IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ セイコーエプソン株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-測定デバイス 図1
  • 特開-測定デバイス 図2
  • 特開-測定デバイス 図3
  • 特開-測定デバイス 図4
  • 特開-測定デバイス 図5
  • 特開-測定デバイス 図6
  • 特開-測定デバイス 図7
  • 特開-測定デバイス 図8
  • 特開-測定デバイス 図9
  • 特開-測定デバイス 図10
  • 特開-測定デバイス 図11
  • 特開-測定デバイス 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135185
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】測定デバイス
(51)【国際特許分類】
   H03B 5/32 20060101AFI20240927BHJP
   G04G 3/02 20060101ALN20240927BHJP
【FI】
H03B5/32 A
H03B5/32 H
G04G3/02 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045747
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091292
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 達哉
(74)【代理人】
【識別番号】100173428
【弁理士】
【氏名又は名称】藤谷 泰之
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫
(72)【発明者】
【氏名】市川 遼
(72)【発明者】
【氏名】牧 克彦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 久浩
【テーマコード(参考)】
2F002
5J079
【Fターム(参考)】
2F002AA12
2F002CB01
5J079AA04
5J079BA02
5J079BA43
5J079CA04
5J079CA11
5J079CB01
5J079HA03
5J079HA07
5J079HA10
5J079HA16
5J079HA28
(57)【要約】
【課題】高い精度で測定対象を測定することのできる測定デバイスを提供すること。
【解決手段】測定デバイスは、振動素子と、前記振動素子を加熱する温度制御回路素子と、前記振動素子を発振させる発振回路素子と、前記発振回路素子が出力する発振信号に基づいて測定対象を測定する測定回路素子と、前記振動素子、前記温度制御回路素子、前記発振回路素子および前記測定回路素子が実装されているパッケージと、を有し、前記パッケージは、気密封止されている収容空間を有し、前記収容空間に少なくとも前記振動素子および前記温度制御回路素子が収容されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動素子と、
前記振動素子を加熱する温度制御回路素子と、
前記振動素子を発振させる発振回路素子と、
前記発振回路素子が出力する発振信号に基づいて測定対象を測定する測定回路素子と、
前記振動素子、前記温度制御回路素子、前記発振回路素子および前記測定回路素子が実装されているパッケージと、を有し、
前記パッケージは、気密封止されている収容空間を有し、
前記収容空間に少なくとも前記振動素子および前記温度制御回路素子が収容されていることを特徴とする測定デバイス。
【請求項2】
前記パッケージは、第1面に開口する第1凹部および前記第1面と表裏関係にある第2面に開口する第2凹部を有するベースと、前記第1面に接合され前記第1凹部の開口を覆って前記収容空間を形成するリッドと、を有する請求項1に記載の測定デバイス。
【請求項3】
前記第1凹部に前記振動素子、前記温度制御回路素子、前記発振回路素子が配置され、
前記第2凹部に前記測定回路素子が配置されている請求項2に記載の測定デバイス。
【請求項4】
前記測定回路素子は、AD変換回路を含む第1測定回路素子と、前記発振信号および前記AD変換回路から出されるデジタル信号に基づいて前記測定対象を測定する第2測定回路素子と、を有し、
前記第1凹部に前記振動素子、前記温度制御回路素子、前記発振回路素子および前記第2測定回路素子が配置され、
前記第2凹部に前記第1測定回路素子が配置されている請求項2に記載の測定デバイス。
【請求項5】
前記第1凹部の底部に前記温度制御回路素子および前記第2測定回路素子が配置され、
前記第2凹部の底部に前記第1測定回路素子が配置されている請求項4に記載の測定デバイス。
【請求項6】
前記パッケージは、第1面に開口する第1凹部を有するベースと、前記第1面に接合され前記第1凹部の開口を覆って前記収容空間を形成するリッドと、を有し、
前記第1凹部に前記振動素子、前記温度制御回路素子、前記発振回路素子および前記測定回路素子が配置されている請求項1に記載の測定デバイス。
【請求項7】
前記測定対象は、外部から入力される信号の周波数である請求項1に記載の測定デバイス。
【請求項8】
