(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134712
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】制御装置、表示方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 5/74 20060101AFI20240927BHJP
G06F 1/20 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H04N5/74 Z
G06F1/20 B
G06F1/20 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045055
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】名取 孝
【テーマコード(参考)】
5C058
【Fターム(参考)】
5C058BA35
5C058EA02
5C058EA03
5C058EA26
(57)【要約】
【課題】ユーザーは、入力された環境情報と、実際の使用環境との差異を把握することができない。
【解決手段】制御装置は、光学装置への表示を制御する少なくとも一つのプロセッサーを含み、プロセッサーは、表示装置が配置される環境に関する要因に対する管理値の入力を受け付ける受付画像を光学装置に表示させることと、表示装置に設けられたセンシングデバイスから、要因に対する測定値を取得することと、入力を受け付けた管理値と、センシングデバイスから取得した測定値とを光学装置に表示させることと、を実施する。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学装置と、
前記光学装置への表示を制御する少なくとも一つのプロセッサーを含み、
前記少なくとも一つのプロセッサーは、
表示装置が配置される環境に関する要因に対する管理値の入力を受け付ける受付画像を前記光学装置に表示させることと、
前記表示装置に設けられたセンシングデバイスから、前記要因に対する測定値を取得することと、
前記管理値と、前記測定値とを前記光学装置に表示させることと、を実施する、
制御装置。
【請求項2】
前記少なくとも一つのプロセッサーは、前記測定値が前記管理値を超えた場合に、前記測定値が前記管理値を超えたことを示す情報を前記光学装置に表示させることをさらに実施する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記表示装置がファンを備え、
前記要因は、温度、湿度、及び前記ファンの回転数の少なくとも1つである、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記少なくとも一つのプロセッサーは、
前記表示装置に日射が当たる時間帯を示す第1時間帯情報、及び、前記表示装置に作用する空調装置が稼働する時間帯を示す第2時間帯情報の少なくとも1つを含む補足情報の入力を受け付ける補足情報受付画像を前記光学装置に表示させることと、
前記測定値が前記管理値を超えた場合に、前記測定値が前記管理値を超えたことを示す情報を前記光学装置に表示させるときに、前記測定値が前記管理値を超えた時間帯と前記補足情報との関係を示す情報を前記光学装置に表示させることと、をさらに実施する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記少なくとも一つのプロセッサーは、前記管理値と前記測定値とを前記光学装置に表示させることを、所定時間間隔、又は指定された日時に実施する、
請求項1に記載の制御装置。
【請求項6】
前記表示装置を第1の表示装置として、前記第1の表示装置を含む複数の前記表示装置が、前記表示装置が配置される前記環境ごとに複数のグループに分けられ、
前記第1の表示装置が属する第1のグループに、前記第1の表示装置と異なる第2の表示装置と、前記第1の表示装置及び前記第2の表示装置と異なる第3の表示装置と、が含まれ、
前記少なくとも一つのプロセッサーは、
前記第1の表示装置での前記測定値を第1の測定値とし、前記第2の表示装置での前記測定値を第2の測定値とし、且つ前記第3の表示装置での前記測定値を第3の測定値として取得し、
前記第2の測定値と前記第3の測定値との差が所定の範囲内であり、且つ前記第1の測定値と前記第2の測定値との差が前記所定の範囲を超える場合に、前記第1の測定値に関する情報を前記光学装置に表示させることを実施する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
表示装置が配置される環境に関する要因に対する管理値の入力を受け付けることと、
前記表示装置に設けられたセンシングデバイスから、前記要因に対する測定値を取得することと、
前記管理値と、前記測定値とを光学装置に表示することと、
を含む表示方法。
【請求項8】
表示装置が配置される環境に関する要因に対する管理値の入力を受け付けることと、
前記表示装置に設けられたセンシングデバイスから、前記要因に対する測定値を取得することと、
前記管理値と、前記測定値とを光学装置に表示させることと、
をプロセッサーに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、表示方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、表示装置の一例であるプロジェクターに使用される消耗部品の交換時期を適切に設定する技術を開示する。特許文献1によれば、使用環境に関する環境情報に基づいて、消耗部品の使用限界閾値が設定される。使用環境に関する環境情報は、想定される使用環境に応じて入力される。消耗部品の使用量が使用限界閾値に達したとき、消耗部品のメンテナンスを促すための報知がされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、上記の報知によって消耗部品の使用量が使用限界閾値に達したことを把握することができる。しかしながら、ユーザーは、入力された環境情報と、実際の使用環境との差異を把握することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
制御装置は、光学装置と、前記光学装置への表示を制御する少なくとも一つのプロセッサーを含み、前記少なくとも一つのプロセッサーは、表示装置が配置される環境に関する要因に対する管理値の入力を受け付ける受付画像を前記光学装置に表示させることと、前記表示装置に設けられたセンシングデバイスから、前記要因に対する測定値を取得することと、前記管理値と、前記測定値とを前記光学装置に表示させることと、を実施する。
【0006】
表示方法は、表示装置が配置される環境に関する要因に対する管理値の入力を受け付けることと、前記表示装置に設けられたセンシングデバイスから、前記要因に対する測定値を取得することと、前記管理値と、前記測定値とを光学装置に表示することと、を含む。
【0007】
プログラムは、表示装置が配置される環境に関する要因に対する管理値の入力を受け付けることと、前記表示装置に設けられたセンシングデバイスから、前記要因に対する測定値を取得することと、前記管理値と、前記測定値とを光学装置に表示させることと、をプロセッサーに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】画像供給装置とプロジェクターとの接続を説明する図。
【
図3】プロジェクターの構成を説明するブロック図。
【
図12】第1監視画像を表示する表示処理の流れを示すフローチャート。
【
図18】定期レポートを表示するレポート表示処理の流れを示すフローチャート。
【
