(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013450
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】サービス管理システム、サービス管理方法、およびサービス管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240125BHJP
G06Q 50/02 20240101ALI20240125BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/02
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115536
(22)【出願日】2022-07-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】000003296
【氏名又は名称】デンカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100185591
【弁理士】
【氏名又は名称】中塚 岳
(74)【代理人】
【識別番号】100144440
【弁理士】
【氏名又は名称】保坂 一之
(72)【発明者】
【氏名】盛岡 実
(72)【発明者】
【氏名】後藤 慶次
(72)【発明者】
【氏名】山上 大智
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC01
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アジテータ車の稼働効率をより向上させるサービス管理システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】管理サーバが少なくとも一つのプロセッサを備えるサービス管理システム1において、プロセッサは、除草サービスの実施条件を示す発注データをユーザから取得し、データベースを参照して、アジテータ車3から排出される除草液を用いて除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データから、除草サービスを提供可能な少なくとも一つのサービス提供者を選択し、実施条件を示す問合せデータを、選択されたサービス提供者の夫々の提供者端末へ送信し、問合せデータへの回答を示す応答データを提供者端末から受信し、応答データに基づいて、選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定し、受託者によりアジテータ車を用いて実施される除草サービスを示すサービスデータをユーザへ提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
ユーザにより指定された除草サービスの実施条件を取得し、
アジテータ車から排出される除草液を用いて前記除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、前記実施条件を満たす前記除草サービスを提供可能な少なくとも一つの前記サービス提供者を選択し、
前記実施条件を示す問合せデータを、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信し、
前記問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの前記提供者端末から受信し、
前記応答データに基づいて、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定し、
前記受託者により前記アジテータ車を用いて実施される前記除草サービスを示すサービスデータを前記ユーザへ提供する、
サービス管理システム。
【請求項2】
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所を含み、
前記提供者データが前記複数のサービス提供者のそれぞれの所在地を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記作業場所から所定の距離内に前記所在地が位置する前記少なくとも一つのサービス提供者を選択する、
請求項1に記載のサービス管理システム。
【請求項3】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記除草サービスを受託可能であることを示す前記応答データを2以上の前記提供者端末から受信した場合に、該2以上のサービス提供者のうち、前記作業場所に最も近い前記所在地を有する前記サービス提供者を前記受託者として決定する、
請求項2に記載のサービス管理システム。
【請求項4】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記除草サービスを受託可能であることを示す前記応答データを2以上の前記提供者端末から受信した場合に、該2以上のサービス提供者のうち、該応答データを最も早く送信した前記サービス提供者を前記受託者として決定する、
請求項2に記載のサービス管理システム。
【請求項5】
前記実施条件が、前記除草サービスが予定される日時である作業日時を含み、
前記提供者データが前記複数のサービス提供者のそれぞれの営業時間を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記営業時間が前記作業日時に適合する前記少なくとも一つのサービス提供者を選択する、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項6】
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所と、除草の対象となる植物とのうちの少なくとも一つを更に含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記作業日時と、前記作業場所および前記植物のうちの少なくとも一つとに基づいて、前記作業場所において次回の除草サービスが必要になる時期を推奨除草時期として予測し、
前記推奨除草時期を示す提案データを前記ユーザに提供する、
請求項5に記載のサービス管理システム。
【請求項7】
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所を更に含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
気象システムにアクセスして、前記作業場所における前記作業日時の天気予報を示す気象情報を取得し、
前記気象情報を更に含む前記問合せデータを前記提供者端末に送信する、
請求項5に記載のサービス管理システム。
【請求項8】
前記実施条件が、除草の対象となる植物を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記植物に対応する除草剤を選択し、
前記除草剤を更に示す前記問合せデータを前記提供者端末に送信する、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項9】
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所での交通規制の要否を示す交通規制情報を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記交通規制情報を前記実施条件の少なくとも一部として示す前記問合せデータを前記提供者端末に送信する、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項10】
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記サービスデータを前記ユーザへ提供した後に、前記除草サービスの対価として前記ユーザにより支払われた金銭をプールし、
前記受託者による前記除草サービスの結果を示す作業報告を該受託者の前記提供者端末から受信したことに応答して、該作業報告を前記ユーザに提供し、
前記作業報告に応答して前記ユーザから提供された、前記ユーザから前記受託者への前記対価の支払いについての同意を示す同意通知を取得し、
前記同意通知に応答して、プールされた前記金銭に基づいて前記対価を前記受託者へ支払う、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項11】
