(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134372
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0633 20230101AFI20240926BHJP
【FI】
G06Q10/0633
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044635
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 計英
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA07
5L049AA07
(57)【要約】
【課題】ユーザが操作する対象コンテンツに対して当該ユーザが次に行うべき操作内容である推薦操作に関連する関連コンテンツを当該ユーザが容易に把握可能とする。
【解決手段】推薦操作特定部48は、電子文書の状態を示す状態情報と、当該状態の当該電子文書に対して過去に行われた操作を示す操作情報と、対象電子文書の状態とに基づいて、対象電子文書に対する推薦操作を特定する。関連コンテンツ特定部52は、作業DB40と、対象電子文書の属性と、対象電子文書に対してそれまでにユーザが行った操作内容とに基づいて、作業DB40に記憶された作業の中から、対象電子文書に係る作業の類似作業を特定し、類似作業に含まれる、推薦操作に対応する操作に係る関連コンテンツの属性を特定し、当該属性を有する電子コンテンツの中から、対象電子文書に基づいて対象関連コンテンツを特定する。通知部50は対象関連コンテンツをユーザに通知する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
電子コンテンツの状態を示す状態情報と、当該状態の当該電子コンテンツに対して過去に行われた操作を示す操作情報と、及び、ユーザが操作する電子コンテンツである対象コンテンツの状態、に基づいて、前記対象コンテンツに対して前記ユーザが次に行うべき操作である推薦操作を特定し、
電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作を含む作業に関する情報が記憶された作業データベースであって、当該電子コンテンツの属性と、当該電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作の内容と、当該複数の操作のうちの少なくとも1つの操作に係る、当該電子コンテンツに関連する電子コンテンツである関連コンテンツの属性と、が関連付けられた作業データベースと、前記対象コンテンツの属性と、前記対象コンテンツに対してそれまでに前記ユーザが行った操作内容と、に基づいて、前記作業データベースに記憶された前記作業の中から、前記対象コンテンツに係る作業と類似する類似作業を特定し、
前記類似作業に含まれる前記関連コンテンツの属性であって、前記類似作業において行われた、前記推薦操作に対応する操作に係る前記関連コンテンツの属性を特定し、
前記特定された前記属性を有する電子コンテンツの中から、前記対象コンテンツに基づいて、前記対象コンテンツに対する前記推薦操作に関連する電子コンテンツである対象関連コンテンツを特定し、
前記対象関連コンテンツを前記ユーザに通知する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記特定された前記属性を有する電子コンテンツであって、前記対象コンテンツと同じ作業領域内に記憶されている電子コンテンツを前記対象関連コンテンツとして特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記対象コンテンツを解析することで抽出された、前記対象コンテンツの内容を示す内容情報と、前記特定された前記属性を有する電子コンテンツを解析することで抽出された、当該電子コンテンツの内容を示す内容情報と、に基づいて、前記対象関連コンテンツを特定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
複数の前記推薦操作を特定し、
複数の前記推薦操作にそれぞれ関連する複数の前記対象関連コンテンツを特定し、
複数の前記対象関連コンテンツを、関連する前記推薦操作を示す態様で表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記推薦操作を選択する前記ユーザの操作に応じて、前記対象コンテンツ及び前記対象関連コンテンツを開く、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記ユーザが前記対象関連コンテンツのアクセス権限を有さない場合、
前記対象関連コンテンツが特定されたこと、及び、前記ユーザが前記対象関連コンテンツのアクセス権限を有さないことを前記ユーザに通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータに、
電子コンテンツの状態を示す状態情報と、当該状態の当該電子コンテンツに対して過去に行われた操作を示す操作情報と、及び、ユーザが操作する電子コンテンツである対象コンテンツの状態、に基づいて、前記対象コンテンツに対して前記ユーザが次に行うべき操作である推薦操作を特定させ、
電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作を含む作業に関する情報が記憶された作業データベースであって、当該電子コンテンツの属性と、当該電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作の内容と、当該複数の操作のうちの少なくとも1つの操作に係る当該電子コンテンツに関連する電子コンテンツである関連コンテンツの属性と、が関連付けられた作業データベースと、前記対象コンテンツの属性と、前記対象コンテンツに対してそれまでに前記ユーザが行った操作内容と、に基づいて、前記作業データベースに記憶された前記作業の中から、前記対象コンテンツに係る作業と類似する類似作業を特定させ、
前記類似作業に含まれる前記関連コンテンツの属性であって、前記類似作業において行われた、前記推薦操作に対応する操作に係る前記関連コンテンツの属性を特定させ、
前記特定された前記属性を有する電子コンテンツの中から、前記対象コンテンツに基づいて、前記対象コンテンツに対する前記推薦操作に関連する電子コンテンツである対象関連コンテンツを特定させる、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子文書の処理を含むワークフローを生成するための、当該電子文書に関する情報を抽出する情報処理装置が開示されている。特許文献2には、活動記録(例えば営業記録)から得られる進捗状況に応じて、推奨アイテム(例えば営業に係る商品)を選出する情報処理装置が開示されている。特許文献3には、作業者が複数のファイルを操作する場合に、当該操作に必要又は当該操作の参考となるファイルを作業者に推薦する情報処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-81414号公報
【特許文献2】特開2022-42882号公報
