(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013496
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240125BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115615
(22)【出願日】2022-07-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福山 卓
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザの行動状態および行動状態の位置に応じた情報を提供できる情報処理装置等を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、ユーザから行動状態の指定を受け付ける受付部と、行動状態に対応する位置情報を特定する特定部と、特定した位置情報に応じた情報のうち、指定された行動状態と、ユーザの情報とに応じた情報を提供する提供部とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから行動状態の指定を受け付ける受付部と、
前記行動状態に対応する位置情報を特定する特定部と、
特定した前記位置情報に応じた情報のうち、指定された前記行動状態と、前記ユーザの情報とに応じた情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記行動状態は、通常モード、旅行モードまたは出張モードである、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、ポータルサイトに配置されたトグルスイッチを用いて、各モードの指定を受け付ける、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定部は、測位された前記ユーザの位置を前記位置情報として特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定部は、前記ユーザから入力された位置を前記位置情報として特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、前記行動状態の各モードに応じて、異なる前記情報を提供する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記行動状態は、通常モード、旅行モードまたは出張モードであり、
前記特定部は、前記行動状態が前記通常モードである場合、前記ユーザの情報に予め登録された位置を前記位置情報として特定し、前記行動状態が前記旅行モードまたは前記出張モードである場合、測位された前記ユーザの位置を前記位置情報として特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、前記行動状態が前記旅行モードである場合、旅行者に対してお勧めのスポットの情報を提供する、
ことを特徴とする請求項2または7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、前記行動状態が前記出張モードである場合、出張者に対してお勧めのスポットの情報を提供する、
ことを特徴とする請求項2または7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、前記行動状態が前記旅行モードまたは前記出張モードである場合、前記通常モードである場合よりも、前記情報を提供頻度を上げて提供する、
ことを特徴とする請求項2または7に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記提供部は、前記行動状態が前記旅行モードであり、特定した前記位置情報が前記ユーザの情報に予め登録された位置と異なる場合に、クーポンを提供する、
ことを特徴とする請求項2または7に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記提供部は、前記行動状態が前記旅行モードである場合、前記ユーザの嗜好に応じたお勧めのスポットの情報を提供する、
ことを特徴とする請求項2または7に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記提供部は、前記行動状態が前記旅行モードである場合、前記ユーザと行動を共にする対象を推定し、推定した前記対象とともに行動可能な、旅行者に対してお勧めのスポットの情報を提供する、
ことを特徴とする請求項2または7に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記提供部は、前記行動状態が前記旅行モードまたは前記出張モードである場合、現在時刻において空席がある店舗の情報を提供する、
ことを特徴とする請求項2または7に記載の情報処理装置。
【請求項15】
ユーザから行動状態の指定を受け付け、
前記行動状態に対応する位置情報を特定し、
特定した前記位置情報に応じた情報のうち、指定された前記行動状態と、前記ユーザの情報とに応じた情報を提供する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
ユーザから行動状態の指定を受け付け、
前記行動状態に対応する位置情報を特定し、
