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  • 特開-ボトル 図1
  • 特開-ボトル 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134930
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】ボトル
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/02 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
B65D1/02 221
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045389
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(72)【発明者】
【氏名】栗原 吾郎
(72)【発明者】
【氏名】浅岡 精一
【テーマコード(参考)】
3E033
【Fターム(参考)】
3E033AA02
3E033BA18
3E033CA02
3E033DA02
3E033DB01
3E033DC03
3E033DD02
3E033EA04
3E033FA03
3E033GA02
(57)【要約】
【課題】薄肉の胴部に径方向の外側から衝撃力が加えられても、胴部における下傾斜面との接続部分が、復元不能に変形しやすくなるのを抑制する。
【解決手段】口部、肩部、胴部、および底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で一体に形成され、胴部に、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びるウエスト部15が設けられ、ウエスト部は、最も径方向の内側に位置する最深部21と、最深部から径方向の外側に向かうに従い下方に向けて延びる下傾斜面22と、を備え、下傾斜面には、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びる補強溝24~26が形成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口部、肩部、胴部、および底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で一体に形成され、
前記胴部に、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びるウエスト部が設けられ、
前記ウエスト部は、最も径方向の内側に位置する最深部と、前記最深部から径方向の外側に向かうに従い下方に向けて延びる下傾斜面と、を備え、
前記下傾斜面には、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びる補強溝が形成されている、ボトル。
【請求項2】
前記胴部における前記下傾斜面との接続部分は、このボトルの最大外径部分となっている、請求項1に記載のボトル。
【請求項3】
前記補強溝の深さは、0.5mm以上2.0mm以下となっている、請求項1または2に記載のボトル。
【請求項4】
前記補強溝は、前記下傾斜面に上下方向に間隔をあけて複数形成され、
上下方向で互いに隣り合う前記補強溝同士の間、並びに、上下方向で互いに隣り合う前記最深部と前記補強溝との間にそれぞれ位置する突条部の頂部は、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の外側に向けて突の曲線状、若しくは長さが5.0mm以内の直線状を呈する、請求項1または2に記載のボトル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボトルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、口部、肩部、胴部、および底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で一体に形成され、胴部に、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びるウエスト部が設けられ、ウエスト部が、最も径方向の内側に位置する最深部と、最深部から径方向の外側に向かうに従い下方に向けて延びる下傾斜面と、を備えたボトルが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-157086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、環境に配慮してボトルの軽量化を図ると、例えば、ボトルが空の状態で搬送されるとき、あるいはボトルが内容物の充填された状態で輸送されるとき等に、薄肉の胴部に径方向の外側から衝撃力が加えられた際、胴部における下傾斜面との接続部分が、復元不能に変形しやすくなるおそれが考えられる。
【0005】
本発明は、薄肉の胴部に径方向の外側から衝撃力が加えられても、胴部における下傾斜面との接続部分が、復元不能に変形しやすくなるのを抑制することができるボトルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るボトルは、口部、肩部、胴部、および底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で一体に形成され、前記胴部に、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びるウエスト部が設けられ、前記ウエスト部は、最も径方向の内側に位置する最深部と、前記最深部から径方向の外側に向かうに従い下方に向けて延びる下傾斜面と、を備え、前記下傾斜面には、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びる補強溝が形成されている。
