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特開2024-135167情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135167
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G09B 19/14 20060101AFI20240927BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20240927BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20240927BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20240927BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
G09B19/14
G09B29/10 A
G09B29/00 C
G06Q50/20
G01C21/26 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045717
(22)【出願日】2023-03-22
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】500294785
【氏名又は名称】株式会社ホンダファイナンス
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石井 雅之
(72)【発明者】
【氏名】堀尾 宝那
(72)【発明者】
【氏名】大橋 智昭
(72)【発明者】
【氏名】金田 雄司
(72)【発明者】
【氏名】新井 直樹
(72)【発明者】
【氏名】関口 祐太
(72)【発明者】
【氏名】山本 武士
【テーマコード(参考)】
2C032
2F129
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2C032HB05
2C032HB22
2C032HC11
2C032HC31
2C032HD04
2C032HD07
2C032HD26
2F129AA02
2F129BB03
2F129DD53
2F129EE95
2F129FF02
2F129FF12
2F129FF72
2F129HH12
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】安全教育の学習効果を向上させるための技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置であって、道路の位置情報と、前記道路の危険箇所情報とを記憶する記憶手段と、通信装置の位置情報を受信する受信手段と、前記位置情報に基づいて、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を前記通信装置が移動した場合に、前記推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する第1作成手段と、前記位置情報に基づいて、前記通信装置の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する第2作成手段とを備える。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
道路の位置情報と、前記道路の危険箇所情報とを記憶する記憶手段と、
通信装置の位置情報を受信する受信手段と、
前記位置情報に基づいて、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を前記通信装置が移動した場合に、前記推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する第1作成手段と、
前記位置情報に基づいて、前記通信装置の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する第2作成手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の教育コンテンツを前記通信装置とは異なる他の通信装置へ送信し、前記第2の教育コンテンツを前記通信装置へ送信する送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記送信手段は、前記通信装置が所定位置に到達した場合に送信を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記他の通信装置のユーザは、前記通信装置のユーザの保護者であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1の教育コンテンツ又は前記第2の教育コンテンツを送信する送信手段をさらに備え、
前記送信手段は、
前記通信装置が前記推奨経路から外れて移動した地点の割合が、前記通信装置の移動経路上に存在する危険箇所の割合以上である場合、前記第1の教育コンテンツを前記通信装置とは異なる他の通信装置へ送信し、
前記通信装置が前記推奨経路から外れて移動した地点の割合が、前記通信装置の移動経路上に存在する危険箇所の割合未満である場合、前記第2の教育コンテンツを前記通信装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記推奨経路から外れた地点を前記通信装置が移動したことを示す警報出力を前記通信装置に行わせるための指示を前記通信装置へ送信する送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記送信手段は、前記推奨経路から外れた地点を前記通信装置が移動した時点で前記指示を送信することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記指示は、前記通信装置を振動させることと、前記通信装置に音を発生させることとのうち、少なくとも一方により報知させる指示を含むことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
