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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013536
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】配管固定金具
(51)【国際特許分類】
   F16L 3/04 20060101AFI20240125BHJP
   F16L 3/24 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
F16L3/04
F16L3/24 B
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115696
(22)【出願日】2022-07-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】722008582
【氏名又は名称】佐藤 恒夫
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 恒夫
【テーマコード(参考)】
3H023
【Fターム(参考)】
3H023AA03
3H023AC05
3H023AC22
3H023AD32
3H023AE08
(57)【要約】

【課題】取付パイプをワンタッチで角型鋼材1に固定することが可能で頭部に吐出部も無く極めて安全に作業が出来、簡単に取付ができる配管固定金具を提供する。
【解決手段】角型鋼材1の一面に挿入穴1Aを等間隔に設け、取付パイプ2の太さと挿入穴1Aに符合した一体型に作られた差込金具3のバネ部3Cを挿入穴1Aに挿入し、取付パイプ2が固定された時点で差込金具3のバネ部3Cの作用にって引掛け爪3Bが支持金具1に引っかかって取付パイプ2が支持金具1に固定することが可能
【選択図】 図 1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
角型鋼材1の一面に挿入口1Aを設け、その面に取付パイプ2を配置した角型鋼材1
と取付パイプ2を固定する配管固定金具であって前記取付パイプ2の外径に合わせた形で形成し、更に両先端部はバネ部3Cで構成された差込金具3で取付パイプ2を支え、角型鋼材1の一面に設けた挿入口1Aに挿入するように構成され、挿入後、取付パイプ2が固定された時点で差込金具3のバネ部3Cの作用によって引掛け爪3Bが支持金具1に引っかかって取付パイプ2が支持金具1に固定されるように構成したことを特微とした配管固定金具。
【請求項2】
前記差込金具3のバネ部3Cを挿入穴1Aに挿入する際に挿入の位置合わせがしやすいように差込金具3の先端を切込み穴1Aより狭く3Dのような形状にしたことを特微とした請求項1記載の配管固定金具。
【請求項3】
前記の差込金具3の先端部にレバー3Aを設け,挿入の時にはレバー3Aで押し込み取り外し時にはレバー3Aを起こして外すことにより簡単に取付と取外しができることを特微とした請求項1記載の配管固定金具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建造物に角型鋼材を取付、前記角型鋼材に配管を取付ける金具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電線管やガス管、水道管など各種の配管を設置する工事において、建造物にリップ溝型鋼P(ワールドダクター)とそれに符合した配管支持金具10(ダクタークリップ)で工事が行われている。
この工事では、リップ溝型鋼P(ワールドダクター)の開口部側面に配管支持金具10(ダクタークリップ)を連結し、この配管支持金具10(ダクタークリップ)で配管Qを挟んで固定ボルトや配管固定クリップ1等の金具で固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-023673
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「ネグロス電工電設資材カタログ2020」ネグロス電工kk P500~510Pダクター配管配線部材 ダクタークリップ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の工事方法においては、リップ溝型鋼P(ワールドダクター)の開口部側面に配管支持金具10(ダクタークリップ)を連結する時に係止部12をリップ部P1の内部に配管支持金具10(ダクタークリップ)を一時角度を変えて挿入しなければならない。
