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特開2024-134300融資管理システム、融資管理方法、及び融資管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134300
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】融資管理システム、融資管理方法、及び融資管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/03 20230101AFI20240926BHJP
【FI】
G06Q40/03
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044531
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本野 智久
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB23
5L055BB23
(57)【要約】
【課題】融資利率に優遇利率を適用する場合に、優遇利率の優遇達成条件の達成状況に応じて迅速に優遇利率を見直して融資利率に反映させることが可能な融資管理システム、融資管理方法、及び融資管理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施の形態の融資管理システムは、1又は複数の優遇達成条件と優遇利率を関連付けて登録した優遇条件管理マスタと、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を入力し、入力される優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出する契約入力手段と、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を最新化し、最新化した優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して優遇利率の見直しを行う優遇利率遇利率見直手段と、見直した優遇利率に基づいて融資利率を算出する金利優遇見直手段と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた融資管理システムであって、
前記制御部は、
1又は複数の優遇達成条件と優遇利率を関連付けて登録した優遇条件管理マスタを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を入力し、入力される優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出する契約入力手段と、
対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を最新化し、最新化した優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して優遇利率の見直しを行う優遇利率見直手段と、
見直した優遇利率に基づいて融資利率を算出する金利優遇見直手段と、
を備えたことを特徴とする融資管理システム。
【請求項2】
前記契約入力手段は、顧客識別情報、優遇達成条件を含む優遇達成条件データと、顧客識別情報、融資金額、融資利率、優遇利率を含む契約データと、顧客識別情報、返済日、返済額、返済元金、利息、融資利率を含む返済予定データと、を前記記憶エリアに格納することを特徴とする請求項1に記載の融資管理システム。
【請求項3】
前記優遇利率見直手段は、最新化した優遇達成条件に前記優遇達成条件データを更新し、優遇見直年月、顧客識別情報、見直後の優遇利率を含む優遇利率見直データを前記記憶エリアに格納することを特徴とする請求項2に記載の融資管理システム。
【請求項4】
前記金利優遇見直手段は、指定される「優遇見直年月」をキーとして、前記記憶エリアから優遇利率見直データを取得し、取得した優遇利率見直データの顧客識別情報をキーとして、前記記憶エリアから契約データを取得し、見直し後の融資利率を、取得した契約データの融資利率+(取得した契約データの優遇利率-取得した優遇利率見直データの見直後優遇利率)で算出し、算出した見直し後の融資利率を用いて、「優遇見直年月」以降の返済予定データを再計算して更新し、契約データの融資利率と優遇利率を見直し後の情報に更新することを特徴とする請求項3に記載の融資管理システム。
【請求項5】
前記優遇達成条件は、自社のカードの保有の有無、又は、自社の他のローンの契約の有無を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の融資管理システム。
【請求項6】
制御部を備えた情報処理装置で実行される融資管理方法であって、
前記制御部は、
1又は複数の優遇達成条件と優遇利率を関連付けて登録した優遇条件管理マスタを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を入力し、入力される優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出する契約入力工程と、
対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を最新化し、最新化した優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して優遇利率の見直しを行う優遇利率見直工程と、
見直した優遇利率に基づいて融資利率を算出する金利優遇見直工程と、
を含むことを特徴とする融資管理方法。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための融資管理プログラムであって、
前記制御部は、