図23】3台のプロジェクターから取得される情報群の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1に示すように、制御システム1は、複数のプロジェクター3と、制御装置4と、を含む。各プロジェクター3は、スクリーンや壁面などの投射面5に画像を投射する。プロジェクター3は、表示装置の一例である。なお、プロジェクター3が投射する画像は、後述する画像供給装置から画像データとしてプロジェクター3に供給される。プロジェクター3は、画像供給装置から供給される画像データに基づいて画像を投射面5に投射する。複数のプロジェクター3は、それぞれネットワーク6に接続される。制御装置4は、ネットワーク6に接続される。各プロジェクター3と制御装置4とは、ネットワーク6を介して通信可能に接続される。複数のプロジェクター3と制御装置4とがネットワーク6を介して接続された構成を制御システム1と呼ぶ。
【0010】
ネットワーク6は、例えば、LAN(Local Area Network)であって、Ethernet(登録商標)規格に従って通信が実行される。各プロジェクター3とネットワーク6との接続は、有線接続に限定されず無線接続でもよい。また、制御装置4とネットワーク6との接続は、有線接続に限定されず無線接続でもよい。制御システム1は、制御装置4により、複数のプロジェクター3を監視する。制御装置4は、例えば、サーバー装置である。制御装置4は、表示モニター7を備えていてもよい。制御装置4は、入力装置8を備えていてもよい。表示モニター7は、各種の情報を表示する。表示モニター7は、光学装置の一例である。入力装置8は、例えば、マウスやキーボード等である。作業者は、入力装置8を介して制御装置4に各種のデータを入力することができる。
【0011】
制御システム1では、複数のプロジェクター3は、複数のグループ9に分けられる。制御システム1では、複数のグループ9は、プロジェクター3が配置される場所ごとに分けられる。プロジェクター3が配置される場所は、プロジェクター3が配置される環境の一例である。
図1に示す例では、複数のグループ9は、小会議室9A、大会議室9B、及び大ホール9Cの3つの場所に応じて3つのグループ9に分けられる。
図1に示す例では、小会議室9Aに1台のプロジェクター3が配置され、大会議室9Bに2台のプロジェクター3が配置され、大ホール9Cに4台のプロジェクター3が配置される。
【0012】
制御装置4は、各プロジェクター3の状態を監視する。プロジェクター3の状態としては、電源のオン及びオフの状態、プロジェクター3の温度や湿度の状態、エラー発生の状態などが挙げられる。監視の結果は、表示モニター7に表示画面を表示させることによって、制御システム1の作業者に通知される。監視の結果は、スマートフォン10やPC(Personal Computer)11などの端末に表示画面を表示させることによって通知されてもよい。この場合、スマートフォン10やPC11も光学装置の一例である。また、この場合、制御システム1の表示モニター7や入力装置8が省略されてもよい。制御システム1の作業者とは、制御装置4や、スマートフォン10、PC11などを介して制御システム1にアクセスする者を指す。
【0013】
図2に示すように、プロジェクター3には、画像供給装置12を接続することができる。画像供給装置12は、例えば、パーソナルコンピューターである。複数のプロジェクター3は、画像供給装置12から受信した画像データに基づいて画像を表示する。複数のプロジェクター3は、画像データに基づいて画像光を投射することによって、投射面5に画像を表示する。
【0014】
画像供給装置12は、ネットワーク6を介してプロジェクター3に通信可能に接続することができる。画像供給装置12とネットワーク6との接続は、有線接続に限定されず無線接続でもよい。また、ネットワーク6を介さずに画像供給装置12をプロジェクター3に直接接続することもできる。画像供給装置12とプロジェクター3との直接接続は、有線接続に限定されず無線接続でもよい。プロジェクター3を使用するユーザーは、小会議室9A、大会議室9B及び大ホール9Cのうちの所望の場所でプロジェクター3を使用することができる。
【0015】
小会議室9Aにいるユーザーは、小会議室9Aのグループ9に属する1台のプロジェクター3を使用することができる。大会議室9Bにいるユーザーは、大会議室9Bのグループ9に属する2台のプロジェクター3を使用することができる。大ホール9Cにいるユーザーは、大ホール9Cのグループ9に属する4台のプロジェクター3を使用することができる。それぞれのグループ9に属するプロジェクター3を複数のユーザーで使用することができる。小会議室9Aに複数のユーザーがいる場合、1台のプロジェクター3を複数のユーザーで交代に使用することができる。
【0016】
大会議室9Bに複数のユーザーがいる場合、2台のプロジェクター3を複数のユーザーで使い分けることができる。また、大会議室9Bに複数のユーザーがいる場合、2台のプロジェクター3を複数のユーザーで交代に使用することもできる。大会議室9Bにある2台のプロジェクター3を1人のユーザーが使い分けてもよい。さらに、大会議室9Bにある2台のプロジェクター3を使用して1つの画像を投射するマルチプロジェクションを実施することもできる。
【0017】
大ホール9Cに複数のユーザーがいる場合、4台のプロジェクター3を複数のユーザーで使い分けることができる。また、大ホール9Cに複数のユーザーがいる場合、4台のプロジェクター3を複数のユーザーで交代に使用することもできる。大ホール9Cにある4台のプロジェクター3を1人のユーザーが使い分けてもよい。さらに、大ホール9Cにある4台のプロジェクター3を使用して1つの画像を投射するマルチプロジェクションを実施することもできる。
【0018】
図3に示すように、プロジェクター3は、通信インターフェイス13と、画像処理部14と、制御ユニット15と、メモリー16と、投射光学系17と、を備える。さらに、プロジェクター3は、冷却ファン19と、排気ファン21と、センサー群22と、タイマー23と、を備える。
図3では、インターフェイスがI/Fと表記される。通信インターフェイス13は、画像供給装置12、制御装置4等の外部装置と通信接続する。
【0019】
通信インターフェイス13は、外部装置と所定の通信プロトコルに従って通信する。通信の形態は、有線及び無線のいずれであってもよい。通信インターフェイス13は、例えば、有線通信用の接続ポート、無線通信用のアンテナ、インターフェイス回路を備える。通信インターフェイス13は、画像供給装置12から画像データを受信する。通信インターフェイス13は、制御装置4に各種データを送信する。通信インターフェイス13は、画像供給装置12から受信した画像データを画像処理部14に出力する。
【0020】
画像処理部14は、入力された画像データを、不図示のフレームメモリーに展開し、展開した画像データに対して画像処理を行う。画像処理部14が行う画像処理には、例えば、解像度変換処理、歪み補正等の形状補正処理、デジタルズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理等が含まれる。画像処理部14は、処理が終了した画像データをフレームメモリーから読み出し、読み出した画像データを画像情報として制御ユニット15を介して投射光学系17に出力する。
【0021】
制御ユニット15は、プロジェクター3を制御するプロジェクターコントローラーである。制御ユニット15は、メモリー16で記憶されるプロジェクター制御プログラムを実行することによって、プロジェクター3の動作を統括制御する。メモリー16は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等で構成される。RAMは、各種データ等の一時記憶に用いられる。ROMは、プロジェクター3の動作を制御するための制御プログラムや、各種設定情報等を記憶する。また、メモリー16は、上述したフレームメモリーを含んでもよい。
【0022】