【0006】
壁面等への電線管Qの横引施工の場合は下方に落下防止のために別途補強金具(&#8558;HUK-W3)を付けており、電線管が複数の場合は、その間に個個に付けなければならない。
そのためにボルトの締め付けに工具が必要で技術と労力が必要である。
【0007】
配管支持金具10(ダクタークリップ)の頭部に吐出した結端部13にボルトまたは、配管固定クリップ1で固定している。そのために連結端部13に引っ掛かり怪我をしたり衣服を損傷するおそれがある。その予防のために「特許文献1」の配管固定クリップがある。
【0008】
配管支持金具10(ダクタークリップ)は配管支持金具10(ダクタークリップ貫通穴14部とバーリングタップ14A部とに分割されており、下面に設置の場合は重いパイプQ支え組み立て、配管固定クリップ1又は、ボルトで固定している。そのために材料を選別しなければならない又、高所作業の場合は落下の恐れがある。
本発明は上途の問題点を解消するために発明されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第一の手段として、角型鋼材1の一面に挿入穴1Aを設け、その面に取付パイプ2を配置した角型鋼材1と取付パイプ2とを固定する配管固定金具であって前記取付パイプ2の外径に合わせた形でU字型状に形成し、更に両先端部はバネ部3Cで構成された差込金具3で取付パイプ2を支え、角型鋼材1の一面に挿入穴1Aに適合するように構成され、挿入後、取付パイプ2が固定された時点で差込金具3のバネ部3Cの作用によって引掛け爪3Bが支持金具1に引っかかって取付パイプ2が支持金具1に固定される。
【0010】
第二の手段として前記差の込金具3のバネ部3Cを挿入穴1Aに挿入する時に挿入の位置合わせがしやすいように差込金具3の先端を切込み穴1Aより狭く3DのようにV字カットする。
【0011】
第三の手段として前記の差込金具3の先端部にレバー3Aを設け,挿入の時にはレバー3Aで押し込む取り外し時にはレバー3Aを起こして外す。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、請求項目1によると、角型鋼材1の一面に挿入穴1Aを等間隔に設け、取付パイプ2の太さと切込み穴1Aに適合した一体型に作られた差込金具3のバネ部3Cを切込み穴1Aに挿入し、取付パイプ2が固定された時点で差込金具3のバネ部3Cの作用にって引掛け爪3Bが支持金具1に引っかかって取付パイプ2が支持金具1に固定されるそのために差しこむだけで取付パイプ2が固定される。
【0013】
請求項目2のように前記差込金具3のバネ部3Cを挿入穴1Aに挿入する時に挿入の位置合わせがしやすいように差込金具3の先端を挿入穴1Aより狭く3DのようにV字カットしているので位置合わせが簡単にでき、挿入することができる。
【0014】
請求項目3のように前記の差込金具3の先端部にレバー3Aを設け,挿入の時にはレ バー3Aで押し込み取り外し時にはレバー3Aを起こして外すことにより簡単に取付と取外しができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】a この発明の実施例1の平面図 b 実施例1で、図1aのA&#12316;A矢視の断面図 b b はバネ利用の拡大断面図を示す c 実施例1で、図1aのB&#12316;B矢視の側面図
図2】a 実 施例1で、図1のバネ利用の取付の詳細説明図 取付前 b 実施例1で、図1のバネ利用の取付の詳細説明図 取り付け中 c 実施例1で、図1のバネ利用の取付の詳細説明図 取り付け後
図3】a 実施例2で、図1のバネ利用の切込み穴の位置合わせ図 ケーブル、 b 実施例3で、図1のバネ利用の切込み穴の位置合わせ図 角材、 c 実施例4で、図1のバネ利用の切込み穴の位置合わせ図 C型材
図4】a この発明の実施例の平面図で複数縦方向設置図 b b 実施例の平面図で複数縦方向設置図の断面図 b この発明の実施例の平面図で複数横方向設置図 c この発明の実施例の斜視図で複数平行置図
【発明を実施する形態】
