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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134473
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20240926BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20240926BHJP
   B65H 5/38 20060101ALI20240926BHJP
【FI】
G03G21/00 530
G03G21/16 104
B65H5/38
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044792
(22)【出願日】2023-03-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003812
【氏名又は名称】弁理士法人いくみ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡部 祐介
【テーマコード(参考)】
2H171
2H270
3F101
【Fターム(参考)】
2H171FA03
2H171FA19
2H171FA22
2H171GA23
2H171JA17
2H171JA21
2H171JA33
2H171JA42
2H171MA20
2H171QA04
2H171QA08
2H171QB15
2H171QB32
2H171QC05
2H171QC36
2H171SA10
2H171SA12
2H171SA15
2H171SA18
2H171SA22
2H171SA26
2H171SA31
2H171SA32
2H171WA18
2H270SA09
2H270SB13
2H270SB17
2H270SB20
2H270SB23
2H270SB24
2H270SC08
2H270SC14
2H270ZC03
3F101FA00
3F101FB04
3F101FB05
3F101FE01
3F101LA01
3F101LA03
3F101LB03
(57)【要約】
【課題】シートガイドフレームが回路基板の下方に位置する構成において、定着装置を通過して感光ドラムに向かって再搬送されるシートを冷却できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】
画像形成装置1は、第1フレーム13Aと、第2フレーム13Bと、回路基板11と、シートガイドフレーム12と、ファン16とを備える。シートガイドフレーム12は、回路基板11の下方に位置する。定着装置9を通過し、感光ドラム4Yに向かって再搬送されるシートSは、回路基板11とシートガイドフレーム12との間の第2空間102を通る。ファン16は、第1フレーム13Aに対して回路基板11の反対側の第3空間103内に位置する。第1フレーム13Aは、第2空間102と第3空間103とを通じさせる第2通気口134Aを有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体筐体と、
前記本体筐体内に位置し、上下方向に延びる第1フレームと、
前記本体筐体内に位置し、かつ、前記第1フレームから第1方向に離れて位置し、上下方向に延びる第2フレームと、
前記第1方向において前記第1フレームと前記第2フレームとの間に位置し、前記第1方向に延びる軸について回転可能な感光ドラムと、
前記第1方向において前記第1フレームと前記第2フレームとの間に位置し、前記第1方向および前記上下方向と交差する第2方向において前記感光ドラムから離れて位置する定着装置と、
前記第1方向において前記第1フレームと前記第2フレームとの間に位置し、かつ、前記定着装置の下方の第1空間内に位置する回路基板と、
前記第1方向において前記第1フレームと前記第2フレームとの間に位置し、かつ、前記回路基板の下方に位置するシートガイドフレームであって、前記定着装置を通過したシートであって前記回路基板と前記シートガイドフレームとの間の第2空間を通って前記感光ドラムに向かって再搬送されるシートをガイド可能なシートガイドフレームと、
前記第1方向において前記第1フレームに対して前記回路基板の反対側の第3空間内に位置するファンと、
を備え、
前記第1フレームは、前記第1空間と前記第3空間とを通じさせる第1通気口と、前記第2空間と前記第3空間とを通じさせる第2通気口と、を有する、画像形成装置。
【請求項2】
前記本体筐体は、開口を有し、
前記シートガイドフレームは、前記第2方向において、前記開口を通って前記本体筐体に対して着脱可能であり、
前記第2通気口は、前記第2方向に延びるスリットである、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記シートガイドフレームが前記本体筐体に対して着脱される場合に、前記第1フレームは、前記シートガイドフレームをガイド可能である、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2通気口を覆うフィルタを、さらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2フレームは、前記第2空間と通じる第3通気口を有する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1方向において前記第2フレームに対して前記回路基板の反対側に位置し、前記第2フレームに支持されるギア列を有し、
