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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134273
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】付属機器取付部材
(51)【国際特許分類】
   G01F 3/22 20060101AFI20240926BHJP
【FI】
G01F3/22 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044491
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】越智 毅
【テーマコード(参考)】
2F030
【Fターム(参考)】
2F030CC13
2F030CE13
(57)【要約】
【課題】ガスメータに付属機器を取り付ける場合に、ガスメータの構造変更を行わずに、付属機器をガスメータに取り付けることができる付属機器取付部材を得る。
【解決手段】付属機器取付部材10は、メータ側取付部に取り付けられる第1取付部13が設けられ、上部ケースの前面部におけるカバーの横隣の部分の前方に位置する第1支持部11と、上部ケースの上フランジ部に取り付けられる第2取付部21,22が設けられて、第1支持部11におけるカバーとは反対側の横部分に接続され、上部ケースにおけるメータ側取付部に隣接する横面部の横外方に位置する第2支持部12と、ガスメータの付属機器を取り付ける為の機器取付部14~19とを有して、平面視でアングル状に形成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部ケースと、下部ケースと、前記上部ケースの前面部に設けられ、前記上部ケースの内部に設けられた端子部を覆う開閉可能なカバーと、前記上部ケースの前面部における前記カバーの横隣の部分に設けられたメータ側取付部とを有し、前記上部ケースの下部の上フランジ部と前記下部ケースの上部の下フランジ部とが連結されたガスメータに取り付けられる付属機器取付部材であって、
前記メータ側取付部に取り付けられる第1取付部が設けられ、前記上部ケースの前面部における前記カバーの横隣の部分の前方に位置する第1支持部と、
前記上フランジ部に取り付けられる第2取付部が設けられ、前記第1支持部における前記カバーとは反対側の横部分に接続され、前記上部ケースにおける前記メータ側取付部に隣接する横面部の横外方に位置する第2支持部と、
前記第1支持部及び前記第2支持部のうちの少なくとも一方に設けられ、前記ガスメータの付属機器を取り付ける為の機器取付部とを有して、
平面視でアングル状に形成された付属機器取付部材。
【請求項2】
前記機器取付部は、前記第1支持部における前記第1取付部の横隣の部分に設けられ、且つ、前記第2支持部における前記第2取付部の横隣の部分に設けられている請求項1に記載の付属機器取付部材。
【請求項3】
前記第1支持部に設けられる前記機器取付部は、前記第1支持部における前記第1取付部に対して前記カバーの反対側の横隣の部分に設けられている請求項2に記載の付属機器取付部材。
【請求項4】
前記機器取付部は、前記カバーの下端部よりも上側に位置する請求項1に記載の付属機器取付部材。
【請求項5】
前記第2取付部は、前記上フランジ部に上側から載せ付けられる請求項1に記載の付属機器取付部材。
【請求項6】
前記第2取付部は、前記第2支持部の上端部から前記ガスメータに向けて延出された上部分と、前記上部分の前記ガスメータ側の端部から下方に向けて延出された中間部分と、前記中間部分の下端部から前記ガスメータに向けて延出され、前記上フランジ部に上側から載せ付けられる下部分とを有している請求項5に記載の付属機器取付部材。
【請求項7】
前記上フランジ部に上向きに設けられた凸部が入り込む開口部が、前記下部分に設けられている請求項6に記載の付属機器取付部材。
【請求項8】
前記凸部は、前記上フランジ部と前記下フランジ部とを連結するボルトである請求項7に記載の付属機器取付部材。
【請求項9】
大きさの異なる前記ガスメータ用の複数個の前記第2取付部が、前記上部ケースにおける前記メータ側取付部に隣接する横面部に沿って、前記第2支持部に設けられている請求項1~8のうちのいずれか一項に記載の付属機器取付部材。
【請求項10】
前記機器取付部が、前記第2支持部における隣接する前記第2取付部の間の部分に設けられている請求項9に記載の付属機器取付部材。
【請求項11】
前記第2取付部の少なくとも一部が、前記第2支持部から取り外し可能である請求項9に記載の付属機器取付部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスメータに付属機器を取り付ける為の付属機器取付部材に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭用等のガスメータにおいては、管理システムとの通信を行う通信機器や負荷計測器等の付属機器が、ガスメータに取り付けられることがある。
この場合、特許文献1に開示されているように、ガスメータの外面部にメータ側取付部が設けられて、付属機器がガスメータのメータ側取付部に取り付けられることがある。
【0003】
ガスメータとしては、以下の説明のような構造を有するガスメータが多くある。
