(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134499
(43)【公開日】2024-10-03
(54)【発明の名称】連動システム、連動方法、車両、記憶媒体及びチップ
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20240926BHJP
B60H 3/06 20060101ALI20240926BHJP
B60H 1/00 20060101ALI20240926BHJP
【FI】
H04Q9/00 311A
B60H3/06 B ZHV
B60H1/00 103Z
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023189600
(22)【出願日】2023-11-06
(31)【優先権主張番号】202310278470.3
(32)【優先日】2023-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522381085
【氏名又は名称】小米汽車科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ヤンジョン
(72)【発明者】
【氏名】ファ, チェンピン
【テーマコード(参考)】
3L211
5K048
【Fターム(参考)】
3L211AA10
3L211AA13
3L211AA14
3L211DA21
3L211DA73
3L211FB15
5K048BA08
5K048BA42
(57)【要約】 (修正有)
【課題】物体モデル機器と非物体モデル機器のうちの少なくとも1つとの連動を実現する拡張性の高い連動システム、連動方法、車両、記憶媒体及びチップを提供する。
【解決手段】連想システムは、物体モデル機器、非物体モデル機器及びマスタ制御機器を備える。物体モデル機器は第1のパラメータを有し、物体モデル機器の機能をモデリングして、第1の物体モデルを取得する。マスタ制御機器は、マスタ制御機器の機能をモデリングして、第2のパラメータを有する第2の物体モデルを取得し、非物体モデル機器の機能をモデリングして、第3のパラメータを有する第3の物体モデルを取得する。マスタ制御機器はさらに、ターゲットパラメータが変化又はトリガされた場合、物体モデル機器、非物体モデル機器及びこのマスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体モデル機器、非物体モデル機器及びマスタ制御機器を備え、
前記物体モデル機器が、前記物体モデル機器の機能をモデリングして、第1の物体モデルを取得するために使用され、該第1の物体モデルが第1のパラメータを有し、
前記マスタ制御機器が、該マスタ制御機器の機能をモデリングして、第2の物体モデルを取得し、非物体モデル機器の機能をモデリングして、第3の物体モデルを取得するために使用され、前記第2の物体モデルが第2のパラメータを有し、前記第3の物体モデルが第3のパラメータを有し、
前記マスタ制御機器はさらに、ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、前記物体モデル機器、前記非物体モデル機器及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動するために使用され、前記ターゲットパラメータが、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ及び前記第3のパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータである連動システム。
【請求項2】
前記マスタ制御機器が、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ及び前記第3のパラメータを取得するために使用される請求項1に記載の連動システム。
【請求項3】
前記マスタ制御機器が、前記物体モデル機器、前記非物体モデル機器及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動することは、
前記マスタ制御機器が、前記ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、
前記第1のパラメータを呼び出して、前記物体モデル機器を駆動すること、
前記第2のパラメータを呼び出して、前記非物体モデル機器を駆動すること、及び、
前記第3のパラメータを呼び出して、前記マスタ制御機器を駆動することのうちの少なくとも1つを実行することを含む請求項1に記載の連動システム。
【請求項4】
前記マスタ制御機器は、ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、前記物体モデル機器、前記非物体モデル機器及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを連動ルールで駆動するために使用され、
前記マスタ制御機器は、物体モデル機器、前記マスタ制御機器及びクラウドのうちの少なくとも1つから前記連動ルールを取得し、異なる前記ターゲットパラメータが変化またはトリガされる場合、異なる連動ルールに対応する請求項1に記載の連動システム。
【請求項5】
前記マスタ制御機器が、請求項1から4のいずれか一項に記載の連動システムの制御方法を実行するための連動エンジンを備える請求項1に記載の連動システム。
【請求項6】
前記物体モデル機器が、前記第1の物体モデルの第1のパラメータを前記マスタ制御機器のストレージスペースにマッピングするために使用される請求項1に記載の連動システム。
【請求項7】
前記マスタ制御機器が、該マスタ制御機器のストレージスペースから前記第1のパラメータを取得するために使用される請求項6に記載の連動システム。
【請求項8】
前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ及び前記第3のパラメータはいずれも、方法、属性及びイベントのうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の連動システム。
【請求項9】
マスタ制御機器によって実行される連動方法であって、
