IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 特許業務法人IPXの特許一覧

特開2024-135408情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024135408
(43)【公開日】2024-10-04
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240927BHJP
   G06F 40/10 20200101ALI20240927BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F40/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023046068
(22)【出願日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】519363649
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】奥村 光平
【テーマコード(参考)】
5B109
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5B109RA11
5B109RC11
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】翻訳のための情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、ハードウェア構成として、制御部と、記憶部と、入力部と、出力部と、通信部と、を含む。制御部は、ユーザーから第1の入力を受け付けると、文書データのドラフトを解析する。制御部は、第1の入力を受け付けると、さらに、ドラフトにカバーを添付し、カバーに料金に関する情報が含まれるようにすることで料金に関する情報をドラフトに関連付けて出力する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
少なくとも1つ以上の制御部を有し、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
文書データのドラフトを解析し、
解析した結果に基づき前記ドラフトに関する料金を求め、
前記料金に関する情報を前記ドラフトに関連付けて出力する、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
ユーザーから第1の入力を受け付けると、前記文書データのドラフトを解析する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
前記第1の入力を受け付けると、さらに、前記ドラフトにカバーを添付し、
前記カバーに前記料金に関する情報が含まれるようにすることで前記料金に関する情報を前記ドラフトに関連付けて出力する、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
前記ドラフトを解析し、前記ドラフトに含まれる文字の文字数をカウントし、前記文字数に基づき前記料金を求める、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
前記ドラフトを解析し、前記ドラフトに含まれる文字の文字数を文字に関する属性ごとにカウントし、属性ごとの文字数に基づき前記料金を求め、
属性ごとに1文字辺りの単価は異なる、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記文字に関する属性は、文字のフォントである、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記文字に関する属性は、文字の色である、
情報処理システム。
【請求項8】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
ユーザーから第2の入力を受け付けると、前記文字に関する属性を変更させる、
情報処理システム。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
前記ドラフトを解析し、前記ドラフトに含まれる文字の文字数をカウントし、文字数によって段階的に変動する単価に基づき前記料金を求める、
情報処理システム。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理システムにおいて、
前記文字数によって段階的に変動する単価は、文字数が増えるほど安くなる、
情報処理システム。
【請求項11】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
前記ドラフトを解析し、前記ドラフトを複数の部分に分類し、
分類した部分に応じた料金体系ルールに基づき前記ドラフトに関する料金を求める、
情報処理システム。
【請求項12】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
ユーザーから第3の入力を受け付けると、前記ドラフトを所定の書式のファイルに変換し、
前記所定の書式のファイルでは前記カバーは削除され、文字に関する属性は所定の属性に統一される、
情報処理システム。
【請求項13】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記文書データは、特許出願書類のデータである、
情報処理システム。
【請求項14】
情報処理方法であって、
文書データのドラフトを解析し、
解析した結果に基づき前記ドラフトに関する料金を求め、
前記料金に関する情報を前記ドラフトに関連付けて出力する、
情報処理方法。
【請求項15】
プログラムであって、
コンピュータを、