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記受託者による前記除草サービスの結果を示す作業報告を前記受託者の前記提供者端末から受信したことに応答して、該作業報告を前記ユーザに提供し、
前記作業報告を前記ユーザに提供した後に、前記受託者による前記除草サービスの実施から所定の期間が経過した後の該除草サービスの作業場所の状況を示す経過観察報告を前記受託者の前記提供者端末から受信したことに応答して、該経過観察報告を前記ユーザに提供する、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項12】
前記複数のサービス提供者の少なくとも一つが、生コンクリートを運搬するために用いられる前記アジテータ車を用いて前記除草サービスを実施する生コンクリート業者である、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項13】
少なくとも一つのプロセッサを備えるサービス管理システムによって実行されるサービス管理方法であって、
ユーザにより指定された除草サービスの実施条件を示す発注データをユーザから取得するステップと、
アジテータ車から排出される除草液を用いて前記除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、前記実施条件を満たす前記除草サービスを提供可能な少なくとも一つの前記サービス提供者を選択するステップと、
前記実施条件を示す問合せデータを、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信するステップと、
前記問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの前記提供者端末から受信するステップと、
前記応答データに基づいて、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定するステップと、
前記受託者により前記アジテータ車を用いて実施される前記除草サービスを示すサービスデータを前記ユーザへ提供するステップと、
を含むサービス管理方法。
【請求項14】
少なくとも一つのプロセッサを備えるサービス管理システムとしてコンピュータを機能させるサービス管理プログラムであって、
ユーザにより指定された除草サービスの実施条件を示す発注データをユーザから取得するステップと、
アジテータ車から排出される除草液を用いて前記除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、前記実施条件を満たす前記除草サービスを提供可能な少なくとも一つの前記サービス提供者を選択するステップと、
前記実施条件を示す問合せデータを、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信するステップと、
前記問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの前記提供者端末から受信するステップと、
前記応答データに基づいて、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定するステップと、
前記受託者により前記アジテータ車を用いて実施される前記除草サービスを示すサービスデータを前記ユーザへ提供するステップと、
を前記コンピュータに実行させるサービス管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の一側面はサービス管理システム、サービス管理方法、およびサービス管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アジテータ車の稼働効率を向上させるための運行管理システムが記載されている。このシステムは、生コンクリートの出荷位置、生コンクリートを納入する現場位置、および道路交通情報から、出荷位置から現場位置までのアジテータ車の往路時間を算出し、各アジテータ車の荷卸し開始時刻を算出し、往路時間および荷卸し開始時刻から、アジテータ車が出荷位置を出発すべき時刻を算出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アジテータ車の稼働効率をより向上させるための仕組みが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係るサービス管理システムは、少なくとも一つのプロセッサを備える。少なくとも一つのプロセッサは、ユーザにより指定された除草サービスの実施条件を示す発注データをユーザから取得し、アジテータ車から排出される除草液を用いて除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、実施条件を満たす除草サービスを提供可能な少なくとも一つのサービス提供者を選択し、実施条件を示す問合せデータを、選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信し、問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの提供者端末から受信し、応答データに基づいて、選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定し、受託者によりアジテータ車を用いて実施される除草サービスを示すサービスデータをユーザへ提供する。
【0006】
本開示の一側面に係るサービス管理方法は、少なくとも一つのプロセッサを備えるサービス管理システムによって実行される。このサービス管理方法は、ユーザにより指定された除草サービスの実施条件を示す発注データをユーザから取得するステップと、アジテータ車から排出される除草液を用いて除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、実施条件を満たす除草サービスを提供可能な少なくとも一つのサービス提供者を選択するステップと、実施条件を示す問合せデータを、選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信するステップと、問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの提供者端末から受信するステップと、応答データに基づいて、選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定するステップと、受託者によりアジテータ車を用いて実施される除草サービスを示すサービスデータをユーザへ提供するステップとを含む。
【0007】
本開示の一側面に係るサービス管理プログラムは、少なくとも一つのプロセッサを備えるサービス管理システムとしてコンピュータを機能させる。このサービス管理プログラムは、ユーザにより指定された除草サービスの実施条件を示す発注データをユーザから取得するステップと、アジテータ車から排出される除草液を用いて除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、実施条件を満たす除草サービスを提供可能な少なくとも一つのサービス提供者を選択するステップと、実施条件を示す問合せデータを、選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信するステップと、問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの提供者端末から受信するステップと、応答データに基づいて、選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定するステップと、受託者によりアジテータ車を用いて実施される除草サービスを示すサービスデータをユーザへ提供するステップとをコンピュータに実行させる。
【0008】
このような側面においては、ユーザから取得した実施条件を満たす除草サービスを提供可能な少なくとも一つのサービス提供者が選択されて、その実施条件を示す問合せデータが、選択されたサービス提供者の提供者端末に送信される。そして、その問合せデータに対する回答に基づいて、アジテータ車を用いた除草サービスを実施するサービス提供者が受託者として決定され、その受託者による除草サービスを示すサービスデータがユーザに提供される。この一連の処理によって、除草サービスを希望するユーザと、アジテータ車を用いた除草サービスをユーザの希望に沿って実施するサービス提供者とがマッチングされる。その結果、アジテータ車の稼働効率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一側面によれば、アジテータ車の稼働効率をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】サービス管理システムの適用の一例を示す図である。
