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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013467
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】空気清浄機
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/22 20060101AFI20240125BHJP
   H01T 23/00 20060101ALI20240125BHJP
   H01T 19/04 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
A61L9/22
H01T23/00
H01T19/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115573
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】513201125
【氏名又は名称】グッドファーマー技研株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100155882
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100154678
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 博子
(72)【発明者】
【氏名】大川 好久
(72)【発明者】
【氏名】大川 隆
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180AA16
4C180CA10
4C180DD11
4C180EA17X
4C180EA52X
4C180HH02
4C180HH05
(57)【要約】
【課題】 この発明は、オゾン発生量を抑制することができる空気清浄機を提供する。
【解決手段】
空気清浄機Cは、筐体1と、筐体1に内包されるイオン発生装置2とを含む。イオン発生装置2は、放電電極21と、放電電極21に対向配置される板状の対向電極22と、対向電極22の第1面22a及びその反対側の第2面22bにそれぞれ対向配置される第1絶縁板23及び第2絶縁板24とを備える。対向電極22には、第1面22a及び第2面22b間を厚さ方向に貫通する対向電極貫通孔22cが形成される。第1絶縁板23及び第2絶縁板24には、それぞれ厚さ方向に貫通する第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aが形成される。第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aは、対向電極貫通孔22cよりもその直径が小さい。放電電極21は、板状のベース部21aと、ベース部21aから突出する複数のニードル部21bとを備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口及び排気口を備える筐体と、
前記筐体内に配置されるイオン発生装置と、を備える空気清浄機であって、
前記イオン発生装置は、
制御部によって印可される放電電極と、
前記放電電極に対向配置される板状の対向電極と、
前記対向電極の第1面及びその反対側の第2面間を厚さ方向に貫通する対向電極貫通孔と、
前記第1面及び前記第2面にそれぞれ対向配置される第1絶縁板及び第2絶縁板と、を備え、
前記第1絶縁板及び前記第2絶縁板は、絶縁体で構成されるとともに、厚さ方向に貫通する第1絶縁孔及び第2絶縁孔をそれぞれ有し、
前記第1絶縁孔及び前記第2絶縁孔の径は、前記対向電極貫通孔の径よりも小さいことを特徴とする空気清浄機。
【請求項2】
前記筐体には、前記対向電極を挿入可能なスリットを形成し、
前記スリットの上側及び下側であって前記筐体の内側には前記第1絶縁板及び前記第2絶縁板を固定することを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項3】
前記放電電極は、ベース部と、前記ベース部から突出するニードル部とを備え、
前記ニードル部の先端は前記第1絶縁孔内に位置することを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項4】
前記対向電極貫通孔は、前記対向電極おいて複数列及び複数行に亘って複数設けられるとともに互いに等間隔で配置されるとともに、前記ニードル部はそれぞれの前記対向電極貫通孔に対応して配置されることを特徴とする請求項3記載の空気清浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、室内の空気中に含まれるカビ等を殺菌し、空気中の微粒子を集塵することができる空気清浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、その内部において正の極性のイオン(プラスイオン)及び負の極性のイオン(マイナスイオン)を発生させ、空気中に含まれる細菌類を殺菌し、ウイルスを不活化することができる空気清浄機が知られる。