前記測定対象は、外部から入力される信号の電圧である請求項1に記載の測定デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、水晶振動子を備えた発振器が発振するクロック信号および発振器の外部から入力される外部クロック信号の一方に基づいて他方の周波数を測定する回路装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-097354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、発振器が温度依存性を有するため、外部温度によって発振器が発振するクロック信号が変動し、周波数測定精度が低下するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の測定デバイスは、振動素子と、
前記振動素子を加熱する温度制御回路素子と、
前記振動素子を発振させる発振回路素子と、
前記発振回路素子が出力する発振信号に基づいて測定対象を測定する測定回路素子と、
前記振動素子、前記温度制御回路素子、前記発振回路素子および前記測定回路素子が実装されているパッケージと、を有し、
前記パッケージは、気密封止されている収容空間を有し、
前記収容空間に少なくとも前記振動素子および前記温度制御回路素子が収容されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態に係る測定デバイスの回路構成を示すブロック図である。
図2】測定デバイスの断面図である。
図3】収容空間内を示す上面図である。
図4】収容空間内を示す上面図である。
図5】測定デバイスの回路構成を示すブロック図である。
図6】第2実施形態に係る測定デバイスの断面図である。
図7】第3実施形態に係る測定デバイスの断面図である。
図8】PLL回路のブロック図である。
図9】第4実施形態に係る測定デバイスの断面図である。
図10】第5実施形態に係る測定デバイスの断面図である。
図11】測定デバイスの変形例を示す断面図である。
図12】第6実施形態に係る測定デバイスの回路構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の測定デバイスの好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
なお、説明の便宜上、ブロック図を除く各図には互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を図示している。また、以下では、Z軸の矢印側を「上」とも言い、反対側を「下」とも言う。
【0009】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る測定デバイスの回路構成を示すブロック図である。図2は、測定デバイスの断面図である。図3および図4は、それぞれ、収容空間内を示す上面図である。図5は、測定デバイスの回路構成を示すブロック図である。
【0010】
まずは、測定デバイス1の回路構成について説明する。図1に示すように、測定デバイス1は、振動素子2を発振させる発振回路91を有する。このような発振回路91は、振動素子2から出力される信号を増幅して振動素子2にフィードバックすることにより振動素子2を発振させ、発振信号を生成する回路である。
【0011】
また、測定デバイス1は、さらに、発振回路91から出力される発振信号に基づいて安定したクロック信号CLKを生成するPLL回路92を有する。このようなPLL回路92は、第1位相比較器921と、第1ローパスフィルター922と、電圧制御型発振器923と、第1分周器924と、出力バッファー回路925と、を有する。
【0012】
第1位相比較器921は、発振回路91から出力される発振信号と第1分周器924から出力される周波数信号との間の位相差を検出し、第1ローパスフィルター922に出力する。第1ローパスフィルター922は、第1位相比較器921からの出力信号から高周波成分を除去し、電圧に変換して電圧制御型発振器923を制御する直流信号として出力する。第1分周器924は、電圧制御型発振器923から出力される周波数信号を分周した周波数信号を第1位相比較器921に出力する。電圧制御型発振器923からは、直流信号の電圧に応じた周波数信号が出力バッファー回路925に向けて出力され、出力バッファー回路925からクロック信号CLKが出力される。このようなPLL回路92によれば、安定したクロック信号CLKを生成することができる。
【0013】
また、測定デバイス1は、さらに、クロック信号CLKを用いて外部クロック信号EXINの周波数を測定する周波数測定回路93を有する。周波数測定回路93は、カウンター回路931と、時間デジタル変換回路932と、演算回路936と、を有する。
【0014】
カウンター回路931は、第1カウンター931aと、第2カウンター931bと、を有する。第1カウンター931aは、外部端子744を介して測定デバイス1の外部から入力された外部クロック信号EXINに基づくカウント処理を行い、所定周期で遷移する第1信号STAを時間デジタル変換回路932に出力すると共に、前記所定周期をカウントしたカウントデータCntMを演算回路936に出力する。これに対して、第2カウンター931bは、PLL回路92から入力されたクロック信号CLKに基づくカウント処理を行い、所定周期で遷移する第2信号STPを時間デジタル変換回路932に出力すると共に、前記所定周期をカウントしたカウントデータCntTを演算回路936に出力する。なお、第2信号STPは、分周クロック信号であり、クロック信号CLKより低周波数の信号である。
【0015】
時間デジタル変換回路932は、信号生成回路933と、積分処理回路934と、測定回路935と、を有する。
【0016】