【
図2】サービス管理システムで用いられるデータの構造の一例を示す図である。
【
図3】サービス管理システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図4】サービス管理システムで用いられるコンピュータの一般的なハードウェア構成を示す図である。
【
図5】サービス管理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図6】サービス管理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
[システムの概要]
実施形態に係るサービス管理システム1は、アジテータ車を用いた除草サービスの提供を管理するコンピュータシステムである。サービス管理システム1は、その除草サービスを希望するユーザとサービス提供者とをマッチングする。マッチングされたサービス提供者は、ユーザが指定した場所にアジテータ車で赴いてその場所で除草作業を行う。一例では、サービス管理システム1はサービス提供者からユーザへの各種報告を支援してもよく、ユーザからサービス提供者への対価、すなわち除草料金の支払いを支援してもよい。一例では、サービス管理システム1はユーザとサービス提供者とを仲介する管理会社によって運営される。
【0013】
サービス提供者とは、アジテータ車から排出される除草液を用いて除草サービスを実施する者をいう。本開示における「アジテータ車」とは、撹拌機能を有するドラムを備える車両をいい、一例では、一般に言われるアジテータ車およびミキサー車の双方を含む概念を意味する。サービス提供者はアジテータ車のドラムに水と除草剤とを入れて両者を混合させ、その混合によって得られる除草液を、ユーザにより指定された場所で散布する。一例では、サービス提供者は生コンクリート(生コン)を製造または運搬する生コンクリート業者であり、例えば生コンクリート工場である。この場合、サービス提供者は、生コンを運搬するアジテータ車が稼働していない時間を利用して、そのアジテータ車を用いた除草サービスを提供する。例えばサービス提供者はその除草サービスを副業として実施し得る。
【0014】
[システムの構成]
図1はサービス管理システム1の適用の一例を示す図である。一例では、サービス管理システム1は、除草サービスの提供を管理する管理サーバ10を備える。管理サーバ10は通信ネットワークを介して、少なくとも一つのユーザ端末20、少なくとも一つの提供者端末30、およびデータベース40と接続する。例えば、管理サーバ10は複数のユーザ端末20および複数の提供者端末30と接続する。通信ネットワークの構成は限定されない。例えば、通信ネットワークはインターネットを含んで構成されてもよいし、イントラネットを含んで構成されてもよい。一例では、管理サーバ10およびデータベース40は管理会社によって運用される。
【0015】
ユーザ端末20はユーザによって使用されるコンピュータである。ユーザ端末20として用いられるコンピュータの種類は限定されない。例えば、ユーザ端末20は、高機能携帯電話機(スマートフォン)、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、タブレットなどの携帯端末でもよい。あるいは、ユーザ端末20はデスクトップ型パーソナルコンピュータなどの据置型端末でもよい。
【0016】
提供者端末30はサービス提供者によって使用されるコンピュータである。提供者端末30として用いられるコンピュータの種類は限定されない。例えば、提供者端末30は、高機能携帯電話機(スマートフォン)、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、タブレットなどの携帯端末でもよい。
【0017】
データベース40は、サービス管理システム1の処理に用いられる各種のデータを記憶する装置である。データベース40はサービス管理システム1の構成要素であってもよいし、サービス管理システム1とは異なるコンピュータシステムに設けられてもよい。
【0018】
図1を参照しながら、サービス管理システム1を用いて実現される除草サービスの流れを説明する。発注者であるユーザはユーザ端末20を操作して、作業場所2での除草作業を発注する。作業場所2は、空き地、道路に面する傾斜地、太陽光発電施設、ゴルフ場などのような様々な場所であり得る。管理サーバ10はその発注に基づいて、少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末30に受託の可否を問い合わせる。それぞれのサービス提供者は提供者端末30を操作してその問合せに対して回答する。管理サーバ10はその回答に基づいて一つのサービス提供者を受託者として決定し、その受託者による除草サービスの情報をユーザに通知する。このように、管理サーバ10はユーザとサービス提供者との間で発注および受託を仲介する。
【0019】
受託者はユーザ指定の作業場所2にアジテータ車3で赴き、アジテータ車3から排出される除草液を用いて除草サービスを実施する。例えば、現地の作業員はアジテータ車3から散布機に除草液を移し、その散布機を用いて作業場所2で除草液を散布する。一例では、作業員は除草作業後に提供者端末30を操作して作業報告を管理サーバ10に送信し、管理サーバ10はその作業報告を発注者のユーザ端末20に送信する。
【0020】
一例では、サービス管理システム1は除草サービスの対価の支払いに関する処理を実行する。ユーザはユーザ端末20を操作して、管理サーバ10から通知された請求に対して支払いの手続きを行い、管理サーバ10はその支払いに関する処理を実行する。例えば、管理サーバ10はユーザにその除草料金から所定の仲介手数料を引いた金額を除草サービスの対価として受託者に支払う。このように、管理サーバ10はユーザとサービス提供者との間で対価の支払いを仲介する。
【0021】
図2はデータベース40に予め記憶されるデータの構造の一例を示す図である。この例では、データベース40は、ユーザデータ41、提供者データ42、作業データ43を記憶する。
【0022】
ユーザデータ41は、ユーザに関する情報を示す電子データである。ユーザデータ41の個々のレコードはユーザIDおよびユーザ属性をデータ項目として含む。ユーザIDは個々のユーザを一意に特定するための識別子である。ユーザ属性はユーザの特徴または性質を示す情報である。一例では、ユーザ属性は、ユーザ名と、所在地と、電話番号、メールアドレスなどの連絡先と、ユーザの口座に関する口座情報とを含む。一例では、ユーザデータ41のレコードは、ユーザがユーザ端末20を操作してユーザ登録の手続きを行うことに応答してデータベース40に登録される。
【0023】
提供者データ42は、サービス提供者に関連する情報を示す電子データである。提供者データ42の個々のレコードは提供者IDおよび提供者属性をデータ項目として含む。提供者IDは個々のサービス提供者を一意に特定するための識別子である。提供者属性はサービス提供者の特徴または性質を示す情報である。一例では、提供者属性は、提供者名と、所在地と、電話番号、メールアドレスなどの連絡先と、サービス提供者の口座に関する口座情報と、除草サービスを提供可能な日、曜日、および時間幅を示す営業時間とを含む。一例では、提供者データ42のレコードは、サービス提供者が提供者端末30を操作して提供者登録の手続きを行うことに応答してデータベース40に登録される。
【0024】
作業データ43は、ユーザとサービス提供者との間で契約された個々の除草サービスに関する情報を示す電子データである。作業データ43の個々のレコードはユーザID、提供者ID、および作業属性をデータ項目として含む。作業属性は除草作業の詳細を示す情報である。一例では、作業属性は、除草サービスが実施される作業場所と、除草サービスが予定される日時である作業日時と、用いられる除草剤と、除草作業の対価を示す請求情報と、除草作業の結果を示す作業報告と、除草作業から所定の時間が経った後の作業場所の状況を示す経過観察報告とを含む。作業データ43のレコードはユーザがユーザ端末20を操作して除草サービスを発注したことに応答してデータベース40に登録され、必要に応じて更新される。
