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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134361
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】計測システム
(51)【国際特許分類】
   G01B 11/06 20060101AFI20240926BHJP
   E04G 21/10 20060101ALI20240926BHJP
   E04G 21/18 20060101ALI20240926BHJP
   E04F 21/00 20060101ALI20240926BHJP
   E21D 11/10 20060101ALN20240926BHJP
【FI】
G01B11/06 Z
E04G21/10 Z
E04G21/18 Z
E04F21/00 A
E21D11/10 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044620
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000001373
【氏名又は名称】鹿島建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】312003595
【氏名又は名称】タカハタプレシジョン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100122781
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】岡 尚人
(72)【発明者】
【氏名】八幡 真純
(72)【発明者】
【氏名】土岐 亮太
(72)【発明者】
【氏名】加藤 洋祐
(72)【発明者】
【氏名】永瀬 勝也
(72)【発明者】
【氏名】三浦 義晃
(72)【発明者】
【氏名】片岡 政人
【テーマコード(参考)】
2D155
2E172
2E174
2F065
【Fターム(参考)】
2D155DB00
2D155LA13
2E172AA05
2E172DC01
2E172GA00
2E172HA03
2E174AA03
2E174EA00
2F065AA04
2F065AA30
2F065BB17
2F065CC31
2F065DD06
2F065GG04
2F065GG21
2F065HH07
2F065JJ19
2F065JJ26
2F065SS01
(57)【要約】
【課題】被覆材の被覆厚さをリアルタイムで管理することができる計測システムを提供する。
【解決手段】一実施形態に係る計測システムは、対象面Sに被覆される被覆材Gの表面に不可視光Eを照射し被覆材Gの表面から反射する反射光を受光して被覆材Gの表面の三次元座標値の集合である点群データを連続して取得する取得部11と、取得部11の位置を原点とする座標における対象面Sの三次元座標値を取得し、取得した三次元座標値を基準面として設定する設定部12と、基準面の三次元座標値に対する、取得部11によって現在取得された被覆材Gの表面の相対三次元座標値に基づいて被覆材Gの被覆厚さTを算出する算出部13と、被覆材Gの被覆厚さTを、三次元情報を有する点群データとして連続して計測システム1の外部に出力する出力部14と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象面に被覆される被覆材の被覆厚さを計測する計測システムであって、
前記対象面に被覆される被覆材の表面に不可視光を照射し前記被覆材の表面から反射する反射光を受光して前記被覆材の表面の三次元座標値の集合である点群データを連続して取得する取得部と、
前記取得部の位置を原点とする座標における前記対象面の三次元座標値を取得し、取得した前記三次元座標値を基準面として設定する設定部と、
前記基準面の前記三次元座標値に対する、前記取得部によって現在取得された前記被覆材の表面の相対三次元座標値に基づいて前記被覆材の被覆厚さを算出する算出部と、
前記被覆材の被覆厚さを、三次元情報を有する点群データとして連続して前記計測システムの外部に出力する出力部と、
を備える計測システム。
【請求項2】
前記出力部は、前記点群データを画像として連続して表示装置に表示する、
請求項1に記載の計測システム。
【請求項3】
前記対象面に可視光を目視可能なパターンで照射して前記取得部による前記対象面への前記不可視光の照射範囲を可視化する照射部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の計測システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、被覆材の被覆厚さを計測する計測システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、吹付け面状態監視方法及び吹付け面状態監視装置が記載されている。吹付け面状態監視装置は、三脚と、三脚によって支持された形状計測照射装置と、演算装置とを有する。形状計測照射装置は、カメラ一体型3Dスキャナと、プロジェクタとを有する。カメラ一体型3Dスキャナ及びプロジェクタのそれぞれは、演算装置と電気的に接続されている。
