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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134840
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】半導体記憶装置
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/27 20230101AFI20240927BHJP
   H10B 43/20 20230101ALI20240927BHJP
   H10B 43/23 20230101ALI20240927BHJP
   H01L 27/00 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 21/8234 20060101ALI20240927BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H10B43/27
H10B43/20
H10B43/23
H01L27/00 301C
H01L27/00 301B
H01L27/088 B
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045243
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】来栖 貴史
(72)【発明者】
【氏名】白井 浩司
【テーマコード(参考)】
5F048
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F048AA01
5F048AB01
5F048AC01
5F048BA01
5F048BA19
5F048BA20
5F048BB09
5F048BB11
5F048BD07
5F048BF07
5F048BF16
5F048BF17
5F048BG13
5F048CB02
5F083EP17
5F083EP18
5F083EP22
5F083EP32
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP42
5F083EP44
5F083ER02
5F083ER03
5F083ER22
5F083GA02
5F083GA10
5F083GA27
5F083JA03
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA39
5F083KA01
5F083KA03
5F083KA05
5F083KA11
5F083KA13
5F083KA14
5F083LA12
5F083LA16
5F083LA18
5F083LA21
5F083MA01
5F083MA15
5F083PR03
5F083PR21
5F083PR28
5F101BA42
5F101BA44
5F101BA46
5F101BB02
5F101BB08
5F101BC01
5F101BC02
5F101BC11
5F101BD16
5F101BD30
5F101BD34
(57)【要約】
【課題】電気特性の向上を図れる半導体記憶装置を提供すること。
【解決手段】半導体記憶装置は、複数の導電層31a~31eと複数の絶縁層21とがZ方向に交互に積層された積層体20と、積層体内に設けられ、Z方向に延伸する柱状体CLと、柱状体に接続され、金属材料を含むソース線層30とを含む。複数の導電層は、Z方向に配置され、複数の選択トランジスタの複数のゲート電極を構成する複数の第1導電層31a,31bを含む。柱状体は、コア絶縁層40と、コア絶縁層の側面を囲む半導体層41と、半導体層の側面を囲むメモリ層43~45とを含む。ソース線層の一部30aは、積層体内に設けられ、半導体層側に鋭角に尖った尖部30bを含む。
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の導電層と複数の絶縁層とが第1方向に交互に積層された積層体と、
前記積層体内に設けられ、前記第1方向に延伸する柱状体と、
前記柱状体に接続され、金属材料を含むソース線層と、
を具備し、
前記複数の導電層は、前記第1方向に配置された複数の選択トランジスタの複数のゲート電極を構成する複数の第1導電層を含み、
前記柱状体は、コア絶縁層と、前記コア絶縁層の側面を囲む半導体層と、前記半導体層の側面を囲むメモリ層とを含み、
前記ソース線層の一部は、前記積層体内に設けられ、前記半導体層側に鋭角に尖った尖部を含む、
半導体記憶装置。
【請求項2】
前記ソース線層の前記一部の下面は、前記コア絶縁層の上面と接続する、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
前記複数の導電層は、複数のメモリセルトランジスタの複数のゲート電極を構成し、前記第1方向に配置された複数の第2導電層を更に含み、