道路の位置情報と、前記道路の危険箇所情報とを記憶する記憶手段を備える情報処理装置の制御方法であって、
通信装置の位置情報を受信する受信工程と、
前記位置情報に基づいて、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を前記通信装置が移動した場合に、前記推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する第1作成工程と、
前記位置情報に基づいて、前記通信装置の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する第2作成工程と、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項9に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶された記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、歩道と車道の分離帯の構造に応じて車道と歩道の安全度を決定した安全地図データを用いて、ユーザ位置が設定された安全度より低い場合に危険報知を行うことを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-272647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、危険箇所に差し掛かったことを報知するのみであるため、報知頻度が高くなるとユーザは報知を煩わしく感じるようになり、危険箇所に対する学習効果が低下する可能性がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、安全教育の学習効果を向上させるための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成する本発明に係る情報処理装置は、
道路の位置情報と、前記道路の危険箇所情報とを記憶する記憶手段と、
通信装置の位置情報を受信する受信手段と、
前記位置情報に基づいて、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を前記通信装置が移動した場合に、前記推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する第1作成手段と、
前記位置情報に基づいて、前記通信装置の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する第2作成手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、重要度に応じた適応的な教育コンテンツの作成が可能となるため、安全教育の学習効果を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。
図2】(a)一実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成例を示す図であり、(b)一実施形態に係る通信装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3】(a)一実施形態に係るサーバ装置の機能構成例を示す図であり、(b)一実施形態に係る通信装置の機能構成例を示す図である。
図4】実施形態1に係る通信システムの処理シーケンスを示す図である。
図5】実施形態1に係るサーバ装置が実施する処理の手順を示すフローチャートである。
図6】一実施形態に係る処理の適用シーンの一例を示す図である。
図7】実施形態2に係る通信システムの処理シーケンスを示す図である。
図8】実施形態2に係るサーバ装置が実施する処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
(実施形態1)
本実施形態では、通信装置のユーザ(子供)が歩行中の行動を、危険レベルごとに分類し、危険レベルに応じた教育コンテンツを作成する。例えば、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点をユーザが移動した場合、相対的に危険レベルは高いと言える(第1の危険レベル)。そのため、報知の重要度が高く、学習の必要がある。一方、交通ルールを順守できる推奨経路に沿ってユーザが移動している場合に移動経路上に存在する危険箇所をユーザが通過した場合、危険レベルは相対的には低いと言える(第2の危険レベル)。この場合、報知の重要度は相対的には低いが、学習の必要はある。
【0011】
このようにして作成した教育コンテンツを子供の通信装置及び/又は親の通信装置へ送信して報知させることにより、重要度に応じて適応的な教育コンテンツの提供が可能となるため、子供への安全教育の学習効果を向上させることが可能となる。