前記ギア列の一部は、前記第1方向において、前記第3通気口に重なる、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1方向において前記第2フレームに対して前記第1フレームの反対側に位置し、かつ、前記第2方向において前記定着装置から離れて位置し、温度を測定可能な温度センサと、
前記本体筐体内の相対湿度を測定可能な湿度センサと、
制御装置と、
をさらに備え、
前記制御装置は、
前記温度センサで測定された温度が第1温度以上、かつ、前記湿度センサで測定された湿度が第1湿度以上である場合、または、前記温度センサで測定された温度が前記第1温度よりも低い第2温度以下、かつ、前記湿度センサで測定された湿度が前記第1湿度よりも低い第2湿度以下である場合、前記ファンを第1速度で回転させ、
前記温度センサで測定された温度が前記第2温度以下、かつ、前記湿度センサで測定された湿度が前記第1湿度以上である場合、前記ファンを停止させ、
前記温度センサで測定された温度が前記第1温度以上、かつ、前記湿度センサで測定された湿度が前記第2湿度以下である場合、前記ファンを、前記第1速度よりも速い第2速度で回転させる、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記定着装置の上方の空間内の空気を排気する第2ファンを、さらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、感光ドラムと、定着装置と、回路基板と、シートガイドフレームとを備える。回路基板は、定着装置の下方に位置する。シートガイドフレームは、回路基板の下方に位置する。シートガイドフレームは、定着装置を通過したシートであって回路基板とシートガイドフレームとの間を通って感光ドラムに向かって再搬送されるシートをガイド可能である(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-102434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるような画像形成装置では、定着装置を通過したシートが回路基板とシートガイドフレームとの間の再搬送経路を通る。
【0005】
そのため、回路基板からの熱によって再搬送経路内の温度が上昇すると、定着装置を通過したシートの温度が再搬送経路内で下がらず、定着装置を通過したシートが、過度に高い温度のまま感光ドラムに再搬送されてしまう可能性がある。
【0006】
定着装置を通過したシートが過度に高い温度のまま感光ドラムに再搬送されてしまうと、画質が低下する可能性がある。
【0007】
そこで、本開示の目的は、シートガイドフレームが回路基板の下方に位置する構成において、定着装置を通過して感光ドラムに向かって再搬送されるシートを冷却できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本開示の画像形成装置は、本体筐体と、第1フレームと、第2フレームと、感光ドラムと、定着装置と、回路基板と、シートガイドフレームと、ファンと、を備える。第1フレームは、本体筐体内に位置する。第1フレームは、上下方向に延びる。第2フレームは、本体筐体内に位置し、かつ、第1フレームから第1方向に離れて位置する。第2フレームは、上下方向に延びる。感光ドラムは、第1方向において、第1フレームと第2フレームとの間に位置する。感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能である。定着装置は、第1方向において、第1フレームと第2フレームとの間に位置する。定着装置は、第2方向において感光ドラムから離れて位置する。第2方向は、第1方向および上下方向と交差する。回路基板は、第1方向において、第1フレームと第2フレームとの間に位置し、かつ、定着装置の下方の第1空間内に位置する。シートガイドフレームは、第1方向において、第1フレームと第2フレームとの間に位置し、かつ、回路基板の下方に位置する。シートガイドフレームは、定着装置を通過したシートであって回路基板とシートガイドフレームとの間の第2空間を通って感光ドラムに向かって再搬送されるシートをガイド可能である。ファンは、第1方向において、第1フレームに対して回路基板の反対側の第3空間内に位置する。
【0009】
第1フレームは、第1通気口と、第2通気口と、を有する。第1通気口は、第1空間と第3空間とを通じさせる。第2通気口は、第2空間と第3空間とを通じさせる。
【0010】
このような構成によれば、再搬送されるシートが通る第2空間は、第2通気口を介して、ファンが配置されている第3空間と通じる。
【0011】
そのため、回路基板からの熱によって第2空間内の温度が上がったとしても、ファンによって、第2空間内の温度を下げることができる。
【0012】
その結果、定着装置を通過して感光ドラムに向かって再搬送されるシートを冷却できる。
【0013】
(2)本体筐体は、開口を有する。シートガイドフレームは、第2方向において、開口を通って本体筐体に対して着脱可能であってもよい。第2通気口は、第2方向に延びるスリットであってもよい。
【0014】
(3)シートガイドフレームが本体筐体に対して着脱される場合に、第1フレームは、シートガイドフレームをガイド可能であってもよい。
【0015】
(4)画像形成装置は、第2通気口を覆うフィルタを、さらに備えてもよい。
【0016】
このような構成によれば、第2空間内の紙粉等が第3空間に入ってしまうことを、フィルタによって抑制できる。