【0007】
ウエスト部の下傾斜面に補強溝が形成されているので、下傾斜面、および胴部における下傾斜面との接続部分それぞれの剛性が高められ、薄肉の胴部に径方向の外側から衝撃力が加えられても、胴部における下傾斜面との接続部分が、復元不能に変形しやすくなるのを抑制することができる。
【0008】
前記胴部における前記下傾斜面との接続部分は、このボトルの最大外径部分となってもよい。
【0009】
胴部における下傾斜面との接続部分が、径方向の外側から衝撃力が加わりやすい、このボトルの最大外径部分となっているので、胴部における下傾斜面との接続部分が、復元不能に変形しやすくなるのを抑制することができる作用効果が顕著に奏功される。
【0010】
前記補強溝の深さは、0.5mm以上2.0mm以下となってもよい。
【0011】
補強溝の深さが0.5mm以上となっているので、薄肉の胴部に径方向の外側から衝撃力が加えられても、胴部における下傾斜面との接続部分が、復元不能に変形しやすくなるのを確実に抑制することができる。
補強溝の深さが2.0mm以下となっているので、下傾斜面に補強溝を設けたことで、このボトルの座屈強度が低下するのを抑制することができる。
【0012】
前記補強溝は、前記下傾斜面に上下方向に間隔をあけて複数形成され、上下方向で互いに隣り合う前記補強溝同士の間、並びに、上下方向で互いに隣り合う前記最深部と前記補強溝との間にそれぞれ位置する突条部の頂部は、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の外側に向けて突の曲線状、若しくは長さが5.0mm以内の直線状を呈してもよい。
【0013】
補強溝が、下傾斜面に上下方向に間隔をあけて複数形成されているので、下傾斜面、および胴部における下傾斜面との接続部分それぞれの剛性を確実に高めることができる。
上下方向で互いに隣り合う補強溝同士の間、並びに、上下方向で互いに隣り合う最深部と補強溝との間にそれぞれ位置する突条部の頂部が、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の外側に向けて突の曲線状、若しくは長さが5.0mm以内の直線状を呈するので、径方向の内側に向けた外力に対する突条部の剛性を高めることが可能になり、薄肉の胴部に径方向の外側から衝撃力が加えられても、胴部における下傾斜面との接続部分が、復元不能に変形しやすくなるのを確実に抑制することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の上記態様によれば、薄肉の胴部に径方向の外側から衝撃力が加えられても、胴部における下傾斜面との接続部分が、復元不能に変形しやすくなるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係るボトルの側面図である。
図2図1のボトルの一部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態のボトル1は、図1に示されるように、口部11、肩部12、胴部13および底部14を備え、これら11~14が、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設された概略構成となっている。
【0017】
以下、前記共通軸をボトル軸Oといい、ボトル軸Oに沿う口部11側を上側といい、ボトル軸Oに沿う底部14側を下側といい、ボトル軸Oに沿う方向を上下方向といい、また、上下方向から見てボトル軸Oに交差する方向を径方向といい、上下方向から見てボトル軸O回りに周回する方向を周方向という。
【0018】
ボトル1は、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されて形成され、例えばポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料で一体に形成されている。口部11には、図示しないキャップが装着される。口部11、肩部12、胴部13および底部14はそれぞれ、ボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状となっている。
なお、肩部12、および胴部13それぞれの前記横断面視形状は、例えば角形状等であってもよい。
ボトル1の上下方向の大きさは、例えば170mm以上275mm以下となっている。ボトル1の内容量は、例えば500ml以上1500ml以下となっている。
【0019】
肩部12は、上方から下方に向かうに従い径方向の外側に向けて延びている。底部14はカップ状に形成され、底部14の周壁は、上方から下方に向かうに従い径方向の内側に向けて延びている。
胴部13の上端縁部に、周方向の全長にわたって連続して延びる第1細周溝13cが形成され、胴部13の下端縁部に、周方向の全長にわたって連続して延びる第2細周溝13dが形成されている。
【0020】
胴部13には、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びるウエスト部15が設けられている。ウエスト部15は、胴部13における上下方向の中央部分に設けられている。ウエスト部15の上下方向の大きさは、胴部13の上下方向の大きさの例えば8%以上15%以下となっている。