【0003】
カメラ一体型3Dスキャナは、レーザー光を照射してトンネル内の切羽面を含む領域の3次元形状を計測すると共に切羽面のカラー画像を撮像する。カメラ一体型3Dスキャナは、切羽面に吹付けコンクリートが吹き付けられる前の切羽面を含む領域をスキャンして得られた吹付け前点群データ、及び切羽面に吹付けコンクリートが吹き付けられた吹付け面を含む領域をスキャンして得られた吹付け後点群データを取得する。演算装置は、吹付け後点群データに対し、対応する点群データの位置に対応するカラー画像の色情報を付与し、色情報が付与された吹付け後点群データの画像を生成する。色情報が付与された吹付後点群データは、プロジェクタによって吹付け面に投影される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-33771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した吹付け面状態監視装置では、撮像されたカラー画像を基に、点群データの取得を経て、色情報が付与された吹付け後点群データが吹付け面に投影される。カラー画像を撮像するためには色情報を抽出可能な程度の明るさの計測環境が必要となりうる。しかしながら、計測環境の明るさは、色情報を抽出可能な程度に明るくないこともある。
【0006】
吹付けコンクリート等の被覆材を対象面に被覆する被覆作業では、対象面を被覆する被覆材の被覆厚さをリアルタイムで把握することが求められる場合がある。すなわち、被覆作業を行う作業者に被覆材の被覆厚さの情報を速やかに提供し、作業者による被覆作業を支援することが求められうる。被覆厚さの情報を速やかに作業者に提供することができれば、被覆厚さをリアルタイムで管理することが可能となる。
【0007】
本開示は、被覆材の被覆厚さをリアルタイムで管理することができる計測システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る計測システムは、(1)対象面に被覆される被覆材の被覆厚さを計測する計測システムである。計測システムは、対象面に被覆される被覆材の表面に不可視光を照射し被覆材の表面から反射する反射光を受光して被覆材の表面の三次元座標値の集合である点群データを連続して取得する取得部と、取得部の位置を原点とする座標における対象面の三次元座標値を取得し、取得した三次元座標値を基準面として設定する設定部と、基準面の三次元座標値に対する、取得部によって現在取得された被覆材の表面の相対三次元座標値に基づいて被覆材の被覆厚さを算出する算出部と、被覆材の被覆厚さを、三次元情報を有する点群データとして連続して計測システムの外部に出力する出力部と、を備える。
【0009】
この計測システムでは、取得部は、被覆材の表面への不可視光の照射によって反射される反射光から当該表面の三次元座標値の集合である点群データを連続的に取得する。従って、不可視光の照射によって、計測環境の明るさにかかわらず点群データを連続的に取得することができる。設定部は、取得部の位置を原点とする座標における対象面の三次元座標値を取得し、取得した三次元座標値を基準面として設定する。算出部は、三次元座標値に対する、取得部によって現在取得された被覆材の表面の相対三次元座標値に基づいて被覆材の被覆厚さを算出する。出力部は、被覆厚さを三次元情報を有する点群データとして連続して出力する。従って、算出部による被覆厚さの算出、及び出力部による被覆厚さの出力を連続的に行うことができるので、被覆材の被覆厚さをリアルタイムで管理することができる。出力部によって被覆厚さが連続的に出力されるので、被覆厚さの管理を容易に行うことができる。
【0010】
(2)上記(1)において、出力部は、点群データを画像として連続して表示装置に表示してもよい。この場合、被覆作業を行う作業者は、表示装置に表示された点群データを見て、対象面における被覆材の被覆厚さの状況を視覚的に把握することができる。
【0011】
(3)上記(1)又は(2)において、計測システムは、対象面に可視光を目視可能なパターンで照射して取得部による対象面への不可視光の照射範囲を可視化する照射部をさらに備えてもよい。この場合、照射部は、目視可能なパターンで可視光を対象面に照射して不可視光の照射範囲を可視化する。不可視光の照射範囲は、被覆厚さの計測範囲に相当する。従って、照射部が照射範囲を可視化する場合、被覆厚さの計測範囲を可視化することができる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、被覆材の被覆厚さをリアルタイムで管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】(a)は、実施形態に係る計測システムのブロック図である。(b)は、対象面に被覆される被覆材の被覆厚さの計測を模式的に示す図である。