【0017】
(5)第2フレームは、第3通気口を有してもよい。第3通気口は、第2空間と通じる。
【0018】
このような構成によれば、第3通気口を通して、第2空間内に外気を導入できる。
【0019】
(6)画像形成装置は、ギア列を有してもよい。ギア列は、第1方向において、第2フレームに対して回路基板の反対側に位置する。ギア列は、第2フレームに支持される。ギア列の一部は、第1方向において、第3通気口に重なってもよい。
【0020】
このような構成によれば、画像形成装置の駆動音が第2空間および第3通気口を通して外部に伝わってしまうことを、ギア列によって抑制できる。
【0021】
(7)画像形成装置は、温度センサと、湿度センサと、制御装置と、をさらに備えてもよい。温度センサは、第1方向において、第2フレームに対して第1フレームの反対側に位置し、かつ、第2方向において定着装置から離れて位置する。温度センサは、温度を測定可能である。湿度センサは、本体筐体内の相対湿度を測定可能である。
【0022】
制御装置は、温度センサで測定された温度が第1温度以上、かつ、湿度センサで測定された湿度が第1湿度以上である場合、または、温度センサで測定された温度が第1温度よりも低い第2温度以下、かつ、湿度センサで測定された湿度が第1湿度よりも低い第2湿度以下である場合、ファンを第1速度で回転させてもよい。
【0023】
制御装置は、温度センサで測定された温度が第2温度以下、かつ、湿度センサで測定された湿度が第1湿度以上である場合、ファンを停止させてもよい。
【0024】
制御装置は、温度センサで測定された温度が第1温度以上、かつ、湿度センサで測定された湿度が第2湿度以下である場合、ファンを、第1速度よりも速い第2速度で回転させてもよい。
【0025】
このような構成によれば、制御装置は、温度センサで測定された温度が第1温度以上、かつ、湿度センサで測定された湿度が第1湿度以上である場合、ファンを第1速度で回転させる。
【0026】
温度センサで測定された温度が第1温度以上であると、定着装置を通過したシートが過度に高い温度のまま感光ドラムに再搬送されてしまう可能性がある。
【0027】
そこで、制御装置は、ファンを第1速度で回転させる。これにより、第2空間内の温度を下げて、第2空間内を通るシートを冷却できる。
【0028】
その結果、再搬送されたシートに対する印刷において、画質の低下を抑制できる。
【0029】
また、制御装置は、温度センサで測定された温度が第2温度以下、かつ、湿度センサで測定された湿度が第2湿度以下である場合、ファンを第1速度で回転させる。
【0030】
この場合、定着装置を通過したシートが過度に高い温度のまま感光ドラムに再搬送されてしまう可能性は低い。しかし、定着装置で加熱されたことにより、シートが過度に乾燥している可能性がある。
【0031】
そこで、制御装置は、ファンを第1速度で回転させる。これにより、シートに外気を接触させて、シートの含水率を調節できる。
【0032】
その結果、再搬送されたシートに対する印刷において、画質の低下を抑制できる。
【0033】
また、制御装置は、温度センサで測定された温度が第1温度以上、かつ、湿度センサで測定された湿度が第2湿度以下である場合、ファンを、第1速度よりも速い第2速度で回転させる。
【0034】
この場合、定着装置を通過したシートが過度に高い温度のまま感光ドラムに再搬送されてしまう可能性があるだけでなく、定着装置で加熱されたことにより、シートが過度に乾燥している可能性がある。
【0035】
そこで、制御装置は、ファンを、第1速度よりも速い第2速度で回転させる。これにより、シートを冷却するとともに、シートに外気を接触させて、シートの含水率を調節できる。
【0036】
その結果、再搬送されたシートに対する印刷において、画質の低下を抑制できる。
【0037】
また、制御装置は、温度センサで測定された温度が第2温度以下、かつ、湿度センサで測定された湿度が第1湿度以上である場合、ファンを停止させる。
【0038】
この場合、再搬送されるシートの温度および含水率は、画質が低下する可能性が低い範囲である。そのため、制御装置は、ファンを停止させる。
【0039】
その結果、省エネルギー化を図ることができる。
【0040】
(8)画像形成装置は、第2ファンを、さらに備えてもよい。第2ファンは、定着装置の上方の空間内の空気を排気する。
【発明の効果】
【0041】
本開示の画像形成装置によれば、シートガイドフレームが回路基板の下方に位置する構成において、定着装置を通過して感光ドラムに向かって再搬送されるシートを冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1図1は、画像形成装置の概略構成図である。
図2図2は、図1に示す画像形成装置の断面図であって、図4のA-A線に相当する断面図である。
図3図3は、図1に示すシートガイドフレームの着脱を説明するための説明図である。
図4図4は、図2に示す第1フレームの、第1方向の一方側から見た側面図である。
図5図5は、図3とともにシートガイドフレームの着脱を説明するための説明図であって、シートガイドフレームおよび第1フレームの斜視図である。
図6図6は、図2に示す第2フレームの、第1方向の他方側から見た側面図である。
図7図7は、ファンの制御について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0043】
1.画像形成装置1の概略
図1を参照して、画像形成装置1の概略について説明する。
【0044】
