行うことができるとともに、必要な通信を適切に実施することとの両立を図ることが可能である。
【0038】
次に、通信システムの動作例について、図5のシーケンス図を参照しながら説明する。同図に示す動作例では、第2通信端末4において通信制限実施中である。第1通信端末(XX)の監視制御部21が建物内各種設備1の異常を検出すると、通信制御部22は異常を通知するための送信パケットを生成する。第1通信端末(XX)が第2通信端末4から通信制限情報を未だ受け取っていない場合、生成される送信パケットは通常パケットである。第1通信端末(XX)の第1送受信部23は、生成された通常パケットで通知を第2通信端末4に送信する。そして、第2通信端末4の第2送受信部41は、第1通信端末2から送信されたパケットを受信する。
【0039】
第2送受信部41は、記憶部43に記憶されている第1通信端末2の属性情報を参照し、第1通信端末(XX)が設置された建物が重要拠点であるか否かを判定する。この例では、第1通信端末(XX)が設置された建物は重要拠点である。このため、第2通信端末4が通信制限実施中であり、制限情報監視部42の判定結果が通信制限実施であっても、第2送受信部41は、制限情報監視部42の判定結果にかかわらず応答パケットに通信制限解除中を示す通信制限情報を付与して第1通信端末(XX)に送信する。第1通信端末(XX)の第1送受信部23は、通信制限解除中を示す通信制限情報が付与されたパケットを受信する。このため、以降においても、第1通信端末(XX)の監視制御部21が建物内各種設備1の異常を検出した場合には、第1通信端末(XX)から第2通信端末4に通常パケットで通知が送信される。
【0040】
一方、第1通信端末(YY)の監視制御部21が建物内各種設備1の異常を検出すると、通信制御部22は異常を通知するための送信パケットを生成する。第1通信端末(YY)が第2通信端末4から通信制限情報を未だ受け取っていない場合、生成される送信パケットは通常パケットである。第1通信端末(YY)の第1送受信部23は、生成された通常パケットで通知を第2通信端末4に送信する。そして、第2通信端末4の第2送受信部41は、第1通信端末2から送信されたパケットを受信する。
【0041】
第2送受信部41は、記憶部43に記憶されている第1通信端末2の属性情報を参照し、第1通信端末(YY)が設置された建物が重要拠点であるか否かを判定する。この例では、第1通信端末(YY)が設置された建物は重要拠点でない。第2通信端末4が通信制限実施中である、すなわち、制限情報監視部42の判定結果が通信制限実施であるため、第2送受信部41は、制限情報監視部42の判定結果に応じて、応答パケットに通信制限実施中を示す通信制限情報を付与して第1通信端末(YY)に送信する。第1通信端末(YY)の第1送受信部23は、通信制限実施中を示す通信制限情報が付与されたパケットを受信する。このため、以降において、第1通信端末(YY)の監視制御部21が建物内各種設備1の異常を検出した場合には、第1通信端末(YY)から第2通信端末4に制限パケットで通知が送信される。
【0042】
この実施の形態に係る通信システムにおいては、図6のシーケンス図に示す動作例のように、第1通信端末2から第2通信端末4に特殊パケットを送信し、第2通信端末4は、特殊パケットの受信時に通信制限の実施及び解除を切り替えるようにしてもよい。例えば、第1通信端末2の第1送受信部23は、第2通信端末4に第1特殊パケットを送信可能である。通常パケットとは異なるパケットである。第1送受信部23は、当該第1通信端末2が設置された建物に、保守員及び監視員の一方又は両方(以下、「保守員等」ともいう)が滞在している場合に、第1特殊パケットを第2通信端末4へ送信する。この場合、第1特殊パケットは、送信元の第1通信端末2が設置された建物に保守員等が滞在していることを示している。
【0043】
第2送受信部41は、第1通信端末2から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す通信制限情報を応答パケットに付して第1通信端末2に送信する。第1通信端末2の第1送受信部23は、通信制限実施中を示す通信制限情報が付与されたパケットを受信する。このため、以降において、第1通信端末2の監視制御部21が建物内各種設備1の異常を検出した場合には、第1通信端末2から第2通信端末4に制限パケットで通知が送信される。
【0044】
また、第1通信端末2の第1送受信部23は、第2通信端末4に第2特殊パケットを送信可能であってもよい。第2特殊パケットは、第1特殊パケットとは異なる特殊パケットである。第1送受信部23は、当該第1通信端末2が設置された建物に、保守員等が滞在しなくなった場合に、第2特殊パケットを第2通信端末4へ送信する。この場合、第2特殊パケットは、送信元の第1通信端末2が設置された建物に保守員等が不在であることを示している。
【0045】
第2送受信部41は、第1通信端末2から送信された第2特殊パケットを受信したときに、通信制限解除中であることを示す通信制限情報を応答パケットに付して第1通信端末2に送信する。第1通信端末2の第1送受信部23は、通信制限解除中を示す通信制限情報が付与されたパケットを受信する。このため、以降において、第1通信端末2の監視制御部21が建物内各種設備1の異常を検出した場合には、第1通信端末2から第2通信端末4に通常パケットで通知が送信される。
【0046】
第1通信端末2側に保守員等が滞在している場合、保守員等により建物内各種設備1の異常等に対処できるため、当該第1通信端末2について通信制限を実施しても、その影響は小さい。そこで、保守員等が滞在しているか否かに応じて特殊パケットを第1通信端末2から第2通信端末4に送信し、通信制限の実施及び解除を行うことで、より適切に通信量を削減することが可能である。また、第1通信端末2側において保守員等の引き上げにより不在になったときには、当該第1通信端末2に対する通信制限を解除するため、保守員等が居なくなった後も第2通信端末4により当該第1通信端末2に対して適切な監視を継続して行うことができる。
