(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134164
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/52 20220101AFI20240926BHJP
H04L 67/131 20220101ALI20240926BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240926BHJP
【FI】
H04L51/52
H04L67/131
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044313
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】舛田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】廣▲瀬▼ 雄規
(72)【発明者】
【氏名】小川 知紘
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA27
5E555BA04
5E555BA78
5E555BB04
5E555BC10
5E555DB32
5E555DB41
5E555DC10
5E555DC25
5E555DC35
5E555DC85
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、配信コンテンツの配信要求を受け付ける受付部と、受付部によって配信要求が受け付けられた場合、複数の投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する取得部と、複数の投稿コンテンツのうち配信コンテンツまたは投稿コンテンツに対して投稿した第1投稿コンテンツを投稿した第1投稿者と、複数の投稿コンテンツのうち第1投稿コンテンツに対して第2投稿コンテンツを投稿した第2投稿者とを特定する特定部と、第1投稿者のアバターである第1アバターと第2投稿者のアバターである第2アバターとを含み、且つ第1アバターと第2アバターとが第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言する発言コンテンツと配信コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する提供部とを備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信コンテンツの配信要求を受け付ける受付部と、
前記受付部によって前記配信要求が受け付けられた場合、複数の投稿者が投稿し前記配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する取得部と、
前記複数の投稿コンテンツのうち前記配信コンテンツまたは投稿コンテンツに対して投稿した第1投稿コンテンツを投稿した第1投稿者と、前記複数の投稿コンテンツのうち前記第1投稿コンテンツに対して第2投稿コンテンツを投稿した第2投稿者とを特定する特定部と、
前記第1投稿者のアバターである第1アバターと前記第2投稿者のアバターである第2アバターとを含み、且つ前記第1アバターと前記第2アバターとが前記第1投稿コンテンツの内容と前記第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言する発言コンテンツと前記配信コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する提供部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記第1アバターと前記第2アバターとを向き合わせた状態で前記第1アバターと前記第2アバターとが前記第1投稿コンテンツの内容と前記第2投稿コンテンツの内容とを前記会話形式で発言するコンテンツを前記発言コンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、
前記配信コンテンツの一部に対して投稿される前記第1投稿コンテンツを受け付け、
前記提供部は、
前記複数の投稿コンテンツのうち前記配信コンテンツのスクロール位置に対応する投稿コンテンツと当該投稿コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの中から選択される前記第1投稿コンテンツの内容と前記第2投稿コンテンツの内容とを前記会話形式で発言するコンテンツを前記発言コンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記配信コンテンツのスクロールに応じて前記会話形式での発言を進めるコンテンツを前記発言コンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記第1アバターと前記第2アバターとをアニメーション形式で表示するコンテンツを前記発言コンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記第1投稿者を示すアバターと前記第2投稿者を示すアバターとを残りのアバターとは異なる態様で表示するコンテンツを前記発言コンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定部は、
前記第2投稿者を複数特定する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記アバターの発言を吹き出しに文字列で表示するコンテンツを前記発言コンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記投稿コンテンツの内容を音声で出力するコンテンツを前記発言コンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
配信コンテンツの配信要求を受け付ける受付工程と、
前記受付工程によって前記配信要求が受け付けられた場合、複数の投稿者が投稿し前記配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する取得工程と、
前記複数の投稿コンテンツのうち前記配信コンテンツまたは投稿コンテンツに対して投稿した第1投稿コンテンツを投稿した第1投稿者と、前記複数の投稿コンテンツのうち前記第1投稿コンテンツに対して第2投稿コンテンツを投稿した第2投稿者とを特定する特定工程と、
前記第1投稿者のアバターである第1アバターと前記第2投稿者のアバターである第2アバターとを含み、且つ前記第1アバターと前記第2アバターとが前記第1投稿コンテンツの内容と前記第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言する発言コンテンツと前記配信コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する提供工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
配信コンテンツの配信要求を受け付ける受付手順と、
前記受付手順によって前記配信要求が受け付けられた場合、複数の投稿者が投稿し前記配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する取得手順と、
前記複数の投稿コンテンツのうち前記配信コンテンツまたは投稿コンテンツに対して投稿した第1投稿コンテンツを投稿した第1投稿者と、前記複数の投稿コンテンツのうち前記第1投稿コンテンツに対して第2投稿コンテンツを投稿した第2投稿者とを特定する特定手順と、
前記第1投稿者のアバターである第1アバターと前記第2投稿者のアバターである第2アバターとを含み、且つ前記第1アバターと前記第2アバターとが前記第1投稿コンテンツの内容と前記第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言する発言コンテンツと前記配信コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する提供手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュース記事などの配信コンテンツに対して利用者がコメントを投稿コンテンツとして投稿し、かかる投稿コンテンツが配信コンテンツに紐付けられる技術が知られている。例えば、特許文献1には、配信コンテンツと、かかる配信コンテンツに対する各投稿コンテンツとを表示する提供コンテンツを提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、配信コンテンツを閲覧する利用者が投稿コンテンツに気がつかないことがあり、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供する点で改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、配信コンテンツの配信要求を受け付ける受付部と、前記受付部によって前記配信要求が受け付けられた場合、複数の投稿者が投稿し前記配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する取得部と、前記複数の投稿コンテンツのうち前記配信コンテンツまたは投稿コンテンツに対して投稿した第1投稿コンテンツを投稿した第1投稿者と、前記複数の投稿コンテンツのうち前記第1投稿コンテンツに対して第2投稿コンテンツを投稿した第2投稿者とを特定する特定部と、前記第1投稿者のアバターである第1アバターと前記第2投稿者のアバターである第2アバターとを含み、且つ前記第1アバターと前記第2アバターとが前記第1投稿コンテンツの内容と前記第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言する発言コンテンツと前記配信コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する提供部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る利用者情報記憶部に記憶される利用者情報テーブルの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る配信コンテンツ記憶部に記憶される配信コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る投稿コンテンツ記憶部に記憶される投稿コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る端末装置に表示される提供コンテンツの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る端末装置に表示される提供コンテンツの他の例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る端末装置に表示される発言会場コンテンツの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る端末装置であって発言コンテンツアプリがインストールされた端末装置の構成の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、実施形態に係る端末装置に発言コンテンツアプリがインストールされている場合の端末装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施形態に係る情報処理装置や端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図であり、情報処理装置1によって実行される。
【0011】
図1に示す情報処理装置1は、複数の利用者Uの端末装置2と連携し、オンラインで各種の情報を利用者Uに提供する情報処理装置であり、例えば、1以上のサーバまたはクラウドシステムなどにより実現される。
【0012】
情報処理装置1は、配信コンテンツの配信要求であって利用者Uの端末装置2から送信される配信要求を受け付ける(ステップS1)。配信コンテンツは、例えば、ニュース記事のコンテンツであるが、ブログ記事のコンテンツ、SNS(Social Networking Service)に投稿されたコンテンツなどであってもよく、その他のコンテンツであってもよい。
【0013】
端末装置2の利用者Uは、端末装置2を操作することによって、配信コンテンツの配信要求を端末装置2から送信させることができる。例えば、利用者Uは、端末装置2を操作し、配信コンテンツの一覧の中から所望する配信コンテンツを選択した場合に、端末装置2から配信コンテンツの配信要求を情報処理装置1に送信される。以下において、ステップS1で配信要求が受け付けられた配信コンテンツを対象コンテンツと記載する場合があり、配信コンテンツの配信要求を送信した端末装置2の利用者Uを閲覧者と記載する場合がある。
【0014】
情報処理装置1は、対象コンテンツの配信要求を受け付けた場合、各投稿者が投稿し対象コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得する(ステップS2)。例えば、情報処理装置1は、複数の対象コンテンツが配信コンテンツ毎に紐付けられたデータベースを有しており、かかるデータベースまたは外部のストレージなどから対象コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得する。
【0015】
情報処理装置1は、投稿者として閲覧者が配信コンテンツに関連して投稿したコンテンツである投稿コンテンツを受け付け、受け付けた投稿コンテンツを上述したデータベースに追加することができる。
【0016】
投稿コンテンツは、例えば、配信コンテンツに対して投稿者が投稿したコメントや配信コンテンツに対するコメントに対して投稿者が投稿したコメントなどである。コメントは、投稿者の意見や感想などであり、文字列、スタンプ、絵文字などが含まれる。なお、投稿コンテンツは、コメントに代えて、または加えて、他のコンテンツのURL(Uniform Resource Locator)などであってもよい。
【0017】
配信コンテンツに対して投稿者が投稿コンテンツとして投稿するコメントは、配信コンテンツの一部に対するコメントであるが、配信コンテンツの全体に対するコメントであってもよい。また、配信コンテンツに対するコメントである投稿コンテンツに対して投稿者が投稿したコメントは、投稿コンテンツの全体に対するコメントであるが、投稿コンテンツの一部に対するコメントであってもよい。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、対象コンテンツと各投稿者を示すアバターを含む発言コンテンツとを含む提供コンテンツを配信要求元の利用者Uに提供する(ステップS3)。配信要求元の利用者Uである閲覧者は、配信要求を送信した端末装置2の利用者Uである。以下において、投稿者を示すアバターを投稿者アバターと記載する場合がある。
【0019】
端末装置2は、配信要求に応じて情報処理装置1から送信される提供コンテンツを受信し、受信した提供コンテンツを表示する。提供コンテンツは、対象コンテンツと発言コンテンツとを含む。端末装置2の表示領域のうち下方領域において対象コンテンツに重畳された状態で端末装置2に表示される。
【0020】
なお、提供コンテンツにおいて、端末装置2の表示領域のうち対象コンテンツの表示領域である第1表示領域と発言コンテンツの表示領域である第2表示領域とが予め定められていてもよく、この場合、端末装置2の表示領域のうち第1表示領域に対象コンテンツが表示され、第2表示領域に発言コンテンツが表示される。
【0021】
発言コンテンツは、例えば、投稿コンテンツの内容を発言するコンテンツであり、発言コンテンツにおいて、投稿コンテンツの内容は、文字や音声で出力される。例えば、
図1に示す発言コンテンツでは、投稿コンテンツの内容が投稿者アバターの発言として吹き出しに文字列で表示され、また、投稿コンテンツの内容が音声で出力される。
【0022】
まず、投稿者アバターについて説明する。情報処理装置1は、投稿者アバターとして、投稿者の属性に応じたアバターを生成する。投稿者の属性は、例えば、性別、年齢、職業、年収、家族構成、趣味、出身地、資格、免許、および国籍のうちの1以上の組み合わせである。
【0023】
例えば、情報処理装置1は、投稿者の属性に応じた顔の投稿者アバターを選択または生成する。投稿者の属性に応じた顔は、例えば、投稿者の属性に応じた髪型、顔型、目の形、鼻の形、口の形、目、鼻、口の位置、顔の色などであるが、かかる例に限定されない。
【0024】
情報処理装置1は、例えば、投稿者の属性と投稿者アバターの顔画像との関係を学習したモデルを用いて、投稿者の属性に応じた顔画像の投稿者アバターを生成することができる。かかるモデルは、例えば、ニューラルネットワークを用いたモデルであり、例えば、投稿者の属性を特徴量とし、投稿者が使用したアバターの顔画像を正解画像(ラベル)とするデータセットを用いて生成される。
【0025】
情報処理装置1は、例えば、投稿者の属性毎に予め定められたアバターを投稿者アバターとして選択することができる。また、情報処理装置1は、投稿者の属性を特徴量用として入力し、投稿者アバターの特徴(例えば、髪型、顔型、目の形、鼻の形、口の形、目、鼻、口の位置、顔の色など)を示す情報を出力するモデルを用いて、かかるモデルから出力される投稿者アバターの特徴を示す情報に基づいて投稿者アバターを生成する。
【0026】
また、情報処理装置1は、投稿者の属性に応じたアイテムが付加された投稿者アバターを生成することができる。例えば、情報処理装置1は、投稿者の属性で示される職業が対象コンテンツの内容に対する専門家である場合、投稿者の属性で示される職業で用いられるアイテムを付加した投稿者アバターを生成する。
【0027】
例えば、投稿者の属性で示される職業で用いられるアイテムである職業アイテムは、投稿者の属性で示される職業が医療従事者であれば、白衣やスクラブ、投稿者の属性で示される職業が料理人であれば、白いジャケットとコック帽などである。
【0028】
また、職業アイテムは、投稿者の属性で示される職業が建設労働者であれば、ヘルメットと安全ベストなどであり、投稿者の属性で示される職業が保育士であれば、コックコート型ユニフォームやエプロン型ユニフォームなどであり、投稿者の属性で示される職業が政治学者であれば、黒い背広、学術帽子、学術スーツなどである。
【0029】
情報処理装置1は、投稿者の属性で示される職業が対象コンテンツの内容に対する専門家である場合、投稿者の属性で示される職業で用いられるアイテムを投稿者アバターに付加する。
【0030】
例えば、情報処理装置1は、対象コンテンツの内容が医療関係に関するコンテンツである場合、投稿者の属性で示される職業が医療従事者であれば、白衣やスクラブなどを投稿者アバターのアイテムとして付加する。
【0031】
また、情報処理装置1は、対象コンテンツの内容が料理や飲食点に関するコンテンツである場合、投稿者の属性で示される職業が建設労働者であれば、白いジャケットとコック帽などを投稿者アバターのアイテムとして付加する。
【0032】
また、情報処理装置1は、対象コンテンツの内容が建設に関するコンテンツである場合、投稿者の属性で示される職業が料理人であれば、ヘルメットと安全ベストなどを投稿者アバターのアイテムとして付加する。
【0033】
また、情報処理装置1は、対象コンテンツの内容が保育園に関するコンテンツである場合、投稿者の属性で示される職業が保育士であれば、コックコート型ユニフォームやエプロン型ユニフォームなどを投稿者アバターのアイテムとして付加する。
【0034】
また、情報処理装置1は、対象コンテンツの内容が政治に関するコンテンツである場合、投稿者の属性で示される職業が政治学者であれば、黒い背広、学術帽子、学術スーツなどを投稿者アバターのアイテムとして付加する。
【0035】
また、情報処理装置1は、例えば、投稿者アバターの胸に付加する専門家バッチ、投稿者アバターの頭に付加する王冠などを、投稿者の属性で示される職業で用いられるアイテムとして、付加した投稿者アバターを生成することもできる。
【0036】
投稿者の属性は、例えば、投稿者が設定した属性であるが、投稿者の行動履歴に基づいて、推定されてもよい。投稿者の行動履歴は、例えば、投稿者がウェブ閲覧履歴、投稿者の検索クエリ、投稿者の購入履歴などを含む。情報処理装置1は、投稿者の行動履歴を示す情報を特徴量とし、投稿者の属性を示す情報を出力するモデルを用いて、投稿者の属性を推定することができる。
【0037】
また、情報処理装置1は、投稿者が投稿した投稿コンテンツから投稿者の属性を推定することもできる。例えば、情報処理装置1は、対象コンテンツが例えば保育園に対するコンテンツであり、且つ投稿者が投稿した投稿コンテンツに「保育士です。」といった特定の文字列がある場合、投稿コンテンツを投稿した投稿者の職業を「保育士」と推定することもできる。
【0038】
この場合、情報処理装置1は、投稿者が投稿した投稿コンテンツの内容のうち「保育士です。」の文字列以外の文字列から、投稿コンテンツを投稿した投稿者の職業が「保育士」であるとの推定の信憑性を判定することができる。情報処理装置1は、投稿者の職業が「保育士」であるとの推定の信憑性があると判定した場合に限り、投稿者の職業が「保育士」であると判定することができる。