上部ケースと下部ケースとが設けられ、上部ケースの下部の上フランジ部と下部ケースの上部の下フランジ部とが、ボルトにより連結されて、全体が構成される。上部ケースの内部に設けられた端子部を覆う開閉可能なカバーが、上部ケースの前面部に設けられ、上部ケースの前面部におけるカバーの横隣の部分に、前述のメータ側取付部が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-298394号公報(図1参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、複数の付属機器をガスメータに取り付ける必要が生じており、取り付ける付属機器の数が、ガスメータのメータ側取付部の数よりも多くなる状態が生じている。ガスメータにおいて、付属機器の数に応じて多数のメータ側取付部を設けることになると、ガスメータの大幅な構造変更が必要になるので、好ましくない。
【0006】
ガスメータにおいてメータ側取付部を増設しなければ、付属機器をガスメータのメータ側取付部に取り付け、他の付属機器をガス管等に取り付けることになるので、改善の余地がある。
【0007】
本発明は、ガスメータに付属機器を取り付ける場合に、ガスメータの構造変更を行わずに、付属機器をガスメータに取り付けることができる付属機器取付部材を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の付属機器取付部材は、上部ケースと、下部ケースと、前記上部ケースの前面部に設けられ、前記上部ケースの内部に設けられた端子部を覆う開閉可能なカバーと、前記上部ケースの前面部における前記カバーの横隣の部分に設けられたメータ側取付部とを有し、前記上部ケースの下部の上フランジ部と前記下部ケースの上部の下フランジ部とが連結されたガスメータに取り付けられる付属機器取付部材であって、前記メータ側取付部に取り付けられる第1取付部が設けられ、前記上部ケースの前面部における前記カバーの横隣の部分の前方に位置する第1支持部と、前記上フランジ部に取り付けられる第2取付部が設けられ、前記第1支持部における前記カバーとは反対側の横部分に接続され、前記上部ケースにおける前記メータ側取付部に隣接する横面部の横外方に位置する第2支持部と、前記第1支持部及び前記第2支持部のうちの少なくとも一方に設けられ、前記ガスメータの付属機器を取り付ける為の機器取付部とを有して、平面視でアングル状に形成されている。
【0009】
本発明によると、付属機器取付部材は、第1取付部が設けられた第1支持部と、第2取付部が設けられた第2支持部とを有しており、平面視でアングル状に形成されている。第1取付部がガスメータのメータ側取付部に取り付けられ、第2取付部が上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部に取り付けられる。
【0010】
これにより、付属機器取付部材において、第1支持部が、上部ケース(ガスメータ)の前面部におけるカバーの横隣の部分の前方に配置され、第2支持部が、上部ケース(ガスメータ)におけるメータ側取付部に隣接する横面部の横外方に配置される。
ガスメータのメータ側取付部及び上部ケースの上フランジ部は既存の部分であるので、付属機器取付部材を取り付ける為に、ガスメータに構造の変更を施す必要はない。
【0011】
本発明によると、付属機器取付部材が、上部ケース(ガスメータ)の前面部及び横面部に亘って設けられて比較的長いものになり、付属機器を取り付ける為の機器取付部を設けることが可能な部分が、付属機器取付部材(第1支持部及び第2支持部)に多数存在するので、付属機器の数に応じて、必要な数の機器取付部を、付属機器取付部材の第1支持部及び第2支持部の一方又は両方に無理なく設けることができる。
【0012】
これにより、ガスメータの構造変更を行わずに、ガスメータの既存のメータ側取付部及び上部ケースの上フランジ部を有効に利用して、付属機器をガスメータに取り付けることができる付属機器取付部材を得ることができた。
付属機器取付部材において、1個の機器取付部を設ける場合には、第1支持部及び第2支持部のうちの最適な位置に機器取付部を設ければよく、複数個の機器取付部を設ける場合には、第1支持部及び第2支持部の複数位置に機器取付部を設ければよいのであり、機器取付部の設置の自由度の高い付属機器取付部材となる。
【0013】
本発明によると、付属機器取付部材において、第1支持部が上部ケース(ガスメータ)の前面部の前方に配置される場合、第1支持部は、上部ケース(ガスメータ)の前面部におけるカバーの横隣の部分の前方に位置して、ガスメータのカバーの前方に位置しない。
【0014】
これにより、付属機器取付部材がガスメータに取り付けられていても、付属機器取付部材は、ガスメータのカバーの開閉の妨げにはならず、上部ケース(ガスメータ)の内部の端子部の点検等の妨げにはならないので、ガスメータのメンテナンス作業の作業性が確保されている。
【0015】
本発明によると、付属機器取付部材が、ガスメータの上部ケースに取り付けられることにより、ガスメータの比較的高い位置に設けられるので、付属機器が付属機器取付部材の機器取付部に取り付けられた場合、付属機器の下端部がガスメータの下端部よりも下側に出ることが少ない。
【0016】
これにより、例えば付属機器がガスメータ(付属機器取付部材)に取り付けられた状態で、ガスメータがガス管等から取り外されて地面等に置かれる場合、付属機器の下端部がガスメータの下端部よりも先に地面等に接触して破損するという事態が少なくなる。