前記複数の第1導電層は、前記複数の第2導電層よりも前記第1方向に離れて配置され、
前記尖部は、前記複数の第1導電層のうち、前記複数の第2導電層から前記第1方向に最も離れた第1導電層と、前記複数の第2導電層から前記第1方向に最も近い第1半導体層との間に配置される、
請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項4】
前記コア絶縁層の前記上面は、前記第1方向に凸状の曲面を含み、
前記ソース線層の前記一部の前記下面は、前記第1方向に凹状の曲面を含む、
請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
前記半導体層及び前記メモリ層は、突出部を含み、
前記突出部は、前記第1方向に隣接する二つの第1導電層の間の前記絶縁層の側に突出する、
請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項6】
前記メモリ層は、前記半導体層の側面を囲むトンネル絶縁層と、前記トンネル絶縁層の側面を囲む電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層の側面を囲むブロック絶縁層とを含み、
前記二つの第1導電層の間の前記絶縁層と突出部との間の前記電荷蓄積層の寸法は、前記第1導電層と前記絶縁層との間の前記電荷蓄積層の寸法よりも小さい、
請求項5に記載の半導体記憶装置。
【請求項7】
前記突出部は、前記尖部に隣接する、
請求項5に記載の半導体記憶装置。
【請求項8】
前記ソース線層の前記一部の前記下面は平坦であり、
前記コア絶縁層の前記上面は平坦である、
請求項5に記載の半導体記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の導電層と複数の絶縁層とが積層された積層体と、この積層体内を貫く柱状体とを含む半導体記憶装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-001592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態が解決しようとする課題は、電気特性の向上を図れる半導体記憶装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の半導体記憶装置は、複数の導電層と複数の絶縁層とが第1方向に交互に積層された積層体と、前記積層体内に設けられ、前記第1方向に延伸する柱状体と、前記柱状体に接続され、金属材料を含むソース線層とを含む。前記複数の導電層は、前記第1方向に配置され、複数の選択トランジスタの複数のゲート電極を構成する複数の第1導電層を含む。前記柱状体は、コア絶縁層と、前記コア絶縁層の側面を囲む半導体層と、前記半導体層の側面を囲むメモリ層とを含む。前記ソース線層の一部は、前記積層体内に設けられ、前記半導体層側に鋭角に尖った尖部を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態に係る半導体記憶装置及びメモリコントローラを示すブロック図。
図2】第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの一部の等価回路を示す図。
図3】第1実施形態に係る半導体記憶装置の一部を示す断面図。
図4】第1実施形態に係る半導体記憶装置の一部を示す平面図。
図5】第1実施形態に係る半導体記憶装置の柱状体を示す断面図。
図6図3の破線で囲まれた部分を拡大した断面図。
図7】比較例を示す断面図。
図8】第1実施形態に係る半導体記憶装置のオン電流特性を示す図。
図9】コアリセス量及びレンズ高さを説明するための断面図。
図10】第1実施形態に係る半導体記憶装置のオフ電流特性を示す図。
図11】第1実施形態に係る半導体記憶装置の閾値電圧特性を示す図。
図12】第1実施形態に係る半導体記憶装置のSファクタ特性を示す図。
図13】第1実施形態に係るソース線層及びコア絶縁層の製造方法を説明するための断面図。
図14】第1実施形態の変形例を示す断面図。
図15】第2実施形態に係る半導体記憶装置の一部を示す断面図。
図16】第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を説明するための断面図。
図17】第2実施形態に係る半導体記憶装置のオン電流特性を示す図。
図18】リセス量を説明するための断面図。
図19】第2実施形態に係る半導体記憶装置のオフ電流特性を示す図。
図20】第2実施形態に係る半導体記憶装置の閾値電圧特性を示す図。
図21】第2実施形態に係る半導体記憶装置のSファクタ特性を示す図。
図22】第2実施形態の変形例を示す断面図。
図23】第3実施形態の半導体記憶装置の一部を示す断面図。
図24】第1実施形態に係る半導体記憶装置及び第3実施形態に係る半導体記憶装置のオン電流特性を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、実施形態の半導体記憶装置について説明する。