信号生成回路933は、積分期間信号生成回路933a、933cと、極性切替信号生成回路933b、933dと、を有する。積分期間信号生成回路933aは、第1信号STAに基づいて信号SINT1を生成する。そして、極性切替信号生成回路933bは、信号SINT1およびクロック信号CLKに基づいて信号SPH1、SPH2を生成する。これに対して、積分期間信号生成回路933cは、第2信号STPに基づいて信号SINT2を生成する。そして、極性切替信号生成回路933bは、信号SINT2およびクロック信号CLKに基づいて信号SPH3、SPH4を生成する。信号SINT1、SINT2は、積分期間信号であり、信号SPH1、SPH2、SPH3、SPH4は、積分極性切替信号である。信号SPH1は、信号SINT1で定められた積分期間においてクロック信号CLKに同期したタイミングでローレベルからハイレベルに遷移する。一方、信号SPH2は、信号SPH1の遷移タイミングからクロック信号CLKの所定クロック数後にローレベルからハイレベルに遷移する。信号SPH3、SPH4についても同様である。
【0017】
積分処理回路934は、積分回路934a、934b、934c、934dを有する。積分回路934aは、信号SINT1、SPH1に基づいて積分処理を行い、電圧QA1を出力する。積分回路934bは、信号SINT1、SPH2に基づいて積分処理を行い、電圧QA2を出力する。積分回路934cは、信号SINT2、SPH3に基づいて積分処理を行い、電圧QA3を出力する。積分回路934dは、信号SINT2、SPH4に基づいて積分処理を行い、電圧QA4を出力する。
【0018】
測定回路935は、A/D変換回路935a(アナログ/デジタル変換回路)と、時間差情報演算回路935bと、を有する。A/D変換回路935aは、各電圧QA1、QA2、QA3、QA4をA/D変換する。時間差情報演算回路935bは、A/D変換回路935aから入力されたデジタル信号(電圧QA1、QA2、QA3、QA4のデジタル値)に基づいて時間差情報TMDを演算する。なお、時間差情報TMDは、第1信号STAと第2信号STPの遷移タイミングの時間差を示す。
【0019】
演算回路936は、時間デジタル変換回路932から入力された時間差情報TMDおよびカウンター回路931から入力されたカウントデータCntM、CntTに基づく演算を行い、周波数情報FRDを求める。カウントデータCntMは、外部クロック信号EXINの周期を分解能とする時間に相当し、カウントデータCntTは、クロック信号CLKの周期を分解能とする時間に相当する。演算回路936は、これらに加えてクロック周期より小さい時間分解能で測定された時間差情報TMDを用いることにより、クロック信号CLKの周期を基準とした外部クロック信号EXINの周期を正確に測定することができる。なお、周波数情報FRDは、周波数を示す情報であり、具体的には周波数が符号化されたデジタル値である。周波数情報FRDは、基準となるクロック信号CLKの周波数に対する相対的な外部クロック信号EXINの周波数であり、例えば、クロック信号CLKの周波数に対する外部クロック信号EXINの周波数の比である。
【0020】
また、測定デバイス1は、さらに、インターフェース回路94を有する。このようなインターフェース回路94は、外部端子744を介して測定デバイス1の外部に設けられる図示しない処理装置との通信を行う。これにより、周波数情報FRDを処理装置に送信することができる。インターフェース回路の通信方式としては、シリアル通信、パラレル通信等の種々の通信方式を採用することができる。
【0021】
また、測定デバイス1は、さらに、上述した回路と独立または連動して動作する温度制御回路95を有する。温度制御回路95は、温度センサー951、発熱回路952および制御回路953を有する。温度センサー951は、振動素子2の温度を検出し、発熱回路952は、発熱して振動素子2を加熱する。また、制御回路953は、温度センサー951の出力信号に基づいて発熱回路952の抵抗を流れる電流量を制御し、振動素子2を所定温度範囲、好ましくは一定温度に保つ。例えば、制御回路953は、温度センサー951の出力信号から判定される現在の温度が設定された基準温度よりも低い場合には、発熱回路952の抵抗に所望の電流を流し、現在の温度が基準温度よりも高い場合には発熱回路952の抵抗に電流が流れないように制御する。また、例えば、制御回路953は、現在の温度と目標温度との差に応じて発熱回路952の抵抗を流れる電流量を増減させるように制御する。
【0022】
以上のような回路構成を備える測定デバイス1によれば、測定デバイス1が生成したクロック信号CLKを外部に出力すると共に、外部から測定デバイス1に入力される外部クロック信号EXINの周波数をクロック信号CLKの周波数に基づいて測定し、外部クロック信号EXINの周波数を示す周波数情報FRDを求める。これにより、周波数情報FRDを用いた様々なシステム、例えば、外部クロック信号EXINと同一周波数のクロック信号CLKを生成する周波数同期システム、外部クロック信号EXINの周波数を逓倍した周波数のクロック信号CLKを生成するFLL(Frequency Locked Loop)、外部クロック信号EXINまたはクロック信号CLKの異常を検出する異常検出システム等を構築することができる。
【0023】
特に、測定デバイス1は、上述した温度制御回路95を有しており、温度制御回路95によって振動素子2が所定温度範囲、好ましくは一定温度に保たれる。そのため、発振回路91から出力される周波数信号の周波数変動が抑えられ、PLL回路92から周波数変動の少ない、好ましくは周波数が一定の安定したクロック信号CLKが出力される。したがって、外部クロック信号EXINの周波数を高精度に測定することができる。