【特許文献3】特開2015-162170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子コンテンツである対象コンテンツをユーザが操作する場合に、当該ユーザが次に行うべき操作内容である推薦操作を当該ユーザに通知することを考える。ここで、推薦操作には、それに関連する電子コンテンツである関連コンテンツが存在する場合がある。例えば、ユーザは、請求書についての金額確認を行う場合、当該見積書に関連する見積書を見ながら確認を行う場合があるところ、対象コンテンツが請求書である場合であって推薦操作が金額確認である場合、当該請求書に関連する見積書が、推薦操作に関連する関連コンテンツとなる。
【0005】
本発明の目的は、ユーザが操作する対象コンテンツに対して当該ユーザが次に行うべき操作内容である推薦操作に関連する対象関連コンテンツを当該ユーザが容易に把握可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、電子コンテンツの状態を示す状態情報と、当該状態の当該電子コンテンツに対して過去に行われた操作を示す操作情報と、及び、ユーザが操作する電子コンテンツである対象コンテンツの状態、に基づいて、前記対象コンテンツに対して前記ユーザが次に行うべき操作である推薦操作を特定し、電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作を含む作業に関する情報が記憶された作業データベースであって、当該電子コンテンツの属性と、当該電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作の内容と、当該複数の操作のうちの少なくとも1つの操作に係る、当該電子コンテンツに関連する電子コンテンツである関連コンテンツの属性と、が関連付けられた作業データベースと、前記対象コンテンツの属性と、前記対象コンテンツに対してそれまでに前記ユーザが行った操作内容と、に基づいて、前記作業データベースに記憶された前記作業の中から、前記対象コンテンツに係る作業と類似する類似作業を特定し、前記類似作業に含まれる前記関連コンテンツの属性であって、前記類似作業において行われた、前記推薦操作に対応する操作に係る前記関連コンテンツの属性を特定し、前記特定された前記属性を有する電子コンテンツの中から、前記対象コンテンツに基づいて、前記対象コンテンツに対する前記推薦操作に関連する電子コンテンツである対象関連コンテンツを特定し、前記対象関連コンテンツを前記ユーザに通知する、ことを特徴とする情報処理装置。
請求項2に係る発明は、前記プロセッサは、前記特定された前記属性を有する電子コンテンツであって、前記対象コンテンツと同じ作業領域内に記憶されている電子コンテンツを前記対象関連コンテンツとして特定する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
請求項3に係る発明は、前記プロセッサは、前記対象コンテンツを解析することで抽出された、前記対象コンテンツの内容を示す内容情報と、前記特定された前記属性を有する電子コンテンツを解析することで抽出された、当該電子コンテンツの内容を示す内容情報と、に基づいて、前記対象関連コンテンツを特定する、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
請求項4に係る発明は、前記プロセッサは、複数の前記推薦操作を特定し、複数の前記推薦操作にそれぞれ関連する複数の前記対象関連コンテンツを特定し、複数の前記対象関連コンテンツを、関連する前記推薦操作を示す態様で表示部に表示させる、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
請求項5に係る発明は、前記プロセッサは、前記推薦操作を選択する前記ユーザの操作に応じて、前記対象コンテンツ及び前記対象関連コンテンツを開く、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
請求項6に係る発明は、前記プロセッサは、前記ユーザが前記対象関連コンテンツのアクセス権限を有さない場合、前記対象関連コンテンツが特定されたこと、及び、前記ユーザが前記対象関連コンテンツのアクセス権限を有さないことを前記ユーザに通知する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
請求項7に係る発明は、コンピュータに、電子コンテンツの状態を示す状態情報と、当該状態の当該電子コンテンツに対して過去に行われた操作を示す操作情報と、及び、ユーザが操作する電子コンテンツである対象コンテンツの状態、に基づいて、前記対象コンテンツに対して前記ユーザが次に行うべき操作である推薦操作を特定させ、電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作を含む作業に関する情報が記憶された作業データベースであって、当該電子コンテンツの属性と、当該電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作の内容と、当該複数の操作のうちの少なくとも1つの操作に係る当該電子コンテンツに関連する電子コンテンツである関連コンテンツの属性と、が関連付けられた作業データベースと、前記対象コンテンツの属性と、前記対象コンテンツに対してそれまでに前記ユーザが行った操作内容と、に基づいて、前記作業データベースに記憶された前記作業の中から、前記対象コンテンツに係る作業と類似する類似作業を特定させ、前記類似作業に含まれる前記関連コンテンツの属性であって、前記類似作業において行われた、前記推薦操作に対応する操作に係る前記関連コンテンツの属性を特定させ、前記特定された前記属性を有する電子コンテンツの中から、前記対象コンテンツに基づいて、前記対象コンテンツに対する前記推薦操作に関連する電子コンテンツである対象関連コンテンツを特定させる、ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の効果】
【0007】
請求項1又は7に係る発明によれば、ユーザが操作する対象コンテンツに対して当該ユーザが次に行うべき操作内容である推薦操作に関連する対象関連コンテンツを当該ユーザが容易に把握することができる。
請求項2に係る発明によれば、対象コンテンツと同じ作業領域内にある電子コンテンツを対象関連コンテンツとすることができる。
請求項3に係る発明によれば、対象コンテンツの内容に応じた関連コンテンツを特定することができる。
請求項4に係る発明によれば、ユーザは、複数の推薦操作それぞれに関連する対象関連コンテンツを把握することができる。
請求項5に係る発明によれば、ユーザは、推薦操作を選択する操作によって、対象コンテンツと対象関連コンテンツを開くことができる。
請求項6に係る発明によれば、ユーザは、当該ユーザがアクセス権限を有さない対象関連コンテンツが特定されたことを把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの構成概略図である。
【
図5】操作履歴DBの内容の例を示す概念図である。
【
図7】推薦操作を通知する画面の例を示す図である。
【
図8】対象関連コンテンツを通知する画面の第1の例を示す図である。
【
図9】対象関連コンテンツを通知する画面の第2の例を示す図である。
【
図10】複数の対象関連コンテンツを通知する画面の例を示す図である。
【
図11】対象電子文書と関連電子文書が開かれた画面を示す図である。
【
図12】ユーザが操作権限を有さない対象関連コンテンツを通知する画面の例を示す図である。
【
図13】本実施形態に係るサーバの処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10の構成概略図である。情報処理システム10は、ユーザが使用するユーザ端末12、及び、情報処理装置としてのサーバ14を含んで構成される。