ガスメータがガス管等から取り外されて地面等に置かれた場合、付属機器の下端部がガスメータの下端部よりも下側に出ることが少なければ、ガスメータの姿勢が傾斜することが少なくなり、ガスメータの転倒が少なくなるので、転倒によるガスメータや付属機器の破損が避け易くなる。
【0017】
本発明において、前記機器取付部は、前記第1支持部における前記第1取付部の横隣の部分に設けられ、且つ、前記第2支持部における前記第2取付部の横隣の部分に設けられていると好適である。
【0018】
付属機器取付部材において、第1支持部の機器取付部が第1取付部から離れていたり、第2支持部の機器取付部が第2取付部から離れていると、付属機器が機器取付部に取り付けられた場合、付属機器の重量による曲げモーメントが付属機器取付部材に掛かり易い。
【0019】
本発明によると、付属機器取付部材において、第1支持部に設けられた機器取付部と第1取付部とが近い状態に在り、第2支持部に設けられた機器取付部と第2取付部とが近い状態に在る。
【0020】
これにより、付属機器が第1支持部の機器取付部に取り付けられた場合、付属機器の重量が第1取付部を介してガスメータのメータ側取付部に直接に支持され易く、付属機器の重量による曲げモーメントが付属機器取付部材に掛かり難い。
付属機器が第2支持部の機器取付部に取り付けられた場合、付属機器の重量が第2取付部を介して上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部に直接に支持され易く、付属機器の重量による曲げモーメントが付属機器取付部材に掛かり難い。
付属機器の重量による曲げモーメントが付属機器取付部材に掛かり難いことにより、付属機器取付部材による付属機器の支持強度を向上させることができる。
【0021】
本発明において、前記第1支持部に設けられる前記機器取付部は、前記第1支持部における前記第1取付部に対して前記カバーの反対側の横隣の部分に設けられていると好適である。
【0022】
本発明によると、付属機器取付部材において、機器取付部が、第1支持部における第1取付部に対してガスメータのカバーの反対側の横隣の部分に設けられて、ガスメータのカバーから比較的離れた位置に設けられる。
これにより、付属機器が第1支持部の機器取付部に取り付けられた場合、付属機器がガスメータのカバーの前方に位置するようなことが少なくなるので、ガスメータのメンテナンス作業の作業性の確保の面で有利である。
【0023】
本発明において、前記機器取付部は、前記カバーの下端部よりも上側に位置すると好適である。
【0024】
本発明によると、付属機器取付部材がガスメータに取り付けられると、機器取付部がガスメータのカバーの下端部よりも上側に位置するので、付属機器が機器取付部に取り付けられた場合、付属機器の下端部がガスメータの下端部よりも下側に出ることが少ない。
これにより、ガスメータがガス管等から取り外されて地面等に置かれる場合、ガスメータや付属機器の破損を少なくするという面で有利である。
【0025】
本発明において、前記第2取付部は、前記上フランジ部に上側から載せ付けられると好適である。
【0026】
本発明によると、付属機器取付部材において、第1取付部がガスメータのメータ側取付部にボルト等により取り付けられる。
これに対して、第2取付部が上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部に上側から載せ付けられることにより、付属機器取付部材(付属機器)の重量が、第2取付部を介して上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部に支持されるので、付属機器取付部材のガスメータへの取付構造の簡素化を図ることができる。
【0027】
本発明において、前記第2取付部は、前記第2支持部の上端部から前記ガスメータに向けて延出された上部分と、前記上部分の前記ガスメータ側の端部から下方に向けて延出された中間部分と、前記中間部分の下端部から前記ガスメータに向けて延出され、前記上フランジ部に上側から載せ付けられる下部分とを有していると好適である。
【0028】
本発明によると、付属機器取付部材において、第2取付部が、上部分、中間部分及び下部分を有して、クランク状に形成されており、下部分が上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部に上側から載せ付けられる。
これにより、第2支持部が第2取付部の上部分から吊り下げられる状態となるので、付属機器が第2支持部の機器取付部に取り付けられた場合、付属機器取付部材(第2支持部)及び付属機器が第2支持部により安定して支持される。
【0029】
本発明において、前記上フランジ部に上向きに設けられた凸部が入り込む開口部が、前記下部分に設けられていると好適である。
【0030】
本発明によると、付属機器取付部材において、第2取付部の下部分が上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部に上側から載せ付けられた場合、上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部に設けられた凸部に、第2取付部の下部分の開口部が入り込むことにより、第2取付部の水平方向での位置決めが行われる。