画像形成装置1は、本体筐体2と、シート収容部3と、複数の感光ドラム4Y,4M,4C,4Kと、複数の帯電装置5Y,5M,5C,5Kと、露光装置6と、複数の現像カートリッジ7Y,7M,7C,7Kと、転写装置8と、定着装置9とを備える。
【0045】
1.1 本体筐体2
本体筐体2は、シート収容部3と、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kと、帯電装置5Y,5M,5C,5Kと、露光装置6と、現像カートリッジ7Y,7M,7C,7Kと、転写装置8と、定着装置9とを収容する。
【0046】
1.2 シート収容部3
シート収容部3は、シートSを収容可能である。シート収容部3内のシートSは、シート収容部3から感光ドラム4Yに向かって搬送される。シートSは、例えば、印刷用紙である。本実施形態では、シート収容部3は、本体筐体2に対して引き出し可能なシートカセットである。シート収容部3が本体筐体2に装着された状態で、シート収容部3は、本体筐体2の下端部に位置する。
【0047】
1.3 感光ドラム4Y,4M,4C,4K
シート収容部3が本体筐体2に装着された状態で、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kは、シート収容部3の上方に位置し、かつ、露光装置6の下方に位置する。言い換えると、シート収容部3が本体筐体2に装着された状態で、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kは、上下方向において、シート収容部3と露光装置6との間に位置する。
【0048】
感光ドラム4Yは、第1方向に延びる。感光ドラム4Yは、軸A1について回転可能である。軸A1は、第1方向に延びる。
【0049】
感光ドラム4M,4C,4Kのそれぞれについての説明は、感光ドラム4Yについての説明と同様である。そのため、感光ドラム4M,4C,4Kについての説明は、省略される。感光ドラム4Y,4M,4C,4Kは、第2方向に並ぶ。第2方向は、上下方向および第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、上下方向および第1方向と直交する。
【0050】
1.4 帯電装置5Y,5M,5C,5K
帯電装置5Yは、感光ドラム4Yを帯電させる。本実施形態では、帯電装置5Yは、スコロトロン型帯電器である。帯電装置5Yは、帯電ローラであってもよい。
【0051】
帯電装置5Mは、感光ドラム4Mを帯電させる。帯電装置5Cは、感光ドラム4Cを帯電させる。帯電装置5Kは、感光ドラム4Kを帯電させる。帯電装置5M,5C,5Kのそれぞれについての説明は、帯電装置5Yについての説明と同様である。そのため、帯電装置5M,5C,5Kについての説明は、省略される。
【0052】
1.5 露光装置6
露光装置6は、帯電装置5Yによって帯電された感光ドラム4Yを露光する。本実施形態では、露光装置6は、レーザースキャンユニットである。露光装置6は、感光ドラム4Yだけでなく、感光ドラム4M,4C,4Kも露光可能である。露光装置6は、LEDアレイを有する露光ヘッドであってもよい。
【0053】
1.6 現像カートリッジ7Y,7M,7C,7K
現像カートリッジ7Y,7M,7C,7Kのそれぞれは、本体筐体2に着脱可能である。現像カートリッジ7Yは、現像筐体71Yと、現像ローラ72Yとを有する。
【0054】
現像筐体71Yは、トナーを収容する。
【0055】
現像ローラ72Yは、現像筐体71Yに支持される。現像カートリッジ7Yが本体筐体2に装着された状態で、現像ローラ72Yは、現像筐体71Y内のトナーを感光ドラム4Yに供給可能である。現像ローラ72Yは、第1方向に延びる。現像ローラ72Yは、軸A2について回転可能である。軸A2は、第1方向に延びる。
【0056】
現像カートリッジ7M,7C,7Kのそれぞれについての説明は、現像カートリッジ7Yについての説明と同様である。そのため、現像カートリッジ7M,7C,7Kについての説明は、省略される。
【0057】
1.7 転写装置8
転写装置8は、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kの下方に位置する。転写装置8は、ベルト81と、複数の転写ローラ82Y,82M,82C,82Kとを有する。
【0058】
ベルト81は、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kと接触する。ベルト81は、シート収容部3からのシートSを、定着装置9に向けて搬送する。
【0059】
転写ローラ82Yは、感光ドラム4Y上のトナーを、ベルト81によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ82Mは、感光ドラム4M上のトナーを、ベルト81によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ82Cは、感光ドラム4C上のトナーを、ベルト81によって搬送されているシートSに転写する。転写ローラ82Kは、感光ドラム4K上のトナーを、ベルト81によって搬送されているシートSに転写する。
【0060】
1.8 定着装置9
定着装置9は、第2方向において、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kから離れて位置する。定着装置9は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧して、シートSにトナーを定着させる。定着装置9を通過したシートSは、本体筐体2の上面に排出される。