画像処理部14及び制御ユニット15は、一例として、単一もしくは複数のCPUやMPUを有するプロセッサーである。CPUは、「Central Processing Unit」の略称である。MPUは、「Micro Processing Unit」の略称である。また、画像処理部14及び制御ユニット15は、集積回路により構成することもできる。集積回路は、LSI、ASIC、及びPLDを含む。LSIは、「Large Scale Integration」の略称である。ASICは、「Application Specific Integrated Circuit」の略称である。PLDは、「Programmable Logic Device」の略称である。PLDには、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が含まれる。また、集積回路の構成の一部にアナログ回路が含まれていてもよく、プロセッサーと集積回路との組み合わせであってもよい。プロセッサーと集積回路との組み合わせは、マイクロコントローラー(MCU)、SoC(System-on-a-chip)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。
【0023】
制御ユニット15は、メモリー16に記憶される制御プログラムを実行することによって、各種の機能部として機能する。制御ユニット15は、機能部として、投射制御部25と、ファン制御部26と、センサー制御部27と、カウント制御部28と、を含む。制御ユニット15は、メモリー16に記憶される制御プログラムを実行することによって、投射制御部25と、ファン制御部26と、センサー制御部27と、及びカウント制御部28として機能する。
【0024】
投射制御部25は、投射光学系17を制御する。投射光学系17は、光源、光変調装置、投射レンズ等を備える。光源は、ランプやレーザー光源などが適用される。光変調装置は、光変調素子を備える。光変調装置は、画像データに基づいて光源からの光を光変調素子により変調する。光変調素子として、例えば、透過型の液晶パネルが適用される。投射制御部25は、画像処理部14から受信した画像データを投射光学系17に出力する。投射制御部25は、投射光学系17を制御することによって、投射光学系17に画像データに基づく画像を投射させる。なお、光変調素子は、透過型の液晶パネルに換えて、反射型の液晶パネル、又はLCOS(Liquid Crystal On Silicon)の液晶パネルを備えてもよい。また、光変調素子は、液晶パネル以外の光変調パネル、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を備えてもよい。
【0025】
ファン制御部26は、冷却ファン19及び排気ファン21を制御する。冷却ファン19は、投射光学系17を冷却する。冷却ファン19は、投射光学系17に向けて風を送るファンと、ファンを駆動するための動力を発生するモーターとを備える。ファン制御部26は、モーターの駆動を制御することによって冷却ファン19の駆動を制御する。排気ファン21は、プロジェクター3の内部の空気を外部に向けて排気する。排気ファン21は、ファンと、ファンを駆動するための動力を発生するモーターとを備える。ファン制御部26は、モーターの駆動を制御することによって排気ファン21の駆動を制御する。
【0026】
また、ファン制御部26は、冷却ファン19及び排気ファン21を駆動するときのそれぞれの回転数を検出する。冷却ファン19及び排気ファン21の回転数は、それぞれを駆動するモーターの回転数によって代替される。つまり、ファン制御部26は、冷却ファン19及び排気ファン21を駆動するときのそれぞれのモーターの回転数を検出する。モーターの回転数は、モーターのコイルに流れる電流値を計測することによって検出される。冷却ファン19及び排気ファン21の回転数は、それぞれ、プロジェクター3の状態を示す情報の一種である。冷却ファン19及び排気ファン21の回転数は、それぞれ、第1ファン回転数及び第2ファン回転数のデータとしてメモリー16に保存される。また、第1ファン回転数及び第2ファン回転数のデータは、通信インターフェイス13から制御装置4に送信される。
【0027】
センサー制御部27は、センサー群22を制御する。センサー群22は、第1温度センサー31と、第2温度センサー32と、湿度センサー33と、を含む。第1温度センサー31は、投射光学系17の近傍に配置される。第1温度センサー31は、投射光学系17の近傍の温度を検出する。第1温度センサー31は、センサー制御部27の指示に基づいて検出した結果を内部温度として制御ユニット15に出力する。第2温度センサー32は、プロジェクター3の図示しない外装ケースに形成された通気口の近傍に配置される。通気口は、外装ケース内の空気の出入り口である。排気ファン21の駆動により外装ケース内の空気は、通気口から外装ケース外に排気される。
【0028】
第2温度センサー32は、通気口の近傍の温度を検出する。第2温度センサー32は、センサー制御部27の指示に基づいて、検出した結果を外部温度として制御ユニット15に出力する。制御ユニット15が受信した内部温度及び外部温度のデータは、メモリー16に保存される。また、内部温度及び外部温度のデータは、通信インターフェイス13から制御装置4に送信される。
【0029】
湿度センサー33は、プロジェクター3の図示しない外装ケース内に配置される。湿度センサー33は、プロジェクター3の内部の湿度を検出する。湿度センサー33は、センサー制御部27の指示に基づいて、検出した結果を内部湿度として制御ユニット15に出力する。制御ユニット15が受信した内部湿度のデータは、メモリー16に保存される。また、内部湿度のデータは、通信インターフェイス13から制御装置4に送信される。第1温度センサー31、第2温度センサー32及び湿度センサー33は、それぞれセンシングデバイスの一例である。
【0030】
カウント制御部28は、タイマー23を制御することによって、各種の時間を計測する。カウント制御部28が計測する時間として、投射光学系17の光源の累積稼働時間、冷却ファン19の累積稼働時間、排気ファン21の累積稼働時間などが挙げられる。また、プロジェクター3は、図示しないフィルターを備える。フィルターは、例えば、外装ケースの通気口に配置される。フィルターは、通気口から流入する空気に浮遊する埃などの異物を捕捉する。カウント制御部28が計測する時間として、フィルターの累積使用時間も挙げられる。上述した各種の累積稼働時間や累積使用時間を計測することによって、各種交換部品の交換タイミングが計られる。つまり、カウント制御部28が各種の時間を計測することによって、光源、冷却ファン19、排気ファン21、フィルターなどの交換部品の交換タイミングが計られる。
【0031】
図4に示すように、制御装置4は、制御装置通信インターフェイス35と、制御装置制御ユニット36と、制御装置メモリー37と、を備える。
図4では、インターフェイスがI/Fと表記される。制御装置通信インターフェイス35は、プロジェクター3と通信接続する。制御装置通信インターフェイス35は、プロジェクター3と所定の通信プロトコルに従って通信する。通信の形態は、有線及び無線のいずれであってもよい。また、制御装置4は、制御装置通信インターフェイス35を介して、
図1に示すスマートフォン10やPC11とも通信接続することができる。
【0032】
制御装置通信インターフェイス35は、例えば、有線通信用の接続ポート、無線通信用のアンテナ、インターフェイス回路を備える。制御装置通信インターフェイス35は、各プロジェクター3から各プロジェクター3の状態を示す情報を受信する。制御装置通信インターフェイス35は、プロジェクター3から受信した情報を制御装置制御ユニット36に出力する。制御装置制御ユニット36は、プロジェクター3から受信した情報を制御装置メモリー37に保存する。
【0033】
制御装置制御ユニット36は、制御装置4を制御する制御装置コントローラーである。制御装置制御ユニット36は、一例として、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を有するプロセッサーである。制御装置制御ユニット36は、制御装置メモリー37で記憶される制御プログラムを実行することによって、制御装置4の動作を統括制御する。制御装置メモリー37は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等で構成される。RAMは、各種データ等の一時記憶に用いられる。ROMは、制御装置4の動作を制御するための制御プログラムや、各種設定情報等を記憶する。