図2】実施形態に係る計測システムの一例を示す斜視図である。
図3図2の計測システムの取得部及び照射部の例を示す斜視図である。
図4図3の取得部及び照射部の例を示す正面図である。
図5】取得部による物体への不可視光の照射を模式的に示す図である。
図6】照射部による照射範囲の可視化を模式的に示す図である。
図7】(a)及び(b)は、照射部による可視光の照射パターンの例を示す図である。
図8】(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)は、照射部による可視光の照射パターンの例を示す図である。
図9】表示部が表示する点群データの画像の例を示す図である。
図10】実施形態に係る被覆材の被覆厚さの計測方法の工程を示す一例としてのフローチャートである。
図11】(a)及び(b)は、被覆厚さの計測方法の手順の例を示す図である。
図12】(a)及び(b)は、被覆厚さの計測方法の手順の例を示す図である。
図13】変形例に係る計測方法を示す図である。
図14】変形例に係る計測システムを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、図面を参照しながら本開示に係る計測システムの実施形態について説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。図面は、理解の容易化のため、一部の図示を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
【0015】
本実施形態に係る計測システム1は、対象面に被覆される被覆材の被覆厚さを計測する。「対象面」は、被覆材が被覆される対象となる面を示している。対象面は、これから被覆を開始する面を示しており、n回目(nは自然数)の被覆を終え、n+1回目の被覆を開始する面を含んでいる。例えば、対象面は壁面である。「被覆材」は、対象面を被覆する材料を示している。被覆材は、例えば、コンクリート、耐火被覆材、又は塗料である。「被覆厚さ」とは、対象面を被覆する被覆材の厚さを示している。
【0016】
図1(a)は、実施形態に係る計測システム1の機能を示すブロック図である。図1(b)は、対象面Sに被覆される被覆材Gの被覆厚さTの計測を模式的に示す図である。対象面Sは、例えば、被覆材Gの吹付施工が行われる施工面である。計測システム1は、後述する点群データを連続して取得する取得部11と、基準面を設定する設定部12と、被覆厚さを算出する算出部13と、被覆厚さを出力する出力部14とを有する。
【0017】
取得部11は、対象面Sに被覆される被覆材Gの表面に不可視光Eを照射する。取得部11は、不可視光Eの照射に伴って被覆材Gの表面から反射する反射光を受光して被覆材Gの表面の三次元座標値の集合である点群データを連続して取得する。設定部12は、取得部11の位置を原点とする座標における対象面Sの三次元座標値を取得する。設定部12は、取得した三次元座標値を基準面として設定する。
【0018】
算出部13は、上記の基準面の三次元座標値に対する、取得部11によって現在取得された被覆材Gの表面の相対三次元座標値に基づいて被覆材Gの被覆厚さTを算出する。出力部14は、被覆厚さTを、三次元情報を有する点群データとして計測システム1の外部に出力する。計測システム1の外部とは、例えば、後述する表示装置20である。この場合、出力部14は、上記の点群データを画像として表示装置20に連続的に表示する。計測システム1は、さらに、対象面Sに可視光を照射する照射部15を有する。照射部15は、対象面Sに可視光を目視可能なパターンで照射して取得部11による対象面Sへの不可視光Eの照射範囲を可視化する。
【0019】
図2は、計測システム1のハードウェア構成の一例を示す図である。図1及び図2に示されるように、計測システム1は、表示装置20と通信可能とされている。本実施形態において、表示装置20は制御用端末Cのディスプレイである。しかしながら、表示装置20は、制御用端末Cとは別体とされたディスプレイであってもよい。制御用端末Cは、後述する情報端末である。本実施形態において、情報端末は、携帯端末である。携帯端末は、例えば、タブレット、ノートパソコン、又はスマートフォンを含む携帯電話等、携帯可能な端末を示している。情報端末は、携帯端末以外の端末であってもよく、例えば、デスクトップのパソコンであってもよい。
【0020】