【0024】
以上、測定デバイス1の回路構成について詳細に説明した。次に、測定デバイス1の構成について詳細に説明する。図2に示すように、測定デバイス1は、測定対象である外部クロック信号EXINの周波数を測定するためのデバイスであり、振動素子2と、温度制御回路素子3と、発振回路素子4と、測定回路素子5と、これら各部が実装されたパッケージ7と、を有する。また、測定回路素子5は、第1測定回路素子51と、第2測定回路素子52と、を有する。測定回路素子5を第1測定回路素子51と第2測定回路素子52とに分けて構成することにより、測定デバイス1の設計自由度が高まる。このような測定デバイス1では、上述したように、温度制御回路素子3を用いて振動素子2を所定温度範囲内に保つことにより測定特性が安定し、高い精度で外部クロック信号EXINの周波数を測定することができる。
【0025】
図2に示すように、パッケージ7は、ベース71と、リッド72と、を有する。ベース71は、箱状をなし、第1面としての上面7aに開口する第1凹部711と、上面7aと表裏関係にある第2面としての下面7bに開口する第2凹部712と、を有する。このような構成によれば、第1凹部711と第2凹部712とをZ軸方向に重ねて形成することができるため、パッケージ7の平面視での広がりが抑えられ、測定デバイス1の小型化を図ることができる。リッド72は、板状をなし、第1凹部711の開口を塞ぐようにして、シールリング、低融点ガラス等の封止部材73を介してベース71の上面7aに接合されている。これにより、第1凹部711が気密封止され、パッケージ7内に収容空間Sが形成される。一方、第2凹部712の開口は、封止されておらず、パッケージ7の外部に臨んでいる。
【0026】
なお、ベース71およびリッド72の構成材料としては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、ベース71をアルミナ、チタニア等の各種セラミック材料で構成し、リッド72をコバール等の各種金属材料で構成することができる。
【0027】
また、第1凹部711は、上面7aに開口する凹部711aと、凹部711aの底面に開口し、凹部711aよりも開口が小さい凹部711bと、凹部711bの底面に開口し、凹部711bよりも開口が小さい凹部711cと、を有する。そして、凹部711aの底面に振動素子2が配置され、凹部711cの底面に温度制御回路素子3、発振回路素子4および第2測定回路素子52が配置されている。つまり、振動素子2、温度制御回路素子3、発振回路素子4および第2測定回路素子52が収容空間Sに収容されている。残りの第1測定回路素子51は、第2凹部712の底面に配置されている。
【0028】
収容空間Sは、気密であり、減圧状態、好ましくはより真空に近い状態である。これにより、パッケージ7の断熱性が高まる。また、温度制御回路素子3の熱が逃げ難くなり加熱効率が高まる。そのため、パッケージ7内の温度が安定すると共に省電力化を図ることもできる。ただし、収容空間Sの雰囲気は、特に限定されない。
【0029】
また、ベース71には、凹部711aの底面に配置された複数の内部端子741と、凹部711bの底面に配置された複数の内部端子742と、第2凹部712の底面に配置された複数の内部端子743と、下面7bに配置された複数の外部端子744と、を有する。これら端子は、所望の回路が構成されるようにベース71内に形成された図示しない内部配線を介して電気的に接続されている。また、各内部端子741は、導電性の接合部材B1およびボンディングワイヤーBW1を介して振動素子2と電気的に接続され、各内部端子742は、ボンディングワイヤーBW2を介して温度制御回路素子3、発振回路素子4または第2測定回路素子52と電気的に接続されている。また、各内部端子743は、図示しない導電性の接合部材を介して第1測定回路素子51と電気的に接続されている。
【0030】
≪振動素子2≫
振動素子2は、SCカット水晶振動素子である。SCカット水晶振動素子は、三次の周波数温度特性を有するため、周波数安定性に優れた振動素子2となる。特に、SCカット水晶振動素子は、変極点が94℃付近にあるため、振動素子2を加熱して使用する本実施形態に適している。図3に示すように、振動素子2は、SCカットで切り出された平面視で矩形の水晶基板21と、上面の中央部に配置された励振電極221と、励振電極221から引き出され上面の縁部に配置されたパッド電極222と、下面の中央部に励振電極221と対向配置された励振電極231と、励振電極231から引き出され下面の縁部に配置されたパッド電極232と、を有する。
【0031】
以上、振動素子2について説明したが、その構成は、特に限定されない。例えば、水晶基板21の平面視形状は、矩形に限定されず、円形、楕円形、半円形、その他の多角形であってもよい。また、振動素子2は、例えば、ATカット水晶振動素子であってもよい。ATカット水晶振動素子は、三次の周波数温度特性を有するため、SCカット水晶振動素子と同様、周波数安定性に優れた振動素子2となる。特に、ATカット水晶振動素子は、SCカット水晶振動子よりも需要が高く流通量も多いため、測定デバイス1の低コスト化を図ることがでる。
【0032】
このような振動素子2は、その端部において、凹部711aの底面に接合部材B1を介して固定されている。また、各パッド電極222、232が接合部材B1およびボンディングワイヤーBW1を介して内部端子741と電気的に接続されている。ただし、振動素子2の固定方法や電気接続方法は、特に限定されない。