第1の物体モデルの第1のパラメータ、第2の物体モデルの第2のパラメータ及び第3の物体モデルの第3のパラメータを取得するステップと、
ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、物体モデル機器、非物体モデル機器及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動するステップであって、前記ターゲットパラメータが前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ及び前記第3のパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータであり、前記物体モデル機器が、前記第1の物体モデルを有し、前記マスタ制御機器が、前記第2の物体モデルを有し、前記マスタ制御機器が、前記非物体モデル機器に対して前記第3の物体モデルを構築するステップと、
を含む連動方法。
【請求項10】
前記ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、物体モデル機器、非物体モデル機器及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動するステップは、
前記ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、
前記第1のパラメータを呼び出して、前記物体モデル機器を駆動すること、
前記第2のパラメータを呼び出して、前記非物体モデル機器を駆動すること、及び、
前記第3のパラメータを呼び出して、前記マスタ制御機器を駆動することのうちの少なくとも1つを実行するステップを含む請求項9に記載の連動方法。
【請求項11】
物体モデル機器、前記マスタ制御機器及びクラウドのうちの少なくとも1つから連動ルールを取得するステップと、
前記物体モデル機器、前記非物体モデル機器及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを前記連動ルールで駆動するステップと、
を含む請求項9に記載の連動方法。
【請求項12】
請求項9から11のいずれか一項に記載の連動方法を実行するためのマスタ制御機器を備える車両。
【請求項13】
コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラム命令がプロセッサによって実行される場合、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法のステップを実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
プロセッサとインターフェースとを備え、
前記プロセッサが、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法を実行するための命令を読み取るために使用されるチップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は相互接続技術の分野に関し、特に連動システム、連動方法、車両、記憶媒体及びチップに関する。
【背景技術】
【0002】
相互接続のシーンでは、関連する機能を実現するために、機器間は相互接続によって連動する。
【0003】
しかしながら、いくつかの機器のプロトコルが他の機器に適用できない場合、これらの機器間の相互接続が不可能になり、これらの機器の連動も不可能になり、さらに関連する機能が実現できなくなっている。
【発明の概要】
【0004】
関連技術に存在する問題を克服するために、本開示は、連動システム、連動方法、車両、記憶媒体及びチップを提供する。
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、物体モデル機器と、非物体モデル機器と、マスタ制御機器とを備える連動システムが提供され、前記物体モデル機器は、前記物体モデル機器の機能をモデリングして、第1の物体モデルを取得するために使用され、前記第1の物体モデルが第1のパラメータを有し、前記マスタ制御機器は、前記マスタ制御機器の機能をモデリングして、第2の物体モデルを取得し、非物体モデル機器の機能をモデリングして、第3の物体モデルを取得するために使用され、前記第2の物体モデルが第2のパラメータを有し、前記第3の物体モデルが第3のパラメータを有し、前記マスタ制御機器はさらに、ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、前記物体モデル機器、前記非物体モデル機器、及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動するために使用され、前記ターゲットパラメータが、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ及び前記第3のパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータである。
【0006】
選択的に、前記マスタ制御機器はさらに、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ及び前記第3のパラメータを取得するために使用される。
【0007】
選択的に、前記マスタ制御機器が、前記物体モデル機器、前記非物体モデル機器、及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動することは、前記マスタ制御機器は、前記ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、前記第1のパラメータを呼び出して、前記物体モデル機器を駆動すること、前記第2のパラメータを呼び出して、前記非物体モデル機器を駆動すること、および、前記第3のパラメータを呼び出して、前記マスタ制御機器を駆動することのうちの少なくとも1つを実行することを含む。
【0008】
選択的に、前記マスタ制御機器はさらに、ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、前記物体モデル機器、前記非物体モデル機器、及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを連動ルールで駆動するために使用され、ここで、前記マスタ制御機器は、物体モデル機器、前記マスタ制御機器及びクラウドのうちの少なくとも1つから前記連動ルールを取得し、異なる前記ターゲットパラメータが変化またはトリガされる場合、異なる連動ルールに対応する。
