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特開2024-135068基板種グループ化装置、基板種グループ化方法及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135068
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】基板種グループ化装置、基板種グループ化方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/02 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
H05K13/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045577
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181135
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 隆史
(72)【発明者】
【氏名】植野 義則
(72)【発明者】
【氏名】海田 雅代
(72)【発明者】
【氏名】眞鍋 貴彦
(72)【発明者】
【氏名】小田 賢治
【テーマコード(参考)】
5E353
【Fターム(参考)】
5E353CC04
5E353CC25
5E353DD08
5E353DD14
5E353DD18
5E353DD19
5E353EE03
5E353EE23
5E353EE89
5E353HH11
5E353HH71
5E353LL04
5E353QQ01
(57)【要約】
【課題】基板種の生産を効率化する。
【解決手段】基板種グループ化装置は、台車に設置した部品を表面実装して生産される基板種毎の生産時間と、表面実装する部品の種類を示した基板種毎の部品種情報と、台車に一度に設置可能な最大設置部品種数と、を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて基板種をメイングループにグループ化するメイングループ化部と、前記取得部によって取得された前記生産時間と前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて前記メイングループ化部によってグループ化されたメイングループをサブグループにグループ化するサブグループ化部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台車に設置した部品を表面実装して生産される基板種毎の生産時間と、表面実装する部品の種類を示した基板種毎の部品種情報と、台車に一度に設置可能な最大設置部品種数と、を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて基板種をメイングループにグループ化するメイングループ化部と、
前記取得部によって取得された前記生産時間と前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて前記メイングループ化部によってグループ化されたメイングループをサブグループにグループ化するサブグループ化部と、
を備える基板種グループ化装置。
【請求項2】
前記サブグループ化部は、
夫々のサブグループに属する1以上の基板種の部品種数が、サブグループ間において平準化するようサブグループにグループ化する
請求項1に記載の基板種グループ化装置。
【請求項3】
前記サブグループ化部は、
夫々のサブグループに属する1以上の基板種の合計の生産時間が、サブグループ間において平準化するようサブグループにグループ化する
請求項1又は請求項2に記載の基板種グループ化装置。
【請求項4】
前記サブグループ化部は、
メイングループにグループ化されている基板種の部品のうち表面実装される基板種数が多い部品を除外した非共通部品の平均の部品種数である平均非共通部品種数と、メイングループにグループ化されている基板種の平均の生産時間である平均生産時間と、を算出し、
夫々のサブグループに属する1以上の基板種の非共通部品種数が、前記平均非共通部品種数に補正値を加えた数以下となり、かつ、夫々のサブグループに属する1以上の基板種の合計生産時間が、前記平均生産時間に補正値を加えた時間以下となるようにサブグループにグループ化する
請求項1に記載の基板種グループ化装置。
【請求項5】
台車に設置した部品を表面実装して生産される基板種毎の生産時間と、表面実装する部品の種類を示した基板種毎の部品種情報と、台車に一度に設置可能な最大設置部品種数と、を取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得された前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて基板種をメイングループにグループ化するメイングループ化ステップと、
前記取得ステップによって取得された前記生産時間と前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて前記メイングループ化ステップによってグループ化されたメイングループをサブグループにグループ化するサブグループ化ステップと、
を有する基板種グループ化方法。
【請求項6】
コンピュータを、
台車に設置した部品を表面実装して生産される基板種毎の生産時間と、表面実装する部品の種類を示した基板種毎の部品種情報と、台車に一度に設置可能な最大設置部品種数と、を取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて基板種をメイングループにグループ化するメイングループ化手段、
前記取得手段によって取得された前記生産時間と前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて前記メイングループ化手段によってグループ化されたメイングループをサブグループにグループ化するサブグループ化手段、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板種グループ化装置、基板種グループ化方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
SMT(Surface mount technology;表面実装)工程の搭載機では、ある基板種(基板)の実装が終了したら搭載機から全ての台車を取り外した後、次に実装する基板種で使用する台車を取り付けるが、1基板種で数百種類の部品(部品種)を使用することもあり(つまり、生産に使用する部品種数(部品の種類数)が数百の基板種も存在し)、全台車への部品取り付けに時間を要する。このため、ある基板種の実装と並行して、次に実装する基板種で使用する部品を台車へ取り付ける作業(外段取り)を行うことで生産への影響を低減することが行われている。例えば、特許文献1には、部品共通度(共通部品種数/グループ化する基板種の総部品種数)の高い基板種同士を、部品(フィーダ)が台車へ搭載可能な限りグループ化するといった方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-041160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多品種少量生産の進展により1基板種あたりの実装時間が上記外段取りの時間より短くなり、特許文献1の方法のような関連する方法では、作業完了待ちが発生して生産効率が低下する。
【0005】
特許文献1の方法では、2つの基板種を夫々の部品の共通度を用いて当該2つの基板種のグループ化の適否を判断するが、あるステップにおいて2つの基板種をグループ化にした場合、以降のステップではグループ全体と他の基板種との共通度を用いて当該グループへの他の基板種のグループ化の適否を判断するため、1つのグループへ多くの基板種がグループ化されやすく、グループ間で生産時間や部品種数(外段取り時間に影響)にばらつきが生じやすい。あるグループの基板種を生産中に次のグループの基板種に必要な外段取りを完了させれば外段取り待ちは生じないが、グループ間で生産時間や部品種数にばらつきがあると、グループ全体として常にあるグループの基板種を生産中に次のグループの基板種に必要な外段取りを完了させることが難しく(全ての外段取りの場面において外段取り待ちが生じないように帳尻を合わせることが難しく)、必要以上に外段取り待ちが発生しやすい。
【0006】
関連技術について具体例を用いて説明する。
図23図26は、関連技術を説明するための説明図である。
図23(A)に示すように、5種類の基板種(基板種A、B、C、D、E)があるものとする。基板種Aは7種類の部品(部品1、2、3、4、5、6、7)を使用して生産され、生産時間は1.5時間であるものとする。基板種Bは6種類の部品(部品1、2、3、4、7、8)を使用して生産され、生産時間は1.0時間であるものとする。基板種Cは6種類の部品(部品1、2、5、6、9、10)を使用して生産され、生産時間は0.5時間であるものとする。基板種Dは7種類の部品(部品1、2、3、4、11、12、13)を使用して生産され、生産時間は0.5時間であるものとする。基板種Eは5種類の部品(部品1、2、14、15、16)を使用して生産され、生産時間は1.0時間であるものとする。また、搭載機に設置可能な台車数は2台、台車1台に設置可能な部品種数は5であるものとする。また、1部品の台車からの取外時間は200秒、1部品の台車への取付時間は600秒である。つまり、1部品の作業時間は800秒(200秒+600秒)である。作業者は、1名であるものとする。
なお、実際の生産では1基板種あたり数十から数百種類の部品を使用するが、図23(A)(図8(A)も同様)では、説明の便宜上(説明の簡素化のため)、夫々の基板種の生産に使用する部品種数を5乃至7としている。台車1台に設置可能な部品種数等についても同様である。
【0007】
図23(A)の場面において、特許文献1に方法は、第1ステップとして、部品共通度が最も高い基板種Aと基板種Bの組み合わせが(図24(A)参照)、2台の台車に設置可能であるため(部品種数は10以下の8)、基板種Aと基板種Bとを同一メイングループ且つ同一サブグループとする。基板種Aと基板種Bとが属するグループをメイングループ1内のサブグループ1とする。なお、基板種Aと基板種Bの部品共通度は、基板種A及び基板種Bに両方に使用される部品(部品1、2、3、4、7)の部品種数5を基板種A又は基板種Bの少なくとも一方に使用される部品(部品1、2、3、4、5、6、7、8)の部品種数8で割って得られる。また、同一メイングループ且つ同一サブグループの基板種A及び基板種Bを「基板種AB」と表記し、以降は、1つの基板種であるものとして部品共通度を判断する。
【0008】
第2ステップとして、部品共通度が最も高い基板種ABと基板種Cの組み合わせが(図24(B)参照)、2台の台車に設置可能であるため(部品種数は10以下の10)、基板種Cを基板種Aと基板種Bとが属するメイングループ1内のサブグループ1にグループ化する。なお、基板種ABと基板種Cの部品共通度は、基板種AB及び基板種Cに両方に使用される部品(部品1、2、5、6)の部品種数4を基板種AB又は基板種Cの少なくとも一方に使用される部品(部品1、2、3、4、5、6、7、8、9、10)の部品種数10で割って得られる。また、同一メイングループ且つ同一サブグループの基板種A、基板種B及び基板種Cを「基板種ABC」と表記し、以降は、1つの基板種であるものとして部品共通度を判断する。
【0009】
第3ステップとして、部品共通度が最も高い基板種ABCと基板種Dの組み合わせが(図24(C)参照)、2台の台車に設置不能であるが(部品種数は10超の13)、台車を1台交換すれば設置可能(3台の台車に設置可能)であるため(部品種数は15以下の13)、基板種Dを基板種Aと基板種Bと基板種Cとが属するメイングループ1内の別のサブグループにグループ化する。基板種Dが属するグループをメイングループ1内のサブグループ2とする。なお、基板種ABCと基板種Dの部品共通度は、基板種ABC及び基板種Dに両方に使用される部品(部品1、2、3、4)の部品種数4を基板種ABC又は基板種Dの少なくとも一方に使用される部品(部品1~13)の部品種数13で割って得られる。また、同一メイングループの基板種A、基板種B、基板種C及び基板種Dを「基板種ABC-D」と表記し、以降は、1つの基板種であるものとして部品共通度を判断する。
