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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134679
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】開閉装置用操作器
(51)【国際特許分類】
   H01H 33/40 20060101AFI20240927BHJP
   H01H 33/42 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H01H33/40 D
H01H33/40 C
H01H33/42 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044997
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100132067
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 喜雅
(74)【代理人】
【識別番号】100120444
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 雅章
(72)【発明者】
【氏名】水上 翔一朗
【テーマコード(参考)】
5G028
【Fターム(参考)】
5G028AA02
5G028AA07
5G028AA24
5G028EB11
5G028EB15
(57)【要約】
【課題】ピンを挿入する穴とピンとの面圧が上昇することを抑制でき、該穴に対してピンを挿入する作業の容易化を図ること。
【解決手段】開閉装置用操作器(1)は、開閉装置が有する接点部を動作させて電流の投入、遮断を行う。開閉装置用操作器は、投入カム(12)と相対回転する投入ロッド(13)と、投入ロッドを付勢する投入ばね(26)と、投入ロッドにピン(25)を介して接続されて投入ばねのばね力を受けるばね抑え(24)とを備えている。投入ロッドにはピンが挿入されるロッド穴(33)が形成される。ロッド穴は、投入ばねのばね力によってピンに接触する内周面の面圧上昇を抑制する面圧上昇抑制部(61)と、ピンの挿入初期で該ピンの先端面より大きい開口形状にロッド穴を形成するピン挿入促進部(62)とを備えている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉装置が有する接点部を動作させて電流の投入、遮断を行う開閉装置用操作器であって、
所定の回転体に一端側が連結され、延出方向に動作することで前記回転体と相対回転するばねロッドと、
前記ばねロッドを付勢するばね部材と、
前記ばねロッドの他端側にピンを介して接続されて前記ばね部材のばね力を受けるばね抑えと、を備え、
前記ばねロッドには前記ピンが挿入されるロッド穴が形成され、
前記ばね抑えには前記ピンが挿入される挿入穴が形成され、
前記ロッド穴及び前記挿入穴の少なくとも一方は、前記ばね部材のばね力によって前記ピンに接触する内周面の面圧上昇を抑制する面圧上昇抑制部と、
前記ピンの挿入初期で該ピンの先端面より大きい開口形状に前記ロッド穴を形成するピン挿入促進部とを備えていることを特徴とする開閉装置用操作器。
【請求項2】
前記ピンは丸軸状部を備え、
前記面圧上昇抑制部及び前記ピン挿入促進部は、それぞれ内周面が円筒内周面の一部により形成されて連設され、
前記ピン挿入促進部の曲率は、前記丸軸状部の曲率より小さく形成され、
前記面圧上昇抑制部の曲率は、前記丸軸状部の曲率と同一または若干小さく形成されることを特徴とする請求項1に記載の開閉装置用操作器。
【請求項3】
前記ばねロッドは、前記回転体との相対回転によって角度変位し、該角度変位に応じて前記面圧上昇抑制部の形成範囲が設定されることを特徴とする請求項2に記載の開閉装置用操作器。
【請求項4】
前記ピンは、周方向に連なるテーパ状部と丸軸状部とを備え、
前記ピン挿入促進部は、前記テーパ状部に応じたテーパ穴の一部により形成されて前記面圧上昇抑制部と連設され、
前記面圧上昇抑制部は、内周面が円筒内周面の一部により形成され、且つ、曲率が前記丸軸状部の曲率と同一または若干小さく形成されることを特徴とする請求項1に記載の開閉装置用操作器。
【請求項5】
前記ロッド穴及び前記挿入穴の少なくとも一方における形成部分は、内外に連通するスリットを備えて弾性変形可能に設けられ、
前記面圧上昇抑制部は、内周面が円筒内周面の少なくとも一部により形成され、且つ、曲率が前記ピンの曲率と同一または若干小さく形成され、