【0047】
この実施の形態に係る通信システムにおいては、図7のシーケンス図に示す動作例のように、第1送受信部23は、通信制限実施中であることを示す通信制限情報を受信した後、第2通信端末4に送信するパケットを通常パケットと制限パケットのいずれにするかを、送信データの重要度に応じて切り替えてもよい。例えば、第1送受信部23は、通信制限実施中であることを示す通信制限情報を第1送受信部23が受信した後であっても、重要度が通常よりも高いデータは通常パケットで、すなわち、第2通信端末4に対して通信量を制限しない通信(第2通信モード)で送信する。一方、第1送受信部23は、通信制限実施中であることを示す通信制限情報を第1送受信部23が受信した後であっても、重要度が通常よりも高いデータでなければ制限パケットで、すなわち、第2通信端末4に対して通信量を制限する通信(第1通信モード)で送信する。
【0048】
重要度が通常よりも高いデータとは、例えば、監視制御部21が建物内各種設備1について重故障を検出した時の通知用データである。重故障とは、当該設備の機能停止に至るような重大な故障である。一方、重故障でない故障は軽故障である。軽故障とは、機能停止には至らないまでも当該設備本来の機能を発揮できないような比較的に軽度の故障である。
【0049】
監視制御部21が建物内各種設備1の重故障を検出した場合、通信制御部22は、重故障の発生を第2通信端末4に通知するための送信パケットを生成する。この際、通信制限実施中であることを示す通信制限情報を第1送受信部23が受信した後であっても、重故障の発生を通知するための送信パケットは通常パケットとする。一方、重故障から復帰して監視制御部21が建物内各種設備1の軽故障を検出した場合、通信制御部22は、軽故障の発生を第2通信端末4に通知するための送信パケットを生成する。この際、軽故障の発生を通知するための送信パケットを通常パケットと制限パケットのいずれにするかは、第1通信端末2が受信した最新の通信制限情報が示す内容による。換言すれば、軽故障の発生を通知するための送信パケットを通常パケットと制限パケットのいずれにするかは、当該第1通信端末2の通信モードが第1通信モード及び第2通信モードのいずれであるかによる。第1通信端末2が第1通信モードであれば、軽故障の発生を通知するための送信パケットは制限パケットとする。一方、第1通信端末2が第2通信モードであれば、軽故障の発生を通知するための送信パケットは通常パケットとする。このようにすることで、通信制限中であっても、必要で重要な情報を第2通信端末4に通知することが可能である。
【0050】
この実施の形態に係る通信システムにおいては、図8のシーケンス図に示す動作例のように、第1送受信部23は、通信制限実施中であることを示す通信制限情報を受信した後、制限パケットで同一のデータを複数回送信した場合、当該データは必要かつ重要であると判断し、当該データを第2通信装置0に対して通常パケットで送信するようにしてもよい。図8に示す例では、第1通信端末2から、同一データのパケットAを制限パケットで、すなわち、第2通信端末4に対して通信量を制限する通信(第2通信モード)により2回送信した後、第1通信端末2から、同一データのパケットAを今度は通常パケットで、すなわち、第2通信端末4に対して通信量を制限しない通信(第1通信モード)により再度送信している。以降、第1送受信部23は、パケットAを送信する場合は制限パケットで2回送信した後、通常パケットで1回送信することを繰り返す。このようにすることで、通信制限中であっても、複数回数送付された情報は必要かつ重要である可能性が高いので、必要な情報を第2通信端末4に通知することが可能である。
【0051】
次に、以上のように構成された通信システムの第1通信端末2における処理の流れの一例を図9を参照しながら説明する。まず、ステップS101で第1通信端末2の通信制御部22は、第2通信端末4へ送信するパケットの有無を確認する。送信パケットが有る場合、第1通信端末2は次にステップS102の処理を行う。ステップS102においては、通信制御部22は、第1通信端末2の状態を確認する。第1通信端末2の状態とは、第1通信端末2の現在の通信モードである。換言すれば、第1通信端末2の状態とは、第1通信端末2が最後に受信した第2通信端末4からの通信制限情報が通信制限実施中及び通信制限解除中のいずれを示すものであるのか、ということである。通信制限解除中であれば第1通信端末2は次にステップS104の処理を行う。
【0052】
ステップS104においては、第1送受信部23は、送信パケットが建物内各種設備1の重故障発生を通知するものであるか否かを確認する。重故障発生を通知するものであれば、第1通信端末2は次にステップS113の処理を行う。ステップS113においては、第1送受信部23は、制限パケットで送信する。一方、ステップS104で送信パケットが重故障発生を通知するものでなければ、第1通信端末2は次にステップS112の処理を行う。ステップS112においては、第1送受信部23は、通常パケットで送信する。
【0053】
ステップS102で通信制限実施中である場合、第1通信端末2は次にステップS106の処理を行う。ステップS106においては、第1送受信部23は、送信パケットが重要なデータであるか否かを確認する。送信パケットが重要なデータであれば、第1通信端末2は次にステップS112の処理を行い、第1送受信部23は当該データを通常パケットで送信する。
【0054】