【0039】
情報処理装置1は、例えば、投稿者の職業を示す文字列から推定される投稿者の職業を示す情報と投稿者の職業を示す文字列以外の文字列を示す情報とを特徴量とし、投稿者の職業の推定の信憑性の有無を示す情報を出力するモデルを用いて、投稿者の職業を判定することができる。
【0040】
また、情報処理装置1は、投稿者が投稿した投稿コンテンツの内容に加えて、投稿者の行動履歴から得られる情報を特徴量とする自然言語処理モデルを用いて、投稿者の職業を判定することができることもできる。
【0041】
また、情報処理装置1は、投稿者の属性で示される嗜好などに応じたアイテムを投稿者アバターに付加することもできる。また、情報処理装置1は、投稿者の属性で示される職業で用いられるアイテムに代えて、投稿者が投稿した投稿コンテンツに対する閲覧者の評価が高いほど、投稿者アバターに付加するアイテムを目立つアイテムにすることもできる。
【0042】
また、情報処理装置1は、例えば、他の配信コンテンツを提案または引用する内容である特定内容が含まれる投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターに、投稿コンテンツに特定内容が含まれることを示すアイテムを付加することもできる。
【0043】
例えば、情報処理装置1は、投稿コンテンツに特定内容が含まれることを示すアイテム(以下、特定アイテムと記載する場合がある)として、例えば、書籍を示すアイテム、バッチを示すアイテム、矢印を示すアイコン、リンクの文字を含むアイコンなどであるが、かかる例に限定されない。
【0044】
情報処理装置1は、特定内容で提案または引用される他の配信コンテンツが複数ある場合、特定内容が含まれる投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターに、各他の配信コンテンツに対応する特定アイテムを付加する。
【0045】
特定アイテムには、特定内容で提案または引用される他の配信コンテンツのリンク情報(例えば、他の配信コンテンツのURL)が含まれている。端末装置2は、例えば、閲覧者による端末装置2への操作によって、閲覧者によって特定アイテムが選択された場合、特定アイテムに含まれるリンク情報に基づいて、特定内容で提案または引用される他の配信コンテンツを外部の情報処理装置から取得する。
【0046】
端末装置2は、外部の情報処理装置から取得した他の配信コンテンツを表示する。例えば、端末装置2は、発言コンテンツのスプリクトにしたがって、特定内容を含む投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターの吹き出しに他の配信コンテンツの内容を表示したり、対象コンテンツに代えて他の配信コンテンツを表示したり、提供コンテンツの一部に他の配信コンテンツを重畳表示させたりすることができる。
【0047】
また、投稿者アバターの表情は、投稿コンテンツの内容に応じた表情であり、情報処理装置1は、投稿コンテンツの内容に応じて投稿者アバターの表情を設定または変化させることができる。
【0048】
例えば、情報処理装置1は、投稿コンテンツの内容に基づいて、対象コンテンツや投稿コンテンツなどに対する投稿者の感情を推定する。例えば、情報処理装置1は、投稿コンテンツの内容に基づいて、投稿者の感情として、肯定的な感情、否定的な感情、中立的な感情などを推定する。
【0049】
情報処理装置1は、例えば、GPT(Generative Pre-trained Transformer)やBERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)などといった自然言語処理を行う言語モデルを用いて、投稿者の感情を推定することができる。
【0050】
また、情報処理装置1は、例えば、複数の感情種別単語を含む感情辞書を用いて、投稿コンテンツの内容から投稿者の感情を推定することもできる。例えば、情報処理装置1は、投稿コンテンツの内容に含まれる感情種別単語の出現回数を感情種別単語毎に算出する。そして、情報処理装置1は、感情種別単語の出現回数が最も多い感情種別の感情または閾値以上の感情種別の感情を投稿者の感情として推定する。
【0051】
感情種別辞書は、感情種別単語と感情値とを関連付けた情報が感情種別単語毎に含まれる辞書であってもよい。この場合、情報処理装置1は、各感情種別単語の総出現回数に印象値を乗算し、かかる乗算結果を感情種別毎に合算する。そして、情報処理装置1は、乗算結果が最も多い感情種別の感情または閾値以上の感情種別の感情を投稿者の感情として推定する。
【0052】
また、情報処理装置1は、予め定められた関係を有する複数の投稿者を含むグループ単位のアバターを複数の投稿者を示す投稿者アバターしてグループ毎に生成することもできる。これにより、情報処理装置1は、対象コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの数が多い場合であっても、すべての投稿者の投稿者アバターを生成する場合に比べて、生成対象となる投稿者アバターの数を低減することができる。
【0053】
予め定められた関係を有する複数の投稿者は、例えば、内容が互いに類似する投稿コンテンツを投稿した複数の投稿者、互いに属性が類似する複数の投稿者、または投稿コンテンツの投稿日時が互いに予め定められた範囲内にある複数の投稿者である。
【0054】
情報処理装置1は、例えば、内容が互いに類似する投稿コンテンツを投稿した複数の投稿者を含むグループのアバターをグループ単位の投稿者アバターとして生成する場合、グループに含まれる複数の投稿者のうち最も多い属性に応じたアバター、グループに含まれる複数の投稿者の投稿者アバターを合成したアバターなどを、グループ単位の投稿者アバターとしてグループ毎に生成する。
【0055】
また、情報処理装置1は、例えば、複数のアバターから合成後の1つのアバターを生成するモデルを用いて、グループに含まれる複数の投稿者の投稿者アバターを合成したアバターを生成することができる。かかるモデルは、例えば、GAN(Generative Adversarial Network)などのニューラルネットワークを用いた機械学習モデルであるが、かかる例に限定されない。
【0056】
また、情報処理装置1は、例えば、投稿コンテンツの投稿日時が互いに予め定められた範囲内にある複数の投稿者を含むグループのアバターをグループ単位の投稿者アバターとして生成する場合、グループに含まれる複数の投稿者のうち最も多い属性に応じたアバター、グループに含まれる複数の投稿者の投稿者アバターを合成したアバターなどを、グループ単位の投稿者アバターとして生成する。
【0057】
また、情報処理装置1は、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち対象コンテンツの閲覧者の属性に応じた投稿コンテンツを抽出し、抽出した投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる投稿者アバターとして生成することもできる。
【0058】
例えば、情報処理装置1は、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち対象コンテンツの閲覧者の属性に応じた属性を有する投稿者が投稿した投稿コンテンツを抽出し、抽出した投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる投稿者アバターとして生成する。
【0059】
対象コンテンツの閲覧者の属性に応じた属性は、例えば、対象コンテンツの閲覧者の属性と予め定められた属性項目が一致する属性であり、例えば、年齢(または年代)、性別、および居住地の属性項目が一致する属性、または共通する趣味を有する属性であるが、かかる例に限定されない。
【0060】
また、対象コンテンツの閲覧者の属性に応じた投稿コンテンツは、例えば、内容が閲覧者の興味を有すると推定される投稿コンテンツであってもよい。情報処理装置1は、例えば、投稿コンテンツの内容を示す情報と対象コンテンツの閲覧者の属性を示す情報とを特徴量とし、閲覧者の興味を有するか否かを示す情報を出力するモデルを用いて、内容が閲覧者の興味を有すると推定される投稿コンテンツであるか否かを推定する。
【0061】
情報処理装置1は、投稿コンテンツを示す情報と閲覧者の属性を示す情報とを特徴量とし、閲覧者が閲覧したか否かを示す情報を正解データ(ラベル)とするデータセットを用いて上述したモデルを生成することができる。
【0062】
次に、吹き出しへの投稿者アバターの発言の表示について説明する。
図1の(a)に示すように、発言コンテンツには、複数の投稿者アバターが含まれており、これら複数の投稿者アバターの各々の発言が吹き出しに文字列で表示される。
【0063】
発言コンテンツには、投稿者アバター、吹き出し、および投稿コンテンツの内容の表示態様や挙動などを制御したり、必要な情報を情報処理装置1から取得したりするスプリクトが含まれており、かかるスプリクトにしたがって投稿者アバター、吹き出し、および投稿コンテンツの内容などが表示される。スプリクトは、スプリクト言語によって記述されたプログラムであり、例えば、Java(登録商標)スプリクトであるが、他のスプリクト言語で記述されたプログラムであってもよい。
【0064】
例えば、発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しにおいて投稿コンテンツの内容を時間の経過に伴って自動的にスクロール表示することで、投稿コンテンツの内容を吹き出しで表示して投稿者アバターの発言を実行させることができる。なお、吹き出しにおいて投稿コンテンツの内容は、端末装置2の表示領域のうち特定の領域に吹き出しがある場合に自動的にスクロール表示してもよく、閲覧者が吹き出しを選択した場合に、かかる吹き出しに投稿コンテンツの内容を自動的にスクロール表示してもよい。
【0065】
また、発言コンテンツのスプリクトは、例えば、閲覧者による端末装置2の操作(例えば、タップ操作やクリック操作など)によって、閲覧者が投稿者アバターや吹き出しを選択した場合、吹き出しを大きくして、吹き出しに表示する文字列の文字数などを多くすることもできる。
【0066】
例えば、発言コンテンツのスプリクトは、投稿コンテンツの内容の全部の発言が含まれるように吹き出しを大きくすることができ、また、吹き出しを大きくしつつ投稿コンテンツの内容を吹き出しにおいて自動的にスクロール表示することもできる。
【0067】
また、発言コンテンツのスプリクトは、閲覧者が投稿者アバターや吹き出しを選択した場合、吹き出しを大きくすることに代えてまたは加えて、吹き出しの色を変更して吹き出しを強調表示することもできる。
【0068】
また、発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツがスクロールされた場合、対象コンテンツのスクロールに応じて投稿コンテンツの内容を吹き出しにおいてスクロール表示することもできる。対象コンテンツのスクロールは、例えば、閲覧者による端末装置2の操作によって行われる。閲覧者は、例えば、端末装置2を操作して、配信コンテンツのスクロールバーを選択して移動させたり、フリック操作をしたりすることによって、配信コンテンツをスクロールすることができる。
【0069】
また、発言コンテンツのスプリクトは、投稿コンテンツの内容を要約した内容を吹き出しに文字列で表示し、閲覧者が吹き出しまたは投稿者アバターを選択した場合に、吹き出しを大きくして要約前の投稿コンテンツの内容を吹き出しに文字列で表示することもできる。発言コンテンツでは、例えば、GPTやBERTなどといった自然言語処理を行う言語モデルを用いて、投稿コンテンツの内容を要約し、要約した内容を発言コンテンツに含めることができる。
【0070】
この場合、発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しの大きさを要約前の投稿コンテンツの内容がすべて入る大きさとしたり、吹き出しをそのまままたは大きくして投稿コンテンツの内容をスクロール表示したりすることができる。
【0071】
また、発言コンテンツのスプリクトは、投稿者アバターがグループ単位の投稿者アバターである場合、投稿者アバターに対応する複数の投稿者の投稿コンテンツの数に応じて、吹き出しの大きさや色などが変えることができる。例えば、情報処理装置1は、グループ単位の投稿者アバターに対応する複数の投稿者の投稿コンテンツの数が多いほど、グループ単位の投稿者アバターの吹き出しを大きくしたり、色を強調したりすることができる。なお、グループにおける投稿コンテンツの数を示す情報は、発言コンテンツに含まれるが、情報処理装置1に要求して取得される情報であってもよい。
【0072】
また、情報処理装置1は、投稿者アバターがグループ単位の投稿者アバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容のすべてまたは一部(例えば、予め定められた規則またはランダムに選択した投稿コンテンツの内容)をグループ単位の投稿者アバターの吹き出しに集約した内容を文字列で表示させることもできる。
【0073】
また、情報処理装置1は、投稿者アバターがグループ単位の投稿者アバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容を集約し、集約した内容を含むコンテンツを発言コンテンツとすることができる。この場合、発言コンテンツは、グループ単位の投稿者アバターの吹き出しに集約した内容を文字列で表示させることもできる。
【0074】
また、発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち端末装置2の表示領域に表示されている対象コンテンツの領域の部分(以下、表示部分と記載する場合がある)の一部または全部に投稿された投稿コンテンツまたはその投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターの吹き出しを発言コンテンツに出現させる。
【0075】
発言コンテンツには、配信コンテンツにおける各投稿コンテンツの投稿位置、各投稿コンテンツの投稿コンテンツIDなどが予め含まれており、発言コンテンツのスプリクトは、発言コンテンツに含まれる情報に基づいて、情報処理装置1から必要な情報を収集し、表示部分の一部または全部に投稿された投稿コンテンツまたはその投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターの吹き出しを発言コンテンツに出現させる。なお、発言コンテンツには、投稿コンテンツや投稿者アバターなどの情報が含まれていてもよい。
【0076】
発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち表示部分の一部または全部に投稿された投稿コンテンツの数が多い場合、予め定められた規則またはランダムに選択した1以上の投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる。
【0077】
予め定められた規則は、例えば、過去の投稿コンテンツに対する閲覧者による評価が高い投稿者ほど出現確率を高くするといった規則、投稿コンテンツの投稿日時が新しいほど出現確率を高くするといった規則、投稿コンテンツの内容の情報量(例えば、コメントの文字列が多い)ほど出現確率を高くするといった規則、またはこれらの組み合わせであるが、かかる例に限定されない。
【0078】
発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツがスクロールされない場合、表示部分に投稿された複数の投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターの中から発言コンテンツに出現させる1以上の投稿者アバターを周期的に変更することができる。これにより、発言コンテンツのスプリクトは、多くの投稿者アバターの発言を出力することができる。
【0079】
また、発言コンテンツのスプリクトは、端末装置2の利用者Uである閲覧者の操作によって、対象コンテンツがスクロールされる場合、対象コンテンツの表示部分が変更されることから、対象コンテンツの表示部分に応じて発言コンテンツに出現させる投稿者アバターをスクロールに応じて変更する。
【0080】
この場合も、発言コンテンツに出現する投稿者アバターは対象コンテンツの表示部分に投稿された投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターであるが、かかる例に限定されない。例えば、発言コンテンツのスプリクトは、スクロール速度が閾値以上である場合、対象コンテンツの表示部分以外の部分であってスクロールによって端末装置2に表示されると推定される部分(スクロール先の部分)に投稿された投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる投稿者アバターとすることもできる。
【0081】
また、発言コンテンツのスプリクトは、スクロール速度が閾値未満である場合、投稿者毎の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる投稿者アバターとし、スクロール速度が閾値以上である場合、グループ単位の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる投稿者アバターとすることもできる。
【0082】
また、発言コンテンツのスプリクトは、スクロール速度に応じて、投稿者毎の投稿者アバターの出現確率とグループ単位の投稿者アバターの出現確率とを変更することもできる。例えば、発言コンテンツのスプリクトは、スクロール速度が速くなるほど、投稿者毎の投稿者アバターの出現確率を小さくし、グループ単位の投稿者アバターの出現確率を大きくする。
【0083】
発言コンテンツのスプリクトは、発言コンテンツに複数の投稿者アバターを出現させた場合、これら複数の投稿者アバターの全部または一部を吹き出し付きのアバターにする。発言コンテンツのスプリクトは、発言コンテンツに出現させた複数の投稿者アバターの一部を吹き出し付きのアバターにする場合、吹き出し付きのアバターにする投稿者アバターを時分割で切り替えることで、発言コンテンツに出現させたすべての投稿者アバターを時分割で吹き出し付きのアバターにする。
【0084】
例えば、発言コンテンツのスプリクトは、投稿者の投稿コンテンツの投稿日時が古い順または新しい順に1以上の投稿者アバターを吹き出し付きのアバターとして表示を切り替えることもできる。これにより、投稿日時が古いまたは新しい投稿コンテンツの内容から順次が表示される態様で吹き出し付きのアバターが表示される発言コンテンツを閲覧者に提供することができる。
【0085】
また、発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しに文字列で表示された発言(投稿コンテンツの内容)に対する閲覧者の評価を受け付け、かかる評価を示す情報が情報処理装置1に送信される。発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しに文字列で表示された発言に対する閲覧者の評価を受け付けた場合、閲覧者の評価に応じて吹き出しの表示態様を変更する。
【0086】
例えば、発言コンテンツのスプリクトは、閲覧者の評価が高いほど強調度合いが高い吹き出しにする。吹き出しの強調度合いは、例えば、色の濃さや鮮やかさが強くなるほど、吹き出しの枠が太くなるほど高くなる。また、発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しの強調度合いに加えてまたは代えて、閲覧者の評価が高いほど吹き出しのサイズを大きくすることができる。
【0087】
また、情報処理装置1は、例えば、提供コンテンツが提供される利用者U(閲覧者)の属性との関係が予め定められた関係を有する投稿者のアバターが投稿コンテンツの内容を発言するコンテンツを発言コンテンツとして提供することもできる。予め定められた関係は、例えば、利用者Uと投稿者とが互いに属性が類似する関係、または利用者Uと投稿者とが互いに属性が異なる関係である。
【0088】
情報処理装置1は、例えば、予め定められた複数の属性項目の組み合わせが同一である場合または趣味が共通する場合に、属性が類似すると判定する。また、情報処理装置1は、例えば、属性項目が一致するものがない場合に、属性が異なると判定する。
【0089】
発言コンテンツでは、投稿者の投稿者コンテンツの内容が投稿者アバター間の会話形式で表示される。ここで、説明の便宜上、対象コンテンツに対する投稿コンテンツを投稿した投稿者を第1投稿者とし、第1投稿者が投稿した投稿コンテンツを第1投稿コンテンツとする。また、第1投稿コンテンツに対する投稿コンテンツを投稿した投稿者を第2投稿者とし、第2投稿者が投稿した投稿コンテンツを第2投稿コンテンツとする。また、第1投稿者のアバターを第1アバターとし、第2投稿者のアバターを第2アバターとする。
【0090】