これにより、第2取付部が上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部から外れ難くなるので、付属機器取付部材(第2支持部)及び付属機器の支持の安定化の面で有利である。
【0031】
本発明において、前記凸部は、前記上フランジ部と前記下フランジ部とを連結するボルトであると好適である。
【0032】
本発明によると、上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部に設けられた凸部として、既存の部材であるボルトを有効に利用しているので、構造の簡素化の面で有利である。
【0033】
本発明において、大きさの異なる前記ガスメータ用の複数個の前記第2取付部が、前記上部ケースにおける前記メータ側取付部に隣接する横面部に沿って、前記第2支持部に設けられていると好適である。
【0034】
ガスメータの上部ケースの上フランジ部において、上部ケース(ガスメータ)の横面部と後面部との角部である後角部に、第2取付部が取り付けられるように、付属機器取付部材が構成されると、第1取付部(上部ケース(ガスメータ)の前面部に設けられたメータ側取付部)と、第2取付部とが互いに離れるので、付属機器取付部材のガスメータへの取り付けの安定化の面で好ましい。
【0035】
これに対して、大きさの異なるガスメータでは、ガスメータの前後長さ(上部ケース(ガスメータ)の前面部と後面部との間隔)が異なることがあり、上部ケース(ガスメータ)の後角部の上フランジ部の位置が、前後に異なることがある。
付属機器取付部材において、第2取付部が1個しか設けられていないと、前述のような大きさの異なるガスメータに対応できない場合がある。
【0036】
本発明によると、付属機器取付部材において、複数個の第2取付部が、上部ケース(ガスメータ)の横面部に沿って、第2支持部に設けられている。
例えば小さいガスメータに付属機器取付部材が取り付けられる場合、第1取付部がガスメータのメータ側取付部に取り付けられると、複数個の第2取付部のうち第1取付部に近い第2取付部が、上部ケース(ガスメータ)の後角部の上フランジ部に近くなるので、第1取付部に近い第2取付部が、上部ケース(ガスメータ)の後角部の上フランジ部に取り付けられるとよい。
【0037】
例えば大きいガスメータに付属機器取付部材が取り付けられる場合、第1取付部がガスメータのメータ側取付部に取り付けられると、複数個の第2取付部のうち第1取付部から遠い第2取付部が、上部ケース(ガスメータ)の後角部の上フランジ部に近くなるので、第1取付部から遠い第2取付部が、上部ケース(ガスメータ)の後角部の上フランジ部に取り付けられるとよい。
【0038】
これにより、複数個の第2取付部のうち、上部ケース(ガスメータ)の後角部の上フランジ部に近い第2取付部が選択されて使用されることにより、大きさの異なるガスメータに対して、付属機器取付部材が無理なく取り付けられるようになるので、付属機器取付部材のガスメータへの取付作業の作業性の向上を図ることができる。
【0039】
本発明において、前記機器取付部が、前記第2支持部における隣接する前記第2取付部の間の部分に設けられていると好適である。
【0040】
付属機器取付部材において、第2支持部の機器取付部が第2取付部から離れていると、付属機器が機器取付部に取り付けられた場合、付属機器の重量による曲げモーメントが付属機器取付部材に掛かり易い。
【0041】
本発明によると、付属機器取付部材に複数個の第2取付部が設けられた場合、機器取付部が第2支持部における隣接する第2取付部の間の部分に設けられることにより、機器取付部は隣接する第2取付部の両方に近い状態となる。
【0042】
これにより、隣接する第2取付部のどちらが選択されて使用されても、付属機器の重量が第2取付部を介して上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部に直接に支持され易くなり、付属機器の重量による曲げモーメントが付属機器取付部材に掛かり難くなるので、付属機器取付部材による付属機器の支持強度を向上させることができる。
【0043】
本発明において、前記第2取付部の少なくとも一部が、前記第2支持部から取り外し可能であると好適である。
【0044】
付属機器取付部材に複数個の第2取付部が設けられた場合、1個の第2取付部が選択されて使用されると、他の第2取付部は機能しなくなることがある。
本発明によると、1個の第2取付部が選択され使用されて、他の第2取付部が機能しなくなる場合、他の第2取付部の少なくとも一部を第2支持部から取り外せばよい。これにより、機能しなくなる第2取付部が第2支持部に残ることによる不具合を避けることができる。
【0045】
前述の不具合として、例えば選択されて使用される第2取付部が、上部ケース(ガスメータ)の上フランジ部に取り付けられる際、機能しなくなる第2取付部により、選択されて使用される第2取付部の取り付けが行い難くなる等の状態が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】付属機器取付部材がガスメータに取り付けられた状態を示す正面図である。
図2】付属機器取付部材の斜視図である。
図3】付属機器取付部材及び付属機器の取付状態を示す正面図である。
図4】付属機器取付部材の平面図である。
図5】付属機器取付部材の左側面図である。
図6】付属機器取付部材の右側面図である。
図7】付属機器取付部材がガスメータに取り付けられた状態を示す平面図である。
