(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135234
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/14 20120101AFI20240927BHJP
【FI】
G06Q20/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045815
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】513040384
【氏名又は名称】株式会社マネーフォワード
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】松岡 隆之
(72)【発明者】
【氏名】青木 麗紗
(72)【発明者】
【氏名】竹中 一将
(72)【発明者】
【氏名】廣原 亜樹
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA32
5L055AA32
(57)【要約】
【課題】インボイスの適格請求書発行事業者の登録情報を取得する際の利便性を向上させることが可能な情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、情報取得部330と、表示制御部332とを備える。表示制御部332は、複数の取引先のそれぞれに対応するインボイス登録情報を登録情報記憶装置から一括で取得する一括取得と、登録情報記憶装置からインボイス登録情報を取得する取引先を複数の取引先から個別に指定することが可能な指定取得とを選択することが可能な画面を端末装置に表示する。情報取得部330は、一括取得が選択された場合には、複数の取引先のそれぞれに対応したインボイス登録情報を登録情報記憶装置から一括で取得し、指定取得が選択された場合には、指定取得により選択された取引先に対応する登録情報を登録情報記憶装置から取得する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取引先に関する情報である取引先情報が複数の取引先毎に記憶される記憶部と、
前記取引先情報に基づいて適格請求書発行事業者の登録情報を登録情報記憶装置から取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された前記登録情報を含む取得結果画面を端末装置に表示する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記複数の取引先のそれぞれに対応する前記登録情報を前記登録情報記憶装置から一括で取得する一括取得と、前記登録情報記憶装置から前記登録情報を取得する取引先を前記複数の取引先から個別に指定することが可能な指定取得とを選択することが可能な選択画面を前記端末装置に表示し、
前記情報取得部は、
前記選択画面において前記一括取得が選択された場合には、前記複数の取引先のそれぞれに対応した前記登録情報を前記登録情報記憶装置から一括で取得し、
前記選択画面において前記指定取得が選択された場合には、前記指定取得により選択された前記取引先に対応する前記登録情報を前記登録情報記憶装置から取得する
情報処理システム。
【請求項2】
前記取引先情報には、前記取引先の氏名又は名称が含まれ、
前記表示制御部は、
前記情報取得部が前記取引先の氏名又は名称に基づいて前記登録情報を前記登録情報記憶装置から複数取得した場合には、その旨を前記取得結果画面に表示し、
前記情報取得部が前記取引先の氏名又は名称に基づいて前記登録情報を前記登録情報記憶装置から一つのみ取得した場合には、その旨を前記取得結果画面に表示し、
前記情報取得部が前記取引先の氏名又は名称に基づいて前記登録情報を前記登録情報記憶装置から取得できなかった場合には、その旨を前記取得結果画面に表示する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記複数の取引先のそれぞれについて、前記一括取得又は前記指定取得によって前記登録情報を取得する処理が最後に実行された日時を前記選択画面に表示する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記取得結果画面において所定の操作が行われることに基づいて、前記情報取得部により取得された前記登録情報を前記取引先情報に登録する登録部を更に備える
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記一括取得又は前記指定取得が実行された後に前記取得結果画面において前記複数の取引先のうちのいずれかを選択する操作が行われたとき、選択された前記取引先について前記登録情報記憶装置から前記登録情報を再度取得する際に用いる前記取引先の氏名又は名称、所在地、法人番号、及び適格請求書発行事業者の登録番号の少なくとも一つを入力することが可能な条件入力画面を前記端末装置に更に表示し、
前記情報取得部は、前記取引先の氏名又は名称、所在地、法人番号、及び適格請求書発行事業者の登録番号の少なくとも一つに対応する前記登録情報を前記登録情報記憶装置から再取得する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記取得結果画面を第1取得結果画面とするとき、前記登録情報記憶装置から再取得した前記登録情報を含む第2取得結果画面を表示する
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第2取得結果画面において所定の操作が行われることに基づいて、前記登録情報記憶装置から再取得した前記登録情報を前記取引先情報に登録する登録部を更に備える
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記情報取得部は、前記取引先情報に含まれる前記取引先の氏名又は名称を取得し、前記取引先の氏名又は名称に対応する前記登録情報を前記登録情報記憶装置から取得する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記情報取得部は、
前記取引先情報に前記適格請求書発行事業者の登録番号が含まれているか否かを判断し、
前記取引先情報に前記登録番号が含まれている場合には、当該登録番号に基づいて前記登録情報を前記登録情報記憶装置から取得し、
前記取引先情報に前記登録番号が含まれていない場合には、前記取引先情報に含まれる前記取引先の氏名又は名称を取得し、前記取引先の氏名又は名称に基づいて前記登録情報を前記登録情報記憶装置から取得する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記取引先情報には、前記取引先の氏名又は名称、所在地、及び適格請求書発行事業者の登録番号の少なくとも一つが含まれている
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記登録情報記憶装置から取得した前記登録情報に含まれる失効日の情報を取得し、前記失効日の情報に基づいて前記取引先情報を更新する更新部を更に備える
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記表示制御部は、前記取得結果画面において、前記記憶部に記憶されている前記取引先情報と、前記情報取得部により取得された前記登録情報とを並べて表示する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項13】
コンピュータを用いて実行される情報処理方法であって、
取引先に関する情報である取引先情報を複数の取引先毎に記憶部に記憶させ、
前記取引先情報に基づいて適格請求書発行事業者の登録情報を登録情報記憶装置から取得し、
取得した前記登録情報を含む取得結果画面を端末装置に表示し、
前記複数の取引先のそれぞれに対応する前記登録情報を前記登録情報記憶装置から一括で取得する一括取得と、前記登録情報記憶装置から前記登録情報を取得する取引先を前記複数の取引先から個別に指定することが可能な指定取得とを選択することが可能な選択画面を前記端末装置に表示し、