情報端末は、一例として、オペレーティングシステム及びソフトウェア(アプリケーション)等を実行するプロセッサ(例えばCPU)と、ROM及びRAMによって構成される主記憶部と、フラッシュメモリ等によって構成される補助記憶部と、無線通信モジュール等によって構成される通信制御部とを備える。但し、情報端末の構成は上記に限定されず適宜変更可能である。情報端末の各機能は、プロセッサ又は主記憶部に所定のソフトウェアを読み込ませて当該ソフトウェアを実行することによって実現される。プロセッサは、当該ソフトウェアに従って、上記の通信制御部を動作させ、主記憶部又は補助記憶部におけるデータの読み出し及び書き込みを行う。情報端末の機能の実行に必要なデータは主記憶部又は補助記憶部に格納される。計測システム1は、情報端末にインストールされるソフトウェアを含んでいてもよい。
【0021】
例えば、計測システム1は、被覆厚さTの計測を連続的に行う取得部の一例としての三次元センサ2と、三次元センサ2による不可視光の照射範囲を可視化する可視レーザ3とを備える。三次元センサ2は、例えば、被覆厚さを一定時間間隔で取得する。当該一定時間は、一例として、120fpsである。例えば、三次元センサ2は取得部11を含んでおり、三次元センサ2に接続された制御用端末Cが設定部12、算出部13及び出力部14を含んでいる。例えば、設定部12、算出部13及び出力部14の機能は、制御用端末Cにインストールされたアプリケーションの命令に従って制御用端末CのCPUが動作することによって実現される。照射部15は、例えば、可視レーザ3である。照射部15は、三次元センサ2による被覆厚さの計測範囲を投影する。三次元センサ2及び可視レーザ3は、例えば、設置部材4に設置された状態で用いられる。一例として、設置部材4は三脚である。しかしながら、設置部材4の種類は特に限定されない。
【0022】
例えば、三次元センサ2はモバイルバッテリによって稼働する。三次元センサ2は、被覆材Gの表面に不可視光Eを照射し被覆材Gの表面から反射する反射光を受光して被覆材Gの表面の三次元座標値の集合である点群データを連続して取得する。不可視光は、例えば、近赤外光である。一例として、当該不可視光の波長は940nmである。しかしながら、当該不可視光は、例えば、赤外光であってもよく、当該不可視光の種類、及び当該不可視光の波長は特に限定されない。
【0023】
例えば、三次元センサ2は、センサ5と、センサ制御部6とを備える。センサ5は、所定の広さを有する計測範囲に不可視光Eを照射し当該計測範囲において反射する反射光を受光する。所定の広さは、三次元センサ2から対象面Sまでの距離に応じて変動する。一例として、所定の広さは、1m(1m×1m)である。本実施形態において、センサ5は取得部11として機能する。
【0024】
例えば、センサ制御部6は、前述した情報端末と同様、プロセッサと、主記憶部と、補助記憶部と、通信制御部とを備える。すなわち、センサ制御部6は、情報端末と同様の機能を有する。センサ制御部6はセンサ5及び制御用端末Cのそれぞれと通信可能とされている。例えば、センサ制御部6は、センサ5と有線接続されており、制御用端末Cと無線接続されている。しかしながら、センサ制御部6は、センサ5と無線接続されていてもよいし、制御用端末Cと有線接続されていてもよく、センサ制御部6の通信の態様は特に限定されない。
【0025】
センサ制御部6は、三次元座標値の集合である点群データを連続して制御用端末Cに出力する。制御用端末Cは、前述した基準面の設定、及び、被覆厚さTの算出を行い、点群データを計測システム1の外部に出力する。表示装置20には、例えば、計測システム1のビューワーソフトがインストールされている。表示装置20では、当該ビューワーソフトを起動することによって被覆厚さTの計測結果が表示される。計測結果の表示態様については後に詳述する。
【0026】
図3は、三次元センサ2及び可視レーザ3を拡大した斜視図である。図3に示されるように、例えば、設置部材4は、可視レーザ3、センサ5及びセンサ制御部6を保持する保持機構4bを有する。保持機構4bは、センサ5を保持する板状部4dと、センサ制御部6を保持する柱状部4fとを有する。さらに、板状部4dは、上方に突出する突出部4gを有する。可視レーザ3は、突出部4gに形成された孔4cに挿通された状態で突出部4gに固定されている。
【0027】
可視レーザ3は、可視光を出力する発光部3bと、発光部3bに電力を供給する電力供給部3cとを有する。電力供給部3cは、一例として、電力ケーブルである。例えば、発光部3bは可視レーザ3の軸線方向の一方側に設けられ、電力供給部3cは可視レーザ3の軸線方向の他方側に設けられる。
【0028】
図4は、可視レーザ3及びセンサ5を示す正面図である。例えば、センサ5は、板状を呈する。センサ5の板厚方向から見た場合におけるセンサ5の形状は、例えば、隅丸長方形状である。一例として、センサ5は、プロジェクタ5bと、イメージセンサ5fと、筐体5dとを有する。プロジェクタ5b及びイメージセンサ5fは、例えば、筐体5dにおいて筐体5dの長手方向に沿って並んでいる。