【0034】
制御装置制御ユニット36は、制御装置メモリー37に記憶される制御プログラムを実行することによって、各種の機能部として機能する。制御装置制御ユニット36は、機能部として、表示制御部38と、判定制御部39と、演算制御部40と、入力受付け部41と、を含む。制御装置制御ユニット36は、制御装置メモリー37に記憶される制御プログラムを実行することによって、表示制御部38、判定制御部39、演算制御部40、及び入力受付け部41として機能する。
【0035】
表示制御部38は、
図1に示す表示モニター7を制御することによって、表示モニター7に各種の情報を表示させる。
図4に示す判定制御部39は、プロジェクター3から受信した情報に基づいて、プロジェクター3の状態を判定する。演算制御部40は、プロジェクター3から受信した情報に基づいて、各種の演算処理を実施する。入力受付け部41は、
図1に示す入力装置8を介して作業者が入力する各種データの入力を受け付ける。
【0036】
制御装置4がプロジェクター3から受信する情報の一例について説明する。制御装置4がプロジェクター3から受信する情報の種類は、
図5に示すように、例えば、6種類である。6種類の情報は、例えば、第1ファン回転数、第2ファン回転数、内部温度、外部温度、内部湿度、及び累積使用時間である。6種類の情報は、それぞれ、プロジェクター3が配置される環境に関する要因である。6種類の情報は、情報群51を構成する。制御装置4は、各プロジェクター3から6種類の情報を情報群51として受信する。6種類の情報は、それぞれ、プロジェクター3の状態を示す。プロジェクター3が配置される環境に関する要因は、環境に関してプロジェクターの性能に影響を与えうる要因を直接または間接に示す情報ということもできる。
【0037】
情報群51の他に、制御装置4は、各プロジェクター3の電源のオン及びオフの状態、各プロジェクター3のエラー発生の状態なども取得する。
図6は、第1表示画像52の一例を示す。第1表示画像52は、複数のプロジェクター3の状態を一覧形式で示す。
図6に示すように、各プロジェクター3の電源のオン及びオフの状態、各プロジェクター3のエラー発生の状態などは、一覧形式で閲覧することができる。
図6に示す第1表示画像52は、
図1に示す表示モニター7に表示される。表示モニター7による表示は、
図4に示す表示制御部38によって制御される。
【0038】
図6に示すように、第1表示画像52は、装置アイコン53と、グループ名と、機器名称と、型番と、電源の状態と、入力の状態と、その他の状態と、を表示する。装置アイコン53は、表示装置の種類を示す。
図6に示す例では、7台の表示装置がいずれもプロジェクター3である。表示装置の種類としては、プロジェクター3の他に、液晶表示装置や、有機EL(Electro Luminescence)表示装置などの種類も挙げられる。グループ名は、プロジェクター3が配置される環境ごとのグループに付与される名称を示す。本実施形態では、グループ名は、小会議室9A、大会議室9B及び大ホール9Cのそれぞれを示す。
【0039】
機器名称は、プロジェクター3ごとに付与される名称を示す。機器名称によって、複数のプロジェクター3を1台ずつ個別に識別することができる。型番は、プロジェクター3の機種を示す。型番によって、プロジェクター3の機種を特定することができる。電源の状態は、個々のプロジェクター3の電源がオンになっているかオフになっているかを示す。「ON」と表示されると電源がオンになっていることを示し、「OFF」と表示されると電源がオフになっていることを示す。入力の状態は、画像供給装置12から供給される画像データの伝送経路を示す。その他の状態は、プロジェクター3に発生するエラー情報などを示す。
図6に示す第1表示画像52によって、制御システム1の作業者は、複数のプロジェクター3の状態を一覧形式で閲覧することができる。
【0040】
図7は、第2表示画像54の一例を示す。第2表示画像54は、複数のプロジェクター3の状態を一覧形式で示す。第2表示画像54は、グループアイコン55を含む。グループアイコン55は、各グループ9に付与されるアイコンである。グループアイコン55は、グループ9ごとに異なるアイコンが付与される。本実施形態では、グループアイコン55は、グループアイコン55Aと、グループアイコン55Bと、グループアイコン55Cと、を含む。グループアイコン55Aは、小会議室9Aを示す。グループアイコン55Bは、大会議室9Bを示す。グループアイコン55Cは、大ホール9Cを示す。
【0041】
各グループアイコン55には、グループアイコン55が示すグループ9に属するプロジェクター3を示す装置アイコン53がつながる。第2表示画像54では、装置アイコン53に機器名称が割り当てられる。つまり、第2表示画像54では、グループ9ごとにグループ9に属するプロジェクター3の名称を識別することができる。例えば、大ホール9Cを示すグループアイコン55Cには、大ホール9Cに属する4台のプロジェクター3を示す装置アイコン53がつながる。
【0042】
大ホール9Cに属する4台のプロジェクター3の機器名称は、
図6に示す大ホール-1、大ホール-2、大ホール-3、及び大ホール-4である。つまり、グループアイコン55Cには、大ホール-1、大ホール-2、大ホール-3、及び大ホール-4を示す装置アイコン53がつながる。
図7に示す第2表示画像54によって、制御システム1の作業者は、複数のプロジェクター3の状態を一覧形式でビジュアル的に閲覧することができる。これにより、監視状態の把握に関して視覚効果を高めることができる。
【0043】
制御システム1では、プロジェクター3が配置される環境に関する要因に対する各種の管理値を制御システム1の作業者が設定することができる。プロジェクター3が配置される環境に関する要因として温度及び湿度を例に管理値の入力方法を説明する。
図8は、受付画像57の一例を示す。受付画像57は、UI(User Interface)の一例である。温度及び湿度に対する管理値は、受付画像57を介して制御装置4への入力が受け付けられる。制御システム1の作業者は、プロジェクター3ごとに受付画像57を介して温度及び湿度に対する管理値を入力することができる。受付画像57は、
図4に示す表示制御部38による制御によって表示モニター7に表示される。
【0044】
図8に示すように、受付画像57では、プロジェクター3ごとに使用時間、使用環境、及び通知間隔を入力することができる。使用時間は、プロジェクター3が稼働する時間とプロジェクター3が稼働する曜日である。使用環境は、温度の管理値と湿度の管理値と日照影響である。温度の管理値は、プロジェクター3の内部温度に対する管理値である。制御システム1では、作業者が設定した温度の管理値に対してプロジェクター3の内部温度を監視することができる。プロジェクター3の内部温度が温度の管理値を超えた場合に、内部温度が温度の管理値を超えたことを示す情報を制御装置4が表示モニター7に表示させる。
【0045】
湿度の管理値は、プロジェクター3の内部湿度に対する管理値である。制御システム1では、作業者が設定した湿度の管理値に対してプロジェクター3の内部湿度を監視することができる。プロジェクター3の内部湿度が湿度の管理値を超えた場合に、内部湿度が湿度の管理値を超えたことを示す情報を制御装置4が表示モニター7に表示させる。日照影響は、プロジェクター3に日射が当たる時間帯を示す情報である。日照影響は、第1時間帯情報の一例であり、且つ補足情報の一例である。受付画像57のうち日照影響の入力を受け付ける欄は、補足情報受付画像の一例である。なお、日照影響の入力を受け付ける画像を受付画像57とは別の画像にしてもよい。
【0046】
通知間隔は、定期レポートを表示モニター7に表示させる間隔である。この設定により、作業者は、制御システム1による複数のプロジェクター3の監視結果を定期レポートとして、所定時間間隔、又は指定された日時に見ることができる。定期レポートを所定時間間隔、又は指定された日時に、制御システム1の作業者に電子メールで配信するようにしてもよい。
【0047】
