(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013393
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】プラズマアクチュエータ
(51)【国際特許分類】
H05H 1/24 20060101AFI20240125BHJP
F15D 1/12 20060101ALI20240125BHJP
B64C 13/50 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
H05H1/24
F15D1/12
B64C13/50
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115448
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】503361400
【氏名又は名称】国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯島 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】満尾 和徳
【テーマコード(参考)】
2G084
【Fターム(参考)】
2G084AA23
2G084BB36
2G084CC02
2G084CC08
2G084CC19
2G084CC20
2G084CC34
2G084DD01
2G084DD14
2G084DD21
(57)【要約】
【課題】空力制御性能を維持しながら省電力化を実現することが可能なプラズマアクチュエータを提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係るプラズマアクチュエータは第1正極と、第2正極と、駆動部とを具備する。前記第1正極は第1辺を有する。前記第2正極は前記第1正極と離間し、前記第1辺と平行かつ前記第1辺と所定間隔を空けて対向する第2辺を有する。前記駆動部は前記第1正極及び前記第2正極と負極の間に、ナノ秒直流電圧パルスを印加する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1辺を有する第1正極と、
前記第1正極と離間し、前記第1辺と平行かつ前記第1辺と所定間隔を空けて対向する第2辺を有する第2正極と、
前記第1正極及び前記第2正極と負極の間に、ナノ秒直流電圧パルスを印加する駆動部と
を具備するプラズマアクチュエータ。
【請求項2】
請求項1に記載のプラズマアクチュエータであって、
前記ナノ秒直流パルス信号の印加により、前記第1正極と前記負極の間及び前記第2正極と前記負極の間にプラズマ放電が生じるように構成されている
プラズマアクチュエータ。
【請求項3】
請求項2に記載のプラズマアクチュエータであって、
前記第1正極と前記負極の間のプラズマ放電により生じた圧縮波と前記第2正極と前記負極の間のプラズマ放電により生じた圧縮波が干渉し、強め合うように構成されている
プラズマアクチュエータ。
【請求項4】
請求項1に記載のプラズマアクチュエータであって、
前記所定間隔は5mmである
プラズマアクチュエータ。
【請求項5】
請求項1に記載のプラズマアクチュエータであって、
前記第1辺及び前記第2辺は直線状である
プラズマアクチュエータ。
【請求項6】
請求項1に記載のプラズマアクチュエータであって、
負極と、
前記第1正極及び前記第2正極と前記負極を絶縁する絶縁層と
をさらに具備するプラズマアクチュエータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空力制御を行うプラズマアクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
航空機等の空力性能向上のための空力制御デバイスの一つとして、誘電体バリア放電を用いたプラズマアクチュエータ(PA)がある。PAは物体表面に薄膜形状のデバイスを設置するだけで既存の機体に容易に適用できるため、空力制御の実用化技術として期待されている。
【0003】
PAは、誘起流を生じさせる連続放電型のAC(alternate current)型プラズマアクチュエータ(AC-PA)と、圧縮波を生じさせるナノ秒パルス放電型プラズマアクチュエータ(ns(nanosecond)-PA)に大別される。空力制御デバイスは省電力で機能する方が効率的であり、PAにおいても効率の良いデバイスの開発が進められている。AC-PAにおいては、より小さい電力で誘起流の運動エネルギーを高め、空力制御(境界層剥離制御)が可能となるような電極形状が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-205215号公報