【0010】
第4ステップとして、部品共通度が最も高い基板種ABC-Dと基板種Eの組み合わせが(図24(D)参照)、3台の台車に設置不能であるが(部品種数は15超の16)、台車を1台交換すれば設置可能(4台の台車に設置可能)であるため(部品種数は20以下の16)、基板種Eを基板種Aと基板種Bと基板種Cと基板種Dが属するメイングループ1内の更に別のサブグループにグループ化する。基板種Eが属するグループをメイングループ1内のサブグループ3とする。
【0011】
上記の結果、図25(A)に示すように、5種類の基板種(基板種A、B、C、D、E)が、1つのメイングループ(メイングループ1)に属する3つのサブグループ(サブグループ1、2、3)にグループ化される。
【0012】
図23(B)に示すように、固定台車に取り付ける部品は、例えば、部品1、2、3、4、7である。サブグループ1(基板種A、B、C)を生産する際に非固定台車に取り付ける部品(非固定台車部品)は、例えば、部品5、6、8、9、10である。サブグループ2(基板種D)の非固定台車部品は、部品11、12、13である。サブグループ3(基板種E)の非固定台車部品は、部品14、15、16である。つまり、図25(A)に示すように、サブグループ1の非固定台車部品の部品種数は5(部品5、6、8、9、10)、サブグループ2の非固定台車部品の部品種数は3(部品11、12、13)、サブグループ3の非固定台車部品の部品種数は3(部品14、15、16)である。
【0013】
なお、固定台車とは、同一メイングループに属する基板種を生産する間において搭載機に固定的に設置しておく台車である。換言すれば、固定台車は、メイングループが変わるのに応じて交換する台車である。あるいは、メイングループとは、固定台車を交換せずに生産される基板種のグループである。
【0014】
また、非固定台車とは、同一メイングループに属する基板種を生産する間であっても異なるサブグループに属する基板種を生産するために交換される台車である。換言すれば、非固定台車は、サブグループが変わるのに応じて交換する台車である。あるいは、サブグループとは、固定台車も非固定台車も交換せずに生産されるグループである。
【0015】
図25(B)は、サブグループ1(基板種A、B、C)、サブグループ2(基板種D)、サブグループ3(基板種E)を生産する順序等を示している。図25(B)に示すように、1番目に生産するサブグループはサブグループ3(基板種E)、2番目に生産するサブグループはサブグループ1(基板種A、B、C)、3番目に生産するサブグループはサブグループ2(基板種D)である。なお、上述の順序は、1番目に生産するサブグループ(基板種)の外段取りを開始してから3番目に生産するサブグループ(基板種)の生産が完了する迄の時間が最小になるように決定している。
【0016】
1番目のサブグループ3の基板種Eを生産するために、固定台車と、サブグループ3の非固定台車を準備する。固定台車の部品種数は5(部品1、2、3、4、7)、1部品の作業時間は800秒であるため、固定台車の外段取り時間、は約1.1時間(5×800÷3600)である。サブグループ3(基板種E)の非固定台車の部品種数は3(部品14、15、16)、1部品の作業時間は800秒であるため、サブグループ3の非固定台車の外段取り時間は、約0.7時間(3×800÷3600)である。
【0017】
2番目のサブグループの基板種A、B、Cを生産するために、サブグループ1の非固定台車を準備する。サブグループ1(基板種A、B、C)の非固定台車の部品種数は5(部品5、6、8、9、10)、1部品の作業時間は800秒であるため、サブグループ1の非固定台車の外段取り時間は、約1.1時間(5×800÷3600)である。
【0018】
3番目のサブグループ2の基板種Dを生産するために、サブグループ2の非固定台車を準備する。サブグループ2(基板種D)の非固定台車の部品種数は3(部品11、12、13)、1部品の作業時間は800秒であるため、サブグループ2の非固定台車の外段取り時間は、約0.7時間(3×800÷3600)である。
【0019】
図26は、図25(B)に示した内容を模式化したタイムチャートである。図26に示すように、基板種A~E全体の生産として、6.4時間を要し、生産途中に0.1時間の外段取り待ち時間が発生している。
【0020】
この発明は、上記課題を解決する基板種グループ化装置、基板種グループ化方法及びプログラムの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の一態様である基板種グループ化装置は、台車に設置した部品を表面実装して生産される基板種毎の生産時間と、表面実装する部品の種類を示した基板種毎の部品種情報と、台車に一度に設置可能な最大設置部品種数と、を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて基板種をメイングループにグループ化するメイングループ化部と、前記取得部によって取得された前記生産時間と前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて前記メイングループ化部によってグループ化されたメイングループをサブグループにグループ化するサブグループ化部と、を備える。
【0022】
本発明の一態様である基板種グループ化方法は、台車に設置した部品を表面実装して生産される基板種毎の生産時間と、表面実装する部品の種類を示した基板種毎の部品種情報と、台車に一度に設置可能な最大設置部品種数と、を取得する取得ステップと、前記取得ステップによって取得された前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて基板種をメイングループにグループ化するメイングループ化ステップと、前記取得ステップによって取得された前記生産時間と前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて前記メイングループ化ステップによってグループ化されたメイングループをサブグループにグループ化するサブグループ化ステップと、を有する。
【0023】
本発明の一態様であるプログラムは、コンピュータを、台車に設置した部品を表面実装して生産される基板種毎の生産時間と、表面実装する部品の種類を示した基板種毎の部品種情報と、台車に一度に設置可能な最大設置部品種数と、を取得する取得手段、前記取得手段によって取得された前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて基板種をメイングループにグループ化するメイングループ化手段、前記取得手段によって取得された前記生産時間と前記部品種情報と前記最大設置部品種数とに基づいて前記メイングループ化手段によってグループ化されたメイングループをサブグループにグループ化するサブグループ化手段、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、基板種の生産を効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態に係る基板種グループ化装置の最小構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る基板種グループ化装置のブロック図である。
図3】基板種グループ化装置の動作例を示すフローチャートである。
図4】基板種グループ化装置の動作例を示すフローチャートである。
図5】基板種グループ化装置の動作例を示すフローチャートである。
図6】基板種グループ化装置の動作例を示すフローチャートである。
図7】基板種グループ化装置の動作例を示すフローチャートである。
図8】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図9】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図10】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図11】基板種グループ化装置の動作例を示すフローチャートである。
図12】基板種グループ化装置の動作例を示すフローチャートである。
図13】基板種グループ化装置の動作例を示すフローチャートである。
図14】基板種グループ化装置の動作例を示すフローチャートである。
図15】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図16】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図17】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図18】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図19】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図20】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図21】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図22】基板種グループ化装置の動作を説明するための説明図である。
図23】関連技術を説明するための説明図である。
図24】関連技術を説明するための説明図である。
図25】関連技術を説明するための説明図である。
図26】関連技術を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施形態に係るについて図1図22を参照して説明する。
本発明の一実施形態に係る基板種グループ化装置10は、SMT工程の搭載機において表面実装される複数の基板種(台車に設置した部品を表面実装して生産される基板種)をグループ化する装置である。基板種グループ化装置10は、CPU等の演算部(情報処理部)を備える装置(例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等)であってもよいし、搭載機の一部として構成されてもよい。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係る基板種グループ化装置10の最小構成を示す図である。基板種グループ化装置10は、図1に示すように、取得部11とグループ化部12とを備える。グループ化部12は、メイングループ決定部12Aとサブグループ決定部12Bとを備える。
【0028】
取得部11は、外部から種々の情報を取得する。取得部11による情報の取得態様は特に限定しない。例えば、取得部11は、当該基板種グループ化装置10の操作者の入力操作を受け付けて情報を取得してもよい。取得部11は、当該基板種グループ化装置10に挿入等された記憶媒体に記憶されている情報を読み取って情報を取得してもよい。取得部11は、他の装置等から送信された情報を受信して情報を取得してもよい。
【0029】
例えば、取得部11は、台車に設置した部品を表面実装して生産される基板種毎の生産時間を取得する。基板種毎の生産時間とは、例えば、基板種Aの生産時間「1.5(時間)」、基板種Bの生産時間「1.0(時間)」等である。
【0030】
また、取得部11は、表面実装する部品の種類を示した基板種毎の部品種情報を取得する。基板種毎の部品種情報とは、例えば、基板種Aの使用部品「部品1、2、3、4、5、6、7」、基板種Bの使用部品「部品1、2、3、4、7、8」等である。
【0031】
また、取得部11は、搭載機に設置可能な台車数、台車に一度に設置可能な部品種数、1部品の台車からの取外時間、1部品の台車への取付時間を取得する。
【0032】
また、取得部11は、グループ(サブグループ)化の決定する際に参照する部品上限オフセットを取得する。部品上限オフセットは、注目する部品種数と、平均非固定台車部品種数(後述)との大小の比較において平均非固定台車部品種数側に加算するオフセット値である(図12図14)。換言すれば、部品上限オフセットは、部品種数に関する制約条件としての上限値(平均非固定台車部品種数)を補正(増加)する補正値である。
【0033】
