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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134283
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】表示制御システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240926BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20240926BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044506
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】前川 貴夫
【テーマコード(参考)】
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB20
5C062AB23
5C062AC02
5C062AC06
5C062AC58
5C062AE07
5C062AE15
5C062AF00
5E555AA10
5E555BA09
5E555BA10
5E555BB09
5E555BB10
5E555BC07
5E555BD10
5E555CA08
5E555CB12
5E555CB33
5E555CB34
5E555CC07
5E555DA01
5E555DB11
5E555DD06
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】複数の設定手段がある場合に、設定変更を行いたい設定項目がどの設定手段に存在するかを意識せずに設定変更を行えるよう支援する。
【解決手段】1または複数のプロセッサを備え、1または複数のプロセッサは、第1のソフトウェアで設定可能な設定項目と、第1のソフトウェアとは異なる第2のソフトウェアで設定可能な設定項目とを含む複数の設定項目を選択可能な態様でユーザに表示させ、表示された複数の設定項目から一の設定項目の選択をユーザから受け付け、第1のソフトウェアによって設定するための第1の設定画面と第2のソフトウェアによって設定するための第2の設定画面とのうち、ユーザから受け付けた一の設定項目の設定が可能な設定画面を表示させること、を特徴とする表示制御システム。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数のプロセッサを備え、
前記1または複数のプロセッサは、
第1のソフトウェアで設定可能な設定項目と、当該第1のソフトウェアとは異なる第2のソフトウェアで設定可能な設定項目とを含む複数の設定項目を選択可能な態様でユーザに表示させ、
表示された前記複数の設定項目から一の設定項目の選択をユーザから受け付け、
前記第1のソフトウェアによって設定するための第1の設定画面と前記第2のソフトウェアによって設定するための第2の設定画面とのうち、ユーザから受け付けた前記一の設定項目の設定が可能な設定画面を表示させること、
を特徴とする表示制御システム。
【請求項2】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との双方に含まれている設定項目の選択を受け付けると、当該第1の設定画面と当該第2の設定画面との何れか一方を表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項3】
前記1または複数のプロセッサは、
前記設定項目ごとに予め定められている前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとの優先順位に基づいて、前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との何れか一方を表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示制御システム。
【請求項4】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとのうち、前記一の設定項目をより詳細に設定をすることができるソフトウェアの設定画面を表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示制御システム。
【請求項5】
前記一の設定項目は、前記第1のソフトウェアで設定可能な小項目と、前記第2のソフトウェアで設定可能な小項目とを含む複数の小項目を有し、
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の設定画面と前記第2の設定画面のうち、前記小項目をより多く含む設定画面を表示させることを特徴とする請求項4に記載の表示制御システム。
【請求項6】
前記1または複数のプロセッサは、
前記設定画面が表示される表示画面の大きさに基づいて、前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との何れか一方を表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示制御システム。
【請求項7】
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との双方に含まれている設定項目の選択を受け付けると、当該第1の設定画面と当該第2の設定画面との双方を表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御システム。
【請求項8】
第1のソフトウェアで設定可能な設定項目と、当該第1のソフトウェアとは異なる第2のソフトウェアで設定可能な設定項目とを含む複数の設定項目を選択可能な態様でユーザに表示させる設定項目表示機能と、