前記ピン挿入促進部は、調整具を介して前記スリットの幅を前記弾性変形により変化させることにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の開閉装置用操作器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉装置用操作器に関し、特に、ばねを介して接点部の投入、遮断の動作を行う開閉装置用操作器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、投入ばねに投入ばねガイドを挿入した遮断器の操作機構を開示している。投入ばねガイドの下端には長円穴が形成され、長円穴に案内軸が遊嵌されている。案内軸の上面には、投入ばねの復帰力によってばね端板が押圧されている。また、長円穴の形成部分にて、案内軸を挟んでばね端板の反対側には固定用ピンが挿入されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-334774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1において、長円穴に遊嵌される案内軸が接触する相手部品は、平板状のばね端板と、丸軸状の固定用ピンとなる。よって、案内軸とばね端板との接触は円柱外周面とフラット面との接触となり、案内軸と固定用ピンとの接触は、軸方向が直交する円柱外周面同士の接触となる。このため、案内軸との接触部分が高面圧となって摩耗したり陥没したりする、という問題がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ピンを挿入する穴とピンとの面圧が上昇することを抑制でき、該穴に対してピンを挿入する作業の容易化を図ることができる開閉装置用操作器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における一態様の開閉装置用操作器は、開閉装置が有する接点部を動作させて電流の投入、遮断を行う開閉装置用操作器であって、所定の回転体に一端側が連結され、延出方向に動作することで前記回転体と相対回転するばねロッドと、前記ばねロッドを付勢するばね部材と、前記ばねロッドの他端側にピンを介して接続されて前記ばね部材のばね力を受けるばね抑えと、を備え、前記ばねロッドには前記ピンが挿入されるロッド穴が形成され、前記ばね抑えには前記ピンが挿入される挿入穴が形成され、前記ロッド穴及び前記挿入穴の少なくとも一方は、前記ばね部材のばね力によって前記ピンに接触する内周面の面圧上昇を抑制する面圧上昇抑制部と、前記ピンの挿入初期で該ピンの先端面より大きい開口形状に前記ロッド穴を形成するピン挿入促進部とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ピンを挿入する穴が面圧上昇抑制部を有することで、ピン及び穴の面圧が上昇することを抑制でき、ピンや穴における摩耗や陥没を防止することができる。しかも、穴がピン挿入促進部を有することで、穴にピンを挿入する作業を容易に行うことができる。このように、本発明は、トレードオフの関係となるピンでの面圧上昇抑制と、穴にピンを挿入する作業の容易化とを同時に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施の形態に係る操作器の外観構成を説明するための斜視図である。
図2】上記操作器を図1とは異なる方向から見た斜視図である。
図3】第1の実施の形態のばね抑え及びその周辺構造の拡大斜視図である。
図4図4Aは、第1の実施の形態のばね抑え及びその周辺構造の平面断面図であり、図4Bは、第1の実施の形態のロッド穴の説明図である。
図5】第1の実施の形態に係る操作器の構成を説明するための斜視図である。
図6】第1の実施の形態に係る操作器の操作状態を説明するための斜視図である。
図7】第1の実施の形態に係る操作器の操作状態を説明するための正面図である。
図8図8Aは、ヘルツ接触の面圧計算における各値の説明図であり、図8Bは、第1の実施の形態に係る投入ロッドの回転角度範囲の説明図である。
図9図9Aは、第2の実施の形態のロッド穴及びその周辺構造の平面断面図であり、図9Bは、第2の実施の形態の変形例を示す図9Aと同様の断面図である。
図10】第3の実施の形態のロッド穴及びその周辺構造の概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る開閉装置用操作器(以下、単に「操作器」という)について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。
【0010】
本発明に係る操作器は、例えば、三相一括タンク型のガス絶縁開閉装置(以下、単に「開閉装置」という)に適用される。しかしながら、本発明に係る開閉器が適用される開閉装置については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、単相タンク型の開閉装置にも適用することができる。
【0011】
