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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134020
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】接続構造および電子基板
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/18 20060101AFI20240926BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20240926BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20240926BHJP
   H05K 1/18 20060101ALI20240926BHJP
【FI】
G06F1/18 E
G06F1/16 312E
G06F1/16 312F
G06F1/18 C
H05K1/02 R
H05K1/18 U
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044093
(22)【出願日】2023-03-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-08-27
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】楊 学雍
(72)【発明者】
【氏名】ゴメス エコ ダンテ
【テーマコード(参考)】
5E336
5E338
【Fターム(参考)】
5E336CC59
5E336DD12
5E336EE15
5E336GG30
5E338DD18
5E338DD21
5E338EE60
(57)【要約】
【課題】コネクタとフラットケーブルとの接続不良を防止することができる接続構造および電子基板を提供する。
【解決手段】接続構造10の電子基板16には、コネクタ54が実装される箇所で、X1方向には第1種コネクタライン60Aが記され、X2方向には第2種コネクタライン60Bが記されている。コネクタ54によって第2種コネクタライン60Bは覆われており、第1種コネクタライン60Aは一部が露呈されている。フラットケーブル48のX1方向の縁48aでは、第1種ケーブルライン62Aaフラットケーブル48に対して一部が露呈されるように記され、第2種ケーブルライン62Baがその外側に隣接して記されている。X2方向の縁48bでは、第2種ケーブルライン62Bb覆われ、第1種ケーブルライン62Abがその外側に隣接して記されている。第1種ラインは実線で、第2種ラインは破線である。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子基板に実装されたコネクタに対してフラットケーブルが接続されている接続構造であって、
前記コネクタが実装される箇所で、前記フラットケーブルの延在方向に対して直交する幅方向の一方には第1種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、他方には第2種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、
前記フラットケーブルが延在する箇所で前記幅方向の両端にはそれぞれ第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインが前記延在方向に沿って隣接して記されており、
前記第1種コネクタラインおよび前記第2種コネクタラインは実装されている前記コネクタと外縁が一致して該コネクタで覆われるように記され、
前記フラットケーブルの前記一方の縁では、該縁を境として内側に第1種ケーブルラインが記され、外側に第2種ケーブルラインが記され、
前記フラットケーブルの前記他方の縁では、該縁を境として外側に第1種ケーブルラインが記され、内側に第2種ケーブルラインが記され、
前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインは同種の線であり、
前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインとは異なる同種の線である
ことを特徴とする接続構造。
【請求項2】
電子基板に実装されたコネクタに対してフラットケーブルが接続されている接続構造であって、
前記コネクタが実装される箇所で、前記フラットケーブルの延在方向に対して直交する幅方向の一方には第1種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、他方には第2種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、
前記フラットケーブルが延在する箇所で前記幅方向の両端にはそれぞれ第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインが並列して記されており、
前記コネクタによって前記第2種コネクタラインは覆われており、前記第1種コネクタラインは一部が露呈されており、