【0008】
以下の説明では、同一又は類似の機能を有する構成に同一の符号を付し、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本開示において、「接続」とは、物理的に接続される場合に限定されず、電気的に接続される場合も含む。本開示において、「xxがyy上(下)に設けられる」とは、xxがyyに接する場合に限定されず、xxとyyとの間に別の部材が介在する場合も含む。また、本開示において、「xxがyy上(下)に設けられる」とは、便宜上の表現であり、重力方向を規定するものではない。本開示において、「平行」及び「直交」とは、それぞれ「略平行」及び「略直交」の場合も含む。
【0009】
次に、X方向、Y方向、Z方向について定義する。X方向及びY方向は、後述する基板(図5の基板50)の表面と略平行な方向である。X方向とY方向は互いに交差する(例えば、直交する)。Z方向は、X方向及びY方向と交差し(例えば、直交し)、基板から離れる方向である。これらの表現は、便宜上のものであり、重力方向を規定するものではない。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1及びそれを制御するメモリコントローラ2を示すブロック図である。
【0011】
半導体記憶装置1は、不揮発性の半導体記憶装置であり、例えば、NAND型フラッシュメモリである。半導体記憶装置1は、例えば、メモリセルアレイ10、ロウデコーダ11、センスアンプ12、及びシーケンサ13を備える。
【0012】
メモリセルアレイ10は、複数のブロックBLK0~BLKn(nは1以上の整数)を含む。以下、BLK0~BLKnを区別する必要がない場合、BLKと表記する。各ブロックBLKは、複数の不揮発性のメモリセルトランジスタを含む。メモリセルアレイ10には、複数のビット線及び複数のワード線が設けられる。各メモリセルトランジスタは、1本のビット線と1本のワード線とに接続される。メモリセルアレイ10の詳細な構成については後述する。
【0013】
ロウデコーダ11は、メモリコントローラ2から受信したアドレス情報ADDに基づいて、一つのブロックBLKを選択する。ロウデコーダ11は、複数のワード線のそれぞれに、所望の電圧を印加することで、メモリセルアレイ10に対するデータの書込み動作及び読出し動作を制御する。
【0014】
センスアンプ12は、メモリコントローラ2から受信した書込みデータWDATに応じて、各ビット線に所望の電圧を印加する。センスアンプ12は、ビット線の電圧に基づいてメモリセルトランジスタに記憶されたデータを判定し、判定した読出しデータRDATをメモリコントローラ2に送信する。
【0015】
シーケンサ13は、メモリコントローラ2から受信したコマンドCMDに基づいて、半導体記憶装置1全体の動作を制御する。
【0016】
以上で説明した半導体記憶装置1及びメモリコントローラ2は、これらの組合せにより一つの半導体装置、情報処理装置又は情報処理システムを構成してもよい。
【0017】
図2は、メモリセルアレイ10の一部の等価回路を示す図である。図2は、メモリセルアレイ10に含まれた一つのブロックBLKを抽出して示している。ブロックBLKは、複数のストリングSTR0~STR3を含む。
【0018】
各ストリングSTR0~STR3は、複数のNANDストリングスNSの集合体である。各NANDストリングスNSの一端は、ビット線BL0~BLm(mは1以上の整数)のいずれかに接続される。NANDストリングスNSの他端は、ソース線SLに接続される。各NANDストリングスNSは、複数のメモリセルトランジスタMT0~MTn(nは1以上の整数)、ドレイン側選択トランジスタST1、及びソース側選択トランジスタST2を含む。
【0019】
複数のメモリセルトランジスタMT0~MTnは直列に接続される。各メモリセルトランジスタMT0~MTnは、チャネルが形成される半導体層と、メモリ層(トンネル絶縁層、電荷蓄積層、ブロック絶縁層)とを含み、データを不揮発に記憶する。メモリセルトランジスタMTは、ゲート電極に印加された電圧に応じて、メモリ層の状態を変化させる(例えば、電荷蓄積層に電荷を蓄積する)。メモリセルトランジスタMTのゲート電極は、対応するワード線WL0~WLnのいずれかに接続される。メモリセルトランジスタMTは、ワード線WLを介して、ロウデコーダ11に接続される。
【0020】
各NANDストリングスNSにおけるドレイン側選択トランジスタST1は、複数のメモリセルトランジスタMT0~MTnと、いずれかのビット線BL0~BLmとの間に接続される。ドレイン側選択トランジスタST1のドレインは、いずれかのビット線BL0~BLmに接続される。ドレイン側選択トランジスタST1のソースは、メモリセルトランジスタMTnに接続される。各NANDストリングスNSにおけるドレイン側選択トランジスタST1のゲート電極は、いずれかの選択ゲート線SGD0~SGD3に接続される。ドレイン側選択トランジスタST1は、いずれかの選択ゲート線SGD0~SGD3を介して、ロウデコーダ11に接続される。ドレイン側選択トランジスタST1は、所定の電圧が選択ゲート線SGD0~SGD3のいずれかに印加された場合に、NANDストリングスNSとビット線BLとを接続する。