なお、補足情報は、日照影響に限定されない。補足情報として、プロジェクター3に作用する空調装置が稼働する時間帯を示す情報も適用することができる。さらに、補足情報として、プロジェクター3に日射が当たる時間帯、及びプロジェクター3に作用する空調装置が稼働する時間帯の両方を適用することもできる。プロジェクター3に作用する空調装置が稼働する時間帯を示す情報は、第2時間帯情報の一例である。
【0048】
図9は、受付画像57への入力の一例を示す。制御システム1の作業者は、受付画像57を介して、
図9に示すように、使用時間、使用環境、及び通知間隔を入力することができる。
図9に示す例では、使用時間は、月曜日から金曜日の8時から20時である。なお、使用時間の入力形態は、日付ごとに異なる時間帯を指定できる形態であってもよい。
図9に示す例では、使用環境として、温度の管理値が24℃から30℃である。湿度の管理値の入力は省略されている。日照影響は、9時から12時である。通知間隔は、30日である。これらの入力値は、
図4に示す制御装置通信インターフェイス35から入力受付け部41によって入力が受け付けられる。入力受付け部41によって受け付けられた入力値は、制御装置メモリー37に保存される。
【0049】
図10は、入力を受け付ける受付処理の流れを示す。受付処理は、制御装置4の制御装置制御ユニット36が受付プログラムに従って受付方法を実行することによって実施される。
図10に示すように、入力の受付処理は、ステップS1からステップS5を含む。ステップS1において、制御装置制御ユニット36は、受付画像57を表示モニター7に表示させる。次に、ステップS2において、制御装置制御ユニット36は、受付画像57を介した入力が確定したか否かを判定する。
【0050】
このとき、制御装置制御ユニット36は、
図9に示す受付画像57の設定ボタンが押されたか否かによって入力が確定したか否かを判定する。制御システム1の作業者によって、受付画像57の設定ボタンが押されると、制御装置制御ユニット36は、入力が確定したことを判定する。
図10に示すステップS2における判定結果が、YESであるとき、すなわち入力が確定したとき、ステップS3に移行する。ステップS2における判定結果が、NOであるとき、すなわち入力が確定しないとき、ステップS5に移行する。ステップS3において、制御装置制御ユニット36は、受付画像57を介して入力された入力値を取得する。次に、ステップS4において、制御装置制御ユニット36は、取得した入力値を制御装置メモリー37に保存する。
【0051】
ステップS5において、制御装置制御ユニット36は、入力がキャンセルされたか否かを判定する。このとき、制御装置制御ユニット36は、
図9に示す受付画像57のキャンセルボタンが押されたか否かによって入力がキャンセルされたか否かを判定する。制御システム1の作業者によって、受付画像57のキャンセルボタンが押されると、制御装置制御ユニット36は、入力がキャンセルされたことを判定する。
図10に示すステップS5における判定結果が、YESであるとき、すなわち入力がキャンセルされたとき、受付処理を終了する。ステップS5における判定結果が、NOであるとき、すなわち入力がキャンセルされないとき、ステップS2に移行する。なお、
図10に示すステップS1が表示制御部38に対応する。ステップS3及びステップS4が入力受付け部41に対応する。
【0052】
図11は、第1監視画像58の一例を示す。第1監視画像58は、制御システム1による監視結果の一例である。第1監視画像58は、
図4に示す表示制御部38による制御によって表示モニター7にリアルタイム表示される。
図11に示すように、第1監視画像58では、複数のプロジェクター3の状態を一覧形式で視認することができる。第1監視画像58は、装置アイコン53と、グループ名と、機器名称と、型番と、稼働時間と、温度の管理値と、温度測定値と、湿度の管理値と、湿度測定値と、を表示する。装置アイコン53、グループ名、機器名称、及び型番は、
図6に示す第1表示画像52と同様であるため説明を省略する。
【0053】
稼働時間と、温度の管理値と、湿度の管理値とは、それぞれ、受付画像57を介して入力受付け部41が入力を受け付けた入力値である。つまり、稼働時間と、温度の管理値と、湿度の管理値とは、それぞれ、制御システム1の作業者が受付画像57を介して入力した入力値である。温度測定値と、湿度測定値とは、それぞれ、
図3に示すセンサー群22によって検出される測定値である。温度測定値は、第1温度センサー31によって検出される内部温度である。湿度測定値は、湿度センサー33によって検出される内部湿度である。
【0054】
図11に示すように、第1監視画像58は、制御装置4が入力を受け付けた管理値と、制御装置4がプロジェクター3から取得した測定値とを表示することができる。制御装置4が入力を受け付けた管理値は、プロジェクター3が配置された環境に関する要因に対する管理値である。制御装置4がプロジェクター3から取得した測定値は、センサー群22から取得される測定値である。センサー群22から取得される測定値は、プロジェクター3が配置された環境に関する要因に対する測定値である。つまり、制御装置4によれば、上記の管理値と、上記の測定値とを、表示モニター7を介して制御システム1の作業者に知らせることができる。なお、
図9に示す例では、受付画像57で湿度の管理値の入力が省略されている。温度や湿度の管理値の入力が省略される場合、管理値に代えて、制御システム1にデフォルト設定された許容値を適用するようにしてもよい。
【0055】
図12は、第1監視画像58を表示する表示処理の流れを示す。表示処理は、制御装置4の制御装置制御ユニット36が表示プログラムに従って表示方法を実行することによって実施される。
図12に示すように、第1監視画像58の表示処理は、ステップS21からステップS27を含む。ステップS21において、制御装置制御ユニット36は、制御装置メモリー37から管理値を読み込む。次に、ステップS22において、制御装置制御ユニット36は、各プロジェクター3から各種の測定値を取得する。各プロジェクター3から取得する測定値は、
図5に示す情報群51である。
【0056】
次に、
図12に示すステップS23において、制御装置制御ユニット36は、管理値と測定値の表示を制御する。ステップS23では、制御装置制御ユニット36が表示モニター7に管理値と測定値を表示させる。このとき、制御装置制御ユニット36は、
図11に示す第1監視画像58の形態で表示モニター7に管理値と測定値を表示させる。次に、
図12に示すステップS24において、制御装置制御ユニット36は、測定値が管理値を超えているか否かを判定する。ステップS24における判定結果が、YESであるとき、すなわち測定値が管理値を超えているという結果であるとき、ステップS25に移行する。ステップS24における判定結果が、NOであるとき、すなわち測定値が管理値を超えていないという結果であるとき、ステップS26に移行する。
【0057】
ステップS25では、制御装置制御ユニット36が表示モニター7に警告を表示させる。このとき、制御装置制御ユニット36は、
図11に示す第1監視画像58の形態で表示モニター7に警告を表示させる。このとき、警告は、例えば
図13に示す第1監視画像58の状態の欄に表示することができる。
図13に示す例では、大ホール-1のプロジェクター3の内部温度が管理値を超えている。第1監視画像58の形態で表示モニター7に警告を表示させることによって、どのプロジェクター3に警告が発生しているかを制御システム1の作業者は一目瞭然に把握することができる。
【0058】
なお、第1監視画像58に警告を表示する方法は、文字での表示に限定されない。例えば、該当するプロジェクター3の装置アイコン53の色を反転させたり、装置アイコン53を点滅させたりすることなどによっても警告を表現することができる。また、該当する測定値を点滅させたり、測定値を強調表示したりすることなどによっても警告を表現することができる。
【0059】
図12に戻って、ステップS26において、制御装置制御ユニット36は、測定値を
図4に示す制御装置メモリー37に保存する。次に、