図8】付属機器取付部材がガスメータに取り付けられた状態を示す正面図である。
図9】付属機器取付部材がガスメータに取り付けられた状態を示す平面図である。
図10】付属機器取付部材がガスメータに取り付けられた状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
図1図10にガスメータ1に取り付けられる付属機器取付部材10が示されており、図1図10において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
【0048】
(ガスメータの構成)
図1に、膜式のガスメータ1が示されている。ガスメータ1は、上部ケース2と下部ケース3とを有する上下2分割構造に構成されている。
【0049】
図1及び図7に示すように、上部ケース2の下部の右及び左の前角部に、上フランジ部2aが設けられ、上部ケース2の下部の右及び左の後角部に、上フランジ部2bが設けられている。下部ケース3の上部の右及び左の前角部に、下フランジ部3aが設けられ、下部ケース3の上部の右及び左の後角部に、下フランジ部3bが設けられている。
【0050】
上部ケース2の上フランジ部2a,2bと下部ケース3の下フランジ部3a,3bとに亘って、ボルト4(凸部に相当)が取り付けられて、上部ケース2及び下部ケース3が連結されている。これにより、ボルト4の頭部が、上部ケース2の上フランジ部2a,2bから上向きに突出する状態となっている。
【0051】
膜式の流量計測部(図示せず)が上部ケース2及び下部ケース3に内装されている。流量計測部は、ダイヤフラム(図示せず)により区画された一対の計量室(図示せず)と、ダイヤフラムの往復運動を回転運動に変換して回転体を回転させるリンク機構(図示せず)等を備えて構成されている。一対の計量室に交互にガスが給排されて、ガスの給排に伴うダイヤフラムの往復運動が、リンク機構により回転体(図示せず)の回転運動に変換され、回転体の回転運動を検出することに基づいて、ガスの流量が計測される。
【0052】
表示部5が上部ケース2の前面部2cに設けられ、ガス管(図示せず)が接続されるガス流入口6、及びガス管(図示せず)が接続されるガス流出口7が、上部ケース2の右及び左の横面部2dに設けられている。
【0053】
複数の端子部(図示せず)が上部ケース2の内部に設けられ、開閉可能なカバー8により端子部が覆われている。端子部から延出されたハーネス(図示せず)が、カバー8の下側の開口部から出て、付属機器20(図3参照)に接続される。流量計測部の検出値が端子部から付属機器20に出力され、付属機器20からのデータや指令が端子部に入力される。メータ側取付部9が、上部ケース2の前面部2cにおけるカバー8の左の横隣の部分に設けられており、上下2個のネジ孔9aがメータ側取付部9に設けられている。
【0054】
以上の構成により、ガスメータ1は、上部ケース2と、下部ケース3と、上部ケース2の前面部2cに設けられ、上部ケース2の内部に設けられた端子部を覆う開閉可能なカバー8と、上部ケース2の前面部2cにおけるカバー8の横隣の部分に設けられたメータ側取付部9とを有し、上部ケース2の下部の上フランジ部2a,2bと下部ケース3の上部の下フランジ部3a,3bとが連結されている。
【0055】
(付属機器取付部材の全体構成)
図1に示すように、ガスメータ1に取り付けられる付属機器取付部材10が設けられている。
図2図6に示すように、付属機器取付部材10は、1枚の板材が折り曲げられて構成されており、平板状の第1支持部11及び平板状の第2支持部12を有して、平面視でアングル状に構成されている。
【0056】
取付孔13(第1取付部に相当)が、第1支持部11に開口されている。ネジ孔14(機器取付部に相当)及び位置決め孔15(機器取付部に相当)が、第1支持部11に開口されている。
【0057】
第2支持部12は、第1支持部11におけるカバー8とは反対側の左の横部分に接続されて、後方に向けて延出されている。取付部21(第2取付部に相当)及び取付部22(第2取付部に相当)が、第2支持部12に設けられている。ネジ孔16,18(機器取付部に相当)及び位置決め孔17,19(機器取付部に相当)が、第2支持部12に開口されている。
【0058】
(付属機器取付部材の第1支持部の構成)
図2,3,4に示すように、上下2個の取付孔13が、上下方向に沿って一列に並ぶように、第1支持部11の右部に開口されている。
【0059】
雌ネジが形成された上下2個のネジ孔14及び上下2個の位置決め孔15が、第1支持部11における取付孔13の左の横隣の部分(取付孔13に対してカバー8の反対側の横隣の部分)に、上下方向に沿って一列に並ぶように開口されている。取付孔13とネジ孔14及び位置決め孔15とは、互いに近い状態となっている。
【0060】
以上の構成により、機器取付部(ネジ孔14及び位置決め孔15)は、第1支持部11における第1取付部(取付孔13)の横隣の部分に設けられている。
第1支持部11に設けられる機器取付部(ネジ孔14及び位置決め孔15)は、第1支持部11における第1取付部(取付孔13)に対してカバー8の反対側の横隣の部分に設けられている。
【0061】
(付属機器取付部材の第2支持部の構成)
図2図6に示すように、取付部21及び取付部22が、第2支持部12の後部に、前後方向に沿って間隔を空けて設けられている。取付部21,22に、上部分21a,22aと、中間部分21b,22bと、下部分21c,22cと、開口部21d,22dと、溝部21e,22eとが設けられている。