図1には、ユーザ端末12は1つのみ示されているが、情報処理システム10は、複数のユーザが使用する複数のユーザ端末12が含まれていてもよい。ユーザ端末12及びサーバ14は、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)などの通信回線16を介して互いに通信可能に接続されている。
【0010】
図2は、ユーザ端末12の構成概略図である。ユーザ端末12は、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどのコンピュータであるが、これらに限られず、以下に説明する機能を発揮する限りにおいてどのような装置であってもよい。
【0011】
通信インターフェース20は、例えばネットワークカードなどから構成される。通信インターフェース20は、サーバ14などの他の装置と通信する機能を発揮する。
【0012】
ディスプレイ22は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどから構成される。ディスプレイ22には、種々の画面が表示される。
【0013】
入力インターフェース24は、例えばキーボード、マウス、タッチパネルなどから構成される。入力インターフェース24は、ユーザの指示をユーザ端末12に入力するために用いられる。
【0014】
メモリ26は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、eMMC(embedded Multi Media Card)、ROM(Read Only Memory)、あるいはRAM(Random Access Memory)などを含んで構成される。メモリ26には、ユーザ端末12の各部を動作させるためのプログラムや、後述のプロセッサ28による処理に必要な種々の情報が記憶される。
【0015】
プロセッサ28は、例えばCPU(Central Processing Unit)などから構成される。プロセッサ28は、メモリ26に記憶されたプログラムによって、ユーザ端末12の各部を制御する。
【0016】
図3は、サーバ14の構成概略図である。本実施形態では、サーバ14は、電子コンテンツを管理する電子コンテンツ管理サービスをユーザに提供する装置である。本実施形態では、電子コンテンツ管理サービスが管理する電子コンテンツが電子文書である例(すなわちサーバ14が電子文書管理サービスをユーザに提供する例)について説明するが、電子コンテンツ管理サービスが管理する電子コンテンツは、電子文書には限られない。電子コンテンツ管理サービスが管理する電子コンテンツとしては、例えば、画像データや音楽データ、あるいはプログラムデータなどであってもよい。電子文書管理サービスは、ユーザから受け付けた電子文書を記憶し、ユーザからの要求に応じて当該電子文書をユーザに提供し、さらに、ユーザの操作に応じて、当該電子文書に対する処理を実行するものである。
【0017】
通信インターフェース30は、例えばネットワークカードなどから構成される。通信インターフェース30は、ユーザ端末12などの他の装置と通信する機能を発揮する。
【0018】
メモリ32は、例えばHDD、SSD、eMMC、ROM、あるいはRAMなどを含んで構成される。メモリ32には、サーバ14の各部を動作させるための情報処理プログラムが記憶される。なお、情報処理プログラムは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ又はSDカードなどのコンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体に格納することもできる。サーバ14は、そのような記憶媒体から情報処理プログラムを読み取って実行することができる。また、
図3に示されるように、メモリ32には、学習モデル34、文書DB(DataBase)36、操作履歴DB38、及び、作業DB40が記憶される。
【0019】
学習モデル34は、例えば、ロジスティック回帰やXGBoostを用いた学習モデルであってよいが、以下に説明する機能を発揮する限りにおいて、その他の構造(例えばニューラルネットワークなど)を有するものであってもよい。学習モデル34は、十分に学習された場合に、電子文書の状態(詳細後述)を示す状態情報を入力データとし、当該電子文書に対してユーザが行うべき操作(詳細後述)を出力するモデルである。学習モデル34の学習方法、及び、学習済みの学習モデル34の使用方法については後述する。
【0020】
図4は、文書DB36の内容の例を示す概念図である。文書DB36には、電子文書管理サービスで管理される電子文書の属性が記憶される。本実施形態では、文書DB36には、電子文書を一意に識別する文書IDと、当該電子文書の属性とが関連付けられて記憶される。
図4の例では、「格納場所」~「拡張子」までの項目に対する値が電子文書の属性を表す。
【0021】
また、
図4に示す通り、文書DB36には、各文書IDに対して、当該電子文書が記憶されているメモリ領域である、作業領域としてのワークスペースを識別するワークスペースIDが関連付けられていてもよい。本実施形態に係る文書管理サービスにおいては、複数のワークスペースが定義されている。ワークスペースは、例えばユーザやユーザグループ毎に定義されることができる。あるユーザのワークスペースには、当該ユーザのみがアクセス可能となっていてもよい。
【0022】
文書DB36には、文書管理サービスに新たな電子文書が登録される度に、当該電子文書の文書IDに対して、当該電子文書の属性及び当該電子文書が記憶されるワークスペースのワークスペースIDが関連付けられて記憶される。
【0023】
図5は、操作履歴DB38の内容の例を示す概念図である。操作履歴DB38には、電子文書管理サービスにおいて、過去に電子文書に対して行われた操作に関する情報が記憶されている。なお、本明細書における「操作」とは、ユーザが電子コンテンツ(本実施形態では電子文書)に対して行う作業を意味する。本実施形態では、電子文書に対してユーザが操作を行うと、電子文書管理サービスが当該操作に応じた処理を行う。したがって、操作履歴DB38には、電子文書管理サービスにおいて、過去における、電子文書に対して行われたユーザの操作に応じて、電子文書管理サービス(換言すれば後述のプロセッサ42)が行った処理に関する情報が記憶されている、ということもできる。
【0024】
本実施形態では、操作履歴DB38には、電子文書の状態を示す状態情報と、当該状態の当該電子文書に対して過去に行われた操作を示す操作情報と、が互いに関連付けられて記憶されている。電子文書の「状態」とは、当該電子文書の属性、及び、当該電子文書に対してそれまでに(操作情報が示す操作が行われる前に)行われた操作を含む概念である。電子文書の「属性」には、電子文書のメタ情報として電子文書自体が有する情報、及び、電子文書管理サービスが有する当該電子文書に関する情報が含まれる。
【0025】
図5の例では、操作履歴DB38においては、電子文書を一意に識別する文書IDに対して、状態情報及び操作情報が関連付けられている。
図5の例では、「前回操作」~「時間帯」までの項目が状態情報であり、「操作内容」の項目が操作情報である。このように、本実施形態では、状態情報は複数の状態項目を含んでいる。
【0026】