また、取得部11は、グループ(サブグループ)化の決定する際に参照する時間上限オフセットを取得する。時間上限オフセットは、注目する生産時間と、平均生産時間(後述)との大小の比較において平均生産時間側に加算するオフセット値である(図12図14)。換言すれば、時間上限オフセットは、生産時間に関する制約条件としての上限値(平均生産時間)を補正(増加)する補正値である。
【0034】
上記オフセット値(部品上限オフセット、時間上限オフセット)は、グループ(サブグループ)を決定する際の制約条件に関する値(制約条件の厳しさ(緩さ)を調整する値)であるが、制約条件を構成するもの(制約条件の一部)であると捉えてもよいし、制約条件の外側のものであると捉えてもよい。
【0035】
グループ化部12は、取得部11によって取得された情報(基板種毎の生産時間、基板種毎の部品種情報等)に基づいて基板種をグループ化する。メイングループ決定部12Aは、複数の基板種を1以上のメイングループ(固定台車を交換せずに生産される基板種のグループ)にグループ化する。サブグループ決定部12Bは、複数の基板種(同一メイングループ内の基板種)を1以上のサブグループ(固定台車も非固定台車も交換せずに生産される基板種のグループ)にグループ化する。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態に係る基板種グループ化装置10のブロック図である。基板種グループ化装置10は、図2に示すように、取得部11、グループ化部12に加えて生産順決定部13、出力部14を備えてもよい。生産順決定部13は、グループ化部12によってグループ化された基板種の生産順を決定する。出力部14は、グループ化部12によるグループ化の結果を出力する。また、出力部14は、グループ化部12によるグループ化の結果に代えてまたは加えて、生産順決定部13による決定の結果(生産順)を出力してもよい。なお、出力部14による結果の出力態様は特に限定しない。例えば、出力部14は、当該基板種グループ化装置10の操作者に上記結果を表示してもよいし、当該基板種グループ化装置10に挿入等された記憶媒体に上記結果を書き込んでもよいし、他の装置に上記結果を送信してもよい。
【0037】
続いて、基板種グループ化装置10のメイングループの決定に関する動作を説明する。図3図7は、基板種グループ化装置10の動作例を示すフローチャートである。具体的には、図3図7のフローチャートは、メイングループの決定に関する動作例を示している。
【0038】
図4のフローチャートは、図3のフローチャートの続きである。具体的には、図4のフローチャートは、図3のステップS5(YES)に続くフローチャートである。図5のフローチャートは、図3のフローチャートの続きである。具体的には、図5のフローチャートは、図3のステップS5(NO)に続くフローチャートである。図6及び図7のフローチャートは、図3のグループ化更新処理(ステップS100)の内容を示している。図7のフローチャートは、図6のフローチャートのステップS106に続くフローチャートである。
【0039】
なお、図3のフローチャートの開始時において、取得部11は、基板種毎の生産時間、基板種毎の部品種情報、搭載機に設置可能な台車数、台車に一度に設置可能な部品種数、1部品の台車からの取外時間、1部品の台車への取付時間を既に取得しているものとする。
【0040】
図3のフローチャート)
基板種グループ化装置10(具体的にはメイングループ決定部12A。以下、図3図7のフローチャートにおいて同様)は、実装する基板種の中で部品種数が最多の基板種を親基板種候補とし、残りの基板種を子基板種とする(ステップS1)。続いて、基板種グループ化装置10は、子基板種をグループ化未了とする(ステップS2)。
【0041】
基板種グループ化装置10は、グループ化未了の子基板種の中で部品種数が最多の基板種を選択する(ステップS3)。続いて、基板種グループ化装置10は、ステップS3で選択した子基板種と部品共通度が最も高い親基板種候補を選択する(ステップS4)。続いて、基板種グループ化装置10は、グループ更新処理(後述)を実行する(ステップS100)。続いて、基板種グループ化装置10は、グループ更新処理が正常終了したかを判断する(ステップS5)。
【0042】
グループ更新が正常終了した場合(ステップS5(YES))、図4のステップS6に進む。グループ更新が正常終了していない場合(ステップS5(NO))、図5のステップS11に進む。
【0043】
図4のフローチャート)
基板種グループ化装置10は、ステップS3で選択した子基板種を、ステップS4で選択した親基板種候補にグループ化する(ステップS6)。続いて、基板種グループ化装置10は、グループ化した子基板種をグループ化済とする(ステップS7)。続いて、基板種グループ化装置10は、グループ化未了の子基板種が残っているかを判断する(ステップS8)。
【0044】
グループ化未了の子基板種が残っている場合(ステップS8(YES))、基板種グループ化装置10は、一時的に親基板種候補から除外している基板種があれば親基板種候補に戻し(ステップS10)、図3のステップS3に戻る。グループ化未了の子基板種が残っていない場合(ステップS8(NO))、基板種グループ化装置10は、グループ化されている夫々をメイングループとし(ステップS9)、処理を終了する。
【0045】
図5のフローチャート)
基板種グループ化装置10は、ステップS4で選択した親基板種候補を親基板種候補から一時的に除外する(ステップS11)。続いて、基板種グループ化装置10は、親基板種候補が残っているかを判断する(ステップS12)。
【0046】
親基板種候補が残っている場合(ステップS12(YES))、図3のステップS3に戻る。親基板種候補が残っていない場合(ステップS12(NO))、基板種グループ化装置10は、グループ化済の子基板種があればグループから除外しグループ化未了とし(ステップS13)、グループ化未了の子基板種の中で部品種数が最多の基板種を親基板種候補として追加し(ステップS14)、一時的に親基板種候補から除外している基板種を親基板種候補に戻し(ステップS15)、図3のステップS3に戻る。
【0047】
図6のフローチャート)
基板種グループ化装置10は、図3のステップS100のグループ更新処理として、ステップS3で選択した子基板種の部品と、ステップS4で選択した親基板種候補の部品と、ステップS4で選択した親基板種候補にグループ化されている1以上の子基板種があれば夫々の子基板種の部品のうち、2以上の基板種に共通する部品(共通部品)を抽出する(ステップS101)。続いて、基板種グループ化装置10は、ステップS101で抽出した共通部品の部品種数が固定台車の最大設置部品種数以下であるかを判断する(ステップS102)。
【0048】
最大設置部品種数以下である場合(ステップS102(YES))、基板種グループ化装置10は、ステップS101で抽出した共通部品を固定台車に割り当て(ステップS103)、ステップS106に進む。
【0049】
最大設置部品種数以下でない場合(ステップS102(NO))、基板種グループ化装置10は、ステップS101で抽出した共通部品の夫々が、ステップS3で選択した子基板種、ステップS4で選択した親基板種候補、ステップS4で選択した親基板種候補にグループ化されている1以上の子基板種があれば夫々の子基板種において、使用されている基板種数をカウントし(ステップS104)、ステップS101で抽出した共通部品を、カウント数が多い順に固定台車に割り当て(ステップS105)、ステップS106に進む。
【0050】
ステップS103又はステップS105に続いて、基板種グループ化装置10は、ステップS3で選択した子基板種、ステップS4で選択した親基板種候補、ステップS4で選択した親基板種候補にグループ化されている1以上の子基板種があれば夫々の子基板種を、グループ化更新確認未了とし(ステップS106)、図7のステップS107に進む。
【0051】
図7のフローチャート)
基板種グループ化装置10は、グループ化更新確認未了の基板種を1つ選択する(ステップS107)。続いて、基板種グループ化装置10は、ステップS107で選択したグループ化更新確認未了の基板種における、固定台車に割り当てなかった部品(非固定台車部品)の部品種数をカウントする(ステップS108)。続いて、基板種グループ化装置10は、非固定台車部品の部品種数が非固定台車の最大設置部品種数以下であるかを判断する(ステップS109)。
【0052】
非固定台車部品の部品種数が非固定台車の最大設置部品種数以下である場合(ステップS109(YES)、基板種グループ化装置10は、ステップS107で選択したグループ化更新確認未了の基板種をグループ更新確認完了とする(ステップS110)。続いて、基板種グループ化装置10は、グループ化更新確認未了の基板種が残っているかを判断する(ステップS111)。グループ化更新確認未了の基板種が残っている場合(ステップS111(YES))、ステップS107に戻る。グループ化更新確認未了の基板種が残っていない場合(ステップS111(NO))、基板種グループ化装置10は、当該グループ更新処理を正常終了する(ステップS112)。
【0053】
非固定台車部品の部品種数が非固定台車の最大設置部品種数以下でない場合(ステップS109(NO)、基板種グループ化装置10は、当該グループ更新処理を異常終了する(ステップS113)。
【0054】
図3図7のフローチャートによれば、最初に親基板種候補を1種決定し(ステップS1)、親基板種候補以外の基板種(子基板種)の全てを当該1種の親基板種候補にグループ化したと仮定した場合に各基板種において固定台車に割り当てない部品(非固定台車部品)について非固定台車に設置可能であれば(ステップS5(YES)、ステップS8(YES)等)、メイングループを1つに決定し、処理は完了する。一方、少なくとも1つの基板種において非固定台車部品が非固定台車に設置可能でなければ(ステップS5(NO))、親基板種候補を2種とし(ステップS14、S15)、子基板種の全てを当該2種のどちらかの親基板種候補にグループ化したと仮定した場合に各基板種の非固定台車部品について非固定台車に設置可能であれば(ステップS5(YES)、ステップS8(YES)等)、メイングループを2つに決定し、処理は完了する。更に、親基板種候補が2種でも、少なくとも1つの基板種において非固定台車部品が非固定台車に設置可能でなければ(ステップS5(NO))、親基板種候補を3種とし(ステップS14、S15)、同様に親基板種を増やし、メイングループの数を増やしていく。つまり、基板種グループ化装置10は、制約(例えば、ステップS109の条件)を満たすか否かをメイングループの数を1種から順次増やして確認し、制約を満たす最小のメイングループ数によるグループ化を図っている。
【0055】
続いて、具体例を用いて、図3図7のフローチャートの動作(メイングループを決定する動作)を補足的に説明する。図8図10は、基板種グループ化装置10の動作(図3図7のフローチャートの動作)を説明するための説明図である。
【0056】
図8(A)に示すように、5種類の基板種(基板種A、B、C、D、E)があるものとする。基板種Aの部品種数は7(部品1-部品7)であるものとする。基板種Bの部品種数は6(部品1-部品4、部品7、部品8)であるものとする。基板種Cの部品種数は6(部品1、部品2、部品5、部品6、部品9、部品10)であるものとする。基板種Dの部品種数は7(部品1-部品4、部品11-部品13)であるものとする。基板種Eの部品種数は5(部品1、部品2、部品14-部品16)であるものとする。基板種Aの生産時間は1.5時間であるものとする。基板種Bの生産時間は1.0時間であるものとする。基板種Cの生産時間は0.5時間であるものとする。基板種Dの生産時間は0.5時間であるものとする。基板種Eの生産時間は1.0時間であるものとする。搭載機に設置可能な台車数は2台、台車1台に設置可能な部品種数は5であるものとする。1部品の台車からの取外時間は200秒、1部品の台車への取付時間は600秒である。作業者は、1名であるものとする。なお、上記の具体例(条件)は、関連技術を説明した際の具体例(図23(A)参照)と同様である。
【0057】
[親基板種候補=1種(基板種A)]
ステップS1:実装する基板種(基板種A、基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)の中で部品種数が最多の基板種(基板種A)を親基板種候補とし、残りの基板種(基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)を子基板種とする。なお、基板種Aと基板種Dは、部品種数が同数(7)であるため、どちらを選択してもよい。ここでは基板種Aを選択している。