特定した前記位置情報に応じた情報のうち、指定された前記行動状態と、前記ユーザの情報とに応じた情報を提供する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ポータルサイトにおいて天気予報や交通情報を提供することが行われている。また、配信された動画像のオブジェクト情報と、ユーザの情報とに基づいて、ユーザに提示されるサービスの種別を決定する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザに提示されるサービス等の情報は、ユーザがどのような行動状態であるかを考慮していない。例えば、ユーザが仕事や通勤等の日常的な行動を行っている場合に、観光スポットの情報等の旅行や娯楽に関する情報が提示されても、ユーザは関心を持たない可能性が高い。一方、ユーザが旅行等の非日常的な行動を行っている場合に、例えば、大手チェーンの飲食店の情報が提示されても、ユーザは関心を持たない可能性が高い。このため、ユーザの行動状態および行動状態の位置に応じた情報を提供することが難しい。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの行動状態および行動状態の位置に応じた情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、ユーザから行動状態の指定を受け付ける受付部と、前記行動状態に対応する位置情報を特定する特定部と、特定した前記位置情報に応じた情報のうち、指定された前記行動状態と、前記ユーザの情報とに応じた情報を提供する提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザの行動状態および行動状態の位置に応じた情報を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るモード切り替えの概要を示す説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報提供処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、
図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。
図1は、実施形態に係るモード切り替えの概要を示す説明図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と情報処理装置100とを含む。端末装置10と情報処理装置100とは、それぞれネットワークN(
図2参照)を介して有線または無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、情報処理装置100と連携する。
【0011】
端末装置10は、利用者(ユーザ)Uにより使用されるスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザUから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
【0012】
情報処理装置100は、各ユーザUの端末装置10と連携し、各ユーザUの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0013】
また、情報処理装置100は、各ユーザUの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信等のサービスを提供してもよい。実際には、情報処理装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0014】
本実施形態では、端末装置10は、ユーザUがポータルサイトのアプリを起動(またはブラウザでポータルサイトを閲覧)した際に、情報処理装置100と連携して、ユーザUの行動状態および行動状態の位置に応じた情報を提供する画面を表示する。ここで、行動状態とは、例えば、通常、旅行および出張といったものが上げられる。以下の説明では、各行動状態のそれぞれをモードと表現する。また、行動状態の位置は、ユーザUからの入力を受け付けてもよいし、端末装置10の位置情報に基づく現在位置でもよい。
【0015】
例えば、
図1に示すように、端末装置10は、ユーザUがポータルサイトのアプリを起動した際に、ネットワークN(
図2参照)を介して、情報処理装置100に行動状態の指定を行う(ステップS1)。端末装置10は、例えば、デフォルトの行動状態として、通常モードの指定を行ってもよいし、前回起動時に指定されていた行動状態のモードの指定を行ってもよい。また、端末装置10は、行動状態の指定の際に、行動状態に対応する位置情報を併せて情報処理装置100に送信する。
【0016】
次に、情報処理装置100は、端末装置10からの行動状態の指定に応じて、ネットワークN(
図2参照)を介して、端末装置10に、ユーザ情報と位置情報と行動状態とに応じた情報を提供する(ステップS2)。なお、情報処理装置100は、ユーザUがポータルサイトのアプリにログインした状態を保持可能であるか、または、行動状態の指定の際にログインを受け付けることで、ユーザ情報を識別可能であるものとする。
【0017】
続いて、端末装置10は、提供された情報に基づいて、各モードに応じたポータルサイトの画面を表示する。端末装置10は、行動状態が通常モードであった場合、通常モードのポータルサイトの画面50を表示する(ステップS3)。画面50には、現在の行動状態である通常モードを表す表示51と、通常モードに対応する情報提供欄52と、行動状態の各モードを切り替えるトグルスイッチであって、通常モードを指定中のトグルスイッチ53とが表示される。画面50では、情報提供欄52にユーザUが日常的な行動を行っている場合(通常の行動範囲である場合)に有益な情報、例えば、通勤経路における交通情報等が表示される。