図12に示すステップS27において、制御装置制御ユニット36は、監視終了指示があるか否かを判定する。ステップS27での判定結果がYESであるとき、すなわち監視終了指示があるとき、制御装置制御ユニット36は、表示処理を終了する。ステップS27での判定結果がNOであるとき、すなわち監視終了指示がないとき、ステップS22に移行する。なお、
図12に示すステップS23、及びステップS25が表示制御部38に対応する。ステップS24が判定制御部39に対応する。
【0060】
図14は、第2監視画像59の一例を示す。第2監視画像59は、
図7に示す第2表示画像54に対応する表示画像である。
図14に示すように、第2監視画像59は、複数のプロジェクター3の監視結果を、グループアイコン55と装置アイコン53とによって示す。
図14に示す第2監視画像59は、
図13に示す第1監視画像58の結果例が反映された例である。
図13に示す第1監視画像58の例では、大ホール-1のプロジェクター3の内部温度に対する警告が発生している。この結果を
図14に示す第2監視画像59の例が反映している。
【0061】
図14に示すように、大ホール-1のプロジェクター3の装置アイコン53が色反転している。装置アイコン53の色反転によって、警告が示されている。
図14に示す第2監視画像59によって、制御システム1の作業者は、複数のプロジェクター3の状態を一覧形式でビジュアル的に閲覧することができる。これにより、監視状態の把握に関して視覚効果を高めることができる。なお、第2監視画像59に警告を表示する方法は、装置アイコン53の色反転に限定されない。例えば、装置アイコン53を点滅させることによっても警告を表現することができる。さらに、例えば、
図15に示すように、該当するプロジェクター3の装置アイコン53に警告を示す警告アイコン61を表示することによって表現することもできる。これらの方法のうち2つの方法を組み合わせたり、3つ以上の方法を組み合わせたりすることもできる。
【0062】
図16は、第1レポート画像63の一例を示す。第1レポート画像63は、通知期間ごとに作成される定期レポートの1つである。
図4に示す演算制御部40が、第1レポート画像63を通知期間ごとに作成する。通知期間は、
図9に示す受付画像57を介して入力される。つまり、通知期間は、制御システム1の作業者によって入力される期間である。通知期間は、所定時間間隔の一例である。
図9に示す例では、通知期間が30日に設定される。通知期間が30日に設定される場合、
図4に示す演算制御部40は、第1レポート画像63を30日経過ごとに作成する。
図16に示す例では、第1レポート画像63は、直前の30日間の監視結果を示す。つまり、第1レポート画像63は、過去の監視結果の履歴である。
【0063】
図16に示す例では、30日間の監視結果のうちの7日間の内部温度の結果を抜粋している。
図16に示すように、第1レポート画像63には、管理線66と、測定値67とがグラフとして表される。管理線66は、
図9に示す受付画像57を介して入力される温度の管理値である。
図16に示すように、温度の管理値のうち上方の管理値である30℃に対応する管理線66が管理線66Aである。温度の管理値のうち下方の管理値である24℃に対応する管理線66が管理線66Bである。測定値67は、
図4に示す制御装置メモリー37に保存された内部温度の測定値である。
図16に示す第1レポート画像63は、
図1に示す表示モニター7に表示される。表示モニター7による表示は、
図4に示す表示制御部38によって制御される。
【0064】
図16に示す第1レポート画像63は、制御装置4が入力を受け付けた管理値と、制御装置4がプロジェクター3から取得した過去の測定値67とを表示することができる。従って、制御装置4によれば、表示モニター7を介して、管理値と、測定値67とを制御システム1の作業者に知らせることができる。管理値は、プロジェクター3が配置された環境に関する要因に対する管理値である。測定値67は、センサー群22から取得される要因に対する過去の測定値である。第1レポート画像63により、制御システム1の作業者は、過去の監視結果の履歴を把握することができる。第1レポート画像63では、測定値67が管理線66を超えた履歴がある場合に、測定値67が管理線66を超えた箇所が強調表示される。
図16に示す例では、測定値67が管理線66を超えた箇所を枠状に囲むことによって強調表示されている。これにより、制御システム1の作業者は、測定値67が管理線66を超えた箇所を一目瞭然に把握することができる。
【0065】
図17は、第2レポート画像68の一例を示す。第2レポート画像68は、通知期間ごとに作成される定期レポートの1つである。
図4に示す演算制御部40が、第2レポート画像68を通知期間ごとに作成する。通知期間ごとに作成される定期レポートは、上述した第1レポート画像63と、第2レポート画像68と、を含む。第2レポート画像68は、通知期間に対応する過去の監視結果の履歴である。第2レポート画像68は、
図1に示す表示モニター7に表示される。表示モニター7による表示は、
図4に示す表示制御部38によって制御される。
【0066】
図17に示すように、第2レポート画像68では、複数のプロジェクター3の監視結果の履歴を一覧形式で視認することができる。第2レポート画像68は、グループ名と、機器名称と、型番と、稼働時間と、温度警告履歴と、湿度警告履歴と、を表示する。グループ名、機器名称、型番、及び稼働時間は、
図11に示す第1監視画像58と同様であるため説明を省略する。
【0067】
温度警告履歴は、通知期間に対応する過去の監視結果において内部温度が管理値を超えた回数を示す。湿度警告履歴は、通知期間に対応する過去の監視結果において内部湿度が管理値を超えた回数を示す。第2レポート画像68により、制御システム1の作業者は、過去の監視結果の履歴において測定値が管理値を超えた回数を把握することができる。なお、本実施形態では、通知期間ごとに定期レポートを表示させる例を示したが、指定された日時に定期レポートを表示させる例も適用することができる。この場合、通知期間の入力に代えて、指定日時の入力を受け付ける受付画像57に変更すればよい。
【0068】
図18は、定期レポートを表示するレポート表示処理の流れを示す。レポート表示処理は、制御装置4の制御装置制御ユニット36がレポート表示プログラムに従ってレポート表示方法を実行することによって実施される。定期レポートのレポート表示処理は、ステップS41からステップS47を含む。ステップS41において、制御装置制御ユニット36は、制御装置メモリー37から通知期間を読み込む。次に、ステップS42において、制御装置制御ユニット36は、通知期間が経過したか否かを判定する。ステップS42における判定結果がYESであるとき、すなわち通知期間が経過したとき、ステップS43に移行する。ステップS42における判定結果がNOであるとき、すなわち通知期間が経過しないとき、通知期間が経過するまでステップS42の処理を繰り返す。
【0069】
ステップS43において、制御装置制御ユニット36は、制御装置メモリー37から管理値を読み込む。次に、ステップS44において、制御装置制御ユニット36は、制御装置メモリー37から測定値を読み込む。制御装置メモリー37から読み込む測定値は、過去にプロジェクター3から取得した情報群51である。なお、プロジェクター3から取得した情報群51は、
図12に示すステップS26において、制御装置制御ユニット36によって
図4に示す制御装置メモリー37に保存されている。
【0070】
図18に戻って、ステップS45において、制御装置制御ユニット36は、第1レポート画像63を作成する。次に、ステップS46において、制御装置制御ユニット36は、第2レポート画像68を作成する。次に、ステップS47において、制御装置制御ユニット36は、表示モニター7に第1レポート画像63と第2レポート画像68を表示させる。
図18に示すステップS45及びステップS46が、
図4に示す演算制御部40に対応する。
図18に示すステップS47が表示制御部38に対応する。
【0071】
図19は、第3レポート画像69の一例を示す。第3レポート画像69は、通知期間ごとに作成される定期レポートの1つである。