【0021】
ウエスト部15は、最深部21と、下傾斜面22と、上傾斜面23と、により画成されている。
【0022】
最深部21は、ウエスト部15において最も径方向の内側に位置している。最深部21は、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の内側に向けて窪む曲線状を呈する。最深部21は、ウエスト部15の上部に設けられている。なお、最深部21は、ウエスト部15において、上下方向の中央部、若しくは下部に設けられてもよい。最深部21は、前記縦断面視で上下方向に延びる直線状を呈してもよい。
上傾斜面23は、ウエスト部15の上端部に位置し、下方を向いている。上傾斜面23は、最深部21から径方向の外側に向かうに従い上方に向けて延びている。上傾斜面23は、前記縦断面視で直線状に延びている。
下傾斜面22は、最深部21から径方向の外側に向かうに従い下方に向けて延びている。下傾斜面22の上下方向の大きさは、ウエスト部15の上下方向の大きさの半分より大きくなっている。下傾斜面22の径方向の外端部は、上傾斜面23の径方向の外端部より径方向の外側に位置している。
【0023】
胴部13においてウエスト部15の上側に位置する上側胴部13aには、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びる環状溝17が、上下方向に間隔をあけて複数形成されている。各環状溝17は、ウエスト部15と比べて、上下方向の大きさが小さく、かつ径方向の内側に向けた窪み量が小さくなっている。上側胴部13aの下端部と、ウエスト部15の上傾斜面23と、の接続部分18は、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の外側に向けて突の曲線状を呈する。なお、接続部分18は、前記縦断面視で上下方向に延びる直線状を呈してもよい。
【0024】
胴部13においてウエスト部15の下側に位置する下側胴部13bには、径方向の内側に向けて窪むパネル面部16が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、各パネル面部16は、径方向の外側から見た正面視で上下方向に長い長方形状を呈する。下側胴部13bの上端部と、ウエスト部15の下傾斜面22と、の接続部分19は、前記縦断面視で上下方向に直線状に延び、ボトル1の最大外径部分となっている。この接続部分19と、ウエスト部15の最深部21と、の間の径方向の距離は、ウエスト部15の上下方向の大きさの例えば0.8倍以下となっている。
【0025】
そして本実施形態では、図2に示されるように、下傾斜面22に、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びる補強溝24、25、26が形成されている。補強溝24~26の深さは、0.5mm以上2.0mm以下、好ましくは1.0mm以上1.5mm以下となっている。補強溝24~26は、ウエスト部15の最深部21より径方向の外側に位置している。下側胴部13bの上端部と、下傾斜面22と、の接続部分19の肉厚は、例えば0.40mm以下となっている。
【0026】
補強溝24~26は、下傾斜面22に上下方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、補強溝24~26は、下傾斜面22に1本のみ形成してもよい。
複数の補強溝24~26の、後述する仮想線Lからの各深さは互いに同じになっている。複数の補強溝24~26のうち、最も上方に位置する第1補強溝24の溝幅は、他の第2補強溝25、および第3補強溝26の各溝幅より広くなっている。
補強溝24~26は、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の内側に向けて窪む曲線状を呈する。上下方向に沿う縦断面視において、第1補強溝24の曲率半径は、第2補強溝25、および第3補強溝26の各曲率半径より大きくなっている。第2補強溝25、および第3補強溝26それぞれの寸法は、互いに同じになっている。
【0027】
上下方向で互いに隣り合う補強溝24~26同士の間、並びに、上下方向で互いに隣り合う最深部21と第1補強溝24との間にそれぞれ位置する突条部27、28、29の頂部(径方向の外端部)は、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の外側に向けて突の曲線状、若しくは長さが5.0mm以内の直線状を呈する。
図示の例では、突条部27~29の頂部は、前記縦断面視で長さが5.0mm以内の直線状を呈する。例えば、複数の突条部27~29のうち、最も下方に位置する第3突条部29の頂部は、前記縦断面視で長さが0.1mmの直線状を呈する。突条部27~29の頂部は、最深部21から径方向の外側に向かうに従い下方に向けて延び、かつ前記縦断面視で径方向の外側に向けて突の曲線状を呈する仮想線Lに内接している。仮想線Lは、補強溝24~26を有しない場合の下傾斜面22と一致する。
【0028】
複数の突条部27~29のうち、最も下方に位置する第3突条部29の幅は、他の第1突条部27、および第2突条部28の各幅より狭くなっている。
突条部27~29は、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の外側に向けて突の曲線状を呈する。前記縦断面視において、第3突条部29の曲率半径は、第1突条部27、および第2突条部28の各曲率半径より小さくなっている。