【0016】
本発明により、取付パイプをワンタッチで角型鋼材1に固定することが可能となり、頭部に吐出部も無く極めて安全に作業ができ、簡単に取付け取外しができる。
【0017】
以下、本発明の実施例の形態を説明する。本発明の差込金具3は、取付パイプ2を角型鋼材1に装着するものである。
【0018】
本発明の図1はこの発明の実施例1の平面図で角型鋼材1の一面に挿入穴1Aを等間隔に設け、取付パイプ2の太さと挿入穴1Aに符合した一体型に作られた差込金具3のバネ部3Cを挿入穴1Aに挿入し、取付パイプ2が固定された時点で差込金具3のバネ部3Cの作用にって引掛け爪3Bが角型鋼材1に引っかかって取付パイプ2が支持金具1に固定されるそのために差しこむだけで取付パイプ2が固定される。
【0019】
図1-bb図の矢印方向にレバー3Aを起こすことにより、引掛け爪3Bが支持金具1から外れ、取付パイプ2を角型鋼1から外すことができる。
【0020】
図1Cのように前記差込金具3のバネ部3Cを挿入穴1Aに挿入する時に挿入の位置合わせがしやすいように差込金具3の先端を挿入穴1Aより狭く3DのようにV字カットしているので位置合わせが簡単にでき、挿入することができる。
【0021】
図2 は、図1のバネ利用の取付の詳細説明図 でaは 取付前でbは 取り付け中でバネ3Cの作用によって矢印方向に曲がり挿入穴1Aを抜け、Cは 取り付け後を示し、引掛け爪3Bは支持金具1に引掛り,取付パイプ2が固定される。この時バネ部3Cは取付パイプ2の内面方向(⇒)に働き、取付パイプ2が強く固定される。
【0022】
図3aは、図1の バネ利用の挿入穴1Aの位置合わせ図で、ケーブル 2Aの太さと切込穴1Aが符合した差込金具3を示す。
【0023】
図3bは、図1の バネ利用の挿入穴1Aの位置合わせ図で、角材 2Bの太さと切込穴1Aが符合した差込金具3を示す。
【0024】
図3cは、図1の バネ利用の挿入穴1Aの位置合わせ図で、C型材 2Cの太さと挿入穴1Aが符合した差込金具3を示す。
【0025】
図4aは、この発明の実施例で複数縦方向に設置した図でaaは、断面図を示す。
【0026】
図4bはこの発明の実施例で複数横方向に設置した平面図を示す。
【0027】
図4cはこの発明の実施例で平行に複数設置した斜視図を示す。
【符号の説明】
【0028】
1 角型鋼材
1A 挿入穴
2 取付パイプ
2A ケーブル
2B 角材
2C &#8557;型材
3 差込金具
3A レバー
3B 引掛け爪
3C バネ部
3D V字カット部
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の間隔で複数の挿入穴1Aが設けられた角型鋼材より構成された支持金具1に対して、取付パイプ2の外周を保持しながら、その両端部がそれぞれ異なる前記挿入穴1Aに挿入される差込金具3によって、前記取付パイプ2を固定する配管固定金具であって、
前記差込金具3は、前記取付パイプ2の外径に合わせた形で形成されているとともに、前記挿入穴1Aに挿入される両端部が前記取付パイプ2の外周部から前記挿入穴1Aに向かって延長されている部分から外側に向かって折り畳まれたバネ状の構造を有し、
前記外側に向かって折り畳まれたバネ状の部分は、前記差込金具3が前記挿入穴1Aに完全に挿入された状態において、前記支持金具1の当該挿入穴1の外周部と係合する引掛け爪部3Bと、当該挿入穴1A内を前記差込金具3の挿入方向と反対方向に伸び、前記差込金具3の当該挿入穴1Aの挿入側においてさらに折り返されて外側に伸びる延長部3Aと、
より構成されていることを特徴とする配管固定金具
【請求項2】
前記挿入穴1Aは、固定される前記取付パイプ2の方向が長手方向となる矩形状の形状を有するとともに、前記差込金具3も、前記取付パイプ2の方向に沿った幅広の構造を有し、
前記差込金具3の前記挿入穴1Aに挿入される先端部分は、前記挿入穴1Aの長手方向の両端部において、その一部がカットされたカット部3Dを有することを特徴とする請求1記載の配管固定金具
【請求項3】
前記支持金具1に設けられた複数の前記挿入穴1Aの間隔は、固定される取付パイプ2の外形よりも小さい間隔で設けられており、固定される前記取付パイプ2の大きさにより、前記差込金具3の両端部が挿入される前記挿入穴1Aが適宜選択されることを特徴とする請求項1記載の配管固定金具