【0018】
次に、画面50において、トグルスイッチ53がユーザUによって旅行モードを指定するよう操作されると、端末装置10は、情報処理装置100に旅行モードの指定を行うことで、旅行モードのポータルサイトの画面60に遷移する(ステップS4)。画面60には、現在の行動状態である旅行モードを表す表示61と、旅行モードに対応する情報提供欄62と、行動状態の各モードを切り替えるトグルスイッチであって、旅行モードを指定中のトグルスイッチ63とが表示される。画面60では、情報提供欄62にユーザUが旅行中に有益な情報、例えば、現在地の近傍にあるお勧めの観光スポットの情報等が表示される。また、画面60に切り替わる際に、ユーザUに旅行先の位置情報の入力を求めるようにしてもよい。
【0019】
さらに、画面60において、トグルスイッチ63がユーザUによって出張モードを指定するよう操作されると、端末装置10は、情報処理装置100に出張モードの指定を行うことで、出張モードのポータルサイトの画面70に遷移する(ステップS5)。画面70には、現在の行動状態である出張モードを表す表示71と、出張モードに対応する情報提供欄72と、行動状態の各モードを切り替えるトグルスイッチであって、出張モードを指定中のトグルスイッチ73とが表示される。画面70では、情報提供欄72にユーザUが出張中に有益な情報、例えば、現在地の近傍にある今晩のお食事処の情報等が表示される。また、画面70に切り替わる際に、ユーザUに出張先の位置情報の入力を求めるようにしてもよい。このように、本実施形態では、ユーザの行動状態および行動状態の位置に応じた情報を提供できる。
【0020】
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る端末装置10および情報処理装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と情報処理装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
【0021】
また、
図2に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、
図2では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
【0022】
端末装置10は、ユーザUによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。
【0023】
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置100と通信することができる。
【0024】
情報処理装置100は、例えばPCやサーバ装置、あるいはメインフレームまたはワークステーション等である。なお、情報処理装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
【0025】
〔3.端末装置の構成例〕
次に、
図3を用いて、端末装置10の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示す図である。
図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、操作部13と、測位部14と、記憶部20と、制御部30とを備える。
【0026】
通信部11は、例えば、無線LANや第3~5世代移動通信システム(3G~5G)等に対応する通信モジュール等によって実現される。通信部11は、ネットワークNを介して情報処理装置100と有線または無線で接続される。
【0027】
表示部12は、各種情報を表示するための表示デバイスである。例えば、表示部12は、表示デバイスとして液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。表示部12は、制御部30から入力された表示画面等の各種画面を表示する。
【0028】
操作部13は、ユーザUから各種操作を受け付ける入力デバイスである。操作部13は、例えば、入力デバイスとして、タッチパネル等によって実現され、表示部12の表示デバイスと、操作部13の入力デバイスとは、一体化されるようにしてもよい。なお、操作部13は、入力デバイスとして、キーボードやマウス等によって実現されるようにしてもよい。操作部13は、ユーザUによって入力された操作を操作情報として制御部30に出力する。
【0029】
測位部14は、衛星測位システムの信号を受信する。測位部14は、衛星測位システムとして、GPS(Global Positioning System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、および、ガリレオ等の全地球航法衛星システムの信号を受信して測位を行う。測位部14は、制御部30から測位を要求されると測位を行なって、測位結果をWGS(World Geodetic System)84等の測地系に基づいた位置情報として出力する。また、測位部14は、制御部30から連続して測位を続けるように要求されると、連続して測位を行なって、制御部30から停止を要求されるまで位置情報の出力を続ける。なお、測位部14は、衛星測位システムとして、準天頂衛星システム等の地域航法衛星システムの信号を受信してもよい。また、測位部14は、ジャイロセンサや加速度センサを用いた自律航法による測位や、無線LANや第3~5世代移動通信システムの基地局を用いた測位を行ってもよい。