前記フラットケーブルの前記一方の縁では、前記第1種ケーブルラインが前記フラットケーブルによって一部が覆われるように前記延在方向に沿って記され、第2種ケーブルラインが前記第1種ケーブルラインの外側に隣接する位置で露呈して記され、
前記フラットケーブルの前記他方の縁では、前記第1種ケーブルラインが前記フラットケーブルによって一部が覆われるように前記延在方向に沿って記され、前記第2種ケーブルラインが前記第1種ケーブルラインの内側に隣接する位置に記されており、
前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインは同種の線であり、
前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインとは異なる同種の線である
ことを特徴とする接続構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の接続構造において、
前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインと前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインとは、一方が実線であり、他方が破線である
ことを特徴とする接続構造。
【請求項4】
請求項1または2に記載の接続構造において、
前記第1種コネクタライン、前記第1種ケーブルライン、前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、シルク印刷によって記されている
ことを特徴とする接続構造。
【請求項5】
請求項1または2に記載の接続構造において、
第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインは、前記コネクタに覆われない延在方向長さが前記コネクタより長い
ことを特徴とする接続構造。
【請求項6】
フラットケーブルを接続固定するコネクタが実装される電子基板であって、
前記コネクタが実装される箇所で、前記フラットケーブルの延在方向に対して直交する幅方向の一方には第1種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、他方には第2種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、
前記フラットケーブルが延在する箇所で前記幅方向の両端にはそれぞれ第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインが並列して記されており、
前記第1種コネクタラインおよび前記第2種コネクタラインは正規の位置に実装される前記コネクタと外縁が一致して該コネクタで覆われるように記され、
正規の位置に接続固定される前記フラットケーブルの前記一方の縁では、該縁を境として内側に第1種ケーブルラインが記され、外側に第2種ケーブルラインが記され、
正規の位置に接続固定される前記フラットケーブルの前記他方の縁では、該縁を境として外側に第1種ケーブルラインが記され、内側に第2種ケーブルラインが記され、
前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインは同種の線であり、
前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインとは異なる同種の線である
ことを特徴とする電子基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子基板に実装されたコネクタに対してフラットケーブルが接続されている接続構造、およびフラットケーブルを接続固定するコネクタが実装される電子基板に関する。
【背景技術】
【0002】
FPCなどのフラットケーブルは柔軟性に優れており折り曲げが可能で配策自由度が高く、ノート型パソコンなどの電子機器に適用されることがある。フラットケーブルは電子基板に実装されたコネクタに接続される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-087383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、実装機の性能等によってはコネクタが電子基板の正規の位置に対して目視でほとんど認識されない程度にずれて実装される場合がある。このため、作業者がフラットケーブルを正規の位置に合わせてコネクタと接続をしても接続不良が発生する懸念がある。