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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134455
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】射撃訓練システム
(51)【国際特許分類】
   F41G 3/26 20060101AFI20240926BHJP
   F41J 5/06 20060101ALI20240926BHJP
   F41J 9/02 20060101ALI20240926BHJP
【FI】
F41G3/26
F41J5/06
F41J9/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044771
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 邦子
(72)【発明者】
【氏名】藤原 孝則
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 和幸
(72)【発明者】
【氏名】西野 真由
(57)【要約】
【課題】 実弾の射撃訓練で、訓練者に標的が射撃対象か否かを瞬時に識別させ、訓練成果を評価及び管理できる射撃訓練システムを提供する。
【解決手段】 標的を現出させる複数の標的装置3と、標的装置3を制御する制御装置1とを有し、実弾を用いて射撃訓練を行う際に、制御装置1には標的装置3と無線通信を行う無線通信部2が接続され、標的装置3は、標的となる標的板31の第1面又は第2面を現出させる駆動部32と、標的板31への弾の通過を検出する検出器33と、駆動部32への制御データを無線通信部2から受信し、検出器33での検出データを無線通信部2に送信する無線中継部34とを有し、制御装置1は、駆動部32への制御データを生成して、無線通信部2を介して無線中継部34に送信させ、無線中継部34からの検出データを、無線通信部2を介して受信して標的装置単位に検出データを管理する射撃訓練システムである。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
標的を現出させる複数の標的装置と、前記標的装置を制御する制御装置とを有し、実弾を用いて射撃訓練を行う射撃訓練システムであって、
前記制御装置には前記標的装置と無線通信を行う無線通信部が接続され、
前記標的装置は、標的となる標的板の第1面又は第2面を現出させる駆動部と、前記標的板への弾の通過を検出する検出器と、前記駆動部への制御データを前記無線通信部から受信し、前記検出器での検出データを前記無線通信部に送信する無線中継部とを有し、
前記制御装置は、前記駆動部への制御データを生成して、前記無線通信部を介して前記無線中継部に送信させ、前記無線中継部からの検出データを、前記無線通信部を介して受信して標的装置単位に前記検出データを管理することを特徴とする射撃訓練システム。
【請求項2】
前記制御装置は、射撃訓練の内容に応じて当該射撃訓練の特定時間における前記駆動部への制御データの組を予め生成しておき、前記特定時間に合わせて当該制御データを、前記無線通信部を介して前記無線中継部に送信し、前記無線中継部からの前記制御データに基づいて前記駆動部を制御することを特徴とする請求項1記載の射撃訓練システム。
【請求項3】
前記制御装置は、表示部に、前記標的装置毎に特定の時間枠内での現出を帯状で表示させ、当該帯状内に第1面又は第2面を表示し、前記特定の時間枠内で弾の通過があれば、当該弾の通過時間に対応する位置にマークを表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の射撃訓練システム。
【請求項4】
前記制御装置は、表示部に、前記検出器での検出データの弾の通過位置の情報と標的板の現出の時間の情報に基づき、第1面又は第2面について、前記標的板に実弾が当たったか否かを判定して、当該標的を模した図に着弾を表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の射撃訓練システム。
【請求項5】
前記制御装置は、標的の中心位置を変化させると、当該標的を模した図で中心位置が変更になり、当該図において着弾を表示させることを特徴とする請求項4記載の射撃訓練システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、実弾を用いた射撃訓練システムに係り、特に、訓練者に標的を瞬時に識別させて、射撃訓練の成果を管理する射撃訓練システムに関する。
【背景技術】
【0002】
[従来の技術]
従来の射撃訓練システムは、射場に納入され、訓練の準備から訓練の実施、訓練の評価までを行うシステムである。
訓練の手段は、実弾を用いる場合と、実弾を模したレーザーを用いる場合がある。
レーザーの場合は、安全性が高く、扱い易く、弾の消費がないため、以前はレーザーを用いることが多かったが、最近は、より実戦に近い訓練をするため、実弾を用いた訓練も増えている。
【0003】