1又は複数の優遇達成条件と優遇利率を関連付けて登録した優遇条件管理マスタを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を入力し、入力される優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出する契約入力工程と、
対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を最新化し、最新化した優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して優遇利率の見直しを行う優遇利率見直工程と、
見直した優遇利率に基づいて融資利率を算出する金利優遇見直工程と、
を実行するための融資管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、融資管理システム、融資管理方法、及び融資管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、融資利率(「金利」ともいう)を決定する場合に優遇利率を適用する場合がある。従来、優遇利率を使用して融資利率を決定するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-107753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、融資利率に優遇利率を適用する場合に、優遇利率の優遇達成条件の達成状況に応じて迅速に優遇利率を見直して融資利率に反映させることに関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、融資利率に優遇利率を適用する場合に、優遇利率の優遇達成条件の達成状況に応じて迅速に優遇利率を見直して融資利率に反映させることが可能な融資管理システム、融資管理方法、及び融資管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた融資管理システムであって、前記制御部は、1又は複数の優遇達成条件と優遇利率を関連付けて登録した優遇条件管理マスタを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を入力し、入力される優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出する契約入力手段と、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を最新化し、最新化した優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して優遇利率の見直しを行う優遇利率見直手段と、見直した優遇利率に基づいて融資利率を算出する金利優遇見直手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、記契約入力手段は、顧客識別情報、優遇達成条件を含む優遇達成条件データと、顧客識別情報、融資金額、融資利率、優遇利率を含む契約データと、顧客識別情報、返済日、返済額、返済元金、利息、融資利率を含む返済予定データと、を前記記憶エリアに格納することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記優遇利率見直手段は、最新化した優遇達成条件に前記優遇達成条件データを更新し、優遇見直年月、顧客識別情報、見直後の優遇利率を含む優遇利率見直データを前記記憶エリアに格納することにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記金利優遇見直手段は、指定される「優遇見直年月」をキーとして、前記記憶エリアから優遇利率見直データを取得し、取得した優遇利率見直データの顧客識別情報をキーとして、前記記憶エリアから契約データを取得し、見直し後の融資利率を、取得した契約データの融資利率+(取得した契約データの優遇利率-取得した優遇利率見直データの見直後優遇利率)で算出し、算出した見直し後の融資利率を用いて、「優遇見直年月」以降の返済予定データを再計算して更新し、契約データの融資利率と優遇利率を見直し後の情報に更新することにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記優遇達成条件は、自社のカードの保有の有無、又は、自社の他のローンの契約の有無を含むことにしてもよい。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置で実行される融資管理方法であって、前記制御部は、1又は複数の優遇達成条件と優遇利率を関連付けて登録した優遇条件管理マスタを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を入力し、入力される優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出する契約入力工程と、