【0033】
≪発振回路素子4≫
図2および図4に示すように、発振回路素子4は、凹部711cの底面に配置され、ボンディングワイヤーBW2を介して内部端子742と電気的に接続されている。また、図5に示すように、発振回路素子4は、上述した発振回路91を有する。
【0034】
≪第2測定回路素子52≫
図2および図4に示すように、第2測定回路素子52は、凹部711cの底面に配置され、ボンディングワイヤーBW2を介して内部端子742と電気的に接続されている。また、図5に示すように、第2測定回路素子52は、上述したPLL回路92、周波数測定回路93およびインターフェース回路94のうち、A/D変換回路935aを除く各部を有する。つまり、第2測定回路素子52は、第1カウンター931a、第2カウンター931b、積分期間信号生成回路933a、933c、極性切替信号生成回路933b、933dと、積分回路934a、934b、934c、934d、時間差情報演算回路935b、演算回路936およびインターフェース回路94を有する。
【0035】
≪第1測定回路素子51≫
図2に示すように、第1測定回路素子51は、第2凹部712の底面に配置され、図示しない導電性の接合部材を介して内部端子743と電気的に接続されている。また、図5に示すように、第1測定回路素子51は、周波数測定回路93のうち、第2測定回路素子52に含まれていないA/D変換回路935aを有する。このように、A/D変換回路935aを第2測定回路素子52とは別の素子で構成することにより、測定デバイス1に求められる測定精度に合わせてA/D変換回路935aだけを変更することができる。具体的には、例えば、測定デバイス1に求められる分解能に合うビット数のA/D変換回路935aを選択して実装することができる。そのため、求められる測定精度に合わせた測定デバイス1を容易に製造することができる。
【0036】
≪温度制御回路素子3≫
図2および図4に示すように、温度制御回路素子3は、凹部711cの底面に配置され、ボンディングワイヤーBW2を介して内部端子742と電気的に接続されている。また、図5に示すように、温度制御回路素子3は、温度制御回路95を有する。つまり、温度制御回路素子3は、温度センサー951、発熱回路952および制御回路953を有する。本実施形態では、温度制御回路素子3が振動素子2と同じ空間に収容されているため、温度センサー951が検出する振動素子2の温度と実際の振動素子2の温度との誤差が小さくなる。そのため、振動素子2をより精度よく、所定温度範囲内、好ましくは一定の温度に維持することができる。
【0037】
また、温度制御回路素子3は、振動素子2だけではなく、他の回路素子つまり発振回路素子4、第1測定回路素子51および第2測定回路素子52を加熱することができ、これらを所定温度範囲内、好ましくは一定の温度に維持することができる。これら発振回路素子4、第1測定回路素子51および第2測定回路素子52も温度特性を有する場合があるため、これら各回路素子3、51、52を所定温度範囲内、好ましくは一定の温度に維持することにより、各回路素子3、51、52の特性が安定し、さらに高い精度で外部クロック信号EXINの周波数を測定することができる。
【0038】
特に、本実施形態では、第1凹部711の底部に温度制御回路素子3、発振回路素子4および第2測定回路素子52が配置され、第2凹部712の底部に第1測定回路素子51が配置されている。言い換えると、第1凹部711と第2凹部712との間にある板状の板部713に温度制御回路素子3と共に、発振回路素子4および第1、第2測定回路素子51、52が配置されている。そのため、温度制御回路素子3から生じる熱が板部713を介して発振回路素子4および第1、第2測定回路素子51、52に伝わり易くなる。このため、発振回路素子4および第1、第2測定回路素子51、52の温度がそれぞれ安定し、それに伴ってこれらの回路特性も安定する。したがって、外部クロック信号EXINの周波数をさらに精度よく測定することができる。
【0039】
以上、測定デバイス1について説明した。このような測定デバイス1は、前述したように、振動素子2と、振動素子2を加熱する温度制御回路素子3と、振動素子2を発振させる発振回路素子4と、発振回路素子4が出力する発振信号に基づいて測定対象である外部クロック信号EXINの周波数を測定する測定回路素子5と、振動素子2、温度制御回路素子3、発振回路素子4および測定回路素子5が実装されているパッケージ7と、を有する。また、パッケージ7は、気密封止されている収容空間Sを有し、収容空間Sに少なくとも振動素子2および温度制御回路素子3が収容されている。このような構成によれば、温度制御回路素子3によって振動素子2を加熱し、振動素子2を所定温度範囲内、好ましくは一定温度に保つことにより、発振回路素子4から出力される発振信号がより安定する。そのため、測定対象を精度よく測定することができる。
【0040】
また、前述したように、パッケージ7は、第1面である上面7aに開口する第1凹部711および上面7aと表裏関係にある第2面である下面7bに開口する第2凹部712を有するベース71と、上面7aに接合され第1凹部711の開口を覆って収容空間Sを形成するリッド72と、を有する。これにより、パッケージ7の平面視での広がりが抑えられ、測定デバイス1の小型化を図ることができる。
【0041】