前記選択画面において前記一括取得が選択された場合には、前記複数の取引先のそれぞれに対応した前記登録情報を前記登録情報記憶装置から一括で取得し、
前記選択画面において前記指定取得が選択された場合には、前記指定取得において選択された前記取引先に対応する前記登録情報を前記登録情報記憶装置から取得する
情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータに、
取引先に関する情報である取引先情報を複数の取引先毎に記憶部に記憶させ、
前記取引先情報に基づいて適格請求書発行事業者の登録情報を登録情報記憶装置から取得させ、
取得した前記登録情報を含む取得結果画面を端末装置に表示させ、
前記複数の取引先のそれぞれに対応する前記登録情報を前記登録情報記憶装置から一括で取得する一括取得と、前記登録情報記憶装置から前記登録情報を取得する取引先を前記複数の取引先から個別に指定することが可能な指定取得とを選択することが可能な選択画面を前記端末装置に表示させ、
前記選択画面において前記一括取得が選択された場合には、前記複数の取引先のそれぞれに対応した前記登録情報を前記登録情報記憶装置から一括で取得させ、
前記選択画面において前記指定取得が選択された場合には、前記指定取得において選択された前記取引先に対応する前記登録情報を前記登録情報記憶装置から取得させる
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、支払依頼データを基に、費目マスタを参照して、支払依頼データに含まれる費目識別データと紐付く源泉税対象区分を取得し、取得された源泉税対象区分が、源泉税額の算出が必要であることを意味するものである場合、取引先マスタを参照して、支払依頼データに含まれる取引先識別データと紐付く源泉税識別データを取得し、取得された源泉税識別データが、源泉税額の算出が必要であることを意味するものである場合、源泉税マスタを参照して、源泉税識別データと紐付く源泉税算出データを取得し、支払依頼データに含まれる支払額および取得された源泉税算出データを基に、源泉税額を算出する技術、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、会計システムはユーザの取引先についての情報を登録する取引先データベースを有することが多いが、各取引先のインボイスの適格請求書発行事業者情報は国税庁のデータベースから取得することができる。ここで、会計システムの取引先データベースに登録されている取引先が多数存在する場合、その取得作業が煩雑となる可能性がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、インボイスの適格請求書発行事業者の登録情報を取得する際の利便性を向上させることが可能な情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様による情報処理システムは、取引先に関する情報である取引先情報が複数の取引先毎に記憶される記憶部と、取引先情報に基づいて適格請求書発行事業者の登録情報を登録情報記憶装置から取得する情報取得部と、情報取得部により取得された登録情報を含む取得結果画面を端末装置に表示する表示制御部と、を備える。表示制御部は、複数の取引先のそれぞれに対応する登録情報を登録情報記憶装置から一括で取得する一括取得と、登録情報記憶装置から登録情報を取得する取引先を複数の取引先から個別に指定することが可能な指定取得とを選択することが可能な選択画面を端末装置に表示する。情報取得部は、選択画面において一括取得が選択された場合には、複数の取引先のそれぞれに対応した登録情報を登録情報記憶装置から一括で取得し、選択画面において指定取得が選択された場合には、指定取得により選択された取引先に対応する登録情報を登録情報記憶装置から取得する。
【0006】
本発明の一態様による情報処理方法は、コンピュータを用いて実行される情報処理方法であって、取引先に関する情報である取引先情報を複数の取引先毎に記憶部に記憶させ、取引先情報に基づいて適格請求書発行事業者の登録情報を登録情報記憶装置から取得し、取得した登録情報を含む取得結果画面を端末装置に表示し、複数の取引先のそれぞれに対応する登録情報を登録情報記憶装置から一括で取得する一括取得と、登録情報記憶装置から登録情報を取得する取引先を複数の取引先から個別に指定することが可能な指定取得とを選択することが可能な選択画面を端末装置に表示し、選択画面において一括取得が選択された場合には、複数の取引先のそれぞれに対応した登録情報を登録情報記憶装置から一括で取得し、選択画面において指定取得が選択された場合には、指定取得において選択された取引先に対応する登録情報を登録情報記憶装置から取得する。
【0007】
本発明の一態様による情報処理プログラムは、コンピュータに、取引先に関する情報である取引先情報を複数の取引先毎に記憶部に記憶させ、取引先情報に基づいて適格請求書発行事業者の登録情報を登録情報記憶装置から取得させ、取得した登録情報を含む取得結果画面を端末装置に表示させ、複数の取引先のそれぞれに対応する登録情報を登録情報記憶装置から一括で取得する一括取得と、登録情報記憶装置から登録情報を取得する取引先を複数の取引先から個別に指定することが可能な指定取得とを選択することが可能な選択画面を端末装置に表示させ、選択画面において一括取得が選択された場合には、複数の取引先のそれぞれに対応した登録情報を登録情報記憶装置から一括で取得させ、選択画面において指定取得が選択された場合には、指定取得において選択された取引先に対応する登録情報を登録情報記憶装置から取得させる。
【0008】
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や装置が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や装置の機能が1つの物理的手段や装置により実現されてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムによれば、インボイスの適格請求書発行事業者の登録情報を取得する際の利便性を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態の情報処理システムの概略構成を示すブロック図。
【
図2】実施形態のインボイス登録情報に含まれる情報の一例を模式的に示す図。
【
図3】実施形態の端末装置の概略構成を示すブロック図。
【
図4】実施形態のサーバ装置の概略構成を示すブロック図。
【
図5】実施形態の制御部により実行される処理の一部を示すフローチャート。
【
図6】実施形態の制御部により実行される処理の一部を示すフローチャート。
【
図7】実施形態の端末装置に表示される画面の一例を示す図。
【
図8】実施形態の端末装置に表示される画面の一例を示す図。
【
図9】実施形態の端末装置に表示される画面の一例を示す図。
【
図10】実施形態の端末装置に表示される画面の一例を示す図。
【
図11】実施形態の端末装置に表示される画面の一例を示す図。
【
図12】実施形態の端末装置に表示される画面の一例を示す図。
【
図13】実施形態の端末装置に表示される画面の一例を示す図。
【
図14】実施形態の端末装置に表示される画面の一例を示す図。
【
図15】実施形態の端末装置に表示される画面の一例を示す図。
【
図16】実施形態の情報処理システムの動作例を示すシーケンスチャート。
【
図17】実施形態の端末装置及びサーバ装置のハードウェア的な構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムの一実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<実施形態>
(情報処理システムの概要)
図1に示される本実施形態の情報処理システム10は、企業や個人事業主等の事業者に対して会計処理のサービスを提供するものである。以下では、情報処理システム10を利用する企業や個人事業主等を「ユーザ」と称する。情報処理システム10は、ユーザの仕入れや売り上げ等の入出金の取引情報に基づいて帳簿を作成するとともに、試算表や財務諸表等を作成することによりユーザの税務申告を支援する。