三相一括タンク型の開閉装置においては、SFガス等の絶縁性ガス(消弧性ガス)を充填した金属製のタンク内に三相の消弧室を備えている。各消弧室には、固定部と、この固定部に対して可動する可動部とが設けられている。固定部は、固定側接点及び固定アーク接触子を有し、可動部は、可動側接点及び可動アーク接触子を有する。各消弧室においては、固定側接点と可動側接点が開離する際、アーク接触子(固定アーク接触子及び可動アーク接触子)間に発生するアーク放電に消弧性ガスを吹き付けて消弧する。
【0012】
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る操作器の外観構成を説明するための斜視図である。図2は、上記操作器を図1とは異なる方向から見た斜視図である。図1及び図2に示す操作器1は、例えば、開閉装置の消弧室の下方側に配置される。操作器1は、開閉装置の可動部に後述する操作ロッド53(図5参照)を介して連結される。操作器1は、かかる操作ロッド53を介して可動部を上下方向に往復動作させる。これにより、固定側接点と可動側接点とが接離可能に構成されている。すなわち、操作器1は、開閉装置が有する接点部の開閉動作を操作することができる。
【0013】
以下、本実施の形態に係る操作器1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。なお、以下においては、図1及び図2に示す左右方向を操作器1の左右方向とし、左方側を矢印L、右方側を矢印Rと示す。また、図1及び図2に示す上下方向を操作器1の上下方向として説明するものとする。また、以下においては、図1に示す紙面手前側を操作器1の前方側として矢印FR、図1及び図2に示す紙面奥側を操作器1の後方側として矢印REを用いて説明するものとする。さらに、図1及び図2においては、開閉装置の接点部を閉路状態(投入状態)とした場合における操作器1を示している。
【0014】
図1及び図2に示すように、操作器1は、回転軸11、投入カム(回転体)12、投入ロッド(ばねロッド)13及び軸受14(図1では不図示)を備えている。回転軸11は前後方向に延出しており、その一端側(前端側)に投入カム12が支持されて一体に設けられている。回転軸11に支持される投入カム12の後方には、壁面部16、17が前後に一対となって並んで設けられている。
【0015】
前方の壁面部16の前面側には、回転軸11を挿通する軸受14が装着されている。これにより、回転軸11が壁面部16及び軸受14によって回転可能に支持され、回転軸11周りにおいて投入カム12が回転可能となっている。軸受14を挿通した回転軸11は前方の壁面部16を貫通し、他端側(後端側)が前後の壁面部16、17の間に延出している。
【0016】
壁面部16、17は、連結軸18を介して前後に所定距離離れた状態で連結され、それらの間に複数のギアが組み合わされて構成されるギア機構20(図5参照)が設けられている。ギア機構20は、回転軸11の後端側に接続され、モータ等からなる不図示の駆動源の駆動力を伝達して回転軸11及び投入カム12を正面視で反時計方向に回転操作可能に設けられる。なお、ギア機構20は、上記回転操作時に回転軸11と接続される一方、投入状態では回転軸11との動力伝達が遮断される切離機構(不図示)を介して接続される。
【0017】
投入カム12は、円筒状に形成される基部12aと、基部12aの左側に突出する突出部12bとを備えている。突出部12bは、正面視で回転軸11を中心とする時計回りにて径寸法が次第に大きくなるように形成されている。突出部12bは、前後に二股に分割された形状に形成されている。突出部12bの前面には、ロッドピン22が突設され、該ロッドピン22には投入ロッド13の一端側(左端側)がベアリング23を介して連結されている。従って、ロッドピン22及びベアリング23を介して投入カム12と投入ロッド13とが相対回転可能に連結される。かかる連結位置は、回転軸11から離れた突出部12bとなるので、投入カム12の回転中心位置から偏心した位置とされる。
【0018】
投入ロッド13の他端側(右端側)には、ピン25を介してばね抑え24が接続されている。ばね抑え24には、投入ロッド13を貫通する投入ばね26(ばね部材、図1及び2では不図示、図7参照)の右端側が圧接され、投入ばね26のばね力を受けるよう設けられる。
【0019】
投入ばね26は、ばね抑え24及びピン25を介して投入ロッド13を右方向に付勢可能とされる。これにより、投入ばね26は、開閉装置の接点部を閉路状態とし、接点部間を通電するための付勢力を発揮可能とされる。投入ばね26、ばね抑え24及び投入ロッド13の右側領域は、ばねケース(不図示)の内部に収容される。なお、投入ばね26は、圧縮コイルばねとすることが例示できる。
【0020】
