(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024134974
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】可動接点及びこれを用いたスイッチ
(51)【国際特許分類】
H01H 5/30 20060101AFI20240927BHJP
H01H 13/52 20060101ALI20240927BHJP
H01H 13/48 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H01H5/30 Z
H01H13/52 F
H01H13/48
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045446
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000131430
【氏名又は名称】シチズン電子株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097043
【弁理士】
【氏名又は名称】浅川 哲
(74)【代理人】
【識別番号】100197996
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 武彦
(72)【発明者】
【氏名】板倉 敏雄
【テーマコード(参考)】
5G206
【Fターム(参考)】
5G206AS27F
5G206AS27J
5G206AS27K
5G206AS27M
5G206AS33F
5G206AS33J
5G206AS33K
5G206AS33M
5G206CS11F
5G206CS11J
5G206CS11K
5G206ES33F
5G206ES33J
5G206ES33K
5G206FS33J
5G206FS33K
5G206FU03
5G206KS15
5G206KS38
(57)【要約】
【課題】 押圧による反転動作のタイミングを遅らせることで、スイッチング動作を確実且つ正確に行うことのできる可動接点を提供することである。
【解決手段】 薄板状の金属性のタクトバネ31であって、反転可能な膨出部15と、該膨出部15の外周に位置する裾部16、とを備え、前記膨出部15と裾部16との間に、筋状に延びる段差部19a~19dを設け、タクトバネ11を平面視したときに前記段差部19a~19dによって膨出部15をひし形に形成した。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄板状の金属バネであって、反転可能な膨出部と、該膨出部の外周に位置する裾部、とを備え、
前記膨出部と裾部との間には、筋状に延びる段差部が設けられ、金属バネを平面視したときに前記段差部によって膨出部がひし形に形成される可動接点。
【請求項2】
前記段差部は、前記膨出部の中心部から等距離の位置に設けられる請求項1に記載の可動接点。
【請求項3】
前記段差部は、前記膨出部と裾部との間に形成される高低段差である請求項1又は2に記載の可動接点。
【請求項4】
前記段差部は、前記膨出部と裾部との間に形成される突起状段差である請求項1又は2に記載に記載の可動接点。
【請求項5】
前記段差部は、金属バネを平面視したときに直線状又は外側に湾曲した円弧状に形成されている請求項1又は2に記載の可動接点。
【請求項6】
前記段差部は、前記膨出部の周囲に連続して形成され、または隣接する段差部との間に間隔を設けて形成される請求項1又は2に記載の可動接点。
【請求項7】
前記筋状に延びる段差部は、一方の端点と他方の端点とを有し、
前記膨出部の中心部から前記一方の端点までの距離と、前記膨出部の中心部から前記他方の端点までの距離とが異なる請求項1に記載の可動接点。
【請求項8】
前記金属バネは小判型に形成され、
前記筋状に延びる段差部は、前記膨出部の中心部から前記長辺部側の一方の端点までの距離よりも、前記膨出部の中心部から前記短辺部側の他方の端点までの距離の方が長い請求項7に記載の可動接点。
【請求項9】
請求項1に記載の可動接点と、この可動接点が載置される基板と、この基板の上面に設けられ、前記可動接点の膨出部が反転することで接触する固定接点と、を備えたスイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄板状の金属バネからなる可動接点及びこれを用いたスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的なプッシュ式のスイッチは、基板と、基板に形成される固定接点と、この固定接点に接触させて導通を図る薄板状の金属バネからなる可動接点とを備え、可動接点を押圧して弾性変形させることによって固定接点との導通を図るようになっている。前記可動接点は、一般的に凸状に膨出したドーム形に形成されており、ドームの中央部分を押圧することによって、固定接点との接触及び非接触が繰り返し行われる。
【0003】
特許文献1には、小判型形状の凸状金属バネ部材の外周側辺に沿って直線状の突起部を設けた可動接点が開示されている。特許文献2には、凸状に膨出した反転部と、この反転部の外周に円形状の平面部とを有し、前記平面部の内側に環状突条部が形成された可動接点が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-8947号公報
