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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134026
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】輪投げ台
(51)【国際特許分類】
   A63B 67/06 20060101AFI20240926BHJP
【FI】
A63B67/06 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044102
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】523101877
【氏名又は名称】イトーキマルイ工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】304021288
【氏名又は名称】国立大学法人長岡技術科学大学
(74)【代理人】
【識別番号】110003823
【氏名又は名称】弁理士法人柳野国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金内 剛
(72)【発明者】
【氏名】永森 正仁
(57)【要約】
【課題】輪を低く投げた場合でも支柱に掛けやすくすることにより輪投げの難度を下げることができる、輪投げ台を提供する。
【解決手段】輪投げ台1は、上面2aに複数個の記号Nが描かれた台板2と、上面2aにおける記号Nが描かれた箇所から上面2aと直交する方向に延出される支柱3と、台板2の前端部が床面に接するとともに台板2の後端部が床面から離間した姿勢で台板2が床面から所定の角度αで傾いた姿勢で支持する脚部材4と、を備え、支柱3の上面2aからの延出長さHが180mm以上190mm以下とされ、所定の角度αが15度以上22度以下とされる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に複数個の記号が描かれた台板と、前記上面における前記記号が描かれた箇所から前記上面と直交する方向に延出される支柱と、前記台板の前端部が床面に接するとともに前記台板の後端部が床面から離間した姿勢で前記台板が床面から所定の角度で傾いた姿勢で支持する脚部材と、を備える輪投げ台であって、
前記支柱の前記上面からの延出長さが180mm以上190mm以下とされ、
前記所定の角度が15度以上22度以下とされる、輪投げ台。
【請求項2】
上面に複数個の記号が描かれた台板と、前記上面における前記記号が描かれた箇所から前記上面と直交する方向に延出される支柱と、前記台板の前端部が床面に接するとともに前記台板の後端部が床面から離間した姿勢で前記台板が床面から傾いた姿勢で支持する脚部材と、を備える輪投げ台であって、
前記脚部材は、床面からの前記台板の角度を、第一の角度と、前記第一の角度よりも小さな第二の角度と、の少なくとも二つの角度に設定可能とする、輪投げ台。
【請求項3】
前記記号が1から9までの九個の数字である、請求項1又は請求項2に記載の輪投げ台。
【請求項4】
前記台板の後端部、及び、左右の両端部のうち少なくとも一箇所に、輪の落下を抑制するためのガード部材が設けられる、請求項3に記載の輪投げ台。
【請求項5】
前記ガード部材が前記台板に対して着脱可能とされる、請求項4に記載の輪投げ台。
【請求項6】
前記台板には下側に開口した収納空間が形成され、
前記脚部材が前記収納空間に収納可能とされる、請求項5に記載の輪投げ台。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、輪投げを行う際に使用する輪投げ台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、輪投げを行う際に使用する輪投げ台が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-230647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載する従来の輪投げ台によれば、輪をある程度高く投げ上げなければ支柱に掛けることができず、輪投げの難度が高くなっていた。