ステップS2:子基板種(基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)をグループ化未了とする。
ステップS3:グループ化未了の子基板種(基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)の中で部品種数が最多の基板種(基板種D)を選択する。
ステップS4:親基板種候補は、基板種Aのみであるため、基板種Dと部品共通度が最も高い親基板種候補として基板種Aを選択する。
【0058】
(グループ更新処理/基板種A・基板種D)
ステップS101:基板種Dの部品(部品1-部品4、部品11-部品13)、基板種Aの部品(部品1-部品7)のうち、2以上の基板種に共通する共通部品(部品1-部品4)を抽出する。
ステップS102(YES):共通部品の部品種数(4)≦固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS103:共通部品(部品1-部品4)を固定台車に割り当てる。
ステップS106:基板種D、基板種Aを、グループ化更新確認未了とする。
ステップS107:例えば、基板種Aを選択する。
ステップS108:基板種Aにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品5-部品7)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Aを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(YES):グループ化更新確認未了の基板種(基板種D)が残っている。
ステップS107:基板種Dを選択する。
ステップS108:基板種Dにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品11-部品13)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Dを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(NO):グループ化更新確認未了の基板種は残っていない。
ステップS112:グループ更新は正常終了とする。
【0059】
ステップS5(YES):グループ更新は正常終了
ステップS6:図8(B)に示すように基板種Dを基板種Aにグループ化する。
ステップS7:グループ化した基板種Dをグループ化済とする。
ステップS8(YES):グループ化未了の子基板種(基板種B、基板種C、基板種E)が残っている。
【0060】
ステップS3:グループ化未了の子基板種(基板種B、基板種C、基板種E)の中で部品種数が最多の基板種(基板種B)を選択する。なお、基板種Bと基板種Cは、部品種数が同一(6)であるため、どちらを選択してもよいが、ここでは基板種Bを選択する。
ステップS4:親基板種候補は、基板種Aのみであるため、基板種Bと部品共通度が最も高い親基板種候補として基板種Aを選択する。
【0061】
(グループ更新処理/基板種A・基板種B・基板種D)
ステップS101:基板種Bの部品(部品1-部品4、部品7、部品8)、基板種Aの部品(部品1-部品7)、基板種Dの部品種(部品1-部品4、部品11-部品13)のうち、2以上の基板種に共通する共通部品(部品1-部品4、部品7)を抽出する。
ステップS102(YES):共通部品の部品種数(5)≦固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS103:共通部品(部品1-部品5)を固定台車に割り当てる。
ステップS106:基板種B、基板種A、基板種Dを、グループ化更新確認未了とする。
ステップS107:例えば、基板種Aを選択する。
ステップS108:基板種Aにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品5、部品6)の部品種数をカウント(2)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(2)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Aを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(YES):グループ化更新確認未了の基板種(基板種B、基板種D)が残っている。
ステップS107:例えば、基板種Bを選択する。
ステップS108:基板種Bにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品8)の部品種数をカウント(1)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(1)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Bを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(YES):グループ化更新確認未了の基板種(基板種D)が残っている。
ステップS107:基板種Dを選択する。
ステップS108:基板種Dにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品11-13)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Dを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(NO):グループ化更新確認未了の基板種は残っていない。
ステップS112:グループ更新は正常終了とする。
【0062】
ステップS5(YES):グループ更新は正常終了
ステップS6:図9(A)に示すように基板種Bを基板種Aにグループ化する。
ステップS7:グループ化した基板種Bをグループ化済とする。
ステップS8(YES):グループ化未了の子基板種(基板種C、基板種E)が残っている。
【0063】
ステップS3:グループ化未了の子基板種(基板種C、基板種E)の中で部品種数が最多の基板種(基板種C)を選択する。
ステップS4:親基板種候補は、基板種Aのみであるため、基板種Cと部品共通度が最も高い親基板種候補として基板種Aを選択する。
【0064】
(グループ更新処理/基板種A・基板種B・基板種C・基板種D)
ステップS101:基板種Cの部品(部品1、部品2、部品5、部品6、部品9、部品10)、基板種Aの部品(部品1-部品7)、基板種Dの部品種(部品1-部品4、部品11-部品13)、基板種Bの部品(部品1-部品4、部品7、部品8)のうち、2以上の基板種に共通する共通部品(部品1-部品7)を抽出する。
ステップS102(NO):共通部品の部品種数(7)>固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS104:以下の通り基板種数を算出する。
部品1:基板種数は4(基板種A、B、C、D)
部品2:基板種数は4(基板種A、B、C、D)
部品3:基板種数は3(基板種A、B、D)
部品4:基板種数は3(基板種A、B、D)
部品5:基板種数は2(基板種A、C)
部品6:基板種数は2(基板種A、C)
部品7:基板種数は2(基板種A、B)
ステップS105:部品1-部品5を固定台車に割り当てる。なお、部品5、部品6、部品7は、使用されている基板種数が同一(2)であるため、どれを割り当ててもよいが、ここでは部品5を割り当てている。
ステップS106:基板種C、基板種A、基板種D、基板種Bを、グループ化更新確認未了とする。
ステップS107:例えば、基板種Aを選択する。
ステップS108:基板種Aにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品6、部品7)の部品種数をカウント(2)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(2)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Aを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(YES):グループ化更新確認未了の基板種(基板種C、基板種D、基板種B)が残っている。
ステップS107:例えば、基板種Bを選択する。
ステップS108:基板種Bにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品7、部品8)の部品種数をカウント(2)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(2)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Bを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(YES):グループ化更新確認未了の基板種(基板種C、基板種D)が残っている。
ステップS107:例えば、基板種Cを選択する。
S108:基板種Cにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品6、部品9、部品10)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Cを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(YES):グループ化更新確認未了の基板種(基板種D)が残っている。
ステップS107:基板種Dを選択する。
ステップS108:基板種Dにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品11-部品13)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Dを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(NO):グループ化更新確認未了の基板種は残っていない。
ステップS112:グループ更新は正常終了とする。
【0065】
ステップS5(YES):グループ更新は正常終了
ステップS6:図9(B)に示すように基板種Cを基板種Aにグループ化する。
ステップS7:グループ化した基板種Cをグループ化済とする。
ステップS8(YES):グループ化未了の子基板種(基板種E)が残っている。
【0066】
ステップS3:グループ化未了の子基板種は、基板種Eのみであるため、部品種数が最多の基板種として基板種Eを選択する。
ステップS4:親基板種候補は、基板種Aのみであるため、基板種Eと部品共通度が最も高い親基板種候補として基板種Aを選択する。
【0067】
(グループ更新処理/基板種A・基板種B・基板種C・基板種D・基板種E)
ステップS101:基板種Eの部品(部品1、部品2、部品14、部品15、部品16)、基板種Aの部品(部品1-部品7)、基板種Dの部品種(部品1-部品4、部品11-部品13)、基板種Bの部品(部品1-部品4、部品7、部品8)、基板種Cの部品(部品1、部品2、部品5、部品6、部品9、部品10)のうち、2以上の基板種に共通する共通部品(部品1-部品7)を抽出する。
ステップS102(NO):共通部品の部品種数(7)>固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS104:以下の通り基板種数を算出する。
部品1:基板種数は5(基板種A、B、C、D、E)
部品2:基板種数は5(基板種A、B、C、D、E)
部品3:基板種数は3(基板種A、B、D)
部品4:基板種数は3(基板種A、B、D)
部品5:基板種数は2(基板種A、C)
部品6:基板種数は2(基板種A、C)
部品7:基板種数は2(基板種A、B)
ステップS105:部品1-部品5を固定台車に割り当てる。なお、部品5、部品6、部品7は、使用されている基板種数が同一(2)であるため、どれを割り当ててもよいが、ここでは部品5を割り当てている。
ステップS106:基板種E、基板種A、基板種D、基板種B、基板種Cを、グループ化更新確認未了とする。
ステップS107:例えば、基板種Aを選択する。