【0062】
取付部21,22において、上部分21a,22aが第2支持部12の上端部から第1支持部11の側の方向(右方)に向けて延出され、中間部分21b,22bが上部分21a,22aの延出端部から下方に向けて延出されている。
【0063】
下部分21c,22cが中間部分21b,22bの下端部から第1支持部11の側の方向(右方)に向けて延出されており、取付部21,22が正面視でクランク状に形成されている。
【0064】
開口部21d,22dが下部分21c,22cに開口されて、溝部21e,22eが、上部分21a,22aの上面に、第2支持部12に沿って形成されている(前後方向に沿って形成されている)。
取付部21,22において、下部分22cの位置が、下部分21cの位置よりも高い位置に設定されており、開口部22dが、開口部21dよりも大径に設定されている。
【0065】
雌ネジが形成された上下2個のネジ孔16及び上下2個の位置決め孔17が、第2支持部12の前部に、上下方向に沿って一列に並ぶように開口されている。
雌ネジが形成された上下2個のネジ孔18及び上下2個の位置決め孔19が、第2支持部12における取付部21,22の間の部分に、上下方向に沿って一列に並ぶように開口されている。取付部21,22とネジ孔18及び位置決め孔19とが、互いに近い状態となっている。
【0066】
以上の構成により、機器取付部(ネジ孔18及び位置決め孔19)は、第2支持部12における第2取付部(取付部21,22)の横隣の部分に設けられている。
機器取付部(ネジ孔18及び位置決め孔19)が、第2支持部12における隣接する第2取付部(取付部21,22)の間の部分に設けられている。
【0067】
(付属機器取付部材のガスメータへの取付状態)(その1)
ガスメータ1においては、大きさの異なるガスメータ1が存在する。大きさの異なるガスメータ1では、例えば図1に示すように、ガスメータ1の左右幅は同じで、図7及び図9に示すように、ガスメータ1の前後長さ(上部ケース2の前面部2cと後面部2eとの間隔)が異なるガスメータ1が存在する。
【0068】
前述のような大きさの異なるガスメータ1において、ガスメータ1の上部ケース2における後角部の上フランジ部2bの位置が前後に異なる。
大きなガスメータ1の上部ケース2における後角部の上フランジ部2bの高さが、小さなガスメータ1の上部ケース2における後角部の上フランジ部2bの高さよるも高いものとなっている。
ガスメータ1の上部ケース2における後角部の上フランジ部2bに取り付けられるボルト4において、大きなガスメータ1のボルト4の頭部が、小さなガスメータ1のボルト4の頭部よりも大きなものとなっている。
【0069】
付属機器取付部材10の小さいガスメータ1への取付状態について、以下に説明する。
図7及び図8に示すように、付属機器取付部材10において、第1支持部11がガスメータ1のメータ側取付部9に当て付けられて、ボルト23が取付孔13とガスメータ1のメータ側取付部9のネジ孔9aとに亘って締め付けられて、第1支持部11がガスメータ1のメータ側取付部9に取り付けられる。
【0070】
第2支持部12の取付部21の下部分21cが、上部ケース2(ガスメータ1)の左の後角部の上フランジ部2bに上側から載せ付けられ、ボルト4の頭部が第2支持部12の取付部21の開口部21dに入り込む。
【0071】
第2支持部12の取付部21の下部分21cにより、付属機器取付部材10の重量が上部ケース2(ガスメータ1)の左の後角部の上フランジ部2bに支持され、第2支持部12の取付部21の開口部21dとボルト4とにより、第2支持部12の水平方向での位置が決められる。これにより、第2支持部12の取付部21が、上部ケース2(ガスメータ1)の左の後角部の上フランジ部2bに取り付けられる。
【0072】
付属機器取付部材10の大きいガスメータ1への取付状態について、以下に説明する。
図9及び図10に示すように、付属機器取付部材10が大きいガスメータ1に取り付けられる場合(図7及び図8参照)と同様に、第1支持部11がガスメータ1のメータ側取付部9に取り付けられる。
【0073】
第2支持部12の取付部22の下部分22cが、上部ケース2(ガスメータ1)の左の後角部の上フランジ部2bに上側から載せ付けられ、ボルト4の頭部が第2支持部12の取付部22の開口部22dに入り込む。
【0074】
第2支持部12の取付部22の下部分22cにより、付属機器取付部材10の重量が上部ケース2(ガスメータ1)の左の後角部の上フランジ部2bに支持され、第2支持部12の取付部22の開口部22dとボルト4とにより、第2支持部12の水平方向での位置が決められる。これにより、第2支持部12の取付部22が、上部ケース2(ガスメータ1)の左の後角部の上フランジ部2bに取り付けられる。
【0075】
(付属機器取付部材のガスメータへの取付状態)(その2)
前述のようにして、付属機器取付部材10が小さいガスメータ1及び大きいガスメータ1に取り付けられる。
【0076】
図1,7,9に示すように、付属機器取付部材10が小さいガスメータ1(大きいガスメータ1)に取り付けられた状態において、第1支持部11は、上部ケース2(ガスメータ1)の前面部2cにおけるカバー8の左の横隣の部分の前方に位置するのであり、上部ケース2(ガスメータ1)のカバー8の前方に位置しない。
【0077】