【0029】
ところで、プロジェクタ5bは後述するVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)5c(図5参照)を有し、VCSEL5cは大きな熱源である。VCSEL5cの発光を制御する基板も一定量の発熱量を有する熱源となる。可視レーザ3では、後述する発光素子3d(半導体レーザ、図6参照)が大きな熱源となる。従って、可視レーザ3は、プロジェクタ5bから熱的に離隔した位置に固定されている。
【0030】
図5は、センサ5による物体Yの計測を模式的に示す図である。センサ5のプロジェクタ5bは、不可視光レーザである。図5に示されるように、プロジェクタ5bは、例えば、VCSEL5cと回折光学素子5gとを有する。VCSEL5cは、複数の発光素子からなるアレイ光源である。回折光学素子5gは、レーザ光の配光制御を行う。回折光学素子5gは、透過型とされている。
【0031】
回折光学素子5gは、VCSEL5cが発光することによって生じる光を規則的なドットパターンの配光パターンに変換する。回折光学素子5gは、ドットパターンに変更した光を複数のビーム状の測距光として物体Yに照射する。図5では、回折光学素子5gにより、光が物体Yに対して規則的なドットパターンとして配光されるように広がり角θの測距光L1~Ln(nは2以上の自然数)に変換される例が示されている。例えば、回折光学素子5gは、4000以上且つ10000以下のレーザ光でドットパターンを照射する。
【0032】
例えば、イメージセンサ5fは、光電変換素子を有する。イメージセンサ5fの光電変換素子は、一例として、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)である。イメージセンサ5fは、プロジェクタ5bが出射した光が物体Yにおいて反射する反射光を撮像する。イメージセンサ5fは、当該反射光を点群データとして取得する。この点群データがセンサ制御部6に出力される。以上、センサ5では、プロジェクタ5bが被覆材Gに不可視光Eであるレーザ光を発し、物体Yの表面において反射する反射光をイメージセンサ5fが撮像すると共に点群データとして取得することにより、物体Yの三次元形状を取得する。
【0033】
図6は、可視レーザ3の構成を模式的に示す図である。可視レーザ3の発光部3bは、例えば、赤色レーザ光又は緑色レーザ光を照射する。しかしながら、発光部3bが照射する可視光の波長は特に限定されない。発光部3bは、可視光であるレーザ光を出射する発光素子3dと、当該レーザ光の配光制御を行う回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Element)3fとを有する。回折光学素子3fは、透過型とされている。
【0034】
発光素子3dは、可視光を出射する半導体レーザ(LD:Laser Diode)である。回折光学素子3fは、グレーティング構造、マイクロレンズ構造、フレネル(Fresnel)構造、又はホログラフィック光学素子(HOE:Holographic Optical Element)構造を有する。回折光学素子3fは、入射されたレーザ光を回折作用によって目視可能なパターンのレーザ光に変換する。回折光学素子3fは、目視可能なパターンに変換したレーザ光を被覆材Gに照射する。
【0035】
図7(a)及び図7(b)は、回折光学素子3fが被覆材Gに照射する目視可能なパターンの例を示す図である。図7(a)に示されるように、回折光学素子3fは、格子パターンP1として被覆材Gに可視光を照射してもよい。この場合、被覆厚さTの計測範囲の外縁を被覆材Gに表示することができる。但し、図7(b)に示されるように、回折光学素子3fは、クロスパターンP2として被覆材Gに可視光を照射してもよい。
【0036】
図8(a)~図8(e)は、回折光学素子3fが被覆材Gに照射する目視可能なパターンの更なる変形例を示す図である。図8(a)に示されるように、回折光学素子3fは、計測範囲の四隅に位置する4つの鉤状パターンP3として被覆材Gに可視光を照射してもよい。図8(b)に示されるように、回折光学素子3fは、計測範囲を枠状に示す矩形状パターンP4として被覆材Gに可視光を照射してもよい。
【0037】
図8(c)に示されるように、回折光学素子3fは、計測範囲の四辺を示す4つの線状パターンP5として被覆材Gに可視光を照射してもよい。図8(d)に示されるように、回折光学素子3fは、計測範囲の四隅及び中心を示す5つの点状パターンP6として被覆材Gに可視光を照射してもよい。さらに、回折光学素子3fは、計測範囲の四隅及び中心を示す5つの矩形状パターンP7として被覆材Gに可視光を照射してもよい。このように、被覆材Gに照射される目視可能なパターンの態様は適宜変更可能である。
【0038】