情報処理装置1は、複数の投稿コンテンツのうち配信コンテンツまたは投稿コンテンツに対して投稿した第1投稿コンテンツを投稿した第1投稿者と、複数の投稿コンテンツのうち第1投稿コンテンツに対して第2投稿コンテンツを投稿した1以上の第2投稿者とを特定する。
【0091】
第1投稿コンテンツは、第2投稿コンテンツに対して第1投稿者が投稿した投稿コンテンツを含む。情報処理装置1は、配信コンテンツの配信要求を受け付けた場合、配信コンテンツと発言コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する。
【0092】
発言コンテンツは、第1投稿者の第1アバターと第2投稿者の第2アバターとを含み、且つ第1アバターと第2アバターとが第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言するコンテンツである。
【0093】
会話形式での発言は、例えば、第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とが時系列で第1アバターの吹き出しと第2アバターの吹き出しとに順次表示されることによって行われる。
【0094】
会話形式での発言は、第1投稿者と第2投稿者との間で第1投稿コンテンツと第2投稿コンテンツとが複数ある場合、第1投稿コンテンツの内容、第2投稿コンテンツの内容、第1投稿コンテンツの内容、第2投稿コンテンツの内容、・・・が時系列で第1アバターおよび第2アバターのうち対応するアバターの吹き出しに文字列で順次表示されることによって行われる。
【0095】
なお、上述した例では、2番目の第1投稿コンテンツは、1番目の第2投稿コンテンツに対する投稿コンテンツであり、2番目の第2投稿コンテンツは、2番目の第1投稿コンテンツに対する投稿コンテンツである。
【0096】
また、第2投稿者が2以上ある場合、会話形式での発言は、第1投稿者と複数の第2投稿者とを含む複数の投稿者での会話形式の発言であってもよい。例えば、第2投稿者が3名である場合、会話形式での発言は、第1投稿コンテンツの内容、第2投稿コンテンツの内容、第2投稿コンテンツの内容、第2投稿コンテンツの内容が時系列で第1アバターおよび第2アバターのうち対応するアバターの吹き出しに順次表示されることによって行われる。
【0097】
また、発言コンテンツのスプリクトは、発言コンテンツにおいて、例えば、アバターの吹き出しに投稿コンテンツの内容が一括表示できない場合、吹き出しにおいて投稿コンテンツの内容を時間の経過に伴って自動的にスクロール表示する。
【0098】
また、発言コンテンツでは、例えば、第1アバターと第2アバターとをアニメーション形式で表示される。アニメーション形式の表示は、例えば、発言対象となる投稿コンテンツの内容に応じてアバターの口を動かしたり、アバターの表情を変えたりすることによって行われる。これにより、アバターが発言しているかのように閲覧者に認識させることができる。
【0099】
アバターの表情は、例えば、発言対象となる投稿コンテンツの内容によって変更される。例えば、投稿コンテンツの内容が肯定的な内容、否定的な内容、および中立的な内容のいずれであるかによって、アバターの表情が変更される。
【0100】
例えば、投稿コンテンツの内容が肯定的な内容な場合にアバターの表情が喜んだ表情となり、投稿コンテンツの内容が否定的な内容な場合にアバターの表情が怒った表情となり、投稿コンテンツの内容が中立的な内容な場合にアバターの表情がニュートラルな表情となる。
【0101】
例えば、アニメーション形式の表示は、投稿コンテンツの内容を吹き出しにスクロール表示する際に、投稿コンテンツの内容のスクロール位置に応じてアバターの口を動かしたり、アバターの表情を変えたりする。
【0102】
また、発言コンテンツは、
図1の(b)に示すように、第1アバターと第2アバターとを向き合わせた状態で第1アバターと第2アバターとが第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言するコンテンツであってもよい。
【0103】
会話形式で発言される第1投稿コンテンツと第2投稿コンテンツとは、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち対象コンテンツのスクロール位置に対応する投稿コンテンツと当該投稿コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの中から選択される。
【0104】
発言コンテンツは、対象コンテンツがスクロールされた場合に、複数の第1投稿コンテンツのうち配信コンテンツのスクロール位置に対応する第1投稿コンテンツの内容を対応する第2投稿コンテンツの内容を会話形式で発言するコンテンツである。配信コンテンツのスクロール位置に対応する第1投稿コンテンツは、配信コンテンツの表示部分の一部または全部に投稿された第1コンテンツである。
【0105】
発言コンテンツは、対象コンテンツがスクロールされた場合、対象コンテンツのスクロールに応じて、会話形式での発言を進めるコンテンツであってもよい。例えば、発言コンテンツでは、対象コンテンツのスクロール速度が速いほど会話形式での発言のやりとりが速くなる。例えば、発言コンテンツでは、対象コンテンツのスクロール速度に遅いほど会話形式での発言のやりとりが速くなってもよい。
【0106】
また、発言コンテンツは、第1アバターと第2アバターとを残りのアバターとは異なる態様で表示するコンテンツであってもよい。異なる態様は、例えば、アバターの大きさ、アバターの色、アバターの透過度、およびアバターの動きなどである。
【0107】
例えば、発言コンテンツにおいて、第1アバターと第2アバターとを残りのアバターよりも大きくなったり、または、第1アバターと第2アバターとを残りのアバターよりも等価度が高くなったりする。
【0108】
また、発言コンテンツにおいて、第1アバターと第2アバターとが動くアバターとなり、残りのアバターを動かないアバターとなったり、または、第1アバターと第2アバターとの動きが残りのアバターの動きよりも大きかったりしてもよい。
【0109】
次に、投稿コンテンツの内容の音声での出力について説明する。上述したように、発言コンテンツのスプリクトは、投稿コンテンツの内容が投稿者アバターの発言として吹き出しに文字列で表示されることに加えてまたは代えて、投稿コンテンツの内容を端末装置2から音声で出力させる。
【0110】
音声での出力による発言は、例えば、吹き出しでの表示による発言と同様に発言コンテンツに出現している投稿者アバターに対応する投稿コンテンツの内容に対して発言が行われる。
【0111】
発言コンテンツで出力される音声は、投稿者の属性に応じた声質の音声である。投稿者の属性に応じた声質は、例えば男性の声質や女性の声質などの性別毎の声質であるが、性別に加えて、年齢、身長、体重などに応じた声質であってもよい。また、発言コンテンツで出力される音声は、投稿者の居住地に応じた方言の音声であってもよい。
【0112】
例えば、発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち対象コンテンツの表示部分の一部または全部に投稿された投稿コンテンツの内容またはその投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツの内容を音声で出力する。
【0113】
また、発言コンテンツのスプリクトは、出現している投稿者アバターに対応する投稿者が対象コンテンツの表示部分の一部または全部に投稿した投稿コンテンツの内容またはその投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツの内容が音声で出力される。
【0114】
また、発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツのスクロール位置に対応する投稿コンテンツの内容が音声で出力される。例えば、発言コンテンツでは、対象コンテンツの表示部分に応じて発言コンテンツに出現する投稿者アバターがスクロールに応じて変更され、音声で出力される投稿コンテンツの内容が変更される。
【0115】
発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツがスクロールされた場合、音声で出力されている投稿コンテンツの内容がすべて音声で出力された後に、音声で出力される投稿コンテンツの内容が変更される。この場合、音声で出力されている投稿コンテンツの内容は、例えば、スロール速度に応じた発話速度で音声が出力される。
【0116】
また、発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しの場合と同様に、投稿者の投稿者コンテンツの内容が投稿者アバター間の会話形式で音声によって出力される。
【0117】
発言コンテンツにおいて、音声で内容が出力されている投稿コンテンツである音声出力対象投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターである音声出力対象アバターの口が動くアニメーション形式の態様で音声出力対象アバターが表示される。
【0118】
音声出力対象アバターの口の動きは、予め定められたパターンでの動きまたはランダムな動きであってもよく、投稿コンテンツの内容に応じた動き(リップシンク)であってもよい。
【0119】
発言コンテンツにおいて、音声出力対象アバターがグループ単位のアバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容が予め定められた規則またはランダムに音声で出力される。
【0120】
予め定められた規則は、例えば、過去の投稿コンテンツに対する閲覧者による評価が高い投稿者ほど音声出力確率を高くするといった規則、投稿コンテンツの投稿日時が新しいほど音声出力確率を高くするといった規則、投稿コンテンツの内容の情報量(例えば、コメントの文字列が多い)ほど音声出力確率を高くするといった規則、またはこれらの組み合わせであるが、かかる例に限定されない。
【0121】
また、情報処理装置1は、音声出力対象アバターがグループ単位のアバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容を集約し、集約した内容を含むコンテンツを発言コンテンツとすることができる。この場合、発言コンテンツのスプリクトは、集約した内容を発言コンテンツにおいて音声で出力させることもできる。
【0122】
発言コンテンツでは、例えば、閲覧者が投稿者アバターや吹き出しを選択した場合、閲覧者によって選択された投稿者アバターの投稿者が投稿した投稿コンテンツの内容が音声で出力されたり、閲覧者によって選択された吹き出しに文字列で表示される投稿コンテンツの内容が音声で出力されたりする。
【0123】
なお、発言コンテンツでは、対象コンテンツの表示部分に対応しない投稿コンテンツの内容が音声で出力されてもよく、対象コンテンツの表示部分に対応する投稿コンテンツであって発言コンテンツに出現していない投稿者アバターの投稿者が投稿した投稿コンテンツの内容が音声で出力されてもよい。
【0124】
発言コンテンツでは、吹き出しへの表示および音声での出力のうちのいずれか1つを発言態様とするが、例えば、情報処理装置1または発言コンテンツのスプリクトは、配信コンテンツ毎に発言態様を決定したり、閲覧者の属性毎に発言態様を決定したりすることができる。また、情報処理装置1または発言コンテンツのスプリクトは、端末装置2の周囲の明るさ毎に発言態様を決定したり、配信コンテンツ、閲覧者の属性、および端末装置2の周囲の明るさの組み合わせ毎に発言態様を決定したりすることができる。
【0125】
発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツの閲覧が終了したと判定した場合や提供コンテンツに対する閲覧者の特定の操作がある場合に、情報処理装置1から発言会場コンテンツを取得し、取得した発言会場コンテンツを提供することができる。発言コンテンツのスプリクトは、例えば、対象コンテンツのスクロール位置が対象コンテンツの閲覧終了位置にある場合、閲覧者による対象コンテンツの閲覧が終了したと判定する。対象コンテンツの閲覧終了位置は、例えば、端末装置2において、さらに上方にスクロールができない位置である。なお、発言会場コンテンツは、ステップS3で提供される発言コンテンツに含まれてもよい。また、発言コンテンツのスプリクトは、例えば、不図示の閲覧終了ボタンが選択された場合や端末装置2への特定の操作が閲覧者によって行われた場合に、閲覧者による対象コンテンツの閲覧が終了したと判定することもできる。
【0126】
発言会場コンテンツは、発言コンテンツの一例であり、
図1の(c)に示すように、複数の投稿者の各々を示すアバターを含み且つアバターが投稿コンテンツの内容を発言するコンテンツを含む。発言会場コンテンツは、配信コンテンツの閲覧終了前の発言コンテンツよりも表示領域が大きく、例えば、提供コンテンツに代えて端末装置2に表示される。
【0127】
なお、発言会場コンテンツは、提供コンテンツ一部(例えば、発言コンテンツの全部と対象コンテンツの一部)に代えて端末装置2に表示されてもよい。また、発言会場コンテンツは、提供コンテンツ全体または一部に重畳され端末装置2に表示されてもよい。
【0128】
情報処理装置1は、複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類する。情報処理装置1は、複数の投稿コンテンツの複数のグループへの分類結果に基づいて、複数の投稿コンテンツをグループ分けしてグループ単位の領域に配置したコンテンツを発言会場コンテンツとして提供する。
【0129】
情報処理装置1は、例えば、投稿コンテンツの内容、投稿者の属性、投稿コンテンツの投稿日時、投稿コンテンツの投稿対象などに基づいて、複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類する。例えば、情報処理装置1は、内容が互いに類似する投稿コンテンツを投稿した複数の投稿者を一つのグループとして、投稿コンテンツの内容に基づいて、複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類する。
【0130】
また、情報処理装置1は、互いに属性が類似する複数の投稿者を一つのグループとして、投稿者の属性に基づいて、複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類することもできる。また、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿日時が互いに予め定められた範囲内にある複数の投稿者一つのグループとして、投稿コンテンツの投稿日時に基づいて、複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類することもできる。
【0131】
また、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿対象が対象コンテンツではなく投稿コンテンツである場合、同じ投稿対象(例えば、対象コンテンツに対する投稿コンテンツまたは投稿コンテンツに対する投稿コンテンツなど)に対する複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類することもできる。
【0132】
また、情報処理装置1は、投稿コンテンツの内容、投稿者の属性、投稿コンテンツの投稿日時、投稿コンテンツの投稿対象などのうちの2つ以上の組み合わせに基づいて、複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類することもできる。
【0133】
情報処理装置1は、投稿者毎の投稿者アバターに代えてまたは加えて、投稿者を示すアバターをグループ単位の投稿者アバターとして生成することができる。発言会場コンテンツでは、投稿者毎の投稿者アバターに代えてまたは加えて、グループ単位の投稿者アバターが含まれる。なお、投稿者アバターの生成方法は、例えば、上述した発言コンテンツの場合と同様である。
【0134】
発言会場コンテンツでは、上述した発言コンテンツと同様に、複数の投稿者アバターが含まれており、これら複数の投稿者アバターの各々の発言が吹き出しに文字列で表示される。複数の投稿者アバターの数が多い場合、複数の投稿者アバターの発言は2以上の投稿者アバター毎に時系列で対応する吹き出しに文字列で表示される。なお、投稿者アバターの挙動は、例えば、上述した発言コンテンツの場合と同様であり、例えば、投稿者アバターは、アニメーション形式で表示される。
【0135】
また、情報処理装置1は、投稿者アバターがグループ単位の投稿者アバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容のすべてまたは一部(例えば、予め定められた規則またはランダムに選択した投稿コンテンツの内容)をグループ単位の投稿者アバターの吹き出しに集約した内容を文字列で表示させることもできる。
【0136】
また、情報処理装置1は、投稿者アバターがグループ単位の投稿者アバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容を集約し、集約した内容を含むコンテンツを発言コンテンツとすることができる。この場合、発言コンテンツのスプリクトは、集約した内容をグループ単位の投稿者アバターの吹き出しに文字列で表示させることもできる。
【0137】
また、情報処理装置1は、会話形式での発言のやりとりの対象となる2以上の投稿者を一つのグループとして、投稿コンテンツの投稿対象に基づいて、複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類することもできる。この場合、発言会場コンテンツでは、上述した発言コンテンツと同様に、投稿コンテンツの内容が会話形式行われる。
【0138】
発言会場コンテンツでは、吹き出しによる文字列での発言に加えて、音声による発言も行われる。音声による発言は、上述した発言コンテンツと同様であり、例えば、音声出力対象アバターの口が動くアニメーション形式の態様で音声出力対象アバターが表示される。
【0139】
上述したように、発言会場コンテンツを含む発言コンテンツのスプリクトは、端末装置2への閲覧者の操作や時間経過などに基づいて、端末装置2での投稿者アバターの出現や消滅、端末装置2での投稿者アバターの挙動や態様、端末装置2での投稿者アバターの吹き出しの出現や消滅、端末装置2での投稿者アバターの吹き出しにおける投稿コンテンツのスクロール表示、端末装置2での会話形式での発言のやりとり、音声出力などを行うことができるが、一部または全部の処理を情報処理装置1に行わせることもできる。
【0140】
また、上述した処理の一部または全部を行うプログラムは、端末装置2にインストールされる専用のアプリケーションプログラム(以下、発言コンテンツアプリと記載する場合がある)であってもよい。端末装置2の発言コンテンツアプリは、発言コンテンツにおけるアバターの出現や消滅、アバターの態様、吹き出しの出現や消滅、吹き出しにおける投稿コンテンツのスクロール表示、会話形式での発言のやりとり、音声出力などの一部または全部の処理を行う。
【0141】
ここで、発言コンテンツアプリについて説明する。閲覧者は、発言コンテンツアプリを端末装置2で実行させている状態で、端末装置2を操作することで、端末装置2から配信コンテンツの配信要求が情報処理装置1に送信される。
【0142】
情報処理装置1は、端末装置2から送信される配信要求を受け付けると、配信要求で特定される配信コンテンツを対象コンテンツとして取得し、対象コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツとして複数の投稿者が投稿した複数の投稿コンテンツを取得する。対象コンテンツや投稿コンテンツは、例えば、情報処理装置1の内部のデータベースまたは外部のデータベースなどから取得される。
【0143】
情報処理装置1は、取得した対象コンテンツと複数の投稿コンテンツとを端末装置2に送信する。端末装置2は、情報処理装置1から送信される対象コンテンツと複数の投稿コンテンツとを取得し、取得した対象コンテンツを表示して対象コンテンツを閲覧者である利用者Uに提供する。また、端末装置2は、取得した複数の投稿コンテンツの内容を投稿者アバターが発言する態様の発言コンテンツを対象コンテンツに重畳した状態で複数の投稿コンテンツを利用者Uに提供する。
【0144】
なお、端末装置2は、配信コンテンツの配信要求に代えて、対象コンテンツを特定する情報を含む投稿情報送信要求を情報処理装置1に送信することもできる。この場合、情報処理装置1は、投稿情報送信要求を受け付け、受け付けた投稿情報送信要求で特定される対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する。
【0145】
そして、情報処理装置1は、取得した複数の投稿コンテンツを端末装置2に送信する。この場合も、端末装置2は、取得した複数の投稿コンテンツの内容を投稿者アバターが発言する態様の発言コンテンツを対象コンテンツに重畳した状態で複数の投稿コンテンツを閲覧者である利用者Uに提供する。
【0146】