【0012】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。図1において、10はサーバ装置(情報処理装置)である。20及び30は通信装置であり、例えばスマートフォンである。ただし、スマートフォンに限定されるものではなく、タブレット端末、ヘッドマウントディスプレイ等の他の種類の通信装置であってもよい。本実施形態では、通信装置30は子供が所持するスマートフォンであり、通信装置20は、通信装置30を所持する子供の保護者が所持するスマートフォンである。通信装置20及び通信装置30は、近接無線通信を用いて通信可能である。40はネットワークであり、各装置がネットワーク40を介して接続される。
【0013】
<装置構成>
続いて、図2(a)及び図2(b)を参照しながら、本発明の一実施形態に係るサーバ装置10、通信装置20及び30の構成例を説明する。図2(a)が、本発明の一実施形態に係るサーバ装置10の構成例を示す図であり、図2(b)が、本発明の一実施形態に係る通信装置20及び30の構成例を示す図である。
【0014】
図2(a)に示すように、サーバ装置10は、CPU101、記憶装置102、及び通信部103を備えている。サーバ装置10の制御動作は、CPU101が記憶装置102に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することにより実現される。CPU101は、1つ以上のCPUであってもよい。記憶装置102は、各種情報を記憶する1つ以上のメモリである。例えば、他の装置から受信した情報や、CPU101により読み出されて実行されるコンピュータプログラムなどを記憶する。通信部103は、ネットワーク40を介して有線又は無線で他の装置と通信する機能を有する。
【0015】
図2(b)に示すように、通信装置20及び30は、CPU121、記憶装置202、及び通信部203を備えている。通信装置20及び30の制御動作は、CPU201が記憶装置202に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することにより実現される。CPU201は、1つ以上のCPUであってもよい。記憶装置202は、各種情報を記憶する1つ以上のメモリである。例えば、他の装置から受信した情報や、CPU201により読み出されて実行されるコンピュータプログラムなどを記憶する。通信部203は、ネットワーク40を介して有線又は無線で他の装置と通信する機能を有する。また、通信部203は、近接無線通信により近くの装置と通信することもできる。
【0016】
報知部204は、スピーカ、ディスプレイ、バイブレータなどであってもよく、音、表示及び振動のうちの少なくとも1つを用いて報知が行われる。音、表示、振動の何れか1つを使用してもよいし、これらのうちの2つ以上を組み合わせて使用してもよい。操作入力部205は、例えばマウス、キーボード、タッチパネル、スイッチなどであり、ユーザから各種情報の入力を受け付けることができる。
【0017】
<サーバ装置(情報処理装置)の機能構成>
続いて、図3(a)を参照して、本発明の一実施形態に係るサーバ装置10の機能構成について説明する。サーバ装置10は、記憶部301、位置情報受信部302、制御部303、第1作成部304、第2作成部305、及び送信部306を備える。
【0018】
記憶部301は、道路の位置情報と、道路の危険箇所情報とを記憶する。また、記憶部301は、通信装置のID情報を記憶しておくことができる。例えば通信装置20が保護者の装置であり、通信装置30が子供の装置であることの関連付けを予め記憶しておいてもよい。あるは、これらの関連付けを通信装置20又は通信装置30から受信して記憶してもよい。
【0019】
位置情報受信部302は、子供が所持する通信装置30の位置情報を通信装置30から受信する。なお、本実施形態では、通信装置30の挙動を例に説明を行うが、保護者が所持する通信装置20の位置情報を通信装置20から受信して、通信装置20について同様の処理を行うことも可能である。
【0020】
制御部303は、位置情報受信部302が通信装置30から受信した位置情報に基づいて、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動したか否かを判定する。ここで交通ルールを順守できる推奨経路とは、例えば道路交通法上通行可能な経路であり、車道に隣接する歩道、横断歩道、歩道が無い車道などである。推奨経路から外れた地点とは、例えば歩道を歩いているユーザが、横断歩道が無い双方向道路を横切って反対側の歩道へ移動してしまった地点のような、交通ルールを守らない歩行(移動)を行った地点である。
【0021】
第1作成部304は、通信装置30の位置情報(移動履歴)に基づいて、推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動した場合、推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する。第1の教育コンテンツは、推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動したことを示す警告情報を含んでもよい。これにより、交通ルールを守らない移動が行われたことを警告することができる。
【0022】
ここで、図6は本実施形態に係る処理の適用シーンの説明図である。図6には、通信装置30の移動経路を示す矢印と、移動経路周辺の道路地図と、危険箇所601及びその説明情報611、危険箇所602及びその説明情報612が示されている。説明情報611は、危険箇所601が「交通量が多い交差点」であることを示す。説明情報612は、危険箇所602が「見通しが悪く信号がない横断歩道」であることを示す。図示の例では、地点603は、横断歩道が無い双方向道路を横切って反対側の歩道へ移動してしまった地点を示す。警告情報613は、「交通ルールを守らない移動です!」といった警告を示す。なお、地点603の情報は、地点603から反対側の歩道へ移動する矢印を含んでもよい。すなわち、地点603の情報は、地点603の位置情報を含む。あるいは、地点603の情報は、地点603の位置情報と、地点603から反対側の歩道へ移動する矢印とを含んでもよい。