【特許文献2】特開2014-009796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、ns-PAでは、プラズマ放電により発生する圧縮波によって、境界層剥離が制御されると考えられており、AC-PAとは空力制御メカニズムが異なるため、省電力化に際してAC-PAの手法をそのまま適用することはできない。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、空力制御性能を維持しながら省電力化を実現することが可能なプラズマアクチュエータ(ns-PA)を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係るプラズマアクチュエータは、第1正極と、第2正極と、駆動部とを具備する。
前記第1正極は第1辺を有する。
前記第2正極は前記第1正極と離間し、前記第1辺と平行かつ前記第1辺と所定間隔を空けて対向する第2辺を有する。
前記駆動部は前記第1正極及び前記第2正極と負極の間に、ナノ秒直流電圧パルスを印加する。
【0008】
前記プラズマアクチュエータは、前記ナノ秒直流パルス信号の印加により、前記第1正極と前記負極の間及び前記第2正極と前記負極の間にプラズマ放電が生じるように構成されていてもよい。
【0009】
前記プラズマアクチュエータは、前記第1正極と前記負極の間のプラズマ放電により生じた圧縮波と前記第2正極と前記負極の間のプラズマ放電により生じた圧縮波が干渉し、強め合うように構成されていてもよい。
【0010】
前記所定間隔は5mmであってもよい。
【0011】
前記第1辺及び前記第2辺は直線状であってもよい。
【0012】
前記プラズマアクチュエータは、負極と、前記第1正極及び前記第2正極と前記負極を絶縁する絶縁層とをさらに具備してもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、第1正極と第2正極を対向させることにより、それぞれにおいて生じたプラズマ放電による圧縮波を干渉させ、強め合うことができ、空力制御性能を維持しながら省電力化を実現することが可能なプラズマアクチュエータを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態に係るプラズマアクチュエータの模式図である。
【
図2】前記プラズマアクチュエータが備える電極部の斜視図である。
【
図3】前記プラズマアクチュエータが備える電極部の断面図である。
【
図4】前記プラズマアクチュエータが備える電極部の平面図である。
【
図5】前記プラズマアクチュエータが備える電極部の一部構成の平面図である。
【
図6】前記プラズマアクチュエータが備える電極部の一部構成の平面図である。
【
図7】前記プラズマアクチュエータが備える電極部の一部構成の平面図である。
【
図8】前記プラズマアクチュエータが備える駆動部が生成するナノ秒直流電圧パルスの波形である。
【
図9】従来構造を有するプラズマアクチュエータの動作を示す模式図である。
【
図10】本発明の実施形態に係るプラズマアクチュエータの動作を示す模式図である。
【
図11】本発明の変形例に係るプラズマアクチュエータが備える電極部の断面図である。
【
図12】本発明の実施例に係る翼型模型及び電極部の斜視図である。
【
図14】本発明の比較例に係るプラズマアクチュエータの翼型表面での負圧の測定結果である。
【
図15】本発明の実施例に係るプラズマアクチュエータの翼型表面での負圧の測定結果である。
【
図16】本発明の実施例及び比較例に係るプラズマアクチュエータの消費電力の測定結果である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0016】
[プラズマアクチュエータの構成]
本発明の実施形態に係るプラズマアクチュエータ(以下、PA)について説明する。
図1は本実施形態に係るPA100の模式図である。同図に示すように、PA100は電極部110、駆動部120及び測定部130を備える。電極部110と駆動部120は正極配線141及び負極配線142で接続されている。
【0017】
図2は電極部110の斜視図であり、
図3は電極部110の断面図、
図4は電極部110の平面図である。これらの図に示すように電極部110は第1正極111、第2正極112、正極接続部113、負極114、第1絶縁層115、第2絶縁層116及び第3絶縁層117を備える。電極部110はフィルム状であり、対象物150に設置されている。対象物150は特に限定されないが、航空機や風車の翼、パンタグラフ、自動車の車体等である。
【0018】
図3に示すように、電極部110では対象物150側に第1絶縁層115が設けられ、第1絶縁層115上に負極114が設けられている。さらに、負極114上に第2絶縁層116が設けられている。
図5は第2絶縁層116上の電極配置を示す平面図である。
図3及び
図5に示すように第2絶縁層116上には第1正極111、第2正極112及び正極接続部113が設けられている。
図3及び
図4に示すように、第1正極111、第2正極112及び正極接続部113上には第3絶縁層117が設けられている。
【0019】
第1正極111及び第2正極112は、PA100の正極として機能する。第1正極111及び第2正極112は銅等の導電性材料からなるフィルムである。
図6は、第1正極111及び第2正極112を示す平面図である。同図に示すように第1正極111及び第2正極112は一方向(Y方向)に沿って延伸する帯状形状を有し、互いに離間する。
