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▶ 津村 徹也の特許一覧

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  • 特開-抗体パスポート 図1
  • 特開-抗体パスポート 図2
  • 特開-抗体パスポート 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134112
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】抗体パスポート
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/00 20180101AFI20240926BHJP
   G01N 33/68 20060101ALI20240926BHJP
   G01N 33/569 20060101ALI20240926BHJP
【FI】
G16H40/00
G01N33/68
G01N33/569 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044226
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】521081148
【氏名又は名称】津村 徹也
(72)【発明者】
【氏名】津村 徹也
【テーマコード(参考)】
2G045
5L099
【Fターム(参考)】
2G045DA36
2G045DA37
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】移動する人の感染と抗体値の最新の状態を正確に把握することで適切にゾーニングし、各エリア内で自由に移動または密集しても感染を抑制することを可能とする。
【解決手段】
被検査対象者1を分子立体構造解析装置によるウイルス又は抗原又は抗体検査システム2により検査し、感染が陽性の場合は陽性電子チケット4で陽性者ゾーニングエリア7に移動し、感染が陰性で抗体保有または抗体非保有の場合は抗体保有陰性電子チケット5または抗体非保有陰性電子チケット6で抗体保有陰性者ゾーニングエリア8または抗体非保有陰性者ゾーニングエリア9に移動することによって、各エリア内に入場して自由に移動または密集しても、陽性者と陰性者がゾーニングできており、感染は抑制できる。また、感染状況によっては陰性者を抗体保有者と非抗体保有者にゾーニングできるため、更に強固な感染抑制が可能となる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
感染を抑制しながら人の自由な移動と密集生活の継続を可能とするため、分子立体構造解析装置によるウイルス又は抗原又は抗体検査法を用い移動する人の感染と抗体値の最新の状態を正確に把握し、感染の陽性と陰性そして抗体の保有と非保有に応じて移動する人を適切なエリアにゾーニングする電子チケットを発行することを特徴とする抗体パスポートシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重篤化する危険性の高いウイルス感染が拡大している状況下でも、被感染者数を抑制しながら、人の自由な移動と密集生活の継続を可能とする抗体パスポートシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
感染を抑制しながら人の自由な移動と密集生活の継続を可能とする従来のシステムとして、ワクチンパスポートが有るが、ワクチンパスポートはワクチン接種の有無により人の移動や密集エリアへの入場の制御を行うしくみであるため、被制御者の感染と抗体値の最新の正確な状態を把握することができず、感染と発症の抑制効果は限定的であった。
【0003】
この改善策として、図1に示すように、被検査対象者1を分子立体構造解析装置によるウイルス又は抗原又は抗体検査システム2により検査し、感染の有無と抗体の有無を調べる。その検査結果を受けて、抗体パスポートシステム3は、被検査対象者1に対し、感染が陽性の場合は陽性電子チケット4、感染が陰性で抗体保有の場合は抗体保有陰性電子チケット5、感染が陰性で抗体非保有の場合は抗体非保有陰性電子チケット6をそれぞれ分子立体構造解析装置によるウイルス又は抗原又は抗体検査システム2の携帯電話に払い出す。ここで、陽性者用の最高度の医療体制が取られたエリアを陽性者ゾーニングエリア7、通常の医療体制と感染対策が取られたエリアを抗体保有陰性者ゾーニングエリア8、抗体保有陰性者ゾーニングエリア8に比較し高度な医療体制と感染対策が取られたエリアを抗体非保有陰性者ゾーニングエリア9と、それぞれ定義する。
各ゾーニングエリアの入場口には、払い出された各チケットを読み取る装置と、分子立体構造解析装置によるウイルス又は抗原又は抗体検査システム2の解析装置を設置し、入場可能か判定する。
被検査対象者1が移動したいとき、陽性電子チケット4を受け取った場合は陽性者ゾーニングエリア7に移動することが可能で、抗体保有陰性電子チケット5または抗体非保有陰性電子チケット6を受け取った場合は抗体保有陰性者ゾーニングエリア8または抗体非保有陰性者ゾーニングエリア9に移動することが可能となる。
このシステムにより被検査対象者1が各エリア内に入場して自由に移動または密集しても、陽性者と陰性者がゾーニングできており、感染は抑制できる。また、場合によっては陰性者を抗体保有者と非抗体保有者にゾーニングできるため、更に強固な感染抑制が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7240799号公報