第2支持部12は、上部ケース2(ガスメータ1)におけるメータ側取付部9に隣接する左の横面部9dの横外方に位置する。ネジ孔14,16,18及び位置決め孔15,17,19は、上部ケース2(ガスメータ1)のカバー8の下端部8aよりも上側に位置している。
【0078】
図7及び図8に示すように、付属機器取付部材10が小さいガスメータ1に取り付けられる場合、取付部22が不要であれば、作業者は、取付部22の上部分22aを溝部22eの部分で繰り返し折り曲げることによって、取付部22を溝部22eの部分から事前に切除することができる(取り外すことができる)。
【0079】
図9及び図10に示すように、付属機器取付部材10が大きいガスメータ1に取り付けられる場合、取付部21が不要であれば、作業者は、取付部21の上部分21aを溝部21eの部分で繰り返し折り曲げることによって、取付部21を溝部21eの部分から事前に切除することができる(取り外すことができる)。
【0080】
(付属機器取付部材のガスメータへの取付状態)(その3)
以上の構成により、付属機器取付部材10は、メータ側取付部9に取り付けられる第1取付部(取付孔13)が設けられ、上部ケース2の前面部2cにおけるカバー8の横隣の部分の前方に位置する第1支持部11を有している。
【0081】
付属機器取付部材10は、上フランジ部2bに取り付けられる第2取付部(取付部21,22)が設けられ、第1支持部11におけるカバー8とは反対側の横部分に接続され、上部ケース2におけるメータ側取付部9に隣接する横面部9dの横外方に位置する第2支持部12を有している。
【0082】
付属機器取付部材10は、第1支持部11及び第2支持部12のうちの少なくとも一方に設けられ、ガスメータ1の付属機器20を取り付ける為の機器取付部(ネジ孔14,16,18及び位置決め孔15,17,19)を有している。
付属機器取付部材10は、平面視でアングル状に形成されている。
機器取付部(ネジ孔14,16,18及び位置決め孔15,17,19)は、カバー8の下端部8aよりも上側に位置している。
【0083】
付属機器取付部材10において、大きさの異なるガスメータ1用の複数個の第2取付部(取付部21,22)が、上部ケース2におけるメータ側取付部9に隣接する横面部2dに沿って、第2支持部12に設けられている。第2取付部(取付部21,22)は、上フランジ部2bに上側から載せ付けられる。
【0084】
第2取付部(取付部21,22)は、第2支持部12の上端部からガスメータ1に向けて延出された上部分21a,22aと、上部分21a,22aのガスメータ1側の端部から下方に向けて延出された中間部分21b,22bと、中間部分21b,22bの下端部からガスメータ1に向けて延出され、上フランジ部2bに上側から載せ付けられる下部分21c,22cとを有している。
上フランジ部2bに上向きに設けられた凸部(ボルト4)が入り込む開口部21d,22dが、下部分21c,22cに設けられている。
【0085】
第2取付部(取付部21,22)の少なくとも一部が、第2支持部12から取り外し可能である。
凸部(ボルト4)は、上フランジ部2a,2bと下フランジ部3a,3bとを連結するボルト4である。
【0086】
(付属機器の付属機器取付部材への取付状態)
例えば図3に示すように、付属機器20には、機器類が内装された本体部20aの上部から、アーム部20bが上方に向けて延出され、取付孔20cがアーム部20bに開口され、凸部20dがアーム部20bに設けられたものがある。
別の付属機器20では、取付孔20c及び凸部20dの組が、アーム部20bに上下方向に沿って一列に並ぶように、2組設けられたものがある。
【0087】
1組の取付孔20c及び凸部20dを備えた付属機器20において、付属機器20の凸部20dが上の位置決め孔15,17,19に挿入され、ボルト24が付属機器20の取付孔20c及び上のネジ孔14,16,18に亘って締め付けられることにより、付属機器20が第1支持部11(第2支持部12)に取り付けられる。
【0088】
1組の取付孔20c及び凸部20dを備えた付属機器20の凸部20dが下の位置決め孔15,17,19に挿入され、ボルト24が付属機器20の取付孔20c及び下のネジ孔14,16,18に亘って締め付けられることにより、第1支持部11(第2支持部12)における付属機器20の取付位置が少し下側に設定される。
【0089】
2組の取付孔20c及び凸部20dを備えた付属機器20において、付属機器20の上の凸部20dが上の位置決め孔15,17,19に挿入され、付属機器20の下の凸部20dが下の位置決め孔15,17,19に挿入される。ボルト24が付属機器20の上の取付孔20c及び上のネジ孔14,16,18に亘って締め付けられ、ボルト24が付属機器20の下の取付孔20c及び下のネジ孔14,16,18に亘って締め付けられることにより、付属機器20が第1支持部11(第2支持部12)に取り付けられる。
【0090】
(発明の実施の第1別形態)
ガスメータ1において、メータ側取付部9が、上部ケース2の前面部2cにおけるカバー8の右の横隣の部分に設けられている場合、図2図10に示す付属機器取付部材10が左右反対の形状に構成されてもよい。
【0091】
前述の構成によると、付属機器取付部材10において、第1支持部11がガスメータ1の右のメータ側取付部9に取り付けられ、第2支持部12の取付部21,22が、上部ケース2(ガスメータ1)の右の後角部の上フランジ部2bに取り付けられる。