ステップS108:基板種Aにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品6、部品7)の部品種数をカウント(2)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(2)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Aを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(YES):グループ化更新確認未了の基板種(基板種E、基板種D、基板種B、基板種C)が残っている。
ステップS107:例えば、基板種Bを選択する。
ステップS108:基板種Bにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品7、部品8)の部品種数をカウント(2)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(2)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Bを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(YES):グループ化更新確認未了の基板種(基板種E、基板種D、基板種C)が残っている。
ステップS107:例えば、基板種Cを選択する。
ステップS108:基板種Cにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品6、部品9、部品10)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Cを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(YES):グループ化更新確認未了の基板種(基板種E、基板種D)が残っている。
ステップS107:例えば、基板種Dを選択する。
ステップS108:基板種Dにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品11-部品13)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Dを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(YES):グループ化更新確認未了の基板種(基板種E)が残っている。
ステップS107:基板種Eを選択する。
ステップS108:基板種Eにおける、固定台車に割り当てなかった非固定台車部品(部品14-部品16)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS109(YES):非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS110:基板種Eを、グループ更新確認完了とする。
ステップS111(NO):グループ化更新確認未了の基板種は残っていない。
ステップS112:グループ更新は正常終了とする。
【0068】
ステップS5(YES):グループ更新は正常終了
ステップS6:図10(A)に示すように基板種Eを基板種Aにグループ化する。
ステップS7:グループ化した基板種Eをグループ化済とする。
ステップS8(NO):グループ化未了の子基板種は残っていない。
ステップS9:図10(B)に示すように1つのメイングループにグループ化する。図3図7のフローチャートは終了する。
【0069】
続いて、基板種グループ化装置10のサブグループの決定に関する動作を説明する。図11図14は、基板種グループ化装置10の動作例を示すフローチャートである。具体的には、図11図14のフローチャートは、サブグループの決定に関する動作例を示している。基板種グループ化装置10は、メイングループを決定した後にサブグループを決定する。つまり、基板種グループ化装置10は、図3図7のフローチャートに続いて図11図14のフローチャートに従って動作する。
【0070】
図12のフローチャートは、図11のフローチャートの続きである。具体的には、図12のフローチャートは、図11のステップS38に続くフローチャートである。図13のフローチャートは、図12のフローチャートの続きである。具体的には、図13のフローチャートは、図12のステップS42(YES)又は図12のステップS44(NO)に続くフローチャートである。図14のフローチャートは、図13の個別サブグループ化処理(ステップS200)の内容を示している。
【0071】
なお、基板種グループ化装置10は、メイングループ毎にサブグループを決定する。例えば、基板種グループ化装置10は、図3図7のフローチャートに従って1つのメイングループを決定した場合には、当該1つのメイングループについて図11図14のフローチャートに従ってサブグループを決定するが、図3図7のフローチャートに従って複数のメイングループを決定した場合には、夫々のメイングループについて図11図14のフローチャートに従ってサブグループを決定する。
【0072】
なお、図11のフローチャートの開始時において、取得部11は、基板種毎の生産時間、基板種毎の部品種情報、搭載機に設置可能な台車数、台車に一度に設置可能な部品種数、1部品の台車からの取外時間、1部品の台車への取付時間に加え、部品上限オフセット、時間上限オフセットを既に取得しているものとする。
【0073】
図11のフローチャート)
基板種グループ化装置10(具体的にはサブグループ決定部12B。以下、図11図14のフローチャートにおいて同様)は、メイングループにグループ化されている基板種の平均生産時間を算出する(ステップS31)。続いて、基板種グループ化装置10は、メイングループにグループ化されている夫々の基板種から、固定台車へ割り当てる部品(固定台車部品)を除外する(ステップS32)。以下、サブグループの決定では、固定台車部品以外の部品(非固定台車部品)に注目する。
【0074】
続いて、基板種グループ化装置10は、メイングループにグループ化されている基板種の平均非固定台車部品種数を算出する(ステップS33)。続いて、基板種グループ化装置10は、メイングループにグループ化されている基板種の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種を親基板種候補とし、残りの基板種を子基板種とする(ステップS34)。続いて、基板種グループ化装置10は、子基板種をグループ化未了とする(ステップS35)
【0075】
基板種グループ化装置10は、グループ化未了の子基板種の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種を選択する(ステップS36)。続いて、基板種グループ化装置10は、ステップS36で選択した選択した子基板種と非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補を選択する(ステップS37)。続いて、基板種グループ化装置10は、ステップS36で選択した子基板種と、ステップS37で選択した親基板種候補と、ステップS37で選択した親基板種候補にグループ化されている1以上の子基板種があれば夫々の子基板種の非固定台車部品の部品種数をカウントする(ステップS38)。
【0076】
図12のフローチャート)
基板種グループ化装置10は、ステップS38でカウントした部品種数が非固定台車の最大設置部品種数以下であるかを判断する(ステップS39)。部品種数が非固定台車の最大設置部品種数以下である場合(ステップS39(YES))、基板種グループ化装置10は、ステップS38でカウントした部品種数が平均非固定台車部品種数に部品上限オフセットを加えた値以下であるかを判断する(ステップS40)。部品種数が平均非固定台車部品種数に部品上限オフセットを加えた値以下である場合(ステップS40(YES)、基板種グループ化装置10は、ステップS36で選択した子基板種の生産時間と、ステップS37で選択した親基板種候補の生産時間と、ステップS37で選択した親基板種候補にグループ化されている1以上の子基板種があれば夫々の子基板種の生産時間と、を合計した合計生産時間を算出し(ステップS41)、算出した合計生産時間が平均生産時間に時間上限オフセットを加えた値以下であるかを判断する(ステップS42)。
【0077】
合計生産時間が平均生産時間に時間上限オフセットを加えた値以下である場合(ステップS42(YES))、図13のステップS45に進む。
【0078】
一方、部品種数が非固定台車の最大設置部品種数以下でない場合(ステップS39(NO))、又は、部品種数が平均非固定台車部品種数に部品上限オフセットを加えた値以下でない場合(ステップS40(NO))、又は、合計生産時間が平均生産時間に時間上限オフセットを加えた値以下でない場合(ステップS42(NO))、基板種グループ化装置10は、ステップS37で選択した親基板種候補を親基板種候補から一時的に除外し(ステップS43)、親基板種候補が残っているかを判断する(ステップS44)。親基板種候補が残っている場合(ステップS44(YES))、図11のステップS36に戻る。親基板種候補が残っていない場合(ステップS44(NO))、図13のステップS48に進む。
【0079】
図13のフローチャート)
図12のステップS42(YES)に続いて、基板種グループ化装置10は、ステップS36で選択した子基板種を、ステップS37で選択した親基板種候補にグループ化する(ステップS45)。続いて、基板種グループ化装置10は、グループ化した子基板種をグループ化済とする(ステップS46)。続いて、基板種グループ化装置10は、グループ化未了の子基板種が残っているかを判断する(ステップS47)。
【0080】
グループ化未了の子基板種が残っていない場合(ステップS47(NO))、基板種グループ化装置10は、グループ化されている夫々をサブグループとし(ステップS50)、処理を終了する。グループ化未了の子基板種が残っている場合(ステップS47(YES))、後述するステップS51に進む。
【0081】
図12のステップS44(NO)に続いて、基板種グループ化装置10は、グループ化済の子基板種があれば、グループから除外しグループ化未了とする(ステップS48)。続いて、基板種グループ化装置10は、グループ化未了の子基板種の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種を親基板種候補として追加し(ステップS49)、ステップS51に進む。
【0082】
ステップS47(YES)、又は、ステップS49に続いて、基板種グループ化装置10は、一時的に親基板種候補から除外している基板種があれば親基板種候補に戻し(ステップS51)、グループ化未了の子基板種は残っているかを判断する(ステップS52)。グループ化未了の子基板種が残っている場合(ステップS52(YES))、図11のステップS36に戻る。
【0083】
グループ化未了の子基板種が残っていない場合(ステップS52(NO))、基板種グループ化装置10は、個別サブグループ化処理(後述)を実行する(ステップS200)。続いて、基板種グループ化装置10は、個別サブグループ化処理が正常終了したかを判断する(ステップS53)。個別サブグループ化処理が正常終了した場合(ステップS53(YES))、処理を終了する。個別サブグループ化処理が正常終了していない場合(ステップS53(NO))、グループ化の失敗を通知し(ステップS54)、処理を終了する。
【0084】
図14のフローチャート)
基板種グループ化装置10は、図13のステップS200の個別サブグループ化処理として、親基板種候補をサブグループ化確認未了とする(ステップS201)。続いて、基板種グループ化装置10は、サブグループ化確認未了の親基板種候補のいずれか1つ選択し(ステップS202)、選択した親基板種候補の非固定台車部品の部品種数をカウントする(ステップS203)。
【0085】
基板種グループ化装置10は、ステップS203でカウントした部品種数が非固定台車の最大設置部品種数以下であるかを判断する(ステップS204)。部品種数が非固定台車の最大設置部品種数以下である場合(ステップS204(YES))、基板種グループ化装置10は、ステップS203でカウントした部品種数が平均非固定台車部品種数に部品上限オフセットを加えた値以下であるかを判断する(ステップS205)。部品種数が平均非固定台車部品種数に部品上限オフセットを加えた値以下である場合(ステップS205(YES))、基板種グループ化装置10は、ステップS202で選択した親基板種候補の生産時間が平均生産時間に時間上限オフセットを加えた値以下であるかを判断する(ステップS206)。