このため、従来の構成では高齢者や子供など筋力の比較的小さい者や、車いすの利用者にとって楽しみにくくなる場合があった。また、子供や車いすの利用者等、目線の高さが低い場合には輪投げ台の視認性が低く、輪投げの難度が高くなっていた。そこで、本開示は、上記に関する課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係る輪投げ台は、上面に複数個の記号が描かれた台板と、前記上面における前記記号が描かれた箇所から前記上面と直交する方向に延出される支柱と、前記台板の前端部が床面に接するとともに前記台板の後端部が床面から離間した姿勢で前記台板が床面から所定の角度で傾いた姿勢で支持する脚部材と、を備える輪投げ台であって、前記支柱の前記上面からの延出長さが180mm以上190mm以下とされ、前記所定の角度が15度以上22度以下とされる。
【0006】
上記第1観点に係る輪投げ台によれば、輪を低く投げた場合でも支柱に掛けやすくすることにより輪投げの難度を下げることができ、また視認性を高めることができるため、高齢者や子供など筋力の比較的小さい者や、車いすの利用者であっても、輪投げを楽しむことが可能となる。
【0007】
本発明の第2観点に係る輪投げ台は、上面に複数個の記号が描かれた台板と、前記上面における前記記号が描かれた箇所から前記上面と直交する方向に延出される支柱と、前記台板の前端部が床面に接するとともに前記台板の後端部が床面から離間した姿勢で前記台板が床面から傾いた姿勢で支持する脚部材と、を備える輪投げ台であって、前記脚部材は、床面からの前記台板の角度を、第一の角度と、前記第一の角度よりも小さな第二の角度と、の少なくとも二つの角度に設定可能とする。
【0008】
上記第2観点に係る輪投げ台によれば、輪投げの難度を調節することができるため、利用者間で筋力に差がある場合でも輪投げを楽しむことが可能となる。
【0009】
本発明の第3観点に係る輪投げ台は、上記第1観点又は第2観点に係る輪投げ台であって、前記記号が1から9までの九個の数字である。
【0010】
上記第3観点に係る輪投げ台によれば、得点を計算しながら輪投げを楽しむことが可能となる。
【0011】
本発明の第4観点に係る輪投げ台は、上記第3観点に係る輪投げ台であって、前記台板の後端部部、及び、左右の両端部のうち少なくとも一箇所に、輪の落下を抑制するためのガード部材が設けられる。
【0012】
上記第4観点に係る輪投げ台によれば、輪を落下し難くして輪投げの難度を下げることができるため、高齢者や子供など筋力の比較的小さい者や、車いすの利用者であっても、輪投げを楽しむことが可能となる。
【0013】
本発明の第5観点に係る輪投げ台は、上記第4観点に係る輪投げ台であって、前記ガード部材が前記台板に対して着脱可能とされる。
【0014】
上記第5観点に係る輪投げ台によれば、ガード部材の取付け/取外しを行うことにより輪投げの難度を調節することができるため、利用者間で筋力に差がある場合でも輪投げを楽しむことが可能となる。
【0015】
本発明の第6観点に係る輪投げ台は、上記第5観点に係る輪投げ台であって、前記台板には下側に開口した収納空間が形成され、前記脚部材が前記収納空間に収納可能とされる。
【0016】
上記第6観点に係る輪投げ台によれば、輪投げ台を収納する際にコンパクト化を図ることができる。
【発明の効果】
【0017】
以上における本発明に係る輪投げ台によれば、輪を低く投げた場合でも支柱に掛けやすくすることにより輪投げの難度を下げることができるため、高齢者や子供など筋力の比較的小さい者や、車いすの利用者であっても、輪投げを楽しむことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第一実施例に係る輪投げ台を示した平面図。
図2】第一実施例に係る輪投げ台を示した側方断面図。
図3】第二実施例に係る輪投げ台を示した平面図。
図4】第二実施例に係る輪投げ台を示した側方断面図。
図5】(a)及び(b)は使用者からの輪投げ台の見え方を示した図。
図6】収納状態に係る輪投げ台を示した平面図。
図7】収納状態に係る輪投げ台を示した底面図。
図8】支柱の組付状態を示した側方断面図。