【0021】
各NANDストリングスNSにおけるソース側選択トランジスタST2は、複数のメモリセルトランジスタMT0~MTnと、ソース線SLとの間に接続される。ソース側選択トランジスタST2のドレインは、メモリセルトランジスタMT0に接続される。ソース側選択トランジスタST2のソースは、ソース線SLに接続される。ソース側選択トランジスタST2のゲート電極は、ソース側選択ゲート線SGSに接続される。ソース側選択トランジスタST2は、ソース側選択ゲート線SGSを介して、ロウデコーダ11に接続される。ソース側選択トランジスタST2は、所定の電圧がソース側選択ゲート線SGSに印加された場合に、NANDストリングスNSとソース線SLとを接続する。
【0022】
なお、メモリセルアレイ10は、上記で説明した以外のその他の回路構成であってもよい。例えば、各ブロックBLKが含む各ストリングSTRの個数、各NANDストリングスNSが含むメモリセルトランジスタMT、並びに選択トランジスタSTD及びSTSの個数は、変更されてもよい。また、NANDストリングNSは、一つ以上のダミーセルトランジスタを含んでいてもよい。ダミーセルトランジスタは、メモリセルトランジスタMT0~MTnと同じ構造を有するが、データの記憶に使用されない。
【0023】
図3は、半導体記憶装置1の一部を示す断面図である。図4は、半導体記憶装置1の一部を示す平面図である。
【0024】
図3に示すように、半導体記憶装置1は、メモリチップMCと、回路チップCCとを含む。メモリチップMCと回路チップCCとは、貼り合わされている。図3には、メモリチップMCの下面と回路チップCCの上面とが貼り合わされた構造が示されている。
【0025】
メモリチップMCは、メモリセルアレイ10に対応する構造を含む。具体的には、メモリチップMCのメモリ領域MRは、積層体20と、複数の柱状体CLと、ソース線層30と、絶縁層22と、複数のビット線層32と、パッド36と、コンタクトV1と、コンタクトV2とを含む。メモリ領域MRは、図2の複数のメモリセルトランジスタMTが3次元的に配列された領域である。
【0026】
メモリ領域MRは、図4に示すように、区画部SLTによってブロックBLKに区分される。区画部SLTによって区切られた領域が、一つのブロックBLKに対応する。複数の柱状体CLは、図2のNANDストリングスNSに対応する。複数の柱状体CLは、メモリ領域MR内において、Z方向からの平面視で点在する。複数の柱状体CLは、例えば、Z方向からの平面視でY方向にジグザグ状に配列している。柱状体CLは、Z方向からの平面視で、例えば、円状又は楕円状である。
【0027】
積層体20は、図3に示すように、複数の絶縁層21と複数の導電層31とを含む。複数の絶縁層21と複数の導電層31とは、Z方向に1層ずつ交互に積層されている。
【0028】
各絶縁層21は、X方向及びY方向に広がる。絶縁層21は、例えば、シリコン酸化物を含む。絶縁層21は、導電層31とソース線層30との間、及びZ方向に隣り合う導電層31の間に設けられる。絶縁層21は、Z方向で隣り合う二つの導電層31の間を絶縁する。図3では、導電層31とソース線層30との間の絶縁層21は、Z方向で隣り合う二つの導電層31の間の絶縁層21よりも厚い。
【0029】
各導電層31は、X方向及びY方向に広がる。複数の導電層31のうち、積層体20の上から少なくとも一つの導電層31は、ソース側選択トランジスタのゲート電極として用いられる。複数の導電層31のうち、積層体20の下から少なくとも一つの導電層31は、ドレイン側選択トランジスタのゲート電極として用いられる。複数の導電層31のうち、ソース側選択トランジスタとして用いられる導電層31及びドレイン側選択トランジスタとして用いられる以外の導電層31は、メモリセルトランジスタのゲート電極として用いられる。メモリセルトランジスタのゲート電極として用いられる導電層31は、例えば、柱状体CLの側面(外周)を囲む。なお、複数の導電層31は、ダミーメモリセルトランジスタのゲート電極として用いられる導電層を含んでいてもよい。
【0030】
絶縁層22は、最下層の導電層31の下に設けられる。ビット線層32は、絶縁層22内に設けられる。ビット線層32は、図2のビット線BLに相当する金属配線層である。ソース線層30は、積層体20上に設けられる。ソース線層30は、図2のソース線SLに相当する金属配線層である。ソース線層30は、複数の柱状体CLに接続される。ソース線層30やビット線層32の材料としては、チタン、窒化チタン、ニッケル、アルミニウム、タングステン又は金属シリサイド(例えば、チタンシリサイド)などの金属材料が使用される。
【0031】