対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を最新化し、最新化した優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して優遇利率の見直しを行う優遇利率見直工程と、見直した優遇利率に基づいて融資利率を算出する金利優遇見直工程と、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための融資管理プログラムであって、前記制御部は、1又は複数の優遇達成条件と優遇利率を関連付けて登録した優遇条件管理マスタを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を入力し、入力される優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出する契約入力工程と、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を最新化し、最新化した優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して優遇利率の見直しを行う優遇利率見直工程と、見直した優遇利率に基づいて融資利率を算出する金利優遇見直工程と、を実行するための融資管理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、融資利率に優遇利率を適用する場合に、優遇利率の優遇達成条件の達成状況に応じて迅速に優遇利率を見直して融資利率に反映させることが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本実施の形態における融資管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、優遇条件管理マスタ、契約データ、優遇達成条件データ、返済予定データ、及び優遇利率見直データの構成例及び関連を示す図である。
図3図3は、本実施の形態における融資管理システムの制御部の全体の処理の概要を説明するためのフローを示す図である。
図4図4、本実施の形態における融資管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図5図5は、本実施の形態における融資管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図6図6は、本実施の形態における融資管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。
【0016】
[1.概要]
例えば、融資利率(「金利」ともいう)を決定する場合に優遇利率を適用する場合がある。例えば、ローン商品の金利設定は他社との競争により、各社固有のキャンペーンや優遇利率措置を導入して融資利率の低減を行い顧客の取り込みを行っている。
【0017】
優遇利率措置は融資申込時点の優遇条件達成状況により適用し、以降完済まで達成状況が変動したとしても見直すことがなく、収益圧迫要因となっていた。また、返済期間中に優遇達成条件が変動したとしても融資利率の見直しを行わないことにより顧客間の公平性が確保できていなかった。
【0018】
この場合、基準金利をベースに融資利率を変動させる機能が現存するが、変動させるタイミングが年2回、年1回となり、優遇達成状況の見直しとタイムラグが生じるという問題がある。
【0019】
そこで、本実施の形態では、融資利率に優遇利率を適用する場合に、優遇利率の優遇達成条件の達成状況に応じて迅速に優遇利率を見直して融資利率に反映させることで、優遇利率と融資利率を好適(機動的)に管理している。
【0020】
具体的には、本実施の形態では、融資利率の構成要素として優遇利率を管理し、契約登録時に登録することで、多様な優遇措置の商品を一元管理することを可能にした上で、返済期間中に当初優遇達成条件の達成状況を満たさなくなったことによる優遇利率の見直しを行って融資利率を変動させることで、収益改善及び顧客間の公平性の確保を実現している。
【0021】
また、本実施の形態では、優遇達成状況の見直しとタイムラグが生じないように、独自のサイクル(最短毎月)とし、早期に融資利率を見直せる構成としている。
【0022】
本発明の融資管理システムは、ノンバング業界(貸金)等の金融業界に広く適用可能である。
【0023】
[2.構成]
図1は、本実施の形態に係る融資管理システム100の構成の一例を示すブロック図である。融資管理システム100は、例えば、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、融資管理システム100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。図1において、融資管理システム100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。融資管理システム100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0024】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、融資管理システム100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、融資管理システム100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0025】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、および、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。
【0026】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等を用いることができる。
【0027】
記憶部106は、優遇条件管理マスタ106a、契約データ、優遇達成条件データ、返済予定データ、優遇利率見直データ等の各種データを格納する。図2は、優遇条件管理マスタ106a、契約データ、優遇達成条件データ、返済予定データ、及び優遇利率見直データの構成例及び関連を示す図である。
【0028】
優遇条件管理マスタ106aは、1又は複数の優遇達成条件毎に優遇利率を設定したマスタであり、例えば、優遇達成条件1、優遇達成条件2、優遇利率を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。
【0029】
契約データは、顧客識別情報(例えば、顧客No、枝番)、融資金額、融資利率、優遇利率を含んでいてもよい。
【0030】