【0086】
生産時間が平均生産時間に時間上限オフセットを加えた値以下である場合(ステップS206(YES))、ステップS202で選択した親基板種候補をサブグループとし、サブグループ化確認完了とする(ステップS207)。続いて、基板種グループ化装置10は、サブグループ化確認未了の親基板種候補が残っているかを判断する(ステップS208)。サブグループ化確認未了の親基板種候補が残っている場合(ステップS208(YES))、ステップS202に戻る。サブグループ化確認未了の親基板種候補が残っていない場合(ステップS208(NO))、基板種グループ化装置10は、当該個別サブグループ化処理を正常終了する(ステップS209)。
【0087】
一方、部品種数が非固定台車の最大設置部品種数以下でない場合(ステップS204(NO))、又は、部品種数が平均非固定台車部品種数に部品上限オフセットを加えた値以下でない場合(ステップS205(NO))、又は、部品種数が平均非固定台車部品種数に部品上限オフセットを加えた値以下でない場合(ステップS205(NO))、基板種グループ化装置10は、当該個別サブグループ化処理を異常終了する(ステップS210)。
【0088】
図11図14のフローチャートによれば、サブグループを決定する場合も、メイングループを決定する場合と同様、基板種グループ化装置10は、制約(例えば、ステップS109の条件)を満たすか否かをサブグループの数を1種から順次増やして確認し、制約を満たす最小のサブグループ数におけるグループ化を図っている。また、基板種グループ化装置10は、各基板種が夫々のサブグループにグループ化される場合(2以上の基板種からなるサブグループが1つも存在しない場合)にも、個別サブグループ化処理にて夫々が制約を満たすかを確認している。
【0089】
なお、個別サブグループ化が失敗(異常終了)するのは(図14のステップS210→図13のステップS54(NO)となるのは)、平均非固定台車部品種数に関する制約(ステップS205の条件)か、生産時間の平均生産時間に関する制約(ステップS206の条件)を満たしていない場合であると考えられる(設置可能台数に関する制約(ステップS204の条件)については先行するメイングループの決定時に確認済みである(ステップS109))。
【0090】
基板種グループ化装置10は、ステップS54の「グループ化の失敗を通知」として、失敗(異常)の理由(満たさなかった制約条件)を作業者に報知(表示等)し、制約条件の変更等を促してもよい。
【0091】
続いて、具体例を用いて、図11図14のフローチャートの動作(サブグループを決定する動作)を補足的に説明する。図15図19は、基板種グループ化装置10の動作(図11図14のフローチャートの動作)を説明するための説明図である。
【0092】
なお、図3図7のフローチャートの動作(メイングループを決定する動作)によって、図11図14のフローチャートの動作(サブグループを決定する動作)の開始時において、図10(B)に示すように1つのメイングループにグループ化されているものとする。
【0093】
[親基板種候補=1種(基板種C)]
ステップS31:メイングループにグループ化されている基板種(基板種A、基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)の平均生産時間を算出する。基板種Aの生産時間は1.5時間、基板種Bの生産時間は1.0時間、基板種Cの生産時間は0.5時間、基板種Dの生産時間は0.5時間、基板種Eの生産時間は1.0時間であるため、平均生産時間は、(1.5+1.0+0.5+0.5+1.0)/5=0.9時間である。
【0094】
ステップS32:メイングループにグループ化されている夫々の基板種(基板種A、基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)から、固定台車へ割り当てる固定台車部品を除外する。具体的には、メイングループにグループ化されている全部の基板種(基板種A、基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)の部品のうち、使用されている基板種数が多い順に固定台車へ割り当てる固定台車部品として除外する。つまり、部品1(使用されている基板種数は基板種A、B、C、Dの4)、部品2(使用されている基板種数は基板種A、B、C、Dの4)、部品3(使用されている基板種数は基板種A、B、Dの3)、部品4(使用されている基板種数は基板種A、B、Dの3)、部品2(使用されている基板種数は基板種A、Cの2)を固定台車部品として除外する。なお、部品5、部品6、部品7は、使用されている基板種数が同一(2)であるが、ここでは部品5を固定台車部品としている。以下、各基板種(基板種A、基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)において、固定台車部品以外の部品(非固定台車部品)に注目する。図15は、非固定台車部品、固定台車部品を示している。
【0095】
ステップS33:メイングループにグループ化されている基板種(基板種A、基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)の平均非固定台車部品種数を算出する。
基板種Aの非固定台車部品の部品種数:2(部品6、部品7)
基板種Bの非固定台車部品の部品種数:2(部品7、部品8)
基板種Cの非固定台車部品の部品種数:3(部品6、部品9、部品10)
基板種Dの非固定台車部品の部品種数:3(部品11、部品12、部品13)
基板種Eの非固定台車部品の部品種数:3(部品14、部品15、部品16)
平均固定台車部品種数は、(2+2+3+3+3)/5=2.6
【0096】
ステップS34:メイングループにグループ化されている基板種(基板種A、基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種(基板種C)を親基板種候補とし、残りの基板種(基板種A、基板種B、基板種D、基板種E)を子基板種とする。なお、基板種Cと基板種Dと基板種Eは、部品種数が同一(3)であるため、どれを選択してもよいが、ここでは基板種Cを選択する。
ステップS35:子基板種(基板種A、基板種B、基板種D、基板種E)をグループ化未了とする。
【0097】
ステップS36:グループ化未了の子基板種(基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種(基板種D)を選択する。なお、基板種Dと基板種Eは、部品種数が同一(3)であるため、どちらを選択してもよいが、ここでは基板種Dを選択する。
ステップS37:親基板種候補は、基板種Cのみであるため、基板種Dと非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補として基板種Cを選択する。
つまり、当該ステップS37の終了時において、図16(A)に示すように、子基板種として基板種Dが選択され、親基板種候補として基板種Cが選択されている。
【0098】
ステップS38:基板種D、基板種Cの非固定台車部品(部品6、部品9、部品10、部品11、部品12、部品13)の部品種数をカウント(6)する。
ステップS39(NO):非固定台車部品の部品種数(6)>非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS43:基板種Cを親基板種候補から一時的に除外する。
ステップS44(NO):親基板種候補は残っていない。
つまり、1つのサブグループとすることはできない。
【0099】
ステップS49:グループ化未了の子基板種(基板種A、基板種B、基板種D、基板種E)の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種(基板種D)を親基板種候補に追加する。なお、基板種Dと基板種Eは、部品種数が同一(3)であるため、どちらを追加してもよいが、ここでは基板種Dを追加する。
ステップS51:一時的に親基板種候補から除外している基板種Cを親基板種候補に戻す。
つまり、親基板種候補は、基板種C、基板種Dとなる。グループ化未了の子基板種は、基板種A、基板種B、基板種Eとなる。
ステップS52(YES):グループ化未了の子基板種(基板種A、基板種B、基板種E)が残っている。
【0100】
[親基板種候補=2種(基板種C、基板種D)]
ステップS36:グループ化未了の子基板種(基板種A、基板種B、基板種E)の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種(基板種E)を選択する。
ステップS37:基板種Eと非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補(基板種C)を選択する。
基板種Eと基板種Cの部品共通度は0/6
基板種Eと基板種Dの部品共通度は0/6
基板種Eと基板種Cの部品共通度と基板種Eと基板種Dの部品共通度は同一であるため、基板種Cと基板種Dのどちらを選択してもよいが、ここでは基板種Cを選択する。
つまり、当該ステップS37の終了時において、図16(B)に示すように、子基板種として基板種Eが選択され、親基板種候補として基板種Cが選択されている。
【0101】
ステップS38:基板種E、基板種Cの非固定台車部品(部品6、部品9、部品10、部品14、部品15、部品16)の部品種数をカウント(6)する。
ステップS39(NO):非固定台車部品の部品種数(6)>非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS43:基板種Cを親基板種候補から一時的に除外する。
ステップS44(YES):親基板種候補(基板種D)が残っている。
【0102】
ステップS36:グループ化未了の子基板種(基板種A、基板種B、基板種E)の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種(基板種E)を選択する。
ステップS37:親基板種候補は、基板種Dのみであるため(基板種Cは一時除外中)、基板種Eと非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補として基板種Dを選択する。
つまり、当該ステップS37の終了時において、図16(C)に示すように、子基板種として基板種Eが選択され、親基板種候補として基板種Dが選択されている。
【0103】
ステップS38:基板種E、基板種Dの非固定台車部品(部品11、部品12、部品13、部品14、部品15、部品16)の部品種数をカウント(6)する。
ステップS39(NO):非固定台車部品の部品種数(6)>非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS43:基板種Dを親基板種候補から一時的に除外する。
ステップS44(NO):親基板種候補は残っていない。
つまり、2つのサブグループとすることはできない。
【0104】
ステップS49:グループ化未了の子基板種(基板種A、基板種B、基板種E)の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種(基板種E)を親基板種候補に追加する。
ステップS51:一時的に親基板種候補から除外している基板種C、基板種Dを親基板種候補に戻す。
つまり、親基板種候補は、基板種C、基板種D、基板種Eとなる。グループ化未了の子基板種は、基板種A、基板種Bとなる。
ステップS52(YES):グループ化未了の子基板種(基板種A、基板種B)が残っている。
【0105】
[親基板種候補=3種(基板種C、基板種D、基板種E)]
ステップS36:グループ化未了の子基板種(基板種A、基板種B)の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種(基板種A)を選択する。なお、基板種Aと基板種Bは、部品種数が同一(2)であるため、どちらを選択してもよいが、ここでは基板種Aを選択する。
ステップS37:基板種Aと非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補(基板種C)を選択する。