【0030】
記憶部20は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部20は、例えば、ユーザUの識別情報等を記憶する。また、記憶部20は、制御部30での処理に用いる情報(プログラムやデータ)を記憶する。
【0031】
制御部30は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、端末装置10の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図3に示す例では、制御部30は、受付部31と、表示制御部32とを有する。
【0032】
受付部31は、ユーザUによってポータルサイトのアプリが起動されると、測位部14から位置情報の取得を開始する。受付部31は、ユーザUから使用する位置情報として、測位部14で測位された位置情報を用いるか、または、入力された位置を用いるかを受け付ける。受付部31は、測位部14で測位された位置情報を用いる場合、測位部14で測位された位置情報を、情報処理装置100に送信する位置情報として採用する。受付部31は、入力された位置を用いる場合、ユーザUから入力された位置を、情報処理装置100に送信する位置情報として採用する。受付部31は、採用した位置情報と、デフォルトの行動状態、または、前回起動時に指定されていた行動状態と、ユーザUの識別情報とを、通信部11およびネットワークNを介して情報処理装置100に送信する。なお、ユーザUの識別情報は、予め記憶部20に記憶されているものとする。
【0033】
表示制御部32は、ユーザUによってポータルサイトのアプリが起動されると、ポータルサイトの画面を表示する。また、表示制御部32は、ネットワークNおよび通信部11を介して、情報処理装置100から提供される情報を受信すると、ポータルサイトの画面を提供される情報に応じて更新して表示する。また、表示制御部32は、情報処理装置100から地図データを受信した場合、地図データとともに提供される情報を表示するようにしてもよい。
【0034】
〔4.情報処理装置の構成例〕
次に、
図4を用いて実施形態に係る情報処理装置100の機能構成について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0035】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNを介して端末装置10と有線または無線で接続される。
【0036】
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図4に示すように、記憶部120は、地図情報DB(DataBase)121と、ユーザ情報記憶部122と、モードフィルタ記憶部123とを有する。
【0037】
地図情報DB121は、地図データと、各種の施設や店舗等のスポット情報とを記憶する。地図データとしては、例えば、住宅地図レベルの縮尺から世界地図レベルの縮尺まで拡縮可能な地図データを用いることができる。スポット情報としては、観光スポットや飲食店の位置情報、営業時間、混雑状況といった情報が挙げられる。また、スポット情報は、位置情報が地図データに対応付けて記憶されている。
【0038】
ユーザ情報記憶部122は、ユーザUの個人情報、通販サイト等での購入履歴、鉄道や航空機のチケットの購入履歴、宿泊施設の予約メール等を記憶する。また、ユーザ情報記憶部122は、ユーザUが日常的な行動を行っている地域を通常モードの位置情報として記憶する。
【0039】
モードフィルタ記憶部123は、地図情報DB121のスポット情報のうち、行動状態の各モードにおいて表示する情報をフィルタするモードフィルタを記憶する。モードフィルタは、例えば、通常モードでは、交通情報、スーパーやコンビニエンスストア等の日常的な買い物に関する店舗の情報等は表示し、観光スポットや出張先での夕食に向いた飲食店等の情報は表示しないようにフィルタする。また、例えば、旅行モードでは、観光スポットの情報や観光スポットに関する交通情報等は表示し、日常的な買い物に関する店舗の情報等は表示しないようにフィルタする。また、例えば、出張モードでは、出張先での夕食に向いた飲食店等の情報は表示し、日常的な買い物に関する店舗の情報や観光スポットの情報等は表示しないようにフィルタする。なお、スポット情報は、複数のモードで同じスポットが表示されるようにしてもよい。例えば、出張モードで表示される出張先での夕食に向いた飲食店等の情報は、旅行モードにおいても表示されるようにしてもよい。
【0040】
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU、ASICやFPGA等によって、情報処理装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図4に示す例では、制御部130は、受付部131と、特定部132と、提供部133とを有する。
【0041】
受付部131は、ネットワークNおよび通信部110を介して、端末装置10から位置情報、行動状態、および、ユーザUの識別情報を受信すると、行動状態の指定を受け付ける。受付部131は、行動状態の指定を受け付けると、行動状態および位置情報を特定部132に出力し、行動状態およびユーザUの識別情報を提供部133に出力する。