図3は、第1の実施の形態のばね抑え及びその周辺構造の拡大斜視図である。図4Aは、第1の実施の形態のばね抑え及びその周辺構造の平面断面図である。図3及び図4Aに示すように、投入ロッド13は、角柱状をなすロッド本体31と、ロッド本体31の右端側にてリング状に形成されるピン受容部32とを備えている。
【0021】
ピン受容部32は、ロッド本体31の上下幅より大きい上下幅を備えている。ピン受容部32には、中心軸方向が前後方向に向けられるロッド穴33が形成され、ロッド穴33にピン25が挿入される。ロッド穴33の具体的な形状については後述する。
【0022】
ばね抑え24は、円板状に設けられる受け体35と、受け体35の右面側から右方向の突出して設けられるピン支持部36とを備えている。
【0023】
受け体35の左面側には、投入ばね26のばね力によって投入ばね26の右端側が押し付けられる。受け体35の中央位置には、投入ロッド13の右端側が貫通して配置される開口35aが形成され、開口35aを前後方向から挟む位置に、一対のピン支持部36が設けられる。
【0024】
一対のピン支持部36それぞれには、中心軸方向が前後方向に向けられる挿入穴37が形成され、各挿入穴37にピン25が挿入される。挿入穴37は、円筒内周面によって形成される。更に述べると、挿入穴37は、中心軸方向に直交する開口形状が真円または概ね真円状に形成される。
【0025】
ピン25は、中心軸方向に直交する断面形状が真円または概ね真円状の丸軸状部25aと、丸軸状部25aの延出方向一端側(前端側)に連なる頭部25bとを備えている。頭部25bは、丸軸状部25aより大径のフランジ状に形成され、抜け止めとして作用する。ピン25は、挿入穴37及びロッド穴33が同一軸線上に並ぶよう配置した状態で挿入され、ピン25を中心として投入ロッド13が上下方向に揺動するよう回転変位可能となる。かかる回転の変位角度は、回転軸11を中心とする投入カム12のロッドピン22が回転(図7A図7C参照)し、投入ロッド13の左端側が上下方向に変位することに応じた角度となる(図8Bの変位角度α参照)。
【0026】
図1及び図2に戻り、投入カム12は、投入ラッチ(不図示)によって回転軸11周りの回転が規制されたり該規制が解除されたりする。具体的には、投入ラッチは、投入ばね26の畜勢時に投入カム12を回転規制すべく投入カム12と係止される。また、投入ラッチは、ソレノイドの電磁力により投入カム12との係止が解除され、投入カム12の回転を許容して投入ばね26が放勢されるようになる。
【0027】
操作器1は、回転軸11の下方で前後方向に延びる開閉軸41と、開閉軸41の一端側(前端側)に連結支持されたアーム部(回転体)42と、アーム部42に連結されて左右方向に延出する遮断ロッド(ばねロッド)43とを更に備えている。開閉軸41は、軸受(不図示)によって回転可能に支持されている。よって、開閉軸41を介してアーム部42が回転可能となっている。アーム部42は、開閉軸41から概して右上方向に延出する第1アーム45と、概して左下方向に延出する第2アーム46と、概して左方向に延出する第3アーム47とを備えている。
【0028】
第1アーム45の先端には、投入カム12と接触して転動するローラ48が設けられている。第2アーム46の先端は、ピン49を介して遮断ロッド43の一端側(左端側)と相対回転可能に連結されている。かかる連結位置は、開閉軸41から離れたピン49となるので、アーム部42の回転中心位置から偏心した位置とされる。
【0029】
開閉軸41における第3アーム47の後方位置には、第1レバー部51が連結されている。第1レバー部51は、第2アーム46と同様に開閉軸41から概して左下方向に延出している。第3アーム47は、後述する遮断ラッチに係止可能とされる。第1レバー部51は、衝撃吸収用のダンパ(不図示)に接続される。
【0030】
遮断ロッド43の他端側(右端側)には、ピン55を介してばね抑え54が接続されている。ばね抑え54には、遮断ロッド43を貫通する遮断ばね56(ばね部材、図1及び2では不図示、図7参照)の右端側が圧接され、遮断ばね56のばね力を受けるよう設けられる。遮断ばね56は、ばね抑え54及びピン55を介して遮断ロッド43を右方向に付勢可能とされる。これにより、遮断ばね56は、開閉装置の接点部を開路状態とし、接点部間の通電状態を遮断するための付勢力を発揮可能とされる。遮断ばね56、ばね抑え54及び遮断ロッド43の右側領域は、ばねケース(不図示)の内部に収容される。なお、遮断ばね56は、圧縮コイルばねとすることが例示できる。
【0031】
アーム部42にあっては、遮断ラッチ(不図示)によって開閉軸41周りの回転が規制されたり該規制が解除されたりする。具体的には、遮断ラッチは、遮断ばね56の畜勢時にアーム部42を回転規制すべくアーム部42と係止される。また、遮断ラッチは、ソレノイドの電磁力等によりアーム部42との係止が解除され、アーム部42の回転を許容して遮断ばね56が放勢されるようになる。