【0012】
また、情報処理システム10は、インボイス制度に対応するために、例えば商品やサービス等の仕入れを行った取引先がインボイスの適格請求書発行事業者であるか否かを判定することにより、その取引先からの取引価格に対する消費税が仕入税額控除の対象となるか否かを判断する。情報処理システム10は、その判断結果に基づいて、例えば取引価格に対して、ユーザが納税すべき消費税額を算出する。
【0013】
(情報処理システムの構成)
図1に示されるように、本実施形態の情報処理システム10は、端末装置20と、サーバ装置30と、外部サーバ装置40とを備えている。端末装置20、サーバ装置30、及び外部サーバ装置40はネットワーク回線Nを介して互いに通信可能に接続されている。
【0014】
端末装置20は、ユーザにより所持されるパーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット端末等である。
サーバ装置30は、ユーザの会計情報や取引先の情報等を管理している。また、サーバ装置30は、ユーザによる取引先の入力や、各取引先との取引情報の入力を受け付けるとともに、税務申告に必要な各種書類のデータの出力をユーザの要求に基づいて行う。サーバ装置30は、API(Application Programming Interface)等を利用することにより金融機関等のサーバ装置から各取引先との取引情報を自動的に入手可能であってもよい。本実施形態では、サーバ装置30が、このような各種会計処理に関するサービスをクラウド上で提供する場合を例に挙げて説明する。
【0015】
外部サーバ装置40は、インボイスの適格請求書発行事業者の登録情報を管理している。外部サーバ装置40は例えば国税庁により管理されている。
(外部サーバ装置の構成)
図1に示されるように、外部サーバ装置40はインボイスDB(データベース)41を有している。インボイスDB41には、国税庁に正規に登録されている適格請求書発行事業者毎にインボイスの情報が記憶されている。
図2に示されるように、インボイス登録情報には、適格請求書発行事業者の登録番号、氏名又は名称、登録年月日、及び本店又は主たる事務所の所在地等が含まれている。以下では、便宜上、氏名又は名称を「名称等」と称し、本店又は主たる事務所の所在地を単に「所在地」と称する。外部サーバ装置40は、サーバ装置30からの要求に基づいて、インボイスDB41に記憶されているインボイス登録情報をサーバ装置30に送信する。
【0016】
本開示において、インボイスDB41を有する外部サーバ装置40は、登録情報記憶装置の一例である。他の例として、インボイスDB41を有する外部サーバ装置40が保有する登録情報をサーバ装置30がダウンロードし、当該ダウンロードされた登録情報を記憶した記憶装置が、登録情報記憶装置であってもよい。
【0017】
(端末装置の構成)
図3に示されるように、端末装置20は、その機能的な構成として、入力部21、通信部22、表示部23、記憶部24、及び制御部25を備えている。
入力部21はユーザの入力操作を受け付ける。ユーザは、入力部21に対して各種操作を行うことにより端末装置20を操作することができる。
【0018】
通信部22はネットワーク回線Nを介してサーバ装置30と各種通信を行う。例えば通信部22は、ユーザにより入力部21に入力された操作情報をサーバ装置30に送信する。また、通信部22は、サーバ装置30から送信される各種情報を受信する。
表示部23は、ユーザにより視認可能な各種画面を表示する。例えばサーバ装置30が、会計処理サービスの各種画面に関する情報を端末装置20に送信して、その情報が通信部22により受信されたとすると、表示部23は、受信した会計処理サービスの各種画面をウェブブラウザ上で表示する。
【0019】
記憶部24には、端末装置20を動作させるための各種プログラムが記憶されている。このプログラムには、例えばウェブページを表示するためのブラウザのプログラム等が含まれている。
制御部25は端末装置20を制御する。制御部25は、例えば記憶部24に記憶されるブラウザのプログラムを実行することにより会計処理サービスの各種画面を表示部23に表示させる。
【0020】
(サーバ装置の構成)
図4に示されるように、サーバ装置30は、その機能的な構成として、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを備えている。
通信部31は、端末装置20及び外部サーバ装置40等とのネットワーク回線Nを介した通信を制御する。
【0021】
記憶部32には、サーバ装置30において実行される各種処理に用いられる情報が記憶されている。例えば記憶部32には、サーバ装置30において実行される各種処理に対応する操作をウェブブラウザ上で可能とするためのプログラムや、端末装置20の操作に基づいて実行される各種プログラム等が記憶されている。また、記憶部32には、例えばユーザDB320、取引先DB321、及び会計情報DB322等が記憶されている。
【0022】
ユーザDB320には、例えば各ユーザに割り振られているアカウント情報が記憶されている。アカウント情報はユーザ名、ユーザの識別番号、及びパスワードを含む。アカウント情報は、ウェブブラウザを介してサーバ装置30のシステムにログインする際に端末装置20から送信されて、サーバ装置30においてユーザの認証に利用される。
【0023】
取引先DB321には、ユーザが登録した単数又は複数の取引先の情報がユーザ毎に記憶されている。取引先DB321に登録されている取引先情報には、例えば取引先のコード、取引先の名称等、法人区分、取引先の所在地、及び取引先のインボイス登録番号等が含まれている。取引先のコードは、各取引先に対して個別に付与されている識別番号である。取引先の名称等及び所在地には、基本的には、ユーザが端末装置20を操作して入力した情報が用いられる。取引先のインボイス登録番号には、基本的には、ユーザが端末装置20を操作して入力した情報、又は外部サーバ装置40から取得した情報が用いられる。
【0024】
会計情報DB322には、ユーザ毎に、ユーザの取引情報や、取引情報に基づいて作成された帳簿等のデータ、税務申告に必要な各種書類のデータ等が記憶されている。
制御部33はサーバ装置30を統括的に制御する。制御部33は、記憶部32に記憶されているプログラムを実行することにより実現される機能的な構成として、情報取得部330、登録部331、及び表示制御部332を備えている。
【0025】
(情報取得部)
情報取得部330は、端末装置20から送信されるユーザの操作情報を取得する。また、情報取得部330は、ユーザの操作情報に基づいて、外部サーバ装置40からインボイス登録情報を取得する。具体的には、複数の取引先のそれぞれに対応するインボイス登録情報を一括で取得する操作を端末装置20においてユーザが行った場合、情報取得部330は、複数の取引先のそれぞれに対応したインボイス登録情報を外部サーバ装置40から一括で取得する。一方、複数の取引先のうちの一つに対応するインボイス登録情報を取得する操作を端末装置20においてユーザが行った場合、情報取得部330は、その取引先に対応したインボイス登録情報のみを外部サーバ装置40から取得する。
【0026】
情報取得部330は、インボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する際に、ユーザにより選択された取引先の情報を取引先DB321から読み込むとともに、読み込まれた取引先の情報に対応するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する。
図5及び
図6は、情報取得部330により実行されるインボイス登録情報の取得処理の手順を示したものである。なお、以下では、簡単のために、インボイス登録情報を取得する取引先をユーザが一つだけ選択した場合を例に挙げて説明する。
【0027】
図5に示されるように、情報取得部330は、まず、ユーザにより選択された取引先の情報を取引先DB321から読み込む(ステップS10)。そして、情報取得部330は、読み込んだ取引先情報にインボイス登録番号が含まれているか否かを判断する(ステップS11)。
【0028】