図5に示された状態項目のうち、「前回操作」は、当該電子文書に対して直近に行われた操作であり、当該電子文書に対してそれまでに行われた操作を示す状態項目の1つである。それまでに行われた操作、とは、あくまで当該電子文書の状態を示すものであって、当該状態の電子文書に対して行われた操作(すなわち、操作情報が示す操作)とは異なることに留意されたい。それまでに行われた操作としては、前回操作に限られず、それまでに当該電子文書に対して行われた複数の操作が含まれていてもよい。
【0027】
また、
図5に示された状態項目のうち、「担当者」~「操作時刻」は、当該電子文書の属性である。特に、操作履歴DB38に記憶されている電子文書の属性は、当該電子文書に対して行われた操作に関する属性である。上述のように、電子文書の属性は、文書DB36(
図4参照)にも記憶されているため、文書DB36に記憶された電子文書の各属性項目も、当該電子文書の状態を表すものであると言える。
【0028】
操作履歴DB38には、文書管理サービスにおいて、電子文書に対してユーザの操作に応じた処理が実行される度に、当該電子文書の文書IDに対して、当該電子文書の状態情報と、当該操作の操作内容とが関連付けられて記憶される。これにより、操作履歴DB38には、電子文書の状態を示す状態情報と、当該状態の電子文書に対して行われた操作を示す操作情報とが蓄積される。
【0029】
図6は、作業DB40の内容の例を示す概念図である。作業DB40には、電子文書管理サービスで定義される作業に関する情報である作業情報が記憶される。作業とは、1又は複数の電子コンテンツ(本実施形態では電子文書)に対する複数の操作を含むものである。例えば、電子文書「見積書」に対して、操作「署名」をし、操作「金額確認」をする、というような複数の操作を含む一連の流れが作業である。
【0030】
本実施形態では、作業DB40には、作業を一意に識別する作業IDと、当該作業の対象となる電子文書の文書IDと、当該作業において当該電子文書に対して過去に行われた複数の操作の内容と、当該操作に係る、当該電子文書に関連する電子コンテンツである関連コンテンツの文書IDである関連コンテンツIDと、が互いに関連付けられて記憶されている。上述のように、文書DB36及び操作履歴DB38において、電子文書の文書IDに対して当該電子文書の属性が関連付けられているため、作業DB40には、作業の対象となる電子文書の属性と、当該電子文書に対して過去に行われた複数の操作の内容と、当該複数の操作のうちの少なくとも1つの操作に係る、当該電子文書に関連する関連電子コンテンツの属性と、が関連付けられている、と言える。
【0031】
関連コンテンツとは、例えば、作業に含まれる操作の内容が「文書の比較」である場合、当該操作の対象となる電子文書と比較される他の電子文書が関連コンテンツとなる。比較されたか否かは、例えば、ある電子文書を開いている最中に開かれたかどうかによって判断すればよい。また、例えば、作業に含まれる操作の内容が「承認トレイに移動」の場合、当該承認トレイが関連コンテンツとなる。なお、トレイとは、電子文書管理サービスで定義される、電子文書が記憶されるメモリ領域であり、特定の目的を持ったメモリ領域である。例えば、承認トレイには、上長から承認を得たい電子文書が記憶される。上長は、当該承認トレイを確認することで、承認が必要な電子文書が有るか否かを容易に把握することができる。すなわち、「承認トレイに移動」とは、対象となる電子文書が記憶されるメモリ領域を「承認トレイ」という記憶領域に変更する操作であると言える。このように、電子コンテンツ管理サービスが管理する電子コンテンツが電子文書である場合、関連コンテンツは電子文書に限られない。
【0032】
また、作業DB40には、作業IDに対して、さらに、当該作業に含まれる複数の操作それぞれの操作順序を示す順序情報が関連付けられているとよい。
図6における「操作順序」が順序情報である。
【0033】
作業は、予めユーザによって定義されてもよい。また、電子文書管理サービスにおけるユーザの操作に応じて、複数の操作を含む作業を定義してもよい。例えば、1つのワークスペースにおいて、所定時間内に行われた複数の操作を1つの作業に含まれるものとしてもよい。
【0034】
作業DB40には、文書管理サービスにおいて、作業に係るユーザの操作に応じた処理が実行される度に、当該作業の作業IDに対して、当該電子文書の文書IDと、当該操作の操作内容と、関連コンテンツIDと、順序情報とが互いに関連付けられて記憶される。
【0035】
図3に戻り、プロセッサ42は、例えばCPU(Central Processing Unit)などから構成される。プロセッサ42は、メモリ32に記憶された情報処理プログラムによって、コンテンツ処理部44、学習処理部46、推薦操作特定部48、通知部50、及び、関連コンテンツ特定部52としての機能を発揮する。
【0036】
コンテンツ処理部44は、文書管理サービスで管理している電子文書に対する種々の処理を実行する。特に、コンテンツ処理部44は、電子文書に対するユーザの操作に応じて、当該電子文書に対する処理を実行する。本実施形態では、コンテンツ処理部44は、ユーザが利用するユーザ端末12から文書管理サービスへのアクセス要求を受信すると、認証処理を実行して当該ユーザを認証する。認証処理としては既知の処理であってよく、例えば、コンテンツ処理部44は、ユーザIDとパスワードをユーザに入力させ、ユーザDB(不図示)に記憶されているユーザID及びパスワードを参照することで、当該ユーザを認証する。認証後、当該ユーザに文書管理サービスが提供され、コンテンツ処理部44は、文書管理サービスにおいて、電子文書に対するユーザの操作に応じて、当該電子文書に対する処理を実行する。
【0037】
コンテンツ処理部44は、ユーザの操作に応じて電子文書に対する処理を実行する度に、当該操作前の電子文書の状態を示す状態情報と、当該操作を示す操作情報とを互いに関連付けて操作履歴DB38に記憶させる。上述の通り、状態情報には、当該電子文書の属性、及び、当該電子文書に対してそれまでに行われた操作を含む。コンテンツ処理部44は、電子文書のメタ情報、あるいは、電子文書管理サービスが有する当該電子文書に関する情報から、電子文書の属性を取得することができる。電子文書の属性として、当該電子文書を操作したユーザに関する情報がある場合は、各ユーザに関する情報が記憶されたユーザDBから、認証済みの当該ユーザに関する情報を取得することができる。また、コンテンツ処理部44は、操作履歴DB38から、当該電子文書に対してそれまでに行われた操作を取得することができる。
【0038】
また、コンテンツ処理部44は、1つの作業に含まれる複数の操作がユーザによって行われたと判断した場合(例えば、予め定められた作業に係る操作がユーザによって実行された場合、あるいは、1つのワークスペースにおいて、所定時間内に複数の操作が行われた場合、など)、当該作業の作業IDと、作業の対象となった電子文書の文書IDと、当該操作の操作内容と、関連コンテンツIDと、順序情報とを互いに関連付けて作業DB40に記憶させる。
【0039】
学習処理部46は、学習モデル34を学習させるための学習処理を実行する。詳しくは、学習処理部46は、学習データを用いた教師有り学習によって学習モデル34を学習させる。具体的には、学習処理部46は、電子文書の状態を示す状態情報と、当該状態の当該電子文書に対して過去に行われた操作を示す操作情報と、を含む学習データを用いて、電子文書の状態に基づいて当該電子文書に対して行うべき操作を予測して出力するように学習モデル34を学習させる。
【0040】
上述のように、電子文書の状態を示す状態情報、及び、当該状態の電子文書に対して過去に行われた操作を示す操作情報は、文書DB36及び操作履歴DB38に記憶されている。したがって、学習処理部46は、文書DB36及び操作履歴DB38に記憶された状態情報及び操作情報とを学習データとして用いて学習モデル34を学習させる。