【0032】
図5は、上記操作器の構成を説明するための斜視図である。図5では、壁面部16、17、連結軸18を省略し、図1及び図2に対して後述の第2レバー部52及び操作ロッド53を追加記載している。図5に示すように、開閉軸41における第1レバー部51の後方位置には、第2レバー部52が連結されている。第2レバー部52は、開閉軸41から概して左上方向に延出している。第2レバー部52の上端側には、操作ロッド53が相対回転自在に連結されている。操作ロッド53は、第2レバー部52との連結位置から上方に延出し、開閉装置の可動部に連結される。
【0033】
図5の状態から遮断ロッド43が延出方向となる矢印D11方向(右方向)に畜勢された遮断ばね56(図7参照)のばね力で移動されると、アーム部42及び開閉軸41が矢印D12方向に回転され、第2レバー部52が矢印D13方向に回転される。すると、操作ロッド53が矢印D14方向(下方)に移動され、開閉装置の可動部を下方に移動して開路状態(遮断状態)とすることができる。
【0034】
一方、かかる開路状態からアーム部42及び開閉軸41が矢印D22方向に回転され、第2レバー部52が矢印D23方向に回転されると、操作ロッド53が矢印D24方向(上方)に移動される。これにより、開閉装置の可動部を上方に移動して閉路状態(投入状態)とすることができる。このとき、アーム部42の回転によって遮断ロッド43が矢印D21方向(左方向)に移動される。
【0035】
次に、本実施の形態に係る操作器にて開閉装置を開路状態から閉路状態とする操作について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、第1の実施の形態に係る操作器の操作状態を説明するための斜視図である。図7は、第1の実施の形態に係る操作器の操作状態を説明するための正面図である。図6A及び図7Aにおいては、開閉装置を開路状態(遮断状態)とした場合の操作器の操作状態を示す。図6B及び図7Bにおいては、開閉装置を開路状態から閉路状態(投入状態)にする中途の操作器の操作状態を示している。図6C及び図7Cにおいては、開閉装置を閉路状態とした場合の操作器の操作状態を示している。なお、図6A図6Cでは、投入ばね26及び遮断ばね56の図示を省略する。
【0036】
図6A及び図7Aの開路状態では、ギア機構20(図7Aでは不図示)等を介して投入カム12を正面視で反時計方向に約180°回転操作した後の状態であり、投入ばね26が圧縮されて畜勢された状態とされる。また、遮断ばね56は、自然長よりは若干圧縮されているものの概して放勢された状態とされる。
【0037】
この状態から、投入状態に移行する場合、開閉装置の開閉を制御する制御装置からの指示の下、投入カム12に係止する投入ラッチを解除して投入カム12の回転規制を解除する。すると、畜勢された投入ばね26のばね力で投入ロッド13が延出方向となる矢印D31方向(右方向)に動作(投入動作)し、この動作によって投入ロッド13に連結された投入カム12が矢印D32方向に回転する。
【0038】
上記のように投入カム12の回転が進行すると、アーム部42のローラ48が投入カム12の基部12aに接触した状態を維持しながら転動する。そして、図6B及び図7Bに示すように、投入カム12の突出部12bが概ね下向きになるまで矢印D32方向に回転すると、ローラ48(図6Bでは不図示)に投入カム12の突出部12bが接触する。この接触後も投入カム12の回転は更に継続され、拡大する突出部12bの径寸法に応じてローラ48に矢印D33方向に押し出す力が作用する。かかる矢印D33方向の力によって、アーム部42が矢印D34方向に回転する。
【0039】
かかるアーム部42の回転によって、遮断ロッド43が矢印D35方向(左方向)に移動し、遮断ばね56の圧縮が開始される。また、アーム部42の回転と共に開閉軸41も矢印D34方向に回転し、上述したように操作ロッド53(図5参照)及び開閉装置の可動部における上方の移動が開始される。
【0040】
上記のように投入カム12及びアーム部42の回転が進行し、図6C及び図7Cに示す状態で、操作ロッド53を介して開閉装置の可動部側の接点部が固定部側の接点部に接触し、接点部間が通電状態となって投入状態への移行が完了する。この状態では、投入カム12の突出部12bが概ね右向きになり、該突出部12bの先端とローラ48とが隙間を隔てて配置される。この隙間が生じる直前にて、遮断ラッチがアーム部42の第3アーム47に係止し、アーム部42及び開閉軸41の回転を規制する。かかる回転規制によって、遮断ばね56が圧縮されて畜勢された状態に維持される。なお、投入ばね26は、自然長よりは若干圧縮されているものの概して放勢された状態とされる。
【0041】