一方、ステップS104で送信パケットが重要なデータでなければ、第1通信端末2は次にステップS108の処理を行う。ステップS108においては、第1送受信部23は同一送信カウンタを更新する。同一送信カウンタは、同一のデータの送信回数を計数する変数である。第1送受信部23は、送信しようとするデータが以前に送信したデータと同一であれば、同一送信カウンタを1だけ増加させる。続くステップS110において、第1送受信部23はステップS108で更新した同一送信カウンタの値を規定回数と比較する。同一送信カウンタの値が規定回数以下であれば、第1通信端末2は次にステップS113の処理を行い、第1送受信部23は当該データを制限パケットで送信する。一方、ステップS110で同一送信カウンタの値が規定回数を超えている場合、第1通信端末2は次にステップS112の処理を行い、第1送受信部23は当該データを通常パケットで送信する。
【0055】
ステップS101で第1通信端末2から第2通信端末4へ送信するパケットが無い場合、第1通信端末2は次にステップS103の処理を行う。ステップS103においては、通信制御部22は、第2通信端末4から送信された応答パケットの受信有無を確認する。応答パケットを受信していない場合は処理を終了する。一方、応答パケットを受信した場合、第1通信端末2は次にステップS105の処理を行う。
【0056】
ステップS105においては、通信制御部22は、受信した応答パケットに含まれる通信制限情報が通信制限実施中及び通信制限解除中のいずれを示すものであるのかを確認する。通信制限情報が通信制限解除中を示す場合、第1通信端末2は次にステップS107の処理を行う。ステップS107においては、通信制御部22は、第1通信端末2の状態を通信制限解除中に設定する。換言すれば、通信制御部22は、第1通信端末2の通信モードを第2通信モードに設定する。一方、ステップS105で通信制限情報が通信制限実施中を示す場合、第1通信端末2は次にステップS109の処理を行う。ステップS109においては、通信制御部22は、第1通信端末2の状態を通信制限実施中に設定する。換言すれば、通信制御部22は、第1通信端末2の通信モードを第1通信モードに設定する。
【0057】
次に、以上のように構成された通信システムの第2通信端末4における処理の流れの一例を図10を参照しながら説明する。まず、ステップS201で第2通信端末4の第2送受信部41は、第1通信端末2からのパケット受信を確認する。受信パケットが無ければ処理を終了する。一方、受信パケットが有れば第2通信端末4は次にステップS202の処理を行う。
【0058】
ステップS202においては、第2送受信部41は、で受信パケットの内容(受信データ)を確認する。受信パケットが第1特殊パケットの場合、第2通信端末4は次にステップS208の処理を行う。ステップS208においては、第2送受信部41は、第1通信端末2への応答に通信制限実施中を示す通信制限情報を付加する。そして、続くステップS210で、制限情報監視部42は、第2通信端末4の状態を通信制限実施中に設定する。
【0059】
ステップS202で受信パケットが第2特殊パケットの場合、第2通信端末4は次にステップS204の処理を行う。ステップS204においては、第2送受信部41は、第2通信端末4の状態が通信制限実施中及び通信制限解除中のいずれであるかを確認する。第2通信端末4の状態が通信制限解除中であれば、第2通信端末4は次にステップS209の処理を行う。ステップS209においては、第2送受信部41は、第1通信端末2への応答に通信制限解除中を示す通信制限情報を付加する。そして、続くステップS211で、制限情報監視部42は、第2通信端末4の状態を通信制限解除中に設定する。
【0060】
ステップS204で第2通信端末4の状態が通信制限実施中であれば、第2通信端末4は次にステップS205の処理を行う。ステップS205においては、第2送受信部は、記憶部43に記憶されている属性情報を参照し、受信パケットの送信元の第1通信端末2の建物が重要拠点であるか否かを確認する。送信元の第1通信端末2の建物が重要拠点である場合、第2通信端末4は次にステップS209の処理を行う。一方、送信元の第1通信端末2の建物が重要拠点でない場合、第2通信端末4は次にステップS206の処理を行う。
【0061】
ステップS206において、制限情報監視部42は、予測通信量の積算値を算出する。続くステップS207において、制限情報監視部42は、通信制限実施の要否を判定する。判定結果が通信制限実施である場合、第2通信端末4は次にステップS208の処理を行う。一方、判定結果が通信制限解除である場合、第2通信端末4は次にステップS209の処理を行う。
【0062】
ステップS202で受信パケットが第1特殊パケット及び第2特殊パケットのいずれでもない場合、第2通信端末4は次にステップS203の処理を行う。ステップS203においては、第2送受信部41は、第2通信端末4の状態が通信制限実施中及び通信制限解除中のいずれであるかを確認する。第2通信端末4の状態が通信制限解除中であれば、第2通信端末4は次にステップS205の処理を行う。一方、第2通信端末4の状態が通信制限実施中であれば、第2通信端末4は次にステップS208の処理を行う。
【0063】
図11は、この実施の形態における第1通信端末2及び第2通信端末4のそれぞれの機能を実現する構成の一例を示す図である。第1通信端末2及び第2通信端末4のそれぞれの機能は、例えば、処理回路により実現される。処理回路は、プロセッサ101及びメモリ102を備えていてもよい。この場合、第1通信端末2及び第2通信端末4のそれぞれの機能は、コンピュータにより実現できる。処理回路は、専用ハードウェア103であってもよい。処理回路の一部が専用ハードウェア103として形成され、かつ、当該処理回路はさらにプロセッサ101及びメモリ102を備えていてもよい。同図に示す例においては、処理回路の一部は専用ハードウェア103として形成されている。また、同図に示す例において、処理回路は、プロセッサ101及びメモリ102をさらに備えている。
【0064】
一部が少なくとも1つの専用ハードウェア103である処理回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路が少なくとも1つのプロセッサ101及び少なくとも1つのメモリ102を備える場合、第1通信端末2及び第2通信端末4のそれぞれの機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