【0020】
第1正極111の辺のうち第2正極112側の辺を第1辺111aとし、第2正極112の辺のうち第1正極111側の辺を第2辺112aとする。第1辺111aと第2辺112aは平行であり、共に直線状である。第1辺111aと第2辺112aは間隔Dを空けて対向し、間隔Dは5mmが好適である(実施例参照)。
【0021】
正極接続部113は、正極配線141と第1正極111及び第2正極112を電気的に接続する。正極接続部113は
図5に示すように、第1正極111及び第2正極112に当接し、
図2に示すように正極配線141が接続される。正極接続部113は銅等の導電性材料からなるフィルムである。
【0022】
負極114はPA100の負極として機能する。負極114は銅等の導電性材料からなるフィルムである。
図7は第1正極111及び第2正極112と負極114の位置関係を示す平面図である。同図に示すように負極114は第1正極111及び第2正極112の延伸方向(Y方向)に沿って延伸する帯状形状を有し、厚み方向(Z方向)から見て大部分が第1正極111と第2正極112の間に位置する。
【0023】
第1絶縁層115は対象物150側に設けられ、負極114と対象物150を絶縁する。第2絶縁層116は、負極114と第1正極111及び第2正極112の間に設けられ、負極114と第1正極111及び第2正極112を絶縁する。第3絶縁層117は第1正極111、第2正極112及び正極接続部113上に設けられ、これらを外部から絶縁する。
図3に示すように第3絶縁層117は、第1正極111の第1辺111a近傍が露出し、第2正極112の第2辺112a近傍が露出するように配置されている。第1絶縁層115、第2絶縁層116及び第3絶縁層117はポリイミド等の絶縁性材料からなるテープである。
【0024】
駆動部120は電極部110を駆動する。駆動部120は
図1に示すように、電源121及び関数発生器122を有し、これらは信号線143で接続されている。電源121はDC(Direct Current)電源である。関数発生器122は、電源121へパルス周期を制御するための信号を送り、電源121は、その周期でナノ秒パルス幅の直流電圧信号を生成する。
図8は電源121が生成するナノ秒直流電圧パルスの波形である。同図に示すように、ナノ秒直流電圧パルスは、パルス幅tを有する電圧パルスであり、パルス幅は数百ns、パルス周期は数十~数百Hzとすることができる。
【0025】
電源121は、正極配線141によって正極接続部113と接続され、負極配線142によって負極114と接続されている。このため、駆動部120から第1正極111及び第2正極112と負極114の間に上記ナノ秒直流電圧パルスが印加される。
【0026】
測定部130は、駆動部120から出力される電圧及び電流を測定する。測定部130は
図1に示すようにオシロスコープ131、電圧プローブ132及び電流プローブ133を備える。電圧プローブ132は、正極配線141及び負極配線142に接続され、正極配線141と負極配線142の間の電圧を検出する。電流プローブ133は正極配線141を流れる電流を検出する。オシロスコープ131はこれらの電圧波形及び電流波形を表示する。
【0027】
[プラズマアクチュエータの動作]
PA100の動作について、従来構造のPAとの比較の上で説明する。
図9は従来構造を有するPA200の動作を示す模式図である。同図に示すようにPA200は電極部210を備える。電極部210は正極211、負極214、第1絶縁層215、第2絶縁層216及び第3絶縁層217を備え、対象物250に設置されている。正極211は1つの帯状電極であり、電極部110のように2つの正極が対向する構造ではない。
【0028】
電極部210において正極211と負極214の間にナノ秒直流電圧パルスを印加すると、
図9に示すように正極211の近傍にプラズマ放電Pが生じ、それにより空気中に圧縮波Wが発生する。この圧縮波Wにより対象物250表面での境界層剥離が抑制される。境界層剥離は航空機の翼等で生じる現象であり、境界層剥離が生じると、空気抵抗が増大し、揚力も減少するが、圧縮波Wによりこれを解消することが可能となる。
【0029】
一方、
図10はPA100の動作を示す模式図である。電極部110において第1正極111及び第2正極112と負極114の間にナノ秒直流電圧パルスを印加すると、
図10に示すように第1正極111の近傍にプラズマ放電P1が生じ、それにより空気中に圧縮波W1が発生する。さらに、第2正極112の近傍にもプラズマ放電P2が生じ、それにより空気中に圧縮波W2が発生する。この圧縮波W1と圧縮波W2が干渉を生じることにより強め合い、強い圧縮波が生成される。これにより、境界層剥離の抑制能力が向上する(実施例参照)。
【0030】
この際、PA100の消費電力はPA200の消費電力と同程度であり(実施例参照)、PA100では消費電力を維持したまま、境界層剥離の抑制能力を向上させることが可能である。換言すればPA100では、境界層剥離の抑制能力をPA200と同等とする場合、消費電力の低減が可能である。