返済予定データは、顧客識別情報(例えば、顧客No、枝番)、返済日、返済額、返済元金、利息、融資利率を含んでいてもよい。
【0031】
優遇達成条件データは、顧客識別情報(例えば、顧客No、枝番)、優遇達成条件1、優遇達成条件2を含んでいてもよい。
【0032】
優遇利率見直データは、優遇見直年月、顧客識別情報(例えば、顧客No、枝番)、見直後優遇利率を含んでいてもよい。
【0033】
契約データ、優遇達成条件データ、返済予定データ、及び優遇利率見直データは、顧客No、枝番で紐付けされている。
【0034】
制御部102は、融資管理システム100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0035】
制御部102は、記憶部106に格納されている、優遇条件管理マスタ106a、契約データ、優遇達成条件データ、返済予定データ、優遇利率見直データ等にアクセス可能に構成されている。なお、優遇条件管理マスタ106a、契約データ、優遇達成条件データ、返済予定データ、優遇利率見直データ等は、他の場所(例えば、サーバ200)に格納されてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0036】
制御部102は、機能概念的に、マスタメンテ部102aと、契約入力部102bと、優遇利率見直部102cと、金利優遇見直部102dと、画面表示制御部102eと、を備えている。
【0037】
マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、優遇条件管理マスタ106aに対して、データの入力・追加・変更・更新等の設定を行う。
【0038】
契約入力部102bは、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を入力し、入力される優遇達成条件をキーとして優遇条件管理マスタ106aから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出する。
【0039】
具体的には、契約入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される契約入力画面(メイン画面、融資情報入力画面、優遇達成条件入力画面)上でのオペレータの操作に応じて、入力される優遇達成条件をキーとして優遇条件管理マスタ106aから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出し、顧客識別情報、優遇達成条件を含む優遇達成条件データと、顧客識別情報、融資金額、融資利率、優遇利率を含む契約データと、顧客識別情報、返済日、返済額、返済元金、利息、融資利率を含む返済予定データとを作成して、記憶部105aに格納する。
【0040】
優遇利率見直部102cは、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を最新化し、最新化した優遇達成条件をキーとして優遇条件管理マスタ106aから優遇利率を取得して優遇利率の見直しを行う。
【0041】
具体的には、優遇利率見直部102cは、例えば、モニタ114に表示される見直達成条件入力画面及び優遇利率登録画面上でのオペレータの操作に応じて、最新化した優遇達成条件に優遇達成条件データを更新し、最新化した優遇達成条件をキーとして優遇条件管理マスタ106aから優遇利率を取得して、優遇見直年月、顧客識別情報、見直後の優遇利率を含む優遇利率見直データを記憶部106に格納する。
【0042】
金利優遇見直部102dは、見直した優遇利率に基づいて融資利率を算出する。具体的には、金利優遇見直部102dは、例えば、例えば、モニタ114に表示される金利優遇見直画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される「優遇見直年月」をキーとして、記憶部106から優遇利率見直データを取得し、取得した優遇利率見直データの顧客識別情報をキーとして、記憶部106から契約データを取得し、見直し後の融資利率を、取得した契約データの融資利率+(取得した契約データの優遇利率-取得した優遇利率見直データの見直後優遇利率)で算出し、算出した見直し後の融資利率を用いて、「優遇見直年月」以降の返済予定データを再計算して更新し、契約データの融資利率と優遇利率を見直し後の情報に更新する。
【0043】
画面表示制御部102eは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、契約入力画面(メイン画面、融資情報入力画面、優遇達成条件入力画面)、見直達成条件入力画面、優遇利率登録画面、金利優遇見直画面、マスタメンテ画面等)の表示や入力の受付を制御する。
【0044】
[3.具体例]
図1図6を参照して、本実施の形態における融資管理システム100の制御部102の処理の具体例について説明する。
【0045】
(3-1.全体の処理)
図3は、本実施の形態における融資管理システム100の制御部102の全体の処理の流れの概略を説明するためのフローを示す図である。図3を参照して、本実施の形態における融資管理システム100の制御部102の全体の処理の流れの概略を説明する。
【0046】
マスタメンテ部102aは、マスタメンテ処理を実行する(ステップS1)。具体的には、マスタメンテ処理では、マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、優遇条件管理マスタ106aのデータを設定する。
【0047】
契約入力部102bは、契約入力処理を実行する(ステップS2)。具体的には、契約入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される契約入力画面(メイン画面、融資情報入力画面、優遇達成条件入力画面)上でのオペレータの操作に応じて、入力される優遇達成条件をキーとして優遇条件管理マスタ106aから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出し、顧客識別情報、優遇達成条件を含む優遇達成条件データと、顧客識別情報、融資金額、融資利率、優遇利率を含む契約データと、顧客識別情報、返済日、返済額、返済元金、利息、融資利率を含む返済予定データとを作成して、記憶部106に格納する。