射撃訓練には射撃対象となるものと、射撃してはならないものを判断する訓練があり、例えば、敵がペイントされた標的(射撃対象となるもの)と一般人(射撃してはならないもの)がペイントされた標的を用意し、これらの標的を混ぜ、訓練中に何度も起き上がり(現出)と倒れる(隠れ)を繰り返し、現出時に射撃者に瞬時に判断させることが行われる。
【0004】
従来の標的装置では、特に実弾訓練の場合、標的にペイントされている対象が変化しないため、訓練中に訓練者が配置を覚えてしまい、時間経過と共に有効な状況判断ができなくなっていた。
【0005】
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開2011-058756号公報「標的装置」(特許文献1)がある。
特許文献1には、標的装置が現出する時点で敵味方の識別を訓練者に判断させるものであるが、レーザーを用いた訓練を想定しているため、実弾を用いた訓練では表示部が破壊されてしまうものとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011-058756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の射撃訓練システムでは、実弾を用いた射撃訓練で、標的を訓練者に瞬時に識別させる訓練を適正に行わせて訓練成果を評価及び管理できるものとはなっていないという問題点があった。
【0008】
尚、特許文献1には、実弾の射撃訓練で、訓練者に瞬時に標的を識別させる訓練を適正に行わせて、訓練成果を評価及び管理する構成の記載がない。
【0009】
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、実弾の射撃訓練で、訓練者に瞬時に標的を識別させる訓練を適正に行わせて、訓練成果を評価及び管理できる射撃訓練システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、標的を現出させる複数の標的装置と、標的装置を制御する制御装置とを有し、実弾を用いて射撃訓練を行う射撃訓練システムであって、制御装置には標的装置と無線通信を行う無線通信部が接続され、標的装置が、標的となる標的板の第1面又は第2面を現出させる駆動部と、標的板への弾の通過を検出する検出器と、駆動部への制御データを無線通信部から受信し、検出器での検出データを無線通信部に送信する無線中継部とを有し、制御装置が、駆動部への制御データを生成して、無線通信部を介して無線中継部に送信させ、無線中継部からの検出データを、無線通信部を介して受信して標的装置単位に検出データを管理することを特徴とする。
【0011】
本発明は、上記射撃訓練システムにおいて、制御装置が、射撃訓練の内容に応じて当該射撃訓練の特定時間における駆動部への制御データの組を予め生成しておき、特定時間に合わせて当該制御データを、無線通信部を介して無線中継部に送信し、無線中継部からの制御データに基づいて駆動部を制御することを特徴とする。
【0012】
本発明は、上記射撃訓練システムにおいて、制御装置が、表示部に、標的装置毎に特定の時間枠内での現出を帯状で表示させ、当該帯状内に第1面又は第2面を表示し、特定の時間枠内で弾の通過があれば、当該弾の通過時間に対応する位置にマークを表示させることを特徴とする。
【0013】
本発明は、上記射撃訓練システムにおいて、制御装置が、表示部に、検出器での検出データの弾の通過位置の情報と標的板の現出の時間の情報に基づき、第1面又は第2面について、標的板に実弾が当たったか否かを判定して、当該標的を模した図に着弾を表示させることを特徴とする。
【0014】
本発明は、上記射撃訓練システムにおいて、制御装置が、標的の中心位置を変化させると、当該標的を模した図で中心位置が変更になり、当該図において着弾を表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、標的を現出させる複数の標的装置と、標的装置を制御する制御装置とを有し、実弾を用いて射撃訓練を行う射撃訓練システムであって、制御装置には標的装置と無線通信を行う無線通信部が接続され、標的装置が、標的となる標的板の第1面又は第2面を現出させる駆動部と、標的板への弾の通過を検出する検出器と、駆動部への制御データを無線通信部から受信し、検出器での検出データを無線通信部に送信する無線中継部とを有し、制御装置が、駆動部への制御データを生成して、無線通信部を介して無線中継部に送信させ、無線中継部からの検出データを、無線通信部を介して受信して標的装置単位に検出データを管理する射撃訓練システムとしているので、実弾の射撃訓練で、訓練者に標的を瞬時に識別させ、訓練成果を評価及び管理できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本システムの概略構成図である。
図2】標的装置の概略構成図である。
図3】標的制御と着弾管理のイメージ図である。
図4】着弾結果を示す図である。
図5】標的に対する弾の通過位置を示す説明図である。