また、前述したように、測定回路素子5は、A/D変換回路935aを含む第1測定回路素子51と、発振信号(本実施形態では、発振信号から生成したクロック信号CLK)およびA/D変換回路935aから出されるデジタル信号に基づいて外部クロック信号EXINの周波数を測定する第2測定回路素子52と、を有する。そして、第1凹部711に振動素子2、温度制御回路素子3、発振回路素子4および第2測定回路素子52が配置され、第2凹部712に第1測定回路素子51が配置されている。このように、測定回路素子5を第1測定回路素子51と第2測定回路素子52とに分けて構成することにより、測定デバイス1の設計自由度が高まる。
【0042】
また、前述したように、第1凹部711の底部に温度制御回路素子3および第2測定回路素子52が配置され、第2凹部712の底部に第1測定回路素子51が配置されている。これにより、温度制御回路素子3から生じる熱がベース71を介して第1、第2測定回路素子51、52に伝わり易くなる。このため、第1、第2測定回路素子51、52の温度が共に安定し、それに伴ってこれらの回路特性も安定する。したがって、外部クロック信号EXINの周波数をさらに精度よく測定することができる。
【0043】
また、前述したように、測定対象は、外部から入力される信号である外部クロック信号EXINの周波数である。これにより、周波数情報FRDを用いた様々なシステムに適用可能な測定デバイス1となる。したがって、大きな需要を見込める測定デバイス1となる。
【0044】
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る測定デバイスの断面図である。
【0045】
本実施形態に係る測定デバイス1は、測定回路素子5が1つの素子で構成されていること以外は、前述した第1実施形態の測定デバイス1と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態の測定デバイス1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、本実施形態の図では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
【0046】
図6に示すように、本実施形態の測定デバイス1では、測定回路素子5が1つの素子で構成されており、第2凹部712の底面に配置されている。このような測定回路素子5には、PLL回路92、周波数測定回路93およびインターフェース回路94が含まれている。このように、測定回路素子5を第2凹部712の底面に配置することにより、例えば、前述した第1実施形態と比べて収容空間Sを小さくすることができる。そのため、温度制御回路素子3による加熱効率が高まり、収容空間Sの温度が安定すると共に省電力化を図ることができる。
【0047】
以上のように、本実施形態の測定デバイス1では、第1凹部711に振動素子2、温度制御回路素子3、発振回路素子4が配置され、第2凹部712に測定回路素子5が配置されている。このような構成によれば、例えば、前述した第1実施形態と比べて収容空間Sを小さくすることができる。そのため、温度制御回路素子3による加熱効率が高まり、収容空間Sの温度が安定すると共に省電力化を図ることができる。
【0048】
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の構成を発揮することができる。
【0049】
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態に係る測定デバイスの断面図である。図8は、PLL回路のブロック図である。
【0050】
本実施形態に係る測定デバイス1は、測定回路素子5が1つの素子で構成されていること、PLL回路92の構成が異なること、電圧制御型水晶発振器6をさらに備えていること以外は、前述した第1実施形態の測定デバイス1と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態の測定デバイス1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、本実施形態の各図では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
【0051】
図7に示すように、本実施形態の測定デバイス1では、測定回路素子5が凹部711cの底面に配置され、ボンディングワイヤーBW2を介して内部端子742と電気的に接続されている。このような測定回路素子5には、PLL回路92、周波数測定回路93およびインターフェース回路94が含まれている。さらに、測定デバイス1は、第2凹部712の底面に配置され、図示しない導電性の接合部材を介して内部端子743と電気的に接続された電圧制御型水晶発振器6を有する。電圧制御型水晶発振器6は、水晶振動素子62と、水晶振動素子62を発振させる発振回路を備えた発振回路素子63と、水晶振動素子62および発振回路素子63を収容するパッケージ61と、を有する。
【0052】
また、図8に示すように、PLL回路92は、第1位相比較器921と、第1ローパスフィルター922と、電圧制御型発振器923と、第1分周器924と、第2位相比較器926と、第2ローパスフィルター927と、第2分周器928と、出力バッファー回路925と、を有する。
【0053】
第1位相比較器921は、発振回路91から出力される周波数信号と第1分周器924から出力される周波数信号との間の位相差を検出し、第1ローパスフィルター922に出力する。第1ローパスフィルター922は、第1位相比較器921からの出力信号から高周波成分を除去し、電圧に変換して電圧制御型発振器923を制御する直流信号として出力する。第1分周器924は、電圧制御型発振器923から出力される周波数信号を分周した周波数信号を第1位相比較器921に出力する。