【0042】
特定部132は、受付部131から行動状態および位置情報が入力されると、ユーザ情報記憶部122を参照し、入力された位置情報を行動状態に対応付けてよいか否かを判定する。特定部132は、入力された位置情報を行動状態に対応付けてよいと判定した場合、入力された位置情報を行動状態に対応する位置情報として特定し、行動状態の判定に進む。一方、特定部132は、入力された位置情報を行動状態に対応付けないと判定した場合、端末装置10に対して、行動状態と位置情報が合っていない旨の通知を行う。例えば、特定部132は、行動状態が旅行モードであって、位置情報が通常の行動範囲である場合、旅行先の地域を尋ねるといった通知を行う。このとき、特定部132は、宿泊施設の予約メールの履歴等から旅行先を推定するようにしてもよい。なお、特定部132は、行動状態と位置情報が合っていない状態を許容してもよい。
【0043】
特定部132は、例えば、行動状態が通常モードであって、入力された位置情報が、登録された日常的な行動を行っている地域に含まれるか、その近郊であれば、入力された位置情報を行動状態に対応付けてよいと判定し、入力された位置情報を行動状態に対応する位置情報として特定し、行動状態の判定に進む。一方、特定部132は、例えば、行動状態が通常モードであって、入力された位置情報が、登録された日常的な行動を行っている地域や、その近郊に含まれない場合、入力された位置情報を行動状態に対応付けないと判定し、端末装置10に対して、行動状態と位置情報が合っていない旨の通知を行う。
【0044】
特定部132は、入力された位置情報を行動状態に対応付けてよいと判定した場合、入力された行動状態が、通常モード、旅行モードおよび出張モードのうち、どのモードであるかを判定する。特定部132は、入力された行動状態が通常モードであると判定した場合、予め登録されたユーザUの位置を位置情報として特定する。なお、特定部132は、入力された位置情報を特定した位置情報としてもよい。特定部132は、入力された行動状態が旅行モードまたは出張モードであると判定した場合、入力された位置情報、つまり、測位されたユーザUの位置を位置情報として特定する。特定部132は、特定した位置情報を提供部133に出力する。
【0045】
提供部133には、受付部131から行動状態およびユーザUの識別情報が入力され、特定部132から特定された位置情報が入力される。提供部133は、ユーザ情報記憶部122を参照し、ユーザUの識別情報に基づいて、ユーザUの個人情報および購入履歴等を取得する。提供部133は、行動状態が旅行モードである場合、取得したユーザUの個人情報および購入履歴等に基づいて、ユーザUの嗜好を推定する。また、提供部133は、地図情報DB121を参照し、特定された位置情報に対応する地図データと、スポット情報とを取得する。
【0046】
提供部133は、モードフィルタ記憶部123を参照し、入力された行動状態に対応するモードフィルタを取得する。提供部133は、取得したスポット情報のうち、モードフィルタと、取得したユーザUの個人情報および購入履歴等とに応じた情報を抽出する。このとき、提供部133は、行動状態が旅行モードである場合、推定したユーザUの嗜好に応じた情報を抽出するようにしてもよい。提供部133は、取得した地図データと、抽出した情報とを、ユーザUに対して提供する情報として、通信部110およびネットワークNを介して、端末装置10に送信する。なお、提供部133は、地図データは、端末装置10に対して送信しなくてもよい。
【0047】
提供部133は、行動状態が通常モードである場合、スポット情報からユーザUの通常の行動範囲における各種情報を抽出し、抽出した情報を端末装置10に送信する。また、提供部133は、行動状態が旅行モードである場合、スポット情報から旅行者にお勧めのスポットの情報を抽出し、抽出した情報を端末装置10に送信する。また、提供部133は、行動状態が出張者である場合、スポット情報から出張者にお勧めのスポットの情報を抽出し、抽出した情報を端末装置10に送信する。
【0048】
なお、提供部133は、行動状態が旅行モードまたは出張モードである場合、例えば、位置情報の更新頻度や時刻に応じて、通常モードである場合よりも、情報を提供頻度を上げて提供するようにしてもよい。また、提供部133は、行動状態が旅行モードであり、特定された位置情報がユーザUの情報に予め登録された位置と異なる場合に、クーポンを提供するようにしてもよい。また、提供部133は、行動状態が旅行モードである場合、ユーザUの購入履歴のうち、旅行に関する履歴に基づいて、ユーザUと行動を共にする対象を推定し、推定した対象とともに行動可能な、旅行者に対してお勧めのスポットの情報を提供するようにしてもよい。また、提供部133は、行動状態が旅行モードまたは出張モードである場合、現在時刻において空席がある店舗の情報を提供するようにしてもよい。この場合、提供部133は、当該店舗までの距離の表示やナビゲーションを行うようにしてもよい。
【0049】
〔5.処理手順〕
次に、
図5を用いて実施形態に係る端末装置10および情報処理装置100による処理手順について説明する。
図5は、実施形態に係る情報提供処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30および情報処理装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
【0050】