このような操作器1において、投入カム12の何れの回転位置においても、投入ばね26の畜勢したばね力がばね抑え24、ピン25及び投入ロッド13に作用する。特に、図7Aに示す投入ばね26を畜勢した状態では、投入ばね26のばね力が強く作用し、図7Cに示す状態でも、投入ばね26は若干圧縮されるので、そのばね力がある程度作用する。
【0042】
投入ばね26のばね力が作用する位置について更に述べると、図4Aに示すように、投入ばね26の右端から右方向への力がばね抑え24に作用する。そして、ばね抑え24とピン25の間において、挿入穴37の左側内周面から右方向の力がピン25における丸軸状部25aの左側外周面に作用する。更には、ピン25と投入ロッド13の間において、ピン25における丸軸状部25aの右側外周面から右方向の力がロッド穴33の右側内周面に作用する。
【0043】
ここで、第1の実施の形態と比べるための比較構造として、中心軸方向に直交する開口形状が真円状となる円筒内周面によってロッド穴33が形成される構成を仮定する。かかる比較構造では、ロッド穴33の径寸法をピン25の丸軸状部25aの径寸法に近付けることで、それらの接触による面圧上昇を抑制することができる。
【0044】
しかし、かかる比較構造では、ロッド穴33を挿入穴37と高精度に位置合わせ(芯出し)しないと、各穴33、37にピン25を挿通できなくなり、ピン25による投入ロッド13とばね抑え24との接続作業が困難になる。特に、開閉装置の操作器1では、組立やメンテナンス等の作業にて、多大なばね力を有する投入ばね26をジャッキ等で支持する必要があり、各部品の位置調整の作業負担が大きくなり、作業時間も増える要因となる。
【0045】
一方、ピン25の丸軸状部25aの径寸法に比べてロッド穴33の径寸法を大きくすれば、ピン25を挿通する作業負担を改善できるが、ロッド穴33と丸軸状部25aとの接触面圧が高くなる。このため、投入ロッド13において、高硬度な材料使用や表面処理を要し、材料や表面加工のコストが上昇する。よって、ロッド穴33にピン25を挿入する作業性向上と、ロッド穴33とピン25との接触面圧抑制とはトレードオフの関係となる。
【0046】
これに対し、本実施の形態では、図4Bに示すように、ロッド穴33が面圧上昇抑制部61とピン挿入促進部62とを備えて形成される。図4Bは、第1の実施の形態のロッド穴の説明図である。
【0047】
図4Bにて、面圧上昇抑制部61及びピン挿入促進部62は、それぞれ内周面が円筒内周面の一部により形成される。面圧上昇抑制部61は、ピン25における丸軸状部25aの右側外周面から右方向の力が作用するロッド穴33の右側内周面とされ、図4Bに示す形成範囲(角度範囲)θに亘って形成される。ピン挿入促進部62は、ロッド穴33にて面圧上昇抑制部61と反対側となる左側内周面とされ、面圧上昇抑制部61と連なって設けられる。
【0048】
面圧上昇抑制部61の曲率は、ピン25の丸軸状部25aの曲率と同一または若干小さく形成され、面圧上昇抑制部61の径寸法は、丸軸状部25aの径寸法と同一または若干大きく形成される。よって、投入ばね26のばね力が作用して面圧上昇抑制部61が丸軸状部25aに接触する面積を広くすることができ、ロッド穴33にて、面圧上昇抑制部61が丸軸状部25aに接触する面圧の上昇を抑制可能となる。これにより、ロッド穴33周りやピン25において、高硬度な材料使用や表面処理を不要にしても摩耗や陥没を防止でき、材料や表面加工のコストを維持することができる。
【0049】
また、ピン挿入促進部62の曲率は、ピン25の丸軸状部25aの曲率より小さく形成され、ピン挿入促進部62の径寸法は丸軸状部25aの径寸法より大きく形成される。よって、ロッド穴33へのピン25の挿入初期にて、ピン挿入促進部62によってピン25の先端面より大きい開口形状を有するようロッド穴33を形成している。これにより、挿入穴37とロッド穴33との位置合わせ(芯出し)にて、ロッド穴33の上下及び左右方向の位置調整の許容範囲を大きくでき、各穴33、37へのピン25の挿入の容易化を通じて作業性の向上を図ることができる。かかる作業性向上によって、投入ばね26の多大なばね力を支持しながら組立等の作業を行っても、挿入穴37とロッド穴33との位置合わせを短時間で行うことができ、作業時間の短縮を図ることができる。
【0050】
このように、第1の実施の形態によれば、トレードオフの関係となるロッド穴33にピン25を挿入する作業性向上と、ロッド穴33とピン25との接触面圧抑制とを同時に実現することができる。また、第1の実施の形態のようにロッド穴33がピン挿入促進部62を有することで、比較構造に比べ、直交二軸方向となる上下及び左右方向にロッド穴33の開口サイズを拡大でき、挿入穴37とロッド穴33との位置合わせの容易化を図ることができる。
【0051】