図9は、表示装置20に表示される点群データの例を示す図である。出力部14は、点群データDを画像として連続して表示装置20に表示する。表示装置20において点群データDは、例えば、カラー点群データ(カラーマップ)として表示される。出力部14によって表示装置20に表示される点群データDの色彩は、計測された被覆厚さTの値に対応している。例えば、被覆厚さTの値が基準値Vより小さい部分の色彩と、被覆厚さTの値が基準値Vより大きい部分の色彩とは互いに異なっている。一例として、被覆厚さTの値が基準値Vである部分の色彩は緑色である。
【0039】
例えば、基準値Vは、設定部12によって設定された基準面の被覆厚さTである。一例として、被覆厚さTの値が基準値Vから小さくなるに従って当該色彩は青系色に変化する。被覆厚さTの値が基準値Vから小さくなる状況としては、例えば、被覆材Gであるコンクリートを斫る場合が挙げられる。一例として、被覆厚さTの値が基準値Vから大きくなるに従って当該色彩は赤系色に変化する。しかしながら、表示装置20に表示される点群データDの色彩の態様は上記の例に限定されない。
【0040】
例えば、表示装置20には、点群データDと共にレンジ設定部21が表示される。レンジ設定部21では、点群データDの色彩が示す被覆厚さTの上限値及び下限値が設定可能とされている。レンジ設定部21は、例えば、色彩表示部22と範囲設定部23とを有する。一例として、色彩表示部22は棒状を呈しており、色彩表示部22の一端に上限値M1が表示され、色彩表示部22の他端に下限値M2が表示される。
【0041】
上限値M1は、例えば、被覆厚さTの規定値を示している。被覆厚さTの規定値とは、対象面Sを被覆する被覆材Gの厚さの目標値を示している。一例として、被覆厚さTの規定値である上限値M1は200mmである。範囲設定部23では、上限値M1及び下限値M2が設定可能とされている。範囲設定部23は、例えば、プルダウンメニューである。範囲設定部23において上限値M1が設定されると、上限値M1の正負を逆にした数値が下限値M2として設定される。
【0042】
次に、本実施形態に係る被覆厚さTの計測方法の例について図10を参照しながら説明する。図10は、被覆厚さTの計測方法の工程の例を示すフローチャートである。まず、事前準備として、計測システム1の電源をオンにして、計測システム1の設置を行う。例えば、対象面Sに対して正対する位置に1つの計測システム1を設置する。すなわち、対象面Sに不可視光Eの光軸が交差する位置に1つの計測システム1を設置する。
【0043】
以下では、図11(a)に示されるように、被覆材Gの被覆作業が行われる現場Aに計測システム1が設置された例について説明する。計測システム1は、対象面Sに対向する位置に設置される。一例として、計測システム1は現場Aの手摺A1に設置される。しかしながら、計測システム1は、前述した設置部材4等、手摺A1以外の場所に設置されてもよい。また、表示装置20のビューワーソフトを起動させる。
【0044】
以上の事前準備を終えた後には、取得部11による照射範囲への不可視光Eの照射を開始し(不可視光を照射する工程、ステップS1)、対象面Sへの不可視光Eの照射範囲を可視化する(不可視光の照射範囲を可視化する工程、ステップS2)。このとき、照射部15が対象面Sに可視光を目視可能なパターンで照射して取得部11による不可視光Eの照射範囲を可視化する。一例として、可視レーザ3が格子パターンP1を対象面Sに表示する。
【0045】
続いて、基準面の設定を行う(基準面の設定を行う工程、ステップS3)。このとき、計測システム1の設定部12が、三次元センサ2(取得部11)の位置を原点とする座標における対象面Sの三次元座標値を取得し、取得した三次元座標値を基準値として設定する。
【0046】
次に、図11(b)に示されるように、対象面Sへの被覆材Gの吹き付けを行う(被覆材を吹き付ける工程、ステップS4)。本実施形態において、吹き付けは、被覆の一例である。この吹き付けでは、例えば、被覆材Gとしてのコンクリート又はモルタルを圧縮空気によってメタルラス又はラスシートに吹き付けてもよい。
【0047】
被覆材Gを吹き付けているときには、基準面の三次元座標値に対する被覆材Gの表面の相対三次元座標値に基づいて算出部13が被覆厚さTを算出する(被覆厚さを算出する工程)。相対三次元座標値とは、取得部11によって現在取得された被覆材Gの表面の三次元座標値である。「現在取得された」とは、被覆作業中に取得されたことを示している。例えば、「現在取得された」とは、吹付作業が進行している現在、新たに取得し直されたことを示している。
【0048】