特にノート型パソコンなどの電子機器は高性能化および小型化が要請されており、コネクタおよびフラットケーブルについても小型化および狭ピッチ化される傾向にあって、僅かな実装誤差により上記の接続不良が発生する懸念がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、コネクタとフラットケーブルとの接続不良を防止することのできる接続構造および電子基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の第1態様に係る接続構造は、電子基板に実装されたコネクタに対してフラットケーブルが接続されている接続構造であって、前記コネクタが実装される箇所で、前記フラットケーブルの延在方向に対して直交する幅方向の一方には第1種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、他方には第2種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、前記フラットケーブルが延在する箇所で前記幅方向の両端にはそれぞれ第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインが前記延在方向に沿って隣接して記されており、前記第1種コネクタラインおよび前記第2種コネクタラインは実装されている前記コネクタと外縁が一致して該コネクタで覆われるように記され、前記フラットケーブルの前記一方の縁では、該縁を境として内側に第1種ケーブルラインが記され、外側に第2種ケーブルラインが記され、前記フラットケーブルの前記他方の縁では、該縁を境として外側に第1種ケーブルラインが記され、内側に第2種ケーブルラインが記され、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインは同種の線であり、前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインとは異なる同種の線である。
【0007】
また、本発明の第2態様に係る接続構造は、電子基板に実装されたコネクタに対してフラットケーブルが接続されている接続構造であって、前記コネクタが実装される箇所で、前記フラットケーブルの延在方向に対して直交する幅方向の一方には第1種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、他方には第2種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、前記フラットケーブルが延在する箇所で前記幅方向の両端にはそれぞれ第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインが並列して記されており、前記コネクタによって前記第2種コネクタラインは覆われており、前記第1種コネクタラインは一部が露呈されており、前記フラットケーブルの前記一方の縁では、前記第1種ケーブルラインが前記フラットケーブルによって一部が覆われるように前記延在方向に沿って記され、第2種ケーブルラインが前記第1種ケーブルラインの外側に隣接する位置で露呈して記され、前記フラットケーブルの前記他方の縁では、前記第1種ケーブルラインが前記フラットケーブルによって一部が覆われるように前記延在方向に沿って記され、前記第2種ケーブルラインが前記第1種ケーブルラインの内側に隣接する位置に記されており、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインは同種の線であり、前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインとは異なる同種の線である。
【0008】
さらに、本発明の第3態様に係る電子基板は、フラットケーブルを接続固定するコネクタが実装される電子基板であって、前記コネクタが実装される箇所で、前記フラットケーブルの延在方向に対して直交する幅方向の一方には第1種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、他方には第2種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、前記フラットケーブルが延在する箇所で前記幅方向の両端にはそれぞれ第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインが並列して記されており、前記第1種コネクタラインおよび前記第2種コネクタラインは正規の位置に実装される前記コネクタと外縁が一致して該コネクタで覆われるように記され、正規の位置に接続固定される前記フラットケーブルの前記一方の縁では、該縁を境として内側に第1種ケーブルラインが記され、外側に第2種ケーブルラインが記され、正規の位置に接続固定される前記フラットケーブルの前記他方の縁では、該縁を境として外側に第1種ケーブルラインが記され、内側に第2種ケーブルラインが記され、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインは同種の線であり、前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインとは異なる同種の線である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記態様によれば、コネクタとフラットケーブルとの接続不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る接続構造電子基板が適用されている電子機器の斜視図である。
図2図2は、電子基板およびフラットケーブルの模式平面図である。
図3図3は、電子基板、コネクタおよびフラットケーブルによる接続構造の分解斜視図である。
図4図4は、部品実装前の状態の電子基板におけるコネクタが実装される箇所の拡大平面図である。