図4に示す演算制御部40が、第3レポート画像69を通知期間ごとに作成する。通知期間ごとに作成される定期レポートは、上述した第1レポート画像63と、第2レポート画像68と、第3レポート画像69と、を含む。第3レポート画像69は、通知期間に対応する過去の監視結果の履歴である。第3レポート画像69は、
図1に示す表示モニター7に表示される。表示モニター7による表示は、
図4に示す表示制御部38によって制御される。
【0072】
図19に示すように、第3レポート画像69は、複数のプロジェクター3の監視結果の履歴を、グループアイコン55と装置アイコン53とによって示す。
図19に示す例では、通知期間に対応する過去の監視結果において測定値が管理値を超えた履歴があるプロジェクター3の装置アイコン53の色が反転表示される。第3レポート画像69により、制御システム1の作業者は、通知期間に対応する過去の監視結果において測定値が管理値を超えた履歴があるプロジェクター3を把握することができる。
【0073】
図19に示す第3レポート画像69によって、制御システム1の作業者は、複数のプロジェクター3の監視結果の履歴を一覧形式でビジュアル的に閲覧することができる。これにより、監視結果の履歴の把握に関して視覚効果を高めることができる。なお、第3レポート画像69に測定値が管理値を超えた履歴を表示する方法は、装置アイコン53の色反転に限定されない。例えば、装置アイコン53を点滅させることによっても測定値が管理値を超えた履歴を表現することができる。さらに、例えば、
図15に示すように、該当するプロジェクター3の装置アイコン53に警告を示す警告アイコン61を表示することによって表現することもできる。これらの方法のうち2つの方法を組み合わせたり、3つ以上の方法を組み合わせたりすることもできる。
【0074】
第3レポート画像69と
図14に示す第2監視画像59とを複合した表示画像も適用することができる。
図20は、第3監視画像71の一例を示す。第3監視画像71は、
図19に示す第3レポート画像69と
図14に示す第2監視画像59とを複合した表示画像である。つまり、第3監視画像71は、複数のプロジェクター3の監視結果をリアルタイム表示するとともに、通知期間に対応する過去の監視結果において測定値が管理値を超えた履歴を表示する。第3監視画像71では、リアルタイムで測定値が管理値を超えるプロジェクター3の装置アイコン53の色が反転表示される。さらに、第3監視画像71では、通知期間に対応する過去の監視結果において測定値が管理値を超えた履歴があるプロジェクター3の装置アイコン53が破線で囲まれている。
【0075】
図20に示す例では、大ホール-4のプロジェクター3においてリアルタイムで測定値が管理値を超えている。また、大会議室-2のプロジェクター3において、通知期間に対応する過去の監視結果において測定値が管理値を超えた履歴がある。第3監視画像71により、制御システム1の作業者は、リアルタイムで測定値が管理値を超えるプロジェクター3と、過去に測定値が管理値を超えた履歴があるプロジェクター3とを把握することができる。
【0076】
図21は、第4レポート画像72の一例を示す。第4レポート画像72は、通知期間ごとに作成される定期レポートの1つである。
図4に示す演算制御部40が、第4レポート画像72を通知期間ごとに作成する。第4レポート画像72は、
図16に示す第1レポート画像63に、
図9に示す日照影響の情報を付加した定期レポートである。第4レポート画像72では、日照影響の情報が日照時間として表示される。第4レポート画像72では、プロジェクター3に日射が当たる時間帯がハイライト表示される。前述したように、日照影響の情報は、補足情報の1つである。従って、第4レポート画像72は、
図16に示す第1レポート画像63に補足情報を付加した定期レポートである。
【0077】
第4レポート画像72は、通知期間に対応する過去の監視結果の履歴である。第4レポート画像72は、
図1に示す表示モニター7に表示される。表示モニター7による表示は、
図4に示す表示制御部38によって制御される。定期レポートは、第1レポート画像63に代えて第4レポート画像72を含む構成とすることができる。つまり、定期レポートは、第4レポート画像72と、第2レポート画像68と、第3レポート画像69と、を含んだ構成であってもよい。さらに、定期レポートは、第1レポート画像63に加えて、第4レポート画像72と、第2レポート画像68と、第3レポート画像69と、を含んだ構成であってもよい。
【0078】
第4レポート画像72により、制御システム1の作業者は、過去の監視結果の履歴を把握することができる。第4レポート画像72では、測定値67が管理線66を超えた履歴がある場合に、測定値67が管理線66を超えた箇所が強調表示される。
図21に示す例では、測定値67が管理線66を超えた箇所を枠状に囲むことによって強調表示されている。これにより、制御システム1の作業者は、測定値67が管理線66を超えた箇所を一目瞭然に把握することができる。さらに、第4レポート画像72では、測定値67が管理線66を超えた時間帯と補足情報との関係を示す情報を表示することができる。このため、第4レポート画像72では、補足情報が付加されるので、測定値67が管理線66を超えた時間帯と補足情報との関係を制御システム1の作業者に知らせることができる。
【0079】
図21に示す例では、午前8時頃から内部温度が上がり始め、日射が当たる10時以降の上昇が大きくなっている。そのため、午前中の温度管理を見直すと良いという情報を得ることができる。これにより、制御システム1の作業者は、空調を強化したり、日差しを遮るような工夫をしたりなどの対処法を見出す切っ掛けを得ることができる。
【0080】
図22は、第4レポート画像72の他の例を示す。
図22に示す例では、プロジェクター3に日射が当たる時間帯として16時から17時の時間帯が入力されている。
図22に示す例では、水曜日に測定値67が管理線66を超えた時間帯と日照時間とが重なっている。しかし、他の曜日では、測定値67が管理線66を超えた時間帯と日照時間とが合致しない。
図22に示す第4レポート画像72から制御システム1の作業者は、内部温度の上昇に関して日射の影響を考慮しないという判断をすることができる。
【0081】
制御システム1において、3台のプロジェクター3のうちの1台に異常が発生したことを表示する異常発生表示について説明する。
図1に示す大ホール9Cの4台のプロジェクター3のうちの3台を例に説明する。3台のプロジェクター3は、第1プロジェクター3A、第2プロジェクター3B、及び第3プロジェクター3Cとして識別される。第1プロジェクター3A、第2プロジェクター3B、及び第3プロジェクター3Cは、大ホール9Cの4台のプロジェクター3のいずれであってもよい。
【0082】
図23は、3台のプロジェクター3から取得される情報群51の一例を示す。3台のプロジェクター3は、第1プロジェクター3A、第2プロジェクター3B、及び第3プロジェクター3Cの3台である。第1プロジェクター3Aから取得される情報群51は、第1情報群51Aである。第2プロジェクター3Bから取得される情報群51は、第2情報群51Bである。第3プロジェクター3Cから取得される情報群51は、第3情報群51Cである。第1情報群51Aにおける各情報は、第1情報である。第2情報群51Bにおける各情報は、第2情報である。第3情報群51Cにおける各情報は、第3情報である。第1情報は、第1の測定値の一例である。第2情報は、第2の測定値の一例である。第3情報は、第3の測定値の一例である。
【0083】
図23に示す例では、第1情報群51Aの内部温度が、第2情報群及び第3情報群の内部温度と異なる。つまり、
図23に示す例では、第2情報群51Bの内部温度と第3情報群51Cの内部温度との差が所定の範囲内であり、且つ第1情報群51Aの内部温度と第2情報群51Bの内部温度との差が所定の範囲を超える。内部温度に関する所定の範囲は、10℃である。制御システム1では、
図23に示す例が発生すると、異常発生表示が行われる。異常発生表示は、
図1に示す表示モニター7に表示される。表示モニター7による表示は、