【0054】
なお、第1分周器924は、例えば、整数の分周比を切り替えて平均的に小数の分周比とすることにより、小数の分周比を設定可能である。これにより、第1位相比較器921、第1ローパスフィルター922、電圧制御型発振器923および第1分周器924で構成される前段のPLL回路部分は、小数分周PLL回路(フラクショナルPLL回路)として機能する。その結果、小数分周PLL回路では、任意の周波数の信号を出力することが可能になる。
【0055】
第2位相比較器926は、電圧制御型発振器923から出力される周波数信号と第2分周器928から出力される周波数信号との間の位相差を検出し、第2ローパスフィルター927に出力する。第2ローパスフィルター927は、第2位相比較器926からの出力信号から高周波成分を除去し、電圧に変換して電圧制御型水晶発振器6を制御する直流信号を出力する。第2分周器928は、電圧制御型水晶発振器6から出力される周波数信号を分周した周波数信号を第2位相比較器926に出力する。
【0056】
なお、第2分周器928は、例えば、入力された信号を整数分周する整数分周器である。これにより、第2位相比較器926、第2ローパスフィルター927、電圧制御型水晶発振器6および第2分周器928で構成される後段のPLL回路部分は、整数分周PLL回路(インテジャーPLL回路)として機能する。整数分周PLL回路では、位相ノイズが比較的少なく、回路構成も比較的単純な回路とすることができる。
【0057】
そして、電圧制御型水晶発振器6からは、直流信号の電圧に応じた周波数信号が出力バッファー回路925に向けて出力され、出力バッファー回路925からクロック信号CLKが出力される。つまり、PLL回路92は、水晶振動素子62を発振させて、発振回路91から出力された周波数信号に基づいて周波数が制御されたクロック信号CLKを生成する。これにより、さらに安定したクロック信号CLKを生成することができる。
【0058】
以上のような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の構成を発揮することができる。なお、本実施形態では、前述したように、電圧制御型水晶発振器6が発振回路を有するが、これに限定されず、PLL回路92が発振回路を有していてもよい。つまり、測定回路素子5に発振回路が含まれていてもよい。この場合、パッケージ61から発振回路素子63を省略することができるため、本実施形態と比べて電圧制御型水晶発振器6の小型化を図ることができる。
【0059】
<第4実施形態>
図9は、第4実施形態に係る測定デバイスの断面図である。
【0060】
本実施形態に係る測定デバイス1は、パッケージ7の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の測定デバイス1と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態の測定デバイス1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、本実施形態の図では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
【0061】
図9に示すように、本実施形態のパッケージ7では、第1凹部711および第2凹部712が共にベース71の上面7aに開口している。
【0062】
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0063】
<第5実施形態>
図10は、第5実施形態に係る測定デバイスの断面図である。図11は、測定デバイスの変形例を示す断面図である。
【0064】
本実施形態に係る測定デバイス1は、パッケージ7の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の測定デバイス1と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態の測定デバイス1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、本実施形態の各図では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
【0065】
図10に示すように、本実施形態のパッケージ7では、第2凹部712が省略されており、凹部としての第1凹部711だけが形成されている。そして、収容空間S内に、振動素子2、温度制御回路素子3、発振回路素子4、測定回路素子5(第1測定回路素子51および第2測定回路素子52)が収容されている。このような構成によれば、温度制御回路素子3と同じ空間に、発振回路素子4および第1、第2測定回路素子51、52が配置されるため、これら回路素子4、51、52の温度がより安定し、それに伴って回路特性もより安定する。したがって、外部クロック信号EXINの周波数をさらに精度よく測定することができる。
【0066】
以上のように、本実施形態の測定デバイス1では、パッケージ7は、上面7aに開口する第1凹部711を有するベース71と、上面7aに接合され第1凹部711の開口を覆って収容空間Sを形成するリッド72と、を有し、第1凹部711に振動素子2、温度制御回路素子3、発振回路素子4および測定回路素子5が配置されている。このような構成によれば、各部の温度が安定し、それに伴って回路特性も安定する。したがって、外部クロック信号EXINの周波数をさらに精度よく測定することができる。