基板種Aと基板種Cの部品共通度は1/4
基板種Aと基板種Dの部品共通度は0/5
基板種Aと基板種Eの部品共通度は0/5
つまり、当該ステップS37の終了時において、図17(A)に示すように、子基板種として基板種Aが選択され、親基板種候補として基板種Cが選択されている。
【0106】
ステップS38:基板種A、基板種Cの非固定台車部品(部品6、部品7、部品9、部品10)の部品種数をカウント(4)する。
ステップS39(YES):非固定台車部品の部品種数(4)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS40(NO):非固定台車部品の部品種数(4)>平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS43:基板種Cを親基板種候補から一時的に除外する。
ステップS44(YES):親基板種候補(基板種D、基板種E)が残っている。
【0107】
ステップS36:グループ化未了の子基板種(基板種A、基板種B)の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種(基板種A)を選択する。なお、基板種Aと基板種Bは、部品種数が同一(2)であるため、どちらを選択してもよいが、ここでは基板種Aを選択する。
ステップS37:基板種Aと非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補(基板種D)を選択する。
基板種Aと基板種Dの部品共通度は0/5
基板種Aと基板種Eの部品共通度は0/5
基板種Aと基板種Dの部品共通度と基板種Aと基板種Eの部品共通度は同一であるため、基板種Dと基板種Eのどちらを選択してもよいが、ここでは基板種Dを選択する。
つまり、当該ステップS37の終了時において、図17(B)に示すように、子基板種として基板種Aが選択され、親基板種候補として基板種Dが選択されている。
【0108】
ステップS38:基板種A、基板種Dの非固定台車部品(部品6、部品7、部品11、部品12、部品13)の部品種数をカウント(5)する。
ステップS39(YES):非固定台車部品の部品種数(5)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS40(NO):非固定台車部品の部品種数(5)>平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS43:基板種Dを親基板種候補から一時的に除外する。
ステップS44(YES):親基板種候補(基板種E)が残っている。
【0109】
ステップS36:グループ化未了の子基板種(基板種A、基板種B)の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種(基板種A)を選択する。なお、基板種Aと基板種Bは、部品種数が同一(2)であるため、どちらを選択してもよいが、ここでは基板種Aを選択する。
ステップS37:親基板種候補は、基板種Eのみであるため(基板種C、基板種Dは一時除外中)、基板種Aと非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補として基板種Eを選択する。
つまり、当該ステップS37の終了時において、図17(C)に示すように、子基板種として基板種Aが選択され、親基板種候補として基板種Eが選択されている。
【0110】
ステップS38:基板種A、基板種Eの非固定台車部品(部品6、部品7、部品14、部品15、部品16)の部品種数をカウント(5)する。
ステップS39(YES):非固定台車部品の部品種数(5)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS40(NO):非固定台車部品の部品種数(5)>平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS43:基板種Eを親基板種候補から一時的に除外する。
ステップS44(NO):親基板種候補は残っていない。
つまり、3つのサブグループとすることはできない。
【0111】
ステップS49:グループ化未了の子基板種(基板種A、基板種B)の中で非固定台車部品の部品種数が最多の基板種(基板種A)を親基板種候補に追加する。なお、基板種Aと基板種Bは、非固定台車部品の部品種数が同一(2)であるため、どちらを追加してもよいが、ここでは基板種Aを追加する。
ステップS51:一時的に親基板種候補から除外している基板種C、基板種D、基板種Eを親基板種候補に戻す。
つまり、親基板種候補は、基板種C、基板種D、基板種E、基板種Aとなる。グループ化未了の子基板種は、基板種Bとなる。
ステップS52(YES):グループ化未了の子基板種(基板種B)が残っている。
【0112】
[親基板種候補=4種(基板種C、基板種D、基板種E、基板種A)]
ステップS36:グループ化未了の子基板種は、基板種Bのみであるため、非固定台車部品の部品種数が最多の基板種として基板種Bを選択する。
ステップS37:基板種Bと非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補(基板種A)を選択する。
基板種Bと基板種Aの部品共通度は1/3
基板種Bと基板種Cの部品共通度は0/5
基板種Bと基板種Dの部品共通度は0/5
基板種Bと基板種Eの部品共通度は0/5
つまり、当該ステップS37の終了時において、図18(A)に示すように、子基板種として基板種Bが選択され、親基板種候補として基板種Aが選択されている。
【0113】
ステップS38:基板種B、基板種Aの非固定台車部品(部品6、部品7、部品8)の部品種類をカウント(3)する。
ステップS39(YES):非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS40(YES):非固定台車部品の部品種数(3)≦平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS41:基板種Bの生産時間(1.0)と基板種A(1.5)の生産時間とを合計した合計生産時間(2.5)を算出する。
ステップS42(NO):合計生産時間(2.5)>平均生産時間(0.9)+時間上限オフセット(0.6)
ステップS43:基板種Aを親基板種候補から一時的に除外する。
ステップS44(YES):親基板種候補(基板種C、基板種D、基板種E)が残っている。
【0114】
ステップS36:グループ化未了の子基板種は、基板種Bのみであるため、非固定台車部品の部品種数が最多の基板種として基板種Bを選択する。
ステップS37:基板種Bと非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補(基板種C)を選択する。
基板種Bと基板種Cの部品共通度は0/5
基板種Bと基板種Dの部品共通度は0/5
基板種Bと基板種Eの部品共通度は0/5
基板種Bと基板種Cの部品共通度と基板種Bと基板種Dの部品共通度と基板種Bと基板種Eの部品共通度は同一であるため、基板種Cと基板種Dと基板種Eのどれを選択してもよいが、ここでは基板種Cを選択する。
つまり、当該ステップS37の終了時において、図18(B)に示すように、子基板種として基板種Bが選択され、親基板種候補として基板種Cが選択されている。
【0115】
ステップS38:基板種B、基板種Cの非固定台車部品(部品6、部品7、部品8、部品9、部品10)の部品種類をカウント(5)する。
ステップS39(YES):非固定台車部品の部品種数(5)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS40(NO):非固定台車部品の部品種数(5)>平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS43:基板種Cを親基板種候補から一時的に除外する。
ステップS44(YES):親基板種候補(基板種D、基板種E)が残っている。
【0116】
ステップS36:グループ化未了の子基板種は、基板種Bのみであるため、非固定台車部品の部品種数が最多の基板種として基板種Bを選択する。
ステップS37:基板種Bと非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補(基板種D)を選択する。
基板種Bと基板種Dの部品共通度は0/5
基板種Bと基板種Eの部品共通度は0/5
基板種Bと基板種Dの部品共通度と基板種Bと基板種Eの部品共通度は同一であるため、基板種Dと基板種Eのどちらを選択してもよいが、ここでは基板種Dを選択する。
つまり、当該ステップS37の終了時において、図18(C)に示すように、子基板種として基板種Bが選択され、親基板種候補として基板種Dが選択されている。
【0117】
ステップS38:基板種B、基板種Dの非固定台車部品(部品7、部品8、部品11、部品12、部品13)の部品種数をカウント(5)する。
ステップS39(YES):非固定台車部品の部品種数(5)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS40(NO):非固定台車部品の部品種数(5)>平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS43:基板種Dを親基板種候補から一時的に除外する。
ステップS44(YES):親基板種候補(基板種E)が残っている。
【0118】
ステップS36:グループ化未了の子基板種は、基板種Bのみであるため、非固定台車部品の部品種数が最多の基板種として基板種Bを選択する。
ステップS37:親基板種候補は、基板種Eのみであるため(基板種A、基板種C、基板種Dは一時除外中)、基板種Bと非固定台車部品の部品共通度が最も高い親基板種候補として基板種Eを選択する。
つまり、当該ステップS37の終了時において、図19(A)に示すように、子基板種として基板種Bが選択され、親基板種候補として基板種Eが選択されている。
【0119】
ステップS38:基板種B、基板種Eの非固定台車部品(部品7、部品8、部品14、部品15、部品16)の部品種数をカウント(5)する。
ステップS39(YES):非固定台車部品種数(5)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS40(NO):非固定台車部品種数(5)>平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS43:基板種Eを親基板種候補から一時的に除外する。
ステップS44(NO):親基板種候補は残っていない。
つまり、4つのサブグループとすることはできない。
【0120】
ステップS49:グループ化未了の子基板種は、基板種Bのみであるため、基板種Bを親基板種候補に追加する。
ステップS51:一時的に親基板種候補から除外している基板種A、基板種C、基板種D、基板種Eを親基板種候補に戻す。
つまり、親基板種候補は、基板種C、基板種D、基板種E、基板種A、基板種Bとなる。グループ化未了の子基板種はない。
ステップS52(NO):グループ化未了の子基板種は残っていない。
【0121】
[親基板種候補=5種(基板種C、基板種D、基板種E、基板種A、基板種B)]
(個別サブグループ化処理/基板種A)
ステップS201:親基板種候補(基板種A、基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)を、サブグループ化確認未了とする。
ステップS202:基板種Aを選択する。選択する順番は問わないため、基板種Aを選択する。
ステップS203:基板種Aの非固定台車部品(部品6、部品7)の部品種数をカウント(2)する。
ステップS204(YES):基板種Aの非固定台車部品の部品種数(2)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS205(YES):基板種Aの非固定台車部品の部品種数(2)≦平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS206(YES):基板種Aの生産時間(1.5)≦平均生産時間(0.9)+時間上限オフセット(0.6)
ステップS207:基板種Aをサブグループとし、サブグループ化確認完了とする。