【0041】
具体的には、学習処理部46は、文書DB36及び操作履歴DB38に記憶された、学習データとしての1つの状態情報を学習モデル34に入力する。学習モデル34は、当該状態情報が示す状態の電子文書に対して行うべき操作を予測し、予測結果を出力データとして出力する。学習処理部46は、操作履歴DB38に記憶された、入力した状態情報に関連付けられている操作情報(これが教師データとなる)と、学習モデル34の出力データとの差分を演算し、当該差分が小さくなるように、学習モデル34内のパラメータを調整する。このような学習処理を繰り返すことで、学習モデル34が学習されていく。
【0042】
十分に学習された学習モデル34は、電子文書の状態を示す状態情報を入力すると、当該電子文書に対して行うべき操作を高精度に出力することができるようになる。学習モデル34は、入力された状態情報が示す電子文書に対して行うべき複数の操作を予測した上で、各操作についての予測精度を出力することも可能であってよい。例えば、学習モデル34がニューラルネットワークである場合、当該ニューラルネットワークの出力層における活性化関数としてソフトマックス関数を設けることができる。この場合、ソフトマックス関数によって、複数の操作と、各操作の予測精度とが出力される。
【0043】
推薦操作特定部48は、ユーザが操作する電子文書である、対象コンテンツとしての対象電子文書に対して行うべき操作である推薦操作を特定する。例えば、電子文書管理サービスにおいて、ユーザが選択した電子文書を対象電子文書とすることができる。あるいは、電子文書管理サービスにおいて、当該ユーザ専用のワークスペースに記憶された電子文書を、当該ユーザの対象電子文書とすることができる。
【0044】
詳しくは、推薦操作特定部48は、電子文書の状態を示す状態情報と、当該状態の当該電子文書に対して過去に行われた操作を示す操作情報と、対象電子文書の状態と、に基づいて、対象電子文書に対する推薦操作を特定する。
【0045】
具体的に、推薦操作特定部48が対象電子文書に対する推薦操作の特定する第1の方法は、学習済みの学習モデル34を利用する方法である。この方法では、推薦操作特定部48は、対象電子文書の状態を示す状態情報を取得し(当該取得の方法は上述の通り)、学習済みの学習モデル34に対象電子文書の状態情報を入力する。そして、推薦操作特定部48は、学習モデル34の出力データに基づいて、推薦操作を特定する。例えば、上述のように、学習モデル34が、複数の操作と、各操作の予測精度とを出力する場合、推薦操作特定部48は、学習モデル34が出力した、予測精度が閾値以上の1又は複数の操作を推薦操作として特定する。あるいは、推薦操作特定部48は、学習モデル34が出力した操作のうち、最も予測精度が高かった操作を推薦操作として特定してもよい。
【0046】
推薦操作特定部48が対象電子文書に対する推薦操作の特定する第2の方法は、統計的手法を用いる方法である。この方法では、例えば、推薦操作特定部48は、対象電子文書の状態情報と同一又は類似する複数の状態情報を操作履歴DB38から抽出し、抽出した複数の状態情報に関連付けられている複数の操作の統計に基づいて、推薦操作を特定することができる。例えば、推薦操作特定部48は、抽出した複数の状態情報に関連付けられている複数の操作のうち、最も数が多い操作を推薦操作とすることができる。
【0047】
通知部50は、対象電子文書を操作するユーザに対して、推薦操作特定部48が特定した推薦操作を通知する。本実施形態では、通知部50は、電子文書管理サービスが提供する、ユーザ端末12のディスプレイ22に表示される画面において、推薦操作を表示させる。
【0048】
図7は、推薦操作を通知する画面の例を示す図である。
図7に示された画面は、文書管理サービスが提供する画面であって、対象電子文書を操作するユーザが、当該ユーザのワークスペースにアクセスしたときに表示される画面である。本明細書では、当該画面をワークスペース画面と呼ぶ。ワークスペース画面には、当該ワークスペースに記憶されている電子文書のサムネイル60が表示される。通知部50は、ワークスペース画面において、対象電子文書のサムネイル60に関連付けた態様で、推薦操作をユーザに通知する。
図7の例では、通知部50は、「ページの編集」、「名前の変更」、及び「日付印」という3つの推薦操作が示された通知ウィンドウ62を表示させている。
【0049】
例えば、ユーザがサムネイル60上にマウスカーソルを合わせるなどして電子文書を選択したことに応じて、推薦操作特定部48は、選択された電子文書を対象電子文書として、対象電子文書に対する推薦操作を特定し、通知部50は、特定された推薦操作が示された通知ウィンドウ62をワークスペース画面に表示させることができる。あるいは、ユーザがワークスペース画面を表示させた場合、推薦操作特定部48は、当該ワークスペースに記憶された複数の電子文書を対象電子文書として、各対象電子文書に対する推薦操作を特定し、通知部50は、各対象電子文書について特定された推薦操作が示された各通知ウィンドウ62を、各対象電子文書に対応付けた態様で表示させてもよい。
【0050】
通知部50が対象電子文書に対する推薦操作をユーザに通知することで、ユーザは、対象電子文書に対して実行すべき操作を容易に把握することができる。なお、通知部50による推薦操作のユーザへの通知は、ディスプレイ22への表示に代えてあるいは加えて、音声などによって通知してもよい。
【0051】
本実施形態では、通知ウィンドウ62に示された各推薦操作を示すアイコン又は文字列は、ユーザがクリックするなどして選択することが可能となっている。ユーザが所望の推薦操作のアイコン又は文字列を選択すると、選択された推薦操作の実行指示がユーザ端末12からサーバ14へ送信され、当該実行指示に応じて、コンテンツ処理部44が、選択された推薦操作に応じた処理を実行する。
【0052】
関連コンテンツ特定部52は、推薦操作特定部48により特定された推薦操作が実行されるに先立って、当該推薦操作に関連する電子コンテンツである対象関連コンテンツを特定する。以下、対象関連コンテンツの特定方法を順を追って説明する。
【0053】
第1のステップにおいて、関連コンテンツ特定部52は、作業DB40と、対象電子文書の属性と、対象電子文書に対してそれまでにユーザが行った操作内容とに基づいて、作業DB40に記憶された作業の中から、対象電子文書に係る作業と類似する類似作業を特定する。
【0054】
具体的には、まず、関連コンテンツ特定部52は、対象電子文書の属性、及び、対象電子文書に対してそれまでにユーザが行った操作内容(当該操作内容は操作履歴DB38から取得される)を表すデータを要素として持つ多次元ベクトルである対象電子文書ベクトルを定義する。また、関連コンテンツ特定部52は、作業DB40に記憶されている作業に含まれる文書IDの属性(当該属性は文書DB36及び操作履歴DB38の少なくとも一方から取得される)、及び、当該文書IDが示す電子文書に対して行われた操作内容(当該操作内容は操作履歴DB38から取得される)を表すデータを要素として持つ多次元ベクトルである過去作業ベクトルを定義する。過去作業ベクトルは、作業DB40に記憶された作業の数だけ定義される。
【0055】
次に、関連コンテンツ特定部52は、対象電子文書ベクトルと、各過去作業ベクトルとの間の類似度をそれぞれ演算する。対象電子文書ベクトルと各過去作業ベクトルとの間の類似度は、例えばコサイン類似度などによって演算することができる。
【0056】