図9】収納状態の脚部材の姿勢を示した斜視図。
図10】脚部材の位置を示した側方断面図。
図11】第一実施例における脚部材の位置を示した斜視図。
図12】第二実施例における脚部材の位置を示した斜視図。
図13】(a)及び(b)は支持部材の組付状態を示した拡大斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下では図1から図13を用いて、本発明の一実施形態に係る輪投げ台1について説明する。輪投げ台1は利用者が輪rを投げて輪投げを行う際に用いられる。本明細書において、図1の下側及び図2の左側を輪投げ台1の前方として説明する。また、本明細書においては輪投げ台1の前方に位置する利用者側から見て右側を輪投げ台1の右側方として説明する。
【0020】
本実施形態に係る輪投げ台1は、台板2、複数の支柱3、脚部材4、及び、ガード部材5等を主な構成部材として備えている。本実施形態において、輪投げ台1を構成する各構成部材はスチールやアルミニウム等の金属製部品が採用されているが、それぞれの部品については樹脂製部品や木製部品等を採用することも可能である。以下、各構成部材について順に説明する。
【0021】
台板2は上面2aに複数個の記号Nが描かれた板状部材である。本実施形態において、記号Nは1から9までの九個の数字が採用されている。上面2aに描かれる記号Nとしては、ひらがなやアルファベット等の文字や、車や飛行機、動物の絵等を採用することも可能である。また、記号Nを九個以外の他の個数とすることも可能である。
【0022】
台板2は、前端面2F、後端面2B、及び、左右の両端面が形成される。本実施形態に係る輪投げ台1は、後端面2Bにガード部材5が固定される。また、輪投げ台1における前端面2Fの下部には床面と接する接地部材6が左右に一個ずつ固定される。接地部材6はゴム製の滑り止め用部材である。
【0023】
台板2の上面2aには、記号Nが描かれた箇所のそれぞれに挿入孔2bが形成されている。また、台板2の下面には前後方向に沿って二本のリブ2cが設けられている。右端面と右側のリブ2cとの間、左端面と左側のリブ2cとの間、及び、左右のリブ2c・2cの間は、下側に開口した収納空間として形成されている。図6から図8に示す如く、収納空間には輪投げ台1を使用しない際に輪rを収容することが可能である。
【0024】
台板2には上面2aと直交する方向に向けて延出される支柱3が設けられる。それぞれの支柱3は台板2の挿入孔2bに挿入される。本実施形態に係る輪投げ台1において、支柱3の上面2aからの延出長さ(支柱3の長さから挿入孔2bへの挿入深さを差し引いた長さ)Hは180mm以上190mm以下に設定されている。
【0025】
本実施形態において、輪rの厚さは20mmに設定されている。また、輪投げ台1を用いて輪投げを行う際は、支柱3の本数と同数の九個の輪rを用いる場合が多い。このため、支柱3の延出長さHは九個の全ての輪rが一本の支柱3に掛かることを可能とするために180mm以上に設定されている。また、支柱3と後方の記号Nとの重なりを抑制するために、延出長さHは190mm以下に設定されている。
【0026】
輪投げ台1は、台板2が傾斜した姿勢を維持するための脚部材4を備える。脚部材4は、図9から図12に示す如く、金属製の棒状部材が折り曲げられて形成されている。脚部材4は、左右方向の両端において外側に向けて折り曲げられた挿入部4a・4aと、挿入部4a・4aと交差するように連続して形成された脚本体4b・4bと、脚本体4b・4bを連結する接地部4cと、を備える。
【0027】
図9から図12に示す如く、脚部材4は二個の支持部材7・7を介してリブ2c・2cに組付けられる。支持部材7は板金部材を折り曲げて形成され、リブ2cに固定されている。支持部材7及びリブ2cには第一支持孔7a及び第二支持孔7bの二個の孔が開口されている。また、支持部材7の一部が折り曲げられて規制片7c及び支持片7dが形成される。
【0028】
脚部材4をリブ2c・2cに組付ける際には、脚部材4を弾性変形させて挿入部4aを第一支持孔7a又は第二支持孔7bに挿入する。図9に示す収納状態から脚部材4を下方に回動させると、脚部材4は内側に弾性変形しながら規制片7cを越え、規制片7cと支持片7dとの間の隙間で元の形状に復元する。この際、脚部材4が支持片7dに当接することにより、脚部材4の回動が規制される。
