(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134454
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】報知システム、報知ロボット、サーバ、報知方法、及び報知プログラム
(51)【国際特許分類】
G08B 21/24 20060101AFI20240926BHJP
G05D 1/43 20240101ALI20240926BHJP
G06T 7/20 20170101ALI20240926BHJP
G08B 25/00 20060101ALN20240926BHJP
【FI】
G08B21/24
G05D1/02 H
G06T7/20 300Z
G08B25/00 510M
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044769
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】八鍬 里奈
(72)【発明者】
【氏名】村田 一仁
(72)【発明者】
【氏名】金井 真希
(72)【発明者】
【氏名】田幡 光
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5H301
5L096
【Fターム(参考)】
5C086AA21
5C086BA17
5C086CA28
5C086CB36
5C086DA08
5C087AA02
5C087AA19
5C087AA37
5C087AA40
5C087AA44
5C087EE08
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG09
5C087GG66
5C087GG84
5H301AA02
5H301AA10
5H301BB10
5H301BB14
5H301CC03
5H301CC06
5H301CC10
5H301DD07
5L096BA02
5L096BA05
5L096DA02
5L096DA03
5L096FA67
5L096FA69
5L096HA05
5L096JA11
(57)【要約】
【課題】より確実に荷物を置いて離れた人に対して荷物を置いて離れた旨を報知することができる報知システム、報知ロボット、サーバ、報知方法、及び報知プログラムを提供する。
【解決手段】本開示に係る報知システム10は、サーバ11と報知ロボット12とを備える。サーバ11は、撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、対象者を検出するための対象者情報を報知ロボットに対して送信する。報知ロボット12は、サーバ11から受信した対象者情報に基づいて対象者を検出し、検出した対象者に荷物を置いて離れた旨を報知する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと報知ロボットとを備えた報知システムであって、
前記サーバは、
撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、前記対象者を検出するための対象者情報を前記報知ロボットに対して送信し、
前記報知ロボットは、
前記サーバから受信した前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出し、
検出した前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する、
報知システム。
【請求項2】
前記サーバは、前記対象者の特徴を示す特徴量を算出し、
算出した前記特徴量を前記対象者情報として、前記報知ロボットに対して送信する、
請求項1に記載の報知システム。
【請求項3】
前記報知ロボットは、追跡領域を区画したエリアごとにそれぞれ位置しており、
前記サーバは、前記対象者が位置しているエリアの前記報知ロボットに対して、前記対象者を追跡するための追跡信号を送信し、
当該エリアの報知ロボットは、前記サーバから取得した前記追跡信号に基づいて前記対象者を追跡するように走行を制御する、
請求項1又は2に記載の報知システム。
【請求項4】
前記サーバは、前記対象者の移動先であるエリアの前記報知ロボットに対して、前記対象者を追跡するための追跡信号を送信し、
当該エリアの報知ロボットは、前記サーバから取得した前記追跡信号に基づいて前記対象者を追跡するように走行を制御する、
請求項1又は2に記載の報知システム。
【請求項5】
前記サーバは、前記対象者の移動方向から前記対象者の移動先であるエリアを判定する、
請求項4に記載の報知システム。
【請求項6】
荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得する取得部と、
前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出する検出部と、
前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する報知部と、
を備えた、報知ロボット。
【請求項7】
前記対象者情報から前記対象者の特徴を示す特徴量を算出する算出部をさらに備えた、
請求項6に記載の報知ロボット。
【請求項8】
撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、
対象者を検出するための対象者情報に基づいて前記対象者を検出して前記荷物を置いて離れた旨を報知する報知ロボットに対して、前記対象者情報を送信する、
サーバ。
【請求項9】
荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出し、
前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する、
処理をコンピュータが実行する、
報知方法。
【請求項10】
荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出し、
前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する、
処理をコンピュータに実行させる、
報知プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、報知システム、報知ロボット、サーバ、報知方法、及び報知プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
荷物を置いて離れた人に対して、荷物を置いたままその場を離れている旨を知らせる技術が提示されている。
例えば、特許文献1には、撮像装置で撮像した画像データ又は映像データを利用した警備システムが記載されている。特許文献1に開示された警備システムでは、警備区画ごとに設置された撮像装置によって、荷物を置いて離れた人を特定する。警備員は、所持している端末を用いて自身が担当している警備区画を撮影し、撮像装置によって特定した人の画像と一致する場合、撮像装置によって特定した人の顔画像に基づいて、荷物を置いて離れた人に対して声かけを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された警備システムでは、警備員が端末を用いて周囲を撮像する必要がある。そのため、警備員の端末によって撮像された範囲に荷物を置いて離れた人が含まれない場合、警備員は荷物を置いて離れた人を見逃して声かけをすることができないおそれがあった。
【0005】
本開示の目的は、上述した課題に鑑み、より確実に荷物を置いて離れた人に対して荷物を置いて離れた旨を報知することができる報知システム、報知ロボット、サーバ、報知方法、及び報知プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る報知システムは、
サーバと報知ロボットとを備えた報知システムであって、
前記サーバは、
撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、前記対象者を検出するための対象者情報を前記報知ロボットに対して送信し、
前記報知ロボットは、
前記サーバから受信した前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出し、
検出した前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する。
【0007】
本開示の一態様に係る報知ロボットは、
荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得する取得部と、
前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出する検出部と、
前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する報知部と、
を備える。
【0008】
本開示の一態様に係るサーバは、
撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、
対象者を検出するための対象者情報に基づいて前記対象者を検出して前記荷物を置いて離れた旨を報知する報知ロボットに対して、前記対象者情報を送信する。
【0009】
本開示の一態様に係る報知方法は、
荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出し、
前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する、
処理をコンピュータが実行する。
【0010】
本開示の一態様に係る報知プログラムは、
荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出し、
前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する、
処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示により、より確実に荷物を置いて離れた人に対して荷物を置いて離れた旨を報知することができる報知システム、報知ロボット、サーバ、報知方法、及び報知プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施形態1に係る報知システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態1にかかる報知システムによって実行される処理を示すフローチャートである。
【
図3】実施形態2に係る報知システムにおけるサーバとロボットの処理を示したフローチャートである。
【
図4】実施形態2に係る報知システムによって、対象者に対して報知ロボットが声がけする様子を示した模式図である。
【
図5】実施形態3に係る報知システムにおける報知ロボットが対象者を追跡する様子を示した模式図である。
【
図6】実施形態3に係る報知システムにおける報知ロボットが対象者を追跡する様子を示した模式図である。
【