端末装置10の受付部31は、ユーザUによってポータルサイトのアプリが起動されると、測位部14から位置情報の取得を開始する。受付部31は、ユーザUから使用する位置情報として、測位された位置情報か、入力された位置情報かの選択を受け付ける。受付部31は、選択された位置情報を情報処理装置100に送信する位置情報として採用する。受付部31は、採用した位置情報と、デフォルトの行動状態、または、前回起動時に指定されていた行動状態と、ユーザUの識別情報とを情報処理装置100に送信する。
【0051】
情報処理装置100の受付部131は、端末装置10から位置情報、行動状態、および、ユーザUの識別情報を受信すると、行動状態の指定を受け付ける(ステップS101)。受付部131は、行動状態の指定を受け付けると、行動状態および位置情報を特定部132に出力し、行動状態およびユーザUの識別情報を提供部133に出力する。
【0052】
特定部132は、受付部131から行動状態および位置情報が入力されると、ユーザ情報記憶部122を参照し、入力された位置情報を行動状態に対応付けてよいか否かを判定する。特定部132は、入力された位置情報を行動状態に対応付けてよいと判定した場合、入力された位置情報を行動状態に対応する位置情報として特定し(ステップS102)、行動状態の判定に進む。一方、特定部132は、入力された位置情報を行動状態に対応付けないと判定した場合、端末装置10に対して、行動状態と位置情報が合っていない旨の通知を行う。
【0053】
特定部132は、入力された位置情報を行動状態に対応付けてよいと判定した場合、入力された行動状態が、通常モード、旅行モードおよび出張モードのうち、どのモードであるかを判定する(ステップS103)。特定部132は、入力された行動状態が通常モードであると判定した場合(ステップS103:通常)、予め登録されたユーザUの位置を位置情報として特定する(ステップS104)。特定部132は、特定した位置情報を提供部133に出力する。
【0054】
提供部133は、特定部132から特定された位置情報が入力されると、ユーザ情報記憶部122を参照し、ユーザUの個人情報および購入履歴等を取得する。また、提供部133は、地図情報DB121を参照し、特定された位置情報に対応するスポット情報を取得する。また、提供部133は、モードフィルタ記憶部123を参照し、通常モードに対応するモードフィルタを取得する。提供部133は、モードフィルタと、ユーザUの個人情報および購入履歴等とに基づいて、スポット情報からユーザUの通常の行動範囲における各種情報を抽出し、抽出した各種情報を端末装置10に送信して提供する(ステップS105)。
【0055】
特定部132は、ステップS103において、入力された行動状態が旅行モードであると判定した場合(ステップS103:旅行)、測位されたユーザの位置を位置情報として特定する(ステップS106)。特定部132は、特定した位置情報を提供部133に出力する。
【0056】
提供部133は、特定部132から特定された位置情報が入力されると、ユーザ情報記憶部122を参照し、ユーザUの個人情報および購入履歴等を取得する。提供部133は、取得したユーザUの個人情報および購入履歴等に基づいて、ユーザUの嗜好を推定する。また、提供部133は、地図情報DB121を参照し、特定された位置情報に対応するスポット情報を取得する。また、提供部133は、モードフィルタ記憶部123を参照し、旅行モードに対応するモードフィルタを取得する。提供部133は、モードフィルタと、ユーザUの個人情報および購入履歴、ならびに、推定した嗜好等とに基づいて、スポット情報から旅行者にお勧めのスポットの情報を抽出し、抽出した情報を端末装置10に送信して提供する(ステップS107)。
【0057】
特定部132は、ステップS103において、入力された行動状態が出張モードであると判定した場合(ステップS103:出張)、測位されたユーザの位置を位置情報として特定する(ステップS108)。特定部132は、特定した位置情報を提供部133に出力する。
【0058】
提供部133は、特定部132から特定された位置情報が入力されると、ユーザ情報記憶部122を参照し、ユーザUの個人情報および購入履歴等を取得する。また、提供部133は、地図情報DB121を参照し、特定された位置情報に対応するスポット情報を取得する。また、提供部133は、モードフィルタ記憶部123を参照し、出張モードに対応するモードフィルタを取得する。提供部133は、モードフィルタと、ユーザUの個人情報および購入履歴等とに基づいて、スポット情報から出張者にお勧めのスポットの情報を抽出し、抽出した情報を端末装置10に送信して提供する(ステップS109)。このように、ユーザUの行動状態および行動状態の位置に応じた情報を提供できる。
【0059】
〔6.変形例〕
上述した端末装置10および情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
【0060】
上記の実施形態において、情報処理装置100が実行している処理の一部または全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態における情報処理装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10は情報処理装置100と連携しているため、ユーザUから見れば、情報処理装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、情報処理装置100を備えているともいえる。
【0061】