ここで、面圧上昇抑制部61と丸軸状部25aとの接触幅となる接触半径bにあっては、ヘルツ接触の面圧計算における以下の数1の計算式によって求めることができる。
【0052】
【数1】
【0053】
図8Aは、ヘルツ接触の面圧計算における各値の説明図である。図8Aは、相互に接触する内側の円筒外周面及び外側の円筒内周面における上記数1の各値を示している。図8Aにて、E、Eはヤング率、ν、νはポアソン比、R、Rは半径、Fは接触する円筒間に加わる力、Lは接触長さである。本実施の形態では、E、ν、Rはピン25の丸軸状部25aの値、E、ν、Rはロッド穴33及び投入ロッド13の値となり、Fは投入ばね26のばね力、Lはロッド穴33の中心軸方向(前後方向)の長さである。
【0054】
また、数1の計算式から求めた接触半径bにより、下記式(1)によって、本実施の形態でのロッド穴33と丸軸状部25aとが接触する角度範囲θが求められる。
θ=2×b×360/2πR ・・・(1)
【0055】
ここで、角度範囲θは、ピン25を中心として投入ロッド13が角度変位せずに固定した場合の値である。よって、本実施の形態では、ピン25を中心とする投入ロッド13の角度変位に応じてロッド穴33における面圧上昇抑制部61の形成範囲が設定される。
【0056】
図8Bは、投入ロッドの回転角度範囲の説明図である。図8Bに示すように、回転軸11を中心に投入カム12及びロッドピン22が回転すると、ピン25を中心として投入ロッド13が上下方向に角度変位する。その変位角度αは、回転軸11の中心位置C1及びロッドピン22の中心位置C2の間の距離と、ロッドピン22の中心位置C2及びピン25の中心位置C3の間の距離とから求められる。図4Bに示す面圧上昇抑制部61の形成範囲(角度範囲)θは、変位角度αと角度範囲θとを加算した値に基づいて求めることができる。言い換えると、変位角度αと角度範囲θとを加算した値を基準とし、該基準より面圧上昇抑制部61の形成範囲θを大きくすることで、投入ロッド13がピン25を中心に角度変位しても、面圧上昇抑制部61の形成範囲θでのピン25との接触を維持できる。これにより、ピン25を中心として投入ロッド13が角度変位しても、ロッド穴33とピン25との接触面圧が上昇することを抑制することができる。
【0057】
続いて、本発明の前記以外の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、説明する実施の形態より前に記載された実施の形態と同一若しくは同等の構成部分については同一符号を用いる場合があり、説明を省略若しくは簡略にする場合がある。
【0058】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態について図9Aを参照して説明する。図9Aは、第2の実施の形態のロッド穴及びその周辺構造の平面断面図である。図9Aに示すように、第2の実施の形態では、第1の実施の形態のロッド穴33及びピン25の形状を変更している。
【0059】
第2の実施の形態において、ピン25は、周方向に連なる丸軸状部25cとテーパ状部25dとを備え、それぞれがピン25の中心軸回りに180°の角度範囲にて形成される。図9Aにおいては、ピン25の中心より右側外周面に丸軸状部25cが形成され、左側外周面にテーパ状部25dが形成される。丸軸状部25cは、中心軸方向に直交する断面形状が概ね半円状に形成される。テーパ状部25dは、前方から後方に向かって次第に縮径するテーパ面によって形成される。
【0060】
第2の実施の形態におけるロッド穴33は、面圧上昇抑制部71とピン挿入促進部72とを備え、それぞれがロッド穴33の中心軸回りに180°の角度範囲にて形成される。面圧上昇抑制部71は、内周面が円筒内周面の一部(180°の角度範囲)により形成され、且つ、曲率が丸軸状部25cの曲率と同一または若干小さく形成される。
【0061】
ピン挿入促進部72は、ロッド穴33の左側内周面を形成して面圧上昇抑制部71と連設され、テーパ状部25dに応じて傾斜するテーパ穴の一部(180°の角度範囲)により形成される。これにより、ピン挿入促進部72及びロッド穴33は、後端に比べて前端の方が開口サイズが大きくなる。よって、第2の実施の形態においても、ロッド穴33へのピン25の挿入初期にて、ピン挿入促進部72によってピン25の先端面より大きい開口形状を有するようロッド穴33を形成している。
【0062】
なお、ピン25のテーパ状部25dは、図9Aの構成ではロッド穴33内に挿入される位置から前方及び後方に延長して形成されるが、図9Bに示すように、ロッド穴33内に挿入される範囲内だけに形成してもよい。図9Bの構成では、テーパ状部25dの形成位置の前後両側は、中心軸方向に直交する断面形状が概ね真円となる丸軸状に形成される。
【0063】
このように、第2の実施の形態においても、ロッド穴33にピン25を挿入する作業性向上と、ロッド穴33とピン25との接触面圧抑制とを同時に実現することができる。