【0029】
脚部材4の位置が支持片7dにより規制されることにより、台板2が傾斜した状態で輪投げ台1を配置できる。具体的には図1から図4に示す如く、台板2の前端部(前端面2Fの下方に設けられた接地部材6)が床面に接するとともに、台板2の後端部が床面から離間した姿勢で、台板2が床面から所定の角度で傾いた姿勢で輪投げ台1が支持される。
【0030】
脚部材4が支持片7dに当接するまでの台板2からの脚部材4の回動角度は、挿入部4aを第一支持孔7aに挿入した場合と第二支持孔7bに挿入した場合とで異なる。具体的には図11及び図12に示す如く、挿入部4aを第一支持孔7aに挿入した場合は、挿入部4aを第二支持孔7bに挿入した場合と比較して、脚部材4の回動角度が小さい段階で支持片7dに当接する。このため、挿入部4aを第一支持孔7aに挿入した場合、台板2の床面からの角度αは、挿入部4aを第二支持孔7bに挿入した場合と比較して大きくなる(図2及び図4を参照)。
【0031】
本実施形態に係る輪投げ台1において、挿入部4aを第一支持孔7aに挿入した場合、台板2の床面からの角度αは第一の角度である22度となるように設定されている。また、挿入部4aを第二支持孔7bに挿入した場合、台板2の床面からの角度αは第二の角度である15度となるように設定されている。このように、輪投げ台1における台板2の床面からの角度αは15度以上22度以下となるように設定される。
【0032】
図5(a)に示す如く、手前側の記号N(図5(a)における記号「5」)に設けられた支柱3の先端(図5(a)における線L1を参照)が後方の記号N(図5(a)における記号「9」)の上端(図5(a)における線Lを参照)よりも低い位置に見える場合、手前側の記号Nを示す支柱3の先端の位置を認識することは容易となる。
【0033】
一方、図5(b)に示す如く、手前側の記号N(図5(b)における記号「5」)に設けられた支柱3の先端(図5(b)における線L2を参照)が後方の記号N(図5(b)における記号「9」)の上端(図5(b)における線Lを参照)よりも高い位置に見える場合、手前側の記号Nを示す支柱3の先端の位置が認識し難くなる。
【0034】
本実施形態に係る輪投げ台1の前方2000mmの位置で椅子に座る成人の目の高さを1250mmと設定した場合、支柱3の延出長さHを180mmとし、台板2の角度αを15度と以上とした場合、図5(a)のように手前側の記号Nに設けられた支柱3の先端が後方の記号Nの上端よりも低い位置に見える。即ち、本実施形態においては、台板2の角度αを15度以上とすることにより、成人が椅子に座って輪投げを行う際に、輪rが支柱3に掛かり難くならない程度に上面2a及び記号N(当該記号Nに対応する支柱3)の視認性を高めることができ、輪投げの難度を下げることができる。
【0035】
また、本実施形態に係る輪投げ台1の前方2000mmの位置に座る幼児(4~5歳程度)の目の高さを750mmと設定した場合、支柱3の延出長さHを180mmとし、台板2の角度αを22度に設定すると、図5(a)のように手前側の記号Nに設けられた支柱3の先端が後方の記号Nの上端と同じ位置に見える。
【0036】
このように、幼児が椅子に座って輪投げを行う場合でも、台板2の角度αを22度に設定することにより、上面2a及び記号N(当該記号Nに対応する支柱3)の視認性を高めることができ、輪投げの難度を下げることができる。上記の如く、本実施形態に係る輪投げ台1によれば、幼児から成人までの利用者が椅子に座って輪投げをする場合でも、輪投げを楽しく行うことが可能となる。
【0037】
また、本実施形態に係る輪投げ台1においては、台板2の角度αを大きくしすぎると、支柱3の上端部が高くなりすぎるために輪投げの難度が上がってしまう。このため、輪投げ台1においては台板2の角度αが22度よりも大きくならないように設定されている。即ち、本実施形態に係る輪投げ台1によれば、高齢者や子供など筋力の比較的小さい者や、車いすの利用者であっても、輪投げを楽しむことが可能となる。
【0038】