例えば、ユーザが取引先のインボイス登録番号を取引先DB321に登録していない場合、あるいはその取引先のインボイス登録番号を外部サーバ装置40から一度も取得していない場合、その取引先に対応するインボイス登録番号が取引先DB321に登録されていない場合がある。なお、取引先の名称等はユーザによって取引先DB321に登録されるので、必ずしも外部サーバ装40に登録されている名称と完全に一致しない場合がある。この場合、情報取得部330は、取引先DB321の取引先情報において、対象の取引先のインボイス登録番号が含まれていないと判断して(ステップS11:NO)、取引先情報から取引先の名称等の情報を取得するとともに(ステップS12)、取得した取引先の名称等に対応するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する(ステップS13)。具体的には、情報取得部330は、取得した取引先の名称等に一致又は類似するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する。例えば、取引先DB321における取引先の名称等が「甲株式会社」である場合、情報取得部330は、適格請求書発行事業者の名称等として「甲株式会社」が登録されている適格請求書発行事業者のインボイス登録情報を、名称等が一致するものとして外部サーバ装置40から取得する。また、情報取得部330は、適格請求書発行事業者の名称等として「株式会社甲」が登録されている適格請求書発行事業者のインボイス登録情報や、「(株)甲」が登録されている適格請求書発行事業者のインボイス登録情報を、名称等が類似するものとして外部サーバ装置40から取得する。なお、「甲株式会社」という名称のインボイス登録事業者は、外部サーバ装置40に複数登録されていることがある。すなわち、同一の名称であっても異なるインボイス登録番号を持つ事業者が外部サーバ装置40に登録されていることがある。このように情報取得部330が一つの取引先情報に基づいて外部サーバ装置40から取得するインボイス登録情報は一つに限らず、複数の場合もあり得る。なお、名称がユニークなものであれば、外部サーバ装置40に登録されている事業者の数は一つになることが多い。
【0029】
なお、情報取得部330は、取引先DB321に登録されている取引先の名称等に完全一致する適格請求書発行事業者のインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得するだけでなく、取引先DB321に登録されている取引先の名称等に部分一致する適格請求書発行事業者のインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得してもよい。例えば、取引先DB321に登録されている取引先の名称等が「(株)テクノロジー A事業部」である場合、情報取得部330は、この取引先の名称等をクレンジングすることにより「株式会社テクノロジー」という名称を抽出する。そして、情報取得部330は、抽出された「株式会社テクノロジー」に対応する適格請求書発行事業者のインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する。
【0030】
続いて、情報取得部330は、取引先の名称等に対応するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得することができたか否かを判定して(ステップS14)、取得することができなかった場合には(ステップS14:NO)、取得判定フラグFを「0」に設定する(ステップS15)。取得判定フラグFは、インボイス登録情報の取得結果を示すものである。インボイス登録情報を取得できない状況は、例えば、取引先DB321に登録されていた取引先が適格請求書等発行事業者(インボイス事業者)として、国税庁への登録を行っていない場合に生じ得る。また、ユーザが取引先DB321に登録した取引先情報(名称等)に誤りがある場合にも発生し得る。取得判定フラグFは、取引先DB321に登録されている各取引先に対して個別に設定される。
【0031】
一方、情報取得部330は、取引先の名称等に対応するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得することができた場合には(ステップS14:YES)、当該名称等に対応するインボイス登録情報が外部サーバ装置40に複数存在するか否かを判定する(ステップS16)。別の言い方をすれば、情報取得部330は取引先DB321に登録されている名称等に一致する名称で外部サーバ装置40に登録されているインボイス登録事業者が複数存在するか否かを判定し、複数存在する場合にはそれらの情報を取得する。複数取得した場合には(ステップS16:YES)、取得判定フラグFを「2」に設定する(ステップS17)。また、情報取得部330は、インボイス登録情報を一つのみ取得した場合には(ステップS16:NO)、取得判定フラグFを「1」に設定する(ステップS18)。なお、取得判定フラグFを設定するための処理は、ステップS14及びステップS16のように2段階で判定する処理に限定されるべきではない。
【0032】
情報取得部330は、取引先DB321から読み込んだ取引先情報にインボイス登録番号が含まれている場合には(ステップS11:YES)、
図6に示されるように、そのインボイス登録番号に対応した登録情報を外部サーバ装置40から取得する(ステップS19)。この場合、インボイス登録情報に対応する登録情報は一つのみであるため、情報取得部330は、インボイス登録番号に対応した一つの登録情報のみを外部サーバ装置40から取得することになる。
【0033】
このとき、例えばユーザが誤ったインボイス登録番号を取引先DB321に登録したような場合には、取引先DB321から読み込んだインボイス登録番号に対応した登録情報を外部サーバ装置40から取得できない状況が発生し得る。例えば、ユーザが数字を入力ミスしていた場合である。そのため、情報取得部330は、ステップS19の処理に続いて、取引先DB321から読み込んだインボイス登録番号に対応した登録情報を外部サーバ装置40から取得することができたか否かを判定して(ステップS20)、取得することができた場合には(ステップS20:YES)、取得判定フラグFを「1」に設定する(ステップS21)。一方、情報取得部330は、インボイス登録情報を取得できなかった場合には(ステップS20:NO)、取得判定フラグFを「0」に設定する(ステップS22)。
【0034】
なお、情報取得部330は、複数の取引先のそれぞれに対応したインボイス登録情報を外部サーバ装置40から一括で取得する場合には、複数の取引先のそれぞれに対して
図5及び
図6に示される処理を個別に実行する。
上記のように、取引先DB321に登録されている取引先情報に誤りがあるような場合、外部サーバ装置40からインボイス登録情報を適切に取得できない場合がある。このような場合、ユーザは端末装置20を操作して所定の検索ワードを入力することにより、その検索ワードに対応したインボイス登録情報を検索することもできる。検索ワードには、法人名、住所、法人番号、及びインボイス登録番号等が含まれている。具体的には、ユーザが端末装置20を操作して所定の検索ワードを入力すると、情報取得部330は、その検索ワードに一致又は類似するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する。
【0035】
(登録部)
登録部331は、ユーザの端末装置20の操作に基づいて、情報取得部330により外部サーバ装置40から取得されたインボイス登録情報を取引先DB321に登録する。具体的には、一つの取引先に対して一つのインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得できた場合、ユーザは、その登録情報に含まれるインボイス登録番号を取引先DB321に登録する操作を端末装置20において行うことができる。この操作が行われた場合、登録部331は、外部サーバ装置40から取得した登録情報に含まれるインボイス登録番号を、取引先の識別番号と関連付けて取引先DB321に登録する。
【0036】