図6】標的の中心位置の変更を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る射撃訓練システム(本システム)は、標的を現出させる複数の標的装置と、標的装置を制御する制御装置とを有し、実弾を用いて射撃訓練を行うものであって、制御装置には標的装置と無線通信を行う無線通信部が接続され、標的装置は、標的となる標的板の第1面又は第2面を現出させる駆動部と、標的板への弾の通過を検出する検出器と、駆動部への制御データを無線通信部から受信し、検出器での検出データを無線通信部に送信する無線中継部とを有し、制御装置は、駆動部への制御データを生成して、無線通信部を介して無線中継部に送信させ、無線中継部からの検出データを、無線通信部を介して受信して標的装置単位に検出データを管理するものであり、実弾の射撃訓練で、訓練者に標的を瞬時に識別させ、訓練成果を評価及び管理できるものである。
【0018】
[本システム:図1
本システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、本システムの概略構成図である。
本システムは、図1に示すように、制御装置1と、無線通信部2と、標的装置3とを有している。
標的装置3は複数設置され、無線通信部2と無線通信を行い、無線通信部2は制御装置1に接続している。
そして、訓練者は、標的装置3に対して実弾の訓練を行う。
【0019】
本システムでの処理の概略は、制御装置1が標的装置3の標的板の現出(起き上がって訓練者が射撃できる状態にすること)を制御し、射撃結果のデータを無線通信により標的装置3から無線通信部2を経由して制御装置1に送信し、制御装置1に標的の着弾状態を表示させて射撃結果を管理するものである。
尚、標的装置3は、可搬型で訓練毎に配置を変更できるものである。
【0020】
[本システムの各部]
次に、本システムの各部について説明する。
[制御装置1]
制御装置1は、制御部11と、記憶部12と、インタフェース部13と、表示部14と、操作部15とを有する装置で、コンピュータ装置を想定している。
制御装置1は、記憶部12に記憶された処理プログラムを制御部11で実行することで特徴的な機能を実現しており、標的装置3の駆動を制御すると共に射撃訓練の管理と評価を行うものである。
【0021】
インタフェース部13は、表示部14、操作部15、無線通信部2に接続するインタフェース部であり、表示部14には射撃訓練の管理及び評価に関する情報が表示され、操作部15では射撃訓練に関する指示等が入力されるものである。
制御装置1における具体的な処理については後述する。
【0022】
[無線通信部2]
無線通信部2は、制御装置1のインタフェース部13に有線で接続し、標的装置3の無線中継部34に無線で接続し、制御装置1と標的装置3との間でデータ通信を行うものである。
【0023】
[標的装置3:図2
標的装置3について図2を参照しながら説明する。図2は、標的装置の概略構成図である。
標的装置3は、図2に示すように、標的板31と、駆動部32と、検出器33と、無線中継部34とを有している。
【0024】
[標的板31]
標的板31は、表(第1面)と裏(第2面)の両方に射撃対象者が描画(ペイント)され、例えば、第1面には射撃すべき対象者(敵)が、第2面には射撃すべきではない対象者(一般人)が描画されている。
【0025】
また、標的板31は、支持軸31aが駆動部32に接続されており、駆動部32によって倒れている状態から起き上がり(現出させ)、起き上がった状態から倒れた状態(隠れ)にするよう制御される。
更に、現出の際に、場合によって支持軸31aが回転して標的板31の面を変更できるようになっている。
【0026】
尚、標的板31は、射撃により破損するのでベニヤ板で形成される。また、標的板31にペイントするのではなく、絵を描いた紙を貼付けてもよい。
図2では、標的板31を表裏の平面としたが、三角柱形状の三面体又は四角柱形状の四面体としてもよい。三面体又は四面体の場合、敵と一般人は混在させるものとする。
【0027】
[駆動部32]
駆動部32は、無線中継部34から入力される制御データに基づき標的板31の現出を制御し、制御データの内容によっては標的板31の面を変更するよう標的板31の支持軸31aを回転させる。
【0028】
[検出器33]
検出器33は、弾の通過位置を衝撃波で検出し、弾の通過位置のデータを、無線中継部34、無線通信部2を経由して制御装置1に送信する。
【0029】
[無線中継部34]
無線中継部34は、無線通信部2からの駆動制御の制御データを受信し、駆動部32に出力し、検出器33からの弾の通過位置データを入力し、無線通信部2に送信する。
【0030】
[射撃訓練処理]
射撃訓練処理について説明する。
本システムでは、標的装置3の標的板31の一方の面に敵がペイントされ、他方の面に一般人がペイントされ、駆動部32がいずれかの面を現出させるようにしているので、訓練者に状況判断を瞬時に行わせることができ、効果的な訓練を実現できるものである。
【0031】
[標的制御と着弾管理:図3
標的制御と着弾管理のイメージについて、図3を参照しながら説明する。図3は、標的制御と着弾管理のイメージ図である。尚、この図3を制御装置1の表示部14に表示させるようにしてもよい。