表示された前記複数の設定項目から一の設定項目の選択をユーザから受け付ける受付機能と、
前記第1のソフトウェアによって設定するための第1の設定画面と前記第2のソフトウェアによって設定するための第2の設定画面とのうち、ユーザから受け付けた前記一の設定項目の設定が可能な設定画面を表示させる設定画面表示機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機能、スキャン機能、ファックス機能などの様々な機能が備わった画像形成装置である所謂複合機には、多くの設定項目がある。複合機の設定をする設定手段として、複合機に設けられているパネルおよび操作部を用いて設定するものと、複合機本体内部に組み込まれたウェブサーバが提供する設定ページを、ブラウザソフトを用いて他の電子端末に表示し設定を受け付けるものがある。これらの手段は、それぞれ異なるソフトウェアにより実装されている。そして、複合機に設けられているパネルの操作性と電子端末の表示画面の操作性との違いや、操作提供ポリシーの違いや、あるいは開発計画の都合などにより、各々の設定手段は異なる意図で開発される。そのため、これらの設定手段の統合が行われていないことが一般的である。つまり、ある設定変更を行う際に、ユーザが変更したい設定項目の全てが一方の設定変更手段に設定可能な項目としては提供されておらず、複数の設定手段を併用しなければならない場合がある。
例えば、特許文献1では、両方の画面を切り替える手段を提供することで、ユーザが希望する操作をより簡単に行う、あるいはユーザが希望する画面構成を使うことをユーザに選択的に操作できるよう提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-148886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の設定手段がある場合に、効率よく設定変更操作を行うためには複数の設定手段が提供する機能や構成を理解していることが必要で、ユーザへの記憶負荷が強いられる。
本発明では、複数の設定手段がある場合に、設定変更を行いたい設定項目がどの設定手段に存在するかを意識せずに設定変更を行えるよう支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、1または複数のプロセッサを備え、前記1または複数のプロセッサは、第1のソフトウェアで設定可能な設定項目と、当該第1のソフトウェアとは異なる第2のソフトウェアで設定可能な設定項目とを含む複数の設定項目を選択可能な態様でユーザに表示させ、表示された前記複数の設定項目から一の設定項目の選択をユーザから受け付け、前記第1のソフトウェアによって設定するための第1の設定画面と前記第2のソフトウェアによって設定するための第2の設定画面とのうち、ユーザから受け付けた前記一の設定項目の設定が可能な設定画面を表示させること、を特徴とする表示制御システムである。
請求項2記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との双方に含まれている設定項目の選択を受け付けると、当該第1の設定画面と当該第2の設定画面との何れか一方を表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御システムである。
請求項3記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記設定項目ごとに予め定められている前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとの優先順位に基づいて、前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との何れか一方を表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示制御システムである。
請求項4記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとのうち、前記一の設定項目をより詳細に設定をすることができるソフトウェアの設定画面を表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示制御システムである。
請求項5記載の発明は、前記一の設定項目は、前記第1のソフトウェアで設定可能な小項目と、前記第2のソフトウェアで設定可能な小項目とを含む複数の小項目を有し、前記1または複数のプロセッサは、前記第1の設定画面と前記第2の設定画面のうち、前記小項目をより多く含む設定画面を表示させることを特徴とする請求項4に記載の表示制御システムである。
請求項6記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記設定画面が表示される表示画面の大きさに基づいて、前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との何れか一方を表示させることを特徴とする請求項2に記載の表示制御システムである。
請求項7記載の発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との双方に含まれている設定項目の選択を受け付けると、当該第1の設定画面と当該第2の設定画面との双方を表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御システムである。