【0048】
優遇利率見直部102cは、優遇利率見直処理を実行する(ステップS3)。具体的には、優遇利率見直処理では、優遇利率見直部102cは、例えば、モニタ114に表示される見直達成条件入力画面及び優遇利率登録画面上でのオペレータの操作に応じて、最新化した優遇達成条件に優遇達成条件データを更新し、最新化した優遇達成条件をキーとして優遇条件管理マスタ106aから優遇利率を取得して、優遇見直年月、顧客識別情報、見直後の優遇利率を含む優遇利率見直データを記憶部106に格納する。
【0049】
金利優遇見直部102dは、金利優遇見直処理を実行する(ステップS4)。具体的には、金利優遇見直処理では、金利優遇見直部102dは、例えば、モニタ114に表示される金利優遇見直画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される「優遇見直年月」をキーとして、記憶部106から優遇利率見直データを取得し、取得した優遇利率見直データの顧客識別情報をキーとして、記憶部106から契約データを取得し、見直し後の融資利率を、取得した契約データの融資利率+(取得した契約データの優遇利率-取得した優遇利率見直データの見直後優遇利率)で算出し、算出した見直し後の融資利率を用いて、「優遇見直年月」以降の返済予定データを再計算して更新し、契約データの融資利率と優遇利率を見直し後の情報に更新する。そして、変更後の償還予定表を債務者へ送付する。
【0050】
(3-2.サンプルデータ)
図4図6は、本実施の形態における融資管理システム100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。図4図6を参照して、本実施の形態における融資管理システム100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0051】
(S2.契約入力処理)
図4を参照して、契約入力処理の具体例を説明する。図4は、契約入力処理の具体例を説明するための図である。契約入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される契約入力画面(メイン画面、融資情報入力画面、優遇達成条件入力画面)上でのオペレータの操作に応じて、入力される優遇達成条件をキーとして優遇条件管理マスタ106aから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出し、顧客識別情報、優遇達成条件を含む優遇達成条件データと、顧客識別情報、融資金額、融資利率、優遇利率を含む契約データと、顧客識別情報、返済日、返済額、返済元金、利息、融資利率を含む返済予定データとを作成して、記憶部106に格納する。
【0052】
図4(D)は、優遇条件管理マスタ106aのデータ例を示す図である。優遇条件管理マスタ106aは、優遇達成条件1と優遇達成条件2の組み合わせと、優遇利率を登録している。優遇達成条件1は、例えば、自社、自社の属するグループ及び/又は提携会社のカードの保有の有無であり、条件達成の場合「1:カード保有有」、未達成の場合「0:カード保有無」となっている。優遇達成条件2は、例えば、自社、自社の属するグループ及び又は提携会社の他のローンの契約の有無であり、条件達成の場合「1:他ローン契約有」、未達成の場合「0:他ローン契約無」となっている。
【0053】
この例では、優遇達成条件1「0:カード保有無」、優遇達成条件2「0:他ローン契約無」の場合は、優遇利率「0%」、また、優遇達成条件1「0:カード保有無」、優遇達成条件2「1:他ローン契約有」の場合は、優遇利率「0.1%」、また、優遇達成条件1「1:カード保有有」、優遇達成条件2「0:他ローン契約無」の場合は、優遇利率「0.2%」、また、優遇達成条件1「1:カード保有有」、優遇達成条件2「1:他ローン契約有」の場合は、優遇利率「0.3%」となっている。
【0054】
契約入力画面は、メイン画面500、メイン画面500より呼び出される優遇達成条件入力画面700、メイン画面500より呼び出される融資情報入力画面600で構成される。
【0055】
図4(A)は、契約入力画面のメイン画面500の表示例を示す図である。メイン画面500は、顧客No、枝番、融資金額、返済期間(不図示)、返済開始日(不図示)等の入力欄と、優遇達成条件入力画面700を表示するための優遇達成条件入力ボタン、融資情報入力画面600を表示するための融資情報入力ボタンと、登録ボタンを備えている。登録ボタンを押すと、契約入力画面の入力内容に応じた優遇達成条件データ、契約データは、返済予定データが作成される。優遇達成条件入力ボタンを押すと優遇達成条件入力画面600が表示される。また、融資情報入力ボタンを押すと融資情報入力画面700が表示される。
【0056】
この例では、顧客No「3086399」、枝番「45」、融資金額「¥50,000,000」、等が入力される。
【0057】
図4(C)は、優遇達成条件入力画面700の表示例を示す図である。優遇達成条件入力画面700は、優遇達成条件を入力する欄と、確定ボタンを表示する。確定ボタンを押すと、優遇達成条件が確定して、メイン画面500に戻る。この例では、「優遇達成条件1」は、1:カード保有有、「優遇達成条件2」は、1:他ローン契約有を入力して、確定ボタンを押して、メイン画面500に戻る。
【0058】
図4(B)は、融資情報入力画面600の表示例を示す図である。融資情報入力画面600は、優遇利率と、融資利率を表示する欄と、基準金利、スプレッド、確定ボタンを表示する。確定ボタンを押すと、優遇利率、融資利率が確定して、メイン画面500に戻る。