【0025】
図3はサービス管理システム1の機能構成の一例を示す図である。一例では、管理サーバ10は機能要素として提供者選択部11、問合せ部12、受託者決定部13、報告管理部14、および支払管理部15を備える。
【0026】
提供者選択部11は、ユーザにより指定された除草サービスの実施条件を満たす少なくとも一つのサービス提供者を選択する機能要素である。提供者選択部11はその実施条件を示す発注データをユーザから受信し、データベース40内の提供者データ42を参照して、その実施条件を満たす少なくとも一つのサービス提供者を選択する。
【0027】
問合せ部12は、選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末30に、実施条件を示す問合せデータを送信し、その問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの提供者端末30から受信する機能要素である。
【0028】
受託者決定部13は、受信された応答データに基づいて、選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定する機能要素である。受託者決定部13は受託者により実施される除草サービスを示すサービスデータをユーザ端末20に送信する。一例では、受託者決定部13は、サービス提供者が受託者として選択されたか否かを示す決定通知を少なくとも一つの提供者端末30に送信する。
【0029】
報告管理部14は、サービス提供者からユーザに提供される作業報告および経過観察報告に関する処理を実行する機能要素である。報告管理部14は提供者端末30から作業報告または経過観察報告を受信し、その報告をデータベース40内の対応する作業データに記録し、対応するユーザ端末20にその報告を送信する。
【0030】
支払管理部15は、実施された除草サービスの対価の支払いに関する処理を実行する機能要素である。一例では、支払管理部15はユーザ端末20および提供者端末30のそれぞれとの間で、対価の支払いに関する各種のデータを送受信する。
【0031】
管理サーバ10は一または複数のコンピュータで構成される。複数のコンピュータが用いられる場合には、これらのコンピュータがインターネットやイントラネットなどの通信ネットワークを介して接続されることで、論理的に一つのサービス管理システム1が構築される。
【0032】
図4はサービス管理システム1に関連するハードウェア構成の一例を示す図である。この例では、管理サーバ10を構成するコンピュータ100は、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、通信制御部104、入力装置105、および出力装置106を備える。
【0033】
プロセッサ101はオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置である。プロセッサの例としてCPU(Central Processing Unit)およびGPU(Graphics Processing Unit)が挙げられるが、プロセッサ101の種類はこれらに限定されない。
【0034】
主記憶部102は管理サーバ10を機能させるためのプログラム、プロセッサ101から出力された演算結果などを記憶する装置である。主記憶部102は例えばROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)のうちの少なくとも一つにより構成される。
【0035】
補助記憶部103は、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶することが可能な装置である。補助記憶部103は例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶部103は、少なくとも一つのコンピュータを管理サーバ10として機能させるためのサービス管理プログラム110と各種のデータとを記憶する。
【0036】
サービス管理プログラム110は、例えば、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に記録された上で提供されてもよい。あるいは、サービス管理プログラム110は、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。提供されたサービス管理プログラム110は補助記憶部103に格納される。
【0037】
通信制御部104は、通信ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置である。通信制御部104は、例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールで構成される。
【0038】
入力装置105は、管理サーバ10を所有するユーザの操作または動作に基づいてデータを受け付ける装置である。入力装置105は、例えばキーボード、マウス、タッチパネルなどで構成される。
【0039】
出力装置106は、管理サーバ10で処理されたデータを出力する装置である。出力装置106は、例えばモニタおよびスピーカで構成される。
【0040】
コンピュータ100の各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上にサービス管理プログラム110を読み込ませてそのサービス管理プログラム110を実行させることで実現される。サービス管理プログラム110は管理サーバ10の各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ101はサービス管理プログラム110に従って、通信制御部104、入力装置105、または出力装置106を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行う。この処理により管理サーバ10の各機能要素が実現される。処理に必要なデータまたはデータベースは主記憶部102または補助記憶部103内に格納されてもよい。
【0041】
[システムの動作]
図5および
図6を参照しながら、サービス管理システム1の動作を説明するとともに本実施形態に係るサービス管理方法について説明する。
【0042】
(仲介)
図5を参照しながら、ユーザとサービス提供者とのマッチングについて説明する。
図5はそのマッチングの処理を処理フローS1として示すシーケンス図である。
【0043】
ステップS11では、ユーザ端末20がユーザの操作に応答して、除草サービスの発注データを管理サーバ10に送信する。管理サーバ10では提供者選択部11がその発注データを受信する。一例では、発注データはユーザIDと、ユーザの希望する除草サービスの詳細を示す実施条件とを含む。実施条件は例えば、作業場所、作業日時、および除草の対象となる植物(以下ではこれを「対象植物」ともいう)を含む。作業場所は、住所、地番、緯度経度などの位置情報によって表されてよい。また、作業場所は、区画、傾斜、面積などのような、地形に関する地形情報を含んでもよい。作業場所は、除草作業を実施する際の交通規制の要否を示す交通規制情報を含んでもよい。作業場所は文字情報だけでなく写真、映像などの画像によって表されてもよい。作業日時は、特定の1日を示してもよいし、複数の日付を示してもよいし、1週間のような複数日にわたる期間を示してもよい。
【0044】
ステップS12では、提供者選択部11が、実施条件を満たす除草サービスを提供可能な少なくとも一つのサービス提供者を選択する。提供者選択部11はデータベース40の提供者データ42を参照して、発注データの実施条件に適合する少なくとも一つのサービス提供者を選択する。一例では、提供者選択部11は作業日時と営業時間とを比較することなく、作業場所とサービス提供者の所在地との位置関係に基づいてサービス提供者を選択する。提供者選択部11は、作業場所から所定の距離内に所在地が位置する1以上のサービス提供者を選択してもよく、例えば、所在地が作業場所に最も近い一つのサービス提供者を選択してもよい。あるいは、提供者選択部11はその位置関係に加えて、営業時間が作業日時に適合する(すなわち、作業日時が営業時間内である)という条件も満たすサービス提供者を選択してもよい。
【0045】