第1支持部11は、上部ケース2(ガスメータ1)の前面部2cにおけるカバー8の右の横隣の部分の前方に位置するのであり、上部ケース2(ガスメータ1)のカバー8の前方に位置しない。第2支持部12は、上部ケース2(ガスメータ1)におけるメータ側取付部9に隣接する右の横面部9dの横外方に位置する。
【0092】
(発明の実施の第2別形態)
付属機器取付部材10において、第1支持部11と第2支持部12とがヒンジ部材(図示せず)を介して接続されてもよい。又は、第1支持部11と第2支持部12とが分離できるように構成されてもよい。
【0093】
前述の構成によると、付属機器取付部材10がガスメータ1に取り付けられていない状態において、第1支持部11が第2支持部12に接するように折り畳まれることにより(第1支持部11と第2支持部12とが分離されることにより)、付属機器取付部材10の保管スペースが小さなものとなる。
【0094】
作業者は、付属機器取付部材10をガスメータ1に取り付ける場合、第1支持部11を第2支持部12に対して揺動させて、付属機器取付部材10をアングル状に設定して(第1支持部11と第2支持部12とを連結して、付属機器取付部材10をアングル状に設定して)、付属機器取付部材10をガスメータ1に取り付ければよい。
【0095】
(発明の実施の第3別形態)
付属機器取付部材10において、取付部21,22の溝部21e,22eが、第2支持部12の上端部に設けられてもよい。
この構成によると、作業者は、取付部21,22の溝部21e,22eにより、取付部21,22の全ての部分を第2支持部12から切除することができる(取り外すことができる)。
【0096】
(発明の実施の第4別形態)
付属機器取付部材10において、取付部22の溝部22eが廃止されて、溝部22eが第2支持部12におけるネジ孔18及び位置決め孔19と取付部22との間の部分に、上下方向に沿って設けられてもよい。
【0097】
前述の構成によると、付属機器取付部材10が小さいガスメータ1に取り付けられる場合、作業者は、第2支持部12の溝部22eにより、ネジ孔18及び位置決め孔19を第2支持部12に残しながら、第2支持部12におけるネジ孔18及び位置決め孔19から後側の部分と、取付部22の全ての部分とを、切除することができる(取り外すことができる)。
【0098】
(発明の実施の第5別形態)
付属機器取付部材10において、取付部21,22が、第2支持部12の下端部から延出されるように構成してもよい。
【0099】
前述の構成によると、取付部21,22に、第2支持部12の下端部からガスメータ1に向けて延出された下部分21c,22cと、下部分21c,22cのガスメータ1側の端部から上方に向けて延出された中間部分21b,22bと、中間部分21b,22bの上端部からガスメータ1に向けて延出される上部分21a,22aと、上部分21a,22aに開口された開口部21d,22dとが設けられる。
取付部21,22の上部分21a,22aが、上部ケース2(ガスメータ1)の右(左)の後角部の上フランジ部2bに上側から載せ付けられる。
【0100】
(発明の実施の第6別形態)
付属機器取付部材10において、1個の取付部21(又は取付部22)が、第2支持部12に設けられてもよい。
【0101】
前述の構成によると、取付部21が設けられた付属機器取付部材10は、小さなガスメータ1に使用され、取付部22が設けられた付属機器取付部材10は、大きなガスメータ1に使用される。
【0102】
(発明の実施の第7別形態)
付属機器取付部材10において、3個又は4個、5個の取付部21,22が、第2支持部12に設けられてもよい。
【0103】
前述の構成において、ネジ孔18及び位置決め孔19が、隣接する取付部21,22の各々の間に設けられてもよい。
3個の取付部21,22が設けられると、ネジ孔18及び位置決め孔19が2組設けられる。4個の取付部21,22が設けられると、ネジ孔18及び位置決め孔19が3組設けられる。5個の取付部21,22が設けられると、ネジ孔18及び位置決め孔19が4組設けられる。
【0104】
(発明の実施の第8別形態)
付属機器取付部材10において、第1支持部11にネジ孔14及び位置決め孔15が設けられ、第2支持部12のネジ孔16,18及び位置決め孔17,19が廃止されてもよい。
付属機器取付部材10において、第2支持部12にネジ孔16,18及び位置決め孔17,19が設けられ、第1支持部11のネジ孔14及び位置決め孔15が廃止されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、膜式のガスメータ用の付属機器取付部材10だけではなく、超音波式のガスメータ1用の付属機器取付部材10にも適用できる。
【符号の説明】
【0106】
1 ガスメータ
2 上部ケース
2a,2b 上フランジ部
2c 前面部
2d 横面部
3 下部ケース
3a,3b 下フランジ部
4 ボルト(凸部)
8 カバー
8a 下端部
9 メータ側取付部
10 付属機器取付部材
11 第1支持部
12 第2支持部
13 取付孔(第1取付部)
14,16,18 ネジ孔(機器取付部)
15,17,19 位置決め孔(機器取付部)
21,22 取付部(第2取付部)
21a,22a 上部分
21b,22b 中間部分
21c,22c 下部分
21d,22d 開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10