請求項8記載の発明は、第1のソフトウェアで設定可能な設定項目と、当該第1のソフトウェアとは異なる第2のソフトウェアで設定可能な設定項目とを含む複数の設定項目を選択可能な態様でユーザに表示させる設定項目表示機能と、表示された前記複数の設定項目から一の設定項目の選択をユーザから受け付ける受付機能と、前記第1のソフトウェアによって設定するための第1の設定画面と前記第2のソフトウェアによって設定するための第2の設定画面とのうち、ユーザから受け付けた前記一の設定項目の設定が可能な設定画面を表示させる設定画面表示機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、複数の設定手段がある場合に、設定変更を行いたい設定項目がどの設定手段に存在するかを意識せずに設定変更を行えるよう支援することができる。
請求項2の発明によれば、ユーザが設定手段の切り替えを意識することを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、事前に設定手段間の設定を設定することができる。
請求項4の発明によれば、設定手段の切り替えを意識せずに詳細な設定ができる。
請求項5の発明によれば、設定手段の切り替えを意識せずに詳細な設定ができる。
請求項6の発明によれば、より見やすい設定画面を利用することができる。
請求項7の発明によれば、ユーザが設定手段を切り替えることなく、設定することができる。
請求項8の発明によれば、複数の設定手段がある場合に、設定変更を行いたい設定項目がどの設定手段に存在するかを意識せずに設定変更を行えるよう支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施の形態が適用される表示制御システムの全体構成例を示した図である。
図2】画像形成装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
図3】端末装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
図4】画像形成装置の機能構成の一例を示したブロック図である。
図5】画像形成装置の記憶装置に記憶されている設定機能実装テーブルの一例を示した図である。
図6】設定項目の選択を受け付ける処理の一例を示すフローチャートである。
図7】ウェブUIを用いて設定を受け付ける処理の一例を示すフローチャートである。
図8】パネルUIを用いて設定を受け付ける処理の一例を示すフローチャートである。
図9】端末装置に表示される統合UI画面の一例を示した図である。
図10】(a)は、ウェブUIによる設定画面の一例を示した図であり、(b)は、パネルUIを埋め込んだ設定画面の一例を示した図である。
図11】本変形例1が適用される設定機能実装テーブルの一例を示した図である。
図12】(a)は、本変形例2が適用される設定機能実装テーブルの一例を示した図であり、(b)は、小項目を設定可能なUIを示す小項目実装テーブルの一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<表示制御システムの全体構成>
図1は、本実施の形態が適用される表示制御システム1の全体構成例を示した図である。
図示するように、この表示制御システム1は、画像形成装置10と、この画像形成装置10にネットワーク70を介して接続し画像形成装置10への指示をユーザから受け付ける端末装置50とを備える。画像形成装置10と、端末装置50とは、ネットワーク70を介して接続される。
【0009】
本実施の形態にかかる画像形成装置10は、紙等の記録媒体に画像を形成し、印刷媒体として出力する装置である。この画像形成装置10は、プリンタ機能を備えるが、これに加えて、例えば、スキャナ機能、ファクシミリ機能等の画像処理機能を備えている。この画像形成装置10は、画像形成装置10の種々の機能を設定する設定手段として、画像形成装置10に設けられている操作パネル16(後述する図2参照)を用いて設定する手段を有している。以下、操作パネル16に表示され、操作パネル16に対してタッチ操作を行うことで設定するユーザインタフェースをパネルUI(User Interface)と称することがある。また、画像形成装置10の種々の機能を設定する設定手段として、画像形成装置10の本体内部に組み込まれたウェブサーバが提供する設定ページを、ブラウザソフトを用いて端末装置50の表示機構55(後述する図3参照)に表示し、表示された設定ページを操作することで設定する設定手段を有している。以下、端末装置50に表示される設定ページを用いて設定するユーザインタフェースをウェブUIと称することがある。
【0010】
本実施の形態では、このパネルUIとウェブUIとは、異なるソフトウェアにより実装されている。そのため、パネルUIが設定できる設定項目とウェブUIが設定できる設定項目とが異なっているものがある。また、同じ設定項目を設定できる場合であっても設定できる内容が異なっているものがある。例えば、パネルUIでは詳細な設定を行うことができるが、ウェブUIでは大まかな設定しかできない場合等がある。パネルUIが第1のソフトウェアの一例であり、ウェブUIが第2のソフトウェアの一例である。
【0011】
本実施の形態にかかる端末装置50は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレット等のコンピュータ装置である。そして、端末装置50は、OS(Operating System)による管理下において、ユーザの操作に基づいて、各種アプリケーションソフトウェアを動作させることで、画像形成装置10のウェブサーバに接続し、画像形成装置10に対して画像読取指示や印刷指示等の各種指示を行う。
【0012】
<画像形成装置10のハードウェア構成>
図2は、画像形成装置10のハードウェア構成の一例を示した図である。