【特許文献2】特開平5-120953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記可動接点は、膨出した中央部分を押圧することによって反転動作を繰り返すが、その反転動作のタイミングが速すぎたり、遅すぎたりすると、スイッチングの安定性が損なわれるといった問題があった。また、押圧による弾性変形が繰り返されると割れ(クラック)が生じやすく、特に、押圧変形による応力が集中しやすい外周部において、その影響が大きくなるといった問題があった。特許文献1においては、可動接点の長手方向に沿って突起部を設けているため、長手方向に面した部分に対しては応力を低減することはできるが、短手方向に対しての応力の低減効果は十分ではなかった。また、前記突起部の配置が可動接点の長手方向に集中しているため、短手方向に対して長手方向の弾性変形量が小さくなり、全体としてのクリック感が損なわれるといった問題があった。一方、特許文献2においては、可動接点の外周部に沿って環状突条部を設けることによって、反転動作の安定化を図っている。しかしながら、前記環状突条部は、可動接点の外周部に設けられる平面部の内側に形成されているため、可動接点の中央部分の押圧によって生ずる応力を十分に低減させることはできない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、押圧による反転動作のタイミングを遅らせることで、スイッチング動作を確実且つ正確に行うことのできる可動接点及びこれを用いたスイッチを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の可動接点は、薄板状の金属バネであって、反転可能な膨出部と、該膨出部の外周に位置する裾部、とを備え、前記膨出部と裾部との間には、筋状に延びる段差部が設けられ、金属バネを平面視したときに前記段差部によって膨出部がひし形に形成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の可動接点によれば、膨出部の反転動作のタイミングをひし形に形成されている筋状の段差部によって遅らせることができる。これによって、固定接点へのストロークが十分確保でき、スイッチング操作を確実且つ正確に行うことができる。また、膨出部を押圧する際にかかる応力をひし形に形成されている段差部から裾部に向けて分散させることができるので、クラック等を防止し耐久性を向上させる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態におけるスイッチの斜視図(a)、A-A断面図(b)、押圧後のA-A断面図(c)である。
【
図3】上記可動接点に形成される段差部の斜視図(a)、B-B断面図(b)である。
【
図4】上記可動接点の膨出部の反転動作を示す断面図である。
【
図6】上記可動接点に形成される段差部の斜視図(a)、C-C断面図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る可動接点及びこの可動接点を用いたスイッチの各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は、可動接点及びスイッチを模式的に表したものである。これらの実物の寸法および寸法比は、図面上の寸法および寸法比と必ずしも一致していない。また、重複説明は適宜省略させることがあり、同一部材には同一符号を付与することがある。
【0011】
図1(a)は本発明の一実施形態のスイッチ100の斜視図、
図1(b)はスイッチ100の押圧前の断面図、
図1(c)は押圧後の断面図である。スイッチ100は、スイッチ基板101と、スイッチ基板101上に設けられる固定接点106、107と、固定接点106の外周に配置されるベースシート102及びこのベースシート102の上方に配置される枠体103とによって構成されている。枠体103上には、カバーシート104が貼り付けられている。金属バネからなる可動接点(タクトバネ)11は、ドーム状の薄板金属部材によって形成され、膨出部15と、この膨出部15の外周部に位置する裾部16とによって形成されている。前記膨出部15の中心部17上には押し子108が載置され、裾部16はスイッチ基板101上に載置されている。ベースシート102は、中央に開口を有し、タクトバネ11が載置される部分を除いたスイッチ基板101の上面を被覆することにより、絶縁性及び防水性を確保している。カバーシート104から押し子108を介して前記膨出部15を押圧すると、膨出部15が下向きに反転変形して固定接点107に導通接触する。また、前記ベースシート102と枠体103は、それぞれを一体化した枠部材であってもよい。さらに、基板101とベースシート102と枠体103とを一体化した枠部材であってもよい。
【0012】
図2は、本発明の第1実施形態のタクトバネ11の平面形状を示したものである。タクトバネ11は、弾性を有するステンレスなどの薄い金属板をプレス加工することによって、ドーム形に形成されている。このタクトバネ11は、所定の半径寸法からなる円形の薄板金属部材の一部を切り欠いて形成されたもので、長手方向に延びる直線状の一対の長辺部12と、この一対の長辺部12のそれぞれの端部同士を繋ぐ円弧状の一対の短辺部13とによって小判型に形成されている。前記一対の短辺部13は、