図5図5は、コネクタが正規の位置よりわずかにX1方向にずれて実装された場合で、該コネクタに対してフラットケーブルが正しく接続された状態を示す模式平面図である。
図6図6は、コネクタが正規の位置よりわずかにX2方向にずれて実装された場合で、該コネクタに対してフラットケーブルが正しく接続された状態を示す模式平面図である。
図7図7は、コネクタが正規の位置よりわずかにX1方向にずれて実装された場合で、該コネクタに対してフラットケーブルがずれて接続された状態を示す模式平面図である。
図8図8は、コネクタが正規の位置よりわずかにX2方向にずれて実装された場合で、該コネクタに対してフラットケーブルがずれて接続された状態を示す模式平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明にかかる接続構造および電子基板の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る接続構造10および電子基板12,14,16が適用されている電子機器11の斜視図である。電子基板12,14,16は、例えばガラスエポキシ基板またはプリント基板などである。なお、本発明にかかる電子基板は部品実装前のPWB(Printed Wiring Board)、および実装後のPCB ASSY(Printed Circuit Board Assembly)の両方を含むものとする。
【0013】
ここで例示する電子機器11はノート型PCであるが、本発明に係る接続構造および電子基板は他のタブレット型PC、携帯電話、スマートフォン、又は携帯用ゲーム機等の電子機器にも適用可能である。
【0014】
図1は、ヒンジ17によってディスプレイ筐体22を本体筐体24から開いた状態を示している。図1に示すように、電子機器11は、ディスプレイ筐体22の下端部である連結縁22aと本体筐体24の後端部である連結縁24aとを左右一対のヒンジ17,17によって回動可能に連結した構成である。
【0015】
本体筐体24は、薄い矩形状の箱体である。本体筐体24の上面には、キーボード26及びタッチパッド28が設けられている。本体筐体24の下面は下面カバー30で覆われている。本体筐体24の内部には電子基板12およびバッテリー32などが設けられている。電子基板12はマザーボードであり電子機器11全体の制御を行う。電子基板12にはコネクタ33が実装されている。
【0016】
ディスプレイ筐体22は薄い矩形状の箱体であり、前面のディスプレイ34と該ディスプレイ34の背面を覆うカバー36と、ディスプレイ34の周囲を囲むベゼル38とを有する。ディスプレイ18は、例えば有機EL(OLED)である。ベゼル38の上辺部における略中央には複数の電子デバイス40が設けられている。電子デバイス40はカメラ、マイク、赤外線機器などである。電子デバイス40はベゼル38の裏側に配置された電子基板14に実装されている。つまり電子基板14はデバイス基板とも呼び得る。電子基板14にはさらにコネクタ42が実装されている。ディスプレイ筐体22の内部にはディスプレイ34とカバー36との間に電子基板16が設けられている。
【0017】
図2は、電子基板16およびフラットケーブル46,48の模式平面図である。電子基板16は横方向に長い矩形で小型かつ薄く形成されており、ディスプレイ34とカバー36との間の狭い隙間に配置可能となっている。電子基板16には電子デバイス40を制御するための複数のチップ50が実装されている。つまり電子基板16はコントロール基板とも呼び得る。電子基板16にはさらにコネクタ52,54が実装されている。コネクタ52にはフラットケーブル46が接続されている。フラットケーブル46の他端は電子基板12のコネクタ33に接続されている。コネクタ54にはフラットケーブル48が接続されている。フラットケーブル48の他端は電子基板14のコネクタ42に接続されている。
【0018】
コネクタ52,54は低く、かつ電子基板16の長辺方向に沿って細長い形状である。コネクタ52,54は小型かつ多極型である。複数のチップ50はコネクタ52とコネクタ54との間に実装されている。フラットケーブル46,48は、電子基板16の短辺方向に方向に沿い、かつコネクタ52,54から電子基板16の表面に沿うように延出している。
【0019】
以下の説明では電子基板16およびコネクタ52,54の長辺方向をX方向とし、その一方(コネクタ52の側)をX1方向、他方(コネクタ54の側)をX2方向とする。本実施例でX方向は電子機器11の左右方向に相当する。フラットケーブル46,48の延在方向、つまりX方向に直交する方向をY方向とする。Y方向の一方(電子基板14の側)をY1方向、他方(電子基板12の側)をY2方向とする。コネクタ52はX1方向端部近傍でY1方向に寄った位置にある。コネクタ54はX2方向端部近傍でY2方向に寄った位置にある。
【0020】
フラットケーブル46,48はFPC(Flexible printed circuits)であるが、FFC(Flexible Flat Cable)などであってもよい。フラットケーブル46,48は多芯で薄くディスプレイ筐体22内の狭所に配策可能である。フラットケーブル46は柔軟であり、ディスプレイ筐体22の開閉にともなう本体筐体24との間の屈曲で劣化することがない。
【0021】