一方、一つの取引先に対して複数のインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得できた場合、ユーザは、複数のインボイス登録情報のうちのいずれかを選択する操作を端末装置20上で行うことができる。この操作が行われた場合、登録部331は、外部サーバ装置40から取得した複数の登録情報のうち、ユーザにより選択された登録情報に含まれるインボイス登録番号を、取引先の識別番号と関連付けて取引先DB321に登録する。
【0037】
(表示制御部)
表示制御部332は、端末装置20に各種画面を表示する表示制御を実行する。次に、表示制御部332により端末装置20の表示部23に表示される画面例について説明する。
【0038】
取引先DB321に登録されている取引先の一覧を表示する操作をユーザが端末装置20に対して行った場合、表示制御部332は、
図7に示されるような取引先表示画面50を端末装置20に表示する。この取引先表示画面50において、適格請求書発行事業者の登録情報を取得するためのボタン500をユーザが操作すると、表示制御部332は、
図8に示される登録情報一覧画面51を端末装置20に表示する。登録情報一覧画面51には、一括選択ボタン510、一括取得ボタン511、及び一覧表示領域512が設けられている。
【0039】
一覧表示領域512には、取引先DB321に登録されているユーザの取引先情報が一覧で表示される。一覧表示領域512には、「取引先コード」、「登録番号」、「取引先の名称等」、「更新日時」、「最終取得日」、及び「取得状況」の項目が設けられている。一覧表示領域512では、各取引先の情報がそれらの項目に分けて個別に表示される。
【0040】
「登録番号」の項目には、取引先DB321に登録されているインボイス登録番号が表示される。インボイス登録番号が取引先DB321に登録されていない場合、「登録番号」の項目は空欄となる。
「取引先の名称等」の項目には、取引先DB321に登録されている取引先の名称等及び所在地が表示される。また、例えば取引先の名称のみが取引先DB321に登録されているような場合には、その取引先の名称のみが「取引先の名称等」の項目に表示される。
【0041】
「更新日時」の項目には、取引先情報が最後に更新された日時が表示される。
「最終取得日」の項目には、外部サーバ装置40からインボイス登録情報を最後に取得した日時が表示される。なお、外部サーバ装置40からインボイス登録情報を一度も取得していない場合、「最終取得日」の項目には、図中に示されるように日時の情報が表示されない。
【0042】
「取得状況」の項目には、外部サーバ装置40からインボイス登録情報を取得する処理を実行したときに、その処理が完了したか否かが文字等で表示される。例えば、外部サーバ装置40からインボイス登録情報の取得が完了すると、「取得状況」の項目には「完了」の文字が表示される。
【0043】
一覧表示領域512の左端の領域には、複数の取引先のそれぞれに対応するように複数のチェックボックス513が更に設けられている。また、一覧表示領域512の右端の領域には、複数の取引先のそれぞれに対応するように複数の取得ボタン514が設けられている。チェックボックス513は、複数の取引先を個別に選択状態にする際に使用される。取得ボタン514は、対応する取引先のインボイス登録情報を外部サーバ装置40から実際に取得する際に使用される。
【0044】
一括選択ボタン510は、一覧表示領域512に表示されている取引先の全てを選択する際に使用される。
一括取得ボタン511は、一覧表示領域512において選択状態である単数又は複数の取引先のインボイス登録情報を外部サーバ装置40から一括で取得する際に使用される。
【0045】
この登録情報一覧画面51において、例えばユーザが一括選択ボタン510を操作したとすると、
図9に示されるように全ての取引先のチェックボックス513が選択状態になる。続いて、ユーザが一括取得ボタン511を操作すると、
図5及び
図6に示される処理が全ての取引先に対して実行されて、情報取得部330が全ての取引先のそれぞれに対応するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する。そして、全ての取引先のインボイス登録情報の取得が完了すると、表示制御部332は、
図10に示されるような取得結果画面52を端末装置20に表示する。
図10に示されるように、取得結果画面52には、一括選択ボタン520、一括適用ボタン521、及び結果表示領域522が設けられている。本実施形態では、取得結果画面52が第1取得結果画面に相当する。
【0046】
結果表示領域522には、「取得結果」、「取引先」、及び「適格請求書発行事業者」の項目が設けられている。
「取得結果」の項目には、情報取得部330によるインボイス登録情報の取得結果の情報が取引先毎に表示される。具体的には、表示制御部332は、
図5及び
図6に示される処理を通じて取得判定フラグFが「0」に設定された場合、すなわち取引先情報に対応するインボイス登録情報を取得することができなかった場合には、その取引先に対応する「取得結果」の項目に「該当なし」の文字を表示する。また、表示制御部332は、
図5及び
図6に示される処理を通じて取得判定フラグFが「1」に設定された場合、すなわち取引先情報に対応するインボイス登録情報を一つのみ取得することができた場合には、その取引先に対応する「取得結果」の項目に「一致」の文字を表示する。さらに、表示制御部332は、
図5及び
図6に示される処理を通じて取得判定フラグFが「2」に設定された場合、すなわち取引先情報に対応するインボイス登録情報を複数取得することができた場合には、その取引先に対応する「取得結果」の項目に「複数一致」の文字を表示する。
【0047】
「取引先」の項目には、取引先DB321に登録されている各取引先の情報が表示される。具体的には、「取引先」の項目には、「登録番号」、及び「取引先の名称等」のサブ項目が含まれている。「登録番号」の項目には、取引先DB321に登録されている各取引先のインボイス登録番号が表示される。取引先DB321にインボイス登録番号の情報が登録されていない場合、
図10に示されるように「登録番号」の項目は空欄となる。「取引先の名称等」の項目には、取引先DB321に登録されている各取引先の名称等及び所在地が表示される。取引先DB321に所在地の情報が登録されていない場合には、「取引先の名称等」の項目に所在地は表示されない。
【0048】
「適格請求書発行事業者」の項目には、外部サーバ装置40から取得したインボイス登録情報が表示される。具体的には、「適格請求書発行事業者」の項目には、「登録番号」、「氏名又は名称(屋号)」、及び「所在地」のサブ項目が設けられている。「登録番号」の項目には、外部サーバ装置40から取得したインボイス登録番号が表示される。「氏名又は名称(屋号)」の項目には、外部サーバ装置40から取得した適格請求書発行事業者の名称等の情報が表示される。「所在地」の項目には、外部サーバ装置40から取得した適格請求書発行事業者の所在地の情報が表示される。なお、外部サーバ装置40からインボイス登録情報を取得することができなかった場合、「登録番号」、「氏名又は名称(屋号)」、及び「所在地」の各項目は空欄となる。
【0049】
このように、本実施形態の情報処理システム10では、取引先DB321に登録されている各取引先の情報と、外部サーバ装置40から取得したインボイス登録情報とが並べて表示される。そのため、ユーザは、取引先DB321に登録されている各取引先の情報が、外部サーバ装置40に登録されているインボイス登録情報と一致しているか否かを容易に確認することができる。
【0050】
より具体的には、
図10の例では、各取引先に対して、取得結果と、取引先DB321に登録されている名称及び住所と、外部サーバ40から取得される登録番号、名称、及び所在地と、取得結果を編集するためボタン524及び適用するためのボタン525と、適用状態を示す欄と、が横方向に並んで表示されている。したがって、ユーザはこれらを容易に確認することができる。
【0051】
結果表示領域522の右端の領域には、詳細ボタン524、適用ボタン525、及び「適用状態」の項目が設けられている。適用ボタン525は、「適格請求書発行事業者」の「登録番号」の項目に表示されているインボイス登録番号を取引先DB321に登録する際に使用される。例えば