【0061】
2.画像形成装置1の詳細
図1から図6を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
【0062】
図1および図2に示すように、画像形成装置1は、回路基板11と、シートガイドフレーム12と、第1フレーム13Aと、フィルタ14と、第2フレーム13Bと、ギア列15と、ファン16と、第2ファン17とをさらに備える。
【0063】
(1)回路基板11
図1に示すように、回路基板11は、定着装置9の下方に位置する。回路基板11は、定着装置9の下方の第1空間101内に位置する。回路基板11は、商用電源から入力された電力の電圧を変換可能な低圧電源基板である。
【0064】
(2)シートガイドフレーム12
シートガイドフレーム12は、感光ドラム4Yに再搬送されるシートSを、ガイド可能である。「再搬送されるシートS」とは、定着装置9を通過したシートSであって、本体筐体2の上面に排出されずに、図1に破線で示すように、回路基板11とシートガイドフレーム12との間の第2空間102を通って、感光ドラム4Yに向かって再搬送されるシートSである。
【0065】
シートガイドフレーム12は、本体筐体2に対して着脱可能である。
【0066】
詳しくは、図3に示すように、本体筐体2は、開口21を有する。本体筐体2は、第2方向において、第1壁2Aと、第2壁2Bとを有する。第1壁2Aは、第2方向における本体筐体2の一方側の端部に位置する。第1壁2Aは、上下方向および第1方向に延びる。第2壁2Bは、第2方向における本体筐体2の他方側の端部に位置する。第2壁2Bは、第2方向において、第1壁2Aから離れて位置する。定着装置9は、第2方向において、感光ドラム4Yと第2壁2Bとの間に位置する。第2壁2Bは、開口21を有する。
【0067】
シートガイドフレーム12は、第2方向において、開口21を通って本体筐体2に対して着脱可能である。
【0068】
なお、シートガイドフレーム12は、本体カバー22を有する。図1に示すように、シートガイドフレーム12が本体筐体2に装着された状態で、本体カバー22は、開口21を閉鎖する。図3に示すように、シートガイドフレーム12が本体筐体2から取り外されることにより、開口21は、開く。
【0069】
図1に示すように、シートガイドフレーム12が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム12は、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kの下方、かつ、シート収容部3の上方に位置する。言い換えると、シートガイドフレーム12が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム12は、感光ドラム4Y,4M,4C,4Kとシート収容部3との間に位置する。また、シートガイドフレーム12が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム12は、転写装置8の下方、かつ、シート収容部3の上方に位置する。言い換えると、シートガイドフレーム12が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム12は、転写装置8とシート収容部3との間に位置する。また、シートガイドフレーム12が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム12は、回路基板11の下方、かつ、シート収容部3の上方に位置する。言い換えると、シートガイドフレーム12が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム12は、回路基板11とシート収容部3との間に位置する。
【0070】
シートガイドフレーム12が本体筐体2に装着された状態で、シートガイドフレーム12は、第2方向および第1方向に延びる。シートガイドフレーム12は、板形状を有する。シートガイドフレーム12は、再搬送ローラ121を有する。再搬送ローラ121は、再搬送されるシートSを、感光ドラム4Yに向かって搬送する。
【0071】
(3)第1フレーム13A
図2に示すように、第1フレーム13Aは、本体筐体2内に位置する。第1フレーム13Aは、上下方向および第2方向に延びる。第1フレーム13Aは、第1方向において、内面S1と外面S2とを有する。内面S1は、第1方向において、外面S2と第2フレーム13Bとの間に位置する。
【0072】
図2および図4に示すように、第1フレーム13Aは、第1ファン取付部131Aと、第2ファン取付部132Aと、第1通気口133Aと、第2通気口134Aと、通気口135Aと、ガイドリブ136A(図5参照)とを有する。
【0073】
第1ファン取付部131Aは、第1フレーム13Aの下端部に位置する。第1ファン取付部131Aは、定着装置9の下方に位置する。第1ファン取付部131Aは、第1フレーム13Aの外面S2に位置する。第1ファン取付部131Aは、略矩形の枠形状を有する。第1ファン取付部131Aは、第1方向に延びる。第1ファン取付部131Aには、ファン16が取り付けられる。なお、第1ファン取付部131Aの内部空間が、第3空間103である。
【0074】