端末装置2は、情報処理装置1から取得した投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターを情報処理装置1から取得し、情報処理装置1から取得した投稿者アバターを発言コンテンツに含める。
【0147】
なお、端末装置2は、情報処理装置1から取得した投稿コンテンツを投稿した投稿者の属性を示す属性情報を取得し、取得した属性情報に基づいて、発言コンテンツに含める投稿者アバターを生成することもできる。
【0148】
閲覧者は、発言コンテンツアプリを実行中の端末装置2を操作し、対象コンテンツに対するコメントまたは投稿コンテンツに対するコメントを投稿コンテンツとして入力することができる。
【0149】
端末装置2は、例えば、発言コンテンツアプリのコメントボタンのコメント操作がある場合に、対象コンテンツに対するコメントの入力を受け付け、投稿者アバターまたは吹き出しの選択操作がある場合に、投稿コンテンツに対するコメントの入力を受け付ける。
【0150】
端末装置2は、閲覧者によって入力された投稿コンテンツを情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、端末装置2から送信される投稿コンテンツを受け付け、受け付けた投稿コンテンツを内部または外部のデータベースに追加する。
【0151】
また、端末装置2は、閲覧者によって入力された投稿コンテンツと閲覧者の投稿者アバターとを発言コンテンツに含めて表示する。例えば、端末装置2は、閲覧者によって入力された投稿コンテンツが他の投稿コンテンツに対するコメントである場合、閲覧者の投稿者アバターと他の投稿コンテンツを投稿した他の投稿者の投稿者アバターとにそれぞれの投稿コンテンツの内容を吹き出しで表示させる。この場合、発言コンテンツでは、例えば、閲覧者の投稿者アバターと他の投稿者の投稿者アバターとを向き合わせた状態で表示される。
【0152】
対象コンテンツにリンク情報(例えば、他の配信コンテンツのURL)が含まれている場合や投稿者アバターに特定アイテムが付加されている場合において、端末装置2は、閲覧者の操作(例えば、クリック操作やタップ操作)によってリンク情報または特定アイテムが選択されたとする。
【0153】
この場合、端末装置2は、選択されたリンク情報を有する新たな配信コンテンツまたは特定アイテムに含まれる情報を有する新たな配信コンテンツを情報処理装置1または他のサーバなどから取得し、取得した新たな配信コンテンツを対象コンテンツに代えて表示する。そして、端末装置2は、対象コンテンツに対応する発言コンテンツはそのまま表示した状態で新たな配信コンテンツに重畳して表示する。
【0154】
また、端末装置2は、対象コンテンツに対応する発言コンテンツに代えて、新たな配信コンテンツに対応する発言コンテンツを新たな配信コンテンツに重畳した状態で表示することもできる。新たな配信コンテンツに対応する発言コンテンツは、例えば、新たな配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツの内容を発言するコンテンツである。
【0155】
情報処理装置1は、新たな配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを端末装置2に送信し、端末装置2は、情報処理装置1から送信される複数の投稿コンテンツに基づいて、新たな配信コンテンツに対応する発言コンテンツを表示する。新たな配信コンテンツに対応する発言コンテンツの表示方法や音声出力方法は、対象コンテンツに対応する発言コンテンツの表示方法や音声出力方法と同じである。
【0156】
また、新たな配信コンテンツに対応する発言コンテンツは、新たな配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち対象コンテンツに関連する投稿コンテンツの内容を発言するコンテンツであってもよい。対象コンテンツに関連する投稿コンテンツは、例えば、新たな配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち、対象コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを投稿した投稿者が投稿した投稿コンテンツである。
【0157】
対象コンテンツに関連する投稿コンテンツは、新たな配信コンテンツが情報処理装置1から提供されるコンテンツである場合、情報処理装置1によって選択されて端末装置2に送信される。情報処理装置1は、端末装置2への配信コンテンツの配信履歴を記憶しており、かかる配信履歴に基づいて、対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを内部のデータベースなどから取得し、取得した対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを端末装置2に送信する。
【0158】
また、端末装置2は、新たな配信コンテンツを情報処理装置1に要求する場合に、対象コンテンツのリンク情報と新たな配信コンテンツのリンク情報とを含む配信要求を情報処理装置1に送信することもできる。
【0159】
この場合、情報処理装置1は、端末装置2から送信される配信情報に含まれる対象コンテンツのリンク情報と新たな配信コンテンツのリンク情報とに基づいて、対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを内部のデータベースなどから取得し、取得した対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを端末装置2に送信する。
【0160】
また、端末装置2は、対象コンテンツに紐付けられた各投稿コンテンツを投稿した投稿者を特定する投稿者特定情報(例えば、投稿者ID(Identifier))を情報処理装置1から取得することができる場合、投稿者特定情報と新たな配信コンテンツのリンク情報とを含む配信要求を情報処理装置1に送信する。
【0161】
この場合、情報処理装置1は、配信要求に含まれる投稿者特定情報と新たな配信コンテンツのリンク情報とに基づいて、対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを内部のデータベースなどから取得し、取得した対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを端末装置2に送信する。
【0162】
また、端末装置2は、例えば、発言コンテンツに含まれる複数の投稿者アバターのうち閲覧者によって選択された投稿者アバターに対応する投稿者を特定する情報を投稿者特定情報として含む配信要求を情報処理装置1に送信することもできる。
【0163】
この場合、情報処理装置1は、閲覧者によって選択された投稿者アバターに対応する投稿者が投稿した投稿コンテンツであって新たな配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを対象コンテンツに関連する投稿コンテンツとして端末装置2に送信する。
【0164】
配信コンテンツの提供者には、配信コンテンツに対してブロック設定を行うことができる。情報処理装置1は、新たな配信コンテンツにブロック設定が行われている場合、対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを端末装置2に送信せず、新たな配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを端末装置2に送信する。
【0165】
また、情報処理装置1は、新たな配信コンテンツにブロック設定が行われている場合、対象コンテンツに関連する投稿コンテンツや新たな配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを端末装置2に送信しないこともできる。この場合、端末装置2は、対象コンテンツに対応する言語コンテンツをそのまま表示するか、対象コンテンツに対応する言語コンテンツを表示しないようにする。
【0166】
発言コンテンツアプリは、例えば、配信コンテンツと発言コンテンツとを閲覧者である利用者Uに提供するウェブブラウザとして機能するが、配信コンテンツはウェブコンテンツに限定されず、発言コンテンツアプリは、配信コンテンツと発言コンテンツとを閲覧者である利用者Uに提供することができればよく、ウェブブラウザ以外の機能を実行してもよい。
【0167】
なお、情報処理装置1は、例えば、API(Application Programming Interface)などのインターフェイスを介して端末装置2から入力された情報に基づき、複数の情報(例えば、投稿コンテンツや投稿者アバターなど)を端末装置2に提供するが、APIを用いずに複数の情報を端末装置2に提供することもできる。
【0168】
上述したように、情報処理装置1は、配信コンテンツの配信要求を受け付けた場合、各投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得し、各投稿者を示す投稿者アバターを含み且つ投稿者アバターが投稿コンテンツの内容を発言する発言コンテンツと配信コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0169】
また、情報処理装置1は、複数の投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得し、複数の投稿コンテンツのうち配信コンテンツまたは投稿コンテンツに対して投稿した第1投稿コンテンツを投稿した第1投稿者と、複数の投稿コンテンツのうち第1投稿コンテンツに対して第2投稿コンテンツを投稿した第2投稿者とを特定する。そして、情報処理装置1は、配信コンテンツの配信要求を受け付けた場合、第1投稿者の投稿者アバターである第1アバターと第2投稿者の投稿者アバターである第2アバターとを含み、且つ第1アバターと第2アバターとが第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言する発言コンテンツと配信コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0170】
また、情報処理装置1は、各投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得し、配信コンテンツの配信要求を受け付けた場合、各投稿者を示す投稿者アバターを含み且つ投稿コンテンツの内容を音声で出力する発言コンテンツと配信コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0171】
また、情報処理装置1は、複数の投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得し、利用者Uによる配信コンテンツの閲覧が終了したと判定した場合、複数の投稿者の各々を示す投稿者アバターを含み且つ投稿者アバターが投稿コンテンツの内容を発言する発言コンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0172】
情報処理装置1は、端末装置2が実行する情報処理プログラムを端末装置2に提供する。かかる情報処理プログラムは、配信コンテンツと各投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツとを取得する取得手順と、投稿者を示す投稿者アバターを含み且つ投稿者アバターが投稿コンテンツの内容を発言する発言コンテンツを配信コンテンツに重畳した状態で配信コンテンツと発言コンテンツとを提供する提供手順と、を端末装置2に実行させる。これにより、端末装置2は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0173】
以下、このような処理を行う情報処理装置1および端末装置2を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
【0174】
〔2.情報処理システムの構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2とを含む。
【0175】
複数の端末装置2は、互いに異なる利用者Uによって用いられる。端末装置2は、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、例えば、スマートグラス、またはスマートウォッチなどであるが、かかる例に限定されない。利用者Uは、情報処理装置1などから提供されるサービスを利用する利用者である。
【0176】
情報処理装置1および端末装置2の各々は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム100には、情報処理装置1などが複数含まれてもよい。
【0177】
ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)およびLTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの移動体通信網などを含む。
【0178】
端末装置2は、移動体通信網、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1と通信することができる。
【0179】
〔3.情報処理装置1の構成〕
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置1は、通信部10と、記憶部11と、処理部12とを有する。
【0180】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、通信モジュールやNIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部10は、端末装置2との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0181】
〔3.2.記憶部11〕
記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部11は、利用者情報記憶部20と、配信コンテンツ記憶部21と、投稿コンテンツ記憶部22とを有する。
【0182】
〔3.2.1.利用者情報記憶部20〕
利用者情報記憶部20は、利用者Uに関する各種の情報を記憶する。
図4は、実施形態に係る利用者情報記憶部20に記憶される利用者情報テーブルの一例を示す図である。
【0183】
図4に示す例では、利用者情報記憶部20に記憶される利用者情報テーブルは、「利用者ID」、「属性情報」および「履歴情報」といった項目の情報を含む。「利用者ID」は、利用者Uを識別する識別子であり、利用者U毎に付される情報である。
【0184】
「属性情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者Uの属性を示す属性情報である。利用者Uの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的属性であり、例えば、年齢、性別、職業、居住地、年収、家族構成などの複数の属性項目を含む。
【0185】
サイコグラフィック属性は、心理学的属性であり、例えば、ライフスタイル、価値観、興味関心などに関する複数の属性項目を含む。例えば、サイコグラフィック属性における複数の属性項目の各々は、車、服、旅行、ゲーム、キャンプ、バイク、電車、家電、またはパソコンなどといった利用者Uの興味関心を有する対象である。
【0186】
「履歴情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者Uの端末装置2に配信した配信コンテンツの履歴である配信履歴の情報を含む。なお、「履歴情報」には、「利用者ID」に対応付けられた利用者Uの端末装置2で表示された投稿コンテンツや投稿者アバターなどの情報が含まれてもよい。
【0187】
〔3.2.2.配信コンテンツ記憶部21〕
配信コンテンツ記憶部21は、配信コンテンツに関する各種の情報を記憶する。
図5は、実施形態に係る配信コンテンツ記憶部21に記憶される配信コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【0188】
図5に示す例では、配信コンテンツ記憶部21に記憶される配信コンテンツテーブルは、「配信コンテンツID」、「コンテンツ種別」、「コンテンツ」、「リンク」、および「ブロック設定」といった項目の情報を含む。「配信コンテンツID」は、配信コンテンツを識別する識別子であり、配信コンテンツ毎に付される情報である。
【0189】
「コンテンツ種別」は、「配信コンテンツID」に対応付けられた配信コンテンツの種別を示す情報である。配信コンテンツの種別は、例えば、配信コンテンツの内容のカテゴリであり、配信コンテンツがニュースである場合、事件、経済、芸能、グルメなどであるが、かかる例に限定されない。
【0190】
「コンテンツ」は、「配信コンテンツID」に対応付けられた配信コンテンツである。「リンク」は、「配信コンテンツID」に対応付けられた配信コンテンツのリンク情報である。「ブロック設定」は、「配信コンテンツID」に対応付けられた配信コンテンツに対して上述したブロック設定がされているか否かを示す情報である。
【0191】
〔3.2.3.投稿コンテンツ記憶部22〕
投稿コンテンツ記憶部22は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに関する各種の情報を記憶する。
図6は、実施形態に係る投稿コンテンツ記憶部22に記憶される投稿コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【0192】
図6に示す例では、投稿コンテンツ記憶部22に記憶される投稿コンテンツテーブルは、「投稿コンテンツID」、「利用者ID」、「投稿対象ID」、「投稿箇所」、および「投稿コンテンツ」といった項目の情報を含む。「投稿コンテンツID」は、投稿コンテンツを識別する識別子であり、投稿コンテンツ毎に付される情報である。
【0193】
「利用者ID」は、「投稿コンテンツID」に対応付けられた投稿コンテンツを投稿した利用者の利用者IDである。「投稿対象ID」は、「投稿コンテンツID」に対応付けられた投稿コンテンツの投稿対象となるコンテンツのコンテンツIDであり、例えば、投稿対象が配信コンテンツである場合、配信コンテンツIDであり、投稿対象が投稿コンテンツである場合、投稿コンテンツIDである。
【0194】
「投稿箇所」は、「投稿コンテンツID」に対応付けられた投稿コンテンツが投稿されたコンテンツ箇所を示す情報であり、例えば、投稿対象が配信コンテンツである場合、配信コンテンツのうちの一部であり、投稿対象が投稿コンテンツである場合、投稿コンテンツの一部である。
【0195】
「投稿コンテンツ」は、「投稿コンテンツID」に対応付けられた投稿コンテンツである。投稿コンテンツは、例えば、配信コンテンツに対して投稿者が投稿したコメントや配信コンテンツに対するコメントに対して投稿者が投稿したコメントなどである。コメントは、投稿者の意見や感想などであり、文字列、スタンプ、絵文字などが含まれる。なお、投稿コンテンツは、コメントに代えて、または加えて、他のコンテンツのURLなどであってもよい。
【0196】
〔3.3.処理部12〕
処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などによって、端末装置2内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0197】
処理部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0198】
図3に示すように、処理部12は、取得部30と、受付部31と、特定部32と、分類部33と、生成部34と、提供部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部12の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0199】
〔3.3.1.取得部30〕
取得部30は、外部の情報処理装置や端末装置2などから通信部10を介して種々の情報を取得し、取得した情報を記憶部11に記憶させる。
【0200】
例えば、取得部30は、外部の情報処理装置または端末装置2などから通信部10を介して利用者Uの情報である利用者情報を取得し、取得した利用者情報を利用者情報記憶部20の利用者情報テーブルに追加する。
【0201】
また、取得部30は、記憶部11から各種の情報を取得する。例えば、取得部30は、利用者Uの情報である利用者情報を利用者情報記憶部20などから取得する。取得部30によって取得される利用者情報は、例えば、上述した属性情報および履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報の一部または全部を含む。
【0202】
また、取得部30は、配信コンテンツを配信コンテンツ記憶部21などから取得し、投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22などから取得する。例えば、取得部30は各投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22などから取得する。