【0059】
「優遇利率」には、優遇達成条件入力画面700で設定される「優遇達成条件1」及び「優遇達成条件2」をキーとして、優遇条件管理マスタ106aから取得した優遇利率が設定される。この例では、優遇達成条件1「1:カード保有有」及び優遇達成条件2「1:他ローン契約有」をキーとして、優遇条件管理マスタ106aから取得した優遇利率「0.3%」が設定される。なお、この値は、契約毎の特有の優遇利率の適用を可能とするために、直接修正が可能となっている。
【0060】
また、「融資利率」には、基準金利+スプレッド-優遇利率が設定される。この例では、1.5+2.0-0.3=3.2が設定される。なお、この値は、契約毎の特有の融資利率の適用を可能とするために、直接修正が可能となっている。この例では、確定ボタンを押して、この優遇利率及び融資利率で確定してメイン画面500に戻る。
【0061】
メイン画面で登録ボタンを押すと、メイン画面500の入力内容及び優遇達成条件入力画面700で確定した優遇達成条件1、優遇達成条件2に基づいた優遇達成条件データが作成され、また、メイン画面500の入力内容及び融資情報入力画面600で確定した優遇利率、融資利率に基づいた、契約データ及び返済予定データが作成されて記憶部106に登録される。
【0062】
この例では、図4(E)に示すような優遇達成条件データ、図4(F)に示すような契約データは、図4(G)に示すような返済予定データが作成される。
【0063】
優遇達成条件データは、図4(E)に示すように、顧客No、枝番、優遇達成条件1、優遇達成条件2の項目を備えている。この例では、顧客No「3086399」、枝番「45」、優遇達成条件1「1:カード保有有」、優遇達成条件2「1:他ローン契約有」となっている。
【0064】
契約データは、図4(F)に示すように、顧客No、枝番、融資金額、融資利率、優遇利率の項目を備えている。この例では、1行目は、顧客No「3086399」、枝番「45」、融資金額「¥50,000,000」、融資利率「3.2%」、優遇利率「0.3%」となっている。
【0065】
返済予定データは、図4(G)に示すように、顧客No、枝番、返済日、返済額、返済元金、利息、融資利率の項目を備えている。この例では、1行目は、顧客No「3086399」、枝番「45」、返済日「2022/03/04」、返済額「¥640,857」、返済元金「¥354,100」、利息「¥286,757」、融資利率「3.2%」となっている。
【0066】
(S3:優遇利率見直処理)
図5を参照して、優遇利率見直処理の具体例を説明する。図5は、優遇利率見直処理の具体例を説明するための図である。優遇利率見直部102cは、例えば、モニタ114に表示される見直達成条件入力画面及び優遇利率登録画面上でのオペレータの操作に応じて、最新化した優遇達成条件に優遇達成条件データを更新し、最新化した優遇達成条件をキーとして優遇条件管理マスタ106aから優遇利率を取得して、優遇見直年月、顧客識別情報、見直後の優遇利率を含む優遇利率見直データを記憶部106に格納する。
【0067】
図5(A)は、見直優遇達成条件入力画面800の表示例を示す図である。見直優遇達成条件入力画面800は、顧客No、枝番を入力する欄と、優遇達成条件1及び優遇達成条件2を指定する欄と、登録ボタンと、を備えている。顧客No及び枝番を指定すると、顧客No及び枝番をキーとして、優遇達成条件データから優遇達成条件1及び優遇達成条件2が読み出されて初期表示される。オペレータは、最新の優遇達成条件1及び優遇達成条件2に変更する。この例では、顧客No「3086399」、枝番「45」について、カード保有がなくなったので、優遇達成条件1「1:カード保有有」及び優遇達成条件2「1:他ローン契約有」を、優遇達成条件1「0:カード保有無」及び優遇達成条件2「1:他ローン契約有」に変更する場合を説明する。登録ボタンを押すと、図5(D)に示すように、優遇達成条件データが更新される。
【0068】
図5(B)は、優遇利率登録画面900の表示例を示す図である。優遇利率登録画面900は、優遇見直年月、顧客No、枝番、見直後優遇利率を指定する欄と、登録ボタンと、を備えている。
【0069】
優遇見直年月、顧客No、枝番は、オペレータが指定する。優遇見直年月は、現在時刻から自動表示してもよい。「見直後優遇利率」には、図5(A)の見直優遇達成条件入力画面800で登録した図5(D)に示す優遇達成条件データの「優遇達成条件1」及び「優遇達成条件2」をキーとして、優遇条件管理マスタ106aから取得した優遇利率が設定される。この例では、優遇達成条件1「0:カード保有無」及び優遇達成条件2「1:他ローン契約有」をキーとして、優遇条件管理マスタ106aから取得した優遇利率「0.2%」が設定される。なお、この値は、契約毎の特有の優遇利率の適用を可能とするために、直接修正が可能となっている。
【0070】
登録ボタンを押すと、図5(E)に示すように、優遇利率見直データが更新される。優遇利率見直データは、優遇見直年月、顧客No、枝番、見直後優遇利率の項目を備えている。この例では、1行目に示すように、優遇見直年月「2022/07」、顧客No「3086399」、枝番「45」、見直後優遇利率「0.2%」が更新される。
【0071】
(S4:金利優遇見直処理)
図6を参照して、金利優遇見直処理の具体例を説明する。図6は、金利優遇見直処理の具体例を説明するための図である。金利優遇見直部102dは、例えば、モニタ114に表示される金利優遇見直画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される「優遇見直年月」をキーとして、記憶部106から優遇利率見直データを取得し、取得した優遇利率見直データの顧客識別情報をキーとして、記憶部106から契約データを取得し、見直し後の融資利率を、取得した契約データの融資利率+(取得した契約データの優遇利率-取得した優遇利率見直データの見直後優遇利率)で算出し、算出した見直し後の融資利率を用いて、「優遇見直年月」以降の返済予定データを再計算して更新し、契約データの融資利率と優遇利率を見直し後の情報に更新する。