図7】実施形態3に係る報知システムにおけるサーバとロボットの処理を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施形態を通じて本開示を説明するが、特許請求の範囲に係る開示を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0014】
<実施形態1>
<報知システム>
以下、図面を参照して本開示の実施形態1について説明する。
図1は、実施形態1に係る報知システムの構成を示すブロック図である。実施形態1に係る報知システム10は、サーバ11、報知ロボット12を備える。
【0015】
まず、サーバ11について説明する。サーバ11は、撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、対象者を検出するための対象者情報を報知ロボット12に対して送信する。
【0016】
より具体的には、サーバ11は、撮影した画像から放置されている荷物を検出する。また、サーバ11は、撮影した画像から、検出した荷物を置いて離れていく対象者を検出する。そして、サーバ11は、対象者を検出するための対象者情報を報知ロボット12に対して送信する。
【0017】
荷物を置いて離れていく対象者とは、荷物を置いたままその場を離れている人のことである。荷物を置いて離れていく対象者は、例えば、荷物を置き忘れている人物や荷物を置き去りにしている人である。放置されている荷物は、その場に置き忘れてしまった対象者の所持品、例えば、スーツケースやカバンなどである。その他の例として、放置されている荷物は、対象者がその場にあえて置き去りにしている物、例えば、危険物などである。サーバ11は、予め放置されている荷物の種類を記憶した記憶部を備えてもよい。
【0018】
サーバ11における放置されている荷物の検出方法は、例えば、記憶部が記憶している荷物の種類と同じ種類の物体であると特定した場合に、その物体が放置されている荷物であることを検出するといった方法である。その他の例として、サーバ11における放置されている荷物の検出方法は、物体が置かれてから所定の時間が経過した場合に、その物体が放置されている荷物であることを検出するといった方法である。
【0019】
また、サーバ11における放置されている荷物の検出方法は、以下の方法でもよい。サーバ11は、撮影した画像から荷物と所持者をセットで認識する。サーバ11が認識した荷物と所持者とが所定の距離以上離れ、かつ、所定の距離以上離れている時間が所定の時間以上である場合に、サーバ11はその荷物を放置されている荷物と検出する。
【0020】
サーバ11における対象者の検出方法は、例えば、検出した放置されている荷物と人物との距離が所定の距離離れた場合に、その人物を対象者であると検出するといった方法である。
【0021】
画像は、例えば、荷物を置いた場所に設置されている監視カメラや防犯カメラによって撮影することにより取得できる。また、画像は、荷物を置いた場所に設置されていない、例えば、ドローンに取り付けられたカメラによって撮影されることによって取得してもよい。
【0022】
対象者情報とは、対象者を検出するための情報である。対象者情報には、対象者の衣服、アクセサリー、顔の形、身長、体形、体の刺青、髪型、髪の長さを示した情報が含まれる。対象者情報は、撮影した画像を分析することによって、対象者を示す特徴を数値化したデータを含み、例えば、対象者の衣服、アクセサリー、顔の形、身長、体形、体の刺青、髪型、髪の長さを数値化したデータである。例えば、対象者が赤い服と黒い靴を履いている場合、対象者情報は「赤い靴」と「黒い靴」とである。
【0023】
報知ロボット12は、サーバ11から受信した対象者情報に基づいて対象者を検出し、検出した対象者に荷物を置いて離れた旨を報知する。報知ロボット12は、少なくとも対象者に情報を報知可能であればよい。例えば、カメラや報知手段などを設けたドローンなどの無人航空機を報知ロボット12としてもよい。
【0024】
より具体的には、報知ロボット12は、カメラと報知手段とを備えている。報知手段は、スピーカやディスプレイなどである。さらに、報知ロボット12は、自身を移動させるための駆動手段を備えていてもよい。駆動手段とは、例えばモータなどであるが、報知ロボット12を移動させることが可能な装置であればよく、これに限らない。報知ロボット12は、カメラから取得した画像の中にサーバ11から受信した対象者情報と一致する人物を検出する。報知ロボット12は、サーバ11から受信した対象者情報と一致する人物を検出すると、対象者に対して、「荷物を置き忘れています」などの声かけを行う。また、ディスプレイに荷物を置き忘れていることを通知するための表示を行ってもよいし、スピーカを併用して報知するようにしてもよい。なお、報知するメッセージの内容は、上述したものに限らず、人物に対して荷物を置き忘れていることを知らせるための情報であればよい。
【0025】
<報知方法>
続いて、実施形態1に係る方法について説明する。
図2は、実施形態1にかかる報知システムによって実行される処理を示すフローチャートである。なお、
図2は、実施形態1にかかる報知ロボット12によって実行される制御方法(ST1~ST3)を示している。上述したように、サーバ11は撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、対象者を検出するための対象者情報を報知ロボット12に対して送信している。ステップST1は、報知ロボット12が対象者情報を受信した後を示している。
【0026】