【0009】
選択的に、前記マスタ制御機器は、上記のいずれかの実施例の連動システムの制御方法を実行するための連動エンジンをさらに備える。
【0010】
選択的に、前記物体モデル機器はさらに、前記第1の物体モデルの第1のパラメータを前記マスタ制御機器のストレージスペースにマッピングするために使用される。
【0011】
選択的に、前記マスタ制御機器はさらに、前記マスタ制御機器のストレージスペースから前記第1のパラメータを取得するために使用される。
【0012】
選択的に、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記第3のパラメータは、方法、属性及びイベントの少なくとも1つを含む。
【0013】
本開示の実施例の第2の態様によれば、マスタ制御機器によって実行される連動方法が提供され、前記方法は、第1の物体モデルの第1のパラメータ、第2の物体モデルの第2のパラメータ及び第3の物体モデルの第3のパラメータを取得するステップと、ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、物体モデル機器、非物体モデル機器及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動するステップであって、前記ターゲットパラメータが前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ及び前記第3のパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータであり、前記物体モデル機器が前記第1の物体モデルを有し、前記マスタ制御機器が前記第2の物体モデルを有し、前記マスタ制御機器が、前記非物体モデル機器に対して前記第3の物体モデルを構築するステップと、を含む。
【0014】
選択的に、前記ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、物体モデル機器、非物体モデル機器及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動ステップは、前記ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、前記第1のパラメータを呼び出して、前記物体モデル機器を駆動すること、前記第2のパラメータを呼び出して、前記非物体モデル機器を駆動すること、および、前記第3のパラメータを呼び出して、前記マスタ制御機器を駆動することのうちの少なくとも1つを実行するステップを含む。
【0015】
選択的に、前記方法は、物体モデル機器、前記マスタ制御機器及びクラウドのうちの少なくとも1つから連動ルールを取得するステップと、前記物体モデル機器、前記非物体モデル機器、及び前記マスタ制御機器のうちの少なくとも1つを前記連動ルールで駆動するステップと、をさらに含む。
【0016】
本開示の実施例の第3の態様によれば、前記マスタ制御機器を備える車両を提供し、前記マスタ制御機器が本開示の実施例の第2の態様によって提供される連動方法のステップを実行するために使用される。
【0017】
本開示の実施例の第4の態様によれば、コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記プログラム命令がプロセッサによって実行される場合、本開示の第2の態様によって提供される連動方法のステップを実現する。
【0018】
本開示の実施例の第5の態様によれば、プロセッサとインターフェースとを備えるチップを提供し、前記プロセッサは、本開示の第2の態様によって提供される連動方法のステップを実行するための命令を読み取るために使用される。
【発明の効果】
【0019】
本開示の実施例によって提供される技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。
【0020】
物体モデル機器に対して、マスタ制御機器は物体モデル機器の第1の物体モデルを直接呼び出し、物体モデル機器の駆動を実現することができ、非物体モデル機器に対して、マスタ制御機器はそれに対して第3の物体モデルを構築して、第3の物体モデルを呼び出し、非物体モデル機器の駆動を実現することができる。このように、マスタ制御機器は、物体モデル機器と非物体モデル機器のうちの少なくとも1つとの連動を実現することができ、連動できないことはなく、本開示の実施例によって提案される連動システムは、任意の物体モデル機器と非物体モデル機器にも拡張することができ、その拡張性が高い。
【0021】
なお、上記一般的な説明及び後文の詳細な説明は、単なる例示的及び解釈的なものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
ここでの図面は、明細書に組み込まれ、本明細書の一部として構成され、本開示に適合する実施例を示し、本開示の原理を説明するために明細書とともに使用される。
【
図1】例示的な一実施例によって示される連動シーンの概略図である。
【
図2】例示的な一実施例によって示される連動システムの概略構成図である。
【
図3】例示的な一実施例によって示される連動方法のステップのフローチャットである。
【
図4】例示的な一実施例によって示される車両の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の請求項の範囲に詳細に記載された、本開示のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0024】
なお、本開示の信号、情報、またはデータを取得する動作はいずれも、所在地の国の対応するデータ保護法規制に準拠し、対応する装置の所有者から許可を得た上で行われる。
【0025】
現在、連動のシーンでは、関連する機能を実現するために、機器間は相互接続によって連動する。例示的に、車載装置と車載電気機器が連動するシーンを例に挙げ、車載電気機器は、自動車に取り付けられる電気機器であり、車載装置は、自動車自体に固有の電気機器である。