ステップS13では、問合せ部12が、選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末30に問合せデータを送信する。問合せデータは、ユーザの発注を受託可能であるか否かをサービス提供者に問い合わせるための電子データである。問合せ部12は発注データの実施条件を含む問合せデータを生成および送信する。一例では、問合せデータは作業場所および作業日時を示す。問合せ部12は対象植物に基づいて除草剤を選択し、その除草剤を更に示す問合せデータを生成してもよい。例えば、問合せ部12は植物と除草剤との対応関係を示す対比表を参照して除草剤を選択してもよいし、機械学習によって得られた学習済みモデルを用いて対象植物から除草剤を推定してもよい。問合せ部12は選択された除草剤の必要量を作業場所の面積に基づいて推定し、その必要量を更に示す問合せデータを生成してもよい。問合せ部12は作業場所の画像に対して画像解析を実行して、対象植物と作業場所の面積とのうちの少なくとも一方を特定し、特定された対象植物または面積に基づいて、除草剤を選択したり除草剤の必要量を推定したりしてもよい。問合せ部12は作業場所における作業日時の天気予報を示す気象情報を問合せデータに含めてもよい。例えば、問合せ部12は気象情報を提供する気象システムに通信ネットワークを経由してアクセスしてその気象情報を取得して、その気象情報を含む問合せデータを生成する。
【0046】
ステップS14では、問合せデータを受信した提供者端末30が、サービス提供者の操作に応答して応答データを管理サーバ10に送信する。管理サーバ10では問合せ部12がその応答データを受信する。応答データは、問合せデータを参照したサービス提供者の回答を含み、例えば、サービス提供者が発注を受託可能であるか否かを示す。応答データは、サービス提供者により設定された作業日時を含んでもよい。問合せデータを受信した複数の提供者端末30の一部が応答データを送信しない場合もあり得る。
【0047】
ステップS15では、受託者決定部13が応答データに基づいて、選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定する。受託可能であることを示す応答データを一つの提供者端末30のみから受信した場合には、受託者決定部13はその提供者端末30に対応するサービス提供者を受託者として決定する。受託可能であることを示す応答データを2以上の提供者端末30から受信した場合には、受託者決定部13はその応答データを送信した2以上のサービス提供者の中から、所在地が作業場所に最も近いサービス提供者、または応答データを最も早く送信したサービス提供者を受託者として決定してもよい。
【0048】
ステップS16では、受託者決定部13が、問合せデータの宛先であった各提供者端末30に決定通知を送信する。決定通知はサービス提供者が受託者として選択されたか否かを示す電子データである。受託者決定部13は、受託者として決定されたサービス提供者の提供者端末30に、該サービス提供者が採用されたことを示す決定通知を送信し、残りのサービス提供者の提供者端末30に、該サービス提供者が採用されなかったことを示す決定通知を送信する。
【0049】
ステップS17では、受託者決定部13が、受託者によりアジテータ車を用いて実施される除草サービスを示すサービスデータをユーザ端末20に送信する。一例では、サービスデータは、受託者の情報(例えば、提供者名、所在地、および連絡先)と、実施される除草サービスの情報(例えば、作業日時および除草剤)と、除草サービスの費用を示す入金依頼とを含む。サービスデータは作業場所に向かう予定のアジテータ車に関する情報(例えば、アジテータ車の車両区分または寸法)を含んでもよい。
【0050】
一例では、ステップS11~S17の一連の処理によってユーザとサービス提供者とがマッチングされ、両者の間で除草サービスに関する契約が成立する。
【0051】
ステップS18では、受託者決定部13が、契約された除草サービスに関する作業データ43のレコードを生成して、そのレコードをデータベース40に格納する。一例では、受託者決定部13は、発注者のユーザIDと、受託者の提供者IDと、実施条件で示される作業場所と、受託者によって設定された作業日時と、問合せ部12によって選択された除草剤と、契約された除草サービスの対価を示す請求情報とを含むレコードを生成および格納する。
【0052】
ステップS19では、ユーザ端末20が入金通知を管理サーバ10に送信する。管理サーバ10では支払管理部15がその入金通知を受信する。一例では、入金依頼を受けたユーザは支払手続のための操作を行う。ユーザ端末20はその操作に応答して入金通知を生成および送信する。
【0053】
ステップS20では、支払管理部15がユーザによる入金をプールする。このプールは、除草サービスの対価としてユーザから支払われた金銭を、受託者に未だ渡さずに一時的に保管する処理をいう。したがって、ユーザによって行われた支払手続では、対価はユーザから受託者の口座に直接に振り込まれるのではなく、管理会社の口座に一時的に保管される。
【0054】
(報告および支払い)
処理フローS1が実行された後、受託者は決定された日時にアジテータ車で指定の作業場所に赴いて、そのアジテータ車から排出される除草液を用いて除草サービスを実施する。一例では、受託者は除草作業後の作業場所の状況を写真または映像で記録して、その画像を含む作業報告をユーザに向けて送る。そして、ユーザがその作業報告を見て除草作業に問題がないことを確認したタイミングで、対価が受託者に支払われる。一例では、受託者は除草作業から所定の時間が経過した後に(例えば、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後など)作業場所を再び訪れて、その場所の状況を写真または映像で記録して、その画像を含む経過観察報告をユーザに向けて送る。
図6を参照しながら、それらの報告と対価の支払いとに関する処理を説明する。
図6はその処理を処理フローS2として示すシーケンス図である。
【0055】
ステップS21では、受託者の提供者端末30が作業報告を管理サーバ10に送信する。管理サーバ10では報告管理部14がその作業報告を受信する。作業報告は、受託者が実施した除草作業の詳細を示す電子データである。例えば、作業報告は、ユーザID、提供者ID、作業日時、除草作業後の作業場所の画像、および使用された除草剤の種類を含む。
【0056】
ステップS22では、報告管理部14がその作業報告を、対応する作業データ43のレコードに登録する。報告管理部14は、作業場所において次回の除草サービスが必要になる時期を推奨除草時期として予測し、その推奨除草時期を更に含む作業報告を生成し、その作業報告を登録してもよい。一例では、報告管理部14は、作業日時と、作業場所および対象植物のうちの少なくとも一つとに基づいて推奨除草時期を予測する。報告管理部14は地理的範囲および植物との少なくとも一方と成長期間との対応を示す対比表を参照して成長期間を算出してもよい。あるいは、報告管理部14は、機械学習によって得られた学習済みモデルを用いて、作業場所および対象植物のうちの少なくとも一つから成長期間を推定してもよい。報告管理部14は作業日時からその成長期間が経過した時点を推奨除草時期として予測する。
【0057】
ステップS23では、報告管理部14がその作業報告をユーザ端末20に送信する。この作業報告は推奨除草時期を含み得る。ユーザはユーザ端末20上で作業報告を閲覧して、除草作業の結果を知ることができる。
【0058】
ステップS24では、ユーザ端末20が、その作業結果にユーザが同意したことを示す同意通知を管理サーバ10に送信する。管理サーバ10では支払管理部15がその同意通知を受信する。
【0059】
ステップS25では、支払管理部15がその同意通知に応答して、プールされた金銭を用いて受託者への対価を支払う。一例では、支払管理部15はステップS20における入金額から所定の仲介手数料を引いて、残額を受託者の口座に入金する。
【0060】
ステップS26では、支払管理部15が、除草作業の対価を受託者に支払ったことを示す支払通知を提供者端末30に通知する。受託者はその支払通知を提供者端末30上で確認して、対価を得たことを知ることができる。
【0061】
ステップS26から所定の期間が経過した後のステップS27では、提供者端末30が経過観察報告を管理サーバ10に送信する。管理サーバ10では報告管理部14がその経過観察報告を受信する。経過観察報告は、受託者が作業を実施した日から一定の期間が経過した作業場所の状況を示す電子データである。例えば、経過観察報告は、ユーザID、提供者ID、および経過観察時の作業場所の画像を含む。
【0062】