請求項1から請求項13までの何れか1項に記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には翻訳費用を計算する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2018-512671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に翻訳においては翻訳対象の文書がすでに存在するため1ワード辺りの単価を決めれば翻訳費用を計算することは特段困難ではない。しかし、ある文書を作成する際にその文書のボリュームに応じて料金が変動する場合、文書を最終的に書き終わらないと結局文書の作成に関する料金が幾らになるのか分からないことが多い。最終的な料金が見積もりから大きく異なると問題に発展する場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、少なくとも1つ以上の制御部を有する。少なくとも1つ以上の制御部は、文書データのドラフトを解析する。解析した結果に基づきドラフトに関する料金を求める。料金に関する情報をドラフトに関連付けて出力する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0007】
以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。特に、本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表されるか、信号値の物理的な数値によって表されるか、又は量子的な重ね合わせによって表されるかによらず、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0008】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0009】
また、実施形態中に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、サーバーからダウンロード可能な態様で実施してもよいし、クラウドコンピュータ上でプログラムの実行がなされてもよいし、不揮発性又は揮発性の非一時的な記憶媒体に記憶させて頒布されてもよい。
1.ハードウェア構成
本実施形態の処理を実行する情報処理装置は、ハードウェア構成として、制御部と、記憶部と、入力部と、出力部と、通信部と、を含む。
【0010】
制御部は、例えばCPU(Central Processing Unit)等であって、情報処理装置の全体を制御する。
【0011】
記憶部は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム及び制御部がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部が、記憶部に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、情報処理装置の機能が実現される。記憶部は、記憶媒体の一例である。なお、本実施形態では制御部がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータは記憶部に記憶されるものとして説明するが、情報処理装置と通信可能な他の装置の記憶部等に記憶されていてもよい。すなわち、データは、制御部が参照可能であればどの装置の記憶部に記憶されていてもよい。
【0012】
入力部は、例えばキーボード及びマウス等であって、ユーザー操作に応じて情報を受け付ける。
出力部は、例えばディスプレイ等であって、情報を出力する。
通信部は、例えばNIC(Network Interface Card)等であって、情報処理装置をネットワークに接続し、他の装置との通信を司る。
【0013】
ここで、特許請求の範囲に記載の情報処理システムは、複数の装置で構成されてもよいし、一つの装置で構成されてもよい。特許請求の範囲に記載の情報処理システムが一つの装置で構成され場合、その装置の一例は情報処理装置である。この場合、少なくとも1つ以上の制御部は、情報処理装置の制御部である。特許請求の範囲に記載の情報処理システムが複数の装置で構成される場合、複数の装置の一例は、複数の情報処理装置である。この場合、少なくとも1つ以上の制御部は、複数の情報処理装置それぞれの制御部である。なお、以下では、情報処理装置の単体が以下に示す処理を実行するものとして説明を行う。
【0014】
情報処理装置のより具体的な一例としてはPC(Personal Computer)がある。
【0015】
2.情報処理
以下、本実施形態に係る情報処理を説明する。
【0016】
制御部は、文書データのドラフトを解析する。
制御部は、解析した結果に基づきドラフトに関する料金を求める。
制御部は、料金に関する情報をドラフトに関連付けて出力する。
このような構成によれば、文書のドラフト段階で、料金を求めて出力することができる。したがって、文書のドラフトの作成者は自身が作成している文書の料金が幾らぐらいになるか確認しながら文書を作成することができる。また、ドラフト段階で見積もりから大きく乖離する場合は納品先とドラフト段階で料金がオーバーすること等の承認を取りながら文書を作成することができる。
【0017】
制御部は、ユーザーから第1の入力を受け付けると、文書データのドラフトを解析する。第1の入力とは、例えば、ドラフトを作成するアプリケーションソフトの操作画面等に表示されるパレットに含まれる所定のボタンを選択する入力である。
【0018】
制御部は、第1の入力を受け付けると、さらに、ドラフトにカバーを添付する。
制御部は、カバーに料金に関する情報が含まれるようにすることで料金に関する情報をドラフトに関連付けて出力する。
カバーの具体的な例としては、表紙である。
【0019】
制御部は、ドラフトを解析し、ドラフトに含まれる文字の文字数をカウントし、文字数に基づき料金を求める。より具体的に説明すると、制御部は、ドラフトを解析し、ドラフトに含まれる文字の文字数を文字に関する属性ごとにカウントし、属性ごとの文字数に基づき料金を求める。ここで、属性ごとに1文字辺りの単価は異なるものである。文字に関する属性の一例は、文字のフォントである。文字に関する属性の他の例は、文字の色である。
【0020】