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建造物に角型鋼材よりな支持金具を取付け、当該支持金具に配管(パイプ)を取付ける配管固定金具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電線管やガス管、水道管など各種の配管を設置する工事において、建造物にリップ溝型鋼P(ワールドダクター)とそれに符合した配管支持金具10(ダクタークリップ)で工事が行われている。
この工事では、リップ溝型鋼P(ワールドダクター)の開口部側面に配管支持金具10(ダクタークリップ)を連結し、この配管支持金具10(ダクタークリップ)で配管Qを挟んで固定ボルトや配管固定クリップ1等の金具で固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-023673
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「ネグロス電工電設資材カタログ2020」ネグロス電工kk P500~510Pダクター配管配線部材ダクタークリップ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記「非特許文献1」に記載された工事方法においては、リップ溝型鋼P(ワールドダクター)の開口部側面に配管支持金具10(ダクタークリップ)を連結する時に係上部12をリップ部Plの内部に配管支持金具10(ダクタークリップ)を一時角度を変えて挿入しなければならない。
【0006】
壁面等への電線管Qの横引施工の場合は下方に落下防止のために別途補強金具(DHUK一W3)を付けており、電線管が複数の場合は、その間に個々に付けなければならない。
そのためにボルトの締め付けに工具が必要で技術と労力が必要である。
【0007】

配管支持金具10(ダクタークリップ)の頭部に吐出した結端部13にボルトまたは、配管固定クリップ1で固定している。そのために連結端部13に引っ掛かり怪我をしたり衣服を損傷するおそれがある。その予防のために「特許文献1」の配管固定クリップがある
【0008】
配管支持金具10(ダクタークリップ)は配管支持金具10(ダクタークリップ貫通穴14部とバーリングタップ14A部とに分割されており、下面に設置の場合は重いパイプQ支え組み立て、配管固定クリップ1又は、ボルトで固定している。そのために材料を選別しなければならない又、高所作業の場合は落下の恐れがある。
本発明は上途の問題点を解消するために発明されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題を解決するために、本発明に係る配線固定金具は、所定の間隔で複数の挿入穴1Aが設けられた角型鋼材より構成された支持金具1に対して、取付パイプ2の外周を保持しながら、その両端部がそれぞれ異なる前記挿入穴1Aに挿入される差込金具3によって、前記取付パイプ2を固定する配管固定金具であって、前記差込金具3は、前記取付パイプ2の外径に合わせた形で形成されているとともに、前記挿入穴1Aに挿入される両端部が前記取付パイプ2の外周部から前記挿入穴1Aに向かって延長されている部分から外側に向かって折り畳まれたバネ状の構造を有し、前記外側に向かって折り畳まれたバネ状の部分は、前記差込金具3が前記挿入穴1Aに完全に挿入された状態において、前記支持金具1の当該挿入穴1の外周部と係合する引掛け爪部3Bと、当該挿入穴1A内を前記差込金具3の挿入方向と反対方向に伸び、前記差込金具3の当該挿入穴1Aの挿入側においてさらに折り返されて外側に伸びる延長部3Aとより構成されていることを特徴とする
【0010】