図3は、電子基板16、コネクタ54およびフラットケーブル48による接続構造10の分解斜視図である。この箇所では電子基板16、コネクタ54およびフラットケーブル48によって接続構造10が形成される。なお、フラットケーブル48とコネクタ42との接続部、フラットケーブル46とコネクタ52との接続部、およびフラットケーブル46とコネクタ54との接続部については詳細な図示と説明を省略するが、一部の寸法や極数など以外は実質的に図3図4に示す例と同じである。
【0022】
図3に示すように、コネクタ54は、例えばZIF(Zero Insertion Force)コネクタであり、本体ケース54aと、Y1方向側に形成された窪み部54bと、該窪み部54bに配列された多数の電極54cと、窪み部54bを覆う俯仰開閉式のカバー54dとを有する。コネクタ54は多極型であることから電極54c同士の間隔は狭い。コネクタ54では、カバー54dを開いた状態でフラットケーブル48の端部を窪み部54bに差し込んで電極54cに当接させ、その後カバー54dを閉じることで該フラットケーブル48が接続固定される。
【0023】
コネクタ54はフラットケーブル48を差し込むのに力が不要であり、操作性がよい。コネクタ54はZIFコネクタであるが、NON-ZIFコネクタであってもよい。コネクタ54はフリップロック式であるが他の形式であってもよい。コネクタ54は基本的に表面実装式である。電子基板16の端にはフラットケーブル48で覆われる箇所にビス孔58が形成されている。
【0024】
図4は、部品実装前の状態の電子基板16におけるコネクタ54が実装される箇所の拡大平面図である。図4において仮想線で示すコネクタ54は、電子基板16に対して正規の位置に実装される位置を示している。また、仮想線で示すフラットケーブル48は、コネクタ54に対して正規の位置に接続固定される位置を示している。図4におけるドット地部分はランド、パッドまたはパターンである。
である。
【0025】
電子基板16では、コネクタ54が実装される箇所で、X1方向側には第1種コネクタライン60AがY方向に沿って記されており、X2方向側には第2種コネクタライン60BがY方向に沿って記されている。コネクタライン60A,60Bの各外縁60Aa,60Baは正規の位置に実装されるコネクタ54の外縁54e,54fと一致している。つまり、コネクタライン60A,60Bはコネクタ54によって覆われるように記されている。コネクタライン60A,60Bはコネクタ54のY方向幅の同じ範囲が有効長さL1となるが、それより多少長くしてもよい。
【0026】
また、電子基板16では、フラットケーブル48が延在する箇所でX1方向の端部には第1種ケーブルライン62Aaおよび第2種ケーブルライン62Baが並列して記されており、第1種ケーブルライン62Aaは相対的に内側、第2種ケーブルライン62Baは相対的に外側になっている。X2方向の端部には第1種ケーブルライン62Abおよび第2種ケーブルライン62Bbが並列して記されており、第1種ケーブルライン62Abは相対的に外側、第2種ケーブルライン62Bbは相対的に内側になっている。
【0027】
フラットケーブル48のX1方向の縁48aでは、第1種ケーブルライン62Aaが正規の位置に接続されるフラットケーブル48の外縁48aを境として内側に第1種ケーブルライン62Aaが記され、外側に第2種ケーブルライン62Baが記されている。第2種ケーブルライン62Baは第1種ケーブルライン62Aaの外側に隣接して記されている。なお、外側とはX方向に関してフラットケーブル48の中心から遠い側であり、内側とは中心に近い側である。
【0028】
フラットケーブル48のX2方向の縁48bでは、第2種ケーブルライン62Bbが正規の位置に接続されるフラットケーブル48の外縁48bを境として内側に第2種ケーブルライン62Bbが記され、外側に第1種ケーブルライン62Aaが記されている。第1種ケーブルライン62Abは第2種ケーブルライン62Bbの外側に隣接して記されている。第1種ケーブルライン62Aaと第2種ケーブルライン62Baとの間、および第1種ケーブルライン62Abと第2種ケーブルライン62Bbとの間にはそれぞれ狭い同幅の隙間が形成されている。ただし、これらはプリンタなどのマージンを考慮したものであり、好ましくは第1種ケーブルライン62Aと第2種ケーブルライン62Bとの間の隙間は無くてもよい。
【0029】
コネクタ54は電子基板16上でY2側に寄った位置に設けられていることからY1側の縁まで距離が確保されており、ケーブルライン62を適度に長く記すことができる。ケーブルライン62は、電子基板16のY1側の縁からコネクタ54のY1側縁までが有効長さL2となるが、さらにY2側に長くしてもよい。ケーブルライン62Aは適度に長ければ必ずしも電子基板16のY1側の縁まで達していなくてもよい。ケーブルライン62の有効長さL2は、実質的にはコネクタ54に覆われない範囲の長さとなる。
【0030】
第1種コネクタライン60Aおよび第1種ケーブルライン62Aa,62Abは実線であり、第2種コネクタライン60Bおよび第2種ケーブルライン62Ba,62Bbは破線であり、識別が容易である。つまり、本実施例で第1種は実線を示し、第2種は破線を示している。実線と破線とは逆にしてもよい。