つまり、図19(B)に示すように、基板種A単独でサブグループとし、そのサブグループが成立することについて確認が完了する。
ステップS208(YES):サブグループ化確認未了の親基板種候補(基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)が残っている。
【0122】
(個別サブグループ化処理/基板種B)
ステップS202:基板種Bを選択する。
ステップS203:基板種Bの非固定台車部品(部品7、部品8)の部品種数をカウント(2)する。
ステップS204(YES):基板種Bの非固定台車部品の部品種数(2)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS205(YES):基板種Bの非固定台車部品の部品種数(2)≦平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS206(YES):基板種Bの生産時間(1.0)≦平均生産時間(0.9)+時間上限オフセット(0.6)
ステップS207:基板種Bをサブグループとし、サブグループ化確認完了とする。
つまり、図示は省略するが、基板種B単独でサブグループとし、そのサブグループが成立することについて確認が完了する。
ステップS208(YES):サブグループ化確認未了の親基板種候補(基板種C、基板種D、基板種E)が残っている。
【0123】
(個別サブグループ化処理/基板種C)
ステップS202:基板種Cを選択する。
ステップS203:基板種Cの非固定台車部品(部品6、部品9、部品10)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS204(YES):基板種Cの非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS205(YES):基板種Cの非固定台車部品の部品種数(3)≦平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS206(YES):基板種Cの生産時間(0.5)≦平均生産時間(0.9)+時間上限オフセット(0.6)
ステップS207:基板種Cをサブグループとし、サブグループ化確認完了とする。
つまり、図示は省略するが、基板種C単独でサブグループとし、そのサブグループが成立することについて確認が完了する。
ステップS208(YES):サブグループ化確認未了の親基板種候補(基板種D、基板種E)が残っている。
【0124】
(個別サブグループ化処理/基板種D)
ステップS202:基板種Dを選択する。
ステップS203:基板種Dの非固定台車部品(部品11、部品12、部品13)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS204(YES):基板種Dの非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS205(YES):基板種Dの非固定台車部品の部品種数(3)≦平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS206(YES):基板種Dの生産時間(0.5)≦平均生産時間(0.9)+時間上限オフセット(0.6)
ステップS207:基板種Dをサブグループとし、サブグループ化確認完了とする。
つまり、図示は省略するが、基板種D単独でサブグループとし、そのサブグループが成立することについて確認が完了する。
ステップS208(YES):サブグループ化確認未了の親基板種候補(基板種E)が残っている。
【0125】
(個別サブグループ化処理/基板種E)
ステップS202:基板種Eを選択する。
ステップS203:基板種Eの非固定台車部品(部品14、部品15、部品16)の部品種数をカウント(3)する。
ステップS204(YES):基板種Eの非固定台車部品の部品種数(3)≦非固定台車の最大設置部品種数(5)
ステップS205(YES):基板種Eの非固定台車部品の部品種数(3)≦平均非固定台車部品種数(2.6)+部品上限オフセット(1.0)
ステップS206(YES):基板種Eの生産時間(0.5)≦平均生産時間(0.9)+時間上限オフセット(0.6)
ステップS207:基板種Eをサブグループとし、サブグループ化確認完了とする。
つまり、図示は省略するが、基板種E単独でサブグループとし、そのサブグループが成立することについて確認が完了する。
ステップS208(NO):サブグループ化確認未了の親基板種候補は残っていない。
つまり、全部の基板種(基板種A、基板種B、基板種C、基板種D、基板種E)について、図19(C)に示すように、夫々の基板種が単独でサブグループとなり、夫々が成立することについて確認が完了したこととなる。
ステップS209:個別サブグループ化は正常終了とする。
【0126】
ステップS53(YES):個別サブグループ化は正常終了である。図11図14のフローチャートは終了する。
【0127】
図20図22は、基板種グループ化装置10の動作を説明するための説明図である。基板種グループ化装置10は、例えば、図20(A)に示した5種類の基板種(基板種A、B、C、D、E)について、図20(B)に示すように、固定台車、非固定台車に割り当てる。なお、図20(A)の具体例(取外時間、取付時間も含む)は、図8(A)の具体例(つまり関連技術に係る図23(A)の具体例)と同様である。
【0128】
関連技術では、図25(A)に示すように、5種類の基板種を、1つのメイングループ(メイングループ1)と、メイングループ1に属する3つのサブグループ(サブグループ1、2、3)にグループ化したのに対し、基板種グループ化装置10では、図21(A)に示すように、5種類の基板種を、1つのメイングループ(メイングループ1)と、メイングループ1に属する5つのサブグループ(サブグループ1、2、3、4、5)にグループ化している。
【0129】
図21(B)は、基板種グループ化装置10による、サブグループ1(基板種A)、サブグループ2(基板種B)、サブグループ3(基板種C)、サブグループ4(基板種D)、サブグループ5(基板種E)を生産する順序等を示している。図21(B)に示すように、1番目に生産するサブグループはサブグループ1(基板種A)、2番目に生産するサブグループはサブグループ3(基板種C)、3番目に生産するサブグループはサブグループ2(基板種B)、4番目に生産するサブグループはサブグループ5(基板種E)、5番目に生産するサブグループはサブグループ4(基板種D)である。なお、上述の順序は、1番目に生産するサブグループ(基板種)の外段取りを開始してから5番目に生産するサブグループ(基板種)の生産が完了する迄の時間が最小になるように決定している。
【0130】
1番目のサブグループ1の基板種Aを生産するために、固定台車と、サブグループ1の非固定台車を準備する。固定台車の部品種数は5(部品1、2、3、4、5)、1部品の作業時間は800秒であるため、固定台車の外段取り時間、は約1.1時間(5×800÷3600)である。サブグループ1(基板種A)の非固定台車の部品種数は2(部品6、7)、1部品の作業時間は800秒であるため、サブグループ1の非固定台車の外段取り時間は、約0.4時間(2×800÷3600)である。
【0131】
2番目のサブグループ3の基板種Cを生産するために、サブグループ3の非固定台車を準備する。サブグループ3(基板種C)の非固定台車の部品種数は3(部品6、9、10)、1部品の作業時間は800秒であるため、サブグループ3の非固定台車の外段取り時間は、約0.7時間(3×800÷3600)である。
【0132】
3番目のサブグループ2の基板種Bを生産するために、サブグループ2の非固定台車を準備する。サブグループ2(基板種B)の非固定台車の部品種数は2(部品7、8)、1部品の作業時間は800秒であるため、サブグループ2の非固定台車の外段取り時間は、約0.4時間(2×800÷3600)である。
【0133】
4番目のサブグループ5の基板種Eを生産するために、サブグループ5の非固定台車を準備する。サブグループ5(基板種E)の非固定台車の部品種数は3(部品14、15、16)、1部品の作業時間は800秒であるため、サブグループ5の非固定台車の外段取り時間は、約0.7時間(3×800÷3600)である。
【0134】
5番目のサブグループ4の基板種Dを生産するために、サブグループ4の非固定台車を準備する。サブグループ4(基板種D)の非固定台車の部品種数は3(部品11、12、13)、1部品の作業時間は800秒であるため、サブグループ4の非固定台車の外段取り時間は、約0.7時間(3×800÷3600)である。
【0135】
図22は、図21(B)に示した内容を模式化したタイムチャートである。図22に示すように、基板種A~E全体の生産として、6.0時間を要し、生産途中に外段取り待ち時間が発生しない。
【0136】
つまり、関連技術の場合、図26に示したように、基板種A~E全体の生産として、6.4時間を要し、生産途中に0.1時間の外段取り待ち時間が発生するが、基板種グループ化装置10の場合、図22に示したように、基板種A~E全体の生産時間が6.0時間に短縮し、また、生産途中に外段取り待ち時間が発生しなくなっている。
【0137】
以上のように、本実施形態に係る基板種グループ化装置10によれば、基板種を好適にグループ化することによって、基板種の生産を効率化することができる。
【0138】
なお、本実施形態は、例えば、構成を含む。
(1)基板種グループ化装置10(メイングループ決定部12A)は、取得部11によって取得された部品種情報(例えば、図8(A)を用いて説明した基板種A、B、C、D、Eの各部品の情報)と最大設置部品種数(例えば、台車1台に設置可能な部品種数は5)とに基づいて基板種A、B、C、D、Eをメイングループにグループ化する。基板種グループ化装置10(サブグループ決定部12B)は、取得部11によって取得された生産時間(例えば、図8(A)を用いて説明した基板種A、B、C、D、Eの生産時間)と部品種情報と最大設置部品種数とに基づいてメイングループをサブグループにグループ化する(図21(A)参照)。
【0139】
(2)基板種グループ化装置10(サブグループ決定部12B)は、夫々のサブグループに属する1以上の基板種の部品種数が、サブグループ間において平準化するようサブグループにグループ化し、また、夫々のサブグループに属する1以上の基板種の合計の生産時間が、サブグループ間において平準化するようサブグループにグループ化する。
【0140】
具体的には、基板種グループ化装置10(サブグループ決定部12B)は、メイングループにグループ化されている基板種の部品のうち表面実装される基板種数が多い部品(固定台車に割り当てる共通部品)を除外した非共通部品(固定台車に割り当てない非固定台車部品)の平均の部品種数である平均非共通部品種数(平均非固定台車部品種数)を算出する(図11のステップS33)。また、基板種グループ化装置10(サブグループ決定部12B)は、イングループにグループ化されている基板種の平均の生産時間である平均生産時間を算出する(図11のステップS31)。そして、基板種グループ化装置10(サブグループ決定部12B)は、夫々のサブグループに属する1以上の基板種の非共通部品種数が、平均非共通部品種数に補正値(部品上限オフセット)を加えた数以下となり、かつ、夫々のサブグループに属する1以上の基板種の合計生産時間が、平均生産時間に補正値(時間上限オフセット)を加えた時間以下となるようにサブグループにグループ化する(図12図14)。
【0141】
以上、実施形態について説明したが、基板種グループ化装置10の構成、データの構成、処理の流れ、処理の順序、タイミング等は、適宜変更が可能である。
【0142】
また、基板種グループ化装置10の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより基板種グループ化装置10の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0143】
10 基板種グループ化装置
11 取得部
12 グループ化部
12A メイングループ決定部
12B サブグループ決定部
13 生産順決定部
14 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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