図示するように、画像形成装置10は、プロセッサの一例として装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)11と、演算に際して作業エリアとして用いられるRAM(Random Access Memory)12と、CPU11が実行する各種プログラム等を記憶するメモリであるROM(Read Only Memory)13と、を備える。また、画像情報等を記憶する記憶装置14と、ネットワーク70(図1参照)を介してデータの送受信を行う信通インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)15とを備える。更に、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行なう例えばタッチパネルである操作パネル16と、原稿に記録された画像を読み取る画像読み取り部17と、記録媒体に画像を形成する印刷機構である画像形成部18と、を備える。
【0013】
<端末装置50のハードウェア構成>
次に、端末装置50のハードウェア構成について説明する。
図3は、端末装置50のハードウェア構成の一例を示した図である。
図示するように、端末装置50は、CPU51、メインメモリ52、および記憶装置53を備える。ここで、CPU51は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行する。また、メインメモリ52は、各種ソフトウェアや各種データ等を記憶する記憶領域として用いられる。また、記憶装置53は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。さらに、端末装置50は、外部との通信を行なうための通信I/F54、ビデオメモリやディスプレイ等からなり各種情報を表示する表示機構55、およびキーボードやマウス等のユーザからの情報入力を行うための入力デバイス56を備える。
【0014】
<表示制御システム1の機能構成>
図4は、画像形成装置10の機能構成の一例を示したブロック図である。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、操作パネル16(図2参照)に表示されるパネルUIを制御するパネルUI部21と、ネットワーク70(図1参照)を介して端末装置50に表示されるウェブUIを制御するウェブUI部22と、パネルUIとウェブUIとを統合するUI統合部23とを有する。
【0015】
パネルUI部21は、パネルUIに対する操作を受け付けるパネル操作受付部211と、操作パネル16の表示を制御するパネル表示制御部212と、パネル操作受付部211が受け付けたユーザの操作に基づいて画像形成装置10の各種の機能を設定するパネルUI設定部213と、パネルUIを遠隔で操作する際に接続処理を行う接続処理部214と、を有する。
【0016】
パネル操作受付部211は、操作パネル16に対するタッチ操作が行われた場合に、タッチ操作が行われた位置に対応するオブジェクトを特定する。ここで、オブジェクトとは、アイコンやボタンなどの表示である。
【0017】
パネル表示制御部212は、パネル操作受付部211が特定したオブジェクトに応じた表示制御を行う。パネル表示制御部212は、利用する機能を選択するためのアイコンを表示するメニュー画面と、選択した機能の設定項目を表示する設定項目画面と、設定内容を入力するための設定画面と、を有する。ユーザの操作に応じてこれらの画面を遷移して、ユーザから各種の機能の設定項目の設定を受け付ける。ここで、機能を選択するためのアイコンとは、例えば、「プリント」、「コピー」、「スキャナ」を示す図形等である。また、設定項目は、この機能ごとに予め定められており、例えば、「スキャナ」の場合は、「最大蓄積ページ数」や「両面原稿送り」等が一例として挙げられる。そして、この設定項目を選択することで選択した設定項目を設定するための設定画面が表示される。
【0018】
パネルUI設定部213は、ユーザが設定画面を操作して入力した設定内容に基づいて、画像形成装置10の種々の機能を設定する。
【0019】
接続処理部214は、パネルUIを遠隔操作する際に、パネルUI部21と遠隔操作を行うクライアントとを接続する処理を行う。ここで、パネルUIを遠隔操作する方法としては、例えば、VNC(Virtual Network Computing)技術を利用することができる。操作パネル16に表示されるパネルUIの画面を端末装置50に表示し、端末装置50に表示されたパネルUIの画面に対して操作を行うことで、パネルUIを遠隔操作することができる。
【0020】
接続処理部214は、パネルUIを一のユーザが遠隔操作中に、他のユーザが操作パネル16を直かにタッチ操作することを防止するために、操作パネル16をロックする処理を行う。操作パネル16をロックする処理とは、例えば、操作パネル16に対するタッチ操作を受け付け不能にし、操作パネル16に遠隔操作中である旨の表示を行う処理である。また、接続処理部214は、ログイン認証等の接続処理を行う。
【0021】
ウェブUI部22は、ウェブUIの制御を行うウェブUI制御部221と、端末装置50に表示する画面を制御する端末表示制御部222と、ユーザから受け付けた設定に基づいて画像形成装置10の種々の機能を設定するウェブUI設定部223とを有する。
【0022】
ウェブUI制御部221は、端末装置50に表示されたウェブUIに対してユーザが行った操作に応じて、ウェブUIの表示を遷移させて、ユーザから画像形成装置10の種々の機能の設定を受け付ける。
端末表示制御部222は、ウェブUI制御部221による制御に基づいて、端末に表示する画面を変更する。また、端末表示制御部222は、後述する埋込画面作成部235や、後述する統合画面作成部232が作成した画面を端末装置50に表示させる処理を行う。
ウェブUI設定部223は、ウェブUI制御部221が受け付けた設定内容で画像形成装置10の種々の機能を設定する。
【0023】