図1を参照すると、例示的に、車載電気機器(
図1の機器Bまたは機器C)に電源を投入した後、車載電気機器と車載装置とが相互に接続され、車載電気機器は車載装置のエアコン温度を制御することができ、車載電気機器は車載装置の車速を取得して表示することもできる。しかしながら、このプロセスには次の3つの欠点が存在する。
【0026】
第1に、連動機能を拡張する必要がある場合、いくつかの機器のプロトコルが他の機器に適用できない可能性があり、これらの機器間の相互接続が不可能になり、これらの機器間の連動も不可能になり、さらに連動機能が実現できなくなっている。例示的に、マウスまたはキーボードを介して車載装置を制御する電気的機能を拡張する必要がある場合、キーボードまたはマウスのプロトコルと車載装置の物理的プロトコルが共通ではないため、キーボードまたはマウスなどのような車載電気機器が車載装置を制御できないと、連動システムはキーボードまたはマウスに拡張することができず、その拡張性が悪い。
【0027】
第2に、特定の連動機能を実現するために、残りの機器を拡張して現在の機器と連動する必要がある場合、現在の機器と残りの機器の両方でプロトコルの開発を行う必要があり、その開発コストが高い。
【0028】
第3に、異なる連動機能を実現するために、連動機器に特定の連動プロトコルを提供する必要があり、これは連動機能が追加されるたびに、連動機器に特定の連動プロトコルを追加する必要があることを意味し、そのため、この連動機器は異なる連動機能に適用できず、その汎用性が悪い。
【0029】
そこで、本開示は連動システムを提案し、
図2は、例示的な一実施例によって示される連動システムの概略構成図である。
図2に示すように、連動システムは、物体モデル機器、非物体モデル機器及びマスタ制御機器を備える。
【0030】
いくつかの実施例では、物体モデル機器は、物体モデル機器の機能をモデリングして、第1の物体モデルを取得するために使用され、第1の物体モデルが第1のパラメータを有する。
【0031】
選択的に、物体モデル機器は、自体の機能を物体モデリングすることができる機器である。例えば、物体モデル機器は、自体の機能を物体モデリングすることができる第1種類の車載電気機器であってもよく、第1種類の車載電気機器は、自動車の車載装置と相互接続を実現することができる電気製品であり、第1種類の車載電気機器は、携帯電話、リモコンなどを含む。
【0032】
選択的に、異なる物体モデル機器は異なる機能を有し、例えば、携帯電話はナビゲーション機能を有し、リモコンは温度制御機能やチャンネル切替機能や音量調整機能などを有し、同一の物体モデル機器にも異なる機能があり、例えば携帯電話にはナビゲーション機能、音声機能、撮像機能など多くの異なる機能がある。各機能に方法、属性、およびイベントを含み、同一の物体モデル機器の機能をモデリングする場合、この物体モデル機器の複数の機能に含まれる方法を統合し、この物体モデル機器の複数の機能に含まれる属性を統合し、この物体モデル機器の複数の機能に含まれるイベントを統合し、これにより、この物体モデル機器に対応する第1の物体モデルを構築することができる。なお、異なる物体モデル機器は異なる第1の物体モデルに対応する。
【0033】
選択的に、第1の物体モデルは、物体モデル機器の複数の機能に含まれる方法、属性、及びイベントから構成される場合、第1の物体モデルが有する第1のパラメータは、方法、属性、及びイベントのうちの少なくとも1つであってもよく、第1の物体モデルは、物体モデル機器が何であるか、何をするか、および外部にどのような応答を提供することができるかを説明するために使用することができる。
【0034】
物体モデル機器を「リモコン」として例を挙げて説明すると、リモコンは機能Aと機能Bとを有し、機能Aは方法A、属性A及びイベントAを含み、機能Bは方法B、属性B及びイベントBを含み、リモコンは方法Aと方法Bを統合し、属性Aと属性Bを統合し、イベントCと属性Cを統合することができ、さらに第1の物体モデルを構築し、それでは第1物体モデルは方法A、属性AおよびイベントA、方法B、属性B及びイベントBなどの第1のパラメータを有し、もちろん第1の物体モデルはこれらの第1のパラメータに基づいて、リモコンが何であるか(属性)、リモコンが何をするか(方法)、リモコンが外部にどのような応答を提供することができるか(ベント)を説明することができる。
【0035】
いくつかの実施形例では、非物体モデル機器は、自体の機能をモデリングしない機器である。
【0036】
選択的に、非物体モデル機器は、自体の機能をモデリングしない第2種類の車載電気機器であってもよく、第2種類の車載電気機器は、自動車の車載装置と相互接続可能な電気製品であり、第2種類の車載電気機器は、マウス、キーボード、ブルートゥース(登録商標)ヘッドホン等を含む。
【0037】
選択的に、非物体モデル機器は、ブルートゥースプロトコル、WIFIプロトコル、USBプロトコル、CANプロトコル、LINプロトコルなどを含むターゲット接続プロトコルを介してマスタ制御機器と相互接続する機器であってもよい。例えば、ブルートゥースプロトコルによって車載装置と相互接続されるブルートゥースヘッドホン、WIFIプロトコルによって車載装置と相互接続される携帯電話、USBプロトコルによって車載装置と相互接続されるマウス、キーボード、モバイルバッテリー、省エネランプ、空気清浄機など、CANプロトコル又はLINプロトコルによって車載装置と相互接続されるマイク、バック映像、ドライブレコーダーなどであり、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0038】
選択的に、非物体モデル機器は、マスタ制御機器によって、非物体モデル機器自体の機能をモデリングすることで、マスタ制御機器第2の物体モデルを取得物体モデル機器自体し、本開示の実施例で提案される連動システムに参加する。
【0039】
いくつかの実施例では、マスタ制御機器は、マスタ制御機器の機能をモデリングして第2の物体モデルを取得し、非物体モデル機器の機能をモデリングして第3の物体モデルを取得するために使用され、第2の物体モデルは第2のパラメータを有し、第3の物体モデルは第3のパラメータを有する。
【0040】