また、本発明に係る配線固定金具は、前記挿入穴1Aは、固定される前記取付パイプ2の方向が長手方向となる矩形状の形状を有するとともに、前記差込金具3も、前記取付パイプ2の方向に沿った幅広の構造を有し、前記差込金具3の前記挿入穴1Aに挿入される先端部分は、前記挿入穴1Aの長手方向の両端部において、その一部がカットされたカット部3Dを有することを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明に係る配線固定金具は、前記支持金具1に設けられた複数の挿入穴1Aの間隔は、固定される取付パイプ2の外形よりも小さい間隔で設けられており、固定される前記取付パイプ2の大きさにより、前記差込金具3の両端部が挿入される前記挿入穴1Aが適宜選択されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の配線固定金具は、差込金具3が、取付パイプ2の外径に合わせた形で形成されているとともに、支持金具1の挿入穴1Aに挿入される両端部が取付パイプ2の外周部から前記挿入穴1Aに向かって延長されている部分から外側に向かって折り畳まれたバネ状の構造を有し、この外側に向かって折り畳まれたバネ状の部分は、差込金具3が挿入穴1Aに完全に挿入された状態において、支持金具1の当該挿入穴1の外周部と係合する引掛け爪部3Bと、当該挿入穴1A内を差込金具3の挿入方向と反対方向に伸び、差込金具3の挿入穴1Aの挿入側においてさらに折り返されて外側に伸びる延長部3Aとより構成されている。
このため、差込金具3が挿入穴1Aに完全に挿入された状態において、支持金具1の挿入穴1Aの外周部と係合する引っ掛け爪部3Bが折り畳まれたバネ状の部分による外側への付勢力により、強固に固定されるとともに、延長部3Aを内側方向に移動させバネ部材を撓ませることにより、引っ掛け爪部3Bと支持金具1の挿入穴1Aの外周部との係合を解除して取り外しを行うことが出来る
【0013】
また、本発明の配線固定金具は、差込金具3の挿入穴1Aに挿入される先端部分が、挿入穴1Aの長手方向の両端部において、その一部がカットされたカット部3Dを有することで、差込金具3と挿入穴1Aとの位置合わせが簡単にでき、容易に挿入することが出来る
【0014】
さらに、本発明の配線固定金具は、支持金具1に設けられた複数の挿入穴1Aの間隔は、固定される取付パイプ2の外形よりも小さい間隔で設けられており、固定される取付パイプ2の大きさにより、差込金具3の両端部が挿入される挿入穴1Aを適宜選択することで、サイズの異なる取付パイプ3を容易に固定可能となる
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】a この発明の実施例1の平面図 b 実施例1で、図1aのA~A矢視の断面図 c 実施例1で、図1aのB~B矢視の側面図
図2】a 実施例1で、図1のバネ利用の取付の詳細説明図 取付前 b 実施例1で、図1のバネ利用の取付の詳細説明図 取付中 c 実施例1で、図1のバネ利用の取付の詳細説明図 取付完了後
図3】a 実施例2で、図1のバネ利用の切込み穴の位置合わせ図 ケーブルb 実施例3で、図1のバネ利用の切込み穴の位置合わせ図 角材c 実施例4で、図1のバネ利用の切込み穴の位置合わせ図 C型材
図4】a この発明の実施例の平面図で複数縦方向設置図 bb 実施例の平面図で複数縦方向設置図の断面図 b この発明の実施例の平面図で複数横方向設置図 c この発明の実施例の斜視図で複数平行置図
【発明を実施する形態】
【0016】
本発明により、取付パイプ2をワンタッチで角型鋼材よりなる支持金具1に固定することが可能となり、頭部に吐出部も無く極めて安全に作業ができ、簡単に取付け取外しができる。
【0017】
以下、本発明の実施例の形態を説明する。本発明の配管固定金具における差込金具3は、取付パイプ2を角型鋼材よりなる支持金具1に固定するものである。
【0018】
本発明の図1はこの発明の実施例1の平面図で角型鋼材よりなる支持金具1の一面に挿入穴1Aが等間隔に設けられている。
【0019】
この挿入穴1Aは、図に示すように、固定される取付パイプ2の方向が長手方向となる矩形状の形状となっている
【0020】
また、支持金具1に取付パイプ2を固定するための差込金具3は、図に示すように、所定の幅を持つ板状の形状で、固定される取付パイプ3の外周に沿った形状となり、その両先端部、すなわち、挿入穴1Aに挿入される部分はバネ状部材より構成されている
【0021】
そして、差込金具3は、取付パイプ2の太さによって決定される間隔と符号した挿入穴1Aに、取付パイプ2の外周を保持している部分と一体型に作られた差込金具3の両端部であるバネ状部材が挿入される。
【0022】
このバネ状部材は、図に示すように、取付パイプ2の外周部を保持している部分から、挿入穴1Aに挿入される部分に向かって延長され、図の3Cの番号が付与された部分において外側へと折り畳まれた構造となっている。
【0023】