UI統合部23は、端末装置50から送られる指示を受け付ける受付部231と、パネルUIとウェブUIの設定項目を統合した画面を作成する統合画面作成部232と、パネルUIとウェブUIのどちらのUIを用いるかを選択するUI選択部233と、パネルUIの画面を取得するパネル画面取得部234と、ウェブUIの画面の中にパネルUIの画像を埋め込む埋込画面作成部235と、パネルUIを端末装置50で遠隔操作した際の操作情報をパネル操作受付部211に送る操作情報送信部236と、を備える。
【0024】
統合画面作成部232は、ウェブUIのメニュー画面から機能を選択する操作を受け付けると、受け付けた機能の統合UI画面を作成する。ここで、統合UI画面とは、選択された機能の設定項目を選択するための画面であり、パネルUIで設定可能な設定項目と、ウェブUIで設定可能な設定項目とを含む複数の設定項目を選択可能な態様で表示する画面である。統合画面作成部232は、記憶装置14に記憶されている設定機能実装テーブル(図5を用いて後述する)を参照して統合UI画面を作成する。設定機能実装テーブルは、機能ごとに、その機能を利用する際に設定できる設定項目が記憶され、各設定項目について、パネルUIで設定できるか否かと、ウェブUIで設定できるか否かとが記憶されている。
【0025】
UI選択部233は、統合UI画面において、設定項目の選択をユーザから受け付けると、記憶装置14に記憶されている設定機能実装テーブルを参照して選択された設定項目がパネルUIとウェブUIのいずれのUIで設定できるかを判断する。
【0026】
パネル画面取得部234は、操作パネル16に表示される画面の画像データを取得する。パネル画面取得部234は、接続処理部214にパネルUIの遠隔操作を行う要求を行い、パネルUI部21に接続可能な場合に、操作パネル16に表示される画像をパネル表示制御部212から取得する。
【0027】
埋込画面作成部235は、パネル画面取得部234が取得した操作パネル16に表示される画像をウェブUIの画面に埋め込んだ埋込画面を作成する。なお、この埋込画面は、端末表示制御部222によって、端末装置50に表示される。そして、この埋込画面に対して操作が行われることで、パネルUIの遠隔操作が行われる。
【0028】
操作情報送信部236は、端末装置50に表示された埋込画面に対して行われた操作情報を受付部231から取得する。そして、取得した操作情報を、パネル操作受付部211が解釈できるように操作パネル16のタッチパネル上の位置情報に変換して、パネル操作受付部211に送信する。
【0029】
<設定機能実装テーブル>
図5は、画像形成装置10の記憶装置14に記憶されている設定機能実装テーブル500の一例を示した図である。
なお、この設定機能実装テーブルは、CPU11が読取可能であればよく、ネットワーク70を介して接続された外部の記憶装置等に記憶されていてもよい。
【0030】
図5の設定機能実装テーブル500は、スキャナの機能において設定される設定項目501が複数示されている。この設定項目501ごとに、パネルUIで設定可能か否かを示す値と、ウェブUIで設定可能か否かを示す値とが記憶されている。
【0031】
ここで、パネルUIと示された列に記憶されている数値が「0」である場合は、パネルUIで設定できないことを示している。また、パネルUIと示された列に記憶されている数値が「1」である場合は、パネルUIで設定可能であることを示している。同様に、ウェブUIと示された列に記憶されている数値が「0」である場合はウェブUIで設定できないことを示している。また、ウェブUIと示された列に記憶されている数値が「1」の場合はウェブUIで設定可能であることを示している。
【0032】
具体的には、「地色除去」の設定項目501は、パネルUIの数値が「0」であり、ウェブUIの数値が「1」であるため、この設定項目501はウェブUIで設定可能な設定項目となっている。また、例えば、「最大蓄積ページ数」の設定項目501は、パネルUIの数値が「1」であり、ウェブUIの数値が「0」であるため、この設定項目501はパネルUIで設定可能な設定項目となっている。
なお、図5の設定機能実装テーブル500は、スキャナの機能において設定される設定項目501が示されているが、他にもコピーやプリントなどの機能ごとに設定機能実装テーブル500が記憶されている。
【0033】
<表示制御システムの処理>
次に、図6図8のフローチャートを参照して、ウェブサーバが行う処理の流れを説明する。
図6は、設定項目の選択を受け付ける処理の一例を示すフローチャートである。また、図7は、ウェブUIを用いて設定を受け付ける処理の一例を示すフローチャートである。さらに、図8は、パネルUIを用いて設定を受け付ける処理の一例を示すフローチャートである。
【0034】
図6に示される処理は、ユーザが端末装置50を用いて、画像形成装置10にアクセスすることにより開始される。まず、端末表示制御部222は、初期画面として予め用意されているメニュー画面を端末装置50に表示させる(ステップ101)。このメニュー画面は、画像形成装置10が実行する機能の種類を示す選択肢が表示される。
【0035】
受付部231が、端末装置50から機能の選択を受け付けると(ステップ102)、統合画面作成部232が設定機能実装テーブルを参照し、受け付けた機能に対応する統合UI画面を作成する(ステップ103)。そして、端末表示制御部222は、統合UI画面を端末装置50に表示させる(ステップ104)。
【0036】
受付部231が端末装置50から設定項目の選択を受け付けると(ステップ105)、UI選択部233は、設定機能実装テーブルを参照して、受け付けた設定項目がパネルUIに実装されているか否かを判断する(ステップ106)。受け付けた設定項目がパネルUIに実装されていない場合は(ステップ106でNO)、ウェブUIを用いて設定を受け付ける処理に移行する。ウェブUIを用いて設定を受け付ける処理は、図7のフローチャートを用いて後述する。ウェブUIを用いて設定を受け付ける処理が完了すると、ステップ104に戻り選択画面の表示を行う。