選択的に、マスタ制御機器は、自体の機能をモデリングすることができる機器であり、例えば、自動車または自動車の車載装置などであり、自動車の車載装置は、自動車自体の製品またはデバイスであり、例えば、窓、メーターパネル、カーエアコンなどであってもよく、マスタ制御機器は、マスタ制御機器、物体モデル機器及び非物体モデル機器を連動して制御する制御機器であってもよい。
【0041】
選択的に、異なるマスタ制御機器は異なる機能を有し、同一のマスタ制御機器にも異なる機能を有し、各機能は方法、属性、及びイベントを含む。同一のマスタ制御機器の機能をモデリングする場合、このマスタ制御機器の複数の機能に含まれる方法を統合し、属性を統合し、イベントを統合し、これにより、このマスタ制御機器に対応する第2の物体モデルを構築することができる。なお、異なる物体モデル機器は異なる第2の物体モデルに対応する。
【0042】
選択的に、第2の物体モデルは、マスタ制御機器の複数の機能に含まれる方法、属性、及びイベントから構成され、第2のの物体モデルが有する第2のパラメータは、方法、属性、及びイベントのうちの少なくとも1つであり、第2の物体モデルは、同様に、マスタ制御モデル機器が何であるか、何をするか、および外部にどのような応答を提供するかを説明するために使用することができる。
【0043】
選択的に、非物体モデル機器は自体の機能をモデリングしないため、非物体モデル機器がマスタ制御機器と物体モデル機器と連動して、連動システムに参加できるようにするために、マスタ制御機器は、非物体モデル機器の複数の機能の方法、属性及びイベントを取得し、これらの方法、属性及びイベントをそれぞれ統合して、第3の物体モデルを構築し、第3物体モデルが有する第3のパラメータは、非物体モデル機器の方法、属性及びイベントのうちの少なくとも1つを有し、これにより、非物体モデルは、第3の物体モデルを介してマスタ制御機器と物体モデル機器と連動することができる。
【0044】
選択的に、ターゲットパラメータは、第1のパラメータ、第2のパラメータ、及び第3パラメータのうちの少なくとも1つのパラメータであり、第1のパラメータ、第2のパラメータ、及び第3パラメータはいずれも、方法、イベント、及び属性を含むため、マスタ制御機器は第1の物体モデル、第2の物体モデル、及び第3の物体モデルのうちの少なくとも1つの物体モデルの属性の変化を監視した場合、および/または、第1の物体モデル、第2の物体モデル、及び第3の物体モデルのうちの少なくとも1つの物体モデルのイベントがトリガされたことを監視した場合、物体モデル機器、非物体モデル機器を駆動してマスタ制御機器のうちの少なくとも1つと連動させて、連動機能を実現することができる。
【0045】
なお、連動機能とは、少なくとも2つの連動機器が連動することによって実現される機能であり、連動機器の種類は、物体モデル機器、非物体モデル機器、及びマスタ制御機器のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0046】
選択的に、
図2を参照すると、連動システムでは、マスタ制御機器、物体モデル機器及び非物体モデル機器は少なくとも1つであってもよく、マスタ制御機器、物体モデル機器及び非物体モデル機器はいずれも複数の機能を有する。
【0047】
いくつかの実施例では、マスタ制御機器は、第1のパラメータ、第2のパラメータ、および第3のパラメータのうちの少なくとも1つが変化されるかまたはトリガされるかを決定する前に、第1のパラメータ、第2のパラメータ、および第3のパラメータを取得するためにも使用される。
【0048】
選択的に、マスタ制御機器は、第1の物体モデルから第1のパラメータを取得し、第2の物体モデルから第2のパラメータを取得し、第3の物体モデルから第3のパラメータを取得する。
【0049】
選択的に、マスタ制御機器は、機器間で物体モデル機器の第1の物体モデルから第1のパラメータを取得することができないため、物体モデル機器は、第1の物体モデルの第1のパラメータをマスタ制御機器のストレージスペースにマッピングすることができ、マスタ制御機器はさらに、ストレージスペースから第1の物体モデルの第1のパラメータを取得する。
【0050】
なお、第1の物体モデルは第1のパラメータで構成されるため、第1の物体モデルの第1のパラメータをマスタ制御機器のストレージスペースにマッピングすることは、第1の物体モデルをマスタ制御機器のストレージスペースにマッピングすることと見なすこともできる。
【0051】
選択的に、非物体モデル機器は自体の機能をモデリングしないため、マスタ制御機器が非物体モデル機器の機能をモデリングした後、取得された第3の物体モデルはマスタ制御機器のストレージスペースに記憶される。それでは、マスタ制御機器は、第3のパラメータを取得する場合、自体のストレージスペースから、第3の物体モデルの第3のパラメータを取得することもできる。
【0052】
いくつかの実施例では、マスタ制御機器はさらに、ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、物体モデル機器、非物体モデル機器、及びマスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動するために使用される。
【0053】
選択的に、第1の物体モデルの第1のパラメータ、第2の物体モデルの第2のパラメータ、及び第3の物体モデルの第3のパラメータのいずれかが変化した場合、マスタ制御機器は、以下の(1)、(2)および(3)のうちの少なくとも1つを実行することができる。
【0054】
(1)、第1のパラメータを呼び出して、物体モデル機器を駆動する。
例示的には、マスタ制御機器は、第1の物体モデルの方法および属性を呼び出して、物体モデル機器を駆動することができる。物体モデル機器をリモコンとして説明すると、リモコンの第1の物体模型の属性は表示灯の状態であり、マスタ制御機器は第1の物体モデルの属性を呼び出して、リモコンの表示灯を駆動して1回点滅させることができる。
【0055】
選択的に、実現する連動機能の違いに基づいて、マスタ制御機器は、物体モデル機器、非物体モデル機器およびマスタ制御機器を駆動してもよいし、物体モデル機器および非物体モデル機器を駆動してもよいし、物体モデル機器のみを駆動してもよいし、マスタ制御機器のみを駆動してもよいが、本開示の実施例はこれに限定されない。
【0056】
(2)、第2のパラメータを呼び出して、非物体モデル機器を駆動する。