特許文献1によれば、針状電極と対向電極との間に電流を流すことにより、針状電極と対向電極との間の開口部内で放電させ、正の極性のイオンと負の極性のイオンとを発生させる構成について開示される。開口部では高励起密度状態となり、開口部及びその下流側の領域にオゾンを含む活性種を発生させる。空気中に含まれる細菌類やウイルスは開口部を通過し活性種と接触することによって細菌類を殺菌し、ウイルスを不活化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-115569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発生する活性種の中でも特にオゾンは環境に及ぼす影響の大きさから排出量が制限されている。しかし、特許文献1においてはオゾンの発生量を制限する方法については開示されていない。
【0005】
この発明は、オゾン発生量を抑制することができる空気清浄機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、吸気口及び排気口を備える筐体と、前記筐体内に配置されるイオン発生装置と、を備える空気清浄機であって、前記イオン発生装置は、制御部によって印可される放電電極と、前記放電電極に対向配置される板状の対向電極と、前記対向電極の第1面及びその反対側の第2面間を厚さ方向に貫通する対向電極貫通孔と、前記第1面及び前記第2面にそれぞれ対向配置される第1絶縁板及び第2絶縁板と、を備え、前記第1絶縁板及び前記第2絶縁板は、絶縁体で構成されるとともに、厚さ方向に貫通する第1絶縁孔及び第2絶縁孔をそれぞれ有し、前記第1絶縁孔及び前記第2絶縁孔の径は、前記対向電極貫通孔の径よりも小さいことを特徴とする。
第1絶縁孔及び第2絶縁孔の径を対向電極貫通孔よりも小さくしたことによって、対向電極貫通孔近傍におけるオゾン発生量を抑制することができ、室内におけるオゾン濃度を減少させることができる。
【0007】
前記筐体には、前記対向電極を挿入可能なスリットを形成し、前記スリットの上側及び下側であって前記筐体の内側には前記第1絶縁板及び前記第2絶縁板を固定することを特徴とする。
スリットを介して対向電極を取り外すことができ、対向電極の掃除をすることが可能となる。
【0008】
前記放電電極は、ベース部と、前記ベース部から突出するニードル部とを備え、前記ニードル部の先端は前記第1絶縁孔内に位置することを特徴とする。
第1絶縁孔内から対向電極貫通孔に向かって放電を発生させることができ、対向電極貫通孔近傍において効率的イオン及びオゾンを発生させることができる。
【0009】
前記対向電極貫通孔は、前記対向電極おいて複数列及び複数行に亘って複数設けられるとともに互いに等間隔で配置されるとともに、前記ニードル部はそれぞれの前記対向電極貫通孔に対応して配置されることを特徴とする。
複数の対向電極貫通孔及びこれに対応したニードル部を設けることにより、複数個所において放電を発生させることができる。
【発明の効果】
【0010】
この発明に係る空気清浄機によれば、対向電極の両面を第1絶縁板及び第2絶縁体で覆うことによって発生するオゾン量を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】空気清浄機の正面図。
図2】空気清浄機の側面図。
図3】空気清浄機の上面図。
図4】イオン発生装置の部分断面図。
図5】イオン発生装置の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(空気清浄機C)
図1~5を参照すると、空気清浄機Cは、筐体1と、筐体1に内包されるイオン発生装置2とを含む。
この実施形態において筐体1は略直方体であり、正面10、背面20、両側面30、上面40及び底面50を備える。底面50にはその四隅に足51が設けられる。
【0013】
(筐体1)
特に図1を参照すれば、正面10の下方には電源スイッチ11と、電源ソケット12とを備える。正面10の上方には横方向に延びるスリット13を設け、このスリット13を介して後述するイオン発生装置2の対向電極22を挿入可能としている。スリット13の下方には、筐体1の内外を貫通する正面吸気口14を設ける。正面吸気口14は複数の円形貫通孔により構成される。
【0014】
図2は、一方の側面30を示したものであるが、他方の側面も同様の構成である。側面30には筐体1の内外を貫通する側面吸気口31を設ける。側面吸気口31は複数の円形貫通孔により構成され、上下方向における位置関係は正面吸気口14と同様としている。なお、正面吸気口14及び側面吸気口31の形状及び数は、この実施形態で示したものに限定されるものではなく、種々の形状及び数とすることができる。なお、この実施形態において背面20には吸気口は設けられていない(図示せず)。
【0015】
図3は、上面40を示したものである。上面40には排気口41が設けられる。排気口41の内側に図示しないファンが配置され、筐体1内の空気は排気口41を介して排出される。上面40には複数のワイヤによって形成された通気可能なカバー42が設けられ排気口41を通気可能に覆っている。
【0016】
(イオン発生装置2)
図4は筐体1内に設置されたイオン発生装置2を示したものであり、図5はイオン発生装置2の構成概要図である。イオン発生装置2は、放電電極21と、放電電極21に対向配置される板状の対向電極22と、対向電極22の第1面22a及びその反対側の第2面22bにそれぞれ対向配置される第1絶縁板23及び第2絶縁板24と、を備える。イオン発生装置2は、放電電極21へ印可する印可電圧を制御する制御部を備える(図示せず)。
【0017】