まず、報知ロボット12は、荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得する(ステップST1)。より具体的には、報知ロボット12は、対象者の衣服、アクセサリー、顔の形、身長、体形、体の刺青、髪型、髪の長さを示した情報を取得する。
【0027】
次に、報知ロボット12は、対象者情報に基づいて対象者を検出する(ステップST2)。より具体的には、報知ロボット12に備えられたカメラから取得した画像の中にサーバ11から受信した対象者情報と一致する人物を検出する。
【0028】
次に、報知ロボット12は、検出した対象者に荷物を置いて離れた旨を報知する。より具体的には、対象者に対して、「荷物を置き忘れています」などの声かけを行う。このようにすることによって、荷物を置いて離れていく対象者が荷物を置き忘れている人物である場合、荷物を置き忘れている人物は、報知ロボット12に声かけされることによって、荷物を置き忘れていることに気付くことができる。また、荷物を置いて離れていく対象者が、例えば爆発物を置き去りにしている人物である場合、爆発物を置き去りにしている人物は、監視されていることに気づき爆発物を置き去ることを思いとどまる。これにより、犯罪を防止することができ、安全を確保することができる。なお、サーバ11又は報知ロボット12は、対象者の移動速度を算出する機能を有していてもよい。そして、算出された移動速度に基づいて報知ロボット12の移動速度を変更する。これによれば、対象者への声掛けをより確実に行うことができる。なお、移動速度に変えて、対象者との距離に基づいて報知ロボット12の移動速度を変更するようにしてもよい。
【0029】
このように、実施形態1に係る報知システム10では、サーバ11が撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、対象者を検出するための対象者情報を報知ロボットに対して送信する。報知ロボット12は、サーバ11から受信した対象者情報に基づいて対象者を検出して荷物を置いて離れた旨を報知する。このような構成にすることによって、より確実に荷物を置いて離れた人に対して荷物を置いて離れた旨を報知することができる。
【0030】
実施形態1に係る報知システムの適用場所は、駅の構内、駅のプラットフォーム、空港ビル、ショッピングモール、パーティー会場などの施設に限定されず、公園やライブ会場などの屋外の場所でもよい。
【0031】
<実施形態2>
以下、図面を参照して本開示の実施形態2について説明する。実施形態2に係る報知システムの各機能ブロックは、実施形態1に係る報知システム10と同様であり、
図1に示すようにサーバ11、報知ロボット12を備える。実施形態2に係る報知システムでは、サーバ11の変形例である。
【0032】
サーバ11は、撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、対象者の特徴を示す特徴量を算出し、算出した特徴量を対象者情報として、報知ロボット12に対して送信する。
【0033】
対象者の特徴を示す特徴量とは、撮影した画像を分析することによって、対象者を示す特徴を数値化したデータである。対象者の特徴を示す特徴量は、例えば、対象者の衣服、アクセサリー、顔の形、身長、体形、体の刺青、髪型、髪の長さを数値化したデータである。
【0034】
ここで、実施形態2に係る報知システムでは、サーバ11において対象者の特徴を示す特徴量が算出され、算出した特徴量を対象者情報として、報知ロボット12に対して送信している。しかし、これに限定されることはなく、前述した実施形態1に係る報知システムのように、サーバ11から報知ロボット12に対して対象者情報が送信され、報知ロボット12が対象者情報から対象者の特徴を示す特徴量を算出してもよい。すなわち、対象者の特徴を示す特徴量を算出する処理は、サーバ11又は報知ロボット12のいずれか一方で実行されればよい。
【0035】
図3を参照しながら、より詳細に説明する。
図3は、実施形態2に係る報知システムにおけるサーバと報知ロボットの処理を示したフローチャートである。
【0036】
図3の処理S1に示すように、サーバ11は、撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出する。次に、
図3の処理S2に示すように、サーバ11は、対象者の特徴を示す特徴量を算出する。
図3の処理S3に示すように、サーバ11は、算出した特徴量を対象者情報として、報知ロボット12に対して送信する。
【0037】
図3の処理S4に示すように、報知ロボット12は、荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得する。次に、
図3の処理S5に示すように、報知ロボット12は、対象者情報に基づいて対象者を検出する。
図3の処理S6に示すように、報知ロボット12は、検出した対象者に荷物を置いて離れた旨を報知する。
【0038】
図3に示した例では、対象者の特徴を示す特徴量を算出する処理は、サーバ11の処理S2として説明しているが、報知ロボット12の処理にしてもよい。すなわち、報知ロボット12は、処理S4と処理S5との間に対象者の特徴を示す特徴量を算出する処理を行ってもよい。
【0039】
このように、実施形態2に係る報知システムでは、サーバ11が撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、対象者の特徴を示す特徴量を算出し、特徴量を報知ロボット12に対して送信する。報知ロボット12は、サーバ11から受信した特徴量に基づいて対象者を検出して荷物を置いて離れた旨を報知する。このような構成にすることによって、対象者をより正確に把握することができるため、より確実に荷物を置いて離れた人に対して荷物を置いて離れた旨を報知することができる。