【0065】
ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ102に格納される。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ102には、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM及びEEPROM等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、又は磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク及びDVD等の各種記憶媒体が該当する。
【0066】
このようにして、第1通信端末2及び第2通信端末4のそれぞれの処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、第1通信端末2及び第2通信端末4のそれぞれの各機能を実現することができる。第1通信端末2及び第2通信端末4のそれぞれの処理回路が少なくともプロセッサ101及びメモリ102を備える場合、第1通信端末2及び第2通信端末4のそれぞれにおいてメモリ102に記憶されたプログラムをプロセッサ101が実行し、第1通信端末2及び第2通信端末4のそれぞれのハードウェアとソフトウェアとが協働することによって、第1通信端末2及び第2通信端末4のそれぞれが備える各部の機能が実現される。
【0067】
なお、本開示においては、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態を任意に組み合わせてもよい。以下に、本開示の諸態様の例を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
第1送受信部を有する第1装置と、
第2送受信部を有し、前記第1装置と通信回線を介して通信する第2装置と、を備え、
前記第2送受信部は、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を前記第1装置に送信し、
前記第1送受信部は、前記第2装置から送信された前記通信制限情報を受信し、
前記第1装置は、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、前記第2装置に対して通信量を制限する通信を実施し、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部をさらに備えた通信システム。
(付記2)
前記第1装置は、建物内の監視情報を収集する監視情報収集部をさらに備え、
前記第2装置は、前記通信回線を介して前記建物を遠隔で監視するセンター装置である付記1に記載の通信システム。
(付記3)
前記第2装置は、前記第1装置の属性情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記第2送受信部は、送信先の前記第1装置の前記属性情報に応じて、前記通信制限情報が通信制限実施中及び通信制限解除中のいずれを示すものであるかを切り替える付記1又は付記2に記載の通信システム。
(付記4)
前記第2送受信部は、前記第2送受信部が、前記第1装置から送信されたデータを受信したときに、前記通信制限情報を前記第1装置に送信する付記1から付記3のいずれか一項に記載の通信システム。
(付記5)
前記第2送受信部は、前記第2送受信部が、前記第1装置から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1装置に送信する付記4に記載の通信システム。
(付記6)
前記第2送受信部は、前記第2送受信部が、前記第1装置から送信された前記第1特殊パケットとは異なる第2特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中でないことを示す前記通信制限情報を前記第1装置に送信する付記5に記載の通信システム。
(付記7)
前記第1送受信部は、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1送受信部が受信した後、重要度が通常よりも高いデータを前記第2装置に対して通信量を制限しない通信で送信する付記1から付記6のいずれか一項に記載の通信システム。
(付記8)
前記第1送受信部は、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1送受信部が受信した後、前記第2装置に対して通信量を制限する通信で同一のデータを複数回送信した場合、当該データを前記第2装置に対して通信量を制限しない通信で送信する付記1から付記7のいずれか一項に記載の通信システム。
(付記9)
相手装置と通信回線を介して通信する通信装置であって、
前記相手装置から送信された、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を受信する受信部と、
前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、前記相手装置に対して通信量を制限する通信を実施し、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記相手装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部と、を備えた通信装置。
(付記10)
第1装置と第2装置とが通信回線を介して通信する通信方法であって、
前記第2装置が、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を前記第1装置に送信するステップと、
前記第1装置が、前記第2装置から送信された前記通信制限情報を受信するステップと、