ビット線層32及びコンタクトCVは、絶縁層22内に設けられる。ビット線層32は、柱状体CLの下方に配置される。柱状体CLとビット線層32との間には、コンタクトCVが配置される。柱状体CLとビット線層32とは、コンタクトCVを介して接続される。図3には、一つの柱状体CLに対応する、一つのコンタクトCVしか示されていないが、図示しない領域において、その他の複数の柱状体CLとその他の複数のコンタクトとは、それぞれ、接続される。ビット線層32は、コンタクトV1、導電層35、コンタクトV2及びパッド36などを介して、回路チップCCに接続される。
【0032】
図5は、第1実施形態に係る半導体記憶装置1の柱状体CLを示す断面図である。
【0033】
柱状体CLは、コア絶縁層40と、半導体層41と、メモリ層42とを含む。コア絶縁層40は、円柱状の形状を有する。半導体層41及びメモリ層42は、円筒状の形状を有する。
【0034】
コア絶縁層40は、Z方向に延びる。コア絶縁層40は、例えば、シリコン酸化物で形成される。半導体層41は、Z方向に延びる。半導体層41は、コア絶縁層40の側面を囲む。半導体層41は、例えば、シリコンで形成される。半導体層41には、ドレイン側選択トランジスタ、メモリセルトランジスタ、又はソース側選択トランジスタST2のチャネルが形成される。ソース線層30の材料は金属材料であるので、半導体層41とソース線層30の接触部分は、ショットキー接合を形成する。
【0035】
メモリ層42は、Z方向に延びる。メモリ層42は、半導体層41の側面を囲む。メモリ層42は、トンネル絶縁層43、電荷蓄積層44及びブロック絶縁層45を含む。これらの膜は、半導体層41側から、トンネル絶縁層43、電荷蓄積層44、ブロック絶縁層45の順で設けられる。
【0036】
トンネル絶縁層43は、半導体層41の側面を囲む。トンネル絶縁層43は、例えば、シリコン酸化物で形成される。電荷蓄積層44は、トンネル絶縁層43の側面を囲む。電荷蓄積層44は、例えば、シリコン窒化物を含む。ブロック絶縁層45は、電荷蓄積層44の側面を囲む。ブロック絶縁層45は、例えば、シリコン酸化物で形成される。
【0037】
図3に戻ると、回路チップCCは、メモリチップMCの動作を制御するための制御回路(図示)を含むチップである。回路チップCCは、基板50と、トランジスタTrと、トランジスタTrよりも上方に設けられた第2パッド54とを含む。図3には、一つのトランジスタTrしか示されていないが、実際には、制御回路を構成する複数のトランジスタが存在する。また、図3では、簡略のために、第2パッド54に接続されるコンタクト及び導電層には参照符号は付されていない。
【0038】
図6は、図3の破線で囲まれた部分を拡大した断面図である。
【0039】
図6には、五つの導電層31(31a,31b,31c,31d,31e)が示されている。積層体20の上から二つの導電層31a,31bは、二つのソース側選択トランジスタのゲート電極を構成する。導電層31bより下の三つの導電層31c,31d,31eは、三つのメモリセルトランジスタのゲート電極を構成する。導電層31a,31b,31c,31d,31eの表面には、図示しないバリア膜等の導電膜が設けられていてもよい。
【0040】
ソース線層30は、柱状体CLに接続される。ソース線層30の一部30aは、積層体20内に設けられる。ソース線層30の一部30aは、柱状体CLに接続される。具体的には、ソース線層30の一部30aは、コア絶縁層の上面S1及び半導体層41の側面S2に接触して、柱状体CLに接続される。以下、ソース線層30の一部30aをソース線接続部30aという。
【0041】
ソース線接続部30aは、半導体層41の側面S2側に鋭角に尖った尖部30bを含む。尖部30bは、ソース線接続部30aの下面S3と、ソース線接続部30aの側面(半導体層41の側面S2に接触する面)とで構成される。尖部30bは、コア絶縁層40の上面S1と、半導体層41の側面S2と、ソース線接続部30aの下面S3とが接する箇所に形成される。本実施形態では、ソース線層30の尖部30bは、Z方向において、導電層31bと導電層31cとの間に配置される。
【0042】
コア絶縁層40の上面S1は、上に凸状(Z方向に凸状)の曲面であり、正の曲率を有する。ソース線接続部30aの下面S3は、上に凹状(Z方向に凹状)の曲面であり、負の曲率を有する。尖部30bの角度θ1は90度未満であり、角度θ1はコア絶縁層40の上面S1の曲率が大きいほど小さくなる。
【0043】
図7は、比較例を示す断面図である。比較例では、ソース線接続部30aの下面は、下に凸の曲面であるため、角度θ1に相当する角度θ1’は90度よりも大きい(θ1重大θ1’)。そのため、実施形態と比較例とを比べると、本実施形態のほうが比較例よりも上面S1と側面S2と下面S3とが接する箇所における電界集中は高くなる。ソース線接続部30aの尖部30bは、導電層31a及び導電層31bの横側(X方向側)に位置しているため、ソース側選択トランジスタのオン電流及びSファクタが改善される。
