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  • 特開-プラグ及びコネクタ 図1
  • 特開-プラグ及びコネクタ 図2
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  • 特開-プラグ及びコネクタ 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135347
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】プラグ及びコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20240927BHJP
   H01R 13/648 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
H01R13/648
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023045977
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】390029805
【氏名又は名称】THK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 雅史
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB07
5E021FB14
5E021FB20
5E021FC31
5E021FC32
5E021FC40
5E021HC12
5E021LA10
(57)【要約】
【課題】比較的簡易な構成によって、嵌合をロックすることが可能なコネクタの小型化或いは低背化を実現する。
【解決手段】本発明の一態様に係るプラグ(20)は、ソケット(30)と嵌合するプラグ(20)であって、可動式のロックプレート(22)と、ソケット(30)の凹部(31)と係合する係止爪(21)であって、凹部(31)との係合を開始するとき及び解除するときに一時的に所定方向に撓む係止爪(21)とを備え、係止爪(21)は、当該プラグとソケット(30)とが嵌合している場合において、ロックプレート(22)が第1の位置にあるときは、前記所定方向に撓むことが可能であり、ロックプレート(22)が第2の位置にあるときは、係止爪(21)の前記所定方向に隣接する位置にロックプレート(22)のロック部(221)が位置することにより前記所定方向に撓むことができなくなる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケットと嵌合するプラグであって、
可動式のロックプレートと、
前記ソケットの凹部と係合する係止爪であって、前記凹部との係合を開始するとき及び解除するときに一時的に所定方向に撓む係止爪とを備え、
前記係止爪は、
当該プラグと前記ソケットとが嵌合している場合において、前記ロックプレートが第1の位置にあるときは、前記所定方向に撓むことが可能であり、前記ロックプレートが第2の位置にあるときは、前記係止爪の前記所定方向に隣接する位置に前記ロックプレートのロック部が位置することにより前記所定方向に撓むことができなくなる
ことを特徴とするプラグ。
【請求項2】
当該プラグには、シールド編組されたケーブルが接続されており、
前記係止爪は、
導体からなり、
前記ケーブルのシールド効果をソケット側に導通させる
ことを特徴とする請求項1に記載のプラグ。
【請求項3】
前記ロック部は、
前記所定方向に沿った幅が、先端側よりも基部側の方が広く、
前記ロックプレートが第2の位置にあるときに、前記係止爪を前記ソケットの壁面に押し付けるように作用する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラグ。
【請求項4】
前記ロック部は、
先端にフック状のストッパーを有しており、
前記ロックプレートが第1の位置にあるときにおいて、前記先端が当該プラグの一部に噛み合わさることにより、前記ロックプレートの可動範囲が制限される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラグ。
【請求項5】
当該プラグの断面であって、当該プラグが前記ソケットに挿入される方向に垂直な断面の形状は、略矩形であり、
前記断面の4辺のうち、前記係止爪が設けられている側の第1の辺よりも、前記第1の辺に隣接する、前記係止爪が設けられていない側の第2の辺の方が長い
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプラグ。
【請求項6】
互いに嵌合するソケットとプラグとを備えるコネクタであって、
前記プラグは、
前記ソケットの凹部と係合する係止爪であって、前記凹部との係合を開始するとき及び解除するときに一時的に所定方向に撓む係止爪を備え、
前記プラグと前記ソケットとのうち何れかは、可動式のロックプレートを備え、
前記係止爪は、
前記プラグと前記ソケットとが嵌合している場合において、前記ロックプレートが第1の位置にあるときは、前記所定方向に撓むことが可能であり、前記ロックプレートが第2の位置にあるときは、前記係止爪の前記所定方向に隣接する位置に前記ロックプレートのロック部が位置することにより前記所定方向に撓むことができなくなる