この折り畳まれた部分のバネ状部材は、取付金具1の挿入穴1Aに完全に挿入された状態において、図1b 拡大図bbに示すように、挿入穴1A外周部分と係合する引っ掛け爪3Bが設けられるとともに、さらに挿入穴1A内を差込金具の挿入穴1Aへの挿入方向と反対方向に延び、挿入穴1Aから露出した部分で外側に折り返された延長部3Aを有する
【0024】
このように構成されることで、取付パイプ2が固定された時点(差込金具3が完全に挿入穴1Aに挿入された時点)で差込金具3のバネ部3Cの作用によって折り畳まれた部分がバネの作用(バネの復元力)により外側に付勢され、引掛け爪3Bが取付金具1に引っかかって取付パイブ2が支持金具1に固定される。
【0025】
このように、差込金具3の両端部を挿入穴1Aに差しこむだけで取付パイプ2が固定される。
【0026】
また、図1bの一部拡大図bb図に示すように、矢印方向に延長部3Aを起こす(内側に移動させる)ことによりバネが撓み、引掛け爪3Bが支持金具1から外れ、差込金具3を支持金具1から外すことで取付パイプ2を外すことができる。
【0027】
さらに、差込金具3は、図1-Cのように前記差込金具3のバネ部の先端部3Cを挿入穴1Aに挿入する時に挿入の位置合わせがしやすいように差込金具3の幅方向の端部3Dをカットすることで挿入穴1Aより狭く(短く)しているので位置合わせが簡単にでき、差込金具3を容易に挿入穴1Aに挿入することができる。
【0028】
図2は、図1のバネ利用の取付の詳細説明図で、図2aは取付前、図2bは取付中、図2cは取付完了後を示す
【0029】
まず、図2aに示すように、支持金具1に対して取付パイプ2を取付固定するために、差込金具3を取付パイプ2の外周を保持するように取付パイプ2に被せ、その状態で、差込金具3の先端部(バネ状部材部分)を支持金具1の挿入穴1aに位置合わせされる
【0030】
そして、図2bに示すように、差込金具2の先端部は、挿入穴1aに挿入されることにより、バネ3Cの作用によって矢印方向に折り畳まれた状態で挿入穴1に挿入される
【0031】
さらに、差込金具3の先端部は、折り畳まれた状態でその先端部分が挿入穴1Aを抜けて完全に固定(取付後)された、図2cに示す状態となる。
【0032】
この状態で、差込金具3の引掛け爪3Bは支持金具1と係合し、取付パイプ2が固定される。この時バネ部3Cは取付パイプ2の内面方向(⇒ )にバネの復元力により付勢されるので、取付パイプ2が強く固定される。
【0033】
図3aは、図1のバネ利用の挿入穴1Aの位置合わせ図で、取付パイプ2として、ケーブルの例を示し、このケーブル2aの太さと挿入穴1Aが符合した差込金具3を示す。この図に示すように、挿入穴1は、一定の間隔で設けられるが、その間隔は、固定される取付パイプ2の大きさよりも小さい間隔で設けられている。
【0034】
図3bは、図1のバネ利用の挿入穴1Aの位置合わせ図で、取付パイプ2として角材の例を示し、角材2Bの太さと挿入穴1Aが符合した差込金具3を示す。
【0035】
図3cは、図1のバネ利用の挿入穴1Aの位置合わせ図で、取付パイプ2としてC型材の例を示し、C型材2Cの大さと挿入穴1Aが符合した差込金具3を示す。
【0036】
図3cの例では、符号する挿入穴1の間隔が、図2a、図2bより小さい例を示している。
【0037】
図4aは、この発明の実施例で複数縦方向に設置した図でaaは、断面図を示す。
【0038】
図4bはこの発明の実施例で複数横方向に設置した平面図を示す。
【0039】
図4cはこの発明の実施例で平行に複数設置した斜視図を示す。
【符号の説明】
【0040】
取付金具
1A 挿入穴
2 取付パイプ
2A ケーブル
2B 角材
2C C型材
3 差込金具
3A 延長部
3B 引掛け爪
3C バネ部
3D カット部
【手続補正書】
【提出日】2023-07-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の間隔で複数の挿入穴1Aが設けられた角型鋼材より構成された支持金具1に対して、取付パイプ2の外周を保持しながら、その両端部がそれぞれ異なる前記挿入穴1Aに挿入される差込金具3によって、前記取付パイプ2を固定する配管固定金具であって、