【0023】
第1の教育コンテンツは、例えば図6に示すような、通信装置30の移動経路を示す矢印と、移動経路周辺の道路地図と、「交通ルールを守らない移動です!」といった警告情報とを含むことができる。なお、矢印は、移動経路全体の矢印ではなく、双方向道路を横切る移動の部分を示す矢印のみを含むように構成してもよい。これにより、交通ルールを守らなかった移動箇所をより容易に認識することができる。
【0024】
第2作成部305は、位置情報に基づいて、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する。この場合は交通ルールを守らない移動が行われたわけではないが、通信装置30のユーザへの安全教育のために、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する。第2の教育コンテンツは、例えば図6に示すような、通信装置30の移動経路を示す矢印と、移動経路周辺の道路地図と、危険箇所601及びその説明情報611、危険箇所602及びその説明情報612を含むことができる。
【0025】
送信部306は、第1の教育コンテンツ及び/又は第2の教育コンテンツを通信装置20及び/又は通信装置30へ送信する。第1の教育コンテンツは、通信装置30のユーザへの警告のために、交通ルールを守らない移動が行われた時点で通信装置30へ送信されてもよい。あるいは、第1の教育コンテンツは、通信装置30のユーザが所定の位置(例えば自宅)へ到達した場合に通信装置30のユーザへ送信されてもよい。その場合、交通ルールを守らない移動が複数回検知されている可能性もあるが、推奨経路から外れた各地点の位置情報と、各警告情報とをまとめて送信してもよい。また、第1の教育コンテンツの送信先は、保護者の通信装置20であってもよいし、通信装置20及び通信装置30の両方であってもよい。
【0026】
<通信装置の機能構成>
図3(b)を参照して、本発明の一実施形態に係る通信装置30の機能構成について説明する。通信装置30は、測定部351、位置情報送信部352、報知部353、接続部354、及び入力受付部355を備える。なお、通信装置20も同様の構成とすることができる。
【0027】
測定部351は、通信装置30の位置情報を測定する。例えば、GPS(GlobalPositioning System)受信機を用いて複数の衛星からGPS信号を受信し、受信結果に基づいて通信装置30の位置を特定する。位置情報送信部352は、測定部351により測定された通信装置30の位置情報をサーバ装置10へ送信する。
【0028】
報知部353は、サーバ装置10から受信した情報に基づいて種々の情報を報知する。接続部354は、通信装置30の周辺の他の通信装置20と近距離無線通信で接続することができる。近距離無線通信としては、例えばNFC(Near Field Communication)、Wi-Fi、Bluetoothなどを利用することができる。入力受付部355は、例えばタッチパネル上のキーボードやボタン、あるいは物理ボタンなどの操作入力部である。
【0029】
<処理>
図4の処理シーケンスを参照して、本実施形態の処理を説明する。まずF401において、子供が所持する通信装置30は、自身の位置情報を測定する。F402において、通信装置30は、測定した位置情報をサーバ装置10へ送信する。例えば、通信装置30のユーザ操作により受け付けられた開始指示に応じて送信が開始されてもよい。F401及びF402は繰り返し実行される。F403において、サーバ装置10は、通信装置30から受信した位置情報に基づいて、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動したか否かを判定する。当該判定は、通信装置30から位置情報を受信するたびに行う。推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動した場合、推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する。
【0030】
F404において、サーバ装置10は、通信装置30の移動履歴に基づいて、通信装置30が所定の位置に到達したことを確認する。F405において、サーバ装置10は、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する。開始指示に応じて通信装置30から位置情報の送信が開始されてから、通信装置30が所定位置に到達するまでの間の移動経路について第2の教育コンテンツが作成される。
【0031】
F406において、サーバ装置10は、保護者の通信装置20での報知のために第1の教育コンテンツを通信装置20へ送信する。F407において、サーバ装置10は、子供の通信装置30での報知のために第2の教育コンテンツを通信装置30へ送信する。F408において、通信装置30は、第2の教育コンテンツを報知する。これにより、子供は自宅などの所定位置に到達してから、通信装置30を介して自身の移動経路上の危険箇所情報を学習することができる。F409において、通信装置20は、第1の教育コンテンツを報知する。これにより、保護者は、通信装置20を介して、子供が推奨経路から外れた地点を移動したことを認識できるため、子供への教育・注意を行うことが容易となる。
【0032】
次に、図5のフローチャートを参照して、本実施形態に係るサーバ装置10が実施する処理の手順を説明する。
【0033】
S501において、サーバ装置10の位置情報受信部302は、通信装置30から、通信装置30の位置情報を受信する。
【0034】