出力部14は、被覆厚さTを三次元情報を有する点群データDとして吹付作業中に連続して計測システム1の外部に出力する。例えば図9に示されるように、出力部14は、被覆厚さTを示す点群データDを画像として連続して表示装置20に表示する(被覆厚さを表示する工程、ステップS5)。このとき、吹付作業中に吹き付けによって変化する被覆厚さTが点群データDの色彩の変化によって表示装置20にリアルタイムで表示される。例えば、出力部14は、被覆厚さTを0.01秒以上且つ1秒以下の間隔で点群データDとして表示装置20に表示する。被覆厚さTの値の変化に応じて表示装置20に表示される点群データDの色彩がリアルタイムで変化する。「リアルタイムで」とは、例えば、「被覆作業中に」という意味である。作業者は、この点群データDの色彩を視認することによって、例えば吹付作業をしながら被覆厚さTをリアルタイムで把握できるので、被覆厚さ管理を容易に行うことができる。
【0049】
次に、対象面Sにおける被覆材Gの被覆厚さTが規定値を満たしているか否かを判定する(被覆厚さが規定値を満たしているか否かを判定する工程、ステップS6)。例えば、表示装置20に表示される全ての点群データDが上限値M1の色彩となったか否かを判定する。そして、被覆厚さTが規定値を満たしていないと判定した場合には(ステップS6においてNO)、ステップS4に移行して吹付作業、及び表示装置20への被覆厚さT(点群データD)の表示を継続する。被覆厚さTが規定値を満たすと判定された場合には(ステップS6においてYES)、対象面Sへの吹付作業を完了してステップS7に移行する。
【0050】
対象面Sへの吹付作業が完了した後には、全ての対象面Sへの吹き付けが完了したか否かを判定する(全ての対象面への吹き付けが完了したか否かを判定する工程、ステップS7)。図12(a)及び図12(b)に示されるように、全ての対象面Sへの吹き付けが完了していないと判定した場合には(ステップS7においてNO)、次の対象面Sに移動する(次の対象面に移動する工程、ステップS8)。その後、ステップS3に移行し、基準面の設定、吹付作業、及び被覆厚さTの計測を行う。そして、全ての対象面Sへの吹き付けが完了したと判定した場合には、一連の工程が完了する。
【0051】
次に、本実施形態に係る計測システム及び計測方法から得られる作用効果について説明する。図1及び図9に示されるように、本実施形態に係る計測システム1及び計測方法では、取得部11は、被覆材Gの表面への不可視光Eの照射によって反射される反射光から当該表面の三次元座標値の集合である点群データDを連続的に取得する。従って、不可視光Eの照射によって、計測環境の明るさにかかわらず点群データDを連続的に取得することができる。すなわち、計測環境が暗所でも点群データDを連続的に取得できるので、被覆厚さTの計測精度が計測環境の明るさに依存しない。
【0052】
設定部12は、取得部11の位置を原点とする座標における対象面Sの三次元座標値を取得し、取得した三次元座標値を基準面として設定する。算出部13は、三次元座標値に対する、取得部11によって現在取得された被覆材Gの表面の相対三次元座標値に基づいて被覆材Gの被覆厚さTを算出する。出力部14は、被覆厚さTを三次元情報を有する点群データDとして連続して出力する。従って、算出部13による被覆厚さTの算出、及び出力部14による被覆厚さTの出力を連続的に行うことができるので、被覆材Gの被覆厚さTをリアルタイムで管理することができる。出力部14によって被覆厚さTが連続的に出力されるので、被覆厚さTの管理を容易に行うことができる。
【0053】
本実施形態において、出力部14は、点群データDを画像として連続して表示装置20に表示する。この場合、被覆作業を行う作業者は、表示装置20に表示された点群データDを見て、対象面Sにおける被覆材Gの被覆厚さTの状況を視覚的に把握することができる。よって、被覆厚さTの状況をリアルタイムで作業者にフィードバックすることができる。
【0054】
本実施形態において、計測システム1は、対象面Sに可視光を目視可能なパターン(例えば格子パターンP1)で照射して取得部11による対象面Sへの不可視光Eの照射範囲を可視化する照射部15をさらに備える。この場合、照射部15は、目視可能なパターンで可視光を対象面Sに照射して不可視光Eの照射範囲を可視化する。不可視光Eの照射範囲は、被覆厚さTの計測範囲に相当する。従って、照射部15が照射範囲を可視化する場合、被覆厚さTの計測範囲を可視化することができる。すなわち、作業者は被覆厚さTの計測範囲を一目で把握することができる。
【0055】
本実施形態において、計測システム1は、被覆材Gの吹付作業において吹き付けられている被覆材Gの厚さを計測する。従って、吹き付けられた被覆材Gの被覆厚さTをリアルタイムで管理できるので、被覆材Gの吹付不足及び過剰吹付を抑制できる。その結果、吹付作業の品質向上、作業効率化、及び作業コストの削減に寄与する。
【0056】
以下では、本開示に係る計測システムの変形例について説明する。後述する変形例に係る計測システムの一部の構成は、前述した計測システム1の一部の構成と同一である。よって、以下では、既出の説明と同一の説明を適宜省略する。例えば、前述の実施形態では、対象面Sに対して正対する位置、すなわち、対象面Sに不可視光Eの光軸が直交する位置に計測システム1を設置する例について説明した。