そして、関連コンテンツ特定部52は、演算したコサイン類似度が最も大きい作業を、対象電子文書に係る作業と類似する類似作業として特定する。あるいは、関連コンテンツ特定部52は、予め定められた類似度閾値以上の過去作業ベクトルに係る複数の作業を複数の類似作業として特定してもよい。
【0057】
イメージとしては、例えば、属性項目「文書種別」に対する値が「請求書」である対象電子文書に対して、それまでにユーザが行った操作内容が「ダウンロード」及び「署名」である場合、属性項目「文書種別」に対する値が「請求書」である電子文書に対する操作として、操作内容「ダウンロード」及び「署名」を含む作業が、類似作業として特定される。
【0058】
作業DB40に順序情報が記憶されている場合には、関連コンテンツ特定部52は、対象電子文書に対してそれまでにユーザが行った操作内容及び各操作の操作順序と、抽出した作業IDに含まれる複数の操作内容及び各操作の操作順序も考慮して、類似作業を特定するようにしてもよい。具体的には、関連コンテンツ特定部52は、対象電子文書ベクトルの要素に、対象電子文書に対してそれまでにユーザが行った操作の操作順序を示すデータを加え、過去作業ベクトルの要素に、作業DB40に記憶されている順序情報を示すデータを加えて、対象電子文書ベクトルと過去作業ベクトルとの間の類似度に基づいて、類似作業を特定する。
【0059】
この場合のイメージとしては、例えば、属性項目「文書種別」に対する値が「請求書」である対象電子文書に対して、それまでにユーザが行った操作内容が「ダウンロード」及び「署名」であり、「ダウンロード」→「署名」の順に操作された場合、属性項目「文書種別」に対する値が「請求書」である電子文書に対する操作として、操作内容「ダウンロード」の操作順序が「1」であり、操作内容「署名」の操作順序が「2」である作業が、類似作業として特定される。
【0060】
なお、本実施形態では、類似作業とは、対象電子文書に係る作業と同一の作業も含む概念である。また、類似作業の特定方法は、上述の方法以外の方法であってもよい。
【0061】
第2のステップにおいて、関連コンテンツ特定部52は、推薦操作特定部48により特定された推薦操作が、特定した類似作業に含まれており、且つ、作業DB40において、当該類似作業の作業ID及び推薦操作の内容に関連コンテンツIDが関連付けられている場合、当該関連コンテンツIDが示す関連コンテンツの属性を特定する。すなわち、本実施形態においては、特定した類似作業に含まれる操作のうち、推薦操作特定部48により特定された推薦操作と同一の操作が、「類似作業において行われた、前記推薦操作に対応する操作」となる。なお、操作の内容をもとに複数の操作間で類似度を定義しておき、類似度が所定の閾値以上の操作同士は同一の操作であると見なしてもよい。当該関連コンテンツが電子文書である場合、関連コンテンツ特定部52は、文書DB36又は操作履歴DB38を参照し、当該関連コンテンツの属性を特定することができる。また、関連コンテンツが電子文書以外(例えばトレイ)である場合は、電子文書管理サービスで管理されている当該トレイの属性(例えば名前、目的、閲覧可能ユーザなど)を特定することができる。
【0062】
例えば、作業DB40の内容が
図6に示す内容であり、推薦操作が「文書の比較」であると特定され、類似作業として作業ID「W001」が示す作業が特定されたとする。この場合、関連コンテンツ特定部52は、関連コンテンツID「D0002」が示す関連コンテンツの属性として、例えば、属性項目「文書種別」に対する値「見積書」(
図4参照)が特定される。
【0063】
第2のステップにより、対象関連コンテンツの属性が特定されたことになる。ただし、当該属性を有する電子コンテンツが、文書管理サービスにおいて複数登録されている場合があり得るため、次の第3のステップにより、当該属性を有する電子コンテンツのうち、対象電子文書に関連する電子コンテンツ(すなわち対象関連コンテンツ)を特定する。
【0064】
第3のステップとして、関連コンテンツ特定部52は、第2のステップで特定された属性を有する電子コンテンツの中から、対象電子文書に基づいて、対象関連コンテンツを特定する。
【0065】
対象電子文書に基づく対象関連コンテンツの特定方法としては、種々の方法を採用することができる。例えば、第2のステップで特定された属性を有する電子コンテンツであって、対象電子文書と同じワークスペースに記憶されている電子コンテンツを対象関連コンテンツとしてもよい。
【0066】
あるいは、関連コンテンツ特定部52は、対象電子文書を解析することで抽出された、対象電子文書の内容を示す内容情報と、第2のステップで特定された属性を有する電子コンテンツを解析することで抽出された、当該電子コンテンツの内容を示す内容情報と、に基づいて、対象関連コンテンツを特定してもよい。例えば、関連コンテンツ特定部52は、対象電子文書のファイル名、あるいは、対象電子文書から抽出された文の内容を自然言語処理によって解析してその内容情報を取得し、同様に、第2のステップで特定された属性を有する電子コンテンツの名称、あるいは、当該電子コンテンツの内容を自然言語処理によって解析してその内容情報を取得する。そして、取得した両内容情報が類似する電子コンテンツを対象関連コンテンツとしてもよい。例えば、顧客名や契約番号などが対象電子文書と一致する電子コンテンツを対象関連コンテンツとすることができる。
【0067】
通知部50は、関連コンテンツ特定部52が特定した対象関連コンテンツをユーザに通知する。本実施形態では、通知部50は、ワークスペース画面において、対象関連コンテンツを表示させる。
【0068】
図8は、対象関連コンテンツを通知する画面の第1の例を示す図である。
図8には、対象関連コンテンツが、
図8に示すワークスペース画面に対応するワークスペースに記憶された電子文書である例が示されている。例えば、通知部50は、通知ウィンドウ62に示された推薦操作「文書の比較」の上にユーザがマウスカーソルを合わせるなどして、ユーザが推薦操作「文書の比較」を選択した場合に、通知部50は、選択された推薦操作「文書の比較」の対象関連コンテンツ(
図8の例では「見積書」)のサムネイル60を強調表示している。これにより、ユーザは、強調表示されたサムネイル60に係る電子文書が、選択した推薦操作「文書の比較」の対象関連コンテンツであることを把握することができる。
【0069】
なお、対象電子文書に対する対象関連コンテンツの表示方法はその他の方法であってもよい。例えば、通知ウィンドウ62内の推薦操作「文書の比較」の近傍に、対象関連コンテンツ「見積書」のサムネイル60を縮小表示させてもよい。
【0070】
図9は、対象関連コンテンツを通知する画面の第2の例を示す図である。
図9には、対象関連コンテンツが承認トレイAである例が示されている。例えば、通知部50は、通知ウィンドウ62に示された推薦操作「承認トレイAに移動」の上にユーザがマウスカーソルを合わせるなどして、ユーザが推薦操作「承認トレイAに移動」を選択した場合に、通知部50は、選択された推薦操作「承認トレイに移動」の対象関連コンテンツ(
図9の例では「承認トレイA」)を示す通知ウィンドウ64を表示している。これにより、ユーザは、承認トレイAが、選択した推薦操作「承認トレイAに移動」の対象関連コンテンツであることを把握することができる。
【0071】
推薦操作特定部48により複数の推薦操作が特定された場合は、関連コンテンツ特定部52は、複数の推薦操作にそれぞれ関連する複数の対象関連コンテンツを特定するとよい。この場合、通知部50は、特定された複数の対象関連コンテンツを、関連する推薦操作を示す態様でディスプレイ22に表示させるとよい。