S502において、サーバ装置10の制御部303は、位置情報受信部302が通信装置30から受信した位置情報に基づいて、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動したか否かを判定する。本ステップがYesである場合、S503へ進む。一方、本ステップがNoである場合、S504へ進む。
【0035】
S503において、サーバ装置10の第1作成部304は、推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する。第1の教育コンテンツは、交通ルールを守らない移動が行われたことを警告する警告情報を含んでもよい。
【0036】
S504において、サーバ装置10の制御部303は、通信装置30の位置情報に基づいて、通信装置30が所定位置(例えば、通信装置30のユーザの自宅)に到達したか否かを判定する。所定位置の情報は、予めサーバ装置10に登録して記憶していてもよいし、通信装置30が所定位置に到達したことを示す信号を通信装置30からサーバ装置10が受信してもよい。本ステップがYesである場合、S505へ進む。一方、本ステップがNoである場合、S501に戻る。
【0037】
S505において、サーバ装置10の第2作成部305は、位置情報(通信装置30の移動履歴)に基づいて、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する。
【0038】
S506において、サーバ装置10の送信部306は、第1の教育コンテンツ及び第2の教育コンテンツを送信する。保護者の通信装置20での報知のために第1の教育コンテンツを通信装置20へ送信する。また、子供の通信装置30での報知のために第2の教育コンテンツを通信装置30へ送信する。ここでの送信内容には、各通信装置で各教育コンテンツを報知させるための指示が含まれてもよい。以上で図5の処理が終了する。
【0039】
なお、フローチャートの処理の順序は説明した順序に限定されるものではなく、他の順序であってもよい。また、他の処理が適宜追加されてもよいし、一部の処理が行われなくてもよい。
【0040】
以上説明したように、本実施形態では、通信装置のユーザ(子供)が歩行中の行動を、危険レベルごとに分類し、危険レベルに応じた教育コンテンツを作成する。例えば、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点をユーザが移動した場合、危険レベルは高いと言える(第1の危険レベル)。そのため、報知の重要度が高く、学習の必要がある。一方、交通ルールを順守できる推奨経路に沿ってユーザが移動している場合に移動経路上に存在する危険箇所をユーザが通過した場合、危険レベルは相対的には低いと言える(第2の危険レベル)。この場合、報知の重要度は相対的には低いが、学習の必要はある。
【0041】
このようにして作成した教育コンテンツを子供の通信装置及び/又は親の通信装置へ送信して報知させることにより、重要度に応じて適応的な教育コンテンツの提供が可能となるため、子供への安全教育の学習効果を向上させることが可能となる。
【0042】
[変形例]
上述の実施形態では、第1の教育コンテンツを保護者の通信装置20へ送信し、第2の教育コンテンツを子供の通信装置30へ送信する例を説明した。ただし、送信先は上述の例に限定されない。第1の教育コンテンツは、保護者の通信装置20に送信してもよいし、子供の通信装置30に送信してもよい。あるいは両方に送信してもよい。同様に、第2の教育コンテンツは、保護者の通信装置20に送信してもよいし、子供の通信装置30に送信してもよい。あるいは両方に送信してもよい。
【0043】
また、上述の実施形態では、通信装置30が所定位置に到達した場合に送信を行う例を説明したが、送信のタイミングは上述の例に限定されない。例えば、S502の判定処理によって奨経路から外れた地点を通信装置が移動したことが判定された時点で、第1の教育コンテンツを作成して、先行して送信してもよい。すなわち、緊急度・重要度が高い第1の教育コンテンツは、推奨経路から外れた移動が検知された時点で通信装置での報知のために送信し、相対的に緊急度・重要度が低い第2の教育コンテンツは、通信装置30が所定の位置(例えば自宅)に到達してから送信するように構成してもよい。
【0044】
その場合、送信部306は、推奨経路から外れた移動が検知された時点で、子供の通信装置30での報知(警告)のために通信装置30へ第1の教育コンテンツをさらに送信してもよい。これにより、子供は自身が推奨経路から外れた移動を行ってしまったタイミングでその場で報知が行われるため、自身の行動がよくなかったことを容易に認識することができる。そのため、効果的な学習を行うことができる。
【0045】
また、第2の教育コンテンツについては例えば帰宅後に報知して学習を行うことから、緊急度・重要度が高い時に限ってその場でユーザ(子供)に報知・警告を行うことが可能となるため、過度な報知を抑制することができ、危険箇所に関するユーザの学習効果を高めることが可能となる。
【0046】
また、送信部306は、推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動したことを示す警報出力を通信装置30に行わせるための指示を通信装置30へ送信してもよい。その場合、送信部306は、推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動した時点で警報出力の指示を送信してもよい。警報出力の指示は、第1の教育コンテンツの送信とは別個のタイミングに行ってもよいし、同時に行ってもよい。図4の例では、第1の教育コンテンツは、子供の通信装置30が所定位置(例えば自宅)へ到達した場合に保護者の通信装置20へ送信される(F406)。この場合、第1の教育コンテンツを保護者の通信装置20へ送信するよりも前に、推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動したことが検知された時点で警報出力の指示を通信装置30へ送信してもよい。