【0040】
また、サーバ11は、報知ロボット12の報知に対する対象者の発言又は行動を分析してもよい。このような構成にすることによって、報知システムは犯罪性の有無を検出することができる。サーバ11は、例えば、報知ロボット12の報知に対する対象者の発言が震えた声である場合、放置されている荷物が危険物である可能性が高いため、犯罪性ありと判断する。その他の例として、サーバ11は、例えば、報知ロボット12の報知に対する対象者の行動が挙動不審である場合、放置されている荷物が危険物である可能性が高いため、犯罪性ありと判断する。このような場合、サーバ11は荷物を置いて離れた場所の管理者に通知をしてもよい。
【0041】
また、サーバ11は、例えば、報知ロボット12の報知に対する対象者の行動が周囲を確認して置き忘れた荷物を探している仕草である場合、放置されている荷物が単なる置き忘れた物である可能性が高いため、犯罪性なしと判断する。この場合、サーバ11は、撮影した画像から荷物の位置を判断してもよい。また、サーバ11は、荷物の位置を周辺の建具、物、人物と関連付けてもよい。例えば、サーバ11は、荷物が5番出口の近くにあるなどと判断する。サーバ11は、対象者に荷物を置き忘れている旨を声がけする制御信号と荷物の位置情報を報知ロボット12に対して、送信する。報知ロボット12は、対象者に再度荷物を置き忘れている旨と荷物の位置を対象者に対して報知する。例えば、報知ロボット12は、対象者に対して「5番出口に荷物を置き忘れています」と声がけを行う。
【0042】
さらに、サーバ11は、特徴量に加えて撮影した画像を合わせて報知ロボット12に対して送信してもよい。このような構成にすることによって、報知ロボット12は、対象者に対して声がけを行う場合に、撮影した画像を合わせて提示することができる。
【0043】
ここでは、サーバ11が報知ロボット12の報知に対する対象者の発言又は行動を分析する処理を行うことを説明した。しかし、これに限定されることはなく、報知ロボット12が報知に対する対象者の発言又は行動を分析する処理を実行してもよい。すなわち、報知ロボット12の報知に対する対象者の発言又は行動を分析する処理は、サーバ11又は報知ロボット12のいずれか一方で実行されればよい。
【0044】
図4を参照しながら、実施形態2に係る報知システムの一例を説明する。
図4は、実施形態2に係る報知システムによって、対象者に対して報知ロボットが声がけする様子を示した模式図である。
図4では、空港ターミナルAP1に荷物L1を置いて離れた対象者U1と、被対象者U2~U4と、が示されている。ここでは、対象者U1が黒い帽子を被っており、面長であるとする。また、
図4では、空港ターミナルAP1の出口E1に報知ロボットR1が待機しており、出口E2に報知ロボットR2が待機している。報知ロボットR1及びR2は移動可能であるが、出口E1及び出口E2を通過する対象者に対して声かけを行うため、基本的には出口E1及び出口E2の付近を移動する。さらに、
図4に図示していないが、空港ターミナルAP1には、空港ターミナルAP1の範囲を撮影することができるカメラが複数台設置されているとする。
【0045】
サーバ11(
図4では不図示)は、カメラ(
図4では不図示)が撮影した画像から荷物L1を置いて離れていく対象者U1を検出する。次に、サーバ11(
図4では不図示)は、対象者の特徴を示す特徴量を算出する。より具体的には、対象者U1の「黒い帽子」と「面長」を示す数値データを算出する。サーバ11は、対象者U1の「黒い帽子」と「面長」を示す数値データを対象者情報として、報知ロボットR1及び報知ロボットR2に対して送信する。
【0046】
報知ロボットR1及びR2は、荷物を置いて離れていく対象者U1を検出するための対象者U1の「黒い帽子」と「面長」を示す数値データを取得する。
図4に示した例では、対象者U1は、出口E1から空港ターミナルAP1の敷地外に行こうとしているため、報知ロボットR1が対象者U1の「黒い帽子」と「面長」を示す数値データに基づいて、対象者U1を検出する。報知ロボットR1は、出口E1を通過する対象者U1に対して「荷物を置き忘れています」と声がけを行う。
【0047】
この声かけに対して、対象者U1が周囲を確認して荷物L1を探している仕草である場合、サーバ11は、荷物L1が単なる置き忘れた物である可能性が高いため、犯罪性なしと判断する。サーバ11は、対象者U1に荷物を置き忘れている旨を声がけする制御信号と荷物の位置情報を報知ロボットR1に対して、送信する。報知ロボットR1は、対象者U1に対して「空港ターミナルAP1の中央付近に荷物を置き忘れています」と声がけを行う。
【0048】
このように、実施形態2に係る報知システムでは、サーバ11が報知ロボット12の報知に対する対象者の発言又は行動を分析する処理を行う。このような構成にすることによって、犯罪性の有無を検出することができ、安全を確保することができる。
【0049】
<実施形態3>
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態3について説明する。実施形態3に係る報知システムの各機能ブロックは、実施形態1に係る報知システム10と同様であり、
図1に示すようにサーバ11、報知ロボット12を備える。実施形態3に係る報知システムでは、報知ロボット12が対象者を追跡するように、報知ロボット12の走行を制御する点に特徴がある。
【0050】
図5を参照しながら、より具体的に説明する。
図5は、実施形態3に係る報知システムにおける報知ロボットが対象者を追跡する様子を示した模式図である。