【0072】
図10は、複数の対象関連コンテンツを通知する画面の例を示す図である。
図10の例では、推薦操作「文書の比較」に対する対象関連コンテンツ「見積書」が特定され、推薦操作「束ね」に対する対象関連コンテンツ「注文書」が特定された場合の例である。この場合、通知部50は、推薦操作「文書の比較」と、対象関連コンテンツ「見積書」との関連性が分かるように、且つ、推薦操作「束ね」と、対象関連コンテンツ「注文書」との関連性が分かるように、複数の対象関連コンテンツをワークスペース画面に表示させる。例えば、通知部50は、推薦操作「文書の比較」を示す文字列又はアイコンと、対象関連コンテンツ「見積書」のサムネイル60とを第1の色で着色し、推薦操作「束ね」を示す文字列又はアイコンと、対象関連コンテンツ「注文書」のサムネイル60とを第1の色とは異なる第2の色で着色する。
【0073】
上述のように、通知ウィンドウ62に示された各推薦操作を示すアイコン又は文字列は、ユーザがクリックするなどして選択することが可能となっている。ここで、コンテンツ処理部44は、推薦操作を選択するユーザの操作に応じて、当該推薦操作に係る対象電子文書、及び、当該推薦操作に係る対象関連コンテンツを開くとよい。なお、コンテンツを開くとは、当該コンテンツを閲覧又は編集するためのアプリケーションによって、当該コンテンツの内容を閲覧又は編集可能な状態で画面(本実施形態ではユーザ端末12のディスプレイ22)に表示させることを意味する。本実施形態では、電子文書管理サービスが提供するアプリケーションにおいて、電子文書が閲覧及び編集可能であるため、例えば、
図10の画面において、ユーザが推薦操作「文書の比較」を示す文字列又はアイコンを操作すると、コンテンツ処理部44は、
図11に示すように、当該アプリケーションにおいて、電子文書「請求書」C1、及び、電子文書「見積書」C2を開く。これにより、ユーザが対象電子文書及び対象関連コンテンツを開くための手間が軽減される。あるいは、通知部50が、推薦操作「文書の比較」の近傍に、「関連文書も合わせて開く」というボタン(図示せず)を表示させ、コンテンツ処理部44は、当該ボタンが操作された場合に、電子文書「請求書」C1、及び、電子文書「見積書」C2を開く。なお、「関連文書も合わせて開く」ボタンは、推薦操作に対応するものであるため、「関連文書も合わせて開く」ボタンを選択されたことは、ユーザが当該ボタンに対応する推薦操作を選択する操作であると言える。
【0074】
電子文書管理サービスで管理されている電子文書、あるいは、電子文書管理サービスで定義されているトレイには、それらにアクセス可能なユーザを示すアクセス権限が設定される場合がある。アクセス権限とは、アクセスの権限のことであり、例えば文書に対するアクセス権限であれば、文書を閲覧する権限(編集等はできない)、文書の閲覧と編集ができる権限などが例として挙げられる。また承認トレイに対するアクセス権限であれば、文書を送信する権限(ただしその承認トレイに記憶されている他の文書の閲覧等はできない)、文書を送信し且つその承認トレイに記憶されている他の文書の閲覧ができる権限などが例として挙げられる。このように、アクセス権限として複数の段階が設けられていてもよい。ただし、以下では、これらの権限を区別せず、アクセス権限としてまとめて説明を行う。電子文書毎のアクセス権限は文書DB36に記憶されていてよく、また、各トレイのアクセス権限は電子文書管理サービスの設定情報として記憶されていてよい。このような場合、対象電子文書を操作するユーザがアクセス権限を有さない対象関連コンテンツが特定される場合が考えられる。
【0075】
通知部50は、対象電子文書を操作するユーザが、特定された対象関連コンテンツのアクセス権限を有さない場合、当該対象関連コンテンツが特定されたこと、及び、当該ユーザが当該対象関連コンテンツのアクセス権限を有さないことを当該ユーザに通知するとよい。
【0076】
例えば、
図9に示す例のように、推薦操作「承認トレイAに移動」の対象関連コンテンツ「承認トレイA」が特定された場合、対象電子文書「請求書」を操作するユーザが、対象関連コンテンツ「承認トレイA」のアクセス権限を有していないとする。この場合、通知部50は、
図12に示すように、対象関連コンテンツ「承認トレイA」を示す通知ウィンドウ64をワークフロー画面に表示させることで、対象関連コンテンツ「承認トレイA」が特定されたことをユーザに通知すると共に、対象関連コンテンツ「承認トレイA」に関連させて「アクセス不可」であることが示されたアイコン66を表示させることで、対象関連コンテンツ「承認トレイA」のアクセス権限を有さないことを当該ユーザに通知する。これにより、ユーザは、自分がアクセス権限を有さない対象関連コンテンツが特定されたことを把握することができる。
【0077】
本実施形態に係るサーバ14の概要は以上の通りである。以下、
図13に示すフローチャートに従って、サーバ14の処理の流れを説明する。
【0078】
ステップS10において、推薦操作特定部48は、対象電子文書を特定する。
【0079】
ステップS12において、推薦操作特定部48は、ステップS10で特定した対象電子文書の状態を示す状態情報を学習済みの学習モデル34に入力するなどして、対象電子文書に対する推薦操作を特定する。
【0080】
ステップS14において、関連コンテンツ特定部52は、作業DB40と、対象電子文書の属性と、対象電子文書に対してそれまでにユーザが行った操作内容とに基づいて、作業DB40に記憶された作業の中から、対象電子文書に係る作業と類似する類似作業を特定する。
【0081】
ステップS16において、関連コンテンツ特定部52は、ステップS12で特定された推薦操作が、ステップS16で特定された類似作業に含まれており、且つ、作業DB40において、当該類似作業の作業ID及び推薦操作の内容に関連コンテンツIDが関連付けられている場合、当該関連コンテンツIDが示す関連コンテンツの属性を特定する。
【0082】
ステップS18において、関連コンテンツ特定部52は、ステップS16で特定された属性を有する電子コンテンツの中から、対象電子文書に基づいて、対象関連コンテンツを特定する。
【0083】
ステップS20において、通知部50は、ステップS18で特定された対象関連コンテンツをユーザに通知する。
【0084】
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0085】
例えば、本実施形態では、サーバ14のプロセッサ42(具体的には学習処理部46)が学習モデル34を学習させていたが、学習モデル34の学習処理をサーバ14以外の装置で行い、学習済みの学習モデル34がメモリ32に記憶されてもよい。この場合、プロセッサ42は、学習処理部46の機能を有していなくてもよく、文書DB36及び操作履歴DB38は、サーバ14のメモリ32に記憶されている必要は無く、学習処理を実行する装置からアクセス可能なメモリに記憶されていればよい。
【0086】
また、本実施形態では、学習モデル34がサーバ14のメモリ32に記憶されていたが、学習モデル34は、必ずしもメモリ32に記憶されている必要は無く、サーバ14からアクセス可能な他の装置のメモリに記憶されていてもよい。同様に、本実施形態では、作業DB40がサーバ14のメモリ32に記憶されていたが、作業DB40も、必ずしもメモリ32に記憶されている必要は無く、サーバ14からアクセス可能な他の装置のメモリに記憶されていてもよい。
【0087】