図10に示される取得結果画面52において、ユーザが「株式会社CC」に対応する適用ボタン525を操作した場合、
図11に示されるように、登録部331は、「登録番号」の項目に表示されている「T1234567890」を、インボイス登録番号として「株式会社CC」の識別番号に関連付けて取引先DB321に登録する。このようにして「登録番号」の項目に表示されているインボイス登録番号が取引先DB321に登録された場合、その取引先に対応する「適用状態」の項目には「適用済み」の文字が表示される。
【0052】
なお、「AA事務所」及び「BB事務所」のようにインボイス登録情報を取得することができなかった取引先に対応する適用ボタン525は、例えば
図10に示されるようにグレーアウトで表示されることにより、操作不可能な状態になっている。
図11に示されるように外部サーバ装置40から取得したインボイス登録番号が取引先DB321に登録された場合には、
図12に示されるように、「株式会社CC」に対応する「登録番号」の項目に「T1234567890」が表示されるようになる。また、「最終取得日」の項目に、外部サーバ装置40からインボイス登録番号を取得した日時が表示されるとともに、「取得状況」の項目に「完了」の文字が表示されるようになる。
【0053】
図10に示される詳細ボタン524は、検索条件を変更して外部サーバ装置40からインボイス登録情報を取得する際に使用される。例えば
図10に示される取得結果画面52では、「AA事務所」のインボイス登録情報を取得することができていない状況である。このような状況は、例えば取引先DB321に登録されている取引先の名称等に誤りがある場合に発生し得る。例えば、ユーザが取引先DB321に「AA事務所」と登録していたが、外部サーバ装置40には「AAA事務所」として登録されているような場合には、「AA事務所」という名称からは「AAA事務所」に紐づく登録情報を取得することは出来ない。このような場合、取引先の名称等を変更すれば、その取引先に対応するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得できる可能性がある。そのような操作をユーザが望む場合、詳細ボタン524を操作することが有効である。ユーザが、例えば「AA事務所」に対応する詳細ボタン524を操作した場合、表示制御部332は、
図13に示されるような編集画面53を端末装置20に表示する。
図13に示されるように、編集画面53には、取引先情報表示領域530、第1検索条件入力部531、第2検索条件入力部532、第3検索条件入力部533、検索ボタン534、及び検索結果表示領域535が設けられている。
【0054】
取引先情報表示領域530には、再検索の対象である取引先の情報が一覧で表示されている。
第1検索条件入力部531は、名称等を指定して再検索する際に使用される。第1検索条件入力部531では、再検索に用いる取引先の名称等の文字を入力することが可能である。第1検索条件入力部531では、検索条件として、「前方位一致」及び「部分一致」のいずれか一方を選択することが可能である。
【0055】
第2検索条件入力部532は、所在地を指定して再検索する際に使用される。第2検索条件入力部532では、再検索に用いる取引先の所在地に含まれる都道府県を選択することが可能である。
第3検索条件入力部533は、法人番号又はインボイス登録番号を指定して再検索する際に使用される。第3検索条件入力部533では、再検索に用いる取引先の法人番号又はインボイス登録番号を英数字で入力することが可能である。
【0056】
検索ボタン534は、検索条件入力部531~533に入力された条件に基づいてインボイス登録情報を再検索する際に使用される。なお、再検索する際には、検索条件入力部531~533を一つだけでなく、複数用いることも可能である。
検索結果表示領域535には、再検索により外部サーバ装置40から取得することができたインボイス登録情報が表示される。
【0057】
例えば
図14に示されるようにユーザが「第1検索条件入力部531」に「AA」の文字を入力し、且つ「第2検索条件入力部532」において「東京都」を選択した後に検索ボタン534を操作した場合、情報取得部330は、名称等に「AA」を含み、且つ所在地に「東京都」を含む適格請求書発行事業者のインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する。この場合、検索結果表示領域535には、取得された適格請求書発行事業者のインボイス登録情報が例えば
図14に示されるように表示される。検索結果表示領域535には、「登録番号」、「氏名または名称(屋号)」、及び「所在地」の項目が設けられている。なお、それらの項目に表示される内容は、
図10の「取引先」の項目に表示される内容と同一であるため、それらの項目の詳細な説明は割愛する。このように、本実施形態では、編集画面53が第2取得結果画面に相当する。
【0058】
検索結果表示領域535の右端の領域には適用ボタン536が設けられている。適用ボタン536は、検索結果表示領域535の「登録番号」の項目に表示されているインボイス登録番号を取引先DB321に登録する際に使用される。例えば、
図14に示される編集画面53において、ユーザが「合同会社AA」に対応する適用ボタン536を操作した場合、登録部331は、「登録番号」の項目に表示されている「T6789012345」を、取引先情報表示領域530に表示される「AA事務所」のインボイス登録番号として取引先DB321に登録する。このようにして「登録番号」の項目に表示されているインボイス登録番号が取引先DB321に登録された場合、
図15に示されるように、その登録された番号が、「AA事務所」に対応する「登録番号」の項目に表示されるとともに、「適用状態」の項目に「適用済み」の文字が表示される。
【0059】
図10に示される取得結果画面52において、「取得結果」が「複数一致」である「株式会社CC」に対応する詳細ボタン524をユーザが操作した場合には、「株式会社CC」に対応する編集画面として、
図14に示される編集画面53と類似の画面が表示される。この編集画面53の検索結果表示領域535には、外部サーバ装置40から取得することができた複数のインボイス登録情報が表示される。したがって、ユーザは、検索結果表示領域535に表示される複数のインボイス登録情報のうちのいずれかに対応する適用ボタン536を操作することで、適用ボタン536に対応するインボイス登録番号を「株式会社CC」の識別番号に関連付けて取引先DB321に登録することができる。
【0060】
図10に示されるように、取得結果画面52の結果表示領域522の左端の領域には、複数の取引先のそれぞれに対応するように複数のチェックボックス523が更に設けられている。チェックボックス523は、複数の取引先を個別に選択状態にする際に使用される。
【0061】
一括選択ボタン520は、結果表示領域522に表示されている全ての取引先を選択する際に使用される。
一括適用ボタン521は、選択状態の取引先に対応するインボイス登録番号を取引先DB321に登録する際に使用される。例えばユーザが一括選択ボタン520を操作した後に一括適用ボタン521を操作した場合には、登録部331は、結果表示領域522に表示されている全ての取引先のうち、「登録番号」の項目にインボイス登録番号が表示されている各取引先について、そのインボイス登録番号を取引先の識別番号に関連付けて取引先DB321に登録する。また、例えばユーザが「株式会社DD」及び「株式会社EE」にそれぞれ対応するチェックボックス523を操作した後に一括適用ボタン521を操作した場合には、登録部331は、「株式会社DD」及び「株式会社EE」にそれぞれ対応するインボイス登録番号をそれらの取引先の識別番号に関連付けられて取引先DB321にそれぞれ登録する。
【0062】
図8に示される登録情報一覧画面51では、例えば各取引先に対応する取得ボタン514を操作した場合には、取得ボタン514に対応する一つの取引先のインボイス登録情報が外部サーバ装置40から取得される。