図5では、空港ターミナルAP1に荷物L1を置いて離れた対象者U1が示されている。ここでは、対象者U1が黒い帽子を被っており、面長であるとする。
【0051】
また、
図5では、空港ターミナルAP1が各エリアA1~A4に分かれており、各エリアA1~A4には報知ロボットR11~R14が位置している。報知ロボットR11~R14は、自身が位置している各エリアA1~A4内で移動可能である。例えば、報知ロボットR11は、自身が位置しているエリアA1内を移動可能である。換言すると、各エリアA1~A4は、報知ロボットR11~R14の追跡領域である空港ターミナルAP1を、それぞれの報知ロボットR11~R14が位置する領域ごとに区画したエリアである。
【0052】
図5に図示していないが、空港ターミナルAP1には、空港ターミナルAP1の範囲を撮影することができるカメラが複数台設置されているとする。
【0053】
また、サーバ11は、各エリアA1~A4に位置している報知ロボットR11~R14の位置情報を取得しており、どのエリアにどの報知ロボットが位置しているかを特定することができる。例えば、報知ロボットR11~R14には、ビーコン等の送信機が取り付けられており、空港ターミナルAP1の天井には、送信機からの電波を受信する受信機が取り付けられている。また、サーバ11は、カメラ(
図5では不図示)の位置情報も取得している。このような構成にすることによって、サーバ11は、カメラの位置情報からどのエリアに対象者U1がいるかを特定でき、報知ロボットR11~R14の位置情報から特定した対象者U1がいるエリアに位置する報知ロボットを特定することができる。
【0054】
サーバ11(
図5では不図示)は、カメラ(
図5では不図示)が撮影した画像から荷物L1を置いて離れていく対象者U1を検出する。サーバ11は、対象者U1の対象者情報である「黒い帽子」、「面長」を報知ロボットR11~R14に対して送信する。また、
図5に示すように、対象者U1はエリアA4に位置しているため、サーバ11は、対象者U1を追跡するための追跡信号をエリアA4に位置している報知ロボットR14に対して送信する。
【0055】
報知ロボットR14は、対象者U1の対象者情報である「黒い帽子」、「面長」と、対象者U1を追跡するための追跡信号と、を取得する。報知ロボットR14は、対象者U1の対象者情報である「黒い帽子」、「面長」に基づいて、対象者U1を検出する。
図5に示した例では、対象者U1は、エリアA4内を移動しているため、報知ロボットR14は対象者U1を追跡するように、走行を制御する。報知ロボットR14は、対象者U1のところまで移動すると、対象者U1に対して「荷物を置き忘れています」と声がけを行う。
【0056】
このように、実施形態3に係る報知システムでは、報知ロボットR14が対象者U1を追跡するように走行を制御して声がけを行う。このような構成にすることによって、対象者を見逃さずに追跡することができるため、より確実に荷物を置いて離れた人に対して荷物を置いて離れた旨を報知することができる。
【0057】
図5に示した例では、報知ロボットR14が対象者U1を追跡するのと並行して、カメラ(
図5では不図示)を用いて対象者U1を追跡するように対象者U1を撮影してもよい。
【0058】
図5に示した例では、対象者U1がエリアA4に荷物L1をおいて、エリアA4内を移動している。
図6を参照しながら、対象者U1がエリアA4に荷物L1をおいて、他のエリアに移動する場合を説明する。
図6は、実施形態3に係る報知システムにおける報知ロボットが対象者を追跡する様子を示した模式図である。
図6は、
図5に比べて、対象者U1がエリアA4に荷物L1をおいた後に、エリアA4からエリアA2へとエリアをまたがって移動している点が異なる。
図6に示したそれ以外の構成は、
図5と同様であるため、説明を省略する。なお、
図6では図面の上方向を北方向、左方向を西方向とする。
【0059】
サーバ11(
図6では不図示)は、カメラ(
図6では不図示)が撮影した画像から荷物L1を置いて離れていく対象者U1を検出する。サーバ11は、対象者U1の対象者情報である「黒い帽子」、「面長」を報知ロボットR1~R4に対して送信する。また、
図6に示すように、対象者U1はエリアA4からエリアA2に向かって移動しているため、サーバ11は対象者U1を追跡するための追跡信号を対象者U1の移動先であるエリアA2に位置している報知ロボットR12に対して送信する。
【0060】
報知ロボットR12の追跡及び声かけは、
図5に示した報知ロボットR14と同様であるため、説明を省略する。
【0061】
ここで、サーバ11は、対象者U1の移動方向から対象者U1の移動先であるエリアを特定してもよい。より具体的には、まず、サーバ11は対象者U1を検出することによって、検出した位置を記憶する。この位置を起点に、対象者U1がどの方向に向かって移動をするかを特定する。すなわち、対象者U1の移動方向を特定する。例えば、
図6に示すように、対象者U1が
図6の左方向に向かって移動をする場合、サーバ11は対象者U1の移動方向は、西側に向かった方向とする。これにより、サーバ11は、対象者U1がエリアA4の西側に位置するエリアA2に向かっていると特定する。
【0062】
ここでは、サーバ11が判定する対象者U1の移動方向を方角によって表現する例を説明した。しかし、これに限定されることはなく、対象者U1の移動方向を角度によって表現してもよい。
【0063】