【0031】
第1種コネクタライン60A、第1種ケーブルライン62Aa,62Ab、第2種コネクタライン60Bおよび第2種ケーブルラインは62Ba,62Bbは同幅であり、それぞれシルク印刷によって白色に記されている。シルク印刷は電子基板16上で他の実装部品の情報表示にも用いられるものであり、これらのラインの印刷のための専用工程が不要でありコスト高とならない。
【0032】
なお、第1種コネクタライン60Aおよび第1種ケーブルライン62Aa,62Abは同種の線であり、第2種コネクタライン60Bおよび第2種ケーブルライン62Ba,62Bbは同種でかつ第1種コネクタライン60Aおよび第1種ケーブルライン62Aa,62Abとは識別可能な異なる線であれば足り、例えば異なる色の線としてもよい。
【0033】
本実施例で各部のX方向幅は、コネクタ54が14mm、コネクタライン60、ケーブルライン62が0.15mmである。また、また第1種ケーブルライン62Aaと第2種ケーブルライン62Bbとの間、および第1種ケーブルライン62Abと第2種ケーブルライン62Bbとの間が0~0.1mmである。ただしこれらの寸法は芯数やピッチ、または設計条件などによって変わり得るものである。
【0034】
図4では、コネクタ54実装前の状態を示しているが、本実施の第1形態にかかる接続構造10では、仮想線で示す正規の位置に該コネクタ54が実装され、仮想線で示す正規の位置にフラットケーブル48が接続固定される。この場合の接続構造10では、フラットケーブルのX1方向の縁48aでは、該縁48aを境として内側に第1種ケーブルライン62Aaが記され、外側に第2種ケーブルライン62Baが記されている。また、X2方向の縁48bでは、該縁48bを境として外側に第1種ケーブルライン62Abが記され、内側に第2種ケーブルライン62Bbが記されている。したがって、コネクタ54にフラットケーブル48を接続固定する作業者は、コネクタライン60A,60Bのいずれも視認されないことで、コネクタ54が正規位置に実装されていることが確認できる。
【0035】
また、フラットケーブル48の接続固定作業の後には、フラットケーブル48のX1方向の縁48aでは、第1種ケーブルライン62Aaがフラットケーブル48で覆われ、第2種ケーブルライン62Baが露呈されていること、およびX2方向の縁48bでは、第2種ケーブルライン62Bbがフラットケーブル48で覆われ、第1種ケーブルライン62Abが露呈している。これにより作業者はフラットケーブル48がコネクタ54に対して正しく接続されていることが確認できる。
【0036】
また、逆に言えば作業者は第1種ケーブルライン62Aaおよび第2種ケーブルライン62Bbが覆われ、第1種ケーブルライン62Abおよび第2種ケーブルライン62Baが露呈されるようにフラットケーブル48をコネクタ54に接続すればよい。さらに簡単にルール化して表現すれば、実線と破線がそれぞれ1本ずつ露呈されていればよい。このようにケーブルライン62はフラットケーブル48に対するアライメント機能がある。
【0037】
図示を省略するが、仮にフラットケーブル48がコネクタ54に対して正規の位置よりもややX1方向にずれて接続されてしまった場合には、フラットケーブル48によりX1側の第2種ケーブルライン62Baの一部または全部が覆われ、X2側の第2種ケーブルライン62Bbの一部または全部が露呈される。また、仮にフラットケーブル48がコネクタ54に対して正規の位置よりもややX2方向にずれて接続されてしまった場合には、フラットケーブル48によりX2側の第1種ケーブルライン62Abの一部または全部が覆われ、X1側の第1種ケーブルライン62Aaの一部または全部が露呈される。作業者はこれらのラインの露呈・掩蔽状態によりフラットケーブル48がコネクタ54に対してずれて接続されたことが目視で簡単に確認でき、すぐに作業をやり直すことができる。
【0038】
また、上記のとおりケーブルライン62は適度に長いため確認作業がしやすい。具体的にはケーブルライン62の合わせ込みには有効長さL2が、少なくとも比較の対象基準となるコネクタ54およびコネクタライン60の有効長さL1より長くなっていると接続および確認の作業が容易となる。
【0039】
次に、実装機の性能等によってコネクタ54が電子基板16の正規の位置に対してわずかにずれて実装される場合について説明する。
【0040】
図5は、コネクタ54が正規の位置よりわずかにX1方向にずれて実装された場合で、該コネクタ54に対してフラットケーブル48が正しく接続された状態を示す模式平面図である。なお、コネクタ54のX1方向へのずれ幅は最大でも第2種コネクタライン60Bの全部は露呈されない程度であり、X2方向へのずれ幅は最大でも第1種コネクタライン60Aの全部は露呈されない程度となっている。
【0041】
この状態では、コネクタ54がX1方向にわずかにずれていることから第1種コネクタライン60Aは該コネクタ54によって覆われているが、第2種コネクタライン60Bは一部が露呈しており、作業者はコネクタ54のずれを認識することができる。
【0042】