例えばユーザが、「株式会社DD」に対応する取得ボタン514を操作した場合には、
図5及び
図6に示される処理が「株式会社DD」に対してのみ実行されて、情報取得部330が、「株式会社DD」に対応するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する。この場合、
図10に示される取得結果画面52には、「株式会社DD」の取得結果のみが表示される。
【0063】
一方、例えばユーザが、「株式会社DD」及び「株式会社EE」にそれぞれ対応する取得ボタン514を操作した後に一括取得ボタン511を操作した場合には、
図5及び
図6に示される処理が「株式会社DD」及び「株式会社EE」のそれぞれに対して実行されて、情報取得部330が、「株式会社DD」及び「株式会社EE」のそれぞれに対応するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する。この場合、
図10に示される取得結果画面52には、「株式会社DD」及び「株式会社EE」のそれぞれの取得結果が表示される。
【0064】
このように、登録情報一覧画面51では、一括取得ボタン511及び取得ボタン514を使い分けることにより、複数の取引先のインボイス登録情報を外部サーバ装置40から一括で取得する一括取得と、外部サーバ装置40からインボイス登録情報を取得する取引先を個別に指定することが可能な指定取得とを選択することが可能である。本実施形態では、取得ボタン514が操作された取引先が、指定取得により選択された取引先に相当する。
【0065】
(情報処理システムの動作例)
次に、本実施形態の情報処理システム10の動作例について説明する。
図16に示されるように、
図8に示される登録情報一覧画面51をサーバ装置30が端末装置20に表示させたとする(ステップS30)。このとき、ユーザが登録情報一覧画面51において一括選択ボタン510又はチェックボックス513を操作して取引先を選択するとともに(ステップS31)、一括取得ボタン511又は取得ボタン514を操作すると(ステップS32)、その操作情報が端末装置20からサーバ装置30に送信される。この場合、サーバ装置30は、選択された取引先の情報を取引先DB321から取得するとともに(ステップS40)、取得した取引先情報に対応するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する(ステップS41)。そして、サーバ装置30は、取得したインボイス登録情報を含む、
図10に示される取得結果画面52を端末装置20に表示させる(ステップS33)。
【0066】
その後、ユーザが取得結果画面52において詳細ボタン524を操作したとすると(ステップS34)、その操作情報が端末装置20からサーバ装置30に送信されて、
図13に示される編集画面53をサーバ装置30が端末装置20に表示させる(ステップS35)。ユーザが編集画面53において取引先の名称等の再検索条件を入力して検索ボタン534を操作すると(ステップS36)、その操作情報及び再検索条件が端末装置20からサーバ装置30に送信される。このとき、サーバ装置30は、再検索条件に対応するインボイス登録情報を外部サーバ装置40から再取得する(ステップS42)。そして、サーバ装置30は、再取得したインボイス登録情報を端末装置20に
図14に示されるような形で表示させる(ステップS37)。
【0067】
続いて、
図14に示される編集画面53においてユーザが適用ボタン536を操作したとすると(ステップS38)、その操作情報が端末装置20からサーバ装置30に送信される。これにより、サーバ装置30は、操作された適用ボタン536に対応するインボイス登録番号を取引先の識別番号に関連付けて取引先DB321に登録する(ステップS43)。
【0068】
(端末装置及びサーバ装置のハードウェア的な構成)
次に、
図17を参照して、端末装置20及びサーバ装置30をコンピュータ100により実現する場合のハードウェア構成の一例について説明する。
【0069】
図17に示されるように、コンピュータ100は、例えばプロセッサ101、メモリ102、記憶装置103、入力I/F部104、データI/F部105、通信I/F部106、及び表示装置107を有している。
コンピュータ100は、例えば、クラウドコンピュータ、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット等)、メディアコンピュータプラットフォーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ等)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA、電子メールクライアント等)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットフォームであってもよい。
【0070】
プロセッサ101は、メモリ102に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ100における各種の処理を制御する制御部である。
メモリ102は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ102は、プロセッサ101によって実行されるプログラムのコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0071】
記憶装置103は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置103は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。
入力I/F部104は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部104は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等である。入力I/F部104は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインターフェースを介してコンピュータ100に接続されてもよい。
【0072】
データI/F部105は、コンピュータ100の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部105は、例えば各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等である。データI/F部105は、コンピュータ100の外部に設けられてもよい。データI/F部105がコンピュータ100の外部に設けられる場合、データI/F部105は、例えばUSB等のインターフェースを介してコンピュータ100に接続される。
【0073】
通信I/F部106は、コンピュータ100の外部の装置と有線又は無線により、インターネット等のネットワークを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部106は、コンピュータ100の外部に設けられてもよい。通信I/F部106がコンピュータ100の外部に設けられる場合、通信I/F部106は、例えばUSB等のインターフェースを介してコンピュータ100に接続される。
【0074】
表示装置107は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置107は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等である。表示装置107は、コンピュータ100の外部に設けられてもよい。表示装置107がコンピュータ100の外部に設けられる場合、表示装置107は、例えば、ディスプレイケーブル等を介してコンピュータ100に接続される。また、入力I/F部104としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置107は、入力I/F部104と一体化して構成されてもよい。
【0075】
(実施形態の情報処理システムの作用及び効果)