【0037】
ステップ106で、受け付けた設定項目の設定機能がパネルUIに実装されている場合は(ステップ106でYES)、パネルUIを用いて設定を受け付ける処理に移行する。パネルUIを用いて設定を受け付ける処理は、図8のフローチャートを用いて後述する。パネルUIを用いて設定を受け付ける処理が完了すると、ステップ104に戻り選択画面の表示を行う。
【0038】
次に、図7を参照して、ウェブUIを用いて設定を受け付ける処理を説明する。
ウェブUIを用いて設定を受け付ける処理に移行すると、図6のフローチャートのステップ105で受け付けた設定項目のウェブUI画面を端末装置50に表示させる(ステップ111)。次に、ウェブUI設定部223は、設定変更の指示を受け付けると、受け付けた設定変更を一時的に保存する(ステップ112)。そして、設定変更を確定させる指示を受け付けると(ステップ113)、ウェブUI設定部223は、設定の保存処理を行い(ステップ114)、処理を終了する。
【0039】
次に、図8を参照して、パネルUIを用いて設定を受け付ける処理を説明する。
ウェブUIを用いて設定を受け付ける処理に移行すると、パネル画面取得部234は、パネルUIを遠隔操作する要求を行う(ステップ121)。接続処理部214は、パネルUIのロックを行えるか否かを判断する(ステップ122)。パネルUIのロックをすることができない場合は(ステップ122でNO)、端末表示制御部222は、パネルUIのロックをすることができない旨を端末装置50に表示させて(ステップ123)、処理が終了する。
【0040】
ステップ122で、パネルUIのロックをすることができる場合は(ステップ122でYES)、接続処理部214はパネルUIをロックして(ステップ124)、ログインできるか否かを判断する(ステップ125)。ログインできない場合は(ステップ125でNO)、端末表示制御部222は、ログインすることができない旨を端末装置50に表示させて(ステップ126)、処理が終了する。
【0041】
ステップ125で、ログインが可能である場合は(ステップ125でYES)、接続処理部214は、ログインを行う。そして、パネル画面取得部234は、パネルUIの画像を取得する(ステップ127)。埋込画面作成部235は、ステップ105で受け付けた設定項目を設定するためのパネルUIの設定画面の画像をウェブUIの画面に埋め込んだ埋め込み画面を作成する(ステップ128)。そして、端末表示制御部222は、埋め込んだ画面を端末装置50に表示させる(ステップ129)。
次に、設定変更の指示をユーザから受け付けると、パネルUI設定部213は、受け付けた設定変更を一時的に保存する(ステップ130)。そして、設定変更を確定させる指示をユーザから受け付けると(ステップ131)、パネルUI設定部213は、一時的に保存した設定を確定させて保存する処理を行う(ステップ132)。そして、接続処理部214は、ログアウトさせ(ステップ133)、パネルUIのロックを解除し(ステップ134)、処理を終了する。
【0042】
<表示画面>
次に、図9および図10を用いて、端末装置50に表示される画面の説明を行う。
図9は、端末装置50に表示される統合UI画面の一例を示した図である。図10(a)は、ウェブUIによる設定画面の一例を示した図であり、図10(b)は、パネルUIを埋め込んだ設定画面の一例を示した図である。
【0043】
図9に示される統合UI画面は、図5に示される設定機能実装テーブルに基づいて作成された統合UI画面である。この統合UI画面には、ウェブUIが設定できる設定項目502とパネルUIが設定することができる設定項目503とが選択可能な態様で表示されている。図9の例では、ウェブUIが設定することができる設定項目502とパネルUIが設定できる設定項目503とは、同じ表示態様で表示している。そのため、ユーザはパネルUIとウェブUIとのどちらのUIで設定可能であるかを意識することは少ない。
【0044】
なお、ユーザにどちらのUIで設定可能であるかをユーザに知らせるために、ウェブUIが設定できる設定項目502とパネルUIが設定できる設定項目503の表示態様を異ならせて表示させてもよい。例えば、ウェブUIが設定できる設定項目502とパネルUIが設定できる設定項目503とで色を異なるものとして表示してもよく、ウェブUIが設定できる設定項目502に対応付けてウェブUIを示す標識を表示したり、パネルUIが設定できる設定項目503に対応付けてパネルUIを示す標識を表示したりしてもよい。
【0045】
次に、図10を用いて、設定画面の一例について説明する。
図10(a)は、図9の「地色除去」と表記された設定項目502を選択した場合に表示されるウェブUIによる設定画面である。この設定画面では、「する」、「しない」と表記され設定を変更するための選択ボタン911が表示されており、ユーザはこの選択ボタン911を操作することで設定を変更する。また、「キャンセル」、「保存」と表記され、画面を遷移させる遷移ボタン912が表示されており、これらを操作することで、設定を変更せずに図9の統合UI画面に戻るか、設定変更を保存して図9の統合UI画面に戻るかを選択することができる。
【0046】
図10(b)は、図9の「両面原稿送り」と表記された設定項目503を選択した場合に端末装置50に表示される設定画面を示している。この設定画面は、埋込画面作成部235が作成した画面である。
図10(b)では、画像形成装置10の操作パネル16(図2参照)を保持する枠を模した枠930の中に、操作パネル16に表示される画像920が埋め込まれている。この画像920には、設定を変更するための選択ボタン921を2つ備える。一つの選択ボタン921には、「片面」と表記され、もう一つの選択ボタン921には、「両面」と表記されている。ユーザは、この選択ボタン921を選択することで設定を変更する。
【0047】