【0203】
例えば、取得部30は、配信コンテンツの配信要求が受付部31によって受け付けられた場合、各投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22などから取得する。
【0204】
〔3.3.2.受付部31〕
受付部31は、通信部10を介して端末装置2から各種の要求や情報などを受け付ける。例えば、受付部31は、利用者Uの端末装置2から送信される配信要求を受け付ける。
【0205】
受付部31によって受け付けられる配信要求は、例えば、配信コンテンツの配信要求、対象コンテンツのリンク情報と新たな配信コンテンツのリンク情報とを含む配信要求、投稿者特定情報と新たな配信コンテンツのリンク情報とを含む配信要求などである。新たな配信コンテンツは、他の配信コンテンツの一例である。なお、配信コンテンツの配信要求には、例えば、配信コンテンツのリンク情報などの配信コンテンツを特定する為の情報が含まれる。
【0206】
また、受付部31は、配信コンテンツに対するコメントまたは投稿コンテンツに対するコメントを投稿コンテンツとして受け付ける。例えば、受付部31は、配信コンテンツの一部に対して投稿された投稿コンテンツ(第1投稿コンテンツの一例)を受け付ける。
【0207】
〔3.3.3.特定部32〕
特定部32は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち配信コンテンツまたは投稿コンテンツに対して投稿した第1投稿コンテンツを投稿した第1投稿者と、複数の投稿コンテンツのうち第1投稿コンテンツに対して第2投稿コンテンツを投稿した第2投稿者とを特定する。
【0208】
〔3.3.4.分類部33〕
分類部33は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類する。
【0209】
分類部33は、例えば、投稿コンテンツの内容、投稿者の属性、投稿コンテンツの投稿日時、投稿コンテンツの投稿対象などに基づいて、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類する。
【0210】
例えば、分類部33は、内容が互いに類似する投稿コンテンツを投稿した複数の投稿者を一つのグループとして、投稿コンテンツの内容に基づいて、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類する。
【0211】
分類部33は、例えば、複数の内容種別単語を含む分類用辞書を用いて、投稿コンテンツをグループに分類する。例えば、分類部33は、投稿コンテンツの内容に含まれる内容種別単語の出現回数を内容種別単語毎に算出する。そして、分類部33は、内容種別単語の出現回数が最も多い内容種別に対応するグループまたは閾値以上の内容種別に対応するグループに投稿コンテンツを分類する。
【0212】
また、分類部33は、互いに属性が類似する複数の投稿者を一つのグループとして、投稿者の属性に基づいて、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類することもできる。分類部33は、例えば、予め定められた複数の属性項目の組み合わせが同一である場合または趣味が共通する場合に、属性が類似すると判定する。複数の属性項目の組み合わせは、例えば、20代男性、20代女性、東京在住30代女性などであるが、かかる例に限定されない。
【0213】
また、分類部33は、投稿コンテンツの投稿日時が互いに予め定められた範囲内にある複数の投稿者一つのグループとして、投稿コンテンツの投稿日時に基づいて、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類することもできる。
【0214】
また、分類部33は、投稿コンテンツの投稿対象が対象コンテンツではなく投稿コンテンツである場合、同じ投稿対象(例えば、対象コンテンツに対する投稿コンテンツまたは投稿コンテンツに対する投稿コンテンツなど)に対する複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類することもできる。
【0215】
また、分類部33は、投稿コンテンツの内容、投稿者の属性、投稿コンテンツの投稿日時、投稿コンテンツの投稿対象などのうちの2つ以上の組み合わせに基づいて、複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類することもできる。
【0216】
また、分類部33は、会話形式での発言のやりとりの対象となる2以上の投稿者を一つのグループとして、投稿コンテンツの投稿対象に基づいて、複数の投稿コンテンツを複数のグループに分類することもできる。この場合、発言会場コンテンツでは、上述した発言コンテンツと同様に、投稿コンテンツの内容が会話形式行われる。
【0217】
〔3.3.5.生成部34〕
生成部34は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを投稿した複数の投稿者のアバターである投稿者アバターを生成または選択する。
【0218】
生成部34は、投稿者アバターとして、投稿者の属性に応じたアバターを生成または選択する。投稿者の属性は、例えば、性別、年齢、職業、年収、家族構成、趣味、出身地、資格、免許、および国籍のうちの1以上の組み合わせである。
【0219】
例えば、生成部34は、投稿者の属性に応じた顔の投稿者アバターを選択または生成する。投稿者の属性に応じた顔は、例えば、投稿者の属性に応じた髪型、顔型、目の形、鼻の形、口の形、目、鼻、口の位置、顔の色などであるが、かかる例に限定されない。
【0220】
生成部34は、例えば、投稿者の属性と投稿者アバターの顔画像との関係を学習したモデルを用いて、投稿者の属性に応じた顔画像の投稿者アバターを生成することができる。かかるモデルは、例えば、ニューラルネットワークを用いたモデルであり、例えば、投稿者の属性を特徴量とし、投稿者が使用したアバターの顔画像を正解画像(ラベル)とするデータセットを用いて生成される。
【0221】
生成部34は、例えば、投稿者の属性毎に予め定められたアバターを投稿者アバターとして選択することができる。また、生成部34は、投稿者の属性を特徴量として入力し、投稿者アバターの特徴(例えば、髪型、顔型、目の形、鼻の形、口の形、目、鼻、口の位置、顔の色など)を示す情報を出力するモデルを用いて、かかるモデルから出力される投稿者アバターの特徴を示す情報に基づいて投稿者アバターを生成する。
【0222】
また、生成部34は、投稿者の属性に応じたアイテムが付加された投稿者アバターを生成することができる。例えば、生成部34は、投稿者の属性で示される職業が対象コンテンツの内容に対する専門家である場合、投稿者の属性で示される職業で用いられるアイテムを付加した投稿者アバターを生成する。
【0223】
例えば、投稿者の属性で示される職業で用いられるアイテムである職業アイテムは、投稿者の属性で示される職業が医療従事者であれば、白衣やスクラブ、投稿者の属性で示される職業が料理人であれば、白いジャケットとコック帽などである。
【0224】
また、職業アイテムは、投稿者の属性で示される職業が建設労働者であれば、ヘルメットと安全ベストなどであり、投稿者の属性で示される職業が保育士であれば、コックコート型ユニフォームやエプロン型ユニフォームなどであり、投稿者の属性で示される職業が政治学者であれば、黒い背広、学術帽子、学術スーツなどである。
【0225】
生成部34は、投稿者の属性で示される職業が対象コンテンツの内容に対する専門家である場合、投稿者の属性で示される職業で用いられるアイテムを投稿者アバターに付加する。
【0226】
例えば、生成部34は、対象コンテンツの内容が医療関係に関するコンテンツである場合、投稿者の属性で示される職業が医療従事者であれば、白衣やスクラブなどを投稿者アバターのアイテムとして付加する。
【0227】
また、生成部34は、対象コンテンツの内容が料理や飲食点に関するコンテンツである場合、投稿者の属性で示される職業が建設労働者であれば、白いジャケットとコック帽などを投稿者アバターのアイテムとして付加する。
【0228】
また、生成部34は、対象コンテンツの内容が建設に関するコンテンツである場合、投稿者の属性で示される職業が料理人であれば、ヘルメットと安全ベストなどを投稿者アバターのアイテムとして付加する。
【0229】
また、生成部34は、対象コンテンツの内容が保育園に関するコンテンツである場合、投稿者の属性で示される職業が保育士であれば、コックコート型ユニフォームやエプロン型ユニフォームなどを投稿者アバターのアイテムとして付加する。
【0230】
また、生成部34は、対象コンテンツの内容が政治に関するコンテンツである場合、投稿者の属性で示される職業が政治学者であれば、黒い背広、学術帽子、学術スーツなどを投稿者アバターのアイテムとして付加する。
【0231】
また、生成部34は、例えば、投稿者アバターの胸に付加する専門家バッチ、投稿者アバターの頭に付加する王冠などを、投稿者の属性で示される職業で用いられるアイテムとして、付加した投稿者アバターを生成することもできる。
【0232】
投稿者の属性は、例えば、投稿者が設定した属性であるが、投稿者の行動履歴に基づいて、推定されてもよい。投稿者の行動履歴は、例えば、投稿者がウェブ閲覧履歴、投稿者の検索クエリ、投稿者の購入履歴などを含む。生成部34は、投稿者の行動履歴を示す情報を特徴量とし、投稿者の属性を示す情報を出力するモデルを用いて、投稿者の属性を推定することができる。
【0233】
また、生成部34は、投稿者が投稿した投稿コンテンツから投稿者の属性を推定することもできる。例えば、生成部34は、対象コンテンツが例えば保育園に対するコンテンツであり、且つ投稿者が投稿した投稿コンテンツに「保育士です。」といった特定の文字列がある場合、投稿コンテンツを投稿した投稿者の職業を「保育士」と推定することもできる。
【0234】
この場合、生成部34は、投稿者が投稿した投稿コンテンツの内容のうち「保育士です。」の文字列以外の文字列から、投稿コンテンツを投稿した投稿者の職業が「保育士」であるとの推定の信憑性を判定することができる。生成部34は、投稿者の職業が「保育士」であるとの推定の信憑性があると判定した場合に限り、投稿者の職業が「保育士」であると判定することができる。
【0235】
生成部34は、例えば、投稿者の職業を示す文字列から推定される投稿者の職業を示す情報と投稿者の職業を示す文字列以外の文字列を示す情報とを特徴量とし、投稿者の職業の推定の信憑性の有無を示す情報を出力するモデルを用いて、投稿者の職業を判定することができる。
【0236】
また、生成部34は、投稿者が投稿した投稿コンテンツの内容に加えて、投稿者の行動履歴から得られる情報を特徴量とする自然言語処理モデルを用いて、投稿者の職業を判定することができることもできる。
【0237】
また、生成部34は、投稿者の属性で示される嗜好などに応じたアイテムを投稿者アバターに付加することもできる。また、生成部34は、投稿者の属性で示される職業で用いられるアイテムに代えて、投稿者が投稿した投稿コンテンツに対する利用者Uの評価が高いほど、投稿者アバターに付加するアイテムを目立つアイテムにすることもできる。
【0238】
また、生成部34は、例えば、他の配信コンテンツを提案または引用する内容である特定内容が含まれる投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターに、投稿コンテンツに特定内容が含まれることを示すアイテムを付加することもできる。
【0239】
例えば、生成部34は、投稿コンテンツに特定内容が含まれることを示すアイテムである特定アイテムとして、例えば、書籍を示すアイテム、バッチを示すアイテム、矢印を示すアイコン、リンクの文字を含むアイコンなどであるが、かかる例に限定されない。
【0240】
生成部34は、特定内容で提案または引用される他の配信コンテンツが複数ある場合、特定内容が含まれる投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターに、各他の配信コンテンツに対応する特定アイテムを付加する。
【0241】
特定アイテムには、特定内容で提案または引用される他の配信コンテンツのリンク情報(例えば、他の配信コンテンツのURL)が含まれている。端末装置2は、例えば、利用者Uによる端末装置2への操作によって、利用者Uによって特定アイテムが選択された場合、特定アイテムに含まれるリンク情報に基づいて、特定内容で提案または引用される他の配信コンテンツを外部の情報処理装置から取得することができる。
【0242】
端末装置2は、外部の情報処理装置から取得した他の配信コンテンツを表示する。例えば、端末装置2は、発言コンテンツのスプリクトにしたがって、特定内容を含む投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターの吹き出しに他の配信コンテンツの内容を表示したり、対象コンテンツに代えて他の配信コンテンツを表示したり、提供コンテンツの一部に他の配信コンテンツを重畳表示させたりすることができる。
【0243】
また、投稿者アバターの表情は、投稿コンテンツの内容に応じた表情であり、生成部34は、投稿コンテンツの内容に応じて投稿者アバターの表情を設定または変化させることができる。
【0244】
例えば、生成部34は、投稿コンテンツの内容に基づいて、対象コンテンツや投稿コンテンツなどに対する投稿者の感情を推定する。例えば、生成部34は、投稿コンテンツの内容に基づいて、投稿者の感情として、肯定的な感情、否定的な感情、中立的な感情などを推定する。生成部34は、例えば、GPTやBERTなどといった自然言語処理を行う言語モデルを用いて、投稿者の感情を推定することができる。
【0245】
また、生成部34は、例えば、複数の感情種別単語を含む感情辞書を用いて、投稿コンテンツの内容から投稿者の感情を推定することもできる。例えば、生成部34は、投稿コンテンツの内容に含まれる感情種別単語の出現回数を感情種別単語毎に算出する。そして、生成部34は、感情種別単語の出現回数が最も多い感情種別の感情または閾値以上の感情種別の感情を投稿者の感情として推定する。
【0246】
感情種別辞書は、感情種別単語と感情値とを関連付けた情報が感情種別単語毎に含まれる辞書であってもよい。この場合、生成部34は、各感情種別単語の総出現回数に印象値を乗算し、かかる乗算結果を感情種別毎に合算する。そして、生成部34は、乗算結果が最も多い感情種別の感情または閾値以上の感情種別の感情を投稿者の感情として推定する。
【0247】
また、生成部34は、予め定められた関係を有する複数の投稿者を含むグループ単位のアバターを複数の投稿者を示す投稿者アバターしてグループ毎に生成することもできる。これにより、生成部34は、対象コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの数が多い場合であっても、すべての投稿者の投稿者アバターを生成する場合に比べて、生成対象となる投稿者アバターの数を低減することができる。
【0248】
予め定められた関係を有する複数の投稿者は、例えば、内容が互いに類似する投稿コンテンツを投稿した複数の投稿者、互いに属性が類似する複数の投稿者、または投稿コンテンツの投稿日時が互いに予め定められた範囲内にある複数の投稿者である。
【0249】
生成部34は、例えば、内容が互いに類似する投稿コンテンツを投稿した複数の投稿者を含むグループのアバターをグループ単位の投稿者アバターとして生成する場合、グループに含まれる複数の投稿者のうち最も多い属性に応じたアバター、グループに含まれる複数の投稿者の投稿者アバターを合成したアバターなどを、グループ単位の投稿者アバターとしてグループ毎に生成する。
【0250】
また、生成部34は、例えば、複数のアバターから合成後の1つのアバターを生成するモデルを用いて、グループに含まれる複数の投稿者の投稿者アバターを合成したアバターを生成することができる。かかるモデルは、例えば、GANなどのニューラルネットワークを用いた機械学習モデルであるが、かかる例に限定されない。
【0251】
また、生成部34は、例えば、投稿コンテンツの投稿日時が互いに予め定められた範囲内にある複数の投稿者を含むグループのアバターをグループ単位の投稿者アバターとして生成する場合、グループに含まれる複数の投稿者のうち最も多い属性に応じたアバター、グループに含まれる複数の投稿者の投稿者アバターを合成したアバターなどを、グループ単位の投稿者アバターとして生成する。
【0252】
また、生成部34は、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち対象コンテンツの閲覧者である利用者Uの属性に応じた投稿コンテンツを抽出し、抽出した投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる投稿者アバターとして生成することもできる。
【0253】
例えば、生成部34は、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち対象コンテンツの閲覧者である利用者Uの属性に応じた属性を有する投稿者が投稿した投稿コンテンツを抽出し、抽出した投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる投稿者アバターとして生成する。
【0254】
対象コンテンツの閲覧者である利用者Uの属性に応じた属性は、例えば、対象コンテンツの閲覧者である利用者Uの属性と予め定められた属性項目が一致する属性であり、例えば、年齢(または年代)、性別、および居住地の属性項目が一致する属性、または共通する趣味を有する属性であるが、かかる例に限定されない。
【0255】
また、対象コンテンツの閲覧者である利用者Uの属性に応じた投稿コンテンツは、例えば、内容が利用者Uの興味を有すると推定される投稿コンテンツであってもよい。生成部34は、例えば、投稿コンテンツの内容を示す情報と対象コンテンツの閲覧者である利用者Uの属性を示す情報とを特徴量とし、利用者Uの興味を有するか否かを示す情報を出力するモデルを用いて、内容が利用者Uの興味を有すると推定される投稿コンテンツであるか否かを推定する。
【0256】
生成部34は、投稿コンテンツを示す情報と利用者Uの属性を示す情報とを特徴量とし、利用者Uが閲覧したか否かを示す情報を正解データ(ラベル)とするデータセットを用いて上述したモデルを生成することができる。
【0257】
〔3.3.6.提供部35〕
提供部35は、発言コンテンツと配信コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する。発言コンテンツは、例えば、投稿コンテンツの内容を発言するコンテンツであり、発言コンテンツにおいて、投稿コンテンツの内容は、文字や音声で出力される。
【0258】
提供部35は、発言コンテンツと配信コンテンツとを含む提供コンテンツを端末装置2に通信部10を介して送信することによって、提供コンテンツを利用者Uに提供する。端末装置2は、配信要求に応じて生成部34から送信される提供コンテンツを受信し、受信した提供コンテンツを表示する。
【0259】
端末装置2の表示領域のうち下方領域において対象コンテンツに重畳された状態で端末装置2に表示される。発言コンテンツには、複数の投稿者アバターが含まれており、これら複数の投稿者アバターの各々の発言が吹き出しに文字列で表示される。投稿者アバターは、投稿者単位の投稿者アバターまたはグループ単位の投稿者アバターであり、例えば、提供部35によって予め定められた規則またはランダムに選択されるが、発言コンテンツのスプリクトによって予め定められた規則またはランダムに選択されてもよい。
【0260】
図7は、実施形態に係る端末装置に表示される提供コンテンツの一例を示す図である。
図7に示す提供コンテンツ60は、配信コンテンツ61と、発言コンテンツ62とを含む。
図7に示す配信コンテンツ61は、ニュース記事のコンテンツである。
【0261】
図7に示す発言コンテンツ62は、投稿者アバター63a,63b,63c,63d,63e,63f,63gと、吹き出し64a,64bとを含む。吹き出し64aは、投稿者アバター63bの吹き出しであり、吹き出し64bは、投稿者アバター63eの吹き出しである。
【0262】
以下において、投稿者アバター63a,63b,63c,63d,63e,63f,63gを含む複数の投稿者アバターの各々を個別に区別せずに示す場合、投稿者アバター63と記載し、吹き出し64a,64bを含む複数の吹き出しを個別に区別せずに示す場合、吹き出し64と記載する場合がある。
【0263】
発言コンテンツ62では、配信コンテンツ61がスクロールされたり、時間が経過したりすることで、吹き出し64が表示される投稿者アバター63が変わったり、投稿者アバター63が変わったりする。
【0264】
なお、提供コンテンツにおいて、端末装置2の表示領域のうち対象コンテンツの表示領域である第1表示領域と発言コンテンツの表示領域である第2表示領域とが予め定められていてもよく、この場合、端末装置2の表示領域のうち第1表示領域に対象コンテンツが表示され、第2表示領域に発言コンテンツが表示される。
【0265】