その他の例として、カメラによって撮影した複数フレームにおける移動距離から移動速度を算出し、複数フレームにおけるバウンディングボックスの中心間を結んだベクトルを移動方向として推定してもよい。算出した移動速度と推定された移動方向とから対象者U1の移動先を特定する。サーバ11は、特定した対象者U1の移動先情報を、対象者U1の移動先や移動途中のエリアに位置する報知ロボットに対して送信する。これにより、報知ロボットは、対象者U1の移動先に最短の経路で向かうことができ、対象者U1に対して荷物を置いて離れた旨を報知できる。
【0064】
また、サーバ11は、各エリアA1~A4に位置している報知ロボットR11~R14の位置情報と、カメラ(
図6では不図示)の位置情報と、を取得している。そのため、エリアA4を撮影しているカメラの画像から対象者U1がいなくなり、エリアA2を撮影しているカメラの画像に対象者U1が含まれる場合に、サーバ11は、対象者U1がエリアA2に移動したと判定する。そして、サーバ11は、エリアA2に位置する報知ロボットR12に対して対象者U1を追跡するための追跡信号を送信してもよい。
【0065】
続いて、
図7を参照しながら、サーバ11が対象者U1を検出してから、報知ロボットR12が追跡して声かけを行うまでの処理を説明する。
図7は、実施形態3に係る報知システムにおけるサーバと報知ロボットの処理を示したフローチャートである。
【0066】
図7の処理S1に示すように、サーバ11は、撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者U1を検出する。
図7の処理S1は、
図3に示した処理S1と同様である。次に、
図7の処理S31に示すように、対象者の移動方向から移動先であるエリアを特定する。
図6に示した例では、エリアA2が該当する。次に、
図7の処理S32に示すように、サーバ11は、対象者情報を報知ロボットR11~R14に対して送信する。また、サーバ11は、エリアA2に位置する報知ロボットR12に対して、追跡信号も合わせて送信する。
【0067】
図7の処理S4に示すように、報知ロボット12は、荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得する。次に、
図7の処理S5に示すように、報知ロボット12は、対象者情報に基づいて対象者を検出する。
図7に示した処理S4、及びS5は、
図3に示した処理S4、S5と同様である。次に、
図7の処理S33に示すように、報知ロボットR12は、対象者U1を追跡するように走行を制御する。
図6に示した例では、対象者U1の移動先であるエリアA2に位置するロボットR12が対象者U1を追跡する。そして、
図7の処理S6に示すように、対象者U1に対して荷物を置いて離れた旨を報知する。
図7の処理S6は、
図3に示した処理S6と同様である。
【0068】
このように、実施形態3に係る報知システムでは、対象者U1の移動先である報知ロボットR12が対象者U1を追跡するように走行を制御して声がけを行う。このような構成にすることによって、対象者を見逃さずに追跡することができるため、より確実に荷物を置いて離れた人に対して荷物を置いて離れた旨を報知することができる。
【0069】
図5、
図6に示した例では、追跡領域である空港ターミナルAP1を4分割してエリアA1~A4に区画している。しかし、これに限定されることはなく、例えば、複数階を有する施設の場合、各階ごとに報知ロボットが位置しており、各階ごとに追跡領域を区画してもよい。すなわち、報知ロボットが少なくとも1台含まれるように追跡領域を区画すればよい。
【0070】
上述した実施形態1~3に係る報知システムでは、サーバと報知ロボットから構成されていることを前提に説明したが、サーバ又は報知ロボット単体の構成でもよい。より具体的には、サーバ単体の場合、サーバは、撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、対象者を検出するための対象者情報を、対象者に基づいて対象者に荷物を置いて離れた旨を報知する報知ロボットに対して送信する。一方で、報知ロボット単体の場合、荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得する取得部と、対象者情報に基づいて対象者を検出する検出部と、対象者に荷物を置いて離れた旨を報知する報知部と、を備える。
【0071】
また、上述した実施形態1~3に係る報知システムにおける処理の一部又は全部は、コンピュータプログラムとして実現可能である。このようなプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0072】
以上、本開示を上記実施形態に即して説明したが、本開示は上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
【0073】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
サーバと報知ロボットとを備えた報知システムであって、
前記サーバは、
撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、前記対象者を検出するための対象者情報を前記報知ロボットに対して送信し、
前記報知ロボットは、
前記サーバから受信した前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出し、
検出した前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する、
報知システム。
(付記2)
前記サーバは、前記対象者の特徴を示す特徴量を算出し、
算出した前記特徴量を前記対象者情報として、前記報知ロボットに対して送信する、