ことを特徴とするコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラグ及びコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外面にネジ山を有するジャックと、内面にネジ山を有するプラグとの各ネジ山を噛み合わせる構成や、その他のねじ止め手段を有する構成によって、嵌合をロックすることが可能なコネクタが公知である。非特許文献1では、各ネジ山を噛み合わせる上記構成の同軸コネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】同軸コネクタとは,[online],株式会社トーコネ,[2023年1月17日検索],インターネット<URL:https://www.to-conne.co.jp/dojiku_connector.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術は、ネジ山部分の形状が丸型に限定され、特に外周を覆うようにカップリングナットを嵌合部分に被せる構成や、コネクタの側面でねじ止めする構成においては、肉厚が必要となり小型化或いは低背化が困難である。また、ネジ穴の加工が必要となるためコスト増加等の要因となり、ねじ止めでロックする構成においても工具を必要とする場合がある。
【0005】
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、比較的簡易な構成によって、嵌合をロックすることが可能なコネクタの小型化或いは低背化を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプラグは、ソケットと嵌合するプラグであって、可動式のロックプレートと、前記ソケットの凹部と係合する係止爪であって、前記凹部との係合を開始するとき及び解除するときに一時的に所定方向に撓む係止爪とを備え、前記係止爪は、当該プラグと前記ソケットとが嵌合している場合において、前記ロックプレートが第1の位置にあるときは、前記所定方向に撓むことが可能であり、前記ロックプレートが第2の位置にあるときは、前記係止爪の前記所定方向に隣接する位置に前記ロックプレートのロック部が位置することにより前記所定方向に撓むことができなくなる。
【0007】
また、本発明の他の態様に係るコネクタは、互いに嵌合するプラグとソケットとを備えるコネクタであって、前記プラグは、前記ソケットの凹部と係合する係止爪であって、前記凹部との係合を開始するとき及び解除するときに一時的に所定方向に撓む係止爪を備え、前記プラグと前記ソケットとのうち何れかは、可動式のロックプレートを備え、前記係止爪は、前記プラグと前記ソケットとが嵌合している場合において、前記ロックプレートが第1の位置にあるときは、前記所定方向に撓むことが可能であり、前記ロックプレートが第2の位置にあるときは、前記係止爪の前記所定方向に隣接する位置に前記ロックプレートのロック部が位置することにより前記所定方向に撓むことができなくなる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、比較的簡易な構成によって、嵌合をロックすることが可能なコネクタの小型化或いは低背化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】コネクタの外観図の一例である。
図2】コネクタの外観図の一例である。
図3】コネクタの外観図の一例である。
図4】ロックプレートが第1の位置にあるときと第2の位置にあるときとのコネクタの外観図及び断面図の一例である。
図5】コネクタの断面図の一例である。
図6】ロックプレート及びプラグの外観図並びにプラグの断面図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図1図3は、本実施形態に係るコネクタ1の外観図の一例である。各図に示すように、コネクタ1は、プラグ20及びソケット30を備えている。別の側面から言えば、本実施形態においては、プラグ20とソケット30との双方を合わせてコネクタ1と呼称する。但し、プラグ20とソケット30とを特に区別しない場合に、その一方をコネクタ1と呼称する場合がある。
【0011】
プラグ20をソケット30に挿入することによって、プラグ20とソケット30とが嵌合し、信号を伝達するための端子同士が接続される。即ち、ソケット30は、プラグ20とソケット30とが嵌合した場合にプラグ20の外面を覆う部材である。コネクタ1の例では、ソケット30は、センサ39と一体となっている。このセンサ39は、例えば図示しない直動案内装置のガイドブロック(台車、移動体)又はガイドレール等に取り付けられ、ガイドブロックが摺動した際の振動を測定するセンサである。なお、ソケット30がセンサ39と一体となっている構成は必須ではなく、センサ39が測定する対象も前記振動には限定されない。また、センサ39部分は、ガイドブロック等への取付け用のマグネットやアタッチメントを備えていてもよい。
【0012】
プラグ20は、ソケット30へ挿入される部材であって、係止爪21及びロックプレート22を備えている。加えて、コネクタ1の例において、プラグ20には、センサ39の測定結果を外部の装置に供給するためのケーブル29が接続されている。
【0013】
プラグ20とソケット30とが嵌合しているとき、係止爪21は、ソケット30の凹部31と係合する。ここで、凹部31とは、係止爪21が有する突起である凸部211が嵌り込むことのできる穴、溝、又は窪みである。多くの場合、凸部211は、係止爪21の先端に設けられている。また、係止爪21は、ソケット30の凹部31との係合を開始するとき及び解除するときに一時的に所定方向に撓む。
【0014】