発言コンテンツには、投稿者アバター、吹き出し、および投稿コンテンツの内容の表示態様や挙動などを制御したり、必要な情報を情報処理装置1から取得したりするスプリクトが含まれており、かかるスプリクトにしたがって投稿者アバター、吹き出し、および投稿コンテンツの内容などが表示される。スプリクトは、スプリクト言語によって記述されたプログラムであり、例えば、Javaスプリクトであるが、他のスプリクト言語で記述されたプログラムであってもよい。
【0266】
例えば、発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しにおいて投稿コンテンツの内容を時間の経過に伴って自動的にスクロール表示することで、投稿コンテンツの内容を吹き出しで表示して投稿者アバターの発言を実行させることができる。なお、吹き出しにおいて投稿コンテンツの内容は、端末装置2の表示領域のうち特定の領域に吹き出しがある場合に自動的にスクロール表示してもよく、閲覧者である利用者Uが吹き出しを選択した場合に、かかる吹き出しに投稿コンテンツの内容を自動的にスクロール表示してもよい。
【0267】
また、発言コンテンツのスプリクトは、例えば、利用者Uによる端末装置2の操作(例えば、タップ操作やクリック操作など)によって、利用者Uが投稿者アバターや吹き出しを選択した場合、吹き出しを大きくして、吹き出しに表示する文字列の文字数などを多くすることもできる。
【0268】
例えば、発言コンテンツのスプリクトは、投稿コンテンツの内容の全部の発言が含まれるように吹き出しを大きくすることができ、また、吹き出しを大きくしつつ投稿コンテンツの内容を吹き出しにおいて自動的にスクロール表示することもできる。
【0269】
また、発言コンテンツのスプリクトは、閲覧者である利用者Uが投稿者アバターや吹き出しを選択した場合、吹き出しを大きくすることに代えてまたは加えて、吹き出しの色を変更して吹き出しを強調表示することもできる。
【0270】
また、発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツがスクロールされた場合、対象コンテンツのスクロールに応じて投稿コンテンツの内容を吹き出しにおいてスクロール表示することもできる。対象コンテンツのスクロールは、例えば、利用者Uによる端末装置2の操作によって行われる。利用者Uは、例えば、端末装置2を操作して、配信コンテンツのスクロールバーを選択して移動させたり、フリック操作をしたりすることによって、配信コンテンツをスクロールすることができる。
【0271】
また、発言コンテンツのスプリクトは、投稿コンテンツの内容を要約した内容を吹き出しに文字列で表示し、利用者Uが吹き出しまたは投稿者アバターを選択した場合に、吹き出しを大きくして要約前の投稿コンテンツの内容を吹き出しに文字列で表示することもできる。提供部35は、例えば、GPTやBERTなどといった自然言語処理を行う言語モデルを用いて、投稿コンテンツの内容を要約し、要約した内容を発言コンテンツに含めることができる。
【0272】
この場合、発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しの大きさを要約前の投稿コンテンツの内容がすべて入る大きさとしたり、吹き出しをそのまままたは大きくして投稿コンテンツの内容をスクロール表示したりすることができる。
【0273】
また、発言コンテンツのスプリクトは、投稿者アバターがグループ単位の投稿者アバターである場合、投稿者アバターに対応する複数の投稿者の投稿コンテンツの数に応じて、吹き出しの大きさや色などが変えることができる。例えば、発言コンテンツのスプリクトは、グループ単位の投稿者アバターに対応する複数の投稿者の投稿コンテンツの数が多いほど、グループ単位の投稿者アバターの吹き出しを大きくしたり、色を強調したりすることができる。なお、グループにおける投稿コンテンツの数を示す情報は、発言コンテンツに含まれるが、情報処理装置1に要求して取得される情報であってもよい。
【0274】
また、提供部35は、投稿者アバターがグループ単位の投稿者アバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容のすべてまたは一部(例えば、予め定められた規則またはランダムに選択した投稿コンテンツの内容)をグループ単位の投稿者アバターの吹き出しに集約した内容を文字列で表示させることもできる。
【0275】
また、提供部35は、投稿者アバターがグループ単位の投稿者アバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容を集約し、集約した内容を含むコンテンツを発言コンテンツとすることができる。この場合、発言コンテンツのスプリクトは、グループ単位の投稿者アバターの吹き出しに文字列で集約した内容を表示させる。
【0276】
また、発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち端末装置2の表示領域に表示されている対象コンテンツの領域の部分である表示部分の一部または全部に投稿された投稿コンテンツまたはその投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターの吹き出しを端末装置2に出現させる。
【0277】
発言コンテンツには、配信コンテンツにおける各投稿コンテンツの投稿位置、各投稿コンテンツの投稿コンテンツIDなどが予め含まれており、発言コンテンツのスプリクトは、発言コンテンツに含まれる情報に基づいて、提供部35から必要な情報を収集し、表示部分の一部または全部に投稿された投稿コンテンツまたはその投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターの吹き出しを端末装置2に表示させる。なお、発言コンテンツには、投稿コンテンツや投稿者アバターなどの必要な情報が予め含まれていてもよい。
【0278】
発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち表示部分の一部または全部に投稿された投稿コンテンツの数が多い場合、予め定められた規則またはランダムに選択した1以上の投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる。
【0279】
予め定められた規則は、例えば、過去の投稿コンテンツに対する閲覧者である利用者Uによる評価が高い投稿者ほど出現確率を高くするといった規則、投稿コンテンツの投稿日時が新しいほど出現確率を高くするといった規則、投稿コンテンツの内容の情報量(例えば、コメントの文字列が多い)ほど出現確率を高くするといった規則、またはこれらの組み合わせであるが、かかる例に限定されない。
【0280】
発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツがスクロールされない場合、表示部分に投稿された複数の投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターの中から発言コンテンツに出現させる1以上の投稿者アバターを周期的に変更することができる。これにより、発言コンテンツは、多くの投稿者アバターの発言を出力することができる。
【0281】
また、発言コンテンツのスプリクトは、端末装置2の利用者Uの操作によって、対象コンテンツがスクロールされる場合、対象コンテンツの表示部分が変更されることから、対象コンテンツの表示部分に応じて発言コンテンツに出現させる投稿者アバターをスクロールに応じて変更する。
【0282】
この場合も、発言コンテンツに出現する投稿者アバターは対象コンテンツの表示部分に投稿された投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターであるが、かかる例に限定されない。例えば、発言コンテンツのスプリクトは、スクロール速度が閾値以上である場合、対象コンテンツの表示部分以外の部分であってスクロールによって端末装置2に表示されると推定される部分(スクロール先の部分)に投稿された投稿コンテンツの投稿者の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる投稿者アバターとすることもできる。
【0283】
また、発言コンテンツのスプリクトは、スクロール速度が閾値未満である場合、投稿者毎の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる投稿者アバターとし、スクロール速度が閾値以上である場合、グループ単位の投稿者アバターを発言コンテンツに出現させる投稿者アバターとすることもできる。
【0284】
また、発言コンテンツのスプリクトは、スクロール速度に応じて、投稿者毎の投稿者アバターの出現確率とグループ単位の投稿者アバターの出現確率とを変更することもできる。例えば、発言コンテンツのスプリクトは、スクロール速度が速くなるほど、投稿者毎の投稿者アバターの出現確率を小さくし、グループ単位の投稿者アバターの出現確率を大きくする。
【0285】
発言コンテンツのスプリクトは、発言コンテンツに複数の投稿者アバターを出現させた場合、これら複数の投稿者アバターの全部または一部を吹き出し付きのアバターにする。発言コンテンツのスプリクトは、発言コンテンツに出現させた複数の投稿者アバターの一部を吹き出し付きのアバターにする場合、吹き出し付きのアバターにする投稿者アバターを時分割で切り替えることで、発言コンテンツに出現させたすべての投稿者アバターを時分割で吹き出し付きのアバターにする。
【0286】
例えば、発言コンテンツのスプリクトは、投稿者の投稿コンテンツの投稿日時が古い順または新しい順に1以上の投稿者アバターを吹き出し付きのアバターとして表示を切り替えることもできる。これにより、投稿日時が古いまたは新しい投稿コンテンツの内容から順次が表示される態様で吹き出し付きのアバターが表示される発言コンテンツを利用者Uに提供することができる。
【0287】
また、発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しに文字列で表示された発言(投稿コンテンツの内容)に対する閲覧者である利用者Uの評価を受け付け、かかる評価を示す情報が情報処理装置1に送信される。発言コンテンツは、吹き出しに文字列で表示された発言に対する利用者Uの評価を受け付けた場合、利用者Uの評価に応じて吹き出しの表示態様を変更する。
【0288】
例えば、発言コンテンツのスプリクトは、利用者Uの評価が高いほど強調度合いが高い吹き出しにする。吹き出しの強調度合いは、例えば、色の濃さや鮮やかさが強くなるほど、吹き出しの枠が太くなるほど高くなる。また、発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しの強調度合いに加えてまたは代えて、利用者Uの評価が高いほど吹き出しのサイズを大きくすることができる。
【0289】
また、提供部35は、例えば、提供コンテンツが提供される利用者Uの属性との関係が予め定められた関係を有する投稿者の投稿者アバターが投稿コンテンツの内容を発言するコンテンツを発言コンテンツとして提供することもできる。予め定められた関係は、例えば、利用者Uと投稿者とが互いに属性が類似する関係、または利用者Uと投稿者とが互いに属性が異なる関係である。
【0290】
提供部35は、例えば、予め定められた複数の属性項目の組み合わせが同一である場合または趣味が共通する場合に、属性が類似すると判定する。また、提供部35は、例えば、属性項目が一致するものがない場合に、属性が異なると判定する。
【0291】
発言コンテンツでは、投稿者の投稿者コンテンツの内容が投稿者アバター間の会話形式で表示される。提供部35は、受付部31によって配信要求が受け付けられた場合、特定部32によって特定された第1投稿者のアバターである第1アバターと特定部32によって特定された第2投稿者のアバターである第2アバターとを含み、且つ第1アバターと第2アバターとが第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言するコンテンツを発言コンテンツとして提供する。
【0292】
第1投稿コンテンツは、第2投稿コンテンツに対して第1投稿者が投稿した投稿コンテンツを含む。提供部35は、配信コンテンツの配信要求を受け付けた場合、配信コンテンツと発言コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する。
【0293】
発言コンテンツは、第1投稿者の第1アバターと第2投稿者の第2アバターとを含み、且つ第1アバターと第2アバターとが第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言するコンテンツである。
【0294】
会話形式での発言は、例えば、第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とが時系列で第1アバターの吹き出しと第2アバターの吹き出しとに順次表示されることによって行われる。
【0295】
会話形式での発言は、第1投稿者と第2投稿者との間で第1投稿コンテンツと第2投稿コンテンツとが複数ある場合、第1投稿コンテンツの内容、第2投稿コンテンツの内容、第1投稿コンテンツの内容、第2投稿コンテンツの内容、・・・が時系列で第1アバターおよび第2アバターのうち対応するアバターの吹き出しに文字列で順次表示されることによって行われる。
【0296】
なお、上述した例では、2番目の第1投稿コンテンツは、1番目の第2投稿コンテンツに対する投稿コンテンツであり、2番目の第2投稿コンテンツは、2番目の第1投稿コンテンツに対する投稿コンテンツである。
【0297】
また、第2投稿者が2以上ある場合、会話形式での発言は、第1投稿者と複数の第2投稿者とを含む複数の投稿者での会話形式の発言であってもよい。例えば、第2投稿者が3名である場合、会話形式での発言は、第1投稿コンテンツの内容、第2投稿コンテンツの内容、第2投稿コンテンツの内容、第2投稿コンテンツの内容が時系列で第1アバターおよび第2アバターのうち対応するアバターの吹き出しに文字列で順次表示されることによって行われる。
【0298】
また、発言コンテンツのスプリクト、例えば、アバターの吹き出しに投稿コンテンツの内容が一括表示できない場合、吹き出しにおいて投稿コンテンツの内容を時間の経過に伴って自動的にスクロール表示する。
【0299】
また、発言コンテンツでは、例えば、第1アバターと第2アバターとをアニメーション形式で表示される。アニメーション形式の表示は、例えば、発言対象となる投稿コンテンツの内容に応じてアバターの口を動かしたり、アバターの表情を変えたりすることによって行われる。これにより、アバターが発言しているかのように利用者Uに認識させることができる。
【0300】
アバターの表情は、例えば、発言対象となる投稿コンテンツの内容によって変更される。例えば、投稿コンテンツの内容が肯定的な内容、否定的な内容、および中立的な内容のいずれであるかによって、アバターの表情が変更される。
【0301】
例えば、投稿コンテンツの内容が肯定的な内容な場合にアバターの表情が喜んだ表情となり、投稿コンテンツの内容が否定的な内容な場合にアバターの表情が怒った表情となり、投稿コンテンツの内容が中立的な内容な場合にアバターの表情がニュートラルな表情となる。
【0302】
例えば、アニメーション形式の表示は、投稿コンテンツの内容を吹き出しに文字列でスクロール表示する際に、投稿コンテンツの内容のスクロール位置に応じてアバターの口を動かしたり、アバターの表情を変えたりする。
【0303】
また、発言コンテンツは、第1アバターと第2アバターとを向き合わせた状態で第1アバターと第2アバターとが第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言するコンテンツであってもよい。
【0304】
会話形式で発言される第1投稿コンテンツと第2投稿コンテンツとは、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち対象コンテンツのスクロール位置に対応する投稿コンテンツと当該投稿コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの中から選択される。
【0305】
発言コンテンツは、対象コンテンツがスクロールされた場合に、複数の第1投稿コンテンツのうち配信コンテンツのスクロール位置に対応する第1投稿コンテンツの内容を対応する第2投稿コンテンツの内容を会話形式で発言するコンテンツである。配信コンテンツのスクロール位置に対応する第1投稿コンテンツは、配信コンテンツの表示部分の一部または全部に投稿された第1コンテンツである。
【0306】
発言コンテンツは、対象コンテンツがスクロールされた場合、対象コンテンツのスクロールに応じて、会話形式での発言を進めるコンテンツであってもよい。例えば、発言コンテンツでは、対象コンテンツのスクロール速度が速いほど会話形式での発言のやりとりが速くなる。例えば、発言コンテンツでは、対象コンテンツのスクロール速度に遅いほど会話形式での発言のやりとりが速くなってもよい。
【0307】
また、発言コンテンツは、第1アバターと第2アバターとを残りのアバターとは異なる態様で表示するコンテンツであってもよい。異なる態様は、例えば、アバターの大きさ、アバターの色、アバターの透過度、およびアバターの動きなどである。
【0308】
例えば、発言コンテンツにおいて、第1アバターと第2アバターとを残りのアバターよりも大きくなったり、または、第1アバターと第2アバターとを残りのアバターよりも等価度が高くなったりする。
【0309】
また、発言コンテンツにおいて、第1アバターと第2アバターとが動くアバターとなり、残りのアバターを動かないアバターとなったり、または、第1アバターと第2アバターとの動きが残りのアバターの動きよりも大きかったりしてもよい。
【0310】
図8は、実施形態に係る端末装置に表示される提供コンテンツの他の例を示す図である。
図8に示す提供コンテンツ60は、
図7に示す提供コンテンツ60と同様に、配信コンテンツ61と、発言コンテンツ62とを含む。
【0311】
図8に示す発言コンテンツ62は、投稿者アバター63a,63b,63c,63d,63e,63gと、吹き出し64c,64dとを含む。吹き出し64cは、投稿者アバター63bの吹き出しであり、吹き出し64dは、投稿者アバター63eの吹き出しである。
【0312】
図8に示す例では、投稿者アバター63bが第1アバターおよび第2アバターの一方であり、投稿者アバター63eが第1アバターおよび第2アバターの他方である。このように、
図8に示す発言コンテンツ62では、投稿者アバター63bと投稿者アバター63eとを向き合わせた状態で投稿者アバター63bと投稿者アバター63eとが第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言する。
【0313】
発言コンテンツでは、投稿コンテンツの内容が投稿者アバターの発言として吹き出しに文字列で表示されることに加えてまたは代えて、投稿コンテンツの内容を端末装置2から音声で出力させる。
【0314】
音声での出力による発言は、例えば、吹き出しでの表示による発言と同様に発言コンテンツに出現している投稿者アバターに対応する投稿コンテンツの内容に対して発言が行われる。
【0315】
発言コンテンツで出力される音声は、投稿者の属性に応じた声質の音声である。投稿者の属性に応じた声質は、例えば男性の声質や女性の声質などの性別毎の声質であるが、性別に加えて、年齢、身長、体重などに応じた声質であってもよい。また、発言コンテンツで出力される音声は、投稿者の居住地に応じた方言の音声であってもよい。
【0316】
例えば、発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち対象コンテンツの表示部分の一部または全部に投稿された投稿コンテンツの内容またはその投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツの内容を音声で出力する。
【0317】
また、発言コンテンツのスプリクトは、出現している投稿者アバターに対応する投稿者が対象コンテンツの表示部分の一部または全部に投稿した投稿コンテンツの内容またはその投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツの内容が音声で出力される。
【0318】
また、発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツのスクロール位置に対応する投稿コンテンツの内容が音声で出力される。例えば、発言コンテンツでは、対象コンテンツの表示部分に応じて発言コンテンツに出現する投稿者アバターがスクロールに応じて変更され、音声で出力される投稿コンテンツの内容が変更される。
【0319】
発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツがスクロールされた場合、音声で出力されている投稿コンテンツの内容がすべて音声で出力された後に、音声で出力される投稿コンテンツの内容が変更される。この場合、音声で出力されている投稿コンテンツの内容は、例えば、スロール速度に応じた発話速度で音声が出力される。
【0320】