対向電極22として、導電性の金属板を用いることができ、この実施形態では厚さ約2mmのステンレス板を用いる。対向電極22には、第1面22a及び第2面22b間を厚さ方向に貫通する対向電極貫通孔22cが形成される。対向電極貫通孔22cは、直径約16mmの円形であり、横方向に延びる1行に5つ配置されるとともにこれを縦方向に6列配置する。すなわち対向電極貫通孔22cは30個形成される。1,3,5行目の対向電極貫通孔22cは列方向において一直線上に並ぶように配置され、2,4,6行目の対向電極貫通孔22cも列方向において一直線上に並ぶように配置されるが、1,3,5行目と2,4,6行目の対向電極貫通孔22cは列方向において各々一致しない。また、各対向電極貫通孔22cは行方向及び列方向において等間隔に並ぶ。
【0018】
第1絶縁板23及び第2絶縁板24は、絶縁体で構成され、この実施形態では厚さ約5mmのプラスチック板を用いる。第1絶縁板23及び第2絶縁板24には、それぞれ厚さ方向に貫通する第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aが形成される。第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aは、対向電極貫通孔22cよりもその直径が小さい。この実施形態では、第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aの直径は約13mmとしている。ただし、この実施形態において四隅のうちの二つはネジ取付場所の確保のために他の第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aよりも小さくしている。第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aは、対向電極貫通孔22cと重なるように配置され、より好ましくは中心が一致するように配置される。したがって、第1絶縁板23、対向電極22、第2絶縁板24を重ねると、対向電極貫通孔22cの円周近傍を第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aの円周近傍で覆うような位置関係になる。
【0019】
放電電極21は、導電性の金属で構成され、板状のベース部21aと、ベース部21aから突出する複数のニードル部21bとを備える。ニードル部21bは、第1絶縁孔23aと一致するように配置され、放電電極21と第1絶縁板23とを対向配置させたときに、ニードル部21bの先端21cが第1絶縁孔23a内に位置するようにしている。ニードル部21bの先端21cは第1絶縁孔23aの中心に一致することが好ましい。また、先端21cは対向電極22には及ばずこれと交差しない位置関係を有する。ベース部21aには、ニードル部21bの間を行方向に延びる開口部21dが形成される。開口部21dを介して空気が放電電極21側から第2絶縁板24側へと流れるようにしている。
【0020】
この実施形態において、放電電極21、第1絶縁板23及び第2絶縁板24は、筐体1内に図示しない固定手段により固定される。第1絶縁板23及び第2絶縁板24間に位置する対向電極22は、筐体1に対してスリット13を介して出し入れ可能とされている。したがって、対向電極22はその一部がスリット13から突出する把持部22dを備え、これを把持して引っ張ることによって筐体1から引き出すことができる。対向電極22を筐体1から取り外し可能とすることによって、これを掃除することができ対向電極22に付着した塵等を除去することができる。
【0021】
上記のような構成の空気清浄機Cにおいて、電源スイッチ11を入れることによって図示しないファンが回転し、正面吸気口14及び側面吸気口31から吸気され、吸引された空気はイオン発生装置2を介して排気口41から排出される。また、図示しない制御部により放電電極21へ印可され、ニードル部21bと対向電極22との間に放電が発生する。この実施形態ではニードル部21bを陰極性電圧とすることによって、ニードル部21b周辺にプラスイオンが発生し、対向電極22の対向電極貫通孔22c周辺にはマイナスイオンが発生するようにしている。マイナスイオンが発生することによって、対向電極貫通孔22cにおいて集塵機能を発揮することができる。また、最終的にマイナスイオンを大量に発生させこれを排気することによって室内のマイナスイオン濃度を上昇させることが可能である。
【0022】
この実施形態において、対向電極貫通孔22cを複数設け、これに対応する複数のニードル部21bを配置する。したがって、効率よく多量の放電を発生させることができる。また、ニードル部21bを対向電極貫通孔22cの手前である第1絶縁孔23a内に位置させることによって上流から下流に向かうイオン風を発生させながら対向電極貫通孔22cとの間で放電を発生しやすくすることができる。
【0023】
上記のようなイオン発生装置2において、放電電極21と対向電極22との間に放電が発生することによってオゾンが発生する。オゾンによって空気中に含まれる細菌類を殺菌し、ウイルスを不活化することができる。この空気清浄機Cによれば、室内の空気を正面吸気口14及び側面吸気口31から吸気して、イオン発生装置2を介して排気口41から排出することによって、対向電極22において集塵可能であるとともに、オゾンによって細菌類の殺菌及びウイルスの不活化が可能となる。
【0024】
しかしながら、高濃度のオゾンが空気清浄機C外へ排出されることは好ましくない。そこで、対向電極22の第1面22a及びその反対側の第2面22bを第1絶縁板23及び第2絶縁板24で覆うとともに、第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aの直径を対向電極貫通孔22cよりも小さくすることによって排出された空気中のオゾン濃度を低減することができる。