例示的には、マスタ制御機器は、第3の物体モデルの方法および属性を呼び出て、非物体モデル機器を駆動することができる。非物体モデル機器を空気清浄機とし、空気清浄機の第3の物体モデルの属性を湿度とし、方法は湿度を調整するために説明し、マスタ制御機器は第3の物体モデルの方法と属性を呼び出して、空気清浄機を駆動して気体を放出して加湿することができる。
【0057】
(3)、第3のパラメータを呼び出して、マスタ制御機器を駆動する。
例示的には、マスタ制御機器は、第2の物体モデルの方法および属性を呼び出して、マスタ制御機器自体を駆動することができる。マスタ制御機器は自動車であり、自動車の第2の物体モデルの属性は窓の透明度であり、方法は窓の透明度を調整するために説明し、マスタ制御機器は第2の物体モデルの方法と属性を呼び出して、窓の透明度の低下を制御することができる。
【0058】
いくつかの実施例では、マスタ制御機器はまた、物体モデル機器、マスタ制御機器およびクラウドのうちの少なくとも1つから連動ルールを取得し、連動ルールに基づいて物体モデル機器、非物体モデル機器およびマスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動することができる。なお、異なる連動ルールは、異なる連動機能を実現するために使用される。
【0059】
選択的に、連動ルールとは、連動機能を実現するためのルールを指し、例えば、特定の連動機器のイベントがトリガされた場合、または属性が変化した場合、対応する連動機器を制御して所定の動作を実行させることができる。マスタ制御機器は、連動ルールに基づいて、物体モデル機器、非物体モデル機器、マスタ制御機器などの異なる連動機器に対応するパラメータを呼び出すことにより、連動機能を実現する。
【0060】
例示的には、自動降温機能を実現するために、連動ルールは、温度が温度閾値に到達したときに、物体モデル機器、非物体モデル機器、およびマスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動して降温機能を実現することができる。
【0061】
選択的に、物体モデル機器は、連動ルールを記憶していてもよいし、記憶していなくてもよいし、物体モデル機器が連動ルールを記憶する場合、マスタ制御機器は、物体モデル機器から連動ルールを取得することができる。
【0062】
選択的に、マスタ制御機器は、連動ルールを記憶していてもよいし、記憶していなくてもよいし、マスタ制御機器が連動ルールを記憶している場合、マスタ制御機器がその自体から連動ルールを取得することができる。
【0063】
選択的に、クラウドに連動ルールが記憶されている場合、連動ルールと物体モデル機器の機器識別子との間の第1の対応関係もクラウドに記憶され、連動ルールとマスタ制御機器の機器識別子との間の第2の対応関係も記憶されている。マスタ制御機器は、第1の対応関係に基づいて、物体モデル機器の機器識別子に対応する連動ルールをクラウドから取得することができ、第2の対応関係に基づいて、マスタ制御機器の機器識別子に対応する連動ルールをクラウドから取得することもできる。
【0064】
いくつかの実施例では、マスタ制御機器に、マスタ制御機器の制御機能を実現するための連動エンジンが設けられる。
【0065】
選択的に、連動エンジンは、ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、物体モデル機器、非物体モデル機器、及びマスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動することができる。
【0066】
選択的に、連動エンジンは、第1のパラメータ、第2のパラメータ、および第3のパラメータを取得することができる。例えば、連動エンジンは、マスタ制御機器のストレージスペースから、物体モデル機器がストレージスペースにマッピングした第1の物体モデルの第1のパラメータを取得し、連動エンジンは、マスタ制御機器のストレージスペースから、第3の物体モデルの第3のパラメータを取得することもできる。
【0067】
選択的に、連動エンジンは、ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、第1のパラメータを呼び出して、物体モデル機器を駆動すること、第2のパラメータを呼び出して、非物体モデル機器を駆動すること、第3のパラメータを呼び出して、マスタ制御機器を駆動することの少なくとも1つを実行することができる。
【0068】
選択的に、連動エンジンは、物体モデル機器、マスタ制御機器、およびクラウドのうちの少なくとも1つから連動ルールを取得して、物体モデル機器、非物体モデル機器、およびマスタ制御機器のうちの少なくとも1つを連動ルールで駆動することができる。
【0069】
選択的に、本開示の実施例で提案される連動システムでは、方法は、一般に、エアコン温度の調整、窓の開閉の程度の調整、ランプの明るさの調整などのように、連動機器が外部から呼び出され得る能力または方法を説明するために使用され、属性は、エアコンの温度、窓の状態、ランプの状態などの連動機器の状態を説明するために使用され、イベントは、例えば、温度が温度閾値に到達するとイベントがトリガされ、湿度が湿度閾値よりも低いと別のイベントがトリガされるなど、連動機器が応答するイベントを説明するために使用される。
【0070】
いくつかのシーンでは、マスタ制御機器を自動車、物体モデル機器をリモコン、非物体モデル機器を空気清浄機として説明し、リモコンは第1の物体モデルを有し、自動車は第2の物体モデルを有し、自動車は空気清浄機に対して第3の物体モデルを構築する。リモコンの第1の物体モデルの属性は、表示灯の状態であり、方法がなくて、イベントは、温度調整ボタン「+」または温度調整ボタン「-」であり、自動車の第2の物体モデルの属性はエアコンの温度であり、方法は温度を調整することであり、イベントは自動車内の温度が温度閾値に到達することであり、自動車が空気清浄機に対して構築した第3の物体モデルの属性は空気清浄機の湿度であり、方法は湿度を調整することであり、イベントは、自動車内の車内湿度が所定値よりも低いことである。
【0071】