また、本実施形態に係る輪投げ台1において脚部材4は、挿入部4aの挿入先を第一支持孔7aと第二支持孔7bとに切替えることを可能としている。これにより、床面からの台板2の角度αを、第一の角度である22度と、第一の角度よりも小さな第二の角度である15度と、の二つの角度に設定可能とされる。これにより、輪投げの難度を調節することができるため、利用者間で筋力に差がある場合でも輪投げを楽しむことが可能となる。
【0039】
なお、輪投げ台1において、脚部材4により調節する床面からの台板2の角度αを、三つ以上に設定することも可能である。この場合、より細かく輪投げの難度を調節することができる。
【0040】
また、本実施形態に係る輪投げ台1において、台板2に描かれる記号Nは1から9までの九個の数字を採用している。これにより、輪rが掛かった支柱3と同じ場所に描かれた記号Nの得点を計算しながら輪投げを楽しむことが可能となる。
【0041】
また、本実施形態に係る輪投げ台1において、台板2の後端面2Bには、輪rの落下を抑制するためのガード部材5が設けられる。ガード部材5は、樹脂製の支持部材51・51が金属製の棒体であるガード棒52の両端を支持することにより構成される。ガード棒52の両端部は支持部材51に形成された溝状の棒支持部51aに挿入される。また、ガード棒52は棒支持部51aの内面に形成された突起である規制部51bによって水平方向の変位が規制される。
【0042】
図13(a)及び(b)に示す如く、支持部材51の前面には扁平板形状の挿入部51cが突出して形成されている。また、台板2の後端面2Bには、挿入部51cと同形状の被挿入孔21が開口されている。支持部材51を台板2に組付ける際には、図13(a)に示す如く挿入部51cを被挿入孔21に挿入した後に、図13(b)に示す如く支持部材51を90度回転させる。このように、本実施形態においてガード部材5はねじ等の固定部材を使用せずに台板2に組付けることを可能としている。
【0043】
本実施形態において、ガード棒52は中実の金属棒を採用しているが、金属製パイプをガード棒52として採用することも可能である。また、樹脂製部材や木製部材とガード棒52として使用しても差し支えない。また、金属製部材を支持部材51として採用することも可能である。
【0044】
上記の如く、輪投げ台1においてはガード部材5により、輪rが跳ね上がることによる落下を起こり難くして輪投げの難度を下げることができる。このため、高齢者や子供など筋力の比較的小さい者や、車いすの利用者であっても、輪投げを楽しむことが可能となる。
【0045】
また、輪投げ台1においては、ガード部材5が台板2に対して着脱可能とされる。このように、輪投げ台1においてはガード部材5の取付け/取外しを行うことにより輪投げの難度を調節することができるため、利用者間で筋力に差がある場合でも輪投げを楽しむことが可能となる。
【0046】
なお、本実施形態においては、台板2の後端面2Bにのみガード部材5を設ける構成としたが、後端面2Bに加えて(又は、後端面2Bに代えて)左右の両端面の両方又は一方にガード部材5を設ける構成とすることも可能である。より詳細には、台板2の後端面2B、及び、左右の両端面の何れか一箇所又は複数個所にガード部材5を取付けることにより、輪投げ台1を用いた輪投げの難度を調節することが可能である。
【0047】
また、輪投げ台1において、台板2には下側に開口した収納空間が形成される。そして、図6から図8に示す如く、脚部材4は収納空間に収納可能とされる。これにより、輪投げ台1を収納する際にコンパクト化を図ることが可能となる。また、収納空間には輪投げ台1を使用しない際に輪rを収容することも可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 輪投げ台 2 台板
2a 上面 2b 挿入孔
2c リブ 2F 前端面
2B 後端面 3 支柱
4 脚部材 4a 挿入部
4b 脚本体 4c 接地部
5 ガード部材 6 接地部材
7 支持部材 7a 第一支持孔
7b 第二支持孔 7c 規制片
7d 支持片
21 被挿入孔 51 支持部材
51a 棒支持部 51b 規制部
51c 挿入部 52 ガード棒
r 輪 N 数字(記号)
α 角度 H 延出長さ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13