【0047】
なお、推奨経路から外れた移動が検知された時点で通信装置30において報知される警告は、音、音声及び振動の少なくとも1つ以上を用いて行われてもよい。すなわち、音、音声又は振動の何れか1つ、或いはこれらの2つ以上の組み合わせを用いて報知されてもよい。従って、警報出力の指示は、通信装置30を振動させることと、通信装置30に音を発生させることとのうち、少なくとも一方により報知させる指示を含んでもよい。これにより、歩行者である子供は通信装置30の画面を見なくても、音又は振動を通じて自身の行動がよくなかったことを容易に認識することができる。また、子供が文字を読めない低年齢であっても、交通ルールを順守できなかったことを容易に認識することができる。
【0048】
(実施形態2)
本実施形態では、状況に応じてどの教育コンテンツをどの通信装置へ送信するかを調整する例を説明する。システム構成及び装置構成については実施形態1と同様であるため説明を省略する。
【0049】
<処理>
図7の処理シーケンスを参照して、本実施形態の処理を説明する。まずF701において、子供が所持する通信装置30は、自身の位置情報を測定する。F702において、通信装置30は、測定した位置情報をサーバ装置10へ送信する。例えば、通信装置30のユーザ操作により受け付けられた開始指示に応じて送信が開始されてもよい。F701及びF702は繰り返し実行される。F703において、サーバ装置10は、通信装置30から受信した位置情報に基づいて、通信装置30が所定の位置(例えば自宅)に到達したことを確認する。
【0050】
F704において、サーバ装置10は、通信装置30の移動履歴に基づいて、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動したか否かを判定する。推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動した場合、推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する。
【0051】
F705において、サーバ装置10は、通信装置30の移動履歴に基づいて、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する。開始指示に応じて通信装置30から位置情報の送信が開始されてから、通信装置30が所定位置に到達するまでの間の移動経路について第2の教育コンテンツが作成される。
【0052】
F706において、サーバ装置10は、交通ルールを順守できる推奨経路から外れて通信装置30が移動した地点をカウントする。F707において、サーバ装置10は、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所をカウントする。F708において、サーバ装置10は、推奨経路から外れて通信装置30が移動した地点の割合と、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所の割合とを比較する。
【0053】
F709において、サーバ装置10は、通信装置30が推奨経路から外れて移動した地点の割合が、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所の割合以上である場合、第1の教育コンテンツを通信装置30とは異なる他の通信装置20(例えば保護者の通信装置)へ送信する。F710において、サーバ装置10は、通信装置30が推奨経路から外れて移動した地点の割合が、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所の割合未満である場合、第2の教育コンテンツを通信装置30へ送信する。F711において、通信装置30は、第2の教育コンテンツを報知する。F712において、通信装置20は、第1の教育コンテンツを報知する。このように構成することで、推奨経路から外れて移動した地点の割合が相対的に多い時には保護者へ報知して、子供への早期の安全教育を促すことができる。一方、推奨経路から外れて移動した地点の割合が相対的に少ない時には子供本人へ報知して、自ら危険箇所の学習を促すことができる。
【0054】
次に、図8のフローチャートを参照して、本実施形態に係るサーバ装置10が実施する処理の手順を説明する。
【0055】
S801において、サーバ装置10の位置情報受信部302は、通信装置30から、通信装置30の位置情報を受信する。
【0056】
S802において、サーバ装置10の制御部303は、位置情報受信部302が通信装置30から受信した位置情報に基づいて、通信装置30が所定位置(例えば、通信装置30のユーザの自宅)に到達したか否かを判定する。本ステップがYesである場合、S803へ進む。一方、本ステップがNoである場合、S801に戻る。
【0057】
S803において、サーバ装置10の制御部303は、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を通信装置30が移動したか否かを判定する。そして、サーバ装置10の第1作成部304は、推奨経路から外れた地点が1つ以上存在する場合、推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する。例えば、2つの地点で推奨経路から外れた移動が検知された場合、2つの地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する。第1の教育コンテンツは、交通ルールを守らない移動が行われたことを警告する警告情報を含んでもよい。