第2ファン取付部132Aは、第1フレーム13Aの上端部に位置する。第2ファン取付部132Aは、定着装置9の上方に位置する。第2ファン取付部132Aは、上下方向において、第1ファン取付部131Aから離れて位置する。第2ファン取付部132Aは、第1フレーム13Aの外面S2に位置する。第2ファン取付部132Aは、略矩形の枠形状を有する。第2ファン取付部132Aは、第1方向に延びる。第2ファン取付部132Aには、第2ファン17が取り付けられる。
【0075】
第1通気口133Aは、第1ファン取付部131A内に位置する。第1通気口133Aは、略矩形状を有する。第1通気口133Aは、貫通穴である。第1通気口133Aは、第1空間101(図2参照)と第3空間103とを通じさせる。
【0076】
第2通気口134Aは、第1ファン取付部131A内に位置する。第2通気口134Aは、第1通気口133Aの下方に位置する。第2通気口134Aは、上下方向において、第1通気口133Aから離れて位置する。第2通気口134Aは、貫通穴である。第2通気口134Aは、第2方向に延びるスリットである。第2通気口134Aは、第2空間102(図2参照)と第3空間103とを通じさせる。
【0077】
通気口135Aは、第2ファン取付部132A内に位置する。定着装置9の上方の空間104と、第2ファン取付部132Aの内部空間105とを通じさせる。
【0078】
図5に示すように、ガイドリブ136Aは、第1フレーム13Aの内面S1から第1方向に突出する。ガイドリブ136Aは、第2方向に延びる。シートガイドフレーム12が本体筐体2に対して着脱される場合に、ガイドリブ136Aは、第1方向におけるシートガイドフレーム12の一端部をガイド可能である。言い換えると、シートガイドフレーム12が本体筐体2に対して着脱される場合に、第1フレーム13Aは、シートガイドフレーム12をガイド可能である。
【0079】
(4)フィルタ14
図2に示すように、フィルタ14は、第1ファン取付部131A内に位置する。フィルタ14は、第2通気口134Aを覆う。フィルタ14は、例えば、不織布から作られる。
【0080】
(5)第2フレーム13B
図2に示すように、第2フレーム13Bは、本体筐体2内に位置する。第2フレーム13Bは、第1フレーム13Aから第1方向に離れて位置する。上記した感光ドラム4Y,4M,4C,4K、定着装置9、回路基板11およびシートガイドフレーム12は、第1方向において、第1フレーム13Aと第2フレーム13Bとの間に位置する。第2フレーム13Bは、上下方向および第2方向に延びる。第2フレーム13Bは、第1方向において、内面S3と外面S4とを有する。内面S3は、第1方向において、外面S4と第1フレーム13Aとの間に位置する。
【0081】
第2フレーム13Bは、複数の第3通気口131Bを有してもよい。複数の第3通気口131Bのそれぞれは、貫通穴である。複数の第3通気口131Bの一部は、第2空間102と通じる。
【0082】
(6)ギア列15
図6に示すように、ギア列15は、第2フレーム13Bの外面S4に支持される。つまり、ギア列15は、第1方向において、第2フレーム13Bに対して回路基板11(図2参照)の反対側に位置する。ギア列15は、図示しないモータからの動力を再搬送ローラ121(図1参照)に伝える。詳しくは、ギア列15は、複数のギア151A,151B,151C,151D,151Eから構成される。ギア151Aは、図示しないモータからの動力を受ける。ギア151Aは、第1方向において、第3通気口131Bに重なる。つまり、ギア列15の一部は、第1方向において、第3通気口131Bに重なる。ギア151Bは、ギア151Aと噛み合う。ギア151Cは、ギア151Bと噛み合う。ギア151Dは、ギア151Cと噛み合う。ギア151Eは、ギア151Dと噛み合う。ギア151Eは、再搬送ローラ121とともに回転可能である。
【0083】
(7)ファン16
図2に示すように、ファン16は、回路基板11、および、再搬送されるシートSを冷却するために設けられる。ファン16は、第1ファン取付部131Aに取り付けられる。ファン16は、第3空間103内に位置する。ファン16は、第1方向において、第1フレーム13Aに対して回路基板11の反対側に位置する。ファン16は、第1空間101および第2空間102内の空気を本体筐体2外に排気する。ファン16は、第1空間101および第2空間102から第3空間103へ向かう気流を発生させる。これにより、ファン16は、回路基板11、および、再搬送されるシートSを冷却可能である。
【0084】
(8)第2ファン17
第2ファン17は、定着装置9を冷却するために設けられる。第2ファン17は、第2ファン取付部132Aに取り付けられる。第2ファン17は、定着装置9の上方の空間104内の空気を、本体筐体2外に排気する。第2ファン17は、定着装置9の上方の空間104から第2ファン取付部132Aの内部空間105へ向かう気流を発生させる。これにより、第2ファン17は、定着装置9を冷却可能である。
【0085】
(9)温度センサ18、湿度センサ19および制御装置20
図6に示すように、画像形成装置1は、温度センサ18と、湿度センサ19と、制御装置20とをさらに備える。
【0086】
温度センサ18は、第2フレーム13Bの外面S4に取り付けられる。つまり、温度センサ18は、第1方向において、第2フレーム13Bに対して第1フレーム13Aの反対側に位置する。温度センサ18は、第2方向において、定着装置9から離れて位置する。温度センサ18は、本体筐体2内において、本体筐体2外の温度とほぼ同じ温度を測定可能な場所に位置する。温度センサ18は、温度を測定可能である。温度センサ18は、制御装置20と電気的に接続される。
【0087】