標的制御と着弾管理は、図3に示すように、5台の標的装置(1)~(5)について、縦軸に標的装置番号を配置し、横軸に時間(経過時間)t1~t5を配置し、標的板31を現出させた場合は薄いグレーの帯状で表示すると共に、その帯状の枠内に「表面」又は「裏面」の状態を表示している。尚、tの単位時間は、例えば5秒にしている。よって、t1~t5は、25秒の時間となる。また、標的板31の「表面」には敵がペイントされ、「裏面」には一般人がペイントされている。
【0032】
更に、図3では、弾が通過した時間には二重丸が表示されている。
例えば、時間t1において、標的装置(1)は、標的板31が「表面」の現出状態で弾が通過し、標的装置(3)は、標的板31が隠れ状態で弾が通過し、標的装置(5)は、標的板31が隠れ状態になっても弾が検出器33の検出範囲を通過しなかったことを示している。尚、標的装置(2)(4)は、標的板31が現出していない。
【0033】
また、時間t3において、標的装置(1)は、標的板31が「裏面」の現出状態で弾が通過しており、これは一般人がペイントされた標的板31に弾が発射されたことになり、誤って射撃されたものである。
【0034】
また、図3では、標的板31が現出した状態に対する弾の発射時間を示しているに過ぎないので、弾が標的板31に当たったか否かまで示していない。但し、標的板31に当たったか否かは検出器33の弾の通過位置データで判別できるので、その通過位置データに基づいて当たった場合は二重丸に色を付けるか、別の形状、例えば二重の三角又は四角で表示するようにしてもよい。
【0035】
尚、訓練では、数十の標的を短い時間で現出させるため、予め標的装置3への制御情報(制御データの組)を時間の経過に従って送信するようプログラム化しておき、制御装置1が当該プログラムに従って組の制御データを標的装置3に順次送信して、標的装置3を制御するものである。
【0036】
[着弾結果:図4
次に、着弾結果について図4を参照しながら説明する。図4は、着弾結果を示す図である。
図4に示すように、縦軸に時間順のシリアル番号が付与され、標的装置の番号に対して座標xの値、座標yの値、訓練時間(時:分:秒:ミリ秒)、標的の表裏の情報が示されている。尚、訓練時間は、弾が通過した時刻である。
【0037】
訓練時間によって、標的板31が「表面」(敵)で現出している状態か隠れている状態かを判別し、現出状態で弾の通過位置の座標x,yで標的板31の領域を通過したか否かで、標的板31に当たったか否かを判定する。
尚、図4に標的に当たった(着弾した)か否かの着弾情報をシリアル番号に対応して表示するようにしてもよい。
【0038】
[標的表示:図5
次に、標的に対する弾の通過位置について図5を参照しながら説明する。図5は、標的に対する弾の通過位置を示す説明図である。
例えば、図5に示すように、標的装置1に対する弾の通過位置を制御装置1の表示部14に表示するようにしてもよい。
【0039】
図5では、標的板31に対して弾の発射順に番号が付され、「表面」現出で弾が通過した位置(状況1の位置)と、「表面」が隠れて弾が通過した位置(状況2の位置)と、「裏面」現出で弾が通過した位置(状況3の位置)と、「裏面」が隠れて弾が通過した位置(状況4の位置)が示されている。
【0040】
上記の弾の位置については、状況が同じものは同じ色又はマークとして識別できるようにしている。
図5では、弾(1)が状況1の位置に、弾(2)が状況2の位置に、弾(3)が状況3の位置に、弾(4)が状況4の位置に該当している。
【0041】
[標的の中心位置の変更:図6
標的の中心位置を右肩、頭部に変更して着弾を評価することも可能である。図6は、標的の中心位置の変更を示す説明図である。
例えば、図6に示すように、点線で表す標的の中心位置を頭部に変更した場合、図5に示した標的の中心位置を頭部に変更して着弾を評価、管理することができる。
【0042】
[実施の形態の効果]
本システムによれば、標的を現出させる複数の標的装置3と、標的装置3を制御する制御装置1とを有し、実弾を用いて射撃訓練を行う際に、制御装置1には標的装置3と無線通信を行う無線通信部2が接続され、標的装置3は、標的となる標的板31の第1面又は第2面を現出させる駆動部32と、標的板31への弾の通過を検出する検出器33と、駆動部32への制御データを無線通信部2から受信し、検出器33での検出データを無線通信部2に送信する無線中継部34とを有し、制御装置1は、駆動部32への制御データを生成して、無線通信部2を介して無線中継部34に送信させ、無線中継部34からの検出データを、無線通信部2を介して受信して標的装置単位に検出データを管理するものであり、実弾の射撃訓練で、訓練者に標的を瞬時に識別させ、訓練成果を評価及び管理できる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、実弾の射撃訓練で、訓練者に標的を識別させ、訓練成果を評価及び管理できる射撃訓練システムに好適である。
【符号の説明】
【0044】
1…制御装置、 2…無線通信部、 3…標的装置、 11…制御部、 12…記憶部、 13…インタフェース部、 14…表示部、 15…操作部、 31…標的板、 31a…支持軸、 32…駆動部、 33…検出器、 34…無線中継部
図1
図2
図3
図4
図5
図6