【0044】
図8は、本実施形態の半導体記憶装置のオン電流特性を示す図であり、より詳細には、本実施形態のソース側選択トランジスタのオン電流とコアリセス量とレンズ高さとの関係を示している。図8において、オン電流でIon示され、コアリセス量はCRで示され、レンズ高さはdHで示されている。
【0045】
図9は、コアリセス量CR及びレンズ高さdHを説明するための断面図である。CR=0nmは、導電層31aから、導電層31a,31b間のピッチの半分だけZ方向に離れた位置を示している。CR=100nmは、CR=0nmの位置から、導電層31a,31b間のピッチの2倍のだけZ方向に離れた位置である。つまり、CR=100nmは、Z方向において、導電層31bと導電層31cとの中間の位置である。dHは、Z方向においてコア絶縁層40の上面が最も低い箇所の位置Aと、Z方向においてコア絶縁層40の上面が最も高い箇所Bとの差(B-A)である。
【0046】
図8から、レンズ高さdHが大きいほど、オン電流Ionは改善されることが分かる。また、図8から、レンズ高さdHが同じであれば、コアリセス量CRが大きいほど、オン電流Ionは大きいことが分かる。
【0047】
図10は、半導体記憶装置のオフ電流特性を示す図であり、より詳細には、本実施形態のソース側選択トランジスタのオフ電流とコアリセス量とレンズ高さとの関係を示している。図10において、オフ電流はIoffで示されている。図10から、レンズ高さdHがオフ電流Ioffに与える影響は小さいことが分かる。
【0048】
図11は、本実施形態の半導体記憶装置の閾値電圧特性を示す図であり、より詳細には、本実施形態のソース側選択トランジスタの閾値電圧とコアリセス量とレンズ高さとの関係を示示している。図11において、閾値電圧はVthで示されている。図11から、レンズ高さdHが大きいほど、閾値電圧Vthは低くなることが分かる。閾値電圧Vthが低いことは、ソース側選択トランジスタの駆動電力を高めることにつながる。
【0049】
図12は、本実施形態の半導体記憶装置のSファクタ特性を示す図であり、より詳細には、本実施形態のソース側選択トランジスタのSファクタとコアリセス量とレンズ高さとの関係を示している。図12から、レンズ高さdHが大きいほど、Sファクタは小さくなることが分かる。Sファクタが小さいことは、ソース側選択トランジスタの駆動電力を高めることにつながる。
【0050】
図13は、本実施形態のソース線層30及びコア絶縁層40の製造方法を説明するための断面図である。ここでは、コア絶縁層40がシリコン酸化物層の場合について説明する。
【0051】
図13(a)は、メモリチップMC(不図示)と回路チップCC(不図示)とを貼合し、メモリホールMH内にコア絶縁層40を埋め込んだ後、ウエットエッチングを用いて、コア絶縁層40の上部を除去した断面図を示している。コア絶縁層40の上部を除去した結果、半導体層41の側面の一部は露出する。ウエットエッチングを用いているので、コア絶縁層40の上面の周縁部(半導体層41と接する部分)のエッチングレートは、低くなる。その結果、コア絶縁層40の上面は、下に凹の曲面となる。
【0052】
図13(b)は、コア絶縁層40の一部の領域、及び、半導体層41の一部の領域に、シリコン酸化物が形成されることを抑制する抑制層61を形成した断面図を示している。コア絶縁層40の一部の領域とは、コア絶縁層40の上面の周縁部である。半導体層41の一部の領域とは、露出した半導体層41の側面である。
【0053】
図13(c)は、コア絶縁層40の上面の上にシリコン酸化物を形成した断面図を示している。コア絶縁層40の上面の周縁部にはシリコン酸化物が形成されないため、コア絶縁層40の上面は、上に凸状の曲面となる。このコア絶縁層40の上面の上にソース線層30(不図示)を形成すれば、ソース線層30の下面は、下に凹状の曲面となる。
【0054】
上述したように、ソース線層30の尖部30bは、Z方向において、導電層31bと導電層31cとの間に配置されるが、図14(a)に示すように、尖部30bは、Z方向において、導電層31aよりも上に配置することも可能である。また、図14(b)に示すように、尖部30bは、Z方向において、導電層31bと導電層31cとの間に配置することも可能である。
【0055】
なお、図14(a)及び図14(b)の構成を採用する場合、尖部30bが導電層31a,31bから離れすぎないようにする。すなわち、尖部30bによる電気特性(オン電流、閾値電圧、Sファクタ)の向上を図れるように、尖部30bの位置は適宜決定される。
【0056】
(第2実施形態)
図15は、第2実施形態に係る半導体記憶装置の一部を示す断面図であり、図5の拡大断面図に相当する。
【0057】
本実施形態が第1実施形態と異なる点は、ブロック絶縁層45のX方向の寸法が部分的に小さくなっていることにある。具体的には、二つの導電層31a,31b間の絶縁層21と電荷蓄積層44との間のブロック絶縁層45(45a)のX方向の第1寸法は、導電層31aと電荷蓄積層44との間のブロック絶縁層45(45b)のX方向の第2寸法よりも小さい。