また、この状態ではフラットケーブル48もコネクタ54に合わせてX1方向にわずかにずれた位置となる。つまり、X1側については第1種ケーブルライン62Aaがフラットケーブル48によって覆われており、第2種ケーブルライン62Baは一部が覆われて一部が露呈する。X2側については第1種ケーブルライン62Abが露呈しており、第2種ケーブルライン62Baは一部が覆われて一部が露呈する。
【0043】
すなわち、コネクタ54がX1方向ずれて破線の第2種コネクタライン60Bが視認される状態では、フラットケーブル48の両側でも破線の第2種ケーブルライン62Ba,62Bbが露呈されることになる。逆に言えば作業者は第2種コネクタライン60Bが視認される状態では、フラットケーブル48についても両側でも破線の第2種ケーブルライン62Ba,62Bbが視認されるように位置合わせをすればよい。
【0044】
図6は、コネクタ54が正規の位置よりわずかにX2方向にずれて実装された場合で、該コネクタ54に対してフラットケーブル48が正しく接続された状態を示す模式平面図である。
【0045】
この状態では、図5の例と逆でコネクタ54がX2方向にわずかにずれていることから第2種コネクタライン60Bは該コネクタ54によって覆われているが、実線の第1種コネクタライン60Aは一部が露呈しており、作業者はコネクタ54のずれを認識することができる。そして、フラットケーブル48のX2側については第2種ケーブルライン62Bbがフラットケーブル48によって覆われており、第1種ケーブルライン62Abは一部が覆われて一部が露呈する。X1側については第2種ケーブルライン62Baが露呈しており、第1種ケーブルライン62Aaは一部が覆われて一部が露呈する。また、作業者はフラットケーブル48について両側でも実線の第1種ケーブルライン62Aa,62Abが視認されるように位置合わせをすればよく接続作業およびその後の確認作業が容易である。
【0046】
このように、実線の第1種コネクタライン60A、または破線の第2種コネクタライン60Bが露呈されていると、作業者はコネクタ54がX1,X2方向のいずれかにずれて実装されていることが容易に認識可能であり、露呈されている実線の第1種コネクタライン60A、または破線の第2種コネクタラインがインジケータとなり、フラットケーブル48についてもインジケータラインと符合する線種が左右に露呈されるように位置合わせをすればよい。これにより、コネクタ54とフラットケーブル48との接続不良を防止することができる。また、作業者は3本の同じ線種を露呈させるという簡単なルールに基づいて接続作業およびその後の確認作業が容易に行うことができる。
【0047】
図7は、コネクタ54が正規の位置よりわずかにX1方向にずれて実装された場合で、該コネクタ54に対してフラットケーブル48がずれて接続された状態を示す模式平面図である。この状態では、図5の例と同様に第2種コネクタライン60Bは一部が露呈しており、フラットケーブル48もコネクタ54に合わせてX1方向にわずかにずれた位置に配置されている必要がある。
【0048】
図8は、コネクタ54が正規の位置よりわずかにX2方向にずれて実装された場合で、該コネクタ54に対してフラットケーブル48がずれて接続された状態を示す模式平面図である。この状態では、図6の例と同様に第1種コネクタライン60Aは一部が露呈しており、フラットケーブル48もコネクタ54に合わせてX2方向にわずかにずれた位置に配置されている必要がある。
【0049】
図7図8の例ではフラットケーブル48が図4において仮想線で示したのと同じ位置にある。つまり、フラットケーブル48によって第1種ケーブルライン62Aaおよび第2種ケーブルライン62Bbが覆われており、第1種ケーブルライン62Abおよび第2種ケーブルライン62Baが露呈している。この状態は3本の同じ線種を露呈させるというルールに反しており、作業者はコネクタ54に対するフラットケーブル48の接続が不適正であることを自ら確認することができ、その場で接続作業をやり直すことができる。もちろん、その後に別の作業者や自動機等による検査工程を設けてもよい。なお、図7図8の状態は不適正な例を示していることから、適正な接続構造10とは区別して符号10Aを付している。
【0050】
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
【符号の説明】
【0051】
10 接続構造
11 電子機器
12,14,16 電子基板
33,42,52,54 コネクタ
46,48 フラットケーブル
60A 第1種コネクタライン
60B 第2種コネクタライン
62Aa,62Ab 第1種ケーブルライン
62Ba,62Bb 第2種ケーブルライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-07-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子基板に実装されたコネクタに対してフラットケーブルが接続されている接続構造であって、
前記電子基板における前記コネクタが実装される箇所で、前記フラットケーブルの延在方向に対して直交する幅方向の一方には第1種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、他方には第2種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、