図1に示したスイッチ基板101の固定接点106上に接地される。本実施形態では長辺部12を直線状にしたが、長辺部12は外周に向け円弧になってもよく、また、タクトバネ11の中央に向かって円弧になっていてもよい。
【0013】
前記膨出部15と裾部16との間には、筋状に延びる4つの段差部19a~19dが設けられている。この段差部19a~19dは、後述するように、前記膨出部15を反転させる境界領域となっている。裾部16は外周部に向けてなだらかに傾斜している。
【0014】
前記段差部19a~19dは、膨出部15の中心部17から等距離の位置に設けられ、タクトバネ11を平面視したときに段差部19a~19dによって膨出部15がひし形に形成されている。本発明において、「ひし形」とは、円や楕円とは異なり、段差部の配置構成が平面視で略ひし形の形状を示すものであり、複数の段差部によって構成される場合と、連続した一本の段差部によって構成される場合とを含む。また、複数の段差部が交わる箇所が円弧状あるいは直線状で繋がるものを含む。なお、図中の複数の段差部は平面視で直線状となっているが、外周に向かって円弧状を含んでもよく、タクトバネ11が円形の場合には、段差部19a~19dは正方形を含んでもよい。さらに、円形のバネを用いて長辺部12を形成する際にDカットした場合は、段差部19a~19dを縦長のひし形にすることで、短辺部13側に応力を逃がすことができる。これにより長辺部12での割れを防止することができる。
【0015】
前記段差部19a~19dは、それぞれが
図3(a)、(b)に示すように、膨出部15と裾部16との間に形成され、裾部16が膨出部15より低い高低段差となっている。段差Hは、一例として5~10μm程度、長さLはタクトバネ11のサイズに応じて決定される。
図2に示した実施形態では、筋状の段差部19a~19dが、膨出部15の中心部17を中心とする正円の接線方向に延びており、隣接する段差部との間に所定の間隔P1を設けて形成されている。なお、
図3(b)に示した膨出部15は、
図1(b)に示したように凸形状となっている。段差部19a~19dが凸形状になっていることで、タクトバネ11を複数枚重ねた場合、段差部19a~19dに囲まれたエリアが円形になることがない。これによって、タクトバネ11の回転を防止することができる。
【0016】
上記構成からなるタクトバネ11にあっては、
図4(a)、(b)に示すように膨出部15の押圧動作が開始されると、4つの筋状の段差部19a~19dからなるひし形に沿って、膨出部15全体が上向き凸状態を維持したまま押圧される。そして、
図4(c)に示すように、前記押圧の開始から遅れたタイミングで膨出部15の反転動作が開始され、
図4(d)に示すように、膨出部15が上向きの凸から下向きの凸に反転する。この反転によって、
図1(c)に示したように、膨出部15が固定接点107に接触してスイッチが導通(ON)する。また、膨出部15の押圧動作を解除した際も、固定接点107から離れた後、遅れたタイミングで元の上向き凸状態に戻る。このように、膨出部15と裾部16との間に4つの筋状の段差部19a~19dを設けることで、
図4(a)から(c)の間で、膨出部15の反転動作のタイミングを遅らせることができる。これによって、固定接点へのストロークが十分確保でき、スイッチング操作を確実且つ正確に行うことができる。
【0017】
また、4つの段差部19a~19dが所定の間隔P1を設けて形成されているため、中心部17から長辺部12及び短辺部13にかかる応力をこの間隔P1から分散させることができる。これによって、タクトバネ11にかかる負荷が低減され、耐久性を向上させることができる。前記段差部19a~19dがあることで、タクトバネ11を中心部17から押圧した際に、前記段差部19a~19d囲まれたエリアに張りが生まれる。これによって、押圧時のストロークを作ることができ、前記段差部19a~19d囲まれたエリアの外から反転動作させる応力を出すことができる。また、前記段差部19a~19dが無い箇所では張りがないので、応力は中心部17から間隔P1から外周に分散するようになり、程度なクリック感を出すことが可能となる。
【0018】
前記タクトバネ11は、第1プレス加工によって薄板金属部材から小判型形状を抜き出し、第2プレス加工によって所定の位置に4つの筋状の段差部19a~19dを形成する。そして、最後の第3プレス加工によって中心部17を凸面化処理することによって、弾性変形可能な膨出部15が形成される。前記段差部19は、
図3に示したように、薄板金属部材に段差を設けてプレス加工される。
【0019】
本実施形態では、タクトバネ11を小判型形状としたが、楕円形状又は正円形状であってもよく、外形形状には限定されない。さらにストロークを設けたい場合は、
図2の2点鎖線で示した箇所も反転動作させるようにしてもよい。
【0020】
前記段差部19a~19dは、中心部17を中心として、所定の間隔P1を有して等間隔に形成されているので、膨出部15にかかる応力を均等に4つの筋状の段差部19a~19dによって低減させることができる。また、4つの段差部19a~19dが所定の間隔P1を設けて形成されているので、この間隔P1によって膨出部15の弾性変形を過度に規制することがないので、適度なクリック感も確保することができる。