また、発言コンテンツのスプリクトは、吹き出しの場合と同様に、投稿者の投稿者コンテンツの内容が投稿者アバター間の会話形式で音声によって出力される。
【0321】
発言コンテンツにおいて、音声で内容が出力されている投稿コンテンツである音声出力対象投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターである音声出力対象アバターの口が動くアニメーション形式の態様で音声出力対象アバターが表示される。
【0322】
音声出力対象アバターの口の動きは、予め定められたパターンでの動きまたはランダムな動きであってもよく、投稿コンテンツの内容に応じた動き(リップシンク)であってもよい。
【0323】
発言コンテンツにおいて、音声出力対象アバターがグループ単位のアバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容が予め定められた規則またはランダムに音声で出力される。
【0324】
予め定められた規則は、例えば、過去の投稿コンテンツに対する閲覧者である利用者Uによる評価が高い投稿者ほど音声出力確率を高くするといった規則、投稿コンテンツの投稿日時が新しいほど音声出力確率を高くするといった規則、投稿コンテンツの内容の情報量(例えば、コメントの文字列が多い)ほど音声出力確率を高くするといった規則、またはこれらの組み合わせであるが、かかる例に限定されない。
【0325】
また、提供部35は、音声出力対象アバターがグループ単位のアバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容を集約し、集約した内容を含むコンテンツを発言コンテンツとすることができる。この場合、発言コンテンツのスプリクトは、集約した内容を音声で出力させることもできる。
【0326】
発言コンテンツでは、例えば、閲覧者である利用者Uが投稿者アバターや吹き出しを選択した場合、利用者Uによって選択された投稿者アバターの投稿者が投稿した投稿コンテンツの内容が音声で出力されたり、利用者Uによって選択された吹き出しに文字列で表示される投稿コンテンツの内容が音声で出力されたりする。
【0327】
なお、発言コンテンツでは、対象コンテンツの表示部分に対応しない投稿コンテンツの内容が音声で出力されてもよく、対象コンテンツの表示部分に対応する投稿コンテンツであって発言コンテンツに出現していない投稿者アバターの投稿者が投稿した投稿コンテンツの内容が音声で出力されてもよい。
【0328】
発言コンテンツでは、吹き出しへの表示および音声での出力のうちのいずれか1つを発言態様とするが、例えば、提供部35または発言コンテンツのスプリクトは、配信コンテンツ毎に発言態様を決定したり、閲覧者である利用者Uの属性毎に発言態様を決定したりすることができる。また、提供部35または発言コンテンツのスプリクトは、端末装置2の周囲の明るさ毎に発言態様を決定したり、配信コンテンツ、利用者Uの属性、および端末装置2の周囲の明るさの組み合わせ毎に発言態様を決定したりすることができる。
【0329】
発言コンテンツのスプリクトは、対象コンテンツの閲覧が終了したと判定した場合や提供コンテンツに対する閲覧者である利用者Uの特定の操作がある場合に、情報処理装置1から発言会場コンテンツを取得し、取得した発言会場コンテンツを端末装置2に表示させることができる。発言コンテンツのスプリクトは、例えば、対象コンテンツのスクロール位置が対象コンテンツの閲覧終了位置にある場合、利用者Uによる対象コンテンツの閲覧が終了したと判定する。対象コンテンツの閲覧終了位置は、例えば、端末装置2において、さらに上方にスクロールができない位置である。なお、発言会場コンテンツは、提供コンテンツの発言コンテンツに含まれてもよい。また、発言コンテンツのスプリクトは、例えば、不図示の閲覧終了ボタンが選択された場合や端末装置2への特定の操作が利用者Uによって行われた場合に、利用者Uによる対象コンテンツの閲覧が終了したと判定することもできる。
【0330】
発言会場コンテンツは、発言コンテンツの一例であり、複数の投稿者の各々を示すアバターを含み且つアバターが投稿コンテンツの内容を発言するコンテンツを含む。発言会場コンテンツは、配信コンテンツの閲覧終了前の発言コンテンツよりも表示領域が大きく、例えば、提供コンテンツに代えて端末装置2に表示される。
【0331】
なお、発言会場コンテンツは、提供コンテンツ一部(例えば、発言コンテンツの全部と対象コンテンツの一部)に代えて端末装置2に表示されてもよい。また、発言会場コンテンツは、提供コンテンツ全体または一部に重畳され端末装置2に表示されてもよい。
【0332】
発言会場コンテンツでは、投稿者毎の投稿者アバターに代えてまたは加えて、グループ単位の投稿者アバターが含まれる。なお、投稿者アバターの生成方法は、例えば、上述した発言コンテンツの場合と同様である。
【0333】
発言会場コンテンツでは、上述した発言コンテンツと同様に、複数の投稿者アバターが含まれており、これら複数の投稿者アバターの各々の発言が吹き出しに文字列で表示される。複数の投稿者アバターの数が多い場合、複数の投稿者アバターの発言は2以上の投稿者アバター毎に時系列で対応する吹き出しに文字列で表示される。なお、投稿者アバターの挙動は、例えば、上述した発言コンテンツの場合と同様であり、例えば、投稿者アバターは、アニメーション形式で表示される。
【0334】
また、提供部35は、投稿者アバターがグループ単位の投稿者アバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容のすべてまたは一部(例えば、予め定められた規則またはランダムに選択した投稿コンテンツの内容)をグループ単位の投稿者アバターの吹き出しに集約した内容を文字列で表示させることもできる。
【0335】
また、提供部35は、投稿者アバターがグループ単位の投稿者アバターである場合、グループに含まれる複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容を集約し、集約した内容を含むコンテンツを発言コンテンツとすることができる。この場合、発言コンテンツのスプリクトは、集約した内容をグループ単位の投稿者アバターの吹き出しに文字列で表示させることもできる。
【0336】
発言会場コンテンツでは、吹き出しによる文字列での発言に加えて、音声による発言も行われる。音声による発言は、上述した発言コンテンツと同様であり、例えば、音声出力対象アバターの口が動くアニメーション形式の態様で音声出力対象アバターが表示される。
【0337】
提供部35は、分類部33による複数の投稿コンテンツの複数のグループへの分類結果に基づいて、複数の投稿コンテンツをグループ分けしてグループ単位の領域に配置したコンテンツを発言会場コンテンツとして提供する。
【0338】
図9は、実施形態に係る端末装置に表示される発言会場コンテンツの一例を示す図である。
図9に示す発言会場コンテンツ70は、投稿者アバター71a,71b,71c,71d,71e,71f,71g,71h,71i,71jと、吹き出し72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72h,72i,72jとを含む。
【0339】
以下において、投稿者アバター71a,71b,71c,71d,71e,71f,71g,71h,71i,71jを含む複数の投稿者アバターの各々を個別に区別せずに示す場合、投稿者アバター71と記載し、吹き出し72a,72b,72c,72d,72e,72f,72g,72h,72i,72jを含む複数の吹き出しを個別に区別せずに示す場合、吹き出し72と記載する場合がある。
【0340】
発言会場コンテンツ70では、すべての投稿者アバター71に吹き出し72があるが、複数の投稿者アバター71のうちの一部の投稿者アバター71のみに吹き出し72が付されてもよい。
【0341】
また、発言会場コンテンツ70では、中立的な投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバター71a,71bと、肯定的な投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバター71c,71d,71e,71fと、否定的な投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバター71g,71hとが含まれる。また、発言会場コンテンツ70では、会話形式で発言のやりとりを行う投稿者アバター71i,71jなども含まれる。
【0342】
発言会場コンテンツ70において、グループ分けは、肯定、否定、中立の3つのグループ分けに限定されず、上述したように種々のグループ分けが分類部33によって可能である。発言会場コンテンツ70では、投稿コンテンツの数が多いグループの領域が大きくなっており、これにより、利用者Uは、どのような投稿コンテンツが投稿されているかを容易に把握できる。複数のグループの領域は、
図9に示す例に限定されず。例えば、上下に並んで配置されてもよく、左右に並べて配置されてもよい。また、各グループの領域は、投稿対象の関係がわかるようにアウトライン表示(階層的な情報を視覚化する表示)により各投稿者アバターを並べてもよい。このとき、グループの領域の投稿者アバターは、グループに含まれる複数の投稿コンテンツのうちの一部の投稿コンテンツを投稿した投稿者アバターに限定して表示されてもよい。
【0343】
上述したように、発言会場コンテンツを含む発言コンテンツのスプリクトは、端末装置2への閲覧者である利用者Uの操作や時間経過などに基づいて、端末装置2での投稿者アバターの出現や消滅、端末装置2での投稿者アバターの挙動や態様、端末装置2での投稿者アバターの吹き出しの出現や消滅、端末装置2での投稿者アバターの吹き出しにおける投稿コンテンツのスクロール表示、端末装置2での会話形式での発言のやりとり、音声出力などを行うことができるが、一部または全部の処理を情報処理装置1に行わせることもできる。
【0344】
また、上述した処理の一部または全部を行うプログラムは、端末装置2にインストールされる発言コンテンツアプリであってもよい。以下において、発言コンテンツアプリがインストールされた端末装置2について説明する。
【0345】
〔4.端末装置2〕
図10は、実施形態に係る端末装置であって発言コンテンツアプリがインストールされた端末装置の構成の一例を示す図である。
図10に示すように、実施形態に係る端末装置2は、通信部40と、表示部41と、操作部43と、センサ群44と、記憶部45と、処理部46とを備える。
【0346】
〔4.1.通信部40〕
通信部10は、例えば、通信モジュールやNICなどによって実現される。通信部40は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置1との間で情報の送受信を行う。
【0347】
〔4.2.表示部41〕
表示部41は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどである。
【0348】
〔4.3.音声出力部42〕
音声出力部42は、例えば、スピーカであり、投稿コンテンツの内容などを音声で出力する。
【0349】
〔4.4.操作部43〕
操作部43は、例えば、文字、数字、およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボード、マウス、および電源ボタンなどを含む。表示部41は、タッチパネル対応ディスプレイである場合、操作部43はタッチパネルを含む。
【0350】
〔4.5.センサ群44〕
センサ群44は、例えば、測位センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、照度センサ、およびイメージセンサなどを含む。測位センサは、端末装置2の位置を検出するセンサである。
【0351】
加速度センサは、端末装置2の加速度を検出するセンサである。ジャイロセンサは、端末装置2の傾きおよび回転などの姿勢を検出するセンサである。地磁気センサは、地磁気を検出するセンサである。照度センサは、端末装置2の周囲の明暗を示す照度を検出するセンサであり、イメージセンサは、端末装置2の周囲を撮像するセンサである。
【0352】
〔4.6.記憶部45〕
記憶部45は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0353】
記憶部45には、例えば、情報処理装置1から送信されたネットワークNおよび通信部40を介して処理部46によって取得された情報およびセンサ群44によって検出された情報である検出情報などが記憶される。
【0354】
また、端末装置2には発言コンテンツアプリがインストールされており、記憶部45には、発言コンテンツアプリのデータや実行ファイルなどが記憶されている。
【0355】
〔4.7.処理部46〕
処理部46は、コントローラであり、例えば、CPUまたはMPUなどによって、端末装置2内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0356】
処理部46は、例えば、ASICまたはFPGAなどの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。処理部46は、発言コンテンツアプリを実行することによって、取得部50、受付部51、および提供部52などとして機能する。処理部46は、発言コンテンツのスクリプトおよび発言会場コンテンツのスクリプトの各々の機能を実行する。
【0357】
〔4.7.1.取得部50〕
取得部50は、情報処理装置1から送信されネットワークNを介して通信部40で受信される種々のコンテンツや情報を取得する。情報処理装置1から送信されるコンテンツは、例えば、配信コンテンツであり、情報処理装置1から送信される情報は、例えば、投稿者アバターの情報や投稿コンテンツなどであるが、かかる例に限定されない。投稿コンテンツは、例えば、端末装置2の表示部41に表示される配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツである。
【0358】
〔4.7.2.受付部51〕
受付部51は、利用者Uによる操作部43への種々操作を受け付ける。例えば、受付部51は、利用者Uによる配信コンテンツの配信要求操作を受け付ける。
【0359】
また、受付部51は、利用者Uによる配信コンテンツのスクロール操作を受け付けたり、配信コンテンツまたは投稿コンテンツに対する投稿コンテンツの投稿を受け付けたり、投稿コンテンツに対する評価を受け付けたりする。
【0360】
また、受付部51は、吹き出しや投稿者アバターの選択操作(例えば、タップやクリック)を受け付けたり、配信コンテンツを取得するための操作を受け付けたりする。
【0361】
利用者Uは、発言コンテンツアプリを実行中の端末装置2を操作し、配信コンテンツに対するコメントまたは投稿コンテンツに対するコメントを投稿コンテンツとして入力することができる。
【0362】
受付部51は、例えば、発言コンテンツアプリのコメントボタンのコメント操作がある場合に、対象コンテンツに対するコメントの入力を受け付け、投稿者アバターまたは吹き出しの選択操作がある場合に、投稿コンテンツに対するコメントの入力を受け付ける。
【0363】
受付部51は、利用者Uによって入力された投稿コンテンツを情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、端末装置2から送信される投稿コンテンツを受け付け、受け付けた投稿コンテンツを内部または外部のデータベースに追加する。
【0364】
〔4.7.3.提供部52〕
提供部52は、上述した配信コンテンツを表示部41に表示したり、上述した発言コンテンツ、および発言会場コンテンツなどと同様のコンテンツを表示部41に表示したり、投稿コンテンツの内容を音声出力部42から音声で出力したりする。
【0365】
例えば、提供部52は、投稿者アバターの発言を吹き出しに文字列で表示するコンテンツを発言コンテンツとして提供する。この場合、提供部52は、例えば、吹き出しにおいて投稿コンテンツの内容が自動的にスクロール表示されるコンテンツを発言コンテンツとして提供したり、スクロールによって表示される投稿者アバターが変更されるコンテンツを発言コンテンツとして提供したりする。
【0366】
また、提供部52は、投稿者アバターをアニメーション形式で表示するコンテンツを発言コンテンツとして提供することもできる。また、提供部52は、投稿コンテンツの内容を音声で出力するコンテンツを発言コンテンツとして提供することもできる。この場合、提供部52は、例えば、投稿コンテンツの投稿者の属性に応じた声質の音声で投稿コンテンツの内容を出力するコンテンツを発言コンテンツとして提供する。
【0367】
また、提供部52は、受付部51によって受け付けられた操作に応じた他の配信コンテンツを端末装置2に表示されている配信コンテンツに代えて発言コンテンツが重畳されるコンテンツとして提供することもできる。
【0368】
また、提供部52は、配信コンテンツの閲覧が終了したと判定した場合や提供コンテンツに対する閲覧者の特定の操作がある場合に、情報処理装置1から発言会場コンテンツの表示などに必要な情報を取得し、取得した情報に基づいて、発言会場コンテンツを提供することができる。
【0369】
提供部52についてさらに説明する。提供部52は、受付部51によって配信コンテンツの表示要求が受け付けられた場合、配信コンテンツの配信要求を情報処理装置1に送信する。配信コンテンツの配信要求に対して配信要求に対応する配信コンテンツとかかる配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツとが情報処理装置1から送信され、配信コンテンツとかかる配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツとが取得部50によって取得される。
【0370】
提供部52は、取得部50によって取得された配信コンテンツを表示して配信コンテンツを利用者Uに提供する。また、端末装置2は、取得した複数の投稿コンテンツの内容を投稿者アバターが発言する態様の発言コンテンツを対象コンテンツに重畳した状態で複数の投稿コンテンツを利用者Uに提供する。
【0371】
なお、提供部52は、配信コンテンツの配信要求に代えて、配信コンテンツを特定する情報を含む投稿情報送信要求を情報処理装置1に送信することもできる。この場合、情報処理装置1は、投稿情報送信要求を受け付け、受け付けた投稿情報送信要求で特定される対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する。
【0372】
そして、情報処理装置1は、取得した複数の投稿コンテンツを端末装置2に送信する。この場合も、提供部52は、取得部50によって取得された複数の投稿コンテンツの内容を投稿者アバターが発言する態様の発言コンテンツを配信コンテンツに重畳した状態で複数の投稿コンテンツを利用者Uに提供する。
【0373】
なお、提供部52は、情報処理装置1から取得した投稿コンテンツを投稿した投稿者の属性を示す属性情報を取得し、取得した属性情報に基づいて、発言コンテンツに含める投稿者アバターを生成することもできる。
【0374】
また、提供部52は、利用者Uによって入力された投稿コンテンツと利用者Uの投稿者アバターとを発言コンテンツに含めて表示する。例えば、提供部52は、利用者Uによって入力された投稿コンテンツが他の投稿コンテンツに対するコメントである場合、利用者Uの投稿者アバターと他の投稿コンテンツを投稿した他の投稿者の投稿者アバターとにそれぞれの投稿コンテンツの内容を吹き出しで表示させる。この場合、発言コンテンツでは、例えば、利用者Uの投稿者アバターと他の投稿者の投稿者アバターとを向き合わせた状態で表示される。
【0375】
対象コンテンツにリンク情報(例えば、他の配信コンテンツのURL)が含まれている場合や投稿者アバターに特定アイテムが付加されている場合において、利用者Uの操作(例えば、クリック操作やタップ操作)によってリンク情報または特定アイテムの選択が受付部51によって受け付けられたとする。
【0376】
この場合、取得部50は、選択されたリンク情報を有する新たな配信コンテンツまたは特定アイテムに含まれる情報を有する新たな配信コンテンツを情報処理装置1または他のサーバなどから取得し、提供部52は、取得部50によって取得された新たな配信コンテンツを対象コンテンツに代えて表示する。そして、提供部52は、対象コンテンツに対応する発言コンテンツはそのまま表示した状態で新たな配信コンテンツに重畳して表示する。
【0377】
また、提供部52は、対象コンテンツに対応する発言コンテンツに代えて、新たな配信コンテンツに対応する発言コンテンツを新たな配信コンテンツに重畳した状態で表示することもできる。新たな配信コンテンツに対応する発言コンテンツは、例えば、新たな配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツの内容を発言するコンテンツである。
【0378】
情報処理装置1は、新たな配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを端末装置2に送信し、提供部52は、情報処理装置1から送信される複数の投稿コンテンツに基づいて、新たな配信コンテンツに対応する発言コンテンツを表示する。新たな配信コンテンツに対応する発言コンテンツの表示方法や音声出力方法は、対象コンテンツに対応する発言コンテンツの表示方法や音声出力方法と同じである。