ユーザがリモコン調整ボタン「-」を押すと、自動車はリモコンの第1の物体モデルのイベントがトリガされたことを監視して、このとき自動車は自動車自体の第2の物体モデルの方法と属性を呼び出して、エアコンの温度を下げるように駆動し、自動車もまた、空気清浄機の第3の物体モデルの方法と属性を呼び出して、空気の湿度を上げ、また、自動車はリモコンの属性を呼び出してリモコンの表示灯の状態を調整し、最終的に自動車の内部を冷やしたり、湿度を上げたり、ユーザに提示したりする機能を実現する。
【0072】
別のシーンでは、マスタ制御機器を自動車、非物体モデル機器をエアコンとして説明する。自動車の第2の物体モデルの属性は、窓の透明度であり、方法は窓の透明度を調整することであり、イベントは、自動車内の温度が閾値に到達したことであり、自動車がエアコンに対して構築した第3の物体モデルの属性は温度であり、方法は温度を調整することであり、イベントは自動車内の温度が閾値に到達することである。
【0073】
自動車が車内の温度が閾値に到達することを監視した時、この時自動車は自動車の第2の物体モデルの方法と属性を呼び出して、窓の透明度を下げ、自動車もエアコンの方法と属性を呼び出して、エアコンの温度を下げるように駆動して、自動的に温度を下げる機能を達成する。
【0074】
上記の技術方案により、マスタ制御機器は、第1の物体モデルの第1のパラメータ、第2の物体モデルの第2のパラメータ及び第3の物体モデルの第3のパラメータのうちの少なくとも1つが変化またはトリガされたことを監視した場合、物体モデル機器、非物体モデル機器及びマスタ制御機器のうちの少なくとも1つの連動機器を駆動して、3種類の連動機器のうちの少なくとも2種類の連動機器の連動により、連動機能を実現し、マスタ制御機器は任意に相互接続されたマスタ制御機器、物体モデル機器及び非物体モデル機器を連合駆動して連動機能を実現することができると理解することもできる。
【0075】
第1の態様によれば、物体モデル機器に対して、マスタ制御機器は物体モデル機器の第1の物体モデルを直接呼び出し、物体モデル機器の駆動を実現することができ、非物体モデル機器に対して、マスタ制御機器はそれに対して第3の物体モデルを構築して、第3の物体モデルを呼び出し、非物体モデル機器の駆動を実現することができる。このように、マスタ制御機器は、物体モデル機器と非物体モデル機器のうちの少なくとも1つとの連動を実現することができ、連動できないことはなく、本開示の実施例によって提案される連動システムは、任意の物体モデル機器と非物体モデル機器にも拡張することができ、その拡張性が高い。
【0076】
第2の態様では、新たな連動機能を実現する場合、物体モデル、非物体モデル機器及びマスタ制御機器にそれぞれプロトコルの開発を行う必要がなく、物体モデル機器又はマスタ制御機器に連動ルールを追加することで、マスタ制御機器は当該連動ルールで物体モデル機器、非物体モデル機器及びマスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動して連動させることができ、さらに新たな連動機能を実現し、開発コストを比較的低くすることができる。
【0077】
第3の態様では、マスタ制御機器は、物体モデル機器、非物体モデル機器及びマスタ制御機器のうちの少なくとも1つを連動ルールで駆動して、異なる連動機能を実現することができ、物体モデル機器、非物体モデル機器及びマスタ制御機器などの連動機器に特定の連動プロトコルを追加する必要がなく、連動機器は異なる連動機能に適用することができ、その汎用性は比較的高い。
【0078】
図3は、例示的な一実施例によって示される連動方法のステップのフローチャットであり、
図3に示すように、この連動方法はマスタ制御機器によって実行され、この連動方法は以下のステップ301~302を含む。
【0079】
ステップS301において、第1の物体モデルの第1のパラメータ、第2の物体モデルの第2のパラメータ及び第3の物体モデルの第3のパラメータを取得する。
【0080】
ステップS302において、ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、物体モデル機器、非物体モデル機器及びマスタ制御機器のうちの少なくとも1つを駆動し、ターゲットパラメータが第1のパラメータ、第2のパラメータ及び第3のパラメータのうちの少なくとも1つであり、物体モデル機器は第1の物体モデルを有し、マスタ制御機器は第2の物体モデルを有し、マスタ制御機器は非物体モデル機器に対して第3の物体モデルを構築する。
【0081】
いくつかの実施例では、ステップS302は、ターゲットパラメータが変化またはトリガされた場合、第1のパラメータを呼び出して、物体モデル機器を駆動すること、第2のパラメータを呼び出して、非物体モデル機器を駆動すること、および、第3のパラメータを呼び出して、マスタ制御機器を駆動することのうちの少なくとも1つを実行するステップを含む。
【0082】
いくつかの実施例では、物体モデル機器、マスタ制御機器およびクラウドのうちの少なくとも1つから連動ルールを取得し、物体モデル機器、非物体モデル機器およびマスタ制御機器のうちの少なくとも1つを連動ルールで駆動する。
【0083】
本開示の実施例では、ステップS301の選択的な実施形態は、上記連動システムでは第1のパラメータ、第2のパラメータ、および第3のパラメータを取得するための選択的な実施形態を参照することができ、ステップS302の選択的な実施形態は、上記連動システムでは物体モデル機器、非物体モデル機器、およびマスタ制御機器のうちの少なくとも1つの選択的な実施形態を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0084】
図4は、例示的な実施例によって示される車両600のブロック図である。例えば、車両600は、ハイブリッド車両であってもよく、非ハイブリッド車両、電気自動車、燃料電池車両、または他のタイプの車両であってもよい。車両600は、自動運転車両、半自動運転車両、または非自動運転車両であってもよい。
【0085】
図6を参照すると、車両600は、様々なサブシステム、例えば、インフォテインメントシステム610、知覚システム620、意思決定制御システム630、駆動システム640、およびコンピューティングプラットフォーム650を備えることができる。ここで、車両600はさらに、より多くのサブシステムまたはより少ないサブシステムを備えることができ、各サブシステムは、複数のコンポーネントを備えることができる。また、車両600の各サブシステム間および各コンポーネント間の相互接続は、有線または無線のいずれかによって実現され得る。