【0058】
第1寸法が第2寸法よりも小さくなっているのは、半導体層41及びメモリ層42が絶縁層21側(X方向)に突出した突出部を含むことに起因する。
【0059】
なお、図15では、メモリ層42を構成する電荷蓄積層44の突出部には参照符号70を付しているが、簡略化のため、半導体層41の突出部、及びメモリ層42を構成するトンネル絶縁層43の突出部には、参照符号は付していない。
【0060】
半導体層41の突出部は、トンネル絶縁層43の側面に食い込むように、絶縁層21側に突出している。トンネル絶縁層43の突出部は、電荷蓄積層44の側面に食い込むように、絶縁層21側に突出している。電荷蓄積層44の突出部は、ブロック絶縁層45の側面に食い込むように、絶縁層21側に突出している。
【0061】
このように導体層41の突出部、トンネル絶縁層43の突出部、及び電荷蓄積層44の突出部70が絶縁層21側に突出することにより、ブロック絶縁層45aのX方向の第1寸法は小さくなる。半導体層41、トンネル絶縁層43、電荷蓄積層44のX方向の寸法は略一様である。
【0062】
また、本実施形態半導体記憶装置は、第1実施形態とは異なり、ソース線層30の下面は平坦であり、そしてコア絶縁層40の上面も平坦である。突出部70は、X方向に、尖部30bに隣接して配置される。
【0063】
一方、メモリセルトランジスタを構成する半導体層41及びメモリ層42は、X方向の寸法が一様であり、突出部を含んでいない。
【0064】
次に、第1寸法が第2寸法よりも小さい構造(以下、第1構造という)と、第1寸法が第2寸法と同じ構造(以下、第2構造という)とを比較する。
【0065】
ワード線に電圧を印加したときに発生する、導電層31aの下面側の角部71の電界は、第1構造のほうが第2構造よりも大きい。同様に、導電層31bの上面側の角部72の電界は、第1構造のほうが等寸法構造よりも大きい。そのため、第1構造を用いた場合のほうが第2構造を用いた場合よりも、ショットキーバリアを超えて流れる電流は大きくなり、ソース側選択トランジスタの電流駆動力は大きくなる。
【0066】
図16は、第1構造の製造方法を説明するための断面図である。
【0067】
図16(a)は、複数の絶縁層21(21a,21b)と複数の絶縁層(犠牲層)23とをZ方向に1層ずつ交互に積層した構造絶縁層を示している。
【0068】
絶縁層21(21a,21b)は、シリコン酸化物などの酸化物系の絶縁材料を主成分とする。ただし、絶縁層21a及び絶縁層21bをエッチングするときに、絶縁層21aのエッチングレートが絶縁層21bのエッチングレートよりも高くなるように、絶縁層21aの材料及び絶縁層21bの材料は選ばれる。したがって、選択トランジスタが形成される領域の絶縁層21aのエッチングレートは、メモリセルトランジスタが形成される領域の絶縁層21bのエッチングレートよりも高い。
【0069】
図16(b)は、複数の絶縁層21及び複数の絶縁層23をエッチングして、メモリホールMHが形成された積層絶縁層を示している。
【0070】
図16(c)は、エッチングを用いたリセス処理(第1リセス処理)を複数の絶縁層21(21a,21b)に施して、複数の絶縁層21(21a,21b)のX方向の寸法を短くした積層絶縁層を示している。
【0071】
ここで、絶縁層21aは絶縁層21bよりもエッチングレートが高いので、絶縁層21aのX方向の寸法は、絶縁層21bのX方向の寸法よりも短くなる。また、複数の絶縁層23は、第1リセス処理によってほとんどエッチングされない。すなわち、複数の絶縁層21の選択エッチングは可能である。
【0072】
図16(d)は、エッチングを用いたリセス処理(第2リセス処理)を複数の絶縁層23に施して、複数の絶縁層23のX方向の寸法を短くした積層構造を示している。ここでは、第2リセス処理は、複数の絶縁層23のX方向の寸法が、複数の絶縁層21のX方向の寸法と同じになるように行われる。また、複数の絶縁層21は、第2リセス処理によってほとんどエッチングされない。すなわち、複数の絶縁層23の選択エッチングは可能である。
【0073】
この後、メモリホールMH内にブロック絶縁層45、電荷蓄積層44、トンネル絶縁層43、半導体層41及びコア絶縁層40を形成し、積層絶縁層にスリット(溝)を形成し、エッチングを用いて絶縁層23を除去し、絶縁層23を除去した領域に導電層31を形成するなどの周知のプロセスが行われる。
【0074】
図17は、本実施形態の半導体記憶装置のオン電流特性を示す図であり、より詳細には、本実施形態のソース側選択トランジスタのオン電流とコアリセス量とリセス量(R)との関係を示している。図17において、リセス量はRで示されている。
【0075】