前記第1装置が、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合に、前記第2装置に対して通信量を制限する通信を実施するステップと、
前記第1装置が、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合に、前記第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施するステップと、備えた通信方法。
(付記11)
相手装置と通信回線を介して通信する通信装置のコンピュータに、
前記相手装置から送信された、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を受信するステップと、
前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合に、前記相手装置に対して通信量を制限する通信を実施するステップと、
前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記相手装置に対して通信量を制限しない通信を実施するステップと、を実行させるための通信制御プログラム。
【符号の説明】
【0068】
1 建物内各種設備
2 第1通信端末
3 通信回線
4 第2通信端末
21 監視制御部
22 通信制御部
23 第1送受信部
41 第2送受信部
42 制限情報監視部
43 記憶部
101 プロセッサ
102 メモリ
103 専用ハードウェア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1送受信部を有する第1装置と、
第2送受信部を有し、前記第1装置と通信回線を介して通信する第2装置と、を備え、
前記第2送受信部は、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を前記第1装置に送信し、
前記第1送受信部は、前記第2装置から送信された前記通信制限情報を受信し、
前記第1装置は、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、前記第2装置に対して通信量を制限する通信を実施し、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部をさらに備え
前記第2送受信部は、前記第2送受信部が、前記第1装置から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1装置に送信する通信システム。
【請求項2】
前記第1装置は、建物内の監視情報を収集する監視情報収集部をさらに備え、
前記第2装置は、前記通信回線を介して前記建物を遠隔で監視するセンター装置である請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記第2装置は、前記第1装置の属性情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記第2送受信部は、送信先の前記第1装置の前記属性情報に応じて、前記通信制限情報が通信制限実施中及び通信制限解除中のいずれを示すものであるかを切り替える請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記第2送受信部は、前記第2送受信部が、前記第1装置から送信された前記第1特殊パケットとは異なる第2特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中でないことを示す前記通信制限情報を前記第1装置に送信する請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項5】
前記第1送受信部は、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1送受信部が受信した後、重要度が通常よりも高いデータを前記第2装置に対して通信量を制限しない通信で送信する請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項6】
前記第1送受信部は、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1送受信部が受信した後、前記第2装置に対して通信量を制限する通信で同一のデータを複数回送信した場合、当該データを前記第2装置に対して通信量を制限しない通信で送信する請求項1又は請求項2に記載の通信システム。
【請求項7】
相手装置と通信回線を介して通信する通信装置であって、
前記相手装置から送信された、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を受信する受信部と、
前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、前記相手装置に対して通信量を制限する通信を実施し、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記相手装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部と、を備え
前記相手装置は、前記相手装置が、前記通信装置から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記通信装置に送信する通信装置。
【請求項8】
第1装置と第2装置とが通信回線を介して通信する通信方法であって、
前記第2装置が、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を前記第1装置に送信する制限情報送信ステップと、
前記第1装置が、前記第2装置から送信された前記通信制限情報を受信する制限情報受信ステップと、