上記の実施形態では、旅行先や出張先でのお勧めのスポットの情報を提供したが、これに限定されない。例えば、津波や地震等が発生した際の避難場所の情報を提供してもよい。
【0062】
上記の実施形態では、お勧めのスポットの情報として、観光スポットや飲食店を挙げたが、これに限定されない。例えば、お勧めのスポットの情報は、子連れやペット連れで訪問可能なスポットの情報、日時が限定されるイベント情報、ユーザUの購入履歴に応じた観光名所の情報等であってもよい。さらに、お勧めのスポットの情報は、複数のユーザのビッグデータに基づいた、行動状態に適したコンシェルジュサービスを含んでもよい。例えば、ユーザUが旅行先で立ち寄りそうなスポットの情報を先んじて提供してもよいし、旅行のプランに含まれるスポットの現在の状況(開店や閉店の時刻、混雑状況、名物の在庫状況等。)を提供してもよい。これにより、ユーザUがスポットに訪問しても、目的が達成できない状況を抑制することができる。すなわち、ユーザUが、がっかりしてしまう体験を減らすことができる。
【0063】
上記の実施形態では、お勧めのスポットの情報を提供したが、お勧めされるスポット側から広告の依頼を受け付けてもよい。例えば、旅行モードのユーザUがお勧めスポットとして表示された店舗に訪問した場合、当該店舗から広告宣伝費を受領するようにしてもよい。また、広告宣伝費を受領する対象のユーザUは、現在地やその近郊以外の地域から来た旅行モードのユーザUに限定してもよい。
【0064】
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置100は、ユーザUから行動状態の指定を受け付ける受付部131と、行動状態に対応する位置情報を特定する特定部132と、特定した位置情報に応じた情報のうち、指定された行動状態と、ユーザUの情報とに応じた情報を提供する提供部133とを有する。その結果、ユーザUの行動状態および行動状態の位置に応じた情報を提供できる。
【0065】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10および情報処理装置100は、例えば
図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置100を例に挙げて説明する。
図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0066】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0067】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0068】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、およびプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0069】
また、出力I/F1060および入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010および入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010および入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0070】
また、出力装置1010および入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060および入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0071】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0072】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0073】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0074】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0075】
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
【0076】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0077】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0078】
例えば、上述した情報処理装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0079】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0080】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0081】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 表示部
20 記憶部
30 制御部
31 受付部
32 表示制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 地図情報DB
122 ユーザ情報記憶部
123 モードフィルタ記憶部
130 制御部
131 受付部
132 特定部
133 提供部