【0072】
金利優遇見直処理では、指定した優遇見直年月に該当する全契約に対し、融資利率の見直しを行う。以下、金利優遇見直処理ロジックを説明する。
【0073】
(1).金利優遇見直画面(不図示)で指定した「優遇見直年月」に合致する対象債権を優遇利率見直データより取得する。図6(A)は、優遇利率見直データの例を示す図である。ここでは、「優遇見直年月」を「2022/07」に指定した場合を一例として説明する。この例では、優遇利率見直データから、優遇見直年月「2022/07」をキーとして、顧客No「3086399」、枝番「45」、見直後優遇利率「0.2%」を取得する。
【0074】
(2).(1)で取得した顧客No、枝番について、契約データ(債権)を取得する。図6(B)は、契約データの例を示す図である。この例では、顧客No「3086399」、枝番「45」をキーとして、図6(B)に示すような契約データを取得する。この例では、顧客No「3086399」、枝番「45」、融資金額「¥50,000,000」、融資利率「3.2%」、優遇利率「0.3%」となっている。
【0075】
(3).優遇利率見直し後の融資利率を算出する。具体的には、融資利率=変更前融資利率+(変更前優遇利率-変更後優遇利率)で算出する。この例では、融資利率=変更前融資利率「3.2%」+(変更前優遇利率「0.3%」-変更後優遇利率「0.2%」)=3.3%となる。
【0076】
(4).(3)で算出した融資利率を用いて「優遇見直年月」以降の返済予定データを再計算して更新する。図5(C)は、更新後の返済予定データの例を示す図である。この例では、「2022/07/04」以降についての融資利率を「3.3%」として、返済予定データを再計算して、図5(C)の5行目以降のように更新(変更)する。
【0077】
(5).契約データの融資利率と優遇利率を見直し後の情報に更新する。図5(D)は、更新後の契約データの例を示す図である。この例では、融資利率を「3.3%」、優遇利率を「0.2%」に更新する。
【0078】
以上説明したように、本実施の形態によれば、1又は複数の優遇達成条件と優遇利率を関連付けて登録した優遇条件管理マスタ106aと、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を入力し、入力される優遇達成条件をキーとして前記優遇条件管理マスタから優遇利率を取得して、取得した優遇利率に基づいて融資利率を算出する契約入力手段106bと、対象の顧客識別情報について、優遇達成条件を最新化し、最新化した優遇達成条件をキーとして優遇条件管理マスタ106aから優遇利率を取得して優遇利率の見直しを行う優遇利率見直部102cと、見直した優遇利率に基づいて融資利率を算出する金利優遇見直部102dと、を備えているので、融資利率に優遇利率を適用する場合に、優遇利率の優遇達成条件の達成状況に応じて迅速に優遇利率を見直して融資利率に反映させることが可能となる。
【0079】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0080】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0081】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0082】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0083】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0084】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0085】
また、融資管理システム100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0086】
例えば、融資管理システム100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて融資管理システム100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0087】
また、このコンピュータプログラムは、融資管理システム100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0088】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0089】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0090】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0091】
また、融資管理システム100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、融資管理システム100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0092】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0093】
100 融資管理システム
102 制御部
102a マスタメンテ部
102b 契約入力部
102c 優遇利率見直部
102d 金利優遇見直部
102e 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 優遇条件管理マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6