図4に示す表示制御部38によって制御される。異常発生表示は、第1監視画像58や第2監視画像59に表示される。
【0084】
第1プロジェクター3A、第2プロジェクター3B、及び第3プロジェクター3Cは、大ホール9Cという同じ環境に配置されている。このため、これらの3台については、消耗部品の交換などのメンテナンス作業を同じタイミングで実施することが効率的である。メンテナンス作業のタイミングが3台で異なると大ホール9Cでの投射を頻繁に停止しなければならなくなるため非効率である。プロジェクター3が配置される環境に関する要因である6種類の情報のいずれかにおいて、3台のうちの1台が他の2台とは異なる値であるときに、異常発生表示が実施される。異常発生表示により、同じグループ9に属する3台のプロジェクター3の間で、第1プロジェクター3Aの測定値が他のプロジェクター3の測定値と異なることを知らせることができる。
【0085】
異常発生表示により、グループ9内の3台でメンテナンス作業のタイミングが異なってしまうことを防ぐための対処法を制御システム1の作業者が検討する切っ掛けを与えることができる。メンテナンス作業のタイミングが異なってしまうことを防ぐための対処法としては、種々の方法が考えられる。例えば、外付けファンを増設するなどの補助空調によって追加クーリングを施す方法がある。また、日射を遮る日よけを設置する方法もある。温度が低過ぎる場合には、空調の風よけを設置したり、空調のルーバーを調整したりするなどの対処法がある。なお、グループ9に属するプロジェクター3の台数は、3台に限定されない。グループ9に属するプロジェクター3の台数が3台を超えてもよい。
【0086】
以下、本開示のまとめを付記する。
(付記1)光学装置と、前記光学装置への表示を制御する少なくとも一つのプロセッサーを含み、前記少なくとも一つのプロセッサーは、表示装置が配置される環境に関する要因に対する管理値の入力を受け付ける受付画像を前記光学装置に表示させることと、前記表示装置に設けられたセンシングデバイスから、前記要因に対する測定値を取得することと、前記管理値と、前記測定値とを前記光学装置に表示させることと、を実施する、制御装置。
この制御装置によれば、光学装置に表示される受付画像によって作業者に対して管理値の入力を促すことができる。制御装置は、管理値と測定値とを光学装置に表示させる。従って、光学装置を介して作業者に対して、表示装置が配置された環境に関する要因に対する管理値と、センシングデバイスから取得される要因に対する測定値とを知らせることができる。ユーザーは、表示を参照することで、入力した管理値と、実際の使用環境を示す測定値との差異を把握することができる。
【0087】
(付記2)前記少なくとも一つのプロセッサーは、前記測定値が前記管理値を超えた場合に、前記測定値が前記管理値を超えたことを示す情報を前記光学装置に表示させることをさらに実施する、付記1に記載の制御装置。
この制御装置によれば、測定値が管理値を超えた場合に、作業者に対して、測定値が管理値を超えたことを知らせることができる。
【0088】
(付記3)前記表示装置がファンを備え、前記要因は、温度、湿度、及び前記ファンの回転数の少なくとも1つである、付記1又は2に記載の制御装置。
この制御装置によれば、温度、湿度、及びファンの回転数の少なくとも1つの状態を作業者に知らせることができる。
【0089】
(付記4)前記少なくとも一つのプロセッサーは、前記表示装置に日射が当たる時間帯を示す第1時間帯情報、及び、前記表示装置に作用する空調装置が稼働する時間帯を示す第2時間帯情報の少なくとも1つを含む補足情報の入力を受け付ける補足情報受付画像を前記光学装置に表示させることと、前記測定値が前記管理値を超えた場合に、前記測定値が前記管理値を超えたことを示す情報を前記光学装置に表示させるときに、前記測定値が前記管理値を超えた時間帯と前記補足情報との関係を示す情報を前記光学装置に表示させることと、をさらに実施する、付記1から3のいずれか一つに記載の制御装置。
この制御装置によれば、測定値が管理値を超えた時間帯と補足情報との関係を作業者に知らせることができる。
【0090】
(付記5)前記少なくとも一つのプロセッサーは、前記管理値と前記測定値とを前記光学装置に表示させることを、所定時間間隔、又は指定された日時に実施する、付記1から4のいずれか一つに記載の制御装置。
この制御装置によれば、管理値と測定値とを所定時間間隔、又は指定された日時に知らせることができる。
【0091】
(付記6)前記表示装置を第1の表示装置として、前記第1の表示装置を含む複数の前記表示装置が、前記表示装置が配置される前記環境ごとに複数のグループに分けられ、前記第1の表示装置が属する第1のグループに、前記第1の表示装置と異なる第2の表示装置と、前記第1の表示装置及び前記第2の表示装置と異なる第3の表示装置と、が含まれ、前記少なくとも一つのプロセッサーは、前記第1の表示装置での前記測定値を第1の測定値とし、前記第2の表示装置での前記測定値を第2の測定値とし、且つ前記第3の表示装置での前記測定値を第3の測定値として取得し、前記第2の測定値と前記第3の測定値との差が所定の範囲内であり、且つ前記第1の測定値と前記第2の測定値との差が前記所定の範囲を超える場合に、前記第1の測定値に関する情報を前記光学装置に表示させることを実施する、付記1から5のいずれか一つに記載の制御装置。
この制御装置によれば、同じグループに属する第1の表示装置、第2の表示装置及び第3の表示装置の間で、第1の表示装置の測定値が他の表示装置の測定値と異なることを知らせることができる。
【0092】
(付記7)表示装置が配置される環境に関する要因に対する管理値の入力を受け付けることと、前記表示装置に設けられたセンシングデバイスから、前記要因に対する測定値を取得することと、前記管理値と、前記測定値とを光学装置に表示することと、を含む表示方法。
この表示方法は、管理値と測定値とを光学装置に表示する。従って、光学装置を介して作業者に対して、表示装置が配置された環境に関する要因に対する管理値と、センシングデバイスから取得される要因に対する測定値とを知らせることができる。
【0093】
(付記8)表示装置が配置される環境に関する要因に対する管理値の入力を受け付けることと、前記表示装置に設けられたセンシングデバイスから、前記要因に対する測定値を取得することと、前記管理値と、前記測定値とを光学装置に表示させることと、をプロセッサーに実行させるプログラム。
このプログラムによれば、管理値と測定値とを光学装置に表示することができる。従って、光学装置を介して作業者に対して、表示装置が配置された環境に関する要因に対する管理値と、センシングデバイスから取得される要因に対する測定値とを知らせることができる。
【符号の説明】
【0094】
1…制御システム、3…プロジェクター、3A…第1プロジェクター、3B…第2プロジェクター、3C…第3プロジェクター、4…制御装置、5…投射面、6…ネットワーク、7…表示モニター、8…入力装置、9…グループ、9A…小会議室、9B…大会議室、9C…大ホール、10…スマートフォン、11…PC、12…画像供給装置、13…通信インターフェイス、14…画像処理部、15…制御ユニット、16…メモリー、17…投射光学系、19…冷却ファン、21…排気ファン、22…センサー群、23…タイマー、25…投射制御部、26…ファン制御部、27…センサー制御部、28…カウント制御部、31…第1温度センサー、32…第2温度センサー、33…湿度センサー、35…制御装置通信インターフェイス、36…制御装置制御ユニット、37…制御装置メモリー、38…表示制御部、39…判定制御部、40…演算制御部、41…入力受付け部、51…情報群、51A…第1情報群、51B…第2情報群、51C…第3情報群、52…第1表示画像、53…装置アイコン、54…第2表示画像、55,55A,55B,55C…グループアイコン、57…受付画像、58…第1監視画像、59…第2監視画像、61…警告アイコン、63…第1レポート画像、66,66A,66B…管理線、67…測定値、68…第2レポート画像、69…第3レポート画像、71…第3監視画像、72…第4レポート画像。