【0058】
S804において、サーバ装置10の第2作成部305は、位置情報(通信装置30の移動履歴)に基づいて、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する。
【0059】
S805において、サーバ装置10の制御部303は、推奨経路から外れて通信装置30が移動した地点をカウントする。例えば、図6に示すように、1つの地点(地点603)で推奨経路から外れて通信装置30が移動した場合はカウント数が1となる。
【0060】
S806において、サーバ装置10の制御部303は、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所をカウントする。例えば、図6に示すように、2つの地点(地点601、地点602)で推奨経路から外れて通信装置30が移動した場合はカウント数が2となる。
【0061】
S807において、サーバ装置10の制御部303は、推奨経路から外れて通信装置30が移動した地点の割合が、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所の割合≧であるか否かを判定する。本ステップがYesである場合、S808へ進む。一方、本ステップがNoである場合、S809へ進む。図6の例では、推奨経路から外れて通信装置30が移動した地点のカウント数=1 < 通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所のカウント数=2であるため、本ステップはNoとなり、S809へ進むことになる。
【0062】
S808において、サーバ装置10の送信部306は、作成した第1の教育コンテンツを他の通信装置20(例えば保護者の通信装置)へ送信する。S809において、サーバ装置10の送信部306は、作成した第2の教育コンテンツを通信装置30(例えば子供の通信装置)へ送信する。以上で図8の処理が終了する。
【0063】
なお、フローチャートの処理の順序は説明した順序に限定されるものではなく、他の順序であってもよい。また、他の処理が適宜追加されてもよいし、一部の処理が行われなくてもよい。
【0064】
以上説明したように、本実施形態では、推奨経路から外れて通信装置30が移動した地点の割合と、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所の割合とを比較して、どの教育コンテンツをどの通信装置へ送信するかを調整する例を説明した。具体的には、推奨経路から外れて通信装置30が移動した地点の割合が多い場合(すなわち、緊急度・重要度が相対的に高い場合)には、第1の教育コンテンツを保護者の通信装置20へ送信する。そして、通信装置30の移動経路上に存在する危険箇所の割合が多い場合(すなわち、緊急度・重要度が相対的に低い場合)には、第2の教育コンテンツを子供の通信装置30へ送信する。
【0065】
これにより、緊急度・重要度が相対的に高い場合には保護者へ第1の教育コンテンツを送信することで警告し、子供への安全教育を促すことができる。そして、緊急度・重要度が相対的に低い場合には子供本人へ第2の教育コンテンツを送信することで、移動経路上の危険箇所に関する学習を促すことができる。従って、子供自身で行う学習の効果を高めることができる。さらに、割合に応じて保護者又は子供のどちらかに第1の教育コンテンツ又は第2の教育コンテンツがまとめて送信されることになるため、ユーザが管理しやすい。
【0066】
<実施形態のまとめ>
第1の態様による情報処理装置(10)は、
情報処理装置(10)であって、
道路の位置情報と、前記道路の危険箇所情報とを記憶する記憶手段(301)と、
通信装置(30)の位置情報を受信する受信手段(302)と、
前記位置情報に基づいて、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を前記通信装置が移動した場合に、前記推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する第1作成手段(303、304)と、
前記位置情報に基づいて、前記通信装置の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する第2作成手段(305)と、
を備える。
【0067】
このように、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を通信装置が移動したような緊急度・重要度が相対的に高いイベントに対する教育コンテンツと、通信装置の移動経路上に存在する危険箇所情報に関する緊急度・重要度が相対的に低いイベントに対する教育コンテンツとを分けて作成することで、適応的な教育コンテンツの提供が可能となる。従って、安全教育の学習効果を向上させることが可能となる。
【0068】
第2の態様による情報処理装置(10)は、
前記第1の教育コンテンツを前記通信装置とは異なる他の通信装置(20)へ送信し、前記第2の教育コンテンツを前記通信装置へ送信する送信手段(306、F406、F407)をさらに備える。
【0069】
これにより、例えば子供は自身の通信装置を介して自身の移動経路上の危険箇所情報を学習することができる。また、例えば保護者は、自身の通信装置を介して、子供が推奨経路から外れた地点を移動したことを認識できるため、子供への教育・注意を行うことが容易となる。
【0070】
第3の態様による情報処理装置(10)では、
前記送信手段は、前記通信装置が所定位置(例えば通信装置を所持する子供の自宅)に到達した場合に送信を行う。