【0379】
また、新たな配信コンテンツに対応する発言コンテンツは、新たな配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち対象コンテンツに関連する投稿コンテンツの内容を発言するコンテンツであってもよい。対象コンテンツに関連する投稿コンテンツは、例えば、新たな配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち、対象コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを投稿した投稿者が投稿した投稿コンテンツである。
【0380】
対象コンテンツに関連する投稿コンテンツは、新たな配信コンテンツが情報処理装置1から提供されるコンテンツである場合、情報処理装置1によって選択されて端末装置2に送信される。情報処理装置1は、端末装置2への配信コンテンツの配信履歴を記憶しており、かかる配信履歴に基づいて、対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを内部のデータベースなどから取得し、取得した対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを端末装置2に送信する。
【0381】
また、提供部52は、新たな配信コンテンツを情報処理装置1に要求する場合に、対象コンテンツのリンク情報と新たな配信コンテンツのリンク情報とを含む配信要求を情報処理装置1に送信することもできる。
【0382】
この場合、情報処理装置1は、端末装置2から送信される配信情報に含まれる対象コンテンツのリンク情報と新たな配信コンテンツのリンク情報とに基づいて、対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを内部のデータベースなどから取得し、取得した対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを端末装置2に送信する。
【0383】
また、提供部52は、対象コンテンツに紐付けられた各投稿コンテンツを投稿した投稿者を特定する投稿者特定情報(例えば、投稿者ID)を情報処理装置1から取得部50によって取得できる場合、投稿者特定情報と新たな配信コンテンツのリンク情報とを含む配信要求を情報処理装置1に送信する。
【0384】
この場合、情報処理装置1は、配信要求に含まれる投稿者特定情報と新たな配信コンテンツのリンク情報とに基づいて、対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを内部のデータベースなどから取得し、取得した対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを端末装置2に送信する。
【0385】
また、提供部52は、例えば、発言コンテンツに含まれる複数の投稿者アバターのうち利用者Uによって選択された投稿者アバターに対応する投稿者を特定する情報を投稿者特定情報として含む配信要求を情報処理装置1に送信することもできる。
【0386】
この場合、情報処理装置1は、利用者Uによって選択された投稿者アバターに対応する投稿者が投稿した投稿コンテンツであって新たな配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを対象コンテンツに関連する投稿コンテンツとして端末装置2に送信する。
【0387】
配信コンテンツの提供者には、配信コンテンツに対してブロック設定を行うことができる。情報処理装置1は、新たな配信コンテンツにブロック設定が行われている場合、対象コンテンツに関連する投稿コンテンツを端末装置2に送信せず、新たな配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを端末装置2に送信する。
【0388】
また、情報処理装置1は、新たな配信コンテンツにブロック設定が行われている場合、対象コンテンツに関連する投稿コンテンツや新たな配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを端末装置2に送信しないこともできる。この場合、提供部52は、対象コンテンツに対応する言語コンテンツをそのまま表示するか、対象コンテンツに対応する言語コンテンツを表示しないようにする。
【0389】
発言コンテンツアプリは、例えば、配信コンテンツと発言コンテンツとを利用者Uに提供するウェブブラウザとして機能するが、配信コンテンツはウェブコンテンツに限定されず、発言コンテンツアプリは、配信コンテンツと発言コンテンツとを利用者Uに提供することができればよく、ウェブブラウザ以外の機能を実行してもよい。
【0390】
なお、情報処理装置1は、例えば、APIなどのインターフェイスを介して端末装置2から入力された情報に基づき、複数の情報(例えば、投稿コンテンツや投稿者アバターなど)を端末装置2に提供するが、APIを用いずに複数の情報を端末装置2に提供することもできる。
【0391】
〔5.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の手順について説明する。
図11は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0392】
図11に示すように、情報処理装置1の処理部12は、端末装置2から配信コンテンツの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS10)。処理部12は、配信コンテンツの配信要求を受け付けたと判定した場合(ステップS10:Yes)、配信要求で特定される配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを記憶部11から取得する(ステップS11)。
【0393】
つづいて、処理部12は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを投稿した複数の投稿者の各々の投稿者アバターを生成する(ステップS12)。そして、処理部12は、配信要求で特定される配信コンテンツと発言コンテンツとを含む提供コンテンツを要求元に提供する(ステップS13)。
【0394】
処理部12は、ステップS13の処理が終了した場合、または配信コンテンツの配信要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS10:No)、発言会場コンテンツの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS14)。
【0395】
処理部12は、発言会場コンテンツの配信要求を受け付けたと判定した場合(ステップS14:Yes)、ステップS11の処理と同様に、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する(ステップS15)。また、処理部12は、ステップS12の処理と同様に、投稿者アバターを生成する(ステップS16)。そして、処理部12は、発言会場コンテンツを要求元に提供する(ステップS17)。
【0396】
処理部12は、ステップS17の処理が終了した場合、または発言会場コンテンツの配信要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS14:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS18)。処理部12は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合などに動作終了タイミングになったと判定する。
【0397】
処理部12は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS18:No)、処理をステップS10へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS18:Yes)、
図11に示す処理を終了する。なお、ステップS13で提供される発言コンテンツに発言会場コンテンツが含まれていてもよく、この場合、ステップS14~S17の処理は行われない。
【0398】
次に、実施形態に係る端末装置2に発言コンテンツアプリがインストールされている場合の端末装置2の処理部46による情報処理の手順について説明する。
図12は、実施形態に係る端末装置2に発言コンテンツアプリがインストールされている場合の端末装置2の処理部46による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0399】
図12に示すように、端末装置2の処理部46は、配信コンテンツの配信要求操作があるか否かを判定する(ステップS20)。処理部46は、配信要求操作があると判定した場合(ステップS20:Yes)、配信コンテンツと発言コンテンツに必要な情報とを情報処理装置1から取得し(ステップS21)し、配信コンテンツと発言コンテンツとを表示部41に表示する(ステップS22)。
【0400】
処理部46は、ステップS22の処理が終了した場合、または配信要求操作がないと判定した場合(ステップS20:No)、スクロール操作または予め定められた時間経過があるか否かを判定する(ステップS23)。処理部46は、スクロール操作または予め定められた時間経過があると判定した場合(ステップS23:Yes)、スクロール操作または時間経過に応じて投稿者アバターや投稿コンテンツを変更する(ステップS24)。
【0401】
処理部46は、ステップS24の処理が終了した場合、またはスクロール操作または予め定められた時間経過がないと判定した場合(ステップS23:No)、スクロール位置が閲覧終了位置になったか否かを判定する(ステップS25)。
【0402】
処理部46は、スクロール位置が閲覧終了位置になったと判定した場合(ステップS25:Yes)、情報処理装置1から必要な情報を取得して発言会場コンテンツを表示する(ステップS26)。
【0403】
処理部46は、ステップS26の処理が終了した場合、またはスクロール位置が閲覧終了位置になっていないと判定した場合(ステップS25:No)、その他の処理契機になったか否かを判定し(ステップS27)、その他の処理契機になったと判定した場合(ステップS27:Yes)、その他の処理を行う(ステップS28)。
【0404】
処理部46は、ステップS28の処理が終了した場合、またはその他の処理契機になっていないと判定した場合(ステップS27:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS29)。処理部46は、例えば、端末装置2の電源がオフにされた場合や発言コンテンツアプリが閉じられたときなどに動作終了タイミングになったと判定する。
【0405】
処理部46は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS29:No)、処理をステップS20へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS29:Yes)、
図12に示す処理を終了する。
【0406】
〔6.変形例〕
上述した各モデルは、機械学習によって生成されたモデルであり、例えば、GBDT(Gradient Boosting Decision Tree)、ランダムフォレスト、回帰モデル、ニューラルネットワークなどであるが、かかる例に限定されない。例えば、上述したモデルは、GPT(Generative Pre-trained Transformer)やBERTなどといった自然言語処理を行う言語モデルであってもよい。
【0407】
また、発言コンテンツアプリがインストールされた端末装置2は、特定部32、分類部33、および生成部34の一部または全部を実行するように発言コンテンツアプリを校正することもできる。
【0408】
発言コンテンツ62や発言会場コンテンツ70などに出現している投稿者アバターを閲覧者である利用者Uが選択(例えば、クリック操作やタップ操作などによる選択)した場合に、閲覧者のアバターを登場させ、閲覧者が選択した投稿者アバターに対応する投稿者と閲覧者との間で吹き出しにリアルタイムでチャットメッセージを表示させることができる。かかる機能は、例えば、発言コンテンツ62や発言会場コンテンツ70のスクリプトや他のアプリケーションとの連携によって行われる。この場合のチャットは、投稿コンテンツとしては扱われない。
【0409】
発言会場コンテンツ70は、端末装置2の表示領域のサイズよりも大きくてもよく、この場合、発言コンテンツ62と同様に、利用者Uのスクロール位置に応じて投稿者アバターが出現したり変更されたりする。
【0410】
また、発言コンテンツ62や発言会場コンテンツ70において、投稿者アバターの大きさは、例えば、端末装置2で表示されている配信コンテンツに紐付けられている複数の投稿コンテンツのうち投稿者アバターに対応する投稿者が投稿した投稿コンテンツの数が多いほど大きくするスプリクトが含まれていてもよい。また、投稿者アバターの大きさは、対応する投稿者の属性毎の大きさであってよく、投稿日時が新しい投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターほど大きくすることもできる。
【0411】
また、発言コンテンツ62や発言会場コンテンツ70では、閲覧者である利用者Uが高い評価をした投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターの出現確率を閲覧者である利用者Uが低い評価をした投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターの出現確率よりも小さくすることもできる。
【0412】
また、発言コンテンツ62や発言会場コンテンツ70では、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち閲覧数が閾値以上または最も多い投稿コンテンツを投稿した投稿者の投稿者アバターが動き回る挙動をすることもできる。
【0413】
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1および端末装置2の各々は、例えば
図13に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。
図13は、実施形態に係る情報処理装置1や端末装置2の機能を実現するコンピュータ80の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
【0414】
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラム、およびコンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0415】
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、ネットワークN(
図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0416】
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイおよびプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0417】
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0418】
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部12または処理部46の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部11内または記憶部45のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0419】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0420】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0421】
例えば、上述した情報処理装置1は、端末装置とサーバコンピュータとで実現してもよく、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0422】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0423】
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、配信コンテンツの配信要求を受け付ける受付部31と、受付部31によって配信要求が受け付けられた場合、複数の投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する取得部30と、複数の投稿コンテンツのうち配信コンテンツまたは投稿コンテンツに対して投稿した第1投稿コンテンツを投稿した第1投稿者と、複数の投稿コンテンツのうち第1投稿コンテンツに対して第2投稿コンテンツを投稿した第2投稿者とを特定する特定部32と、第1投稿者のアバターである第1アバターと第2投稿者のアバターである第2アバターとを含み、且つ第1アバターと第2アバターとが第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言する発言コンテンツと配信コンテンツとを含む提供コンテンツを提供する提供部35とを備える。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0424】
また、提供部35は、第1アバターと第2アバターとを向き合わせた状態で第1アバターと第2アバターとが第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言するコンテンツを発言コンテンツとして提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0425】
また、受付部31は、配信コンテンツの一部に対して投稿される第1投稿コンテンツを受け付け、提供部35は、複数の投稿コンテンツのうち配信コンテンツのスクロール位置に対応する投稿コンテンツと当該投稿コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの中から選択される第1投稿コンテンツの内容と第2投稿コンテンツの内容とを会話形式で発言するコンテンツを発言コンテンツとして提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0426】
また、提供部35は、配信コンテンツのスクロールに応じて会話形式での発言を進めるコンテンツを発言コンテンツとして提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0427】
また、提供部35は、第1アバターと第2アバターとをアニメーション形式で表示するコンテンツを発言コンテンツとして提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0428】
また、提供部35は、第1投稿者を示すアバターと第2投稿者を示すアバターとを残りのアバターとは異なる態様で表示するコンテンツを発言コンテンツとして提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0429】
また、特定部32は、第2投稿者を複数特定する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0430】
また、提供部35は、アバターの発言を吹き出しに文字列で表示するコンテンツを発言コンテンツとして提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0431】
また、提供部35は、投稿コンテンツの内容を音声で出力するコンテンツを発言コンテンツとして提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツに興味を引くように投稿コンテンツを提供することができる。
【0432】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0433】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0434】
1 情報処理装置
2 端末装置
10,40 通信部
11,45 記憶部
12,46 処理部
20 利用者情報記憶部
21 配信コンテンツ記憶部
22 投稿コンテンツ記憶部
30,50 取得部
30 東京在住
31,51 受付部
32 特定部
33 分類部
34 生成部
35,52 提供部
41 表示部
42 音声出力部
43 操作部
44 センサ群
60 提供コンテンツ
61 配信コンテンツ
62 発言コンテンツ
70 発言会場コンテンツ
N ネットワーク