また、画像920には、画面を遷移させる遷移ボタン922が2つ示されている。「キャンセル」と表記された遷移ボタン922を操作すると、設定変更を保存せずに図9の統合UI画面に戻る。「保存」と表記された遷移ボタン922を操作すると、設定変更が保存されて図9の統合UI画面に戻る。
【0048】
以上、本実施の形態では、パネルUIで設定可能な設定項目と、ウェブUIで設定可能な設定項目とを含む複数の設定項目の表示態様を変えずに、ユーザに表示させることで、複数の設定手段があることをユーザに意識させずに設定変更を行わせることができる。
【0049】
<変形例1>
次に、図11を用いて、UI選択部233によるUIの選択方法が異なる例を説明する。
前述した実施の形態では、パネルUIで設定できる設定項目はパネルUIで設定する処理を行ったが、パネルUIとウェブUIとの双方で設定できる場合に、どちらのUIを用いるかを判断する例を説明する。本変形例1では、上述した実施の形態と比べて、UI選択部233の選択方法と、UI選択部233が用いる設定機能実装テーブル500の内容が異なっている。
図11は、本変形例1が適用される設定機能実装テーブル500の一例を示した図である。
この設定機能実装テーブルでは、設定項目501ごとに、パネルUIの優先度と、ウェブUIの優先度とが「0」、「1」、「2」の数値で示されている。この数値が「0」となっているUIはその設定項目を設定する機能を有していないことを示している。数値が「1」となっているUIは、その設定項目を設定する機能を有し優先度が低いことを示している。数値が「2」となっているUIは、その設定項目を設定する機能を有し優先度が高いことを示している。例えば、サムネールの設定項目501では、パネルUIの値が2となっており、ウェブUIの値が1となっている、そのためUI選択部233は、パネルUIがウェブUIより優先度が高いと判断する。
【0050】
UI選択部233は、統合UI画面において、設定項目の選択をユーザから受け付けると、記憶装置14に記憶されている設定機能実装テーブルを参照して選択された設定項目におけるパネルUIの優先度とウェブUIの優先度を比較して、優先度の高いUIを選択する。
また、優先度が同じ場合は、例えば、ウェブUIを優先する等の条件を定めておくことができる。さらに、優先度が同じ場合に、端末装置50の表示機構55の表示画面の大きさで選択するUIを選択する条件などを予め定めてもよい。例えば、端末装置50の表示機構55の表示画面のサイズが画像形成装置10の操作パネル16の表示画面のサイズより大きい場合は、ウェブUIを選択する条件が挙げられる。
また、優先度が同じ場合に、ウェブUIによる設定画面と、パネルUIによる設定画面との双方を端末装置50に表示させてもよい。なお、優先度が同じ場合に、ウェブUIとパネルUIとのいずれか一方を選択させる選択肢を表示させ、ユーザにUIを選択させる構成としてもよい。
【0051】
このように本実施の形態の変形例1によれば、画像形成装置10の機能の設定を行う際に、複数の設定手段で設定できる設定項目がある場合に、優先度に応じて設定手段を判断することでユーザが設定手段を判断する機会を減少させることができる。
【0052】
<変形例2>
次に、図12を用いて、UI選択部233によるUIの選択方法が異なる変形例をさらに説明する。
図12(a)は、本変形例2が適用される設定機能実装テーブル500の一例を示した図である。図12(b)は、小項目を設定可能なUIを示す小項目実装テーブル600の一例を示した図である。
図12(a)の設定機能実装テーブル500は、図5の設定機能実装テーブルと同様に、スキャナの設定項目と、その設定項目に対応付けて、設定項目がパネルUIで設定可能か否かを示す値と、設定項目がウェブUIで設定可能か否かを示す値とが記憶されている。なお、上述した、実施の形態の設定機能実装テーブルと同様に「1」の値が対応付けられているUIで設定可能であることを示し、「0」の値が対応付けられているUIは設定可能でないことを示している。
【0053】
図12(a)において、「出力ファイル形式」を設定する設定項目501は、パネルUIの列に「1」が記憶されており、ウェブUIの列にも「1」が記憶されている。すなわち、「出力ファイル形式」は、パネルUIとウェブUIとの双方が設定可能な設定項目501である。
【0054】
そして、図12(b)には、「出力ファイル形式」の小項目601ごとに、パネルUIで設定可能か否かを示す値と、ウェブUIで設定可能か否かを示す値とが記憶されている。ここで、パネルUIと示された列に記憶されている数値が「0」である場合は、パネルUIで設定できないことを示している。また、パネルUIと示された列に記憶されている数値が「1」である場合は、パネルUIで設定可能であることを示している。同様に、ウェブUIと示された列に記憶されている数値が「0」である場合はウェブUIで設定できないことを示している。また、ウェブUIと示された列に記憶されている数値が「1」である場合はウェブUIで設定可能であることを示している。
【0055】
UI選択部233は、パネルUIとウェブUIを選択する基準として、小項目に基づく条件を採用することができる。例えば、選択された設定項目の小項目について、設定可能な小項目の数が多い方のUIを選択する条件がある。また、例えば、選択された設定項目の小項目について、一方のUIで設定可能な小項目をすべて設定可能である他のUIがある場合に他のUIを選択する条件などがある。
【0056】
このように本実施の形態の変形例2によれば、画像形成装置10の機能の設定を行う際に、複数の設定手段で設定できる設定項目がある場合に、例えば、より詳細に設定可能な設定手段を自動で選ぶことができる。
【0057】
なお、本実施形態において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable GateArray、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0058】