湿度センサ19は、第2フレーム13Bの外面S4に取り付けられる。つまり、湿度センサ19は、第1方向において、第2フレーム13Bに対して第1フレーム13Aの反対側に位置する。湿度センサ19は、本体筐体2内の相対湿度を測定可能である。湿度センサ19は、制御装置20と電気的に接続される。
【0088】
制御装置20は、本体筐体2内に配置される。制御装置20は、例えば、第1フレーム13Aの外面S2に取り付けられる。制御装置20は、プロセッサとメモリとを有する回路基板である。プロセッサとして、例えば、CPUが挙げられる。メモリは、揮発性メモリであってもよく、不揮発性メモリであってもよい。メモリとして、例えば、RAM、ROMが挙げられる。
【0089】
3.ファン16の制御
次に、図7を参照して、ファン16の制御について説明する。
【0090】
制御装置20は、両面印刷を含む印刷指令を受信すると、印刷処理を開始する前に、温度センサ18で測定された温度T、および、湿度センサ19で測定された相対湿度Hに基づいて、ファン16の回転速度を設定する。
【0091】
詳しくは、図7に示すように、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第1温度T1以上(S1:YES)、かつ、湿度センサ19で測定された湿度Hが第1湿度H1以上である場合(S2:YES)、ファン16を第1速度で回転させる(S3)。
【0092】
第1温度T1は、例えば、32.5℃である。第1湿度H1は、例えば、80%である。
【0093】
温度センサ18で測定された温度Tが第1温度T1以上であると、定着装置9を通過したシートSが、温度が過度に高い状態で感光ドラムに再搬送されてしまう可能性がある。そこで、制御装置20は、ファン16を第1速度で回転させる。これにより、第2空間102内の温度を下げて、第2空間102内を通るシートSを冷却できる。
【0094】
一方、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第1温度T1以上(S1:YES)、かつ、湿度センサ19で測定された湿度Hが第2湿度H2以下である場合(S2:NO、S4:YES)、ファン16を、第1速度よりも速い第2速度で回転させる(S5)。
【0095】
第2湿度H2は、第1湿度H1よりも低い。第2湿度H2は、例えば、20%である。
【0096】
この場合、定着装置9を通過したシートSが過度に高い温度のまま感光ドラム4Yに再搬送されてしまう可能性があるだけでなく、定着装置9で加熱されたことにより、シートSが過度に乾燥している可能性がある。そこで、制御装置20は、ファン16を第2速度で回転させる。これにより、シートSを冷却するとともに、外気をシートSに接触させて、シートSの含水率を調節できる。
【0097】
また、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第2温度T2以下(S1:NO、S6:YES)、かつ、湿度センサ19で測定された湿度Hが第1湿度H1以上である場合(S7:YES)、ファン16を停止させる(S8)。
【0098】
第2温度T2は、第1温度T1よりも低い。第2温度T2は、例えば、10℃である。
【0099】
この場合、再搬送されるシートSの温度および含水率は、画質が低下する可能性が低い範囲である。そのため、制御装置20は、ファン16を停止させる。その結果、省エネルギー化を図ることができる。
【0100】
一方、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第1温度以下、第2温度T2以上(S1:NO、S6:YES)、かつ、湿度センサで測定された湿度が第2湿度以下である場合(S7:NO、S9:YES)、ファン16を第1速度で回転させる(S10)。
【0101】
この場合、定着装置9を通過したシートSが過度に高い温度のまま感光ドラム4Yに再搬送されてしまう可能性は低い。しかし、定着装置9で加熱されたことにより、シートSが過度に乾燥している可能性がある。そこで、制御装置20は、ファン16を第1速度で回転させる。これにより、シートSに外気を接触させて、シートSの含水率を調節できる。
【0102】
なお、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第1温度T1未満かつ第2温度T2よりも高い場合(S1:NO、S6:NO)、ファン16を停止させる(S11)。
【0103】
また、制御装置20は、湿度センサ19で測定された湿度Hが第1湿度H1未満かつ第2湿度H2よりも高い場合も、ファン16を停止させる。詳しくは、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第1温度T1以上であり(S1:YES)、湿度センサ19で測定された湿度Hが第1湿度H1未満かつ第2湿度H2よりも高い場合(S2:NO、S4:NO、S6:NO)、ファン16を停止させる(S11)。また、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第2温度T2以下であり(S1:NO、S6:YES)、湿度センサ19で測定された湿度Hが第1湿度H1未満かつ第2湿度H2よりも高い場合(S7:NO、S9:NO)、ファン16を停止させる(S11)。
【0104】
4.作用効果
(1)画像形成装置1によれば、図2に示すように、定着装置9を通過して感光ドラム4Yに向かって再搬送されるシートS(図1破線参照)が通る第2空間102は、第2通気口134Aを介して、ファン16が配置されている第3空間103と通じる。