ステップS28では、報告管理部14がその経過観察報告を、対応する作業データ43のレコードに登録する。
【0063】
ステップS29では、報告管理部14がその経過観察報告をユーザ端末20に送信する。ユーザはユーザ端末20上で経過観察報告を閲覧して、作業場所の現在の状況を知ることができる。
【0064】
[変形例]
以上、本開示をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0065】
本開示に係るサービス管理システムでは、報告管理部14および支払管理部15に相当する機能モジュールを備えなくてもよい。
【0066】
本開示において、「少なくとも一つのプロセッサが、第1の処理を実行し、第2の処理を実行し、…第nの処理を実行する。」との表現、またはこれに対応する表現は、第1の処理から第nの処理までのn個の処理の実行主体(すなわちプロセッサ)が途中で変わる場合を含む概念である。すなわち、この表現は、n個の処理のすべてが同じプロセッサで実行される場合と、n個の処理においてプロセッサが任意の方針で変わる場合との双方を含む概念である。
【0067】
少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法の処理手順は上記実施形態での例に限定されない。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
【0068】
コンピュータシステムまたはコンピュータ内で二つの数値の大小関係を比較する際には、「以上」および「よりも大きい」という二つの基準のどちらを用いてもよく、「以下」および「未満」という二つの基準のうちのどちらを用いてもよい。
【0069】
上記の例では。ユーザはユーザ端末20を用いてサービス管理システムにアクセスするが、ユーザと管理会社(管理サーバ10)とのやり取りはFAX、電子メールなどの他の手法によって行われてもよい。
【0070】
管理サーバ10は、除草サービスの費用の概算を示す見積もりデータを算出して、ユーザに提供してもよい。例えば、管理サーバ10は、ユーザが簡易的なフォームに入力して送信する種々の実施条件と、データベース40に格納される過去のサービスデータとに基づいて、見積もりデータを算出してもよい。あるいは、管理サーバ10は、ユーザにより提供される実施条件に最も類似する過去の実施条件を持つ過去のサービスにおける実際の費用を、見積もりデータとして提供してもよい。
【0071】
本開示に係るサービス管理システム、サービス管理方法、およびサービス管理プログラムは以下のように規定されてもよい。
(項目1)
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
ユーザにより指定された除草サービスの実施条件を示す発注データをユーザから取得し、
アジテータ車から排出される除草液を用いて前記除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、前記実施条件を満たす前記除草サービスを提供可能な少なくとも一つの前記サービス提供者を選択し、
前記実施条件を示す問合せデータを、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信し、
前記問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの前記提供者端末から受信し、
前記応答データに基づいて、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定し、
前記受託者により前記アジテータ車を用いて実施される前記除草サービスを示すサービスデータを前記ユーザへ提供する、
サービス管理システム。
(項目2)
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所を含み、
前記提供者データが前記複数のサービス提供者のそれぞれの所在地を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記作業場所から所定の距離内に前記所在地が位置する前記少なくとも一つのサービス提供者を選択する、
項目1に記載のサービス管理システム。
(項目3)
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記除草サービスを受託可能であることを示す前記応答データを2以上の前記提供者端末から受信した場合に、該2以上のサービス提供者のうち、前記作業場所に最も近い前記所在地を有する前記サービス提供者を前記受託者として決定する、
項目2に記載のサービス管理システム。
(項目4)
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記除草サービスを受託可能であることを示す前記応答データを2以上の前記提供者端末から受信した場合に、該2以上のサービス提供者のうち、該応答データを最も早く送信した前記サービス提供者を前記受託者として決定する、
項目2に記載のサービス管理システム。
(項目5)
前記実施条件が、前記除草サービスが予定される日時である作業日時を含み、
前記提供者データが前記複数のサービス提供者のそれぞれの営業時間を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記営業時間が前記作業日時に適合する前記少なくとも一つのサービス提供者を選択する、
項目1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
(項目6)
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所と、除草の対象となる植物とのうちの少なくとも一つを更に含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記作業日時と、前記作業場所および前記植物のうちの少なくとも一つとに基づいて、前記作業場所において次回の除草サービスが必要になる時期を推奨除草時期として予測し、
前記推奨除草時期を示す提案データを前記ユーザに提供する、
項目5に記載のサービス管理システム。
(項目7)
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所を更に含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
気象システムにアクセスして、前記作業場所における前記作業日時の天気予報を示す気象情報を取得し、
前記気象情報を更に含む前記問合せデータを前記提供者端末に送信する、
項目5または6に記載のサービス管理システム。
(項目8)
前記実施条件が、除草の対象となる植物を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記植物に対応する除草剤を選択し、
前記除草剤を更に示す前記問合せデータを前記提供者端末に送信する、
項目1~7のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
(項目9)
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所での交通規制の要否を示す交通規制情報を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記交通規制情報を前記実施条件の少なくとも一部として示す前記問合せデータを前記提供者端末に送信する、
項目1~8のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
(項目10)
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記サービスデータを前記ユーザへ提供した後に、前記除草サービスの対価として前記ユーザにより支払われた金銭をプールし、
前記受託者による前記除草サービスの結果を示す作業報告を該受託者の前記提供者端末から受信したことに応答して、該作業報告を前記ユーザに提供し、
前記作業報告に応答して前記ユーザから提供された、前記ユーザから前記受託者への前記対価の支払いについての同意を示す同意通知を取得し、
前記同意通知に応答して、プールされた前記金銭に基づいて前記対価を前記受託者へ支払う、
項目1~9のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
(項目11)