前記電子基板における前記フラットケーブルが延在する箇所で前記幅方向の両端にはそれぞれ第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインが並列して記されており、
前記第1種コネクタラインおよび前記第2種コネクタラインは実装されている前記コネクタと外縁が一致して該コネクタで覆われるように記され、
前記フラットケーブルの前記一方の縁では、該縁を境として内側に第1種ケーブルラインが記され、外側に第2種ケーブルラインが記され、
前記フラットケーブルの前記他方の縁では、該縁を境として外側に第1種ケーブルラインが記され、内側に第2種ケーブルラインが記され、
前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインは同種の線であり、
前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインとは異なる同種の線である
ことを特徴とする接続構造。
【請求項2】
電子基板に実装されたコネクタに対してフラットケーブルが接続されている接続構造であって、
前記電子基板における前記コネクタが実装される箇所で、前記フラットケーブルの延在方向に対して直交する幅方向の一方には第1種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、他方には第2種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、
前記電子基板における前記フラットケーブルが延在する箇所で前記幅方向の両端にはそれぞれ第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインが並列して記されており、
前記コネクタによって前記第2種コネクタラインは覆われており、前記第1種コネクタラインは一部が露呈されており、
前記フラットケーブルの前記一方の縁では、前記第1種ケーブルラインが前記フラットケーブルによって一部が覆われるように前記延在方向に沿って記され、第2種ケーブルラインが前記第1種ケーブルラインの外側に隣接する位置で露呈して記され、
前記フラットケーブルの前記他方の縁では、前記第1種ケーブルラインが前記フラットケーブルによって一部が覆われるように前記延在方向に沿って記され、前記第2種ケーブルラインが前記第1種ケーブルラインの内側に隣接する位置に記されており、
前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインは同種の線であり、
前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインとは異なる同種の線である
ことを特徴とする接続構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の接続構造において、
前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインと前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインとは、一方が実線であり、他方が破線である
ことを特徴とする接続構造。
【請求項4】
請求項1または2に記載の接続構造において、
前記第1種コネクタライン、前記第1種ケーブルライン、前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、シルク印刷によって記されている
ことを特徴とする接続構造。
【請求項5】
請求項1または2に記載の接続構造において、
第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインは、前記コネクタに覆われない延在方向長さが前記コネクタより長い
ことを特徴とする接続構造。
【請求項6】
フラットケーブルを接続固定するコネクタが実装される電子基板であって、
前記コネクタが実装される箇所で、前記フラットケーブルの延在方向に対して直交する幅方向の一方には第1種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、他方には第2種コネクタラインが前記延在方向に沿って記されており、
前記フラットケーブルが延在する箇所で前記幅方向の両端にはそれぞれ第1種ケーブルラインおよび第2種ケーブルラインが並列して記されており、
前記第1種コネクタラインおよび前記第2種コネクタラインは正規の位置に実装される前記コネクタと外縁が一致して該コネクタで覆われるように記され、
正規の位置に接続固定される前記フラットケーブルの前記一方の縁では、該縁を境として内側に第1種ケーブルラインが記され、外側に第2種ケーブルラインが記され、
正規の位置に接続固定される前記フラットケーブルの前記他方の縁では、該縁を境として外側に第1種ケーブルラインが記され、内側に第2種ケーブルラインが記され、
前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインは同種の線であり、
前記第2種コネクタラインおよび前記第2種ケーブルラインは、前記第1種コネクタラインおよび前記第1種ケーブルラインとは異なる同種の線である
ことを特徴とする電子基板。