【特許文献2】特願2022-193178号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、感染を抑制しながら人の自由な移動と密集生活の継続を可能とするため、ワクチンパスポートのようなワクチン接種の有無により人の移動や密集エリアへの入場の制御を行うしくみで対策を行っても、被制御者の感染と抗体値の最新の状態を正確に把握することができず、感染陽性者と抗体保有感染陰性者と抗体非保有感染陰性者を適切にゾーニングすることができないため、感染と発症の抑制効果が限定的である、という点である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、感染を抑制しながら人の自由な移動と密集生活の継続を可能とするため、分子立体構造解析装置によるウイルス又は抗原又は抗体検査法を用い移動する人の感染と抗体値の最新の状態を正確に把握し、感染の陽性と陰性そして抗体の保有と非保有に応じて移動する人を適切なエリアにゾーニングする電子チケットを発行することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の抗体パスポートは、移動する人の感染と抗体値の状態を正確に把握し、感染陽性者と抗体保有感染陰性者と抗体非保有感染陰性者を適切にゾーニングするため、各エリア内で自由に移動または密集しても感染が抑制できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は抗体パスポートのシステムを表す概要図である。
図2図2は抗体パスポートのシステムを感染初期または感染収束期の市中に適用した場合の実施方法を示した説明図である。(実施例1)
図3図3は抗体パスポートのシステムを感染拡大期の市中に適用した場合の実施方法を示した説明図である。(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0009】
感染を抑制しながら人の自由な移動と密集生活の継続を可能とするため、移動する人の感染と抗体値の最新の状態を正確に把握し、感染陽性者と抗体保有感染陰性者と抗体非保有感染陰性者を感染状況に応じて適切にゾーニングするという目的を、分子立体構造解析装置によるウイルス又は抗原又は抗体検査法を用いることにより、移動する者の移動前や移動時の完全隔離や大規模な検査場の用意を行わずに実現した。
【実施例0010】
図2は抗体パスポートのシステムを感染初期または感染収束期の市中に適用した場合の実施方法を示した説明図である。
市外10または市中の自宅11に居る被検査対象者1を分子立体構造解析装置によるウイルス又は抗原又は抗体検査システム2により検査し、感染の有無と抗体の有無を調べる。その検査結果を受けて、抗体パスポートシステム3は、被検査対象者1に対し、感染が陽性の場合は陽性電子チケット4、感染が陰性で抗体保有の場合は抗体保有陰性電子チケット5、感染が陰性で抗体非保有の場合は抗体非保有陰性電子チケット6をそれぞれ分子立体構造解析装置によるウイルス又は抗原又は抗体検査システム2の携帯電話に払い出す。
ここで、陽性者ゾーニングエリア7と抗体非保有陰性者ゾーニングエリア9の定義は前述の説明のとおりだが、市中の抗体保有陰性者ゾーニングエリア8を市中抗体保有陰性者ゾーニングエリア12と定義する。
被検査対象者1が移動したいとき、陽性電子チケット4を受け取った場合は陽性者ゾーニングエリア7に移動することが可能で、抗体保有陰性電子チケット5または抗体非保有陰性電子チケット6を受け取った場合は市中抗体保有陰性者ゾーニングエリア12または抗体非保有陰性者ゾーニングエリア9に移動することが可能となる。
このシステムにより被検査対象者1が各エリア内に入場して自由に移動または密集しても、陽性者と陰性者がゾーニングできており、感染は抑制できる。
【実施例0011】
図3は抗体パスポートのシステムを感染拡大期の市中に適用した場合の実施方法を示した説明図であって、1~3と7と9~12は図2と同様である。
被検査対象者1が移動したいとき、陽性電子チケット4を受け取った場合は陽性者ゾーニングエリア7に移動することが可能で、抗体保有陰性電子チケット5を受け取った場合は市中抗体保有陰性者ゾーニングエリア12に移動することが可能で、抗体非保有陰性電子チケット6を受け取った場合は抗体非保有陰性者ゾーニングエリア9に移動することが可能となる。
このシステムにより被検査対象者1が各エリア内に入場して自由に移動または密集しても、陽性者と陰性者がゾーニングでき、また陰性者を抗体保有者と非抗体保有者にゾーニングできるため、更に強固な感染抑制が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0012】
この抗体パスポートシステムを用いれば、ウイルス感染を抑制しながら、人の自由な移動と密集生活の継続が可能となるが、人以外の豚や鶏など家畜のウイルス感染拡大時の感染抑制対策にも応用できる。
【符号の説明】
【0013】
1 被検査対象者
2 分子立体構造解析装置によるウイルス又は抗原又は抗体検査システム
3 抗体パスポートシステム
4 陽性電子チケット
5 抗体保有陰性電子チケット
6 抗体非保有陰性電子チケット
7 陽性者ゾーニングエリア
8 抗体保有陰性者ゾーニングエリア
9 抗体非保有陰性者ゾーニングエリア
10 市外
11 市中の自宅
12 市中抗体保有陰性者ゾーニングエリア
図1
図2
図3