【0067】
このような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。なお、本実施形態では、前述したように、測定回路素子5が第1測定回路素子51および第2測定回路素子52の2つの素子で構成されているが、これに限定されず、例えば、前述した第2実施形態と同様に1つの素子で構成されていてもよい。また、図11に示すように、少なくとも1つの回路素子が他の回路素子と重なって配置されていてもよい。図示の例では、第1測定回路素子51が温度制御回路素子3、発振回路素子4および第2測定回路素子52と重なるように配置されていてもよい。
【0068】
<第6実施形態>
図12は、第6実施形態に係る測定デバイスの回路構成を示すブロック図である。
【0069】
本実施形態に係る測定デバイス1は、測定対象が異なることと、それに応じて測定回路素子5の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の測定デバイス1と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態の測定デバイス1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、本実施形態の図では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
【0070】
本実施形態の測定デバイス1は、測定対象として、外部クロック信号EXINの電圧を測定する。これにより、様々なシステムに適用可能な測定デバイス1となる。したがって、大きな需要を見込める測定デバイス1となる。
【0071】
図12に示すように、測定デバイス1は、クロック信号CLKを用いて外部クロック信号EXINの電圧を測定する電圧測定回路97を有する。電圧測定回路97は、A/D変換回路971と、演算回路972と、を有する。A/D変換回路971は、外部クロック信号EXINの電圧をA/D変換する。演算回路972は、A/D変換回路971から入力されたデジタル信号とPLL回路92から入力されたクロック信号CLKとに基づいて目的の時刻における外部クロック信号EXINの電圧を測定する。測定デバイス1では、安定したクロック信号CLKが生成されるため目的の時刻から実際の測定時刻がずれ難いため、外部クロック信号EXINの電圧を精度よく測定することができる。
【0072】
また、本実施形態の測定デバイス1では、第2測定回路素子52がPLL回路92、演算回路972およびインターフェース回路94を含み、第1測定回路素子51がA/D変換回路971を含む。
【0073】
以上のように、本実施形態の測定デバイス1では、測定対象は、外部から入力される信号である外部クロック信号EXINの電圧である。これにより、様々なシステムに適用可能な測定デバイス1となる。したがって、大きな需要を見込める測定デバイス1となる。
【0074】
このような第6実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0075】
以上、本発明の測定デバイスを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0076】
1…測定デバイス、2…振動素子、21…水晶基板、221…励振電極、222…パッド電極、231…励振電極、232…パッド電極、3…温度制御回路素子、4…発振回路素子、5…測定回路素子、51…第1測定回路素子、52…第2測定回路素子、6…電圧制御型水晶発振器、61…パッケージ、62…水晶振動素子、63…発振回路素子、7…パッケージ、7a…上面、7b…下面、71…ベース、711…第1凹部、711a…凹部、711b…凹部、711c…凹部、712…第2凹部、713…板部、72…リッド、73…封止部材、741…内部端子、742…内部端子、743…内部端子、744…外部端子、91…発振回路、92…PLL回路、921…第1位相比較器、922…第1ローパスフィルター、923…電圧制御型発振器、924…第1分周器、925…出力バッファー回路、926…第2位相比較器、927…第2ローパスフィルター、928…第2分周器、93…周波数測定回路、931…カウンター回路、931a…第1カウンター、931b…第2カウンター、932…時間デジタル変換回路、933…信号生成回路、933a…積分期間信号生成回路、933b…極性切替信号生成回路、933c…積分期間信号生成回路、933d…極性切替信号生成回路、934…積分処理回路、934a…積分回路、934b…積分回路、934c…積分回路、934d…積分回路、935…測定回路、935a…A/D変換回路、935b…時間差情報演算回路、936…演算回路、94…インターフェース回路、95…温度制御回路、951…温度センサー、952…発熱回路、953…制御回路、97…電圧測定回路、971…A/D変換回路、972…演算回路、B1…接合部材、BW1…ボンディングワイヤー、BW2…ボンディングワイヤー、CLK…クロック信号、CntM…カウントデータ、CntT…カウントデータ、EXIN…外部クロック信号、FRD…周波数情報、QA1…電圧、QA2…電圧、QA3…電圧、QA4…電圧、S…収容空間、SINT1…信号、SINT2…信号、SPH1…信号、SPH2…信号、SPH3…信号、SPH4…信号、STA…第1信号、STP…第2信号、TMD…時間差情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12