付記1に記載の報知システム。
(付記3)
前記報知ロボットは追跡領域を区画したエリアごとにそれぞれ位置しており、
前記サーバは、前記対象者が位置しているエリアの前記報知ロボットに対して、前記対象者を追跡するための追跡信号を送信し、
当該エリアの前記報知ロボットは、前記サーバから取得した前記追跡信号に基づいて前記対象者を追跡するように走行を制御する、
付記1又は2に記載の報知システム。
(付記4)
前記サーバは、前記対象者の移動先であるエリアの前記報知ロボットに対して、前記対象者を追跡するための追跡信号を送信し、
当該エリアの前記報知ロボットは、前記サーバから取得した前記追跡信号に基づいて前記対象者を追跡するように走行を制御する、
付記3に記載の報知システム。
(付記5)
前記サーバは、前記対象者の移動方向から前記対象者の移動先であるエリアを判定する、
付記4に記載の報知システム。
(付記6)
前記サーバは、前記報知ロボットの前記報知に対する前記対象者の発言又は行動を分析する、
付記1又は2に記載の報知システム。
(付記7)
荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得する取得部と、
前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出する検出部と、
前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する報知部と、
を備えた、報知ロボット。
(付記8)
前記対象者情報から前記対象者の特徴を示す特徴量を算出する算出部をさらに備えた、
付記7に記載の報知ロボット。
(付記9)
前記取得部は、対象者を追跡するための追跡信号をさらに取得し、
前記取得した前記追跡信号に基づいて前記対象者を追跡するように走行を制御する走行制御部を備えた、
付記7又は8に記載の報知ロボット。
(付記10)
前記対象者の移動方向から前記対象者の移動先であるエリアを判定する判定部をさらに備え、
前記走行制御部は、前記移動先の対象者を追跡するように走行を制御する、
付記9に記載の報知ロボット。
(付記11)
前記報知部による報知に対する前記対象者の発言又は行動を分析する分析部を備えた、
付記7又は8に記載の報知ロボット。
(付記12)
撮影した画像から荷物を置いて離れていく対象者を検出して、
対象者を検出するための対象者情報に基づいて前記対象者を検出して前記荷物を置いて離れた旨を報知する報知ロボットに対して、前記対象者情報を送信する、
サーバ。
(付記13)
前記対象者の特徴を示す特徴量を算出し、
算出した前記特徴量を前記対象者情報として、前記報知ロボットに対して送信する、
付記12に記載のサーバ。
(付記14)
前記報知ロボットは追跡領域を区画したエリアごとにそれぞれ位置しており、
前記対象者が位置しているエリアの前記報知ロボットに対して、前記対象者を追跡するための追跡信号を送信する、
付記12又は13に記載のサーバ。
(付記15)
前記対象者の移動先であるエリアの前記報知ロボットに対して、前記対象者を追跡するための追跡信号を送信する、
付記14に記載のサーバ。
(付記16)
前記対象者の移動方向から前記対象者の移動先であるエリアを判定する、
付記15に記載のサーバ。
(付記17)
前記報知ロボットの前記報知に対する前記対象者の発言又は行動を分析する、
付記12又は13に記載のサーバ。
(付記18)
荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出し、
前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する、
処理をコンピュータが実行する、
報知方法。
(付記19)
前記対象者情報から前記対象者の特徴を示す特徴量を算出する、
付記18に記載の報知方法。
(付記20)
対象者を追跡するための追跡信号をさらに取得し、
前記取得した前記追跡信号に基づいて前記対象者を追跡するように報知ロボットの走行を制御する、
付記18又は19に記載の報知方法。
(付記21)
前記対象者の移動方向から前記対象者の移動先であるエリアを判定し、
前記移動先の対象者を追跡するように前記報知ロボットの走行を制御する、
付記20に記載の報知方法。
(付記22)
前記報知に対する前記対象者の発言又は行動を分析する、
付記18又は19に記載の報知方法。
(付記23)
荷物を置いて離れていく対象者を検出するための対象者情報を取得し、
前記対象者情報に基づいて前記対象者を検出し、
前記対象者に前記荷物を置いて離れた旨を報知する、
処理をコンピュータに実行させる、
報知プログラム。
(付記24)
前記対象者情報から前記対象者の特徴を示す特徴量を算出する、
付記23に記載の報知プログラム。
(付記25)
対象者を追跡するための追跡信号をさらに取得し、
前記取得した前記追跡信号に基づいて前記対象者を追跡するように報知ロボットの走行を制御する、
付記23又は24に記載の報知プログラム。
(付記26)
前記対象者の移動方向から前記対象者の移動先であるエリアを判定し、
前記移動先の対象者を追跡するように前記報知ロボットの走行を制御する、
付記25に記載の報知プログラム。
(付記27)
前記報知に対する前記対象者の発言又は行動を分析する、
付記23又は24に記載の報知プログラム。
【符号の説明】
【0074】
10 報知システム
11 サーバ
12、R1、R2、R11、R12、R13、R14 報知ロボット
A1、A2、A3、A4 エリア
AP1 空港ターミナル
L1 荷物
U1 対象者
U2、U3、U4 被対象者