また、本実施形態では、推薦操作特定部48、通知部50、及び関連コンテンツ特定部52の機能をサーバ14のプロセッサ42が発揮していたが、これらの機能は、それぞれ異なる装置のプロセッサが発揮してもよい。例えば、第1情報処理装置の第1プロセッサが推薦操作特定部48の機能を発揮し、第2情報処理装置の第2プロセッサが通知部50機能を発揮し、第3情報処理装置の第3プロセッサが関連コンテンツ特定部52の機能を発揮してもよい。この場合、本発明としての機能は、複数の情報処理装置から構成される情報処理システムにより発揮される。
【0088】
また、上記実施形態において、プロセッサとは、広義的な処理装置を指し、汎用的な処理装置(例えばCPU(Central Processing Unit)など)、及び、専用の処理装置(例えばGPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、あるいは、プログラマブル論理デバイスなど)の少なくとも1つを含んで構成される。プロセッサとしては、1つの処理装置によるものではなく、物理的に離れた位置に存在する複数の処理装置の協働により構成されるものであってもよい。
【0089】
(付記)
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
電子コンテンツの状態を示す状態情報と、当該状態の当該電子コンテンツに対して過去に行われた操作を示す操作情報と、及び、ユーザが操作する電子コンテンツである対象コンテンツの状態、に基づいて、前記対象コンテンツに対して前記ユーザが次に行うべき操作である推薦操作を特定し、
電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作を含む作業に関する情報が記憶された作業データベースであって、当該電子コンテンツの属性と、当該電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作の内容と、当該複数の操作のうちの少なくとも1つの操作に係る、当該電子コンテンツに関連する電子コンテンツである関連コンテンツの属性と、が関連付けられた作業データベースと、前記対象コンテンツの属性と、前記対象コンテンツに対してそれまでに前記ユーザが行った操作内容と、に基づいて、前記作業データベースに記憶された前記作業の中から、前記対象コンテンツに係る作業と類似する類似作業を特定し、
前記類似作業に含まれる前記関連コンテンツの属性であって、前記類似作業において行われた、前記推薦操作対応する操作に係る前記関連コンテンツの属性を特定し、
前記特定された前記属性を有する電子コンテンツの中から、前記対象コンテンツに基づいて、前記対象コンテンツに対する前記推薦操作に関連する電子コンテンツである対象関連コンテンツを特定し、
前記対象関連コンテンツを前記ユーザに通知する、
ことを特徴とする情報処理装置。
(((2)))
前記プロセッサは、前記特定された前記属性を有する電子コンテンツであって、前記対象コンテンツと同じ作業領域内に記憶されている電子コンテンツを前記対象関連コンテンツとして特定する、
ことを特徴とする(((1)))に記載の情報処理装置。
(((3)))
前記プロセッサは、前記対象コンテンツを解析することで抽出された、前記対象コンテンツの内容を示す内容情報と、前記特定された前記属性を有する電子コンテンツを解析することで抽出された、当該電子コンテンツの内容を示す内容情報と、に基づいて、前記対象関連コンテンツを特定する、
ことを特徴とする(((2)))に記載の情報処理装置。
(((4)))
前記プロセッサは、
複数の前記推薦操作を特定し、
複数の前記推薦操作にそれぞれ関連する複数の前記対象関連コンテンツを特定し、
複数の前記対象関連コンテンツを、関連する前記推薦操作を示す態様で表示部に表示させる、
ことを特徴とする(((1)))から(((3)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(((5)))
前記プロセッサは、
前記推薦操作を選択する前記ユーザの操作に応じて、前記対象コンテンツ及び前記対象関連コンテンツを開く、
ことを特徴とする(((1)))から(((4)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(((6)))
前記プロセッサは、
前記ユーザが前記対象関連コンテンツのアクセス権限を有さない場合、
前記対象関連コンテンツが特定されたこと、及び、前記ユーザが前記対象関連コンテンツのアクセス権限を有さないことを前記ユーザに通知する、
ことを特徴とする(((1)))から(((5)))のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(((7)))
コンピュータに、
電子コンテンツの状態を示す状態情報と、当該状態の当該電子コンテンツに対して過去に行われた操作を示す操作情報と、及び、ユーザが操作する電子コンテンツである対象コンテンツの状態、に基づいて、前記対象コンテンツに対して前記ユーザが次に行うべき操作である推薦操作を特定させ、
電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作を含む作業に関する情報が記憶された作業データベースであって、当該電子コンテンツの属性と、当該電子コンテンツに対して過去に行われた複数の操作の内容と、当該複数の操作のうちの少なくとも1つの操作に係る当該電子コンテンツに関連する電子コンテンツである関連コンテンツの属性と、が関連付けられた作業データベースと、前記対象コンテンツの属性と、前記対象コンテンツに対してそれまでに前記ユーザが行った操作内容と、に基づいて、前記作業データベースに記憶された前記作業の中から、前記対象コンテンツに係る作業と類似する類似作業を特定させ、
前記類似作業に含まれる前記関連コンテンツの属性であって、前記類似作業において行われた、前記推薦操作に対応する操作に係る前記関連コンテンツの属性を特定させ、
前記特定された前記属性を有する電子コンテンツの中から、前記対象コンテンツに基づいて、前記対象コンテンツに対する前記推薦操作に関連する電子コンテンツである対象関連コンテンツを特定させる、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【0090】
(((1)))又は(((7)))に係る発明によれば、ユーザが操作する対象コンテンツに対して当該ユーザが次に行うべき操作内容である推薦操作に関連する対象関連コンテンツを当該ユーザが容易に把握することができる。
(((2)))に係る発明によれば、対象コンテンツと同じ作業領域内にある電子コンテンツを対象関連コンテンツとすることができる。
(((3)))に係る発明によれば、対象コンテンツの内容に応じた関連コンテンツを特定することができる。
(((4)))に係る発明によれば、ユーザは、複数の推薦操作それぞれに関連する対象関連コンテンツを把握することができる。
(((5)))に係る発明によれば、ユーザは、推薦操作を選択する操作によって、対象コンテンツと対象関連コンテンツを開くことができる。
(((6)))に係る発明によれば、ユーザは、当該ユーザがアクセス権限を有さない対象関連コンテンツが特定されたことを把握することができる。
【符号の説明】
【0091】
10 情報処理システム、12 ユーザ端末、14 サーバ、16 通信回線、20,30 通信インターフェース、22 ディスプレイ、24 入力インターフェース、26,32 メモリ、28,42 プロセッサ、34 学習モデル、36 文書DB、38 操作履歴DB、40 作業DB、44 コンテンツ処理部、46 学習処理部、48 推薦操作特定部、50 通知部、52 関連コンテンツ特定部。