【0071】
これにより、例えば子供が帰宅したことに応じて教育コンテンツが送信されるため、帰宅後に学習を促すことができる。
【0072】
第4の態様による情報処理装置(10)では、
前記他の通信装置のユーザは、前記通信装置のユーザの保護者である。
【0073】
これにより、子供は自身の通信装置を介して自身の移動経路上の危険箇所情報を学習することができ、保護者は、自身の通信装置を介して、子供が推奨経路から外れた地点を移動したことを認識できるため、子供への教育・注意を行うことが容易となる。
【0074】
第5の態様による情報処理装置(10)では、
前記第1の教育コンテンツ又は前記第2の教育コンテンツを送信する送信手段(306)をさらに備え、
前記送信手段は、
前記通信装置(30)が前記推奨経路から外れて移動した地点の割合が、前記通信装置の移動経路上に存在する危険箇所の割合以上である場合、前記第1の教育コンテンツを前記通信装置とは異なる他の通信装置(20)へ送信し(S808)、
前記通信装置が前記推奨経路から外れて移動した地点の割合が、前記通信装置の移動経路上に存在する危険箇所の割合未満である場合、前記第2の教育コンテンツを前記通信装置(30)へ送信する(S809)。
【0075】
これにより、緊急度・重要度が相対的に高い場合には例えば保護者へ第1の教育コンテンツを送信することで警告し、子供への安全教育を促すことができる。そして、緊急度・重要度が相対的に低い場合には例えば子供本人へ第2の教育コンテンツを送信することで、移動経路上の危険箇所に関する学習を促すことができる。従って、子供自身で行う学習の効果を高めることができる。
【0076】
第6の態様による情報処理装置(10)は、
前記推奨経路から外れた地点を前記通信装置が移動したことを示す警報出力を前記通信装置に行わせるための指示を前記通信装置へ送信する送信手段(306)をさらに備える。
【0077】
これにより、推奨経路から外れた地点を通信装置が移動した場合に、その通信装置を通じて警報を出力することが可能となる。そのため、通信装置のユーザは、交通ルールを順守できなかったことを容易に認識することができる。
【0078】
第7の態様による情報処理装置(10)では、
前記送信手段は、前記推奨経路から外れた地点を前記通信装置が移動した時点で前記指示を送信する。
【0079】
これにより、通信装置のユーザは、交通ルールを順守できなかった時点でタイムリーにそのことを認識することができる。従って、直近の移動がよくない移動であったことを効果的に学習することが可能となる。
【0080】
第8の態様による情報処理装置(10)では、
前記指示は、前記通信装置を振動させることと、前記通信装置に音を発生させることとのうち、少なくとも一方により報知させる指示を含む。
【0081】
これにより、通信装置のユーザは、画面を確認しなくても、交通ルールを順守できなかったことを容易に認識することができる。また、文字を読めない低年齢のユーザでも交通ルールを順守できなかったことを容易に認識することができる。
【0082】
第9の態様による情報処理装置(10)の制御方法は、
道路の位置情報と、前記道路の危険箇所情報とを記憶する記憶手段(301)を備える情報処理装置の制御方法であって、
通信装置(30)の位置情報を受信する受信工程(S501)と、
前記位置情報に基づいて、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を前記通信装置が移動した場合に、前記推奨経路から外れた地点の情報を含む第1の教育コンテンツを作成する第1作成工程(S503)と、
前記位置情報に基づいて、前記通信装置の移動経路上に存在する危険箇所情報を含む第2の教育コンテンツを作成する第2作成工程(S505)と、
を有する。
【0083】
このように、交通ルールを順守できる推奨経路から外れた地点を通信装置が移動したような緊急度・重要度が相対的に高いイベントに対する教育コンテンツと、通信装置の移動経路上に存在する危険箇所情報に関する緊急度・重要度が相対的に低いイベントに対する教育コンテンツとを分けて作成することで、適応的な教育コンテンツの提供が可能となる。従って、安全教育の学習効果を向上させることが可能となる。
【0084】
第10の態様によるプログラムは、
第9の態様による情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0085】
これにより、情報処理装置の機能をプログラムとして実現することが可能となる。
【0086】
第11の態様による記憶媒体は、
第9の態様による情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶された記憶媒体である。
【0087】
これにより、情報処理装置の機能を記憶媒体として実現することが可能となる。
【0088】
<その他の実施形態>
また、各実施形態で説明された1以上の機能を実現するプログラムは、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給され、該システム又は装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサは、このプログラムを読み出して実行することができる。このような態様によっても本発明は実現可能である。
【0089】
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0090】
10:サーバ装置、20,30:通信装置、301:記憶部、302:位置情報受信部、303:制御部、304:第1作成部、305:第2作成部、306:送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8