制御部は、ユーザーから第2の入力を受け付けると、文字に関する属性を変更させる。第2の入力とは、例えば、文字を選択し、フォントを変更する入力であったり、文字を選択し、文字の色を変更する入力であったりする。
【0021】
制御部は、ドラフトを解析し、ドラフトに含まれる文字の文字数をカウントし、文字数によって段階的に変動する単価に基づき料金を求める。ここで、文字数によって段階的に変動する単価は、文字数が増えるほど安くなる。
文字数によって段階的に変動する単価の具体例としては、例えば、
・1~10000文字 :15円/文字
・10001~20000文字:10円/文字
・20001文字~ : 7円/文字
等である。
【0022】
制御部は、ドラフトを解析し、ドラフトを複数の部分に分類する。例えば、制御部は、ドラフトを解析し、解析の結果に基づき文書の部分、図面の部分等、ドラフトを複数の部分に分類する。制御部は、分類した部分に応じた料金体系ルールに基づきドラフトに関する料金を求める。
【0023】
制御部は、ユーザーから第3の入力を受け付けると、ドラフトを所定の書式のファイルに変換する。第3の入力とは、例えば、ドラフトを所定の書式のファイルに変換することを指示するボタンを選択する入力である。所定の書式のファイルではカバーは削除され、文字に関する属性は所定の属性に統一される。
【0024】
文書データの一例としては、特許出願書類のデータがある。特許出願書類のデータとは、例えば、明細書である。明細書以外に特許請求の範囲及び図面が特許出願書類に含まれてもよい。
【0025】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0026】
(1)情報処理システムであって、少なくとも1つ以上の制御部を有し、前記少なくとも1つ以上の制御部は、文書データのドラフトを解析し、解析した結果に基づき前記ドラフトに関する料金を求め、前記料金に関する情報を前記ドラフトに関連付けて出力する、情報処理システム。
【0027】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、ユーザーから第1の入力を受け付けると、前記文書データのドラフトを解析する、情報処理システム。
【0028】
(3)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、前記第1の入力を受け付けると、さらに、前記ドラフトにカバーを添付し、前記カバーに前記料金に関する情報が含まれるようにすることで前記料金に関する情報を前記ドラフトに関連付けて出力する、情報処理システム。
【0029】
(4)上記(1)から(3)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、前記ドラフトを解析し、前記ドラフトに含まれる文字の文字数をカウントし、前記文字数に基づき前記料金を求める、情報処理システム。
【0030】
(5)上記(4)に記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、前記ドラフトを解析し、前記ドラフトに含まれる文字の文字数を文字に関する属性ごとにカウントし、属性ごとの文字数に基づき前記料金を求め、属性ごとに1文字辺りの単価は異なる、情報処理システム。
【0031】
(6)上記(5)に記載の情報処理システムにおいて、前記文字に関する属性は、文字のフォントである、情報処理システム。
【0032】
(7)上記(5)に記載の情報処理システムにおいて、前記文字に関する属性は、文字の色である、情報処理システム。
【0033】
(8)上記(5)から(7)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、ユーザーから第2の入力を受け付けると、前記文字に関する属性を変更させる、情報処理システム。
【0034】
(9)上記(1)から(8)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、前記ドラフトを解析し、前記ドラフトに含まれる文字の文字数をカウントし、文字数によって段階的に変動する単価に基づき前記料金を求める、情報処理システム。
【0035】
(10)上記(9)に記載の情報処理システムにおいて、前記文字数によって段階的に変動する単価は、文字数が増えるほど安くなる、情報処理システム。
【0036】
(11)上記(1)から(10)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、前記ドラフトを解析し、前記ドラフトを複数の部分に分類し、分類した部分に応じた料金体系ルールに基づき前記ドラフトに関する料金を求める、情報処理システム。
【0037】
(12)上記(3)に記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、ユーザーから第3の入力を受け付けると、前記ドラフトを所定の書式のファイルに変換し、前記所定の書式のファイルでは前記カバーは削除され、文字に関する属性は所定の属性に統一される、情報処理システム。
【0038】
(13)上記(1)から(12)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記文書データは、特許出願書類のデータである、情報処理システム。
【0039】
(14)情報処理方法であって、文書データのドラフトを解析し、解析した結果に基づき前記ドラフトに関する料金を求め、前記料金に関する情報を前記ドラフトに関連付けて出力する、情報処理方法。
【0040】
(15)プログラムであって、コンピュータを、上記(1)から(13)までの何れか1つに記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0041】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【手続補正書】
【提出日】2023-03-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明。