【0105】
そのため、回路基板11からの熱によって第2空間102内の温度が上がったとしても、ファン16によって、第2空間102内の温度を下げることができる。
【0106】
その結果、定着装置9を通過して感光ドラム4Yに向かって再搬送されるシートSを冷却できる。
【0107】
(2)画像形成装置1は、図2に示すように、第2通気口134Aを覆うフィルタ14を、さらに備える。
【0108】
そのため、第2空間102内の紙粉等が第3空間103に入ってしまうことを、フィルタ14によって抑制できる。
【0109】
(3)画像形成装置1によれば、図2に示すように、第2フレーム13Bが、第3通気口131Bを有する。第3通気口131Bは、第2空間102と通じる。
【0110】
そのため、ファン16によって第2空間102内の空気を排気しつつ、第3通気口131Bを通して、第2空間102内に外気を導入できる。
【0111】
(4)画像形成装置1は、図6に示すように、ギア列15を有する。ギア列15は、第2フレーム13Bに支持される。図2に示すように、ギア列15の一部は、第1方向において、第3通気口131Bに重なる。
【0112】
そのため、画像形成装置1の駆動音が第2空間102および第3通気口131Bを通して外部に伝わってしまうことを、ギア列15によって抑制できる。
【0113】
(5)画像形成装置1によれば、図6に示すように、温度センサ18と、湿度センサ19と、制御装置20とを備える。温度センサ18は、第1方向において、第2フレーム13Bに対して第1フレーム13Aの反対側に位置し、かつ、第2方向において定着装置9から離れて位置する。これにより、温度センサ18は、本体筐体2内において、本体筐体2外の温度とほぼ同じ温度を測定可能な場所に位置する。
【0114】
図7に示すように、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第1温度T1以上(S1:YES)、かつ、湿度センサ19で測定された湿度Hが第1湿度H1以上である場合(S2:YES)、ファン16を第1速度で回転させる(S3)。
【0115】
温度センサ18で測定された温度Tが第1温度T1以上であると、定着装置9を通過したシートSが過度に高い温度のまま感光ドラム4Yに再搬送されてしまう可能性がある。
【0116】
そこで、制御装置20は、ファン16を第1速度で回転させる。これにより、第2空間102(図2参照)内の温度を下げて、第2空間102内を通るシートSを冷却できる。
【0117】
その結果、再搬送されたシートSに対する印刷において、画質の低下を抑制できる。
【0118】
また、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第2温度T2以下(S1:NO、S6:YES)、かつ、湿度センサ19で測定された湿度Hが第2湿度H2以下である場合(S7:NO、S9:YES)、ファン16を第1速度で回転させる(S10)。
【0119】
この場合、定着装置9を通過したシートSが過度に高い温度のまま感光ドラム4Yに再搬送されてしまう可能性は低い。しかし、定着装置9で加熱されたことにより、シートSが過度に乾燥している可能性がある。
【0120】
そこで、制御装置20は、ファン16を第1速度で回転させる。これにより、シートSに外気を接触させて、シートSの含水率を調節できる。
【0121】
その結果、再搬送されたシートSに対する印刷において、画質の低下を抑制できる。
【0122】
また、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第1温度T1以上(S1:YES)、かつ、湿度センサ19で測定された湿度Hが第2湿度H2以下である場合(S2:NO、S4:YES)、ファン16を、第1速度よりも速い第2速度で回転させる(S5)。
【0123】
この場合、定着装置9を通過したシートSが過度に高い温度のまま感光ドラム4Yに再搬送されてしまう可能性があるだけでなく、定着装置9で加熱されたことにより、シートSが過度に乾燥している可能性がある。
【0124】
そこで、制御装置20は、ファン16を、第1速度よりも速い第2速度で回転させる。これにより、シートSを冷却するとともに、シートSに外気を接触させて、シートSの含水率を調節できる。
【0125】
その結果、再搬送されたシートSに対する印刷において、画質の低下を抑制できる。
【0126】
また、制御装置20は、温度センサ18で測定された温度Tが第2温度T2以下(S1:NO、S6:YES)、かつ、湿度センサ19で測定された湿度Hが第1湿度H1以上である場合(S7:YES)、ファン16を停止させる(S8)。
【0127】
この場合、再搬送されるシートSの温度および含水率は、画質が低下する可能性が低い範囲である。そのため、制御装置20は、ファン16を停止させる。
【0128】
その結果、省エネルギー化を図ることができる。
【符号の説明】
【0129】
1 画像形成装置
2 本体筐体
4Y 感光ドラム
9 定着装置
11 回路基板
12 シートガイドフレーム
13A 第1フレーム
13B 第2フレーム
14 フィルタ
15 ギア列
16 ファン
17 第2ファン
18 温度センサ
19 湿度センサ
20 制御装置
21 開口
101 第1空間
102 第2空間
103 第3空間
104 定着装置の上方の空間
133A 第1通気口
134A 第2通気口
131B 第3通気口
A1 軸
S シート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7