【0057】
しかしながら、図13に示されるように、対象面Sに不可視光Eの光軸が斜めとなる位置に計測システム1を設置してもよい。なお、上記のように斜めとなる位置に計測システム1を設置する場合、若干の計測精度の低下が懸念される。しかしながら、位置の補正の演算を追加することによって、斜めとなる位置に計測システム1を設置しても当該計測精度の低下を抑制できる。また、複数台の計測システム1を設置してもよい。複数台の計測システム1を設置して、当該複数台の計測システム1の間でデータが合成されてもよい。この場合、計測対象である対象面Sの領域を広くし、より短時間で複数の対象面Sに対する計測を行うことができる。
【0058】
前述の実施形態では、出力部14が点群データDを画像として表示装置20に表示する例について説明した。しかしながら、点群データDを表示する表示装置は、上記の表示装置20に限定されない。例えば、出力部14は、施工面に点群データDを画像として表示してもよいし、ウェアラブルデバイスに点群データDを画像として表示してもよい。ウェアラブルデバイスは、一例として、VRゴーグルである。
【0059】
図14は、変形例に係る計測システム1の適用例を示している。図14に示されるように、計測システム1はロボットRに搭載されていてもよい。出力部14は、被覆材Gの被覆厚さTをロボットRに連続して出力してもよい。ロボットRは、一例として、吹付作業を行う吹き付けロボットである。ロボットRは、被覆材Gを噴射する噴射部R1を有し、例えば、噴射部R1からメタルラスXに被覆材Gを吹き付ける。この場合、吹き付けられた被覆材Gの被覆厚さTがリアルタイムでロボットRに出力(フィードバック)されるので、ロボットRによる被覆厚さTを加味した被覆材Gの吹き付けが可能となる。そして、ロボットRによって吹付作業を全自動化させることもできる。
【0060】
以上、本開示に係る計測システムの実施形態及び種々の変形例について説明した。しかしながら、本開示に係る計測システムは、前述した実施形態又は変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨の範囲において変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。計測システムの各部の形状、大きさ、材料、数及び配置態様は、上記の要旨の範囲内において適宜変更可能である。
【0061】
例えば、前述の実施形態では、三次元センサ2及び可視レーザ3が別体である計測システム1について説明した。三次元センサ2及び可視レーザ3は小型且つ軽量であるため、設置及び盛り替えが容易で実用的であるという利点がある。三次元センサ2及び可視レーザ3は、例えば、数分程度で設置可能である。但し、三次元センサ2及び可視レーザ3が一体とされた計測システムであってもよい。また、可視レーザ3(照射部15)を有しない計測システムであってもよい。
【0062】
前述の実施形態では、メタルラス又はラスシートへの被覆材Gの吹付作業における被覆厚さTを計測する計測システム1について説明した。しかしながら、計測システム1は、例えば、トンネルの切羽へのコンクリートの吹付作業における被覆厚さTを計測してもよい。このように、計測システム1が用いられる吹付作業の種類は適宜変更可能である。さらに、計測システム1は吹付作業以外にも適用可能である。例えば、計測システム1は、左官作業によって塗布されたコンクリートの被覆厚さを計測してもよいし、対象面に塗布された塗料の被覆厚さを計測してもよい。このように、被覆材の種類についても適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0063】
1…計測システム、2…三次元センサ、3…可視レーザ、3b…発光部、3c…電力供給部、3d…発光素子、3f…回折光学素子、4…設置部材、4b…保持機構、4c…孔、4d…板状部、4f…柱状部、4g…突出部、5…センサ、5b…プロジェクタ、5c…VCSEL、5d…筐体、5f…イメージセンサ、5g…回折光学素子、6…センサ制御部、11…取得部、12…設定部、13…算出部、14…出力部、15…照射部、20…表示装置、21…レンジ設定部、22…色彩表示部、23…範囲設定部、A…現場、A1…手摺、C…制御用端末、D…点群データ、E…不可視光、G…被覆材、L1~Ln…測距光、M1…上限値、M2…下限値、P1…格子パターン、P2…クロスパターン、P3…鉤状パターン、P4…矩形状パターン、P5…線状パターン、P6…点状パターン、P7…矩形状パターン、R…ロボット、R1…噴射部、S…対象面、V…基準値、X…メタルラス、θ…広がり角。
図1
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