【0064】
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態について図10Aを参照して説明する。図10A及び図10Bは、第3の実施の形態のロッド穴及びその周辺構造の概略正面図である。図10Aは、ロッド穴33へのピン25の挿入完了後の状態を示し、図10Bは、かかる挿入の初期段階を示す。図10A及び図10Bに示すように、第3の実施の形態では、投入ロッド13にスリット75及び調整具76を設けて構成される。
【0065】
第3の実施の形態において、スリット75は、ロッド穴33の形成部分となるピン受容部32にて、ロッド穴33の内外に連通するよう形成されている。更に述べると、スリット75は、ロッド穴33の径方向と平行となるようロッド穴33の上部に上下方向に延出して形成されている。スリット75は、図10Aに示す閉塞した状態にすることができ、この状態から図10Bに示すように拡げることができる。言い換えると、スリット75の幅を拡縮できるようピン受容部32が弾性変形可能に設けられる。
【0066】
図10Aに示すスリット75が閉塞した状態にて、ロッド穴33は、円筒内周面によって形成され、更に述べると、中心軸方向に直交する開口形状が真円または概ね真円状に形成される。ロッド穴33の曲率は、ピン25の曲率と同一または若干小さく形成され、ロッド穴33の右側内周面が面圧上昇抑制部81とされる。
【0067】
ピン受容部32の上面側であってスリット75を跨ぐように膨出部77が形成される。膨出部77には、調整具76となるボルト部材を挿通及び螺合する調整具用穴78が形成される。調整具用穴78に調整具76を挿通及び螺合し、スリット75を挟む膨出部77の両側を締結することで、ロッド穴33をピン25の外周面に沿う開口形状にすることができる。一方、調整具76を調整具用穴78から外したり緩めたりすることで、スリット75の幅を拡大(変化)させるようピン受容部32を弾性変形でき、図10Bに示すようにロッド穴33の開口サイズを拡大できる。よって、第3の実施の形態では、ロッド穴33へのピン25の挿入初期にて、調整具76を介してピン25の先端面より大きい開口形状を有するようロッド穴33のピン挿入促進部82を形成するようになる。
【0068】
このように、第3の実施の形態においても、ロッド穴33にピン25を挿入する作業性向上と、ロッド穴33とピン25との接触面圧抑制とを同時に実現することができる。
【0069】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状、向きなどについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0070】
上記各実施の形態において、ロッド穴33が面圧上昇抑制部61、71、81及びピン挿入促進部62、72、82を有する構成としたが、これに限られるものでない。面圧上昇抑制部61、71、81及びピン挿入促進部62、72、82は、ロッド穴33に加え、或いは、ロッド穴33に代えてばね抑え24の挿入穴37に形成してもよい。挿入穴37に面圧上昇抑制部61、71、81及びピン挿入促進部62、72、82を形成する場合、ピン25から投入ばね26のばね力が作用する方向が変わる関係上、上述した構成に対して左右対称となる向きになる。
【0071】
また、上記各実施の形態において、面圧上昇抑制部61、71、81及びピン挿入促進部62、72、82は、投入ロッド13、ばね抑え24及びピン25を対象として設けたが、遮断ロッド43、ばね抑え54及びピン55に対しても同様に設けることができる。
【0072】
更に、第1の実施の形態にて、面圧上昇抑制部61及びピン挿入促進部62の間にて、それらの接線方向に直線的に延びる一対の接合面部を形成した構成としてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1 :操作器(開閉装置用操作器)
12 :投入カム(回転体)
13 :投入ロッド(ばねロッド)
25 :ピン
25a :丸軸状部
25c :丸軸状部
25d :テーパ状部
26 :投入ばね(ばね部材)
32 :ピン受容部
33 :ロッド穴
37 :挿入穴
42 :アーム部(回転体)
43 :遮断ロッド(ばねロッド)
55 :ピン
56 :遮断ばね(ばねロッド)
61 :面圧上昇抑制部
62 :ピン挿入促進部
71 :面圧上昇抑制部
72 :ピン挿入促進部
75 :スリット
76 :調整具
81 :面圧上昇抑制部
82 :ピン挿入促進部
図1
図2
図3
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図5
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図10