【0021】
図5に示す第2実施形態のタクトバネ11´は、4つの段差部19a~19dが山形状に隆起した突起状段差によって形成されている。
図6(a)、(b)に示すように、それぞれの突起状段差は、直線状の所定の長さL、幅D及び段差Hによって形成されている。一例として、幅Dが20~30μm、段差Hが5~10μm程度に設定され、長さLはタクトバネ11のサイズに応じて決定される。押圧時における膨出部15の反転動作のタイミングは
図4と同様であり、応力の分散については
図2と同様となる。
【0022】
図7乃至
図11は、段差部の各種のひし形の形態例を示したものである。いずれの形態においても膨出部15の反転動作のタイミングを遅らせる作用を有しているが、膨出部15から裾部16に向けた応力の分散に関しては、それぞれの形態において特有の作用効果を有している。なお、図中の矢印は、応力の向き及び大きさを示している。
【0023】
図7に示す実施形態のタクトバネ31は、4つの段差部19a~19dを一対の短辺部13に寄せて形成したものであり、4つの筋状の段差部19a~19dは、中心部17を中心とした楕円の接線方向に延び、全体として上下方向に長いひし形形状となっている。このように、4つの筋状の段差部19a~19dを一対の短辺部13に寄せて形成することで、長辺部12に対して、短辺部13にかかる応力を特に低減させる効果が得られる。また、このような変形したひし形を形成することによって、膨出部15の中心部17を押圧した際に、段差部19b~19dそれぞれに対して、中心部17からの距離が最も近い端点X1から最も遠い端点X2に向けて徐々に応力を分散させることができるといった効果が得られる。なお、本実施形態では、段差部19a~19dのそれぞれの間隔P1、P2が短辺部13と長辺部12とで異なっているが、同一であってもよい。
【0024】
さらに、中心部17からの距離が最も近い端点X1から長辺部12までの距離と、中心部17からの距離が最も遠い端点X2から短辺部13までの距離とに関しては、中心部17からの距離が最も近い端点X1から長辺部12までの距離を長くすることが好ましい。これによって、中心部17を押圧したとき、最初は端点X1に応力が加わり、さらに押圧することで、段差部19a~19dの端点X1から端点X2に向け徐々に応力が分散される。その際、端点X1から長辺部12までの距離を長くし、端点X2から短辺部13までの距離を短くすることで、長辺部12に到達する前に応力の分散が開始され反転動作する。これによって、長辺部12での割れ(クラック)の発生を防止することができる。つまり、中心部17を頂点として段差部19a~19dに囲まれたエリアが徐々に反転動作させるようにするには、段差部19a~19dを中心部17から等距離にせず、ひし形にすることが望ましい。
【0025】
図8に示す実施形態のタクトバネ41は、段差部19a、19bの短手方向の端部同士を円弧の筋状の段差部19gで連結し、段差部19c、19dの短手方向の端部同士を円弧の筋状の段差部19hで連結したものである。この実施形態によれば、一対の短辺部13方向全体に向かう応力を低減させるといった効果が得られる。
【0026】
図9に示す実施形態のタクトバネ51は、段差部19a、19cの長手方向の端部同士を直線の段差部19eで連結し、段差部19b、19dの長手方向の端部同士を直線の段差部19fで連結したものである。この実施形態によれば、一対の短辺部13方向と一対の長辺部12方向の両方へ向かう応力を低減させるといった効果が得られる。なお、段差部19a、19cと段差部19eとが連結する部分及び段差部19b、19dと19fとが連結する部分があると、押圧時の荷重が重くなってしまうので、段差部19dと19fの連結部はなだらかな円弧になっている方がよい。
【0027】
図10に示す実施形態のタクトバネ61は、段差部19a、19cの長手方向の端部同士を円弧の段差部19iで連結し、段差部19b、19dの長手方向の端部同士を円弧の段差部19jで連結したものである。この実施形態によれば、一対の長辺部12方向全体に向かう応力を低減させるといった効果が得られる。
【0028】
図11に示す実施形態のタクトバネ71は、段差部19を膨出部15の周囲に連続して形成したものであり、平面視での形状が連続したひし形となっている。この実施形態によれば、膨出部15と裾部16とが段差部19によって隙間なく仕切られているため、長辺部12と短辺部13にかかる応力を同時に緩和することができる。
【0029】
上記各実施形態では、段差部19の形状を平面視で直線状としたが、外周部の形状に沿うものであればよく、円弧状の短辺部に合わせた円弧状であってもよい。このような円弧状に形成することで、膨出部15の中心部17から裾部16に向かう放射状の応力を効率よく受け止めて低減させることができる。
【符号の説明】
【0030】
11 タクトバネ(可動接点)
12 長辺部
13 短辺部
15 膨出部
16 裾部
17 中心部
19 段差部
19a~19j 段差部
100 スイッチ
101 スイッチ基板
102 ベースシート
103 枠体
104 カバーシート
106、107 固定接点
108 押し子