ロックプレート22は、可動式の部材であって、第1の位置及び第2の位置にユーザが手動で移動させることができる部材である。プラグ20とソケット30とが嵌合している場合において、ロックプレート22が第1の位置にあるときは、係止爪21が所定方向に撓むことが可能である。また、プラグ20とソケット30とが嵌合している場合において、ロックプレート22が第2の位置にあるときは、係止爪21の所定方向に隣接する位置にロックプレート22のロック部221が位置することにより、係止爪21が所定方向に撓むことができなくなる。つまりロックプレート22は、プラグ20とソケット30とが嵌合している場合において係止爪21をロックすることが可能であり、ソケット30からプラグ20を抜き取る際には、そのロックの解除が必要となる。
【0015】
図4は、ロックプレート22が第1の位置にあるときと第2の位置にあるときとのコネクタ1の外観図及び断面図の一例である。図4の上図、即ち外観図41並びに断面図42及び43は、ロックプレート22が第1の位置にある状態を示しており、図4の下図、即ち外観図44並びに断面図45及び46は、ロックプレート22が第2の位置にある状態を示している。図4の外観図41及び44に示すように、ロックプレート22は、z軸方向に可動する。
【0016】
断面図43に示すように、係止爪21の内側(y軸正方向側)には、空間が設けられており、係止爪21は内側に撓むことができる。また、断面図43には図示されていない反対側の係止爪21も同様に内側(y軸負方向側)に撓むことができる。
【0017】
係止爪21には、上側(z軸負方向側)から見て、略三角形の凸部211が先端に設けられている。これにより、プラグ20をソケット30に挿入する際、及びソケット30からプラグ20を抜く際には、断面図43の矢印に示すように係止爪21に内側への力がソケット30の壁面から加わり、ユーザが係止爪21を押さえずとも、係止爪21は一時的に内側に撓む。
【0018】
断面図42及び43に示すように、ロックプレート22が第1の位置にある状態においては、ロックプレート22の一部であるロック部221が、側面(y軸負方向側)から見て係止爪21とは重畳していない。一方で、断面図45及び46に示すように、ロックプレート22が第2の位置にある状態においては、ロック部221が側面から見て係止爪21と重畳している。即ち、ロックプレート22が第2の位置にある状態においては、係止爪21が本来撓むことのできる内側の隣接する位置にロック部221が位置して楔として機能することにより、係止爪21が内側に撓むことが抑止されている。
【0019】
ロックプレート22が第2の位置にある状態においては、係止爪21が内側に撓むことができないため、凸部211が凹部31に引っかかることとなり、ソケット30からプラグ20を抜くことができない。これは、プラグ20とソケット30とが嵌合している場合において、ロックプレート22を第2の位置に移動させることにより、嵌合をロックすることができることを意味している。また、ロックプレート22の移動には手作業で足り、工具を使用することを要しない。
【0020】
これにより、プラグ20の片面のみと薄型の係止爪21とを利用した比較的簡易な構成によって、嵌合をロックすることが可能なコネクタ1の小型化及び低背化を実現できる。コネクタ1が小型化及び低背化することによって、例えば上述した運動案内装置のガイドブロックにセンサ39が取り付けられる場合に、コネクタ1が運動案内装置内の器具等に干渉することを抑制できる。
【0021】
加えて、ロック部221は、所定方向に沿った幅、即ちy軸方向の幅が先端側よりも基部側の方が若干広くなっており、ロックプレート22が第2の位置に移動することによって、断面図46の矢印に示すように、係止爪21をソケット30の壁面に押し付けるように作用する。これにより、嵌合及び後述するシールド効果の導通がより確実となる。
【0022】
続いて、コネクタ1の構成の一例について、図5を参照して補足する。図5は、コネクタ1の断面図の一例であって、プラグ20とソケット30とが嵌合している様子を示している。断面図49に示すように、ソケット30は、端子を互いに絶縁するための樹脂製インシュレーター33を有しており、プラグ20は、ケーブル29を接続するための金属製ホルダー24を有している。また、ケーブル29は、シールド編組されている。
【0023】
少なくともプラグ20及びソケット30のケース内面並びに係止爪21は、金属等の導体からなり、ケーブル29のシールド効果が、係止爪21を介してソケット30側に導通される。断面図49中に記載の矢印は、シールド効果の導通の流れを示しており、特に枠50は、プラグ20からソケット30へのシールド効果の導通箇所を示している。
【0024】
続いて、コネクタ1の形状の変形例について、図6を参照して説明する。図6は、ロックプレート22及びプラグ20の外観図並びにプラグ20の断面図の一例である。
【0025】
外観図52は、外観図53に示すロックプレート22を逆さにした様子を示している。外観図52に示すように、このロックプレート22は、ロック部221の先端に、内側に向けたフック状のストッパーを有している。このロック部221のストッパーが、断面図54に示すようにプラグ20のケースの外面、広義にはプラグ20の一部に噛み合わさることにより、ロックプレート22は、第1の位置よりも上方(z軸負方向)に移動することができなくなっている。これにより、ロックプレート22の可動範囲が制限され、ロックプレート22がプラグ20本体から脱落することが防止される。
【0026】