本実施形態の情報処理システム10は、記憶部32、情報取得部330、及び表示制御部332を備える。記憶部32には、取引先に関する情報である取引先情報が記憶されている。情報取得部330は、取引先情報に基づいて適格請求書発行事業者の登録情報を外部サーバ装置40から取得する。表示制御部332は、情報取得部330により取得された登録情報を含む取得結果画面52を端末装置20に表示する。表示制御部332は、複数の取引先のそれぞれに対応する登録情報を外部サーバ装置40から一括で取得する一括取得と、外部サーバ装置40から登録情報を取得する取引先を複数の取引先から個別に指定することが可能な指定取得とを選択することが可能な選択画面である登録情報一覧画面51を表示する。情報取得部330は、登録情報一覧画面51において一括取得が選択された場合には、具体的には一括取得ボタン511が操作された場合には、複数の取引先のそれぞれに対応した登録情報を外部サーバ装置40から一括で取得する。情報取得部330は、登録情報一覧画面51において指定取得が選択された場合には、具体的には取得ボタン514が操作された場合には、取得ボタン514に対応する取引先に対応する登録情報を外部サーバ装置40から取得する。
この構成によれば、取引先のインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する際に一括取得及び指定取得のいずれかを選択することが可能であるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0076】
表示制御部332は、情報取得部330が取引先の名称等に基づいてインボイス登録情報を外部サーバ装置40から複数取得した場合には、その旨に対応する「複数一致」の文字を取得結果画面52に表示する。表示制御部332は、情報取得部330が取引先の名称等に基づいてインボイス登録情報を外部サーバ装置40から一つのみ取得した場合には、その旨に対応する「一致」の文字を取得結果画面52に表示する。表示制御部332は、情報取得部330が取引先の名称等に基づいてインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得できなかった場合には、その旨に対応する「該当無し」の文字を取得結果画面52に表示する。
この構成によれば、インボイス登録情報の取得結果をユーザが容易に把握することが可能となる。
【0077】
表示制御部332は、複数の取引先のそれぞれについて、一括取得又は指定取得によって登録情報を取得する処理が最後に実行された日時を登録情報一覧画面51の「最終取得日」の項目に表示する。
この構成によれば、ユーザが「最終取得日」の項目を確認することにより、過去に外部サーバ装置40からインボイス登録情報を取得したか否かを容易に把握することができる。
【0078】
登録部331は、取得結果画面52において適用ボタン525が操作されることに基づいて、情報取得部330により取得されたインボイス登録番号を取引先情報として記憶部32の取引先DB321に登録する。
この構成によれば、ユーザが適用ボタン525を操作することでインボイス登録情報を容易に登録することができる。
【0079】
表示制御部332は、取得結果画面52において複数の取引先のうちのいずれかを選択する操作が行われたとき、具体的には詳細ボタン524に対する操作が行われたとき、詳細ボタン524が操作された取引先に対応する編集画面53を端末装置20に表示する。編集画面53では、選択された取引先について外部サーバ装置40からインボイス登録情報を再度取得する際に用いる取引先の名称等、所在地、法人番号、及びインボイス登録情報の少なくとも一つを入力することが可能である。本実施形態では、編集画面53が条件入力画面に相当する。情報取得部330は、取引先の名称等、所在地、法人番号、及びインボイス登録番号の少なくとも一つに対応する登録情報を外部サーバ装置40から取得する。また、表示制御部332は、外部サーバ装置40から再取得した登録情報に含まれるインボイス登録番号、名称等、及び所在地を編集画面53に表示する。
この構成によれば、ユーザは取引先の名称等を指定してインボイス登録情報を再取得することができるとともに、その再取得の結果を編集画面53において確認することができるため、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
【0080】
登録部331は、編集画面53において適用ボタン536が操作されることに基づいて、編集画面53の検索結果表示領域535に表示されているインボイス登録番号を記憶部32の取引先DB321に登録する。
この構成によれば、外部サーバ装置40から取得したインボイス登録番号を編集画面53において取引先DB321に登録することができるため、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
【0081】
情報取得部330は、取引先情報にインボイス登録番号が含まれているか否かを判断し、取引先情報にインボイス登録番号が含まれている場合には、その登録番号に基づいて外部サーバ装置からインボイス登録情報を取得する。情報取得部330は、取引先情報にインボイス登録番号が含まれていない場合には、取引先情報に含まれている取引先の名称等を取得し、取得した名称等に基づいてインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得する。
この構成によれば、より適切なインボイス登録情報を外部サーバ装置40から取得することが可能となる。
【0082】
表示制御部332は、取得結果画面52において、記憶部32の取引先DB321に記憶されている取引先情報と、情報取得部330により外部サーバ装置40から取得されたインボイス登録情報とを並べて表示する。
この構成によれば、取引先DB321に記憶されている取引先情報と、外部サーバ装置40から取得されたインボイス登録情報とをユーザが比較することができるため、例えば外部サーバ装置40から取得されたインボイス登録番号を取引先DB321に登録するか否かを容易に判断することが可能となる。
【0083】
(変形例)
次に、実施形態の情報処理システム10の変形例について説明する。
インボイス登録情報には、適格請求書発行事業者の資格が失効する失効日が更に含まれている。
図2に破線で示されるように、本変形例のサーバ装置30の制御部33は、記憶部32に記憶されているプログラムを実行することにより実現される機能的な構成として更新部333を更に備えている。更新部333は、外部サーバ装置40からインボイス登録情報を所定の周期で取得するとともに、取得したインボイス登録情報に含まれる失効日の情報を取得する。更新部333は、失効日の情報に基づいて取引先DB321に記憶されている取引先情報を更新する。例えば更新部333は、失効日に達した取引先が存在する場合には、取引先DB321に記憶されている取引先情報に含まれるインボイス登録番号の情報を消去する。
【0084】
(他の実施形態)
なお、本開示は上記の具体例に限定されるものではない。
例えば
図13に示される編集画面53の第2検索条件入力部532では、所在地等を文字で入力可能であってもよい。
【0085】
登録情報一覧画面51に表示される内容、及び登録情報一覧画面51において実行可能な各種操作は複数の画面に分けて実現可能であってもよい。取得結果画面52及び編集画面53に関しても同様である。
端末装置20及びサーバ装置30がそれぞれ有する機能的な構成は、端末装置20のみ、サーバ装置30のみ、あるいは端末装置20及びサーバ装置30のそれぞれに設けられていてもよい。例えばサーバ装置30の表示制御部332は端末装置20に設けられていてもよい。
【0086】
本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
【符号の説明】
【0087】
10:情報処理システム、20:端末装置、33:記憶部、40:外部サーバ装置(登録情報記憶装置)、51:登録情報一覧画面(選択画面)、52:取得結果画面(第1取得結果画面)、53:編集画面(条件入力画面、第2取得結果画面)、100:コンピュータ、330:情報取得部、331:登録部、332:表示制御部、333:更新部。