【0031】
なお、PA100においてプラズマ放電を強め、より強い圧縮波を発生させるための方法としては、電極部110に印加される電圧を高くする、各絶縁層をより放電しやすい材料に変える、各絶縁層の厚みを薄くする、各電極をより導電性の高い材料に変える等が挙げられる。
【0032】
[その他の構成]
上記説明において電極部110は負極114を備えるものとしたが、対象物150を負極として利用することが可能な場合、電極部110は負極114を備えないものであってもよい。
図11はこの構成を有する電極部110の断面図である。同図に示すように負極配線142(
図1参照)は対象物150に電気的に接続され、対象物150が負極として機能する。
【0033】
また、第1正極111と第2正極111は直線状の第1辺111a及び第2辺112aを有するとしたが、第1辺111aと第2辺112aは平行であればよく、直線状に限られない。第1辺111aと第2辺112aは例えば曲線状や折れ線状であってもよい。
【実施例0034】
[正極間の距離について]
上記実施形態に係る電極部110において第1辺111aと第2辺112aの間隔D(
図6参照)を検討した。各種の間隔Dを有する電極部110を作製し、BOS(背景画像シュリーレン)法によって、圧縮波を観察した。その結果、間隔Dが5mmの場合、可視化された圧縮波は観察された。一方、間隔Dが小さい場合(1mm、2mm、3mm)と、大きい場合(6mm、7mm、10mm)では可視化された圧縮波は観察されなかった。したがって間隔Dは5mmが好適である。
【0035】
[翼型模型への適用について]
上記実施形態に係る電極部110を作製し、翼型模型(NACA0012)に設置してその効果を検証した。
図12は翼型模型160と電極部110を示す模式図であり、翼型模型160は上記実施形態における対象物150に相当する。同図に示すように翼型模型160はスパン長sが300mm、コード長cが150mmである。翼型模型160のスパン長方向の中心には、コード長方向に沿って並び、翼型表面の負圧を計測する圧力孔が設けられている。
【0036】
図13は翼型模型160の前縁近傍と電極部110の断面である。同図に示すように、電極部110を翼型模型160の翼前縁に設置した。第1辺111aと第2辺112aの間隔Dは5mmとし、翼型模型160の翼前縁先辺と第1辺111aを一致させた(図中、線R)。なお、第1正極111と第2正極112の中心を翼前縁先辺と一致させると、電極部110の曲率が大きくなり、圧縮波の干渉が生じにくくなるため不適当である。
【0037】
[測定結果について]
比較例として従来構造を有する電極部210(
図9参照)を設置した翼型模型160と、実施例として上記実施形態に係る電極部110を設置した翼型模型160について、風洞試験を実施し、圧力孔により翼型表面での負圧を測定した。電極部110は
図13に示す配置とし、電極部210は正極211の負極214側の辺が翼型模型160の翼前縁先辺と一致する配置とした。風洞試験の条件は一様流風速:40m/s、迎角:22°、ピーク電圧:8kV、換算周波数(F
+):0.5とした。換算周波数F
+は以下の(式1)で導出される。
【0038】
F
+=f×(c/U
∞)・・・(式1)
なお、fは電極部110及び電極部210に供給されるナノ秒直流電圧パルスの放電周波数であり、cは上述したコード長c(
図12参照)、U
∞は一様流速である。
【0039】
図14は比較例に係る、電極部210を設置した翼型模型160での測定結果である。横軸(x/c)は翼型模型160のコード長方向での位置を示し、「0」は翼前縁、「1」は翼後縁である。縦軸(Cp)は圧力孔によって計測された翼型上面及び翼型下面での負圧の圧力係数である。同図に示すように、電極部210を駆動させていない場合(「PA OFF」)に比べて電極部210を駆動させた場合(「PA ON」)、翼型上面での負圧が若干大きくなり、境界層剥離が抑制されていることがわかる。
【0040】
一方、
図15は実施例に係る、電極部110を設置した翼型模型160での測定結果である。横軸(x/c)及び縦軸(Cp)は
図14と同一である。
図15に示すように、電極部110を駆動させていない場合(「PA OFF」)に比べて電極部110を駆動させた場合(「PA ON」)、翼型上面での負圧が大きくなり、境界層剥離が抑制されている。
図14との比較により、電極部110による負圧の上昇幅は、電極部210による負圧の上昇幅より大幅に大きく、電極部110の構造により、境界層剥離が著しく抑制されていることがわかる。
【0041】
さらに、
図16は、
図14及び
図15に示す測定を実行した際のPA200の消費電力とPA100の消費電力を比較したグラフである。同図に示すように、PA200(図中、「比較例」)の消費電力とPA100(図中、「実施例」)の消費電力は同等であった。このため、PA100はPA200と同等の消費電力で、境界層剥離をさらに抑制することが可能であるといえる。
【0042】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。