なお、図4に示したプラグ20は、ロックプレート22が第1の位置にある状態において、ロック部221が側面から見て係止爪21とは重畳していない構成であったが、これに限定されず、断面図54に示すように、係止爪21が内側に撓むことが可能な程度に、ロック部221の先端外側が削られた形状をした構成であってもよい。
【0027】
〔付記事項〕
プラグ20及びソケット30のケース内面並びに係止爪21が導体からなる構成、及びケーブル29がシールド編組されている構成は、必須ではなく、例えばコネクタ1は、樹脂製であってもよい。
【0028】
また、係止爪21が所定方向としてロックプレート22の内側に撓む構成について上述したが、係止爪21が撓む方向は、これに限定されず例えば外側に撓む構成であってもよい。当該構成においては、ロックプレート22が第2の位置にある場合において、係止爪21の外側に隣接する位置にロック部221が位置する。
【0029】
また、互いに嵌合したコネクタ1のうち、他方の外面を覆う方をソケット30として説明したが、これに限定されず、単に係止爪21を備える方をプラグ20と見做してもよい。つまり、コネクタ1は、係止爪21を備えるプラグ20が、ソケット30の外面を覆う構成であってもよい。また、プラグ20側がセンサ39を備え、ソケット30側にケーブル29が接続される構成であってもよい。
【0030】
また、プラグ20及びソケット30の断面(yz平面)の形状は、小型化及び低背化の観点から、図1等に示すように横長の略矩形であることが望ましい。つまり、プラグ20の断面であって、プラグ20がソケット30に挿入される方向に垂直な断面の4辺のうち、係止爪21が設けられている側の第1の辺よりも、前記第1の辺に隣接する、係止爪21が設けられていない側の辺の方が長い構成が望ましい。但し、プラグ20及びソケット30の断面は、縦長の矩形であってもよい。また、断面が矩形であることにも限定されず、六角形や円形である構成についても本開示に含まれる。
【0031】
また、プラグ20に設けられている係止爪21の個数は、2つであることに限定されず、1つでも3つ以上であってもよい。また、プラグ20に係止爪21が複数設けられている場合に、ロックプレート22が、一部の係止爪21のみをロックする構成についても本開示に含まれる。
【0032】
また、ロックプレート22は、プラグ20側ではなく、ソケット30側が備える構成であってもよい。
【0033】
また、プラグ20側に加え、ソケット30側にもケーブルが接続されていてもよい。別の観点から言えば、コネクタ1の構成は、ケーブルとケーブルとを接続する構成に対しても適用可能である。
【0034】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るプラグ(20)は、ソケット(30)と嵌合するプラグであって、可動式のロックプレート(22)と、前記ソケットの凹部(31)と係合する係止爪(21)であって、前記凹部との係合を開始するとき及び解除するときに一時的に所定方向に撓む係止爪とを備え、前記係止爪は、当該プラグと前記ソケットとが嵌合している場合において、前記ロックプレートが第1の位置にあるときは、前記所定方向に撓むことが可能であり、前記ロックプレートが第2の位置にあるときは、前記係止爪の前記所定方向に隣接する位置に前記ロックプレートのロック部(221)が位置することにより前記所定方向に撓むことができなくなる構成である。
【0035】
本発明の態様2に係るプラグは、上記の態様1において、当該プラグには、シールド編組されたケーブル(29)が接続されており、前記係止爪は、導体からなり、前記ケーブルのシールド効果をソケット側に導通させる構成としてもよい。
【0036】
本発明の態様3に係るプラグは、上記の態様1又は2において、前記ロック部は、前記所定方向に沿った幅が、先端側よりも基部側の方が広く、前記ロックプレートが第2の位置にあるときに、前記係止爪を前記ソケットの壁面に押し付けるように作用する構成としてもよい。
【0037】
本発明の態様4に係るプラグは、上記の態様1から3までの何れかにおいて、前記ロック部は、先端にフック状のストッパーを有しており、前記ロックプレートが第1の位置にあるときにおいて、前記先端が当該プラグの一部に噛み合わさることにより、前記ロックプレートの可動範囲が制限される構成としてもよい。
【0038】
本発明の態様5に係るプラグは、上記の態様1から4までの何れかにおいて、当該プラグの断面であって、当該プラグが前記ソケットに挿入される方向に垂直な断面の形状は、略矩形であり、前記断面の4辺のうち、前記係止爪が設けられている側の第1の辺よりも、前記第1の辺に隣接する、前記係止爪が設けられていない側の第2の辺の方が長い構成としてもよい。
【0039】
本発明の態様6に係るコネクタ(1)は、互いに嵌合するソケット(30)とプラグ(20)とを備えるコネクタであって、前記プラグは、前記ソケットの凹部(31)と係合する係止爪(21)であって、前記凹部との係合を開始するとき及び解除するときに一時的に所定方向に撓む係止爪を備え、前記プラグと前記ソケットとのうち何れかは、可動式のロックプレート(22)を備え、前記係止爪は、前記プラグと前記ソケットとが嵌合している場合において、前記ロックプレートが第1の位置にあるときは、前記所定方向に撓むことが可能であり、前記ロックプレートが第2の位置にあるときは、前記係止爪の前記所定方向に隣接する位置に前記ロックプレートのロック部(221)が位置することにより前記所定方向に撓むことができなくなる構成である。
【符号の説明】
【0040】
1 コネクタ
20 プラグ
21 係止爪
22 ロックプレート
29 ケーブル
30 ソケット
31 凹部
39 センサ
211 凸部
221 ロック部
図1
図2
図3
図4
図5
図6