前記差込金具3は、前記取付パイプ2の外形に合わせた形で形成されているとともに、前記挿入穴1Aに挿入される両端部が前記取付パイプ2の外周部から前記挿入穴1Aに向かって延長されている部分から外側に向かって折り畳まれたバネ状の構造を有し、
前記外側に向かって折り畳まれたバネ状の部分は、前記差込金具3が前記挿入穴1Aに完全に挿入された状態において、前記支持金具1の当該挿入穴1Aの外周部と係合する引掛け爪部3Bと、当該挿入穴1A内を前記差込金具3の挿入方向と反対方向に伸び、前記差込金具3の当該挿入穴1Aの挿入側においてさらに折り返されて外側に伸びる延長部3Aと、
より構成されていることを特徴とする配管固定金具。
【請求項2】
前記挿入穴1Aは、固定される前記取付パイプ2の長さ方向が長手方向となる矩形状の形状を有するとともに、前記差込金具3も、前記取付パイプ2の長さ方向に沿った幅広の構造を有し、
前記差込金具3の前記挿入穴1Aに挿入される先端部分は、前記挿入穴1Aの長手方向の両端部において、その一部がカットされたカット部3Dを有することを特徴とする請求1記載の配管固定金具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
前記の課題を解決するために、本発明に係る配管固定金具は、所定の間隔で複数の挿入穴1Aが設けられた角型鋼材より構成された支持金具1に対して、取付パイプ2の外周を保持しながら、その両端部がそれぞれ異なる前記挿入穴1Aに挿入される差込金具3によって、前記取付パイプ2を固定する配管固定金具であって、前記差込金具3は、前記取付パイプ2の外形に合わせた形で形成されているとともに、前記挿入穴1Aに挿入される両端部が前記取付パイプ2の外周部から前記挿入穴1Aに向かって延長されている部分から外側に向かって折り畳まれたバネ状の構造を有し、前記外側に向かって折り畳まれたバネ状の部分は、前記差込金具3が前記挿入穴1Aに完全に挿入された状態において、前記支持金具1の当該挿入穴1の外周部と係合する引掛け爪部3Bと、当該挿入穴1A内を前記差込金具3の挿入方向と反対方向に伸び、前記差込金具3の当該挿入穴1Aの挿入側においてさらに折り返されて外側に伸びる延長部3Aとより構成されていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また、本発明に係る配線固定金具は、前記挿入穴1Aは、固定される前記取付パイプ2の長さ方向が長手方向となる矩形状の形状を有するとともに、前記差込金具3も、前記取付パイプ2の長さ方向に沿った幅広の構造を有し、前記差込金具3の前記挿入穴1Aに挿入される先端部分は、前記挿入穴1Aの長手方向の両端部において、その一部がカットされたカット部3Dを有することを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明の配線固定金具は、差込金具3が、取付パイプ2の外形に合わせた形で形成されているとともに、支持金具1の挿入穴1Aに挿入される両端部が取付パイプ2の外周部から前記挿入穴1Aに向かって延長されている部分から外側に向かって折り畳まれたバネ状の構造を有し、この外側に向かって折り畳まれたバネ状の部分は、差込金具3が挿入穴1Aに完全に挿入された状態において、支持金具1の当該挿入穴1Aの外周部と係合する引掛け爪部3Bと、当該挿入穴1A内を差込金具3の挿入方向と反対方向に伸び、差込金具3の挿入穴1Aの挿入側においてさらに折り返されて外側に伸びる延長部3Aとより構成されている。
このため、差込金具3が挿入穴1Aに完全に挿入された状態において、支持金具1の挿入穴1Aの外周部と係合する引っ掛け爪部3Bが折り畳まれたバネ状の部分による外側への付勢力により、強固に固定されるとともに、延長部3Aを内側方向に移動させバネ部材を撓ませることにより、引っ掛け爪部3Bと支持金具1の挿入穴1Aの外周部との係合を解除して取り外しを行うことが出来る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
この挿入穴1Aは、図に示すように、固定される取付パイプ2の長さ方向が長手方向となる矩形状の形状となっている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
支持金具
1A 挿入穴
2 取付パイプ
2a ケーブル
2b 角材
2c C型材
3 差込金具
3A 延長部
3B 引掛け爪
3C バネ部
3D カット部