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記受託者による前記除草サービスの結果を示す作業報告を前記受託者の前記提供者端末から受信したことに応答して、該作業報告を前記ユーザに提供し、
前記作業報告を前記ユーザに提供した後に、前記受託者による前記除草サービスの実施から所定の期間が経過した後の該除草サービスの作業場所の状況を示す経過観察報告を前記受託者の前記提供者端末から受信したことに応答して、該経過観察報告を前記ユーザに提供する、
項目1~10のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
(項目12)
前記複数のサービス提供者の少なくとも一つが、生コンクリートを運搬するために用いられる前記アジテータ車を用いて前記除草サービスを実施する生コンクリート業者である、
項目1~11のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
(項目13)
少なくとも一つのプロセッサを備えるサービス管理システムによって実行されるサービス管理方法であって、
ユーザにより指定された除草サービスの実施条件を示す発注データをユーザから取得するステップと、
アジテータ車から排出される除草液を用いて前記除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、前記実施条件を満たす前記除草サービスを提供可能な少なくとも一つの前記サービス提供者を選択するステップと、
前記実施条件を示す問合せデータを、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信するステップと、
前記問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの前記提供者端末から受信するステップと、
前記応答データに基づいて、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定するステップと、
前記受託者により前記アジテータ車を用いて実施される前記除草サービスを示すサービスデータを前記ユーザへ提供するステップと、
を含むサービス管理方法。
(項目14)
少なくとも一つのプロセッサを備えるサービス管理システムとしてコンピュータを機能させるサービス管理プログラムであって、
ユーザにより指定された除草サービスの実施条件を示す発注データをユーザから取得するステップと、
アジテータ車から排出される除草液を用いて前記除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、前記実施条件を満たす前記除草サービスを提供可能な少なくとも一つの前記サービス提供者を選択するステップと、
前記実施条件を示す問合せデータを、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信するステップと、
前記問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの前記提供者端末から受信するステップと、
前記応答データに基づいて、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定するステップと、
前記受託者により前記アジテータ車を用いて実施される前記除草サービスを示すサービスデータを前記ユーザへ提供するステップと、
を前記コンピュータに実行させるサービス管理プログラム。
【0072】
項目1,13,14によれば、ユーザから取得した実施条件を満たす除草サービスを提供可能な少なくとも一つのサービス提供者が選択されて、その実施条件を示す問合せデータが、選択されたサービス提供者の提供者端末に送信される。そして、その問合せデータに対する回答に基づいて、アジテータ車を用いた除草サービスを実施するサービス提供者が受託者として決定され、その受託者による除草サービスを示すサービスデータがユーザに提供される。この一連の処理によって、除草サービスを希望するユーザと、アジテータ車を用いた除草サービスをユーザの希望に沿って実施するサービス提供者とがマッチングされる。その結果、アジテータ車の稼働効率を向上させることができる。
【0073】
項目2によれば、作業場所の近くに位置するサービス提供者が受託者の候補として選択されるので、受託者によるアジテータ車の移動の距離および時間が短縮される。その結果、ユーザおよびサービス提供者の双方にとって便宜になるように除草サービスを提供できる。
【0074】
項目3によれば、アジテータ車の移動の距離および時間が最も短いと期待できるサービス提供者が受託者として選ばれるので、ユーザおよびサービス提供者の双方にとって便宜になるように除草サービスを提供できる。
【0075】
項目4によれば、除草サービスを受託可能である旨を最も早く連絡したサービス提供者が受託者として選択される。いわゆる早い者勝ちの原理を導入することで、サービス提供者間の競争を促して、除草サービスの質の向上につなげることが可能になる。
【0076】
項目5によれば、ユーザが希望する日時に実際に除草サービスを提供できるサービス提供者を受託者の候補として選ぶことができる。
【0077】
項目6によれば、作業日時と、作業場所および植物のうちの少なくとも一つに基づいて推奨除草時期が予測されて、その予測に基づく提案データがユーザに提供される。個々の植物の成長は植物の種類および生息場所の少なくとも一方に応じて異なるので、作業日時からの経過時間と、作業場所および対象植物の少なくとも一方とを参照することで、推奨除草時期を正確に予測して、その時期をユーザに伝えることができる。そのユーザが再び除草サービスを依頼した場合には、アジテータ車の稼働効率を更に向上させることができる。
【0078】
項目7によれば、除草作業が予定される場所の天気予報も提供者端末に通知されるので、サービス提供者はその予報も考慮して、除草サービスを受託するか否かを判断したり、除草サービスに必要な準備を検討したりすることができる。
【0079】
項目8によれば、除草の対象となる植物に対応する除草剤がサービス管理システムによって選択されて、その除草剤がサービス提供者に伝えられる。したがって、サービス提供者は除草剤を検討および選択する労力を節約して、除草サービスをより簡単に準備できる。
【0080】
項目9によれば、除草サービスを実施する際の交通規制の要否がサービス提供者に通知されるので、サービス提供者はその情報も考慮して、除草サービスを受託するか否かを判断したり、除草サービスに必要な準備を検討したりすることができる。
【0081】
項目10によれば、除草サービスの対価がユーザからサービス提供者に直接に支払われるのではなく、ユーザからの入金が一時的にプールされる。そして、作業報告に対するユーザの同意を契機に対価がサービス提供者に支払われる。ユーザの同意に基づいて受託者へ対価を支払うことで、受託者が適切な除草サービスを行わずに金銭を得ることを防止できる。その結果、サービス管理システムを介した除草サービスの質を適切に管理できる。
【0082】
項目11によれば、除草サービスの結果だけでなく、そのサービス提供から一定の時間が経過した後の作業場所の状況についてもユーザに通知される。したがって、ユーザは自ら現地に行くことなく、作業場所の状況の変化を把握したり、除草サービスを再び発注したりすることができる。
【0083】
項目12によれば、生コンクリートを運搬するアジテータ車を除草サービスのために用いる機会を生コンクリート業者に提供できる。したがって、生コンクリート業者は自身のアジテータ車の稼働効率を向上させることができる。また、生コンクリート業者は、除草サービスを副業として実施することで、より多くの売上を得ることが可能になる。
【符号の説明】
【0084】
1…サービス管理システム、2…作業場所、3…アジテータ車、10…管理サーバ、11…提供者選択部、12…問合せ部、13…受託者決定部、14…報告管理部、15…支払管理部、20…ユーザ端末、30…提供者端末、40…データベース、110…サービス管理プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
ユーザにより指定された除草サービスの除草の対象となる植物を含む実施条件を取得し、
前記植物に対応する除草剤を選択し、
アジテータ車から排出される除草液を用いて前記除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、前記実施条件を満たす前記除草サービスを提供可能な少なくとも一つの前記サービス提供者を選択し、