【0086】
いくつかの実施例では、インフォテインメントシステム610は、通信システム、エンタテインメントシステム、およびナビゲーションシステムなどを備えることができる。
【0087】
知覚システム620は、車両600の周囲の環境に関する情報を感知するためのいくつかのセンサを備えることができる。例えば、知覚システム620は、全地球測位システム(全地球測位システムは、GPSシステムであってもよく、北斗システムまたは他の測位システムであってもよい)、慣性測定ユニット(inertial measurement unit,IMU)、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波レーダ、および撮像装置を備えることができる。
【0088】
意思決定制御システム630は、計算システム、完成車コントローラ、ステアリングシステム、アクセルおよびブレーキシステムを備えることができる。
【0089】
駆動システム640は、車両600に動力運動を提供するアセンブリを備えることができる。一実施例では、駆動システム640は、エンジン、エネルギー源、伝達システム、および車輪を備えることができる。エンジンは、内燃機関、電動機、空気圧縮エンジンのうちの1つまたは複数の組み合わせであってもよい。エンジンは、エネルギー源から供給されるエネルギーを機械的エネルギーに変換することができる。
【0090】
車両600の一部またはすべての機能は、コンピューティングプラットフォーム650によって制御される。コンピューティングプラットフォーム650は、少なくとも1つのプロセッサ651およびメモリ652を備えることができ、プロセッサ651はメモリ652に記憶された命令653を実行することができる。
【0091】
プロセッサはまた、グラフィック処理ユニット(Graphic Process Unit、GPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、システムオンチップ(System on Chip、SOC)、専用集積チップ(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、またはそれらの組み合わせなどを備えることができる。
【0092】
メモリ652は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶機器またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0093】
命命令653に加えて、メモリ652は、道路地図、ルート情報、車両の位置、方向、速度などのデータも記憶することができる。メモリ652に記憶されたデータは、コンピューティングプラットフォーム650によって使用されることができる。
【0094】
本開示の実施例では、プロセッサ651は、上記の連動方法のステップの全部または一部を完了するために命令653を実行することができる。
【0095】
本開示の実施例は、コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、このプログラム命令がプロセッサによって実行される場合、本開示によって提供される連動方法のステップを実現する。
【0096】
本開示の実施例は、集積回路(Integrated Circuit、IC)またはチップをさらに提供し、この集積回路は、1つのICであってもよいし、複数のICの集合であってもよく、このチップは、GPU(Graphics Processing Unit、グラフィック処理ユニット)、CPU(Central Processing Unit、中央処理ユニット)、FPGA(Field Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、DSP(Digital Signal Processor、デジタル信号プロセッサ)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)、SOC(System on Chip、SoC、システムオンチップまたはシステムレベルチップ)などの種類を含むことができるが、これらに限定されない。上記の集積回路またはチップ内は、上記の連動方法を実現するために実行可能命令(またはコード)を実行するために使用することができる。ここで、この実行可能命令は、この集積回路またはチップに記憶されてもよく、または他の装置または機器から取得されてもよく、例えば、この集積回路またはチップにプロセッサ、メモリ、および他の装置と通信するためのインターフェースが備えられる。この実行可能な命令はこのメモリに記憶され、この実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、上記の連動方法が実現され、または、この集積回路またはチップは、上記の連動方法を実現するために、このインタフェースを介して実行可能な命令を受信し、このプロセッサに伝送して実行することができる。
【0097】
別の例示的な実施例では、プログラマブル装置によって実行可能なコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品がさらに提供され、このコンピュータプログラムがプログラマブル装置によって実行されたとき、上記の連動方法を実行するためのコード部分を有する。
【0098】
当業者は、明細書を検討し、かつ、本開示を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本開示は、本開示のいかなる変形、用途または適宜な変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適宜な変化は、本開示の一般原理に従るとともに、本開示で開示されていない当分野の公知常識または慣用技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示と見なされ、本開示の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0099】
なお、本開示は、上記に記載され、図面に示されている厳密な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。