【0029】
突条部27~29および補強溝24~26は、交互に上下方向に連ねられて設けられている。第1突条部27は、ウエスト部15の最深部21に段差なく連なっている。複数の補強溝24~26のうち、最も下方に位置する第3補強溝26が、下側胴部13bの上端部と、下傾斜面22と、の接続部分19に段差なく連なっている。
【0030】
以上説明したように、本実施形態によるボトル1によれば、ウエスト部15の下傾斜面22に補強溝24~26が形成されているので、下傾斜面22、および胴部13における下傾斜面22との接続部分19それぞれの剛性が高められ、薄肉の胴部13に径方向の外側から衝撃力が加えられても、胴部13における下傾斜面22との接続部分19が、復元不能に変形しやすくなるのを抑制することができる。
【0031】
胴部13における下傾斜面22との接続部分19が、径方向の外側から衝撃力が加わりやすい、このボトルの最大外径部分となっているので、胴部13における下傾斜面22との接続部分19が、復元不能に変形しやすくなるのを抑制することができる作用効果が顕著に奏功される。
【0032】
補強溝24~26の深さが0.5mm以上となっているので、薄肉の胴部13に径方向の外側から衝撃力が加えられても、胴部13における下傾斜面22との接続部分19が、復元不能に変形しやすくなるのを確実に抑制することができる。
補強溝24~26の深さが2.0mm以下となっているので、下傾斜面22に補強溝24~26を設けたことで、このボトル1の座屈強度が低下するのを抑制することができる。
【0033】
補強溝24~26が、下傾斜面22に上下方向に間隔をあけて複数形成されているので、下傾斜面22、および胴部13における下傾斜面22との接続部分19それぞれの剛性を確実に高めることができる。
上下方向で互いに隣り合う補強溝24~26同士の間、並びに、上下方向で互いに隣り合う最深部21と第1補強溝24との間にそれぞれ位置する突条部27~29の頂部が、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の外側に向けて突の曲線状、若しくは長さが5.0mm以内の直線状を呈するので、径方向の内側に向けた外力に対する突条部27~29の剛性を高めることが可能になり、薄肉の胴部13に径方向の外側から衝撃力が加えられても、胴部13における下傾斜面22との接続部分19が、復元不能に変形しやすくなるのを確実に抑制することができる。
【0034】
次に、検証試験について説明する。
JIS Z 0205に準拠し、傾斜面試験機を用い、内容物が充填されたボトルを、傾斜した滑走路上を滑走させて衝撃板に衝突させ、下側胴部13bの上端部と、下傾斜面22と、の接続部分19に、復元不能な変形が生じたか否かを目視により確認し、この変形が生じたときの滑走距離を記録した。
この試験には、図1および図2に示されるボトル1と、このボトル1において、下傾斜面22に、第2補強溝25、第3補強溝26、第2突条部28、および第3突条部29が設けられていない構成と、を採用した。
その結果、後者のボトルと比べて、前者のボトルでは、滑走距離が20cm長くなることが確認された。
【0035】
なお、本発明の技術範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0036】
例えば、胴部13にパネル面部16および環状溝17を設けなくてもよい。
下側胴部13bの上端部と、ウエスト部15の下傾斜面22と、の接続部分19は、ボトル1の最大外径部分でなくてもよい。
前述した寸法は適宜変更してもよい。
【0037】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
【0038】
本発明の態様は、例えば以下の通りである。
<1>
口部、肩部、胴部、および底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で一体に形成され、
前記胴部に、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びるウエスト部が設けられ、
前記ウエスト部は、最も径方向の内側に位置する最深部と、前記最深部から径方向の外側に向かうに従い下方に向けて延びる下傾斜面と、を備え、
前記下傾斜面には、径方向の内側に向けて窪み、かつ周方向の全長にわたって連続して延びる補強溝が形成されている、ボトル。
<2>
前記胴部における前記下傾斜面との接続部分は、このボトルの最大外径部分となっている、前記<1>に記載のボトル。
<3>
前記補強溝の深さは、0.5mm以上2.0mm以下となっている、前記<1>または<2>に記載のボトル。
<4>
前記補強溝は、前記下傾斜面に上下方向に間隔をあけて複数形成され、
上下方向で互いに隣り合う前記補強溝同士の間、並びに、上下方向で互いに隣り合う前記最深部と前記補強溝との間にそれぞれ位置する突条部の頂部は、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の外側に向けて突の曲線状、若しくは長さが5.0mm以内の直線状を呈する、前記<1>から<3>のいずれか1つに記載のボトル。
【符号の説明】
【0039】
1 ボトル
11 口部
12 肩部
13 胴部
14 底部
15 ウエスト部
19 接続部分
21 最深部
22 下傾斜面
23 上傾斜面
24、25、26 補強溝
27、28、29 突条部
O ボトル軸
図1
図2