図18は、リセス量を説明するための断面図である。図18において、L1及びL2は、それぞれ、上述した第1寸法及び第2寸法を示している。リセス量Rは、例えば、第1寸法L1と第2寸法L2との差(L2-L1)で規定される。なお、第1寸法L1は、例えば、ブロック絶縁層45bのうち、X方向の寸法が最も小さい部分の寸法である。また、リセス量Rは、図16(c)のエッチングによって、絶縁層21aのX方向の寸法の減少量によって規定される。
【0076】
図17から、コアリセス量が50nmの場合、リセス量が大きいほどオン電流は改善されることが分かる。コアリセス量が50nmの場合とは、Z方向において、ソース線層30とコア絶縁層40との界面が、導電層31aと導電層31bとの中央に位置する場合である。
【0077】
図19は、本実施形態の半導体記憶装置のオフ電流特性を示す図であり、より詳細には、本実施形態のソース側選択トランジスタのオフ電流とコアリセス量とリセス量との関係を示している。図19から、リセス量がオフ電流に与える影響は小さく、リセス量が3nmまでならオフ電流には目立った劣化がないことが分かる。
【0078】
図20は、本実施形態の半導体記憶装置の閾値電圧特性を示す図であり、より詳細には、本実施形態のソース側選択トランジスタの閾値電圧とコアリセス量とリセス量との関係を示している。図20から、コアリセス量が50nmの場合、リセス量が大きいほど閾値電圧は低いことが分かる。閾値電圧が低いことは、ソース側選択トランジスタの駆動電力を高めることにつながる。
【0079】
図21は、本実施形態の半導体記憶装置のSファクタ特性を示す図であり、より詳細には、本実施形態のソース側選択トランジスタのSファクタとコアリセス量とリセス量との関係を示している。図21から、コアリセス量が50nmの場合、リセス量が大きいほど、Sファクタは小さくなることが分かる。Sファクタが小さいことは、ソース側選択トランジスタの駆動電力を高めることにつながる。
【0080】
図22は、本実施形態の変形例の半導体記憶装置の一部を示す断面図であり、図5の拡大断面図に相当する。
【0081】
変形例の半導体記憶装置が本実施形態の半導体記憶装置と異なる点は、メモリセルトランジスタを構成する半導体層41、トンネル絶縁層43及び電荷蓄積層44が、突出部を含んでいることにある。図17では、電荷蓄積層44の突出部には参照符号70’を付しているが、簡略化のため、半導体層41及びトンネル絶縁層43の突出部には参照符号は付していない。本実施形態では、突出部は、導電層31c~導電層31eの横側(X方向側)に位置している。
【0082】
(第3実施形態)
図23は、第3実施形態に係る半導体記憶装置の一部を示す断面図であり、図5の拡大断面図に相当する。
【0083】
本実施形態は、第1実施形態と第2実施形態との組合せである。すなわち、本実施形態の半導体記憶装置は、尖部30b及び突出部70を含んでいる。ソース線層30の下面及びコア絶縁層40の上面は、第1実施形態と同様に曲面である。突出部70は、X方向に、尖部30bに隣接して配置される。
【0084】
図24は、第1及び第3実施形態に係る半導体記憶装置のオン電流特性を示す図であり、より詳細には、第1及び第3実施形態のソース側選択トランジスタのオン電流とコアリセス量との関係を示す図である。本実施形態の半導体記憶装置のオン電流とコアリセス量との関係は実線で示し、第1実施形態の半導体記憶装置のオン電流とコアリセス量との関係は破線で示している。
【0085】
図24から、コアリセス量が50nmの場合、つまり、Z方向において、ソース線層30とコア絶縁層40との界面が、導電層31aと導電層31bとの中央に位置する場合、本実施形態のほうがオン電流は改善されていることが分かる。また、同じコアリセス量であれば、本実施形態のほうがオン電流は高いことが分かる。これは、本実施形態のほうがオン電流のコアリセス量の依存性が低いこと、つまり、コアリセス量の違いによるオン電流のばらつきは小さいことを意味している。
【0086】
本実施形態のほうがオン電流は改善される理由は、突出部及び突出部を併用することで、導電層31a,32bの角部(図15の角部71,72)の電界が高くなるからだと考えられる。
【0087】
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0088】
CC…回路チップ、CL…柱状体、MC…メモリチップ、S1…上面、S2…側面、S3…下面、20…積層体、21,22,23…絶縁層、30…ソース線層(金属配線層)、30a…ソース線層の一部、30b…尖部、31(31a~31e)…導電層、40…コア絶縁層、32…ビット線層、36…パッド、41…半導体層、42…メモリ層、43…トンネル絶縁層、44…電荷蓄積層、45…ブロック絶縁層、61…抑制層、70…突出部、71,72…角部、V1,V2,CV…コンタクト。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
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図19
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図24