<付記>
(((1)))
1または複数のプロセッサを備え、
前記1または複数のプロセッサは、
第1のソフトウェアで設定可能な設定項目と、当該第1のソフトウェアとは異なる第2のソフトウェアで設定可能な設定項目とを含む複数の設定項目を選択可能な態様でユーザに表示させ、
表示された前記複数の設定項目から一の設定項目の選択をユーザから受け付け、
前記第1のソフトウェアによって設定するための第1の設定画面と前記第2のソフトウェアによって設定するための第2の設定画面とのうち、ユーザから受け付けた前記一の設定項目の設定が可能な設定画面を表示させること、
を特徴とする表示制御システム。
(((2)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との双方に含まれている設定項目の選択を受け付けると、当該第1の設定画面と当該第2の設定画面との何れか一方を表示させることを特徴とする(((1)))に記載の表示制御システム。
(((3)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記設定項目ごとに予め定められている前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとの優先順位に基づいて、前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との何れか一方を表示させることを特徴とする(((2)))に記載の表示制御システム。
(((4)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとのうち、前記一の設定項目をより詳細に設定をすることができるソフトウェアの設定画面を表示させることを特徴とする(((2)))に記載の表示制御システム。
(((5)))
前記一の設定項目は、前記第1のソフトウェアで設定可能な小項目と、前記第2のソフトウェアで設定可能な小項目とを含む複数の小項目を有し、
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の設定画面と前記第2の設定画面のうち、前記小項目をより多く含む設定画面を表示させることを特徴とする(((4)))に記載の表示制御システム。
(((6)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記設定画面が表示される表示画面の大きさに基づいて、前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との何れか一方を表示させることを特徴とする(((2)))に記載の表示制御システム。
(((7)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記第1の設定画面と前記第2の設定画面との双方に含まれている設定項目の選択を受け付けると、当該第1の設定画面と当該第2の設定画面との双方を表示させることを特徴とする(((1)))に記載の表示制御システム。
(((8)))
第1のソフトウェアで設定可能な設定項目と、当該第1のソフトウェアとは異なる第2のソフトウェアで設定可能な設定項目とを含む複数の設定項目を選択可能な態様でユーザに表示させる設定項目表示機能と、
表示された前記複数の設定項目から一の設定項目の選択をユーザから受け付ける受付機能と、
前記第1のソフトウェアによって設定するための第1の設定画面と前記第2のソフトウェアによって設定するための第2の設定画面とのうち、ユーザから受け付けた前記一の設定項目の設定が可能な設定画面を表示させる設定画面表示機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【0059】
(((1)))に係る表示制御システムによれば、複数の設定手段がある場合に、設定変更を行いたい設定項目がどの設定手段に存在するかを意識せずに設定変更を行えるよう支援することができる。
(((2)))に係る表示制御システムによれば、ユーザが設定手段の切り替えを意識することを抑制することができる。
(((3)))に係る表示制御システムによれば、事前に設定手段間の設定を設定することができる。
(((4)))に係る表示制御システムによれば、設定手段の切り替えを意識せずに詳細な設定ができる。
(((5)))に係る表示制御システムによれば、設定手段の切り替えを意識せずに詳細な設定ができる。
(((6)))に係る表示制御システムによれば、より見やすい設定画面を利用することができる。
(((7)))に係る表示制御システムによれば、ユーザが設定手段を切り替えることなく、設定することができる。
(((8)))に係るプログラムによれば、複数の設定手段がある場合に、設定変更を行いたい設定項目がどの設定手段に存在するかを意識せずに設定変更を行えるよう支援することができる。
【符号の説明】
【0060】
1…表示制御システム、10…画像形成装置、11…CPU、14…記憶装置、16…操作パネル、21…パネルUI部、22…ウェブUI部、23…UI統合部、50…端末装置、51…CPU、55…表示機構、56…入力デバイス、70…ネットワーク、211…パネル操作受付部、212…パネル表示制御部、213…パネルUI設定部、214…接続処理部、221…ウェブUI制御部、222…端末表示制御部、223…ウェブUI設定部、231…受付部、232…統合画面作成部、233…UI選択部、234…パネル画面取得部、235…埋込画面作成部、236…操作情報送信部、500…設定機能実装テーブル、501…設定項目、502…設定項目、503…設定項目、600…小項目実装テーブル、601…小項目
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図12