【0025】
(実験方法)
第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aの径の違いによる室内のオゾン濃度の変化を検証する実験をおこなった。
オゾン濃度はJIS C 9335-2-65にしたがって測定した。オゾン濃度測定器として定電位電解法を用いた株式会社アプリクス社製OZG-EM-010K(AC100Vタイプ)と、紫外線吸収法を用いたセキアオイテクノ株式会社社製SOZ-6500αを使用した。
【0026】
オゾン濃度測定器は空気清浄機の排気口50mmの場所に設置した。測定室として2.5m×3.5m×3.0mで壁面がポリエチレンシートのできた開口部のない部屋を用意した。ポリエチレンシートは使用前に十分量のオゾンを暴露して新品から出る有機溶媒を分解させたものを用いた。空気清浄機及びオゾン濃度測定器のいずれも連続運転し、24時間後の値をオゾン濃度として求めた。オゾン発生量は温度による影響を受けやすいため測定室の温度と湿度を測定した。室温が2℃上昇すると、オゾンの飽和濃度が約0.01ppm下降することから、二つのオゾン濃度測定器で測定された値を平均し、その平均値を用いて室温25℃のオゾン濃度になるように換算した値をオゾン濃度とした。
【0027】
(実験結果)
表1に示したように、サンプルNo.1は第1絶縁板23及び第2絶縁板24を配置せず、対向電極22のみを配置したものである。サンプルNo.2は、第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aのいずれも直径が13mmである。サンプルNo.3は、第1絶縁孔23aの直径が11mm、第2絶縁孔24aの直径が13mmである。サンプルNo.4は、第1絶縁孔23aの直径が13mm、第2絶縁孔24aの直径が15mmである。サンプルNo.5は、第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aのいずれも直径が15mmである。サンプルNo.1~No.5のいずれの実験においても対向電極貫通孔22cの直径は16mmである。
【0028】
実験の結果、サンプルNo.2及びサンプルNo.3においてオゾン濃度が0.09ppmとなった。日本空気清浄協会では「オゾンを発生する器具による室内ガスの許容濃度」を最高0.1ppmと定めており、サンプルNo.2及びサンプルNo.3においてこの基準をクリアすることができた。
サンプルNo.4及びサンプルNo.5の結果から、対向電極貫通孔22cとの直径の差が1mm以下の場合にはオゾン濃度の低減効果が低く、上記基準をクリアすることができないものと考えられる。
【0029】
【表1】
【0030】
サンプルNo.1は、第1絶縁板23及び第2絶縁板24を配置せず、対向電極22のみを配置したものである。この場合、対向電極貫通孔22c内周だけでなく、その周囲でも放電が発生すると考えられ、その結果発生するオゾンも増加すると考えられる。これに対して第1絶縁板23及び第2絶縁板24を設けるとともに第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aによって対向電極貫通孔22cを覆うことによって、対向電極貫通孔22cの内周のみで放電が発生し、オゾン発生も抑制されたと考えられる。なお、孔が形成されない第1絶縁板23及び第2絶縁板24で対向電極22を覆った場合には、オゾン発生量が増大した。おそらく放電が安定しなかったものと考えられる。
【0031】
上記の結果から、対向電極22を第1絶縁板23及び第2絶縁板24で覆うとともに、対向電極貫通孔22cに対応する第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aを設け、これら第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aの直径は対向電極貫通孔22cの直径よりも小さくすることによってオゾンの発生量を抑制することができる。また、第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aの直径は対向電極貫通孔22cの直径よりも3mm以上小さくすることが望ましい。
この実施形態において対向電極貫通孔22cの直径を約16mmとしているが、これに限定されるものではなく適宜変更可能である。その場合には、対向電極貫通孔22cの直径に応じて第1絶縁孔23a及び第2絶縁孔24aの直径も変更することが好ましい。
【0032】
この実施形態において、第1絶縁板23及び第2絶縁板24として厚さ約5mmのプラスチック板を用いているがこれに限定されるものではなく、種々の厚さ及び種々の原料を制限なく採用することができる。また、放電電極21、対向電極22等の他の構成要素についてもこの実施形態の材料及び大きさに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0033】
1 :筐体
2 :イオン発生装置
21 :放電電極
21a :ベース部
21b :ニードル部
21c :先端
22 :対向電極
22a :第1面
22b :第2面
22c :対向電極貫通孔
23 :第1絶縁板
23a :第1絶縁孔
24 :第2絶縁板
24a :第2絶縁孔
C :空気清浄機
図1
図2
図3
図4
図5