前記実施条件および前記除草剤を示す問合せデータを、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信し、
前記問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの前記提供者端末から受信し、
前記応答データに基づいて、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定し、
前記受託者により前記アジテータ車を用いて実施される前記除草サービスを示すサービスデータを前記ユーザへ提供する、
サービス管理システム。
【請求項2】
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所を含み、
前記提供者データが前記複数のサービス提供者のそれぞれの所在地を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記作業場所から所定の距離内に前記所在地が位置する前記少なくとも一つのサービス提供者を選択する、
請求項1に記載のサービス管理システム。
【請求項3】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記除草サービスを受託可能であることを示す前記応答データを2以上の前記提供者端末から受信した場合に、該2以上のサービス提供者のうち、前記作業場所に最も近い前記所在地を有する前記サービス提供者を前記受託者として決定する、
請求項2に記載のサービス管理システム。
【請求項4】
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記除草サービスを受託可能であることを示す前記応答データを2以上の前記提供者端末から受信した場合に、該2以上のサービス提供者のうち、該応答データを最も早く送信した前記サービス提供者を前記受託者として決定する、
請求項2に記載のサービス管理システム。
【請求項5】
前記実施条件が、前記除草サービスが予定される日時である作業日時を含み、
前記提供者データが前記複数のサービス提供者のそれぞれの営業時間を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記営業時間が前記作業日時に適合する前記少なくとも一つのサービス提供者を選択する、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項6】
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所と、除草の対象となる植物とのうちの少なくとも一つを更に含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記作業日時と、前記作業場所および前記植物のうちの少なくとも一つとに基づいて、前記作業場所において次回の除草サービスが必要になる時期を推奨除草時期として予測し、
前記推奨除草時期を示す提案データを前記ユーザに提供する、
請求項5に記載のサービス管理システム。
【請求項7】
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所を更に含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
気象システムにアクセスして、前記作業場所における前記作業日時の天気予報を示す気象情報を取得し、
前記気象情報を更に含む前記問合せデータを前記提供者端末に送信する、
請求項5に記載のサービス管理システム。
【請求項8】
前記実施条件が、前記除草サービスが実施される作業場所での交通規制の要否を示す交通規制情報を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記交通規制情報を前記実施条件の少なくとも一部として示す前記問合せデータを前記提供者端末に送信する、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項9】
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記サービスデータを前記ユーザへ提供した後に、前記除草サービスの対価として前記ユーザにより支払われた金銭をプールし、
前記受託者による前記除草サービスの結果を示す作業報告を該受託者の前記提供者端末から受信したことに応答して、該作業報告を前記ユーザに提供し、
前記作業報告に応答して前記ユーザから提供された、前記ユーザから前記受託者への前記対価の支払いについての同意を示す同意通知を取得し、
前記同意通知に応答して、プールされた前記金銭に基づいて前記対価を前記受託者へ支払う、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項10】
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記受託者による前記除草サービスの結果を示す作業報告を前記受託者の前記提供者端末から受信したことに応答して、該作業報告を前記ユーザに提供し、
前記作業報告を前記ユーザに提供した後に、前記受託者による前記除草サービスの実施から所定の期間が経過した後の該除草サービスの作業場所の状況を示す経過観察報告を前記受託者の前記提供者端末から受信したことに応答して、該経過観察報告を前記ユーザに提供する、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項11】
前記複数のサービス提供者の少なくとも一つが、生コンクリートを運搬するために用いられる前記アジテータ車を用いて前記除草サービスを実施する生コンクリート業者である、
請求項1~4のいずれか一項に記載のサービス管理システム。
【請求項12】
少なくとも一つのプロセッサを備えるサービス管理システムによって実行されるサービス管理方法であって、
ユーザにより指定された除草サービスの除草の対象となる植物を含む実施条件を示す発注データをユーザから取得するステップと、
前記植物に対応する除草剤を選択するステップと、
アジテータ車から排出される除草液を用いて前記除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、前記実施条件を満たす前記除草サービスを提供可能な少なくとも一つの前記サービス提供者を選択するステップと、
前記実施条件および前記除草剤を示す問合せデータを、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信するステップと、
前記問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの前記提供者端末から受信するステップと、
前記応答データに基づいて、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定するステップと、
前記受託者により前記アジテータ車を用いて実施される前記除草サービスを示すサービスデータを前記ユーザへ提供するステップと、
を含むサービス管理方法。
【請求項13】
少なくとも一つのプロセッサを備えるサービス管理システムとしてコンピュータを機能させるサービス管理プログラムであって、
ユーザにより指定された除草サービスの除草の対象となる植物を含む実施条件を示す発注データをユーザから取得するステップと、
前記植物に対応する除草剤を選択するステップと、
アジテータ車から排出される除草液を用いて前記除草サービスを実施する複数のサービス提供者に関する提供者データを記憶するデータベースを参照して、前記実施条件を満たす前記除草サービスを提供可能な少なくとも一つの前記サービス提供者を選択するステップと、
前記実施条件および前記除草剤を示す問合せデータを、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のそれぞれの提供者端末へ送信するステップと、
前記問合せデータへの回答を示す応答データを少なくとも一つの前記提供者端末から受信するステップと、
前記応答データに基づいて、前記選択された少なくとも一つのサービス提供者のうちの一つを受託者として決定するステップと、
前記受託者により前記アジテータ車を用いて実施される前記除草サービスを示すサービスデータを前記ユーザへ提供するステップと、
を前記コンピュータに実行させるサービス管理プログラム。