前記第1装置が、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合に、前記第2装置に対して通信量を制限する通信を実施する制限通信ステップと、
前記第1装置が、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合に、前記第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施する非制限通信ステップと、備え
前記制限情報送信ステップは、前記第2装置が、前記第1装置から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1装置に送信するステップを含む通信方法。
【請求項9】
相手装置と通信回線を介して通信する通信装置のコンピュータに、
前記相手装置から送信された、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を受信するステップと、
前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合に、前記相手装置に対して通信量を制限する通信を実施するステップと、
前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記相手装置に対して通信量を制限しない通信を実施するステップと、を実行させるための第1プログラムと、
前記相手装置のコンピュータに、前記相手装置が、前記通信装置から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記通信装置に送信するステップを実行させるための第2プログラムと、を備えた通信制御プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本開示に係る通信システムは、第1送受信部を有する第1装置と、第2送受信部を有し、前記第1装置と通信回線を介して通信する第2装置と、を備え、前記第2送受信部は、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を前記第1装置に送信し、前記第1送受信部は、前記第2装置から送信された前記通信制限情報を受信し、前記第1装置は、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、前記第2装置に対して通信量を制限する通信を実施し、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部をさらに備え、前記第2送受信部は、前記第2送受信部が、前記第1装置から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1装置に送信する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示に係る通信装置は、相手装置と通信回線を介して通信する通信装置であって、前記相手装置から送信された、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を受信する受信部と、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合、前記相手装置に対して通信量を制限する通信を実施し、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記相手装置に対して通信量を制限しない通信を実施する通信制御部と、を備え、前記相手装置は、前記相手装置が、前記通信装置から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記通信装置に送信する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本開示に係る通信方法は、第1装置と第2装置とが通信回線を介して通信する通信方法であって、前記第2装置が、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を前記第1装置に送信する制限情報送信ステップと、前記第1装置が、前記第2装置から送信された前記通信制限情報を受信する制限情報受信ステップと、前記第1装置が、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合に、前記第2装置に対して通信量を制限する通信を実施する制限通信ステップと、前記第1装置が、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合に、前記第2装置に対して通信量を制限しない通信を実施する非制限通信ステップと、備え、前記制限情報送信ステップは、前記第2装置が、前記第1装置から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記第1装置に送信するステップを含む
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本開示に係る通信制御プログラムは、相手装置と通信回線を介して通信する通信装置のコンピュータに、前記相手装置から送信された、通信制限実施中か否かを示す通信制限情報を受信するステップと、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものである場合に、前記相手装置に対して通信量を制限する通信を実施するステップと、前記通信制限情報が通信制限実施中を示すものでない場合、前記相手装置に対して通信量を制限しない通信を実施するステップと、を実行させるための第1プログラムと、前記相手装置のコンピュータに、前記相手装置が、前記通信装置から送信された第1特殊パケットを受信したときに、通信制限実施中であることを示す前記通信制限情報を前記通信装置に送信するステップを実行させるための第2プログラムと、を備える。